JP2009040071A - 吸音材及び吸音材を備えた吸音構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】低・中周波数から高周波数に亘る広い範囲での吸音性能をいままで以上の高いレベルに高めることができる吸音材を提供する。
【解決手段】吸音特性が、低・中周波数から高周波数に亘る吸音性能をほとんど決定する因子である流れ抵抗、ヤング率及び損失係数を用いて特定され、その流れ抵抗が、流れ抵抗≧ 3.3×104、ヤング率が1.2×103〜2.0×104、損失係数が、損失係数≦0.12とされて、各因子が低・中周波数及び高周波数に対する吸音性能を高める観点から設定されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、吸音材及び吸音材を備えた吸音構造に関する。
吸音材としては、特許文献1に示すように、繊維間の空隙に発泡性樹脂バインダーを介在させて粉体を保持し、ヤング率を105N/m2 以下として成るものが提案されている。このものによれば、低周波域においても良好な吸音特性を示し、粉体のこぼれによる性能劣化を起こしにくい吸音材を提供できる。また、別の吸音材として、特許文献2に示すように、損失係数0.05以上、通気量0.1dm3/s以上、かつ厚さが1〜50mmの多孔質体として構成されたものが提案されている。このものによれば、100Hz付近の低周波数領域から2000Hz付近の高周波数領域までの範囲において吸音効果を高めることができる。さらには、ドーム状構造物として、特許文献3に示すように、外周構造部と、この外周構造部の上に設けられた屋根構造体とを具備してなり、前記屋根構造体が、膜材からなる第1の層と、この第1の層の外側にあって吸音材からなる第2の層と、この第2の層の外側にあって板材からなる第3の層と、前記第1の層と第2の層との間に設けられた第1の空気層と、前記第2の層と第3の層との間に設けられた第2の空気層とを具備してなり、 第1の層を構成する膜材が空気透過性材料からなり、第1の層を構成する膜材の流れ抵抗が、20℃、1気圧の条件下において、1×105 〜2×106N・sec/m4 であるものが開示されている。これによれば、 吸音性などの音響特性が良好で、エコーの起き難い内部空間を有するドーム状構造物を提供できる。
特開平08−039596号公報 特開2004−191445号公報 特開平11−6201号公報
しかし、上記各特許文献1〜3においては、吸音性能を高めた内容が開示されているものの、その内容は、吸音材の物性値(流れ抵抗、ヤング率、損失係数等)等の一部に着目しただけにすぎないものであり、吸音材の吸音性能に全体として何が関係し、その関係するものがどの程度の関わりをもっているかの深い考察はない。このため、低・中周波数から高周波数に亘る吸音性能は必ずしも高くない。
このような状況の下、本件発明者は、研究の結果、低・中周波数音及び高周波数音の吸音性能に流れ抵抗、ヤング率及び損失係数が深く関わり、それら三者によりほとんど吸音性能が決定されることを見出した。
本発明は、このような知見に基づいてなされたもので、その第1の技術的課題は、低・中周波数から高周波数に亘る広い範囲での吸音性能をいままで以上の高いレベルに高めることができる吸音材を提供することにある。
第2の技術的課題は、上記吸音材を利用した吸音材を備えた吸音構造を提供することにある。
前記第1の技術的課題を達成するために本発明(請求項1に係る発明)においては、
吸音特性が、流れ抵抗、ヤング率及び損失係数を用いて特定され、
前記流れ抵抗が、流れ抵抗≧ 3.3×104とされ、
前記ヤング率が1.2×103〜2.0×104とされ、
前記損失係数が、損失係数≦0.12とされている、
ことを特徴とする吸音材とした構成としてある。請求項1の好ましい態様としては、請求項2〜4の記載の通りとなる。
前記第2の技術的課題を達成するために本発明(請求項5に係る発明)においては、
一対の板材を対向配置させることにより該一対の板材間に吸音空間が形成され、前記一対の板材のうちの一方の板材が、低・中周波の波動によって微振動可能な振動部を備える振動板部材とされ、前記吸音空間内に吸音材が、該振動板部材の振動部に面した位置に配置されている吸音材を備えた吸音構造であって、
前記吸音材が、流れ抵抗、ヤング率及び損失係数を用いて特定され、
前記流れ抵抗が、流れ抵抗≧ 3.3×104とされ、
前記ヤング率が1.2×103〜2.0×104とされ、
前記損失係数が、損失係数≦0.12とされている構成としてある。この請求項5の好ましい態様として、請求項6以下の記載の通りとなる。
請求項1の発明によれば、低・中周波数から高周波数に亘る吸音性能をほとんど決定する因子である流れ抵抗、ヤング率及び損失係数の三者を用いて、その流れ抵抗、ヤング率及び損失係数が、低・中周波数及び高周波数に対する吸音性能を高める観点から決められた各該当範囲に属するように設定されていることから、低・中周波数から高周波数に亘る広い範囲での吸音性能を、いままで以上の高いレベルに確実に高めることができる。
請求項2の発明によれば、吸音特性が、100Hz〜10kHzの音域における音を吸音するように設定されていることから、具体的当該音域における音に対する吸音性能についても、いままで以上の高いレベルに確実に高めることができる。
請求項3の発明によれば、一対の板材を対向配置させることにより扁平な吸音空間が形成され、その一対の板材のうちの一方の板材が、低・中周波の波動によって微振動可能な振動部を備える振動板部材とされる構造に対して、前記吸音空間内において前記振動部に面した状態で配置されるものであることから、当該構造における振動板部材及びその振動部の微振動により、吸音空間外の低・中周波数音を該吸音空間内に伝播し、その吸音空間内において、空気の粒子速度を振動板部材に沿う分布にすると共にその粒子速度を増大させた状態にできることになり、当該吸音材に、主として、低・中周波数音を効果的に吸音する役割を担わせることができる。
請求項4の発明によれば、構造における前記振動板部材が車両の客室に面していることから、高周波数音は勿論、車室内における低・中周波数音も、前述の振動板部材及びその振動部の微振動を利用して、吸音空間の吸音材に吸音させることができる。
請求項5の発明によれば、前記請求項1に係る吸音材が吸音空間に配置されて用いられることになり、前記請求項1に係る吸音材を利用した吸音構造を提供できる。この場合、当該吸音構造においては、吸音空間に入り込んでくる高周波数音は勿論、低・中周波数音についても、振動板部材及びその振動部の微振動により空気の粒子速度を振動板部材に沿う分布にすると共にその粒子速度を増大させた状態にして、吸音空間内に導くことができることになり、吸音空間内に配置される前記請求項1に係る吸音材により、低・中周波数音から高周波数音に亘る広い範囲の音を的確且つ効果的に吸音できる。
請求項6の発明によれば、吸音材が、吸音空間内に、該吸音空間の厚み方向において略充填状態をもって配置されていることから、本件発明者の知見に基づき、吸音空間への吸音材の充填程度の面から、吸音性能を最大限、引き出すことができる。
請求項7の発明によれば、振動板部材の振動部が、該振動板部材の振動部以外の部分の剛性よりも低い剛性に設定されていることから、振動板部の微振動を促進して、吸音空間内における低・中周波数音についての粒子速度の増大を図ることができ、吸音材による低・中周波数音の吸音性能を、一層向上させることができる。その一方、本件発明者の知見に基づき、高周波数音の吸音に対して一方の板材の剛性が及ぼす影響が極めて小さいことから、低・中周波数音の吸音のため振動部の剛性を低めたとしても、高周波数音の吸音性能の低下を極力抑えることができる。
請求項8の発明によれば、振動板部材が、既存の構造物の構成部材である内側部材を利用して形成されていることから、既存の構造物に当該吸音構造を形成するに際して、別途、振動板部材を用意する必要はなくなり、投入部材の節約を図ることができる。
請求項9の発明によれば、振動板部材が車両のトリムであることから、既存の構造物としての車両に当該吸音構造を形成するに際して、その車両のトリムを有効に利用して、投入部材の節約を図ることができる。
請求項10の発明によれば、トリムがルーフトリムであることから、ルーフトリムを有効に利用して、投入部材の節約を図ることができる。しかもこの場合、ルーフトリムの広い面積を利用して、吸音材の設置自由度を高めることができるばかりか、吸音材を広範囲に設置できることになり、吸音性能を、より効果的に高めることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
(A) 吸音材について
(1)(i)本件吸音材は、天然繊維、合成繊維等の繊維を板状に成形することにより形成されるが、その吸音特性は、流れ抵抗、ヤング率及び損失係数を用いて特定されている。低・中周波数(100〜800Hz)及び高周波数(1kHz以上)のいずれの周波数帯においても、吸音特性(吸音性能)に影響を及ぼす因子の寄与率に関し、流れ抵抗、ヤング率及び損失係数の三者が全体のほとんどを占めることになるからである。
(ii)本件発明者が、低・中周波数、高周波数における吸音特性に影響を与える因子(Biot理論に基づく音響パラメータ)の割合について調べたところ、図1,図2に示す結果を得た。図1は、低・中周波数における吸音特性に影響を与える因子(Biotパラメータ)の割合を示し、図2は、高周波数における吸音特性に影響を与える因子(Biotパラメータ)の割合を示している。これらは、各パラメータを複数の水準に振ったサンプルを作成し、吸音特性の計測値との関係を、多変量解析により寄与率として求めたものである。これらによれば、吸音特性に影響を与える因子としては、熱的特性長、粘性特性長、迷路度、損失係数、ヤング率、流れ抵抗等が考えられるものの、図1,図2からも明らかなように、そのうち、流れ抵抗、ヤング率、損失係数の三者の寄与率の総和が90%近くを占め、これらが、低・中周波数及び高周波数における吸音特性を実質的に支配することを示した。これに基づき、上述の通り、本件吸音材は、その吸音特性が流れ抵抗、ヤング率、損失係数をもって特定されている。
(iii)本件吸音材の吸音特性を特定する流れ抵抗、ヤング率、損失係数は、下記内容を有している。
(a)流れ抵抗は、材料固有の特性を表す指標の1つで、材料に空気を流したときの該材料中の空気の流れにくさを表すものである。具体的には、流れ抵抗Rは、R=ΔP/(v・d)で示すことができる。ここで、ΔP:空気を流したときにおける材料の前後に発生する圧力差(N/m2)、v:材料中を流れる空気の流速(m/s)、d:材料の流れ方向の厚みであり、流れ抵抗Rの単位はN・s/m4となる。
(b)ヤング率は、材料の硬さ(弾性率)により、材料自体の振動のし易さを表すものである。具体的には、ヤング率Eは、E=σ/ε (σ:垂直応力 ε:縦ひずみ)であり、そのヤング率の単位はN/m2である。
(c)損失係数は、材料が振動する際の減衰のし易さを表すもので、振動が収まりやすいほど値が大きくなり、振動がおさまりにくいほど小さくなる。具体的には、損失係数δを求めるためには、半値幅法等、種々の方法が用いられるが、その半値幅法においては、図3に示すように、サンプルの周波数応答関数のピーク値f0から 3 dB 小さい点の周波数 f 1 、f 2 を読み取り、δ=Δf/f0 より求められる。この場合、Δfは、Δf=f 1 −f 2、損失係数δの単位は、無次元である。
(2)(i)本件吸音材は、流れ抵抗が、流れ抵抗≧ 3.3×104、ヤング率が1.2×103〜2.0×104、損失係数が、損失係数≦0.12とされている。これは、前述の如く、低・中周波数及び高周波数のいずれの周波数帯においても、吸音特性に影響を及ぼす因子の寄与率に関し、流れ抵抗、ヤング率及び損失係数の三者が全体のほとんどを占めることから、その流れ抵抗、ヤング率及び損失係数の三者について、低、中周波数及び高周波数のいずれの周波数帯でも高い吸音特性を示すことができる範囲を特定したのである。
(ii)図4は、流れ抵抗R、ヤング率E、損失係数δが、低・中周波数音(ロードノイズ(100〜800Hz))及び高周波数音(風騒音(1kHz以上))に対する吸音特性に与える影響について調べた内容を示す。尚、吸音特性については、実際には、吸音特性f=f(R,E,δ)の形で結果が求められることになるが、それをより感覚的にわかりやすくすべく、図4においては、各因子(流れ抵抗、ヤング率、損失係数)と各周波数帯における吸音特性との関係を重回帰分析により求め、吸音効果を縦軸にする一方、各因子毎の値を横軸にとったグラフとしている。
(iii)図4によれば、流れ抵抗に関しては、低・中周波数音及び高周波数音のいずれの周波数帯についての吸音特性も、流れ抵抗の値が大きくなるにしたがって吸音効果(騒音低減効果)が高まる特性を示した。ヤング率に関しては、低・中周波数音に対する吸音特性として、上に凸となる湾曲特性を示して、吸音効果を得るためには適正範囲が存在することを示し、高周波数音に対する吸音特性としては、ヤング率の値が小さくなるにしたがって吸音効果が大きくなることを示した。損失係数に関しては、低・中周波数音に対する吸音特性として、損失係数が小さくなるに従って吸音効果が大きくなる特性を示した。高周波数音の吸音特性に損失係数が及ぼす影響については、省略されているが、これは、図2に示すように、高周波数音の吸音に対する損失係数の寄与が小さく、損失係数に関しては、低・中周波数だけを調整(チューニング)すればよいと考えるからである。尚、上記図4の各吸音特性を調べるに際して、吸音材として、厚み10mm、面積0.95m2のものを用いた。
(iv)このような図4の各特性の下で、高周数音に対する吸音特性として、基準線hsを基準として、それを超える範囲に着目する一方、低・中周波数音に対する音低減効果として、基準線lsを基準として、それを超える範囲に着目して、両者の共通する領域を求めた。この場合、基準線hsについては、垂直入射吸音率を0.25、より具体的には、普通車セダン、ハッチバック型で、風騒音が、吸音材を設けない場合に比して2.0(dBA)向上するレベル(現在の高性能品レベル))に設定され、基準線lsについては、普通車セダン、ハッチバック型で、ロードノイズが、吸音材を設けない場合に比して0.3(dBA)向上するレベルに設定されている。この結果、上述のように、流れ抵抗≧ 3.3×104、ヤング率が1.2×103〜2.0×104、損失係数≦0.12を得た。これにより、低、中周波数から高周波数に至る広い範囲に亘って高い吸音特性を得ることができることになる。尚、損失係数については、低・中周波数音についてのもののみを利用しているが、これについては、前述の通りである。
(v)図5,図6は、上記内容を裏付ける実験結果を示している。図5は、低周波数音から高周波数音に変化させた場合における吸音率を示しており、図6は、高周波数音吸音効果を一方の座標軸、低・中周波数音吸音効果を他方の座標軸とした場合において、所定の低・中周波数音(例えば100〜800Hz)及び所定の高周波数音(1kHz以上)に対する吸音効果をそれぞれ調べ、それを座標上の位置として表したものを示している。この場合、各実験においては、図7に示す吸音材A,B,Cを用いた。吸音材Aは、高周波数音用吸音材(現在における高性能品)であり、この吸音材Aは、流れ抵抗に関しては本件吸音材の範囲に属するものの、ヤング率及び損失係数は本件吸音材の範囲から外れている。吸音材Bは、低・中周波数音用吸音材(現在における高性能品)であり、この吸音材Bは、ヤング率及び損失係数に関して、本件吸音材の範囲に属するものの、流れ抵抗に関しては、本件吸音材の範囲から外れている。吸音材Cは、流れ抵抗、ヤング率及び損失係数のいずれも本件吸音材の範囲に属する具体例である。
(vi)図5の結果によれば、吸音材Cは、低・中周波数音帯(100〜800Hz)で、低・中周波数音用吸音材として現在高性能品である吸音材Bよりも吸音率が高くなると共に、高周波数音帯(1kHz以上)においても、高周波数音用吸音材として現在高性能品である吸音材Aよりも吸音率が高くなり、全周波数音領域において、吸音材Cは、吸音特性に関し、格段に優れた結果を示した。また、図6の結果によれば、高周波数音用吸音材である吸音材Aが、高周波数音に対してしか高い吸音効果を示さず、また、低・中周波数音用吸音材である吸音材Bが、低・中周波数音に対してしか高い吸音効果を示さないのに対して、吸音材Cは、高周波数音及び低・中周波数音に高い吸音効果を示した。尚、図6中、「■」印は一般品を示す。
(3)本件吸音材における前記流れ抵抗、ヤング率、損失係数(物性値)は、吸音材の材料としての繊維材料の状態、吸音材の製法により効果的に調整されている。
(a)繊維材料の状態
繊維材料に基づき上記物性値を変更できるパラメータとして、繊維素材、繊維断面の穴の有無(中空又は中実)、繊維の縮れが考えられる。図8は、それらを単独的に用いて各物性値について調べた結果である。その図8によれば、流れ抵抗に関しては、その流れ抵抗の値を大きくするために、繊維素材、繊維断面の穴の有無があまり影響を与えなかったのに対して、繊維の縮れが大きく影響を与えた。ヤング率に関しては、その値を大きくするためには、繊維素材として、ポリエチレンテレフタレート(PET)が効果的であり、繊維断面の穴の有無については中実のものが効果的であった。繊維の縮れについては、あまり影響がみられなかった。これに対して、ヤング率の値を小さくするためには、繊維素材として、アクリル樹脂が効果的であり、繊維断面の穴の有無については中空であるものが効果的であった。繊維の縮れについては、この場合もあまり影響を与えなかった。損失係数に関しては、その値を小さくするために、繊維素材として、PETが効果的であり、繊維断面の穴の有無については中実であるものが効果的であった。繊維の縮れについては、あまり影響が見られなかった。本件吸音材は、流れ抵抗、ヤング率、損失係数に関して、このような繊維材料の状態に基づく知見を利用して、効果的に調整が図られている。
(b)吸音材の製法
本件吸音材は、バインダ繊維(本実験においては、低融点のポリエチレンテレフタレート(PET)繊維を使用)を含む繊維を加熱下で成形して板状等に形成されるが、この際、成形温度、成形時間、バインダ繊維量(他の繊維を含む全体に対するバインダ繊維の割合)が、流れ抵抗、ヤング率、損失係数を変更できるパラメータとして考えられる。図9〜図11は、これらパラメータが、流れ抵抗、ヤング率、損失係数に及ぼす影響について、図12に示す条件の下で調べた結果である。勿論、この図9〜図11の結果を得るに当たり、一のパラメータを各水準に従って変更するときには、他のパラメータは一定値に固定した。
(a)流れ抵抗に関しては、図9に示すように、成形温度、成形時間を水準1から3へ向けて大きくするに従って流れ抵抗の値も大きくなり、成形温度、成形時間が流れ抵抗の値を調整するために有効であることを示した。これに対して、バインダ繊維量については、水準1〜3に向けて増大させても流れ抵抗の値をあまり変動させず、流れ抵抗の調整手段としては有効ではないことを示した。
(b)ヤング率に関しては、図10に示すように、成形温度、成形時間、バインダ繊維量を水準1から3へ向けて大きくするに従ってヤング率の値も大きくなり、成形温度、成形時間、バインダ繊維量がヤング率の値を調整するために有効であることを示した。
(c)損失係数に関しては、図11に示すように、成形温度、成形時間、バインダ繊維量を水準1から3へ向けて大きくするに従って損失係数の値も大きくなり、成形温度、成形時間、バインダ繊維量が損失係数の値を調整するために有効であることを示した。
本件吸音材は、流れ抵抗、ヤング率、損失係数に関して、このような吸音材の製法に基づく知見も利用して、効果的に調整が図られている。
(B)吸音構造について
前記本件吸音材は、一対の板材を対向配置させることにより形成される扁平な吸音空間内において配置されて、それらと吸音構造を形成することができる。吸音構造の一例として、車両のルーフ部に形成されるものについて説明する。
車両1の車体2内には、図13に示すように、車室3が区画されており、その上方には、車室3を内装すべく、一方の板材としてのルーフトリム10が配設されている。このルーフトリム10は、その上方に離間して配置されるルーフパネル(他方の板材)5に略沿った状態で配設されており、そのルーフトリム10とルーフパネル5との間には吸音空間S1が形成されている。ルーフトリム10は、ある程度の硬さを有しつつ、車室3内に伝播される低周波音により微振動するように振動板部材として形成されている。具体的に説明すれば、ルーフトリム10は、図14に示すように、比較的高い剛性(例えばヤング率:1.4×105(N/m2)〜1.9×105(N/m2))を示す固定部11と、その固定部11よりも薄肉化されて比較的高い可撓性(固定部11よりも剛性低(例えばヤング率:8.0×104(N/m2)〜1.1×104(N/m2)))を示す振動部12とを備えている。本実施形態では、平面視において、固定部11が略「田」の字状に形成され、振動部12が固定部11により囲まれる形状を呈している。
前記固定部11には、その剛性を利用すべく、補機類60が取付けられている。具体的には、補機類60としてのルームミラー61,サンバイザ62,アシストグリップ63,ルームランプ64等が、図14〜図16に示すように、その固定部11と共に吸音空間S1内のクロスメンバ2a等に取付けられている。図14中、符号2fはルーフトリム10の後部外周部分をクロスメンバ2a等に取付けるためのファスナ、2dはサンバイザ62をルーフトリム10と共にクロスメンバ2aに共締めする固定具である。
前記各振動部12は、ルーフトリム10の薄肉化に基づき凹部としてそれぞれ形成されている。その各凹部内に、図14〜図16に示すように、前記本件吸音材50がそれぞれ設置されており、これにより、吸音構造が構成されている。
この吸音構造は、扁平な吸音空間S1において、ルーフトリム10に沿う方向の粒子速度の速度成分を増大させて、それを本件吸音材50に効果的に吸収させること(吸音)を目的としている。具体的に説明する。車両1においては、図17に示すように、走行中、車体2に対して、路面の凹凸が車輪9,サスペンション等を介して振動として入力されると共に、風圧変動が振動として入力され、それらがそのままルーフトリム10に伝達される。また、路面から車体に入力された振動は、車室3内に音波として伝達され、また、隙間音や透過音等も車室内に入力されることになり、それら音波(周波数100〜800Hz)はルーフトリム10に衝突する。これらにより、ルーフトリム10は微振動(振動速度:〜2.1mm/s)することになり、このルーフトリム10の微振動が吸音空間S1内の空気に伝播され、吸音空間S1において、空気の粒子速度は、リーフトリム10に沿って分布する現象(ルーフトリム10に沿う方向の速度成分が発生する現象)を生じる。本件吸音材50は、この高い粒子速度状態の空気粒子を受け止めること(熱変換)により、音波を吸収している。またこのとき、各振動部12が、固定部11の剛性に比べて格段に低い剛性、すなわち可撓性を有するようにされて、微振動し易くなっており、前述の車体2からの振動、車室内の音波に基づき各振動部12の微振動が促進され、吸音空間S1内の粒子速度の水平方向成分は増大される。このため、本件吸音材50による低・中周波数音の吸音効果に関しては、一層高いものとなる。
図18は、ルーフトリム10の振動部12の上記内容を裏付けるべく、低・中周波数音(60km/hロードノイズ(100〜800Hz)下における板材(ルーフトリムに使用)の剛性と吸音効果との関係を調べたものである。この図18によれば、板材の剛性が低ければ低いほど、低・中周波数音の吸音効果が大きくなることを示した。この場合、板材の剛性の評価においては、図19に示すように、各サンプルとしての板材50の一端部を固定用重り51により台52上に固定する一方、その板材50の他端部を台52から突出し、その他端部に負荷用重り(一定荷重)53を載せることによりその他端部を撓ませ、その撓み変位xが大きいものほど剛性が低いと評価した。
これに対して、高周波数音の吸音効果に及ぼすルーフトリム10の振動部12の影響を調べるべく、高周波数音の吸音効果とルーフトリム10の剛性との関係についても調べた。図20がその結果を示すものであるが、図20によれば、高周波数音に関しては、剛性の相違が吸音代に与える影響が小さいことを示した。このため、低・中周波数音に対する吸音効果を高めるために振動部12を設け或いはその剛性を低めても、高周波数音の吸音効果の低下が極めて低く抑えることが確認された。
上記吸音空間S1については、粒子速度の水平速度成分の割合を増大させるべく、扁平率が考慮されている。吸音空間S1の扁平率が粒子速度の速度成分の方向に与える影響を調べるべく、図21において、左右方向をX方向、紙面直交方向をY方向、上下方向をZ方向として、吸音空間S1を、Y方向の長さを一定にした状態の下で、Z方向の長さとX方向の長さとの比(扁平率)Z/Xをもって特定した。そして、扁平率Z/Xを変えて、ルーフトリウムの微振動に基づいて発生する粒子速度のX,Y,Z方向の各速度成分Vp(X),Vp(Y),Vp(Z),の割合について調べたところ、図21に示す結果を得た。この図21に示す結果によれば、扁平率Z/Xが50%以下であれば、Z方向の速度成分がほとんど発生せず、大部分がX,Y方向の速度成分Vp(X),Vp(Y)により占められることを示した。このため、吸音空間S1については、扁平率が50%以下に設定されている。
上記吸音構造においては、吸音空間S1に対する本件吸音材50の充填率が考慮されている。低・中周波数音の音低減効果代と本件吸音材50の充填率(吸音材50の体積/吸音空間S1の体積)との関係を、本件吸音材50を吸音空間S1の全体に略均等の厚みをもって配置する前提の下で、調べたところ、図22に示す結果を得た。この図22によれば、音低減効果に関し、充填率が53%から飽和状態に移行し、充填率が75%以上では吸音効果はほぼ一定となった。このことから、本件吸音構造においては、吸音空間S1内に対する厚さ方向の本件吸音材50の充填率は53%以上に設定されている。尚、充填率100%は、吸音空間S1内にその厚さ方向において吸音材が圧縮されることなく一杯に充填された状態である。
また、車両1においては、図13に示すように、吸音構造は、ルーフ部以外にも種々設けられている。すなわち、サイドドアにおいては、既知の如く、インナパネルにドアモジュール本体(図示略)が設けられ、ドアトリム20が、そのドアモジュール本体を覆いつつインナパネルの内側を内装することになっている。そのドアトリム20とドアモジュール本体との間が吸音空間として利用され、その吸音空間内に本件吸音材50が配置されている。この場合、ドアトリム20は振動板部材として利用されることになるが、その周囲の取付け部分21が固定部11を構成し、その取付け部分の内側部分(波線で示す)22が振動部12を構成することになる。さらに、本実施形態においては、図13に示すように、車体2の下部に設けられたアンダボディ(サブフレーム)7に、車室3の下方に配置されるフロアアンダカバー30や、エンジンルーム4の下方に配置されるエンジンアンダカバー40が固定されており、これらカバー30,40は、車体2のボディシェルに固定される外装材としてのアンダボディ7との間で吸音空間S3,S4を区画することになり、その各吸音空間S3,S4内に本件吸音材50が配置されている。この他、吸音構造は、車両1に関しては、トランクサイドルーム、トランクフロア等に形成することができ、車両以外についても、建物の壁面構造、高速道路の側壁構造等に適用できる。このとき、振動板部材(一方の板材)を構成する部材は、吸音空間を形成する他方の部材に対して内側配置となる。
低・中周波数音吸音に貢献する影響因子の寄与率を示す図。 高周波数音吸音に貢献する影響因子の寄与率を示す図。 半値幅法を用いた損失係数の求め方を説明する説明図。 低・中周波数音吸音及び高周波数音吸音に対して、流れ抵抗、ヤング率、損失係数が及ぼす影響を説明する説明図。 低・中周波数音から高周波数音までの範囲における本件吸音材の吸音率を示す図。 低・中周波数音及び高周波数音に対する本件吸音材の吸音効果を説明する説明図。 図5,図6において用いた吸音材の物性値を示す図。 流れ抵抗、ヤング率及び損失係数に対する繊維の状態が及ぼす影響を説明する図。 流れ抵抗に対する成形時間、成形温度、バインダ繊維量の影響を説明する図。 ヤング率に対する成形時間、成形温度、バインダ繊維量の影響を説明する図。 損失係数に対する成形時間、成形温度、バインダ繊維量の影響を説明する図。 図9,図10,図11の各水準において用いる成形時間、成形温度、バインダ繊維量を示す図。 車両に搭載された吸音構造を説明する説明図。 実施形態に係るルーフトリムを平面的に示す図。 図14のA−A線断面図。 図14のB−B線断面図。 車両におけるルーフトリムの微振動を説明する説明図。 低・中周波数音の吸音効果に対して剛性が及ぼす影響を示す図。 図18において用いたサンプルとしての板材の剛性評価方法を説明する説明図。 高周波数音の吸音効果に対して剛性が及ぼす影響を示す図。 吸音空間の扁平率と粒子速度の各速度成分の割合との関係を示す図。 吸音効果と吸音空間への吸音材の充填率との関係を示す図。
符号の説明
1 車両
2 車体
3 車室
5 ルーフパネル(他方の板材)
10 ルーフトリム(一方の板材)
50 本件吸音材
S1 吸音空間



Claims (10)

  1. 吸音特性が、流れ抵抗、ヤング率及び損失係数を用いて特定され、
    前記流れ抵抗が、流れ抵抗≧ 3.3×104とされ、
    前記ヤング率が1.2×103〜2.0×104とされ、
    前記損失係数が、損失係数≦0.12とされている、
    ことを特徴とする吸音材。
  2. 請求項1において、
    吸音特性が、100Hz〜10kHzの音域における音を吸音するように設定されている、
    ことを特徴とする吸音材。
  3. 請求項1又は2において、
    一対の板材を対向配置させることにより扁平な吸音空間が形成され、その一対の板材のうちの一方の板材が、低・中周波の波動によって微振動可能な振動部を備える振動板部材とされる構造に対して、前記吸音空間内において前記振動部に面した状態で配置されるものである、
    ことを特徴とする吸音材。
  4. 請求項3において、
    前記構造が車両に形成され、
    前記構造における前記振動板部材が車両の客室に面している、
    ことを特徴とする吸音材。
  5. 一対の板材を対向配置させることにより該一対の板材間に吸音空間が形成され、前記一対の板材のうちの一方の板材が、低・中周波の波動によって微振動可能な振動部を備える振動板部材とされ、前記吸音空間内に吸音材が、該振動板部材の振動部に面した位置に配置されている吸音材を備えた吸音構造であって、
    前記吸音材が、流れ抵抗、ヤング率及び損失係数を用いて特定され、
    前記流れ抵抗が、流れ抵抗≧ 3.3×104とされ、
    前記ヤング率が1.2×103〜2.0×104とされ、
    前記損失係数が、損失係数≦0.12とされている、
    ことを特徴とする吸音材を備えた吸音構造。
  6. 請求項5において、
    前記吸音材が、前記吸音空間内に、該吸音空間の厚み方向において略充填状態をもって配置されている、
    ことを特徴とする吸音材を備えた吸音構造。
  7. 請求項5又は6において、
    前記振動板部材の振動部が、該振動板部材の振動部以外の部分の剛性よりも低い剛性に設定されている、
    ことを特徴とする吸音材を備えた吸音構造。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項において、
    前記振動板部材が、既存の構造物の構成部材である内側部材を利用して形成されている、
    ことを特徴とする吸音材を備えた吸音構造。
  9. 請求項8において、
    前記振動板部材が車両のトリムである、
    ことを特徴とする吸音材を備えた吸音構造。
  10. 請求項9において、
    前記トリムが、ルーフトリムである、
    ことを特徴とする吸音構造。


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