JPH10123633A - レンチキュラーレンズを用いた立体画像のための位置決め方法及び装置 - Google Patents
レンチキュラーレンズを用いた立体画像のための位置決め方法及び装置Info
- Publication number
- JPH10123633A JPH10123633A JP27502596A JP27502596A JPH10123633A JP H10123633 A JPH10123633 A JP H10123633A JP 27502596 A JP27502596 A JP 27502596A JP 27502596 A JP27502596 A JP 27502596A JP H10123633 A JPH10123633 A JP H10123633A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lenticular lens
- compressed image
- image
- positioning
- reference line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
- Holo Graphy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】圧縮画像とレンチキュラーレンズとの位置合わ
せを容易に且つ正確に行うことのできる位置決め方法及
び装置を提供することを目的とする。 【解決手段】圧縮画像FPの上にレンチキュラーレンズ
LLが形成されたレンチキュラーレンズ板BLを配置
し、レンチキュラーレンズ板BLを介して圧縮画像FP
を観察して立体画像を得るための圧縮画像とレンチキュ
ラーレンズ板との位置決めの方法であって、圧縮画像F
Pを形成したシートSTに圧縮画像FPの長さ方向と平
行な基準線RTを形成し、レンチキュラーレンズ板BL
にレンチキュラーレンズLLの長さ方向と平行な溝GV
を形成しておき、溝GVと基準線RTとを一致させるこ
とによって位置決めを行う。
せを容易に且つ正確に行うことのできる位置決め方法及
び装置を提供することを目的とする。 【解決手段】圧縮画像FPの上にレンチキュラーレンズ
LLが形成されたレンチキュラーレンズ板BLを配置
し、レンチキュラーレンズ板BLを介して圧縮画像FP
を観察して立体画像を得るための圧縮画像とレンチキュ
ラーレンズ板との位置決めの方法であって、圧縮画像F
Pを形成したシートSTに圧縮画像FPの長さ方向と平
行な基準線RTを形成し、レンチキュラーレンズ板BL
にレンチキュラーレンズLLの長さ方向と平行な溝GV
を形成しておき、溝GVと基準線RTとを一致させるこ
とによって位置決めを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンチキュラーレン
ズを用いた立体画像のための位置決め方法及び装置に関
する。
ズを用いた立体画像のための位置決め方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レンチキュラーレンズを用い
た種々の立体写真が作成されているが、通常、このよう
な立体写真は次の方法で作成する。
た種々の立体写真が作成されているが、通常、このよう
な立体写真は次の方法で作成する。
【0003】すなわち、まず、立体写真撮影用のカメラ
を用いて被写体を撮影し、視差の異なる複数の写真フィ
ルムを得る。得られた各写真フィルムを原画像として用
い、レンチキュラーレンズの下に配置された印画紙に露
光する。レンチキュラーレンズの下の印画紙の細長い部
分には、各写真フィルムに写った同一の被写体部分が横
方向に圧縮されて順次配列された圧縮画像が形成され
る。
を用いて被写体を撮影し、視差の異なる複数の写真フィ
ルムを得る。得られた各写真フィルムを原画像として用
い、レンチキュラーレンズの下に配置された印画紙に露
光する。レンチキュラーレンズの下の印画紙の細長い部
分には、各写真フィルムに写った同一の被写体部分が横
方向に圧縮されて順次配列された圧縮画像が形成され
る。
【0004】露光した印画紙を現像し、その上にレンチ
キュラーレンズを載せて固定することによって立体写真
が得られる。しかし、写真フィルムを原画像として露光
する方法では、その露光工程に多くの手間と時間が掛か
る。
キュラーレンズを載せて固定することによって立体写真
が得られる。しかし、写真フィルムを原画像として露光
する方法では、その露光工程に多くの手間と時間が掛か
る。
【0005】これに対して、コンピュータによる画像処
理によって原画像から圧縮画像を直接的に作成し、作成
した圧縮画像をプリンタによって用紙上に印刷すること
が提案されている(特開平6−309431号)。
理によって原画像から圧縮画像を直接的に作成し、作成
した圧縮画像をプリンタによって用紙上に印刷すること
が提案されている(特開平6−309431号)。
【0006】例えば、視差の異なる3枚の写真をイメー
ジスキャナによって読み取り、3つの生画像データを得
る。得られた3つの生画像データに対して画像編集を行
い、同じく3つの編集画像データを得る。
ジスキャナによって読み取り、3つの生画像データを得
る。得られた3つの生画像データに対して画像編集を行
い、同じく3つの編集画像データを得る。
【0007】次に、これら3つの編集画像データを、そ
れぞれ横方向に1/3に縮小し、3つの縮小画像データ
を得る。3つの縮小画像データをそれぞれ横方向に分割
して縦方向に沿った多数の線画像とし、それらの線画像
を1つずつ順番に配列して用紙上に印刷を行い、これを
圧縮画像とする。
れぞれ横方向に1/3に縮小し、3つの縮小画像データ
を得る。3つの縮小画像データをそれぞれ横方向に分割
して縦方向に沿った多数の線画像とし、それらの線画像
を1つずつ順番に配列して用紙上に印刷を行い、これを
圧縮画像とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】圧縮画像を印画紙に現
像する場合又は圧縮画像を用紙上に印刷する場合など、
圧縮画像を種々の方法で記録する場合に、形成された圧
縮画像の上に載せるレンチキュラーレンズの位置を正確
に合わす必要がある。
像する場合又は圧縮画像を用紙上に印刷する場合など、
圧縮画像を種々の方法で記録する場合に、形成された圧
縮画像の上に載せるレンチキュラーレンズの位置を正確
に合わす必要がある。
【0009】しかし、従来において、圧縮画像とレンチ
キュラーレンズとの位置合わせが容易ではなく、その作
業に多くの時間と労力を要していた。本発明は、上述の
問題に鑑みてなされたもので、圧縮画像とレンチキュラ
ーレンズとの位置合わせを容易に且つ正確に行うことの
できる位置決め方法及び装置を提供することを目的とす
る。
キュラーレンズとの位置合わせが容易ではなく、その作
業に多くの時間と労力を要していた。本発明は、上述の
問題に鑑みてなされたもので、圧縮画像とレンチキュラ
ーレンズとの位置合わせを容易に且つ正確に行うことの
できる位置決め方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、圧縮画像の上にレンチキュラーレンズが形成され
たレンチキュラーレンズ板を配置し、前記レンチキュラ
ーレンズ板を介して前記圧縮画像を観察して立体画像を
得るための前記圧縮画像と前記レンチキュラーレンズ板
との位置決めの方法であって、圧縮画像を形成したシー
トに前記圧縮画像の長さ方向と平行な基準線を形成し、
前記レンチキュラーレンズ板に前記レンチキュラーレン
ズの長さ方向と平行な溝を形成しておき、前記溝と前記
基準線とを一致させることによって前記位置決めを行
う。
法は、圧縮画像の上にレンチキュラーレンズが形成され
たレンチキュラーレンズ板を配置し、前記レンチキュラ
ーレンズ板を介して前記圧縮画像を観察して立体画像を
得るための前記圧縮画像と前記レンチキュラーレンズ板
との位置決めの方法であって、圧縮画像を形成したシー
トに前記圧縮画像の長さ方向と平行な基準線を形成し、
前記レンチキュラーレンズ板に前記レンチキュラーレン
ズの長さ方向と平行な溝を形成しておき、前記溝と前記
基準線とを一致させることによって前記位置決めを行
う。
【0011】請求項2の発明に係る方法は、圧縮画像の
上にレンチキュラーレンズが形成されたレンチキュラー
レンズ板を配置し、前記レンチキュラーレンズ板を介し
て前記圧縮画像を観察して立体画像を得るための前記圧
縮画像と前記レンチキュラーレンズ板との位置決めの方
法であって、圧縮画像を形成したシートの圧縮画像の外
側に、圧縮画像の長さ方向と平行な基準線を形成し、前
記レンチキュラーレンズ板の前記レンチキュラーレンズ
の外側に、前記レンチキュラーレンズの長さ方向と平行
な溝を形成しておき、前記溝と前記基準線とを一致させ
ることによって前記位置決めを行う。
上にレンチキュラーレンズが形成されたレンチキュラー
レンズ板を配置し、前記レンチキュラーレンズ板を介し
て前記圧縮画像を観察して立体画像を得るための前記圧
縮画像と前記レンチキュラーレンズ板との位置決めの方
法であって、圧縮画像を形成したシートの圧縮画像の外
側に、圧縮画像の長さ方向と平行な基準線を形成し、前
記レンチキュラーレンズ板の前記レンチキュラーレンズ
の外側に、前記レンチキュラーレンズの長さ方向と平行
な溝を形成しておき、前記溝と前記基準線とを一致させ
ることによって前記位置決めを行う。
【0012】請求項3の発明に係る方法では、前記溝の
幅寸法が、前記レンチキュラーレンズの幅寸法よりも小
さく設定されてなる。請求項4の発明に係る装置は、圧
縮画像を形成したシートの圧縮画像の外側に形成され
た、圧縮画像の長さ方向に平行な基準線と、前記基準線
と位置が一致したときに前記基準線が1本の線に見える
ように、前記レンチキュラーレンズ板の前記レンチキュ
ラーレンズの外側において前記レンチキュラーレンズの
長さ方向と平行に形成された溝と、からなる。
幅寸法が、前記レンチキュラーレンズの幅寸法よりも小
さく設定されてなる。請求項4の発明に係る装置は、圧
縮画像を形成したシートの圧縮画像の外側に形成され
た、圧縮画像の長さ方向に平行な基準線と、前記基準線
と位置が一致したときに前記基準線が1本の線に見える
ように、前記レンチキュラーレンズ板の前記レンチキュ
ラーレンズの外側において前記レンチキュラーレンズの
長さ方向と平行に形成された溝と、からなる。
【0013】レンチキュラーレンズ板とシートとの位置
合わせに当たっては、基準線と溝とを位置合わせし、基
準線が溝を介して1本の線として観察されるように調整
する。
合わせに当たっては、基準線と溝とを位置合わせし、基
準線が溝を介して1本の線として観察されるように調整
する。
【0014】なお、本発明における立体画像とは、必ず
しも看者(観察者)に立体感を生じさせる画像のみでは
なく、レンチキュラーレンズと両眼の位置に基づいて複
数の画像が観察される場合のそれらの画像をも含む。
しも看者(観察者)に立体感を生じさせる画像のみでは
なく、レンチキュラーレンズと両眼の位置に基づいて複
数の画像が観察される場合のそれらの画像をも含む。
【0015】また、圧縮画像の形成に当たっては、銀塩
写真のカメラで撮影したフィルム画像、デジタルカメラ
により撮影した画像データ、コンピュータグラフィクス
により作成した画像データなど、種々の機材及び方法に
より作成された画像又は画像データを用い、印画紙への
焼き付け、用紙への印刷やプリントなど、種々の方法に
よって記録することができる。
写真のカメラで撮影したフィルム画像、デジタルカメラ
により撮影した画像データ、コンピュータグラフィクス
により作成した画像データなど、種々の機材及び方法に
より作成された画像又は画像データを用い、印画紙への
焼き付け、用紙への印刷やプリントなど、種々の方法に
よって記録することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る位置決め装置
を有した立体写真SPTの構成を示す図、図2は立体写
真SPTの一部を拡大して示す図、図3は基準線の見え
方を示す図である。なお、図2(A)は立体写真SPT
のシート面に垂直な面で切断した断面を示し、図2
(B)はシートSTの表面を拡大して示す。
を有した立体写真SPTの構成を示す図、図2は立体写
真SPTの一部を拡大して示す図、図3は基準線の見え
方を示す図である。なお、図2(A)は立体写真SPT
のシート面に垂直な面で切断した断面を示し、図2
(B)はシートSTの表面を拡大して示す。
【0017】図1において、立体写真SPTは、シート
STと、シートSTの上に位置合わせされて配置される
レンチキュラーレンズ板BLとから構成される。シート
STは、写真印画紙に写真画像が焼き付けられたもので
ある。写真画像として、視差の異なる複数の画像につい
ての圧縮画像FP、及び、圧縮画像FPの外側に形成さ
れた基準線RTが焼き付けられている。基準線RTは、
黒色の直線である。
STと、シートSTの上に位置合わせされて配置される
レンチキュラーレンズ板BLとから構成される。シート
STは、写真印画紙に写真画像が焼き付けられたもので
ある。写真画像として、視差の異なる複数の画像につい
ての圧縮画像FP、及び、圧縮画像FPの外側に形成さ
れた基準線RTが焼き付けられている。基準線RTは、
黒色の直線である。
【0018】図2(B)によく示されているように、圧
縮画像FPは、図の縦方向に長く延びており、基準線R
Tはその長さ方向と平行である。図1に戻って、レンチ
キュラーレンズ板BLは、透明な合成樹脂を材料として
形成されたものである。レンチキュラーレンズ板BLに
は、多数のレンチキュラーレンズLLからなるレンチキ
ュラーレンズ群FL、及び、レンチキュラーレンズ群F
Lの外側において溝GVが形成されている。
縮画像FPは、図の縦方向に長く延びており、基準線R
Tはその長さ方向と平行である。図1に戻って、レンチ
キュラーレンズ板BLは、透明な合成樹脂を材料として
形成されたものである。レンチキュラーレンズ板BLに
は、多数のレンチキュラーレンズLLからなるレンチキ
ュラーレンズ群FL、及び、レンチキュラーレンズ群F
Lの外側において溝GVが形成されている。
【0019】図2(A)によく示されているように、各
レンチキュラーレンズLLは、互いに同じ幅WLを有し
ており、1つのレンチキュラーレンズLLの幅WL内に
複数本、例えば3本、4本、5本…の圧縮画像FPが入
る。溝GVは、レンチキュラーレンズLLの長さ方向と
平行に形成されている。溝GVの幅WGは、基準線RT
の幅よりも広く、したがって溝GV内に基準線RTが入
る。
レンチキュラーレンズLLは、互いに同じ幅WLを有し
ており、1つのレンチキュラーレンズLLの幅WL内に
複数本、例えば3本、4本、5本…の圧縮画像FPが入
る。溝GVは、レンチキュラーレンズLLの長さ方向と
平行に形成されている。溝GVの幅WGは、基準線RT
の幅よりも広く、したがって溝GV内に基準線RTが入
る。
【0020】レンチキュラーレンズLLと溝GVとの位
置関係と、圧縮画像FPと基準線RTとの位置関係と
は、レンチキュラーレンズLLが圧縮画像FPに対して
正規の位置に配されたときに、つまり圧縮画像FPがレ
ンチキュラーレンズLLを介して鮮明な立体画像として
観察できる状態となったときに、基準線RTが溝GVを
介して1本の直線として明瞭に観察されるような関係と
なっている。
置関係と、圧縮画像FPと基準線RTとの位置関係と
は、レンチキュラーレンズLLが圧縮画像FPに対して
正規の位置に配されたときに、つまり圧縮画像FPがレ
ンチキュラーレンズLLを介して鮮明な立体画像として
観察できる状態となったときに、基準線RTが溝GVを
介して1本の直線として明瞭に観察されるような関係と
なっている。
【0021】図1において、シートSTの上にレンチキ
ュラーレンズ板BLを配置し、レンチキュラーレンズL
Lが圧縮画像FPに対して正規の位置となるように位置
合わせを行った後、それらを接着剤又は粘着剤などによ
って固着し、又は機械的な固定装置によって固定する。
レンチキュラーレンズ板BLの位置合わせの際に、図3
(A)に示すように、基準線RTが1本の直線VRTと
して観察されるように調整する。
ュラーレンズ板BLを配置し、レンチキュラーレンズL
Lが圧縮画像FPに対して正規の位置となるように位置
合わせを行った後、それらを接着剤又は粘着剤などによ
って固着し、又は機械的な固定装置によって固定する。
レンチキュラーレンズ板BLの位置合わせの際に、図3
(A)に示すように、基準線RTが1本の直線VRTと
して観察されるように調整する。
【0022】基準線RTが、図3(B)〜(D)に示す
ように、複数の線又はとぎれとぎれの線として観察され
る状態では、シートSTとレンチキュラーレンズ板BL
との位置合わせは正確でない。図3(A)に示すような
1本の直線VRT、しかもできるだけ全体に渡って均一
な太さの直線として観察されようにレンチキュラーレン
ズ板BLの位置を調整する。
ように、複数の線又はとぎれとぎれの線として観察され
る状態では、シートSTとレンチキュラーレンズ板BL
との位置合わせは正確でない。図3(A)に示すような
1本の直線VRT、しかもできるだけ全体に渡って均一
な太さの直線として観察されようにレンチキュラーレン
ズ板BLの位置を調整する。
【0023】このような調整は、溝GVを介して基準線
RTを観察し、均一な太さの1本の直線となるようにレ
ンチキュラーレンズ板BLの位置を調整するという簡単
な作業によって、容易且つ確実に行うことができる。
RTを観察し、均一な太さの1本の直線となるようにレ
ンチキュラーレンズ板BLの位置を調整するという簡単
な作業によって、容易且つ確実に行うことができる。
【0024】しかも、シートST上に基準線RTを形成
しておき、レンチキュラーレンズ板BLには溝GVを形
成しておくだけでよいので、それらの製作も容易であ
り、ほとんどコストアップには繋がらない。
しておき、レンチキュラーレンズ板BLには溝GVを形
成しておくだけでよいので、それらの製作も容易であ
り、ほとんどコストアップには繋がらない。
【0025】図4は他の例の溝GV1〜3の断面を示す
図である。図4(A)に示す溝GV1は、断面が円弧状
に凹んでいる。図4(B)に示す溝GV2は細い割れ目
状に凹んでいる。図4(C)に示す溝GV3は円弧状に
突出している。
図である。図4(A)に示す溝GV1は、断面が円弧状
に凹んでいる。図4(B)に示す溝GV2は細い割れ目
状に凹んでいる。図4(C)に示す溝GV3は円弧状に
突出している。
【0026】次に、圧縮画像FPの形成方法の一例を説
明する。生画像として、視差の異なる複数枚、例えば3
枚の写真PA,PB,PCについてのネガフィルムを準
備する。そのような写真PA,PB,PCは、例えば特
開平8−54694号公報などに記載された公知の立体
写真用カメラで被写体を撮影し、印画紙に焼き付けて作
成することができる。また、コンピュータグラフィック
スを利用して作成される種々のイメージ画像、デジタル
カメラにより撮影した画像データなどであってもよい。
これら種々の機材及び方法により作成された画像又は画
像データを用い、印画紙への焼き付け、用紙への印刷や
プリントなど、種々の方法により記録して作成すること
ができる。
明する。生画像として、視差の異なる複数枚、例えば3
枚の写真PA,PB,PCについてのネガフィルムを準
備する。そのような写真PA,PB,PCは、例えば特
開平8−54694号公報などに記載された公知の立体
写真用カメラで被写体を撮影し、印画紙に焼き付けて作
成することができる。また、コンピュータグラフィック
スを利用して作成される種々のイメージ画像、デジタル
カメラにより撮影した画像データなどであってもよい。
これら種々の機材及び方法により作成された画像又は画
像データを用い、印画紙への焼き付け、用紙への印刷や
プリントなど、種々の方法により記録して作成すること
ができる。
【0027】準備したネガフィルムを用いて、図1に示
すレンチキュラーレンズ群FLと同じレンチキュラーレ
ンズ群FL、又はそれと同等のレンチキュラーレンズ群
FLを介して、写真印画紙上に露光して焼き付ける。そ
の際に、各レンチキュラーレンズLLの下に、各写真P
A,PB,PCの細長い部分画像が並んで配置されるよ
うに露光する。このような焼き付けのために、公知の方
法を用いることができる。露光の後は定着を行ってお
く。
すレンチキュラーレンズ群FLと同じレンチキュラーレ
ンズ群FL、又はそれと同等のレンチキュラーレンズ群
FLを介して、写真印画紙上に露光して焼き付ける。そ
の際に、各レンチキュラーレンズLLの下に、各写真P
A,PB,PCの細長い部分画像が並んで配置されるよ
うに露光する。このような焼き付けのために、公知の方
法を用いることができる。露光の後は定着を行ってお
く。
【0028】また、写真PA,PB,PCをネガフィル
ムとして準備するのでなく、焼き付けられた写真として
準備したときには、次の方法によってもよい。すなわ
ち、例えば、写真PA,PB,PCをイメージスキャナ
によって読み取り、画像データDPA,DPB,DPC
を得る。得られた画像データDPA,DPB,DPC
は、磁気ディスク装置、光磁気ディスク装置、半導体メ
モリなどに格納される。これらの画像データDPA,D
PB,DPCに対し、必要に応じて画像編集を行う。
ムとして準備するのでなく、焼き付けられた写真として
準備したときには、次の方法によってもよい。すなわ
ち、例えば、写真PA,PB,PCをイメージスキャナ
によって読み取り、画像データDPA,DPB,DPC
を得る。得られた画像データDPA,DPB,DPC
は、磁気ディスク装置、光磁気ディスク装置、半導体メ
モリなどに格納される。これらの画像データDPA,D
PB,DPCに対し、必要に応じて画像編集を行う。
【0029】画像データDPA,DPB,DPCを横方
向に例えば3分の1に縮小し、又は縦方向に3倍に伸長
し、それを横方向に沿って分割し、それぞれについて多
数の線状の部分画像データDTA,DTB,DTCを生
成する。つまり、例えば1つの画像データDPAから多
数の部分画像データDTA,DTA,DTA…が得られ
る。この分割の際に、どのような割合で分割するか、つ
まり1つの部分画像データDTAの幅の大きさをどのよ
うにするかは、部分画像データDTA,DTB,DTC
に基づいてシートST上に印刷される画像の大きさとレ
ンチキュラーレンズLLの幅WLに依存する。
向に例えば3分の1に縮小し、又は縦方向に3倍に伸長
し、それを横方向に沿って分割し、それぞれについて多
数の線状の部分画像データDTA,DTB,DTCを生
成する。つまり、例えば1つの画像データDPAから多
数の部分画像データDTA,DTA,DTA…が得られ
る。この分割の際に、どのような割合で分割するか、つ
まり1つの部分画像データDTAの幅の大きさをどのよ
うにするかは、部分画像データDTA,DTB,DTC
に基づいてシートST上に印刷される画像の大きさとレ
ンチキュラーレンズLLの幅WLに依存する。
【0030】生成した部分画像データDTA,DTB,
DTCを、それぞれ1つずつ、この順に配列し、圧縮画
像FPとしてメモリなどに書き込む。圧縮画像FPをメ
モリから読してシートST上に印刷する。その際に、基
準線RTをも印刷する。
DTCを、それぞれ1つずつ、この順に配列し、圧縮画
像FPとしてメモリなどに書き込む。圧縮画像FPをメ
モリから読してシートST上に印刷する。その際に、基
準線RTをも印刷する。
【0031】上述の実施形態における溝GV及び基準線
RTが本発明における位置決め装置に相当する。上述の
実施形態においては、各レンチキュラーレンズLLの下
に3つの部分圧縮画像FPA,FPB,FPCが同じ位
置に配置されているのであるが、その配置位置は、レン
チキュラーレンズLLの投映角度を考慮して特開平6−
309431号に開示されたようにレンチキュラーレン
ズLLの位置に応じてずらせてもよい。
RTが本発明における位置決め装置に相当する。上述の
実施形態においては、各レンチキュラーレンズLLの下
に3つの部分圧縮画像FPA,FPB,FPCが同じ位
置に配置されているのであるが、その配置位置は、レン
チキュラーレンズLLの投映角度を考慮して特開平6−
309431号に開示されたようにレンチキュラーレン
ズLLの位置に応じてずらせてもよい。
【0032】上述の実施形態においては、各レンチキュ
ラーレンズLLの下に視差の互いに異なる3つの部分圧
縮画像FPA,FPB,FPCを配置したが、同一の部
分圧縮画像を複数個反復して配置してもよい。例えば、
部分圧縮画像FPA,FPA,FPB,FPB,FP
C,FPCのように、合計6個の部分圧縮画像を各レン
チキュラーレンズLLの下に配置してもよい。
ラーレンズLLの下に視差の互いに異なる3つの部分圧
縮画像FPA,FPB,FPCを配置したが、同一の部
分圧縮画像を複数個反復して配置してもよい。例えば、
部分圧縮画像FPA,FPA,FPB,FPB,FP
C,FPCのように、合計6個の部分圧縮画像を各レン
チキュラーレンズLLの下に配置してもよい。
【0033】上述の実施形態において、基準線RTの色
を青色又はその他の色としてもよい。色の異なる複数の
線を基準線RTとして用いてもよい。基準線RTを破線
又は鎖線としてもよい。基準線RTは圧縮画像FPと近
接させてもよい。溝GVの形状は上述した以外に種々変
更することができる。溝GVをレンチキュラーレンズ群
FLの領域と近接し又は領域の中に形成してもよい。レ
ンチキュラーレンズ群FLをレンチキュラーレンズ板B
Lの全領域に設けてもよい。その他、立体写真SPTの
構成、圧縮画像FPの種類又は作成方法などは、本発明
の主旨に沿って適宜変更することができる。
を青色又はその他の色としてもよい。色の異なる複数の
線を基準線RTとして用いてもよい。基準線RTを破線
又は鎖線としてもよい。基準線RTは圧縮画像FPと近
接させてもよい。溝GVの形状は上述した以外に種々変
更することができる。溝GVをレンチキュラーレンズ群
FLの領域と近接し又は領域の中に形成してもよい。レ
ンチキュラーレンズ群FLをレンチキュラーレンズ板B
Lの全領域に設けてもよい。その他、立体写真SPTの
構成、圧縮画像FPの種類又は作成方法などは、本発明
の主旨に沿って適宜変更することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4の発明によると、
圧縮画像とレンチキュラーレンズとの位置合わせを容易
に且つ正確に行うことができる。
圧縮画像とレンチキュラーレンズとの位置合わせを容易
に且つ正確に行うことができる。
【図1】本発明に係る位置決め装置を有した立体写真の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図2】立体写真の一部を拡大して示す図である。
【図3】基準線の見え方を示す図である。
【図4】他の例の溝の断面を示す図である。
BL レンチキュラーレンズ板 LL レンチキュラーレンズ GV 溝(位置決め装置) ST シート FP 圧縮画像 RT 基準線(位置決め装置)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (4)
- 【請求項1】圧縮画像の上にレンチキュラーレンズが形
成されたレンチキュラーレンズ板を配置し、前記レンチ
キュラーレンズ板を介して前記圧縮画像を観察して立体
画像を得るための前記圧縮画像と前記レンチキュラーレ
ンズ板との位置決めの方法であって、 圧縮画像を形成したシートに前記圧縮画像の長さ方向と
平行な基準線を形成し、 前記レンチキュラーレンズ板に前記レンチキュラーレン
ズの長さ方向と平行な溝を形成しておき、 前記溝と前記基準線とを一致させることによって前記位
置決めを行う、 ことを特徴とするレンチキュラーレンズを用いた立体画
像のための位置決め方法。 - 【請求項2】圧縮画像の上にレンチキュラーレンズが形
成されたレンチキュラーレンズ板を配置し、前記レンチ
キュラーレンズ板を介して前記圧縮画像を観察して立体
画像を得るための前記圧縮画像と前記レンチキュラーレ
ンズ板との位置決めの方法であって、 圧縮画像を形成したシートの圧縮画像の外側に、圧縮画
像の長さ方向と平行な基準線を形成し、 前記レンチキュラーレンズ板の前記レンチキュラーレン
ズの外側に、前記レンチキュラーレンズの長さ方向と平
行な溝を形成しておき、 前記溝と前記基準線とを一致させることによって前記位
置決めを行う、 ことを特徴とするレンチキュラーレンズを用いた立体画
像のための位置決め方法。 - 【請求項3】前記溝の幅寸法が、前記レンチキュラーレ
ンズの幅寸法よりも小さく設定されてなる、 請求項1又は請求項2記載のレンチキュラーレンズを用
いた立体画像のための位置決め方法。 - 【請求項4】圧縮画像の上にレンチキュラーレンズが形
成されたレンチキュラーレンズ板を配置し、前記レンチ
キュラーレンズ板を介して前記圧縮画像を観察して立体
画像を得るための、前記圧縮画像と前記レンチキュラー
レンズ板との位置決め装置であって、 圧縮画像を形成したシートの圧縮画像の外側に形成され
た、圧縮画像の長さ方向に平行な基準線と、 前記基準線と位置が一致したときに前記基準線が1本の
線に見えるように、前記レンチキュラーレンズ板の前記
レンチキュラーレンズの外側において前記レンチキュラ
ーレンズの長さ方向と平行に形成された溝と、 からなることを特徴とするレンチキュラーレンズを用い
た立体画像のための位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27502596A JPH10123633A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | レンチキュラーレンズを用いた立体画像のための位置決め方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27502596A JPH10123633A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | レンチキュラーレンズを用いた立体画像のための位置決め方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10123633A true JPH10123633A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17549835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27502596A Pending JPH10123633A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | レンチキュラーレンズを用いた立体画像のための位置決め方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10123633A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008052202A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Tanaka Sangyo Kk | レンズ状シート |
JP2009509195A (ja) * | 2005-09-16 | 2009-03-05 | ステレオグラフィックス コーポレイション | 平面領域を有する裸眼立体視レンズシート |
JP2009069850A (ja) * | 2003-02-28 | 2009-04-02 | Nec Corp | 画像表示装置 |
US7589898B2 (en) | 2006-09-15 | 2009-09-15 | Nec Corporation | Optical element array, display device, and method of manufacturing display device, optical element array and optical element array molding die |
JP2009222903A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Nec Lcd Technologies Ltd | 光学素子アレイシート、表示装置、及びこれらの製造方法 |
JP2010231009A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置及び電子機器 |
CN102314096A (zh) * | 2006-02-17 | 2012-01-11 | 卡尔蔡司Smt有限责任公司 | 制造长的微透镜阵列的方法 |
JP2016143005A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | 株式会社東芝 | 画像表示装置 |
-
1996
- 1996-10-17 JP JP27502596A patent/JPH10123633A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009069850A (ja) * | 2003-02-28 | 2009-04-02 | Nec Corp | 画像表示装置 |
JP2009509195A (ja) * | 2005-09-16 | 2009-03-05 | ステレオグラフィックス コーポレイション | 平面領域を有する裸眼立体視レンズシート |
JP4795436B2 (ja) * | 2005-09-16 | 2011-10-19 | リアルディー インコーポレイテッド | 平面領域を有する裸眼立体視ディスプレイ |
CN102314096A (zh) * | 2006-02-17 | 2012-01-11 | 卡尔蔡司Smt有限责任公司 | 制造长的微透镜阵列的方法 |
JP2008052202A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Tanaka Sangyo Kk | レンズ状シート |
US7589898B2 (en) | 2006-09-15 | 2009-09-15 | Nec Corporation | Optical element array, display device, and method of manufacturing display device, optical element array and optical element array molding die |
JP2009222903A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Nec Lcd Technologies Ltd | 光学素子アレイシート、表示装置、及びこれらの製造方法 |
US8482856B2 (en) | 2008-03-14 | 2013-07-09 | Nlt Technologies, Ltd. | Optical element array sheet, display device, and fabrication method for same |
JP2010231009A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置及び電子機器 |
JP2016143005A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | 株式会社東芝 | 画像表示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4132468A (en) | Projection apparatus for stereoscopic pictures | |
US5192969A (en) | Stereographic projecting and recording method and apparatus therefor | |
US5946077A (en) | Method and apparatus for improved three dimensional photography | |
US5600402A (en) | Method and apparatus for producing three-dimensional graphic images using a lenticular sheet | |
EP0743552B1 (en) | Method and apparatus for recording stereoscopic images on precoated lenticular material | |
JPH05265107A (ja) | 三次元写真印刷装置及び方法 | |
JPH07140563A (ja) | 高速インデックスプリンタ | |
JPH09507306A (ja) | 無走査型立体写真プリンター | |
JP3240339B2 (ja) | 画像撮影装置及び画像処理装置 | |
EP0509170B1 (en) | 3-D camera, preloaded and integrated high-speed printing system | |
JPH10123633A (ja) | レンチキュラーレンズを用いた立体画像のための位置決め方法及び装置 | |
US5673100A (en) | Method for enlarging images for lenticular prints | |
US5818495A (en) | CRT printer for lenticular photographs | |
TW311993B (ja) | ||
JP2002051252A (ja) | 画像撮影記録装置 | |
RU2129725C1 (ru) | Способ получения стереоскопических растровых фотографий | |
JP3104940B2 (ja) | インデックス写真の作成方法 | |
JP4637511B2 (ja) | 走査型立体像取り込み装置 | |
US7292376B2 (en) | Device for digitally generating images | |
JPH10239633A (ja) | レンチキュラーレンズを用いた立体画像のための位置決め方法及び装置 | |
JP3312185B2 (ja) | インデックスプリント装置 | |
JP2672410B2 (ja) | 二次元原板のプリントにおいて三次元カメラのレンズの位置のずれを補償する方法 | |
JP3703331B2 (ja) | データ写し込み光学系 | |
JP4220670B2 (ja) | 撮影画像の補正方法 | |
JP2001312015A (ja) | インデックスプリント及びその作成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040914 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20041112 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050301 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |