JP4882584B2 - 入出力回路 - Google Patents
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Description
近年、半導体装置の高集積化及び低消費電力化を図るために、電源電圧の異なる複数のLSIが接続されたり、あるいは電源電圧の異なる回路が同一チップ上に搭載されることがある。このため、入出力回路は入出力端子に電源電圧より高い電圧の入力信号が入力されても支障なく動作するトレラント入出力回路とする必要がある。そして、トレラント入出力回路の消費電力を低減し、動作周波数の向上を図ることが必要となっている。
このような入出力回路では、待機時に電源VDDの供給が遮断された状態で、入出力端子Tioに電源VDDより高電圧の入力信号VIHが入力信号Diとして入力されると、PチャネルMOSトランジスタP2がオンされて、PチャネルMOSトランジスタで構成される出力トランジスタP1のゲートに入力信号VIHが印加される。この状態では出力トランジスタP1はオンされず、入出力端子Tioから電源VDDへの電流パスは発生しない。
また、転送ゲート1のトランジスタP3がオンされて、転送ゲート2のトランジスタP4のゲートに入力信号VIHが印加されるため、同トランジスタP4がオフされる。すると、転送ゲート2ではNチャネルMOSトランジスタN2のみがオンされて、NAND回路3の出力端子には電源VDDからトランジスタN2のしきい値分低下した電圧が印加される。
このような入出力回路では、待機時に電源VDDの供給が遮断された状態で、入出力端子Tioに電源VDDより高電圧の入力信号VIHが入力信号Diとして入力されると、PチャネルMOSトランジスタP6がオンされて、出力トランジスタP5のゲートに入力信号VIHが印加される。しかし、この状態では出力トランジスタP5はオンされず、入出力端子Tioから電源VDDへの電流パスは発生しない。
図5に示す入出力回路では、電源VDDが供給された入力モード時に入出力端子Tioに電源VDDより高電圧の入力信号VIHが入力されると、トランジスタP7,N6がオンされる。すると、入出力端子TioからトランジスタP7,N6及びプルダウン抵抗R1を経てグランドGNDに至る電流パスが発生する。従って、消費電力が増大するという問題点がある。
イネーブル信号EnがHレベルとなって入力モードとなると、トランジスタP23がオンされるとともに、トランジスタN23がオフされて、NAND回路14は不活性化される。
バックゲート制御回路15は、PチャネルMOSトランジスタP27,P28で構成され、トランジスタP27のソースは電源VDDに接続され、ドレインはトランジスタP28のドレインに接続され、トランジスタP28のソースは入出力端子Tioに接続されている。
そして、トランジスタP27,P28のドレインからバックゲート電圧VBが出力され、そのバックゲート電圧VBは、同トランジスタP27,P28と、トランジスタP25,P26,P24,P22に供給される。
前記入出力端子Tioにはバッファ回路16が接続され、入力モード時に入出力端子Tioに入力される信号はバッファ回路16を介して内部回路に出力される。
[出力モード時の動作]
出力モード時にはイネーブル信号EnはLレベルとなる。すると、転送ゲート13はオフ状態となり、トランジスタN24はオンされる。また、NAND回路14が活性化され、ノードN1にはデータDoの反転信号が出力されるとともに、NOR回路11からデータDoの反転信号が出力される。
このとき、バックゲート制御回路15ではトランジスタP27がオンされるとともに、トランジスタP28がオフされて、電源VDDレベルのバックゲート電圧VBが出力される。
[入力モード時に入出力端子Tioに電源電圧以下の信号が入力される場合]
入力モード時には、イネーブル信号EnがHレベルとなる。すると、NOR回路11の出力信号はLレベルとなるため、出力トランジスタN25はオフされる。
同様に、トランジスタP27がオンされ、バックゲート制御回路15から電源VDDレベルのバックゲート電圧VBが出力される。
[入力モード時に入出力端子Tioに電源電圧以上の信号が入力される場合]
入力モード時において、入出力端子Tioに電源VDDレベルよりPチャネルMOSトランジスタのしきい値分以上高い電圧の入力信号VIHが入力されると、トランジスタP25がオンされて、出力トランジスタP26のゲート電位が入力信号VIHレベルとなる。
バックゲート制御回路15では、入出力端子Tioに入力信号VIHが入力されると、トランジスタP27はオフされるとともに、トランジスタP28がオンされる。すると、入力信号VIHレベルのバックゲート電圧VBが出力される。この結果、バックゲート電圧VBが供給される各トランジスタP27,P28,P25,P26,P24,P22において、電源VDDからN−wellへのPN接合ダイオードの発生すなわち電流パスの発生が防止される。
[電源VDDの供給が遮断されている状態で入出力端子Tioに電源電圧以上の信号が入力される場合]
電源VDDの供給が遮断されている状態で、入出力端子Tioに電源VDDレベルよりPチャネルMOSトランジスタのしきい値分以上高い電圧の入力信号VIHが入力されると、トランジスタP25がオンされて、出力トランジスタP26のゲート電位が入力信号VIHレベルとなる。
バックゲート制御回路15では、入出力端子Tioに入力信号VIHが入力されると、トランジスタP27はオフされるとともに、トランジスタP28がオンされる。すると、入力信号VIHレベルのバックゲート電圧VBが出力される。この結果、バックゲート電圧VBが供給される各トランジスタP27,P28,P25,P26,P24,P22において、電源VDDからN−wellへのPN接合ダイオードの発生すなわち電流パスの発生が防止される。
(1)出力モードでは、入出力端子TioからデータDoと同相の出力信号を出力することができる。
(2)入力モードでは、入出力端子Tioに入力される入力信号を、バッファ回路16を介して内部回路に供給することができる。
(3)入力モード時には、入出力端子Tioに電源VDDレベル以下の信号若しくは電源VDDレベル以上の信号が入力されても、入出力端子Tioから電源VDDあるいはグランドGNDに無用な電流パスが発生することはない。
(4)NAND回路14は、入力モード時にトランジスタP22,P23,N23がオフされて不活性化されるので、入出力端子Tioに電源VDDレベル以上の信号が入力されても、入出力端子TioからNAND回路14を経て電源VDDに至る電流パスの発生を防止することができる。
(5)NAND回路14の出力ノードN1を出力トランジスタP26のゲートに直接に接続しても、ノードN1からNAND回路14を経て電源VDDあるいはグランドGNDに至る電流パスの発生を防止することができる。
(6)図4に示す従来例に対しノードN1と出力トランジスタP26との間に転送ゲートが介在されないので、出力トランジスタP26の動作周波数を高周波数化することができる。
(第二の実施の形態)
図2は、前記第一の実施の形態のNAND回路14の別例を示す。この実施の形態のNAND回路17は、AND回路18とインバータ回路19とで構成され、AND回路18にはイネーブル信号Enの反転信号とデータDoが入力される。
前記トランジスタP29,N26のゲートには前記AND回路18の出力信号が入力され、前記トランジスタP30,N26のドレインが前記ノードN1に接続される。また、トランジスタP30のゲートは、前記第一の実施の形態のトランジスタP22と同様に、トランジスタN24のドレインに接続され、転送ゲート13を介して入出力端子Tioに接続されている。また、トランジスタP30のバックゲートには、バックゲート制御回路15からバックゲート電圧VBが供給される。このNAND回路17以外の構成は、前記第一の実施の形態と同様である。
(第三の実施の形態)
図3は、バックゲート制御回路の別例を示す。この実施の形態のバックゲート制御回路20は、PチャネルMOSトランジスタP31,P32で構成され、トランジスタP31のゲートが入出力端子Tioに接続されている点を除いて、第一の実施の形態のバックゲート制御回路15を構成するトランジスタP27,P28と同様に接続される。
上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・NAND回路14及びNOR回路11は、イネーブル信号EnとデータDoの論理に応じて、他の論理回路としてもよい。
・Lレベル、Hレベル及びハイインピーダンス出力状態を供する所謂3ステート出力端子において、ハイインピーダンス状態又は電源VDDの供給が遮断されている状態で、出力端子を電源VDDレベル以上の信号線路に接続する場合は、上記実施の形態からバッファ回路16を省略した構成としてもよい。
13 制御回路(転送ゲート)
14 第一の論理回路(NAND回路)
15 バックゲート制御回路
P23 制御回路(トランジスタ)
P25 制御回路(トランジスタ)
P26 出力トランジスタ
P27 出力トランジスタ
N22 スイッチ回路(トランジスタ)
En イネーブル信号
Do データ
VDD 高電位側電源
GND 低電位側電源
Tio 入出力端子
N1 出力ノード
VIH 入力信号
VB バックゲート電圧
Claims (6)
- データとイネーブル信号に基づいて、出力モード時にプルアップ側出力トランジスタを駆動するとともに、入力モード時には前記プルアップ側出力トランジスタをオフさせる第一の論理回路と、
前記第一の論理回路の出力ノードを前記プルアップ側出力トランジスタのゲートに接続することと、
前記データとイネーブル信号に基づいて、出力モード時にはプルダウン側出力トランジスタを前記プルアップ側出力トランジスタに対し相補動作させるとともに、入力モード時には前記プルダウン側出力トランジスタをオフさせる第二の論理回路と、
前記入力モード時に、入出力端子に入力される電圧に関わらず前記プルアップ側出力トランジスタをオフ状態に維持する制御回路と、
前記入力モード時に、前記入出力端子に電源電圧より高電圧の入力信号が入力されたとき、前記第一の論理回路を構成する電源遮断用PチャネルMOSトランジスタのゲートに入力電圧を供給して前記第一の論理回路と電源とを遮断し、前記入出力端子に電源電圧と同電圧の入力信号が入力されたとき、前記入力信号の電圧を降圧した電圧を前記電源遮断用PチャネルMOSトランジスタのゲートに供給して前記第一の論理回路と電源とを導通させるスイッチ回路と、
前記入力モード時に、前記入出力端子に電源電圧より高電圧の入力信号が入力されたとき、前記第一の論理回路を構成する電源遮断用PチャネルMOSトランジスタのバックゲートに前記入力信号と同一電圧のバックゲート電圧を供給するバックゲート制御回路を備えたことを特徴とする入出力回路。 - 前記第一の論理回路は、NAND回路で構成されていることを特徴とする請求項1記載の入出力回路。
- 前記スイッチ回路は、前記入出力端子に電源電圧より高電圧の入力信号が入力されたとき、前記入出力端子と前記電源遮断用PチャネルMOSトランジスタのゲートとを接続する接続用PチャネルMOSトランジスタと、前記入出力端子に電源電圧と同電圧の入力信号が入力されたとき、前記入力信号の電圧を降下させて前記電源遮断用PチャネルMOSトランジスタのゲートに供給する電圧降下用NチャネルMOSトランジスタとを有する転送ゲートを備えたことを特徴とする請求項2記載の入出力回路。
- 前記第一の論理回路は、
高電位側電源と前記出力ノードとの間に直列に接続される第一のPチャネルMOSトランジスタ及び前記電源遮断用PチャネルMOSトランジスタとしての第二のPチャネルMOSトランジスタと、
前記出力ノードと低電位側電源との間に直列に接続される2つの第一及び第二のNチャネルMOSトランジスタと、
前記第一のPチャネルMOSトランジスタに並列に接続される第三のPチャネルMOSトランジスタと
を備え、
前記入力モード時には、前記イネーブル信号に基づいて前記第二のNチャネルMOSトランジスタがオフされるとともに、第三のPチャネルMOSトランジスタがオンされ、出力モード時には前記イネーブル信号に基づいて前記第二のNチャネルMOSトランジスタがオンされるとともに、第三のPチャネルMOSトランジスタがオフされることと、
前記第一のPチャネルMOSトランジスタと第一のNチャネルMOSトランジスタのゲートに前記データが入力されることと、
前記第二のPチャネルMOSトランジスタは、出力モード時に前記イネーブル信号に基づいてオンされるとともに、入力モードにおいて前記入出力端子に電源電圧より高電圧の入力信号が入力されたときには前記転送ゲートを介して電源電圧より高電圧の入力信号が入力されることと
を備えたことを特徴とする請求項3記載の入出力回路。 - 前記第一の論理回路は、
高電位側電源と前記出力ノードとの間に直列に接続される第一のPチャネルMOSトランジスタ及び前記電源遮断用PチャネルMOSトランジスタとしての第二のPチャネルMOSトランジスタと、
前記出力ノードと低電位側電源との間に接続される第三のNチャネルMOSトランジスタと、
前記第一のPチャネルMOSトランジスタと第三のNチャネルMOSトランジスタのゲートに、前記イネーブル信号とデータとの論理和信号を出力する論理回路と
を備え、
前記入力モード時には、前記イネーブル信号に基づいて前記第三のNチャネルMOSトランジスタがオフされるとともに、第一のPチャネルMOSトランジスタがオンされ、出力モード時には前記第一のPチャネルMOSトランジスタ及び第三のNチャネルMOSトランジスタのゲートに前記データが入力されることと、
前記第二のPチャネルMOSトランジスタは、出力モード時に前記イネーブル信号に基づいてオンされるとともに、入力モードにおいて前記入出力端子に電源電圧より高電圧の入力信号が入力されたときには前記転送ゲートを介して電源電圧より高電圧の入力信号が入力されることと
を備えたことを特徴とする請求項3記載の入出力回路。 - 前記バックゲート制御回路は、
高電位側電源と前記入出力端子との間に第四及び第五のPチャネルMOSトランジスタ直列に接続し、前記高電位側電源に接続される第四のPチャネルMOSトランジスタのゲートを前記入出力端子に接続し、前記入出力端子に接続される第五のPチャネルMOSトランジスタのゲートを高電位側電源に接続し、前記第四及び第五のPチャネルMOSトランジスタの接続点から前記バックゲート電圧を出力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の入出力回路。
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