JP2009017436A - 半導体装置 - Google Patents

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    • H03K19/0185Coupling arrangements; Interface arrangements using field effect transistors only
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Abstract

【課題】従来の半導体装置では、NMOSトランジスタを介して流れる貫通電流によって、前段論理回路内部のトランジスタが劣化あるいは破壊される虞があった。
【解決手段】半導体装置は、第1の電源電圧に基づいて、データ信号を伝達するプリバッファと、第1の電源電圧とは異なる第2の電源電圧に基づいて、前記プリバッファによって伝達されたデータ信号を増幅して出力するメインバッファと、スイッチ制御信号に基づいて、前記プリバッファと前記メインバッファとの導通状態を制御するスイッチ部と、前記スイッチ制御信号の生成と、前記スイッチ制御信号の論理レベルの遷移に応じて、前記プリバッファの出力レベルを接地電位にするように前記プリバッファを制御する前記データ信号の生成とを行う制御回路とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置に関し、特に入力又は出力バッファを備える半導体装置に関する。
近年、多種の半導体装置が存在することにより、これら半導体装置を接続する際に信号の振幅をそれぞれの半導体装置に入力レベル、出力レベルに併せて、レベルシフトすることが必要となる場面が増えている。そのため、半導体装置の入力バッファや出力バッファにレベルシフト機能を持たせる技術が注目されている。当該技術の例として、以下、USB2.0を用いて説明する。
パーソナルコンピュータと周辺機器とを接続するためのインターフェース規格として、USB2.0(Universal Serial Bus)が用いられている。このUSB2.0には、HS(High Speed)、FS(Full Speed)及び、LS(Low Speed)の3種類の転送モードが用意されている。特に、HSモードでは、従来のUSB1.1と比較して格段に高速(480Mbps)なデータ転送を実現することができる。図8は、HSモードでデータ信号を転送するHS回路と、FSあるいはLSモードでデータ信号を転送するFS/LS回路とを組み合わせたUSB入出力回路80を示す図である。USB入出力回路80は、HS出力回路81、HS入力回路82、FS/LS出力回路83、FS/LS入力回路84を有している。HS出力回路81、FS/LS出力回路83の出力及び、HS入力回路82、FS/LS入力回路84の入力は、入出力端子D+、入出力端子D−でワイヤード接続されている。また、HS出力回路81、HS入力回路82、FS/LS出力回路83、FS/LS入力回路84それぞれには、データ入力端子DATA、イネーブル端子ENABLE、クロック入力端子CLOCK、モード切替端子MODEが接続されている。このような構成によって、USB入出力回路80は、入出力端子D+、入出力端子Dからデータの入出力を行なうことができる。
図9は、図8に示すUSB入出力回路80内部のHS出力回路81を示す図である。ロジック回路91は、データ入力端子DATAに入力されるデータ信号DSを入力し、モード切替信号MS及びクロック信号CSに基づいたデータ信号DSを出力する回路である。プリバッファ92は、第1の電源電圧VDD1に基づいて、ロジック回路91によって出力されるデータ信号DSを駆動する。遮断回路93は、モード切替端子MODEに入力されるモード切替信号MSに基づいて、プリバッファ92とメインバッファ94との導通状態を制御する。メインバッファ94は、第1の電源電圧VDD1より高い第2の電源電圧VDD2に基づいて、プリバッファ92によって出力されるデータ信号DSを遮断回路を介して入力し、増幅して入出力端子D+、D−に出力する。
この従来のHS出力回路81では、FS/LSモードあるいはHSモードの動作を以下のように行っている。FS/LSモードの場合(図10、T0〜T1参照)、遮断回路93は、例えば"H"レベルのモード切り替え信号MSの入力に基づいてオフ状態となる。このため、遮断回路93は、プリバッファ92とメインバッファ94との信号経路を遮断する。従って、メインバッファ94に接続された入出力端子D+、D−には、FS/LS回路によって出力された電圧が印加される(図8参照)。一方、HSモードの場合(図10、T1'〜T2参照)、遮断回路93は、例えば"L"レベルのモード切替信号MSの入力に基づいてオン状態となる。このため、プリバッファ92によって出力されたデータ信号DSは、遮断回路93を介してメインバッファ94へと入力される。
このように、従来のHS出力回路81では、モード切替信号MSに基づいて、遮断回路93をオン状態あるいはオフ状態とする。そして、HSモード時には、データ入力端子DATAに入力されたデータ信号DSをメインバッファ94に接続された入出力端子D+、D−に出力している。
なお、関連技術として、特許文献1には、第1の電源電圧で動作する前段の論理回路121と、第1の電源電圧より高い第2の電源電圧で動作する後段の論理回路122との間にスイッチN124が設けられた半導体装置が開示されている(図12参照)。
アクセルソン、ジャン著、インサイトインターナショナル訳、USBコンプリート、エスアイビー・アクセス(発売:株式会社 星雲社)、参考貢:P380 第21章 電気的インターフェース回路(USBトランシーバー) 特開平10−308098号公報
しかしながら、図9に示されたHS出力回路81では、FS/LSモードからHSモードに切り替わるときに、プリバッファ92から出力される信号にスパイク状のノイズが発生していた。図11は、従来のHS出力回路81内部のプリバッファ92、遮断回路93、及びメインバッファ94の一部を拡大した図である。メインバッファ94内部のPMOSトランジスタP94には、寄生容量Cが形成されている。ここで、FS/LSモードからHSモードに切り替わる場合、PMOSトランジスタP95及びNMOSトランジスタN93によって構成されているトランスファゲートはオフ状態からオン状態へと切り替わる。このため、PMOSトランジスタP94のゲートにかかる電圧は第2の電源電圧VDD2から第2の電源電圧より低い第1の電源電圧VDD1へ遷移する。よって寄生容量Cに蓄積された電荷は、トランスファゲートを介してインバータINV92へと流れる。このときインバータINV92には、ロジック回路91によって出力された"L"レベルの信号が入力されている。このため、インバータINV92のPMOSトランジスタP92はオン状態である。従って、寄生容量Cに蓄積された電荷は、PMOSトランジスタP92を介して、第1の電源電圧VDD1へと流れてしまう。すなわち、図10に示すT1〜T1'の期間では、この逆流電流によって、インバータINV92から出力される信号の電圧が上昇する。このときに発生するスパイク状のノイズは、NMOSトランジスタN92の耐圧を超えて、NMOSトランジスタN92の特性劣化あるいは破壊を引き起こすことになる。特に、NMOSトランジスタN92を含むINV92が電源VDD1(VDD2よりも低いものとする)に対応した耐圧で設計されている場合に、劣化あるいは破壊のおそれは顕著となる。
また、特許文献1に記載の半導体装置においても、前段の論理回路121から後段の論理回路122に"H"レベルの信号を伝達する場合、第2の電源電圧から第1の電源電圧に向かって逆流電流が生じ、スパイクノイズが発生し、上述と同様の課題が発生する。
本発明の一態様による半導体装置は、第1の電源電圧に基づいて、データ信号を伝達するプリバッファと、第1の電源電圧とは異なる第2の電源電圧に基づいて、前記プリバッファによって伝達されたデータ信号を増幅して出力するメインバッファと、スイッチ制御信号に基づいて、前記プリバッファと前記メインバッファとの導通状態を制御するスイッチ部と、前記スイッチ制御信号の生成と、前記スイッチ制御信号の論理レベルの遷移に応じて、前記プリバッファの出力レベルを接地電位にするようにする前記データ信号の生成とを行う制御回路とを有する。
本発明によれば、制御回路によって生成されたデータ信号をプリバッファに入力し、プリバッファの出力レベルを接地電位にすることによって、トランジスタの破壊あるいは劣化を防止することが可能な半導体装置を提供することができる。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に関わる半導体装置(以下、HS出力回路と称す)100を示す図である。図1に示すように、本実施の形態のHS出力回路100は、制御回路10、プリバッファ20、スイッチ部(以下、遮断回路と称す)30、メインバッファ40、レベルシフタ1、インバータINV1を有している。
制御回路10は、遮断回路30の開閉状態の制御及び開閉タイミングの制御を行なうためのスイッチ制御信号を生成する。また、制御回路10は、遮断回路30の開閉状態に応じたプリバッファへ入力する信号の生成を制御する。プリバッファ20は、第1の電源電圧に基づいて、データ入力端子に入力されるデータ信号DSを伝達する回路である。遮断回路30は、モード切替信号MSに基づいて、プリバッファ20とメインバッファ40との導通状態を制御する回路である。メインバッファ40は、第1の電源電圧よりも高い第2電源電圧に基づいて、プリバッファ20によって伝達されたデータ信号DSを増幅して、入出力端子D+、入出力端子D−に出力する回路である。以下、図1を参照して本HS出力回路100の個々のブロックについて詳細に説明する。
制御回路10は、ロジック回路11及びスイッチ制御回路12によって構成されている。ロジック回路11は、フリップフロップ回路FF11〜FF13、インバータINV11〜INV13を有している。フリップフロップ回路FF11の入力にはデータ入力端子DATAが接続され、フリップフロップ回路FF12の入力にはインバータINV11を介してデータ入力端子DATAが接続されている。また、フリップフロップ回路FF13の入力には、インバータINV12を介してイネーブル端子ENABLEが接続されている。フリップフロップ回路FF11〜FF13の出力Qの接続に関しては、後述するスイッチ制御回路12の構成と併せて説明する。また、フリップフロップ回路FF11〜FF13のクロック部には、クロック端子CLOCKが接続され、リセット部にはインバータINV13を介してモード切替端子MODEが接続されている。
スイッチ制御回路12は、反転論理積回路(以下、NAND回路と称す)4、5、インバータINV21〜INV23、レベルシフタ2、遅延調整回路3を有している。レベルシフタ2の入力はレベルシフタ1を介してモード切替端子MODEに接続され、出力はインバータINV23を介してNAND回路4及びNAND回路5の入力に接続されている。また、NAND回路4の入力には、インバータINV21を介してフリップフロップ回路FF11の出力Qが接続され、NAND回路5の入力には、インバータINV22を介してフリップフロップ回路FF12の出力Qが接続されている。また、NAND回路4及びNAND回路5の出力Qの接続に関しては、後述するプリバッファ30の構成と併せて説明する。また、遅延調整回路3の入力はレベルシフタ1を介してモード切替端子MODEに接続され、出力は遮断回路30に接続されている。
プリバッファ20は、インバータINV31〜INV33を有している。インバータINV31、インバータINV32の入力はそれぞれ、NAND回路4の出力、NAND回路5の出力に接続され、インバータINV33の入力はフリップフロップ回路FF13の出力Qに接続されている。また、インバータINV31〜INV33の出力の接続に関しては、後述する遮断回路30の構成と併せて説明する。プリバッファ20を構成するインバータINV31〜INV33は第1の電源電圧VDD1に接続されている。
遮断回路30は、PMOSトランジスタP1〜P6、NMOSトランジスタN1〜N3を有している。NMOSトランジスタN1及びPMOSトランジスタP1はトランスファゲートTG1を構成している。NMOSトランジスタN1のドレインとPMOSトランジスタP1のドレインは共通に接続され、NMOSトランジスタN1のソースとPMOSトランジスタP1のソースは共通に接続されている。また、トランスファゲートTG1の入力にはインバータINV31の出力が接続されている。NMOSトランジスタN2及びPMOSトランジスタP2はトランスファゲートTG2を構成している。NMOSトランジスタN2のドレインとPMOSトランジスタP2のドレインは共通に接続され、NMOSトランジスタN2のソースとPMOSトランジスタP2のソースは共通に接続されている。また、トランスファゲートTG2の入力にはインバータINV32の出力が接続されている。NMOSトランジスタN3及びPMOSトランジスタP3はトランスファゲートTG3を構成している。NMOSトランジスタN3のドレインとPMOSトランジスタP3のドレインは共通に接続され、NMOSトランジスタN3のソースとPMOSトランジスタP3のソースは共通に接続されている。また、トランスファゲートTG3の入力にはインバータINV33の出力が接続されている。また、トランスゲートTG1〜TG3の出力に関しては、後述するメインバッファ40の構成と併せて説明する。
NMOSトランジスタN1〜N3のゲートにはインバータINV1を介して遅延調整回路3の出力が接続され、PMOSトランジスタP1〜P3のゲートには遅延調整回路3の出力が接続されている。
PMOSトランジスタP4〜P6のソースは第2の電源電圧VDD2(>第1の電源電圧VDD1)に接続され、ゲートはインバータINV1を介して遅延調整回路3の出力に接続されている。PMOSトランジスタP4のドレインは、トランスファゲートTG1の出力とメインバッファ40内部のPMOSトランジスタP7のゲートとの間のノードに接続されている。また、PMOSトランジスタP5のドレインは、トランスファゲートTG2の出力とメインバッファ40内部のPMOSトランジスタP8のゲートとの間のノードに接続されている。また、PMOSトランジスタP6のドレインは、トランスファゲートTG3の出力とメインバッファ40内部のPMOSトランジスタP9のゲートとの間のノードに接続されている。
メインバッファ40は、PMOSトランジスタP7〜P9、抵抗R1、R2、電流源Isを有している。PMOSトランジスタP7及びP8は差動回路を構成している。PMOSトランジスタP7のドレインは入出力端子D+に接続され、PMOSトランジスタP8のドレインは入出力端子D−に接続されている。また、PMOSトランジスタP7及びP8のソースは電流源Isを介して第2の電源電圧VDD2(>第1の電源電圧VDD1)に接続されている。PMOSトランジスタP7のゲートはトランスファゲートTG1の出力に接続され、PMOSトランジスタP8のゲートはトランスファゲートTG2の出力に接続されている。PMOSトランジスタP9のソースは、電流源Isを介して第2の電源電圧VDD2に接続され、ドレインは接地電位に接続されている。PMOSトランジスタP9のゲートはトランスファゲートTG3の出力に接続されている。抵抗R1の一端はPMOSトランジスタP8のドレインと入出力端子D−との間のノードに接続され、他端は接地電位に接続されている。また、抵抗R2の一端はPMOSトランジスタP7のドレインと入出力端子D+との間のノードに接続され、他端は接地電位に接続されている。
図2は、図1に示されたHS出力回路100における各部の波形を示すタイミングチャートである。以下、図1及び図2を参照して本実施の形態のHS出力回路100の動作についてより詳細に説明する。
まず、FS/LSモードの動作について説明する(図2、T0〜T1、T2〜T3参照)。モード切替端子MODEに入力されるモード切替信号MSは、"H"レベルである。この"H"レベルのモード切替信号MSは、インバータINV13を介してフリップフロップ回路FF11〜FF13それぞれのリセット端子へと入力される。このため、フリップフロップ回路FF11〜FF13は、リセットされる。従って、フリップフロップ回路FF11〜FF13から出力されるデータ信号DSは"L"レベルとなる。
フリップフロップ回路FF11によって出力されたデータ信号DSは、インバータINV21を介して反転され、NAND回路4へと入力される。一方、モード切替端子MODEに入力されたモード切替信号MSは、インバータINV23を介して反転され(図2、TaにおけるノードE参照)、NAND回路4へと入力される。このため、NAND回路4から出力されるデータ信号DSは、"H"レベルとなる。(図2、TaにおけるノードA'参照)。NAND回路4によって出力されたデータ信号DSは、インバータINV31へと入力される。このため、インバータINV31から出力されるデータ信号DSは、"L"レベルとなる(図2、TaにおけるノードB+参照)。
一方、フリップフロップ回路FF12によって出力されたデータ信号DSは、インバータINV22を介して反転され、NAND回路5へと入力される。一方、モード切替端子MODEに入力されたモード切替信号MSは、インバータINV23を介して反転され、NAND回路5へと入力される。このため、NAND回路5から出力されるデータ信号DSは、"H"レベルとなる。NAND回路5によって出力されたデータ信号DSは、インバータINV32へと入力される。このため、INV32から出力されるデータ信号DSは"L"レベルとなる。
また、モード切替端子MODEに入力されたモード切替信号MSは、遅延調整回路3へと入力される。遅延調整回路3は、このモード切替信号MSの入力に基づいて、スイッチ制御信号を生成する。このスイッチ制御信号は、トランスファゲートTG1〜TG3を構成するPMOSトランジスタP1〜P3のゲートへと入力される。また、スイッチ制御信号は、インバータINV1を介して反転し、トランスファゲートを構成するNMOSトランジスタN1〜N3のゲートへと入力される。このため、トランスファゲートTG1〜TG3はオフ状態となる。すなわち、プリバッファ20内部のインバータINV31及びINV32によって出力されるデータ信号DS及びインバータINV33によって出力されるイネーブル信号ESは遮断される。
インバータINV1から出力されるスイッチ制御信号は"L"レベルである。このスイッチ制御信号は、PMOSトランジスタP4〜P6のゲートへと入力される。このため、PMOSトランジスタP4〜P6はオン状態となる。よって、PMOSトランジスタP4、P5、P6のそれぞれに接続されたメインバッファ40内部のPMOSトランジスタP7、P8、P9のゲートには、電源電圧VDD2が接続される。すなわち、FS/LSモードにおいて、メインバッファ40の入力は、第2の電源電圧(例えば3.3V)に固定される(図2、TaにおけるノードC参照)。また、PMOSトランジスタP7〜P9のゲートには"H"レベルの信号(電源電圧VDD2)が入力されるため、PMOSトランジスタP7〜P9はオフ状態となる。従って、メインバッファ40からの出力は停止される。この場合、入出力端子D+には、FS/LS出力回路(図8参照)によって出力される、例えば3.3Vの信号が印加される(図2、TaにおけるノードD+参照)。
このように、FS/LSモードでは、モード切替信号MSに応じて生成されたスイッチ制御信号に基づいて、遮断回路30は、プリバッファ20とメインバッファ40との接続を遮断状態とする。この場合、スイッチ制御回路12から入力したデータ信号DSに基づいて、インバータINV31、32から出力されるデータ信号DSは、"L"レベルとなる。さらに、メインバッファ40の入力は、第2の電源電圧に固定される。
続いて、上述したFS/LSモードから、HSモードに切り替わるときの動作について説明する(図2、T1〜T1'参照)。この場合、モード切替端子MODEに入力されるモード切替信号MSは"L"レベルである。このモード切替信号MSは、遅延調整回路3へと入力される。遅延調整回路3は、プリバッファ20によって出力されている"L"レベルの信号が遷移するタイミングと、メインバッファ40に入力されている信号の第2の電源電圧から第1の電源電圧に遷移するタイミングとを略同一に調整するように遮断回路30を制御している。すなわち、遅延調整回路3は、モード切替信号MSを入力し、所定の期間遅延させたスイッチ制御信号を出力する。このため、遮断回路30は、モード切替信号MSが"H"レベルから"L"レベルへと遷移してから、所定の期間遅延してオフ状態からオン状態へと切り替わる。従って、遮断回路30がオフ状態からオン状態に切り替わる時点においては、プリバッファ20は"L"レベルの信号を出力することができる。
遅延調整回路3によって遅延させたスイッチ制御信号は、"L"レベルである。このスイッチ制御信号は、メインバッファPMOSトランジスタP1〜P3のゲートへと入力される。また、このスイッチ制御信号は、インバータINV1を介して反転し、NMOSトランジスタN1〜N3のゲートへと入力される。このため、トランスファゲートTG1〜TG3はオン状態となる。そして、インバータINV1から出力されるスイッチ制御信号は、"H"レベルである。このスイッチ制御信号は、PMOSトランジスタP4〜P6のゲートへと入力される。このため、PMOSトランジスタP1〜P3はオフ状態となる。
図3は、HS出力回路100内部のプリバッファ20、遮断回路30、及びメインバッファ40の一部を抜き出した図である。以下、図3を参照して、FS/LSモードからHSモードに切り替わるときの動作について説明する。プリバッファ20内部のインバータINV31は、PMOSトランジスタP31及びNMOSトランジスタN31によって構成されている。PMOSトランジスタP31のソースは第1の電源電位VDD1に接続され、ドレインはNMOSトランジスタN31のドレインに接続されている。また、NMOSトランジスタN31のソースは接地電位に接続されている。PMOSトランジスタP31とNMOSトランジスタN31との間のノードには、トランスファゲートTG1の一端が接続されている。また、トランスファゲートTG1の他端には、寄生容量Cの一端が接続されている。また、寄生容量Cの他端は接地電位に接続されている。この寄生容量Cは、PMOSトランジスタP7のゲート−ソース、あるいはゲート−ドレイン間に形成される寄生容量であって、図4では模式的に容量Cとして示している。また、トランスファゲートTG1と寄生容量Cとの間のノードは、PMOSトランジスタP4を介して第2の電源電圧VDD2に接続されている。
トランスファゲートTG1がオン状態になると、PMOSトランジスタP7に入力されるゲート電圧は、第2の電源電圧VDD2から、第2の電源電圧VDD2よりも低い第1の電源電圧VDD1へと遷移する。従って、PMOSトランジスタP7の寄生容量Cに蓄積された電荷はインバータINV31へと流れる。
一方、FS/LSモードから、HSモードに切り替わる時点(図2、T1参照)において、インバータINV31内部のPMOSトランジスタP31及びNMOSトランジスタN31のゲートには、"H"レベルの信号が入力される。このため、PMOSトランジスタP31はオフ状態となり、NMOSトランジスタN31はオン状態となる。よって、インバータINV31から出力される信号は"L"レベルとなる。従って、寄生容量Cに蓄積された電荷は、NMOSトランジスタN31を介して接地電位へと流れる。
このように、FS/LSモードから、HSモードに切り替わる時点において、インバータINV31に入力される信号は、"H"レベルであり、インバータINV31から出力される信号は"L"レベルである。このため、トランスファゲートTG1が導通状態になると、PMOSトランジスタP7の寄生容量Cに蓄積された電荷は、NMOSトランジスタN31を介して接地電位へと流れる。
なお、図3では、トランスファゲートTG1を介したPMOSトランジスタ7からインバータINV31への電荷の流れについて示したが、トランスファゲートTG2を介したPMOSトランジスタP8からインバータINV32への電荷の流れ、あるいはトランスファゲートTG3を介したPMOSトランジスタP9からインバータINV33への電荷の流れについても同一であるため、詳細な説明は省略する。
このように、HS出力回路100は、FS/LSモードからHSモードに切り替わる時点において、プリバッファ20に"H"レベルの信号を入力するスイッチ制御回路12を設けることで、メインバッファ40におけるPMOSトランジスタの寄生容量Cに蓄積された電荷は接地電位へと流れる。
続いて、HSモードの動作について説明する(図2、T1'〜T2参照)。モード切替端子MODEに入力されるモード切替信号MSは、"L"レベルである。このモード切替信号MSの入力に基づいて、インバータINV13から出力されるモード切替信号MSは、"H"レベルとなる。このため、フリップフロップ回路FF11〜フリップフロップ回路FF13のリセット部には、モード切替信号MSが入力される。従って、フリップフロップ回路FF11〜フリップフロップ回路FF13のリセットは解除される。このため、フリップフロップ回路FF11は、クロック信号CKに基づいてデータ入力端子DATAに入力されたデータ信号DSをプラス信号として出力する(以下、データ信号DS+と称す)。一方、フリップフロップ回路FF12は、クロック信号CKに基づいて、インバータINV11を介してデータ入力端子DATAに入力されたデータ信号DSをマイナス信号として出力する(以下、データ信号DS−と称す)。また、フリップフロップ回路FF13は、クロック信号CKに基づいて、イネーブル端子ENABLEに入力されたイネーブル信号ESを出力する。
フリップフロップ回路FF11によって出力されたデータ信号DS+は、インバータINV21を介してNAND回路4へと入力される。一方、モード切替端子MODEに入力されたモード切替信号MSは、インバータINV23を介して反転され、NAND回路4へと入力される。このため、NAND回路4から出力されるデータ信号DSは、"H"レベルの信号あるいは"L"レベルとなる(図2、T1'〜T2、A'参照)。NAND回路4によって出力されたデータ信号DSはインバータINV31へと入力される。インバータINV31はNAND回路4によって出力されたデータ信号DSを反転した信号を出力する。(図2、T1'〜T2、B+参照)。インバータINV31によって出力されたデータ信号DS+は、オン状態であるトランスファゲートTG1を介してPMOSトランジスタP7へと入力される(図2、T1'〜T2、C参照)。
一方、フリップフロップ回路FF12によって出力されたデータ信号DS−は、インバータINV22を介してNAND回路5へと入力される。一方、モード切替端子MODEに入力されたモード切替信号MSが"L"レベルである場合、インバータINV23からは"H"レベルの信号が出力され、NAND回路5へと入力される。このため、NAND回路5から出力されるデータ信号DS−は、"H"レベルあるいは"L"レベルとなる。NAND回路5によって出力されたデータ信号は、インバータINV32へと入力される。インバータINV32は、NAND回路5によって出力されたデータ信号DSを反転した信号を出力する。インバータINV32によって出力されたデータ信号DS−は、オン状態であるトランスファゲートTG2を介してPMOSトランジスタP8へと入力される。
また、フリップフロップ回路FF13によって出力されたイネーブル信号ESは、インバータINV33へと入力される。インバータINV33は、フリップフロップ回路FF13によって出力されたイネーブル信号ESを反転した信号を出力する。インバータINV33によって出力されたイネーブル信号ESは、オン状態であるトランスファゲートTG3を介してPMOSトランジスタP9へと入力される。
PMOSトランジスタP9のゲートに入力されるイネーブル信号ESは"H"レベルとなり、PMOSトランジスタP9はオフ状態となる。この状態で、PMOSトランジスタP7に"H"レベルの信号が入力されると、PMOSトランジスタP7はオフ状態となる。このため、入出力端子D+には"L"レベルの信号が出力される(図2、D+参照)。その後、PMOSトランジスタP7に"L"レベルの信号が入力されると、PMOSトランジスタP7はオン状態となる。このため、入出力端子D+には"H"レベルの信号が出力される。この場合、入出力端子D+に出力される信号の電圧レベルは、Is×R2である。
また、PMOSトランジスタP9がオフ状態である場合に、PMOSトランジスタP8に"L"レベルの信号が入力されると、PMOSトランジスタP8はオン状態となる。このため、入出力端子D−には"H"レベルの信号が出力される。この場合、入出力端子D−に出力される信号の電圧レベルは、Is×R1である。その後、PMOSトランジスタP8に"H"レベルの信号が入力されると、PMOSトランジスタP8はオフ状態となる。このため、入出力端子D−には"L"レベルの信号が出力される。このようにメインバッファ40は、差動回路を構成するPMOSトランジスタP7及びPMOSトランジスタP8が交互にオン、オフ状態を繰り返すことで、所定の振幅レベルを持ったデータ信号D+、D−をそれぞれ、入出力端子D+、入出力端子D−へ出力することができる。
このように、HSモードにおいて、遮断回路30は導通状態である。このため、データ入力端子DATAに入力したデータ信号DSは、遮断回路30を介して入出力端子D+、入出力端子D−へと出力される。
以上に示したように、本実施の形態におけるHS出力回路100では、FS/LSモードからHSモードに切り替わる時点において、プリバッファ20に"H"レベルの信号を入力するスイッチ制御回路12を設ける。このスイッチ制御回路12は、モード切替信号MSの論理レベルに応じてデータ信号DSの出力を制御している。このため、スイッチ制御回路12は、プリバッファ20に対して"H"レベルの信号を出力することが可能である。この"H"レベルの信号に基づいて、プリバッファ20におけるインバータINV内部の接地電位に接続されているNMOSトランジスタはオン状態となる。従って、メインバッファ40におけるPMOSトランジスタの寄生容量Cに蓄積された電荷を接地電位に流すことが可能である。
従って、本実施の形態におけるHS出力回路100では、プリバッファ20の出力に発生するスパイクノイズを抑制することが可能である。すなわち、モード切替時において、プリバッファ20内部のNMOSトランジスタに過電圧が印加されることを防止することで、NMOSトランジスタの劣化あるいは、破壊を防止することが可能である。
また、HS出力回路100では、仮にスパイクノイズが発生し、NMOSトランジスタN31のドレインの電圧が上昇したとしても、NMOSトランジスタN31のゲート電圧はVDD1である。このため、NMOSトランジスタN31のゲート・ドレイン間の電圧はドレイン電圧の上昇分からゲート電圧VDD1を引いた値となる。すなわち、NMOSトランジスタN31におけるゲート酸化膜にかかる電圧はスパイクノイズの大きさに比べて小さくなる。従って、HS出力回路100では、仮にインバータINV31の出力にスパイクノイズが発生した場合であっても、NMOSトランジスタのゲート・ドレイン間の電圧の上昇を抑制することが可能である。よって、本実施の形態では、NMOSトランジスタN31の劣化あるいは破壊を防止することが可能である。
また、本実施の形態におけるHS出力回路100では、プリバッファ20によって出力されている"L"レベルの信号が遷移するタイミングと、メインバッファ40に入力されている信号の第2の電源電圧から第1の電源電圧に遷移するタイミングとを略同一に調整するように遮断回路30を制御する遅延調整回路3を設けている。この遅延調整回路3では、モード切替信号MSが"H"レベルから"L"レベルへ遷移してから所定の期間遅延させて、遮断回路30をオフ状態からオン状態へと切り替えているため、遮断回路30がオフ状態からオン状態に切り替わる時点においては、プリバッファ20は"L"レベルの信号を出力することが可能である。
実施の形態2
図4は、本実施の形態2のHS出力回路200を示す図である。なお、図4において、図1と共通する構成に関しては、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。実施の形態1におけるHS出力回路100では、ロジック回路11とプリバッファ20との間にスイッチ制御回路12を設けている。一方、本実施の形態におけるHS出力回路200では、実施の形態1におけるロジック回路11とは内部構成が異なるロジック回路13と、プリバッファ20との間にセットリセット回路14が設けられている。
ロジック回路13は、ロジック回路11のフリップフロップ回路FF11〜FF13をフリップフリップ回路FF61〜FF63に変更した回路である。フリップフロップ回路FF61〜FF63のセット端子、リセット端子に関する接続関係以外は、ロジック回路11と同一の構成であるため、説明を省略する。また、フリップフロップ回路FF61〜FF63のセット端子及びリセット端子の接続関係に関しては、後述するセットリセット回路14の構成と併せて説明する。
セットリセット回路14は、EXNOR(EXCLUSIVE NOR)回路6、OR回路7、遅延素子8、遅延素子9、遅延調整回路3を有している。EXNOR回路6の入力には、インバータINV13を介して接続されたモード切替端子MODEと、遅延素子8が接続されている。EXNOR回路6の出力は、フリップフロップ回路FF61、FF62のセット端子に接続されている。OR回路7の入力には、インバータINV13を介して接続されたモード切替端子MODEと、遅延素子9が接続されている。また、OR回路の出力は、フリップフロップ回路FF61、FF62のリセット端子に接続されている。
以下、図4及び図5に示すタイミングチャートを参照して本実施の形態のHS出力回路200の動作について説明する。実施の形態1では、スイッチ制御回路12によって演算された演算結果をプリバッファ20に入力することで、プリバッファ20とメインバッファ40との導通状態を制御する遮断回路30がオフ状態からオン状態に切り替わるときに、メインバッファ40からプリバッファ20に接続された接地電位への電流経路を形成する。一方、本実施の形態では、セットリセット回路14によって、ロジック回路13から出力される演算結果を制御することで、プリバッファ20とメインバッファ40との導通状態を制御する遮断回路30がオフ状態からオン状態に切り替わるときに、メインバッファ40からプリバッファ20に接続された接地電位への電流経路を形成する。なお、本実施の形態におけるHS出力回路200の動作は、ロジック回路13及びセットリセット回路14の動作を除いて、実施の形態1におけるHS出力回路100の動作と同一である。従って、ここではFS/LSモードからHSモードに切り替わるときのロジック回路13及びセットリセット回路14の動作についてのみ説明する。
FS/LSモードにおいて、モード切替端子MODEに入力されるモード切替信号MSは"H"レベルである。このモード切替信号MSは、インバータINV13を介して反転され、EXNOR回路6及びOR回路7へと入力される。すなわち、EXNOR回路6及びNOR回路7の入力には"L"レベルの信号が入力される。このため、EXNOR回路6から出力される信号は"H"レベルとなり(図5、TbにおけるノードSB参照)、OR回路7から出力される信号は"L"レベルとなる(図5、TbにおけるノードRB参照)。従って、フリップフロップ回路FF61及びFF62から出力される信号は、"L"レベルとなる(図5、TbにおけるノードA参照)。
そして、モード切替信号MSが"H"レベルから"L"レベルに切り替わるとき、OR回路7の入力には、インバータINV13を介して反転された"H"レベルの信号と遅延素子9を介して遅延した"L"レベルの信号が入力される。このため、OR回路7からは"H"レベルの信号が出力される(図5、TcにおけるノードRB参照)。一方、EXNOR回路6の入力には、インバータINV13を介して反転された"H"レベルの信号と遅延素子9を介して遅延した"L"レベルの信号が入力される。よって、EXNOR回路6から出力される信号は"L"レベルとなる(図5、TcにおけるノードSB参照)。
このセット信号及びリセット信号に基づいて、フリップフロップ回路FF61及びFF62から出力される信号は、"H"レベルとなる(図5、TCにおけるノードA参照)。この"H"レベルの信号の入力に基づいて、インバータINV31は、"L"レベルの信号を出力する(図5、TcにおけるノードB+参照)。
ここで、遮断回路30のトランスファゲートTG1〜TG3をオフ状態からオン状態に切り替える。なお、本実施の形態におけるHS出力回路200では、実施の形態1に示したように、遅延調整回路3によって、モード切替信号MSが"H"レベルから"L"レベルへ切り替わってから所定の期間遅延させてスイッチ制御信号を出力している。このスイッチ制御信号に基づいて、トランスファゲートTG1〜TG3は、オフ状態からオン状態へと切り替わる。インバータINV31内部のPMOSトランジスタP31及びNMOSトランジスタN31のゲートには、"H"レベルの信号が入力される。このため、PMOSトランジスタP31はオフ状態となり、NMOSトランジスタN31はオン状態となる(図3参照)。よって、インバータINV31からは"L"レベルの信号が出力される。従って、寄生容量Cに蓄積された電荷は、NMOSトランジスタN31を介して接地電位へと流れる。
以上に示したように、本実施の形態におけるHS出力回路200では、セットリセット回路14によって、ロジック回路13から出力される演算結果を制御することで、プリバッファ20とメインバッファ40との導通状態を制御する遮断回路30がオフ状態からオン状態に切り替わるときに、メインバッファ40からプリバッファ20に接続された接地電位への電流経路を形成する。すなわち、ロジック回路13は、FS/LSモードからHSモードに切り替わる時点において、プリバッファ20に"H"レベルの信号を入力する。この"H"レベルの信号に基づいて、プリバッファ20におけるインバータ内部の接地電位に接続されているNMOSトランジスタはオン状態となる。従って、HS出力回路200では、メインバッファ40におけるPMOSトランジスタの寄生容量Cに蓄積された電荷を接地電位に流すことが可能である。
実施の形態3
図6は、本実施の形態3のHS出力回路300を示す図である。なお、図6において、図1と共通する構成に関しては、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。実施の形態1におけるHS出力回路100では、ロジック回路11とプリバッファ20との間にスイッチ制御回路12を設けている。一方、本実施の形態におけるHS出力回路300では、実施の形態1におけるプリバッファ20とは内部構成が異なるプリバッファ50と、ロジック回路11との間にプリバッファ制御回路15を設けている。
プリバッファ制御回路15は、レベルシフタ2、インバータINV81、遅延調整回路3を有している。レベルシフタ2及び遅延調整回路3の接続関係については、実施の形態1におけるスイッチ制御回路12と同一であるため、説明を省略する。インバータINV81の入力にはレベルシフタ2の出力が接続されている。
プリバッファ50は、クロックドインバータCNV91、92、スイッチに相当するNMOSトランジスタN4及びN5、インバータINV91を有している。クロックドインバータCNV91の入力はフリップフロップ回路FF11の出力に接続され、出力はトランスファゲートTG1の一端に接続されている。また、クロックドインバータCNV92の入力はフリップフロップ回路FF12の出力に接続され、出力はトランスファゲートTG2の一端に接続されている。クロックドインバータCNV91の反転制御端子及び正転制御端子はそれぞれ、クロックドインバータCNV92の反転制御端子及び正転制御端子に接続されている。また、クロックドインバータCNV91の正転制御端子とクロックドインバータCNV92の正転制御端子との間のノードは、インバータINV81の出力に接続されている。NMOSトランジスタN4のソースは接地電位に接続され、ドレインはクロックドインバータCNV91とトランスファゲートTG1との間のノードに接続されている。NMOSトランジスタN5のソースは接地電位に接続され、ドレインはクロックドインバータCNV92とトランスファゲートTG2との間のノードに接続されている。NMOSトランジスタN4及びNMOSトランジスタN5のゲートは、レベルシフタ2の出力に接続されている。また、プリバッファ50は第1の電源電圧VDD1に接続されている。
以下、図6及び図7に示すタイミングチャートを参照して本実施の形態のHS出力回路300の動作について説明する。実施の形態1では、スイッチ制御回路12によって生成された演算結果をプリバッファ20に入力することで、プリバッファ20とメインバッファ40との導通状態を制御する遮断回路30がオフ状態からオン状態に切り替わるときに、メインバッファ40からプリバッファ20に接続された接地電位への電流経路を形成する。一方、本実施の形態では、プリバッファ制御回路15によって生成された論理結果に基づいて、プリバッファ50を動作させることで、プリバッファ50とメインバッファ40との導通状態を制御する遮断回路30がオフ状態からオン状態に切り替わるときに、メインバッファ40からプリバッファ50に接続された接地電位への電流経路を形成する。なお、本実施の形態におけるHS出力回路300の動作は、プリバッファ制御回路15及びプリバッファ50の動作を除いて、実施の形態1におけるHS出力回路100の動作と同一である。従って、ここではFS/LSモードからHSモードに切り替わるときのプリバッファ制御回路15及びプリバッファ50の動作についてのみ説明する。
FS/LSモードにおいて、モード切替端子MODEに入力されるモード切替信号MSは、"H"レベルである。このモード切替信号MSは、インバータINV81を介してクロックドインバータCNV91、CNV92の正転制御端子へ入力される。また、このモード切替信号MSは、クロックドインバータCNV91、CNV92の反転制御端子へ入力される。このため、クロックドインバータCNV91、CNV92はハイ・インピーダンス状態となる。また、NMOSトランジスタN4、N5のゲートには、モード切替信号MSが入力される。よって、NMOSトランジスタN4、N5はオン状態となる。
そして、FS/LSモードからHSモードに切り替わると、モード切替信号MSが"H"レベルから"L"レベルに切り替わる。ここで、遮断回路30のトランスファゲートTG1〜TG3をオフ状態からオン状態に切り替える。なお、本実施の形態におけるHS出力回路300では、実施の形態1に示したように、遅延調整回路3によって、モード切替信号MSが"H"レベルから"L"レベルへ切り替わってから所定の期間遅延させて、トランスファゲートTG1〜TG3をオフ状態からオン状態へと切り替えている。遮断回路30が導通状態になると、寄生容量Cに蓄積された電荷は、NMOSトランジスタN31を介して接地電位へと流れる。
以上に示したように、本実施の形態におけるHS出力回路300では、プリバッファ制御回路15によって生成された論理結果に基づいて、プリバッファ50を動作させることで、プリバッファ50とメインバッファ40との導通状態を制御する遮断回路30がオフ状態からオン状態に切り替わるときに、メインバッファ40からプリバッファ50に接続された接地電位への電流経路を形成する。すなわち、プリバッファ50は、FS/LSモードからHSモードに切り替わる時点において、プリバッファ制御回路15によって出力される信号に基づいて、クロックドインバータCNV91及びCNV92はハイ・インピーダンス状態であり、さらにNMOSトランジスタN4、N5がオン状態である。従って、HS出力回路300では、メインバッファ40におけるPMOSトランジスタの寄生容量Cに蓄積された電荷を接地電位に流すことが可能である。
以上、本発明では、FS/LSモードからHSモードに切り替わる時点において、プリバッファに"H"レベルの信号を入力する制御回路を設ける。従って、プリバッファとメインバッファとの導通状態を制御する遮断回路がオフ状態からオン状態に切り替わるときに、メインバッファにおけるPMOSトランジスタの寄生容量に蓄積された電荷をプリバッファの接地電位に流すことが可能である。
本実施の形態1に関わるHS出力回路100を示す図である。 本実施の形態1に関わるHS出力回路100における各点での波形を示すタイミングチャートである。 本実施の形態1に関わるHS出力回路100内部のプリバッファ、遮断回路、及びメインバッファの一部を抜きだした図である。 本実施の形態2に関わるHS出力回路200を示す図である。 本実施の形態2に関わるHS出力回路200における各点での波形を示すタイミングチャートである。 本実施の形態3に関わるHS出力回路300を示す図である。 本実施の形態3に関わるHS出力回路300における各点での波形を示すタイミングチャートである。 非特許文献1に記載のHS出力回路81を有するUSB入出力回路80を示す図である。 非特許文献1に記載のHS出力回路81を示す図である。 非特許文献1に記載のHS出力回路81における各点での波形を示すタイミングチャートである。 非特許文献1に記載のHS出力回路81内部のプリバッファ、遮断回路、及びメインバッファの一部を抜きだした図である。 特許文献1に記載の半導体装置120を示す図である。
符号の説明
100、200、300 HS出力回路
10 制御回路
11、13 ロジック回路
12 スイッチ制御回路
14 セットリセット回路
15 プリバッファ制御回路
20、50 プリバッファ
30 遮断回路
40 メインバッファ
1、2 レベルシフタ
3 遅延調整回路
4、5 NAND回路
6 EXNOR回路
7 OR回路
8、9 遅延素子
DATA データ入力端子
ENABLE イネーブル端子
CLOCK クロック入力端子
MODE モード切替端子
D+、D− 入出力端子
FF11〜FF13、FF61〜FF63 フリップフロップ回路
INV11〜INV13、INV21〜INV23 インバータ
INV1、INV31〜INV33 インバータ
P1〜P9 PMOSトランジスタ
N1〜N3 NMOSトランジスタ
R1、R2 抵抗
VDD1、VDD2 第1、第2の電源電圧
Is 電流源

Claims (10)

  1. 第1の電源電圧に基づいて、データ信号を伝達するプリバッファと、
    第1の電源電圧とは異なる第2の電源電圧に基づいて、前記プリバッファによって伝達されたデータ信号を増幅して出力するメインバッファと、
    スイッチ制御信号に基づいて、前記プリバッファと前記メインバッファとの導通状態を制御するスイッチ部と、
    前記スイッチ制御信号の生成と、前記スイッチ制御信号の論理レベルの遷移に応じて、前記プリバッファの出力レベルを接地電位にするように前記プリバッファを制御する前記データ信号の生成とを行う制御回路とを有する半導体装置。
  2. 前記制御回路は、
    モード切替信号に基づいて、
    前記プリバッファから出力される前記データ信号の遷移するタイミングと、前記メインバッファに入力される信号の前記第2の電源電圧から前記第1の電源電圧に遷移するタイミングとを略同一に調整するように前記スイッチ部に前記スイッチ制御信号を出力する遅延調整回路を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記遅延調整回路は、前記モード切替信号を入力し、前記データ信号が前記プリバッファに入力された後に、前記スイッチ制御信号を前記スイッチ部に出力することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記スイッチ部は、当該スイッチ部がオフ状態である場合、前記スイッチ制御信号に基づいて、前記メインバッファの入力を前記第2の電源電圧に固定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記制御回路は、
    外部から入力される入力データに基づいて、前記モード切替信号が第1のモードである場合に、前記データ信号を出力するスイッチ制御回路を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記スイッチ制御回路は、
    前記入力データに基づいた信号と前記第1のモードであるモード切替信号との反転論理積に基づいて、前記データ信号を出力することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記制御回路は、
    前記モード切替信号に応じた信号と、当該モード切替信号に応じた信号を遅延した信号とに基づいて、
    前記プリバッファに入力される前記データ信号の出力を制御する信号を生成するセットリセット回路を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記セットリセット回路は、前記モード切替信号に応じた信号と当該モード切替信号に応じた信号を遅延した信号との排他的論理和に基づいて、前記データ信号の出力を制御する前記信号を生成することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記制御回路は、
    前記モード切替信号に応じた信号を前記プリバッファに出力するプリバッファ制御回路を有し、
    前記プリバッファは、
    前記スイッチ部の入力と接地電位との間に接続され、
    前記モード切替信号に基づいて、オン状態あるいはオフ状態となるスイッチを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 入力されたデータを第1の電源電圧で駆動し出力するプリバッファと、
    前記プリバッファの出力を受け第2の電源電圧で駆動し出力するメインバッファと、
    前記プリバッファ及び前記メインバッファを選択しないことを示すモード信号が入力されているときには前記プリバッファの出力が接地となるように制御する制御回路とを備えることを特徴とする半導体装置。
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