JP2004117567A - 防音材 - Google Patents

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【課題】吸音型の防音材であっても高周波域の吸音率に優れた防音材を提供する。
【解決手段】防音材1は、自動車のフロア部分のパネル2の表面に取り付けられ、その表面から第1低密度層3、高密度層4及び第2低密度層5の3層構造である。6はフロアカーペット、7は空気層である。第1低密度層3、高密度層4及び第2低密度層5は共にポリエステル繊維を原料とするフェルト生地である。第1低密度層3及び第2低密度層5のフローレジスタンスは30000Nsec/mである。高密度層4は、400Nsec/mである。厚さは、第1低密度層3及び第2低密度層5は10mm、高密度層4は3mmである。このように3層構造とすることにより、騒音発生源からの音は第1低密度層3、高密度層4及び第2低密度層5を通過して減衰され、防音材を通過してパネル等で反射音された音は前記第2低密度層5によって減衰される。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、自動車等に用いられる防音材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の防音を行うための防音材としては、騒音の発生源からの音を遮断する遮音型と、音を通過させて吸収する吸音型の2タイプのものが知られている。遮断型は、音を遮断するために重量層を設ける必要があるため、車両の軽量化という面を考慮すればこのような重量層を必要としない吸音型が有利となる。
【0003】
そして、吸音型の防音材としては、下記特許文献1に空気流に対する抵抗値の小さい低密度層の表面に、空気流に対する抵抗値の大きい高密度層を設けた二層タイプの防音材が開示されている。
【0004】
当該防音材を自動車の室内或いはエンジンルーム内で用いたところ、従来の低密度層のみの一層タイプの防音材と比較して低周波域での吸音率の改善は見られるものの、高周波域では逆に吸音率が低下するという結果となった。
【0005】
このように高周波領域の吸音率が低下すると、防音性の評価において運転者や同乗者に不快感を与える度合いが高くなり、評価が低下するという不都合がある。
【0006】
【特許文献1】
特表2000−516175号(第22頁、第4図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、防音材の改良を目的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消するために、吸音型の防音材であっても高周波域の吸音率に優れた防音材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明者等によれば、吸音型の防音材では、エンジン等の騒音発生源からの音が一度防音材を通過して減衰するが、通過した音の一部が室内の壁面に反射してしまうため、高周波領域において吸音率が低下することを知見した。
【0009】
そこで、前記目的を達成するために、本発明の防音材は、入射音と反射音とが混在する空間に配設される防音材であって、通気性を有すると共に入射音の入射方向に対して順に第1低密度層、高密度層及び第2低密度層となる3層構造を有していることを特徴とする。
【0010】
本発明の防音材は、通気性を有する吸音型の防音材であるため、騒音発生源からの音は第1低密度層、高密度層及び第2低密度層を通過して減衰される。さらに、防音材を通過してパネル等で反射された音は前記第2低密度層によって減衰される。このように、本発明の防音材によれば、入射音だけでなく、反射音も減衰させることができるため、高周波領域における吸音率を確保することができる。
【0011】
また、このような吸音型の防音材において、防音率が変化する要因として従来より防音材のヤング率等が挙げられているが、本願発明者等が種々実験を行った結果、防音材の空気流に対する抵抗値が防音率に大きく寄与していることを知見した。
【0012】
そこで本発明の防音材においては、前記第1低密度層の空気流に対する抵抗値が250乃至450Nsec/mであり、前記高密度層の空気流に対する抵抗値が500乃至900Nsec/mであり、前記第2低密度層の空気流に対する抵抗値が250乃至450Nsec/mであることが好ましい。本願発明者等の実験によれば、前記3層構造の各構成要素の空気流に対する抵抗値が上記範囲内にあるときに、高周波域での吸音率が特に向上した。
【0013】
一方、前記高密度層においては、空気流に対する抵抗値が500Nsec/mを下回ると多くの周波数領域での吸音率が低下し、空気流に対する抵抗値が900Nsec/mを越えると特に低周波域での吸音率の低下が見られた。また、第1低密度層においては、空気流に対する抵抗値が250Nsec/mを下回ると多くの周波数領域での吸音率が低下し、空気流に対する抵抗値が450Nsec/mを越えると特に高周波域での吸音率の低下が見られた。また、第2低密度層においては、空気流に対する抵抗値が250Nsec/mを下回ると多くの周波数領域での吸音率が低下し、空気流に対する抵抗値が450Nsec/mを越えると特に高周波域での吸音率の低下が見られた。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の防音材の実施形態の一例について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は本発明の実施形態の一例である防音材の構成を示す説明図、図2は比較例の防音材の構成を示す説明図、図3は本発明の防音材と比較例の防音材との周波数に対する吸音率を示すグラフである。
【0015】
本実施形態の防音材1は、自動車のフロア部分のパネル2の表面に取り付けられており、図1に示すように、パネル2の表面から第1低密度層3、高密度層4及び第2低密度層5の3層構造となっている。また、第2低密度層5の表面は、内装に用いられるフロアカーペット6により覆われている。また、第1低密度層3とパネル2との間には空気層7が形成されている。
【0016】
【実施例1】
第1実施例の防音材1は、第1低密度層3、高密度層4及び第2低密度層5が共にポリエステル繊維を原料とするフェルト生地により形成されている。その特性としては、第1低密度層3及び第2低密度層5の空気流に対する抵抗値(以下「フローレジスタンス」とする。)は298Nsec/mである。高密度層4のフローレジスタンスは、500Nsec/mである。また、それぞれの厚さは、第1低密度層3及び第2低密度層5は10mm、高密度層4は3mmとしている。
【0017】
【比較例1】
第1比較例として、図2に示す防音材11について説明する。防音材11は、パネル2の表面に取り付けられる低密度層12と、その表面に一体に形成されている高密度層13とを備えている。また、高密度層13の表面はフロアカーペット6で覆われており、パネル2と低密度層12との間には空気層7が形成されている。低密度層12のフローレジスタンスは298Nsec/mであり、高密度層13のフローレジスタンスは500Nsec/mである。また、それぞれの厚さは、低密度層12が20mm、高密度層13は3mmとしてトータルの厚さは第1及び第2実施例と同一の厚さとなるようにしている。
【0018】
次に、第1実施例の防音材1と、第1比較例の防音材11の周波数に対する吸音率について図3(a)を参照して説明する。図3に示すように、第1比較例の防音材11は、低周波から高周波にかけて吸音率が徐々に上昇しており、特定の周波数領域で落ち込むことがない。
【0019】
これに対し、第1比較例の防音材11は、100Hzから4KHzまでは第1実施例の防音材1をやや上回っているが、4KHzよりも高周波領域で吸音率が大きく落ち込んでいる。特に、6.3KHz付近の吸音率の落ち込みが大きい。
【0020】
【実施例2】
第2実施例の防音材21は、第1低密度層3、高密度層4及び第2低密度層5が共にポリエステル繊維を原料とするフェルト生地により形成されている。その特性としては、第1低密度層3及び第2低密度層5のフローレジスタンスは第1実施例と同様に298Nsec/mである。高密度層4のフローレジスタンスは、900Nsec/mである。また、それぞれの厚さについては、第1実施例と同様である。
【0021】
【比較例2】
第2比較例の防音材31は、パネル2の表面に取り付けられる低密度層12と、その表面に一体に形成されている高密度層13とを備えている。また、高密度層13の表面はフロアカーペット6で覆われている。低密度層12のフローレジスタンスは298Nsec/mであり、高密度層13のフローレジスタンスは900Nsec/mである。また、それぞれの厚さは、低密度層12が20mm、高密度層13は3mmとしている。
【0022】
次に、第2実施例の防音材21と、第2比較例の防音材31の周波数に対する吸音率について図3(b)を参照して説明する。第2実施例の防音材21と第2比較例の防音材31においても、100Hzから4KHzまでは第2比較例の防音材31が第2実施例の防音材21をやや上回っているが、4KHz以上の周波数領域では第2実施例の防音材21が第2比較例の防音材31よりも吸音率が高くなっている。
【0023】
このように、第1及び第2実施例の防音材1及び21は、騒音の周波数が高くなるにつれて吸音率が上昇し、特定の周波数領域で落ち込むことがない。特に、比較例1及び2の防音材11及び31に比べて、騒音の周波数が4KHz以上の領域では吸音率が高くなっているため、運転者又は同乗者にとって耳障りな高音域の騒音を確実に小さくすることができる。
【0024】
尚、上記実施形態においては、防音材1は自動車のフロア部分のパネル2の表面に取り付けられているが、これに限らず、入射音と反射音とが混在する空間であれば、エンジンルーム内やトランクルーム内等に用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例である防音材の構成を示す説明図。
【図2】比較例の防音材の構成を示す説明図。
【図3】本発明の防音材と比較例の防音材との周波数に対する吸音率を示すグラフ。
【符号の説明】
1,21…防音材、3…第1低密度層、4…高密度層、5…第2低密度層。

Claims (2)

  1. 入射音と反射音とが混在する空間に配設される防音材であって、
    通気性を有すると共に入射音の入射方向に対して順に第1低密度層、高密度層及び第2低密度層となる3層構造を有していることを特徴とする防音材。
  2. 前記第1低密度層の空気流に対する抵抗値が250乃至450Nsec/mであり、前記高密度層の空気流に対する抵抗値が500乃至900Nsec/mであり、前記第2低密度層の空気流に対する抵抗値が250乃至450Nsec/mであることを特徴とする請求項1に記載の防音材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100656018B1 (ko) 2005-08-09 2006-12-08 현대자동차주식회사 자동차용 방음재의 제조방법
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