JP2006076021A - 複合型画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 有版印刷(孔版印刷)の特性を十分に活かすことができるとともに、画像品質の向上を図れ、調整が容易で低コスト化も実現できる複合型画像形成装置を提供する。
【解決手段】 孔版印刷部4からインクジェット印刷部5へ印刷速度情報を送信し、インクジェット印刷部5ではこれに対応して、予め実験により得られた複数の印刷速度条件に応じた書き込み速度パラメータテーブルから、受信した印刷条件に対応した書き込み速度を選択して設定し、インクジェット記録ヘッド26を駆動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷方式の異なる複数の印刷部を備えた複合型画像形成装置(以下、「ハイブリッド印刷装置」ともいう)に関する。
印刷画像全体の中の一部分をカラー画像にしたり、一部分において1枚毎に異なる画像(カラー画像を含む)を印刷したいという要望があり、これに応えるべく、いわゆるハイブリッド印刷装置が開発、実用化されている。
ハイブリッド印刷装置では、例えば、ハガキや封筒、DM(ダイレクトメール)文書等での宛名が1枚毎に異なる場合、共通画像部(固定画像部)を大量印刷の場合にコスト的に有利な有版印刷(例えば孔版印刷)で行い、宛名等の可変画像部を、版を用いずにデータ制御だけで行う無版印刷(例えばインクジェット印刷)で行う方式となっている。
周知のように、孔版印刷装置では、その印刷する画像濃度を調整する、あるいは様々な印刷用紙に対応する(給紙、搬送性の確保)目的で、複数種類の印刷速度(用紙搬送速度)を選択できるようになっている。
このような孔版印刷装置に対してインクジェット印字装置を接続し、固定画像部を孔版印刷装置で印刷し、可変画像部をインクジェット印字装置で印刷する従来のハイブリッド印刷装置においては、その印刷速度を可変するのではなく、ある値に固定して印刷するような構成となっている。換言すれば装置全体がインクジェット印字装置の機能を基準にしたものとなっている。
また、従来のハイブリッド印刷装置では、画像変化要因となる環境条件(雰囲気温度、インク温度等)の検出をそれぞれ別々に検出し、孔版印刷装置では孔版印刷プロセスとして最適な画像となるように制御され、インクジェット印字装置ではインクジェットプロセスとして最適な画像となるように制御されている。
すなわち、方式の異なる2つの印刷構成を個別に制御し、用紙上の画像全体の品質をマッチングさせるようになっている。
また、インクジェット印字装置では、上記画像変化要因の他に紙種による画像変化が大きく、紙種情報を元に制御する手段を有しており、孔版印刷装置では、ユーザが意図的にインクの消費量を減らすことができる省インクモードがあり、これらの制御についても個別に行われている。
特開2003−341053号公報 特開2002−254625号公報 特開2004−42576号公報 特開2000−280469号公報
従来のハイブリッド印刷装置ではインクジェット印字装置を基準にしているため、孔版印刷装置側での画像濃度の調整ができず、あるいは印刷用紙の対応種類が限定され、上述した孔版印刷装置の印刷速度可変機能を十分に活かすことができなかった。
また、一方の画像品質に合わせたマッチングを行ってはいるものの、個別の制御であるため、どうしても孔版印刷画像とインクジェット印刷画像にプロセスの違いから生じる画像差(濃度、滲み、解像度)が発生するのを避けられなかった。
それぞれ固有の設定条件を持っているために画像差が大きくなることがあった。
環境温度や紙種などの印刷条件をそれぞれ個別に検出、設定しているため、構成が複雑でコストが高いという問題があった。さらに、それぞれの設定に手間が掛かり熟練を要するという問題もあった。
本発明は、有版印刷(孔版印刷)の特性を十分に活かすことができるとともに、画像品質の向上を図れ、調整が容易で低コスト化も実現できる複合型画像形成装置の提供を、その主な目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、異なる印刷方式の一方に他方を合わせて固有プロセスの差ができるだけ出ないようにし、基準となる方を、印刷条件の変化に対する臨機応変の対応度が低い孔版印刷部とすることとした。
具体的には、請求項1記載の発明では、版を用いて印刷を行う有版印刷部と、版を用いずに印刷を行う無版印刷部とを備え、1枚の記録媒体に対して有版印刷画像と無版印刷画像を連続的に形成する複合型画像形成装置において、上記有版印刷部の印刷条件に応じて、上記無版印刷部の印刷条件を変更することを特徴とする。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部が少なくとも2種類以上の印刷速度を有し、上記有版印刷部の印刷速度に応じて、上記無版印刷部の書き込み速度を変更することを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項2記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から上記無版印刷部へ印刷速度条件が送信され、受信した印刷速度条件に基づいて上記無版印刷部の書き込み条件を変更する制御手段を有し、該制御手段は、予め実験により得られた複数の印刷速度条件に応じた書き込み速度パラメータテーブルから、受信した印刷条件に対応した書き込み速度を選択して設定することを特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項1乃至3のうちの何れかに記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部が孔版印刷方式の構成を有していることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、請求項4記載の複合型画像形成装置において、上記無版印刷部がインクジェット印字方式の構成を有していることを特徴とする。
請求項6記載の発明では、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記無版印刷部のインク滴吐出速度が、上記有版印刷部で搬送される記録媒体の搬送速度以上であることを特徴とする。
請求項7記載の発明では、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から送信される雰囲気温度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする。
請求項8記載の発明では、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から送信されるインク温度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする。
請求項9記載の発明では、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から送信される記録媒体の種類情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする。
請求項10記載の発明では、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から送信される印刷モードに応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする。
請求項11記載の発明では、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から送信される濃度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする。
請求項12記載の発明では、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から排出される記録媒体上に形成された画像の濃度を検出する画像濃度検出手段を有し、該画像濃度検出手段からの濃度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする。
請求項13記載の発明では、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から排出される記録媒体上に形成された画像の滲み具合を検出する画像認識手段を有し、該画像認識手段からの検出情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を予め実験により得られた条件により選択的に設定することを特徴とする。
請求項14記載の発明では、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部の解像度が上記無版印刷部の解像度よりも高い場合、上記無版印刷部の記録媒体の搬送方向の解像度が上記有版印刷部の解像度と略同一となるように上記無版印刷部の書き込み速度を速めることを特徴とする。
請求項15記載の発明では、請求項4乃至14のうちの何れかに記載の複合型画像形成装置において、上記無版印刷部が、印刷ドラムの位置を検出する手段を備え検出情報により特定の回転位置で印刷速度を変更する構成を有し、上記無版印刷部の書き込み速度を上記印刷ドラムの特定の回転位置で変更することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、版を用いて印刷を行う有版印刷部と、版を用いずに印刷を行う無版印刷部とを備え、1枚の記録媒体に対して有版印刷画像と無版印刷画像を連続的に形成する複合型画像形成装置において、上記有版印刷部の印刷条件に応じて、上記無版印刷部の印刷条件を変更することとしたので、固定画像(共通画像)の印刷に有利な有版印刷部よりも臨機応変度の高い無版印刷部を有版印刷部の印刷条件に合わせることになり、有版印刷部の速度可変機能(画像濃度調整、用紙対応性確保)が損なわれない。
別個独立に制御せずに有版印刷部の条件に合わせる制御であるので、プロセスの相違からくる差異を抑制でき、画像品質の向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部が少なくとも2種類以上の印刷速度を有し、上記有版印刷部の印刷速度に応じて、上記無版印刷部の書き込み速度を変更することとしたので、有版印刷部の速度可変機能(画像濃度調整、用紙対応性確保)が損なわれない。
別個独立に制御せずに有版印刷部の条件に合わせる制御であるので、プロセスの相違からくる差異を抑制でき、画像品質の向上を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から上記無版印刷部へ印刷速度条件が送信され、受信した印刷速度条件に基づいて上記無版印刷部の書き込み条件を変更する制御手段を有し、該制御手段は、予め実験により得られた複数の印刷速度条件に応じた書き込み速度パラメータテーブルから、受信した印刷条件に対応した書き込み速度を選択して設定することとしたので、有版印刷部の印刷条件に高精度に合わせることができ、プロセスの相違からくる差異を高精度に抑制でき、画像品質の向上を一層図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3のうちの何れかに記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部が孔版印刷方式の構成を有していることとしたので、技術的に確立された周知の構成を採用でき、信頼性が高く低コストの構成を実現できる。
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の複合型画像形成装置において、上記無版印刷部がインクジェット印字方式の構成を有していることとしたので、技術的に確立された周知の構成を採用でき、信頼性が高く低コストの構成を実現できる。
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記無版印刷部のインク滴吐出速度が、上記有版印刷部で搬送される記録媒体の搬送速度以上であることとしたので、インクの着弾時の形状を維持することができ、有版印刷部の印刷速度に応じて画像濃度を高精度に合わせることができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から送信される雰囲気温度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することとしたので、印刷条件検出の一元化により構成の簡素化、低コスト化を実現できるとともに、固有プロセス値を低減して信頼性を高めることができ、有版印刷部と無版印刷部の画像品質差を極力抑えることが可能となる。
請求項8記載の発明によれば、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から送信されるインク温度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することとしたので、印刷条件検出の一元化により構成の簡素化、低コスト化を実現できるとともに、固有プロセス値を低減して信頼性を高めることができ、有版印刷部と無版印刷部の画像品質差を極力抑えることが可能となる。
請求項9記載の発明によれば、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から送信される記録媒体の種類情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することとしたので、印刷条件検出の一元化により構成の簡素化、低コスト化を実現できるとともに、固有プロセス値を低減して信頼性を高めることができ、有版印刷部と無版印刷部の画像品質差を極力抑えることが可能となる。
請求項10記載の発明によれば、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から送信される印刷モードに応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することとしたので、印刷条件検出の一元化により構成の簡素化、低コスト化を実現できるとともに、固有プロセス値を低減して信頼性を高めることができ、有版印刷部と無版印刷部の画像品質差を極力抑えることが可能となる。
請求項11記載の発明によれば、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から送信される濃度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することとしたので、印刷条件検出の一元化により構成の簡素化、低コスト化を実現できるとともに、固有プロセス値を低減して信頼性を高めることができ、有版印刷部と無版印刷部の画像品質差を極力抑えることが可能となる。
請求項12記載の発明によれば、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から排出される記録媒体上に形成された画像の濃度を検出する画像濃度検出手段を有し、該画像濃度検出手段からの濃度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することとしたので、印刷条件検出の一元化により構成の簡素化、低コスト化を実現できるとともに、固有プロセス値を低減して信頼性を高めることができ、有版印刷部と無版印刷部の画像品質差を極力抑えることが可能となる。実際の濃度を検出するので、画像品質差を高精度に抑えることが可能となる。
請求項13記載の発明によれば、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部から排出される記録媒体上に形成された画像の滲み具合を検出する画像認識手段を有し、該画像認識手段からの検出情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を予め実験により得られた条件により選択的に設定することとしたので、印刷条件検出の一元化により構成の簡素化、低コスト化を実現できるとともに、固有プロセス値を低減して信頼性を高めることができ、有版印刷部と無版印刷部の画像品質差を極力抑えることが可能となる。実際の画像状態を検出するので、画像品質差を高精度に抑えることが可能となる。
請求項14記載の発明によれば、請求項5記載の複合型画像形成装置において、上記有版印刷部の解像度が上記無版印刷部の解像度よりも高い場合、上記無版印刷部の記録媒体の搬送方向の解像度が上記有版印刷部の解像度と略同一となるように上記無版印刷部の書き込み速度を速めることとしたので、印刷条件検出の一元化により構成の簡素化、低コスト化を実現できるとともに、固有プロセス値を低減して信頼性を高めることができ、有版印刷部と無版印刷部の画像品質差を極力抑えることが可能となる。
請求項15記載の発明によれば、請求項4乃至14のうちの何れかに記載の複合型画像形成装置において、上記無版印刷部が、印刷ドラムの位置を検出する手段を備え検出情報により特定の回転位置で印刷速度を変更する構成を有し、上記無版印刷部の書き込み速度を上記印刷ドラムの特定の回転位置で変更することとしたので、有版印刷部の速度変化に対して完全に同期した無版印刷部側の印刷条件の変更が可能となり、例えば無版印刷部で印刷していないときに無版印刷部の書き込み速度の変更が可能となる。
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて本実施形態における複合型画像形成装置の構成の概要を説明する。
複合型画像形成装置1は、記録媒体としての用紙2を給送する給紙部3と、給紙部3より給送された用紙2に対して孔版印刷を行う有版印刷部としての孔版印刷部4と、該孔版印刷部4の用紙搬送方向下流側に配置され、孔版印刷がなされた用紙2に対してさらにその一部にインクジェット印刷画像(無版印刷画像)を形成する無版印刷部としてのインクジェット印刷部5と、印刷済みの用紙2を機外に排出する排紙部6とを有している。
給紙部3は、多数の用紙2が積載される給紙トレイ10と、給紙トレイ10上の用紙2をその最上位のものから1枚ずつ給送する給紙ローラ11と、給紙ローラ11によって給送された用紙2を一時停止させた後に孔版印刷部4の印刷ニップに向けて所定のタイミングで給送するレジストローラ対12とを有している。
孔版印刷部4の右上方には製版部7が配設されている。製版部7は、ロール状に巻成された版としてのマスタ13を収容するマスタ収容部14と、マスタ収容部14よりもマスタ搬送方向下流側に配設されたサーマルヘッド15及びプラテンローラ16、マスタ13を切断する切断手段17、マスタ搬送ローラ対18等を有している。製版部7はマスタ13に穿孔製版画像を形成した後に孔版印刷部4に向けて搬送する。
孔版印刷部4は、製版部7において製版された製版済みマスタ19を外周面上に巻装する版胴20と、版胴20の外周面に対して接離自在に設けられたプレスローラ22と、用紙2を版胴20の外周面上から剥離する剥離爪23と、剥離された用紙2を吸引ファン24でベルト面に吸引しつつ搬送するベルト搬送部25とを有している。版胴20の内部には、インキローラ21及びドクターローラ8を有するインキ供給手段9が配設されている。
孔版印刷部4は、給紙部3より給送された用紙2をプレスローラ22によって版胴20の外周面上に巻装された製版済みマスタ19に押圧することにより、インキ供給手段9から供給されたインキを用紙2に転写させて用紙2上に有版印刷画像としての孔版印刷画像を形成する。
版胴20の左上方には、版胴20の外周面上から使用済みの製版済みマスタ19を剥離して廃棄する図示しない排版装置が配設されている。
また、孔版印刷部4には、用紙2に形成される孔版印刷画像の位置、すなわち版胴20の外周面上に巻装された製版済みマスタ19の製版画像に対する用紙2の位置を移動調整させる図示しない移動機構が設けられている。この図示しない移動機構は、例えば特開平9−104159号公報に開示された移動機構80、280と同様のものを用いることができる。
インクジェット印刷部5は、用紙2の搬送経路上方に配置されたライン方式のインクジェット記録ヘッド26と、インクジェット記録ヘッド26の用紙搬送方向上流側及び下流側に配置された用紙搬送ローラ対27、29と、用紙2を搬送案内するガイド板31と、用紙2の搬送方向先端を検出して用紙2に対するインクジェット印刷の開始基準を設定するための用紙検出センサ32とを有している。
ここで、ライン方式とは、インク滴を吐出(噴射)する画像形成素子としてのノズルが用紙2の搬送方向と直交する方向(以下、「用紙幅方向」ともいう)に複数個直線状に又は千鳥状に配列された構成を指す。
各用紙搬送ローラ対27、29は、用紙2を所定のインクジェット印刷スピードで搬送する。搬送ローラ対27とプレスローラ22の印刷ニップ間の長さは用紙2の長さより大きく設定されており、孔版印刷部4での用紙2の保持がインクジェット印刷部5での印刷に影響を与えないようになっている。すなわち、孔版印刷部4を出た用紙2は、ベルト搬送部25で一旦開放状態となり、搬送方向の前後端部を挟持されない状態となる。
各用紙搬送ローラ対27、29において、用紙搬送経路の上方に位置するローラは用紙2上に形成された孔版印刷画像に直接接触するため、未乾燥インキによる汚損防止のためにその周面に微細な凹凸を有するものを用いることが望ましい。具体的には、ローラ周面に微細なセラミック砥粒あるいは微細なガラスビーズを散りばめたフィルム等を貼り付けることが効果的である。
ライン方式のインクジェット記録ヘッド26は、図2に示すように、移動機構36によって用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に移動自在に構成されている。
インクジェット記録ヘッド26の上部には、フレーム75に設けられた案内レール70に案内されて図の左右方向である用紙幅方向に移動可能な保持部71が一体的に設けられている。また、インクジェット記録ヘッド26にはリードねじ73が螺合しており、フレーム75に設けられたステッピングモータ72によってリードねじ73が回転駆動されると、インクジェット記録ヘッド26が用紙幅方向に移動される。
インクジェット記録ヘッド26の位置は、案内レール70に設けられインクジェット記録ヘッド26の初期位置を検出するホームポジションセンサ74とステッピングモータ72のステップ数とによって検出される。同図において、符号76は着脱可能なインク容器を、符号77はインク送出用のポンプを、符号78はインク搬送用のパイプをそれぞれ示しており、符号Hはインクジェット記録ヘッド26の用紙幅方向における画像形成可能長さを示している。
上述した移動機構36により、用紙2に形成される無版印刷画像であるインクジェット印刷画像の用紙幅方向における位置が調整移動される。また、用紙2に形成されるインクジェット印刷画像の用紙搬送方向における位置は、インクジェット記録ヘッド26の作動タイミングによって調整移動される。
インクジェット記録ヘッド26は、複合型画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピュータ45(図5参照)あるいは複合型画像形成装置1の内部に設けられた図示しない可変データ記憶部48(図5参照)から送出される画像データに基づいて画像形成を行う。
図6に示すように、インクジェット記録ヘッド26の用紙幅方向における画像形成可能長さはHであり、孔版印刷部4の用紙幅方向における製版可能長さはKである。通常、製版可能長さKはA3サイズの印刷を可能とするために290mm前後に設定されている。しかし、画像形成可能長さHをこれと同じとすると、インクジェット記録ヘッド26が非常に高価なものとなってしまうと共に、画像形成の信頼性も低下してしまう。
そこで、本実施形態ではインクジェット記録ヘッド26を安価且つ高信頼性なものとするため、その画像形成可能長さHを60〜100mm程度としている。この複合型画像形成装置1において、インクジェット記録ヘッド26により可変印刷を行いたい部分は宛名部分あるいは通し番号部分等の全画像領域における一部であるので、この程度の画像形成可能長さHで十分に対応が可能である。なお、図6中における符号28は用紙2に形成される孔版印刷画像を、符号30は用紙2に形成されるインクジェット印刷画像をそれぞれ示している。
図1に示すように、インクジェット印刷部5の用紙搬送方向下流側には排紙部6が配設されている。排紙部6は、インクジェット印刷部5においてインクジェット印刷画像を形成された用紙2を吸引ファン33でベルト面に吸引しつつ搬送するベルト搬送部34と、ベルト搬送部34によって搬送された印刷済みの用紙2を積載する排紙トレイ35とを有している。
孔版印刷部4の上方には画像読取部40が配設されている。画像読取部40は、原稿42上の画像を読み取る移動自在な走査ユニット41、走査ユニット41によって走査された画像データが入力されるCCD等の画像センサ43等を有する周知の構成である。
図3は、複合型画像形成装置1の操作パネルを示している。同図において操作パネル50は、複合型画像形成装置1の装置本体の上部前面に配設されている。
操作パネル50には、製版スタートキー51、プリントスタートキー52、試し刷りキー53、ストップキー54、テンキー55、クリアキー56、7セグメントLEDからなる表示装置57、LCDからなる表示装置58、4方向キー59、画像位置調整キー60、画像切替キー61、連動移動キー62、インクジェット合成キー63等が設けられている。
表示装置57には各種の数値が置数され、表示装置58は階層構造となっていて各種情報を表示する。4方向キー59は上キー59a、下キー59b、左キー59c、右キー59dを有しており、各種設定時に使用される。画像位置調整キー60は、図示しない移動機構を作動させて孔版印刷画像の用紙2に対する位置を移動させる際に押下される。画像切替キー61は、用紙2に対する位置を移動させる画像を選択する際に押下され、押下毎に移動される画像が孔版印刷画像とインクジェット印刷画像とに切り替えられる。画像切替キー61の近傍には、移動される画像を示すLED61a、61bが配設されている。
連動移動キー62は、用紙2に対する位置を移動させる画像として孔版印刷画像とインクジェット印刷画像との双方を選択し、これらを同方向に同じ移動量だけ移動させる際に押下される。インクジェット合成キー63は、孔版印刷画像が形成された用紙2に対してインクジェット印刷画像を形成する際に押下される。インクジェット合成キー63の近傍には、合成ありの場合と合成なしの場合とを示すLED63a、63bが配設されている。インクジェット合成なしの場合には、インクジェット記録ヘッド26を不作動とさせた状態で用紙2が用紙搬送ローラ対27から用紙搬送ローラ対29に受け渡される。
図5は、複合型画像形成装置1の制御ブロック図を示している。孔版印刷部4はメイン制御部80と画像処理装置37を備えている。画像読取部40で読み取られた共通画像データ(固定画像データ)は、共通画像データ処理装置38で所定の画像処理が行われた後、画像形成部選択手段39を経由してサーマルヘッド駆動制御装置44に送られ、このデータに基づいてサーマルヘッド15の各発熱素子が選択的に発熱してマスタ13に対して穿孔製版を行う。または、予め必要な画像データが記録されている共通画像データ記憶部81から送られた共通画像データが画像形成部選択手段39を経由してサーマルヘッド駆動制御装置44に送られ、このデータに基づいてサーマルヘッド15の各発熱素子が選択的に発熱してマスタ13に対して穿孔製版を行う。
一方、パーソナルコンピュータ45から送出された可変画像データは、可変画像データ処理装置46で所定の画像処理が行われた後、画像形成部選択手段39、インクジェット印刷部5の画像データ処理装置85を経由してインクジェットヘッド駆動制御装置47に送られ、このデータに基づいてインクジェット記録ヘッド26が選択的にインクを噴射して画像形成を行う。または、予め必要な画像データが記録されている可変データ記憶部48から送られた可変画像データが画像形成部選択手段39、インクジェット印刷部5の画像データ処理装置85を経由してインクジェットヘッド駆動制御装置47に送られ、このデータに基づいてインクジェット記録ヘッド26が選択的にインクを噴射して画像形成を行う。搬送される用紙2に対するインクジェット記録ヘッド26の位置決めは、記録ヘッド位置決め駆動制御装置49によって制御される。
上述の構成に基づき、以下に複合型画像形成装置1を用いて用紙2上に孔版印刷画像とインクジェット印刷画像とを画像形成する際の動作を説明する。
オペレータは操作パネル50上のインクジェット合成キー63を押下してLED63aを点灯させると共に、画像読取部40に原稿42をセットして製版スタートキー51を押下する。
製版スタートキー51が押下されると、走査ユニット41が原稿42の画像を走査してこのデータを画像センサ43に送ると共に、図示しない排版装置が作動して版胴20の外周面上より使用済みの製版済みマスタ19が剥離される。排版動作完了後、版胴20は所定の給版待機位置まで回転して停止し、その外周面上に設けられた図示しないクランパを開放して給版待機状態となる。
版胴20が給版待機状態となると、プラテンローラ16及びマスタ搬送ローラ対18が作動してマスタ13が送り出される。送り出されたマスタ13はサーマルヘッド15を通過する際に画像センサ43に送られた画像データに基づいて穿孔製版される。製版され製版済みマスタ19となったマスタ13は版胴20のクランパにその先端部を挟持された後、版胴20がマスタ13の搬送速度と同じ周速度で回転駆動されることにより版胴20の外周面上に巻装される。
1版分のマスタ13が搬送されると切断手段17が作動してマスタ13が切断され、巻装動作が完了する。
巻装動作完了後、オペレータによって試し刷りキー53が押下されると、給紙ローラ11が作動して給紙トレイ10上より1枚の用紙2が給送される。給送された用紙2は、レジストローラ対12によって一時停止された後、所定のタイミングで版胴20とプレスローラ22との間に向けて給送される。
レジストローラ対12の作動後にプレスローラ22がその周面を版胴20の外周面上に巻装された製版済みマスタ19に圧接させ、これにより用紙2に孔版印刷画像が転写される。孔版印刷画像を転写された用紙2は剥離爪23によって版胴20上の製版済みマスタ19より剥離され、ベルト搬送部25に送られてさらに下流へと搬送される。
ベルト搬送部25によって送られた用紙2は用紙搬送ローラ対27によってさらに搬送され、その先端が用紙検出センサ32によって検出されると、パーソナルコンピュータ45あるいは可変データ記録メモリ48からデータが送出される。
送出されたデータに基づいてインクジェット記録ヘッド26が作動し、用紙2にはインクジェット印刷画像が形成される。孔版印刷画像とインクジェット印刷画像とを形成された用紙2は用紙搬送ローラ対29によって送られ、ベルト搬送部34を介して排紙トレイ35に排出される。
図4は、上述の試し刷りによって画像形成がなされた用紙2を示している。用紙2上には孔版印刷画像28とインクジェット印刷画像30とがそれぞれ形成されている。この試し刷りされた用紙2を確認して、それぞれの画像28、30の位置を移動させる場合を以下に説明する。
図4において、孔版印刷画像28は矢印Aで示す用紙搬送方向及び矢印Bで示す用紙幅方向に移動可能であり、インクジェット印刷画像30は矢印AAで示す用紙搬送方向及び矢印BBで示す用紙幅方向に移動可能である。
オペレータは、各画像28、30の移動に先立ち、操作パネル50上の画像位置調整キー60を押下する。画像位置調整キー60が押下されると、表示装置58の表示が図3に示す状態となる。
次にオペレータは、位置調整を行いたい画像が孔版印刷画像28であるかインクジェット印刷画像30であるかを選択する。選択は画像切替キー61を押下することにより行われる。画像切替キー61は、1回押下される毎に位置調整を行う画像を孔版印刷画像28あるいはインクジェット印刷画像30に切り替え、この際に対応するLED61a、61bを点灯させる。位置調整を行う画像が選択されると、次に4方向キー59を押下して移動したい方向に画像の移動量を入力する。
表示装置58には、図3に示すように孔版印刷画像28の移動量とインクジェット印刷画像30の移動量とが互いに隣接して表示され、さらに用紙搬送方向の移動量と用紙幅方向の移動量とが互いに隣接して表示される。オペレータはこの表示を見ながら各画像28、30の位置調整を行う。
例えば、孔版印刷画像28を用紙搬送方向下流側に2.5mm移動させる場合には、画像切替キー61を押下してLED61aを点灯させ、次に左キー59cを押下する。この例では4方向キー59の押下1回毎に画像の移動量が0.5mmずつ加算されるので、2.5mm移動させる場合には左キー59cを5回押下することとなる。すると、表示装置58の表示58aが「+2.5」となり、これで指示が完了する。この例では孔版印刷画像28を用紙幅方向には移動させておらず、表示装置58の表示58dは「0」のままである。
次に、インクジェット印刷画像30を用紙搬送方向下流側に2.0mm移動させる場合には、画像切替キー61を押下してLED61bを点灯させ、次に左キー59cを4回押下して表示装置58の表示58bに「+2.0」を表示させる。
さらに、インクジェット印刷画像30を用紙幅方向手前側に1.5mm移動させる場合には、下キー59bを3回押下して表示装置58の表示58cに「−1.5」を表示させる。
図5に示すように、孔版印刷部4のメイン制御部80には、孔版印刷部4の印刷条件を送信する手段としての印刷速度出力手段82が設けられている。印刷速度出力手段82は、印刷速度の他に濃度、温度、紙種、印刷モード等の印刷条件も出力する。
これに対応して、インクジェット印刷部5のメイン制御部(制御手段)83には、孔版印刷部4からの印刷条件を受信する手段としての印刷速度受信手段84が設けられている。
印刷速度受信手段84で受信した印刷情報は吐出条件変更手段87に送られる。吐出条件変更手段87は、吐出パラメータテーブルが記憶された吐出パラメータテーブル記憶手段86にアクセスする。
吐出パラメータテーブル記憶手段86には、予め実験により得られた複数の印刷速度条件に応じたインクジェット記録ヘッド26の書き込み速度パラメータテーブルが記憶されており、吐出条件変更手段87は入力された印刷速度条件に対応した書き込み速度を選択してインクジェットヘッド駆動制御装置47へ出力する。
孔版印刷部4の印刷速度の変更に応じたインクジェット記録ヘッド26における書き込み速度の変更は、画像形成素子としてのノズルの駆動周期を変更することにより行われる。
印刷速度が速くなると当然に用紙2の搬送速度も速くなるが、この場合、ノズルからのインク滴吐出速度が同じであると濃度、解像度が低下する虞がある。このため、本実施形態では、インクジェット記録ヘッド26におけるインク滴吐出速度を、孔版印刷部4で搬送される用紙2の搬送速度以上に設定している。
インク滴吐出速度の変更はインクジェットヘッド駆動制御装置47によりなされる。インク滴吐出速度の変更は、例えば圧電素子型の場合、特許文献2に開示されているように、時間を一定にして印加電圧を変えることによりなされる。
印刷速度出力手段82により雰囲気温度情報が送信された場合には、インクジェット記録ヘッド26におけるインクの液滴量が制御される(第2の実施形態)。吐出パラメータテーブル記憶手段86には、予め実験により得られた雰囲気温度と液滴量とのテーブルが記憶されており、吐出条件変更手段87は入力された雰囲気温度に対応した液滴量を選択してインクジェットヘッド駆動制御装置47へ出力する。液滴量の制御は、インク滴吐出速度の変更と同様になされる。
印刷速度出力手段82によりインク温度情報が送信された場合にも、インクジェット記録ヘッド26におけるインクの液滴量が制御される(第3の実施形態)。吐出パラメータテーブル記憶手段86には、予め実験により得られたインク温度と液滴量とのテーブルが記憶されており、吐出条件変更手段87は入力されたインク温度に対応した液滴量を選択してインクジェットヘッド駆動制御装置47へ出力する。
印刷速度出力手段82により用紙2の種類情報が送信された場合にも、インクジェット記録ヘッド26におけるインクの液滴量が制御される(第4の実施形態)。吐出パラメータテーブル記憶手段86には、予め実験により得られた用紙の種類(紙種)と液滴量とのテーブルが記憶されており、吐出条件変更手段87は入力された紙種に対応した液滴量を選択してインクジェットヘッド駆動制御装置47へ出力する。
印刷速度出力手段82により孔版印刷部4の印刷モード情報が送信された場合にも、インクジェット記録ヘッド26におけるインクの液滴量が制御される(第5の実施形態)。吐出パラメータテーブル記憶手段86には、予め実験により得られた印刷モードと液滴量とのテーブルが記憶されており、吐出条件変更手段87は入力された印刷モードに対応した液滴量を選択してインクジェットヘッド駆動制御装置47へ出力する。印刷モードとしては、例えばユーザが意図的にインクの消費量を減らすことができる省インクモードがあり、操作パネル50により設定される。
印刷速度出力手段82により孔版印刷部4の濃度(画像濃度)情報が送信された場合にも、インクジェット記録ヘッド26におけるインクの液滴量が制御される(第6の実施形態)。吐出パラメータテーブル記憶手段86には、予め実験により得られた画像濃度と液滴量とのテーブルが記憶されており、吐出条件変更手段87は入力された画像濃度に対応した液滴量を選択してインクジェットヘッド駆動制御装置47へ出力する。画像濃度は、操作パネル50によりオペレータにより設定される。
次に、図7及び図8に基づいて第7の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する。
本実施形態では、図7に示すように、ベルト搬送部25の上部に、孔版印刷部4から排出された用紙2の上の画像濃度を検出する画像濃度検出手段としての反射型フォトセンサ88が設けられている。反射型フォトセンサ88からの検出情報に応じてインクジェット記録ヘッド26におけるインクの液滴量が制御される。
図8に示すように、反射型フォトセンサ88からの検出情報は吐出条件変更手段87に入力される。
吐出パラメータテーブル記憶手段86には、予め実験により得られた画像濃度と液滴量とのテーブルが記憶されており、吐出条件変更手段87は入力された画像濃度に対応した液滴量を選択してインクジェットヘッド駆動制御装置47へ出力する。
印刷速度が大きい場合には、試し刷りの時に反射型フォトセンサ88の下方で用紙2を一旦停止させ、あるいは徐行させて検出するようにしてもよい。
孔版印刷部4から排出された用紙2の上の滲み具合を検出する画像認識手段を例えば上記反射型フォトセンサ88と同じように設け、該画像認識手段からの検出情報に応じてインクジェット記録ヘッド26におけるインクの液滴量を制御するようにしてもよい(第8の実施形態)。
画像認識手段としては、例えば撮像手段としての2次元CCDカメラで捉えた映像を画像処理し、滲みレベルを判定(決定)する構成のものを採用できる。画像認識手段からの滲みレベル情報は、吐出条件変更手段87に入力される。
吐出パラメータテーブル記憶手段86には、予め実験により得られた滲みレベルと液滴量とのテーブルが記憶されており、吐出条件変更手段87は入力された滲みレベルに対応した液滴量を選択してインクジェットヘッド駆動制御装置47へ出力する。
印刷速度が大きい場合には、試し刷りの時に画像認識手段の下方で用紙2を一旦停止させ、あるいは徐行させて検出するようにしてもよい。
孔版印刷部4の解像度(物理解像度)がインクジェット印刷部5の解像度よりも高い場合、インクジェット印刷部5の用紙搬送方向の解像度が孔版印刷部4の解像度と略同一となるように書き込み速度を速めるようにしてもよい(第9の実施形態)。
この場合、印刷速度出力手段82から解像度情報が印刷速度受信手段84へ送信される。吐出パラメータテーブル記憶手段86には、予め実験により得られた解像度と書き込み速度とのテーブルが記憶されており、吐出条件変更手段87は入力された解像度に対応した書き込み速度を選択してインクジェットヘッド駆動制御装置47へ出力する。
次に、第10の実施形態を説明する。
第1の実施形態では、オペレータにより選択・設定された印刷速度に応じて書き込み速度を変更する例を示したが、本実施形態では、孔版印刷部4の版胴(印刷ドラム)20の位置を検出する図示しない手段が備えられ、その検出情報により特定の回転位置で印刷速度を変更する構成を有している。
印刷速度の変更がなされた版胴20の特定の回転位置でインクジェット記録ヘッド26の書き込み速度が同期して変更される。
上記手段からの検出情報は吐出条件変更手段87へ出力され、インクジェットヘッド駆動制御装置47へ送信される。インクジェットヘッド駆動制御装置47へ直接出力するようにしてもよい。
複合型画像形成装置1は、孔版印刷部(孔版印刷装置)4にインクジェット印刷部(インクジェット印刷装置)5を付設して電気信号的に接続された1つのシステムとして構成してもよく、孔版印刷部4とインクジェット印刷部5が1つの筐体に備えられた一体型として構成してもよい。
本発明の第1の実施形態における複合型画像形成装置の概要正面図である。 インクジェット記録ヘッドの移動機構を示す概要側面図である。 操作パネルの概要平面図である。 孔版印刷画像とインクジェット印刷画像の位置関係を示す図である。 制御ブロック図である。 孔版印刷部における画像形成可能幅とインクジェット印刷部における画像形成可能幅との関係を示す図である。 第2の実施形態における複合型画像形成装置の要部正面図である。 第2の実施形態における制御ブロック図である。
符号の説明
2 記録媒体としての用紙
4 有版印刷部としての孔版印刷部
5 無版印刷部としてのインクジェット印刷部
83 制御手段としてのインクジェット印刷部のメイン制御部
88 画像濃度検出手段としての反射型フォトセンサ

Claims (15)

  1. 版を用いて印刷を行う有版印刷部と、版を用いずに印刷を行う無版印刷部とを備え、1枚の記録媒体に対して有版印刷画像と無版印刷画像を連続的に形成する複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部の印刷条件に応じて、上記無版印刷部の印刷条件を変更することを特徴とする複合型画像形成装置。
  2. 請求項1記載の複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部が少なくとも2種類以上の印刷速度を有し、上記有版印刷部の印刷速度に応じて、上記無版印刷部の書き込み速度を変更することを特徴とする複合型画像形成装置。
  3. 請求項2記載の複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部から上記無版印刷部へ印刷速度条件が送信され、受信した印刷速度条件に基づいて上記無版印刷部の書き込み条件を変更する制御手段を有し、該制御手段は、予め実験により得られた複数の印刷速度条件に応じた書き込み速度パラメータテーブルから、受信した印刷条件に対応した書き込み速度を選択して設定することを特徴とする複合型画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のうちの何れかに記載の複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部が孔版印刷方式の構成を有していることを特徴とする複合型画像形成装置。
  5. 請求項4記載の複合型画像形成装置において、
    上記無版印刷部がインクジェット印字方式の構成を有していることを特徴とする複合型画像形成装置。
  6. 請求項5記載の複合型画像形成装置において、
    上記無版印刷部のインク滴吐出速度が、上記有版印刷部で搬送される記録媒体の搬送速度以上であることを特徴とする複合型画像形成装置。
  7. 請求項5記載の複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部から送信される雰囲気温度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする複合型画像形成装置。
  8. 請求項5記載の複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部から送信されるインク温度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする複合型画像形成装置。
  9. 請求項5記載の複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部から送信される記録媒体の種類情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする複合型画像形成装置。
  10. 請求項5記載の複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部から送信される印刷モードに応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする複合型画像形成装置。
  11. 請求項5記載の複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部から送信される濃度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする複合型画像形成装置。
  12. 請求項5記載の複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部から排出される記録媒体上に形成された画像の濃度を検出する画像濃度検出手段を有し、該画像濃度検出手段からの濃度情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を制御することを特徴とする複合型画像形成装置。
  13. 請求項5記載の複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部から排出される記録媒体上に形成された画像の滲み具合を検出する画像認識手段を有し、該画像認識手段からの検出情報に応じて、上記無版印刷部にて吐出するインクの液滴量を予め実験により得られた条件により選択的に設定することを特徴とする複合型画像形成装置。
  14. 請求項5記載の複合型画像形成装置において、
    上記有版印刷部の解像度が上記無版印刷部の解像度よりも高い場合、上記無版印刷部の記録媒体の搬送方向の解像度が上記有版印刷部の解像度と略同一となるように上記無版印刷部の書き込み速度を速めることを特徴とする複合型画像形成装置。
  15. 請求項4乃至14のうちの何れかに記載の複合型画像形成装置において、
    上記無版印刷部が、印刷ドラムの位置を検出する手段を備え検出情報により特定の回転位置で印刷速度を変更する構成を有し、上記無版印刷部の書き込み速度を上記印刷ドラムの特定の回転位置で変更することを特徴とする複合型画像形成装置。
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