JP2009069850A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性が優れた画像表示装置を提供する。
【解決手段】表示手段として透過型の液晶表示装置3と、光学手段としてレンチキュラレンズ2を設け、このレンチキュラレンズ2を液晶表示装置3の観察者5側の面に固定する。また、レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との位置を合わせるための位置合わせ手段として、レンチキュラレンズ2にレンズ用マーカ21を設け、液晶表示装置3に表示手段用マーカ31を設ける。更に、レンチキュラレンズ2の長手方向に延びる辺に沿って固定手段4を設けることにより立体画像表示装置1にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンチキュラレンズ又はフライアイレンズ等のレンズを使用して複数の視点に向けて画像を表示する画像表示装置に関し、特に耐久性が優れた画像表示装置に関する。
従来、立体画像を表示することができる表示装置の検討が行われている。立体視については、紀元前280年にギリシャの数学者ユークリッドが、「立体視とは、同一物体の異なる方向から眺めた別々の映像を左右両眼が同時に見ることによって得られる感覚である」と考察している(非特許文献1参照。)。即ち、立体画像表示装置の機能としては、観察者の左右両眼に相互に視差がある画像を夫々独立して提示することが必要となる。
この機能を具体的に実現するため、これまでに多くの立体画像表示方式の検討がなされている。これらの立体画像表示方式は、眼鏡を使用する方式と眼鏡を使用しない方式とに大別することができる。このうち、眼鏡を使用する方式には、色の違いを利用したアナグリフ方式、及び偏光を利用した偏光眼鏡方式等があるが、本質的に眼鏡をかける煩わしさを避けることができないため、近年では眼鏡を使用しない方式の検討が盛んに行われている。
眼鏡を使用しない方式には、レンチキュラレンズ方式及びパララックスバリア方式等がある。パララックスバリア方式は、1896年にBerthierが着想し、1903年にIvesによって実証された立体画像表示方式である。図31は、パララックスバリア方式により立体画像を表示する方法を示す光学モデル図である。図31に示すように、パララックスバリア101は、細い縦縞状の多数の開口部、即ち、スリット101aが形成されたバリア(遮光板)である。そして、このパララックスバリア101の一方の表面の近傍には、表示手段102が配置されている。この表示手段102には、スリット101aの長手方向と直交する方向に左眼用画素102a及び右眼用画素102bが配列されている。また、パララックスバリア101の他方の表面の近傍、即ち、表示手段102の反対側には、光源(図示せず)が配置されている。
光源から出射された光は、パララックスバリア101によりその一部が遮断される。一方、パララックスバリアに遮断されずにスリット101aを通過した光は、左眼用画素102aを通過して光束103aになり、又は右眼用画素102bを通過して光束103bになる。その際、左眼用画素102aを通過した光束103aは観察者の左眼104aのみに到達し、右眼用画素102bを通過した光束103bは観察者の右眼104bのみに到達するように、左眼用画素102a及び右眼用画素102bは配置される。このように、観察者の左右の眼には夫々異なる画素からの光が到達することになるため、観察者は表示手段102に表示された画像を、立体画像として認識することが可能になる。
このパララックスバリア方式は、考案された当初は、パララックスバリアが画素と眼との間に配置されており、目障りで視認性が低いという問題があった。しかしながら、近時の液晶表示装置の実現に伴って、パララックスバリアを表示手段の裏側に配置することが可能となった。それにより、視認性が改善され、現在、パララックスバリア方式の立体画像表示装置の検討が盛んに行われている。
一方、レンチキュラレンズ方式は、例えば前述の非特許文献1に記載されているように、Ives等により1910年頃に発明された。図32はレンチキュラレンズを示す斜視図であり、図33はレンチキュラレンズを使用する立体表示方法を示す光学モデル図である。図32に示すように、レンチキュラレンズ110は一方の面が平面となっており、他方の面には、一方向に延びるかまぼこ状の凸部(シリンドリカルレンズ)111が、その長手方向が相互に平行になるように複数個形成されている。そして、図33に示すように、このレンチキュラレンズ110の焦点面には、左眼113a用の画像を表示する左眼用画素112aと、右眼113b用の画像を表示する右眼用画素112bとが交互に配列された表示手段114が配置される。これにより、左眼用画素112a及び右眼用画素112bから出射した光は、レンチキュラレンズ110により左眼113a又は右眼113bに向かう方向に夫々振り分けられる。このようにして、このように、観察者の左右の眼には夫々異なる画素からの光が到達することになるため、観察者に立体画像を認識させることが可能になる。前記パララックスバリア方式が不要な光をバリアにより取り除く方式であるのに対し、レンチキュラレンズ方式は光の進む向きを変える方式であり、光源から出射した光を全て利用しているため、原理的には表示画面の明るさは低下しない。そのため、高輝度表示及び低消費電力性能が重視される携帯機器等への適用が期待されている。
また、レンチキュラレンズを使用した画像表示装置として、複数の画像を同時に表示する複数画像同時表示装置が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の複数画像同時表示装置は、レンチキュラレンズによる画像の振り分け機能を利用して、観察する方向毎に異なる画像を同時に同一条件で表示する表示装置である。即ち、この複数画像同時表示装置は、表示面に対して相互に異なる方向に位置する複数の観察者に対して、相互に異なる画像を同時に提供することができる。これにより、人数分の表示装置を用意する場合に比べて、設置スペース及び電気代等を削減することができる。
従来、レンチキュラレンズ等の光学手段を液晶表示装置等の表示手段へ取り付ける場合は、粘着等の方法が使用されている(例えば、特許文献2参照。)。図34は従来のレンチキュラレンズの取り付け方法を示す断面図である。図34に示すように、従来のレンチュキュラレンズ120は、その平坦面全面に粘着層121が設けられており、この粘着層121により液晶表示装置等の表示手段の表面に固定される。
増田千尋著,「3次元ディスプレイ」,産業図書株式会社,p.1 特開平6−332354号公報 (第3−5頁、第9図) 特開平11−101950号公報 (第2−3頁、第2図)
しかしながら、前述の特許文献2に記載の立体画像表示装置は、光学手段の全面に粘着層が設けられているため、温度差が大きい場所で使用又は保管すると、光学手段と表示手段における固定面との膨張率の差により応力が発生し、粘着層が剥離して立体画像表示装置が破損するという問題がある。この問題点は、立体画像表示装置だけでなく、複数視点の画像を表示する表示装置には一般的に発生する。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、耐久性が優れた画像表示装置を提供することを目的とする。
本願発明に係る画像表示装置は、少なくとも第1視点用の画像を表示する画素及び第2視点用の画像を表示する画素を含む表示単位が複数周期的に配列された表示手段と、前記画素から出射した光を屈折させる光学手段とを有し、前記光学手段において前記画素から出射した光を屈折させて相互に異なる方向に出射する画像表示装置において、前記光学手段は前記表示手段の画像表示領域を囲む領域の少なくとも一部に設けられた固定手段により前記表示手段に固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、光学手段を表示手段に固定するための固定手段を、前記表示手段の画像表示領域を囲む領域の少なくとも一部に設けることにより、温度変化等により前記光学手段及び前記表示手段が膨張又は収縮した場合に、前記光学手段と前記表示手段とが相互に離れるように撓むため、前記固定手段にかかる応力を前記表示手段の全面で固定する場合に比べて低減することができる。これにより、経時変化による劣化が少ない画像表示装置を得ることができる。
従来の画像表示装置において問題となっている表示手段に光学手段を固定している粘着層の剥離は、前記光学手段と、前記光学手段が固定される部材との膨張率の差により生じる応力によるものである。そこで、本発明の画像表示装置においては、前記光学手段を前記表示手段に固定する固定手段を前記表示手段の全面ではなく、前記表示手段の画像表示領域を囲む領域の少なくとも一部に設ける。これにより、温度変化等により前記光学手段及び前記表示手段が膨張又は収縮した際に、光学手段と表示手段とが相互に離れるように撓むため、固定手段にかかる応力を緩和することができる。
以下、本発明の実施形態に係る立体画像表示装置について、添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る立体画像表示装置を示す斜視図である。また、図2はこの立体画像表示装置を模式的に示す分解断面図であり、図3はその上面図である。更に、図4は本実施形態の立体画像表示装置に設けられた位置合わせ手段であるマーカの形状を示す上面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の立体画像表示装置1には、表示手段として透過型の液晶表示装置3と、光学手段としてレンチキュラレンズ2が設けられており、このレンチキュラレンズ2は、液晶表示装置3の観察者5側の面に固定されている。また、レンチキュラレンズ2にはこのレンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との位置を合わせるためのレンズ用マーカ21が設けられており、液晶表示装置3には表示手段用マーカ31が設けられている。更に、本実施形態の立体画像表示装置1には、レンチキュラレンズ2の長手方向に延びる辺に沿って固定手段4が設けられている。
本実施形態の立体画像表示装置1における光学手段としては、一方の面が平坦で、他方の面には複数個のかまぼこ状の凸型レンズ(シリンドリカルレンズ)が相互に平行になるように形成されているレンチキュラレンズ2が使用されおり、このレンチキュラレンズ2は、シリンドリカルレンズの長手方向と縦方向26とが平行になり、且つ平坦な面が液晶表示装置3側になるように配置されている。
本実施形態の立体画像表示装置1の表示手段としては、液晶表示装置3が使用されており、この液晶表示装置3は、ガラス等からなる1対の透明基板6の間に、右眼用の画像を表示する画素と左眼用の画像を表示する画素とが横方向25に沿って交互に配列されており、この右眼用の画像を表示する画素及び左眼用の画像を表示する画素は縦方向26に沿って配列されている。また、1個のシリンドリカルレンズに対して、隣り合う1対の画素が縦方向26に沿って配列された列に対応している。更に、これらの画素の背面には、光源20が配置されている。液晶表示装置3の表示面は透明基板6により形成されており、前記表示面は横方向25と縦方向26とを含む平面であり、横方向25と縦方向26とは相互に直交する。
本実施形態の立体画像表示装置1における各マーカの間には、レンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズの長手方向に延びる辺に沿って固定手段4が設けられている。この固定手段4としては、例えば、両面テープ40を使用することができる。また、レンチキュラレンズ2の材質としては、一般に、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂等のプラスチック樹脂が使用される。しかしながら、前記表示面がガラス基板である場合、これらの樹脂の熱膨張係数はガラスの熱膨張係数より10倍程度大きいため、レンチキュラレンズ2を液晶表示装置3の表示面の全面に固定した場合、温度変化による膨張及び収縮に固定手段4が耐えられず剥離してしまう。そこで、本実施形態の立体画像表示装置1においては、レンチキュラレンズ2における膨張率及び収縮率が高い横方向25の端部、即ち、レンチキュラレンズ2の長手方向に延びる辺に沿って固定手段4が設けられている。
本実施形態の立体画像表示装置1におけるレンズ用マーカ21は、図2に示すように、レンチキュラレンズ2の液晶表示装置3側の面に設けられていることが好ましい。一般に、液晶表示装置3における透明基板の画素側の面には配線等が形成されているため、表示手段用マーカ31を透明基板6の配線が形成されている面(画素側の面)に形成することにより、前記配線を形成する工程で前記マーカも形成することができる。しかしながら、レンズ用マーカ21と表示手段用マーカ31との間の間隔が大きくなると位置合わせの精度が低下する。そこで、本実施形態の立体画像表示装置1においては、レンズ用マーカ21と表示手段用マーカ31との距離を縮めるため、レンズ用マーカ21はレンチキュラレンズ2の液晶表示装置側の面に形成されており、更に表示手段用マーカ31はレンチキュラレンズ側に配置されている透明基板6の表面に形成されている。
また、図2及び図3に示すように、レンズ用マーカ21はシリンドリカルレンズが形成されていない部分に設けられている。更に、レンズ用マーカ21及び表示手段用マーカ31は、液晶表示装置3の四隅に夫々1個ずつ配置されている。更にまた、図4に示すように、本実施形態の立体画像表示装置1におけるレンズ用マーカ21の形状は十字型に形成されており、表示手段用マーカ31は正方形からマーカ21に相当する形状を除いた形状に形成されている。
次に、上述の如く構成された本実施形態の立体画像表示装置1の動作について説明する。本実施形態の立体画像表示装置1は、レンチキュラレンズ2により前記画素から出射した光の進行方向が変えられて、右眼用画素から出射した光が観察者5の右眼に入射すると共に左眼用画素から出射した光が左眼に入射する。その結果、観察者5の左右の眼には異なる画素からの光が到達することになり、観察者5は液晶表示装置3に表示されている画像を立体画像として認識する。
本実施形態の立体画像表示装置1においては、固定手段4をレンチキュラレンズ2の長手方向(縦方向26)に延びる辺に沿って設けることにより、レンチキュラレンズ2が膨張又は収縮した際に、レンチキュラレンズ2の固定されていない部分が変形するため、固定手段4に対する応力を低減することができ、経時変化により固定手段4が劣化することを防ぐことができる。また、本実施形態の立体画像表示装置1においては、レンズ用マーカ21をレンチキュラレンズ2の液晶表示装置側の面に形成し、表示手段用マーカ31をレンチキュラレンズ側に配置されている透明基板6に形成することにより、レンズ用マーカ21と表示手段用マーカ31との間の距離が短くなり、レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との位置合わせをより高精度に行うことができる。更に、本実施形態の立体画像表示装置1においては、レンズ用マーカ21をシリンドリカルレンズが形成されていない部分に設けることにより、位置合わせを行う際に、表示手段用マーカ31の位置を認識することが容易になり、高精度な位置合わせが可能となる。更に、レンズ用マーカ21及び表示手段用マーカ31を図4に示す形状にすることにより、縦方向及び横方向の両方について高精度に位置合わせすることができる。
また、本実施形態の立体画像表示装置1は、携帯電話、PDA、ゲーム機、デジタルカメラ及びデジタルビデオカメラ等、種々の携帯端末機器に使用することができる。図5は本実施形態の立体画像表示装置が搭載された携帯電話を示す斜視図である。図5に示す携帯電話28のように、本実施形態の立体画像表示装置1を表示装置として搭載することにより、温度変化による劣化が少なく、高品質な立体画像表示が可能になる。
なお、本実施形態においては、レンチキュラレンズ2を使用した立体画像表示装置について述べたが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、通常の凸型レンズがマトリクス状に配列されたフライアイレンズ等も使用することができる。図6はフライアイレンズを示す斜視図である。光学手段として図6に示すフライアイレンズ35を使用することにより、左右上下の4方向に異なる画像を表示することができる。
更に、本実施形態おいては、表示手段として透過型液晶表示装置を使用した立体画像表示装置について述べたが、本発明はこれに限定するものではなく、反射型液晶表示装置、微透過型液晶表示装置又は各画素に透過領域及び反射領域が設けられた半透過型液晶表示装置を使用してもよい。また、液晶表示装置の駆動方法は、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)方式及びTFD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)方式等のアクティブマトリクス方式でもよく、STN(Super Twisted Nematic liquid crystal)方式等のパッシブマトリクス方式でもよい。更に、表示手段には液晶表示装置以外の表示装置、例えば、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマ表示装置、CRT(Cathode-Ray Tube:陰極線管)表示装置、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)表示装置、フィールドエミッション表示装置、又はPALC(Plasma Address Liquid Crystal:プラズマ・アドレス液晶)表示装置等を使用してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態として、前記第1の実施形態の立体画像表示装置1の製造方法について説明する。図7(a)及び(b)は本実施形態の立体画像表示装置の製造方法をその工程順に示す上面図である。先ず、図7(a)に示すように、レンズ用マーカ21が形成されたレンチキュラレンズ2の平坦な面に、シリンドリカルレンズの長手方向に延びる辺に沿って両面テープ40を貼り付ける。次に、図7(b)に示すように、表示手段用マーカ31を有する液晶表示装置3に対して、マーカ同士の位置を合わせつつ貼り合わせる。
固定手段4として両面テープ40のようなテープ材を使用する場合には、貼合した後に位置を微調整することは不可能である。そこで、本実施形態の立体画像表示装置1の製造方法においては、レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との距離を変化させつつレンズ用マーカ21及び表示手段用マーカ31の位置を確認しながら位置合わせを行うことにより、高精度な位置合わせが可能になる。また、従来の立体画像表示装置の製造方法のように、液晶表示装置3に画像を表示させることなくレンチキュラレンズ2と液晶表示装置3の位置合わせを行うことが可能になるため、量産性を向上させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る立体画像表示装置について説明する。図8は本発明の第3の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。本実施形態の立体画像表示装置11には、前述の第1の実施形態と同様に、表示手段として透過型の液晶表示装置3と、光学手段としてレンチキュラレンズ2が設けられており、このレンチキュラレンズ2は、シリンドリカルレンズが形成されている面が液晶表示装置3側になるように固定されている。また、レンチキュラレンズ2及び液晶表示装置3の四隅には、夫々レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との位置を合わせるための位置合わせ手段であるレンズ用マーカ22及び表示手段用マーカ32が設けられている。このレンズ用マーカ22には、長手方向がレンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズの長手方向と平行な、例えば、高さ10μm、幅20μm、長さ1mmの直方体状の凸部が形成されている。更に、表示手段用マーカ32には、前記シリンドリカルレンズの長手方向に、前記凸部の幅と同等の間隔を有する2つのスリット状の開口部が形成されている。更にまた、本実施形態の立体画像表示装置11には、レンチキュラレンズ2の長手方向に延びる辺に沿って固定手段4が設けられている。
次に、上述の如く構成された本実施形態の立体画像表示装置11の動作について説明する。本実施形態の立体画像表示装置11は、前述の第1の実施形態と同様に、レンチキュラレンズ2により前記画素から出射した光の進行方向が変えられて、観察者5の左右の眼には異なる画素からの光が到達し、観察者5は液晶表示装置3に表示されている画像を立体画像として認識する。
レンチキュラレンズ方式の立体画像表示装置においては、レンチキュラレンズ2におけるシリンドリカルレンズ部分の長手方向と直交する方向に対しては高精度な位置合わせが必要であるが、前記シリンドリカルレンズ部の長手方向においては光の屈折方向は同一であり、レンズ効果を有していない。そのため、前記シリンドリカルレンズ部の長手方向に平行な方向の位置精度については、多少の誤差は許容され、例えば、液晶表示装置3の端面とレンチキュラレンズ2の端面との位置を合わせるような手法で行うことができる。よって、本実施形態の立体画像表示装置11においては、レンズ用マーカ22に長手方向が前記シリンドリカルレンズの長手方向と平行な凸部を形成し、この凸部が表示手段用マーカ32に形成された2つのスリット状の開口部の間に位置するように、レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との位置合わせを行う。このように、前記シリンドリカルレンズの長手方向と直交する方向のみ位置合わせを行うことにより、位置合わせ工程が容易になり、量産性を向上することができる。
また、通常、レンチキュラレンズ2は、母型となる金型を作製し、その金型を使用して板状のプラスチック基板をプレス加工することにより作製される。図9はレンチキュラレンズを製造する際に使用される金型の製造方法を示す斜視図である。図9に示すように、レンチキュラレンズ製造用の金型8は、超精密切削加工により作製され、その際、切削工具7はレンチキュラレンズのシリンドリカルレンズ部分の長手方向と平行の方向に移動させる。そのため、レンチキュラレンズに、シリンドリカルレンズの長手方向と平行な凸部を形成することは容易であり、レンチキュラレンズを成形する際にレンズ用マーカ22も形成することができる。よって、レンズ用マーカ22を図8に示すように、シリンドリカルレンズ部分の長手方向に延びる形状にすることで、レンチキュラレンズの表面にレンズ用マーカ22を形成することが容易になる。この形状は、特に、マーカをレンズと同一の工程で形成する場合に有利である。
次に、本実施形態の第4の実施形態として、前述の第3の実施形態の立体画像表示装置11の製造方法について説明する。図10(a)及び(b)は、本実施形態の立体画像表示の製造方法をその工程順に示す上面図である。先ず、図10(a)に示すように、四隅にレンズ用マーカ22を有するレンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズが形成されている面に、前記シリンドリカルレンズの長手方向に延びる辺に沿って固定手段である両面テープ40を貼り付ける。次に、図10(b)に示すように、液晶表示装置3の四隅に設けられた表示手段用マーカ32に形成された2つのスリット状の開口部の間に、レンズ用マーカ22の凸部が位置するように、レンチキュラレンズ2及び液晶表示装置3の位置を調整する。即ち、レンズ用マーカ22の凸部と表示手段用マーカ32のスリット状の開口部の位置を合わせることにより、レンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズの長手方向と直交する方向に対しての位置合わせを行う。その後、両面テープ40によりレンチキュラレンズ2と液晶表示装置3とを貼り合わせる。なお、前記シリンドリカルレンズの長手方向に関しては、レンチキュラレンズ2の端面と液晶表示装置3の端面により位置合わせを行う。
本実施形態の立体画像表示装置11の製造方法においては、高精度な位置合わせは一方向(シリンドリカルレンズの長手方向と直交する方向)だけでよいため、位置合わせが容易になり、その結果、量産性を向上することができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る立体画像表示装置について説明する。図11は本発明の第5の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。本実施形態の立体画像表示装置12は、図11に示すように、液晶表示装置3と、レンチキュラレンズ2とが設けられており、このレンチキュラレンズ2は、シリンドリカルレンズが形成されている面が液晶表示装置3側になるように固定されている。本実施形態の立体画像表示装置12は、前述の第1及び第3の実施形態とは異なり、レンチキュラレンズ2の四隅にもシリンドリカルレンズが形成されており、レンズ用マーカは形成されていない。また、液晶表示装置3の四隅には表示手段用マーカが形成されており、この表示手段用マーカ33a乃至33dには前記シリンドリカルレンズの長手方向にスリット状の開口部が形成されている。
次に、上述の如く構成された本実施形態の立体画像表示装置12の動作について説明する。本実施形態の立体画像表示装置12は、前述の第1及び第3の実施形態の立体画像表示装置と同様に、前記画素から出射した光の進行方向がレンチキュラレンズ2により変えられて、観察者5の左右の眼には異なる画素からの光が到達する。それにより、観察者5は液晶表示装置3に表示されている画像を立体画像として認識する。
通常、立体画像表示装置においては、レンズと画素との距離が焦点距離になるように光学手段と表示手段とが配置されるため、レンチキュラレンズ2と表示手段用マーカ33a乃至33dとの距離も焦点距離とほぼ等しくなる。このため、本実施形態の立体画像表示装置12においては、前記開口部を通過して線光源となった位置合わせ光は、ほぼ平行光になってレンチキュラレンズ2より出射する。前記開口部とレンチキュラレンズ2の中心との相対的な位置関係が変化した場合には、観察面における位置合わせ光の照射位置が変化するため、この照射位置が所望の位置となるように、レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との位置合わせを行えばよい。このように、本実施形態の立体画像表示装置12においては、レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との位置合わせを表示手段用マーカ33a乃至33dのみで行うことができる。そのため、位置合わせ用のマーカが形成されていない汎用のレンチキュラレンズを使用しても、簡易な方法で高精度な位置合わせができる。その結果、製造コストを低減して量産性を向上させることができる。
なお、本実施形態の立体画像表示装置12においては、液晶表示装置3の四隅に表示手段用マーカを形成したが、本発明はそれに限定されるものではなく、前記マーカは、表示手段に複数個設けられていればよい。前記表示手段に複数個のマーカを設けることにより、例えば、マーカ毎に異なった波長の位置合わせ光を使用して、マーカ毎に位置ずれを検出することが可能になる。それにより、位置合わせ精度が向上する。
また、本実施形態においては、表示手段用マーカ33a乃至33dにスリット状の開口部が形成されている場合について述べたが、前記開口部の形状はスリット状ではなく、ピンホール形状の場合でも同様に位置合わせが可能である。前記開口部がピンホール形状の場合、観察面における位置合わせ光の照射領域の形状が点状になるのに対して、前記開口部がスリット状の場合は、前記位置合わせ光の形状が線状となる。そのため、前記開口部の形状がスリット状である方が観察面における照度を大きくできる。しかしながら、光学手段としてレンチキュラレンズ2の代わりにフライアイレンズを使用する場合においては、縦横方向共に位置合わせが可能になるため、前記開口部の形状はピンホール形状であることが好ましい。
次に、本発明の第6の実施形態として、前述の第5の実施形態の立体画像表示装置12の製造方法について説明する。図12(a)及び(b)は、本実施形態の立体画像表示装置の位置合わせ方法を示す概念図である。本実施形態の立体画像表示装置12の製造方法においては、表示手段用マーカの背面に配置された位置合わせ用光源(図示せず)から出射され、この表示手段用マーカに設けられた開口部を通過した光9が、液晶表示装置の中心部分に対応した観察面53の中心54で一致するようにレンチキュラレンズ及び液晶表示装置の位置を調整する。先ず、前述の第3の実施形態と同様に、レンチキュラレンズのシリンドリカルレンズ側の面に両面テープを貼り付ける。次に、シリンドリカルレンズ側の面を液晶表示装置側にしてレンチキュラレンズを液晶表示装置に近付け、表示手段用マーカの背面に配置された位置合わせ用光源から出射し、表示手段用マーカに形成されたスリット状の開口部を通過し、レンチキュラレンズ2を透過した光を観察面53で確認する。この位置合わせ用の光源としては、例えば、液晶表示装置の左上及び右上に設けられた表示手段用マーカでは赤色のものが使用され、左下及び右下の表示手段用マーカでは緑色が使用される。そして、各マーカを通過した光は、レンチキュラレンズ2のレンズ作用により進行方向が変化する。その際、レンチキュラレンズと液晶表示装置との位置合わせができていない状態では、図12(a)に示すように、各開口部を通過した光9は一致しない。そこで、図12(b)に示すように、位置合わせ用光源から出射した光9が観察面53の中心線54に一致するようレンチキュラレンズと液晶表示装置との位置を調節する。位置合わせ用光源から出射した光9が観察面53の中心線54に一致した状態で、レンチキュラレンズに設けた両面テープによりレンチキュラレンズと液晶表示装置とを貼り合わせて、立体画像表示装置にする。
本実施形態の立体画像表示装置12の製造方法においては、液晶表示装置にスリット状の開口部を有する表示手段用マーカ32を形成し、前記開口部を通過した光を利用することにより、表示手段用マーカ32のみで簡易に高精度な位置合わせができるため、汎用のレンチキュラレンズを使用することができる。その結果、製造コストの低減及び量産性の向上を実現することができる。また、反射型の表示パネルに適用することもできる。
次に、本発明の第7の実施形態に係る立体画像表示装置について説明する。図13は、本発明の第7の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。本実施形態の立体画像表示装置13は、図13に示すように、透過型の液晶表示装置3と、レンチキュラレンズ2とが設けられており、このレンチキュラレンズ2は、シリンドリカルレンズが形成されている面が液晶表示装置3側になるように固定されている。また、このレンチキュラレンズ2及び液晶表示装置3には、位置合わせ用のマーカは設けられていない。更に、液晶表示装置3の画素の背面には、例えば、一方が液晶表示装置3の画素における最も左側の1列と、他方が最も右側の1列に対応する位置に、その長手方向がレンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズ部の長手方向と平行になるように線光源が配置されている。
図14は、本発明の第7の実施形態に係る立体画像表示装置に使用される光源を示す上面図である。本実施形態の立体画像表示装置13においては、図14に示すように、光源(図示せず)の前面に互いに平行な1対のスリット状開口部10a及びスリット状開口部10bを有する遮光板23が設けられた線光源10から液晶表示装置3の1列の画素に光を照射し、その光が液晶表示装置3及びレンチキュラレンズ2を通過して、観察面に投影される位置によりレンチキュラレンズ2と液晶表示装置3の位置を調整するものである。前記光源としては、例えば、左側のスリット状開口部10aには緑色が使用され、右側のスリット状開口部10bには赤色が使用される。
次に、上述の如く構成された本実施形態の立体画像表示装置13の動作について説明する。本実施形態の立体画像表示装置13は、前述の第1、第3及び第5の実施形態の立体画像表示装置と同様に、前記画素から出射した光はレンチキュラレンズ2を通過する際に進行方向が変えられて、右眼用画素から出射した光が観察者5の右眼に入射すると共に左眼用画素から出射した光が左眼に入射する。それにより、観察者5の左右の眼には異なる画素からの光が到達し、観察者5は液晶表示装置3に表示されている画像を立体画像として認識する。
本実施形態の立体画像表示装置13においては、長手方向がレンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズ部の長手方向と平行な線光源を使用することにより、位置合わせ用マーカを使用せずにレンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との位置合わせを行うことができるため、製造コストを低減することができる。
次に、本発明の第8の実施形態として、前述の第7の実施形態の立体画像表示装置13の製造方法について説明する。図15(a)乃至(c)は、本実施形態の立体画像表示装置の製造方法を示す模式図である。先ず、位置合わせ用の線光源10のスリット状開口部10a及び10bを、例えば、一方が液晶表示装置3における画素の最も左側の1列と、他方が最も右側の1列に対応する位置に、その長手方向がレンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズ部の長手方向と平行になるように配置する。次に、図15(a)に示すように、前記第3及び第5の実施形態と同様に、レンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズ側の面に固定手段として両面テープ40を貼り付ける。そして、前記シリンドリカルレンズ側の面が液晶表示装置側になるように、レンチキュラレンズ2を液晶表示装置3に近付け、位置合わせ用の線光源10からの光を立体画像表示装置13の観察面53で確認する。その際、レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との位置が合っていない場合は、図15(b)に示すように、スリット状開口部10a及びスリット状開口部10bからの投影像60a及び投影像60bの位置は、観察面53の中心線54に対して左右非対称になる。線光源10からの光の投影位置は液晶表示装置3とレンチキュラレンズ2との位置関係に依存する。そこで、図15(c)に示すように、左側のスリット状開口部10aからの赤色の投影像60aと右側のスリット状開口部10bからの緑色の投影像60bとが、観察面53の中心線54に対して対称となるように、レンチキュラレンズ2及び液晶表示装置3の位置を調節する。投影像60aと投影像60bとが中心線54に対して対称である状態で、レンチキュラレンズ2を液晶表示装置3に両面テープ40により固定し、立体画像表示装置13にする。
本実施形態の立体画像表示装置13の製造方法は、位置合わせ用のマーカが設けられていない汎用のレンチキュラレンズ及び表示装置を使用した立体画像表示装置においても、簡易な方法で高精度な位置合わせをすることができる。その結果、製造コストを増加させずに量産性を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、レンチキュラレンズを使用した立体画像表示装置について述べたが、上述の製造方法はレンチキュラレンズに限定するものではなく、線光源10の代わりに点光源を使用することでフライアイレンズにも適用することができる。
次に、本発明の第9の実施形態に係る立体画像表示装置について説明する。図16は本発明の第9の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。本実施形態の立体画像表示装置14は、前記シリンドリカルレンズの長手方向だけでなく、シリンドリカルレンズの長手方向に直交する方向にも固定手段を設けたものである。本実施形態の立体画像表示装置14は、図16に示すように、透過型液晶表示装置3と、レンチキュラレンズ2とが設けられており、このレンチキュラレンズ2は、シリンドリカルレンズが形成されている面が液晶表示装置3側になるように、液晶表示装置3に固定されている。レンチキュラレンズ2の四隅には、前述の第1の実施形態と同様に、図4に示す形状を有するレンズ用マーカ21が設けられており、液晶表示装置3のレンズ用マーカ21に整合する位置には、図4に示す形状を有する表示手段用マーカ31が設けられている。また、レンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズ側の面には、前記シリンドリカルレンズの長手方向に延びる辺に沿って固定手段4aが設けられており、更に、前記シリンドリカルレンズの長手方向に直交する方向に延びる辺に沿って固定手段4bが設けられている。
次に、上述の如く構成された本実施形態の立体画像表示装置14の動作について説明する。本実施形態の立体画像表示装置14は、前述の第7の実施形態の立体画像表示装置と同様に、レンチキュラレンズ2により液晶表示装置3の画素から出射した光が進行方向を変えられて、右眼用画素から出射した光が観察者5の右眼に入射すると共に左眼用画素から出射した光が左眼に入射する。それにより、観察者5の左右の眼には異なる画素からの光が到達し、観察者5は立体画像を認識する。
本実施形態の立体画像表示装置14においては、固定手段をシリンドリカルレンズの長手方向及び直交する方向の両方に設けることにより、温度変化によりレンチキュラレンズ及び液晶表示装置が膨張又は収縮した際に固定手段にかかる応力を低減する効果を維持しつつ、レンチキュラレンズ2を液晶表示装置3に強固に固定することができる。その結果、経時変化による劣化が少ない立体画像表示装置を実現することができる。
次に、本発明の第10の実施形態に係る立体画像表示装置について説明する。図17は本発明の第10の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。本実施形態の立体画像表示装置15は、図17に示すように、表示手段である液晶表示装置3と、光学手段であるレンチキュラレンズ2とが設けられており、このレンチキュラレンズ2は、シリンドリカルレンズが形成されている面が液晶表示装置3側になるように、液晶表示装置3に固定されている。また、レンチキュラレンズ2の四隅には、前記第1の実施形態と同様に、図4に示す形状を有するレンズ用マーカ21が設けられており、液晶表示装置3の上面のレンズ用マーカ21と整合する位置には、夫々図4に示す形状を有する表示手段用マーカ31が設けられている。更に、本実施形態の立体画像表示装置15には、固定手段4が画像表示面34を囲うように設けられている。
次に、上述の如く構成された本実施形態の立体画像表示装置15の動作について説明する。本実施形態の立体画像表示装置15においては、液晶表示装置3の画素から出射した光がレンチキュラレンズ2により進行方向を変えられて、観察者5の左右の眼には異なる画素からの光が到達する。それにより、観察者5は液晶表示装置3に表示されている画像を立体画像として認識する。
本実施形態の立体画像表示装置15においては、固定手段4を画像表示面34を囲うように設けることにより、レンチキュラレンズ2、液晶表示装置3及び固定手段4により囲まれる空間と周囲の雰囲気とを隔離することが可能になる。その結果、外気に含まれる水分を吸収してレンチキュラレンズ2が膨張する等の経時変化を抑制することができる。この構造は、特に、本実施形態の立体画像表示装置15のように、シリンドリカルレンズ面が液晶表示装置3側に配置される場合に効果が大きい。レンチキュラレンズ2において、シリンドリカルレンズ面側は平坦面側よりも表面積が大きいため、吸湿による影響を受けやすい。そこで、シリンドリカルレンズ面が液晶表示装置3側になるようにレンチキュラレンズ2を配置し、更に、前記シリンドリカル面の周囲を囲んで周囲と隔離することで、前記シリンドリカル面が吸湿することを防ぐことができる。結果として、固定手段に対する応力低減の効果を維持したまま、吸湿等の外部雰囲気に起因する経時変化を抑制することができるので、経時変化が少なく、信頼性が高い立体画像表示装置を実現することができる。
次に、本発明の第11の実施形態に係る立体画像表示装置について説明する。図18は本発明の第11の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図であり、図19はその第1の変形例を示す上面図であり、図20は本発明の第11の実施形態に係る立体画像表示装置の第2の変形例を示す断面図であり、図21は本発明の第11の実施形態に係る立体画像表示装置の第3の変形例を示す断面図である。本実施形態の立体画像表示装置16は、図18に示すように、液晶表示装置3と、レンチキュラレンズ2とが設けられており、このレンチキュラレンズ2は、シリンドリカルレンズ面が液晶表示装置3側になるように液晶表示装置3に固定されている。また、このレンチキュラレンズ2の四隅には図4に示す形状のレンズ用マーカ21が形成されており、液晶表示装置3の四隅には表示手段用マーカ31が設けられている。更に、レンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズの長手方向に延びる辺に沿って固定手段が設けられている。本実施形態の立体画像表示装置16においては、固定手段は接着剤41により形成されている。
次に、上述の如く構成された本実施形態の立体画像表示装置16の動作について説明する。本実施形態の立体画像表示装置16においては、レンチキュラレンズ2により液晶表示装置3の画素から出射した光が進行方向を変えられて、観察者5の左右の眼には異なる画素からの光が到達する。その結果、観察者5は液晶表示装置3に表示されている画像を立体画像として認識する。
本実施形態の立体画像表示装置16においては、固定手段として接着剤41を使用しているため、重ね合わせ後にも位置を微調整することが可能になる。その結果、より高精度な貼り合わせができるようになり、生産効率を向上することができる。接着剤41としては、2液型接着剤、熱硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤等の各種光硬化型接着剤、大気中の水分で硬化する湿気硬化型接着剤、シリコーン接着剤、エポキシ接着剤等を使用することができるが、特に可視域の波長の光を吸収する硬化開始剤を含有し可視光を照射することにより硬化が促進される可視光硬化型接着剤を使用することが好ましい。一般的に、レンチキュラレンズの材料としては、紫外線の透過率が低いプラスチック材料が使用される。そのため、プラスチック材料中における減衰量が少ない波長の光で硬化する接着剤を使用することにより、接着時間を大幅に短縮することが可能となり、量産性を向上することができる。
また、図19に示すように、本実施形態の立体画像表示装置16の第1の変形例である立体画像表示装置16bは、前記立体画像表示装置16における接着剤41にフィラー42が混合されたものである。この立体画像表示装置16bおいては、例えば、平均粒径が50μmのフィラー42が、接着剤41に対して2質量%程度添加されている。接着剤41にフィラー42を添加することにより、固定手段4の厚さを制御することができ、液晶表示装置3の表示面に接着剤41がはみ出すのを防止することができる。
更に、図20に示すように、本実施形態の立体画像表示装置16の第2の変形例である立体画像表示装置16cは、前記立体画像表示装置16bにおける液晶表示装置3の表示面とレンチキュラレンズ2との間に偏光板又は位相差板等の光学フィルム46が配置されたものである。この光学フィルム46を設けることにより、表示面を構成するガラス等の透明基板に対する接触角が90°以上の接着剤を使用する場合において、接着剤41が表示面にはみ出すことを防止することができる。
更にまた、本実施形態の立体画像表示装置16の第3の変形例である立体画像表示装置16dは、図21に示すように、前述の立体画像表示装置16cにおける光学フィルム46とレンチキュラレンズ2との間に、ギャップ材47が配置されたものである。このギャップ材47を配置することにより、レンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズ面を液晶表示装置3側に配置した場合においても、レンチキュラレンズ2と光学フィルム46との間隔を一定に保持し、レンチキュラレンズ2が光学フィルム46に押し込まれることを防止することができる。
次に、本発明の第12の実施形態として、前記第11の実施形態に係る立体画像表示装置16の製造方法について説明する。図22(a)乃至(c)は、本発明の第12の実施形態に係る立体画像表示装置の製造方法をその工程順に示す上面図である。先ず、図22(a)に示すように、レンチキュラレンズ2の平坦面に、ディスペンサ法や印刷法等の一般的な塗布方法により、シリンドリカルレンズの長手方向に延びる辺に沿って可視光硬化型接着剤41aをライン状に塗布する。次に、図22(b)に示すように、レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3とを重ね合わせる。この段階では、可視光硬化型接着剤41aはまだ液体状態である。そして、レンズ用マーカ21を表示手段用マーカ31に重ね合わせることにより、レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との相対的な位置を微調整して、固定位置を決定する。その後、図22(c)に示すように、可視光硬化型接着剤41aが硬化する波長の光61を照射して、可視光硬化型接着剤41aを硬化させることにより、レンチキュラレンズ2を液晶表示装置3に固定する。
上述の方法により製造された本実施形態の立体画像表示装置16は、可視光硬化型接着剤41aを使用することにより、レンチキュラレンズ2を液晶表示装置3上に配置した後においても、可視光硬化型接着剤41aが硬化する前であればそれらの位置を微調整することができる。その結果、より高精度な貼り合わせを行うことができ、表示品質及び生産性を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、レンチキュラレンズの表面に接着剤を塗布する方法について述べたが、これに限定するものではなく、液晶表示装置3及びレンチキュラレンズ2のいずれか一方、又は液晶表示装置3及びレンチキュラレンズ2の両方に接着剤を塗布することができる。また、本実施形態においては、可視光硬化型接着剤41aをライン状に塗布する場合について述べたが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲内であれば、点線状等にすることもできる。
次に、本発明の第13の実施形態に係る立体画像表示装置について説明する。図23は、本発明の第13の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。本実施形態の立体画像表示装置17は、液晶表示装置3と、レンチキュラレンズ2とが設けられており、このレンチキュラレンズ2は、シリンドリカルレンズ面が液晶表示装置3側になるように液晶表示装置3に固定されている。このレンチキュラレンズ2の四隅には、前記第1の実施形態の立体画像表示装置1と同様に、図4に示す形状のレンズ用マーカ21が形成されており、液晶表示装置3の四隅には表示手段用マーカ31が設けられている。また、液晶表示装置3の表示面34を囲むように接着剤41からなる固定手段が設けられている。但し、固定手段の一部には、脱気するための開口部43が設けられている。
次に、上述の如く構成された本実施形態の立体画像表示装置17の動作について説明する。本実施形態の立体画像表示装置17においては、液晶表示装置3の画素から出射した光がレンチキュラレンズ2を通過する際に進行方向を変えられて、観察者5の左右の眼に異なる画素からの光が到達する。その結果、観察者5は液晶表示装置3に表示されている画像を立体画像として認識する。
本実施形態の立体画像表示装置17は、固定手段4として接着剤41を使用しているため、レンチキュラレンズ2、液晶表示装置3及び固定手段4により囲まれる空間を周囲の雰囲気からより完全に遮断することができる。また、開口部43からレンチキュラレンズ2、液晶表示装置3及び接着剤41により囲まれる空間に存在する空気を排出することができる。その結果、レンチキュラレンズ2を液晶表示装置3に固定する際に、気泡等が混入することによる接着剤の変形を防止することができる。
次に、本発明の第14の実施形態として、前記第13の実施形態に係る立体画像表示装置17の製造方法について説明する。図24(a)乃至(d)は、本実施形態の立体画像表示装置の製造方法をその工程順に示す上面図である。先ず、図24(a)に示すように、液晶表示装置3の上面に、表示面34を囲うように可視光硬化型接着剤41aを塗布する。その際、可視光硬化型接着剤41aにより形成される固定手段4には開口部43を設ける。次に、図24(b)に示すように、液晶表示装置3上にレンチキュラレンズ2を配置し、レンズ用マーカ21及び表示手段用マーカ31により、レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との位置を微調整する。その後、図24(c)に示すように、可視光硬化型接着剤41aが硬化する波長の光61を照射して、可視光硬化型接着剤41aを硬化させてレンチキュラレンズ2を液晶表示装置3に固定する。その際、開口部43からレンチキュラレンズ2、液晶表示装置3及び接着剤41により囲まれる空間に余分に存在する空気を排出する。更に、図24(d)に示すように、封止材44により開口部43を封止する。なお、封止材44としては一般的な接着剤を使用することができる。
本実施形態の立体画像表示装置17は、レンチキュラレンズ2、液晶表示装置3及び可視光硬化型接着剤41aにより囲まれる空間を周囲の雰囲気から完全に遮断することができるため、経時変化をより低減することができる。この構造は、特に、シリンドリカルレンズ面が液晶表示装置3側に配置された場合に効果が大きい。また、本実施形態の立体画像表示装置17は、可視光硬化型接着剤41aを使用しているため、レンチキュラレンズ2を液晶表示装置3上に配置した後でもそれらの位置を微調整することが可能であるため、より高精度に貼り合わせができ、結果として量産性を向上させることができる。
次に、本発明の第15の実施形態に係る立体画像表示装置について説明する。図25は本発明の第15の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。本実施形態の立体画像表示装置18は、前記第13の実施形態の立体画像表示装置と同様に、液晶表示装置3と、レンチキュラレンズ2とが設けられており、このレンチキュラレンズ2は、シリンドリカルレンズ面が液晶表示装置3側になるように液晶表示装置3に固定されている。このレンチキュラレンズ2の四隅には、図4に示す形状のレンズ用マーカ21が形成されており、液晶表示装置3の四隅には表示手段用マーカ31が設けられている。また、液晶表示装置3の表示面34を囲むように固定手段4が設けられており、この固定手段4の一部には、脱気するための開口部43及び開口部43を塞ぐための封止材44が設けられている。更に、本実施形態の立体画像表示装置18においては、レンチキュラレンズ2、液晶表示装置3及び接着剤41により囲まれる空間が周囲の雰囲気より陰圧となっている。
次に、上述の如く構成された本実施形態の立体画像表示装置18の動作について説明する。本実施形態の立体画像表示装置18においては、液晶表示装置3の画素から出射した光がレンチキュラレンズ2を通過する際に進行方向を変えられて、右眼用画素から出射した光が観察者5の右眼に入射すると共に左眼用画素から出射した光が左眼に入射する。その結果、観察者5の左右の眼には異なる画素からの光が到達することになり、観察者5は液晶表示装置3に表示されている画像を立体画像として認識する。
本実施形態の立体画像表示装置18においては、レンチキュラレンズ2、液晶表示装置3及び固定手段4により囲まれる空間を、周囲の雰囲気より陰圧とすることにより、経時変化によりレンチキュラレンズ2が浮き上がることを大気圧により防止することができる。
次に、本発明の第16の実施形態として、前記第15の実施形態に係る立体画像表示装置18の製造方法について説明する。図26(a)乃至(d)は、本実施形態の立体画像表示装置の製造方法をその工程順に示す上面図である。先ず、図26(a)に示すように、液晶表示装置3の上面に表示面34を囲むように可視光硬化型接着剤41aを塗布する。その際、可視光硬化型接着剤41aにより形成される固定手段4に開口部43を設ける。次に、図26(b)に示すように、液晶表示装置3上にレンチキュラレンズ2を配置し、レンズ用マーカ21及び表示手段用マーカ31により夫々の位置の微調整を行う。その後、図26(c)に示すように、可視光硬化型接着剤41aが硬化する波長の光61を照射して、可視光硬化型接着剤41aを硬化させてレンチキュラレンズ2を液晶表示装置3に固定する。更に、図26(d)に示すように、これらを減圧槽45の中に入れ、減圧下で封止材44により開口部43を封止する。
上述の方法により製造された立体画像表示装置18は、レンチキュラレンズ2、液晶表示装置3及び可視光硬化型接着剤41aにより囲まれる空間が周囲の雰囲気より陰圧になるため、レンチキュラレンズ2の浮き上がりを大気圧により防止することができ、長期にわたって高品質な表示を行うことができる。
次に、本発明の第17の実施形態に係る立体画像表示装置について説明する。図27は本発明の第17の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。本実施形態の立体画像表示装置19は、図27に示すように、表示手段である液晶表示装置3と、この表示手段の観察者5側の面に配置され光学手段であるレンチキュラレンズ2とが設けられている。このレンチキュラレンズ2の四隅には、図4に示すレンズ用マーカ21が形成されており、液晶表示装置3のレンズ用マーカに整合する位置には表示手段用マーカ31が設けられている。また、液晶表示装置3の表示面34を囲むように固定手段4が形成されている。本実施形態の立体画像表示装置19は、固定手段4に開口部が形成されておらず、表示面34が完全に囲まれているものである。但し、レンチキュラレンズ2、液晶表示装置3及び固定手段4により囲まれる空間は、前記第9の実施形態と同様に、周囲の雰囲気より陰圧となっている。
本実施形態の立体画像表示装置19は、レンチキュラレンズ2、液晶表示装置3及び固定手段4により囲まれる空間が周囲の雰囲気より陰圧となっているため、経時変化によるレンチキュラレンズ2の浮き上がりを大気圧により防止することができる。
次に、本発明の第18の実施形態として、前記第17の実施形態に係る立体画像表示装置19の製造方法について説明する。図28(a)乃至(d)は、本実施形態の立体画像表示装置の製造方法をその工程順に示す上面図である。先ず、図28(a)に示すように、液晶表示装置3の上面に表示面34を囲うように可視光硬化型接着剤41aを塗布する。その際、可視光硬化型接着剤41aにより形成した固定手段4に開口部は設けない。次に、図28(b)に示すように、減圧槽45の中にレンチキュラレンズ2及び液晶表示装置3を入れ、減圧下でそれらを重ね合わせる。その後、図28(c)に示すように、レンチキュラレンズ2を液晶表示装置3上に配置した状態で大気中に取り出し、レンズ用マーカ21及び表示手段用マーカ31によりそれらの位置を微調整する。最後に、図28(d)に示すように、可視光硬化型接着剤41aが硬化する波長の光61を照射して、可視光硬化型接着剤41aを硬化させ、レンチキュラレンズ2を液晶表示装置3に固定する。
上述の方法により製造した本実施形態の立体画像表示装置19は、レンチキュラレンズ2と液晶表示装置3との重ね合わせを減圧下で行うことにより、開口部43を設けることなく、レンチキュラレンズ2、液晶表示装置3及び可視光硬化型接着剤41aにより囲まれる空間を周囲の雰囲気より陰圧にすることができる。その結果、製造工程を簡略化し、量産性を向上させることができる。
次に本発明の第19の実施形態に係る画像表示装置について説明する。図29は本実施形態の画像表示装置が搭載された携帯電話を示す斜視図であり、図30は本実施形態の画像表示装置の動作を示す光学モデル図である。図29に示すように、本実施形態の画像表示装置は、携帯電話29に組み込まれており、レンチキュラレンズ2を構成するシリンドリカルレンズ2aが縦方向26に配列している。即ち、レンチキュラレンズ2は、シリンドリカルレンズ2aの長手方向が横方向25になるように表示パネル3aに固定されている。また、図30に示すように、表示パネル3aの1つの表示画素における第1視点用サブ画素30a及び第2視点用サブ画素30bの配列方向は、シリンドリカルレンズ2aの配列方向と同じ縦方向26である。なお、図30においては、図を簡略化するために、シリンドリカルレンズ2aは4本しか図示されていないが、実際には、縦方向26における表示画素の配列数だけシリンドリカルレンズ2aが形成されている。本実施形態の画像表示装置における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態の画像表示装置と同様である。
次に、本実施形態の表示装置の動作について説明する。図30に示すように、光源20から出射された光は表示パネル3aに入射する。このとき、表示パネル3aの第1視点用サブ画素30a及び第2視点用サブ画素30bに入射した光は、これらの画素を透過してレンチキュラレンズに向かう。そして、こられの光はレンチキュラレンズ2のシリンドリカルレンズ2aにより屈折し、夫々、領域E1及び領域E2に向けて出射される。なお、この領域E1及び領域E2は、横方向25に沿って配列している。このとき、観察者が両目を領域E1に位置させた場合には、第1視点用の画像を観察することができ、また、観察者が両目を領域E2に位置させた場合には、第2視点用の画像を観察することができる。
本実施形態の画像表示装置においては、観察者が携帯電話29の角度を変えるだけで、自分の両目を領域E1又は領域E2に位置させて、第1視点用の画像又は第2視点用の画像を観察することができる。特に、第1視点用の画像及び第2視点用の画像に関連がある場合には、観察角度を変えるという簡単な手法で夫々の画像を観察することができるため、利便性が大幅に向上する。また、複数視点用の画像を横方向25に配列すると、右眼と左眼とで異なる視点の画像を観察する位置が発生するため、観察者が混乱して、各視点の画像を認識できなくなるが、本実施形態の画像表示装置は、複数視点用の画像を縦方向26に配列しているため、観察者は各視点用の画像を必ず両目で観察することができ、容易に認識することができる。なお、本実施形態の画像表示装置における上記以外の効果は、前述の第1の実施形態の画像表示装置と同様である。また、前述の第1乃至第18の実施形態にも、本実施形態の画像表示装置は適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る立体画像表示装置を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る立体画像表示装置を模式的に示す分解断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る立体画像表示装置を模式的に示す上面図である 本発明の第1の実施形態に係る立体画像表示装置に設けられたマーカの形状を示す上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る立体画像表示装置が搭載された携帯電話を示す斜視図である。 フライアイレンズを示す斜視図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る立体画像表示装置の製造方法をその工程順に示す上面図である。 本発明の第3の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。 レンチキュラレンズの製造に使用される金型の製造方法を示す斜視図である。 (a)及び(b)は本発明の第4の実施形態に係る立体画像表示装置の製造方法をその工程順に示す上面図である。 本発明の第5の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第6の実施形態に係る立体画像表示装置の位置合わせ方法を示す模式図である。 本発明の第7の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。 本発明の第7の実施形態に係る立体画像表示装置に使用される光源を示す上面図である。 (a)乃至(c)は、本発明の第8の実施形態に係る立体画像表示装置の製造方法を示す模式図である。 本発明の第9の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。 本発明の第10の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。 本発明の第11の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。 本発明の第11の実施形態に係る立体画像表示装置の第1の変形例を示す上面図である。 本発明の第11の実施形態に係る立体画像表示装置の第2の変形例を示す断面図である。 本発明の第11の実施形態に係る立体画像表示装置の第3の変形例を示す断面図である。 (a)乃至(c)は、本発明の第12の実施形態に係る立体画像表示装置の製造方法をその工程順に示す上面図である。 本発明の第13の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。 (a)乃至(d)は、本発明の第14の実施形態に係る立体画像表示装置の製造方法をその工程順に示す上面図である。 本発明の第15の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。 (a)乃至(d)は、本発明の第16の実施形態に係る立体画像表示装置の製造方法をその工程順に示す上面図である。 本発明の第17の実施形態に係る立体画像表示装置を示す上面図である。 (a)乃至(d)は、本発明の第18の実施形態に係る立体画像表示装置の製造方法をその工程順に示す上面図である。 本発明の第19の実施形態に係る画像表示装置が搭載された携帯電話を示す斜視図である。 本発明の第19の実施形態に係る画像表示装置の動作を示す光学モデル図である。 パララックスバリア方式により立体画像を表示する方法を示す光学モデル図である。 レンチキュラレンズを示す斜視図である。 レンチキュラレンズを使用する立体画像表示方法を示す光学モデル図である。 従来のレンチキュラレンズを示す断面図である。
符号の説明
1、11〜16、16b、16c、16d、17〜19;立体画像表示装置
2;レンチキュラレンズ
2a;シリンドリカルレンズ
3;液晶表示装置
3a;表示パネル
4、4a、4b;固定手段
5;観察者
6;透明基板
7;切削工具
8;金型
9;位置合わせ光
10;線光源
10a、10b;スリット状開口部
20;光源
21、22、レンズ用マーカ
23;遮光板
25;横方向
26;縦方向
28、29;携帯電話
30;画素
30a;第1視点用サブ画素
30b;第2視点用サブ画素
31、32、33a、33b、33c、33d;表示手段用マーカ
34;表示面
35;フライアイレンズ
40;両面テープ
41;接着剤
41a;可視光硬化型接着剤
42;フィラー
43;開口部
44;封止材
45;減圧槽
46;光学フィルム
47;ギャップ材
53;観察面
54;中心線
60a、60b;投影像
61;可視光
101;パララックスバリア
101a;スリット
102、114、122;表示手段
102a、112a;左眼用画素
102b、112b;右眼用画素
103a、103b;光束
104a、113a;左眼
104b、113b;右眼
110、120;レンンチキュラレンズ
111;シリンドリカルレンズ
121;粘着層

Claims (13)

  1. 少なくとも第1視点用の画像を表示する画素及び第2視点用の画像を表示する画素を含む表示単位が複数周期的に配列された表示手段と、前記画素から出射した光を屈折させる光学手段とを有し、前記光学手段において前記画素から出射した光を屈折させて相互に異なる方向に出射する画像表示装置において、前記光学手段は前記表示手段の画像表示領域を囲む領域の少なくとも一部に設けられた固定手段により前記表示手段に固定されていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記光学手段がレンチキュラレンズ又は縦方向及び横方向におけるレンズピッチが夫々異なる凸型レンズを有するフライアイレンズであり、前記固定手段が前記光学手段における凸型レンズの長手方向に延びる辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記光学手段がレンチキュラレンズ又は縦方向及び横方向におけるレンズピッチが夫々異なる凸型レンズを有するフライアイレンズであり、前記固定手段が前記光学手段における凸型レンズの長手方向と直交する方向に延びる辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 前記光学手段が縦方向及び横方向におけるレンズピッチが等しい凸型レンズを有するフライアイレンズであり、前記固定手段が前記光学手段の短辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記光学手段が縦方向及び横方向におけるレンズピッチが等しい凸型レンズを有するフライアイレンズであり、前記固定手段が前記光学手段の短辺と直交する辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項1又は4に記載の画像表示装置。
  6. 前記固定手段が前記表示手段における画像表示領域を囲むように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  7. 前記固定手段が接着剤からなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記接着剤がフィラーを含有することを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 前記光学手段又は前記表示手段の少なくとも一方には、前記光学手段を前記表示手段に固定する際にそれらの位置を合わせるための1又は複数個の位置合わせ手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 前記位置合わせ手段が前記表示手段の四隅に対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
  11. 前記位置合わせ手段が前記光学手段の凸型レンズが形成されていない領域に設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像表示装置。
  12. 前記位置合わせ手段が前記光学手段の表示手段側の表面に設けられていることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  13. 前記表示手段における画像表示面は透明基板からなり、前記位置合わせ手段が前記透明基板の表面に設けられていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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