JP2014029381A - 視差バリア構造及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】平坦化膜とカラーフィルタとのミキシングを抑制する視差バリア構造及びその製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る視差バリア構造30は、CF側基板1と、CF側基板1上の視差バリア2と、視差バリア2を覆いかつ少なくとも切断ラインを除く領域のCF側基板1上に設けられ、その膜厚によって視野角を規定可能な平坦化膜3と、平坦化膜3の上面と側面を覆うキャップ層4と、キャップ層4上に設けられるブラックマトリクス5と、キャップ層4上にブラックマトリクス5と交互に設けられる各色に対応したカラーフィルタ6とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、視差バリア構造及びその製造方法に関する。
液晶表示装置に代表される画像表示装置の高機能化の例として、一つの表示面に複数の画像を表示させる技術が従来存在する。この技術によれば、例えば自動車のセンターパネルに設置した表示装置から、運転席方向にナビゲーション画像を表示すると同時に助手席方向に別の画面を表示することが可能である。また別の例では、一人の視聴者に対して右目用と左目用の画像をそれぞれ表示することで、立体的な画像表示が可能である。
一つの表示面に複数の画像を表示する方法として、特許文献1,2には、視差バリアによって観察者側から見える画素を特定する方法が提案されている。カラーフィルタと視差バリアの距離は平坦化膜の厚みによって規定され、この距離によって視野角が決定する。
特許第4024769号公報 特開2007−72476号公報
しかし、特許文献1,2に開示されている視差バリア構造では、パネルの側壁で平坦化膜の端面が露出しているため、この部分から水分が浸入する危険性がある。水分が浸入すると、平坦化膜とカラーフィルタとのミキシングが加速し、画質が劣化する原因となる。
また、平坦化膜の膜厚が数十〜百数十μmの厚さになると、視差バリアの凹凸形状が平坦化膜で埋もれてしまうため、視差バリアを基準にブラックマトリクス(BM)の位置決めを行う事が困難になる。
本発明は上述の問題点に鑑み、平坦化膜とカラーフィルタとのミキシングを抑制する視差バリア構造及びその製造方法の提供を目的とする。
本発明に係る視差バリア構造は、透明基板と、透明基板上の視差バリアと、透明基板上の切断ラインを除く領域に、視差バリアを覆って設けられ、その膜厚によって視野角を規定可能な透明平坦化膜と、透明平坦化膜の上面と側面を覆うキャップ層と、キャップ層上に設けられ、ブラックマトリクスとRGB各色に対応したカラーフィルタからなるカラーフィルタ層とを備える。
本発明に係る視差バリア構造は、透明基板と、透明基板上の視差バリアと、透明基板上の切断ラインを除く領域に、視差バリアを覆って設けられ、その膜厚によって視野角を規定可能な透明平坦化膜と、透明平坦化膜の上面と側面を覆うキャップ層と、キャップ層上に設けられ、ブラックマトリクスとRGB各色に対応したカラーフィルタからなるカラーフィルタ層とを備えるので、透明平坦化膜への水分の浸入をキャップ層で抑制することにより、ミキシングを抑制することが出来る。画質の劣化を防ぐことで、製品の長寿命化が可能となる。
実施の形態1に係る液晶表示装置の平面図である。 実施の形態1に係る液晶表示装置の断面図である。 実施の形態1に係る視差バリア構造の断面図である。 実施の形態1に係る視差バリア構造の製造工程を示す図である。 実施の形態1に係る視差バリア構造の製造工程を示す図である。 実施の形態1に係る視差バリア構造の製造工程を示す図である。 実施の形態1に係る視差バリア構造の製造工程を示す図である。 実施の形態1に係る視差バリア構造の製造工程を示す図である。 実施の形態1の変形例に係る視差バリア構造の製造工程を示す図である。 実施の形態1の変形例に係る視差バリア構造の製造工程を示す図である。 実施の形態1の変形例に係る視差バリア構造の製造工程を示す図である。 実施の形態2に係る液晶表示装置の平面図である。 実施の形態3に係る視差バリア構造の断面図である。 実施の形態3に係る視差バリア構造の製造工程を示す図である。 実施の形態3に係る視差バリア構造の製造工程を示す図である。 実施の形態3に係る視差バリア構造の製造工程を示す図である。
<A.実施の形態1>
<A−1.構成>
図1は、実施の形態1に係る視差バリア構造を含む4つの液晶表示装置をCF側基板1側から見た平面図である。図は、切断ラインD1,D2で4つに分割する前の状態を示している。点線で示すA1〜A4は各液晶表示装置の画像表示領域であり、画像表示領域には視差バリアやカラーフィルタ6(図2参照)が形成されている。
図2は、図1に示す液晶表示装置の画像表示領域内における断面図である。液晶表示装置において、液晶11はCF側基板1とTFT側基板13に挟持される。CF側基板1とTFT側基板13はいずれも透明基板である。TFT側基板13上にはTFT(図示せず)や画素電極12が形成され、画素電極12と液晶11の間には、液晶11の配列を決めるための配向膜(図示せず)が形成される。液晶11のCF側基板1側には、オーバーコート(OC)10、ブラックマトリクス(BM)5、カラーフィルタ(CF)6、キャップ層4、平坦化膜3、視差バリア2が、液晶11からCF側基板1にかけてこの順で積層されている。なお、BM5とCF6は同一レイヤに形成される。
図2において、CF側基板1の上側が観察側であり、TFT側基板13の下側には導光板やバックライトユニット(図示せず)などが形成される。CF側基板1の上には付加機能を実現するタッチパネルが形成されることもある。TFT側基板13とCF側基板1は共に、液晶11と反対側の表面に偏光板(図示せず)が形成される。
図3は、図1のX1−Y1−X2断面における実施の形態1に係る視差バリア構造30を示す断面図である。図3において、図2に示す構成要素と対応するものには同一の参照符号を付している。
視差バリア構造30は、CF側基板1と、CF側基板1に形成された視差バリア2及びアライメントマーク2Aを備える。CF側基板1は透明性の絶縁基板である。視差バリア2とアライメントマーク2Aの材料は同一であって、クロムなどの金属、酸化物、又は有機系の黒色の樹脂等が用いられる。視差バリア2はCF側基板1の画像表示領域(図1のA1〜A4)内に形成され、アライメントマーク2Aは画像表示領域外に形成される。
視差バリア構造30はさらに、視差バリア2を覆う平坦化膜3と、平坦化膜3を覆うキャップ層4と、平坦化膜3上にキャップ層4を介して設けられるBM5及びCF6を備えている。
スクライブ領域9とは、図3において、パネルを基板から切り出す際の切断ラインD1が含まれる領域である。設計上決められた位置でパネルを切断することになるが、実際に切断される位置は、切断する装置の位置精度で決まる範囲内で切断されることになる。この幅に相当する領域がスクライブ領域となる。実際には、さらに、切断装置だけでなく、平坦化膜3の加工精度などを考慮した上で、切断装置が最大限ずれた場合にも切断ラインが平坦化膜にかからないように設定することになる。切断ラインD2についても同様である。
図1においては、4つのパネルを配置した場合を示し、2本の切断ラインD1およびD2のみを示しているが、製品となるパネルのサイズは様々であり、必ずしも2本の切断ラインだけで必要なパネルが切り出せるとは限らない。実際の製造においては、最終的な製品の寸法に仕上げるため、更に多くの切断ライン及びスクライブ領域が設定される。
平坦化膜3がこのスクライブ領域9にかかると、パネルを切断したときに平坦化膜3の側面が露出することになり、そこが水分の侵入経路となり、平坦化膜とカラーフィルタとのミキシングが加速して、ひいては画質の劣化が加速されることになる。
平坦化膜3は、アライメントマーク2Aが形成される領域と切断ラインD1,D2周辺のスクライブ領域9を避けて、視差バリア2上に形成される。平坦化膜3は、視差バリア2とCF6との距離を決める要素であり、その距離によって視差が定まる。例えば、自動車のセンターパネルに設置され、運転席側と助手席側とで見える画像が異なる表示装置に用いる場合には、視差バリア2とCF6との距離は数十〜百数十μm程度必要である。これを実現するため、平坦化膜3にはアクリル系材料など透明な塗布型の絶縁膜が用いられる。
キャップ層4は、平坦化膜3とCF6のミキシングを防ぐために形成するものであり、シロキサン系の塗布型絶縁膜やSOGの他、プラズマCVDなどによるSiNやSiO等が材料として用いられる。
CF6は、赤色フィルタ6R,緑色フィルタ6G,青色フィルタ6Bから構成され、これらはBM5を間に挟んでキャップ層4上に繰り返し配置される。BM5とCF6は、画像表示領域上に、すなわち平坦化膜3上にキャップ層4を挟んで形成され、その位置は視差バリア2との関係で定められる。
図3では、キャップ層4がアライメントマーク2Aをも覆う様を示しているが、ミキシングを防ぐ目的上、キャップ層4は少なくとも平坦化膜3の上面と側面を覆っていれば良い。キャップ層4によって平坦化膜3とCF6は分離され、さらに平坦化膜3の側面が露出しないので、平坦化膜3への水分の浸入が抑制され、平坦化膜3とCF6との間でのミキシングが抑制される。
<A−2.製造工程>
図4〜8に沿って、視差バリア構造30の製造工程を説明する。まず、ガラスなどの透明性の絶縁基板であるCF側基板1上に、視差バリア2を形成する(図4)。視差バリア2はクロムなどの金属や金属酸化物、有機系の黒色の樹脂等が用いられる。視差バリア2に金属系の材料を用いる場合は、CF側基板1上に材料を堆積させ、写真製版、エッチング、及びレジスト除去と、TFTを形成するためのプロセスと同様のプロセスを使用してパターン形成を行う。なお、視差バリア2の材料は、効果的に光を遮断でき、加工しやすい材料であれば良いので、クロム以外の金属材料を用いても良い。
視差バリア2に有機系の材料を用いる場合は、上述の金属材料を用いる場合と同様のプロセスによってパターン形成が行われる。あるいは、感光性を有する材料である場合は、写真製版の工程だけでパターン形成することも可能である。
このパターン形成工程により、画像表示領域内に視差バリア2を形成すると同時に、画像表示領域外にはアライメントマーク2Aが形成される。
次に、視差バリア2上に平坦化膜3を形成する。まず、平坦化膜3をCF側基板1の全面に形成し、写真製版によりパターン形成したレジストマスク8(図5)を用いてエッチングすることにより、アライメントマーク2Aとスクライブ領域9上から平坦化膜3を除去する(図6)。ここで、アライメントマーク2Aに有機系の樹脂材料を用いている場合は、アライメントマーク2Aのエッチング耐性が平坦化膜3と同程度になるため、平坦化膜3を除去する過程でアライメントマーク2Aも除去してしまう可能性がある。そのため、このような場合には視差バリア2及びアライメントマーク2Aには金属系の材料を用いる方が良い。
次に、キャップ層4を基板1の全面に形成する(図7)。キャップ層4の材料には、シロキサン系の塗布型絶縁膜やSOGの他,プラズマCVDなどによるSiN,SiOなどを用いる。キャップ層4は、平坦化膜3の上面と側面に形成されていれば、平坦化膜3とCF6のミキシングを防ぐことが出来るので、アライメントマーク2A上からキャップ層4を除去しても良い。しかし、キャップ層4は平坦化膜3に比べて薄く、アライメントマーク2Aの段差がキャップ層4に反映されるので、除去しなくても後工程でアライメントマーク2Aを用いた位置合わせを行うことは可能である。
次に、キャップ層4上に感光性の樹脂膜からなるBM5を形成し、レジストマスク21を用いた写真製版によりBM5のパターニングを行う(図8)。このときに、キャップ層4やBM5は平坦化膜3に比べて薄く、アライメントマーク2Aの段差がBM5に反映されるので、その段差を用いてBM5のパターニングを行う。よって、視差バリア2とBM5の重ね合わせ精度を確保することが可能である。CF6R,6G,6Bについては、パターニング後のBM5を基準に位置決めをして形成することが可能である。
<A−3.変形例>
上記では、アライメントマーク2A上とスクライブ領域9から平坦化膜3を除去する方法として、写真製版とエッチングについて説明した。エッチングをサンドブラスト法で行う場合に、アライメントマーク2Aが樹脂系の材料であると、アライメントマーク2Aが平坦化膜3と共に除去されてしまう危険性がある。
そこで、視差バリアとアライメントマークの形成は次に示す方法等により形成する。視差バリア,アライメントマークの下層膜23と、メタル材料などから成るハードマスク25を順次積層する。この積層膜を写真製版およびエッチングにより所望のパターンに加工する。下層膜23はハードマスク25とのエッチング選択性が確保できればよく、有機系の材料などからなる。
写真製版によりパターニングされたフォトレジスト8の膜厚は、通常1〜10μm程度であり、これに対して、平坦化膜3の膜厚は数十〜百数十μm程度である。そのため、全面をサンドブラストするとフォトレジスト8が耐えきれない危険性があるので、平坦化膜3の上にハードマスク24を形成し(図9)、フォトレジスト8をマスクにハードマスク24をパターニングしてから、ハードマスク24を使ってサンドブラスト法により平坦化膜3をエッチングする(図10)。
その後、アライメントマーク26Aの上層であるハードマスク25と、ハードマスク24をエッチングで除去する(図11)。その後は、図7,8に示す工程と同様にして視差バリア構造を形成する。
アライメントマーク26Aは下層の有機系材料23のみが残されるが、アライメントマークとしては十分に機能する。
視差バリア26は積層されたままの状態となるが、元々が遮光性のある材料を用いるため、上層にメタルなどのハードマスク25が残されても視差バリアとしての機能には支障ない。
<A−4.効果>
本実施の形態の視差バリア構造30では、膜厚によって視野角を規定可能な平坦化膜3(透明平坦化膜)が、視差バリア2を覆いかつ少なくともスクライブ領域9を避けてCF側基板1上に設けられ、キャップ層4が平坦化膜3の上面と側面を覆って設けられ、BM5及び各色に対応したCF6がキャップ層4上に設けられる。そのため、平坦化膜3はCF6と接することがなく、その側面はキャップ層4に覆われているので水分の浸入が抑制される。よって、平坦化膜3とCF6とのミキシングが抑制される。
また、アライメントマーク2AがCF側基板1(透明基板上)に設けられ、平坦化膜3(透明平坦化膜)はアライメントマーク2Aを避けてCF側基板1に設けられるので、厚い平坦化膜3によってアライメントマーク2Aの段差が埋もれてしまうことがない。そのため、アライメントマーク2Aを用いてBM5やCF6の位置合わせを精度良く行うことが出来る。もし平坦化膜3がアライメントマーク2A上に設けられていれば、アライメントマーク2A,23Aの凹凸が平坦化膜3に埋もれてしまうため、アライメントマーク2A,23Aの位置を読み取ることができない。この場合には、基板を載せて加工するステージの移動精度によって重ね合わせの精度が決まることになる。
本実施の形態の視差バリア構造30の製造方法は、(a)CF側基板1(透明基板)上に視差バリア2を形成する工程と、(b)工程(a)の後、CF側基板1上の少なくともスクライブ領域9を避けて、CF側基板1上にその膜厚によって視野角を規定可能な平坦化膜3(透明平坦化膜)を視差バリア2を覆って形成する工程と、(c)平坦化膜3の上面と側面をキャップ層4で覆う工程と、(d)キャップ層4上にBM5及び各色に対応したCF6を形成する工程とを備える。キャップ層4を形成することにより平坦化膜3はCF6と接することがなく、さらに平坦化膜3の側面は露出しないので水分の浸入が抑制される。よって、平坦化膜3とCF6とのミキシングが抑制される。
また、工程(a)は、視差バリア2と同時に、CF側基板1(透明基板)上にアライメントマーク2Aを形成する工程であり、工程(b)は、アライメントマーク2Aをも避けて、CF側基板1上に平坦化膜3(透明平坦化膜)を形成する工程である。よって、厚い平坦化膜3によってアライメントマーク2Aの段差が埋もれてしまうことがない。そのため、アライメントマーク2Aを用いてBM5やCF6の位置合わせを精度良く行うことが出来る。
また、CF側基板1上の平坦化膜3を選択的に除去する方法としてサンドブラスト法を用いる場合には、アライメントマーク26Aを樹脂などから成る下層膜23とハードマスク25の積層構造で形成する。よって、アライメントマーク26Aの上層をハードマスク25で構成することによって、サンドブラストによって平坦化膜3と共にアライメントマーク26Aまで除去されることを防ぐ。
<B.実施の形態2>
実施の形態1の視差バリア構造30を形成するには、CF側基板1の全面に平坦化膜3を形成した後、不要な領域から平坦化膜3を除去する必要があった。実施の形態2の視差バリア構造31では、平坦化膜3の位置を規定するフェンス7を設けることにより、比較的困難な平坦化膜3の加工工程を省略する。
<B−1.構成>
図12は、視差バリア構造31を含む液晶表示装置をCF側基板1側から見た平面図である。図は、液晶表示装置を切断ラインD1,D2で分割する前の状態を示している。基板1を一周するフェンス7が設けられる点が、図1に示した実施の形態1に係る液晶表示装置とは異なる。フェンス7の内部が画像表示領域となり、フェンス外の切断ラインD1,D2と接する領域がスクライブ領域9となる。
図13は、図12のX1−Y1断面における視差バリア構造31を示す断面図である。なお、図13において、図3に示す視差バリア構造30と同一又は対応する構成要素には、同一の参照符号を付している。
視差バリア構造31は、視差バリア構造30の構成に加えて、さらにフェンス7を備えている。フェンス7は、CF側基板1上を1周するように設けられ、画像表示領域を規定する。すなわち、フェンス7の外部にアライメントマーク2Aが設けられ、フェンス7の内部に視差バリア2が設けられる。平坦化膜3は視差バリア2を覆ってフェンス7の内部に設けられる。アライメントマーク2A、フェンス7、平坦化膜3の上部にはキャップ層4が形成され、平坦化膜3上にはキャップ層4を挟んでBM5及びCF6が形成される。
<B−2.製造工程>
以下、図14〜16に沿って、視差バリア構造31の製造工程を説明する。視差バリア構造30の製造工程と同様に、アライメントマーク2Aと視差バリア2をCF側基板1上に形成した後、フェンス7を形成する(図14)。
フェンス7は、パネルの必要な領域のみに平坦化膜3が形成されるように、基板1の内側を囲うように形成する(図12)。フェンス7には、例えばプラスチック系の材料が用いられ、シール等でCF側基板1に貼り付けられる。ただし、膜厚の制御性が±10μm程度であれば透明性は必要ないのでプラスチック系に限定せず、金属系の材料を用いても良い。
その後、平坦化膜3の液状原材料をフェンス7内に流し込み、UVや熱などで硬化させて平坦化膜3を形成する(図15)。平坦化膜3には、有機系のSOGやアクリル系の材料を用いる。平坦化膜3の膜厚はフェンス7の高さで規定されるので、実施の形態1に比べて、平坦化膜3の膜厚を精度良くコントロールすることが可能である。
次に、平坦化膜3、フェンス7、及びアライメントマーク2Aを覆うようにキャップ層4を形成する(図16)。さらに、平坦化膜3上にキャップ層4を介してBM5及びCF6を形成し、図13に示す視差バリア構造31を得る。
フェンス7が平坦化膜3の形成位置を規定する仕切りとなるため、アライメントマーク2A上には平坦化膜3が形成されない。そのため、BM5やCF6の位置決めを、アライメントマーク2Aを用いて行う事が出来る。
<B−3.効果>
実施の形態2に係る視差バリア構造31は、実施の形態1に係る視差バリア構造30の構成に加えて、CF側基板1(透明基板)上を1周するフェンス7をさらに備え、平坦化膜3(透明平坦化膜)はフェンス7に囲まれた領域に形成される。フェンス7に仕切られて、アライメントマーク2A上には平坦化膜3が形成されないので、アライメントマーク2Aを用いてBM5やCF6の位置決めを高精度に行う事が可能である。また、液状塗布型の材料を用いて平坦化膜3を形成することにより、フェンス7の高さで平坦化膜3の厚みが規定されるので、平坦化膜3の厚みの制御性が良い。
また、実施の形態2に係る視差バリア構造31の製造方法では、CF側基板1(透明基板)上に選択的に平坦化膜3(透明平坦化膜)を形成する工程として、(b1)CF側基板1上を1周するフェンス7を形成する工程と、(b2)フェンス7の内側に液状の平坦化膜原材料を流し込む工程と、(b3)工程(b2)の後、平坦化膜原材料を硬化させて平坦化膜3を形成する工程とを備える。フェンス7に仕切られて、アライメントマーク2A上には平坦化膜3が形成されないので、アライメントマーク2Aを用いてBM5やCF6の位置決めを高精度に行う事が可能である。また、液状塗布型の平坦化膜3を用いる場合には、フェンス7の高さで平坦化膜3の厚みが規定されるので、平坦化膜3の厚みの制御性が良い。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、(各実施の形態を自由に組み合わせたり、各)実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 CF側基板、2,26 視差バリア、2A,26A アライメントマーク、3 平坦化膜、4 キャップ層、5 ブラックマトリクス(BM)、6 カラーフィルタ(CF)、6R 赤色フィルタ、6G 緑色フィルタ、6B 青色フィルタ、7 フェンス、8 フォトレジスト、9 スクライブ領域、10 オーバーコート、11 液晶、12 画素電極、13 TFT側基板、21 マスク、24,25 ハードマスク。

Claims (7)

  1. 透明基板と、
    前記透明基板上の視差バリアと、
    前記視差バリアを覆いかつ少なくとも切断ラインを除く領域の前記透明基板上に設けられ、その膜厚によって視野角を規定可能な透明平坦化膜と、
    前記透明平坦化膜の上面と側面を覆うキャップ層と、
    前記キャップ層上に設けられるブラックマトリクスと、
    前記キャップ層上に前記ブラックマトリクスと交互に設けられる各色に対応したカラーフィルタとを備える、
    視差バリア構造。
  2. 前記透明基板上に設けられたアライメントマークをさらに備え、
    前記透明平坦化膜は前記アライメントマークをも避けて前記透明基板上に設けられる、
    請求項1に記載の視差バリア構造。
  3. 前記透明基板上を1周するフェンスをさらに備え、
    前記透明平坦化膜は前記フェンスに囲まれた領域に形成される、
    請求項1又は2に記載の視差バリア構造。
  4. (a)透明基板上に視差バリアを形成する工程と、
    (b)前記工程(a)の後、前記透明基板上の少なくとも切断ラインを除く領域に、前記透明基板上にその膜厚によって視野角を規定可能な透明平坦化膜を前記視差バリアを覆って形成する工程と、
    (c)前記透明平坦化膜の上面と側面をキャップ層で覆う工程と、
    (d)前記キャップ層上にブラックマトリクス及び各色に対応したカラーフィルタを形成する工程とを備える、
    視差バリア構造の製造方法。
  5. 前記工程(a)は、前記視差バリアと同時に、前記透明基板上にアライメントマークを形成する工程であり、
    前記工程(b)は、前記アライメントマークをも避けて、前記透明基板上に前記透明平坦化膜を形成する工程である、
    請求項4に記載の視差バリア構造の製造方法。
  6. 前記工程(a)は、前記アライメントマークを樹脂とハードマスクの積層構造で形成する工程であり、
    前記工程(b)は、
    (b1)前記透明基板の全面に前記透明平坦化膜を形成する工程と、
    (b2)サンドブラスト法により前記透明平坦化膜を選択的に除去する工程とを備える、
    請求項4又は5に記載の視差バリア構造の製造方法。
  7. 前記工程(b)は、
    (b1)前記透明基板上を1周するフェンスを形成する工程と、
    (b2)前記フェンスの内側に液状の透明平坦化膜原材料を流し込む工程と、
    (b3)前記工程(b2)の後、前記透明平坦化膜原材料を硬化させて透明平坦化膜を形成する工程とを備える、
    請求項4又は5に記載の視差バリア構造の製造方法。
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