JP3027882U - 弾性アームに角度調節機能を持たせた腰部あてつき背あて - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】第１凸部（７）と第２凸部（８）で背中と腰
部を支える場合、第１凸部（７）と第２凸部（８）のな
す開き角と背中と腰部を支える力を弾力性のある力と
し、その力を調節出来るものとなすこと。 【構 成】弾力性を持たせた第１弾性アーム（２５）・
第２弾性アーム（２６）へ夫々第１凸部（７）・第２凸
部（８）を付設し、第１弾性アーム（２５）・第２弾性
アーム（２６）とを角度調節器（２２）と連結して第１
弾性アーム（２５）と第２弾性アーム（２６）の開き角
度を任意に設定出来る構造となすことによって、背中と
腰部を最適の位置と力によって支える構造となしたもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は腰掛用家具に係り、椅子・座椅子等の背もたれに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、椅子・座椅子等は背もたれ部にもたれて楽に座るためのものであるが 、座部に浅く掛けて不自然な姿勢をとって座ったり、背もたれを傾けてリラック スした座り方をすると、背中が丸まって健康に悪い影響を及ぼすものである。 そこで、本出願人は図１・図２に示すような背もたれの中心に沿って縦長な隆 起部（第１凸部７）と腰部を支える（第２凸部８）を提案した（昭和６３年特許 願２０１０３５号及び平成６年実用新案登録願第０１４７５６号として関連技術 を出願済）。 さらに図３に示す器具、椅子に前屈みに座っても第１凸部（７）が接触するこ とを可能となすために、背中を支える第１凸部（７）を第１軸（１６）を中心と して、第１凸部（７）に付設した第１アーム（１２）を第１スプリング（１３） の弾性力によってスウィングさせること、及び腰部を支える第２凸部（８）を第 ２軸（１７）を中心として、第２凸部（８）に付設した第２アーム（２０）を第 ２スプリング（１８）の弾性力によってスウィングさせる構造のものを提案した 。 （平成７年実用新案登録願第００８０９９号として出願済）

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

先に提案した第３図に示す構造のものは、第１凸部（７）と第２凸部（８）が 夫々第１スプリング（１３）と第２スプリング（１８）との力のバランスにおい て適当な快適さをもって位置が定まる利点はあるが、スプリングの弾力性のみを 利用しているため、第１アーム（１２）と第２アーム（２０）のスウィングした 角度によって、第１凸部と第２凸部が夫々背中と腰部を押す力が比例的に変化す る。 即ち、第１アーム（１２）と第２アーム（２０）の開き角度が小さな位置であ れば、第１凸部（７）が背中を押す力は小さく、逆に大きな位置であれば第１凸 部（７）が背中を押す力は大きくなる。第２凸部（８）が腰部を押す力も同様で ある。 本案は第１アーム（１２）・第２アーム（２０）のスウィングした角度がどの ような角度であっても、第１スプリング（１３）・第２スプリング（１８）の弾 性力による背中及び腰部を押す力を自分の好みに合せて取り出して、より快適に 座れるように工夫したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

図３に示す構造のものは第１アーム（１２）と第２アーム（２０）の角度の変 更及び第１凸部（７）と第２凸部（８）が夫々背中と腰部を押す力という仕事を スプリングの弾性力のみで行なわせていた。 本案はこれを改良し、第１アーム（１２）と第２アーム（２０）の角度の変更 の一部をラチェットギャーを用いた角度調節器（２２）に負担させることにより 解決したものである。

【０００５】

【作 用】

図４は本案の原理的構造を示したものである。 図３における取付ベース（１５）を二つに分割しラチェットギャーを用いた角 度調節器（２２）を介して連結する。 角度調節レバー（２３）によって第１アーム（１２）と第２アーム（２０）の 開き角度を調節して（ラチェットギャーを正逆転させて）背と腰によって第１凸 部（７）と第２凸部（８）が押されても逆転しないようにセットすれは、第１ア ーム（７）と第２アーム（８）の任意の角度で座ることが出来る。 第１スプリング（１３）と第２スプリング（１８）の押す力の強さの調節も第 １アーム（１２）と第２アーム（２０）の開きの関連において同様の角度調節で 行うことが出来る。 即ち、角度調節レバー（２３）で第１アーム（１２）と第２アーム（２０）と の開きの角度を調節して、個々の座り心地のよい背中と腰部を押す力と第１凸部 （７）と第２凸部（８）の位置の調節を行うことが出来る構造となっている。

【０００６】

【実施例】

本案の実施における実際を図５に示す。 第１アーム（１２）と第２アーム（２０）を作る材料として、スプリングに用 いる鋼材やプラスチックを用いることによって、第１アーム（１２）と第２アー ム（２０）自体に充分な弾性を持たせること、及び角度調節器（２２）に取り付 ける側を太く、第１凸部（７）又は第２凸部（８）を取り付ける側を細く設計し て、背中と腰部を押す力及び第１凸部（７）と第２凸部（８）が適当なスウィン グを行うに必要なバランスを持った強度に設計することによって、第１アーム（ １２）と第１スプリング（１３）・第２アーム（２０）と第２スプリング（１８ ）を夫々一体化したものが第１弾性アーム（２５）・第２弾性アーム（２６）で ある。 図５に示す第１弾性アーム（２５）・第２弾性アーム（２６）には図示したよ うに夫々第１凸部（７）と第２凸部（８）の中央の位置に取付部分を円弧状（ア ールを付して）として取り付けられているため、取り付け部を中心として第１凸 部（７）と第２凸部（８）が小さなスウィングが可能となしたものである。角度 調節器（２２）としてはラチェットギャーの他、単に軸を中心とした交差する二 本のバーをボルトで締めつける機構等、市販の開閉機構に替えて適用してもよい 。取り付け部（１４）にはバンド等を付けて椅子の背もたれへ付設される。

【０００７】

【考案の効果】

個々の座りたい型において、背中と腰部を最適な押し出す力に調節出来ること から、さらに快適な座り方が可能となったこと。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の第１凸部、第２凸部を付した腰掛用家具
の斜視図である。

【図２】従来の第１凸部、第２凸部を付した腰掛用家具
の側面図である。

【図３】従来の「背あてがスウィングする腰部サポート
つき背あて」の側面図である。

【図４】本考案による器具の側面図である。

【図５】本考案による器具の実施例を示す側面図であ
る。

【符合の説明】

１． 腰掛用家具 ２． 背もたれ ３．座部 ４．脚部 ５． 背もたれ角調節器 ６． 背あてがスウィングする腰部サポートつき背あて ７． 第１凸部 ７ｂ．第１凸部先端 ８． 第２凸部 ８ｂ．第２凸部先端 ９． 回転軸 １０． 第３スプリング １１． 第３軸 １２． 第１アーム １３． 第１スプリング １４． 取り付け部 １５． 取付ベース １６． 第１軸 １７． 第２軸 １８． 第２スプリング １９． 第４スプリング ２０． 第２アーム ２１． 第４軸 Ｈ 腰部 ２２． 角度調節器 ２３． 角度調節レバー ２４． 本考案による器具 ２５． 第１弾性アーム ２６． 第２弾性アーム ２７． 本考案による実施例の器具

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】（１）背中を押して支える目的の第１凸部
   （７）を付設した第１アーム（１２）及び腰部を押して
   支える目的の第２凸部（８）を付設した第２アーム（２
   ０）。 （２）第１アーム（１２）をスウィングさせて背中を押
   して支える力とバランスさせる目的の第１スプリング
   （１３）及び、第２アーム（２０）をスウィングさせて
   腰部を押して支える力とバランスさせる目的の第２スプ
   リング（１８）。 （３）第１アーム（１２）と第２アーム（２０）の開き
   角を調整することを目的とした角度調節器（２２）。 （４）以上（１）・（２）・（３）より構成され、椅子
   ・座椅子等の腰掛用家具の背もたれへ付設して使用され
   る本考案による器具。
2. 【請求項２】請求項１で記述した、本考案による器具を
   背もたれへ取り付けた椅子・座椅子等の腰掛用家具。
3. 【請求項３】（１）背中を押して支える目的の第１凸部
   （７）を付設した第１弾性アーム（２５） 及び腰部を
   押して支える目的の第２凸部（８）を付設した第２弾性
   アーム（２６）。 （２）第１弾性アーム（２５）と第２弾性アーム（２
   ６）との開き角を調整することを目的とした角度調節器
   （２２）。 （３）以上（１）・（２）より構成され、椅子・座椅子
   等の腰掛用家具の背もたれへ付設して使用される本考案
   による器具。
4. 【請求項４】請求項３で記述した、本考案による器具を
   背もたれへ取り付けた椅子・座椅子等の腰掛用家具。