JP2008519903A - 窒化チタン粒子を含むポリエステルポリマー及びコポリマー組成物 - Google Patents

窒化チタン粒子を含むポリエステルポリマー及びコポリマー組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2008519903A
JP2008519903A JP2007548208A JP2007548208A JP2008519903A JP 2008519903 A JP2008519903 A JP 2008519903A JP 2007548208 A JP2007548208 A JP 2007548208A JP 2007548208 A JP2007548208 A JP 2007548208A JP 2008519903 A JP2008519903 A JP 2008519903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
titanium nitride
nitride particles
polymer
ppm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007548208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008519903A5 (ja
Inventor
シア,チヨン
リー スタッフォード,スティブン
シムズ,スーザン
レスリー コルホウン,フレデリック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Chemical Co
Original Assignee
Eastman Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Chemical Co filed Critical Eastman Chemical Co
Publication of JP2008519903A publication Critical patent/JP2008519903A/ja
Publication of JP2008519903A5 publication Critical patent/JP2008519903A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/28Nitrogen-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/20Compounding polymers with additives, e.g. colouring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/10Metal compounds
    • C08K3/14Carbides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K7/00Use of ingredients characterised by shape
    • C08K7/22Expanded, porous or hollow particles
    • C08K7/24Expanded, porous or hollow particles inorganic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/02Elements
    • C08K3/08Metals
    • C08K2003/0881Titanium
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
    • Y10T428/131Glass, ceramic, or sintered, fused, fired, or calcined metal oxide or metal carbide containing [e.g., porcelain, brick, cement, etc.]
    • Y10T428/1317Multilayer [continuous layer]
    • Y10T428/1321Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
    • Y10T428/1352Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]
    • Y10T428/1355Elemental metal containing [e.g., substrate, foil, film, coating, etc.]
    • Y10T428/1359Three or more layers [continuous layer]

Abstract

以下の利点の1つ又はそれ以上を提供する窒化チタン粒子が内部に混和されたポリエステルポリマー又はコポリマーを含むポリエステル組成物を開示する:組成物の再加熱性の改良、低下した黄色度による組成物の色の改良、及び組成物の紫外線遮断性の改良。また、このような組成物の製造方法も開示する。窒化チタン粒子はポリエステル中に溶融配合によって組み込むこともできるし、又は重合の溶融相の間のような、重合の任意の段階で添加することもできる。一定範囲の粒度及び一定範囲の粒度分布を使用できる。これらのポリステル組成物は、再加熱工程が要求される、若しくは低下した黄色度が要求される、若しくは紫外線の作用へ増加した抵抗性が要求される、又は前記の任意の組合せである方法によって製造されるパッケージングへの使用に適する。

Description

本発明は、包装において有用な、例えば再加熱ブロー成形又はポリエステルを再加熱する他の熱成形法による飲料容器の製造において有用なポリエステル組成物に関する。本発明の組成物は、良好な透明度又は色と低下した黄色度による魅力的な外観を示しながら、改良された再加熱性及び改良された紫外線遮断能力を示すことができる。
多くのプラスチック包装材料、例えばポリ(エチレンテレフタレート)(PET)から製造された、飲料容器に使用される包装材料は、ポリマーの再加熱ブロー成形又はポリマーの熱軟化を必要とする他の操作によって形成される。
再加熱ブロー成形においては、試験管形の射出成形品であるボトルプレフォームを、ポリマーのガラス転移温度より高温で加熱し、次いでその開口端を通して加圧空気を受けるようにボトル金型中に配置する。この技術は、例えば特許文献1に示されるように公知である。この特許文献を引用することによって本明細書中に組み入れる。典型的なブロー成形操作においては、プレフォームの再加熱には、石英赤外線ヒーターからの放射エネルギーが一般に用いられる。
ポリマーの熱軟化を必要とする操作を用いた包装容器の製造において、再加熱時間、又はプレフォームが延伸ブロー成形に適した温度に到達するのに必要な時間(ヒートアップ時間とも称する)は、生産性とエネルギー必要量の両方に影響を及ぼす。加工装置が改良されるにつれて、単位時間当たりより多くの単位を製造できるようになった。従って、従来のポリエステル組成物に比較して、より速く再加熱することによって(再加熱速度の増大)又はより少ない再加熱エネルギーを用いることによって(再加熱効率の増加)又はその両者によって、改良された再加熱性を示すポリエステル組成物を提供するのが望ましい。
前記再加熱性は、ポリマー自体の吸収特性によって異なる。ポリマープレフォームの再加熱に使用される加熱ランプは、典型的には、約500nmから1,500nm超までの波長範囲の幅広い発光スペクトルを有する赤外線ヒーター、例えば石英赤外線ランプである。しかし、ポリエステル、特にPETは、500〜1,500nmの範囲において電磁線の吸収が悪い。従って、ランプからのエネルギー吸収を最大にし且つプレフォームの再加熱速度を増大させるために、赤外線エネルギー吸収を増加させる材料がPETに添加することがある。残念ながら、これらの材料は、PET容器の外観に悪影響、例えばヘイズレベルを増加させ且つ/又は製品を濃色化する傾向がある。更に、可視光範囲(400〜780nm)に吸光度を有する化合物は人間の目には着色されているように見えるので、可視光を吸収/又は散乱する材料はポリマーに色を与えるであろう。
再加熱ランプ下におけるポリエステルプレフォームの再加熱性を改良するための再加熱剤として、これまで種々の黒体及び灰色体吸収性化合物が使用されてきた。このような従来の再加熱添加剤には、カーボンブラック、グラファイト、アンチモン金属、黒色酸化鉄、赤色酸化鉄、不活性鉄化合物、スピネル顔料及び赤外線吸収染料がある。ポリマーに添加できる吸収性化合物の量は、ポリマーの視覚特性、例えば、L*値で表されることができる明度(ブライトネス)並びにa*値及びb*値として測定して表される色度並びにヘイズ(以下に詳述する)に対する影響によって制限される。
プレフォーム及び得られるブロー成形品において許容され得るレベルの明度及び色度を保持するために、再加熱添加剤の量が減少される場合があり、その結果として再加熱速度は低下する。従って、ポリエステル樹脂に添加される再加熱添加剤の型及び量は、再加熱速度の増加と許容され得る明度及び色度レベルの保持とを望ましく両立させるように調整される場合がある。
審美的理由により、ポリエステル飲料容器、特に水用の容器には青色の色合いが通常望ましい。青色の色合いを有するポリマー製品は人間の眼にはより魅力的な傾向があり、従って、これらの用途において一般に好ましい。基本的な色彩理論は、黄色と青色が補色であることを示している。目に見える白色光からこれらの色の一方を取り除くと、他方の色であるように見える物品をもたらすということになる。例えば、黄色光を可視光から取り除くと、物品は青色が強いように見えるであろう。
従って、CIE表色系においてb*値として測定することができる黄色度は、消費者包装において特に望ましくない色である可能性がある。コバルト及び有機トーナーのような青味剤を用いて消費者包装の青味を増加させ、従ってb*値を黄色から青色に(又はより高いb*値からより低いb*値に)シフトさせ、より魅力的な包装材料を生成することが従来行われている。再加熱速度を増加させると同時に、熱可塑性組成物中の再加熱添加剤の濃度の増加につれて、例えば黄色度に増加によって、色度及び明度が悪化する速度を低下させることができれば理想的であろう。このような包装においては外観が重要であるため、また、青みがかった色合いを有するボトルが市場において、特にボトル入り水の市場において非常によく売れるので、それを使用するポリマーに青みがかった色合いを与える、即ち青味剤として働く再加熱添加剤を提供できれば更に有利であろう。
当業界で知られたいくつかの常用の再加熱添加剤の更なる欠点は、PET製造プロセスにおけるそれらの不安定性である。例えば溶融相又は固相化製造プロセスにおいて酸素漏れがあると、アンチモン金属は酸化アンチモン(これは再加熱速度の増大に効果がない)に再酸化されることが知られている。このため、再加熱ブロー成形プロセスにおけるプレフォームの昇温速度にばらつきが生じ、ひいては、赤外線ランプの設定の絶え間ない調整が必要となる。これらの再酸化作用に対して比較的抵抗性を有することができる再加熱添加剤を提供できれば有利なことは明白であろう。
包装に使用されるポリエステル、例えばPET及びそのコポリマーは広範囲の消費者製品用の容器としての使用に適合させられてきたが、ある波長の紫外線(UV線)を遮断できないため、光分解し易い製品、例えば果汁、ソフトドリンク、ワイン、食品、化粧品、シャンプー及び紫外線感受性染料を含む製品の包装への使用にはあまり適さなかった。約100〜約400nmの波長を有する紫外線は肉眼には見えず、約100〜約280nmの波長を有するUV−C、約280〜約315nmの波長を有するUV−B及び約315〜約400nmの波長を有するUV−Aに細分される。PETのようなポリエステルは約100〜約315nmの紫外線の大半を遮断するが、約315〜約400nmのUV−Aの遮断にはそれほど効果がない。重合可能なUV遮断剤の使用に関する特許文献2(その開示全体を引用することによって本明細書中に組み入れる)は、包装された製品に対する紫外線の周知の作用のいくつかを記載し、容器が暴露される紫外線の一部を、このような遮断剤を用いて遮断できることを教示している。
米国特許第3,733,309号 米国特許第4,617,374号
再加熱性が改良され、又は青味付けが改良され、又はUV遮断性が改良され、又はこれらの利点の任意の組合せを有するポリエステル組成物を提供できる添加剤があれば、得られるポリエステル製品は広範囲の消費者製品の包装に適するようになるであろうことは明らかである。
再酸化及び一貫性のない再加熱といった既知の再加熱添加剤に付随する問題を生じることない改良された再加熱性;黄色度の低下による改良された明度、透明度及び色度;並びに紫外線の作用に対する内容物の改良された抵抗性のうち1つ又はそれ以上を提供する添加剤を含むポリエステル組成物が当業界において依然として必要とされている。
本発明は、再加熱性の改良、黄色度の低下及び紫外線の作用に対する内容物の抵抗性の増大のうち1つ又はそれ以上を提供する窒化チタン粒子が内部に組み込まれたポリエステルポリマー又はコポリマー、特に熱可塑性ポリエステルポリマー又はコポリマーを含むポリエステル組成物に関する。窒化チタン粒子は、溶融配合によってポリエステル中に組み込むこともできるし、或いは重合の溶融相の間のような、重合の任意の段階において添加することもできる。一定範囲の粒度(particle size)及び一定範囲の粒度分布(particle size distribution)を使用できる。ポリエステル組成物は単一型のポリエステルポリマーを含むこともできるし、或いは1種又はそれ以上の他のポリマー、特に、酸素掃去作用の改良又はアセトアルデヒド掃去作用の改良などのような、単一ポリマーの使用によって得られない利点を提供する1種又はそれ以上のポリアミド又は他のポリマーが内部にブレンドされたポリエステルのブレンドであることもできる。
本発明に係るポリエステル組成物は、包装、例えば再加熱工程が望ましいような包装への使用に適しており、再加熱効率の改良若しくは黄色度の低下若しくは紫外線の作用に対する内容物の抵抗性の増大又は前記利点の組合せに充分な量で窒化チタン粒子が加えられている。これらの組成物は、メルトとして、固体の形態で、ブロー成形用プレフォームのようなプレフォームとして、熱成形に適当なシートとして、コンセントレートとして及びボトルとして提供できる。これらの組成物はポリエステルポリマーを含み、ポリエステル中に窒化チタン粒子が分散されている。適当なポリエステルとしては、ポリアルキレンテレフタレート及びポリアルキレンナフタレートが挙げられる。
本発明はまた、ポリエステル重合プロセスの任意の段階に、例えばポリエステルポリマー製造のための溶融相の間に窒化チタン粒子を添加できる、ポリエステル組成物の製造方法に関する。窒化チタン粒子は、また、固相化ペレットの形態のポリエステルポリマーに、又はポリエステルポリマーからプレフォームを製造するための射出成形機に添加することができる。
図1は20nm窒化チタン粒子濃度とこれらの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォーム再加熱改良温度(RIT)との相関関係を図示する。
図2は20nm窒化チタン粒子濃度とこれらの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォームL*値との相関関係を図示する。
図3は20nm窒化チタン粒子濃度とこれらの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォームa*値との相関関係を図示する。
図4は20nm窒化チタン粒子濃度とこれらの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォームb*値との相関関係を図示する。
図5はベースポリマーサンプルと20nm窒化チタン粒子を含むポリマーサンプルのUV−VIS透過スペクトルを図示する。
本発明は、添付図を含む以下の発明の詳細な説明及び実施例を参照することよって、より理解し易くなるであろう。プラスチック製品の加工のための具体的な方法及びプロセス条件は変化し得るので、本発明は、記載した具体的な方法及び条件には限定されないことを理解されたい。更に、使用した用語は、個々の実施態様を説明することのみを目的とし、限定的な意味合いを持たないことを理解されたい。更にまた、種々の実施態様は1つ又はそれ以上の利点を実現することができるが、「特許請求の範囲」に記載した本発明は、これらの利点に限定するものでも、全ての場合に全ての利点を得ることが必要であるわけでもないことがわかる。
本明細書及び「特許請求の範囲」で使用する単数形(a,an及びthe)は、前後関係からそうでないことが明白に示されない限り、複数の指示対象を含む。例えば、1つの熱可塑性「プレフォーム」、「容器」又は「ボトル」の加工への言及は、複数の熱可塑性プレフォーム、物品、容器又はボトルの加工を含むものとする。
「含んでなる」又は「含む」は、少なくとも名前を挙げた化合物、要素、粒子などはその組成物又は物品中に存在しなければならないが、他の化合物、材料、粒子などが、名前を挙げたものと同じ機能を持っていたとしても、このような他の化合物、材料、粒子などの存在を除外しないことを意味する。
本明細書中で使用する「d50粒度(d50 particle size)」は、体積の50%が表示d50値よりも大きい粒子からなり且つ体積の50%が表示d50値よりも小さい粒子からなるメジアン(median)径である。本明細書中で使用するメジアン粒度は、d50粒度と同じである。
本発明によれば、窒化チタン粒子を使用して、以下の利点の1つ又はそれ以上を得ることができる:それらを内部に分布させたポリエステル組成物の再加熱性の改良;又はそれらを内部に分布させたポリエステル組成物の青味を増大させる青味剤としての作用;それらを内部に分布させたポリエステル組成物のUV遮断性の改良。言うまでもなく、本発明のポリエステル組成物は、直前に記載した以上のその他の利点を有することもでき、本発明は、このようなその他の利点も包含するものとする。
本発明者らは、本発明のポリエステル組成物が改良された再加熱性を有することができると述べる場合、これらの組成物は、例えば、同様な赤外線加熱若しくは輻射線に暴露されたときに、本発明の窒化チタン粒子を含まない従来のポリエステル組成物に比較して、より速く再加熱する(再加熱速度を増大させる)ことができるか、若しくはより少ない再加熱エネルギーを用いて再加熱する(再加熱効率を増加させる)ことができるか、又は両者であることができることを意味する。都合のよい指標は、組成物の再加熱改良温度(RIT)であり、これについては本明細書中で更に定義する。
本発明者らは、本発明のポリエステル組成物が低下した黄色度を有することができる、又は窒化チタン粒子が青味剤として働くことができると述べる場合、得られる組成物は、本発明の窒化チタン粒子を含まない場合に比べて、黄色度が低く、若しくは青色度が高く、又は両者であるか、或いは三刺激CIE L***スケール(本明細書中において詳述)を用いて測定されたb*値が低いように見えることができることを意味する。例えば、b*値を少なくとも1単位、又は少なくとも2単位、又は少なくとも3単位低下させることができる。
本発明者らは、本発明のポリエステル組成物がUV遮断作用を有することができると述べる場合、組成物は、紫外線の作用に対する内容物の抵抗性を増大させることができることを意味する。この現象は、紫外線の存在下で経時的に劣化する染料のような内容物の目視検査によって測定できる。別法として、本発明のポリエステル組成物のUV遮断作用は、200〜460nmの範囲の波長で実施される、HP8453紫外線可視ダイオードアレイ分光計の使用によるようなUV−VIS測定によって評価することができる。この装置を用いた効果的な比較基準は、370nmにおけるUV透過率%の減少であり、本発明の窒化チタン粒子を含まないポリエステル組成物と比較した場合に、本発明のポリエステル組成物は典型的には少なくとも5%又は少なくとも10%又は少なくとも20%の減少を得るであろう。例えば非改質ポリマーは約80%の透過率を示し且つ改質ポリマーが約60%の透過率を示す場合には、この減少は25%であろう。ポリエステル組成物が、その上に入射する紫外線の一部を遮断する能力の任意の他の適当な基準も同様に使用できる。ボトル側壁の厚さを近似するための適当なサンプル厚さは、例えば約0.012インチ又は約0.008〜約0.020インチであろう。
本発明のポリエステルは最も広い意味では、広範な範囲のポリマーの型及び量並びに窒化チタン粒子の濃度、粒度、純度、更に本明細書中に記載した種々の他の特性の範囲内の前記利点のいずれか又は全てを提供できるが、場合によっては、特定用途には特定範囲の材料及び型が特に適している場合があり、これらの実施態様については本明細書の適当な部分で詳述する。
窒化チタンは通常チタン原子と窒素原子との間にほぼ1対1対応が見られるチタンと窒素との化合物であると考えられている。しかし、Na−Cl型立方構造を有する窒化チタンは、広範囲のアニオン又はカチオン欠陥にわたって、例えば概ねTiN0.42からTiN1.0にいたる、又は更には概ねTiN1.16にいたる相対量において{例えば、炭化チタンが低温でNH3とTiCl4との反応によって製造される場合[Louis E.Toth,Transition Metal Carbide and Nitrides,1971,pg.87,Academic Press(London)(引用することによって本明細書中に組み入れる)]}(その化合物は全て本発明の範囲に含まれる)安定であることが、冶金業界においてわかっている。実際には、本発明に係る粒子が相当量の窒化チタンを含むならば、例えば他の材料を含まない場合に測定可能な再加熱性を提供するのに充分な量で窒化チタンを含むならば、粒子の残りはおそらく、元素状チタン又は少量の窒素が溶解したチタンであることができ、その結果、粒子中の平均窒素量が前記式に記載されたよりも更に低くなるであろう。
「特許請求の範囲」に記載した本発明によって有用な窒化チタン粒子は、相当量(significant)の窒化チタンから構成されるならば、又は窒化チタン及び炭化チタンの総量が、例えば少なくとも50重量%であるならば、相当量の炭化チタン及び/又は酸化チタンを含むことができる。従って、窒化チタンは、広範囲の相対量の、例えばほぼTiC0.50.5まで若しくはほぼTiC0.80.2まで若しくはほぼTiC0.70.3又はそれ以上の相対化学量論量のチタン、炭素及び窒素を有することができる[例えば、炭素が窒素に取って代わり且つ窒素(又は窒素及び炭素)に対するチタンの相対量は既述の通りである]。言うまでもなく、所望の作用が得られるならば、粒子中に存在する炭化チタン相の量は全く重要ではない。本発明者らは、相当量の炭化チタンを含む窒化チタンは全て、再加熱添加剤として適当であることを見出したので、相当量の炭化チタンを含む窒化チタン源は全て、本発明に係る実施に、特に再加熱添加剤としての使用に適すると予想する。
「特許請求の範囲」に記載した本発明によって有用な窒化チタン化合物は、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology,Vol 24,4th ed.,(1997)pp.225−349、特にpp.231−232に詳述されており、その関連部分を引用することによって本明細書中に組み入れる。
「特許請求の範囲」に記載した本発明によって有用な窒化チタン粒子は、他のチタン化合物、例えば縮合触媒として使用されるもの、例えばチタンアルコキシド又は単純なキレートとは区別されることができる。即ちチタン化合物を縮合触媒として使用して、「特許請求の範囲」に記載した本発明の組成物中のポリマーを生成する場合には、このようなポリマーは、本明細書中に記載するように、窒化チタン粒子を更に含むであろう。本発明によって有用な窒化チタン粒子は、また、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology,Vol 24.4th ed.,(1997)pp.186−224(引用することによって本明細書中に組み入れる)に詳述されるように、元素状チタン及びチタン合金とは区別することができるが、既に記載したように、窒化チタン粒子が相当量の窒化チタンから構成されるならば、本発明は窒化チタン粒子中の元素状チタン及びチタン合金のいずれの存在も排除しない。
ポリエステル組成物の再加熱性、色又はUV遮断の1つ又はそれ以上の改良に本発明によって有用な窒化チタン粒子は、一定範囲の粒度及び粒度分布を有するものを含むが、本発明者らは、特定の用途には特定の粒度及び比較的狭い粒度分布が特に適することを見出した。例えば、いくつかの実施態様において、ポリエステルがPETを含む実施態様においては特に、約0.02マイクロメーター(μm)のメジアン粒度及び比較的狭い粒度分布を有する窒化チタン粒子が青味剤及び再加熱剤の両者として有利である。
「特許請求の範囲」に記載した本発明に係る窒化チタン粒子は、それが相当量の、例えば少なくとも50重量%の窒化チタンから構成されるならば、1種又はそれ以上の他の金属又は不純物を含むことができる。合計50重量%以下又はそれ以上の少量で存在できる金属又は非金属としては、アルミニウム、錫、ジルコニウム、マンガン、ゲルマニウム、鉄、クロム、タングステン、モリブデン、バナジウム、パラジウム、ルテニウム、ニオブ、タンタル、コバルト、ニッケル、銅、金、銀、珪素及び水素並びに炭素及び酸素(既に記載)が挙げられる。
理論によって拘束するつもりはないが、本発明者らは、再加熱添加剤及びUV遮断添加剤としての窒化チタン粒子の有効性は窒化チタンの吸収特性と関連する可能性があるので、粒子が相当量の窒化チタンから構成されるならば、ある量の他の材料を含む窒化チタンは本発明に従って使用するのに適していると考える。従って、窒化チタン粒子は少なくとも50重量%、又は少なくとも75重量%、又は少なくとも90重量%、又は少なくとも95重量%の窒化チタンを含むことができる。
この場合もやはり、理論によって拘束するつもりはないが、本発明者らは、本発明の窒化チタン粒子の青味剤としての作用が、このような粒子の、特に約1〜約60nmの範囲の粒度のこのような粒子の、入射光から約600nmの波長の光(又は黄色光)を効率的に除去できる能力による可能性が高いと考える。本発明のポリエステル組成物による黄色光のこのような除去により、ポリエステル製品は青色に見えるであろう。本発明者らは、より大きいミクロン規模の粒子は、直前に記載した1ミクロン未満の又はナノメーター規模の粒子よりも青味付け作用がはるかに少ないことを確認している。
従って、窒化チタン粒子は元素状チタンを含むこともできるし、或いは他の金属のような他の材料がポリマー組成物の再加熱性を増加させる、又は青味付け作用若しくはUV遮断作用を増大させる窒化チタン粒子の能力に実質的な影響を与えないならば、場合によっては、このような他の材料を含むこともできる。
窒化チタン粒子には酸化チタンの緻密層(fine layer)を被覆することができ、既述の目的とする利点の1つを達成する、例えばポリマー組成物の再加熱効率を増大させる窒化チタン粒子の能力に酸化チタン被膜が実質的な影響を与えないならば、本発明によって有用である。
同様に、粒子は窒化チタン中空球又は窒化チタン被覆球であることができ、その場合にはコアは、窒化チタン、窒化チタンと他の材料との混合物又は窒化チタンを実質的に含まない他の材料で構成することができる。この場合もまた、理論によって拘束するつもりはないが、本発明者らは、再加熱添加剤としての窒化チタンの有効性は窒化チタンの吸収特性に関連する可能性があるので、窒化チタンの被膜厚さが妥当な再加熱性を提供するのに充分であるならば、窒化チタン被覆粒子は本発明に従って使用するのに適する可能性が高いと考える。従って、種々の実施態様において、被膜の厚さは約0.005〜約10μm、又は0.01〜5μm、又は0.01〜0.5μmであることができる。別法として、被膜の厚さはこれよりはるかに薄い厚さ、例えば約0.5〜約100nm、又は0.5〜50nm、0.5〜約10nmの範囲であることもできる。このような窒化チタン被膜はまた、既に記載したような少量の他の材料を含むことができる。
本発明に係るポリエステル組成物中に存在する窒化チタン粒子の量は、広範囲に変化すことができ、例えば約0.5〜約1,000ppm、又は1〜500ppm、又は1〜200ppm、又は1〜100ppm、又は1〜50ppmであることができる。使用量は、言うまでもなく、要求される作用によって異なる可能性がある。従って、使用量は、本明細書の他の場所で更に記載するように、粒子を再加熱添加剤として、青味剤として若しくはUV遮断剤として又はこれらの任意の組合せのいずれとして提供するかによって異なる可能性がある。
例えば、再加熱性の改良には約1〜約10ppmの配合量で全く充分であることができる。同様に、青味付け作用の要求される場合には、約5〜約50ppmの量が特に適当である可能性がある。ジュース容器の場合にように、かなりのUV遮断保護が要求される場合には、窒化チタンが主な又は唯一のUV遮断剤として使用されるならば、窒化チタン配合量は約1〜約100ppm又は更にはそれ以上であることができる。本発明に係る熱可塑性コンセントレートは、言うまでもなく、これらのよりもはるかに多い量を含むことができ、これについては本明細書中の他の場所で詳述する。
UV遮断作用のために使用する場合には、本発明の窒化チタン粒子は、単独で又は1種若しくはそれ以上の既知のUV吸収剤と組合せて使用することができる。既知のUV吸収剤と組合せて使用する場合には、それによって、従来のUV吸収剤の必要性が低下する可能性がある。また、既知のUV吸収剤は、それらを内部に使用するポリマーを黄変させる傾向があるので、窒化チタン粒子の青味付け作用は、このようなUV吸収剤との併用時に付加利益となり、追加青味剤の必要性がより少なくなるであろう。そして更に、一番の動機が再加熱性の改良でない場合であっても、得られる組成物は改良された再加熱性を示し、それを使用しなければ別の再加熱剤を必要とする用途にも適するようになるであろう。
窒化チタン粒子が多数の方法によって、例えば、チタンの金属又は酸化物を窒素と反応させることによって、又はTiCl4をNH3と反応させるプラズマアーク蒸気合成によって製造できることに注目すべきである。これについての詳細は、Powder Metallurgy entry in Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology,Vol 16,4th ed.,(1995)pp.353−392に記載されている。詳細はまた、Transition Metal Carbides and Nitrides,L.E.Toth,Academic Press 1971,pp1−28にも見られる。これらをいずれも、引用することによって本明細書中に組み入れる。従って、本発明に係る窒化チタン粒子は、限定するものではないが、任意の既知手段によって製造できる。
本発明において使用できる窒化チタン粉末の形状としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定するものではない:針状粉、角状粉、樹枝状粉、等軸状粉(equi−axed powder)、片状粉、粉砕粉、粒状粉、不規則形粉、ノード状粉(nodular powder)、小板状粉、多孔質粉、円形粉(rounded powder)及び球形粉。粒子はフィラメント状構造であることもでき、その場合には、個々の粒子は、結合してビーズ状又は鎖状構造を形成する、より小さい粒子のゆるい集合体であることができる。粒子の外形寸法は、鎖長及び分岐度の違いによって変化し得る可能性がある。
従って、窒化チタン粒子の粒度は、製造方法に応じて幅広い範囲内で変化する可能性があり、粒度に関する数値は、粒子の形状及び測定方法によって異なり得る。本発明によって有用な粒度は、再加熱性改良又はUV遮断作用のために加える場合には特に、約0.001〜約100μm、又は0.01〜45μm、又は0.01〜10μm、又は0.01〜5μmのような大きい範囲で変化できる。ポリエステル組成物がPETを含む場合には、本発明者らは、0.01〜5μm又は0.001〜0.1μmの粒度が特に適当であると推測する。
いくつかの実施態様、例えば青味付け作用が要求される実施態様においては、粒子は更に小さい範囲である、例えば、約1〜約1,000nm、又は1〜500nm、又は1〜300nm、又は1〜200nm、又は1〜50nmの範囲であることができる。これらの実施態様においては、従って、粒子は直径が少なくとも1nm又は少なくとも5nmであって約200nm以下又は約300nm以下又は約500nm以下であることができる。従って、約1〜約100nm、又は1〜60nm、又は1〜50nmの粒子が組成物の再加熱性、カラー特性又はUV遮断特性のうち1つ又はそれ以上を改良するのに特に適するように、粒度は要求される作用に応じて広範囲に変化することができる。
UV遮断作用が窒化チタン粒子を加える重要な又は第1の動機であるような他の実施態様においては、粒子の粒度は、約1〜約100nm、又は1〜50nmであることができ、窒化チタン粒子は典型的には、約5〜約200ppm、又は5〜50ppmの濃度で存在するであろう。
再加熱添加剤作用が窒化チタン粒子を加える重要な又第1の動機であるような更なる実施態様においては、粒子の粒度は、約1〜約500nm、又は1〜300nmであることができ、窒化チタン粒子は典型的には、約1〜約100ppm、又は5〜30ppmの濃度で存在するであろう。
青味付け作用が窒化チタン粒子を加える重要なまた第1の動機であるような更に別の実施態様においては、粒子の粒度は、約1〜約100nm、又は5〜50nmであることができ、窒化チタン粒子は、典型的には、約5〜約100ppm、又は5〜50ppmの濃度で存在するであろう。
本発明に適当な平均粒度を有する窒化チタン粒子は、異形を有すること及び鎖状構造を形成することもできるが、ほぼ球状の粒子が好ましい可能性がある。粒度及び粒度分布は、Size Measurement of Particles entry of Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology,vol 22,4th ed.,(1997)pp.256−278(引用することによって本明細書中に組み入れる)に記載されたような方法によって測定できる。例えば粒度及び粒度分布は、Leeds and Northrop Company製のMicrotrac Particle−Size Analyzer若しくはFisher Subsieve Sizerを用いて、又は走査型電子顕微鏡法若しくは透過電子顕微鏡法のような顕微鏡法によって測定できる。
一定範囲の粒度分布が、本発明によって有用であることができる。本明細書中で使用する粒度分布は、「スパン(S)」で表すことができ、Sは下記式:
Figure 2008519903
[式中、d90は、体積の90%が、表示d90より小さい直径を有する粒子からなる粒度を表し;d10は、体積の10%が、表示d10より小さい直径を有する粒子からなる粒度を表し;d50は、体積の50%が表示d50値より大きい直径を有する粒子からなり且つ体積の50%が表示d50値より小さい直径を有する粒子からなる粒度を表す]
によって計算する。
従って、例えば、スパン(S)が0〜10、又は0〜5、又は0.01〜2である粒度分布を本発明に従って使用できる。別法として、粒度分布(S)は更に広範囲である、例えば、0〜15、又は0〜25、又は0〜50の範囲であることができる。
ポリエステル組成物中の窒化チタン粒子の良好な分散を得るために、例えば約300〜約1000ppm、又は300ppm〜1重量%、又は10重量%以下、又は更にはそれ以上の窒化チタン粒子を含むコンセントレートを、商用銘柄のPETのようなポリエステルを用いて製造することができる。コンセントレートは次に、例えば1〜500ppmの範囲の所望の濃度で、又は既述のようにポリエステル中にレットダウンすることができる。
窒化チタンの特性のため、再加熱添加剤として窒化チタン粒子を含む本発明のポリエステル組成物には、前述のアンチモン金属粒子と同様な、固相化(solid−stating)時の酸素漏れの存在下における再酸化の問題が生じないと推測されるであろう。従って、本発明者らは、再加熱速度は、窒化チタン粒子によって変化する傾向はより少なく、再加熱ブロー成形プロセス時の再加熱ランプ設定の調整の必要がより少なくなると推測する。
ポリエステル中に使用する窒化チタン粒子の量は、個々の用途、再加熱時間の望ましい短縮及び100から離れるL*明度の変動と、ゼロから離れるa*及びb*の任意の低下の許容レベルによって異なるであろう。従って、種々の実施態様において、窒化チタン粒子の量は、少なくとも0.5ppm、又は少なくとも1ppm、又は少なくとも5ppmであることができる。一部の用途において、窒化チタン粒子の量は少なくとも10ppm、場合によっては少なくとも20ppm、更には少なくとも25ppmであることができる。窒化チタン粒子の最大量は、要求される再加熱速度、又はL*、a*、b*及び他の外観特性の維持(これらは、用途又は顧客の要求によって異なる可能性がある)のうち、1つ又はそれ以上によって限定される可能性がある。いくつかの実施態様においては、この量は500ppm以下若しくはそれ以上、又は約300ppm以下、又は約250ppm以下であることができる。しかし、色度、ヘイズ及び明度が重要な特徴ではない用途においては、窒化チタン粒子の使用量は1,000ppm以下、又は5,000ppm以下、又は更には10,000ppm以下であることができる。本明細書の他の場所で解説するように、窒化チタン粒子を含むコンセントレートを配合する場合には特に、この量は10,000ppmを超えることさえできる。
窒化チタン粒子をポリエステル組成物中に組み込む方法は以下に示すが、これに限定するものではない。窒化チタン粒子は、ポリマー反応体系に、重合の間又は後に、ポリマーメルトに、或いはボトルプレフォームを製造する射出成形機中の成形用粉末若しくはペレット又は溶融ポリエステルに添加することができる。これらは、エステル化反応器の入口近傍、エステル化反応器の出口近傍、エステル化反応器の入口と出口の間の点、再循環ループの任意の点、プレポリマー反応器の入口近傍、プレポリマー反応器の出口近傍、プレポリマー反応器の入口と出口との間の点、重縮合反応器の入口近傍、又は重縮合反応器の入口と出口との間の点、又は重縮合反応器の出口とペレット、シート、繊維、ボトルプレフォームなどの形成用のダイとの間の点の点を含む(これらに限定しない)位置で添加できる。
窒化チタン粒子は、PETのようなポリエステルポリマーに添加し、そして、射出成形機中の溶融ポリマーへの窒化チタン粒子の供給を含む任意の方法によって、又は窒化チタン粒子と射出成形機へのPET供給材料とを、溶融ブレンド若しくはペレットのドライブレンドのいずれかによって合することによって、射出成形機に供給することができる。窒化チタン粒子は稀釈せずに、又はPETのようなポリマー中のコンセントレートの形態で、又は液体又は固体キャリヤー中の分散体として供給できる。適当なキャリヤーの例としては、ポリエチレングリコール、鉱油、水素化ヒマシ油及びグリセロールモノステアレートが挙げられるが、これらに限定するものではない。
別法として、窒化チタン粒子は、場合によっては燐酸と混ぜ合わされたエチレングリコール供給材料を用い且つそれを通すなどしてエステル化反応器へ、プレポリマー反応器へ、重縮合反応器へ、又固相化用反応器中の固体ペレットへ、或いはこれらの段階のいずれかの間の任意の点で添加できる。これらの場合はいずれも、窒化チタン粒子は、PET又はその前駆体と稀釈せずに、PETを含むコンセントレートとして又はキャリヤーで稀釈された形で合することができる。キャリヤーはPETに対して反応性であることもできるし、又は非反応性であることもできる。窒化チタン粒子(稀釈しないまま、コンセントレート中又はキャリヤー中のいずれであっても)とバルクポリエステルは、混合前に乾燥させることができる。これらの窒化チタン粒子は、乾燥空気又は窒素のような他の不活性ガスの雰囲気中で且つ所望ならば減圧下で乾燥させることができる。
ポリマーの色に対する再加熱添加剤の影響は、三刺激カラースケール、例えばCIE L***スケールを用いて判定できる。L*値は0〜100の範囲であり、光に対する暗さを判定できる。a*値は、赤色〜緑色を判定でき、正の値は赤色であり、負の値は緑色である。b*値は、黄色〜青色を判定でき、黄色は正の値を有し、青色は負の値を有する。
測色の理論及び実施は、Fred W. Billmeyer,Jr.によってPrinciples of Color Technology,pp.25−66(1981)(John Wiley & Sons,New York)により詳細に解説されており、これを引用することによって本明細書中に組み入れる。
本明細書中で解説した、20オンス・ボトルプレフォームについて測定されるポリエステル組成物に関するL*値は一般的に45超、又は少なくとも60,又は少なくとも65、又は少なくとも70でなければならない。特定のL*明度の指定は、特定の側壁断面厚を有するプレフォームを実際に使用することを意味するのではなく、L*を測定する場合には、その組成物のL*の試験及び評価のみを目的として、実際に使用するポリエステル組成物を射出成形して0.154インチの厚さを有するプレフォームを作ることを意味する。
公称側壁断面厚が0.154インチである20オンス・ボトルプレフォームにおいて測定される、望ましいポリエステル組成物の色度は一般に、好ましくは約−4.4〜約+1.6、又は−2.0〜約+0.5、又は約−2.0〜約+0.1の範囲のa*座標値によって示される。b*座標値に関しては、−8.6〜+10.2、又は−3.0から、若しくは−1.5から、+5.0未満若しくは+4.0未満若しくは+3.8未満又は2.6未満の正の値までの範囲のb*座標値を有するプレフォームを作るのが一般に望ましい。
*、a*及びb*カラー値の測定は、以下の方法に従って実施する。b*色度の測定に用いる計測器は、CIE Lab Scale(L*,a*,b*)、D65(ASTM)光源、観測者10°及び積分球の形状を用いるHunterLab UltraScan XE,モデルU3350の性能を有する必要がある。透明なプラック、フィルム、プレフォーム及びボトルを、ASTM−D1746の”Standard Test Method for Transparency of Plastic Sheeting”に基づいて透過モードで試験する。測色用計測器は、ASTM E1164の”Standard Practice for Obtaining Spectrophotometric Data for Object−Color Evaluation”に基づいてセットアップする。
より詳細には、サンプルがプレフォーム又はボトルのいずれかであるかに応じて、以下の試験方法を用いることができる。測色は、拡散/8°(照明/視野角)球光学的形状を用いるHunberLab UltraScan XE(Hunter Associates Laboratory,Inc.,Reston VA)、又はこれらの同一の基本性能を有する同等の装置を用いて実施しなければならない。使用するカラースケールは、CIE L***スケールであり、D65光源及び観測者10°を指定する。
0.846インチの平均外径及び0.154インチの壁厚を有するプレフォームを、ASTM D1746の”Standard Test Method for Transparency of Plastic Sheeting”を用いて正透過モードで測定する。プレフォームを、プレフォームホルダーを用いて計測器(HunterLabから入手可能)中の所定の位置に固定し、三重反復試験測定値を平均する。サンプルは各試験間においてその中心軸の回りに90°回転させる。
この説明全体に記載した極限粘度数(intrinsic viscosity)(It.V.)値は、25℃において60/40wt/wtフェノール/テトラクロロエタン中で測定されたインヘレント粘度(inherent viscosity)(Ih.V.)から計算されたものをdL/g単位で示してある。インヘレント粘度は、測定された溶液粘度から計算する。下記式は、これらの溶液粘度測定値と、Ih.V.までの及びIh.V.からIt.V.までのその後の計算値を記載する:
ηinh=[ln(ts/to)]/C
[式中、ηinh=0.50g/100mL(フェノール60%及び1,1,2,2−テトラクロロエタン40%)のポリマー濃度における25℃でのインヘレント粘度
ln=自然対数
s=毛細管を通るサンプルの流下時間
o=毛細管を通る溶媒ブランクの流下時間
C=溶媒100mL当たりのポリマー(g)の濃度(0.50%)]。
極限粘度数は、ポリマーの比粘度(specific viscosity)の無限稀釈における極限値である。これは以下の式によって定義される:
ηint=lim(ηsp/C)=lim ln(ηr/C)
C→0 C→0
[式中、ηint=極限粘度数
ηr=相対粘度(relative viscosity)=ts/to
ηsp=比粘度=ηr−1]。
計測器の較正は、標準対照材料を反復試験し、次いで適当な数式を適用して「許容」I.V.値を得ることを含む。
較正係数=対照材料の許容IV/反復測定値の平均
修正IhV=計算IhV×較正係数
極限粘度数(ItV又はηint)は、Billmeyer式を用いて以下のようにして概算できる:
ηint=0.5[e0.5×修正IhV−1]+(0.75×修正IhV)。
従って、窒化チタン粒子を含むポリエステル組成物によって提供される有益な特徴は、これらの組成物及びこれらの組成物から製造されるプレフォームが、20オンス・ボトルプレフォーム再加熱改良温度(Reheat Improvement Temperature)(RIT)として表される再加熱速度が、再加熱添加剤を含まない対照サンプルに比較して改良されていることである。
本明細書中に記載し且つ「特許請求の範囲」に記載した組成物の再加熱性改良を測定するために、ここでは再加熱改良温度(RIT)に関する以下の試験を用いる。20オンス・プレフォーム(外径0.846インチ及び側壁断面厚0.154インチを有する)を、Sidel SBO2/3ブロー成形ユニットのオーブンバンクに通す。Sidelブロー成形ユニットのランプ設定を表Iに示す。ヒーター中におけるプレフォーム加熱時間は38秒であり、石英赤外線ヒーターへの出力は64%に設定する。
Figure 2008519903
前記試験において、15個1組のプレフォームを、石英赤外線ヒーターの前に通し、中央の5個のプレフォームの平均プレフォーム表面温度を測定する。全てのプレフォームを、一貫した方法で試験する。次いで、再加熱添加剤を含む目標サンプルのプレフォーム表面温度の差を、再加熱添加剤を含まない同じポリマーの場合と比較することによって、プレフォーム再加熱改良温度(RIT)を計算する。RIT値が高いほど、組成物の再加熱速度は速い。
従って、種々の実施態様において、窒化チタン粒子を含む、「特許請求の範囲」に記載した本発明に係るポリエステル組成物の20オンス・ボトルプレフォーム再加熱改良温度は、目的とする用途に応じて約0.1〜約11℃、1〜11℃、又は1℃から11℃より更に高い値まで、例えば32℃であることができる。
いくつかの実施態様において、窒化チタン粒子を含むポリエステル組成物及びこれらの組成物から製造されたプレフォームは、10.2未満、又は3.5未満、又は3未満であって且ついかなる場合でも−2より大きい、又は−9より大きいb*色度を有することができる。同様に、本発明に係るポリエステル組成物からのプレフォームは、少なくとも45、又は少なくとも60、又は少なくとも65、又は少なくとも70のL*明度を有することができる。
本発明に係る窒化チタンを含むプレフォームは多くの場合、青い色合い(対照サンプルよりも低いb*値)を示した。
本発明に係るポリエステル組成物は、従来の再加熱添加剤を含むポリエステル組成物に比べて改良された固相化安定性を有することができる。「固相化安定性」は本明細書中では、ポリマーが加工の間に空気漏れがある状態で固相重合された後に再加熱速度にほとんど又は全く変化がないことと定義する。ブロー成形プロセスのような一部のボトル製造方法には一定の再加熱速度が重要である。アンチモン金属と同様に、再加熱添加剤の酸化が原因で再加熱速度が変化する場合には、プレフォーム間における一貫したプレフォーム表面温度を維持するために、ブロー成形機のオーブン出力設定を絶えず調節しなければならない。
本発明によれば、種々の実施態様において、少なくとも0.05重量%又は又は少なくとも2重量%で且つ約20重量%以下又は35重量%以下の量(コンセントレート組成物の重量に基づく)の窒化チタン粒子と、少なくとも65重量%又は少なくとも80重量%又は99重量%以下若しくはそれ以上の量(コンセントレート組成物の重量に基づく)の、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド又はポリカーボネートのような、25℃、1気圧において通常は固体の熱可塑性ポリマーを含むコンセントレート組成物もまた提供される。このコンセントレートは、液体、溶融状態又は固体の形態であることができる。プレフォームへのポリマーの加工業者は、射出成形段階において窒化チタン粒子をバルクポリエステルに、液体の溶融形態で又は固体ブレンドとして連続的又は断続的に添加し、且つ更に、最終用途及び顧客の要求に適合するようにコンセントレートの量を計量供給することによってプレフォーム中に含まれる窒化チタン粒子の量を調整するという柔軟性を有する。
コンセントレートは、一軸又は二軸スクリュー押出機中で窒化チタン粒子をポリカーボネート、ポリエステル、ポリオレフィン又はこれらの混合物のようなポリマーと混合し、そして場合によってはこれに他の再加熱添加剤を配合することによって製造できる。適当なポリカーボネートは、ビスフェノールAポリカーボネートである。適当なポリオレフィンとしては、ポリエチレン及びポリプロピレン並びにそれらのコポリマーが挙げられるが、これらに限定するものではない。溶融温度は、少なくともポリマーの融点の温度でなければならない。PETのようなポリエステルに関しては、溶融温度は典型的には250〜310℃の範囲である。好ましくは、溶融配合温度は可能な限り低く保つ。押出物は、ストランドの形態のような任意の形態で引き出し、切断のような通常の方法に従って回収できる。
コンセントレートは、最終製品に使用するのと同様なポリエステル中で製造できる。しかし、場合によっては、コンセントレート中にポリオレフィンのような別のポリマーを使用するのが有利なこともある。ポリオレフィン/窒化チタン粒子コンセントレートをポリエステルとブレンドする場合には、ポリオレフィンはバルクポリエステルのための成核剤として組み込むことができる。
コンセントレートは、バルクポリエステルに又はPET製造の異なる段階の任意の時点で、コンセントレートがバルクポリエステル又はその前駆体と相溶性になるような方法で添加できる。例えば、添加点又はコンセントレートのIt.V.は、ポリエチレンテレフタレートのIt.V.及びコンセントレートのIt.V.が同様である、例えば、25℃において60/40wt/wtフェノール/テトラクロロエタン溶液中で測定された場合に+/−0.2It.V.であるように選ぶことができる。コンセントレートは、重縮合段階における製造中のポリエチレンテレフタレートの典型的なIt.V.に適合するように、0.3〜1.1dL/gの範囲のIt.V.で製造できる。別法として、コンセントレートは、射出成形段階で使用する固相化ペレットのIt.V.と同様なIt.V.(例えば、0.6〜1.1dL/gのIt.V.)で製造できる。
ポリエステル組成物の性能特性を向上させるために、本発明のポリマー組成物に他の成分を添加することができる。例えば結晶化助剤、耐衝撃性改良剤、表面潤沢剤、嵌め外し剤(denesting agent)、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、触媒失活剤、着色剤、成核剤、アセトアルデヒド低下化合物、他の再加熱向上用助剤(reheat enhancing aid)、充填剤、耐摩耗添加剤などを含ませることができる。樹脂は、少量の分岐剤、例えば三官能価又は四官能価コモノマー、例えばトリメリット酸無水物、トリメチロールプロパン、ピロメリット酸二無水物、ペンタエリスリトール及び当業界で一般的に知られた他のポリエステル形成性多酸若しくはポリオールを含むこともできる。全てのこれらの添加剤及び多くの他の添加剤並びにそれらの利用法は、当業界でよく知られている。これらの化合物はいずれも本発明において使用できる。
本発明のポリエステル組成物は、包装容器の製造に使用するプレフォームの形成に使用できる。プレフォームは典型的には、プレフォームを石英赤外線加熱ランプの列に通し、プレフォームをボトル金型中に配置し、次いで金型の開口端を通して加圧空気を吹き込むによって、ポリマー組成物のガラス転移温度より高温に加熱する。
本発明のポリエステル組成物からは、再加熱が必要でも望ましくもない物品を含む種々の他の物品を製造できる。物品としては、シート、フィルム、ボトル、トレイ、他のパッケージング、ロッド、チューブ、リッド、繊維及び射出成形品が挙げられる。本発明のポリエステル組成物からは、任意の型のボトルを製造できる。従って、一実施態様において、水の収容に適した、PETから製造された飲料ボトルを提供できる。別の実施態様において、ボトル中に熱間充填される飲料を収容するのに適した熱硬化飲料ボトルが提供される。更に別の実施態様において、ボトルは炭酸清涼飲料の収容に適する。更に、更に別の実施態様において、ボトルはアルコール飲料の収容に適する。
本発明に従って使用する窒化チタン粒子は、成形品(プレフォーム又は延伸ブロー成形ボトル若しくは押出ブロー成形ボトルのような完成ボトルのいずれであっても)の再加熱速度、紫外線吸光(吸収及び/又は散乱される紫外線)、明度及び色度に影響を与え、紫外線の作用に対する内容物の改良された抵抗性を提供することができる。これらの性能特性の任意の1つ又はそれ以上は、使用する粒子の量を変えることによって、又は粒度、粒子の形状若しくは粒度分布を変化させることによって調節できる。
本発明はまた、液体又は固体バルクポリエステル及び液体、溶融又は固体ポリエステルコンセントレート組成物をプレフォーム又はボトル製造用の機械に供給することを含む、ポリエステルプレフォーム又は射出成形ボトルの製造方法を提供する。このコンセントレートについては、本明細書中の他の場所に記載してある。本発明によれば、コンセントレートを、プレフォーム又は射出成形ボトルを製造するための段階において添加できるだけでなく、他の実施態様においては、コンセントレートポリエステル組成物を未使用ポリエステルポリマーの製造のための溶融相に添加することを含むポリエステル組成物の製造方法も提供される。このコンセントレートは、窒化チタン粒子及び少なくとも65重量%のポリエステルポリマーを含む。別法として、窒化チタン粒子を再生PETに添加して、コンセントレートを形成することもできる。
本発明に係るポリエステル組成物は、良好な再加熱速度と共に、許容され得る又は更には改良された外観特性及び改良されたUV遮断特性を有することができる。得られるポリマーはまた、このようなプロセスをポリエステル製造プロセスに使用する場合には、優れた固相化安定性を有することができる。
本発明の更に別の実施態様においては、従って、5℃又はそれ以上のRIT及び60又はそれ以上のL*値を有するプレフォームから製造された、ポリエステル飲料ボトルが提供される。
前記の各実施態様において、窒化チタン粒子を含むそれらの組成物だけでなく、それぞれの製造方法、並びにプレフォーム及び物品、詳細にはプレフォームからブロー成形されたボトルを包含する追加の実施態様も更に提供される。
本発明のポリエステル組成物は、ポリマーのポリエステル成分がポリマーの重量に基づき、少なくとも30重量%又は少なくとも50重量%又は少なくとも80重量%又は更には90重量%若しくはそれ以上の量で存在するならば、場合によっては任意の数の成分を任意の量で含む任意の熱可塑性ポリマーであることができ、ポリマーの主鎖は、典型的には、テレフタレート又はナフタレン反復単位を含む。
適当なポリエステルポリマーの例としては、以下の1種又はそれ以上が挙げられる:PET、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ(1,4−シクロ−ヘキシレンジメチレン)テレフタレート(PCT)、ポリ(エチレン−コ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)(PETG)、コポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレン/エチレンテレフタレート)(PCTG)、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート−コ−イソフタレート)(PCTA)、ポリ(エチレンテレフタレート−コ−イソフタレート)(PETA)及びそれらのブレンド又はそれらのコポリマー。ポリエステル組成物の形態は限定しないが、製造プロセスにおけるメルト、又は射出成形機中に見られるような、重合後の溶融状態、並びに液体、ペレット、プレフォーム及び/又はボトルの形態が挙げられる。輸送及び加工を容易にするために、ポリエステルペレットは、25℃、1atmにおいて固体として単離できる。ポリエステルペレットの形状は限定せず、典型的には規則的な又は不規則な形状の離散粒子であり、シート、フィルム又は繊維とは区別されることができる。
適当なポリエステルの例は、米国特許第4,359,570号に記載されたものを含み、この特許全体を引用することによって本明細書中に組み入れる。
更に、本明細書中で使用する用語「ポリエステル」は、ポリエーテルエステル、ポリエステルアミド及びポリエーテルエステルアミドを含む(これらに限定するものではない)ポリエステル誘導体を含むものであることを理解すべきである。従って、簡単にするために、本明細書及び「特許請求の範囲」の全体において、用語「ポリエステル」、「ポリエーテルエステル」、「ポリエステルアミド」及び「ポリエーテルエステルアミド」は同義で使用でき、典型的には「ポリエステル」と称するが、個々のポリエステル種は出発原料、即ち、ポリエステル前駆体反応体及び/又は成分によって異なることがわかる。
ポリエステル組成物内部の窒化チタン粒子の位置は限定しない。窒化チタン粒子は、ポリエステルポリマー、ペレット、プレフォーム又はボトルの上又は内部の任意の位置に配置することができる。好ましくは、ペレットの形態のポリエステルポリマーは、連続相を形成する。連続相の「内部」への分布とは、窒化チタン粒子が少なくとも、ペレットの横断切片の一部の内部に見られることを意味する。窒化チタン粒子はポリエステルポリマーの内部にランダムに分布させることもできるし、不連続な領域内に分布させることもできるし、又はポリマーの一部の内部にのみ分布させることもできる。具体的な実施態様において、窒化チタン粒子は、窒化チタン粒子をメルトに添加することによる、又は窒化チタン粒子を固体ポリエステル組成物と混合してから溶融及び混合を行うことによるようにして、ポリエステルポリマー組成物全体にランダムに配置する。
窒化チタン粒子は、許容され得るプレフォームの色/外観特性を保持しながら、少なくとも3℃又は少なくとも5℃又は少なくとも9℃の20オンス・ボトルプレフォームRITを達成するような量で添加することができる。
従って、ポリエステル組成物(本明細書中の他の場所で解説したポリエステルコンセントレート組成物以外)、プレフォーム及び容器中の窒化チタン粒子の適当な量は、ポリエステル組成物中のポリマーの重量に基づき、約0.5〜約500ppmの範囲、又は既述の通りであることができる。使用する窒化チタン粒子の量は、場合によって、窒化チタン粒子の型及び量、粒子の粒度、表面積及び形態、並びに所望の再加熱速度改良又は色の改良又はUV遮断作用のレベルによって異なり得る。
粒度は、レーザー回折式粒度分布計、又は走査型若しくは透過電子顕微鏡法又はサイズ排除クロマトグラフィーで測定することができる。別法として、粒度はメッシュを通して篩い分けされた粒子の百分率と相関させることができる。
種々の他の実施態様において、メルト、ペレット、シート、プレフォーム及び/又はボトルの形態のいずれであっても、100μm未満若しくは50μm未満若しくは1μm未満又はそれ以下のd50粒度を有する窒化チタン粒子を少なくとも0.5ppm又は少なくとも50ppm又は少なくとも100ppm含むポリエステル組成物が提供され、前記ポリエステル組成物は、70若しくはそれ以上、又は79若しくはそれ以上、又は更には80若しくはそれ以上のプレフォームL*値及び10℃以下又は少なくとも5℃又は少なくとも3℃のRITを有する。
本発明の種々の実施態様によれば、窒化チタン粒子は、重合過程の任意の点で、例えば、エステル化ゾーンに、プレポリマーゾーン及び仕上げゾーンからなる重縮合ゾーンに、ペレット化ゾーンに又はその前に、並びにこれらのゾーンの間の任意の点で添加することができる。窒化チタン粒子はまた、固相化反応器(solid−stating reactor)から出つつある固相化ペレットに添加することができる。更に、窒化チタン粒子は、射出成形機への他の供給材料と一緒にPETペレットに添加することもできるし、又は射出成形機に別々に供給することもできる。明確にすると、窒化チタン粒子は、ポリエステル組成物をペレットへと固化及び分離することなく、溶融相において又は射出成形機に添加することができる。従って、窒化チタン粒子は、プレフォームの製造プロセスの任意の点でメルト−金型プロセスにおいて添加することもできる。いずれの場合にも、添加点において、窒化チタン粒子は、稀釈されていない粉末として、又は液体で、又はポリマーコンセントレートとして添加することができ、且つ未使用又は再生PETに添加することができ、或いはPETポリマーキャリヤーとして未使用又は再生PETを用いてポリマーコンセントレートとして添加することができる。
他の実施態様において、本発明は、ジアルキルテレフタレート若しくはジアルキルナフタレートをエステル交換することによって又はテレフタル酸若しくはナフタレンジカルボン酸を直接エステル化することによって製造されたポリアルキレンテレフタレート又はナフタレートポリマーのような、窒化チタン粒子を含むポリエステル組成物の製造方法に関する。
従って、ジアルキルテレフタレート若しくはナフタレートをジオールとエステル交換するか又はテレフタル酸若しくはナフタレンジカルボン酸をジオールで直接エステル化し、プレポリマーゾーン後のポリアルキレンテレフタレート若しくはナフタレートの製造のための溶融相に、又はポリアルキレンテレフタレート若しくはナフタレート固体に、又はボトルプレフォーム製造用の射出成形機に窒化チタン粒子を添加することによる、ポリアルキレンテレフタレート若しくはナフタレートポリマー組成物の製造方法が提供される。
これらの方法の実施態様のそれぞれを、ポリエステルポリマーの説明と共に、これから更に詳細に説明する。
ポリエステルポリマーはPET、PEN又はそれらのコポリマー若しくは混合物であることができる。好ましいポリエステルポリマーはポリエチレンテレフタレートである。本明細書中で使用する「ポリアルキレンテレフタレートポリマー」又は「ポリアルキレンナフタレートポリマー」は、ポリアルキレンテレフタレート単位又はポリアルキレンナフタレート単位を、それぞれ、ポリマー中の単位の総モルに基づき、少なくとも60モル%の量で有するポリマーを意味する。従って、ポリマーは、完成ポリマー中の成分のモル%によって測定した場合に、エチレンテレフタレート又はナフタレート単位を少なくとも85モル%又は少なくとも90モル%又は少なくとも92モル%又は少なくとも96モル%の量で含むことができる。従って、ポリエチレンテレフタレートポリマーは、エチレンテレフタレート単位及びアルキレングリコール又はアリールグリコールと脂肪族又はアリールジカルボン酸に由来する他の単位のコポリエステルを含むことができる。
いくつかの例において、ポリエチレンテレフタレートに言及しているが、ポリマーはポリアルキレンナフタレートポリマーであることもできることを理解されたい。
ポリエチレンテレフタレートは、少なくとも60モル%の又は少なくとも70%の又は少なくとも85モル%の又は少なくとも90モル%の、多くの用途では少なくとも95モル%のテレフタル酸又はC1−C4ジアルキルテレフタレートを含む二酸又はジエステル成分と、少なくとも60モル%又は少なくとも70モル%又は少なくとも85モル%又は少なくとも90モル%、多くの用途では少なくとも95モル%のエチレングリコールを含むジオール成分とを反応させることによって製造できる。二酸成分がテレフタル酸であり且つジオール成分がエチレングリコールであるのが好ましい。全二酸成分のモル百分率は合計で100モル%となり、全ジオール成分のモル百分率も合計で100モル%となる。
ポリエステルペレット組成物は、ポリアルキレンテレフタレート、PEN、又はそれらの混合物と、ポリカーボネート及びポリアミドのような他の熱可塑性ポリマーとの混合物を含むことができる。多くの場合において、ポリエステル組成物は、ポリアルキレンテレフタレートポリマー若しくはPENポリマーを大部分、又はポリマー(充填剤、コンパウンド、無機化合物若しくは粒子、繊維、耐衝撃性改良剤、又は不連続相を形成する可能性のある他のポリマーを除く)の重量に基づき、少なくとも80重量%若しくは少なくとも95重量%の量で含むのが好ましい。テレフタル酸に由来する単位の他に、本発明のポリエステルの酸成分は、1種又はそれ以上の他のジカルボン酸、例えば炭素数が好ましくは8〜14の芳香族ジカルボン酸、炭素数が好ましくは4〜12の脂肪族ジカルボン酸又は炭素数が好ましくは8〜12の脂環式ジカルボン酸で改質するか、或いはそれと置き換えることができる。
酸成分に有用なジカルボン酸単位の例は、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸などからの単位であり、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸及びシクロヘキサンジカルボン酸が好ましい。
これらの酸の対応する酸無水物、エステル及び酸塩化物の使用を用語「ジカルボン酸」に含めることを理解されたい。
エチレングリコールに由来する単位の他に、本発明のポリエステルのジオール成分は、炭素数が好ましくは6〜20の脂環式ジオール及び炭素数が好ましくは2〜20の脂肪族ジオールを含むその他のジオールからの単位で改質するか、又はそれと置き換えることができる。このようなジオールの例としては以下のものが挙げられる:ジエチレングリコール(DEG);トリエチレングリコール;1,4−シクロヘキサンジメタノール;プロパン−1,3−ジオール;ブタン−1,4−ジオール;ペンタン−1,5−ジオール;ヘキサン−1,6−ジオール;3−メチルペンタンジオール−(2,4);2−メチルペンタンジオール−(1,4);2,2,4−トリメチルペンタン−ジオール−(1,3);2,5−エチルヘキサンジオール−(1,3);2,2−ジエチルプロパン−ジオール−(1,3);ヘキサンジオール−(1,3);1,4−ジ−(ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン;2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン;2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチル−シクロブタン;2,2−ビス−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)−プロパン;及び2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパン。
本発明のポリエステル組成物は、エステル化及び重縮合を行うのに充分な、当業界でよく知られた従来の重合法によって製造できる。ポリエステルの溶融相製造方法は、エステル化ゾーンにおける、場合によってはエステル化触媒の存在下での、ジカルボン酸とジオールとの直接縮合と、それに続くプレポリマーゾーン及び仕上げゾーンにおける重縮合触媒の存在下での重縮合;又はエステル化ゾーンにおける、通常はエステル交換触媒の存在下でのエステル交換と、それに続く重縮合触媒の存在下での予備重合及び仕上げを含み、いずれも場合によってはその後に公知方法に従って固相化を行うことができる。溶融相及び/又は固相重縮合の後では、ポリエステルポリマー組成物は典型的には、前駆体ペレットとしては0.55〜約0.70dL/gの範囲の極限粘度数(It.V.)を、固相化ペレットとしては約0.70〜約1.15dL/gの範囲のIt.V.を有する。
別法として、ポリエステル組成物は、もっぱら溶融相で溶融相重縮合を継続することによって製造でき、その結果、このようにして製造されたポリエステルポリマー組成物は少なくとも1.0dL/g、又は少なくとも1.1dL/g、又は少なくとも1.2dL/gのIt.V.を有する。
更に説明すると、1種若しくはそれ以上のジカルボン酸、好ましくは芳香族ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体と1種又はそれ以上のジオールとの混合物を、約200〜300℃、典型的には240〜290℃の温度において約1〜約70psigの圧力で運転されるエステル化反応器に連続供給する。反応体の滞留時間は典型的には約1〜5時間の範囲である。通常、ジカルボン酸は高圧で約240〜約270℃の温度において1種又は複数のジオールで直接エステル化させる。エステル化反応は、少なくとも60%のエステル化度に達するまで続けるが、より典型的には少なくとも85%のエステル化度に達して所望のモノマーを生成するまで続ける。エステル化モノマー反応は典型的には直接エステル化法においては触媒せず、エステル交換法においては触媒する。場合によっては、重縮合触媒をエステル化/エステル交換触媒と共にエステル化ゾーンにおいて添加することができる。
使用できる典型的なエステル化/エステル交換触媒としては、亜鉛、マンガン若しくはマグネシウムの酢酸塩若しくは安息香酸塩と及び/又は当業者によく知られた他のこのような触媒材料と別々に又は場合によっては組み合わせて使用されるチタンアルコキシド、ジブチル錫ジラウレートが挙げられる。燐含有化合物及びコバルト化合物もまた、エステル化ゾーンに存在できる。エステル化ゾーンにおいて形成される、得られる生成物は、ビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレート(BHET)モノマー、低分子量オリゴマー、DEG及び縮合副生成物としての水、それと共に、触媒と着色剤又はリン含有化合物のような他の化合物との反応によって形成される他の微量の不純物を含む。BHET及びオリゴマー種の相対量は、その方法が直接エステル化法(その場合には、オリゴマー種の量が多く、主な種として存在することさえある)であるか又はエステル交換法(その場合には、BHETの相対量がオリゴマー種よりも多い)であるかによって異なるであろう。水は、エステル化反応の進行につれて除去し、過剰のエチレングリコールは除去して、良好な平衡条件をもたらす。エステル化ゾーンは、典型的には、モノマーとオリゴマーの混合物を、もしあれば、一連の1つ又はそれ以上の反応器中で連続的に生成する。別法として、モノマーとオリゴマーの混合物を、1つ又はそれ以上の回分式反応器中で生成し得るであろう。
しかし、PENの製造方法においては、反応混合物はビス(2−ヒドロキシエチル)ナフタレーのようなモノマー種及びその対応するオリゴマーを含むであろうことがわかっている。エステルモノマーが所望のエステル化度に達したら、それをエステル化ゾーンのエステル化反応器から、プレポリマーゾーン及び仕上げゾーンからなる重縮合ゾーンに移す。
重縮合反応は、予備重合ゾーンの溶融相で開始して、継続し、そして仕上げゾーンの溶融相で仕上げる。その後にメルトをチップ、ペレット又は任意の他の形状の前駆体固体へと固化させることができる。便宜上、固体をペレットと称するが、ペレットは任意の形状、構造又はコンシステンシーを有することができることがわかる。所望ならば、重縮合反応は、固相化ゾーン中で前駆体ペレットを固相化することによって継続することができる。
プレポリマーゾーン及び仕上げゾーンについて言及したが、いずれのゾーンも、異なる条件で動作する一連の1つ若しくはそれ以上の異なった反応器を含むこともできるし、又はそれらのゾーンは、単一の反応器中で異なる条件で行われる1つ若しくはそれ以上のサブ段階を用いて1つの反応器中に合することもできる。即ち、プレポリマー段階は、連続して運転される1つ若しくはそれ以上の反応器、1つ若しくはそれ以上の回分式反応器、又は更には単一反応器中で行われる1つ若しくはそれ以上の反応工程若しくはサブ段階の使用を含むことができる。いくつかの反応器の設計において、反応時間の点から見て、予備重合ゾーンは重縮合の前半に相当し、仕上げゾーンは重縮合の後半に相当する。他の反応器の設計は滞留時間を、予備重合ゾーンと仕上げゾーンの間で約2:1の比に調節することができるが、予備重合ゾーンと仕上げゾーンとの、全ての設計における共通の違いは、仕上げゾーンが予備重合ゾーン中の運転条件よりも高い温度、低い圧力及び速い表面更新速度で運転されることである。一般に、予備重合ゾーン及び仕上げゾーンは1つの又は一連の1つより多い反応器を含み、予備重合反応器及び仕上げ反応器は、ポリエステルポリマーの製造のための連続プロセスの一部として直列に配列する。
当業界において低重合器としても知られる予備重合ゾーンにおいては、低分子量のモノマー及び少量のオリゴマーを、触媒の存在下で重縮合によって重合させて、ポリエチレンテレフタレートポリエステル(又はPENポリエステル)を生成する。触媒をモノマーエステル化段階で添加しなかった場合には、触媒はこの段階で添加して、モノマーと低分子量オリゴマーとの反応を触媒して、プレポリマーを形成すると共に、ジオールを副生成物として分離する。重縮合触媒がエステル化ゾーンに添加された場合には、典型的にはジオールとブレンドし、ジオール供給材料としてエステル化反応器中に供給する。燐含有化合物、コバルト化合物及び着色剤のような他の化合物も、予備重合ゾーンにおいて添加できる。しかし、これらの化合物は、予備重合ゾーンの代わりに又は予備重合ゾーンに加えて仕上げゾーンにおいても添加することができる。
典型的なDMTに基づく方法において、当業者ならば、他の触媒材料並びに触媒材料及び他の成分の添加点が、典型的な直接エステル化方法とは異なることがわかる。
典型的な重縮合触媒としては、得られるポリエステルポリマーの重量に基づき、0.1〜1,000ppmの範囲の量のアンチモン、チタン、ゲルマニウム、亜鉛及び錫の化合物が挙げられる。予備重合ゾーンに添加する通常の重合触媒は、アンチモン系重合触媒である。適当なアンチモン系触媒としては、当業界で認められているアンチモン(III)及びアンチモン(V)化合物、特にジオール可溶性アンチモン(III)及びアンチモン(V)化合物が挙げられ、アンチモン(III)が最も一般的に使用される。他の適当な化合物としては、ジオールと反応するがジオール中に必ずしも溶解しないそれらのアンチモン化合物が挙げられ、このような化合物の例には、酸化アンチモン(III)がある。適当なアンチモン触媒の具体例としては、酸化アンチモン(III)及び酢酸アンチモン(III)、グリコール酸アンチモン(III)、アンチモン(III)エチレングリコキシド及びそれらの混合物が挙げられ、酸化アンチモン(III)が好ましい。アンチモン触媒の好ましい添加量は、得られるポリエステルの重量に基づき、約75〜約400ppmのアンチモンレベルを生じるのに有効な量である。
このプレポリマー重縮合段階は一般に一連の2つ又はそれ以上の容器を使用し、約250〜305℃の温度で約1〜4時間行う。この段階の間に、モノマー及びオリゴマーのIt.V.は典型的にはせいぜい約0.35dL/gまでしか上昇しない。反応を完了に向かわせるために、ジオール副生成物は、15〜70トルの範囲の適用真空を用いてプレポリマーメルトから除去する。この際、ポリマーメルトは、典型的には、ポリマーメルトからのジオールの逃散を促進するために及び高粘性ポリマーメルトが重合容器を通って移動するのを助けるために、撹拌する。ポリマーメルトが逐次反応器中に供給されるにつれて、ポリマーメルトの分子量、従って、極限粘度数は増加する。各逐次反応器中の重合度をより大きくできるように、一般に、各反応器の温度を上昇させ、圧力を低下させる。しかし、グリコール類、水、アルコール類、アルデヒド及び他の反応生成物の除去を促進するために、反応器は典型的には真空下で運転するか、又は不活性ガスでパージする。不活性ガスは、反応条件において望ましくない反応又は生成物特性を生じない任意の気体である。適当な気体としては、二酸化炭素、アルゴン、ヘリウム及び窒素が挙げられるが、これらに限定しない。
典型的には0.35dL/g以下又は0.40dL/g以下又は0.45dL/g以下のIt.V.が得られたら、プレポリマーはプレポリマーゾーンから仕上げゾーンに供給する。仕上げゾーンにおいて、メルトのIt.V.が予備重合ゾーン中のメルトのIt.V.(典型的には0.30dL/gであるが通常は0.35dL/g以下)から約0.50〜約0.70dL/gの範囲のIt.V.に増加されるまで、予備重合ゾーンに存在するよりも高温の、約280〜305℃の範囲内の値まで昇温された1つ又はそれ以上の仕上げ容器中で重縮合の後半を続ける。当業界においては一般的に「高重合器」、「仕上げ機」又は「重縮合器」として知られる最終反応器を、予備重合ゾーン中で使用するよりも低い圧力、典型的には約0.8〜4.0トル、又は約0.5〜約4.0トルの範囲内の圧力で運転する。仕上げゾーンは典型的にはプレポリマーゾーンと同じ基本的な化学反応を伴うが、分子のサイズ、従って、粘度が異なるという事実は、反応条件も異なることを意味する。しかし、プレポリマー反応器と同様に、1つ又は複数の仕上げ反応器のそれぞれをフラッシュ容器に接続し、エチレングリコールの除去を促進するために、典型的にはそれぞれを撹拌する。
別法として、溶融相のみの重縮合法を固相化工程なしで用いる場合には、仕上げ機は、メルトのIt.V.を仕上げ機中において約0.70から約1.0dL/gまで、又は1.1まで、又は1.2dL/gまでの範囲のIt.V.まで増加させる以外は、同様な温度及び圧力下で運転する。
連続方法における、重縮合反応器中の滞留時間並びにエステル化ゾーン中へのエチレングリコール及びテレフタル酸の供給速度は、ある程度はポリエチレンテレフタレートポリエステルの目標分子量に基づいて決定する。分子量はポリマーメルトの極限粘度数に基づいて容易に測定できるので、一般に、ポリマーメルトの極限粘度数を用いて、重合条件、例えば、温度、圧力、反応体の供給速度及び重縮合容器内の滞留時間を決定する。
仕上げ機中で所望のIt.V.が得られたら、メルトをペレット化ゾーンに供給し、そこで濾過し、所望の形態に押出する。本発明のポリエステルポリマーは、指定寸法より大きい粒子を除去するために濾過し、その後に溶融相で押出を行って、ポリマーシート、フィラメント又はペレットを形成する。このゾーンを「ペレット化ゾーン」と称するが、このゾーンは、メルトをペレットの形状に固化することに限定せず、任意の望ましい形状への固化を含むことがわかる。ポリマーメルトは、重縮合の直後に押出するのが好ましい。押出後、ポリマーを、好ましくは水を噴霧するか又は水桶に浸漬することによって急冷して、固化を促進する。固化された縮合ポリマーを、ペレットを含む任意の所望の形状に切断する。
別法として、ポリエステルポリマーは溶融相重合において製造した後、固化させることができる。溶融相プロセスからのポリエステルポリマーを固化させるための方法は限定しない。例えば溶融相からの溶融ポリエステルポリマーはダイを通して誘導することもできるし、又は単に切断することもできるし、又はダイを通して誘導してから溶融ポリマーを切断することもできる。溶融ポリエステルポリマーをダイに押し通す推進力としてギアポンプを使用できる。ギアポンプを用いる代わりに、溶融ポリエステルポリマーは、一軸又は二軸スクリュー押出機に供給し、押出機のノズルにおいて、場合によっては190℃又はそれ以上の温度で、ダイを通して押出することができる。ダイから押出後、ポリエステルポリマーはストランドに延伸し、冷却流体と接触させ、ペレットに切断することもできるし、或いはポリマーを、場合によっては水中で、ダイヘッドにおいてペレット化することもできる。ポリエステルポリマーメルトは場合によっては、切断の前に濾過によって、指定されたサイズを超える粒子を除去する。ダイシング、ストランドペレット化及びストランド(強制輸送)ペレット化、パスティレーター、ウォーターリングペレタイザー、ホットカットペレタイザー、水中ペレタイザー及び遠心ペレタイザーを含む(これらに限定するものではない)任意の従来の高温ペレット化又はダイシング法及び装置を使用することができる。
本発明のポリエステルポリマーは、半結晶質粒子を生成するために部分結晶化させることができる。ポリエステルポリマーの結晶化に使用する方法及び装置は限定せず、気体又は液体における熱的結晶化を含む。結晶化は、機械的撹拌容器中で;流動床中で;流体運動によって撹拌される床中で;撹拌されない容器又はパイプ中で;ポリエステルポリマーのガラス転移温度(Tg)より高温の、好ましくは140〜190℃の液体媒体中で;又は当業界で知られた他の任意の手段によって行うことができる。また、ポリマーは歪結晶化させることもできる。ポリマーはまた、そのTgより低いポリマー温度において(ガラスから)晶析装置に供給することもできるし、或いはそのTgより高いポリマー温度において晶析装置に供給することもできる。例えば、溶融相重合反応器からの溶融ポリマーをダイプレートを通して供給し且つ水中で切断してから、直ちに、ポリマーを水中で結晶化させる水中熱的結晶化反応器に供給することができる。別法として、溶融ポリマーを切断し、そのTg未満に冷却させ、次いで水中熱的結晶化装置又は任意の他の適当な結晶化装置に供給することができる。或いは、溶融ポリマーを任意の常法で切断し、そのTg未満に冷却させ、場合によっては貯蔵し、次いで結晶化させることができる。場合によっては、結晶化したポリエステルを既知の方法に従って固相化することができる。
当業者に知られるように、縮合ポリマーから形成されたペレットは場合によっては固相化ゾーンに供することができ、そこで、固体を最初に結晶化し、続いて固相重合(solid−state polymerization)(SSP)を行い、溶融相から出ていくIt.V.から目的とする最終用途に有用な、所望のIt.V.までポリエステル組成物固体のIt.V.を更に増加させる。典型的には、固相化ポリエステル固体のIt.V.は、0.70〜1.15dL/gの範囲である。典型的なSSPプロセスにおいては、結晶化ペレットは、180〜220℃に加熱された窒素ガス対向流に、It.V.を所望の目標値まで増加させるのに必要な時間にわたって供する。
その後、ポリエステルポリマー固体(固相化されたものでもされていないものでも)を再溶融させ且つ再押出して、容器(例えば飲料ボトル)、フィラメント、フィルム又は他の用途のような製品を形成する。この段階において、ペレットは典型的には、ボトルに延伸ブロー成形されるプレフォームの製造に適当な射出成形機に供給する。
前述のように、窒化チタン粒子は、溶融相又はその後の任意の点で、例えばエステル化ゾーンに、予備重合ゾーンに、仕上げゾーンに若しくはペレット化ゾーンに、又はこれらのゾーンのそれぞれの間の任意の点で、例えば計量供給装置、パイプ及びミキサーに添加することができる。窒化チタン粒子はまた、固相化ゾーン内部において固相化ゾーン中のペレットに又は固相化反応器から出る際のペレットに添加できる。更に、窒化チタン粒子は、射出成形機への他の供給材料と組み合わせてペレットに添加することもできるし、又は別々に射出成形機に供給することもできる。
窒化チタン粒子を溶融相に添加する場合には、溶融相において、特にペレット化ゾーンにおいてフィルターを通過できる充分に小さい粒度を有する粒子を用いるのが望ましい。このようにして、フィルターにメルトを押し通すのに必要なギアポンプ圧の増加によってわかるようなフィルターの目詰まりを、これらの粒子は起こさないであろう。しかし、所望ならば、窒化チタン粒子は、ペレット化ゾーンのフィルターの後で、射出成形機の押出機の前又は押出機に添加することもできる。
窒化チタン粒子を未使用ポリマーに添加する他に、コンセントレートを作るためであっても、予備重合反応器後の溶融相に又は射出成形ゾーンに稀釈せずに若しくは分散体として添加する場合であっても、窒化チタン粒子はまた、使用済みの再生(post−consumer recycle)(PCR)ポリマーに添加することができる。窒化チタン粒子を含むPCRは未使用バルクポリマーに、固体/固体ブレンドによって又は両固体を押出機に供給することによって添加する。別法として、窒化チタン粒子を含むPCRポリマーは、予備重合ゾーンと仕上げゾーンとの間の、未使用ポリマーを製造するための溶融相に添加するのが有利である。予備重合ゾーン後の未使用溶融相のIt.V.は、PCRを未使用メルトと溶融ブレンドできる点において充分に高い。別法として、PCRは仕上げ機に添加することができる。いずれの場合にも、未使用溶融相に添加されるPCRは、窒化チタン粒子を含むことができる。窒化チタン粒子はPCRと前述の方法のいずれかによって合することもできるし、又は別々に加熱容器に供給し且つその中で溶融ブレンドしてから、これらの添加点で未使用溶融相に窒化チタン粒子含有PCRメルトを添加することもできる。
ポリエステルポリマーの性能特性を向上させるために、他の成分を本発明の組成物に添加することもできる。例えば、結晶化助剤、耐衝撃性改良剤、表面潤沢剤、嵌め外し剤(denesting agent)、コンパウンド、酸化防止剤、紫外線吸収剤、触媒失活剤、着色剤、成核剤、アセトアルデヒド低下化合物、他の再加熱速度向上用助剤、粘着性ボトル用添加剤、例えばタルク及び充填剤などを含ませることができる。ポリマーはまた、少量の分岐剤、例えば三官能価又は四官能価コモノマー、例えばトリメリット酸無水物、トリメチロールプロパン、ピロメリット酸二無水物、ペンタエリスリトール及び当業界で一般的に知られた他のポリエステル形成性多酸又はポリオールを含むこともできる。全てのこれらの添加剤及び多くの他の添加剤並びにそれらの利用法は、当業界でよく知られており、これ以上の解説は必要ない。これらの化合物はいずれも、本発明の組成物において使用できる。本発明の組成物は、熱可塑性ポリマーと窒化チタン粒子とのブレンドから本質的になり、他の成分は改質量でのみ存在するのが好ましい。窒化チタン粒子と共に使用できる他の再加熱速度向上用添加剤の例としては、カーボンブラック、アンチモン、錫、銅、銀、金、パラジウム、白金、黒色酸化鉄など並びに近赤外線吸収染料、例えば米国特許第6,197,851号(引用することによって本明細書中に組み入れる)に開示されたもの(これらに限定されない)が挙げられる。
本発明の組成物は場合によっては1種又はそれ以上のその他の紫外線吸収化合物を含むことができる。一例としては、ポリエステル分子にコモノマーとして、側基として又は末端基として共有結合される紫外線吸収性化合物が挙げられる。適当な紫外線吸収性化合物は、ポリエステル加工温度において熱的に安定性であり、約320〜約380nmの範囲において吸収を示し、ポリマーからの移行がごくわずかである。紫外線吸収化合物は、厚さ0.012インチのボトル壁又はサンプルを通る波長370nmの紫外線の透過率を、好ましくは約20%未満、より好ましくは約10%未満にする。適当な化学反応性紫外線吸収化合物としては、例えば置換メチン化合物を挙げることができる。
適当な化合物、それらの製造方法及びそれらのポリエステル中への混和方法については、米国特許第4,617,374号に開示されているものが挙げられ、この特許文献の開示を引用することによって本明細書中に組み入れる。他の適当な紫外線吸収材料としては、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、トリアジン、ベンゾオキサジノン誘導体が挙げられる。1種又は複数のこれらの紫外線吸収性化合物は、約1〜約5,000重量ppm、好ましくは約2〜約1,500重量ppm、より好ましくは約10〜約1000重量ppmの量で存在することができる。紫外線吸収性化合物の二量体も使用できる。2種又はそれ以上の紫外線吸収性化合物の混合物も使用できる。更に、紫外線吸収性化合物はポリマー主鎖と反応するか又はポリマー主鎖中に共重合されるので、得られるポリマーは、プレートアウト及び/又は揮発などによる紫外線吸収性化合物の損失の低下を含む改良された加工性を示す。
本発明のポリエステル組成物は、種々の造形品、例えばフィルム、シート、チューブ、プレフォーム、成形品、容器などを形成するのに適当である。造形品の適当な形成方法は周知であり、例えば押出、押出ブロー成形、溶融流延、射出成形、延伸ブロー成形、熱成形などである。
本発明のポリエステルは更に、場合によっては、色相安定剤、例えばある種のコバルト化合物を含むことができる。これらのコバルト化合物は、コバルト酢酸塩又はコバルトアルコラート(高級アルコールのコバルト塩)として添加できる。これらはエチレングリコール溶液として添加できる。押出機への添加用のマスターバッチとして、多量のコバルト添加剤を含むポリエステル樹脂を製造できる。カラートナーとしてのコバルト添加剤の添加は、樹脂のb*として測定される黄色を更に最小限に抑えるか又は排除するのに使用される方法である。アルミン酸コバルト、安息香酸コバルト、塩化コバルトなどのような他のコバルト化合物も色相安定剤として使用できる。また、最終樹脂生成物中のDEGの形成を減少させるか又は防ぐためにある種のジエチレングリコール(DEG)阻害剤を添加することも可能である。好ましくは、特定の型のDEG阻害剤は、適用できるジオールの、ジカルボン酸又はヒドロキシルアルキル若しくはヒドロキシアルコキシ置換カルボン酸によるエステル化及びそれらの重縮合の間におけるDEGの形成を減少させるために、酢酸ナトリウム含有組成物を含むであろう。また、この樹脂から製造されるボトル又はシート材料の耐応力亀裂性を改良するために応力亀裂抑制剤を添加することが可能である。
使用できるポリエステルの型に関しては、樹脂の再加熱時間又は昇温時間の改良が望まれる、樹脂、粉末、シートなどの形態の、任意の高透明度でニュートラルな色相のポリエステル、コポリエステルなどを使用できる。従って、テレフタル酸ジメチル若しくはテレフタル酸ルートから又は当業者によく知られたそれらの種々の同族体から、従来の量の従来の触媒を一緒に用いて常法で製造されたポリエステルを、本発明に従って使用できる。更に、この型のポリエステルは、溶融重合、固相重合などによって製造できる。更に、本発明は、高透明度、低ヘイズの粉体コーティングの製造に使用できる。特定量のアンチモン触媒、低量の燐及び青味剤(コバルト化合物であることができる)を用いて製造される、好ましい型の高透明度ポリエステル樹脂の一例について以下に示す。
前述のように、ポリエステルは炭素数2〜40のジカルボン酸と炭素数2〜約20のグリコール類又はジオールのような多価アルコールとの反応からのように常法で生成できる。ジカルボン酸は、炭素数2〜20のアルキル、又は炭素数8〜16のアリール若しくはアルキル置換アリールであることができる。炭素数4〜20のアルキルジエステル又は炭素数10〜20のアルキル置換アリールジエステルも使用できる。望ましくは、ジオールは2〜8個の炭素原子を含むことができ、好ましくはエチレングリコールである。更に、炭素数4〜12のグリコールエーテルも使用できる。一般に、通常製造されるポリエステルのほとんどは、テレフタル酸ジメチル又はテレフタル酸とエチレングリコールとから製造される。粉体樹脂コーティングを製造する場合には、ネオペンチルグリコールをかなりの量で使用することが多い。
本発明のポリエステルの具体的な使用領域としては、例えば飲料ボトルなどのようなボトルを形成するためにブロー成形されるプレフォームの使用の場合にように、最終製品の形成のために次に加熱されるプレフォームが存在する状況が挙げられる。別の用途は、最終製品を形成するために加熱及び圧伸される予備成形トレイ、予備成形カップなどである。更に別の用途は、周囲に赤外線急冷カラー(infrared quench collar)を有する複数個の紡糸口金を通して強制的に押し出されるポリエステル糸に関する。更に、本発明は、目的透明フィルムなどが望ましい、透明度が高く、明澄で且つ低ヘイズの粉体コーティングに適用できる。本発明の組成物はUV遮断作用が改良されているため、更なる用途は、ジュースの包装用の射出成形ボトルのような射出成形ボトルである。同様に、青味剤として使用する場合には、本発明の窒化チタン粒子は、改良された再加熱性がその包装用途に必要な作用であるか否かにかかわらず、改良された色を有する包装を提供する。
本発明は更に、好ましい実施態様に関する以下の実施例によって更に説明できるが、これらの実施例は単に説明のために記載するのであって、特に断らない限り、本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
実験
実施例中で使用する以下のナノメーターサイズの粒子は、Nanostructured & Amorphous Materials,Inc.(Houston,TX)から購入した:
1.ナノメーターサイズの窒化チタン(TiN)粒子。サンプルは20nmの平均粒度を有し、粒度分布が比較的狭かった。粒度は>97%の表示純度、120m2/gの比表面積、0.08g/cm3の嵩密度、及び5.22g/cm3の真密度を有していた。粒子は球状の形態を有していた。2つの型の、即ち、JY型及びKT型のナノメーターサイズのTiN粒子が得られた。これらの2つの型のナノメーターサイズの窒化チタン粒子をここでは、20nm−TiN(JY)及び20nm−TiN(KE)と称する。2つのサンプルの平均粒度を、透過電子顕微鏡法で確認した。d50で表される両サンプルの平均粒度値は約20nmであった。
2.チタン炭窒化物(実験式は概ねTiC0.50.5)ナノメーターサイズ粒子。この粒子は、50〜80nmの表示平均粒度を有していた。嵩密度は0.23g/cm3であり、真密度は5.08g/cm3であった。
実施例中で使用するミクロン規模の窒化チタン(TiN)粒子は、Aldrichから購入し、3μm未満の報告d50を有していた。走査型電子顕微鏡を用いて推定されたd50は約1.5μmであった。
実施例中において、所定のポリエステル組成物の再加熱性は、20オンス・ボトルプレフォーム再加熱改良温度(RIT)として測定した。各組成物のRITを測定するために、プレフォームは全て、一貫した方法でSidel SBO2/3ブロー成形ユニットのオーブンバンクに通した。Sidelブロー成形機のランプ設定を表Iに示す。再加熱時間は38秒とし、石英赤外線ヒーターへの出力は64%に設定した。15個1組のプレフォームを、石英赤外線ヒーターの前に通し、中央の5個のプレフォームの平均プレフォーム表面温度を測定した。前に記載したように、実施例中において、所定の組成物の再加熱速度を、プレフォーム再加熱改良温度によって測定した。プレフォーム再加熱改良温度は、目標サンプルのプレフォーム表面温度の差を未使用ポリマーの場合とを比較することによって計算した。RIT値が高いほど、組成物の再加熱速度は速い。
サンプル中の前記添加剤粒子の濃度は、Perkin−Elmer Optima 2000計測器を用いて誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP−OES)によって測定した。
UV−VIS測定に使用したボトルは、既述のSidel SBO2/3ブロー成形ユニットを用いてブロー成形した。これらのボトルは、側壁中の一貫した材料分布を保証するために、110℃のプレフォーム表面温度においてブロー成形した。ボトル側壁厚は全て約0.012インチであった。UV−VIS測定用のサンプルは、比較のために、異なるボトルの同様な位置から切り取った。UV−VIS透過率の測定は、HP8453紫外線可視ダイオードアレイ分光計を用いて行った。試験は、200〜800nmの範囲の波長から行った。
測色は、拡散/8°(照明/視野角)球光学的形状を使用するHunterLab UltraScan XE(Hunter Associates Laboratory,Inc.,Reston VA)を用いて行った。使用したカラースケールは、D65光源及び観測者10°が指定されたCIE LABスケールである。平均外径0.846インチ及び壁厚0.154インチのプレフォームを、ASTM D1746の”Standard Test Method for Transparency of Plastic Sheeting”を用いて正透過モードで測定した。プレフォームを、プレフォームホルダーを用いて計測器(HunterLabから入手可能)中の所定の位置に固定し、三重反復試験測定値を平均した。サンプルは、各測定間においてその中心軸の回りに90°回転させた。
ボトル側壁のヘイズは、BYK−Gardner(Silver Spring,MD)ヘイズ−ガードプラス(haze−guard plus)を用いてASTM D1003−00に従って、側壁厚0.012インチのボトル側壁の断片について測定した。
任意の厚さにおける透過色(color in transmission)を以下の式に従って再計算できる:
Figure 2008519903
[式中、
h=目標厚さにおける透過率
o=吸収のない透過率
β=吸光係数
d=サンプルに関して測定された透過率
h=目標厚さ
d=サンプルの厚さ]。
例1〜5
例1〜5において使用したベースポリマーは、窒化チタンもチタン炭窒化物も含まないPETコポリマーである、商用銘柄のPET Voridian(登録商標)CM01ポリマーであった。配合前に、CM01ポリマーは150℃において8時間乾燥させた。粒子は、溶融配合の間に未使用CM01ポリマーに添加した。最初に、コンセントレート(500ppmの粒子を含む)を、サクストン(saxton)及びパイナップル混合ヘッドを有する1インチ一軸スクリュー押出機を用いて生成した。押出機には、ペレット化機能も装着した。次いで、コンセントレートを、170℃において1時間、タンブル晶析装置を用いて結晶化させた。結晶化させたコンセントレートを次に、2〜50ppmの範囲の、CM01中窒化チタン最終濃度を有するCM01未使用ポリマーにレットダウンした。配合プロセスの間において、異なるバッチ間における公差汚染の発生を確実になくすために、CM01未使用ポリマーを用いて押出機バレルを数回パージした。最後に、異なるレベルの窒化チタン粒子を有するCM01ポリマーを、以下の射出成形条件下で運転されるBOY(22D)射出成形機を用いて20オンス・ボトルプレフォームに射出成形した:溶融温度270℃、金型温度3℃、サイクル時間30秒、スクリュー速度110rpm及び冷却時間12秒。
図1及び表IIは、20nm−TiN(JY)の濃度とプレフォーム再加熱改良温度(RIT)との相関関係を示し、これらから、10.5℃のRITの達成には、10ppmの20nm−TiN(JY)が適当であったことがわかる。このデータはまた、20nm−TiN(JY)が1ppm増加する毎に、RITが概ね1℃〜2℃増加したることを示唆している。
図1は20nm窒化チタン粒子とこの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォーム再加熱改良温度(RIT)との相関関係を図示する。
Figure 2008519903
図2〜4は、20nm−TiN(JY)粒子が、満足のいくプレフォーム・カラー値をもたらしたことを示す。窒化チタンは、未使用ポリマーにより低い(対照サンプルに比較して)b*値をもたらしたが、これは、その青味付け能力を示している(図4)。b*は20nm−TiN(JY)粒子の添加によって著しく低下したことは明らかであり;プレフォームb*は、20nm−TiN(JY)が1ppm増加する毎に概ね0.3単位低下した。従って、20nm−TiN(JY)の10ppmの添加により、b*値は132%低下した。これは、有意な負のb*シフト又は青味付け作用を示している。b*の差の目視観察も非常に顕著であった。
従って、ナノメーター規模の粒度を有する窒化チタン粒子は、再加熱添加剤及び青味剤として有効であった。
図2は20nm窒化チタン粒子濃度とこの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォームL*値との相関関係を図示する。
図3は20nm窒化チタン粒子濃度とこの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォームa*値との相関関係を図示する。
図4は20nm窒化チタン粒子濃度とこの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォームb*値との相関関係を図示する。
窒化チタン粒子のプレフォームItVに対する影響を表IIに示す。この表から、20nm−TiN(JY)の添加によってプレフォームItVに有意な変化はなかったことがわかる。
例6〜10
例6〜10において使用したベースポリマーもまた、商用銘柄のPET Voridian(登録商標)CM01ポリマーであり、サンプルは前に既に記載したようにして製造した。これらの実施例においては、使用したナノ規模のTiN粒子は、20nmのKE型TiN、即ち、20nm−TiN(KE)であった。表IIIは、20nm−TiN(KE)からの青味付け作用が、20nm−TiN(JY)よりも更に大きかったことを示す。11ppmの20nm−TiN(KE)の配合時に、プレフォームb*の低下は5.9単位であった。これらの例はまた、側壁のヘイズが、20nm−TiN(KE)の添加によってごくわずかしか影響されなかったことを示す。
Figure 2008519903
他方、表II中の1,500nmの粒子のようなミクロン規模のTiNの添加(例5)では、青味付け作用はそれほど顕著でなかった。
例11〜19
この組の実施例においては、2種のPETコポリマー、即ち、ウォーターボトル包装用及び炭酸清涼飲料包装用CB12のVoridian Aqua PET WA314(いずれも、Eastman Chemical Company(Kingsport,Tennessee)製)を用いた。これらの樹脂は、3.0重量%のMXD−6+種々のレベルの20nm−TiN(JY)を含むブレンドとして評価し、次いでPET(WA314)のみ+種々のレベルの20nm−TiN(JY)を含むブレンドとして評価した。
ブレンドは、PETを150℃において8時間乾燥させることによって製造した。MXD−6グレード6007は、Mitsubishiから入手し、箔裏打ちバッグに入れて既に乾燥された状態で輸送されているので、乾燥しなかった。ペレット/ペレットブレンドを、乾燥後であって且つプレフォームの射出成形の直前に、バッフルを有するセメント型ミキサーを用いて製造した。ブレンドをミキサー中で均質化後直ちに、それらを、高温空気パージをしながら、射出成形機のホッパー中に入れた。続いて、ブレンドを25gの20オンス・プレフォームに成形した。プレフォームの色を、既述の方法を用いて測定した。プレフォームのアセトアルデヒド(AA)濃度は、ASTM F2013に従って測定した。
各セットのブレンドに関するデータを表IVに示す。このデータから、3%のMXD−6,グレード6007の添加は、WA314の色を8L*単位低下させ、b*を6.5単位低下させたことがわかる。これらのブレンドは通常、黄色側にシフトするので、このb*の変化は予想外であった。しかし、本発明者らは、PET/ポリアミドブレンドからの増加したヘイズが、測色を混乱させて、誤解を招くようなb*値を生じたと考える。窒化チタンの添加によって、b*は青色側にシフトし続け、L*は20nm−TiN(JY) 1ppmにつき1単位の割合で低下した。アセトアルデヒド(AA)はポリアミドによって影響され、AAはWA対照に比較してPET/MXD−のブレンド中で58%より大きく低下した。窒化チタンの添加はAAをわずかに多く、2.36〜1.89に又は約66.5%低下させるようであった。
Figure 2008519903
TiNのみをブレンドしたWA314に注目すると(表V)、この場合もまた、20nm−TiN(JY)は、1ppm当たりL*を約1単位低下させ、TiN 5ppm当たりb*を約1.5単位青色側(より低いb*)に移動させたことがわかる。AAはそれほど変化せず、ほとんどの再加熱性向上用添加剤の場合には通常は増加するヘイズも増加しなかった。
Figure 2008519903
例20〜24
表VI中の、前述のようにして製造した、CB12とMXD−6及び20nm−TiN(JY)とのブレンドに注目すると、MXD−6の添加時にプレフォームL*は約5単位低下したが、ヘイズは約6単位増加したことがわかる。20nm−TiN(JY)を更に添加しても、ヘイズ値はそれほど変化しなかった。しかし、AAは、20nm−TiNの増加と共にわずかに低下する傾向があった。L*はこの場合もまた、20nm−TiN(JY) 1ppm当たり約1単位低下した。b*は、TiN 1ppm当たり平均で約0.257単位低下した。
Figure 2008519903
例25〜26
例25〜26に使用したベースポリマーは、商用銘柄PET Voridian(登録商標)CM01ポリマーである。サンプルは、既述のようにして製造した。紫外線照射実験:未使用CM01及びCM01中に20nm−TiN(JY)を77ppm含むサンプルを用いて製造した20オンスボトルを、同じプレフォーム表面温度でブロー成形し、紫外線下で試験した。使用した紫外線ランプは、UVP,Inc.(UPLAND,CA)から入手したモデルUVL−28である。これは、340〜400nmの光を放射する、ピーク発光波長が365nmの2つの8ワット電球を保持していた。ランプは、400nmを超える波長の光を濾過するフィルターを有していた。使用した飲料はFD&C Red#40を含むジュース飲料である。試験を行って、CM01へのTiNの添加が、ポリマーによって提供されるUV保護を増加させるかどうか調べた。全てのサンプルを一貫した方法で試験した。
表VIIは、各サンプルの370nm紫外線透過率を示す。これから、79.4ppmのTiN配合量においては、370nmにおける紫外線透過率が22%低下したことがわかる。サンプルの厚さは約0.012インチであった。
Figure 2008519903
図5は300〜460nmの透過スペクトルに関する結果を示す。この図から、300nm未満の波長を有する光はほとんど全てPET未使用ポリマーによって除去されたことがわかる。ベースポリマーへの20nm−TiN(JY)の添加は、320〜400nmの透過率を低下させた。
例27〜32
表VIIIは、TiC0.50.5の添加も再加熱速度を改良したことを示す。実施例27〜32において使用したベースポリマーは、商用銘柄PET Voridian(登録商標)CM01ポリマーである。6.4ppmのTiC0.50.5の添加は、7℃のRIT及び76.2のL*値をもたらした。更に、良好なプレフォーム外観特性が、妥当な再加熱改良温度、例えばRIT=7℃において得られた。
Figure 2008519903
20nm窒化チタン粒子濃度とこれらの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォーム再加熱改良温度(RIT)との相関関係を図示する。 20nm窒化チタン粒子濃度とこれらの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォームL*値との相関関係を図示する。 20nm窒化チタン粒子濃度とこれらの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォームa*値との相関関係を図示する。 20nm窒化チタン粒子濃度とこれらの粒子を含むボトルの20オンス・ボトルプレフォームb*値との相関関係を図示する。 ベースポリマーサンプルと20nm窒化チタン粒子を含むポリマーサンプルのUV−VIS透過スペクトルを図示する。

Claims (55)

  1. ポリエステルポリマー;及び
    前記ポリエステルポリマー中に分散された、約1nm〜約1,000nmのメジアン粒度を有する窒化チタン粒子
    を含んでなるポリエステル組成物。
  2. 前記窒化チタン粒子が約1nm〜約500nmのメジアン粒度を有する請求項1に記載のポリエステル組成物。
  3. 前記窒化チタン粒子が約1nm〜約300nmのメジアン粒度を有する請求項1に記載のポリエステル組成物。
  4. 前記窒化チタン粒子が、ポリエステル組成物の総重量に対して、約0.5ppm〜約1,000ppmの量で存在する請求項1に記載のポリエステル組成物。
  5. 前記窒化チタン粒子が、ポリエステル組成物の総重量に対して、1ppm〜500ppmの量で存在する請求項1に記載のポリエステル組成物。
  6. 前記窒化チタン粒子が、ポリエステル組成物の総重量に対して、5ppm〜50ppmの量で存在する請求項1に記載のポリエステル組成物。
  7. 前記ポリエステルポリマーがポリエチレンテレフタレートを含む請求項1に記載のポリエステル組成物。
  8. 前記ポリエステル組成物が飲料ボトルプレフォームの形態である請求項1に記載のポリエステル組成物。
  9. 前記ポリエステル組成物が飲料ボトルの形態である請求項1に記載のポリエステル組成物。
  10. 前記ポリエステル組成物が成形品の形態である請求項1に記載のポリエステル組成物。
  11. 前記ポリエステルポリマーが連続相を含み、且つ前記窒化チタン粒子が連続相内部に分散されている請求項1に記載のポリエステル組成物。
  12. 前記窒化チタン粒子が1nm〜1,000nmのメジアン粒度を有し、且つ70又はそれ以上のプレフォームL*値及び約−0.8〜約+2.5のb*値を保持しながら、少なくとも5℃の再加熱改良温度(RIT)を有する飲料ボトルプレフォームを提供する請求項8に記載のポリエステル組成物。
  13. 前記窒化チタン粒子が窒化チタンで被覆された粒子を含む請求項1に記載のポリエステル組成物。
  14. 前記窒化チタン粒子が窒化チタンを含む中空球を含む請求項1に記載のポリエステル組成物。
  15. 前記窒化チタン粒子がほぼTiN0.42からほぼTiN1.16までの実験式を有する窒化チタンを含む請求項1に記載のポリエステル組成物。
  16. 前記窒化チタン粒子が窒化チタンを、窒化チタン粒子の総重量に対して、少なくとも約90重量%の量で含む請求項1に記載のポリエステル組成物。
  17. 前記窒化チタン粒子が炭化チタンを更に含む請求項16に記載のポリエステル組成物。
  18. 前記窒化チタン粒子のスパン(S)が0.01〜2である粒度分布を有する請求項1に記載のポリエステル組成物。
  19. 前記ポリエステル組成物が5℃より大きい再加熱改良温度を有する飲料ボトルプレフォームの形態である請求項1に記載のポリエステル組成物。
  20. 前記ポリエステル組成物が約−8.6〜約+10.2のb*値を有する飲料ボトルプレフォームの形態である請求項1に記載のポリエステル組成物。
  21. 前記ポリエステル組成物が窒化チタン粒子を含まない場合よりも少なくとも1単位低いb*値を有する飲料ボトルプレフォームの形態である請求項1に記載のポリエステル組成物。
  22. 前記ポリエステル組成物が厚さ約0.012インチのサンプルにおいて370nmのパーセント透過率が約78%〜約0%である請求項1に記載のポリエステル組成物。
  23. 前記ポリエステルが厚さ約0.012インチのサンプルにおいて370nmのパーセント透過率が約78%〜約20%である請求項1に記載のポリエステル組成物。
  24. 前記ポリエステル組成物が、窒化チタン粒子を含まない場合よりも、厚さ約0.012インチのサンプルにおける370nmのパーセント透過率が少なくとも20%低い請求項1に記載のポリエステル組成物。
  25. 前記ポリエステル組成物が、窒化チタン粒子を含まない場合よりも、厚さ0.012インチのサンプルにおける370nmのパーセント透過率が少なくとも5%低い請求項1に記載のポリエステル組成物。
  26. ポリ(エチレンテレフタレート)残基がポリエステルポリマーの少なくとも90重量%を構成するポリエステルポリマー;並びに
    ポリエステルポリマー中に約1ppm〜約50ppmの量でランダムに分散された、約1nm〜約1,000nmのメジアン粒度を有する窒化チタン粒子を含んでなり、5℃又はそれ以上の再加熱改良温度及び窒化チタン粒子を含まない場合よりも少なくとも1単位低いb*値を有するポリエステル組成物。
  27. ジカルボン酸ジエステルをジオールとエステル交換するか、又はジカルボン酸をジオールで直接エステル化して、1種又はそれ以上のポリエステルモノマー又はポリエステルオリゴマーを得ることを含むエステル化工程;
    前記の1種又はそれ以上のポリエステルモノマー又はポリエステルオリゴマーを重縮合触媒の存在下で重縮合反応において反応させて、約0.50dL/g〜約1.1dL/gのIt.V.を有するポリエステルポリマーを生成することを含む重縮合工程;
    前記溶融ポリエステルポリマーを粒子へと固化する粒状化工程;
    前記固体ポリマーを約0.70dL/g〜約1.2dL/gのIt.V.まで重合させる任意の固相化工程;並びに
    前記ポリマーの約1重量ppm〜約100重量ppmの量となるように、窒化チタン粒子を添加し且つ分散させることを含む粒子添加工程(前記粒子添加工程は、前記工程のいずれかの前、間又は後において行う)
    を含んでなるポリエステル組成物の製造方法。
  28. 前記方法が前記固相化工程の後に二次成形工程を更に含み、前記二次成形工程が得られた固体ポリマーを溶融及び押出して、窒化チタン粒子が内部に分散された二次成形品を得ることを含む請求項27に記載の方法。
  29. 前記粒子添加工程を、前記固相化工程の間又は後であって且つ前記二次成形工程の前に行う請求項28に記載の方法。
  30. 前記粒子添加工程が前記二次成形工程の前又は間に窒化チタン粒子を熱可塑性コンセントレートとして添加することを含み、前記熱可塑性コンセントレートが、窒化チタン粒子を前記熱可塑性コンセントレートの重量に対して、約100ppm〜約5,000ppmの量で含む請求項28に記載の方法。
  31. 前記窒化チタン粒子が約1nm〜約1,000nmのメジアン粒度を有する請求項27に記載の方法。
  32. 前記粒子添加工程を前記重縮合工程の前又は間に実施する請求項27に記載の方法。
  33. 前記粒子添加工程を前記粒状化工程の前又は間に実施する請求項27に記載の方法。
  34. 前記粒子添加工程を前記固相化工程の前又は間に実施する請求項27に記載の方法。
  35. 前記粒子添加工程を前記二次成形工程の前又は間に実施する請求項28に記載の方法。
  36. 前記ジカルボン酸がテレフタル酸を含む請求項27に記載の方法。
  37. 前記ジカルボン酸ジエステルがテレフタル酸ジメチルを含む請求項27に記載の方法。
  38. 前記ジオールがエチレングリコールを含む請求項27に記載の方法。
  39. 前記ジカルボン酸がナフタレンジカルボン酸を含む請求項27に記載の方法。
  40. 前記ジカルボン酸が芳香族ジカルボン酸を含む請求項27に記載の方法。
  41. 前記熱可塑性コンセントレートが、
    熱可塑性コンセントレートの重量に基づき、約0.01重量%から約35重量%までの範囲の量の窒化チタン粒子;及び
    熱可塑性コンセントレートの重量に基づき少なくとも65重量%の量の熱可塑性ポリマーを含む請求項30に記載の方法。
  42. 前記熱可塑性ポリマーがポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド又はポリカーボネートのうち1種又はそれ以上を含む請求項41に記載の方法。
  43. 溶融又は固体バルクポリエステル及び約1nm〜約1,000nmのメジアン粒度を有する窒化チタン粒子を含む液体、溶融又は固体ポリエステルコンセントレート組成物をプレフォーム製造機に供給して、ポリエステルプレフォームの重量に基づき、約1ppm〜約100ppmの窒化チタン粒子を有するプレフォームを得ることを含んでなるポリエステルプレフォームの製造方法。
  44. 前記窒化チタン粒子がコンセントレート組成物中に少なくとも0.01重量%の量で存在する請求項43に記載の方法。
  45. 前記コンセントレートポリエステルポリマーが前記バルクポリエステルポリマーと同じ残基を含む請求項44に記載の方法。
  46. 前記バルクポリエステル及びポリエステルコンセントレートを別の流れで機械に供給する請求項43に記載の方法。
  47. 前記コンセントレートポリエステルが使用済み再生ポリエステルを含む請求項43に記載の方法。
  48. 約1nm〜約1,000nmのメジアン粒度を有する窒化チタン粒子を含むコンセントレートポリエステル組成物を、未使用ポリエステルポリマーを製造するための溶融相プロセスに添加して、ポリエステル組成物の重量に基づき、約1ppm〜約100ppmの窒化チタン粒子を有するポリエステル組成物を得ることを含んでなるポリエステル組成物の製造方法。
  49. 前記ポリエステルコンセントレートを、溶融相がポリエステルコンセントレートのIt.V.の+/−0.2 It.V.単位以内であるIt.V.を有する場合に、溶融相に添加する請求項48に記載の方法。
  50. 約1nm〜約1,000nmのメジアン粒度を有する窒化チタン粒子をポリエステルポリマー中に、前記ポリエステルポリマーの重量に対して、約1ppm〜約250ppmの量で分散させることを含んでなるポリエステルポリマーの再加熱特性の改良方法。
  51. ポリ(エチレンテレフタレート)残基がその少なくとも85モル%を構成するポリエステルポリマー中に、約1nm〜約1,000nmのメジアン粒度を有する窒化チタン粒子を、前記ポリエステルポリマーの重量に対して、約1ppm〜約250ppmの量でランダムに分散させることを含んでなるポリエステルポリマーの再加熱特性の改良方法。
  52. ポリエステルポリマー中に、約1nm〜約1,000nmのメジアン粒度を有する窒化チタン粒子を、前記ポリエステルポリマーの重量に対して、約1ppm〜約250ppmの量で分散させることを含んでなるポリエステルポリマーの黄色度の低下方法。
  53. ポリ(エチレンテレフタレート)残基がその少なくとも85モル%を構成するポリエステルポリマー中に、約1nm〜約1,000nmのメジアン粒度を有する窒化チタン粒子を、前記ポリエステルポリマーの重量に対して、約1ppm〜約250ppmの量でランダムに分散させることを含んでなるポリエステルポリマーの黄色度の低下方法。
  54. ポリエステルポリマー中に、約1nm〜約1,000nmのメジアン粒度を有する窒化チタン粒子を、前記ポリエステルポリマーの重量に対して、約1ppm〜約250ppmの量で分散させることを含んでなるポリエステルポリマーの紫外線遮断作用の改良方法。
  55. ポリ(エチレンテレフタレート)残基がその少なくとも85モル%を構成するポリエステルポリマー中に、約1nm〜約1,000nmのメジアン粒度を有する窒化チタン粒子を、前記ポリエステルポリマーの重量に対して、約1ppm〜約250ppmの量でランダムに分散させることを含んでなるポリエステルポリマーの紫外線遮断作用の改良方法。
JP2007548208A 2004-11-12 2005-10-27 窒化チタン粒子を含むポリエステルポリマー及びコポリマー組成物 Pending JP2008519903A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US98813304A 2004-11-12 2004-11-12
US9403405A 2005-03-30 2005-03-30
US11/228,672 US7368523B2 (en) 2004-11-12 2005-09-16 Polyester polymer and copolymer compositions containing titanium nitride particles
PCT/US2005/038999 WO2007064312A2 (en) 2004-11-12 2005-10-27 Polyester polymer and copolymer compositions containing titanium nitride particles

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008519903A true JP2008519903A (ja) 2008-06-12
JP2008519903A5 JP2008519903A5 (ja) 2008-10-09

Family

ID=38042506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007548208A Pending JP2008519903A (ja) 2004-11-12 2005-10-27 窒化チタン粒子を含むポリエステルポリマー及びコポリマー組成物

Country Status (14)

Country Link
US (2) US7368523B2 (ja)
EP (2) EP1848761B1 (ja)
JP (1) JP2008519903A (ja)
KR (1) KR101313507B1 (ja)
CN (1) CN101120045B (ja)
AR (1) AR053779A1 (ja)
CA (2) CA2694861C (ja)
ES (2) ES2770647T3 (ja)
LT (2) LT1848761T (ja)
MY (2) MY146101A (ja)
PL (2) PL2256156T3 (ja)
PT (2) PT1848761T (ja)
TW (1) TWI392700B (ja)
WO (1) WO2007064312A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011184522A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 近赤外線遮蔽ポリエステル樹脂組成物およびその成形体、並びに、その積層体
WO2015041271A1 (ja) 2013-09-20 2015-03-26 堺化学工業株式会社 ポリエステルの製造方法

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0407114D0 (en) * 2004-03-30 2004-05-05 Colormatrix Europe Ltd Polymer additives and methods of use thereof
US7368523B2 (en) 2004-11-12 2008-05-06 Eastman Chemical Company Polyester polymer and copolymer compositions containing titanium nitride particles
CN1964900B (zh) * 2004-05-05 2012-02-29 哥伦布E.有限公司 一次性泡制装置
US20060051542A1 (en) * 2004-09-03 2006-03-09 Zhiyong Xia Polyester polymer and copolymer compositions containing metallic molybdenum particles
US7300967B2 (en) * 2004-11-12 2007-11-27 Eastman Chemical Company Polyester polymer and copolymer compositions containing metallic titanium particles
EP1838798A2 (en) * 2004-12-06 2007-10-03 Constar International Inc. Blends of oxygen scavenging polyamides with polyesters which contain zinc and cobalt
ATE443102T1 (de) * 2004-12-06 2009-10-15 Eastman Chem Co Cobaltkonzentrate auf polyesterbasis für sauerstoffspülende zusammensetzungen
US7375154B2 (en) * 2004-12-06 2008-05-20 Eastman Chemical Company Polyester/polyamide blend having improved flavor retaining property and clarity
US20060222795A1 (en) 2005-03-31 2006-10-05 Howell Earl E Jr Polyester polymer and copolymer compositions containing particles of one or more transition metal compounds
US8557950B2 (en) 2005-06-16 2013-10-15 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. High intrinsic viscosity melt phase polyester polymers with acceptable acetaldehyde generation rates
US7776942B2 (en) * 2005-09-16 2010-08-17 Eastman Chemical Company Polyester polymer and copolymer compositions containing particles of titanium nitride and carbon-coated iron
US7655746B2 (en) 2005-09-16 2010-02-02 Eastman Chemical Company Phosphorus containing compounds for reducing acetaldehyde in polyesters polymers
US20070260002A1 (en) * 2006-05-04 2007-11-08 Zhiyong Xia Titanium nitride particles, methods of making them, and their use in polyester compositions
US20080058495A1 (en) * 2006-09-05 2008-03-06 Donna Rice Quillen Polyester polymer and copolymer compositions containing titanium and yellow colorants
US8445086B2 (en) 2006-12-22 2013-05-21 Colormatrix Holdings, Inc. Polymer compositions and articles having improved reheat characteristics
US9767599B2 (en) * 2006-12-29 2017-09-19 X-Rite Inc. Surface appearance simulation
JP2010515645A (ja) * 2007-01-11 2010-05-13 チバ ホールディング インコーポレーテッド 顔料混合物
US20080311372A1 (en) * 2007-06-18 2008-12-18 Kulkarni Vaman G Use of UV Absorbers and Naphthalate Containing Polymers for Enhancing UV Stability of Fibers and Fabrics
US20100025391A1 (en) * 2008-07-31 2010-02-04 Itherm Technologies, L.P. Composite inductive heating assembly and method of heating and manufacture
KR101676229B1 (ko) * 2009-01-20 2016-11-14 컬러매트릭스 홀딩즈 아이엔씨. 비-화학량적인 텅스텐 옥사이드 나노입자를 포함하는, 무색 투명한 적외선 흡수 조성물
CN101921409B (zh) * 2010-07-30 2012-07-04 山东天壮环保科技有限公司 塑料降解用纳米胶束及其制备方法及包含其的塑料和制品
US11597813B2 (en) 2011-07-21 2023-03-07 Colormatrix Holdings, Inc. Polymeric materials
US8722163B2 (en) 2011-09-16 2014-05-13 Pepsico, Inc. Recyclable colorants in plastic beverage containers
US10240021B2 (en) 2012-01-12 2019-03-26 Dak Americas Llc Polyester resins with particular carbon black as a reheat additive in the production of stretch blow molded bottles and containers
TW201435830A (zh) 2012-12-11 2014-09-16 3M Innovative Properties Co 不顯眼之光學標籤及其方法
RU2664935C2 (ru) 2013-01-23 2018-08-23 Колорматрикс Холдингс, Инк. Полимерные материалы
EP2851391A1 (en) 2013-09-23 2015-03-25 Anheuser-Busch InBev S.A. Thermoplastic polyester having enhanced barrier and impact properties
DE102014206696A1 (de) 2014-04-07 2015-10-08 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Weiße biaxial orientierte Polyesterfolie mit erhöhter Temperaturleitfähigkeit
EP2926992B1 (de) 2014-03-24 2017-05-10 Mitsubishi Polyester Film GmbH Weisse biaxial orientierte polyesterfolie mit erhöhter temperaturleitfähigkeit
CN104292779A (zh) * 2014-10-23 2015-01-21 金宝丽科技(苏州)有限公司 一种改性阻燃型pet材料
CN104292777A (zh) * 2014-10-23 2015-01-21 金宝丽科技(苏州)有限公司 一种改性阻燃型pet材料的制备方法
CN109517155A (zh) * 2017-09-19 2019-03-26 中国石化仪征化纤有限责任公司 一种改性聚酯及其薄膜及制备方法
CN109517146B (zh) * 2017-09-19 2021-04-13 中国石化仪征化纤有限责任公司 一种环保型抗紫外纤维用聚酯及其应用
CN109517148B (zh) * 2017-09-19 2021-04-13 中国石化仪征化纤有限责任公司 一种环保型瓶用聚酯及其制备方法
CN109517147B (zh) * 2017-09-19 2021-04-13 中国石化仪征化纤有限责任公司 一种环保型聚酯的制备方法
CN111793519B (zh) * 2020-07-06 2022-09-13 安徽省赛威输送设备有限公司 一种输送机用可降解润滑油
US11559921B2 (en) 2020-07-27 2023-01-24 The Procter & Gamble Company Preforms for blow molding and additive manufacturing thereof

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60151833A (ja) * 1984-01-20 1985-08-09 Victor Co Of Japan Ltd 磁気記録媒体
JPS61278558A (ja) * 1985-06-05 1986-12-09 Toray Ind Inc ポリエステル組成物
JPS62177035A (ja) * 1986-01-31 1987-08-03 Toray Ind Inc 2軸配向フイルム
JPS63230741A (ja) * 1987-03-19 1988-09-27 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフイルム
JPH02214732A (ja) * 1989-02-16 1990-08-27 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH02214734A (ja) * 1989-02-16 1990-08-27 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH02214736A (ja) * 1989-02-16 1990-08-27 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH02214733A (ja) * 1989-02-16 1990-08-27 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフィルム
JP2004176067A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Eastman Chem Co ガラス状炭素熱可塑性組成物
JP2005179121A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 日射遮蔽用微粒子とこの微粒子が樹脂成分中に分散された日射遮蔽樹脂材料および日射遮蔽樹脂材料の製造に用いられる日射遮蔽用微粒子分散体と日射遮蔽樹脂材料を用いて得られる日射遮蔽樹脂基材並びに日射遮蔽複合基材
JP2007530762A (ja) * 2004-03-30 2007-11-01 カラーマトリックス ヨーロッパ リミテッド ポリマー材料及び該材料のための添加剤

Family Cites Families (185)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2822348A (en) * 1951-11-14 1958-02-04 Du Pont Ester interchange catalysts
DE1039748B (de) * 1953-06-30 1958-09-25 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Polyestern
US2973349A (en) * 1958-12-12 1961-02-28 Grace W R & Co Polymerization process using a titanium nitride catalyst
US3264255A (en) * 1961-05-01 1966-08-02 Ici Ltd Color stabilization of polyethylene terephthalate with finely divided metals
US3386795A (en) * 1964-10-05 1968-06-04 Eastman Kodak Co Polyesters having improved dyeing properties
GB1073501A (en) * 1965-03-11 1967-06-28 Agfa Gevaert Nv Manufacture of polymers
US3420913A (en) * 1967-02-07 1969-01-07 Phillips Petroleum Co Activated charcoal in rubber compounding
NL6806192A (ja) 1968-02-02 1969-08-05
JPS4919117B1 (ja) 1968-11-25 1974-05-15
NL6909293A (ja) * 1969-04-04 1970-10-06
US3660328A (en) * 1970-07-27 1972-05-02 Pfizer Dielectric films
US3733309A (en) * 1970-11-30 1973-05-15 Du Pont Biaxially oriented poly(ethylene terephthalate)bottle
US3795601A (en) * 1971-12-27 1974-03-05 Ford Motor Co Electrodiffused protective coating system
US3867315A (en) * 1973-02-12 1975-02-18 Dow Chemical Co Resinous compositions having high electroconductivity containing Cu and metal salts
US3917604A (en) * 1973-03-14 1975-11-04 Eastman Kodak Co Preparation of disperse methine dye compounds
JPS5729496B2 (ja) * 1973-05-10 1982-06-23
GB1421972A (en) * 1973-07-16 1976-01-21 Ici Ltd Polyester catalysts
US4085246A (en) * 1975-06-18 1978-04-18 E. I. Du Pont De Nemours And Company Simulated granite and its preparation
US4365054A (en) 1975-08-11 1982-12-21 The Firestone Tire & Rubber Company Ethylene glycol terephthalate production
US4097445A (en) * 1976-02-02 1978-06-27 Monsanto Company Poly(ester-amide) hot melt adhesives containing spheroidal metal powders
US4185043A (en) * 1976-08-16 1980-01-22 Hitco Polymers containing chemically bonded metal atoms
US4087482A (en) * 1976-08-16 1978-05-02 Hitco Furfuryl alcohol modified polyester resins containing metal atoms
US4343922A (en) * 1976-08-16 1982-08-10 Hitco Polymers containing chemically bonded metal atoms
JPS5946258B2 (ja) 1976-10-05 1984-11-12 帝人株式会社 ポリエステルの製造方法
US4169081A (en) * 1976-12-16 1979-09-25 General Electric Company Process for the preparation of polyesters having stabilized melt viscosity in the presence of aromatic (poly-)carbonates
DE2710379A1 (de) * 1977-03-10 1978-09-14 Huels Chemische Werke Ag Verfahren zum gleichmaessigen einmischen von zusaetzen in thermoplastische kunststoffe
US4228549A (en) * 1977-08-31 1980-10-21 Rispoli John L Deodorizer footwear
US4230595A (en) * 1978-03-13 1980-10-28 Teijin Limited Oxygen scavenging and heat-generating compositions, and deoxygenating and heat-generating structures
US4420581A (en) * 1979-03-19 1983-12-13 Eastman Kodak Company Thermoplastic polyester molding compositions
US4250078A (en) * 1979-03-19 1981-02-10 Eastman Kodak Company Thermoplastic polyester molding compositions
US4238593B1 (en) * 1979-06-12 1994-03-22 Goodyear Tire & Rubber Method for production of a high molecular weight polyester prepared from a prepolymer polyester having an optional carboxyl content
US4321298A (en) * 1980-02-26 1982-03-23 Hitco Carbon fabrics sequentially resin coated with (1) a metal-containing composition and (2) a boron-containing composition are laminated and carbonized
US4545926A (en) 1980-04-21 1985-10-08 Raychem Corporation Conductive polymer compositions and devices
US4359570A (en) 1980-05-08 1982-11-16 Eastman Kodak Company Colored polyester containing copolymerized dyes as colorants
FR2482971A1 (fr) * 1980-05-20 1981-11-27 Rhone Poulenc Ind Polyesters pour emballages a usage alimentaire et leur procede d'obtention
US4360564A (en) * 1981-01-29 1982-11-23 General Electric Company Thin films of low resistance and high coefficients of transmission in the visible spectrum
US4702963A (en) * 1981-04-03 1987-10-27 Optical Coating Laboratory, Inc. Flexible polymer film with vapor impermeable coating
US4520078A (en) * 1981-06-08 1985-05-28 Electric Power Research Institute, Inc. Cores for electromagnetic apparatus and methods of fabrication
GB2112827B (en) 1982-01-04 1985-11-13 Hitco Carbon fiber materials
DE3248840A1 (de) 1982-01-19 1983-09-08 Hitco, 92707 Irving, Calif. Kohlenstoff-fasermaterial
US4408004A (en) * 1982-02-24 1983-10-04 The Goodyear Tire & Rubber Company High clarity, low haze polyesters having reduced infrared heat-up times
US4476272A (en) * 1982-02-24 1984-10-09 The Goodyear Tire & Rubber Company High clarity, low haze polyesters having reduced infrared heat-up times
US4535118A (en) * 1982-02-24 1985-08-13 The Goodyear Tire & Rubber Company High clarity, low haze polyesters having reduced infrared heat-up times
US4604303A (en) * 1983-05-11 1986-08-05 Nissan Chemical Industries, Ltd. Polymer composition containing an organic metal complex and method for producing a metallized polymer from the polymer composition
US4654399A (en) * 1983-06-02 1987-03-31 The Goodyear Tire & Rubber Company Composition and process for making an amber colored polyester
US4481314A (en) * 1983-06-29 1984-11-06 Eastman Kodak Company Infrared radiation absorbent anthraquinone derivatives in polyester compositions
JPH0619577B2 (ja) * 1983-08-03 1994-03-16 東レ株式会社 導電性シ−トおよびそれを用いた静電記録体
JPS60151826A (ja) * 1984-01-19 1985-08-09 Victor Co Of Japan Ltd 磁気記録媒体
GB2153760B (en) * 1984-02-10 1988-02-17 Bates W & A Ltd Feeding strip material in the manufacture of pneumatic tyres
JPS61157526A (ja) * 1984-12-28 1986-07-17 Polyplastics Co 高分子量ポリエステルの製造法
US4617374A (en) * 1985-02-15 1986-10-14 Eastman Kodak Company UV-absorbing condensation polymeric compositions and products therefrom
US4617373A (en) 1985-02-15 1986-10-14 Eastman Kodak Company Condensation polymers and products therefrom
DE3640586A1 (de) 1986-11-27 1988-06-09 Norddeutsche Affinerie Verfahren zur herstellung von hohlkugeln oder deren verbunden mit wandungen erhoehter festigkeit
JPH0717748B2 (ja) * 1986-12-19 1995-03-01 川崎製鉄株式会社 芳香族ポリエステルアミド
US4745173A (en) * 1987-02-24 1988-05-17 Eastman Kodak Company Condensation copolymers containing 2,5-diarylaminoterephthalic acid type colorants and products therefrom
DE3725568A1 (de) * 1987-08-01 1989-02-09 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung einer gut regenerierbaren polyesterfolie enthaltend gleitmittelzusatz
US4871790A (en) 1987-11-25 1989-10-03 Minnesota Mining And Manufacturing Company Colloidal metals in monomers or polymers
JP2633274B2 (ja) * 1987-12-28 1997-07-23 光洋精工株式会社 自動車のホイール用軸受ユニツト
DE69023351T2 (de) * 1989-01-11 1996-04-04 Toray Industries Biaxial orientierter Polyesterfilm.
US5310977A (en) * 1989-02-03 1994-05-10 Minnesota Mining And Manufacturing Company Configured microwave susceptor
US5019311A (en) * 1989-02-23 1991-05-28 Koslow Technologies Corporation Process for the production of materials characterized by a continuous web matrix or force point bonding
US5084491A (en) * 1989-03-16 1992-01-28 The Ohio University Reinforcing glass ionomer dental filling material with stainless steel, or metals thereof
GB8926631D0 (en) * 1989-11-24 1990-01-17 Ici Plc Polymer compositions
US5106942A (en) * 1990-01-08 1992-04-21 Eastman Kodak Company Copolymerized methine colorant-polyester color concentrates
FR2658119B1 (fr) * 1990-02-13 1992-06-05 Sidel Sa Procede et installation pour fabriquer des recipients, tels que des bouteilles, en polyethyleneterephtalate, resistant a des conditions thermiques relativement severes au cours de leur utilisation.
GB9013481D0 (en) 1990-06-15 1990-08-08 Ici Plc Polyester polymer products
US5318797A (en) * 1990-06-20 1994-06-07 Clarkson University Coated particles, hollow particles, and process for manufacturing the same
EP0504146B1 (en) * 1990-09-13 1996-12-11 Wellstar Holding B.V. Method of preparing a polyester preform for a polyester bottle
US5300746A (en) * 1990-11-08 1994-04-05 Advanced Deposition Technologies, Inc. Metallized microwave diffuser films
FR2675654B1 (fr) 1991-04-16 1997-11-14 Alsthom Cge Alcatel Materiau absorbant les ondes electromagnetiques utilisable a haute temperature.
US5254625A (en) 1991-06-07 1993-10-19 Eastman Kodak Company Light-absorbing polymers
JPH06507933A (ja) * 1991-06-10 1994-09-08 イーストマン ケミカル カンパニー 光吸収性ポリマー
US5220140A (en) * 1991-06-17 1993-06-15 Alcan International Limited Susceptors for browning or crisping food in microwave ovens
US5906882A (en) * 1992-02-28 1999-05-25 Valente; Thomas J. Dielectric materials high metallic content
US5258233A (en) * 1992-04-02 1993-11-02 Eastman Kodak Company Polyester/polyamide blend having improved flavor retaining property and clarity
JP3163820B2 (ja) 1992-07-28 2001-05-08 富士電機株式会社 半導体装置
US5851668A (en) * 1992-11-24 1998-12-22 Hoechst Celanese Corp Cut-resistant fiber containing a hard filler
US5367070A (en) * 1993-02-05 1994-11-22 Drexel University Method for making ferromagnetic porphin compounds
US5510174A (en) 1993-07-14 1996-04-23 Chomerics, Inc. Thermally conductive materials containing titanium diboride filler
DE69402381T2 (de) * 1993-08-17 1997-11-20 Diafoil Hoechst Co Ltd Polyesterfilm für höchst wärmeempfindliches Originalblatt für Schablonendruckverfahren
JP3254836B2 (ja) * 1993-08-19 2002-02-12 三菱化学株式会社 ポリエチレンテレフタレートの製造方法
US5372864A (en) 1993-09-03 1994-12-13 Eastman Chemical Company Toners for polyesters
JPH06279599A (ja) * 1993-10-04 1994-10-04 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフィルム
EP0730621B1 (en) * 1993-11-26 2005-05-04 Eastman Chemical Company Plasticized polyester for shrink film applications
GB9415627D0 (en) * 1994-08-01 1994-09-21 Marshall James Verification apparatus
US5539078A (en) * 1994-12-14 1996-07-23 Shell Oil Company Process for manufacturing polyester copolymers
US5593740A (en) * 1995-01-17 1997-01-14 Synmatix Corporation Method and apparatus for making carbon-encapsulated ultrafine metal particles
DE19503053B4 (de) * 1995-02-01 2005-08-18 Zimmer Ag Verfahren zur direkten Herstellung von Polyester-Verpackungen
DE19513056B4 (de) * 1995-04-07 2005-12-15 Zimmer Ag Titanhaltige Katalysatoren und Verfahren zur Herstellung von Polyester
US5608031A (en) * 1995-11-30 1997-03-04 Eastman Chemical Company Polyesters modified with 1,4-cyclohexaned imethanol having high clarity prepared utilizing an antimony containing catalyst/stabilizer system
US5742223A (en) * 1995-12-07 1998-04-21 Raychem Corporation Laminar non-linear device with magnetically aligned particles
WO1997024312A1 (en) * 1995-12-30 1997-07-10 Sunkyong Industries Co., Ltd. Process for manufacturing terephthalic acid
US5830544A (en) * 1996-03-01 1998-11-03 Shell Oil Company Non-sticky polyester bottles
US6197851B1 (en) 1996-08-30 2001-03-06 Eastman Chemical Company Polyester compositions containing near infrared absorbing materials to improve reheat
US6863988B2 (en) * 1996-09-23 2005-03-08 Bp Corporation North America Inc. Oxygen scavenging monolayer bottles
US6165601A (en) * 1996-10-05 2000-12-26 Ten Kabushiki Kaisha Electromagnetic-wave absorber
KR20000057281A (ko) * 1996-11-27 2000-09-15 해리 제이. 그윈넬 광흡수 중합체성 조성물의 제조 방법
US6451220B1 (en) 1997-01-21 2002-09-17 Xerox Corporation High density magnetic recording compositions and processes thereof
US7097686B2 (en) 1997-02-24 2006-08-29 Cabot Corporation Nickel powders, methods for producing powders and devices fabricated from same
EP0963400A1 (en) * 1997-02-28 1999-12-15 JOHNSON, Robert Harlan Jr. High efficiency heating agents
US5940022A (en) * 1997-04-10 1999-08-17 Zexel Corporation Electromagnetic wave absorber
US5925710A (en) 1997-04-23 1999-07-20 Hoechst Celanese Corporation Infrared absorbing polyester packaging polymer
US6048957A (en) * 1997-05-01 2000-04-11 Eastman Chemical Company Process for polyesters with improved properties
DE19720505A1 (de) * 1997-05-15 1998-11-19 Hoechst Diafoil Gmbh Biaxial orientierte Polyesterfolie mit hoher Sauerstoffbarriere, Verfahren zu deren Herstellung und Verwendung
DE19723468A1 (de) * 1997-06-04 1998-12-10 Hoechst Diafoil Gmbh Biaxial orientierte Polyesterfolie mit hoher Sauerstoffbarriere, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
US5984997A (en) 1997-08-29 1999-11-16 Nanomaterials Research Corporation Combustion of emulsions: A method and process for producing fine powders
ID21405A (id) 1997-12-02 1999-06-03 Mitsubishi Chem Corp Poliester, produk cetakan hembus regangnya dan metoda untuk memproduksi poliester
DE19753378A1 (de) * 1997-12-02 1999-06-10 Lurgi Zimmer Ag Verfahren zur Herstellung von Polyestern mit Mischkatalysatoren
US6472471B2 (en) * 1997-12-16 2002-10-29 Cabot Corporation Polymeric products containing modified carbon products and methods of making and using the same
US6022920A (en) * 1998-01-23 2000-02-08 Eastman Chemical Company Method for the production of clear bottles having improved reheat
US6503586B1 (en) * 1998-02-25 2003-01-07 Arteva North America S.A.R.L. Title improved infrared absorbing polyester packaging polymer
DE19811790A1 (de) * 1998-03-18 1999-09-23 Bayer Ag Nanopartikel enthaltende transparente Lackbindemittel mit verbesserter Verkratzungsbeständigkeit, ein Verfahren zur Herstellung sowie deren Verwendung
US6261656B1 (en) * 1998-04-16 2001-07-17 Plastic Technologies, Inc. Co-layer preform having an infrared energy absorbing material added to the inner layer to effect preferential heating
US6034167A (en) 1998-05-01 2000-03-07 Shell Oil Company Fast heatup polyesters using graphite as an additive
WO2000000548A1 (fr) * 1998-06-26 2000-01-06 Teijin Limited Compositions de polyesters aromatiques et procede de production d'articles moules et de bouteilles a partir de telles compositions
KR20010015777A (ko) * 1998-10-26 2001-02-26 히라이 가쯔히꼬 폴리에스테르 조성물, 그 제조방법 및 폴리에스테르 필름
US6323271B1 (en) * 1998-11-03 2001-11-27 Arteva North America S.A.R.L. Polyester resins containing silica and having reduced stickiness
US20020027314A1 (en) * 1999-02-10 2002-03-07 Nichols Carl S. Thermoplastic polymers with improved infrared reheat properties
US6602568B2 (en) 1999-03-08 2003-08-05 Plastic Technologies, Inc. Co-layer preform having an infrared energy absorbing material added to the inner layer to effect preferential heating
JP3753219B2 (ja) 1999-04-20 2006-03-08 東洋紡績株式会社 ポリエステル重合触媒、これを用いて製造されたポリエステルおよびポリエステルの製造方法
US6258313B1 (en) * 1999-05-04 2001-07-10 Container Corporation International Inc. Stretch blow molding process and apparatus for the manufacturing of plastic containers
US6440383B1 (en) * 1999-06-24 2002-08-27 Altair Nanomaterials Inc. Processing aqueous titanium chloride solutions to ultrafine titanium dioxide
JP2001039707A (ja) 1999-07-28 2001-02-13 Keiogijuku カーボンカプセルの製造方法
JP2001048972A (ja) 1999-08-12 2001-02-20 Mitsui Chemicals Inc 中空成形体およびその製造方法
US6427826B1 (en) * 1999-11-17 2002-08-06 Ecolab Inc. Container, such as a food or beverage container, lubrication method
US6300399B1 (en) * 1999-08-27 2001-10-09 General Electric Company High specific gravity polyester blend
US6197651B1 (en) * 1999-08-30 2001-03-06 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Structure and method for forming a capacitor dielectric using yttrium barium copper oxide
DZ3093A1 (fr) 1999-09-21 2004-06-20 Du Pont Procédé pour ajuster les propriétés de post-chauffage de résines de polyester.
KR20010107971A (ko) 1999-09-21 2001-12-07 나까니시 히로유끼 폴리에스테르 수지 조성물제 블로우 성형체용 프리폼,폴리에스테르 수지 조성물제 블로우 성형체 및 그 제조 방법
DE19955192C2 (de) * 1999-11-16 2003-04-17 Arntz Beteiligungs Gmbh & Co Verfahren zur Herstellung eines Strahlenschutzmaterials
US6660792B2 (en) * 1999-12-21 2003-12-09 M & G Usa Corporation Process for fast heat-up polyesters
WO2001047688A2 (en) 1999-12-24 2001-07-05 Resilux Process and apparatus for treating plastic preforms
JP2001223493A (ja) * 2000-02-08 2001-08-17 Sony Corp 電波吸収体
JP2001223494A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Yazaki Corp 電磁波吸収材
JP2001226474A (ja) 2000-02-14 2001-08-21 Toyobo Co Ltd ポリエステル、それからなる中空成形体、シ−ト状物及び延伸フイルム
JP2001262016A (ja) 2000-03-14 2001-09-26 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 濃着色インク、これを用いたコーティング液、フィルム、基材、樹脂組成物、及び樹脂成型品
AR033668A1 (es) * 2000-03-27 2004-01-07 Du Pont Sistema de aditivos para polimeros poliester, metodo para reducir el efecto de friccion estatico entre articulos moldeados de homopolimeros y copolimeros de pet, metodo para producir un articulo de pet moldeado y articulo moldeado que se obtiene.
US6727372B2 (en) * 2000-08-07 2004-04-27 Eastman Chemical Company Colorant compounds containing copolymerizable vinyl groups
US6274852B1 (en) 2000-10-11 2001-08-14 Therm-O-Disc, Incorporated Conductive polymer compositions containing N-N-M-phenylenedimaleimide and devices
US6933055B2 (en) 2000-11-08 2005-08-23 Valspar Sourcing, Inc. Multilayered package with barrier properties
US20020137872A1 (en) * 2000-12-08 2002-09-26 Schneider John R. Coating compositions providing improved mar and scratch resistance and methods of using the same
US20040030029A1 (en) * 2000-12-08 2004-02-12 Stephen Weinhold Polyester compositions for hot-fill containers
US6500890B2 (en) * 2000-12-15 2002-12-31 Wellman, Inc. Polyester bottle resins having reduced frictional properties and methods for making the same
US6590069B2 (en) * 2000-12-15 2003-07-08 Wellman, Inc. Methods of post-polymerization extruder injection in condensation polymer production
CN1271111C (zh) * 2001-01-25 2006-08-23 三菱化学株式会社 聚酯树脂及由它制成的成形品,以及聚酯树脂的制造方法
US6896830B2 (en) * 2001-01-26 2005-05-24 Eastman Kodak Company Method of making injection molding articles having a marbled appearance
US6572810B2 (en) * 2001-01-29 2003-06-03 Eastman Kodak Company Method of injection molding articles with improved physical properties
JP2002319787A (ja) * 2001-02-15 2002-10-31 Sumitomo Electric Ind Ltd 電磁波吸収材料
CN1143819C (zh) 2001-03-23 2004-03-31 中国科学院上海硅酸盐研究所 二氧化钛氮化法制备纳米氮化钛粉体
US7300690B2 (en) * 2001-03-29 2007-11-27 General Electric Company Radial tilt reduced media
JP2002374092A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Polymatech Co Ltd 放熱性電波吸収体
US20030017336A1 (en) * 2001-07-16 2003-01-23 Bar-Ilan Univeristy Nanoscale metal particles and method of preparing same
US6780916B2 (en) 2001-07-26 2004-08-24 M & G Usa Corporation Oxygen-scavenging resin compositions having low haze
US7740926B2 (en) 2001-07-26 2010-06-22 M&G Usa Corporation Oxygen-scavenging containers
US7244779B2 (en) * 2001-07-26 2007-07-17 M & G Usa Corporation Oxygen-scavenging resin compositions having low haze
US7687124B2 (en) * 2001-07-26 2010-03-30 M&G Usa Corporation Oxygen-scavenging containers having low haze
DK1436439T3 (da) * 2001-10-16 2008-10-20 Internat Non Toxic Composites Ikke-toksiske kompositter med höj densitet, omfattende wolfram-, et andet metal- og polymerpulver
JP2003306601A (ja) 2002-02-12 2003-10-31 Toyobo Co Ltd ポリエステル組成物並びにそれからなる中空成形体、シ−ト状物及び延伸フイルム
US6797401B2 (en) * 2002-06-20 2004-09-28 Lockheed-Martin Corporation Electromagnetic wave absorbing materials
US7601408B2 (en) 2002-08-02 2009-10-13 Robert C. Young Microwave susceptor with fluid absorbent structure
JP4302394B2 (ja) 2002-12-02 2009-07-22 ポリプラスチックス株式会社 ポリオキシメチレン樹脂製延伸体の製造方法
US6777048B2 (en) 2002-12-18 2004-08-17 Eastman Chemical Company Polyester compositions containing silicon carbide
BRPI0406998A (pt) 2003-01-31 2006-01-10 M & G Polimeri Italia Spa Artigos recuperadores de oxigênio isentos de pontos visìveis de oxidação e método para a sua preparação
US7303795B2 (en) 2003-03-13 2007-12-04 Invista North America S.A. R.L. Molding of polypropylene with enhanced reheat characteristics
CA2526992C (en) 2003-05-21 2011-10-18 Wellman, Inc. Slow-crystallizing polyester resins
US7189777B2 (en) * 2003-06-09 2007-03-13 Eastman Chemical Company Compositions and method for improving reheat rate of PET using activated carbon
US7041716B2 (en) * 2003-07-11 2006-05-09 National Research Council Of Canada Cellulose filled thermoplastic composites
US20050058846A1 (en) * 2003-09-16 2005-03-17 Ryosuke Matsui Polyester film
US7479517B2 (en) 2003-11-28 2009-01-20 Futura Polyesters Ltd. Process for the preparation of fast reheat (FRH) bottle grade polyethyleneterephthalate (PET) resin
KR100455456B1 (ko) 2004-01-16 2004-11-06 태광산업주식회사 적외선 흡수성이 개선된 폴리에스테르 수지
US20050165148A1 (en) * 2004-01-28 2005-07-28 Bogerd Jos V.D. Infra-red radiation absorption articles and method of manufacture thereof
US7358322B2 (en) 2004-03-09 2008-04-15 Eastman Chemical Company High IV melt phase polyester polymer catalyzed with antimony containing compounds
US7368523B2 (en) 2004-11-12 2008-05-06 Eastman Chemical Company Polyester polymer and copolymer compositions containing titanium nitride particles
US7820732B2 (en) 2004-04-30 2010-10-26 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Methods for modulating thermal and mechanical properties of coatings on implantable devices
US20050274454A1 (en) 2004-06-09 2005-12-15 Extrand Charles W Magneto-active adhesive systems
US7063377B2 (en) * 2004-08-06 2006-06-20 General Motors Corporation Hood lift mechanisms utilizing active materials and methods of use
US7622153B2 (en) * 2004-08-13 2009-11-24 M&G Usa Corporation Method of making vapour deposited oxygen-scavenging particles
US20060110557A1 (en) 2004-09-03 2006-05-25 Zhiyong Xia Polyester polymer and copolymer compositions containing metallic tungsten particles
US7662880B2 (en) * 2004-09-03 2010-02-16 Eastman Chemical Company Polyester polymer and copolymer compositions containing metallic nickel particles
US7300967B2 (en) 2004-11-12 2007-11-27 Eastman Chemical Company Polyester polymer and copolymer compositions containing metallic titanium particles
US7622545B2 (en) 2005-06-22 2009-11-24 Futura Polyesters Ltd Polyester resins with a special co-catalyst for high melt poly and SSP reactivity with enhanced color values
CN101321996A (zh) 2005-12-01 2008-12-10 开利公司 优化节约型蒸气压缩系统的冷却负荷的方法和设备
US20070260002A1 (en) 2006-05-04 2007-11-08 Zhiyong Xia Titanium nitride particles, methods of making them, and their use in polyester compositions
US20080058495A1 (en) * 2006-09-05 2008-03-06 Donna Rice Quillen Polyester polymer and copolymer compositions containing titanium and yellow colorants
US8791225B2 (en) 2008-06-06 2014-07-29 Dak Americas Mississippi Inc. Titanium-nitride catalyzed polyester

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60151833A (ja) * 1984-01-20 1985-08-09 Victor Co Of Japan Ltd 磁気記録媒体
JPS61278558A (ja) * 1985-06-05 1986-12-09 Toray Ind Inc ポリエステル組成物
JPS62177035A (ja) * 1986-01-31 1987-08-03 Toray Ind Inc 2軸配向フイルム
JPS63230741A (ja) * 1987-03-19 1988-09-27 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフイルム
JPH02214732A (ja) * 1989-02-16 1990-08-27 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH02214734A (ja) * 1989-02-16 1990-08-27 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH02214736A (ja) * 1989-02-16 1990-08-27 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH02214733A (ja) * 1989-02-16 1990-08-27 Toray Ind Inc 二軸配向ポリエステルフィルム
JP2004176067A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Eastman Chem Co ガラス状炭素熱可塑性組成物
JP2005179121A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 日射遮蔽用微粒子とこの微粒子が樹脂成分中に分散された日射遮蔽樹脂材料および日射遮蔽樹脂材料の製造に用いられる日射遮蔽用微粒子分散体と日射遮蔽樹脂材料を用いて得られる日射遮蔽樹脂基材並びに日射遮蔽複合基材
JP2007530762A (ja) * 2004-03-30 2007-11-01 カラーマトリックス ヨーロッパ リミテッド ポリマー材料及び該材料のための添加剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011184522A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 近赤外線遮蔽ポリエステル樹脂組成物およびその成形体、並びに、その積層体
WO2015041271A1 (ja) 2013-09-20 2015-03-26 堺化学工業株式会社 ポリエステルの製造方法
JPWO2015041271A1 (ja) * 2013-09-20 2017-03-02 堺化学工業株式会社 ポリエステルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2256156B1 (en) 2019-11-27
MY139789A (en) 2009-10-30
BRPI0517338A (pt) 2008-10-07
EP2256156A3 (en) 2011-01-26
PL1848761T3 (pl) 2021-09-06
PL2256156T3 (pl) 2020-06-15
US8039577B2 (en) 2011-10-18
TWI392700B (zh) 2013-04-11
PT2256156T (pt) 2020-02-14
EP1848761A2 (en) 2007-10-31
CA2585142C (en) 2010-05-25
AR053779A1 (es) 2007-05-23
US20060106146A1 (en) 2006-05-18
WO2007064312A2 (en) 2007-06-07
ES2770647T3 (es) 2020-07-02
EP2256156A2 (en) 2010-12-01
KR20070105303A (ko) 2007-10-30
TW200630421A (en) 2006-09-01
ES2857899T3 (es) 2021-09-29
PT1848761T (pt) 2021-03-12
US7368523B2 (en) 2008-05-06
LT1848761T (lt) 2021-04-12
US20080153962A1 (en) 2008-06-26
CN101120045A (zh) 2008-02-06
LT2256156T (lt) 2020-02-10
CA2694861A1 (en) 2006-05-12
WO2007064312A3 (en) 2007-09-27
CN101120045B (zh) 2011-12-28
MY146101A (en) 2012-06-29
CA2585142A1 (en) 2006-05-12
CA2694861C (en) 2013-01-08
EP1848761B1 (en) 2020-12-23
KR101313507B1 (ko) 2013-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI392700B (zh) 含氮化鈦顆粒之聚酯聚合物及共聚物組合物
KR101326341B1 (ko) 재가열 특성이 개선된, 알루미늄 및 리튬 촉매 및 티타늄나이트라이드 입자를 함유하는 폴리에스터 조성물
JP2008519883A (ja) 炭化チタン粒子を含むポリエステルポリマー及びコポリマー組成物
US7745512B2 (en) Polyester polymer and copolymer compositions containing carbon-coated iron particles
US20060222795A1 (en) Polyester polymer and copolymer compositions containing particles of one or more transition metal compounds
US20070260002A1 (en) Titanium nitride particles, methods of making them, and their use in polyester compositions
US20060106192A1 (en) Polyester polymer and copolymer compositions containing metallic titanium particles
KR20070053287A (ko) 금속 니켈 입자를 함유한 폴리에스터 중합체 및 공중합체조성물
US7776942B2 (en) Polyester polymer and copolymer compositions containing particles of titanium nitride and carbon-coated iron
JP2008523213A (ja) 鋼粒子を含むポリエステルポリマー及びコポリマー組成物
US20060051542A1 (en) Polyester polymer and copolymer compositions containing metallic molybdenum particles
JP2008512560A (ja) 金属モリブデン粒子を含むポリエステルポリマー及びコポリマー組成物
BRPI0517338B1 (pt) Composição de poliéster na forma de pelotas

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080819

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110727

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110907

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120924

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121002

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20121207