JP2008054275A - フリップフロップ回路 - Google Patents

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悟 関根
Shinji Furuichi
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Abstract

【課題】フリップフロップ回路内部におけるクロック信号の充放電の電力は大きくなりがちであった。
【解決手段】フリップフロップ回路300は、クロック信号に応じて、入力データをラッチするマスターラッチ回路310を備える。マスターラッチ回路310内の第1入力インバータ401は、入力データを反転させる。第2入力インバータ402は、第1入力インバータ401の出力データを反転させる。第1入力インバータ401は、前段からの入力を並列に受けるプッシュプル型の第1トランジスタM31および第2トランジスタM32と、第1ノードNaと所定の固定電位との間の導通または非導通を制御する第1制御用トランジスタM33を備える。第2入力インバータ402も同様の構成である。
【選択図】図2

Description

本発明は、入力されたデータをラッチするフリップフロップ回路に関する。
携帯機器を代表とする電池駆動される機器に搭載されるLSI(Large Scale Integration)は、消費電力の低減が求められる。LSIで消費される電力の20%〜45%が、クロック信号による容量の充放電の電力として消費されるため、LSIの消費電力の低減には、この充放電の電力の低減が効果的である。
クロック信号の充放電の電力は、電源電圧の2乗に比例することから、クロック信号のスイッチングにより消費される電力を削減するため、クロックバッファの電源電圧を下げ、クロック信号の振幅を小さくする手法が提案されている。ここで、回路内の全素子に対する電源電圧を低下させると、遅延時間の増加による性能劣化が懸念されるが、クロックバッファのみの電源電圧を下げても、遅延時間の増加は、フリップフロップだけに限定されるため、チップの性能を劣化させることなく、LSI全体の消費電力の削減が期待できる。
非特許文献1に記載の回路によれば、マスターラッチ回路、スレーブラッチ回路は、いずれも、非活性状態で不要な電流の発生を抑制している。
Young-Su Kwon, Bong-il Park, In-Cheiol Park, and Chong-Min Kyung、"A new single-clock flip-flop for half-swing clocking"、Proc. Of ASP-DAC '99, pp.117-121
非特許文献1のフリップフロップ回路は、図1に示すようにマスターラッチ回路、スレーブラッチ回路がともにSRAM型ラッチ回路で構成される。マスターラッチ回路を活性化させるためのトランジスタのゲートには低振幅クロック信号clk(Vcc/2swing)が入力され、スレーブラッチ回路を活性化させるためのトランジスタのゲートには当該低振幅クロック信号clkの反転クロック信号clkbが入力される。
フリップフロップ回路の動作速度を確保するには、上記低振幅クロック信号clkからその反転クロック信号clkbを生成するためのインバータの能力を十分に確保する必要がある。また、各ラッチ回路を活性化させるためのトランジスタは、当該インバータのラッチを書き換えるに十分な能力が必要である。
当該トランジスタのゲートには低振幅クロック信号clkおよびその反転クロック信号clkbが入力されるため、全振幅クロック信号が入力される場合と比較し、当該トランジスタのスイッチング速度が遅くなってしまう。これに対して、当該トランジスタのサイズを大きくすると、フリップフロップ回路内部でのクロック信号の充放電の電力が大きくなってしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的のひとつは、低消費電力化が可能なフリップフロップ回路の提供にある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のフリップフロップ回路は、クロック信号に応じて、入力データをラッチするラッチ回路を備えるフリップフロップ回路であって、ラッチ回路は、入力データを反転させる第1インバータと、第1インバータの出力データを反転させる第2インバータと、を有し、第1インバータは、入力データを並列に受けるプッシュプル型の第1トランジスタおよび第2トランジスタと、第1トランジスタと第2トランジスタとの間の第1ノードと、第1トランジスタまたは第2トランジスタとの間に接続され、第1ノードと所定の固定電位との間の導通または非導通を制御する第1制御トランジスタと、を含み、第2インバータは、第1インバータの第1ノードの出力データを並列に受けるプッシュプル型の第3トランジスタおよび第4トランジスタと、第3トランジスタと第4トランジスタとの間の第2ノードと、第3トランジスタまたは第4トランジスタとの間に接続され、第2ノードと所定の固定電位との間の導通または非導通を制御する第2制御トランジスタと、を含み、第1制御トランジスタおよび第2制御トランジスタは、クロック信号に起因する信号で制御される。「所定の固定電位」は接地電位であってもよい。
本発明によれば、消費電力を削減することができる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図2は、実施の形態に係るフリップフロップ回路300の構成を示す回路図である。
フリップフロップ回路300は、入出力端子として、入力データDが入力される入力端子302、出力信号Qが出力される出力端子304および反転出力信号*Qが出力される反転出力端子306を備える。本実施の形態において、ある論理信号の反転、すなわち相補レベルを、*で表すものとする。このフリップフロップ回路300は、入力データDをクロック信号CKにもとづいてラッチし、出力信号Q、反転出力信号*Qを出力する。
なお以下の説明では、入力データDの振幅は、ローレベルが接地電位、ハイレベルが電源電位Vddに設計されているものとする。また、クロック信号CKおよび反転クロック信号CKbの振幅は、ローレベルが接地電位、ハイレベルが電源電位Vddよりも低い電位に設計されているものとする。すなわち、クロック信号CKが低振幅であるものとする。例えば、クロック信号CKのハイレベルは、電源電位Vddの半分程度のレベルであってもよい。
フリップフロップ回路300は、マスターラッチ回路310、スレーブラッチ回路320を含む。マスターラッチ回路310は、データ取込部40、第1マスター側内部インバータ42、第2マスター側内部インバータ43、第1補償トランジスタM37および第2補償トランジスタM38を含み、入力データDを保持する回路である。
データ取込部40は、2段のインバータを含む。前段の第1入力インバータ401は、第1入力トランジスタM31、第2入力トランジスタM32および第1制御トランジスタM33を含む。第1入力トランジスタM31はPチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成され、第2入力トランジスタM32はNチャンネルMOSFETで構成される。第1入力トランジスタM31および第2入力トランジスタM32は、入力データDに応じて相補的にオンオフするプッシュプル回路を構成する。第1入力トランジスタM31と第2入力トランジスタM32との間に、第1制御トランジスタM33が接続される。第1制御トランジスタM33はNチャンネルMOSFETで構成される。
第1入力トランジスタM31のソース端子には第1の固定電位(電源電位Vdd)が印加され、そのゲート端子には入力データDが入力される。第1入力トランジスタM31のドレイン端子は第1制御トランジスタM33のドレイン端子と接続される。第1制御トランジスタM33のゲート端子には反転クロック信号CKbが入力される。第1制御トランジスタM33のソース端子は第2入力トランジスタM32のドレイン端子と接続される。第2入力トランジスタM32のソース端子には第2の固定電位(接地電位)が印加され、そのゲート端子には入力データDが入力される。前段の第1入力インバータ401は、第1入力トランジスタM31と第1制御トランジスタM33との間の第1ノードNaから、後段の第2入力インバータ402に信号を出力する。
後段の第2入力インバータ402は、第3入力トランジスタM34、第4入力トランジスタM35および第2制御トランジスタM36を含む。これらのトランジスタの接続関係は、前段の第1入力インバータ401と同様のため説明を省略する。前段の第1入力インバータ401から出力された信号は、第3入力トランジスタM34および第4入力トランジスタM35のゲート端子に入力される。第2制御トランジスタM36のゲート端子には反転クロック信号CKbが入力される。後段の第2入力インバータ402は、第3入力トランジスタM34と第2制御トランジスタM36との間の第2ノードNbから、後述する第6入力トランジスタM41および第1マスター側内部インバータ42にラッチ信号SLPを出力する。
反転クロック信号CKbがローレベルのとき、第1制御トランジスタM33および第2制御トランジスタM36はオフする。データ取込部40に含まれる各段のインバータは、反転クロック信号CKbがローレベルの間、入力信号がローレベルからハイレベルに遷移しても、電流が引き抜かれないため、出力信号のレベルを遷移させない。一方、入力信号がハイレベルからローレベルに遷移した場合、電源から出力ノードに電流が流れるため、出力信号のレベルをローレベルからハイレベルに遷移させる。
1段目の第1入力インバータ401は、反転クロック信号CKbがローレベルの間、入力データDがローレベルからハイレベルに遷移しても、その遷移を後段に伝搬させずに止める。一方、入力データDのハイレベルからローレベルへの遷移により、第1ノードNaのレベルがハイレベルに遷移しても、1段目と同様の構成を備える2段目の第2入力インバータ402は、その遷移を止める。したがって、データ取込部40は、反転クロック信号CKbがローレベルの間、入力データDを後段に伝搬しない状態、すなわち非活性化状態となる。
第1補償トランジスタM37および第2補償トランジスタM38は、反転クロック信号CKbがローレベルの間、すなわちデータ取込部40の非活性化期間における第1ノードNaの電位を補償するための補償回路を構成する。第1補償トランジスタM37および第2補償トランジスタM38は共にPチャンネルMOSFETで構成される。第1補償トランジスタM37のソース端子には第1の固定電位(電源電位Vdd)が印加され、そのゲート端子には第2ノードNbの電位が印加される。第1補償トランジスタM37のドレイン端子は第2補償トランジスタM38のソース端子と接続される。第2補償トランジスタM38のゲート端子には反転クロック信号CKbが入力される。第2補償トランジスタM38のドレイン端子は第1ノードNaと接続される。
第1ノードNaのレベルがハイレベルのときに、ノイズなどの影響で電圧降下が発生した場合、2段目の第2入力インバータ402の第3入力トランジスタM34が完全にオフしなくなり、第2ノードNbのレベルが誤って遷移してしまう可能性がある。
第1補償トランジスタM37および第2補償トランジスタM38は、反転クロック信号CKbがローレベルで、ノードNbのレベルがローレベルの間、ノードNaを電源電位Vddに導通させ、ノードNaのレベルをハイレベルに維持する。なお、第1補償トランジスタM37および第2補償トランジスタM38の駆動能力は小さくてもよいため、小さなサイズのトランジスタを用いることができる。よって、補償回路を設けることによる回路規模増大の影響は抑制的なものとなる。
第1マスター側内部インバータ42は、データ取込部40の出力信号であるラッチ信号SLPを反転した反転ラッチ信号SLNを、後述する第5入力トランジスタM40および第2マスター側内部インバータ43に出力する。第2マスター側内部インバータ43は、第1マスター側内部インバータ42から入力された反転ラッチ信号SLNを反転して出力する。第2マスター側内部インバータ43は、クロック信号CKおよび反転クロック信号CKbで動作するクロックドインバータである。このクロックドインバータは、クロック信号CKがハイレベルのとき、入力信号を反転して出力し、クロック信号CKがローレベルのとき、出力端子がハイインピーダンス状態となる。
第2マスター側内部インバータ43は、第2ノードNbの電位、すなわち第1マスター側内部インバータ42の入力レベルおよび後述する第6入力トランジスタM41の入力レベルをクロック信号CKがハイレベルの間、補償する。なお、第2マスター側内部インバータ43を構成するトランジスタの駆動能力は小さくてもよいため、小さなサイズのトランジスタを用いることができる。よって、第1ノードNaの補償と同様に、第2マスター側内部インバータ43を設けることによる回路規模増大の影響は抑制的なものとなる。
スレーブラッチ回路320は、トランジスタ対41、活性化トランジスタM42、第1スレーブ側内部インバータ44および第2スレーブ側内部インバータ45を含む。トランジスタ対41は、第5入力トランジスタM40および第6入力トランジスタM41を含んで構成され、2つの入力トランジスタM40、M41のソース端子は共通に接続される。第5入力トランジスタM40および第6入力トランジスタM41は共にNチャンネルMOSFETで構成される。
第5入力トランジスタM40のゲート端子には、反転ラッチ信号SLNが入力され、第6入力トランジスタM41のゲート端子には、ラッチ信号SLPが入力される。第5入力トランジスタM40および第6入力トランジスタM41は、活性化された状態において、入力信号に応じて相補的にオンオフされる。トランジスタ対41が活性化された状態とは、トランジスタがオンした状態において、第1の固定電位(電源電位Vdd)から第2の固定電位(接地電位)に至る経路が電気的に導通しうる状態をいう。
第5入力トランジスタM40のドレイン端子と、第6入力トランジスタM41のドレイン端子とは、互いに逆向きに接続された第1スレーブ側内部インバータ44および第2スレーブ側内部インバータ45を介して接続されている。第1スレーブ側内部インバータ44および第2スレーブ側内部インバータ45は、内部信号QI、反転内部信号QNIを、相補的なレベルに保持するメモリ部として機能する。
活性化トランジスタM42は、トランジスタ対41と第2の固定電位(接地電位)の間に設けられる。活性化トランジスタM42は、導通状態において、トランジスタ対41を活性化させる。活性化トランジスタM42は、NチャンネルMOSFETで構成される。活性化トランジスタM42のドレイン端子は、トランジスタ対41を構成する第5入力トランジスタM40および第6入力トランジスタM41のソース端子と接続され、活性化トランジスタM42のソース端子は接地される。活性化トランジスタM42のゲート端子にはクロック信号CKが入力される。
スレーブラッチ回路320の内部信号QIが、出力端子304から出力信号Qとして出力される。スレーブラッチ回路320の反転内部信号QNIが、反転出力端子306から反転出力信号*Qとして出力される。
図3は、実施の形態に係る反転クロック生成回路330の構成例を示す回路図である。図3の構成例では、反転クロック生成回路330は、低振幅インバータ48を含み、本実施の形態に係るフリップフロップ回路300を制御するための反転クロックCKbを生成する。クロック信号CKは、実施の形態に係るフリップフロップ回路300に供給される電源電圧Vddよりも低い電源電圧VddLに低振幅化されている。低振幅インバータ48は、この低電源電圧VddLの供給を受けて動作する。低振幅インバータ48は、入力されるクロック信号CKを反転させ、反転クロックCKbを出力する。
以上のように構成されたフリップフロップ回路300の動作について説明する。
図4は、図2のフリップフロップ回路300の動作状態を示すタイムチャートである。マスターラッチ回路310は、クロック信号CKがローレベルの間、入力データDを取り込む。スレーブラッチ回路320は、クロック信号CKがハイレベルに遷移したとき、マスターラッチ回路310の出力であるラッチ信号SLPおよび反転ラッチ信号SLNをラッチし、出力端子304および反転出力端子306から出力する。
以下、フリップフロップ回路300の動作をより詳細に説明する。時刻t2以前、クロック信号CKはローレベル、反転クロック信号CKbはハイレベルとなっている。したがって、第1制御トランジスタM33および第2制御トランジスタM36がオン状態でデータ取込部40は活性化状態である。また、第2補償トランジスタM38が弱いオン状態、第2マスター側内部インバータ43がPチャンネルMOSFET側で弱いオン状態、NチャンネルMOSFET側でオフ状態であり、第1ノードNaおよび第2ノードNbの補償は弱まっている。これは、反転クロック信号CKbのハイレベルが電源電圧Vddより低いため、反転クロック信号CKbをゲートに受けるPチャンネルMOSFETは弱くオンするからである。また、活性化トランジスタM42がオフ状態であるため、トランジスタ対41は非活性化状態である。
時刻t2にクロック信号CKがハイレベルに遷移すると、その後、反転クロック信号CKbはローレベルに遷移する。これにより、第1制御トランジスタM33および第2制御トランジスタM36がオフになり、第2補償トランジスタM38がオンになる。また、第2マスター側内部インバータ43が活性化状態となり、第1ノードNaおよび第2ノードNbの補償がなされる。また、活性化トランジスタM42がオンするため、トランジスタ対41は活性化される。
時刻t2以前の時刻t0に、入力データDがローレベルからハイレベルに遷移する。時刻t0以後で時刻t2以前の時刻t1に、入力データDに応じて、ラッチ信号SLPもハイレベルに遷移する。時刻t0から時刻t1までの時間は、データ取込部40に含まれる2段のインバータによる遅延時間に対応する。
時刻t1にラッチ信号SLPがハイレベルに遷移すると、第1マスター側内部インバータ42は、反転ラッチ信号SLNをローレベルに遷移させる。ただし、トランジスタ対41が非活性化状態であるため、スレーブラッチ回路320の内部信号QIおよび反転内部信号QNIには反映されない。なお、各素子の有する有限の遅延時間によって、反転ラッチ信号SLNのレベル遷移は、ラッチ信号SLPのレベル遷移より遅延する。後述する、内部信号QIと反転内部信号QNIとの関係も同様である。
時刻t2に、クロック信号CKがハイレベルに遷移すると、トランジスタ対41が活性化され、第6入力トランジスタM41が導通するため、反転内部信号QNIがローレベルに遷移する。第1スレーブ側内部インバータ44は、反転内部信号QNIがローレベルに遷移すると、内部信号QIをハイレベルに遷移させる。内部信号QIおよび反転内部信号QNIは、互いに第1スレーブ側内部インバータ44および第2スレーブ側内部インバータ45によって相補的な信号レベルに安定化した状態で保持される。
時刻t3に、クロック信号CKがローレベルに遷移し、その後、反転クロック信号CKbはハイレベルに遷移する。これにより、第1制御トランジスタM33および第2制御トランジスタM36がオンになり、第2補償トランジスタM38が弱いオンになる。また、第2マスター側内部インバータ43がPチャンネルMOSFET側で弱いオン状態、NチャンネルMOSFET側でオフ状態となり、トランジスタ対41は非活性化される。
時刻t4に、入力データDがハイレベルからローレベルに遷移する。時刻t5に、入力データDに応じて、ラッチ信号SLPもローレベルに遷移する。時刻t5にラッチ信号SLPがローレベルに遷移すると、第1マスター側内部インバータ42は、反転ラッチ信号SLNをハイレベルに遷移させる。ただし、トランジスタ対41が非活性化状態であるため、スレーブラッチ回路320の内部信号QIおよび反転内部信号QNIには反映されない。
時刻t6に、クロック信号CKがハイレベルに遷移すると、トランジスタ対41が活性化され、第5入力トランジスタM40が反転ラッチ信号SLNに応じてオンするため、内部信号QIがローレベルに遷移する。第2スレーブ側内部インバータ45は、内部信号QIがローレベルに遷移すると、反転内部信号QNIをハイレベルに遷移させる。
このように、本実施の形態に係るフリップフロップ回路300によれば、データ取込部40を構成する各インバータの出力を電源電位レベルから接地電位レベルに遷移させる際、駆動能力の小さいトランジスタに抗して遷移させるため、SRAM型ラッチ回路で構成した場合より、トランジスタのサイズを小さくすることができる。よって、クロック信号CKを低振幅化しても、フリップフロップ回路の動作速度を確保することができ、フリップフロップ回路内部でのクロック信号CKの充放電電力を低減することができる。したがって、フリップフロップ回路全体の消費電力を低減することができる。
また、第1制御トランジスタM33および第2制御トランジスタM36が非導通することにより、第1インバータで入力データのローレベルからハイレベルへの遷移を止め、第2インバータで入力データのハイレベルからローレベルへの遷移を止めることができる。よって、第1制御トランジスタM33および第2制御トランジスタM36を設けることにより、ラッチ回路の活性化状態および非活性化状態の遷移を制御することができる。
また、データ取込部40を構成するインバータの構成として、図5に示すように第1制御トランジスタM33を、第1入力トランジスタM31と第1ノードNaとの間に設け、ゲート端子にクロック信号CKが入力されるPチャンネルMOSFETとする構成も考えられる。この構成では、クロック信号CKの振幅は、ハイレベルが電源電圧、ローレベルが接地電位よりも高い電位に設計することができる。また、第1ノードNaの電位を補償する回路は、第1の固定電位(電源電圧Vdd)ではなく、第2の固定電位(接地電位)側に設けられる。
また、本実施の形態に係るフリップフロップ回路300によれば、第1ノードNaの電位を補償するための回路を設けることにより、信号精度を維持または向上させることができる。
上述の実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態では、スレーブラッチ回路320にSRAM型ラッチ回路を用いたが、スレーブラッチ回路320もマスターラッチ回路310と同様の構成とし、ラッチ信号SLPを入力信号としてもよい。この場合、フリップフロップ回路内部でのクロック信号CKの充放電電力をさらに低減することができる。
上述の実施の形態では、第1ノードNaの電位を補償する補償回路としてトランジスタを用いたが、その代わりに第1ノードNaと固定電位(電源または接地など)との間に容量を接続してもよい。
上述の実施の形態では、クロック信号CKから反転クロック信号CKbを生成するために図2に示したように低振幅インバータ48を用いた。この低振幅インバータ48の電源電位VddLは、低振幅クロック信号のハイレベルと同じ電位に設定したが、マスターラッチ回路310およびスレーブラッチ回路320の電源電位Vddに設定してもよい。この場合、全振幅クロック信号に対応することができる。
動作速度、低消費電力の目的に応じて、クロック信号CK、反転クロック信号CKbの振幅を可変制御できるようにすることもできる。
従来技術に係るフリップフロップ回路の構成例を示す回路図である。 実施の形態に係るフリップフロップ回路の構成例を示す回路図である。 実施の形態に係る反転クロック生成回路の構成例を示す回路図である。 図2のフリップフロップ回路の動作状態を示すタイムチャートである。 実施の形態に係るフリップフロップ回路の変形例を示す回路図である。
符号の説明
M31 第1入力トランジスタ、 M32 第2入力トランジスタ、 M33 第1制御トランジスタ、 M34 第3入力トランジスタ、 M35 第4入力トランジスタ、 M36 第2制御トランジスタ、 M37 第1補償トランジスタ、 M38 第2補償トランジスタ、 40 データ取込部、 M40 第5入力トランジスタ、 41 トランジスタ対、 M41 第6入力トランジスタ、 42 第1マスター側内部インバータ、 M42 活性化トランジスタ、 43 第2マスター側内部インバータ、 44 第1スレーブ側内部インバータ、 45 第2スレーブ側内部インバータ、 46 第1出力インバータ、 47 第2出力インバータ、 48 低振幅インバータ、 300 フリップフロップ回路、 302 入力端子、 304 出力端子、 306 反転出力端子、 310 マスターラッチ回路、 320 スレーブラッチ回路、 330 反転クロック生成回路、 330 反転クロック生成回路、 401 第1入力インバータ、 402 第2入力インバータ。

Claims (6)

  1. クロック信号に応じて、入力データをラッチするラッチ回路を備えるフリップフロップ回路であって、
    前記ラッチ回路は、
    前記入力データを反転させる第1インバータと、
    前記第1インバータの出力データを反転させる第2インバータと、を有し、
    前記第1インバータは、
    前記入力データを並列に受けるプッシュプル型の第1トランジスタおよび第2トランジスタと、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの間の第1ノードと、前記第1トランジスタまたは前記第2トランジスタとの間に接続され、前記第1ノードと所定の固定電位との間の導通または非導通を制御する第1制御トランジスタと、を含み、
    前記第2インバータは、
    前記第1インバータの前記第1ノードの出力データを並列に受けるプッシュプル型の第3トランジスタおよび第4トランジスタと、
    前記第3トランジスタと前記第4トランジスタとの間の第2ノードと、前記第3トランジスタまたは前記第4トランジスタとの間に接続され、前記第2ノードと所定の固定電位との間の導通または非導通を制御する第2制御トランジスタと、を含み、
    前記第1制御トランジスタおよび前記第2制御トランジスタは、前記クロック信号に起因する信号で制御されることを特徴とするフリップフロップ回路。
  2. 前記ラッチ回路は、前記第1ノードの電位を補償するための補償回路を有することを特徴とする請求項1に記載のフリップフロップ回路。
  3. 前記補償回路は、
    ソース端子が固定電位に接続され、ゲート端子が前記第2ノードに接続された第1補償トランジスタと、
    ソース端子が前記第1補償トランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が前記クロック信号に起因する信号を受け、ドレイン端子が前記第1ノードに接続された第2補償トランジスタと、を含むことを特徴とする請求項2に記載のフリップフロップ回路。
  4. 前記第1トランジスタは、ソース端子が第1の固定電位に接続され、ゲート端子が前記入力データを受け、ドレイン端子が前記第1ノードに接続されるPチャンネル型トランジスタであり、
    前記第2トランジスタは、ソース端子が第2の固定電位に接続され、ゲート端子が前記入力データを受け、ドレイン端子が前記第1制御トランジスタのソース端子に接続されるNチャンネル型トランジスタであり、
    前記第1制御トランジスタは、ゲート端子が前記クロック信号の反転クロック信号を受け、ドレイン端子が前記第1ノードに接続されるNチャンネル型トランジスタであり、
    前記第3トランジスタは、ソース端子が第1の固定電位に接続され、ゲート端子が前記第1ノードに接続され、ドレイン端子が前記第2ノードに接続されるPチャンネル型トランジスタであり、
    前記第4トランジスタは、ソース端子が第2の固定電位に接続され、ゲート端子が前記第1ノードに接続され、ドレイン端子が前記第2制御トランジスタのソース端子に接続されるNチャンネル型トランジスタであり、
    前記第2制御トランジスタは、ゲート端子が前記クロック信号の反転クロック信号を受け、ドレイン端子が前記第2ノードに接続されるNチャンネル型トランジスタであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のフリップフロップ回路。
  5. 前記クロック信号に応じて、前記第2ノードの出力データをラッチする別のラッチ回路をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のフリップフロップ回路。
  6. 前記クロック信号は、本フリップフロップ回路に供給される前記第1の固定電位および前記第2の固定電位の電位差よりも低振幅化されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のフリップフロップ回路。
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