JP2007072476A - 視差バリア層付き基板の製造方法 - Google Patents

視差バリア層付き基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、視差バリア層が従来よりも高い位置精度で配置され、従来よりも高品位の立体表示が可能な3次元表示装置等に用いられる視差バリア層付き基板の製造方法を提供する。
【解決手段】
視差バリア層付き基板の製造方法は、(a)互いに対向する第1主面および第2主面を有し、透明材料から形成された第1基板(11)を用意する工程と、(b)第1基板の第1主面上に、所定のパターンを有する視差バリア層(12)を形成する工程と、(c)第1基板(11)の第2主面上に、工程(b)によって形成された視差バリア層(12)に対して所定の配置関係を有する第1層(13a/14)を形成する工程と、(d)第1基板の第2主面上に、工程(c)によって形成された第1層(13a/14)に対して所定の配置関係を有する第2層(13b/13a)を形成する工程とを包含する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば3次元表示装置(立体映像表示装置)に用いられる視差バリア層付き基板の製造方法に関する。
液晶表示パネルの観察者側に視差バリア層(パララックスバリア)を備えた3次元表示装置が知られている。例えば、特許文献1には、図4に模式的に示す3次元表示装置200が開示されている。
図4に示した3次元表示装置200は、表示パネルとしての液晶パネル52と、液晶パネル52の表面に接触された左右の映像を分離する光学分離手段としての視差バリア付き基板(パララックスバリア)53を備えている。視差バリア付き基板53は、ガラスもしくは透明樹脂などからなる基板81上に多数のストライプ状の遮光部を有する視差バリア層82が形成されたものであり、視差バリア付き基板53の基板81の表面が液晶パネル52の表面と接触するように配置されている。
液晶パネル52は、ガラス基板72及びガラス基板74の間に液晶層73が設けられており、観察者側(光出射側)のガラス基板72には出射側偏光板71が配置されており、バックライト51側(光入射側)のガラス基板74には入射側偏光板75がそれぞれ設けられている。液晶パネル52の液晶層73に右眼用画像と左眼用画像が1列おきに表示される。バックライト51からの光を透過した右眼用映像は視差バリア付き基板53により分離され、観察者の左眼には左眼用映像のみが、右眼には右眼用映像のみが観察され、立体映像が認識される。
この3次元表示装置200では、視差バリア付き基板53と液晶パネル52とが互いに接触する界面における反射を抑制するために、液晶パネル52の偏光板71の表面に反射防止コーティング76が施されている。その結果、接触面の液晶パネル52側で反射する光が減少し、偏光板71側で反射する光との干渉による干渉縞の発生が抑制される。
特開平11−95167号公報
上述の3次元表示装置200を含む従来の3次元表示装置(例えば上記公報の図4〜図7)においては、偏光板71を含む液晶パネル52に対して、視差バリア付き基板53が外付けされている。すなわち、視差バリア層82と画素(液晶層73)との間に、液晶層73側から、表示パネルの観察者側基板72、偏光板71、反射防止コーティング76、基板81が配置されており、さらに視差バリア付き基板81を外付けするための接着層(不図示)を有している。
従って、視差バリア層82と画素との距離(間隔)を正確に制御することが難しく、また、この距離を表示面の全面に亘って均一にすることが難しい。さらに、視差バリア層82と画素との位置合わせ(表示面内方向に置ける位置合わせ)を高い精度で行うことも難しい。
視差バリア層82と画素(液晶層73)との距離に面内ばらつきがあると、干渉縞やモアレ縞が発生する、あるいは、表示輝度にばらつきが生じるなどして、表示品位が低下することがある。
表示面内方向における位置合わせ精度が低いと、画素開口率が低下し、モアレ縞が発生することもある。
また、液晶層73と観察者との間に多くの界面が存在するので、界面における反射などによる光のロスに起因する表示品位の低下が問題になることがある。
上述した種々の問題は、表示パネルの高精細化が進むに連れて顕在化する。また、大判の基板を用いて一連のプロセスフローで大判のパネルを作製し、これを分断して得られる複数の小パネルを用いて表示装置を製造する方法においては、視差バリア付き基板の貼り付けを大判のパネル段階で行うと、上記問題が発生しやすく、歩留まりや製造効率の低下を招く。また、視差バリア付き基板を貼り付けた状態では分断が非常に困難である。
本発明は上述の諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、視差バリア層が従来よりも高い位置精度で配置され、従来よりも高品位の映像表示が可能な表示装置に利用される視差バリア層付き基板の製造方法を提供することにある。表示装置は、2方向の視点に対し異なる映像を表示する装置、例えば立体表示が可能な3次元表示装置(立体映像表示装置)として用いられる。
本発明の視差バリア層付き基板の製造方法は、(a)互いに対向する第1主面および第2主面を有し、透明材料から形成された第1基板を用意する工程と、(b)前記第1基板の前記第1主面上に、所定のパターンを有する視差バリア層を形成する工程と、(c)前記第1基板の第2主面上に、工程(b)によって形成された前記視差バリア層に対して所定の配置関係を有する第1層を形成する工程と、(d)前記第1基板の第2主面上に、工程(c)によって形成された前記第1層に対して所定の配置関係を有する第2層を形成する工程とを包含し、そのことによって上記目的が達成される。
好ましい実施形態において、工程(b)は、第1アライメントマークを形成する工程を包含する。
好ましい実施形態において、工程(c)は、前記第1層を形成する材料を用いて第2アライメントマークを形成する工程を包含する。
好ましい実施形態において、工程(c)は、前記第1基板を介して前記第1アライメントマークの位置を検出し、前記第1アライメントマークに対して位置合せする工程を包含し、工程(d)は、前記第2アライメントマークの位置を検出し、前記第2アライメントマークに対して位置合せする工程を包含する。
好ましい実施形態において、前記第1アライメントマークは、前記視差バリア層を形成する材料を用いて形成される。
好ましい実施形態において、前記視差バリア層は、金属材料を用いて形成される。
好ましい実施形態において、工程(c)は、前記第1層としてカラーフィルタの第1色の層を形成する工程を包含し、工程(d)は、前記第2層としてカラーフィルタの第2色の層を形成する工程を包含する。
好ましい実施形態において、工程(c)は、前記第1層としてブラックマトリクス層を形成する工程を包含し、工程(d)は、前記第2層としてカラーフィルタの第1色の層を形成する工程を包含する。
好ましい実施形態において、(e)前記第1基板の第2主面上に、工程(c)および工程(d)によって形成された前記第1層および前記第2層に対して所定の配置関係を有する第3層を形成する工程をさらに包含する。
好ましい実施形態において、工程(e)は、前記第2アライメントマークの位置を検出し、前記第2アライメントマークに対して位置合せする工程を包含する。
好ましい実施形態において、工程(e)は、前記第3層としてカラーフィルタの第3色の層を形成する工程を包含する。
好ましい実施形態において、(f)前記第1基板の第2主面上に、工程(c)、工程(d)および工程(e)によって形成された前記第1色の層、前記第2色の層および前記第3色の層に対して所定の配置関係を有するブラックマトリクス層を形成する工程をさらに包含する。
他の好ましい実施形態において、(e)前記第1基板の第2主面上に、工程(c)および工程(d)によって形成された前記ブラックマトリクス層および前記第1色の層に対して所定の配置関係を有する第2色の層および第3色の層を形成する工程をさらに包含する。
好ましい実施形態において、工程(e)は、前記第2アライメントマークの位置を検出し、前記第2アライメントマークに対して位置合せする工程を包含する。
本発明の第2の視差バリア層付き基板の製造方法は、(a)互いに対向する第1主面および第2主面を有し、透明材料から形成された第1基板を用意する工程と、(b)前記第1基板の前記第1主面上に、所定のパターンを有する視差バリア層を形成する工程と、(c)前記第1基板の第2主面上に、工程(b)によって形成された前記視差バリア層に対して所定の配置関係を有する第1層を形成するとともに、前記第1層に対して所定の配置関係を有する第2層を形成する際の位置合せに用いるためのアラインメントマークを形成する工程とを包含し、そのことによって上記目的が達成される。
本発明によると、視差バリア層が従来よりも高い位置精度で配置され、従来よりも高品位の立体表示または複数の観察者の視点に応じた映像表示が可能な表示装置に好適に用いられる視差バリア層付き基板の製造方法が提供される。本発明の製造方法によって製造された視差バリア層付き基板は、高精細で高い表示品位を有する表示装置およびその製造方法に好適に適用される。
本発明による表示装置および視差バリア層付き基板の構造および製造方法の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
本発明による表示装置は、少なくとも2つの視点からみた場合、それぞれに異なる映像を表示することができる。ここでいう「視点」とは、例えば1人の観察者の右眼および左眼の各々の位置であり、観察者が複数の場合には各観察者の位置である。
本発明による表示装置は、1人の観察者に対しては映像を立体的に表示できる3次元表示装置として実現され、例えば携帯電話、テレビ等として利用できる。また本発明による表示装置は、複数の観察者に対してはそれぞれ異なる映像を表示できる表示装置として実現され、例えばテレビや、自動車の運転席のドライバーにカーナビゲーションシステムの映像を表示し、かつ助手席の同乗者にテレビ放送の映像を表示するディスプレイ等として利用できる。「異なる映像」には、映像相互の関連は特に必要とされない。
以下の実施形態では、液晶表示装置を用いて映像を立体的に表示できる装置を例示する。ただし本発明は、液晶表示装置を用いる場合に限られない。
図1に本発明による実施形態の3次元表示装置100の模式的な断面構造を示す。
3次元表示装置100は、観察者側に配置された、透明材料で形成された第1基板11と、第1基板11と対向するように配置された第2基板21と、第1基板11と第2基板21との間に設けられた液晶層30と、第1基板の観察者側の表面に直接形成された視差バリア層12とを有する。
第1基板11の液晶層30側には、カラーフィルタ層13およびブラックマトリクス14が形成されている。さらに、必要に応じて、電極(例えば対向電極)や配向膜(いずれも不図示)が形成されている。視差バリア層12は、遮光部12aと透光部12bとを有する。遮光部12aおよび透光部12bは画素配列に応じて、所定の画素を透過した光が観察者の右眼または左眼に到達するように、所定のパターンで配列されている。第1基板11の厚さおよび透光部12bの配列は、液晶パネルのサイズや観察距離(設計値)に応じて決定される。
第2基板21の液晶層30側には、例えば、画素電極、TFT、信号配線および配向膜が必要に応じて形成されている(いずれも不図示)。
ここで、第1基板11および第2基板21は、典型的には、ガラスやプラスチックなどの透明な材料から形成されている基板であり、必要に応じて、その表面に無機系の保護膜などが形成されていてもよい。但し、第1基板11および第2基板21は、電極、TFT、信号配線などの回路素子や、カラーフィルタ層13、ブラックマトリクス14および偏光板40などの表示を行うために直接寄与する光学素子は含まない。なお、第2基板21は、反射型表示装置においては、透明性が必要ないので、半導体基板などであってもよい。
また、第1基板11にカラーフィルタ層13、ブラックマトリクス14、電極や配向膜を形成したものを対向基板10と称し、第2基板21に電極、TFT、信号配線などの回路素子や配向膜を形成したものをTFT基板20と称する。尚、ここでは、TFTを備えるアクティブマトリクス型表示装置を例示するが、これに限られず、MIMを備えるアクティブマトリクス型表示装置であっても良いし、パッシブ型の表示装置であってもよい。対向基板10およびTFT基板20は、後述する表示装置の組立工程において、一対の基板として互いに貼り合わされる。
本実施形態の3次元表示装置100は、図4を参照しながら説明した従来の3次元表示装置の様に視差バリア層が形成された基板53を表示パネル52に後付するのではなく、表示パネルを構成する観察者側の第1基板11の主面上に視差バリア層12が直接形成されている。従って、3次元表示装置100において、視差バリア層12は、基板11と偏光板40との間に形成されている。
このように、本実施形態の3次元表示装置100においては、視差バリア層12と液晶層30との間に、基板53(図4参照)やこれを外付けするための接着層が存在しないので、視差バリア層12と液晶層30との距離にばらつきが生じることが無い。また、視差バリア層12と液晶層30との間に存在する界面の数が従来の3次元表示装置よりも少ないので、反射等による光のロスが少ない。
特に、下記に説明する方法を用いて視差バリア層を有する対向基板10を製造すると、視差バリア層12とカラーフィルタ層13やブラックマトリクス14に対する位置精度を高くできる。さらに、液晶パネルを構成する第1基板11に視差バリア層12を予め形成しておくことにより、大判パネルを作製してから、これを分離する製造プロセスを採用することが可能になり、製造工程の簡略化、低コスト化を実現することもできる。
次に、図2(a)〜(d)を参照しながら、本発明による実施形態の視差バリア層付き対向基板10の製造方法を説明する。
まず、図2(a)に示すように、例えばガラスからなる第1基板11を用意する。
次に、図2(b)に示すように、第1基板11の主面上に視差バリア層12を形成する。視差バリア層12は、遮光部12aと透光部12bが所定のパターンで配置されている。視差バリア層12を形成する材料は遮光性を有する材料であれば特に限定されず、例えば、遮光性を有する樹脂材料や金属材料を用いることが出来る。視差バリア層12の形成方法は特に限定されず、用いる材料に応じて、公知の方法を適宜選択すればよい。なお、対向基板10を作製する一連のプロセスで損傷し難く、また、比較的薄い膜で十分な遮光性が得られるという利点から、金属材料(例えば、クロム)を用いることが好ましい。
このとき、後のカラーフィルタ層13を形成するための位置合わせのための第1アライメントマーク15を形成することが好ましく、視差バリア層12を形成する材料を用いて、視差バリア層12を形成するプロセスで同時に形成することが好ましい。第1アライメントマーク15を形成する位置は適宜選択されるが、後に形成するカラーフィルタ層13等と重ならないように、第1基板11の端部に形成することが好ましい。なお、視差バリア層12のパターンを用いて位置合わせを行う場合には、第1アライメントマーク15の形成を省略しても良い。
次に、図2(c)に示すように、第1基板11の視差バリア層12が形成された主面に対向する他方の主面(裏面)にカラーフィルタ層13を形成する。ここでは、3色(例えばR,GおよびB、または、C,MおよびY)の色層を順次形成する場合を例示する。
視差バリア層12が形成された第1基板11の裏面に、カラーフィルタ層13の第1色層13aを所定のパターンで形成する。このとき、第1アライメントマーク15を、第1基板11を介して例えばCCDカメラで検出し、第1色層13aの位置合わせを行う。位置合わせには、透過光を用いてもよいし反射光を用いてもよい。また、CCD方式に限られず、他の方式を用いることもできる。
例えば、フォトリソグラフィプロセスを用いて第1色層13aを形成する場合、第1アライメントマーク15に重ならないように、第1基板11の裏面のほぼ全面に、第1色層13aとなる第1感光性樹脂層を形成し、第1アライメントマーク15を用いてフォトマスクの位置合わせを行い、第1感光性樹脂層を露光する。その後、現像などの後工程を経て、第1色層13aが形成される。
この第1色層13aを形成する工程で、第1基板11の裏面に第2アライメントマーク16を形成することが好ましく、第1色層13aを形成する材料を用いて、第1色層13aを形成するプロセスで同時に形成することが好ましい。第1色層13aに続く、第2色層13bおよび第3色層13cを形成する各工程において、第2アライメントマーク16を用いて位置合わせすることにより、3つの色層13a、13bおよび13c間の位置合わせ精度を高めることが出来る。
例えば、第1アライメントマークを用いて位置合わせを行うと、位置合わせ精度は約10μm以内となる。また、第1色層13aのパターニング精度(幅のばらつき)は約3μm以内である。従って、第1色層13aと第2色層13bとの位置合わせマージンとして、最大で約25μmをとる必要がある。これに対して、第2アライメントマーク16を用いると、従来のカラーフィルタ層の形成プロセスと同じアライメント精度(約3μm)以下が得られる。第2アライメントマーク16を形成する位置も特に限定されないが、第2色層13bおよび第3色層13cの形成過程で、それぞれを形成するための第2および第3感光性樹脂層と重ならない位置に形成することが好ましい。
次に、図2(d)に示すように、ブラックマトリクス14を形成し、その後、必要に応じて、例えば、対向電極、配向膜(いずれも不図示)を形成することによって、対向基板10が得られる。ここで例示した対向基板10は、TFT型液晶表示装置用のカラーフィルタ基板(CF基板)として用いられる。
なお、ここでは、第1基板11の裏面に、視差バリア層12と所定に配置関係を有する層として、最初にカラーフィルタ層13(第1色層13a)を形成した例を示したが、これに限られず、ブラックマトリクス14を形成してもよいし、他の層を形成してもよい。勿論、カラーフィルタ層13およびブラックマトリクス14の一方が省略されても良い。いずれの場合においても、位置合わせが必要な最初の層を形成する工程において、第2アライメントマークを形成することが好ましい。
本発明によると、対向基板10が視差バリア層12を有しているので、図3に示すプロセスを採用して、大判パネルから複数の表示装置を効率良く作製することができる。大判パネルを用いて表示装置を量産する方法は、現在広く採用されており、公知の方法で実行することができるので、詳細な説明は省略する。
まず、工程S1aにおいて、視差バリア層12を有する大判のCF基板10を用意する。CF基板10は、第1基板11として大判のガラス基板を用いて、図2を参照しながら説明した方法で製造されることが好ましい。また、工程S1bにおいて、大判のTFT基板20を用意する。大判のTFT基板20は、公知の方法で製造されるので、ここでは説明を省略する。
工程S2において、大判のCF基板10と大判のTFT基板20とを所定の間隙を設けて互いに貼り合せ、固定し、大判パネルを作製する。貼り合せ工程は、シール剤を用いて公知の方法で実行される。
次に、工程S3において、例えば、大判パネルを複数の小パネルに分断し、液晶材料を注入・封止する。このとき、液晶材料の注入・封止工程を先に実行してから、大判パネルを分断してもよい。
この後、工程S4において、得られた小パネルに、必要に応じて、偏光板40、裏面側偏光板や位相差板などを貼り合せて、更に、駆動回路、電源回路やバックライトなどを装着し、3次元表示装置100が得られる。
ここで、視差バリア層12を金属材料で形成しておくと、視差バリア層12の厚さは比較的薄い(例えば0.1〜0.2μm)ので、偏光板40を貼り合せるための接着剤層によって、透光部12bが埋められ、視差バリア層12と偏光板40との間に空気層が形成されることが無く、反射による光のロスを抑制することが出来る。勿論、接着層の屈折率を第1基板11の屈折率と整合させておくことが好ましい。なお、液晶表示装置の表示モードによっては、CF基板10と偏光板40との間に位相差板(不図示)が配置される。この場合、上述の説明における偏光板40を位相差板に置き換えればよい。
なお、ここでは、大判パネルを作製した後で、液晶材料の注入・封止工程を行うプロセスを例示したが、液晶材料を基板10または基板20上に滴下し、その後で、基板10と基板20とを貼り合せるプロセスを行うことも出来る。
このように、本発明によると、視差バリア層12が予め形成された大判のCF基板10を用いて、表示パネルを作製するプロセスを採用することができるので、例えば、大判パネルから40面の表示パネルを作製する場合、従来、分断した個別の表示パネルに対して視差バリア付き基板53を位置合わせする工程を40回行っていたものを1回に出来る。勿論、視差バリア付き基板53を貼り合せるという工程そのものも必要ない。
従って、本発明によると、視差バリア層が従来よりも高い位置精度で配置され、従来よりも高品位の立体表示が可能な3次元表示装置を高い量産性で製造することが出来る。
さらに上述の製造方法を利用して、観察者が複数の場合には複数の異なる映像を表示できる表示装置を製造することができる。このような表示装置は、図2(b)の遮光部12aおよび透光部12bの配置パターンを変更することによって製造できる。すなわち、所定の画素を透過した光が互いに所定距離だけ離れた2以上の観察者に到達するように、遮光部12aおよび透光部12bを配置すればよい。
本発明による実施形態として、液晶表示装置を例示したが、液晶層以外の表示媒体層を有する表示装置、例えば、電気泳動型表示装置に本発明を適用することもできる。
本発明によると、視差バリア層が従来よりも高い位置精度で配置され、従来よりも高品位の立体表示または複数の観察者の視点に応じた映像表示が可能な表示装置に好適に用いられる視差バリア層付き基板の製造方法が提供される。本発明は、高精細で高い表示品位を有する表示装置およびその製造方法に好適に適用される。
本発明による実施形態の3次元表示装置100を示す模式的な断面図である。 (a)〜(d)は、本発明による実施形態の視差バリア層付き対向基板10の製造方法を説明するための模式的な断面図である。 本発明の視差バリア層付き対向基板10を用いて、大判パネルから複数の表示装置を製造するプロセスを説明するためのフローチャートである。 従来の3次元表示装置200を示す模式的な断面図である。
符号の説明
11 第1基板
12 視差バリア層
12a 遮光部
12b 透光部
13 カラーフィルタ層
14 ブラックマトリクス
21 第2基板
30 液晶層(表示媒体層)
40 偏光板
100 3次元表示装置

Claims (15)

  1. (a)互いに対向する第1主面および第2主面を有し、透明材料から形成された第1基板を用意する工程と、
    (b)前記第1基板の前記第1主面上に、所定のパターンを有する視差バリア層を形成する工程と、
    (c)前記第1基板の第2主面上に、工程(b)によって形成された前記視差バリア層に対して所定の配置関係を有する第1層を形成する工程と、
    (d)前記第1基板の第2主面上に、工程(c)によって形成された前記第1層に対して所定の配置関係を有する第2層を形成する工程と
    を包含する、視差バリア層付き基板の製造方法。
  2. 工程(b)は、第1アライメントマークを形成する工程を包含する、請求項1に記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  3. 工程(c)は、前記第1層を形成する材料を用いて第2アライメントマークを形成する工程を包含する、請求項2に記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  4. 工程(c)は、前記第1基板を介して前記第1アライメントマークの位置を検出し、前記第1アライメントマークに対して位置合せする工程を包含し、
    工程(d)は、前記第2アライメントマークの位置を検出し、前記第2アライメントマークに対して位置合せする工程を包含する、請求項3に記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  5. 前記第1アライメントマークは、前記視差バリア層を形成する材料を用いて形成される、請求項2から4のいずれかに記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  6. 前記視差バリア層は、金属材料を用いて形成される、請求項1から5のいずれかに記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  7. 工程(c)は、前記第1層としてカラーフィルタの第1色の層を形成する工程を包含し、
    工程(d)は、前記第2層としてカラーフィルタの第2色の層を形成する工程を包含する、請求項1から6のいずれかに記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  8. 工程(c)は、前記第1層としてブラックマトリクス層を形成する工程を包含し、
    工程(d)は、前記第2層としてカラーフィルタの第1色の層を形成する工程を包含する、請求項1から6のいずれかに記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  9. (e)前記第1基板の第2主面上に、工程(c)および工程(d)によって形成された前記第1層および前記第2層に対して所定の配置関係を有する第3層を形成する工程をさらに包含する、請求項7に記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  10. 工程(e)は、前記第2アライメントマークの位置を検出し、前記第2アライメントマークに対して位置合せする工程を包含する、請求項9に記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  11. 工程(e)は、前記第3層としてカラーフィルタの第3色の層を形成する工程を包含する、請求項9または10に記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  12. (f)前記第1基板の第2主面上に、工程(c)、工程(d)および工程(e)によって形成された前記第1色の層、前記第2色の層および前記第3色の層に対して所定の配置関係を有するブラックマトリクス層を形成する工程をさらに包含する、請求項11に記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  13. (e)前記第1基板の第2主面上に、工程(c)および工程(d)によって形成された前記ブラックマトリクス層および前記第1色の層に対して所定の配置関係を有する第2色の層および第3色の層を形成する工程をさらに包含する、請求項8に記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  14. 工程(e)は、前記第2アライメントマークの位置を検出し、前記第2アライメントマークに対して位置合せする工程を包含する、請求項13に記載の視差バリア層付き基板の製造方法。
  15. (a)互いに対向する第1主面および第2主面を有し、透明材料から形成された第1基板を用意する工程と、
    (b)前記第1基板の前記第1主面上に、所定のパターンを有する視差バリア層を形成する工程と、
    (c)前記第1基板の第2主面上に、工程(b)によって形成された前記視差バリア層に対して所定の配置関係を有する第1層を形成するとともに、前記第1層に対して所定の配置関係を有する第2層を形成する際の位置合せに用いるためのアラインメントマークを形成する工程と
    を包含する、視差バリア層付き基板の製造方法。
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