JP2001048972A - 中空成形体およびその製造方法 - Google Patents
中空成形体およびその製造方法Info
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/02—Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
- B29C49/04—Extrusion blow-moulding
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
よびこのような中空成形体の製造方法を提供すること。 【解決手段】中空成形体は、(I-a)チタンハロゲン化
物を加水分解してなる加水分解物を脱水乾燥することに
より得られる固体状チタン化合物と、(II)マグネシウ
ム、カルシウム、亜鉛などから選ばれる元素の化合物と
からなるポリエステル製造用触媒の存在下に、芳香族ジ
カルボン酸と脂肪族ジオールとを重縮合させて製造した
ポリエステルを成形することにより得られ、アセトアル
デヒドの含有率が15ppm以下である。中空成形体の
製造方法は、上記ポリエステル製造用触媒を用いて得ら
れたポリエステルを280℃以下の成形温度で成形して
プリフォームを製造し、該プリフォームをブロー成形し
て中空成形体を製造する。
Description
ル製造用触媒により製造されるポリエステルを用いたア
セトアルデヒド含有率の低減された中空成形体およびこ
の中空成形体の製造方法に関する。
の飽和ポリエステルは、機械的強度、透明性およびガス
バリア性に優れてるため、ボトルなどの中空成形体とし
て広く利用されている。
伸ブロー成形して得られる中空成形体は、透明性、機械
的強度、耐熱性およびガスバリア性に優れており、ジュ
ース、清涼飲料、炭酸飲料などの飲料充填用容器(ペッ
トボトル)として広く用いられている。
ポリエステルを射出成形して口栓部と胴部とを有するプ
リフォームを成形し、次いでこのプリフォームを所定形
状の金型に挿入し、延伸ブロー成形して胴部を延伸し
て、口栓部と延伸された胴部を有する中空成形体として
製造されている。
にポリエチレンテレフタレート製中空成形体では、ポリ
エチレンテレフタレート中に微量に含まれる副生成物の
アセトアルデヒドが内容物に移行し、内容物の風味を損
なう場合がある。そのため、ポリエステル中のアセトア
ルデヒド含有率を低減することが要求されている。
ジカルボン酸などのジカルボン酸類と、脂肪族ジオール
などのジオール類とを原料として製造される。具体的に
は、まず、ジカルボン酸類とジオール類とのエステル化
反応により低次縮合物(エステル低重合体)を形成し、
次いで重縮合触媒の存在下にこの低次縮合物を脱グリコ
ール反応(液相重縮合)させて、高分子量化している。
また、場合によっては固相重縮合を行い、さらに分子量
を高めている。
として、従来アンチモン化合物、ゲルマニウム化合物な
どが使用されている。しかしながら、アンチモン化合物
を触媒として製造したポリエチレンテレフタレートは透
明性、耐熱性の点でゲルマニウム化合物を触媒として製
造したポリエチレンテレフタレートに劣っている。ま
た、得られるポリエステル中のアセトアルデヒド含有量
を低減させることも要望されている。
あるため、ポリエステルの製造コストが高くなるという
問題があった。このため製造コストを下げるため、重縮
合時に飛散するゲルマニウム化合物を回収して再利用す
るなどのプロセスが検討されている。
を促進する作用のある元素であることが知られており、
チタンアルコキシド、四塩化チタン、シュウ酸チタニ
ル、オルソチタン酸などが重縮合触媒として公知であ
り、このようなチタン化合物を重縮合触媒として利用す
るために多くの検討が行われている。
合触媒に用いた場合、アンチモン化合物、ゲルマニウム
化合物に比べ活性が劣り、得られたポリエステルが著し
く黄色に着色するなどの問題があり実用化に至っていな
いのが現状である。またこれらの触媒を用いて工業的に
ポリエステルを製造する場合、四塩化チタンや四塩化チ
タンの部分加水分解物のような塩素を多量に含有する触
媒では塩素分の溶出に伴う腐食性が問題になり、塩素分
の含量の少ない触媒が望まれる。
てポリエステルの製造に用いられる重縮合触媒について
鋭意研究したところ、重縮合触媒として、特定の方法で
調製されたチタン化合物を用いることによって、高い触
媒活性で優れた品質のポリエステルを製造できることを
見いだした。さらに、ある特定の製造条件下で中空成形
体を製造することにより、中空成形体に含まれるアセト
アルデヒド含有率を著しく低減出来ることを見いだして
本発明を完成するに至った。
有率の少ない中空成形体およびこのような中空成形体の
製造方法を提供することを目的としている。
(I-a)チタンハロゲン化物を加水分解してなる加水分
解物を脱水乾燥することにより得られる固体状チタン化
合物と、(II)ベリリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、バリウム、ホウ素、アルミニウ
ム、ガリウム、マンガン、コバルト、亜鉛、ゲルマニウ
ム、アンチモンおよびリンからなる群より選ばれる少な
くとも1種の元素の化合物とからなるポリエステル製造
用触媒の存在下に、芳香族ジカルボン酸またはそのエス
テル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステ
ル形成性誘導体とを重縮合させて製造したポリエステル
を成形することにより得られ、アセトアルデヒドの含有
率が15ppm以下であるものがある。
チタンハロゲン化物と、チタン以外の他の元素から選ば
れる少なくとも1種の元素の化合物またはこの化合物の
前駆体との混合物を加水分解してなる加水分解物を脱水
乾燥することにより得られる固体状含チタン化合物(I-
b)からなるポリエステル製造用触媒の存在下に、芳香
族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂
肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮
合させて製造したポリエステルを成形することにより得
られ、アセトアルデヒドの含有率が15ppm以下であ
るものがある。
なくとも1種の元素の化合物またはこの化合物の前駆体
としては、例えばベリリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、バリウム、スカンジウム、イット
リウム、ランタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジ
ウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タング
ステン、マンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウ
ム、ニッケル、パラジウム、銅、亜鉛、ホウ素、アルミ
ニウム、ガリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、アン
チモンおよびリンからなる群より選ばれる少なくとも1
種の元素の化合物またはこの化合物の前駆体が挙げられ
る。
は、(I-b)上記固体状含チタン化合物と、(II)ベリ
リウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、
バリウム、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、マンガ
ン、コバルト、亜鉛、ゲルマニウム、アンチモンおよび
リンからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素の化
合物とからなるポリエステル製造用触媒の存在下に、芳
香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、
脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重
縮合させて製造したポリエステルを成形することにより
得られ、アセトアルデヒドの含有率が15ppm以下で
あるものがある。
化合物が好ましい。上記化合物(II)としてマグネシウ
ム化合物を用いる場合、上記中空成形体は、テレフタル
酸またはそのエステル形成性誘導体と、エチレングリコ
ールまたはそのエステル形成性誘導体と、必要に応じて
テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸および/または
エチレングリコール以外の脂肪族ジオールとを重縮合さ
せて製造されるポリエチレンテレフタレートからなり、
チタン原子含有量が1〜100ppmであり、マグネシ
ウム原子含有量が1〜200ppmであり、前記チタン
原子と前記マグネシウム原子との重量比(Mg/Ti)
が0.01以上であることが好ましい。
中空容器である。本発明に係る中空成形体の製造方法
は、ポリエステルを280℃以下の成形温度で成形して
プリフォームを製造し、該プリフォームをブロー成形し
て上記のような中空成形体を製造することを特徴として
いる。
は、ポリエステルを成形サイクル40秒以下で成形して
プリフォームを製造し、該プリフォームをブロー成形し
て上記のような中空容器を製造することを特徴としてい
る。
よび中空成形体の製造方法について説明する。
ステル製造用触媒を用いて得られたポリエステルを成形
することにより得られる。ポリエステル製造用触媒 本発明で用いられるポリエステル製造用触媒は、下記固
体状チタン化合物(I-a)と化合物(II)とからなる
か、または、下記固体状含チタン化合物(I-b)と必要
に応じて化合物(II)とからなる。
ロゲン化物を加水分解した後脱水乾燥することにより得
られる。固体状チタン化合物(I-a)の調製に用いられ
るチタンハロゲン化物は、チタン原子とハロゲン原子と
の結合が少なくとも1つ以上分子内に存在する化合物で
あり、具体的には四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ
化チタンなどの四ハロゲン化チタン;三塩化チタンなど
の三ハロゲン化チタン;二塩化チタンなどの二ハロゲン
化物および一ハロゲン化チタンが挙げられる。
しては、特に限定されず、例えば水中にチタンハロゲ
ン化物を添加する方法、チタンハロゲン化物中に水を
添加する方法、水中にチタンハロゲン化物の蒸気を含
んだガスを通じる方法、チタンハロゲン化物中に水蒸
気を含んだガスを通じる方法、チタンハロゲン化物を
含んだガスと水蒸気を含んだガスとを接触させる方法な
どが挙げられる。
に限定されないが、いずれの場合でもチタンハロゲン化
物に大過剰の水を作用させて加水分解を完全に進行させ
ることが好ましい。加水分解を完全に進行させず、得ら
れた加水分解物が特公昭51-19477項公報に記載
されているような部分加水分解物となる場合には、重縮
合速度が充分でないことがある。
下、特に0〜70℃の範囲であることが好ましい。この
ような固体状チタン化合物(I-a)は、下記化合物(I
I)と併用される。
たようなチタンハロゲン化物と、チタン以外の他の元素
から選ばれる少なくとも1種の元素の化合物またはこの
化合物の前駆体(以下「他の元素の化合物」ということ
がある。)との混合物を加水分解した後、脱水乾燥する
ことにより得られる。すなわち他の元素の化合物を共存
させてチタンハロゲン化物の加水分解を行い、生成した
沈殿物を固液分離することによって固体状含チタン化合
物(I-b)を得る。
マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウ
ム、スカンジウム、イットリウム、ランタン、ジルコニ
ウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、ク
ロム、モリブデン、タングステン、マンガン、鉄、ルテ
ニウム、コバルト、ロジウム、ニッケル、パラジウム、
銅、亜鉛、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、ケイ素、
ゲルマニウム、スズ、アンチモンおよびリン(以下これ
らの元素を「他の元素」という。)からなる群より選ば
れる少なくとも1種の元素の化合物またはこの化合物の
前駆体が挙げられる。上記他の元素の化合物としては、
例えば、水酸化物などが挙げられる。
または2種以上組み合わせて用いることができる。チタ
ンハロゲン化物と、他の元素の化合物との混合物を加水
分解する方法としては特に限定されず、例えば他の元
素の化合物が溶解または懸濁した水中にチタンハロゲン
化物を添加する方法、水中にチタンハロゲン化物と他
の元素の化合物との混合物を添加する方法、チタンハ
ロゲン化物と他の元素の化合物との混合物中に水を添加
する方法、チタンハロゲン化物中に他の元素の化合物
が溶解または懸濁した水を添加する方法、他の元素の
化合物が溶解または懸濁した水中にチタンハロゲン化物
の蒸気を含んだガスを通じる方法、水中にチタンハロ
ゲン化物の蒸気および他の元素の化合物の蒸気を含んだ
ガスを通じる方法、チタンハロゲン化物と他の元素の
化合物との混合物中に水蒸気を含んだガスを通じる方
法、チタンハロゲン化物中に水蒸気と他の元素の化合
物の蒸気を含んだガスを通じる方法、チタンハロゲン
化物を含んだガスと他の元素の化合物の蒸気を含んだガ
スと水蒸気を含んだガスを接触させる方法などが挙げら
れる。
のチタン(Ti)と、他の元素の化合物中の他の元素
(E)とのモル比(E/Ti)は、1/50〜50/1
の範囲であることが望ましい。また加水分解を行う温度
は、通常100℃以下、好ましくは0〜70℃の範囲で
あることが好ましい。
は、チタンハロゲン化物と他の元素の化合物との混合物
を加水分解する際には、チタンハロゲン化物の加水分解
により発生するハロゲン化水素によって液性が酸性を呈
する。この酸性によって加水分解が完結しないことがあ
るので塩基を添加して中和を行ってもよい。ここで用い
られる塩基としては、アンモニア水、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウムなどの元素の
周期表第1、2族元素の水酸化物、あるいは炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カ
リウムなどの元素の周期表第1、2族元素の炭酸(水
素)化合物、尿素、塩基性有機化合物が挙げられる。中
和の終点はpHが4以上が好ましく、また中和は、70
℃以下で行うことが好ましい。
ン化物の加水分解物またはチタンハロゲン化物と他の元
素の化合物との混合物の加水分解物は、この段階ではオ
ルソチタン酸とも呼ばれる含水水酸化物のゲルまたは含
水複合水酸化物のゲルである。この含水水酸化物のゲル
または含水複合水酸化物のゲルを脱水乾燥することによ
り本発明に係る固体状チタン化合物または固体状含チタ
ン化合物が得られる。
水よりも高沸点の液相に懸濁した状態で行うことがで
き、乾燥温度は特に限定されないが、30℃以上350
℃未満であることが好ましい。なお乾燥の前に含水水酸
化物ゲルまたは含水複合水酸化物ゲルを水洗したり、乾
燥後に固体状チタン化合物、固体状含チタン化合物を水
洗することによって水溶性の成分を除去してもよい。ま
た乾燥は速やかに行うことが好ましい。
物(I-a)および固体状含チタン化合物(I-b)は、その
組成は共存させる他の元素の有無や量、水洗の有無、乾
燥方法、乾燥の程度によって異なるが、水酸基(OH)
とチタン(Ti)とのモル比(OH/Ti)が通常0を
超えて4未満、好ましくは0.09を超えて4未満、よ
り好ましくは0.1〜3、特に好ましくは0.1〜2の
範囲にある。水酸基とチタンとのモル比は、付着水分お
よび加熱脱離水分の測定により求めることができる。
含チタン化合物(I-b)の水酸基とチタンとのモル比
は、具体的には以下のようにして求める。固体状チタン
化合物(I-a)および固体状含チタン化合物(I-b)中の
水酸基含量を求めるには、まずカールフィッシャー水分
計により付着水分量を測定する。次に、熱重量分析によ
り600℃まで加熱することにより加熱脱離水分量を測
定する。600℃まで加熱することにより付着水分が脱
離し、水酸基は水として脱離するものと考えられるた
め、加熱脱離水分量から付着水分量を差し引いた値より
水酸基含有量を求める。固体状チタン化合物(I-a)お
よび固体状含チタン化合物(I-b)中のチタン含有量
は、高周波プラズマ発光分析装置により求める。上記チ
タン含有量と水酸基含有量とからOH/Ti比を求め
る。
体状含チタン化合物(I-b)は、重縮合反応が行われる
温度、例えば約280℃においても水酸基が残留する。
これらのことは、本発明の固体状チタン化合物および固
体状含チタン化合物が、特開昭52-57291号公報
や特公昭47-26597号公報で言及されているオル
ソチタン酸(H4TiO4と表記され、チタンと水酸基の
モル比は1:4である。)と本質的に異なるものである
こと、および特開昭50-156595号公報他でポリ
エステル製造用触媒として用いられている酸化チタンと
は本質的に異なるものであることを示している。
化合物中のチタン(Ti)と、他の元素(E)とのモル
比(E/Ti)が、1/50〜50/1、好ましくは1
/40〜40/1、さらに好ましくは1/30〜30/
1であることが好ましい。固体状含チタン化合物(I-
b)中のチタン原子および他の元素の含有量は、蛍光X
線分析法により測定される。
含チタン化合物(I-b)は、塩素含量が通常0〜100
00ppm、好ましくは0〜100ppmである。上記
固体状チタン化合物(I-a)は下記化合物(II)と併用
され、上記固体状含チタン化合物(I-b)は、必要に応
じて化合物(II)と併用される。
ム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ホウ素、
アルミニウム、ガリウム、マンガン、コバルト、亜鉛、
ゲルマニウム、アンチモンおよびリンからなる群より選
ばれる少なくとも1種の元素の化合物である。
ストロンチウム、バリウム、ホウ素、アルミニウム、ガ
リウム、マンガン、コバルト、亜鉛、ゲルマニウム、ア
ンチモンおよびリンからなる群より選ばれる少なくとも
1種の元素の化合物としては、これらの元素の酢酸塩な
どの脂肪酸塩、これらの元素の炭酸塩、硫酸塩、硝酸
塩、塩化物などのハロゲン化物、これらの元素のアセチ
ルアセトナート塩、これらの元素の酸化物などが挙げら
れるが、酢酸塩または炭酸塩が好ましい。
第1族、第2族、周期表上第4周期の遷移金属、ジルコ
ニウム、ハフニウムおよびアルミニウムから選ばれる少
なくとも1種の金属のリン酸塩、亜リン酸塩が挙げられ
る。
ミニウム化合物としては、酢酸アルミニウムなどの脂肪
酸アルミニウム塩、炭酸アルミニウム、塩化アルミニウ
ム、アルミニウムのアセチルアセトナート塩などが挙げ
られ、特に酢酸アルミニウムまたは炭酸アルミニウムが
好ましい。
どの脂肪酸バリウム塩、炭酸バリウム、塩化バリウム、
バリウムのアセチルアセトナート塩などが挙げられ、特
に酢酸バリウムまたは炭酸バリウムが好ましい。
どの脂肪酸コバルト塩、炭酸コバルト、塩化コバルト、
コバルトのアセチルアセトナート塩などが挙げられ、特
に酢酸コバルトまたは炭酸コバルトが好ましい。
シウムなどの脂肪酸マグネシウム塩、炭酸マグネシウ
ム、塩化マグネシウム、マグネシウムのアセチルアセト
ナート塩などが挙げられ、特に酢酸マグネシウムまたは
炭酸マグネシウムが好ましい。
どの脂肪酸マンガン塩、炭酸マンガン、塩化マンガン、
マンガンのアセチルアセトナート塩などが挙げられ、特
に酢酸マンガンまたは炭酸マンガンが好ましい。
ロンチウムなどの脂肪酸ストロンチウム塩、炭酸ストロ
ンチウム、塩化ストロンチウム、ストロンチウムのアセ
チルアセトナート塩などが挙げられ、特に酢酸ストロン
チウムまたは炭酸ストロンチウムが好ましい。
酸亜鉛塩、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、亜鉛のアセチルアセト
ナート塩などが挙げられ、特に酢酸亜鉛または炭酸亜鉛
が好ましい。
マニウム、酢酸ゲルマニウムなどが挙げられる。アンチ
モン化合物としては、二酸化アンチモン、酢酸アンチモ
ンなどが挙げられる。
酸リチウム、リン酸二水素リチウム、リン酸水素二リチ
ウム、リン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リ
ン酸水素二ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸二水素
カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸ストロンチウ
ム、リン酸二水素ストロンチウム、リン酸水素二ストロ
ンチウム、リン酸ジルコニウム、リン酸バリウム、リン
酸アルミニウム、リン酸亜鉛などが挙げられる。このう
ち、特にリン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、
リン酸水素二ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸二水
素カリウム、リン酸水素二カリウムが好ましく使用され
る。
は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、周期表第4周期
の遷移金属、ジルコニウム、ハフニウム、およびアルミ
ニウムから選ばれる少なくとも1種の金属の亜リン酸塩
が使用され、具体的には、亜リン酸リチウム、亜リン酸
ナトリウム、亜リン酸カリウム、亜リン酸ストロンチウ
ム、亜リン酸ジルコニウム、亜リン酸バリウム、亜リン
酸アルミニウム、亜リン酸亜鉛などが挙げられる。この
うち、特に亜リン酸ナトリウム、亜リン酸カリウムが、
好ましく使用される。
炭酸マグネシウム、酢酸マグネシウムなどのマグネシウ
ム化合物が好ましい。これらの化合物(II)は、1種単
独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。
タン化合物(I-a)中のチタンと、化合物(II)中の金
属原子とのモル比〔(II)/(I-a)〕、または上記固
体状含チタン化合物(I-b)中のチタンおよび他の元素
と、化合物(II)中の金属原子とのモル比〔(II)/
(I-b)〕で、1/50〜50/1、好ましくは1/4
0〜40/1、より好ましくは1/30〜30/1の範
囲の量で用いられることが望ましい。なお、リン酸塩や
亜リン酸塩などのリン化合物を使用する場合は、リン化
合物に含まれる金属原子換算である。また、化合物(I
I)として、マグネシウム化合物を使用する場合には、
上記固体状チタン化合物(I-a)中のチタンと、マグネ
シウム化合物中のMg原子との重量比〔Mg/(I-
a)〕、または上記固体状含チタン化合物(I-b)中のチ
タンおよび他の元素と、マグネシウム化合物中のMg原
子との重量比〔Mg/(I-b)〕で、0.01以上、好
ましくは0.06〜10、特に好ましくは0.06〜5
の範囲の量で用いられることも望ましい。このような範
囲でマグネシウム化合物を使用すると、得られるポリエ
ステルは透明性に優れる。
のポリエステル製造用触媒の存在下に、芳香族ジカルボ
ン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオー
ルまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させて製
造する。以下、その一例について説明する。
際には、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性
誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘
導体を原料として用いる。
酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカ
ルボン酸などの芳香族ジカルボン酸が挙げられる。
ール、トリメチレングリコール、プロピレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ヘキサンメチレングリコール、ドデカメチレングリ
コールなどの脂肪族グリコールが挙げられる。
ピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン
酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボ
ン酸などの脂環族ジカルボン酸などを原料として使用す
ることができ、脂肪族ジオールとともに、シクロヘキサ
ンジメタノールなどの脂環族グリコール、ビスフェノー
ル、ハイドロキノン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキ
シフェニル)プロパン類などの芳香族ジオールなどを原
料として使用することができる。
ン、トリメチロールプロパン、トリメチロールメタン、
ペンタエリスリトールなどの多官能性化合物を原料とし
て使用することができる。
製造するに際して、芳香族ジカルボン酸またはそのエス
テル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステ
ル形成性誘導体とをエステル化させる。
のエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはその
エステル形成性誘導体とを含むスラリーを調製する。こ
のようなスラリーには芳香族ジカルボン酸またはそのエ
ステル形成性誘導体1モルに対して、通常1.005〜
1.4モル、好ましくは1.01〜1.3モルの脂肪族
ジオールまたはそのエステル形成性誘導体が含まれる。
このスラリーは、エステル化反応工程に連続的に供給さ
れる。
ステル化反応基を直列に連結した装置を用いてエチレン
グリコールが還流する条件下で、反応によって生成した
水を精留塔で系外に除去しながら行う。
れ、第1段目のエステル化反応は、通常、反応温度が2
40〜270℃、好ましくは245〜265℃であり、
圧力が0.2〜3kg/cm2 G、好ましくは0.5〜
2kg/cm2 Gの条件下で行われ、また最終段目のエ
ステル化反応は、通常、反応温度が250〜280℃、
好ましくは255〜275℃であり、圧力が0〜1.5
kg/cm2 G、好ましくは0〜1.3kg/cm2 Gの
条件下で行われる。
は、第1段目および第2段目のエステル化反応条件がそ
れぞれ上記の範囲であり、3段階以上で実施する場合に
は、第2段目から最終段の1段前までエステル化反応条
件は、上記第1段目の反応条件と最終段目の反応条件の
間の条件であればよい。
れる場合には、第2段目のエステル化反応の反応温度は
通常245〜275℃、好ましくは250〜270℃で
あり、圧力は通常0〜2kg/cm2 G、好ましくは
0.2〜1.5kg/cm2 Gであればよい。
は、特に制限はされないが、各段階におけるエステル化
反応率の上昇の度合いが滑らかに分配されることが好ま
しく、さらに最終段目のエステル化反応生成物において
は通常90%以上、好ましくは93%以上に達すること
が望ましい。
ボン酸と脂肪族ジオールとのエステル化反応物(低次縮
合物)が得られ、この低次縮合物の数平均分子量が50
0〜5000程度である。
次縮合物は、次いで重縮合(液相重縮合)工程に供給され
る。 (液相重縮合工程)液相重縮合工程においては、上記し
た重縮合触媒の存在下に、エステル化工程で得られた低
次縮合物を、減圧下で、かつポリエステルの融点以上の
温度(通常250〜280℃)に加熱することにより重
縮合させる。この重縮合反応では、未反応の脂肪族ジオ
ールを反応系外に留去させながら行われることが望まし
い。
数段階に分けて行ってもよい。例えば、重縮合反応が複
数段階で行われる場合には、第1段目の重縮合反応は、
反応温度が250〜290℃、好ましくは260〜28
0℃、圧力が500〜20Torr、好ましくは200〜3
0Torrの条件下で行われ、最終段の重縮合反応は、反応
温度が265〜300℃、好ましくは270〜295
℃、圧力が10〜0.1Torr、好ましくは5〜0.5To
rrの条件下で行われる。
は、第2段目から最終段目の1段前間での重縮合反応
は、上記1段目の反応条件と最終段目の反応条件との間
の条件で行われる。例えば、重縮合工程が3段階で行わ
れる場合には、第2段目の重縮合反応は通常、反応温度
が260〜295℃、好ましくは270〜285℃で、
圧力が50〜2Torr、好ましくは40〜5Torrの条件下
で行われる。
化合物(I-a)または固体状含チタン化合物(I-b)を、
低次縮合物中の芳香族ジカルボン酸単位に対して、金属
原子換算で、0.001〜0.2モル%、好ましくは
0.002〜0.1モル%使用することが望ましい。
られる化合物(II)、または固体状含チタン化合物(I-
b)を用いる際に必要に応じて用いられる化合物(II)
は、低次縮合物中の芳香族ジカルボン酸単位に対して、
金属原子換算で0.001〜0.5モル%、好ましくは
0.002〜0.3モル%の量で使用することが望まし
い。
化合物(II)からなる触媒、または固体状含チタン化合
物(I-b)と、必要に応じて化合物(II)からなる触媒
は、重縮合反応時に存在していればよい。このため触媒
の添加は、原料スラリー調製工程、エステル化工程、液
相重縮合工程等のいずれの工程で行ってもよい。また、
触媒全量を一括添加しても、複数回に分けて添加しても
よい。また、化合物(II)を併用する場合、固体状チタ
ン化合物(I-a)または固体状含チタン化合物(I-b)と
同じ工程で添加しても、別の工程で添加してもよい。
行われることが望ましい。安定剤としては具体的に、ト
リメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ
-n-ブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、
トリフェニルホスフェートなどのリン酸エステル類、ト
リフェニルホスファイト、トリスドデシルホスファイ
ト、トリスノニルフェニルホスファイトなどの亜リン酸
エステル類、モノメチルホスフェート、ジメチルホスフ
ェート、モノエチルホスフェート、ジエチルホスフェー
ト、モノイソプロピルホスフェート、ジイソプロピルホ
スフェート、ジブチルホスフェート、モノブチルホスフ
ェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェー
トなどのリン酸エステルおよびリン酸、ポリリン酸など
のリン化合物が挙げられる。
ジカルボン酸に対して、該リン化合物中のリン原子換算
で、0.005〜0.2モル%、好ましくは0.01〜
0.1モル%の量であることが望ましい。
リエステルの固有粘度(IV)は0.40〜1.0dl
/g、好ましくは0.50〜0.90dl/gであるこ
とが望ましい。なお、この液相重縮合工程の最終段目を
除く各段階において達成される固有粘度は特に制限され
ないが、各段階における固有粘度の上昇の度合いが滑ら
か分配されることが好ましい。なお、本明細書におい
て、固有粘度は、フェノールと1,1,2,2-テトラクロロエ
タンとの混合溶媒(50/50重量比)を用いて0.5
g/dlの試料溶液を調製し、25℃で測定した溶液粘
度から固有粘度を算出される。
は、通常、溶融押し出し成形されて粒状(チップ状)に成
形される。 (固相重縮合工程)上記液相重縮合工程で得られるポリ
エステルは、所望によりさらに固相重縮合することがで
きる。
テルは、予め、固相重縮合を行う場合の温度より低い温
度に加熱して予備結晶化を行った後、固相重縮合工程に
供給してもよい。
ステルを乾燥状態で通常、120〜200℃、好ましく
は130〜180℃の温度に1分から4時間加熱するこ
とによって行うことができる。またこのような予備結晶
化は、粒状ポリエステルを水蒸気雰囲気、水蒸気含有不
活性ガス雰囲気下、あるいは水蒸気含有空気雰囲気下
で、120〜200℃の温度で1分間以上加熱すること
によって行うこともできる。
度が20〜50%であることが望ましい。なお、この予
備結晶化処理によっては、いわゆるポリエステルの固相
重縮合反応は進行せず、予備結晶化されたポリエステル
の固有粘度は、液相重縮合後のポリエステルの固有粘度
とほぼ同じであり、予備結晶化されたポリエステルの固
有粘度と予備結晶化される前のポリエステルの固有粘度
との差は、通常0.06dl/g以下である。
り、温度が190〜230℃、好ましくは195〜22
5℃であり、圧力が1kg/cm2 G〜10Torr、好ま
しくは常圧から100Torrの条件下で、窒素、アルゴ
ン、炭酸ガスなどの不活性ガス雰囲気下で行われる。使
用する不活性ガスとしては窒素ガスが望ましい。
粒状ポリエステルには、例えば特公平7-64920号
公報記載の方法で、水処理を行ってもよく、この水処理
は、粒状ポリエステルを水、水蒸気、水蒸気含有不活性
ガス、水蒸気含有空気などと接触させることにより行わ
れる。
の固有粘度は、通常0.60〜1.00dl/g、好ま
しくは0.75〜0.95dl/gであることが望まし
い。上記のようなエステル化工程と重縮合工程とを含む
ポリエステルの製造工程はバッチ式、半連続式、連続式
のいずれでも行うことができる。本発明で用いられるポ
リエステル製造用触媒、特に固体状チタン化合物(I-
a)と化合物(II)とからなり化合物(II)がマグネシ
ウム化合物である触媒および固体状含チタン化合物(I-
b)と化合物(II)とからなり化合物(II)がマグネシ
ウム化合物である触媒は、ポリエチレンテレフタレート
の製造用触媒として好適である。このような固体状含チ
タン化合物(I-a)とマグネシウム化合物とからなる触
媒または固体状含チタン化合物(I-b)とマグネシウム
化合物とからなる触媒を用いてポリエチレンテレフタレ
ートを製造するには、例えば原料としてテレフタル酸ま
たはそのエステル形成性誘導体と、エチレングリコール
またはそのエステル形成性誘導体と、必要に応じてテレ
フタル酸以外の芳香族ジカルボン酸および/またはエチ
レングリコール以外の脂肪族ジオールを用いて、上述し
たような方法でエステル化、液相重縮合、所望によりさ
らに固相重縮合を行う。
形成性誘導体は、芳香族ジカルボン酸100モル%に対
して、80モル%以上、好ましくは90モル%以上とな
るような量で用いられ、エチレングリコールまたはその
エステル形成性誘導体は脂肪族ジオール100モル%に
対して、80モル%以上、好ましくは90モル%以上と
なるような量で用いられる。
フタレートは、チタン原子含有量が1〜200ppm、
特に1〜100ppmの範囲にあることが好ましく、マ
グネシウム原子含有量が1〜200ppm、特に1〜1
00ppmの範囲にあることが好ましい。また、該ポリ
エチレンテレフタレートに含まれるチタンとマグネシウ
ムとの重量比(Mg/Ti)が0.01以上、好ましく
は0.06〜10、特に好ましくは0.06〜5の範囲
にあることが望ましい。さらに該ポリエチレンテレフタ
レートは、塩素の含量が0〜1000ppm、好ましく
は0〜100ppmの範囲にある。 またこのようにし
て得られたポリエチレンテレフタレートは、275℃の
成形温度で厚さ4mmの板状に成形して得られる板状成
形体のヘイズが通常20%以下、好ましくは0〜10%
である。
まず、原料として粒状ポリエチレンテレフタレート2k
gを温度140℃、圧力10Torrの条件で16時間以上
棚段式の乾燥機を用いて乾燥させ、粒状ポリエチレンテ
レフタレートの水分含有率を50ppm以下にする。次
に、乾燥された粒状ポリエチレンテレフタレートを名機
製作所(株)製M−70A射出成形機によりシリンダー
温度275℃、金型冷却水温度15℃の条件で射出成形
して、段付き角板状成形体を製造する。
射出60秒となるように成形条件が調整された射出成形
機に、乾燥された粒状ポリエチレンテレフタレートをホ
ッパより供給して成形する。また、成形機内の溶融樹脂
の滞留時間は、約72秒とする。なお、段付き角板状成
形体1個当たりの使用樹脂重量は75gである。ヘイズ
測定量試料としては、射出成形開始後11〜15個目の
いずれか1個の試料が採用される。
形状を有しており、A部の厚さは約6.5mmであり、
B部の厚さは約5mmであり、C部の厚さは約4mmで
ある。本発明においては、ヘイズメーター(スガ試験
機)HGM−2DPを用いて、段付き角板状成形体のC
部のヘイズを測定する。
は、色相に優れ、特に透明性に優れ、アセトアルデヒド
の含有量が少なく、ボトル用途に用いることが特に好ま
しい。このようにして製造されたポリエステルは、必要
に応じて従来から公知の添加剤、例えば、安定剤、離型
剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、潤滑剤、分散
剤、染顔料等の着色剤などが添加されていてもよく、こ
れらの添加剤はポリエステル製造時のいずれかの段階で
添加してもよく、成形加工前、マスターバッチにより添
加したものであってもよい。
器は、上記のようなポリエステル製造用触媒を用いて製
造されたポリエステル、好ましくはポリエチレンテレフ
タレートを成形することにより得られるが、本発明に係
る中空成形体は、一般に行われている種々の方法で製造
することができる。
触媒を用いて製造されたポリエステルを溶融し、溶融可
塑化したポリエステルをダイヘッドからスクリュー回
転、プランジャ押出、アキュムレーターなどの成形機を
用いてプリフォーム(パリソン)を射出成形または押出
成形し、次いで中空成形容器形状を付与すべき凹型を備
えた分割金型でプリフォームを挟持し、続いて加熱した
プリフォームに空気などの加圧流体を圧入してプリフォ
ームを拡張させるインジェクションブロー成形により本
発明の中空成形体を得ることができる。
際の成形温度は、好ましくは280℃以下、より好まし
くは280〜230℃、特に好ましくは275〜240
℃の範囲であることが好ましい。またプリフォームの成
形サイクルは、好ましくは40秒以下、特に30秒以下
が好ましい。
形すると、成形サイクルが60秒程度であってもアセト
アルデヒド含有率の低い中空容器を製造することができ
る。また上記のような成形サイクルで成形すると、成形
温度が280℃を超えてもアセトアルデヒド含有率の低
い中空容器を製造することができる。
の熱電対等で測定される指示温度、またはバレル内に存
在する溶融樹脂そのものの樹脂温度を表す。また、本発
明に係る中空容器は、ポリエステルからプリフォームを
成形した後、このプリフォームを面積延伸倍率(縦延伸
倍率と横延伸倍率の積)6〜15倍で延伸ブロー成形す
ることによっても得ることができる。
出成形などの従来公知の方法によって製造することがで
き、上記と同様に成形温度が280℃以下で成形するこ
とが好ましい。本発明では、この延伸ブロー成形に先立
ってプリフォーム口頚部を加熱結晶化させてもよく、延
伸ブロー成形後に得られた中空容器の口頚部を加熱結晶
化させてもよい。
際には、プリフォームを直接金型中で加熱し、ブロー流
体を圧入して上記面積延伸倍率で延伸ブローし、中空成
形体に成形することもできる。また、プリフォームを延
伸ブローして一旦中空容器を形成し、これを冷却した
後、上記金型に装填しながら加熱下に延伸ブロー成形す
ることにより、目的の性状の中空容器を成形してもよ
い。ブロー流体としては、空気、窒素、水蒸気、水など
が挙げられ、このうち空気を用いることが好ましい。
容器にヒートセットを施してもよい。ヒートセットは、
得られた中空容器を通常は100〜200℃、好ましく
は110〜170℃の金型温度で、通常は1秒間以上、
好ましくは3秒間以上、上記金型中で保持することによ
り行うことができる。このように中空容器をヒートセッ
トすることによって、密度を向上させることができ、耐
圧性などの強度をより増大させた中空容器を得ることが
できる。
ンブロー成形または延伸ブロー成形、さらに必要により
ヒートセットを行った中空容器は、冷却してから金型か
ら取り出される。ここで採用される冷却方法としては、
中空容器の内部に、例えば冷却されたガスを吹き込むこ
とにより、中空容器の内側から外側(外表面)に向かっ
て冷却する「内部冷却法」を用いるのが好ましい。この
ように内側(中空部)から中空成形体を冷却すると、変
形、収縮等を起こさずに中空容器を金型から取り出すこ
とができる。
ステルは、上記固体状チタン化合物(I-a)とマグネシ
ウム化合物からなる触媒または上記固体状含チタン化合
物(I-b)とマグネシウム化合物とからなる触媒を用い
て製造されたポリエチレンテレフタレートであることが
好ましく、このポリエチレンテレフタレートはチタン原
子含有量が1〜200ppm、特に1〜100ppmの
範囲にあることが好ましく、マグネシウム原子含有量が
1〜200ppm、特に1〜100ppmの範囲にある
ことが好ましい。また、該ポリエチレンテレフタレート
に含まれるチタンとマグネシウムとの重量比(Mg/T
i)が0.01以上、好ましくは0.06〜10、特に
好ましくは0.06〜5の範囲にあることが望ましい。
ヒドの含有率が15ppm以下、特に10ppm以下で
あることが好ましい。
れ、アセトアルデヒドの含有率が少ない。
明性に優れ、アセトアルデヒドの含有率が少ない中空成
形体が製造できる。
明はこれら実施例に限定されるものではない。
うに測定した。固有粘度(IV) フェノールと1,1,2,2-テトラクロロエタンとの混合溶媒
(50/50重量比)を用いて0.5g/dlの試料溶
液を調製し、25℃で測定した溶液粘度から固有粘度を
算出した。
光の光線乱反射率)を測定した。このヘイズ値(%)か
ら、中空成形体外観を下記のように評価した。
X社製冷凍粉砕機にて冷凍粉砕する。得られた試料粉末
1gをバイヤル瓶に入れ、蒸留水2mlを加え、水と試
料粉末とをよく混ぜる。キャップをした後バイヤル瓶を
120℃で1時間加熱する。加熱後氷水中にて冷却し、
上澄み液5μリットルをガスクロマトグラフ(GC−6
A、島津製作所(株)製)で測定した。
を秤取し、氷浴にて冷却した後攪拌しながら四塩化チタ
ン5gを滴下した。塩化水素の発生が止まったら氷浴よ
り取り出し、攪拌しながら25%アンモニア水を滴下
し、液のpHを8にした。生成したチタン水酸化物の沈
殿は2500回転、15分間の遠心沈降で上清と分離し
た。その後、得られたチタン水酸化物の沈殿を脱イオン
水で5回洗浄した。洗浄後の固液分離は2500回転、
15分間の遠心沈降で行った。洗浄後のチタン水酸化物
を70℃、10Torr、18時間の減圧乾燥で水分を除去
し、固体状チタン化合物を得た。得られた固体状チタン
化合物は重縮合触媒と使用する前に10ミクロン程度の
粒子に粉砕した。
物の付着水分量をカールフィッシャー水分計により測定
したところ、6.7重量%の水分を含有していることが
わかった。また熱重量測定により加熱減量を測定したと
ころ、280℃までに当初重量の7.50重量%、28
0℃から600℃までにさらに2.17重量%が減量
し、この減量は水分および窒素化合物の脱離によるもの
であることが分かった。触媒に含まれる窒素は1.3重
量%であり、塩素は14ppmしか含まれていないこと
から、窒素は塩化アンモニウムに由来するものではな
く、アンモニアに由来するものであると考えられる。こ
れらのことから、得られた固体状チタン化合物はチタン
対水酸基がモル比で1:0.15であることがわかっ
た。なお、窒素は微量全窒素分析装置(化学発光法)
で、塩素はクロマトグラフィーで分析し、それぞれアン
モニア、塩化水素として脱離するとして計算した。
ルとエチレングリコール86.03モルを100℃、常
圧下でエステル化反応槽に供給し、さらに触媒として上
記方法で調製した固体状含チタン化合物0.0045モ
ルを添加した。次に、上記反応槽を260℃に昇温し、
圧力1.7kg/cm2G、窒素雰囲気にて340分間
反応をさせた。この反応により生成した水は、常時系外
に留去した。
じめ260℃とした重縮合反応槽に移した後、さらに常
圧で上記反応槽にエチレングリコールを6.44モルに
溶解したリン酸トリブチル0.0073モルを添加し、
60分間かけて260℃から280℃まで昇温するとと
もに常圧から2Torrまで減圧した。
行った後、反応物を重縮合反応槽外にストランド状に抜
き出し、水中に浸漬し冷却し、ストランドカッターにて
粒状に裁断しポリエチレンテレフタレートを得た。該ポ
リエチレンテレフタレートの固有粘度は0.65dl/
gであり、原子吸光分析により測定したチタン含有量
は、28ppmであった。
チレンテレフタレートを固相重合塔に移し、窒素雰囲気
下、170℃で2時間結晶化させた後、210℃で13
時間固相重合を行い、粒状ポリエチレンテレフタレート
を得た。該ポリエチレンテレフタレートの固有粘度は
0.825dl/gであった。
のように中空成形体を成形した。射出成形機M−100
A(名機製作所製)により、シリンダー設定温度260
℃、金型温度10℃の条件で、目付55g、厚み4.3
mm、直径28mmのプリフォームを成形した。この際
の射出成形温度は276℃、成形サイクルは54秒であ
った。
(型番:LB01;CORPOPLAST社製)を用い
て、延伸温度110℃、ブロー金型温度30℃の条件で
延伸ブロー成形することにより、1.5リットルのワン
ピース型中空成形体を形成した。
含有率および外観を上記のように評価した。結果を表1
に示す。
ように変更したこと以外は、実施例1と同様にしてポリ
エチレンテレフタレートを製造した。
を成形してアセトアルデヒド含有率および外観を評価し
た。結果を表1に示す。
ートを用いて、射出成形機のシリンダー設定温度を27
0℃、金型温度10℃の条件で、直径28mmのプリフ
ォームを成形した。この際の射出成形温度は286℃、
成形サイクルは54秒であった。
(型番:LB01;CORPOPLAST社製)を用いて、延伸温
度110℃、ブロー金型温度30℃の条件で延伸ブロー
成形することにより、1.5リットルの中空成形体を形
成した。
含有率および外観を上記のように評価した。結果を表1
に示す。
ように変更したこと以外は、実施例1と同様にしてポリ
エチレンテレフタレートを製造した。
を成形してアセトアルデヒド含有率および外観を評価し
た。結果を表1に示す。
を秤取し、無水水酸化マグネシウム0.15gを加えて
分散させた。氷浴にて冷却した後撹拌しながら四塩化チ
タン5gを滴下した。液性が酸性になり、水酸化マグネ
シウムが溶解した。塩化水素の発生が止まったら氷浴よ
り取り出し、撹拌しながら25%アンモニア水を滴下
し、液のpHを8にした。生成した含チタン複合水酸化
物の沈殿は2500回転、15分間の遠心沈降で上清と
分離した。その後、得られた含チタン複合水酸化物の沈
殿を脱イオン水で5回洗浄した。洗浄後の固液分離は2
500回転、15分間の遠心沈降で行った。洗浄後の固
体状含チタン複合水酸化物を70℃、10Torr、18時
間の減圧乾燥して水分を除去し、固体状含チタン化合物
を得た。
ネシウムの原子比は、チタン原子91モルに対しマグネ
シウム原子9モルであった。得られた固体状含チタン化
合物は重縮合触媒と使用する前に10ミクロン程度の粒
子に粉砕した。
方法で調製した固体状含チタン化合物を用いた以外こと
は実施例1と同様にして重縮合反応、粒状化、固相重合
反応を行った。得られたポリエチレンテレフタレートを
用いて、実施例1と同様に中空成形体を成形してアセト
アルデヒド含有率および外観を評価した。結果を表1に
示す。
を示す斜視図である。
Claims (11)
- 【請求項1】(I-a)チタンハロゲン化物を加水分解して
なる加水分解物を脱水乾燥することにより得られる固体
状チタン化合物と、(II)ベリリウム、マグネシウム、
カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ホウ素、アル
ミニウム、ガリウム、マンガン、コバルト、亜鉛、ゲル
マニウム、アンチモンおよびリンからなる群より選ばれ
る少なくとも1種の元素の化合物とからなるポリエステ
ル製造用触媒の存在下に、芳香族ジカルボン酸またはそ
のエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはその
エステル形成性誘導体とを重縮合させて製造したポリエ
ステルを成形することにより得られ、アセトアルデヒド
の含有率が15ppm以下であることを特徴とする中空
成形体。 - 【請求項2】上記化合物(II)がマグネシウム化合物で
ある請求項1に記載の中空成形体。 - 【請求項3】チタンハロゲン化物と、チタン以外の他の
元素から選ばれる少なくとも1種の元素の化合物または
この化合物の前駆体との混合物を加水分解してなる加水
分解物を脱水乾燥することにより得られる固体状含チタ
ン化合物(I-b)からなるポリエステル製造用触媒の存
在下に、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性
誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘
導体とを重縮合させて製造したポリエステルを成形する
ことにより得られ、アセトアルデヒドの含有率が15p
pm以下であることを特徴とする中空成形体。 - 【請求項4】上記チタン以外の他の元素から選ばれる少
なくとも1種の元素の化合物またはこの化合物の前駆体
が、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム、バリウム、スカンジウム、イットリウム、ラン
タン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオ
ブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マ
ンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、ニッケ
ル、パラジウム、銅、亜鉛、ホウ素、アルミニウム、ガ
リウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、アンチモンおよ
びリンからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素の
化合物またはこの化合物の前駆体である請求項3に記載
の中空成形体。 - 【請求項5】(I-b)請求項3または4に記載の固体状
含チタン化合物と、(II)ベリリウム、マグネシウム、
カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ホウ素、アル
ミニウム、ガリウム、マンガン、コバルト、亜鉛、ゲル
マニウム、アンチモンおよびリンからなる群より選ばれ
る少なくとも1種の元素の化合物とからなるポリエステ
ル製造用触媒の存在下に、芳香族ジカルボン酸またはそ
のエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはその
エステル形成性誘導体とを重縮合させて製造したポリエ
ステルを成形することにより得られ、アセトアルデヒド
の含有率が15ppm以下であることを特徴とする中空
成形体。 - 【請求項6】上記化合物(II)がマグネシウム化合物で
ある請求項5に記載の中空成形体。 - 【請求項7】テレフタル酸またはそのエステル形成性誘
導体と、エチレングリコールまたはそのエステル形成性
誘導体と、必要に応じてテレフタル酸以外の芳香族ジカ
ルボン酸および/またはエチレングリコール以外の脂肪
族ジオールとを重縮合させて製造されるポリエチレンテ
レフタレートからなり、チタン原子含有量が1〜100
ppmであり、マグネシウム原子含有量が1〜200p
pmであり、前記チタン原子と前記マグネシウム原子と
の重量比(Mg/Ti)が0.01以上である請求項2
または6に記載の中空成形体。 - 【請求項8】プリフォームである請求項1ないし7のい
ずれかに記載の中空成形体。 - 【請求項9】中空容器である請求項1ないし7のいずれ
かに記載の中空成形体。 - 【請求項10】ポリエステルを280℃以下の成形温度
で成形してプリフォームを製造し、該プリフォームをブ
ロー成形して請求項9に記載の中空容器を製造すること
を特徴とする中空成形体の製造方法。 - 【請求項11】ポリエステルを成形サイクル40秒以下
で成形してプリフォームを製造し、該プリフォームをブ
ロー成形して請求項9に記載の中空容器を製造すること
を特徴とする中空成形体の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11228862A JP2001048972A (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 中空成形体およびその製造方法 |
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