JP2008508433A - カーボンナノチューブ/超高分子量ポリエチレン複合繊維を製造するための方法 - Google Patents

カーボンナノチューブ/超高分子量ポリエチレン複合繊維を製造するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、カーボンナノチューブ/超高分子量ポリエチレン(CNT/UHPE)複合繊維を製造するための方法に関し、該方法は、a)酸性水溶液を用いてCNTを前処理する工程;b)紡糸溶媒中のUHPEの溶液の中に分散された前処理されたCNTを含む組成物を製造する工程;およびc)得られた前記組成物を紡糸して繊維とする工程を含むが、ここで、工程b)には、アルコール中に前処理されたCNTの分散体を製造し、この分散体をUHPEおよび紡糸溶媒の混合物と混合することが含まれる。この方法によって、比較的低いCNT含量で、改良された引張特性を示すCNT/UHPE複合繊維が得られる。さらなる利点は、分散助剤のような追加の成分の添加を全くまたはほとんど必要とすることなく、紡糸組成物におけるCNTの安定な分散体を製造することができることである。本発明はさらに、本発明における方法により得られるCNT/UHPE複合繊維、および前記複合繊維を含む半製品または最終用途物品に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、カーボンナノチューブ/超高分子量ポリエチレン複合繊維を製造するための方法に関し、該方法は、以下の工程:a)酸性水溶液を用いてカーボンナノチューブを前処理する工程;b)紡糸溶媒中のUHPEの溶液中に分散された前処理されたカーボンナノチューブを含む組成物を製造する工程;およびc)その組成物を紡糸して繊維を得る工程を含む。
本発明はさらに、本発明における方法により得られるCNT/UHPE複合繊維、および前記複合繊維を含む半製品または最終用途物品に関する。
そのような方法は、ポリマー(Polymer)44(2003)、p.5643〜5654からも公知である。その論文には、1質量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む超高分子量ポリエチレン(UHPE)の延伸フィルムを製造するための方法が記載されていて、そこでは、多層CNTを濃硝酸および硫酸(比1/3)の水性混合物中でCNTを環流処理することにより前処理し;次いで、蒸留水を用いて酸分がまったく残らなくなるまで繰り返し洗浄した。次いでその前処理されたCNTを、周囲温度で超音波を用いてキシレン中に分散させた。得られた分散体を次いで、140℃でUHPEのキシレン溶液と混合した。そのCNT/UHPE/キシレン混合物から溶液キャスティングによりフィルムを製造してから、加熱延伸にかけた。その方法は、UHPE繊維のゲル紡糸にも同様にして適用することが可能であるとの示唆がある。このようにして製造されたフィルムは、ばらばらに分散されたCNT、およびからみあって並んだCNTの両方を含んでいることが観察され、CNTを含まないUHPEフィルムに比較して、改良された引張強さを示したが、引張モジュラスに関しては何の効果もなかった。
CN1431342A号明細書には、0.01〜5質量%のCNTを含むCNT/UHPE複合繊維を製造するための方法の開示があり、そこでは、カーボンナノチューブをまず、硫酸と過マンガン酸カリウムの混合水溶液の中でCNTを環流処理する工程を含む前処理にかける。その前処理したCNTを、温度を150〜190℃に上げ、超音波を使用しながら、UHPEを含むパラフィンオイルの中に均質に分散させ;次いでその混合物をゲル紡糸して繊維とする。CNTを含まない繊維に比較して、引張特性が向上したことが報告されているが、その絶対的な強さレベルはまだ低い(2.2GPa)。
産業界では、たとえば強力なロープや耐衝撃性(anti−ballistic)複合材料を製造するための、改良された性質、特により高い引張強さおよびモジュラスを有するUHPE繊維が、依然として要望されている。
したがって、本発明の目的は、公知の方法により得られる繊維よりも、良好な引張特性を示す、UHPE繊維、特にCNT/UHPE複合繊維を製造するための方法を提供することである。より詳しくは、本発明は、少なくとも3.0GPaの引張強さと少なくとも90GPaの引張モジュラスとを有するCNT/UHPE複合繊維を製造するための方法を提供することを目的としている。
この目的は、工程b)が、アルコール中に前処理されたCNTの分散体を製造する工程およびその分散体をUHPEおよび紡糸溶媒の混合物と混合する工程を含む、方法を用いて本発明により達成される。
本発明による方法を用いれば、0.1〜10質量%のCNTを含むUHPE複合繊維が得られ、その繊維は、改良された引張特性、たとえば少なくとも3.0GPaの引張強さと少なくとも90GPaの引張モジュラスとを示す。
本発明による方法のまた別な利点は、その紡糸溶媒の中でCNTの安定な分散体を得るために、たとえば分散助剤のような追加の成分を全くもしくはほとんど添加する必要がない点にある。さらなる利点は、紡糸工程の前にその組成物からアルコールを除去することが可能であって、それにより、紡糸やその後の加工におけるアルコールによる悪影響を防止することが可能となる。
国際公開第03/069032A1号パンフレットにも、CNTを含む複合繊維を製造するための方法が記載されているが、そこでは、第一の溶媒の中でのCNTのコロイド分散体を、第一の溶媒と混和性のある第二の溶媒中のポリマー溶液と混合し、その混合物を紡糸して繊維としている。UHPE溶液の中でCNT分散体を製造するための第一の溶媒としては塩素化炭化水素、特にジクロロベンゼンが挙げられており、界面活性剤を使用することが推奨されている。しかしながら、本出願の工程の特別な組合せを含む方法が有利であるとの示唆は全くない。
CNT/UHPE複合繊維とは、その主成分としてはUHPEポリマーをベースとし、性能向上添加剤としてCNTを含む繊維であると理解されたい。本出願の文脈においては、繊維とは、その長さ方向の寸法がその幅および厚みよりもはるかに大きい延伸体であると理解されたい。したがって、繊維という用語には、モノフィラメント、マルチフィラメントヤーン、リボン、ストリップ、テープあるいはフィルムなどが含まれ、その断面は規則的であっても不規則的であってもよい。
本発明による方法において使用するのに好適な超高分子量ポリエチレンは、その固有粘度(IV、デカリン溶液中135℃で測定したもの)が典型的には5dL/gを超える、好ましくは約8〜40dL/gの間、より好ましくは10〜30の間、または12〜28、または15〜25dL/gの間である。固有粘度は分子質量(分子量とも呼ばれる)の目安であって、MnやMwのような実際の分子質量パラメーターよりは簡単に測定することができる。IVとMwとの間にはいくつかの経験的な関係が存在するが、そのような関係は、分子質量分布に高度に依存する。Mw=5.37×10[IV]1.37の式を使用すると(EP0504954A1号明細書参照)、8dL/gのIVは、約930kg/モルのMwと等価である。好ましくはそのUHPEが線状ポリエチレンであって、100個の炭素原子あたり1個未満の分枝または側鎖、好ましくは、300個の炭素原子あたり1個未満の側鎖であるが、分枝には通常少なくとも10個の炭素原子を含む。その線状ポリエチレンにはさらに、1種または複数のコモノマー、たとえばプロピレン、ブテン、ペンテン、4−メチルペンテンまたはオクテンのようなアルケンを5モル%まで含んでいてもよい。
好ましい実施形態においては、そのUHPEには側鎖として、少量の比較的小さな基、好ましくはC1〜C4アルキル基を含んでいる。そのような基がある程度の量で存在すると、改良されたクリープ挙動を有する繊維が得られることが見出された。しかしながら、側鎖が長すぎたり側鎖の量が多すぎたりすると、加工性、特にフィラメントの延伸挙動に悪影響がでる。この理由から、UHPEには、メチルまたはエチル側鎖、より好ましくはメチル側鎖が含まれているのが好ましい。そのような側鎖の量は、1000個の炭素原子あたり、好ましくは20個以下、より好ましくは10個以下である。
UHPEは、単一のポリマーグレードであってもよいし、さらには、たとえばIVまたは分子質量分布および/または側鎖の数が異なった2種以上の別々なグレードの混合物であってもよい。
その繊維には、通常の量、一般には5質量%未満の量の慣用される添加剤、たとえば抗酸化剤、熱安定剤、着色剤、成核剤、流動促進剤など;または残存量の紡糸溶媒などが含まれていてもよい。繊維にはさらに、他のポリマー、好ましくはポリオレフィン系ポリマーたとえば他のポリエチレン、ポリプロピレン、またはそれらのコポリマー(ゴム状コポリマーたとえばEPDM、EPRなども含む)などが含まれていてもよい。そのようなその他のポリマーの量は繊維中のUHPEの量よりは必ず少なくするが、好ましくはUHPEの30%以下とする。
カーボンナノチューブは、単にナノチューブと呼ばれることもあるが、炭素をベースとした分子であって、いわゆるバックミンスターフラーレン(C60)およびその他のフラーレンの構造に関連した構造を有している。ナノチューブは円筒状の構造を有していて、50nmから10mmまでの長さの、ほぼ無限のチューブに成長させることができる。ナノチューブの直径は約0.5〜100nmとすることができる。現在のところナノチューブは典型的には炭素から製造されているが、他の原子が存在していても構わない。ナノチューブはさらに、ポリマー複合材料またはポリマー繊維のための補強繊維としても評価されているが、その理由は、それらが極めて高いアスペクト比(長さ対直径の比)を有していながらも、ポリマーマトリックス中に組み入れたときに充分な流動性を示すほど短いからである。ナノチューブは、いくつかの層の同心円柱に類似させて、単なる単層構造(単層ナノチューブ、略称SWNT)、二層構造(DWNT)または多層構造(MWNT)を有することができる。ナノチューブは、たとえばほほ平行に配列したチューブの分枝を有するクラスターの形態で、1000ナノチューブまでの凝集物を形成する傾向が強く、個々のナノチューブが別なクラスターの中まで延びて、相互に結合されている。ロープと呼ばれることもある、そのような凝集物が凝集して、粉体またはシート材料を形成することができる。CNTは一般に、有機溶媒、特に非極性溶媒の中に分散させることは困難であるが、それは、凝集物中で強い粒子相互作用があるからである。ナノチューブの調製法とその性質ならびに応用の可能性については、多くの公刊物の対象となっているが、たとえば、国際公開第97/09272A1号パンフレットおよび国際公開第98/39250A1号パンフレットを参照されたい。
UHPE繊維の性質を改良するのに適した、CNTの含量は、約0.1〜10質量%である。おそらくは、本発明による方法を用いて得られる良好な分散体の結果として、CNTを比較的少量担持させただけでも、繊維の性能が顕著に改良される。したがって、本発明による方法においては、繊維が0.2〜5質量%のCNTを含むのが好ましく、0.3〜3または0.5〜2.5質量%含めばより好ましい。
本発明による方法には、酸性水溶液を用いてカーボンナノチューブを前処理する工程が含まれる。好適な前処理としては、ポリマー(Polymer)44(2003)、p.5643〜5654、またはCN1431342A号明細書において適用された方法を挙げることができる。濃硝酸(68%)と濃硫酸(98%)との水性混合物(好ましくは容積比で約1/3)の中でCNTを環流処理することを含む前処理を適用するのが好ましいが、これについてはたとえばカーボン(Carbon)36(1998)、p.1603〜1612により詳しい記述がある。この手順によって、水性媒体中に容易に分散させることが可能な、充分に精製されたCNTが得られる。前処理工程の一部として一般には、水を用いてCNTを洗浄して、残存している酸残分を除去する。洗浄後に、前処理されたCNTを乾燥させてもよいが、CNTは完全に乾燥させない方が好ましく、その理由は、本願発明者らは、それが次のアルコールの中への分散を邪魔することを見出したからである。したがって、水をアルコールに置き換えるのが好ましい。水溶液からアルコールへのそのような溶媒置換は、最終の洗浄工程にアルコールを用いることにより実施することができる。
本発明による方法は、多層CNT(MWNTs)に適用するのが極めて好ましいが、この多層CNTは、そうしないと、複合材料の性能の改良において比較的低い効率を一般に示す。このことは、CNT/UHPE繊維の引張特性においても観察される。
本発明による方法では典型的には、50nm以下の直径と0.1〜5ミクロンの範囲の長さとを有するCNTが得られる。好ましい実施形態においては、CNTの直径は40、30、25以下または、さらには20nm以下であり、長さが約0.5〜2ミクロンであるが、それらはアルコール中での分散体または複合繊維について(電子)顕微鏡で測定したものである。直径が小さく、アスペクト比が高い結果として、繊維の引張特性がより顕著に改良される。
本発明による方法には、紡糸溶媒中のUHPEの溶液の中に分散された前処理されたカーボンナノチューブを含む組成物を製造する工程、アルコール中に前処理されたCNTの分散体を製造することを含む工程、そしてこの分散体を、UHPEと紡糸溶媒との混合物に混合する工程が含まれる。
本発明による方法において使用するのに適したアルコールは、水と紡糸溶媒溶媒の両方に少なくともある程度の混和性を有するか、あるいは溶解するものである。水に可溶性であることによって、洗浄の際に溶媒を置き換えることが可能となるが、紡糸溶媒への溶解性の程度は、とりわけ、アルコール中およびCNT/UHPE/紡糸溶媒組成物中における、CNTの所望の濃度に依存する。当業者であれば、いくつかの簡単な実験により適切な溶解度を決めることができる。好適なアルコールの例としては、直鎖または分枝鎖の脂肪族一価アルコールたとえば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、1−ヘキサノール、1−デカノール、さらには多価アルコールたとえばエチレングリコールなどが挙げられる。フェノールのような芳香族アルコールもまた、それらが所定の溶解性を持つならば、使用することが可能である。脂肪族アルコールを使用するのが好ましいが、その理由は、それらには毒性またはその他の環境的な問題がないからである。紡糸溶媒とのCNTの分散および混和性の点から、C2〜C12脂肪族一価アルコールを適用するのがより好ましい。
前処理されたCNTのアルコール中分散体の製造は、公知の方法たとえば、ある程度の時間たとえば、多くて1〜2時間、混合物を撹拌(場合によっては超音波を使用)することにより実施することが可能である。先にも述べたように、前処理工程の後でCNTを完全に乾燥させることなく、溶媒の置換をすれば、分散体の製造がより効率的となる。使用するアルコールの沸点に応じて、室温または高温で分散を実施することができる。
得られたアルコール中CNTの分散体を、次いで、UHPEと紡糸溶媒との混合物と混合する。この混合物はUHPEの溶液であってもよく、その場合、紡糸溶媒中のUHPEの溶液の中に分散された前処理されたカーボンナノチューブを含む組成物に直接なる。その場合には、混合物の温度は一般に、紡糸溶媒中へのUHPEの溶解温度より高くする。別な方法では、混合物が、UHPE粒子たとえば市販されているUHPE粉体の、溶解温度より低い温度の紡糸溶媒中への分散体である。次いで、その混合物を撹拌しながら、溶解温度にまで温度を上げることによって、紡糸溶媒中のUHPEの溶液の中に分散された前処理されたカーボンナノチューブを含む組成物が得られるが、場合によっては超音波を使用してもよい。
好適な紡糸溶媒は、場合によっては高温(但し紡糸溶媒の沸点より低い)で、高分子質量ポリエチレンがその中に完全に溶解されるような溶媒である。紡糸溶媒は、高温ではUHPEの均質な溶液ができるが、温度を再び下げたときにその溶液が固化またはゲル化するように、選択するのが好ましい。そのような溶媒の例としては、パラフィンオイルまたはワックス、デカリン(またはデカヒドロナフタレン)、テトラリン、キシレン、各種のケロシンなど、さらには当業者公知の溶媒が挙げられる。
アルコールおよび紡糸溶媒中のCNTの分散体は、混合後の組成物の水含量が500ppm未満;より好ましくは200未満、さらには100ppm未満にとどまるような、少量の水しか含んでいないのが好ましい。そのような低い水分量によって、紡糸安定性にはプラスの効果が得られる。
本発明による方法における次の工程は、得られた組成物を溶液紡糸して繊維とする工程である。そのような紡糸法もまた当業者には周知である。好適な溶液紡糸法はいわゆるゲル紡糸法であって、これについては、多数の文献に記述があり、その例をいくつか挙げる:EP0205960A号明細書、EP0213208A1号明細書、米国特許第4413110号明細書、GB2042414A号明細書、EP0200547B1号明細書、EP0472114B1号明細書、国際公開第01/73173A1号パンフレット、およびT.ナカジマ(T.Nakajima)編『アドバンスト・ファイバー・スピニング・テクノロジー(Advanced Fiber Spinnig Technology)』(ウッドヘッド・パブリッシング・リミテッド(Woodhead Publ.Ltd)(1994、ISBN1−855−73182−7)、およびそれらの中の引用文献。ゲル紡糸法には、少なくとも、紡糸溶媒中の超高分子量ポリエチレンの溶液から少なくとも1本のフィラメントを紡糸する工程;得られたフィラメントを冷却してゲルフィラメントを形成させる工程;そのゲルフィラメントから少なくとも部分的にその紡糸溶媒を除去する工程;および、紡糸溶媒の除去前、除去中および/または除去後の少なくとも一つの延伸工程においてそのフィラメントを延伸させる工程、を含むものと理解されたい。好ましい実施形態においては、得られる複合繊維はマルチフィラメントヤーンである。
一定で安定な紡糸法を維持し、一定の品質の繊維を得るためには、ゲル紡糸の際に、溶媒の組成が一定であることが重要である。組成物中のアルコールの沸点が比較的に低い、すなわち紡糸溶媒の沸点より低い場合には、紡糸の前に組成物からそのアルコールを除去しておくのが好ましい。したがって、本発明による方法には、工程c)より前に組成物からアルコールをたとえば蒸発法によって除去する工程が含まれているのが好ましい。紡糸の前にアルコールを除去しておくことのさらなる利点は、紡糸溶媒の回収と精製が、アルコールの存在による影響を受けないことである。アルコールをそのように除去することを可能とするためには、そのアルコールの沸点を、好ましくは180℃未満、より好ましくは150、125、さらには100℃未満とする。
特に好ましい実施形態においては、アルコールとしてエタノールを使用するが、その理由は、これによってCNTの良好な分散が得られ、たとえば40〜80℃で混合物から蒸発させることによって組成物から容易に除去することが可能となるからであって、それらの混合物は紡糸溶媒中のUHPEの分散体、溶液のいずれであってもよく、これにより、高い引張特性を有するCNT/UHPE繊維を製造することが可能となる。
また別な実施形態においては、比較的高い沸点、好ましくは180℃を超え、より好ましくは200または220℃を超える、比較的高い沸点を有するアルコールを含む組成物を使用する。その利点は、アルコール除去工程を加えなくても、紡糸法が安定性を保つことであって、その理由はおそらく、紡糸組成が一定であるためであろう。好適な高沸点アルコールの一例は1−デカノールである。そのようなアルコールは、抽出法によって、繊維から紡糸溶媒と同時に除去するのが好ましい。
本発明による方法にはさらに、ゲルフィラメントが形成された後、すなわちゲル状態または固相状態にあるときに、繊維を横方向に変形させる工程が含まれていてもよい。ゲル状態においては、繊維にはまだ比較的大量の溶媒が含まれている可能性があるが、半固相状態にある。紡糸溶媒が実質的に除去された後では、その繊維は固相状態となる。紡糸溶媒が実質的に除去されたということは、その繊維に5質量%以下の残存紡糸溶媒しか含まれていないということを意味すると理解されたい。
横方向、すなわちゲル状態または固相状態において延伸方向にほぼ直角の方向に繊維を変形させると、繊維の延伸挙動が改良される、すなわち、繊維が破断することなくより高い延伸比が可能となり、その結果より高い引張特性が得られる、ということが判明した。いかなる理論にも束縛されることは欲しないが、本願発明者らの考えるところでは、これは、たとえば凝集物を乱すことによって、繊維中におけるCNTの分散がさらに改良されるためであろう。そのような変形工程は、たとえば、所定の距離をおいて保った2本のローラーの間に繊維を通すことによって実施することができる。
本発明はさらに、0.1〜10質量%のCNTを含むUHPE複合繊維に関し、その繊維は少なくとも3.0GPaの引張強さと少なくとも90GPaの引張モジュラスとを有しており、その繊維は本発明における方法により得ることができる。
本発明による繊維は、比較的低い担持量のCNTで改良された引張特性を示しているので、0.2〜5、0.3〜3、さらには0.5〜2.5質量%のCNTを含んでいるのが好ましい。
本発明による繊維では、その引張強さおよびモジュラスがそれぞれ、好ましくは少なくとも3.1および95GPa;より好ましくは少なくとも3.2および100GPa;さらには3.5および110GPaである。さらに、そのような繊維は、鋭利なものたとえばナイフによる切断に意外なほど改良された抵抗性を示す。
本発明はさらに、本発明による複合繊維、または本発明における方法により得られるそのような繊維を含む、各種の半製品および最終用途物品にも関する。そのような物品の例としては、各種のロープおよびコード、漁網、スポーツ用品、医療用途、切断抵抗性物品、および耐衝撃性複合材料などが挙げられる。それらの用途のほとんどにおいて、ヤーンの引張強さが、その物品の性能を決める重要なパラメーターである。
ロープには、たとえば錨の取扱い、地震対策(seismic operation)、掘削装置および採油プラットフォームの繋留および曳航など、海上用途および沖合における操作(offshore operation)のためのヘビーデューティロープが含まれる。
たとえば保護手袋のような耐切断性物品は典型的には、本発明による複合繊維および場合によってはその他の繊維を編み込むことによって製造される。
耐衝撃性複合材料には特に、本発明による繊維を含む複数の層を含む多層集合体が含まれ、そのような集合体を含む耐衝撃性物品が含まれる。層の中では複合繊維は、たとえば織布や不織布のように、各種の形態で存在させることが可能である。それらの層には、一方向に配向させた繊維を含んでいて;それぞれの層における繊維の方向は、隣接する層における繊維の方向に対して角度がつけられているのが好ましい。繊維の層には、基本的にはフィラメントを層の中に組み入れて保持するための、バインダー物質がさらに含まれていてもよい。
本発明はさらに、非極性媒体の中にカーボンナノチューブの分散体を製造する方法に関し、それには、酸性水溶液を用いてCNTを前処理する工程;アルコール中に前処理されたCNTの分散体を製造する工程、およびその分散体を非極性溶媒と混合する工程が含まれる。非極性溶媒とは、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはエチレン、プロピレンおよび/または他のアルファ−オレフィンから実質的になる各種その他の非架橋コポリマーのようなポリオレフィンを、場合によっては高温で、均質に溶解させることが可能な溶媒と理解されるべきであり、そしてそれには、UHPEのための紡糸溶媒(これに限定される訳ではない)も含まれる。非極性媒体とは、たとえば非極性溶媒、またはそのような溶媒中のポリオレフィンの溶液であって、場合によってはその他の成分たとえばポリオレフィンのための典型的な添加剤が含まれていてもよい。本発明によるこの方法によって、非極性媒体中で安定なCNT分散体を製造することが可能となり、界面活性剤やその他の添加剤のような分散助剤を添加することは必要ない。得られるCNT分散体は、複合材料製品たとえばコーティング、フィルム、繊維など各種の目的のために有利に使用することが可能である。分散体中のCNT含量、およびたとえば非極性溶媒を除去した後の複合材料製品中のCNT/ポリオレフィンの比率に応じて、その複合材料製品は、公知の方法により製造した類似の組成の製品よりも改良された性質、たとえば改良された機械的性質または改良された電気的性質を示す。CNT分散体を製造するこの方法についての好ましい実施形態は、CNT/UHPE複合繊維を製造する方法について先に記述した実施形態および好ましい実施形態と類似している。
本発明はさらに、非極性媒体中のカーボンナノチューブの分散体、特に、本発明における方法により得られる、非極性溶媒中のポリオレフィンの溶媒中のCNTの分散体に関する。
本発明はさらに、本発明に従ってたとえばコーティング、フィルム、繊維などのような複合材料を製造するための、非極性媒体、特に非極性溶媒中のポリオレフィンの溶液中のカーボンナノチューブの前記分散体の使用に関する。
以下の実施例を参照しながら、本発明についてさらに詳しく説明する。
実施例1
多層CNTは、カーボン・ナノテック・ポイント(Carbon Nanotech Point)(中国、シンセン)から入手した。1グラムのCNTを、H2SO4(98%)とHNO3(68%)の酸混合物(容積比3:1)100mLの中に分散させた。その混合物をマグネチックスターラーで撹拌しながら90℃で約1.5時間加熱してから、放冷した。その後で、脱イオン水をその酸性混合物に加え、次いで孔径1.0μmの石英フィルターを用いて濾過した。この希釈/濾過操作を2回実施し、その後でCNTを再び脱イオン水中に希釈し、室温で約10〜20分間超音波浴で処理した。得られた分散体をもう一度濾過した。水が無色になるか、あるいはpHが中性となるまで、この超音波処理/濾過操作を繰り返した。
最終的な濾過工程の後で、CNTの一部を真空炉中60℃で一夜乾燥させて、その収率と固形分含量とを求めた(典型的には、総合収率約70〜80質量%)。湿っているCNTをエタノールを用いて洗浄してから、室温で、80分間超音波処理してエタノール中に分散させた(0.15gCNT/50mL分析グレードエタノール)。
1000個の炭素原子あたり0.3個未満の側基と、デカリン中で19.8dL/gのIVを有する、粉末状のUHPEポリマー15gを室温で、500mLのデカリン(シス/トランス異性体比40/60、水分含量100ppm未満)に加え、その混合物を浴中で75分間超音波処理してから、そのエタノール中CNTの分散体を、UHPE/デカリン懸濁液に加え、得られた混合物をさらに30分間超音波処理した。次いで、そうして得られた混合物を、ホットプレート上50〜60℃の間の温度でマグネチックスターラー撹拌をして、約45分間でエタノールを蒸発させた。
いわゆるゲル紡糸法により、繊維を紡糸した。CNT/UHPE/デカリン組成物を、典型的には175℃、300rpmで運転される、APV二軸押出機(D=19mm、長さ25D、5加熱ゾーン)の中に、ホースポンプを用いてフィードした。押出機の中で、UHPEはデカリン中に溶解した。押出機の直後に、0.3ccの紡糸用ギヤポンプを60rpmに設定して、紡糸溶液を紡糸口金を通して直径2mmとなるように押し出した。紡糸口金の下約10cmのところに水浴(深さ約50cm)を設けておいて、紡糸されたフィラメントを浴の底に直接導き、自由回転のホイールを介してボビンを備えた引取りロールへと送った。引取りロールの速度は、エアギャップ中での延伸比が約8.4となるように設定した。紡糸されたフィラメントは、ボビン上で、周囲条件下で乾燥させた。
1質量%のCNTを含む、紡糸したまま乾燥させたフィラメントを有するボビンを、フィードロールの上に置き、フィラメントを長さ90cmの電気加熱筒状炉の中に通して、引取りロール上の別なボビンに巻き取った。加えられる延伸比は、引取りロールとフィードロールの速度の比である。その繊維を2段で15〜20倍に延伸させたが、最初の工程では130℃で延伸比5とし(フィード速度0.5cm/s)、次いで140℃で3〜4の延伸比を用いた(フィード速度0.13cm/s)。
引張特性;引張強さ(すなわち、強さ)、引張モジュラス(すなわち、モジュラス)および破断時伸び(すなわち、eab)を繊維サンプルについて測定したが、その有効サンプル長さは278mm(クランプの間の距離が200mm、それに曲線状のクランプの表面上の78mmのフィラメントを加えたもの)、クロスヘッド速度が100mm/分であり、ツビック(Zwick)8190空気式クランプを備えたツビック/ロエル(Zwick/Roell)Z010引張試験機を使用した(標準ASTM D885Mに準拠)。測定した応力−歪み曲線を基準にして、(0.25〜0.35%歪みの間であてはめることにより)歪み0.3%のところにおけるモジュラスを測定した。モジュラスおよび強さを計算するために、測定で得られた引張力を、一連の3回の個別の引張試験の前後で長さ1メートルの繊維の重量をミクロバランスで測定して求めた繊維の線密度で割り算をして、密度を0.97g/cmと仮定して、GPaの単位の数値を計算した。全部で少なくとも12回の試験を実施した。得られた平均値を表1に示す。
UHPEの固有粘度(IV)は、PTC−179法(ハーキュレス・インコーポレーテッド(Hercules Inc.)、1982年4月29日改訂)に従い、デカリン中135℃で、溶解時間は16時間とし、抗酸化剤としてのDBPCを2g/溶液1Lの量で使用し、各種の濃度で測定した粘度を濃度ゼロに外挿することによって求めた(ASTM D4020に準拠)。
UHPEサンプルの中の側鎖の数は、厚さ2mmの加圧成形フィルムについてのFTIRにより求めたが、NMR測定を基準にした補正曲線を用いて、1375cm−1における吸収から定量化した(たとえば、EP0269151号明細書参照)。
比較実験A〜C
実施例1と同様であるが、ただしCNT抜きで、デカリン中のUHPE溶液を作り、紡糸して繊維とした(実験A)。実験Bにおいては、入荷したままのCNTを使用して、実施例1と同様にして、デカリン中UHPE粉体(UHPE1質量%)の混合物に加え、同様にして紡糸して繊維とした。実験Cにおいては、CNTを酸性溶液を用いて前処理し、水を用いて洗浄し、乾燥させ、次いでそれを用いて、実施例1と同様にして、UHPEおよびデカリンとの混合物とした。
表1に列記したデータから、水性酸性溶液を用いて前処理してから、CNTをアルコール中に分散させることを含む方法による、実施例1において最善の性質が得られることが判る。
実施例2
実施例1と同様であるが、ただし5質量%のCNTを使用してデカリン中のUHPE溶液を作り、紡糸して繊維とした。延伸比17.5のところでは、得られた繊維ではすでに、延伸比20で製造した参照繊維(比較例A)よりも、強さがわずかに上昇したことが認められた。
実施例3
実施例2で製造した、紡糸したままで、未延伸の前駆体繊維を、120℃で30分かけて熱盤プレス中である長さの繊維(a length of fibre)を加圧することにより、さらなる変形工程にかけた。次いでその繊維を加熱炉を備えた引張試験機で、最初に温度120℃で5倍、次いで130℃でさらに6倍に伸させた。次いで、室温、伸び速度2.54mm/分で引張特性を測定した。
比較実験D
実施例3と同様にして、比較実験Aで作った紡糸したままで未延伸の前駆体繊維をさらなる変形工程にかけ、次いで延伸および試験を行った。結果を表1に示す。
繊維の横向けの方向に繊維を変形させる工程を組み入れることによって、繊維の紡糸性が向上し、さらに引張挙動が改良されると、結論づけることができる。上述の方法を用いて製造された繊維の中にCNTが存在することによって、さらに良好な特性が得られることとなった。
Figure 2008508433

Claims (16)

  1. カーボンナノチューブ/超高分子量ポリエチレン(CNT/UHPE)複合繊維を製造するための方法であって、
    a)酸性水溶液を用いてカーボンナノチューブを前処理する工程、
    b)紡糸溶媒中のUHPEの溶液の中に分散された前処理されたCNTを含む組成物を製造する工程、および
    c)得られた前記組成物を紡糸して繊維とする工程
    を含む、方法において、
    工程b)が、アルコール中に前処理されたCNTの分散体を製造し、この分散体をUHPEおよび紡糸溶媒の混合物と混合することを含むことを特徴とする、
    方法。
  2. 前記繊維が0.2〜5質量%のCNTを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 工程a)が、前記CNTを濃硝酸(68%)および濃硫酸(98%)の水性混合物(好ましくは容積比約1/3)の中で環流処理することを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 多層CNTを適用する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記CNTが50nm以下の直径を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記アルコールが脂肪族アルコールである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 工程c)の前に、前記アルコールを前記組成物から除去する工程をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. アルコールが好ましくは150℃未満の沸点を有する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記アルコールがエタノールである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. ゲル状態または固相状態において前記繊維を横方向に変形させる工程をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法により得られる、少なくとも3.0GPaの引張強さと少なくとも90GPaの引張モジュラスとを有するCNTを0.1〜10質量%含む、CNT/UHPE複合繊維。
  12. 請求項11に記載の複合繊維を含む半製品または最終用途物品。
  13. 酸性水溶液を用いてCNTを前処理する工程、アルコール中に前処理されたCNTの分散体を製造する工程、およびその分散体を非極性溶媒と混合する工程を含む、非極性媒体中のカーボンナノチューブの分散体を製造する方法。
  14. 前記非極性媒体が、非極性溶媒中のポリオレフィンの溶液である、請求項13に記載の方法。
  15. 請求項13または14に記載の方法により得られる、カーボンナノチューブの分散体。
  16. コーティング、フィルム、繊維などのような複合材料製品を製造するための、請求項15に記載の分散体の使用。
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