JP2008295447A - 食鳥屠体の冷却方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】食鳥屠体の解体処理工程で中抜き後に実施される冷却工程で、均一で締まりが良くドリップが発生しない食鳥屠体を得ると共に、トレーサビリティを可能とする。
【解決手段】中抜き後の体温が残存した食鳥屠体を予冷する予冷用チラータンク10aと、該予冷用チラータンクで予冷した食鳥屠体cを冷却処理する本冷用チラータンク10bとを用意し、該予冷用チラータンク及び本冷用チラータンクに夫々別個に設置された冷凍装置54から冷却水wを循環させることにより、食鳥屠体に対する予冷用チラータンクの冷却負荷の配分を本冷用チラータンクの冷却負荷より大きくし、食鳥屠体をまず予冷用チラータンクに投入して急速冷却処理し、次に本冷用チラータンクに投入して均温化冷却処理を行なうと共に、本冷用チラータンクに補給用清浄水sを供給し、本冷用チラータンクからオーバフロー水w1を取り出して予冷用チラータンクに供給するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、食鳥屠体の解体処理工程で実施される冷却工程に適用されるものであり、肉質のしまりを良くし、ドリップの発生を低減でき、かつトレーサビリティが可能な食鳥屠体の冷却方法及び装置に関する。
食鳥屠体の解体処理工程で実施される冷却工程は、38〜42℃の屠体を少なくとも10℃以下とし、5〜7℃を目標に冷却するものである。冷却方法は一般に連続浸水冷却法(2〜3℃の冷却水で冷却)が採用される。食鳥屠体の解体処理工程では、放血工程及び湯漬け工程を経た後脱毛工程を実施し、その後、内臓を除去する中抜き工程を行なう。その後、中抜き屠体を冷却工程の前処理として洗浄し、チラータンクに次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤を入れて、冷却と共に、除菌・殺菌を行なう。冷却工程では、コンベアラインからチラータンクに食鳥屠体を投入し、食鳥屠体を一定時間浸漬し冷却する。
特許文献1(国際公開WO01/021002号公報)には、前述のような各処理工程を含む食鳥屠体の解体処理工程が開示されている。特に図5には、中抜きした食鳥屠体をまず洗浄用水槽51eで予洗浄した後、水槽51fで冷却処理する工程が開示されている。
また、特許文献2(特公平1−48726号公報)には、前記冷却工程に用いられるチラータンクの構成例が開示されている。
特許文献2に開示されたチラータンクは、冷却水の水流を形成した直円筒状の水路中に螺旋状のスクリュー羽根を設置し、該直円筒状水路を冷却水で水没させた状態で屠体を該直円筒状水路の入口部に投入する。そして、該スクリュー羽根を軸回りに回転させ、屠体を該水路中で該スクリュー羽根により搬送しながら冷却処理している。その後、該スクリュー羽根で冷却処理した屠体を出口側水槽内に搬送し、始端部を水没させた掻上コンベアで外部に搬出している。
前記掻上コンベアとして、従来はレーキ(櫛歯)式コンベアを用いていた。しかし、部品点数が多いため、高価になるのと、掃除がしにくく、掃除を行う場合にはレーキ式コンベアを上方に持ち上げる必要があるなど掃除が面倒になるなどの不具合があった。また、該レーキ式コンベアを設置した水槽の開放面積が大きいため、温水を使った洗浄時には、湯気が外部に放散されて熱効率が悪く、また、天井から結露、ごみ等の異物が水路内に落下、混入するという問題があった。
前記問題を解消できる食鳥屠体の外部への搬出手段として、例えば、ロータリ式コンベアがある。この方式は、冷却水路に設けられたスクリュー羽根の下流側に該スクリュー羽根の回転軸と同一方向に水平に設置された回転軸に複数のバケットを回転可能に取り付け、該スクリュー羽根から搬送されてきた屠体を該バケットで掬い取り、外部に搬出するように構成したものである。
国際公開WO01/021002号公報 特公平1−48726号公報
従来の食鳥屠体の中抜き後の冷却工程は、本冷用チラータンクに主な冷却機能を果たさせるようにしたもので、本冷用チラータンクの前段に予冷用チラータンクを配置した場合でも、予冷用チラータンクは、主に中抜き屠体の腹腔の汚れを落とすことを主目的としていた。そのため、予冷用チラータンクと本冷用チラータンクの冷却負荷の配分は1対9の割合となっていた。
しかし、従来の冷却工程では、主な冷却機能をもつ本冷用チラータンクで食鳥屠体の温度変化が大きくなるため、熱効率が悪く、不経済となる。
また、予冷用チラータンクでの冷却が緩慢冷却となるため、冷却後の食鳥屠体の皮と肉との間にゼラチン状の物質が生じ、これによって、肉と皮が剥がれやすくなり、味覚が劣化する。また、肉に締まりがなくなって形状が悪くなり、商品価値が低下するという問題がある。さらに、冷却工程時の食鳥屠体の水分吸収又は水分付着率が高くなって、包装後にドリップが発生し、さらに商品価値を低下させるという問題がある。
また、近年、屠体の出所表示が厳しくなってきており、冷却工程で食鳥屠体をチラータンクで浸水冷却を行なう場合に、屠体の先入れ先出しを確実に行なうことにより、トレーサビリティ(先入れ先出し)を可能にし、解体処理後の食鳥屠体の出所を明確にすることが、重要視されてきている。
前記ロータリ式コンベアは、設置面積を省スペース化可能であり、かつ回転軸の回転数を変えることにより、バケットから排出する食鳥屠体の数量を調節できるという利点をもつ。しかしながら、スクリュー羽根の軸方向に沿いながら屠体の搬送方向に流れる冷却水流に対して、回転するバケットにより屠体搬送方向とは逆方向の攪拌流が形成され、該攪拌流によって食鳥屠体の順送りが阻害されるため、トレーサビリティ管理の面では。使用に適さないことがある。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、食鳥屠体の解体処理工程等で実施される冷却工程において、均一で締まりが良く、ドリップが発生しない商品価値の高い食鳥屠体とすることを目的とする。また、トレーサビリティが可能で、熱効率が良く、コスト低減を達成できる冷却方法及び装置を実現することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の食鳥屠体の冷却方法は、
食鳥屠体の解体処理工程で脱毛及び中抜きした食鳥屠体を冷却水を貯留したチラータンクに投入し、該チラータンク内を搬送しながら冷却する食鳥屠体の冷却方法において、
中抜き後の体温が残存した食鳥屠体を予冷する予冷用チラータンクと、該予冷用チラータンクで予冷した食鳥屠体を冷却処理する本冷用チラータンクとを用意し、
予冷用チラータンク及び本冷用チラータンクに夫々別個に設置された冷凍装置から冷却水を循環させることにより、食鳥屠体に対する予冷用チラータンクの冷却負荷の配分を本冷用チラータンクの冷却負荷より大きくし、好ましくは、予冷用チラータンクと本冷用チラータンクの冷却負荷の配分を5.5〜6.5対4.5〜3.5とし、
食鳥屠体をまず予冷用チラータンクに投入して急速冷却処理し、次に本冷用チラータンクに投入して均温化冷却処理を行なうと共に、
本冷用チラータンクに補給用清浄水を供給し、本冷用チラータンクからオーバフロー水を取り出して予冷用チラータンクに供給するようにしたものである。
本発明方法では、チラータンクを予冷用チラータンクと本冷用チラータンクとで構成し、予冷用チラータンク及び本冷用チラータンクに夫々別個に設置された冷凍装置から冷却水を循環させることにより、食鳥屠体に対する予冷用チラータンクの冷却負荷の配分を本冷用チラータンクの冷却負荷より大きくする。そして、食鳥屠体をまず予冷用チラータンクに投入して急速冷却を行なう。このように、冷却時の初期段階で急速冷却を行なうことによって、ゼラチン状物質が生じない締まりの良い食鳥屠体とすることができると共に、食鳥屠体の水分吸収を抑えることができるため、包装後のドリップの発生を防止できる。
次に、食鳥屠体を本冷用チラータンクに投入して均温化冷却を行なう。この均温化冷却によって、前工程の急速冷却で生じた食鳥屠体内の不均一な温度分布を解消し、食鳥屠体内の熱膨張の違いにより生じた残留応力をなくし、目標温度への均一冷却を可能にする。
また、冷却工程を2段階に分けることにより、個々のチラータンクでの入口と出口での食鳥屠体の温度変化を縮小し、これによって、熱効率を向上させることができる。
また、本発明方法では、本冷用チラータンクに補給用清浄水を供給し、本冷用チラータンクからオーバフロー水を取り出して予冷用チラータンクに供給することによって、屠体搬送方向下流側に向うほどチラータンク内の冷却水を清浄化できるため、冷却工程を経た後の食鳥屠体の洗浄効果及び除菌・殺菌効果を向上できる。なお、補給用清浄水には次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤を含めてもよい。
本発明方法において、予冷用チラータンク及び本冷用チラータンクの入口での食鳥屠体の投入時から出口での排出時まで食鳥屠体の順送りを可能にすることで、冷却工程全体での食鳥屠体のトレーサビリティを可能にすることができる。
また、本発明方法において、予冷用チラータンクの食鳥屠体搬送方向上流側に設けた屠体感知センサで検出した屠体投入予告情報に基づいて補給用清水の供給量を制御して、予冷用チラータンク又は本冷用チラータンク内の冷却水の水位を調節するようにするとよい。これによって、予冷用チラータンク又は本冷用チラータンクにおいて、食鳥屠体の投入によって押し退けられる冷却水量を予め予測し、予冷用チラータンク又は本冷用チラータンクから冷却水を無駄に溢れさせない省水化を可能とする。
次に、前記本発明方法を実施するための本発明の食鳥屠体の冷却装置は、
食鳥屠体の解体処理工程で脱毛及び中抜きした食鳥屠体を冷却水を貯留したチラータンクに投入し、該チラータンク内を搬送しながら冷却する食鳥屠体の冷却装置において、
中抜き後の体温が残存した食鳥屠体を予冷する予冷用チラータンク、及び該予冷用チラータンクで予冷した食鳥屠体を冷却処理する本冷用チラータンクと、
予冷用チラータンク及び本冷用チラータンクに冷却水を供給する夫々別個に設置された冷凍設備と、
本冷用チラータンクに設けられた補給用清浄水の供給部と、本冷用チラータンクからオーバフロー水を取り出して予冷用チラータンクに供給するオーバフロー配管機構とからなり、
予冷用チラータンクの冷却負荷の配分を本冷用チラータンクの冷却負荷より大きくし、食鳥屠体をまず予冷用チラータンクに投入して急速冷却処理し、次に本冷用チラータンクに投入して均温化冷却処理を行なうように構成したものである。
かかる構成により、前記本発明方法を実施することが可能になり、本発明方法と同様の作用効果を得ることができる。
本発明装置において、予冷用チラータンクの屠体搬送方向上流側に食鳥屠体を予洗浄する予洗浄槽を設け、予冷用チラータンクで生じたオーバフロー水を該予洗浄槽に供給するように構成することができる。これによって、予冷用チラータンクで生じたオーバフロー水を無駄に捨てずに、予備洗浄に有効利用することができる。
また、本発明装置において、予冷用チラータンク又は本冷用チラータンクでオーバフロー水を取り出す機構として、次のように構成するとよい。
即ち、チラータンク本体の内部に形成される冷却水路に冷却水面形成空間を連設し、該冷却水面形成空間内に形成された冷却水面にフロートを浮かべ、該フロートと共に冷却水面の上昇又は下降に対応して上下動する取水口を設け、該取水口をフレキシブル管を介して排出口に接続したことにより、冷却水面の高低に係りなく一定量のオーバフロー水を取り出し可能に構成する。
冷却水路に予定数量の食鳥屠体が投入されると、食鳥屠体が押し退ける冷却水により水位が上がり、多量の冷却水が冷却水路から溢れ出るおそれがある。前記構成とすることにより、低水位のときから一定量のオーバフロー水を排出できるため、短時間で多量のオーバフロー水が溢れ出るのを防止することができる。
短時間に多量の冷却水がオーバフローすると、全部のオーバフロー水を利用することができず、一部を捨てざるを得ないが、前記構成によりオーバフロー水を無駄なく利用することができる。
また、本発明装置において、予冷用チラータンク及び本冷用チラータンクの入口での食鳥屠体の投入時から出口での排出時まで食鳥屠体の順送りを可能に構成すれば、冷却工程全体でのトレーサビリティを可能にすることができる。
トレーサビリティを可能するための予冷用チラータンク又は本冷用チラータンクの構成の一例として、予冷用チラータンク又は本冷用チラータンクが、
螺旋状のスクリュー羽根を直円筒状をなす冷却水路中に設置し、該スクリュー羽根を軸回りに回転させて、食鳥屠体を搬送しながら冷却するチラータンク本体と、
該直円筒状水路の搬送方向下流側に連設され搬送方向下流側に向かって先細りの断面形状をなす出口ハウジングと、
該出口ハウジングの内部で該冷却用スクリュー羽根の搬送方向下流端側に連設され搬送方向下流端に向かって斜め上方に向けて配置されるとともに、少なくとも羽根周面下側半分を覆うケーシングを備えた螺旋状の排出用スクリュー羽根と、を備え、
該冷却用スクリュー羽根の下流端に搬送された食鳥屠体を該排出用スクリュー羽根により外部に搬出するように構成する。
前記構成により、直円筒状水路に形成された屠体の搬送経路の下流側に、該搬送経路と同一方向の食鳥屠体の搬出経路を連続的に形成できるため、冷却用スクリュー羽根の下流端において、冷却水の攪拌流を起こすことなく屠体を排出用スクリュー羽根に移し変えることができる。また、出口ハウジングは、搬送方向下流側に向かって先細りの断面形状をなしているので、該出口ハウジングでは、食鳥屠体を排出用スクリュー羽根に向けて集めることができる。
このようにして、冷却用スクリュー羽根の下流端に到達した食鳥屠体から順に排出用スクリュー羽根に移し替えることができるので、チラータンク内での食鳥屠体のトレーサビリティを可能にする。
なお、食鳥屠体の比重は1.1前後で水よりわずかに重いので、水路中に沈みながら搬送される。従って、冷却用スクリュー羽根の下流端に連ねて設置される排出用スクリュー羽根の始端部は水路の底近くに配置されるのが望ましい。これによって、冷却用スクリュー羽根の下流端で排出用スクリュー羽根への食鳥屠体の受け渡しをスムーズに行なうことができる。
また、前記構成を有する排出用スクリュー羽根は、従来のレーキ式コンベアと比べて、部品数が少ないため、構成を簡素化できる。また、出口ハウジングが搬送方向下流側に向けて先細りの断面形状を有しているため、設置面積も少ないという利点がある。また、部品数が少ないため、掃除又は洗浄の場合に死角がなく、掃除又は洗浄を容易に行なうことができるなど、メンテナンスが容易である。さらに、冷却水路の断面が円形をしているため、冷却水路の据付面積に対して冷却水の収容量を大きく取ることができ、省スペース化が可能になる。
前記構成のチラータンクにおいて、スクリュー羽根の面積と回転速度とから食鳥屠体の搬送能力を決定し、排出用スクリュー羽根の搬送能力が冷却用スクリュー羽根の搬送能力以上となるように運転するとよい。これによって、冷却用スクリュー羽根及び排出用スクリュー羽根で搬送する各食鳥屠体の間隔を開けて搬送できるので、トレーサビリティを容易にすることができる。
また、搬送途中で食鳥屠体の詰まりを生じたりすることがなく、直円筒状水路での屠体の冷却処理及び出口ハウジングでの食鳥屠体の搬出をスムーズに行なうことができる。なお、好ましくは、排出用スクリュー羽根の搬送能力を冷却用スクリュー羽根の搬送能力の1.3〜1.7倍とするのがよい。
また、トレーサビリティを可能するための予冷用チラータンク又は本冷用チラータンクの別の構成例として、予冷用チラータンク又は本冷用チラータンクが、
螺旋状のスクリュー羽根を直筒状をなす冷却水路中に設置し、該スクリュー羽根を軸回りに回転させて、食鳥屠体を搬送しながら冷却するチラータンク本体と、
冷却水路の上壁に設けられた食鳥屠体の投入口を冷却水路の入口側から出口側に向かってスライド可能に設け、
該投入口を冷却水路のスクリュー羽根の送り速度より遅い一定の速度で入口側の原位置から出口側に向かってスクリュー羽根のピッチ長さの1倍又は複数倍だけ移動させながら第1の食鳥屠体群を投入し、
次に投入口を入口側の原位置に戻して第2の食鳥屠体群を同じ動作で投入するようにしたものである。
冷却水路ではスクリュー羽根が一定の速度で回転するため、羽根と羽根との間に落下した食鳥屠体は、羽根のねじれ(傾斜)により軸方向出口に向かって順送りで搬送される。従って、トレーサビリティが可能になる。トレーサビリティの管理上、各食鳥屠体群が同一の羽根空間に落下するのを避ける必要があり、好ましくは、食鳥屠体群間に少なくとも1ピッチ分の間隔を開けることが望ましい。しかし、その分処理能力が低下するという不具合が生じる。
前記構成により、スクリュー羽根の各ピッチ間に均等に食鳥屠体群の増量分を分配でき、かつ次の食鳥屠体群との間に少なくともスクリュー羽根1ピッチ分の間隔を開けることができる。なお、投入口を入口側の原位置から出口側に移動させる速度にばらつきがあると、各スクリュー羽根間に分配する食鳥屠体数にばらつきが生じるので、投入口の移動速度を一定にする必要がある。
投入口を入口側の原位置から出口側に移動させる動作は、自動で行なうようにする。第1の食鳥屠体群の投入を終えた後、投入口を出口側端から入口側の原位置に戻す動作を自動化してもよいが、作業員が第2の食鳥屠体群の投入タイミングに合わせて手動で行なうようにしてもよく、こうすれば、移動装置の制御装置を簡素化できる。
これにより、各スクリュー羽根間には予定投入数よりわずかに多い食鳥屠体を均等に分配することになるため、局部的に食鳥屠体数が多くなることもなく、かつ水流を阻害することなく、安定した冷却効果を得ることができる。
前記構成のチラータンクによれば、チラータンク本体の入口部及びチラータンク本体の内部でのトレーサビリティが可能になり、第1の食鳥屠体群と第2の食鳥屠体群との間に少なくともスクリュー羽根1ピッチ分の間隔を開けることができるため、チラータンク本体の出口部でトレーサビリティの面で適さない排出装置、例えばロータリ式コンベアからなる排出装置を用いても、第1の食鳥屠体群と第2の食鳥屠体群とが出口部で交じり合うことがない。従って、冷却工程全体でのトレーサビリティが可能になる。
本発明方法及び装置によれば、食鳥屠体の解体処理工程で実施される冷却工程において、均一で締まりが良く、ドリップが発生しない商品価値の高い食鳥屠体とすることができる。また、トレーサビリティが可能で、熱効率が良く、コスト低減を達成できる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
次に、食鳥屠体の解体処理工程で、中抜き工程の後に実施される冷却工程に本発明を適用した第1実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1は本実施形態に係るチラータンクの縦断立面図、図2は同じく平面図、図3は同じく右側面図である。このチラータンクは、図9(冷却工程全体を示すブロック線図)に示す予冷用チラータンク10a及び本冷用チラータンク10bの両方に使用されるものである。
図1〜図3において、チラータンク10は、断面が円形の長い直円筒形状をなし、入口側に0℃に近い冷却水を入れる投入口12が設けられている。チラータンク10の内部には、螺旋状の翼部21と軸22とからなるスクリュー羽根20が設置されている。チラータンク10の内壁面とスクリュー羽根20の翼21の先端との間隔は、冷却水流がここから逃げないように例えば3cm以下の微小間隔になるように設定されている。
また、チラータンク10の上面には開閉可能な蓋13が設けられ、必要なときは蓋13を開けてチラータンク10の内部を目視できるようになっている。チラータンク10の下部には長手方向に間隔を置いて足場14が設けられ、足場14が直円筒状のチラータンク10を床面fに安定的に支持している。チラータンク10の入口に設けられた足場14は、チラータンク10の長手方向と直角方向に延設されてスクリュー羽根20の駆動モータ24及び減速機25の支持台を兼用している。
スクリュー羽根20の軸22の軸端は、チラータンク10の外部でチェーンホィール23が装着され、一方、チラータンク10の外部で足場14に設置された駆動モータ24の出力軸は減速機25で減速され、減速機25の出力軸にはチェーンホィール26が装着されている。そして、チェーンホィール26とチェーンホィール23間にチェーン27が巻架され、駆動モータ24の回転をスクリュー羽根20に伝達している。
チラータンク10の屠体搬送方向下流側には、出口ハウジング30がチラータンク10に連設されている。出口ハウジング30は、屠体搬送方向下流側に向かって先細りの断面形状をなす。即ち、出口ハウジング30の底面は屠体搬送方向下流側に向かって上方に傾斜した傾斜面30aとなっており、両側面30b及び30cは、互いに先細りした断面形状を形成している。
出口ハウジング30の内部には、屠体排出用スクリュー羽根31が設置されている。排出用スクリュー羽根31は、その始端部が冷却用スクリュー羽根20の終端近傍で出口ハウジング30の底面近傍に配置され、出口ハウジング30の傾斜面30aに沿って屠体搬出方向下流端に向かって斜め上方に傾斜して配置される。そして、排出用スクリュー羽根31の終端部は冷却水面Lより上方に浮上し、排出用スクリュー羽根31で搬出された屠体が出口ハウジング30に設けられた出口シュート43から外部に排出される。
排出用スクリュー羽根31の構成を図4に基づいて説明する。図4は排出用スクリュー羽根31の展開斜視図である。図4において、排出用スクリュー羽根31は螺旋状の翼部32と軸33とからなる。翼部32の径は冷却用スクリュー羽根20の翼部21と比べて小径に形成されている。排出用スクリュー羽根31は、上面が開放されたケーシング34内に収容され、軸33がケーシング34の両端面に穿設された貫通孔35及び36に挿入される。ケーシング34の上辺34aは翼部32の上端高さと略一致する高さに形成され、ケーシング34の底面34bは、翼部32の先端形状に沿うように円弧状に形成されている。また、底面34bの屠体搬送方向上流側壁面(軸方向下側壁面)であって、後述する排出口42と対面する部位には、冷却水wを通す多数の丸穴形状の流通孔37が設けられている。
図1に示すように、排出用スクリュー羽根31の終端で、出口ハウジング30に固着された支持台38に排出用スクリュー羽根31の駆動モータ39が取り付けられ、駆動モータ39の出力軸に減速機41を介して軸33を接続している。なお、図2では、支持台38、駆動モータ39及び減速機41の図示を省略している。排出用スクリュー羽根31は、ケーシング34が出口ハウジング30の傾斜面30aに沿うように屠体搬送方向下流側に向かって配置される。
出口ハウジング30の下部には、ケーシング34に設けられた流通孔37の配置位置に合わせた長方形の排出口42が設けられ、該排出口42は42aの位置で略正方形の開口となって、後述する冷却水循環管51に接続される。
次に図1に基づいて、冷却水循環系50の構成を説明する。図1において、排出口42とチラータンク10の入口を結ぶ冷却水循環管51が設置され、冷却水循環管51には、冷却水wを排出口42から排出して水槽1の入口に循環する冷却水ポンプ52と、冷却水を再冷却する熱交換器53とが介設されている。熱交換器53には、冷凍サイクルを構成する図示しない冷凍機(図9の冷凍機54)から冷媒rが供給され、冷却水を冷媒rと熱交換させることによって、2〜3℃の低温に再冷却する。
かかる構成を有するチラータンク10において、食鳥屠体を冷却処理する場合には、食鳥屠体を投入口12からチラータンク10内に投入する。チラータンク10内では2〜3℃の温度を有する冷却水wが水面レベルLまで満たされ、ポンプ52で屠体搬送方向下流側に向う水流が形成されている。水面レベルLは、チラータンク1内を略90%水没させる位置に保持されている。これによって、屠体の冷却及び搬送に支障をきたさないようにすると共に、水面レベルLがチラータンク10の上部に設けられた開閉蓋13まで達しないようにして、開閉蓋13から水漏れしないようにすると共に、開閉蓋13に水密用のシールパッキンを付設するのを不要にしている。
冷却用スクリュー羽根20は、駆動モータ24の駆動力が減速機25、チェーンホィール26、チェーン27及びチェーンホィール23を介して伝達されることにより回転する。チラータンク10内に投入された食鳥屠体は、冷却用スクリュー羽根20の回転により冷却水wで冷却されながら下流側に搬送される。
図5は冷却用スクリュー羽根20の斜視図である。図5に示すように、冷却用スクリュー羽根20の翼部21には、1ピッチごとに180°位相を変えた部位に多数の翼面貫通孔28が形成されている。翼面貫通孔28は例えば直径が10〜15mmφの大きさとして、屠体の手羽等が入らない大きさとする。かかる構成によって、図示のように、翼面貫通孔28を通る蛇行水流aを形成することができる。これによって、水流はスクリュー羽根を通過することができ、屠体と冷却水との接触が良好となり、冷却効率を向上させることができる。なお、有効な蛇行水流aを形成するためには、翼面通過孔28の位置を1ピッチごとに90〜180°位相を変える位置とする必要がある。
なお、螺旋状の翼部をもつスクリュー羽根の屠体搬送能力は、翼面積とスクリュー羽根の回転速度で決定される。本実施形態では、排出用スクリュー羽根31の搬送能力を冷却用スクリュー羽根20の搬送能力の1.5倍に設定して運転する。これによって、冷却用スクリュー羽根20と排出用スクリュー羽根31との受け渡し箇所での屠体のジャムをなくし、各食鳥屠体の間隔に余裕をもたせることによって、先入れ先出しが確実に行なえるようにしている。
冷却用スクリュー羽根20で搬送されて冷却用スクリュー羽根20の下流端に到達した屠体は、排出用スクリュー羽根31に引き継がれる。食鳥屠体は比重が1よりわずかに大きいので、水槽10内で冷却水中を沈みがちになりながら搬送される。そして、排出用スクリュー羽根31の始端部が冷却用スクリュー羽根20の終端部近傍でかつ出口ハウジング30の底部近傍に配置されているので、冷却水中の深い位置で冷却用スクリュー羽根20の終端部に到達した食鳥屠体は、排出用スクリュー羽根31にスムーズに受け渡される。
排出用スクリュー羽根31に受け渡された食鳥屠体は、排出用スクリュー羽根31で冷却水面Lより上方に搬送され、排出シュート43から搬出される。
一方、冷却水wは排出用スクリュー羽根31のケーシング34に穿設された流通孔37を通って排出口42に達し、その後、冷却水循環管51を通って熱交換器53で再び2〜3℃に冷却された後、チラータンク10の入口に戻される。
次にチラータンク10の洗浄システムを説明する。図1において、チラータンク10の内側上面には、長手軸方向に沿って複数の洗浄液噴射ノズル15が所定間隔を置いて設けられている。洗浄液噴射ノズル15は、下方に向けられており、下方に配置された冷却用スクリュー羽根20の翼部21及び軸22を洗浄可能である。また、冷却用スクリュー羽根20の軸22にも複数の洗浄液噴射ノズル29が所定の間隔を置いて設けられている。洗浄液噴射ノズル29は上方に向けられている。また、出口ハウジング30の天井面30dにも複数の洗浄液噴射ノズル44が所定間隔を置いて配設されている。洗浄液噴射ノズル44は下方に配置された排出用スクリュー羽根31に向けられている。
洗浄液噴射ノズル15、29及び44の洗浄液として例えば約85℃の温水が用いられ、洗浄時には図示しない温水供給源からこれら噴射ノズルに温水が供給される。投入口12にはスライド式の扉16が設けられ、扉16によって投入口12を遮蔽することができる。また、排出シュート42にもヒンジ式の扉45が設けられ、排出シュート43を開閉可能にしている。そして、本装置の洗浄時には、投入口12及び排出シュート43を閉鎖することによって装置全体に亘って密閉可能になっている。
そして、チラータンク10全体を密閉した上で、噴射ノズル15、29及び44から温水を噴射することによって、水槽10及び出口ハウジング30の内部を洗浄する。噴射ノズル15から温水を噴射することによって、冷却用スクリュー羽根20の翼部21及び軸22を洗浄することができる。また、噴射ノズル29から温水を噴射することによって、水槽1の天井面を洗浄することができる。また、洗浄時に、冷却用スクリュー羽根20を稼動させて回転させることにより、噴射ノズル29によって水槽1の内周面全域を洗浄することができる。
また、出口ハウジング30の天井面30dに設置された噴射ノズル44は排出用スクリュー羽根31に向けられているので、排出用スクリュー羽根31の翼部32及び軸33のみならず、ケーシング34に穿設された流通孔37をも洗浄することができる。これによって、流通孔37の詰まりをなくし、冷却水wの流通を阻害しないようにすることができる。
このように、チラータンク10では、冷却用スクリュー羽根20の屠体搬送方向終端部の近傍に排出用スクリュー羽根31の始端部を配置し、しかも、比重が1よりわずかに大きくて水槽1内の深い部分を搬送される屠体に合わせるように、排出用スクリュー羽根31の始端部を出口ハウジング30の底部近傍に配置するようにしたので、冷却用スクリュー羽根20の終端部に到達した屠体を排出用スクリュー羽根31にスムーズに受け渡すことができる。
また、排出用スクリュー羽根31をチラータンク10内を流れる冷却水流の方向に沿って配置しているので、該冷却水流を排出用スクリュー羽根31で攪拌することがない。さらに、出口ハウジング30を搬送方向下流端に向かって断面を先細りの形状しているため、屠体が自然に排出用スクリュー羽根31に集まるようにすることができる。
さらに、排出用スクリュー羽根31のケーシング34の始端部近傍の壁に冷却水wの流通孔37を設け、該流通孔37の背面側に排出口42を設け、排出口42から冷却水wを排出しているので、排出用スクリュー羽根31の始端部を通る冷却水流が形成される。以上の構成から、冷却用スクリュー羽根20を順次搬送されてきた食鳥屠体は、その搬送順序のまま確実に排出用スクリュー羽根31に受け渡される。従って、食鳥屠体のトレーサビリティが可能になる。
また、出口ハウジング30で屠体を外部に排出する機構として、排出用スクリュー羽根31を設けているので、排出機構の構造が簡素化できる。このように、排出機構の部品数が少ないので、所要動力を低減でき、設備費を低減することができると共に、装置内部の掃除や洗浄がやりやすくなる。また、水槽10の断面が円形をしているため、冷却水路の据付面積に対して冷却水の収容量を大きく取ることができると共に、出口ハウジング30では、搬送方向下流端に向けて断面が先細りの形状をしているため、装置の設置スペースを減少することができる。
また、洗浄液噴射ノズル15、29及び44を設けているので、装置内のCIP洗浄作業を自動化することができると共に、水槽1の内面全周、冷却用スクリュー羽根20及び排出用スクリュー羽根31等をすべて良好に洗浄することができる。このように、装置を分解することなく洗浄できるので、洗浄作業を容易にすることができる。
さらに、洗浄に際して、チラータンク10及び出口ハウジング30を完全に密閉できるので、温水による洗浄時に湯気が外部に漏れない。従って、湯気が結露した水滴が天井から落下することがない。またごみなどの異物が装置内に浸入することがない。また、装置全体を完全に密閉できるので、温水による洗浄時に放熱を抑えることができ、熱効率を向上させることができる。
さらに、冷却用スクリュー羽根20の翼部21において、1ピッチごとに180°位相の異なる位置に多数の冷却水流通孔28を設けたことにより、翼部21を蛇行しながら貫通する冷却水流aを形成でき、これによって、翼部21間を搬送される屠体と冷却水流wとの接触を密にすることにより、屠体の冷却効率を向上させることができる。
なお、流通孔37の代わりに、ケーシング34の排出口42に対面する位置に大面積の開口部を空け、その中にケーシング34の長手方向と並行方向にスノコ状の平鋼を取り付け、複数の並行するスリット孔を設けるようにしてもよい。
次に、チラータンク10のオーバフロー機構を図6〜図8に基づいて説明する。図6〜図8において、水槽10の長手方向の一側面に、横方向に張り出して冷却水面形成ボックス60が連設されている。冷却水面形成ボックス60の内部と対面する水槽10の隔壁には、冷却水面が形成される高さ範囲に亘って開口71aが穿設され、冷却水面形成ボックス60内に冷却水面が形成されるようになっている。
冷却水面形成ボックス60の内部には、フロート61が冷却水面に浮かべられ、フロート61には取水口63を有する取水管62が取り付けられている。取水管62は蛇腹管64を介して冷却水面形成ボックス60の隔壁に固設された排出管65に接続されている。取水口63の上部に取り付けられたハンドル63aを回すことによって、フロート61に対する取水口63の取付け高さ位置を変えることができるように構成されている。これによって、取水口63から取水できる単位時間当たりのオーバフロー水量を調節できる。
冷却水面形成ボックス60の内部に支持フレーム66が固設され、支持フレーム66に4本のアーム67の一端が回動自在に軸支されている。そしてアーム67の他端にフロート61が取り付けられ、フロート61は、アーム67に支持されながら、冷却水面形成ボックス60内に形成される冷却水の水面高さに応じて上下動だけを行い、水平方向には移動しないようになっている。
また、冷却水面形成ボックス60の内部には、上端に取水口68aを有するオーバフロー管68が固設されており、取水口68aの高さは冷却水の許容し得る最高水位hに一致するように配置されている。排出管65又はオーバフロー管68から冷却水面形成ボックス60の外部に排出されたオーバフロー水w1は、チラータンク10の外部に設置されたタンク69に一旦貯留される。
冷却水面形成ボックス60の上面71には、蓋72により開閉可能な点検用の開口71aが設けられ、冷却水面形成ボックス60の底面には、チラータンク10の運転中は閉じられる排出管73が設けられている。
かかる構成において、水槽10の冷却水wが最高水位hになると、固定のオーバフロー管68から排出されて、冷却水位がhを超えないようにされている。水位hのままで予定数量の食鳥屠体が投入されると、食鳥屠体が押し退ける冷却水の水位が上がり、固定のオーバフロー管68を越して、短時間に多量の冷却水が溢れ出ることになる。
チラータンク10内への初期の清浄水供給時には、貯留タンク77から清浄水sを供給管74を介してチラータンク10に供給するが、チラータンク10の内部に電極棒からなる水位センサ76を設け、食鳥屠体が投入された場合の水位の増加を差し引いた低水位hまで清浄水sを供給するようにしている。即ち、供給管74に電磁弁75を介設して、清浄水sが低水位hまで到達したら、コントローラ85に水位センサ76の検出信号を入力し、自動的に電磁弁75を閉とするように構成している。これによって、自動で初期の水張りを可能とし、初期の水張り時にオーバフロー水w1が上部の投入口12から溢れ出るのを防止できる。この操作は自動化され、作業員による操作を不要としている。
図9は、食鳥屠体の解体処理工程で、中抜き工程の後に実施される冷却工程を示すブロック線図である。図9において、中抜き工程後の食鳥屠体cは、搬送装置80のシャックル81に懸架されて洗浄槽82まで搬送される。食鳥屠体cは、洗浄槽82で搬送されながら洗浄水wに浸漬されて洗浄される。洗浄槽82の下流側には、予冷用チラータンク10aと本冷用チラータンク10bが配置されている。これらチラータンクは、図1〜図8に示すチラータンク10が用いられる。
予冷用チラータンク10a及び本冷用チラータンク10bは、夫々別個に、冷却水循環管51、熱交換器53及び冷凍機54等からなる冷却水循環系50を備えることにより、予冷用チラータンク10aと本冷用チラータンク10bの食鳥屠体cに対する冷却負荷の配分を変えることができる。本実施形態では、予冷用チラータンク10aと本冷用チラータンク10bとの冷却負荷を6対4としている。この冷却負荷配分の元で、予冷用チラータンク10aで急速冷却を行い、本冷用チラータンク10bで急速冷却後の均温化冷却を行なう。
食鳥屠体cは予冷用チラータンク10aで冷却された後、出口シュート43から排出され、その後、コンベア83を介して投入口12から本冷用チラータンク10bに投入される。食鳥屠体cは本冷用チラータンク10bで冷却処理された後、出口シュート43から排出されて、コンベア84を介して次工程に搬送される。
運転時に必要な冷却水の交換については、本冷用チラータンク10bの近くには補給用清浄水の貯留タンク76が設置され、補給用清浄水が配管74を介して本冷用チラータンク10bに補給される。また、予冷用チラータンク10a上流側の搬送装置80に屠体感知センサ86を設け、屠体感知センサ86で食鳥屠体cの有無を検出し、該検出信号をコントローラ85に入力し、コントローラ85によって、電磁弁75の開閉を制御するようにする。屠体感知センサ86は、例えば光センサなどの非接触式近接センサを用いる。
即ち、食鳥屠体cが予冷用チラータンク10a又は本冷用チラータンク10bに投入されている時間に貯留タンク77から清浄水sを本冷用チラータンク10bに供給し、運転休止時間等、食鳥屠体cがチラータンク10a又は10bに投入されていない時間には、清浄水sの供給を自動で停止するようにする。なお、清浄水sには次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤を混入させて、冷却と同時に除菌・殺菌を行なうようにするとよい。
かかる構成の本実施形態によれば、冷却工程に予冷用チラータンク10a及び本冷用チラータンク10bを設け、食鳥屠体cに対する予冷用チラータンク10aと本冷用チラータンク10bとの冷却負荷の配分を6対4とし、予冷用チラータンク10aで急速冷却を行なう。冷却時の初期段階で急速冷却を行なうことによって、皮と肉の間にゼラチン状物質の生じない締まりの良い食鳥屠体cとすることができると共に、食鳥屠体cの水分吸収を抑えることができるため、包装後のドリップの発生を防止できる。
次に、食鳥屠体を本冷用チラータンク10bで均温化冷却することによって、前工程の急速冷却で生じた食鳥屠体内の不均一な温度分布を解消し、食鳥屠体内の熱膨張の違いにより生じた残留応力をなくし、目標温度への均一冷却を可能にする。また、冷却工程を2段階に分けることにより、個々のチラータンクでの入口と出口での食鳥屠体の温度変化を縮小し、これによって、熱効率を向上させることができる。
また、前記構成を有する予冷用チラータンク10a及び本冷用チラータンク10bを使用することにより、これらチラータンク内で食鳥屠体cの順送りが可能になる。そして、これらチラータンクを直列に配置したことにより、冷却工程全体でのトレーサビリティが可能になる。
また、予冷用チラータンク10a及び本冷用チラータンク10bには、図5〜図8に示すオーバフロー機構が設けられている。本冷用チラータンク10bの該オーバフロー機構からオーバフローした冷却水は、オーバフロー配管78を介してポンプ70で予冷用チラータンク10aに供給され、冷却として有効利用される。また、予冷用チラータンク10aの該オーバフロー機構からオーバフローした冷却水は、オーバフロー配管78を介してポンプ70で洗浄槽82に供給され、洗浄水として有効利用される。
前述のように、チラータンク10a又は10bで短時間に多量の冷却水がオーバフローして、タンク69に排出されると、ポンプ70の能力を超えタンク69から溢れて排出口に流れてしまい無駄になる。反対に食鳥屠体cが水槽10に投入されなくなると、オーバフロー水がなくなり、上流側に予冷水又は洗浄水として供給できなくなるので、食鳥屠体cの冷却工程に支障をきたす。
本実施形態では、フロート61に取水管62を取り付けた構成としているので、低水位hから予定数量の食鳥屠体cが投入されて冷却水面が上昇した高水位hまで、取水管62の取水口63がフロート61と共に上下に追従する。取水口63は常に冷却水面より所定寸法だけ下方に配置されているため、低水位hから高水位hの間で常に一定量のオーバフロー水w1をタンク69に排出することができる。
なお、高水位h以上の限界水位に達した場合は、固定式のオーバフロー管68から冷却水wがオーバフローしてこれ以上の水位には上昇しない。従って、高水位hを越える水位になることを防止できると共に、オーバフローした冷却水w1を無駄なく予冷用水槽80に供給することができる。
このように、初期の冷却水供給時には、低水位hとして食鳥屠体群の供給時に一度に多量のオーバフロー水w1を出してタンク69から冷却水を溢れさすことがない。また、予冷用チラータンク10a又は本冷用チラータンク10b内での冷却水位に係りなく、常に一定量のオーバフロー水w1を排出しているため、オーバフロー水w1を無駄なく利用できる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態を図10に基づいて説明する。図10は、本実施形態において予冷用チラータンク又は本冷用チラータンクとして使用されるチラータンク10の平面図である。図中、上段の図は第1の食鳥屠体群(ロットA)の投入始めの状態を示し、下段の図は第1の食鳥屠体群の投入終わりの状態を示す。
図10において、チラータンク90は、食鳥屠体cの投入部を除いて前記第1実施形態のチラータンク10と同一構成を有する。チラータンク90の入口側上壁に食鳥屠体cの投入口ユニット91が設けられ、投入口ユニット91から出口側に向かって水槽内点検用の蓋92が設けられている。そして、チラータンク90の出口部には、例えば、ロータリ式コンベア方式の排出装置93が設けられる。水槽90のその他の構成は水槽10と同一であり、同一構成部分の説明を省略する。
チラータンク90の入口部には、スクリュー羽根の羽根間の2ピッチ分に相当する長い開口94が設けられている。食鳥屠体は搬送ライン95にシャックル等の吊り下げ具に吊り下げられて折り返し端96まで搬送される。そして、吊り下げ具から外されてシュート97を滑り降り、投入口ユニット91に設けられた落し口98からチラータンク90内に投入される。チラータンク10近傍の搬送ライン95には、前記第1実施形態と同一構成の屠体感知センサ101が設けられ、食鳥屠体の有無を検出する。投入口ユニット91は、チラータンク90の上面に長手方向に敷かれたレール99上をスライド可能に載置されている。シュート97の投入端は、投入口ユニット91の移動に追従して投入口ユニット91と共に移動するように構成されている。
投入口ユニット91の駆動装置100は、エアシリンダとラチェットの組み合わせからなる。即ち、レール99にラチェットが形成されており、投入口ユニット91がエアシリンダにより該ラチェットのピッチごとに入口側から出口側に向かって一定寸法(例えば20mm)ずつ小刻みに移動可能に構成されている。この移動は食鳥屠体cが次のロット(食鳥屠体群)に切り替わるまでの時間内にゆっくり行なわれる。
かかる構成において、まずロットAの投入開始時には、投入口ユニット91の落し口98を出口側から一番遠い入口端に位置させる。次にロットAの投入開始と同時に投入口ユニット91を前述の一定寸法ずつこま送りで出口側に移動させ、ロットAから第2食鳥屠体群であるロットBに切り替わるまでの時間内に落し口98を一番出口側に近い位置まで移動させるようにする。
なお、投入口ユニット91の移動速度はスクリュー羽根による食鳥屠体cの送り速度より小さくする。こうすることで、各スクリュー羽根間の隙間には、予定よりわずかに多い食鳥屠体数が投入されることになり、しかも投入口ユニット91の移動速度を一定とすることにより、各スクリュー羽根の隙間に食鳥屠体数を均等に分配可能になる。
従って、スクリュー羽根間で局部的に高負担となることがなく、そのため、水流も阻害されず、安定した冷却効果が得られる。ここで、仮に作業員が不用意に落し口98を移動させると、スクリュー羽根間に投入された食鳥屠体数にばらつきが生じ、局部的に大きな負担が掛かり、かつ水流を阻害し、所期の冷却効果が得られなくなる。
搬送ライン95の食鳥屠体の搬送速度が一定であり、単位時間当たりに落し口97に落下する食鳥屠体数が一定であれば、スクリュー羽根1ピッチ間に投入される食鳥屠体数は、該ピッチ間に落下する時間に比例する。即ち、食鳥屠体数N=Q(搬送ライン95の速度)×Δt(落下時間)が成り立つ。例えば、搬送ライン95の速度が120羽/分のとき、スクリュー羽根の1ピッチ送り時間が2分間とすると、落し口98からスクリュー羽根1ピッチ間に落下する食鳥屠体数は、120羽×2分=240羽となる。
落し口98をスクリュー羽根が1ピッチ進む間(2分間)に1/10ピッチだけ出口側に移動させると、スクリュー羽根と落し口98の相対速度比により、スクリュー羽根1ピッチ間に食鳥屠体が落下する時間が2分間×1/10=12秒だけ延びる。従って、1ピッチ間の落下数は120×2.2=264羽/1ピッチとなる。落し口98を、駆動装置100により出口側にこま送りの要領で移動させると、10回(20分)で落し口98は1ピッチ分出口側に近づく。
これで、1ピッチ間に落下する食鳥屠体数は、10回に亘り予定数より24羽ずつ多く投入されることになる。ロットAからロットBに変わるところで作業員が手動で投入口ユニット91を入口側に一気にスライドさせ、落し口98を入口端まで移動させると、ロットAとロットB間に1ピッチの間隔が開くことになる。
このようにして、本実施形態のチラータンク90によれば、ロットAの投入が開始されてからロットBに切り替わる時間内に少しずつ時間をかけて一定速度で落し口98を移動させ、ロットAからロットBに切り替わる時に、作業員が一気に落し口98を入口端まで戻すようにすることにより、ロットAとロットB間に確実にスクリュー羽根1ピッチの隙間を開けることができるので、トレーサビリティの管理を有効に行なうことができる。
また、食鳥屠体数が各ピッチ間に少しずつ均等に配分されるので、局部的に食鳥屠体数が集中することがない。従って、水流が阻害されず、安定した冷却効果を得ることができる。なお、各ロット間に開ける間隔は、1ピッチに限定されることはなく、落し口98の移動速度を変えることによって、適宜に変更可能である。
本実施形態では、チラータンク90の出口部にロータリ式コンベア方式の排出装置93を設けてあり、食鳥屠体cはシュート102から外部に排出される。本実施形態では、チラータンク90の入口側でロットAとロットB間に確実にスクリュー羽根1ピッチの隙間を開けることができるので、チラータンク90の出口にロータリ式コンベア方式の排出装置93を設置しても、チラータンク90の出口側でロットAとロットBとが混ざることはない。そのため、食鳥屠体の各ロッドのトレーサビリティ管理を有効に行なうことができる。
そして、本実施形態では、チラータンク90を予冷用チラータンク10a及び本冷用チラータンク10bに用い、予冷用チラータンク10aで食鳥屠体の急速冷却を行い、本冷用チラータンク10bで食鳥屠体の均温化冷却を行なう。従って、第1実施形態と同様に、締まりが良くドリップが発生しない商品価値の高い食鳥屠体を得ることができる。
また、本実施形態では、チラータンク90の構成は、前記実施形態1と同一であるので、チラータンク90内のCIP洗浄作業の自動化を達成でき、洗浄又は掃除作業を容易にでき、また湯気を外部に放散せず、熱効率を向上できると共に、結露を防止できる。また、設置スペースを減少してコスト低減を達成できる。
本発明によれば、食鳥屠体の解体処理工程に適用され、良質で商品価値の高い食鳥屠体を得ることができると共に、トレーサビリティを可能にする冷却工程を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係るチラータンクの縦断立面図である。 前記チラータンクの平面図である。 前記チラータンクの右側面図である。 前記チラータンクの排出用スクリュー羽根31の展開斜視図である。 前記チラータンクの冷却用スクリュー羽根20の斜視図である。 前記チラータンクのオーバフロー機構の正面視断面図である。 前記オーバフロー機構の平面視断面図である。 前記オーバフロー機構の側面視断面図である。 前記第1実施形態に係る冷却工程の全体構成図である。 本発明の第2実施形態に係るチラータンクの平面図である。
符号の説明
10、90 チラータンク
10a 予冷用チラータンク
10b 本冷用チラータンク
20 冷却用スクリュー羽根
21 翼部
28 翼面貫通孔
30 出口ハウジング
30a 傾斜面
30b、30c 両側面
30d 出口ハウジング天井面
31 排出用スクリュー羽根
34 ケーシング
37 冷却水流通孔
42 冷却水排出口
51 冷却水循環管
52 冷却水ポンプ
53 熱交換器
54 冷凍機
60 冷却水面形成ボックス(冷却水面形成空間)
61 フロート
62 取水管
63 取水口
64 蛇腹管
65 排出管
74 補給用清浄水供給管
75 電磁弁
78 オーバフロー配管
80、95 搬送ライン
82 洗浄槽
85 コントローラ
86、101 屠体感知センサ
91 投入口ユニット
98 落し口
99 レール
100 駆動装置
c 食鳥屠体
冷却水面高水位
冷却水面低水位
s 補給用清浄水
w 冷却水
w1 オーバフロー水

Claims (10)

  1. 食鳥屠体の解体処理工程で脱毛及び中抜きした食鳥屠体を冷却水を貯留したチラータンクに投入し、該チラータンク内を搬送しながら冷却する食鳥屠体の冷却方法において、
    中抜き後の体温が残存した食鳥屠体を予冷する予冷用チラータンクと、該予冷用チラータンクで予冷した食鳥屠体を冷却処理する本冷用チラータンクとを用意し、
    予冷用チラータンク及び本冷用チラータンクに夫々別個に設置された冷凍装置から冷却水を循環させることにより、食鳥屠体に対する予冷用チラータンクの冷却負荷の配分を本冷用チラータンクの冷却負荷より大きくし、
    食鳥屠体をまず予冷用チラータンクに投入して急速冷却処理し、次に本冷用チラータンクに投入して均温化冷却処理を行なうと共に、
    本冷用チラータンクに補給用清浄水を供給し、本冷用チラータンクからオーバフロー水を取り出して予冷用チラータンクに供給するようにしたことを特徴とする食鳥屠体の冷却方法。
  2. 予冷用チラータンクと本冷用チラータンクの冷却負荷の配分を5.5〜6.5対4.5〜3.5としたことを特徴とする請求項1に記載の食鳥屠体の冷却方法。
  3. 前記予冷用チラータンク及び本冷用チラータンクの入口での食鳥屠体の投入時から出口での排出時まで食鳥屠体の順送りを可能にすることにより、冷却工程全体での食鳥屠体のトレーサビリティを可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の食鳥屠体の冷却方法。
  4. 予冷用チラータンクの食鳥屠体搬送方向上流側に設けた屠体感知センサで検出した屠体投入予告情報に基づいて補給用清浄水の供給量を制御して、予冷用チラータンク又は本冷用チラータンク内の冷却水の水位を調節するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の食鳥屠体の冷却方法。
  5. 食鳥屠体の解体処理工程で脱毛及び中抜きした食鳥屠体を冷却水を貯留したチラータンクに投入し、該チラータンク内を搬送しながら冷却する食鳥屠体の冷却装置において、
    中抜き後の体温が残存した食鳥屠体を予冷する予冷用チラータンク、及び該予冷用チラータンクで予冷した食鳥屠体を冷却処理する本冷用チラータンクと、
    予冷用チラータンク及び本冷用チラータンクに冷却水を供給する夫々別個に設置された冷凍装置と、
    本冷用チラータンクに設けられた補給用清浄水の供給部と、本冷用チラータンクからオーバフロー水を取り出して予冷用チラータンクに供給するオーバフロー配管機構と、からなり、
    予冷用チラータンクの冷却負荷の配分を本冷用チラータンクの冷却負荷より大きくし、食鳥屠体をまず予冷用チラータンクに投入して急速冷却処理し、次に本冷用チラータンクに投入して均温化冷却処理を行なうように構成したことを特徴とする食鳥屠体の冷却装置。
  6. 前記予冷用チラータンクの食鳥屠体搬送方向上流側に食鳥屠体を予洗浄する予洗浄槽を設け、予冷用チラータンクで生じたオーバフロー水を該予洗浄槽に供給するように構成したことを特徴とする請求項5に記載の食鳥屠体の冷却装置。
  7. 前記予冷用チラータンク又は本冷用チラータンクが、
    チラータンク本体の内部に形成される冷却水路に冷却水面形成空間を連設し、該冷却水面形成空間内に形成された冷却水面にフロートを浮かべ、該フロートと共に冷却水面の上昇又は下降に対応して上下動する取水口を設け、該取水口をフレキシブル管を介して排出口に接続したことにより、冷却水面の高低に係りなく一定量のオーバフロー水を取り出し可能に構成したことを特徴とする請求項5に記載の食鳥屠体の冷却装置。
  8. 前記予冷用チラータンク及び本冷用チラータンクの入口での食鳥屠体の投入時から出口での排出時まで食鳥屠体の順送りを可能に構成したことを特徴とする請求項5に記載の食鳥屠体の冷却装置。
  9. 前記予冷用チラータンク又は本冷用チラータンクが、
    螺旋状のスクリュー羽根を直円筒状をなす冷却水路中に設置し、該スクリュー羽根を軸回りに回転させて、食鳥屠体を搬送しながら冷却するチラータンク本体と、
    該直円筒状水路の搬送方向下流側に連設され搬送方向下流側に向かって先細りの断面形状をなす出口ハウジングと、
    該出口ハウジングの内部で該冷却用スクリュー羽根の搬送方向下流端側に連設され搬送方向下流端に向かって斜め上方に向けて配置されるとともに、少なくとも羽根周面下側半分を覆うケーシングを備えた螺旋状の排出用スクリュー羽根と、を備え、
    該冷却用スクリュー羽根の下流端に搬送された食鳥屠体を該排出用スクリュー羽根により外部に搬出するように構成したことを特徴とする請求項8に記載の食鳥屠体の冷却装置。
  10. 前記予冷用チラータンク又は本冷用チラータンクが、
    螺旋状のスクリュー羽根を直筒状をなす冷却水路中に設置し、該スクリュー羽根を軸回りに回転させて、食鳥屠体を搬送しながら冷却するチラータンク本体と、
    冷却水路の上壁に設けられた食鳥屠体の投入口を冷却水路の入口側から出口側に向かってスライド可能に設け、
    該投入口を冷却水路のスクリュー羽根の送り速度より遅い一定の速度で入口側の原位置から出口側に向かってスクリュー羽根のピッチ長さの1倍又は複数倍だけ移動させながら第1の食鳥屠体群を投入し、
    次に投入口を入口側の原位置に戻して第2の食鳥屠体群を同じ動作で投入するようにしたことを特徴とする請求項8に記載の食鳥屠体の冷却装置。
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