JP2008525134A - 連結ユニット及び連結ユニットを使用した調節機構 - Google Patents

Abstract

シートのフレームにおいて、支持構造体を調節可能に取り付けるための連結ユニットを開示する。連結ユニットは、支持構造体を連結ユニットに連結するための第１連結手段と、連結ユニットをボーデンケーブルのような圧力伝達要素と連結するための第２連結手段とを備える。第２連結手段は、圧力伝達要素から圧力を受容する圧力領域を備える。更に、支持構造体をシートのフレームにおいて調節する連結ユニットを備える調節機構を開示する。

Description

本発明は、支持構造体をシートのフレームに対して調節可能に取り付ける連結ユニット及び同連結ユニットを使用する調節機構に関する。具体的には、本発明は、２本の側面ワイヤ及びこれら２本の側面ワイヤの間を延び、かつ乗り物のシート等の装飾材料の荷重を支持する複数の横断ワイヤからなるワイヤ枠組みを有する支持構造体に連結して使用可能な連結ユニットに関する。

前述の種類の支持構造体は周知であり、この支持構造体が取り付けられるシートの設計により様々な形態が決定される。そのような支持構造体は、例えば、特許文献１に開示される。この特許文献１において開示される支持構造体は、シートのフレームにおいて吊下可能な２本の側面ワイヤ及びそれらの間を延伸し、かつシートの装飾材料の荷重を支持する複数の横断ワイヤよりなるワイヤ枠組みを備える。横断ワイヤは、側面ワイヤに対して螺旋状に巻き付けられて取り付けられ、横断ワイヤの先端部はそれぞれ側面ワイヤにほぼ直交するように延伸する。横断ワイヤのうち数本は、それぞれ側面ワイヤを越えて延伸し、シートのフレームに取り付けられるようにフック状鈎部が形成される自由端部において終端する。支持構造体のフック状鈎部が取り付けられるようにシートのフレームに例えばホルダーを設ける。その他の周知の取付手段は、支持構造体をシートのフレームと連結するためのバネを備える。

更に、特許文献２は、このような支持構造体用の調節機構を開示する。この特許文献２に開示される支持構造体は、バネを介してシートのフレームに取り付けられ、ボーデンケーブル機構が設けられる。このボーデンケーブル機構を使用して、支持構造体は、その側面ワイヤに設けられたヒンジ部において旋回可能である。このようなヒンジを省略した機構の別例が特許文献３に開示されている。
英国特許出願公開第２３４２２８７号明細書 欧州特許第５５２９０４号明細書 米国特許第５９８８７４５号明細書

これらの支持構造体において、シートのフレームにおける支持構造体のサスペンション及び調節機構は個別に部品が必要であるため、部品の数が増加し、従って、コストも増加する結果となる。

従って、本発明は、シートのフレームに支持構造体を調節可能に取り付けることができる連結ユニット及びこれらに対応する調節機構を提供することを目的とする。これらにより、最低限必要な部品と単純な構造を使用して、シートのフレームに支持構造体を調節可能に取り付けることが可能になる。

上記目的は請求項１に記載の連結ユニットにより達成される。その従属項は、連結ユニット及び同連結ユニットを使用する調節機構の好ましい、あるいは有効な実施例を開示する。

支持構造体をシートのフレームに調節可能に取り付けるための連結ユニットが開示される。連結ユニットは、支持構造体を連結ユニットに連結する第１連結手段と、連結ユニットを圧力伝達要素に連結する第２連結手段とを備える。第２連結手段は圧力伝達要素からの圧力を受容する圧力領域を備える。

このような連結ユニットを使用して、支持構造体は圧力伝達要素に容易に連結される。圧力伝達要素は、一方で、支持構造体を調節するために、他方で、シートのフレームに支持構造体を取り付けるために、支持構造体に圧力を伝達するのに使用される。更に、従来の構造体においては、支持構造体は通常１点に固定されたワイヤによって張引されるが、圧力を圧力領域に伝達することによって支持構造体は圧力の方向に押し動かされる。本発明においては圧力領域を使用しているので、単一の点に作用する力は減少する。従って、例えば鉄の代用品としてプラスチックのような、強度は劣るもののコストのかからない材料が使用可能となる。

第２連結手段は、具体的には連結ユニットを、スリーブ及びスリーブ内を延伸するワイヤから構成される圧力伝達要素、例えば、ボーデンケーブルのような圧力伝達要素に連結させるために調節される。この場合において、スリーブは、圧力領域に隣接して圧力を伝達する。ワイヤは、支持構造体をシートのフレームに取り付ける。これらを実現するために、第２連結手段は、連結ユニットの第１面から第２面に延伸する貫通孔を備え、貫通孔は、その一方の面において、スリーブの外径に対応する直径を有し、他方の面で、圧力伝達要素のワイヤの外径に対応する直径を有する。貫通孔において、段部即ちショルダー部は、圧力領域として作用するよう組み込まれる。

圧力伝達要素が第２連結手段を介して連結ユニットと連結される場合において圧力領域に圧力が伝達される方向は、第１連結手段を介して連結ユニットと連結される場合において支持構造体により定義される平面と、０度以外の角度をなすように、連結ユニットは設計される。

好ましくは、第１連結手段は、連結ユニットを、２本の側面ワイヤ及び側面ワイヤ間を延伸する複数の横断ワイヤを備える支持構造体と連結するよう設計されている。この場合において、第１連結手段は、具体的には側面ワイヤのうちいずれか１本と横断ワイヤのうちいずれか１本とを好ましくはクリップを使用して挾持するよう設計され、その結果、支持構造体に関して連結ユニットの位置は固定される。クリップの代用品として、貫通孔が、側面ワイヤ及び横断ワイヤを支持するよう設けられる。

支持構造体用の対応する調節機構は、少なくとも前述の連結ユニットの一つと、第２連結手段を介して連結ユニットに連結される圧力伝達要素と、圧力伝達要素において設けられ、圧力伝達要素をシートのフレームに取り付けるための取付手段を備える。上述したように圧力伝達要素がワイヤ及びスリーブを備える好適な場合において、取付手段は圧力伝達要素のワイヤに取り付けられるフックを備える。

以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述する。
以下に、支持構造体をシートのフレームに調節可能に取り付けるための連結ユニット及び同連結ユニットを組み込んだ調節機構を説明する。以下の明細書において、支持構造体の例として背景技術においてすでに説明したワイヤ枠組み、即ち２本の側面ワイヤ及び側面ワイヤを連結する横断ワイヤを備えるワイヤ枠組みを使用するものとする。しかしながら、本発明は他のタイプの支持構造体、例えば、板状の構造体に連結して使用することも可能である。更に、連結ユニットに圧力をかけるための圧力伝達要素の例として、ボーデンケーブルのようなスリーブ及びスリーブ内を延伸するワイヤを備える要素が使用される。

図１に、連結ユニット１の第１の実施例を開示する。連結ユニット１は、好ましくはポリアミド、具体的にはＰＡ６．６のようなプラスチック材料からモールド成形や、その他の方法により形成される。図１に示す実施例における連結ユニット１は、上述のように２本の側面ワイヤ及び複数の横断ワイヤを有する支持構造体を連結するのに使用され、その側面ワイヤ６及び横断ワイヤ７が、スリーブ８及びスリーブ８内を延伸するワイヤ９を有する圧力伝達要素とともに、部分的に図示される。

連結ユニット１は、横断ワイヤ７が側面ワイヤ６に固定される部分において、側面ワイヤに巻き付けられて支持構造体と連結するよう構成されている。図１の実施例において、側面ワイヤ６及び横断ワイヤ７を収容するために、溝即ち凹部が形成され、側面ワイヤ６及び横断ワイヤ７はそこに止められる。具体的には、側面ワイヤ６は連結ユニット１の本体及び挾持用側壁２の間に保持され、一方横断ワイヤ７は側壁３の間に保持される。側壁３の間に横断ワイヤ７が確実に挿入されるように、側壁３は固定されることなく、十分な弾力性を備える。

ソケット４は、連結ユニット１の側面に設けられるが、好ましくは一体的に形成される。ソケット４は圧力伝達要素のスリーブ８を支持する。スリーブ８を支持するソケット４の開口部は、連結ユニット１を経て開口部５に至る貫通孔の一端を形成する。開口部５の直径はワイヤ９の外径より僅かに大きいが、スリーブ８の外径よりは小さい。従って、図１に示すように、ワイヤ９は開口部５を貫通する。

図から明らかなように、連結ユニット１を使用して、圧力伝達要素８，９は側面ワイヤ６及び横断ワイヤ７を備える支持構造体に確実に連結される。
図２は図１を参照して説明された連結ユニット１の別例である第２の実施例における連結ユニット１を示す。従って、図１に示した連結ユニット１及び図２に示した連結ユニット１の間の相違点のみを説明する。

図１に示す連結ユニット１とは対照的に、図２に示す連結ユニット１においては、横断ワイヤ７を支持するための挾持機構、すなわち側壁３が省略されている。対照的に、図２における横断ワイヤ７は、図２の連結ユニット１を貫通して延伸する貫通孔１０に収容される。貫通孔１０により、横断ワイヤ７は図１の実施例よりも更に確実に連結ユニット１に固定される。このような連結ユニットにおいて、横断ワイヤ７は、製造工程において連結ユニットを打ち抜くことにより貫通孔を設けることも可能であり、その結果、対応する支持構造体の製造が非常に効率的になる。

図２の実施例においては、横断ワイヤ７は連結ユニット１に確実に収容されるため、図１における側面ワイヤ６を支持する側壁２は、絶対的な必要性はなく、除去されるか、小さなクリップ１１のみにより置換される。

そのほかの点では、図２の連結ユニット１は図１の連結ユニットに類似する。特に圧力伝達要素８，９を収容する点に関して類似する。
図３は、図１のＡ−Ａ線における断面図であり、特にソケット４の開口部を開口部５に連通する貫通孔を示す。具体的には、貫通孔は、ソケット４の開口部から始まり、段部即ちショルダー部１２に至るまで、図１のスリーブ８の外径に応じた直径を有する。段部即ちショルダー部１２において、貫通孔は狭くなり、ワイヤ９の外径に応じた直径を維持する。圧力伝達要素８，９が貫通孔に収容される場合において、ワイヤ９が脱出するスリーブ８の先端部、すなわち先端面がショルダー部１２に当接し、その結果、ショルダー部１２に圧力を伝達する。従って、ショルダー部１２は圧力受容部として作用する。図５及び６を参照して後述するように、このことは支持構造体を調節するのに使用可能である。

更に、図３に示すように、側壁２は爪部２Ａをその上端部に有する。爪部２Ａは、角をなす部分を上部に、平坦な部分を下部に有する。側面ワイヤ６が連結ユニット１に挿入される場合において、側面ワイヤ６は爪部２Ａの角をなす部分を押圧し、爪部２Ａを横向きに折り曲げる。このようにして連結ユニット１に挿入される。爪部２Ａの下部における平坦な部分により、側面ワイヤ６は連結ユニット１に確実に支持される。しかしながら、爪部２Ａは必要な部分ではなく、その他の手段を使用して側面ワイヤ６を連結ユニット１内に固定することが可能である。更に、仮に、図１に示すような構造体において、ワイヤ９が常にピンと張った状態にあり、その結果、側面ワイヤ６及び横断ワイヤ７が対応する溝即ち凹部に押し込まれているならば、側面ワイヤ６（及び横断ワイヤ７）を連結ユニット１に固定するための特別な手段を設ける必要性はない。

図４は、既述の実施例の別例である第３の実施例における連結ユニット１の断面図である。具体的には、図４は、図３と同じ部分における断面図である。図１〜３の実施例とは対照的に、側面ワイヤ６は、連結ユニット１の上部から連結ユニットに挿入されるものではなく、その側面側から連結ユニット１に挿入される（図４における左側）。従って、凹部即ち溝が側面に開口して形成される。爪部１３Ａを有する弾性を備えた側壁１３は、図３における爪部２Ａを有する側壁２と同じ機能を有する。爪部１３Ａを備える側壁１３により、凹部すなわち溝は、一方に範囲を設定される。

連結ユニット１を、横断ワイヤが側面ワイヤに連結される部分において支持構造体に連結させるので、特に回転に対する連結構造が安定するが、その一方、原則として、連結ユニットは側面ワイヤ６（あるいは横断ワイヤ）にのみ連結されるものであるということに留意すべきである。この場合において、当然のこととして、各横断ワイヤ用の凹部即ち溝のみが形成されなければならない。

次に、図５及び６を参照して、シートのフレームにおいて、参照番号２０で示される支持構造体を調節可能に取り付けるための、図１〜４を参照して説明された連結ユニット１を基礎とする調節機構を説明する。

支持構造体２０は、すでに説明したように、２本の側面ワイヤ６及び側面ワイヤ６の間を延伸する複数の横断ワイヤ７から構成され、横断ワイヤ７を側面ワイヤ６に取り付けるために、横断ワイヤ７は先端部分を使用して側面ワイヤ６の周りに巻き付けられる。横断ワイヤ７のうち数本は、側面ワイヤ６を越えて延び、自由端である先端部１６を形成する。先端部１６の先端はフック状に折り曲げられる。更に、支持構造体２０は、側面ワイヤ６に対して平行に延伸する中央管、即ちコード１７を備える。コード１７は、横断ワイヤ７が貫通する貫通孔を有する。中央管１７は横断ワイヤ７の間にあらかじめ定められた空間を保つ。図５に示されるように、横断ワイヤ７は、付加的に角をなす部分、即ち曲折部を有する。角をなす部分、即ち曲折部により、横断ワイヤ７は横方向への弾性を備える。このような支持構造体２０は、背景技術において引用された先行技術文献により周知である。

図５において示されるように、支持構造体２０はシートのフレームに取り付けられるが、その側部１８のみが図示される。シートのフレームの側部１８はホルダー１９を有する。支持構造体２０を取り付けるために、延伸する先端部１６のフック状部は、それぞれホルダー１９に掛け止めされる。

更に、下端部付近において、各側面ワイヤ６は連結ユニット１とともに設けられる。連結ユニット１は図１〜４を参照し説明されたいかなる形状を取ることもできる。連結ユニット１は、支持構造体を製造する間、支持構造体に連結されることに留意すべきである。このことは、図２の実施例に関して特に有効である。連結ユニットを支持構造体２０上に直接モールド成形することも可能である。

更に、図１〜４を参照してすでに説明したように、各連結ユニット１において、スリーブ８及びスリーブ８内を延伸するワイヤ９を有する圧力伝達要素が収容される。各ワイヤ９の先端部にフック１４が取り付けられ、フック１４は更にホルダー１９に取り付けられる。圧力伝達要素は、具体的にはボーデンケーブルである。

従って、連結ユニット１及び圧力伝達要素８，９を使用して、支持構造体２０は、シートのフレームの側部１８に更に連結される。延伸した先端部１６のフック状の先端部及びフック１４は、ホルダー１９に直接掛け止めされる必要性はないが、例えばバネを介して側部１８に連結されることを留意すべきである。

圧力伝達要素８，９の先端部のうち、連結ユニットに連結されていない先端部は作動装置１５に終端する。作動装置１５を使用して、スリーブ８内を延伸するワイヤ９の長さは、例えば電気モーターにより回転するドラム上にワイヤ９を巻き付けることにより、延伸や短縮が可能である。このような作動装置は周知であり、詳述は省略する。

ワイヤ９が、例えばドラム上に巻き付けられて短縮する場合に、スリーブ８の先端部は、連結ユニット１のショルダー部１２上に圧力をかける（図３及び４参照）。その結果、側面ワイヤ６の各部分がホルダー１９の方に押し動かされる。ホルダー１９において、ワイヤ９はそれぞれフック１４を使用して固定される。シートの完成品において、ホルダー１９が、使用者の背中がもたれるシートのフレームの表面に近接する。換言するならば、支持構造体２０の下部は、使用者の背中の方に張引される。図５の構造体の断面図である図６を参照すると容易に理解できる。ホルダー１９は支持構造体２０よりも使用者の背中２１（波線で概略的に示す）近くに位置する。従って、上述のようにワイヤ９が短縮する場合において、圧力伝達要素のスリ―ブ８は、連結ユニット１が背中２１に向かって設けられている、支持構造体２０の一部を押す。連結ユニット１が設けられている部分は、例えばシートの腰部に対応し、使用者の腰部を調節可能に支持する。しかしながら、機構は、シートのその他の部分、例えば肩部においても、調節して支持する。また、使用者が座る座部にも適用される。

図５で示すように、ワイヤ９は、側面ワイヤ６の内側に、すなわちもう一方の側面ワイヤ６に面する側に連結ユニット１を残すので、連結ユニット１は、ワイヤ９が短縮する場合において、側面ワイヤ６の周囲を僅かに回転する傾向があり、この回転により、連結ユニット１に連結する横断ワイヤ７の先端部は、背中２１に近づく。その結果、より強力な調節が可能になると言うことを留意すべきである。

すでに上述したように、図５に示す側面ワイヤ６及び横断ワイヤ７を有する支持構造体２０は例示に過ぎず、その他の支持構造体、例えば板状の支持構造体も同様に使用可能である。この場合において、連結ユニット１と支持構造体とが連結する連結ユニット１の部分が適切に調節されなければならない。更に、連結ユニット１は好ましくはプラスチック材料により形成されるが、金属のようなその他の材料も同様に形成可能である。

以上をまとめると、本発明の連結ユニットは、シートのフレームに支持構造体を調節可能に連結するための有効な手段であり、調節可能なシート構造体の製造を容易にし、期間を短縮できる。

第１の実施例における連結ユニットの斜視図。 第２の実施例における連結ユニットの斜視図。 図１のＡ−Ａ線における断面図。 第３の実施例における連結ユニットの斜視図。 連結ユニットを使用して調節可能にシートのフレームに取り付けられた支持構造体の平面図。 図５の支持構造体の断面図。

Claims (16)

1. シートのフレームにおいて支持構造体を調節可能に取り付けるための連結ユニットであって、
   連結ユニットを支持構造体に連結するための第１連結手段と、
   連結ユニットを圧力伝達要素に連結するための第２連結手段とを備えることと、第２連結手段は圧力伝達要素から圧力を受容する圧力領域を備えることとを特徴とするシートのフレームにおいて支持構造体を調節可能に取り付けるための連結ユニット。
2. 前記第２連結手段は圧力伝達要素を支持するためのソケットを備えることを特徴とする請求項１に記載の連結ユニット。
3. 前記第２連結手段は、連結ユニット並びにスリーブ及びスリーブ内に設けられるワイヤを備える圧力伝達要素を連結するよう設計されていることと、
   同第２連結手段は、連結ユニットの２つの面の間を貫通する貫通孔を備えることと、同貫通孔の第１開口部の第１直径は、該スリーブの外径に対応し、同貫通孔の第２開口部の第２直径は、該ワイヤの外径に対応することとを特徴とする請求項１又は２に記載の連結ユニット。
4. 前記貫通孔は、同貫通孔の径が、第１直径から第２直径に変化する位置において圧力領域を形成する段部を備えることを特徴とする請求項３に記載の連結ユニット。
5. 前記第１連結手段は、連結ユニットが支持構造体の少なくとも１本のワイヤに連結されるように設計されていることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の連結ユニット。
6. 前記第１連結手段は、少なくとも１本のワイヤを連結ユニットに挾入する挾持手段を備えることを特徴とする請求項５に記載の連結ユニット。
7. 前記第１連結手段は、少なくとも１本のワイヤを支持するための貫通孔を更に備えることを特徴とする請求項５又は６に記載の連結ユニット。
8. 前記少なくとも１本のワイヤが、側面ワイヤ及び側面ワイヤに連結される横断ワイヤを備え、その結果、横断ワイヤは基本的に側面ワイヤに直交して延伸することを特徴とする請求項５乃至７のいずれか１項に記載の連結ユニット。
9. 前記第２連結手段は、支持構造体が第１連結手段を介して連結ユニットに連結される場合において第２連結手段に収容される圧力伝達要素が、該支持構造体に定義される面と０度以外の角度をなす方向に、連結ユニット上に圧力をかけるように設計されることを特徴とする請求項１乃至８のいずれか１項に記載の連結ユニット。
10. 前記連結ユニットは、一体的に形成されることを特徴とする請求項１乃至９のいずれか１項に記載の連結ユニット。
11. 前記連結ユニットは、プラスチック材料により形成されることを特徴とする請求項１乃至１０のいずれか１項に記載の連結ユニット。
12. シートのフレームにおいて支持構造体を調節可能に取り付けるための調節機構であって、
    請求項１乃至１１のいずれか１項に記載の少なくとも一つの連結ユニットと、
    同少なくとも一つの連結ユニットに連結する少なくとも一つの圧力伝達要素とを備えることと、同圧力伝達要素は、シートのフレームに圧力伝達要素を取り付けるための取付手段を更に備えることとを特徴とする調節機構。
13. 前記少なくとも一つの圧力伝達要素がスリーブ及びスリーブ内に設けられたワイヤを備えることと、同スリーブは該少なくとも一つの連結ユニットの圧力領域に隣接することと、該取付手段はワイヤに取り付けられることとを特徴とする請求項１２に記載の調節機構。
14. 前記調節機構は、該ワイヤの有効長を可逆的に短縮するための駆動手段を更に備えることを特徴とする請求項１３に記載の調節機構。
15. シート構造体であって、
    支持構造体と、
    シートのフレームと、
    同支持構造体をシートのフレームに調節可能に取り付ける請求項１２乃至１４のいずれか１項に記載の調節機構とを備えることを特徴とするシート構造体。
16. 前記支持構造体は、２本の側面ワイヤ及び同側面ワイヤ間を延伸する横断ワイヤを備えることを特徴とする請求項１５に記載のシート構造体。

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