JP2009028960A - 孔版印刷装置におけるコーティング装置およびコーティングユニット - Google Patents

孔版印刷装置におけるコーティング装置およびコーティングユニット Download PDF

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Abstract

【課題】一般的な従来のデジタル製版式の孔版印刷装置を利用・活用して、誰でもが簡単手軽に、印刷物の表面や表紙等の所定エリアに均一皮膜のニス塗布を行うことを可能にするための孔版印刷装置を利用したニスコーティング装置を実現し提供する。
【解決手段】ニスコーティング装置39は、ドラムユニット40に代えて、ニスコーティングユニット20が印刷装置本体100の装着部に装着・セットされた場合にニスコーティング装置39として機能する。ニスコーティングユニット20は、印刷済みの用紙2の表面に透明なニス液を塗布してその用紙2を送り出す塗布ローラ8と、塗布ローラ8上に液溜まり22を形成するとともに塗布ローラ8表面の所定範囲に亘って所定厚さのニス液を供給するドクターローラ21を含む供給装置と、ニス容器24を着脱自在に保持する受け台24Aと、ポンプ装置26等とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、孔版印刷装置におけるコーティング装置およびコーティングユニットに関し、さらに詳しくは、孔版印刷装置を利用して、印刷済みのシートの表面に紫外線硬化型ニス等の粘液性のコーティング液の塗布を行う孔版印刷装置におけるコーティング装置および印刷装置本体に対して着脱可能な印刷ドラムユニットに代えて装着されるコーティングユニットに関する。
簡便な印刷方式として、デジタル感熱式に孔版印刷を行えるデジタル製版式孔版印刷機(以下、単に「孔版印刷装置」ともいう)が知られている。この孔版印刷装置では、多数の微細な発熱素子が主走査方向に配列されたサーマルヘッドを孔版原紙とも呼ばれる感熱孔版マスタ(以下、「マスタ」という)に接触させ、各発熱素子にパルス的に通電させながら主走査方向と直交する副走査方向(マスタ搬送方向)にマスタを搬送することで、画像情報に応じてマスタを加熱溶融穿孔し、この製版済みのマスタを多孔性円筒状の版胴を外周に備えた印刷ドラムの該版胴外周面に巻装した後に、被印刷媒体としての印刷用紙(以下、単に「用紙」ともいう)を介して版胴外周面をプレスローラ等の押圧手段によって押圧することにより、版胴内周に供給されたインキを版胴の開孔部分、製版済みのマスタの穿孔部分より通過させて用紙に転移させることによって印刷画像を得るものである。以下、印刷ドラムのことを単に「ドラム」というときがある。
上述の孔版印刷装置は、ランニング・コストが低く、高速に印刷できるため、文教市場や官公庁、組合団体、病院等における各種配布物や書式等の印刷に、また新聞の折込広告、不動産の広告、民間企業内連絡文書などの、印刷物を多枚数印刷するために広く利用されている。それは、安価な装置によりフリーオペで誰でも簡単にいつでも印刷ができるという特徴を生かしているからである。
そしてそこで使われている印刷用紙は全て、表面が高いインキ浸透性を有するように比較的低価格の普通紙や再生紙であるために、印刷物の表面は画像にツヤがなくて色合いもくすんでしまっている。印刷画像のインキは紙の繊維に浸透することで擬似的に乾燥するものであって、通常は特別な定着装置で完全定着されないために、指でこすれば汚れてしまい、水で濡らせば弱くなってしまうので保存性の点でも劣るものであった。
ところで、こうした印刷物に高級感や保存性、耐擦性を持たせるための方法として、透明フィルムを表面に貼りあわせるラミネート法が知られている。しかし、熱で溶着するためのラミネータという特殊な装置が必要で、しかもフィルムは高価で生産性が低くて処理には時間がかかるという問題点を有していた。
また、他にも印刷物に高級感や保存性、耐擦性を持たせるための方法として、ニスコート装置が知られている。これは印刷物を搬送しながらその表面に透明ニスを塗布するための専用の装置である。こうした装置は比較的大型で高価な設備であることから、手軽に安価に誰でもニスコートをするというわけにはいかなかった。
従来知られているニスコーター装置は、本格的なコーター設備であり、印刷物の全面にニスを塗布するものが多く、装置も大掛かりで設備として印刷会社で使われるものであった。その装置は、大型高価で操作には熟練を必要とするために、通常の印刷物に簡単手軽に自分で短時間にニスコートをしたいと思ってもそれに応える装置は知られていなかった。そしてこの場合、印刷物の全面にニスコートしてから周囲を断裁して切り落とす方法がとられる。これには専用の高価な断裁装置が必要になるため、印刷会社でなければ実施することができなかった。
具体的には、特開2007−111873号公報(特許文献1)や特開2006−76080号公報(特許文献2)には、大型のオフセット印刷装置に接続される水性ニスコーティング装置が開示されている。
また、特開2006−35816号公報(特許文献3)には、独立した専用の比較的小型のニスコーティング装置が開示されている。
特開2004−313829号公報(特許文献4)には、印刷用紙の特定エリアに液体噴射ノズルによって紫外線硬化型ニスを噴射し、その後紫外線を照射して硬化させるニス塗布装置および印刷機が開示されている。
一方、上述したようにデジタル製版式の孔版印刷装置は、手軽に誰でも簡単な操作で安価に印刷ができることから広くフリーオペレータで比較的小部数の印刷に多用されている。このような孔版印刷装置において、特開2006−281711号公報(特許文献5)には、複数の印刷ドラムユニットを有しこれらドラムユニットが孔版印刷装置本体に対して着脱可能に構成されていて、用紙搬送方向の上流側に紫外線硬化型インキを保有した印刷ドラムユニットが装着された場合には、通常のインキを保有した印刷ドラムユニットの代わりに紫外線照射ユニットを装着できることが開示されている。
特開2007−111873号公報 特開2006−76080号公報 特開2006−35816号公報 特開2004−313829号公報 特開2006−281711号公報
しかしながら、特許文献1および2の水性ニスコーティング装置は、大型かつ高価であり、一般ユーザ向けには不適である。また、特許文献3のニスコーティング装置は、比較的小型ではあるがそれでも一般ユーザには高価であり不適である。特許文献4のニス塗布装置も、一般ユーザには高価であり不適である。
これまでの孔版印刷装置では、通常の用紙への黒印刷が主流で、たまに赤や青のカラー印刷をする程度で使用されており、上述したように孔版印刷装置で得られた印刷物表面の低い美観性や保存性に劣る点はその程度のものであるという固定観念があったため、ニスコートをする用途で使うことは不可能と思われていた。いやそこに価値があることに気づいていなかったとも言える。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、一般的な従来のデジタル製版式の孔版印刷装置を利用・活用して、誰でもが簡単手軽に、印刷物の表面や表紙等の所定エリアに均一皮膜の粘液性のコーティング液塗布を行うことを可能にするための孔版印刷装置を利用したコーティング装置、換言すれば孔版印刷装置を兼ねたコーティング装置およびコーティングユニットを実現し提供することを主な目的とする。特に、印刷物の表面に紫外線硬化型ニスを塗布する機能を持たせることを可能にするものである。
本発明は、上述の課題を解決するとともに上述の目的を達成するために、請求項毎の発明では、以下のような特徴ある手段・構成を採っている。
請求項1記載の発明は、製版済みのマスタを外周面に巻装する印刷ドラムユニットが、印刷装置本体に対して着脱可能に構成された孔版印刷装置において、前記印刷ドラムユニットに代えて、給送されてくる印刷済みのシートの表面の所定範囲に粘液性のコーティング液を一定の厚さにコーティングするためのコーティングユニットを前記印刷装置本体に対して着脱可能に構成したことを特徴とする孔版印刷装置におけるコーティング装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置において、前記コーティングユニットは、印刷済みのシートの表面に前記コーティング液を塗布する塗布部材と、該塗布部材上に前記コーティング液を一時貯容する液溜まりを形成するとともに前記塗布部材の表面に所定厚さの前記コーティング液を供給する供給装置と、前記コーティング液を収納するコーティング液収納容器を保持する保持部材と、該コーティング液収納容器から前記液溜まりに向けて前記コーティング液を送出するポンプ装置とを有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置において、前記供給装置は、シート搬送方向と直交するシート幅方向のコーティング液供給長さを変える供給範囲可変手段を有し、前記供給範囲可変手段の前記コーティング液供給長さを設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記コーティング液供給長さとなるように前記供給範囲可変手段を制御する第1の制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置において、前記供給装置は、シート搬送方向と直交するシート幅方向のコーティング液供給長さを変える供給範囲可変手段を有し、印刷済みのシートのシート幅方向サイズを検知するシート幅サイズ検知手段と、前記シート幅サイズ検知手段により検知された前記シート幅方向サイズに応じて、前記コーティング液供給長さを変えるように前記供給範囲可変手段を制御する第2の制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2ないし4の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置において、前記塗布部材の近傍に配置され、印刷済みのシートへの前記コーティング液塗布後に、前記塗布部材から印刷済みのシートを剥離させるための送風を送風を、熱風に変えることが可能な送風剥離手段と、前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れのユニットが前記印刷装置本体に装着されたかを検知するユニット種別検知手段と、前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されたとき、前記コーティング液塗布後に送り出された印刷済みのシートと前記塗布部材との間に吹き付ける送風を熱風に変更するように前記送風剥離手段を制御する第3の制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れのユニットが前記印刷装置本体に装着されたかを検知するユニット種別検知手段と、印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧する押圧部材と、前記押圧部材により印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧するときの押圧力を変える押圧力可変手段と、前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されたとき、前記押圧力が前記印刷ドラムユニットの装着されたときと比較して小さくなるように前記押圧力可変手段を制御する第4の制御手段とを有することを特徴とする請求項2ないし5の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置。
請求項7記載の発明は、請求項2ないし6の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置において、前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れのユニットが前記印刷装置本体に装着されたかを検知するユニット種別検知手段と、印刷済みのシートのシート搬送方向サイズを検知するシート搬送方向サイズ検知手段と、印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧する押圧部材と、前記押圧部材により印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧するときの前記シート搬送方向の押圧範囲を変える押圧範囲可変手段と、前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されたとき、前記押圧範囲を、前記シート搬送方向サイズ検知手段により検知された前記シート搬送方向サイズに応じて変えるように前記押圧範囲可変手段を制御する第5の制御手段とを有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項2ないし6の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置において、前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れのユニットが前記印刷装置本体に装着されたかを検知するユニット種別検知手段と、印刷済みのシートのシート搬送方向サイズを設定するシート搬送方向サイズ設定手段と、印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧する押圧部材と、前記押圧部材により印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧するときの前記シート搬送方向の押圧範囲を変える押圧範囲可変手段と、前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されたとき、前記押圧範囲を、前記シート搬送方向サイズ設定手段により設定された前記シート搬送方向サイズに応じて変えるように前記押圧範囲可変手段を制御する第6の制御手段とを有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置において、前記印刷ドラムユニットを前記印刷装置本体に装着して印刷を行う孔版印刷モードおよび前記コーティングユニットを前記印刷装置本体に装着してコーティング液の塗布を行うコーティング液塗布モードの何れか一方を選択設定するモード選択設定手段と、前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れのユニットが前記印刷装置本体に装着されたかを検知するユニット種別検知手段と、前記選択設定手段により孔版印刷モードが選択設定されている場合であって、前記ユニット種別検知手段により前記印刷ドラムユニットの装着が検知されているときには、入力と動作を許容し、前記選択設定手段によりコーティング液塗布モードが選択設定されている場合であって、前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されているときには、入力と動作を許容するよう制御する第7の制御手段とを有することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置において、前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れのユニットが前記印刷装置本体に装着されたかを検知するユニット種別検知手段と、マスタへの製版を行う製版動作および前記印刷ドラムへ製版済みのマスタを供給する給版動作の起動設定を行う起動設定手段と、前記ユニット種別検知手段により前記印刷ドラムユニットが装着されている場合であって、前記起動設定手段により前記起動設定がされたときには、前記製版動作および前記給版動作を実施可能に許容し、前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されている場合であって、前記起動設定手段により前記起動設定がされたときでも、前記製版動作および前記給版動作を実施不可にする第8の制御手段とを有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置において、前記コーティング液は、透明または半透明の紫外線硬化型ニスであり、前記孔版印刷装置におけるコーティング装置のシート搬送方向後流側には印刷済みのシートの表面に塗布された前記ニスを硬化させるための紫外線照射装置が接続されていることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、製版済みのマスタを外周面に巻装する印刷ドラムユニットが、印刷装置本体に対して着脱可能に構成された孔版印刷装置の該印刷装置本体に対して、前記印刷ドラムユニットに代えて着脱されるコーティングユニットであって、前記コーティングユニットは、印刷済みのシートの表面の所定範囲に粘液性のコーティング液を一定の厚さにコーティングすることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12記載のコーティングユニットにおいて、前記コーティングユニットは、印刷済みのシートの表面に前記コーティング液を塗布する塗布部材と、該塗布部材上に前記コーティング液を一時貯容する液溜まりを形成するとともに前記塗布部材の表面に所定厚さの前記コーティング液を供給する供給装置と、前記コーティング液を収納するコーティング液収納容器を保持する保持部材と、該コーティング液収納容器から前記液溜まりに向けて前記コーティング液を送出するポンプ装置とを有することを特徴とする。
本発明によれば、上述したような従来の技術の有する問題点および前記課題を解決して新規な孔版印刷装置におけるコーティング装置およびコーティングユニットを実現し提供することができる。請求項毎の効果を挙げれば次のとおりである。
請求項1記載の発明によれば、印刷ドラムユニットに代えて、給送されてくる印刷済みのシート(以下、この欄においてシート状の「印刷物」ともいう)の表面の所定範囲に粘液性のコーティング液を一定の厚さにコーティングするためのコーティングユニットを印刷装置本体に対して着脱可能に構成したので、一般に使われている孔版印刷装置を利用ないしは用いて、誰でもが簡単手軽かつ安価に、印刷物の所定範囲(所定エリア)に均一皮膜の粘液性のコーティング液(例えば紫外線硬化型ニス液)塗布を行って、印刷物に高級感や保存性、耐擦性を持たせることが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、コーティングユニットは、印刷済みのシートの表面にコーティング液を塗布する塗布部材と、塗布部材上にコーティング液を一時貯容する液溜まりを形成するとともに塗布部材の表面に所定厚さのコーティング液を供給する供給装置と、コーティング液を収納するコーティング液収納容器を保持する保持部材と、コーティング液収納容器から液溜まりに向けて前記コーティング液を送出するポンプ装置とを有するので、孔版印刷装置の印刷部技術を有効に活用転用して、構造が簡単でコンパクトかつ安価に構成することができ、コーティング液量は自動的に維持されるので操作が容易になる。
請求項3記載の発明によれば、前記構成により、第1の制御手段は、設定手段により設定されたコーティング液供給長さとなるように供給範囲可変手段を制御するので、適正な範囲のみに確実にコーティング液(例えば紫外線硬化型ニス液)の塗布が可能になり、余分なコーティング液のはみ出しによるトラブルの発生を防止することができ、必要範囲に必要量のコーティング液の塗布が可能になる。
請求項4記載の発明によれば、前記構成により、第2の制御手段は、シート幅サイズ検知手段により検知された印刷済みのシートのシート幅方向サイズに応じて、コーティング液供給長さを変えるように供給範囲可変手段を制御するので、オペレータやユーザ(以下、「ユーザ」という)がコーティング液(例えば紫外線硬化型ニス液)の塗布範囲をいちいち指示・設定しなくても、シート幅方向サイズに応じて自動的に所定範囲ヘのコーティング液塗布を適正に行うことができるとともに、操作が簡単でコーティング液のはみ出しも防止することができる。
請求項5記載の発明によれば、前記構成により、第3の制御手段は、ユニット種別検知手段によりコーティングユニットの装着が検知されたとき、コーティング液塗布後に送り出された印刷済みのシートと塗布部材との間に吹き付ける送風を熱風に変更するように送風剥離手段を制御するので、塗布されたコーティング液(例えば紫外線硬化型ニス液)の温度を上げて低粘度化させることにより、表面レベリング効果が出て表面の平滑度を上げてつやのある印刷物に仕上げることが可能になる。
請求項6記載の発明によれば、前記構成により、第4の制御手段は、ユニット種別検知手段によりコーティングユニットの装着が検知されたとき、押圧力が印刷ドラムユニットの装着されたときと比較して小さくなるように押圧力可変手段を制御するので、コーティング液(例えば紫外線硬化型ニス液)の塗布に必要最小限の押圧力を与えることが可能になって、過剰な押圧力によって印刷物が塗布部材へ巻き上がるトラブルを防止でき、過剰な押圧力によるコーティング液の印刷物両サイドヘのはみ出しを防止することができるとともに、騒音の低減が可能になる。
請求項7記載の発明によれば、第5の制御手段は、ユニット種別検知手段によりコーティングユニットの装着が検知されたとき、シート搬送方向の押圧部材の押圧範囲を、シート搬送方向サイズ検知手段により検知された印刷済みのシートのシート搬送方向サイズに応じて変えるので、ユーザがコーティング液(例えば紫外線硬化型ニス液)の塗布範囲をいちいち指示・設定しなくても、印刷済みのシートのシート搬送方向サイズに応じて自動的に所定範囲ヘのコーティング液塗布を適正に行うことができ、コーティング液を印刷済みのシートのシート搬送方向サイズ以外の部分に供給して押圧部材を汚してしまうトラブルを防止することができるとともに、操作が簡単でコーティング液のはみ出しも防止することができる。
請求項8記載の発明によれば、第6の制御手段は、ユニット種別検知手段によりコーティングユニットの装着が検知されたとき、シート搬送方向の押圧部材の押圧範囲を、シート搬送方向サイズ設定手段により設定された印刷済みのシートのシート搬送方向サイズに応じて変えるので、ユーザが指示・設定したコーティング液(例えば紫外線硬化型ニス液)の塗布範囲に応じて自動的に所定範囲ヘのコーティング液塗布を適正に行うことができ、コーティング液を印刷済みのシートのシート搬送方向サイズ以外の部分に供給して押圧部材を汚してしまうトラブルを防止することができるとともに、操作が簡単でコーティング液のはみ出しも防止することができる。
請求項9記載の発明によれば、第8の制御手段は、モード選択設定手段により孔版印刷モードが選択設定されている場合であって、ユニット種別検知手段により印刷ドラムユニットの装着が検知されているときには、入力と動作を許容し、モード選択設定手段によりコーティング液塗布モードが選択設定されている場合であって、ユニット種別検知手段によりコーティングユニットの装着が検知されているときには、入力と動作を許容するよう制御するので、装着されているユニットが指示・選択設定されたモードに合致しないために起こるトラブルを未然に防止することが可能となり、誤装着の場合にはユーザに警告することが可能となる。
請求項10記載の発明によれば、第8の制御手段は、ユニット種別検知手段により印刷ドラムユニットが装着されている場合であって、起動設定手段により起動設定がされたときには、製版動作および給版動作を実施可能に許容し、ユニット種別検知手段によりコーティングユニットの装着が検知されている場合であって、起動設定手段により起動設定がされたときでも、製版動作および給版動作を実施不可にする(禁止する)ので、コーティングユニット装着なのに起動設定手段を押し間違って、製版動作を行いマスタを無駄に使ったり製版部トラブルを発生させたりすることを確実に防止することができる。
請求項11記載の発明によれば、前記構成により、紫外線の照射によって印刷物表面に塗布された紫外線硬化型ニス液を即時に硬化定着させることが可能になり、高級感を与えられた印刷物をそのまますぐに次の工程で取り扱うことが可能になる。
請求項12記載の発明によれば、前記構成により、印刷ドラムユニットに代えて着脱されるコーティングユニットであって、コーティングユニットは、印刷済みのシートの表面の所定範囲に粘液性のコーティング液を一定の厚さにコーティングするので、一般に使われている孔版印刷装置を利用ないしは用いて、誰でもが簡単手軽かつ安価に、印刷物の所定範囲(所定エリア)に均一皮膜の粘液性のコーティング液(例えば紫外線硬化型ニス液)塗布を行って、印刷物に高級感や保存性、耐擦性を持たせることが可能になるコーティングユニットを実現し提供することができる。
請求項13記載の発明によれば、コーティングユニットは、印刷済みのシートの表面に前記コーティング液を塗布する塗布部材と、該塗布部材上に前記コーティング液を一時貯容する液溜まりを形成するとともに前記塗布部材の表面に所定厚さの前記コーティング液を供給する供給装置と、前記コーティング液を収納するコーティング液収納容器を保持する保持部材と、該コーティング液収納容器から前記液溜まりに向けて前記コーティング液を送出するポンプ装置とを有するので、孔版印刷装置の印刷部技術を有効に活用転用して、構造が簡単でコンパクトかつ安価に構成することができ、コーティング液量は自動的に維持されるので操作が容易になるコーティングユニットを実現し提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。まず、図1を参照して、本発明に係る孔版印刷装置50におけるコーティング装置としてのニスコーティング装置39の全体構成とともにその動作の概要を説明する。同図の右側は、ニスコーティング装置39を構成するニスコーティングユニット20を印刷装置本体100の装着部に装着した状態を示している。
図1に示す全体の装置は、ニスコーティング装置39(または孔版印刷装置50)と紫外線照射装置51とを接続した装置形態となっている。孔版印刷装置50におけるニスコーティング装置39は、給紙台としての給紙トレイ1に積載されたシート状の印刷物でもある印刷済みのシートとしての印刷済みの用紙2を1枚ずつに分離して送り出すための呼び出しコロ3と分離コロ4と分離パッド5を有しており、そのシート搬送方向としての用紙搬送方向Xの後流(下流)には分離された1枚の印刷済みの用紙2を所定のタイミングでニスコーティングユニット20が装着された塗布部に送り出すレジストローラ上6とレジストローラ下7とが配設されている。
給紙台1、呼び出しコロ3、分離コロ4、分離パッド5、レジストローラ上6、レジストローラ下7等によりシート給送装置としての給紙装置もしくは給紙部が構成されている。
レジストローラ上6とレジストローラ下7とによって所定タイミングで送り出された印刷済みの用紙2には、前記塗布部において、粘液性のコーティング液としての紫外線硬化型ニス(以下、単に「ニス」もしくは「ニス液」ともいう)を塗布して送り出す塗布部材としての塗布ローラ8によってその表面に透明な紫外線硬化型ニスが所定の膜厚で塗布される。ここで、印刷済みの用紙2は押圧部材としての印圧ローラ9によって塗布ローラ8に押圧されることで、ニス液が印刷済みの用紙2の表面に塗布される。
紫外線硬化型ニスとしては、原材料が有機溶剤等を使用していないモノマー、反応開始剤、体質顔料等からなるものが、取り扱いの容易さおよび環境に優しい点から好ましく用いられる。
こうしてニス塗布を施された印刷済みの用紙2は、送風剥離手段としてのエアー分離爪10と送風剥離手段としてのエアー吐出ファン11とからの送風による空気圧によって塗布ローラ8から剥離されて、排紙搬送装置12によって図の左方向に搬送されることになる。ここで、排紙搬送装置12は、前ローラ13と後ローラ14の間に掛け渡された複数本の無端ベルト15と後ローラ14を回転させて該無端ベルト15を回転駆動させる駆動モータ16と、印刷済みの用紙2の裏面を吸引して無端ベルト15に接触させるためのエアー吸引ファン内蔵ダクト17とを有する。印圧ローラ9は、後述の図示しない駆動機構等によって塗布ローラ8への押圧範囲が制限・制御され、用紙がない部分では直接押圧されないようになっている。
図2に示すように、エアー吐出ファン11は、ニスコーティングユニット20に対して印圧ローラ9が押圧されることにより形成される印刷ニップ部における用紙搬送方向Xの下流側近傍に配置されており、印刷済みの用紙2へのニス液塗布後に、塗布ローラ8から印刷済みの用紙2を剥離・分離させるための送風を、熱風に変えることが可能な熱線ヒータ29を内蔵している。
図1において、孔版印刷装置50は、この孔版印刷装置50を構成する図7に示す印刷ドラムユニットとしての孔版印刷用ドラムユニット40(以下、単に「ドラムユニット40」ともいう)が印刷装置本体100の装着部に装着・セットされた場合に孔版印刷装置50として機能することを意味している。
ニスコーティング装置39は、ドラムユニット40に代えて、ニスコーティングユニット20が印刷装置本体100の装着部に装着・セットされた場合にニスコーティング装置39として機能することを意味している。
上述の意味内容から、孔版印刷装置50におけるニスコーティング装置39とは、基本的には従来のデジタル製版式の孔版印刷装置50を利用したニスコーティング装置39を意味し、また別言すれば孔版印刷装置50を兼ねたニスコーティング装置39を意味するものである。
図1において、符号65は、例えば特開2003−266906号公報の図1等に示されている製版部(3)と同様の、マスタに製版する製版装置および給版装置の一部を、符号66は、例えば特開2003−266906号公報の図1等に示されている排版部(5)と同様の、図7に示す印刷ドラム70の版胴70aから使用済みのマスタを剥離・排版する排版装置をそれぞれ示す。コーティングユニット20が装着された場合には、製版装置65および排版装置66は後述するように動作しないように制御される。
紫外線照射装置51は、受け入れた印刷物である印刷済みの用紙2を搬送するための印刷物搬送装置52を有している。印刷物搬送装置52は、前ローラ53と後ローラ54との間に掛け渡された複数本の穴明き無端ベルト55と、後ローラ54を回転させて穴明き無端ベルト55を回転駆動させる駆動モータ56と、印刷済みの用紙2の裏面を吸引して穴明き無端ベルト55に接触させるためのエアー吸引ファン内蔵ダクト57とを有する。
印刷物搬送装置52の上部には、印刷済みの用紙2の印刷画像面に紫外線を照射するための紫外線照射ユニット58が設けられている。紫外線照射ユニット58は、高圧水銀ランプやメタルハライドランプやアマルガムランプのような複数個の紫外線ランプ59と、アルミ板等で形成される反射板60と、反射板60の外側に設けられたカバーケーシング61とを有する。
印刷物搬送装置52で搬送された印刷済みの用紙2は、紫外線ランプ59からの直接の紫外線および反射板60で反射された紫外線を照射されることで、印刷済みの用紙2に塗布された表面ニスの硬化定着が行われて、排紙台としての排紙トレイ62上に積載収容される。
図1において、符号63は、排出された印刷済みの用紙2の先端を衝突させて用紙搬送方向Xの揃えを行うエンドフェンスであり、符号64は、排出された印刷済みの用紙2の両側端面を案内位置決めする、換言すれば用紙幅方向の揃えを行う左右一対のサイドフェンスである。
図2および図3を参照して、ニスコーティングユニット20の細部を説明する。ニスコーティングユニット20は、上述したように図1に示した印刷装置本体100の前記装着部に対して着脱可能に構成されており、図7に示す通常のドラムユニット40を取り外して、そこの装着部に装着されるようになっている。図2は、ニスコーティングユニット20を前記装着部に装着した状態を拡大して示している。
ニスコーティングユニット20は、一部上述したが、印刷済みの用紙2の表面に透明なニス液を塗布してその用紙2を送り出す塗布部材としての塗布ローラ8と、塗布ローラ8上にニス液を一時貯容する液溜まり22を形成するとともに塗布ローラ8表面の所定範囲に亘って所定厚さのニス液を供給する供給装置と、ニス液を収納するコーティング液収納容器としてのニス容器24を着脱自在に保持する保持部材としての受け台24Aと、ニス容器24から液溜まり22に向けてニス液を送出するポンプ装置26と、ポンプ装置26に接続され液溜まり22に向けてニス液を供給する液供給管23等とを有することを特徴としている。
塗布ローラ8は、ニスコーティングユニット20を構成する不動部材であるユニット筺体後30およびユニット筺体前31に回転可能に軸支・保持されていて、図の矢印方向(時計回り方向)に図示しない駆動手段を含む駆動機構により回転駆動される。この駆動機構は、例えば図7に示す印刷ドラム70を回転駆動するドラム駆動手段としてのメインモータからの回転駆動力を、図示しない歯車やベルト等の駆動力伝達手段および駆動力接続手段としてのカップリング等を有して構成されていることが孔版印刷装置50側の本体構成との共通化を図る点から望ましい。
塗布ローラ8の近傍には、塗布ローラ8と平行に所定の隙間を有してドクターローラ21が近接して配置されている。塗布ローラ8とドクターローラ21との上部に液溜まり22が形成される。ドクターローラ21は、塗布ローラ8とは反対方向に回転可能に前記ユニット筺体後30、ユニット筺体前31に軸支されている。所定量のニス液が収納されたニス容器24がニスコーティングユニット20の受け台24Aに対して着脱可能になっていて、ニス容器24はニスコーティングユニット20に設けられた受け台24Aに装着・セットされる。受け台24Aは、上部および下部の一部が開口された概略筺体形状をなす。
塗布ローラ8上にニス液を一時貯容する液溜まり22を形成するとともに塗布ローラ8表面の所定範囲に亘って所定厚さのニス液を供給する供給装置は、塗布ローラ8表面に所定厚さのニス液を層膜状に担持するように計量しながら供給するコーティング液計量部材としての前記したドクターローラ21と、図3に示す供給範囲可変手段とから主に構成される。
ニス送出ポンプ26は、例えば機構が簡単なギヤポンプまたはチューブポンプからなるが、往復ポンプ等でもよい。ニス送出ポンプ26は、ポンプモータ26Aによって駆動される。ポンプモータ26Aによってニス送出ポンプ26が駆動されることにより、ニス容器24の口金25からニス液が吸引・搬送されて、液供給管23を通って液溜まり22に供給されるようになっている。
塗布ローラ8は、表面に多数の微細な凹部を有するグラビアロール形態であることが望ましい。その場合ドクターローラ21は、塗布ローラ8との隙間をほとんど設けないでよい。
液溜まり22には、液検知針27aを備えた液量検出用センサ27が配置・セットされている。液量検出用センサ27は、図7に示すインキ検知針48aを備えたインキ量検出用センサ48と同様の原理によって液溜まり22の大きさ、すなわちニス液量を検出するものである。液量検出用センサ27によって液溜まり22のニス液量が低下したと検出された場合、図5に示す制御装置68はニス送出ポンプ26を駆動するポンプモータ26Aをオン制御してニス送出ポンプ26を駆動させ、液量検出用センサ27がニス液量充足を検出した時点でニス送出ポンプ26を停止させるようにポンプモータ26Aをオフ制御する。
エアー分離爪10は、図示しない駆動装置によって送り出された圧縮空気を下向きに吐出して、印刷済みの用紙2を塗布ローラ8から分離・剥離する働きをする。前記の各部品は、全てニスコーティングユニット20を構成していて、ニスコーティングユニット20とともに印刷装置本体100の前記装着部に対して着脱可能になっている。
図1および図2において、破線で示す円は、図7に示すドラムユニット40が印刷装置本体100の前記装着部に装着された場合の版胴70aサイズを示している。図2において、符号28a,28bは、ニスコーティングユニット20のフレームを兼用する被案内部材としてのユニットレールであり、左右に一対設けられている。図2において、符号18a,18bは、ユニットレール28a,28bを保持案内してスライド可能とするための印刷装置本体100側に左右一対設けられた案内部材としてのガイドレールである。ガイドレール18a,18bおよびユニットレール28a,28bは、図2の紙面の手前から奥側に沿って延びて形成されている。
ガイドレール18a,18bとユニットレール28a,28bとで、ニスコーティングユニット20を印刷装置本体100の前記装着部に対して着脱可能ないし挿脱可能とする着脱手段ないし挿脱手段が構成されている。印刷装置本体100の前記装着部は、ニスコーティングユニット20がガイドレール18a,18bに沿って図2の紙面の奥側にスライド挿入されてセットされた状態となる部位、すなわち塗布ローラ8を回転駆動する駆動系とカップリング等を介して接続され、かつ、ニスコーティングユニット20側のポンプモータ26Aや液量検出用センサ27等の端子を収納した電気コネクタと印刷装置本体100側に設けられた電気コネクタとが係合可能となる部位を意味し、また図3(a)に示す突起部36がユニット識別センサ37と近接・対向して装着されたユニットがニスコーティングユニット20であるか図7に示すドラムユニット40であるかを識別・検知可能となる位置部位を意味する。図3において、符号31aは、ニスコーティングユニット20を印刷装置本体100の前記装着部に着脱ないし挿脱する際にユーザが操作する取っ手を示す。
図3を参照して、液溜まり22の用紙幅方向(シート幅方向)Yのコーティング液供給長さとしてのニス液供給長さを変える供給範囲可変手段を説明する。供給範囲可変手段は、液溜まり22における用紙幅方向Yの両端を仕切りるとともに用紙幅方向Yに移動可能な仕切り部材としての2枚の仕切り板32a,32bと、仕切り板32a,32bを互いに等量ずつ近づけたり離間したりする方向に移動させる仕切り部材移動手段としてのリードネジ33と、リードネジ33を回転駆動する駆動手段としてのステッピングモータ34と、仕切り板32bのホームポジションを検出するための仕切り部材位置検知手段としてのホームポジションセンサ35とから主に構成される。
各仕切り板32a,32bの一端部は、リードネジ33の回転でその間隔を互いに等量ずつ近づけたり離間したりする方向に変えることができるようになっている。各仕切り板32a,32bの下端面は、塗布ローラ8とドクターローラ21との各上半分部分の外周面に接触して滑動するような形状に形成されている。また、各仕切り板32a,32bの上面は、ユニット筺体後30およびユニット筺体前31に固設された図示しないレール状の案内部材によってガイドされていることにより、各仕切り板32a,32bは図3の姿勢を変えずに用紙幅方向のみに移動可能に支持されている。前記したとおり、2枚の仕切り板32a,32bによって、ニス液供給長さとしてのニス塗布エリア長さが決定される。図3(a)に図示されている場合は、ニス塗布エリア長さHになる。
図3では図示を省略したが、図2に示した液供給管23の3箇所からニス液を液溜まり22に供給するようになっている。リードネジ33は、その中央から左右に互いに逆方向の左ネジおよび右ネジが螺刻されており、一方向の回転で互いに等量ずつ広がり、その逆方向の回転で互いに等量ずつ狭まるようになっている。仕切り板32bには、ホームポジションセンサ35と選択的に係合する遮光板32cが外側に向けて突出形成されている。図3(a)に示すように、仕切り板332bのホームポジションから所定パルス分だけステッピングモータ34を駆動すると、リードネジ33がステッピングモータ34の所定パルスに応じた分だけ所定方向に回転することによって、各仕切り板32a,32bを任意の位置に停止させることができる。
印刷装置本体100側の後側板19には、ユニット筺体後30の特定の位置に設けられた突起部36と近接・対向することにより、ニスコーティングユニット20および図7に示すドラムユニット40の何れのユニットが印刷装置本体100の前記装着部に装着されたか否かを検知するユニット種別検知手段としてのユニット識別センサ37が配置されている。ユニット識別センサ37の具体例としては、例えば特開平8−132723号公報の図3等に示され段落「0053」〜「0054」に記載されているホール素子センサ群(20)と各マグネット(30、31,32)との組み合わせを採用することにより、装着されたユニットがニスコーティングユニット20であるか図7に示すドラムユニット40であるかを識別できるようになっている。もちろん、ドラムユニット40の場合は、ニスコーティングユニット20とは異なる位置に突起部が設けられている。
図4を参照して、孔版印刷装置50およびニスコーティング120に共通使用される操作パネル90を説明する。操作パネル90には、モード選択キー91a,91b、製版スタートキー92、テンキー93、印刷スタートキー(プリントスタートキー)94、液晶表示部95等が配設されている。
モード選択キー91aは、図7に示すドラムユニット40を印刷装置本体100の前記装着部に装着して印刷を行う孔版印刷モードを、モード選択キー91bは、ニスコーティングユニット20を印刷装置本体100の前記装着部に装着してニス液の塗布を行うコーティング液塗布モードとしてのニスコートモードを、それぞれ選択設定するモード選択設定手段として機能する。
製版スタートキー92は、製版動作を始めとする一連の動作を開始するための起動設定手段として機能し、印刷スタートキー94は、設定された印刷枚数分の正規の印刷動作を開始する印刷起動手段として機能し、テンキー93は、印刷枚数等の置数を行う置数設定手段として機能する。液晶表示部95は、例えば特開2006−281658号公報の図2に示されている液晶表示装置(64)と同様に、その階層的な表示構造によって種々の設定状態や検知状態が随時表示されるようになっている。
次に、図5を参照して、ニスコーティング装置39および孔版印刷装置50の主要な制御構成を簡単に説明する。
同図において、制御装置68は、それぞれ図示しない、CPU(中央演算処理装置)、I/O(入出力)ポート、ROM(読み出し専用記憶装置)、RAM(読み書き可能な記憶装置)およびタイマ等を備え、それらが図示しない信号バスによって接続された構成を有するマイクロコンピュータを具備している。制御装置68は、印刷装置本体100内の制御基板配置部に設けられている。
制御装置68は、制御装置68のCPU(以下、説明の簡明化を図るため、単に「制御装置68」ともいう)は、操作パネル90からの各種信号、ニスコーティング装置39および孔版印刷装置50内に設けられ前記したり後記したりする各種センサからの検知信号ならびに前記ROMから呼び出された動作プログラムおよび関係データ等に基づいて、各種モータ等や製版装置65等の製版給版駆動回路67の制御対象駆動手段を制御する機能を有する他、原稿読取動作、排版動作および給紙動作並びに操作パネル90の液晶表示部95を制御する機能も有し、また本実施形態に特有の後述の制御を行う制御手段としての機能も有する。
前記ROMには、ニスコーティング装置39および孔版印刷装置50全体の動作プログラムや必要な関係データ等が予め記憶されており、この動作プログラムは前記CPUによって適宜呼び出される。前記RAMは、前記CPUの計算結果を一時的に記憶する機能、操作パネル90上の各種キーおよび各種センサから設定および入力されたデータ信号およびオン/オフ信号を随時記憶する機能等を有している。
制御装置68は、前記各ROMの動作プログラム等を呼び出し参照しながら、後述の諸制御を行う第1ないし第8の制御手段として機能する。
図1および図6を参照して、ニスコーティング装置39および孔版印刷装置50に共通するシート幅サイズ検知手段およびシート搬送方向サイズ検知手段について補足説明する。シート載置台としての給紙トレイ1には、これに積載・セットされた印刷済みの用紙2や未印刷の用紙2(以下、両者の区別が自明であるときには単に「用紙2」ともいう)の用紙幅方向サイズおよび用紙搬送方向サイズを周知の手段で検出するようになっている。すなわち、図1および図6において、用紙2の幅方向寸法Mは、用紙幅方向Yに互いに等量ずつ近づき離間するように移動可能な左右一対の給紙サイドフェンス38,38bの位置によって検出される。
シート幅サイズ検知手段およびシート搬送方向サイズ検知手段の具体例としては、例えば特開2003−312914号公報の図11に示され段落「0122」〜「0125」に記載されている用紙サイズ検出手段(109)の用紙サイズ検知センサ(117)〔横サイズ検知センサ(118a,118b)および縦サイズ検知センサ(119a,119b,119c)〕と同様のものを採用している。すなわち、横サイズ検知センサ(118a,118b)と同じセンサを、本実施形態の図5において用紙幅検知センサ118a,118bとし、縦サイズ検知センサ(119a,119b,119c)と同じセンサを、本実施形態の図1および図5において用紙長さ検知センサ119a〜119cとする。
図7を参照して、図1に示した印刷装置本体100の前記装着部に、ニスコーティングユニット20に代えて、ドラムニット40を装着した場合の孔版印刷装置50の要部の構成およびその動作の概要を説明する。上述したように、ドラムユニット40は、印刷装置本体100の前記装着部に対して着脱可能に構成されている。
ドラムユニット40は、版胴70aの内周面にインキを供給するインキ供給部材としてのインキ供給ローラ41と、インキ供給ローラ41と平行に所定の隙間を有して配置され、インキ供給ローラ41との間にインキ溜まり43を形成するドクターローラ42と、所定量のインキを収納するインキ収納容器としてのインキ容器45を着脱自在に保持する受け台(図示せず)と、インキ容器45からインキ溜まり43に向けてインキを送出するインキ送出ポンプ47と、インキ送出ポンプ47に接続されインキ溜まり43に向けてインキを供給するインキ供給管44とから主に構成されている。
インキ供給ローラ41は、ドラムユニット40を構成する不動部材であるユニット側板(図示せず)に回転可能に軸支・保持されていて、図の矢印方向(時計回り方向)に回転駆動される。この駆動機構は、例えば印刷ドラム70を回転駆動するドラム駆動手段としてのメインモータからの回転駆動力を、図示しない歯車やベルト等の駆動力伝達手段および駆動力接続手段としてのカップリング等を有して構成されている。ドクターローラ42は、インキ供給ローラ41とは反対方向に回転可能に前記インキ側板に軸支されていて、インキ供給ローラ41表面に所定厚さのインキを層膜状に担持するように計量しながら供給するインキ計量部材として機能する。
所定量のインキが収納されたインキ容器45がドラムユニット40の前記受け台に対して着脱可能になっていて、インキ容器45は前記受け台に装着・セットされる。インキ送出ポンプ47は、例えば機構が簡単なギヤポンプからなるが、往復ポンプ等でもよい。インキ送出ポンプ47は、インキポンプモータ47Aによって駆動される。インキポンプモータ47Aによってインキ送出ポンプ47が駆動されることにより、インキ容器45の口金46から印刷用のインキが吸引・搬送されて、インキ供給管44を通ってインキ溜まり43に供給されるようになっている。
インキ溜まり43には、インキ検知針48aを備えたインキ量検出用センサ48が配置・セットされている。インキ検知針48aを備えたインキ量検出用センサ48は、例えば静電容量式にインキ溜まり43の大きさ、すなわちインキ量の多少を検出する周知のセンサである。インキ量検出用センサ48によってインキ量が低下したと検出された場合、図5に示した制御装置68はインキ送出ポンプ47を駆動するインキポンプモータ47Aをオン制御してインキ送出ポンプ47を駆動させ、インキ検出用センサ48がインキ量充足を検出した時点でインキ送出ポンプ47を停止するようにインキポンプモータ47Aをオフ制御する。
前記の各部品は全てドラムユニット40を構成していて、ドラムユニット40とともに印刷装置本体100の前記装着部に対して着脱可能になっている。
図7において、符号49a,49bは、ドラムユニット40のフレームを兼用する被案内部材としてのユニットレールであり、左右に一対設けられている。ユニットレール49a,49bは、図7の紙面の手前から奥側に沿って延びて形成されていて、図2に示したと同じ本体側ガイドレール18,18bに保持案内されている。
ガイドレール18a,18bとユニットレール49a,49bとで、ドラムユニット40を印刷装置本体100の前記装着部に対して着脱可能ないし挿脱可能とする着脱手段ないし挿脱手段が構成されている。印刷装置本体100の前記装着部は、ドラムユニット40がガイドレール18a,18bに沿って図7の紙面の奥側にスライド挿入されてセットされた状態となる部位、すなわち版胴70aを外周部に備えた印刷ドラム70やインキ供給ローラ41を回転駆動する駆動系とカップリング等を介して接続され、かつ、ドラムユニット40のインキポンプモータ47Aやインキ量検出用センサ48等の端子を収納した電気コネクタと印刷装置本体100側に設けられた電気コネクタとが係合可能となる部位を意味し、また図3(a)に示した突起部36がユニット識別センサ37と近接・対向して装着されたユニットドラムユニット40であるか図1や図2等に示したニスコーティングユニット20であるかを識別・検知可能となる位置部位を意味する。
円筒状の版胴70aの外周には、製版済みのマスタ71が巻き付け装着されている。版胴70aの外周部の一母線上には、製版済みのマスタ71の先端部をクランプする開閉自在なマスタクランパ72が設けられている。マスタクランパ72は、印刷ドラム70が図1に示した製版装置65から送られてくる製版済みのマスタ71をクランプするために一時停止する給版位置および図1に示した排版装置66によって版胴70a上の使用済みのマスタ71が剥離・排版される排版位置を占めたとき、印刷装置本体100側に配設された図示しない開閉装置によって開閉される。製版済みのマスタ71は、製版装置65のマスタ搬送方向の最下流側に配設された給版ローラ上73と給版ローラ下74とで、拡開して給版待機状態にあるマスタクランパ72に向けて搬送されるようになっている。
図8を参照して、印圧ローラ9の押圧機構である押圧力可変手段96および押圧範囲可変手段を説明する。
印圧ローラ9は、L字状をなす印圧アーム75の一端部に軸9aをもって回転可能に支持されている。印圧アーム75のL字状をなす曲折部には、印刷装置本体100に所定角度の範囲で回動自在に支持された軸76が固着されていて、印圧アーム75は軸76を中心として同図の矢印両方向に揺動可能に支持されている。そして、軸76に回転可能に支持されたタイミングプーリ77と、軸9aに回転可能に支持されたタイミングプーリ78との間に掛け渡されたタイミングベルト79によって、印圧ローラ9には前記メインモータの回転駆動力が付与されるようになっている。すなわち、タイミングプーリ77は2段プーリとなっていて、タイミングベルト79とは別の前記メインモータの回転駆動力を伝達するタイミングベルト(図示せず)が掛け渡されている。
図8において、符号80は印圧アーム75に回動自在に設けられたカムフォロア玉軸受であり、符号82はカムフォロア玉軸受80に対向して設けられ選択的に係合可能なカム軸81の周りに回転可能な圧解除カムであり、符号83はその一端が印圧アーム75の他端部に係止され、他端が用紙搬送方向Xに移動可能なリードネジ86の一端に係止された印圧ローラ9に押圧力を付与する引張りバネである。圧解除カム82は、その輪郭周面に大径部と小径部とを所定の範囲に備えており、その大径部がカムフォロア玉軸受80と係合することにより、塗布ローラ8や版胴70aに対する印圧がオフされ、その小径部がカムフォロア玉軸受80と隙間をもって対向(非係合)することにより、引張りバネ83の付勢力によって塗布ローラ8や版胴70aに対する印圧がオンされる。換言すれば、圧解除カム82とカムフォロア玉軸受80との係合・非係合によって、印圧を所定範囲でオフ・解除するようになっている。
押圧力可変手段96は、印圧ローラ9により印刷済みの用紙2を版胴70aや塗布ローラ8に押圧するときの押圧力を変える機構であり、前記した引張りバネ83と、印刷装置本体100側に固設された押圧力可変モータ84と、印刷装置本体100側に回動可能に支持され、その中央部にリードネジ86と螺合する雌ネジを切られた歯車85と、歯車85の雌ネジと螺合し用紙搬送方向Xにのみ移動可能なリードネジ86とから主に構成されている。
印圧ローラ9により印刷済みの用紙2を版胴70aや塗布ローラ8に押圧するときの押圧力は、押圧力可変モータ84の駆動で回転される歯車85によって、リードネジ86が図の矢印方向に移動することにより、変わるようになっている。
ドラムユニット40が装着された場合には、圧解除カム82で予め決まった範囲で印圧がオンされることになる。この場合、必要な押圧力は147〜196N(15〜20kgf)という大きな値になるので、こうしたカム機構を使用することになる。
一方、ニスコーティングユニット20が装着された場合には、孔版印刷の場合に比べて印圧力自体は小さくてもニス液塗布ができることになる。ニス液塗布の場合、具体的には、49〜98N(5〜10kgf)程度の押圧力でも十分である。そこで、押圧力可変モータ84を駆動して、引張りバネ83の長さを孔版印刷の場合に比べて短くすることにより印圧力を小さい値に変更するとともに、圧解除カム82による印圧解除機構は使用しないようにする。例えば、圧解除カム82の回転を電磁クラッチ機構でオフにしてしまうことで可能である。詳しい説明は省略するが、前記のような既知の方法で可能である。
印圧解除機構は使用しない代わりに、先端にピン89を固着された中間リンク87を介してソレノイド88を印圧アーム75の他端部に連結することによって、印圧を解除するようにする。すなわち、印圧アーム75の他端部に切欠溝75aを形成し、この切欠溝75aに中間リンク87のピン89を嵌入させて連結する。図示しない機構、(例えば、ドラムユニット40が装着された場合には、図示しない引張りバネによって図8の実線で示す位置に中間リンク87の自由端を位置させ、ニスコーティングユニット20が装着された場合には、ソレノイド88とは別のソレノイドで破線で示す位置に中間リンク87の自由端を位置させる機構で可能である)で中間リンク87のピン89を印圧アーム75の切欠溝75aに引っ掛けて連結し、ソレノイド88をオンすることで印圧を解除する。この場合、押圧力(印圧押付力)は前記のように49〜98N程度と小さくなるのでソレノイド88で解除することができる。
この方法では任意の範囲で印圧をオンとオフにすることができるので、用紙長さ検知センサ119a〜119cにより検知された用紙搬送方向の用紙サイズ(用紙長さ)に応じて最適な範囲で印圧ローラ9を塗布ローラ8に押し付けることが可能になる。図10に示すニスコートエリアL範囲部で印圧がオンになるように制御すればよい。
次に、図1〜図8、図10を併用しながら図9のフローチャートに基づいて、本実施形態の孔版印刷装置50におけるニスコーティング装置39の動作制御フローを説明する。この動作制御フローは図5に示した制御装置68のCPU(以下、単に「制御装置68」ともいう)による制御の下に実行される。
先ず、ステップS1において、孔版印刷モードか否かがチェックされる。すなわち、図4において、ユーザがモード選択キー91aを押せば、モード選択キー91aの左隣に配置されている孔版印刷モード設定用LED(発光ダイオード)が点灯して孔版印刷モード設定状態になったことを視認できる。ユーザがモード選択キー91bを押せば、モード選択キー91bの左隣に配置されているニスコートモード設定用LED(発光ダイオード)が点灯してニスコートモード設定状態になったことを視認できる。
次いで、孔版印刷モード設定用LED(発光ダイオード)が点灯して孔版印刷モード設定状態になったとき、製版スタートキー92が押されたか否かがチエックされる。製版スタートキー92が押され、一連の孔版印刷動作が起動設定状態になったとき、ドラムユニット40が印刷装置本体100の前記装着部に装着されているか否かがチェックされる(ステップS2、ステップS3)。
一方、ニスコートモード設定用LED(発光ダイオード)が点灯してニスコートモード設定状態になったとき、ニスコーティングユニット20が印刷装置本体100の前記装着部に装着されているか否かがチェックされる(ステップS12、ステップS13)。
ステップS3およびステップS13においては、制御装置68による第7の制御手段としての機能が発揮される。すなわち、制御装置68は、モード選択キー91aの押下により孔版印刷モードが選択設定されている場合であって、ユニット識別センサ37によりドラムユニット40の装着が検知されているときには、孔版印刷モード実行のための入力と動作を許容し、モード選択キー91bの押下によりニスコートモードが選択設定されている場合であって、ユニット識別センサ37によりニスコーティングユニット20の装着が検知されているときには、ニスコートモード実行のための入力と動作を許容するよう制御する。
そして、ステップS3において、ユニット識別センサ37によりドラムユニット40の装着が検知されないときには、図4に示した操作パネル90の液晶表示部95に「ドラムユニットを装着して下さい」という旨のドラムユニット装着の警告表示がされる(ステップS12)。
一方、ステップS13において、ユニット識別センサ37によりユニット識別センサ37によりニスコーティングユニット20の装着が検知されないときには、操作パネル90の液晶表示部95に「ニスコーティングユニットを装着して下さい」という旨のニスコーティングユニット装着の警告表示がされる(ステップS23)。なお、ステップS12およびステップS23において、図示しないブザー吹鳴やLED等などでの点滅表示を適宜併用して警告を行うようにしてもよい。
ステップS2〜ステップS5、ステップS13〜ステップS22においては、制御装置68による第8の制御手段としての機能が発揮される。すなわち、制御装置68は、ユニット識別センサ37によりドラムユニット40の装着が検知されている場合であって、製版スタートキー92(起動設定手段)により起動設定がされたときには、製版給版駆動回路67をしてステップS4の穿孔製版工程およびステップS5の給版巻付工程(製版動作および給版動作)を実施可能に許容させる。また、制御装置68は、ユニット識別センサ37によりニスコーティングユニット20の装着が検知されている場合であって、製版スタートキー92(起動設定手段)により誤って起動設定がされたときでも、製版給版駆動回路67をしてステップS4の穿孔製版工程およびステップS5の給版巻付工程(製版動作および給版動作)を実施不可(禁止)させる。
孔版印刷モードが選択設定されている場合であって、製版スタートキー92が押され、ユニット識別センサ37によりドラムユニット40の装着が検知されているときには、以下、周知の一連の孔版印刷動作が実行される。
すなわち、図示しない原稿読取装置に原稿をセットしたり、給紙トレイ1に用紙2を適宜補充したりして孔版印刷動作の準備を行い、製版スタートキー92を押せば、先ず排版工程(排版動作)が実行される。すなわち、図1において、版胴70aの外周に巻かれた使用済みのマスタが排版装置66によって版胴70aから剥離され搬送されて図示しない排版収納箱内部に収納され、図示しない圧縮板により圧縮される。排版工程と同時に前記原稿読取装置はCCD等の画像センサによって原稿を光学的に読み取って電気信号に変換し、その画像情報に従って、製版装置65における製版手段としてのサーマルヘッド(図示せず)の多数の発熱素子が位置選択的に発熱駆動されることによって、マスタ71に画像を穿孔製版し、マスタ搬送手段としてのプラテンローラ(図示せず)や図示しないテンションローラ対、給版ローラ上73、給版ローラ下74の回転搬送によってマスタ搬送方向の下流側に搬送される(ステップS4)。
次いで、図7において、製版済みのマスタ71の先端部が拡開している給版待機状態にあるマスタクランパ72に届いたと、前記プラテンローラ等を回転駆動する図示しないステッピングモータのステップ数などにより制御装置68が判断すると、図示しない開閉装置によってマスタクランパ72が閉じられ、これによって製版済みのマスタ71の先端部がマスタクランパ72にクランプされる。また、1版分のマスタ71への穿孔製版が終了したと前記ステッピングモータのステップ数などにより制御装置68が判断すると、製版済みのマスタ71の後端が図示しない切断装置によって切断されるとともに、前記プラテンローラや前記テンションローラ対、給版ローラ上73、給版ローラ下74の回転が停止される。そして、メインモータの起動・回転開始により、印刷ドラム70が図7において時計回り方向に回転することにより、製版済みのマスタ71が版胴70aの外周に巻き付け装着される(ステップS6)。
次いで、前記給紙装置より1枚の用紙2を搬送し、版胴70aの外周面上の製版済みのマスタ71に版胴70aの内周面からインキを供給しその付着力で版胴70aの外周面に密着させる版付印刷工程が実行される(ステップS6)。
版付印刷工程が終了した後、ユーザは版付印刷物の画質や印刷画像位置のチェックを行い、その結果によって適宜の試し刷り印刷を行った後、ユーザが求める正規の印刷枚数をテンキー93によって置数・入力して印刷スタートキー94を押せば、印刷ドラム70が回転駆動され、前記給紙装置の呼び出しコロ3と分離コロ4も回転駆動されて、用紙2の給紙搬送が開始され上述の孔版印刷工程、排紙工程が行われる。設定枚数の用紙2への印刷が終了すると孔版印刷動作の全工程が終了する(ステップS7〜ステップS11)。
次に、ステップS13においてニスコートモードが選択設定されている場合であって、ステップS14においてユニット識別センサ37によりニスコーティングユニット20の装着が検知されているときには、以下、本実施形態に特有の制御動作が実行される。
まず、ステップS15において、給紙トレイ1に積載・セットされた用紙2の用紙サイズの検出が、図1および図5に示した用紙幅検知センサ118a,118bと用紙長さ検知センサ119a〜119cとで行われる。次いで、用紙サイズに合わせてニスコーティングユニット20内の図3に示した仕切り板32a,32bが移動してニス液の塗布範囲幅を最適に設定する仕切り板移動調整が行われる(ステップS16)。
この際、制御装置68は、用紙幅検知センサ118a,118b(シート幅サイズ検知手段)により検知された印刷済みの用紙2の用紙幅方向サイズに応じて、ニス塗布エリア長さ(コーティング液供給長さとしてのニス液供給長さ)を変えるように図3に示した供給範囲可変手段のステッピングモータ34を制御する第2の制御手段としての機能を発揮する。
すなわち、図6において、用紙2の幅寸法Mが検出されたら、制御装置68は用紙2の幅寸法Mに対して用紙2の左右両側端部から所定の余白h1をとったニス塗布エリア長さHを計算して決定し、ステッピングモータ34を駆動してリードネジ33を回転させて仕切り板32a,32bの間隔をニス塗布エリア長さHに合わせる。すなわち、H=M−2×h1となるように仕切り板32a,32bの間隔を移動調整する。このような計算式や必要なデータは、制御装置68の前記ROMに予め記憶されていることは言うまでもない(以下、同様)。
ニス塗布エリア長さHの設定の仕方は、図4に示した操作パネル90からの指示・設定によっても可能である。すなわち、操作パネル90からテンキー93によってニス塗布エリア長さHを数値で入力指示・設定する。この際、制御装置68は、前記供給範囲可変手段のニス塗布エリア長さ(コーティング液供給長さとしてのニス液供給長さ)を設定する設定手段としてのテンキー93により設定されたニス塗布エリア長さとなるように図3に示した供給範囲可変手段のステッピングモータ34を制御する第1の制御手段としての機能を発揮する。
制御装置68はテンキー93により入力された数値の幅寸法になるように、ステッピングモータ34を駆動してリードネジ33を回転させて仕切り板32a,32bの間隔を前記入力値に合わせることとなる。
また、図6(b)に示すように、用紙2の用紙搬送方向長さNから余白h2を前後に設けた範囲Lがニスコートエリアになる。すなわち、L=N−2×h2となるように図8に示した押圧範囲可変手段としてのソレノイド88を駆動制御する。
この際、制御装置68は、ニスコーティングユニット20の装着が検知されたとき、印圧ローラ9による印刷済みの用紙2の押圧範囲を、用紙長さ検知センサ119a〜119c(シート搬送方向サイズ検知手段)により検知された用紙搬送方向サイズに応じて変えるように前記押圧範囲可変手段のソレノイド88を制御する第5の制御手段としての機能を発揮する(ステップS17)。
なお、ニスコートエリアLの設定の仕方は、図4に示した操作パネル90からの指示・設定によっても可能である。すなわち、操作パネル90からテンキー93によってニスコートエリアL(シート搬送方向サイズ)を数値で入力指示・設定する。この際、制御装置68は、前記供給範囲可変手段のニスコートエリアL(シート搬送方向サイズ)を設定する設定手段としてのテンキー93により設定された用紙搬送方向サイズに応じて変えるように前記押圧範囲可変手段のソレノイド88を制御する第6制御手段としての機能を発揮する。
ここで、図10を参照しながら印圧オン範囲設定の仕方について補足説明する。同図は、ニスコーティング装置39によってニス塗布が行われた印刷物の一例を示している。同図において、符号101は印刷物(印刷済みの用紙2の一例である)を示し、これには既にデジタル孔版印刷等の手段や図7にその要部を示す孔版印刷装置50によって、複数箇所の画像部102が形成されている。この印刷では、上述したように印刷装置本体100の前記装着部に通常印刷用の図7のドラムユニット40を装着して行われる。
次いで、ステップS18に進み、求めるニスコート枚数をテンキー93によって置数・入力して印刷スタートキー94を押せば、図1および図2を参照して説明したと同様に、塗布ローラ8が回転駆動され、給紙装置の呼び出しコロ3と分離コロ4も回転駆動されて、印刷済みの用紙2の給紙搬送が開始されその表面にニス塗布が行われる(ステップS19、ステップS20)。
この際、制御装置68は、ユニット識別センサ37によりニスコーティングユニット20の装着が検知されているとき、ニス塗布後に送り出された印刷済みの用紙2と塗布ローラ8との間に吹き付ける送風を、熱線ヒータ29を加熱するようオンさせて熱風に変更するようにエアー吐出ファン11の熱線ヒータ29へ電力を供給する電源を制御する第3の制御手段としての機能を発揮する。
このように、印刷済みの用紙(印刷物)2表面のニスに熱風を当てるようにすることで、ニスの粘度を低下させてまた空気圧で表面のレベリングを行い、ニス表面が平滑になり十分なツヤを出すことが可能になる。
また、制御装置68は、前記制御に加えて、ユニット識別センサ37によりニスコーティングユニット20の装着が検知されているとき、印圧ローラ9による押圧力がドラムユニット40の装着されたときと比較して小さくなるように前記押圧力可変手段のソレノイド88を制御する第4の制御手段としての機能を発揮する。この内容は、図8を参照して説明したと同様に行われる。
ここで、再度図10を参照しながら、ニス塗布工程について説明する。印刷物101を再度給紙搬送しながら今度はその表面にニスを塗布する。その場合のニスの塗布範囲は、印刷物101の輪郭周囲から各余白h1,h2を設けた内側の塗布エリア103になる。同図において、用紙搬送方向Xが左であるとすれば、図示する塗布エリア103が印圧ローラ9による印圧オンで、印刷物101や印刷済みの用紙2が塗布ローラ8に押圧される範囲となる。
この塗布エリア103は、印刷画像の上に所定厚さのニスが印刷・塗布されているために、印刷画像にツヤがでて耐久性が向上し、耐濡れ性や耐こすり性(耐擦性)も向上する。従って、見栄えがよくなり印刷物の価値を上げることができるようになる。
次いで、エアー分離爪10およびエアー吐出ファン11で塗布ローラ8から剥離されニスコートされた印刷済みの用紙2(印刷物)は、排紙搬送装置12で紫外線照射装置51に搬送され、さらに印刷物搬送装置52で搬送される。そして、ニスコートされた印刷済みの用紙2は、紫外線ランプ59からの直接の紫外線および反射板60で反射された紫外線を照射されることで、ニスコートされた印刷物表面のニスの硬化定着が行われて、排紙トレイ62上に整然と揃えられて積載収容される。設定枚数の印刷済みの用紙2(印刷物)へのニスコートが終了するニスコーティング装置39による動作の全工程が終了する(ステップS20〜ステップS22)。上述したとおり、本実施形態による構成、作用・動作等から前記効果の欄に記載した効果を奏することは明らかである。
以上述べたとおり、本発明を実施例を含む特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよい。このように、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本発明の一実施形態を示す孔版印刷装置におけるニスコーティング装置に紫外線照射装置を接続した装置全体の概略的な正面図である。 ニスコーティング装置におけるニスコーティングユニットの要部を示す部分断面図である。 (a)は、ニスコーティング装置におけるニスコーティングユニットの供給範囲可変手段周りを示す一部断面平面図、(b)は、同供給範囲可変手段周りの断面図である。 操作パネルの要部を示す平面図である。 図1の孔版印刷装置におけるニスコーティング装置の要部の制御構成を示すブロック図である。 (a)、(b)は、図1の孔版印刷装置におけるニスコーティング装置の給紙トレイ上の印刷済みの用紙の寸法の検出、余白やニス塗布エリア長さ等を説明する説明図である。 孔版印刷装置におけるドラムユニットの要部を示す部分断面図である。 印圧ローラの押圧機構である押圧力可変手段および押圧範囲可変手段の正面図である。 孔版印刷装置におけるニスコーティング装置の全体動作順序等を説明するフローチャートである。 ニスコーティング装置によってニス塗布が行われた印刷物の一例を示す図である。
符号の説明
1 給紙トレイ(シート載置台)
2 用紙(シート、被印刷媒体)
8 塗布ローラ(塗布部材)
9 印圧ローラ(押圧部材)
11 エアー吐出ファン(送風剥離手段)
21 ドクターローラ(供給装置を構成)
22 液溜まり
24 ニス容器(コーティング液収納容器)
29 熱線ヒータ
32a,32b 仕切り板(供給範囲可変手段を構成)
33 リードネジ(供給範囲可変手段を構成)
34 ステッピングモータ(供給範囲可変手段を構成)
37 ユニット識別センサ(ユニット種別検知手段)
39 ニスコーティング装置
40 ドラムユニット(印刷ドラムユニット)
50 孔版印刷装置
51 紫外線照射装置
65 製版装置
51 紫外線照射装置
67 製版給版駆動回路
68 制御装置(第1〜第8の制御手段)
70a 版胴
70 印刷ドラム
71 製版済みのマスタ
84 押圧力可変モータ(押圧力可変手段を構成)
88 ソレノイド(押圧範囲可変手段を構成)
90 操作パネル(操作部)
91a,91b モード選択キー(モード選択設定手段)
92 製版スタートキー(起動設定手段)
96 押圧力可変手段
100 印刷装置本体
101 印刷物
102 画像部
103 塗布エリア
H ニス塗布エリア
h2,h2 余白
M 用紙の幅方向寸法(シート幅方向サイズ)
N 用紙の搬送方向長さ(シート搬送方向サイズ)
L ニスコートエリア
X 用紙搬送方向(シート搬送方向)
Y 用紙幅方向(シート幅方向)

Claims (13)

  1. 製版済みのマスタを外周面に巻装する印刷ドラムユニットが、印刷装置本体に対して着脱可能に構成された孔版印刷装置において、
    前記印刷ドラムユニットに代えて、給送されてくる印刷済みのシートの表面の所定範囲に粘液性のコーティング液を一定の厚さにコーティングするためのコーティングユニットを前記印刷装置本体に対して着脱可能に構成したことを特徴とする孔版印刷装置におけるコーティング装置。
  2. 前記コーティングユニットは、印刷済みのシートの表面に前記コーティング液を塗布する塗布部材と、該塗布部材上に前記コーティング液を一時貯容する液溜まりを形成するとともに前記塗布部材の表面に所定厚さの前記コーティング液を供給する供給装置と、前記コーティング液を収納するコーティング液収納容器を保持する保持部材と、該コーティング液収納容器から前記液溜まりに向けて前記コーティング液を送出するポンプ装置とを有することを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置。
  3. 前記供給装置は、シート搬送方向と直交するシート幅方向のコーティング液供給長さを変える供給範囲可変手段を有し、
    前記供給範囲可変手段の前記コーティング液供給長さを設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された前記コーティング液供給長さとなるように前記供給範囲可変手段を制御する第1の制御手段と、
    を具備することを特徴とする請求項2記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置。
  4. 前記供給装置は、シート搬送方向と直交するシート幅方向のコーティング液供給長さを変える供給範囲可変手段を有し、
    印刷済みのシートのシート幅方向サイズを検知するシート幅サイズ検知手段と、
    前記シート幅サイズ検知手段により検知された前記シート幅方向サイズに応じて、前記コーティング液供給長さを変えるように前記供給範囲可変手段を制御する第2の制御手段と、
    を具備することを特徴とする請求項2記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置。
  5. 前記塗布部材の近傍に配置され、印刷済みのシートへの前記コーティング液塗布後に、前記塗布部材から印刷済みのシートを剥離させるための送風を、熱風に変えることが可能な送風剥離手段と、
    前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れのユニットが前記印刷装置本体に装着されたかを検知するユニット種別検知手段と、
    前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されたとき、前記コーティング液塗布後に送り出された印刷済みのシートと前記塗布部材との間に吹き付ける送風を熱風に変更するように前記送風剥離手段を制御する第3の制御手段と、
    を具備することを特徴とする請求項2ないし4の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置。
  6. 前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れのユニットが前記印刷装置本体に装着されたかを検知するユニット種別検知手段と、
    印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材により印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧するときの押圧力を変える押圧力可変手段と、
    前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されたとき、前記押圧力が前記印刷ドラムユニットの装着されたときと比較して小さくなるように前記押圧力可変手段を制御する第4の制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項2ないし5の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置。
  7. 前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れのユニットが前記印刷装置本体に装着されたかを検知するユニット種別検知手段と、
    印刷済みのシートのシート搬送方向サイズを検知するシート搬送方向サイズ検知手段と、
    印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材により印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧するときの前記シート搬送方向の押圧範囲を変える押圧範囲可変手段と、
    前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されたとき、前記押圧範囲を、前記シート搬送方向サイズ検知手段により検知された前記シート搬送方向サイズに応じて変えるように前記押圧範囲可変手段を制御する第5の制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項2ないし6の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置。
  8. 前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れのユニットが前記印刷装置本体に装着されたかを検知するユニット種別検知手段と、
    印刷済みのシートのシート搬送方向サイズを設定するシート搬送方向サイズ設定手段と、
    印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材により印刷済みのシートを前記塗布部材に押圧するときの前記シート搬送方向の押圧範囲を変える押圧範囲可変手段と、
    前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されたとき、前記押圧範囲を、前記シート搬送方向サイズ設定手段により設定された前記シート搬送方向サイズに応じて変えるように前記押圧範囲可変手段を制御する第6の制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項2ないし6の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置。
  9. 前記印刷ドラムユニットを前記印刷装置本体に装着して印刷を行う孔版印刷モードおよび前記コーティングユニットを前記印刷装置本体に装着してコーティング液の塗布を行うコーティング液塗布モードの何れか一方を選択設定するモード選択設定手段と、
    前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れのユニットが前記印刷装置本体に装着されたかを検知するユニット種別検知手段と、
    前記選択設定手段により孔版印刷モードが選択設定されている場合であって、前記ユニット種別検知手段により前記印刷ドラムユニットの装着が検知されているときには、入力と動作を許容し、前記選択設定手段によりコーティング液塗布モードが選択設定されている場合であって、前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されているときには、入力と動作を許容するよう制御する第7の制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1ないし8の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置。
  10. 前記印刷ドラムユニットおよび前記コーティングユニットの何れか一方が前記孔版印刷装置におけるコーティング装置本体へ装着されたか否かを検知するユニット種別検知手段と、
    マスタへの製版を行う製版動作および前記印刷ドラムへ製版済みのマスタを供給する給版動作の起動設定を行う起動設定手段と、
    前記ユニット種別検知手段により前記印刷ドラムユニットが装着されている場合であって、前記起動設定手段により前記起動設定がされたときには、前記製版動作および前記給版動作を実施可能に許容し、前記ユニット種別検知手段により前記コーティングユニットの装着が検知されている場合であって、前記起動設定手段により前記起動設定がされたときでも、前記製版動作および前記給版動作を実施不可とする第8の制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1ないし9の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置。
  11. 前記コーティング液は、透明または半透明の紫外線硬化型ニスであり、前記孔版印刷装置におけるコーティング装置のシート搬送方向後流側には印刷済みのシートの表面に塗布された前記ニスを硬化させるための紫外線照射装置が接続されていることを特徴とする請求項1ないし10の何れか一つに記載の孔版印刷装置におけるコーティング装置。
  12. 製版済みのマスタを外周面に巻装する印刷ドラムユニットが、印刷装置本体に対して着脱可能に構成された孔版印刷装置の該印刷装置本体に対して、前記印刷ドラムユニットに代えて着脱されるコーティングユニットであって、
    前記コーティングユニットは、印刷済みのシートの表面の所定範囲に粘液性のコーティング液を一定の厚さにコーティングすることを特徴とするコーティングユニット。
  13. 前記コーティングユニットは、印刷済みのシートの表面に前記コーティング液を塗布する塗布部材と、該塗布部材上に前記コーティング液を一時貯容する液溜まりを形成するとともに前記塗布部材の表面に所定厚さの前記コーティング液を供給する供給装置と、前記コーティング液を収納するコーティング液収納容器を保持する保持部材と、該コーティング液収納容器から前記液溜まりに向けて前記コーティング液を送出するポンプ装置とを有することを特徴とする請求項12記載のコーティングユニット。
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