JP2018136525A - 裸眼3d用レンチキュラーレンズシート及び裸眼3d用液晶表示モジュール - Google Patents

裸眼3d用レンチキュラーレンズシート及び裸眼3d用液晶表示モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、視認範囲を十分に拡大可能な裸眼3D用レンチキュラーレンズシートを提供する。【解決手段】本発明の裸眼3D用レンチキュラーレンズシート1は、液晶パネルの表面側に配設され、表面に並列するシリンドリカルレンズ群2を有する裸眼3D用レンチキュラーレンズシート1であって、シリンドリカルレンズ群2を構成する複数のシリンドリカルレンズ2aの曲率半径が、並列方向において、中央より外側の方が大きい。【選択図】図2

Description

本発明は、裸眼3D用レンチキュラーレンズシート及び裸眼3D用液晶表示モジュール
に関する。
近年、特殊な眼鏡を必要としないで立体映像が視認可能な3D液晶表示装置が提案されている。この3D液晶表示装置は、左右の眼で視差のついた映像を視認者に表示することでこの映像を立体的に見せるものである。
この3D液晶表示装置としては、例えば右目用視差映像を表示する右目用画素と左目用視差映像を表示する左目用画素とがストライプ状に配設された液晶パネルの表面側にレンチキュラーレンズシートを配したレンチキュラーレンズ方式が採用されている。このレンチキュラーレンズ方式の3D液晶表示装置は、レンチキュラーレンズシートを介して、右目用画素から表示される視差映像を視認者の右目に視認させ、左目用画素から表示される視差映像を視認者の左目に視認させることで、この視認者に立体映像を表示する(特開2012−68500号公報参照)。
特開2012−68500号公報
しかしながら、上記公報に記載の従来の3D液晶表示装置は視認範囲を十分に拡大することができず、視認者が液晶パネルの中央から若干程度左右にずれるとクロストークを生じるおそれがある。また、この従来の3D液晶表示装置は、液晶パネルのサイズが大きくなると、左目用視差映像が右目に入射し、右目用視差映像が左目に入射することでゴーストを生じるおそれがある。
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、視認範囲を十分に拡大することができる裸眼3D用レンチキュラーレンズシート及び裸眼3D液晶表示モジュールの提供を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係る裸眼3D用レンチキュラーレンズシートは、液晶パネルの表面側に配設され、表面に並列するシリンドリカルレンズ群を有する裸眼3D用レンチキュラーレンズシートであって、上記シリンドリカルレンズ群を構成する複数のシリンドリカルレンズの曲率半径が、並列方向において、中央より外側の方が大きい。
また、上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係る裸眼3D用液晶表示モジュールは、液晶パネルと、この液晶パネルの表面側に配設される当該レンチキュラーレンズシートとを備える。
本発明の裸眼3D用レンチキュラーレンズシート及び裸眼3D用液晶表示モジュールは、視認範囲を十分に拡大することができる。
本発明の一実施形態に係る裸眼3D用レンチキュラーレンズシートを示す模式的斜視図である。 図1の裸眼3D用レンチキュラーレンズシートのシリンドリカルレンズの稜線方向から見た模式的正面図である。 図1の裸眼3D用レンチキュラーレンズシートとは異なる形態に係る裸眼3D用レンチキュラーレンズシートのシリンドリカルレンズの稜線方向から見た模式的正面図である。 図1の裸眼3D用レンチキュラーレンズシートを備える裸眼3D用液晶表示モジュールを示す模式図である。 図4の裸眼3D用液晶表示モジュールの映像表示メカニズムを示す模式図である。 図4の裸眼3D用液晶表示モジュールとは異なる形態に係る裸眼3D用液晶表示モジュールを示す模式図である。 図6の裸眼3D用液晶表示モジュールの液晶パネルの厚さ方向視における液晶パネル及び透明表示パネルの位置関係を示す模式図である。 図6の裸眼3D用液晶表示モジュールの3D映像の表示状態を示す模式的斜視図である。 No.1の液晶表示装置の視認範囲を示すグラフである。 No.1の液晶表示装置の解析対象位置を示す模式図である。 No.2の液晶表示装置の視認範囲を示すグラフである。 No.3の液晶表示装置の視認範囲を示すグラフである。 No.4の液晶表示装置の視認範囲を示すグラフである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一態様に係る裸眼3D用レンチキュラーレンズシートは、液晶パネルの表面側に配設され、表面に並列するシリンドリカルレンズ群を有する裸眼3D用レンチキュラーレンズシートであって、上記シリンドリカルレンズ群を構成する複数のシリンドリカルレンズの曲率半径が、並列方向において、中央より外側の方が大きい。
当該裸眼3D用レンチキュラーレンズシートは、シリンドリカルレンズ群を構成する複数のシリンドリカルレンズの曲率半径が、並列方向中央から外側にかけて大きくなっている。そのため、当該裸眼3D用レンチキュラーレンズシートは、上記並列方向の外側のシリンドリカルレンズの方が並列方向中央のシリンドリカルレンズよりも液晶パネルから出射される映像を中央側に集光する機能が高い。これにより、当該裸眼3D用レンチキュラーレンズシートは視認範囲を拡大することができる。
上記シリンドリカルレンズ群が、上記並列方向にシリンドリカルレンズの曲率半径が共通する複数の領域を有し、上記複数の領域が並列方向中央を基準として左右対称に設けられているとよい。このように、上記シリンドリカルレンズ群が、上記並列方向にシリンドリカルレンズの曲率半径が共通する複数の領域を有し、上記複数の領域が並列方向中央を基準として左右対称に設けられていることによって、上記シリンドリカルレンズ群の形成容易化を図り、視認範囲を容易かつ確実に拡大することができる。
上記複数の領域の個数が9以下の奇数であるとよい。このように、上記複数の領域の個数が7以下の奇数であることによって、高精度なシリンドリカルレンズ群を容易に形成することができ、視認範囲をより容易かつ確実に拡大することができる。
隣接する上記領域におけるシリンドリカルレンズの曲率半径の差としては、30μm以下が好ましい。このように、隣接する上記領域におけるシリンドリカルレンズの曲率半径の差が上記上限以下であることによって、映像に縞模様が生じることを抑制できる。
上記シリンドリカルレンズ群の頂点の高さが等しいとよい。このように、上記シリンドリカルレンズ群の頂点の高さが等しいことによって、映像に縞模様が生じることを抑制できる。
また、本発明の他の一態様に係る裸眼3D用液晶表示モジュールは、液晶パネルと、この液晶パネルの表面側に配設される当該レンチキュラーレンズシートとを備える。
当該裸眼3D用液晶表示モジュールは、当該レンチキュラーレンズシートを備えるので視認範囲を拡大することができる。
当該裸眼3D用液晶表示モジュールは、上記レンチキュラーレンズシートの表面側に配設される透明表示パネルをさらに備えるとよい。このように、上記レンチキュラーレンズシートの表面側に配設される透明表示パネルをさらに備えることによって、上記透明表示パネルによる遮蔽機能を利用して3D映像の遠近効果を高めることができる。
上記レンチキュラーレンズシートと上記透明表示パネルとの間隔としては5cm以上15cm以下が好ましい。このように、上記レンチキュラーレンズシートと上記透明表示パネルとの間隔が上記範囲内であることによって、3D映像を上記透明表示パネルよりも表面側に飛び出して表示することが容易であり、この3D映像に視認者の視線を誘導することができる。
上記液晶パネルが、この液晶パネルの厚さ方向視において上記透明表示パネル内に包含されるとよい。このように、上記液晶パネルが、この液晶パネルの厚さ方向視において上記透明表示パネル内に包含されることによって、上記透明表示パネルの液晶パネルと重なり合わない領域を遮蔽領域とすることで、3D映像に視認者の視線を誘導することができる。
なお、本発明において、「表面側」とは、液晶表示装置に組み込まれた状態における視認者側を意味する。また、「表面」とは、液晶表示装置に組み込まれた状態における視認者側の面を意味する。「シリンドリカルレンズ群の頂点の高さが等しい」とは、シリンドリカルレンズ群を構成する複数のシリンドリカルレンズの最も高い頂点位置と最も低い頂点位置との差が20μm以下であることをいい、好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下であることをいう。「レンチキュラーレンズシートと透明表示パネルとの間隔」とは、レンチキュラーレンズシートと透明表示パネルとの厚さ方向における最短距離をいう。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明に係る裸眼3D用レンチキュラーレンズシート及び裸眼3D用液晶表示モジュールの各実施形態について図面を参照しつつ詳説する。
[第一実施形態]
<裸眼3D用レンチキュラーレンズシート>
図1の裸眼3D用レンチキュラーレンズシート(以下、単に「レンチキュラーレンズシート1」ともいう。)は、液晶パネル(不図示)の表面側に配設され、表面に並列するシリンドリカルレンズ2群を有する。当該レンチキュラーレンズシート1は、液晶パネルから出射される映像光を透過させることで2視差の3D映像を表示する。具体的には、当該レンチキュラーレンズシート1は、右目用視差映像を表示する右目用画素と左目用視差映像を表示する左目用画素とがストライプ状に配設された液晶パネルの表面側に配設され、右目用画素から表示される視差映像を視認者の右目に視認させ、左目用画素から表示される視差映像を視認者の左目に視認させることで、この視認者に立体映像を表示する。
当該レンチキュラーレンズシート1は、シリンドリカルレンズ群2を構成する複数のシリンドリカルレンズ2aの曲率半径が、シリンドリカルレンズ群2の並列方向において、中央より外側の方が大きい。詳細には、当該レンチキュラーレンズシート1は、上記並列方向における複数のシリンドリカルレンズ2aの曲率半径が、中央から外側に段階的に大きくなっている。
当該レンチキュラーレンズシート1は、シリンドリカルレンズ群2を構成する複数のシリンドリカルレンズ2aの曲率半径が、並列方向中央から外側にかけて大きくなっている。そのため、当該レンチキュラーレンズシート1は、上記並列方向の外側のシリンドリカルレンズ2aの方が並列方向中央のシリンドリカルレンズ2aよりも液晶パネルから出射される映像を中央側に集光する機能が高い。これにより、当該レンチキュラーレンズシート1は視認範囲を拡大することができる。
当該レンチキュラーレンズシート1は、表面にシリンドリカルレンズ群2を有するシリンドリカルレンズアレイ層3と、シリンドリカルレンズアレイ層3の裏面側に積層される基材層4とを有する。なお、「裏面側」とは、液晶表示装置に組み込まれた状態における視認者側と反対側を意味する。
当該レンチキュラーレンズシート1のサイズの下限としては、15インチが好ましく、17インチがより好ましい。一方、上記サイズの上限としては、27インチが好ましく、21.5インチがより好ましい。上記サイズが上記下限より小さいと、視認範囲拡大効果が顕著に現れないおそれがある。逆に、上記サイズが上記上限を超えると、焦点距離を合わせて視認することを要する裸眼3D用液晶表示装置として用い難くなるおそれがある。
(シリンドリカルレンズアレイ層)
シリンドリカルレンズアレイ層3は、複数のシリンドリカルレンズ2aが並列に配されたシリンドリカルレンズ群2を表面に有する。複数のシリンドリカルレンズ2aの稜線は、液晶表示装置に組み込まれた状態で上下方向に配設される。シリンドリカルレンズ群2は、図2に示すように、上記並列方向にシリンドリカルレンズ2aの曲率半径が共通する複数の視認範囲制御領域Rを有する。1つの視認範囲制御領域Rは、上記並列方向の中央部に設けられ、その他の視認範囲制御領域Rは、中央部の視認範囲制御領域Rを基準として左右対称に設けられている。これにより、当該レンチキュラーレンズシート1は、複数の視認範囲制御領域Rが、上記並列方向中央を基準として左右対称に設けられている。当該レンチキュラーレンズシート1は、上記並列方向中央を基準として複数の視認範囲制御領域Rを左右対称に設けることで、上記並列方向の中央側に向けて視認範囲制御領域R毎に映像光の屈折角度を調整することができる。当該レンチキュラーレンズシート1は、外側の視認範囲制御領域Rのシリンドリカルレンズ2aほど中央側に集光する機能が高いので、液晶パネルから出射される右目用映像光を視認者の右目に対応する焦点に集光させ、かつ左目用映像光を視認者の左目に対応する焦点に集光させることが容易である。当該レンチキュラーレンズシート1は、各視認範囲制御領域R毎にシリンドリカルレンズ2aの曲率半径を設定すればよいので、シリンドリカルレンズ群2の形成容易化を図りつつ、視認範囲を容易かつ確実に拡大することができる。
複数の視認範囲制御領域Rの個数としては、9以下の奇数であることが好ましい。つまり、複数の視認範囲制御領域Rの個数としては、3、5、7又は9が好ましい。複数の視認範囲制御領域Rの個数が上記上限を超えると、シリンドリカルレンズ群2の形成が困難になるおそれがある。なお、複数の視認範囲制御領域Rの個数の下限としては、視認範囲拡大効果を向上させる点から7がより好ましい。
複数のシリンドリカルレンズ2aは同一の仮想平面から表面側に突出するよう配設されている。また、シリンドリカルレンズ2aの高さは、曲率半径が小さい程高い。そのため、図2に示すように、各視認範囲制御領域Rにおける複数のシリンドリカルレンズ2aの頂点高さは等しく、かつ上記並列方向の外側の視認範囲制御領域Rのシリンドリカルレンズ2a程頂点高さは低い。当該レンチキュラーレンズシート1は、複数のシリンドリカルレンズ2aが同一の仮想平面から表面側に配設されるので、シリンドリカルレンズ群2の形成が容易である。
各シリンドリカルレンズ2aの稜線と垂直方向における表面の曲面形状としては、例えば楕円弧状であってもよいが、円弧状が好ましい。上記曲面形状が円弧状であることで、2視差用レンチキュラーレンズとしての使用が容易となる。
上記並列方向中央部に設けられる視認範囲制御領域Rの複数のシリンドリカルレンズ2aの曲率半径としては、当該レンチキュラーレンズシート1のサイズによっても異なるが、例えば350μm以上430μm以下とすることができる。また、隣接する視認範囲制御領域Rにおけるシリンドリカルレンズ2aの曲率半径の差(絶対値)の上限としては、30μmが好ましく、20μmがより好ましく、10μmがさらに好ましい。上記曲率半径の差が上記上限を超えると、視認範囲制御領域R間におけるシリンドリカルレンズ2aの曲率半径の相違に起因して映像に縞模様が生じるおそれがある。なお、上記曲率半径の差の下限としては、特に限定されるものではないが、視認範囲拡大機能を効果的に得る点からは、3μmが好ましく、5μmがより好ましい。
隣接する視認範囲制御領域Rにおけるシリンドリカルレンズ2aの曲率半径の差は、全ての視認範囲制御領域R間で等しくてもよい。この構成によると、視認範囲制御領域R間におけるシリンドリカルレンズ2aの曲率半径の相違に起因する縞模様の発生を抑制しやすい。一方、上記曲率半径の差は、上記並列方向外側で隣接する視認範囲制御領域R間ほど大きくしてもよい。この構成によると、液晶パネルから出射される映像光を上記並列方向中央側に集光しやすい。
複数のシリンドリカルレンズ2aのピッチは等しいことが好ましい。従来のレンチキュラーレンズシートでは、液晶パネルの右目用画素及び左目用画素に合わせて複数のシリンドリカルレンズのピッチを調節していた。これに対し、当該レンチキュラーレンズシート1は、視認範囲制御領域R毎にシリンドリカルレンズ2aの屈折角度を調節することができるので、複数のシリンドリカルレンズ2aのピッチを等しくしても視認者に3D映像を的確に表示することができる。なお、複数のシリンドリカルレンズ2aのピッチが等しい場合、このピッチとしては、当該レンチキュラーレンズシート1のサイズによって異なるが、例えば150μm以上300μm以下とすることができる。
複数の視認範囲制御領域Rの幅の下限としては、5cmが好ましく、7cmがより好ましい。一方、視認範囲制御領域Rの幅の上限としては、10cmが好ましく、8cmがより好ましい。上記幅が上記下限より小さいと、視認範囲制御領域Rの数が多くなり過ぎて、シリンドリカルレンズ群2の形成が困難になるおそれがある。逆に、上記幅が上記上限を超えると、視認範囲拡大効果が十分に得られないおそれがある。
シリンドリカルレンズアレイ層3は合成樹脂を主成分とする。上記合成樹脂としては、例えばポリエステル、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリアミド等の熱可塑性樹脂や、アクリレート系、エポキシ系等の活性エネルギー線硬化型樹脂などが挙げられる。シリンドリカルレンズアレイ層3の主成分が上記熱可塑性樹脂である場合、このシリンドリカルレンズアレイ層3の製造方法としては、例えば溶融押出法、射出成形法、熱プレス法等が挙げられる。一方、シリンドリカルレンズ3の主成分が上記活性エネルギー線硬化型樹脂である場合、このシリンドリカルレンズアレイ層3の製造方法としては、例えば基材フィルム又は後述の基材層4の表面に未硬化の活性エネルギー線硬化型樹脂を塗布し、この活性エネルギー線硬化型樹脂の表面にシリンドリカルレンズ群2の反転形状を有する成形型を押圧した状態で活性エネルギー線を照射する方法が挙げられる。なお、「主成分」とは、最も含有量の多い成分をいい、例えば50質量%以上含有される成分をいう。
シリンドリカルレンズアレイ層3の平均厚さの下限としては、50μmが好ましく、70μmがより好ましい。一方、シリンドリカルレンズアレイ層3の平均厚さの上限としては、5mmが好ましく、1mmがより好ましい。上記平均厚さが上記下限より小さいと、適切な曲率半径を有するシリンドリカルレンズ群2を形成し難くなるおそれがある。逆に、上記平均厚さが上記上限を超えると、当該レンチキュラーレンズシート1が不要に厚くなるおそれがある。なお、「シリンドリカルレンズアレイ層の平均厚さ」とは、シリンドリカルレンズアレイ層の裏面から複数のシリンドリカルレンズの頂点までの平均距離をいう。
(基材層)
基材層4は、シリンドリカルレンズアレイ層3の支持体を構成する。基材層4の材質としては、合成樹脂、ガラス等が挙げられる。また、上記合成樹脂としては、例えばシリンドリカルレンズアレイ層3の主成分として挙げた熱可塑性樹脂が挙げられる。また、基材層4の主成分として合成樹脂を用いる場合、シリンドリカルレンズアレイ層3及び基材層4は別個に形成した後に積層されてもよく、一体成形により一体的に形成されてもよい。基材層4及びシリンドリカルレンズアレイ層3が別個に形成される場合、基材層4及びシリンドリカルレンズアレイ層3は、例えば接着剤によって接着することができる。この接着剤としては、例えばアクリル系接着剤、シリコーン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ゴム系接着剤等が挙げられる。
基材層4の平均厚さの下限としては、50μmが好ましく、100μmがより好ましい。一方、基材層4の平均厚さの上限としては、5mmが好ましく、1mmがより好ましい。上記平均厚さが上記下限より小さいと、基材層4の強度が不十分となり、シリンドリカルレンズアレイ層3を的確に支持できないおそれがある。逆に、上記平均厚さが上記上限を超えると、基材層4が不要に厚くなり、当該レンチキュラーレンズシート1の重量が重くなったり取扱性が不十分となるおそれがある。
[第二実施形態]
<裸眼3D用レンチキュラーレンズシート>
図3の裸眼3D用レンチキュラーレンズシート(以下、単に「レンチキュラーレンズシート11」ともいう。)は、液晶パネル(不図示)の表面側に配設され、表面に並列するシリンドリカルレンズ群12を有する。当該レンチキュラーレンズシート11は、シリンドリカルレンズ群12を構成する複数のシリンドリカルレンズ12aの曲率半径が、上記並列方向において、中央より外側の方が大きい。詳細には、当該レンチキュラーレンズシート11は、上記並列方向における複数のシリンドリカルレンズ12aの曲率半径が、中央から外側に段階的に大きくなっている。
当該レンチキュラーレンズシート11は、表面にシリンドリカルレンズ群12が配されるシリンドリカルレンズアレイ層13と、シリンドリカルレンズアレイ層13の裏面側に積層される基材層4とを有する。当該レンチキュラーレンズシート11は、シリンドリカルレンズ群12の頂点の高さが等しい以外、図1のレンチキュラーレンズシート1と同様の構成を有する。
当該レンチキュラーレンズシート11は、視認範囲制御領域R毎に複数のシリンドリカルレンズ12aが、異なる仮想平面から表面側に突出するよう配設されている。当該レンチキュラーレンズシート11は、視認範囲制御領域R毎の上記仮想平面を調節することで、シリンドリカルレンズ群12の頂点の高さが等しくなるよう設計されている。
視認範囲制御領域毎にシリンドリカルレンズの頂点高さが異なると、液晶表示装置が映像を表示した際に、隣接する視認範囲制御領域の境界に対応する部分に縞模様が生じやすい。これに対し、当該レンチキュラーレンズシート11は、シリンドリカルレンズ群12の頂点の高さが等しいことで、映像に縞模様が生じることを抑制できる。また、当該レンチキュラーレンズシート11は、シリンドリカルレンズ群12の頂点高さを等しくすることに加え、隣接する視認範囲制御領域Rにおけるシリンドリカルレンズ12aの曲率半径の差を上述の範囲内に制御することで、映像に縞模様が生じることをより確実に抑制することができる。
[第三実施形態]
<裸眼3D用液晶表示モジュール>
図4の裸眼3D用液晶表示モジュール21は、液晶パネル22と、液晶パネル22の表面側に配設される当該レンチキュラーレンズシート1とを備える。また、当該裸眼3D用液晶表示モジュール21は、液晶パネル22及び当該レンチキュラーレンズシート1の間に配設される第1偏光板23及び液晶パネル22の裏面側に配設される第2偏光板24を有する。当該3D用液晶表示モジュール21は、3D映像及び2D映像を切り替え表示可能に構成されている。なお、当該裸眼3D用液晶表示モジュール21の裏面側には液晶表示モジュール用バックライトユニット(不図示)が配設される。このバックライトユニットとしては、公知の構成を採用可能である。このバックライトユニットとしては、例えば導光板と、この導光板の端面に光線を照射する光源と、上記導光板の表面側に積層される1又は複数の光学シートとを有するエッジライト型バックライトユニットや、拡散板と、この拡散板の裏面側に配設される光源と、上記拡散板の表面側に配設される1又は複数の光学シートとを有する直下型バックライトユニット等を採用可能である。
液晶パネル22は、間隔を開けて配設される一対のガラス基板を有する。液晶パネル22は、一対のガラス基板の端縁同士を接続するシール部材を有している。一対のガラス基板間には液晶が封入されている。また、液晶パネル22は、一方のガラス基板上にカラーフィルタを有する。上記カラーフィルタは、各画素に対応したカラー領域を有する。液晶パネル22には、右目用視差映像を表示する右目用画素及び左目用視差映像を表示する左目用画素が交互に配設されている。この右目用画素及び左目用画素は、上述の並列方向に複数のシリンドリカルレンズのピッチと対応したピッチで設けられている。当該裸眼3D用液晶表示モジュール21は、図5に示すように、液晶パネル22から表示される右目用視差映像がレンチキュラーレンズシート1によって屈折されて視認者の右目に視認される一方、液晶パネル22から表示される左目用視差映像がレンチキュラーレンズシート1によって屈折されて視認者の左目に視認される。これにより、当該裸眼3D用液晶表示モジュール21は、視認者に立体映像を表示可能となっている。
当該裸眼3D用液晶表示モジュール21は、当該レンチキュラーレンズシート1を備えるので視認範囲を拡大することができる。
[第四実施形態]
<裸眼3D用液晶表示モジュール>
図6の裸眼3D用液晶表示モジュール31は、液晶パネル22と、液晶パネル22の表面側に配設される当該レンチキュラーレンズシート1と、当該レンチキュラーレンズシート1の表面側に配設される透明表示パネル32とを備える。また、当該裸眼3D用液晶表示モジュール31は、液晶パネル22及び当該レンチキュラーレンズシート1の間に配設される第1偏光板23及び液晶パネル22の裏面側に配設される第2偏光板24を有する。つまり、当該裸眼3D用液晶表示モジュール31は、図4の裸眼3D用液晶表示モジュール21の表面側に透明表示パネル32を備える。当該裸眼3D用液晶表示モジュール31は、当該レンチキュラーレンズシート1の表面側に透明表示パネル32が配設される以外、図4の裸眼3D用液晶表示モジュール21と同様の構成を有するため、以下では透明表示パネル32についてのみ説明する。
当該裸眼3D用液晶表示モジュール31は、当該レンチキュラーレンズシート1の表面側に透明表示パネル32を備えるので、透明表示パネル32による遮蔽機能を利用して3D映像の遠近効果を高めることができる。より詳しく説明すると、従来の裸眼3D用液晶表示モジュールでは、液晶パネルの右目用画素及び左目用画素に合わせて複数のシリンドリカルレンズのピッチを調節していたため、レンチキュラーレンズシート及び液晶パネルの位置ずれや、視認者の視認位置等に起因して3D映像が破綻しやすく、3D映像の飛び出し量を十分に確保することが困難であった。これに対し、当該裸眼3D用液晶表示モジュール31は、当該レンチキュラーレンズシート1と液晶パネル22との位置ずれや、視認者の視認位置に基づく3D映像の破綻を抑制することができるので、3D映像の飛び出し量を大きくしやすい。そのため、当該裸眼3D用液晶表示モジュール31は、透明パネル32の表面側に3D映像を飛び出して表示させることができるので、透明表示パネル32による遮蔽機能を利用して3D映像の遠近効果を高めることができる。
(透明表示パネル)
透明表示パネル32は、透明液晶パネルである。透明表示パネル32は、平面視(厚さ方向視)矩形状である。透明表示パネル32は、例えば液晶層と、この液晶層の両面側に積層される一対の透明電極と、一対の透明電極の外面側に積層される一対の透明基板とを有する。透明表示パネル32は、液晶パネル22と平行に配設されている。透明表示パネル32は、当該裸眼3D用液晶表示モジュール31を搭載する表示装置(不図示)の最表面に配設される表面パネルを兼ねてもよく、この表面パネルの裏面側に配設されてもよい。
透明表示パネル32は、図7に示すように、液晶パネル22の表面側の全領域を覆うように配設されている。透明表示パネル32は、液晶パネル22の表面側を覆う第1領域32aと、液晶パネル22と重なり合わない第2領域32bとを有する。第2領域32bは、第1領域32aを取り囲むよう、枠状、より詳しくは四角環状に構成されている。これにより、液晶パネル22は、液晶パネル22の厚さ方向視において、透明表示パネル32内に包含されている。
透明表示パネル32は、電圧の印加状態により、第1領域32aを透明とし、第2領域32bを半透明又は不透明とする第1状態と、第1領域32a及び第2領域32bをいずれも半透明又は不透明とする第2状態とに制御可能に構成されている。なお、透明表示パネル32は、半透明又は不透明である場合、この半透明又は不透明な領域に画像、文字等のコンテンツを表示してもよい。
当該裸眼3D用液晶表示モジュール31は、液晶パネル22が、液晶パネル22の厚さ方向視において透明表示パネル32内に包含されることによって、第2領域32bを遮蔽領域(半透明又は不透明領域)とすることで、3D映像に視認者の視線を誘導することができる。より詳しくは、当該裸眼3D用液晶表示モジュール31は、3D映像の飛び出し量を大きくすることができるので、図8に示すように、3D映像Xを透明表示パネル32の表面側に飛び出して表示させることができる。この際、液晶パネル22の表面側を覆う第1領域32aを透明領域とし、第1領域32aを取り囲む第2領域32bを遮蔽領域とすることで、第2領域32bを3D映像の遠近効果を引き立てる媒体として用いることで、3D映像に視認者の視線を誘導することができる。
当該レンチキュラーレンズシート1と透明表示パネル32との間隔の下限としては、5cmが好ましく、7cmがより好ましい。一方、上記間隔の上限としては、15cmが好ましく、10cmがより好ましい。上記間隔が上記下限に満たないと、例えば透明表示パネル32の第1領域32aを透明とし、液晶パネル22及び透明表示パネル32の第2領域32bに共に2D映像を表示する場合の遠近効果が不十分となるおそれがある。逆に、上記間隔が上記上限を超えると、3D映像を透明表示パネル32の表面側に十分に飛び出させることが困難になるおそれがある。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。例えば上記実施形態では、シリンドリカルレンズの曲率半径が共通する複数の視認範囲制御領域を有する構成について説明したが、当該裸眼3D用レンチキュラーレンズシートは、複数のシリンドリカルレンズの曲率半径が並列方向中央から外側に亘って徐々に大きくなる限り、必ずしも視認範囲制御領域毎に曲率半径を変化させる必要はない。
当該裸眼3D用レンチキュラーレンズシートは、必ずしも基材層を有する必要はなく、シリンドリカルレンズアレイ層のみから構成されてもよい。また、当該裸眼3D用レンチキュラーレンズシートは、上述の第1偏光板を基材層として、この第1偏光板の表面側にシリンドリカルレンズアレイ層が積層されてもよい。また、当該裸眼3D用液晶表示モジュールは、図3の裸眼3D用レンチキュラーレンズシートを備えていてもよい。
上記透明表示パネルとしては、上述の透明液晶パネルの他、透明有機ELパネル等を用いることも可能である。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[No.1]
左右方向長さ37.8cm、上下方向長さ30.4cmの19インチの裸眼3D用液晶パネルと、この裸眼3D用液晶パネルの裏面側に配設されるエッジライト型バックライトユニットとを備える液晶表示装置を用意した。この裸眼3D用液晶パネルの表面側に、左右方向に同一長さで5分割された5つの視認範囲制御領域を有する図1の裸眼3D用レンチキュラーレンズシートを配設した。この裸眼3D用レンチキュラーレンズシートの左右方向中央部の視認範囲制御領域に配される複数のシリンドリカルレンズの曲率半径は402μm、この中央部の左右に設けられる一対の視認範囲制御領域に配される複数のシリンドリカルレンズの曲率半径は417μm、この一対の視認範囲制御領域の外側に設けられる一対の視認範囲制御領域に配される複数のシリンドリカルレンズの曲率半径は443μmであった。また、隣接するシリンドリカルレンズのピッチは196μmであった。No.1の液晶表示装置から表示される映像を液晶パネルの中央かつ適視距離から視認した場合の視認範囲を図9に示す。なお、図9の解析対象位置を示す番号は、図10の番号に対応している。
[No.2]
No.1と同様の裸眼3D用液晶パネル及びエッジライト型バックライトユニットを備える液晶表示装置を用意した。この裸眼3D用液晶パネルの表面側に、曲率半径424μm、ピッチ196μmの複数のシリンドリカルレンズが左右方向に並列に配設された裸眼3D用レンチキュラーレンズシートを配設した。No.2の液晶表示装置から表示される映像を液晶パネルの中央かつ適視距離から視認した場合の視認範囲を図11に示す。なお、図11の解析対象位置を示す番号は、図10の番号に対応している。
<評価結果>
図9に示すように、No.1の液晶表示装置では、クロストーク値[XT]7.5%で設定した裸眼3D用液晶パネルの最外部(図10のaエリア)の左右方向における視認範囲が±約14mmであり、また最外部から左右方向及び上下方向にそれぞれ1/6ずつ内側に設けた視認エリア(図10のbエリア)の左右方向における視認範囲が±約20mmである。これに対し、No.2の液晶表示装置では、クロストーク値[XT]7.5%で設定した裸眼3D用液晶パネルの最外部(図10のaエリア)の左右方向における視認範囲が±約9mmであり、また最外部から左右方向及び上下方向にそれぞれ1/6ずつ内側に設けた視認エリア(図10のbエリア)の左右方向における視認範囲が±約16mmである。このことから、No.1の液晶表示装置は、No.2の液晶表示装置に比べて視認範囲がaエリアにおいて約1.55倍、bエリアにおいて約1.25倍広くなっている。なお、クロストーク値[XT]とは、右目用映像と左目用映像との重なり度合を表す数値であり、値が小さい程3D映像が鮮明であることを意味する。このクロストーク値[XT]は、コニカミノルタ製の輝度計を用いて測定した値である。
[No.3]
左右方向長さ47.6cm、上下方向長さ26.7cmの21.5インチの裸眼3D用液晶パネルと、この液晶パネルの裏面側に配設されるエッジライト型バックライトユニットとを備える液晶表示装置を用意した。この裸眼3D用液晶パネルの表面側に、左右方向に同一長さで5分割された5つの視認範囲制御領域を有する図1の裸眼3D用レンチキュラーレンズシートを配設した。この裸眼3D用レンチキュラーレンズシートの左右方向中央部の視認範囲制御領域に配される複数のシリンドリカルレンズの曲率半径は375.3μm、この中央部の左右に設けられる一対の視認範囲制御領域に配される複数のシリンドリカルレンズの曲率半径は385.7μm、この一対の視認範囲制御領域の外側に設けられる一対の視認範囲制御領域に配される複数のシリンドリカルレンズの曲率半径は406.5μmであった。また、隣接するシリンドリカルレンズのピッチは165.1μmであった。No.3の液晶表示装置から表示される映像を液晶パネルの中央かつ適視距離から視認した場合の視認範囲を図12に示す。なお、図12の解析対象位置を示す番号は、図10の番号に対応している。
[No.4]
No.3と同様の裸眼3D用液晶パネル及びエッジライト型バックライトユニットを備える液晶表示装置を用意した。この裸眼3D用液晶パネルの表面側に、曲率半径385μm、ピッチ165.1μmの複数のシリンドリカルレンズが左右方向に並列に配設された裸眼3D用レンチキュラーレンズシートを配設した。No.4の液晶表示装置から表示される映像を液晶パネルの中央かつ適視距離から視認した場合の視認範囲を図13に示す。なお、図13の解析対象位置を示す番号は、図10の番号に対応している。
<評価結果>
図12に示すように、No.3の液晶表示装置では、クロストーク値[XT]7.5%で設定した裸眼3D用液晶パネルの最外部(図10のaエリア)の左右方向における視認範囲が±約9mmであり、また最外部から左右方向及び上下方向にそれぞれ1/6ずつ内側に設けた視認エリア(図10のbエリア)の左右方向における視認範囲が±約17mmである。これに対し、No.4の液晶表示装置では、クロストーク値[XT]7.5%で設定した裸眼3D用液晶パネルの最外部(図10のaエリア)の左右方向における視認範囲が±約6mmであり、また最外部から左右方向及び上下方向にそれぞれ1/6ずつ内側に設けた視認エリア(図10のbエリア)の左右方向における視認範囲が±約14mmである。このことから、No.3の液晶表示装置は、No.4の液晶表示装置に比べて視認範囲がaエリアにおいて約1.5倍、bエリアにおいて約1.21倍広くなっている。
以上のように、本発明の裸眼3D用レンチキュラーレンズシート及び裸眼3D用液晶表示モジュールは、視認範囲を十分に拡大することができるので、遊技機や医療機器等の液晶表示装置に用いられるのに適している。
1,11 レンチキュラーレンズシート
2,12 シリンドリカルレンズ群
2a,12a シリンドリカルレンズ
3,13 シリンドリカルレンズアレイ層
4 基材層
21,31 裸眼3D用液晶表示モジュール
22 液晶パネル
23 第1偏光板
24 第2偏光板
32 透明表示パネル
32a 第1領域
32b 第2領域
R 視認範囲制御領域
X 3D映像

Claims (9)

  1. 液晶パネルの表面側に配設され、表面に並列するシリンドリカルレンズ群を有する裸眼3D用レンチキュラーレンズシートであって、
    上記シリンドリカルレンズ群を構成する複数のシリンドリカルレンズの曲率半径が、並列方向において、中央より外側の方が大きい裸眼3D用レンチキュラーレンズシート。
  2. 上記シリンドリカルレンズ群が、上記並列方向にシリンドリカルレンズの曲率半径が共通する複数の領域を有し、
    上記複数の領域が並列方向中央を基準として左右対称に設けられている請求項1に記載の裸眼3D用レンチキュラーレンズシート。
  3. 上記複数の領域の個数が9以下の奇数である請求項2に記載の裸眼3D用レンチキュラーレンズシート。
  4. 隣接する上記領域におけるシリンドリカルレンズの曲率半径の差が30μm以下である請求項2又は請求項3に記載の裸眼3D用レンチキュラーレンズシート。
  5. 上記シリンドリカルレンズ群の頂点の高さが等しい請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の裸眼3D用レンチキュラーレンズシート。
  6. 液晶パネルと、
    この液晶パネルの表面側に配設される請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレンチキュラーレンズシートと
    を備える裸眼3D用液晶表示モジュール。
  7. 上記レンチキュラーレンズシートの表面側に配設される透明表示パネルをさらに備える請求項6に記載の裸眼3D用液晶表示モジュール。
  8. 上記レンチキュラーレンズシートと上記透明表示パネルとの間隔が5cm以上15cm以下である請求項7に記載の裸眼3D用液晶表示モジュール。
  9. 上記液晶パネルが、この液晶パネルの厚さ方向視において上記透明表示パネル内に包含される請求項7又は請求項8に記載の裸眼3D用液晶表示モジュール。
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