JP3168977B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3168977B2
JP3168977B2 JP9292098A JP9292098A JP3168977B2 JP 3168977 B2 JP3168977 B2 JP 3168977B2 JP 9292098 A JP9292098 A JP 9292098A JP 9292098 A JP9292098 A JP 9292098A JP 3168977 B2 JP3168977 B2 JP 3168977B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に係わ
り、特にそれぞれ異なる電源電位が供給された論理回路
間を接続するためのレベル変換手段を有する半導体装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のレベル変換手段を用いる半導体
装置として、例えば電気的に書き込みおよび読み出しが
可能な不揮発性半導体記憶装置がある。この不揮発性半
導体記憶装置では、データの書き込みおよび消去のため
に、通常の電源電圧VCCとして5Vが用いられ、その
他に5Vよりも高い電源電圧VPPとして例えば12V
が用いられている。
【0003】その場合、同一半導体基板上にVCCが供
給されて動作する論理回路群と、VPPが供給されて動
作する論理回路群とが存在し、これらの電源電圧が異な
る回路間の信号接続においては、トランスファ用トラン
ジスタ(以下、トランスファゲートと称す)を介して接
続することによって、VCCで動作する回路にVPPが
供給されることがないように電気的に分離する方法が用
いられている。
【0004】さらに、VPPで動作する回路へ供給され
る入力信号の論理レベルのロウレベルから論理レベルの
ハイレベルとなるVCCレベルまたはVPPレベルに速
く持ち上げるために、レベル変換手段を設けるのが一般
的である。
【0005】このレベル変換手段が不揮発性半導体記憶
装置のデコーダ回路に適用された一例の主要部を図5に
示す。
【0006】図5を参照すると、入力端子IN1〜IN
3を有しPチャネル型MOSトランジスタ(以下、PM
OSトランジスタと称す)P1〜P3およびNチャネル
型MOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと
称す)N1〜N3からなるNAND回路1には動作電源
としてVCCが供給され、出力端子OUTを有するイン
バータ回路2には動作電源としてVPPが供給されると
ともに、これらNAND回路1の出力端とインバータ回
路2の入力端との間にトランスファゲートN4が直列接
続され、そのゲート電極にはVCCが供給されている。
【0007】このトランスファゲートN4の出力端およ
び電源端子Vpp間にPMOSトランジスタ4が接続さ
れ、そのゲート電極にはPMOSトランジスタ5および
NMOSトランジスタN5からなり動作電源としてVP
Pが供給されるインバータ回路2の出力端が接続され、
かつその入力端はトランスファゲートN4の出力端に接
続されたレベル変換回路を含んで構成されている。
【0008】この回路の動作を、まず、前段論理回路の
NAND回路1がハイレベルを出力する場合から説明す
る。NAND回路1の入力端IN1〜IN3に供給され
る信号の少なくとも1つがロウレベルになると、NAN
D回路1はハイレベルのデータをトランスファゲートN
4へ出力する。トランスファゲートN4はゲート電極に
VCCが供給されているので動作時は常時導通状態にあ
り、節点Aに伝達されたハイレベルのデータを節点Bに
伝達する。この節点Bにおけるハイレベルはトランスフ
ァゲートN4のしきい値電圧分だけ低下したハイレベル
(VCC−VTN4)である。
【0009】この節点Bのハイレベルはインバータ回路
3で反転されてロウレベルとなり、PMOSトランジス
タP4を導通させるので、節点Bのハイレベル(VCC
−VTN4 )は端子VppのVPPレベルまで持ち上げら
れる。したがって、インバータ回路2の出力端子OUT
の電位はロウレベルを出力する。
【0010】次に、NAND回路1がロウレベルを出力
する場合を説明する。NAND回路1の入力端IN1〜
IN3に供給される信号が全てハイレベルになると、N
AND回路1はロウレベルを節点Aを介してトランスフ
アゲートN4へ出力する。
【0011】このときもトランスフアゲートN4は導通
状態にあるから、節点Aのロウレベルを節点Bへ伝達す
る。このロウレベルがインバータ回路3で反転されてハ
イレベルになり、PMOSトランジスタP4を非導通状
態にするので、節点Bの電位はロウレベルのままであ
り、したがってインバータ回路2はハイレベルを出力端
子OUTへ出力する。
【0012】すなわち、VCC系の前段回路であるNA
ND回路1の出力は、レベル変換回路によってレベル変
換されてVPP系の後段回路のイバータ3に伝達される
ことになる。
【0013】この種のレベル変換手段の他の一例が、I
EEE JOURNAL OF SOLIDSTATE
CIRCUITS,VOL,SC.18,NO.5,
OCTOBER 1993,第556頁に記載されてい
る。同誌所載のデコーダ回路の主要部の回路図を示した
図6を参照すると、ゲート電極がRow Clock端
子に接続されたPMOSトランジスタP1およびゲート
電極にPredecoder1〜3端子が接続されたN
1〜N3からなるNAND回路4には電源電圧としてV
CCが供給されている。
【0014】このNAND回路1の出力端は、節点A、
トランスファゲータトN4および節点Bを介して、電源
電圧としてVPPが供給されるインバータ回路2の入力
端に接続されている。
【0015】節点Bおよび端子Vcc間にはPMOSト
ランジスタP4が接続され、PMOSトランジスタP4
のゲート電極はインバータ回路2の出力端が接続され、
トランスファゲートN4およびPMOSトランジスタP
4でレベル変換回路を構成している。
【0016】この回路の動作を説明する。まずNAND
回路4の出力がハイレベルを出力する場合は、Pred
ecoder1〜3端子に供給される信号のうち少なく
とも1つがロウレベルになり、かつRow Clock
端子に供給される信号ががロウレベルになると、NAN
D回路4はPMOSトランジスタP1が導通して得られ
たVCCのハイレベルを節点Aを介してトランスファゲ
ートN4に伝達する。トランスファゲートN4はゲート
電極にVCCが供給されて導通状態にあるから節点Aの
ハイレベルを節点Bを介してインバータ回路2に伝達す
る。このとき節点Bのハイレベルは(VCC−VTN4 )
である。
【0017】インバータ回路2はロウレベルを出力する
が、同時にこのロウレベルをPMOSトラジスタP4の
ゲート電極にも供給するので、PMOSトラジスタP4
は導通し節点Bの電位(VCC−VTN4 )をVPPレベ
ルに持ち上げる。
【0018】一方、NAND回路4の出力がロウレベル
を出力する場合は、Predecoder1〜3端子に
供給される信号が全てハイレベルになり、かつRow
Clock端子に供給される信号がハイレベルになる
と、NAND回路4はPMOSトランジスタP1が非導
通状態になり、NMOSトランジスタN1〜N3が全て
導通して出力端は接地電位となりロウレベルを節点Aを
介してトランスファゲートN4に伝達する。このロウレ
ベルはトランスファゲートN4および節点Bを介してイ
ンバータ回路2に伝達され、その出力はハイレベルにな
る。このハイレベルによってPMOSトランジスタP4
は非導通状態になり、節点Bはロウレベルのままであ
る。
【0019】すなわち、この例の場合も、VCC系の前
段回路のNAND回路4の出力は、レベル変換回路によ
ってレベル変換されてVPP系の後段回路のインバータ
回路2に伝達されることになる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
装置において、図5で説明した例の場合は、節点BがV
CC電位のハイレベルからVPPレベルのハイレベルへ
プルアップされるときに、節点Aの電位を節点Bへ伝達
する伝達時間がトランスファゲートN4の導通抵抗が大
きいために長くなるという問題がある。例えば、この節
点Aおよび節点Bにおける伝達時間の関係を波形図で示
した図7を参照すると、この図は縦軸に電源電圧を示
し、横軸に時間を示してある。節点Bにおける電位が時
間t1から時間t5間でロウレベルからハイレベルヘ遷
移するのに要する時間は、節点Aの電位が時間t1から
時間t2の間でロウレベルからハイレベルヘ遷移するの
に要する時間よりも長いため(t5>t1)、PMOS
トランジスタP4のゲート電極に供給されるインバータ
回路2の出力もハイレベルからロウレベルへ遷移する時
間が長くなり、PMOSトランジスタP4が導通状態に
なるのも遅れることになる。
【0021】したがって、PMOSトランジスタP4が
節点Bの電位をVCC−VTN4 レベルからVPPレベル
にプルアップする時間も遅れ、インバータ回路2の出力
端子OUTの電位がロウレベルになるのも遅れてしまう
という問題があった。
【0022】また、節点Bの電位をプルダウンする場合
も、トランスファゲートN4の導通抵抗が大きいため、
時間t6で節点AおよびBがハイレベルからロウレベル
へ遷移し始め、時間t7で節点Aがロウレベルになるの
に対し、節点Bは時間t10でロウレベルになるので、
節点Aの電位を節点Bへ伝達する伝達時間が長くなる
(t10>t7)。
【0023】すなわち、節点Aの電位がハイレベルから
ロウレベルへ遷移すると、節点Bもトランスファゲート
N4を介してハイレベルからロウレベルへ遷移するのに
要する時間が長くなり、インバータ回路2の出力がロウ
レベルからハイレベルへ遷移する時間も長くなる。
【0024】したがって、PMOSトランジスタP4が
導通状態から非導通状態になるのも遅れ、インバータ回
路2の出力端子OUTの電位がハイレベルになるのも遅
れる。 一方、図6を用いて説明した従来例において
は、節点Bの電位をプルアップする場合、節点Aの電位
がロウレベルからハイレベル遷移する時間もトランスフ
ァゲートN4の導通抵抗が大きいので、節点Bでの遷移
時間も遅れ、インバータ回路の出力端子OUTもハイレ
ベルからロウレベルへ変化するのが遅れる。
【0025】したがって、この遅れた出力端子OUTの
電位が供給されるPMOSトランジスタP4も非導通状
態から導通状態へ変化するのが遅れ、節点BがVCC−
VTN4 レベルからVPPレベルへプルアップされる時間
も遅れる。
【0026】節点Bの電位をハイレベルからロウレベル
へプルダウンする場合も、節点Bにおけるハイレベルか
らロウレベルへの遷移時間が長く、インバータ回路の出
力端子OUTもロウレベルからハイレベルへ変化するの
が遅れる。したがって、この遅れた出力端子OUTの電
位が供給されるPMOSトランジスタP4も導通状態か
ら非導通状態へ変化するのが遅れ、節点BがVPPレベ
ルからロウレベルからへプルダウンされる時間も遅れ
る。
【0027】上述した従来例におけるインバータ回路2
の出力端子OUTがロウレベルからハイレベルへ、ハイ
レベルからロウレベルへそれぞれ変化する時間の遅れの
原因となっていたトランスファゲートN4の導通抵抗を
小さくするためには、このトランスファゲートのトラン
ジスタサイズを大きくするのが一般的であるが、チップ
上の回路面積が増大する欠点がある。
【0028】さらに、インバータ回路2がロウレベルか
らハイレベルへ変化するときに、節点Aと節点Bとの遷
移時間のずれが原因となって、節点Aがハイレベルから
ロウレベルへ変化しているにもかかわらず節点Bがまだ
ハイレベルからロウレベルへの過渡状態にある期間が生
じ、この期間は端子VppからPMOSトランジスタP
4→節点B→トランスファゲートN4→節点A→NAN
D回路1のNMOSトランジスタN1〜N3→接地電位
へ貫通電流I4またはI5が流れ、消費電流が大きくな
る欠点もある。
【0029】本発明の目的は、上述の欠点に鑑みなされ
たものであり、それぞれ異る電圧の電源電圧が供給され
る回路間をレベル変換する場合に、両回路間に挿入され
るトランスファゲートの両端における伝達時間の差異に
よる伝達時間の速度を改善した半導体装置を提供するこ
とにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
第1の電源ラインに接続された第1の論理回路と、前記
第1の電源ラインとは異なる電位レベルを供給する第2
の電源ラインに接続された第2の論理回路と、前記第1
の論理回路の出力と前記第2の論理回路の入力との間に
接続されたゲート回路と、前記第2の論理回路の入力と
前記第2の電源ラインとの間に接続され、その制御端子
が節点に接続されたゲート回路と、前記第1の論理回路
の出力を入力に受け、前記入力に応答した出力を前記節
点に出力するインバータ回路とを備えることを特徴とす
るこのような構成とすることによって、ゲート回路に起
因するインバータ回路の動作速度低下を防止することが
できるため、回路全体の応答速度を向上させることがで
きる。
【0031】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。図1は本発明の半導
体装置に適用するレベル変換手段の第1の実施例を示す
回路図である。図1を参照すると、入力端IN1〜IN
3を有しPMOSトランジスタP1〜P3およびNMO
SトランジスタN1〜N3からなる前段論理回路として
のNAND回路1には動作電源として端子VppからV
CCが供給され、出力端子OUTを有する後段論理回路
としてのインバータ回路2には動作電源として端子Vp
pからVPPが供給されている。
【0032】NAND回路1の出力端とインバータ回路
2の入力端との間にトランスファゲートN4が直列接続
され、そのゲート電極にはVCCが供給されている。
【0033】このトランスファゲートN4の出力端およ
び電源端子Vpp間にはPMOSトランジスタP4が接
続され、そのゲート電極にはインバータ回路3の出力端
が接続され、インバータ回路3の入力端はNAND回路
1の出力端に接続されている。 このインバータ回路3
はPMOSトランジスタ5およびNMOSトランジスタ
N5からなり動作電源としてVPPが供給され、かつそ
の入力端はトランスファゲートN4の出力端に接続され
る。
【0034】すなわちトランスファゲートN4とPMO
SトランジスタP4とインバータ回路3とからなるレベ
ル変換回路を含んで構成されている。
【0035】次に動作を説明する。NAND回路1がハ
イレベルを出力する場合は、NAND回路1の入力端I
N1〜IN3のうちの少なくとも1つがロウレベルにな
るとNAND回路1はハイレベルを節点Aを介してトラ
ンスファゲートN4へ出力する。
【0036】トランスファゲートN4はゲート電極にV
CCが供給されているから動作中は常時導通状態にあ
り、入力されたハイレベルを節点Bへ伝達する。このと
き、節点Bの電位はトランスファゲートN4は導通抵抗
が大きいので節点Bの電位がロウレベルからハイレベル
への遷移速度は遅くなり、トランスファゲートN4のし
きい値電圧VTN4 分だけ低い電位(VCC−VTN4 )の
ハイレベルに向って上昇を始める。
【0037】一方、節点Aのハイレベルはインバータ回
路3において反転されてロウレベルとなり、PMOSト
ランジスタP4のゲート電極に供給されてPMOSトラ
ンジスタP4は導通状態になり、先に電位(VCC−V
TN4 )のハイレベルに上昇を始めた節点Bの電位を端子
Vppの電圧VPPまで急速にプルアップする。
【0038】このプルアップされたVPPレベルのハイ
レベルが後段のインバータ回路2で反転されてロウレベ
ルとなり出力端子OUTへ出力される。
【0039】すなわち、節点Aおよび節点Bにおける伝
達電位の遷移状態を波形で示した図2を参照すると、節
点AおよびBは時間t1でロウレベルからハイレベルへ
それぞれ上昇し始め、時間t2で節点AがVCCレベル
に達する。節点Bは時間t3までは従来と同様にトラン
スファゲートN4の導通抵抗と節点Bの寄生容量との積
分時間で決る速度で上昇する。
【0040】時間t3〜t4間で、インバータ回路3の
出力反転動作およびその反転されたロウレベルによりP
MOSトランジスタP4が導通状態へ変化するので節点
Bの電位は急速に上昇し、時間t4でVPPレベルにプ
ルアップされる。
【0041】よって、一点鎖線で示した節点Bにおける
従来の遷移時間波形のVPPレベル到達時間t5に対
し、時間(t5−t4)だけ伝達速度が速くなる。
【0042】NAND回路1がロウレベルを出力する場
合は、NAND回路1の入力端IN1〜IN3の全てが
ハイレベルになるとNAND回路1はハイレベルからロ
ウレベルへ遷移し、このロウレベルを節点Aを介してト
ランスファゲートN4へ出力する。トランスファゲート
N4は、ゲート電極にVCCが供給されているから導通
状態であり、入力されたロウレベルを節点Bへ伝達す
る。
【0043】このとき、トランスファゲートN4の導通
抵抗が大きいので節点Bの電位がハイレベルからロウレ
ベルへ遷移する速度は遅くなり、VPPレベルのハイレ
ベルからロウレベルへ向って低下し始める。
【0044】一方、節点Aのロウレベルはインバータ回
路3において反転されてハイレベルとなり、PMOSト
ランジスタP4のゲート電極に供給される。PMOSト
ランジスタP4は非導通状態になるので、先にロウレベ
ルに低下を始めた節点Bの電位を接地電位まで急速にプ
ルダウンする。
【0045】このプルダウンされたVPPレベルのロウ
レベルが後段のインバータ回路2で反転されてハイレベ
ルとなり出力端子OUTへ出力される。
【0046】節点Aおよび節点Bにおける伝達電位の遷
移状態を波形で示した図2を再び参照すると、節点Aお
よびBは時間t6でハイレベルからロウレベルへそれぞ
れ低下し始め、時間t8で節点Aが接地電位に達する。
【0047】節点Bは時間t7までは従来と同様にトラ
ンスファゲートN4の導通抵抗と節点Bの寄生容量との
積分時間による速度で低下する。
【0048】時間t7〜t9間で、インバータ回路3の
出力反転動作およびその反転されたハイレベルによりP
MOSトランジスタP4が非導通状態へ変化するので、
節点Bの電位はトランスファゲートN4を介してNAN
D回路1の接地電位へ急速に低下していき、時間t10
で接地電位にプルダウンされる。
【0049】よって、一点鎖線で示した従来の遷移時間
波形の接地電位への到達時間t11に対し、時間(t1
1−t10)だけ伝達速度が速くなる。
【0050】次に第2の実施例を説明する。第2の実施
例の回路図を示した図3を参照すると、第1の実施例と
の相違点は、端子VppとPMOSトランジスタP4と
の間にさらにPMOSトランジスタP7を挿入し、その
ゲート電極にこのトランジスタを導通非導通にする制御
信号CNTを供給したことである。それ以外の構成は第
1の実施例と同様であるから構成の説明は省略する。
【0051】このPMOSトランジスタP7は、所定の
時間ハイレベルになる制御信号CNTを与えることによ
って貫通電流I2を遮断する機能を有する。
【0052】すなわち、図2を再び参照すると、NAN
D回路1がハイレベルからロウレベルへ遷移するとき
に、節点AおよびBは時間t6でハイレベルからロウレ
ベルへそれぞれ低下し始め、時間t8で節点Aが接地電
位に達する。節点Bは時間t7までは従来と同様にトラ
ンスファゲートN4の導通抵抗と節点Bの寄生容量との
積分時間による速度で低下するので、インバータ回路3
の出力反転動作およびその反転されたハイレベルにより
PMOSトランジスタP4が導通状態から非導通状態へ
変化するまでの時間t7〜t9間は、PMOSトランジ
スタP4が導通状態でNAND回路1の出力はロウレベ
ルになっているからそのNMOSトランジスタN1〜N
3は導通状態にある。したがって、この時間t7〜t9
間は過渡的に、端子Vcc→PMOSトラジスタP7→
PMOSトラジスタP4→トランスファゲートN4→N
MOSトランジスタN1〜N3→接地電位の経路で貫通
電流I2が流れることになる。
【0053】この過渡的な貫通電流は第1の実施例を示
した図1においても同様であり、点線I1の経路で流れ
る。したって、この貫通電流が軽減するように遮断する
ためには、制御信号CNTが少なくとも時間t7〜t9
の間ハイレベルになるようにシステム内であらかじめ生
成し、時間t7のタイミングで供給する。
【0054】例えば、EPROMに適用する場合は、書
き込みモードで端子Vppを12Vにしたとき、PMO
SトランジスタP7のゲート電極に制御信号CNTのハ
イレベルとして少なくとも駆動電圧(VPP−PMOS
トランジスタP7のしきい値電圧VTP7 )で10V程度
を時間t7〜t9の間供給する。
【0055】上述した構成を用いることにより、NAN
D回路1のNMOSトランジスタを介して流れる貫通電
流を軽減し、消費電流を少なくすることが出来る。
【0056】第3の実施例の回路図を示した図4を参照
すると、第2の実施例との相違点は、第2の実施例が貫
通電流遮断用のPMOSトランジスタP7を端子Vpp
とPMOSトランジスタP4との間に挿入したのに対
し、PMOSトランジスタP4と節点Bとの間に貫通電
流遮断用のPMOSトランジスタP7を挿入し、インバ
ータ回路2の電源端子をVpp端子に接続したことであ
る。それ以外の構成は第2の実施例と同様であるから構
成の説明は省略する。
【0057】このPMOSトランジスタP7は、第2の
実施例同様に所定の時間ハイレベルになる制御信号CN
Tを与えることによって貫通電流を遮断する機能を有す
る。
【0058】このときのハイレベルは少なくとも駆動電
圧として(VPP−PMOSトランジスタP4のしきい
値電圧VTP4 −PMOSトランジスタP7のしきい値電
圧VTP7 )が必要である。
【0059】すなわち、インバータ回路3の出力反転動
作およびその反転されたハイレベルによりPMOSトラ
ンジスタP4が導通状態から非導通状態へ変化するまで
の時間t7〜t9間は、端子Vcc→PMOSトラジス
タP4→PMOSトラジスタP7→トランスファゲート
N4→NMOSトランジスタN1〜N3→接地電位の経
路で貫通電流I3が流れることになるので、NAND回
路1のNMOSトランジスタを介して流れる貫通電流I
3を軽減し、消費電流を少なくすることが出来る。
【0060】なお、上述の各実施例の説明では、端子V
ppにはVCCよりも高電圧のVPPを供給する例で説
明したが、例えばEPROMにおいては書き込み時にの
み高電圧が供給され、それ以外のときはVCCが供給さ
れるが、そのときも同様な動作で機能する。ただしレベ
ル変換ではなく単なる信号伝達動作になることは明らか
である。その場合の本実施例の回路動作の説明は、その
いずれの場合においても上述の説明でVPPをVCCに
読み変えれば同様に理解するこどが出来るので省略す
る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置は、前段の論理回路出力を次段の論理回路に伝達する
トランスファゲートを有し、このトランスファゲート出
力端に接続される次段の論理回路入力端を第2の電源電
位にプルアップしてレベル変換するときに、前段の論理
回路の出力データに応答して次段の論理回路入力端を第
2の電源電位にプルアップするレベル変換手段を備える
ので、導通抵抗が大きく信号遅延が大きいトランスファ
ゲートの出力端の信号を制御信号に用いていた従来のレ
ベル変換手段に比べて、そのトランジスタサイズを大き
くして導通抵抗を軽減することなく信号遅延を回避出来
るので、回路面積を増大させる必要がない。また、プル
アップ用のトランジスタとプルアップ電源電位との間ま
たはプルアップ用のトランジスタと次段の論理回路入力
端との間に貫通電流遮断用のトランジスタを挿入するの
で、プルアップ用トランシスタからトラランスファゲー
トを介して前段の論理回路の接地電位に過渡的に流れる
貫通電流を遮断することが出来、消費電流を軽減する効
果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置に適用するレベル変換手段
の第1の実施例の回路図である。
【図2】第1の実施例におけるトランスファゲートの入
力端(節点A)および出力端(節点B)における伝達電
位の遷移状態を波形で示した図である。
【図3】レベル変換手段の第2の実施例の回路図であ
る。
【図4】レベル変換手段の第3の実施例の回路図であ
る。
【図5】従来の半導体装置に適用されたレベル変換手段
の一例としてデコーダ回路の主要部を示す回路図であ
る。
【図6】従来の半導体装置に適用されたレベル変換手段
の他の一例としてデコーダ回路の主要部を示す回路図で
ある。
【図7】従来例におけるトランスファゲートの入力端
(節点A)および出力端(節点B)における伝達電位の
遷移状態を波形で示した図である。
【符号の説明】
1 前段の論理回路 2 後段の論理回路 3 インバータ回路 A 前段の論理回路の出力端とトランスファゲートの
入力端との節点 B トランスファゲートの出力端と後段の論理回路の
入力端との節点 IN1〜IN3 前段の論理回路の入力端 I1〜I5 貫通電流 N1〜N6 NMOSトランジスタ OUT 後段の論理回路の出力端 P1〜P7 PMOSトランジスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の電源ラインに接続された第1の論理
    回路と、前記第1の電源ラインとは異なる電位レベルを
    供給する第2の電源ラインに接続された第2の論理回路
    と、前記第1の論理回路の出力と前記第2の論理回路の
    入力との間に接続されたゲート回路と、前記第2の論理
    回路の入力と前記第2の電源ラインとの間に接続され、
    その制御端子が節点に接続されたゲート回路と、前記第
    1の論理回路の出力を入力に受け、前記入力に応答した
    出力を前記節点に出力するインバータ回路とを備えるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】第1の電源ラインに接続され、所定のアド
    レスが入力されたときに第1の節点に選択レベルを出力
    するデコーダと、前記第1の節点と第2の節点との間に
    接続されたトランスファゲートと、前記第1の電源ライ
    ンの電位とは異なる電位を供給する第2の電源ラインに
    接続され、前記第2の節点と出力端子との間に入出力が
    接続された論理回路と、前記第2の節点と前記第2の電
    源ラインとの間に接続され制御端子が第3の節点に接続
    されたゲート回路と、前記第1の電源ラインに接続され
    ると共に、入出力が前記第1の節点と前記第3の節点と
    の間に接続されたインバータとを備えることを特徴とす
    る半導体装置。
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