JP2009046684A - 非化学量論的正方晶系銅アルカリ土類シリケート蛍光体及びその製造方法 - Google Patents

非化学量論的正方晶系銅アルカリ土類シリケート蛍光体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 シリケートマトリクス内において、活性イオンの周囲がより固くて、より安定した蛍光体を提供し、高温安定性及び湿気に対する低感度性を有するシリケート蛍光体を提供すること。
【解決手段】 本発明の発光素子用非化学量論的発光物質は、正方晶系結晶構造を有し、結晶格子内に化学量論的結晶構造のシリケート蛍光体に比べて、より多量のシリコンを有するシリケート蛍光体である。本発明の発光物質は、そのマトリクス内に2価の銅を含有し、活性剤としてユウロピウムを含有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、アルカリ土類シリケート蛍光体に関し、より詳しくは、紫外線または昼光により励起され、温度特性が安定した発光物質として用いるための、2価ユウロピウム(Eu)により活性化される非化学量論的正方晶系銅アルカリ土類シリケート蛍光体に関する。
紫外線または昼光色の光のような短波長または長波長の光により励起される変換物質として、オルトシリケート、ジシリケート、及びクロロシリケート等の化学量論的シリケートがよく知られている(非特許文献1参照)。
特に、LEDからの青色光励起は、白色光または様々なアプリケーションで要求される色相を形成する。最近、LEDアプリケーションにおけるシリケートの使用は、増加しつつある。
LED及び特に高出力LEDは、動作中、多くの熱を発生する。これに加えて、LEDは、80℃以上の高い周囲温度に耐えなければならない。蛍光体そのものは、温度特性に依存する。多くの蛍光体の光度は、温度が増加するにつれて減少する。
このようないわゆる温度消光(Temperature quenching)は、活性剤(activator)とホスト格子の相互作用に依存し、マトリクスの組成、構造、格子効果、濃度と共に、活性剤の種類により影響される。特に、結晶マトリクス内の結合強度が、格子定数の拡張及びこれからの活性イオンの発光特性に影響を及ぼす。
さらに、温度が上昇すると、格子内イオンの振動が激しくなる。このため、活性イオンとの相互作用の可能性が高くなり、熱形態での励起エネルギー損失が増加する。このような、いわゆる光子‐光子結合は、構造及び活性イオンの周囲に強く依存する。結晶格子がより固いほど、イオンと活性剤の相互作用がより少なくなる。
2価ユウロピウム(Eu)により活性化するオルトシリケート、ジシリケート、及びクロロシリケートは、格子が充分に固くなく、結合強度が充分に高くないので、150℃まで温度が上がるほど、その明るさが相当減少する。
この効果は、例えば、動作中にLEDの色相変化をもたらす。これは、LEDアプリケーションにおいて一般に用いられる公知のシリケートの深刻な短所である。また、弱い格子、及びシリケートイオンとアルカリ土類イオンとの間の高い異極結合により、水に対する感度が比較的高い。
シリケート蛍光体は、白色LED用発光物質として、最近数年間開発されてきた(特許文献1〜3参照)。
短波長の紫外線から可視光線領域の光により励起されるオルトシリケートのような発光物質は、蛍光ランプの蛍光体として用いられる(非特許文献2参照)。
黄色‐オレンジ色の発光物質として、共添加した(co-doped)トリストロンチウムシリケートが開示されており(非特許文献3参照)、2価ユウロピウムがシリケート用活性剤として開示されており(非特許文献4及び非特許文献5参照)、オルトシリケート及びジシリケートのようないくつかのシリケートシステムにおいて、紫外線及び青色光による蛍光が開示されている(非特許文献6参照)。
これらの蛍光体はいずれも、激しい温度消光と共に、温度による発光帯域の激しい偏移を示す短所を有し、発光強度が150℃から50%まで落ち得る。
国際公開WO2002/054503号パンフレット 国際公開WO2002/054502号パンフレット 国際公開WO2004/085570号パンフレット G.Rothらの「Advanced Silicate Phosphors for improved whiteLED」(Phosphor Global summit Seoul/Korea, March 5-7, 2007) Barry, T.L., 「Fluorescence of Eu2+-activated phases in binary Alkaline Earth Orthosilicate systems」、J. Electrochem. Soc., 115, 1181 (1968) H.G.Kang, J.K.Park, J.M-Kom, S.C.Choi; Solid State Phenomena, Vol 124-126 (2007) 511-514 S.D.Jee, J.K.Park, S.H.Lee;「Photoluminescent properties of Eu2+ activated Sr3SiO5 Phosphors」、J. Mater Sci. 41 (2006) 3139-3141 Barry, T.L.;「Equilibria and Eu2+ luminescence of subsolidus phases bounded by Ba3MgSi2O8, Sr3MgSi2O8and Ca3MgSi2O8」、J. Electrochem. Soc., 115, 733, 1968 G.Blasse, W.L.Wanmaker, J.W.ter Vrugt及びa.Bril;「Fluorescence of Europium2+-activated silicates」、Philips Res. Repts 23, 189-200, 1968
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、シリケートマトリクス内において、活性イオンの周囲がより固くて、より安定した蛍光体を提供し、高温安定性及び湿気に対する低感度性を有するシリケート蛍光体を提供することを目的とする。
また、高温で安定的であり、少なくとも2価ユウロピウム(Eu)により活性化する正方晶系銅アルカリ土類シリケートとして、500nm以上630nm以下の波長範囲内の光を発光する蛍光体及びその製造方法を提供することを他の目的とする。
また、他の蛍光体と共に混合されるとき、演色指数(CRI:Color Rendition Indexes)が80〜95、特に90〜95を示し、2000K乃至8000Kまたは10000Kの広い色温度範囲を有するLEDアプリケーションのための正方晶系銅アルカリ土類シリケート発光物質を提供することを他の目的とする。
2価ユウロピウム(Eu)の活性基底準位4fは、青色光のみならず、紫外線により励起され得る。2価ユウロピウムは、結晶場分裂により、例えば、テトラホウ酸蛍光体内の小さな結晶場分裂における約355nm紫外線領域から、窒化物蛍光体内の大きな結晶場分裂における650nm赤色光までの光を放出する。
この発光そのものは、共有結合、いわゆる電子雲拡大効果と結晶場の強さの両方に依存する。結晶場の強さは、活性イオンとホスト格子内の酸素の距離に依存する。このような効果は、2価ユウロピウムの励起された4f5dレベルの減少及び分離を招き、長波長への発光波長の移動及びより低いエネルギーの発光をもたらす。
励起放射と発光放射との差が、ストークスシフトである。オルトシリケート、ジシリケート、及びクロロシリケートのストークスシフトは、160nm以上360nm以下であり、ホスト格子内の2価ユウロピウムの励起力のみならず、励起放射に依存する。
オルトシリケートにおいて、例えば、2価ユウロピウム活性イオンは、斜方晶系構造に起因し、異なる距離にある酸素イオンにより取り囲まれる。最高の温度安定性は、バリウム(Ba)リッチシステムにおいて観察されたが、このシステムにおいて、ユウロピウムイオンは、ホスト格子を短くし、結晶構造を安定化させた。
オルトシリケート格子内に、バリウムの他、ストロンチウム(Sr)またはカルシウム(Ca)または他のカチオンをより多く導入すると、活性イオンの周囲の対称性が妨害され、トラップが活性化し、ユウロピウムと格子トラップとの間の強い相互作用が誘発される。これらのトラップは、温度消光過程において重要な役割を果たし、結晶場内のエネルギー遷移過程が妨害される。また、湿気に対する感度が、トラップのような格子欠陥の数が増加するにつれて高くなる。
重要な点は、希土類金属であるユウロピウムとの相互作用を減少させることと、その周囲を安定化させることである。これは、2価ユウロピウムにより活性化する正方晶系銅アルカリ土類シリケート(Tetragonal Copper Alkaline Earth Silicates; CSE)を開発することにより実現される。正方晶系シリケート内において、2価の銅イオンは、銅を含有していない正方晶系格子の格子定数(SrSiOに対して、a=6.93Å;c=9.73Å)よりも小さな格子定数(例えば、(Cu、Sr)SiOに対して、a=6.91Å;c=9.715Å)をもたらす。
前記格子定数は、a=5.682Å、b=7.09Å及びc=9.773Åを有する公知のオルトシリケートの格子定数とは極めて異なる。ここで、2価ユウロピウムの周囲は、斜方晶系構造により影響される。
正方晶系銅アルカリ土類シリケートは、100℃以上で、さらに安定的な温度特性を示す。ここで、銅は、蛍光体の製造において極めて重要である。アルカリ土類シリケートに銅を混入することにより、三つの効果が得られる。
第一に、銅は、加熱工程の間、固相反応を促進させる。第二に、銅を含有する蛍光体は、ホスト格子内に、そのような成分を有さない発光物質に比べて改善した発光強度を示し、活性剤の周囲を安定化させる。第三に、銅を含有する蛍光体は、長波長帯への発光偏移を示す。
基本要素としての銅は、活性剤として作用せず、このイオンの使用は、共有結合のみならず、結晶場分裂に影響を及ぼす。驚くべきことに、銅の混入は、熱処理工程中の固相反応を促進させ、高温で安定的かつ均一な高輝度蛍光体を形成する。
銅(II)は、相対的に小さなイオン半径(約60pm)を有し、バリウム、ストロンチウム、カルシウムの電気陰性度(1)よりもさらに高い電気陰性度(1.8)を有する。銅(II)は、アルカリ土金属の負電位(−2.8乃至−2.9)とは反対に、+0.342の正の電気化学的還元電位を有する。銅がシリケートホスト格子内のユウロピウムの発光を安定化させるものと考えられる。
これに加えて、水に対する安定性が改善され得る。アルカリ土類シリケート蛍光体は、水、空気中の湿気、水蒸気または極性溶媒に対して不安定なものと知られている。
斜方晶系と共に、苦土黄長石(Akermanite)またはメルウィナイト(Merwinite)構造を有するシリケートは、高い塩基性に起因して、水、空気中の湿気、水蒸気または極性溶媒に多少高い感度を示す。ホスト格子内に基本マトリクス成分として銅を混入することにより、正の還元電位のみならず、さらに高い共有結合及びさらに低い塩基性に起因して、水、空気中の湿気及び極性溶媒等に対する発光シリケートの特性が改善される。
高い温度依存性の短所は、蛍光体の組成を変更することにより、さらに、このような正方晶系シリケートマトリクス内に銅を導入し、高温か焼工程で、特殊な非化学量論的銅アルカリ土類シリケートを提供することにより克服され得る。
本発明は、高温で安定的であり、少なくとも2価ユウロピウムにより活性化される正方晶系銅アルカリ土類シリケートとして、500nm以上630nm以下の波長範囲内の光を発光する蛍光体及びその製造方法を提供する。前記発光物質は、波長250nm以上500nm以下の放射線により励起される。前記蛍光体は、水及び湿気に対する安定性が改善された特性を示し、高輝度LEDアプリケーションに有用に用いられ得る。前記蛍光体は、下記化学式1で表される。
(化学式1)
(BaSrCaCu3−y(Zn、Mg、Mn)Si1+b5+2b:Eu
銅が基本的にマトリクスの必須部分である正方晶系の非化学量論的シリケートが提供され、ここで、u+v+w+x=1、y=z+a、z≦2、0<x≦1、0<a≦0.5及び0<b<0.5である。
前記蛍光体は、過量のSiOと、高温で酸化物に分解される金属化合物、例えば、金属酸化物及び炭酸塩を含む初期物質との間の多段階高温固相反応により製造され得る。前記高温固相反応は、800℃以上1550℃以下で行われる。
本発明の実施例によると、シリケートマトリクス内において、活性イオンの周囲がさらに固くて、温度及び湿気に対する安定性がさらに向上したシリケート蛍光体を提供することができる。また、2価ユウロピウム(Eu)により活性化される正方晶系銅アルカリ土類シリケートとして、500nm以上630nm以下の波長範囲内の光を発光する蛍光体及びその製造方法を提供することができる。これに加えて、他の蛍光体と共に混合されるとき、演色指数(CRI)が80〜95、特に90〜95を示し、2000K乃至8000Kまたは10000Kの広い色温度範囲を有するLEDアプリケーションのための正方晶系銅アルカリ土類シリケート発光物質を提供することができる。
(実施例1)
本発明の一実施例である下記の化学式2で表される発光物質の製造方法について説明する。
(化学式2)
Cu0.05Sr2.91Si1.055.1:Eu0.04
蛍光体1モルに対して、初期物質としては、CuO(3.98g)、SrCO(429.60g)、SiO(63.09g)、Eu(14.08g)またはこれらの任意の組合せが用いられる。高純粋酸化物と炭酸塩形態の初期物質は、少量の融剤(flux)(NHCl‐16g)と共に、適当な多量のシリカと混合される。第1段階において、混合物は、不活性ガス(Nまたは希ガス)雰囲気下で、アルミナ製坩堝において1350℃に2〜4時間の間焼成される。予備焼成後、前記物質は粉砕される。第2段階において、前記混合物は、弱い還元雰囲気下で、アルミナ製坩堝において1350℃に4時間さらに焼成される。その後、前記物質を粉砕、洗浄、乾燥及び篩過(しか)する。得られた発光物質は、約580nmにおいて最大発光波長を有し(図2参照)、オルトシリケート(図4、5参照)とは相違した正方晶系構造(図3参照)に結晶化される。
X線回折分析結果を要約したものを表1に示す。非化学量論及び銅に起因して構造が変化したことが、図3〜6及び表1から明らかに分かる。この差は、非化学量論的オキシ‐オルトシリケートに対する図3と、化学量論的オキシ‐オルトシリケートに対する図7を、特に、2Θ=32−42°領域での回折パターンについて対比することにより、さらに明確に分かる。
Figure 2009046684
(実施例2)
本発明の一実施例である下記の化学式3で表される発光物質1モルの製造方法について説明する。
(化学式3)
Cu0.02Sr2.54Ba0.4Si1.035.06:Eu0.04
蛍光体1モルに対して、初期物質としては、CuO(1.59g)、SrCO(375.0g)、BaCO(78.94g)、SiO(61.89g)、Eu(14.08g)またはこれらの任意の組合せが用いられる。高純粋酸化物と炭酸塩形態の初期物質は、少量の融剤(NHCl‐26.7g)と共に、多量のシリカと混合される。第1段階において、混合物は、不活性ガス(Nまたは希ガス)雰囲気下で、アルミナ製坩堝において1300℃に2〜6時間の間焼成される。予備焼成後、前記物質はさらに粉砕される。第2段階において、前記混合物は、弱い還元雰囲気下で、アルミナ製坩堝において1385℃に6時間さらに焼成される。その後、前記物質を粉砕、洗浄、乾燥及び篩過する。発光物質は、約600nmにおいて最大発光波長を有し(図2参照)、その構造は、表1及び図3に記載の実施例1と同様である。
ストロンチウムを0.2Molのバリウムに代替することにより、図2において、1と3と間の放出変化をもたらし、構造変更を招く。
(実施例3)
本発明の一実施例である下記の化学式4で表される発光物質の製造方法について説明する。
(化学式4)
Cu0.03Sr2.92Ca0.01Si1.035.06:Eu0.04
初期物質としては、CuO(5.57g)、SrCO(431.08g)、CaCO(1.0g)、SiO(61.89g)、Eu(14.08g)またはこれらの任意の組合せが用いられる。高純粋酸化物と炭酸塩形態の初期物質は、少量の融剤(NHCl‐24g)と共に、多量のシリカと混合される。第1段階において、混合物は、不活性ガス(Nまたは希ガス)雰囲気下で、アルミナ製坩堝において1300℃に2〜6時間の間焼成される。予備焼成後、前記物質はさらに粉砕される。第2段階において、前記混合物は、弱い還元雰囲気下で、アルミナ製坩堝において1370℃に6時間さらに焼成される。その後、前記物質を粉砕、洗浄、乾燥及び篩過する。得られた発光物質は、約586nmにおいて最大発光波長を有する。
下記の表2に、455nm励起下、25℃、100℃、125℃及び150℃で、YAG及び一般のシリケート蛍光体と対比して、多様な本発明の非化学量論的銅アルカリ土類シリケート蛍光体の相対光度をまとめた。
Figure 2009046684
非化学量論的オキシ‐オルトシリケートはまた、化学量論的オキシ‐オルトシリケートと対比して、より高い発光効率を示す。オレンジ色発光蛍光体に対する図1から明らかなように、上記いずれの場合も、ホスト成分としてCu2+を含有させることにより、光度及び発光効率を向上させることができる。
下記の表3に一般のシリケート発光物質に対比して、銅を含有する非化学量論的発光物質の湿気及び温度に対する感度をまとめた。ここで、光度は、85℃、飽和湿度の状態に露出した時間に応じて450nm励起波長下で測定され、初期光度に対する相対光度で示した。
Figure 2009046684
表3から明らかなように、本発明に係る新規な蛍光体は共に、水及び湿気に対して従来のオルトシリケートよりも極めて良好な安定性を示す。
銅を含有する場合、または銅を含有しない場合において、化学量論的蛍光体及び本発明に係る新規な非化学量論的オキシ‐オルトシリケートの発光スペクトルを対比して示すグラフである。 本発明に係る新規な正方晶系オキシ‐オルトシリケートの放出スペクトルに対するBaの影響を示すグラフである。 正方晶系構造を有する銅を含有する本発明に係る新規な非化学量論的オキシ‐オルトシリケートのX線回折パターンを示すグラフである。 オリビン構造を有する非化学量論的黄色発光オルトシリケートのX線回折パターンを示すグラフである。 メルウィナイト構造を有する青色発光オルト‐ジシリケートのX線回折パターンを示すグラフである。 0.4モルBaを含有する非化学量論的オキシ‐オルトシリケートのX線回折パターンを示すグラフである。 化学量論的ストロンチウムオキシ‐オルトシリケートのX線回折パターンを示すグラフである。

Claims (10)

  1. 発光素子用非化学量論的発光物質であって、
    正方晶系結晶構造を有し、結晶格子内に化学量論的結晶構造のシリケート蛍光体に比べて、より多量のシリコンを有するシリケート蛍光体であることを特徴とする非化学量論的発光物質。
  2. 前記発光物質が、そのマトリクス内に2価の銅を含有し、活性剤としてユウロピウムを含有することを特徴とする請求項1に記載の非化学量論的発光物質。
  3. 前記発光物質が、波長250nm以上500nm以下の放射線により励起されることを特徴とする請求項1または2に記載の非化学量論的発光物質。
  4. 前記発光物質が、化学式(BaSrCaCu3−y(Zn、Mg、Mn)Si1+b5+2b:Euで表されるシリケートを含み、u+v+w+x=1、y=z+a、z≦2、0<x≦1、0<a≦0.5及び0<b<0.5であることを特徴とする請求項1または2に記載の非化学量論的発光物質。
  5. 前記発光物質が、励起放射線の長波長側から光を放出することを特徴とする請求項1または2に記載の非化学量論的発光物質。
  6. 前記発光物質が、500nm以上630nm以下の波長を有する光を放出することを特徴とする請求項1または2に記載の非化学量論的発光物質。
  7. 前記発光物質が、励起光を出力する発光素子と共に用いられ、白色光または所望の色相の光を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の非化学量論的発光物質。
  8. 前記発光物質が、1次の青色光発光素子と共に用いられ、2000K以上10000K以下の色温度、及び演色指数(CRI)Ra=80〜95を有する白色光を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の非化学量論的発光物質。
  9. 前記発光物質が、過量のSiOと、酸化物に分解される金属化合物を含む初期物質との間の多段階高温固相反応により製造されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の非化学量論的発光物質。
  10. 前記多段階高温固相反応が、800℃以上1550℃以下で行われることを特徴とする請求項9に記載の非化学量論的発光物質。
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