JP2009011834A - ミシン - Google Patents

Abstract

【課題】ミシンを提供する。
【解決手段】ミシン（１）は、少なくとも１つの水平ピボットジョイント（６）により、ミシン（１）のアーム（３）に固着された面板（２）を、ミシン台に固着可能な支持板（５）に枢着する枢動載置組立体を有する。ピボットガイド（８）は、動作位置と半折り畳み中間位置との間の面板（２）の枢動変位のための端位置を画定する止めガイド（９）を有する。止めガイド（９）は、動作位置と完全折り畳み位置との間の面板（２）の枢動変位を補助する補助ガイド（２１、１６）をさらに備える。補助ガイドは、動作位置から半折り畳み中間位置の方向に、支持板（５）に対して面板（２）のピボットガイドにプレストレスを与えるエネルギー蓄積装置（２１）を有する。補助ガイドの減衰要素（２１）は、動作位置の方向および／または折り畳み位置の方向に、支持板（５）に対する面板（２）の枢動を減衰する。その結果、動作位置と折り畳み位置との間で容易に変位され得るミシンが得られる。
【選択図】図２

Description

本発明は請求項１の前文（所謂おいて部分、プリアンブル部分）に記載のミシンに関する。

このタイプのミシンは、特許文献１、特許文献２、特許文献３および特許文献４に開示されている。

特に重いミシンおよび重心がピボットジョイントの枢軸から離れているミシンの場合、それらを動作位置から折り畳み位置へまたはその反対に移動させるためには大量のエネルギーが必要である。

独国実用新案第２０ ２００４ ０１２ ７５３ Ｕ１号明細書 ＧＢ２ ２７７ １０１Ａ号明細書 独国特許発明第４１ １４ ３１６ Ｃ１号明細書 特開２００７−１４３９４１号公報

そのため、本発明の目的は、動作位置から折り畳み位置へまたはその反対に容易に移動され得るミシンを提供することである。

この目的は、本発明によれば、請求項１に記載の特徴を備えるミシンにより達成される。

本発明は止めガイドと補助ガイドとを備えるピボットガイドが、ミシンを折り畳むために無用に大量のエネルギーが必要である場合に折り畳み移動を補助し得るとともに、ミシンが端位置の１つに過度に激しく激突しないように折り畳み移動を減衰し得ることに基づいている。この補助ガイドは、少なくともミシンを動作位置から移動させるのを補助するが、それはこのプロセスが最も大きいエネルギーを必要とすることが経験上分かっているからである。ピボットガイドは、一般に、折り畳み可能なミシンコンポーネントのミシン台への固定をもたらす。これはミシンの無用なまたは不用意な折り畳みを防止する。さらにまた、ピボットガイドは、ミシン台に対する面板の動作位置の従来の止めに代わるように設計され得る。

請求項２によるガススプリングは低コストであると同時に補助ガイドの固定コンポーネントである。同様に、ピストンロッドをガススプリングのシリンダ内に挿入する際のガススプリングの遅延効果を有利に用いて、端位置付近の折り畳み動作を減衰し得る。

従って、これは請求項３によるガススプリングにも該当する。

請求項４による実施形態は、補助ガイドに必要なコンポーネント数が有利に少なくて済み、ガススプリングは同時に力補助および減衰の機能を果たす。

補助ガイドが力補助効果を有する変位部および補助ガイドが減衰および／または遅延効果を有する変位部への請求項５および６の折り畳みまたは展開変位の分割は、ミシンの特に便利な折り畳みまたは展開をもたらす。

請求項７〜９によるレバーガイドはピボットガイドの単純であるが同時に安定した構造をもたらす。

請求項１０による載置位置により、特に載置位置により画定可能であるとともに補助ガイドがそれぞれ補助または減衰効果を有する、異なる経路部を得るように折り畳み経路が分割可能になるため、ピボットガイドが異なる負荷分布を有するミシンに適合可能になる。

以下に本発明の実施形態を図面により詳細に説明する。

追加コンポーネントがなく図面に示されているミシン１は、筐体状面板２と、上アーム３と、面板２をアーム３に接続するスタンド４とを有し、そのためミシン１はほぼＣ形状構造を有する。面板２はアーム３に固着されている。アームシャフトは従来通り、クランク駆動装置により針を備える針バーを駆動するアーム３に載置されている。アームシャフトは図示しない駆動モータにより駆動される。

面板２、従ってミシン１は支持板５に枢着されている。そして支持板５は特に図示しないミシン台に固着されている。

ピボットジョイントは、面板２を支持板５に枢着させる役目をし、ピボットジョイントの枢軸は、図１の６に破線により示されている。

支持板５により部分的に覆われている面板２付近のピボットジョイントコンポーネント７が図１に示されている。

全体が８により指示されるピボットガイドは、支持板５に対する面板２の枢動変位を導く役目をする。

まず、ピボットガイド８は、長孔として設計された面板止め１０を有する止めガイド９を含む。長孔１０はレバー１１の自由端に沿って形成されており、レバー１１はジョイント１２により載置板１３に枢着され、載置板１３は面板２にねじ止めされている。ジョイント１２は面板２に対するレバー１１の枢軸を画定し、この枢軸は枢軸６と平行に延びている。支持板止め１４として作用するガイドボルトは面板止め１０と協働する。図１に示した動作位置においてガイドボルト１４はレバー１１の自由端において長孔１０の遠位端に当接している。図１の上方から見た場合、ガイドボルト１４は第２のレバー１６の合計４つの載置位置１５の２番目に載置されている。この第２のレバー１６の一端は、ピボットジョイント１７を介して止め載置板１８に接合され、止め載置板１８は、支持板５の下側にねじ止めされている。図１に示すミシン１の動作位置において、レバー１６の縦側の一部は止め載置板１８の動作位置止め領域に当接している。

ジョイント１７と反対方向に向いているレバー１６の端は、第２のジョイント１９によりガススプリング２１のシリンダ２０に接合されている。ガススプリング２１はピボットガイド８の補助ガイドの一部であり、シリンダ２０は補助ガイドのガイドコンポーネントであり、支持板５に接続されている。面板２に接続されている、ガススプリング２１のピストンロッド２２は、補助ガイドの他のガイドコンポーネントを形成し、ピストンロッド２２の自由端は、ジョイント１２に接合されている。図１〜３の斜視図から見て、ピストンロッド２２は実質的にレバー１１の後に配置されている。

同様に、ジョイント１７および１９の枢軸も枢軸６に平行に延びている。

ガススプリング２１は動作位置から図２に示す半折り畳み中間位置の方向に、支持板５に対して面板２の枢動載置組立体にプレストレスを与えるエネルギー蓄積装置を形成する。ガススプリング２１のピストンロッド２２はそのため、負荷または応力が印加されない場合シリンダ２０から押し出される。シリンダ２０内に挿入され始めると、ピストンロッド２２はガススプリング２１の減衰抵抗を受ける。同様に、ピストンロッド２２は突然ではなく徐々にシリンダ２０から出る。

このようにガススプリング２１は、一方で動作位置の方向にまたは他方で完全折り畳み位置（図３に示す）の方向に、支持板５に対する面板２の折り畳み移動を減衰する減衰要素として同時に作用する。

ミシン１は以下のように折り畳まれる。ミシン１は最初に図１の動作位置にある。ガススプリング２１のプレストレスにより補助されて、力の方向にアーム３に対して作業者により印加される横方向の力が、枢軸６を中心に支持板５に対する面板２の折り畳み移動に変わる。この折り畳み移動はガススプリング２１により補助され、ガススプリング２１がピストンロッド２２をシリンダ２０から出す一方で、同時にガイドボルト１４は図１に示す長孔内の位置から長孔１０の反対端に向かって変位する。ピストンロッド２２のこの外側移動および長孔１０内のガイドボルト１４の変位移動が完了すると、ミシン１は図２に示す半折り畳み中間位置を占める。レバー１６は止め載置板１８に対して移動されていない。

ミシン１が半折り畳み中間位置になるとその重心はほぼ枢軸６の上方に位置し、ガススプリング２１の折り畳み補助は必要なくなる。そのため、ガススプリングは、図２の半折り畳み中間位置と図３の完全折り畳み位置との間の残りの変位経路に沿った力補助を提供しなくなるが、その代わりピストンロッド２２がシリンダ２０内に再挿入される更なる変位移動中に作用する減衰および遅延効果を有する。長孔１０内のガイドボルト１４の相対位置は、このプロセスで変化していない。レバー１６は、その一部が止め載置板１８のカウンタ止めに載るまで、ジョイント１７を中心に回転する。

折り畳み位置により、清掃およびメンテナンス作業を面板２上で行うことができる。

図３の折り畳み位置から図１の動作位置にミシン１を展開する場合、ガススプリング２１は折り畳み位置と図２の半折り畳み中間位置との間に補助効果を再度提供するため、作業者の展開プロセスを容易にする。半折り畳み中間位置から動作位置まで、ガススプリングは減衰および遅延効果を再度有する。

ガイドボルト１４をそれぞれのタイプのミシンに適した載置位置１５に載置することにより、ピボットガイド８は様々なタイプのミシンに適合し得る。載置位置に応じて、変位経路は一方で折り畳み位置と半折り畳み中間位置との間で、他方で半折り畳み中間位置と動作位置との間で異なる部分に分割される。

ミシンの動作位置で下方から斜めに見た、支持板に枢着された面板を有するミシンの斜視図を示す。 請求項１による動作位置と完全折り畳み位置との間の半折り畳み中間位置の図１のミシンを示す。 完全折り畳み位置である以外は、図１と同様のミシンの図を示す。

符号の説明

１ ミシン
２ 面板
３ アーム
４ スタンド
５ 支持板
６ 枢軸／ピボットジョイント
７ ピボットジョイントコンポーネント
８ ピボットガイド
９ 止めガイド
１０ 面板止め／長孔
１１ レバー
１２ ジョイント
１３ 載置板
１４ 支持板止め／ガイドボルト
１５ 載置位置
１６ 第２のレバー／補助ガイド／止めガイド
１７ ピボットジョイント
１８ 止め載置板／支持板止め／止めガイド
１９ 第２のジョイント
２０ シリンダ／カウンタガイドコンポーネント
２１ ガススプリング／減衰要素／エネルギー蓄積装置／補助ガイド
２２ ピストンロッド／ガイドコンポーネント

Claims (10)

1. アーム（３）に固着された面板（２）と、ミシン台に固着可能な支持板（５）と、少なくとも１つの水平ピボットジョイント（６）を用いて前記面板（２）を前記支持板（５）に枢着するための枢動載置組立体とを備えるミシン（１）において、
   前記面板（２）に取り付けられた面板止め（１０）と、前記支持板（５）に固定された支持板止め（１４）とを示す止めガイド（９）であって、一方で動作位置と半折り畳み中間位置との間および他方で前記動作位置と完全折り畳み位置との間で前記面板（２）を枢動変位させる場合に端位置を画定する止めガイド（９）と、
   前記面板（２）に接続されたガイドコンポーネント（２２）と、前記支持板（５）に接続されたカウンタガイドコンポーネント（２０）とを示す補助ガイド（２１、１６）であって、前記動作位置と前記折り畳み位置との間での前記面板（２）の枢動変位を補助する補助ガイド（２１、１６）と
   を備えるピボットガイド（８）を特徴とし、更に
   前記補助ガイドが、
   前記動作位置から前記半折り畳み中間位置の方向に、前記支持板（５）に対して前記面板（２）のピボットガイドにプレストレスを与える少なくとも１つのエネルギー蓄積装置（２１）と、
   前記動作位置の方向および／または前記折り畳み位置の方向に、前記支持板（５）に対する前記面板（２）の枢動を減衰する少なくとも１つの減衰要素（２１）とを備えることを特徴とするミシン。
2. 前記エネルギー蓄積装置がガススプリング（２１）であり、前記ガイドコンポーネントのうちの一方が前記ガススプリング（２１）のピストンロッド（２２）であり、他方のガイドコンポーネントが前記ガススプリング（２１）のシリンダ（２０）であることを特徴とする請求項１に記載のミシン。
3. 前記減衰要素がガススプリング（２１）であることを特徴とする請求項１または２に記載のミシン。
4. 前記エネルギー蓄積装置と前記減衰要素が、同じガススプリング（２１）により形成されることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載のミシン。
5. 前記補助ガイドが、前記動作位置と半折り畳み中間位置との間で折り畳みを補助する一方で、前記半折り畳み中間位置と前記折り畳み位置との間で折り畳み移動を減衰するように設計されることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載のミシン。
6. 前記補助ガイドが、前記折り畳み位置と半折り畳み中間位置の間で展開を補助する一方で、前記半折り畳み中間位置と前記動作位置との間で展開移動を減衰するように設計されることを特徴とする請求項１〜５のいずれか一項に記載のミシン。
7. 前記ガイドコンポーネント（２０、２２）のうちの一方が、レバー（１６）により、前記面板（２）か前記支持板（５）に接合されることを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載のミシン。
8. 前記レバー（１６）が、同時に前記止めガイド（９）の一部であることを特徴とする請求項７に記載のミシン。
9. 前記レバー（１６）が、前記支持板（５）に固定され且つ前記半折り畳み中間位置と前記折り畳み位置との間での前記面板（２）の枢動変位のための端位置を画定する他の支持板止め（１８）をさらに示す他の止めガイド（１６、１８）の一部であることを特徴とする請求項８に記載のミシン。
10. 前記レバー（１６）が、前記止め（１４）の１つを位置決めするための複数の載置位置（１５）を示すことを特徴とする請求項７〜９のいずれか一項に記載のミシン。

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