JP3701010B2 - 自動車用インシュレータダッシュ - Google Patents

自動車用インシュレータダッシュ Download PDF

Info

Publication number
JP3701010B2
JP3701010B2 JP2001014434A JP2001014434A JP3701010B2 JP 3701010 B2 JP3701010 B2 JP 3701010B2 JP 2001014434 A JP2001014434 A JP 2001014434A JP 2001014434 A JP2001014434 A JP 2001014434A JP 3701010 B2 JP3701010 B2 JP 3701010B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
dash
layer
sound absorbing
skin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001014434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002220009A (ja
JP2002220009A5 (ja
Inventor
顕史 古田
智博 関野
邦明 佐々木
裕司 坂田
省三 薮下
智博 立木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kasai Kogyo Co Ltd filed Critical Kasai Kogyo Co Ltd
Priority to JP2001014434A priority Critical patent/JP3701010B2/ja
Priority to PCT/JP2002/000403 priority patent/WO2002059870A1/ja
Priority to US10/464,665 priority patent/US7080712B2/en
Priority to EP02715859A priority patent/EP1365388A4/en
Publication of JP2002220009A publication Critical patent/JP2002220009A/ja
Publication of JP2002220009A5 publication Critical patent/JP2002220009A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3701010B2 publication Critical patent/JP3701010B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車体パネルの室内面に添装される自動車用インシュレータダッシュに係り、特に、重量の嵩む遮音層を廃止して、軽量化を図るとともに、優れた防音性能が得られる自動車用インシュレータダッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、図17に示すように、エンジンルームEと車室Rとを区画するダッシュパネル1の室内面側には、インシュレータダッシュ2が添装されており、このインシュレータダッシュ2は、図18に拡大して示すように、再生ゴムシート、再生塩ビシート等、高密度材料からなる遮音層3と、その裏面側に積層一体化される繊維集合体からなる吸音層4とから構成されており、インシュレータダッシュ2の下側表面には、フロアカーペット5がラップ状に敷設され、また、インシュレータダッシュ2の上部側はインストルメントパネル6内に位置している。
【0003】
そして、従来の二層構造のインシュレータダッシュ2の防音メカニズムを図19を基に説明すると、エンジンルームE内でのエンジン類や補器類の騒音f1は、ダッシュパネル1で一部が遮音され、残る騒音は、ダッシュパネル1を透過して室内側に伝播し、f2で示す騒音がインシュレータダッシュ2内に侵入する。
【0004】
そして、この騒音f2は、その一部が吸音層4で吸音されるとともに、遮音層3で遮音されるが、一部は透過騒音f3としてインストルメントパネル6内に侵入する。
【0005】
更に、インストルメントパネル6内に侵入する透過騒音f3は、インストルメントパネル6の内面で反射して、この反射騒音f4が遮音層3で再度反射され、結果的に反射騒音f4,f5がインストルメントパネル6の空間内で反響音となり、この反響音が車室内の静粛性を阻害する大きな要因となっている。
【0006】
そして、この従来の防音(遮音・吸音)メカニズムにおいては、インシュレータダッシュ2における遮音・吸音割合と、インストルメントパネル6内での吸音割合は比率的に約9:1の割合である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のインシュレータダッシュ2は、高密度材料を素材とした遮音層3と、繊維集合体からなる吸音層4との二層積層体から構成されているため、特に、遮音層3の重量が嵩むため、製品の軽量化に逆行し、燃費効率の低下やインシュレータダッシュ2の取付作業性を悪化させるという問題点が指摘されている。
【0008】
更に、従来のインシュレータダッシュ2の防音メカニズムにおいては、インシュレータダッシュ2の主に二重壁遮音機能による遮音・吸音機能に対してインストルメントパネル6内での吸音機能が非常に小さいため、インストルメントパネル6内での減衰されなかった透過音の解消が防音上急務とされていた。
【0009】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ダッシュパネルの室内面に添装される自動車用インシュレータダッシュであって、特に、重量が嵩む遮音層を廃止して軽量化を促進させるとともに、吸音性能を高めることを可能にした自動車用インシュレータダッシュを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願の請求項1に記載の発明は、ダッシュパネルの室内面側に添装される自動車用インシュレータダッシュであって、このインシュレータダッシュは、繊維成形体をベースとした吸音層の表面側に発泡樹脂シート材からなる表皮層が積層され、ダッシュパネルを通じて侵入する騒音を吸音層及び表皮層の多孔質吸音機能により吸音するとともに、吸音層、表皮層を透過した透過騒音が車室内のインストルメントパネルの内面で反射して、この反射騒音が再度インシュレータダッシュの表面側から表皮層、吸音層内に再帰し、該反射騒音を吸音することにより、インストルメントパネル内の音圧上昇を抑えることができるとともに、表皮層が吸音層のホコリ、繊維素の脱落を防止するプロテクタ機能を備えていることを特徴とする
【0011】
ここで、吸音層の材質は、フェルト、PET(ポリエステル)繊維、紙類(パルプ等)等を繊維状にした繊維集合体からなり、面密度3.0kg/m以下であり、周波数域630〜4000Hzの平均吸音率が厚み20mm時で30〜90%に調整された材料を使用する。
【0012】
そして、請求項1に記載の発明によれば、インシュレータダッシュは、吸音層単層から構成されているため、従来の重量の嵩む遮音層を廃止することができ、インシュレータダッシュの大幅な軽量化が可能となる。
【0013】
更に、非通気性の遮音層を廃止したため、ダッシュパネルから室内側に伝播する騒音は、吸音層を通じて車室内に透過し、その後、インストルメントパネルの内面で反射する反射騒音は、再度吸音層表面側から吸音されることになり、車室内の音圧上昇を抑えることができる。
【0016】
また、表皮層は、車両の音振特性等により、全面、あるいは部分的に設けても良く、吸音層の表面側、あるいは裏面側のどちらか一方、あるいは両面に設定することも可能であり、吸音層と表皮層からなるインシュレータダッシュの周波数域630〜4000Hzの平均吸音率が厚み20mm時で30〜90%に調整された材料を使用する。
【0017】
尚、インシュレータダッシュ全体の厚みは、5〜150mmの範囲とする。
【0018】
そして、請求項1に記載の発明によれば、繊維成形体をベースとした吸音層の表面側に発泡樹脂シート材からなる表皮層を積層して構成するというものであり、従来の重量の嵩む遮音層を廃止したため、製品の軽量化を可能にできるとともに、特に、吸音層の表面に発泡樹脂シート材からなる表皮層を設定することにより、ダッシュパネルからの透過音の遮断を行ない、特に透過した車室内の騒音の吸音を効率良く行なうことができる。
【0019】
更に、吸音層の表面側に発泡樹脂シート材からなる吸音層を配置することにより、吸音層からのホコリ、繊維素の脱落を有効に防止できる。
【0037】
ここで、発泡樹脂シート材としては、オレフィン系発泡シート、EPDM等が使用でき、面密度0.005〜0.3kg/m未満で、厚みは15mm以下が良い。
【0038】
そして、請求項に記載の発明によれば、インシュレータダッシュの製品重量を軽量化できるため、作業性、燃費効率を向上させることができる。
【0039】
更に、表皮層として、独立発泡構造の発泡樹脂シートを使用した場合には、ダッシュパネルを透過する透過騒音の遮断と、インシュレータダッシュを透過した車室内の吸音とで室内騒音を軽減できる。
【0040】
また、表皮層として、連続発泡構造の発泡樹脂シートに使用した場合には、ダッシュパネルを透過する透過騒音の遮断に比べ、インシュレータダッシュを透過した車室内での吸音効果が期待できる。
【0041】
次いで、本発明に係る好ましい実施の形態においては、前記車室内のインストルメントパネルの下側にインストアンダーカバーを設け、車体パネルから吸音層を通して透過する透過騒音が上記インストルメントパネル内の閉空間内で音圧低下されるようにしたことを特徴とする。
【0042】
そして、この実施の形態によれば、車室内のインストルメントパネル下側にインストアンダーカバーを付設することにより、車室内のインストルメントパネルの内部空間を閉空間にできるため、ダッシュパネルを通じて吸音層を透過する騒音は、室内側に音洩れすることがなく、車室内で音圧減衰することにより、車室内の吸音性能をより高めることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る自動車用インシュレータダッシュの実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0044】
図1乃至図4は本発明の第1参考例を示すもので、図1は自動車用インシュレータダッシュをダッシュパネルに取り付けた状態を示す断面図、図2は同インシュレータダッシュの吸音メカニズムを示す説明図、図3は同インシュレータダッシュの防音性能を示すグラフ、図4は同インシュレータダッシュの変形例を示す全体図である。また、図5乃至図7は本発明の第2参考例を示すもので、図5はインシュレータダッシュをダッシュパネルに取り付けた状態を示す断面図、図6は同インシュレータダッシュの防音性能を示すグラフ、図7は同インシュレータダッシュの変形例を示す説明図である。
【0045】
更に、図8乃至図10は本発明の第3参考例を示すもので、図8はインシュレータダッシュをダッシュパネルに取り付けた状態を示す断面図、図9は同インシュレータダッシュの要部を示す部分断面図、図10は同インシュレータダッシュの成形工程の概要を示す説明図である。
【0046】
また、図11乃至図15は本発明の第4参考例を示すもので、図11はインシュレータダッシュをダッシュパネルに取り付けた状態を示す断面図、図12は同インシュレータダッシュにおけるフィルム層のバリエーションを示す説明図、図13は同インシュレータダッシュにおける防音性能を示すグラフ、図14,図15は同インシュレータダッシュの変形例を示す各説明図である。そして、図16は本発明の実施形態を示すもので、自動車用インシュレータダッシュをダッシュパネルに取り付けた状態を示す断面図である。
【0047】
まず、図1乃至図4に基づいて、本発明の第1参考例について説明する。
【0048】
図1において、エンジンルームEと車室Rとを区画するダッシュパネル10は、上部側からダッシュアッパー部10a、ダッシュロア部10b、トーボード部10cに区画され、ダッシュパネル10の室内面に沿ってインシュレータダッシュ20が添装されており、トーボード部10c上に装着されるインシュレータダッシュ20の表面側には、フロアカーペット30がラップ状に敷設され、更に、ダッシュパネル10のダッシュアッパー部10a及びダッシュロア部10bの上半部分に装着されるインシュレータダッシュ20の上半部分は、インストルメントパネル40内に位置している。尚、インストルメントパネル40には、図示しないクラッシュパッドが装着されている。
【0049】
ところで、本発明に係るインシュレータダッシュ20は、燃費効率及び取付作業性を高めるために、製品重量を大幅に軽量化するとともに、軽量化しても充分な防音特性を備えるように構成されている。
【0050】
すなわち、インシュレータダッシュ20は、繊維集合体からなる吸音層21単層構成とした。この吸音層21は、その材質として、フェルト、PET(ポリエステル)繊維、紙類(パルプ等)等を繊維状にした繊維集合体からなり、熱可塑性樹脂、あるいは熱硬化性樹脂をバインダとしてダッシュパネル10の面形状に沿って成形され、吸音層21の厚みは5〜150mmで、その面密度は3.0kg/m 以下に設定され、吸音層21の周波数域630〜4000Hzの平均吸音率が厚み20mm時で30〜90%に調整された材料を使用する。
【0051】
参考例においては、再生PET繊維に低融点PET樹脂をバインダとして混入し、コンベアベルト上でマット状に集積したものを加熱処理後、プレス加工により所望のマット状に成形され、この原反マットを加熱軟化させた後、所望の金型形状をもつコールドプレス成形金型によりダッシュパネル10の面形状に沿った所望の形状に成形される。
【0052】
尚、バインダとして熱硬化性樹脂を含浸させたものでは、ホットプレス成形を使用して所要形状に成形される。
【0053】
以上説明したように、この第1参考例においては、バインダとして熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でも良く、吸音特性に優れた繊維集合体から構成されれば、材質や成形工法は特に限定するものではない。
【0054】
このように、第1参考例に係る自動車用インシュレータダッシュ20は、吸音層21単一層から構成されているため、従来の重量の嵩むゴムシート、あるいは塩ビシート等の遮音層を廃止できるため、製品重量を大幅に軽減でき、この軽量化により燃費効率を高めることができるとともに、インシュレータダッシュ20をダッシュパネル10に取り付ける作業性も優れたものとなる。
【0055】
更に、第1参考例に係るインシュレータダッシュ10は、吸音層21単層構成としたため、図2に示す吸音メカニズムを発揮する。
【0056】
すなわち、エンジンルームEで発生する騒音(図中F1)は、ダッシュパネル10で一部が遮音され、残りが騒音(図中F2)として吸音層21内に侵入する。
【0057】
そして、吸音層21の吸音機能により上記F2で示す騒音の一部が吸音された結果、残る透過騒音(図中F3)がインストルメントパネル40内に侵入し、インストルメントパネル40の内面に反射されてこの反射騒音(図中F4)が再度吸音層21内に透過する再帰透過騒音(図中F5)となり、吸音層21の吸音機能により吸音される。
【0058】
このように、吸音層21単層構成を採用することにより、ダッシュパネル10を通じて室内側に伝播する騒音を一部吸音するとともに、吸音層21を透過して車室内に透過する透過騒音は、インストルメントパネル40に反射して、この反射騒音を再度吸音層21により減衰することにより、インストルメントパネル40内の減衰されなかった透過音を有効に防止できる。
【0059】
上記インシュレータダッシュ20の防音特性を図3のグラフで示すように、吸音層21単層によるインシュレータダッシュ20の吸音・遮音性能(a)は、インストルメントパネル40の遮音性能(b)、吸音層21による吸音・遮音性能(c)、インストルメントパネル40内の吸音性能(d)の総和であり、特に、中音域、高音域における周波数域レベルの騒音を有効に減衰できることがグラフから明かである。
【0060】
次いで、図4は上記インシュレータダッシュ20の変形例を示すもので、インストルメントパネル40内の吸音性を高めるために、インストルメントパネル40の下側にインストアンダーカバー41を設置して、インストルメントパネル40内を閉空間としたことが特徴であり、このことにより、インストルメントパネル40内の吸音性能をより高めることができ、更に防音特性の向上が期待できる。
【0061】
次いで、図5乃至図7は本発明の第2参考例を示すもので、この第2参考例におけるインシュレータダッシュ20は、吸音層21の表面側に繊維集合体からなる表皮層22が一体化されている。
【0062】
吸音層21は、第1参考例と同一構成のものを使用すれば良く、表皮層22は、吸音層21よりも高密度に設定されていることが特徴である。
【0063】
表皮層22の材質は、フェルト、PET(ポリエステル)繊維、紙類(パルプ等)等を繊維状にした繊維集合体からなり、面密度は0.005〜0.3kg/m未満で、この表皮層22は、エンジンルームEからダッシュパネル10を通じて吸音層21内に侵入する騒音に対して、一部を遮断し、また、一部を吸音する。そして、表皮層22を透過した透過騒音は、インストルメントパネル40の内面で反射され、再度表皮層22を通じて吸音層21内に侵入し吸音されるため、インストルメントパネル40内にこもり音が生じることを確実に防止できる。
【0064】
また、この第2参考例においては、吸音層21の表面側に表皮層22を配置したが、車両の音振特性により、表皮層22は、ダッシュパネル10側、すなわち、吸音層21の裏面に一体化しても良く、また、部分的に表皮層22を吸音層21の一部にラミネートして、残る部分を吸音層21単層としても良い。
【0065】
そして、吸音層21と表皮層22とからなるインシュレータダッシュ20の平均吸音率は、15〜95%になるように材料設定を行ない、その際、垂直入射吸音率630〜4000Hz平均とする。また、表皮層22の厚みは、15mm以下で、かつインシュレータダッシュ20の厚みは5〜150mmの間に設定する。
【0066】
更に、吸音層21と吸音層22の成形工法としては、カードリングによりコンベア状に繊維素を散布してマット状に集積して、吸音層21の原反マットを作製した後、表皮層22の接合面にホットメルトパウダーを付着させて加熱処理を行ない、ホットメルトを溶融した状態で予めマット状に形成された表皮層22を積層してコールドプレス成形により一体化すれば良い。
【0067】
そして、この第2参考例におけるインシュレータダッシュ20の防音性能を図6のグラフで示すように、インシュレータダッシュ20の防音(a)は、インストルメントパネル40の遮音性(b)、インシュレータダッシュ20の吸音性、遮音性(c)、インストルメントパネル40内の吸音(d)の三者を総和したもので、630〜4000Hzにおける良好な防音性能が得られることがわかる。
【0068】
尚、この測定に使用したインシュレータダッシュの組成としては、吸音層21としてPET繊維2.0kg/m、表皮層22としてPET繊維1.2kg/mのものを使用した。
【0069】
このように、第2参考例におけるインシュレータダッシュ20においても、従来の重量の嵩む遮音層を廃止できるため、軽量化が可能となり、燃費効率を高め、取付作業性も良好なものになるという第1参考例と同様の作用効果を備えるとともに、上述した図6のグラフに示すように、優れた防音性能が得られる。
【0070】
更に、図7に示すように、第2参考例においても、インストルメントパネル40の下側にインストアンダーカバー41を付設することにより、インストルメントパネル40内を閉空間として、インストルメントパネル40内の吸音性能を高めることができる。
【0071】
図8乃至図10は、本発明の第3参考例を示すもので、上述した第1、第2参考例と同一部分には、同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0072】
図8に示すように、本参考例におけるインシュレータダッシュ20は、吸音層21の表面側に積層される表皮層23として不織布23a裏面にホットメルトフィルム23bをラミネートした積層体が使用されている。
【0073】
上記不織布23aは、ポリエステル繊維を素材とし、目付量が10〜100g/mに設定され、ホットメルトフィルム23bは接着媒体として機能するもので、厚み10〜100μmのものが使用されている。
【0074】
更に、吸音層21と表皮層23との関係は、図9に示すように、表皮層23が凹凸状に成形されており、表皮層23の凹部が複数箇所に形成され、吸音層21と表皮層23との接着部24として設定され、この接着部24の面積S1は0.5〜100cmである。
【0075】
また、表皮層23の凸部は空気層25に相当し、この空気層25の面積S2は1〜100cmであり、空気層25の高さhは1〜10mmである。
【0076】
そして、図示するように、製品表面が凹凸状に成形され、凸部に相当して吸音層21と表皮層23との間の空気層25が形成されているため、この空気層25の緩衝作用により表皮層23が破れにくくなり、ダッシュパネル10への組付作業性が向上する。
【0077】
更に、吸音層21と表皮層23との間の収縮率の差による反りが抑えられ、パネルへのフィット性も向上する。
【0078】
また、製品表面は凹凸であるため、シワ等が目立たず、外観性能を高めることができるとともに、室内側からの騒音に対して表皮層23の表面積が増加しているため、吸音性能が向上する。
【0079】
次に、図8,図9に示すインシュレータダッシュ20の成形方法について、図10を基に説明すると、成形金型50は、成形上型51と成形下型52とからなり、成形上型51の型面には無数の真空吸引孔51aが開設され、図示しない真空吸引機構が付設されているとともに、成形上型51の型面は製品凹凸に対応する凹凸面53に設定されている。一方、成形下型52の型面にはブロー孔52aが無数に開設され、図示しないエアーブロー機構が付設されている。
【0080】
そして、成形金型50が型開き状態にあるとき、表皮層23をインフラ加熱炉、吸音層21を熱風加熱炉で加熱軟化処理した後、成形金型50内に投入し、成形上下型51,52を型締めするとともに、成形上型51から表皮層23を真空吸引し、かつ成形下型52から吸音層21内にエアーを供給することにより、吸音層21から表皮層23を浮かせた空気層25を設けたインシュレータダッシュ20を成形することができる。
【0081】
図11乃至図15は、本発明の第4参考例を示すもので、図11に示すように、本参考例におけるインシュレータダッシュ20は、吸音層21の表面側にフィルム層26が一体化されている。
【0082】
従って、本参考例においても従来の重量の嵩むゴムシート、塩ビシート等の遮音層を廃止することにより、軽量化が可能となり、取付作業性を向上させることができるとともに、前述参考例同様、吸音層21及びフィルム層26を透過して、インストルメントパネル40内に侵入する透過騒音は、インストルメントパネル40内面で反射されて、フィルム層26及び吸音層21内に再度侵入して吸音処理されるため、インストルメントパネル40内の音圧上昇を防止し、騒音が反響することがなく、車室内の静粛性を向上させるという同一の作用効果を備えており、構造上、フィルム層26を吸音層21に一体化するため、構造が簡素で製作も容易である。
【0083】
このフィルム層26と吸音層21との一体化は、車両の音振特性や吸音層21の吸音特性により、図12に示す各種バリエーションが考えられる。
【0084】
図12(a)は、吸音層21の表面側にフィルム層26を一体化したもので、図12(b)は、吸音層21の全周に亘りフィルム層26により包囲した構成であり、図12(c)は、吸音層21の表面及び裏面の両面にフィルム層26を一部空気層25を介在して配置した構成で、図12(d)は、吸音層21の表面にフィルム層26を一体化するが、フィルム層26に一部開口26aを設け、吸音層21を部分的にフィルム層26で被覆した構成である。
【0085】
上記吸音層21にフィルム層26を一体化する工法として、第1参考例、第2参考例に使用した吸音層21を使用する場合には、この吸音層21の原反マットにホットメルト系パウダーをコーティング処理した後、加熱軟化処理後、フィルム層26を重ね合わせて一体化すれば良い。
【0086】
尚、上記フィルム層26としては、その材質はポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリウレタン系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、紙等、又はそれらの複合体を使用することもでき、フィルム層26の厚みは、10μm〜200μmのものを使用する。また、フィルム層26は、通気性の有無を問わず、このフィルム層26は、吸音層21の繊維くず等が外部に脱落するのを防止する効果もある。
【0087】
そして、フィルム層26としては、特に通気性を備えたフィルム層26を使用した場合には、エンジンルームEからの透過音の一部を遮断でき、更に透過したインストルメントパネル40内の透過騒音を再度吸音層21内に取り込んで反射騒音の吸音を行なうことが可能である。
【0088】
図13で第4参考例におけるインシュレータダッシュ20の防音特性をグラフで示す。
【0089】
そして、この第4参考例においても、インシュレータダッシュ20のトータルの防音特性(a)は、インストルメントパネル40の遮音性(b)、インシュレータダッシュ20の吸音性、遮音性(c)、インストルメントパネル40内の吸音性(d)の総和であり、図13のグラフで示すように、630〜4000Hzにおける良好な吸音性が期待できる。
【0090】
更に、第4参考例においても、図14に示すように、インストルメントパネル40の下側にインストアンダーカバー41を設けることにより、インストルメントパネル40内を閉空間として、インストルメントパネル40内の吸音性を高めることができる。
【0091】
更に、図15に示すように、吸音層21からフィルム層26を一部浮かせて空気層25を設けるようにしても良く、その場合はフィルム層26としては、耐熱性、成形性を考慮して、ナイロン(ポリアミド)樹脂フィルムの裏面に接着層としてホットメルトフィルムをラミネートした材料が適している。
【0092】
尚、成形方法は、図10に示した成形金型50を使用すれば良く、接着部24や空気層25の構成も第3参考例の表皮層23のときと同様である。
【0093】
に、図16に基づいて、本発明の実施形態について説明する。この実施形態では、表皮層27として発泡樹脂シート材料が使用されている。例えば、オレフィン系発泡樹脂、EPDM等の発泡フォーム材で、面密度0.005〜0.3kg/m未満のもので、厚みは15mm以下のものが適している。
【0094】
そして、この実施形態において、表皮層27として発泡樹脂シート材料を使用する構成であるため、インシュレータダッシュ20を軽量化でき、作業性、燃費効率を向上させることができる。
【0095】
また、表皮層27として、独立発泡構造のフォーム材を使用した場合、エンジンルームEからの透過音の遮断とインシュレータダッシュ20を透過したインスト40内の音の吸音とで室内の騒音を軽減できる。
【0096】
一方、表皮層27として、連続発泡構造のフォーム材を使用した場合、エンジンルームEからの透過音の遮断に比べインシュレータダッシュ20を透過したインスト40内の音の吸音を重視させることができる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る自動車用インシュレータダッシュは、繊維集合体からなる吸音層の表面側に発泡樹脂シート材からなる表皮層を積層するという構成であり、従来の重量の嵩むゴムシート、塩ビシート等の遮音層を廃止する構成であるため、インシュレータダッシュの軽量化を大幅に促進させることができ、燃費効率を高めるとともに、インシュレータダッシュの取付作業性を良好なものにできるという作用効果を有する。
【0099】
更に、本発明に係るインシュレータダッシュは、ダッシュパネルを通じて室内側に伝播してくる騒音の一部を吸音層で吸音する一方、室内側に透過する透過騒音は、車室内のインストルメントパネルで反射されて再度吸音層に戻りその一部が吸音されるため、車室内での音圧上昇を防止でき、車室内の防音特性を大幅に向上させることができるという効果を有する。
【0100】
また、吸音層に発泡樹脂シート材からなる表皮層をラミネートする構成では、表皮層がプロテクタ機能をもつため、吸音層の繊維素が外部に脱落することを防止でき、車室内のクリーンな環境を確保できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1参考例を示すもので、自動車用インシュレータダッシュをダッシュパネルに取り付けた状態を示す断面図である。
【図2】 図1に示す自動車用インシュレータダッシュの吸音メカニズムを示す説明図である。
【図3】 図1に示す自動車用インシュレータダッシュにおける防音特性を示すグラフである。
【図4】 図1に示すインシュレータダッシュの変形例を示す説明図である。
【図5】 本発明の第2参考例を示すもので、自動車用インシュレータダッシュをダッシュパネルに取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】 図5に示すインシュレータダッシュの取付構造における防音特性を示すグラフである。
【図7】 図5に示す自動車用インシュレータダッシュの変形例を示す説明図である。
【図8】 本発明の第3参考例を示すもので、自動車用インシュレータダッシュをダッシュパネルに取り付けた状態を示す断面図である。
【図9】 図8に示す自動車用インシュレータダッシュの要部を示す断面図である。
【図10】 図8に示す自動車用インシュレータダッシュの成形金型を示す説明図である。
【図11】 本発明の第4参考例における自動車用インシュレータダッシュをダッシュパネルに取り付けた状態を示す断面図である。
【図12】 図11に示す自動車用インシュレータダッシュにおけるフィルム層のバリエーションを示す各説明図である。
【図13】 図11に示す自動車用インシュレータダッシュにおける防音特性を示すグラフである。
【図14】 図11に示す自動車用インシュレータダッシュの変形例を示す説明図である。
【図15】 図11に示す自動車用インシュレータダッシュの変形例を示す説明図である。
【図16】 本発明の実施形態における自動車用インシュレータダッシュをダッシュパネルに取り付けた状態を示す断面図である。
【図17】 従来のインシュレータダッシュの配置構成を示す説明図である。
【図18】 従来のインシュレータダッシュの構成を示す断面図である。
【図19】 従来のインシュレータダッシュにおける防音メカニズムを示す説明図である。
【符号の説明】
10 ダッシュパネル
10a ダッシュアッパー部
10b ダッシュロア部
10c トーボード部
20 自動車用インシュレータダッシュ
21 吸音層
22,23,27 表皮層
24 接着部
25 空気層
26 フィルム層
30 フロアカーペット
40 インストルメントパネル
41 インストアンダーカバー
50 成形金型
51 成形上型
52 成形下型

Claims (3)

  1. ダッシュパネル(10)の室内面側に添装される自動車用インシュレータダッシュ(20)であって、このインシュレータダッシュ(20)は、繊維成形体をベースとした吸音層(21)の表面側に発泡樹脂シート材からなる表皮層(27)が積層され、ダッシュパネル(10)を通じて侵入する騒音を吸音層(21)及び表皮層(27)の多孔質吸音機能により吸音するとともに、吸音層(21)、表皮層(27)を透過した透過騒音が車室内のインストルメントパネル(40)の内面で反射して、この反射騒音が再度インシュレータダッシュ(20)の表面側から表皮層(27)、吸音層(21)内に再帰し、該反射騒音を吸音することにより、インストルメントパネル(40)内の音圧上昇を抑えることができるとともに、表皮層(27)が吸音層(21)のホコリ、繊維素の脱落を防止するプロテクタ機能を備えていることを特徴とする自動車用インシュレータダッシュ。
  2. 前記表皮層(27)は、独立発泡構造の発泡樹脂シート材が使用されており、ダッシュパネル(10)を透過する透過騒音の一部が表皮層(27)により遮断され、再度吸音層(21)で吸音処理されるとともに、一部は表皮層(27)を通じて室内側に透過して、インストルメントパネル(40)で反射し、反射騒音が表皮層(27)で再度吸音処理されることを特徴とする請求項に記載の自動車用インシュレータダッシュ。
  3. 前記表皮層(27)は、連続発泡構造の発泡樹脂シート材が使用されており、ダッシュパネル(10)を透過する透過騒音が表皮層(27)により遮断されて、再度吸音層(21)内部で吸音処理されるよりも表皮層(27)を通じて多くの透過騒音が車室内に透過し、インストルメントパネル(40)の内面で反射した後、反射騒音が再度表皮層(27)を通じて吸音層(21)内に取り込まれ、吸音処理されることを特徴とする請求項に記載の自動車用インシュレータダッシュ。
JP2001014434A 2001-01-23 2001-01-23 自動車用インシュレータダッシュ Expired - Fee Related JP3701010B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001014434A JP3701010B2 (ja) 2001-01-23 2001-01-23 自動車用インシュレータダッシュ
PCT/JP2002/000403 WO2002059870A1 (fr) 2001-01-23 2002-01-22 Materiau insonorise pour vehicule et son procede de fabrication
US10/464,665 US7080712B2 (en) 2001-01-23 2002-01-22 Soundproof material for vehicle and method of manufacturing the material
EP02715859A EP1365388A4 (en) 2001-01-23 2002-01-22 SOUNDPROOF MATERIAL FOR A VEHICLE AND METHOD FOR PRODUCING THE MATERIAL

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001014434A JP3701010B2 (ja) 2001-01-23 2001-01-23 自動車用インシュレータダッシュ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002220009A JP2002220009A (ja) 2002-08-06
JP2002220009A5 JP2002220009A5 (ja) 2005-04-07
JP3701010B2 true JP3701010B2 (ja) 2005-09-28

Family

ID=18881132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001014434A Expired - Fee Related JP3701010B2 (ja) 2001-01-23 2001-01-23 自動車用インシュレータダッシュ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3701010B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004086354A1 (ja) 2003-03-26 2004-10-07 Takehiro Co. Ltd. 超軽量な防音材
JP3498085B1 (ja) * 2003-03-26 2004-02-16 株式会社タケヒロ 超軽量な防音材
JP2005075012A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Kasai Kogyo Co Ltd 車両用防音材
DE202004009726U1 (de) * 2004-06-21 2005-11-10 Carcoustics Tech Center Gmbh Schallabsorbierende, selbsttragende Stirnwandverkleidung für Kraftfahrzeuge
KR100562580B1 (ko) 2004-12-17 2006-03-22 현대모비스 주식회사 인스트루먼트 패널의 흡음구조
DE102006018465A1 (de) * 2006-04-19 2007-10-25 Carcoustics Tech Center Gmbh Schallisolierendes Bauteil für Kraftfahrzeuge und Verfahren zu dessen Herstellung
CN102099850B (zh) * 2008-07-17 2014-04-16 名古屋油化株式会社 缓冲吸音材以及吸音构造
JP7052403B2 (ja) * 2018-02-21 2022-04-12 トヨタ自動車株式会社 車両

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51112018A (en) * 1975-03-28 1976-10-04 Asahi Chem Ind Co Ltd Laminated interior material
JPS6138250U (ja) * 1984-08-15 1986-03-10 河西工業株式会社 自動車用インシユレ−タダツシユ
JP3632876B2 (ja) * 1997-01-27 2005-03-23 日産自動車株式会社 遮音構造体
JP3367637B2 (ja) * 1997-10-16 2003-01-14 日産自動車株式会社 自動車室内の遮音構造
JPH11202873A (ja) * 1998-01-19 1999-07-30 Nissan Motor Co Ltd 遮音材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002220009A (ja) 2002-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7690480B2 (en) Soundproof material
US7080712B2 (en) Soundproof material for vehicle and method of manufacturing the material
CA2442667C (en) Sound absorptive protective mat
KR101624256B1 (ko) 자동차 방음 트림 부품
US7201253B2 (en) Soundproofing assembly and a part comprising a wall which if covered with said assembly
JP4767209B2 (ja) 防音カバー
JP4997057B2 (ja) 車両用防音材
KR101550234B1 (ko) 차음 및 흡음을 위한 자동차 트림 부품
US20060201741A1 (en) Ultralight soundproof material
US20050023080A1 (en) Multi-density sound attenuating laminates and methods of making same
JPH08506279A (ja) 絶縁ラミネート
US20030124940A1 (en) Tunable or adjustable liner for selectively absorbing sound energy and related methods
US20060289230A1 (en) Acoustical insulation for motor vehicles
JP2007515339A (ja) 特に自動車用の多層音波吸収軽量部材
JP3718112B2 (ja) 防音材
JP3701010B2 (ja) 自動車用インシュレータダッシュ
JP4215146B2 (ja) 自動車用インシュレータ
JP2010132024A (ja) 車両用防音材
JP3264230B2 (ja) 車両用内装材
JP6754724B2 (ja) 防音用被覆材およびエンジンユニット
GB2101930A (en) Self-supporting, generally flat construction element
JP2009012561A (ja) 自動車用インシュレータダッシュ
KR20210099703A (ko) 적층구조를 가진 자동차용 흡음재
JP2004359043A (ja) 車両用インシュレータ
JP2005112088A (ja) 車両の防音構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040426

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040426

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20040426

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20040623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040625

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050304

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050506

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees