JPH08322532A - 食品洗浄機 - Google Patents

食品洗浄機

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Publication number
JPH08322532A
JPH08322532A JP13202595A JP13202595A JPH08322532A JP H08322532 A JPH08322532 A JP H08322532A JP 13202595 A JP13202595 A JP 13202595A JP 13202595 A JP13202595 A JP 13202595A JP H08322532 A JPH08322532 A JP H08322532A
Authority
JP
Japan
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food
storage basket
cleaning
tank
cleaning tank
Prior art date
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Application number
JP13202595A
Other languages
English (en)
Inventor
嘉明 ▲ばん▼澤
Yoshiaki Banzawa
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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Priority to JP13202595A priority Critical patent/JPH08322532A/ja
Publication of JPH08322532A publication Critical patent/JPH08322532A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品を移し換えることなく1つの収容籠に収
容したままの状態で、搬入、複数工程の洗浄及び搬出を
順に行うことができて、移し換えにより食品に傷みが生
じるのを防ぐことができるようにする。 【構成】 食品15を収容した収容籠16を、移動機構
14により環状の移動経路に沿って一方向に移動させ、
その移動経路に対応して配置された複数の洗浄槽18A
〜18Fに順に対向配置する。移動機構14により収容
籠16が所定の洗浄槽18A〜18Fと対向する位置ま
で移動されたとき、その収容籠16を昇降機構19によ
り洗浄槽18A〜18F内の洗浄位置に下降させ、その
洗浄槽18A〜18F内において所定の洗浄をそれぞれ
設定された時間行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、野菜などの生鮮食品
に対し、水洗い、洗剤洗い、滅菌消毒、すすぎ洗いなど
の洗浄を行うための食品洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の洗浄機として、例えば特
公平6−71419号公報に示すような野菜洗浄機が知
られている。この従来の野菜洗浄機においては、水洗
い、洗剤洗い、滅菌消毒などの複数の洗浄槽が横方向に
隣接して1ライン上に配置され、各洗浄槽内には上面を
開口した洗浄籠が一側上端において回動可能に支持され
ている。
【0003】そして、野菜の洗浄時には、始端に位置す
る洗浄槽の洗浄籠内に野菜が搬入されて、その洗浄槽内
で粗洗い等の最初の洗浄が行われる。この洗浄が終了す
ると、洗浄籠が始端の洗浄槽内から次工程の洗浄槽上に
反転回動され、野菜が次工程の洗浄槽の洗浄籠内に移し
換えられて、その洗浄槽内で洗剤洗い等の次工程の洗浄
が行われる。以下、洗浄が終了するごとに、洗浄籠の反
転回動により野菜が次工程の洗浄籠内へ順に移し換えら
れて、滅菌消毒、すすぎ水洗い等の種類の異なった洗浄
が行われる。このように全洗浄が終了すると、終端の洗
浄槽内の洗浄籠が反転回動されて、その洗浄籠内から野
菜が搬出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
野菜洗浄機においては、次のような問題があった。 (1) 洗浄籠の反転回動により野菜が複数の洗浄槽の
洗浄籠内へ順に落とし込まれて移し換えられるため、野
菜に傷みが生じやすい。
【0005】(2) 野菜の搬入及び搬出がラインの両
端の離れた位置で行われため、作業員が搬出及び搬入の
両作業を受け持つことが難しく、作業人員が多く必要に
なる。
【0006】(3) 収容籠が洗浄槽に軸支されている
ため、野菜の搬入及び搬出に際して、野菜を収容するた
めの別の容器と洗浄槽の洗浄籠との間の移し替えが必要
で、手間がかかる。
【0007】(4) 洗浄槽の洗浄籠が空になるまで、
後続の洗浄槽の洗浄籠からの野菜の移し換えを行うこと
ができない。このため、各槽における野菜の洗浄時間が
最も所要時間の長い工程に一律にそろえられ、所要時間
の不要に長い工程が生じて、野菜が傷んだり、風味を損
ねたりするおそれがある。
【0008】(5) 野菜を順に次工程の洗浄籠内へ移
し換える方式であるため、野菜の種類によって、一部の
洗浄工程を時間短縮したり、不要な洗浄工程を省略した
りすることができない。
【0009】(6) 洗浄籠が各洗浄槽内に回動可能に
配設されているため、洗浄籠の清掃等のメンテナンスが
面倒である。この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、野菜などの食品を移し換えることなく1つの収容籠
に収容したままの状態で、複数工程の洗浄を順に行うこ
とができて、移し換えにより食品に傷みが生じるのを防
止することができる食品洗浄機を提供することにある。
【0010】この発明の他の目的は、食品の搬入及び搬
出を同一箇所で行うことができて、作業人員を削減する
ことができる食品洗浄機を提供することにある。この発
明の他の目的は、食品の搬入及び搬出に際して、食品を
収容するための別の容器を必要とせず、洗浄時の収容籠
に収容したままの状態で搬入出することができる食品洗
浄機を提供することにある。
【0011】この発明の他の目的は、洗浄槽での洗浄時
間内であれば、いつでも収容籠の搬入を行うことがで
き、収容籠の搬入確認に基づき、搬送サイクルに合わせ
て収容籠を移動経路へ自動的に搬入して、そのまま洗浄
動作を自動的に続行することができ、作業性を向上でき
る食品洗浄機を提供することにある。
【0012】この発明の他の目的は、複数工程の洗浄を
食品に応じた最適な所要時間でそれぞれ独立して行うこ
とができる食品洗浄機を提供することにある。この発明
の他の目的は、食品の種類によって、一部の洗浄工程を
時間短縮したり、不要な洗浄工程を省略したりすること
ができる食品洗浄機を提供することにある。
【0013】この発明の他の目的は、収容籠の清掃等の
メンテナンスを容易に行うことができる食品洗浄機を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1においては、野菜などの食品を収容した
収容籠を環状の移動経路に沿って一方向に移動させる移
動機構と、その移動機構の移動経路に対応して移動経路
の下部に配置された複数の洗浄槽と、各洗浄槽に対応し
て設けられ、移動機構により収容籠が所定の洗浄槽と対
向する位置まで移動されたときに、その収容籠を洗浄槽
内の洗浄位置に下降させる昇降機構とを備えたものであ
る。
【0015】請求項2においては、請求項1において、
移動機構は、水平回転される一対のスプロケットと、そ
れらのスプロケット間に掛装された無端状のチェーン
と、そのチェーンとともに移動するようにチェーンに所
定間隔おきに連結され、収容籠を吊下するハンガーとを
有するものである。
【0016】請求項3においては、請求項2において、
ハンガーは互いに離間して設けられた一対のハングを2
組有し、収容籠は各組のハングと係合される一対の把手
を有し、各把手はその中間部に一対のハングの離間幅と
対応する幅の係合部を備えるとともに、その係合部の両
端から斜め下方へ向かう斜状部を備え、各ハングの先端
を把手の係合部と係合するようにほぼV字状に形成した
ものである。
【0017】請求項4においては、請求項1〜3のいず
れかにおいて、昇降機構は、収容籠を支持した状態で洗
浄槽の内部と、その上方との間を昇降可能に配置された
リフトである。
【0018】請求項5においては、請求項4において、
リフトは、収容籠を洗浄槽内に浸漬させる下降位置と、
収容籠を洗浄槽から引き上げ待機させる中間位置と、収
容籠を移動機構との間で受渡しするための上昇位置との
3位置に割り出されるものである。
【0019】請求項6においては、請求項5において、
洗浄時、リフトは下降位置と中間位置との間で昇降運動
を複数回行うものである。請求項7においては、請求項
1〜6のいずれかにおいて、移動機構の移動経路に収容
籠を搬入するための搬入部と、移動経路から収容籠を搬
出するための搬出部とが共通の1箇所に配置されている
ものである。
【0020】請求項8においては、請求項1〜6のいず
れかにおいて、移動機構の移動経路に収容籠を搬入する
ための搬入部と、移動経路から収容籠を搬出するための
搬出部とが移動経路の一端側に隣接配置されているもの
である。
【0021】請求項9においては、請求項7または8に
おいて、昇降機構は搬入部及び搬出部にも対応して設け
られ、その昇降機構は、収容籠を搬入出する搬入出手段
との間で収容籠を受け渡しするための下降待機位置と、
移動機構との間で収容籠を受渡しするための上昇位置と
の少なくとも2位置に割り出されるものである。
【0022】請求項10においては、請求項9におい
て、搬入部において、収容籠の搬入完了を検知する搬入
検知手段を設け、この搬入検知手段により収容籠の搬入
が確認された状態で、移動機構の搬送サイクルに同期し
て搬入部の昇降機構が動作されるものである。
【0023】請求項11においては、請求項1〜10の
いずれかにおいて、洗浄槽は、粗洗い槽とすすぎ洗い槽
とを有し、すすぎ洗い槽のオーバーフロー水が粗洗い槽
に供給されるように、両洗い槽をその最高水位を異なら
せて互いに連通したものである。
【0024】請求項12においては、請求項1〜11の
いずれかにおいて、洗浄槽は、洗浄後の食品を冷却する
ための冷水槽を含み、洗浄する食品に応じて予め設定さ
れた冷却温度に基づいて、上記冷水槽の温度を制御する
制御手段を設けたものである。
【0025】請求項13においては、請求項1〜11の
いずれかにおいて、洗浄槽は、洗剤で食品を洗浄するた
めの洗剤洗い槽を含み、洗浄する食品に応じて予め設定
された洗剤濃度に基づいて、上記洗剤洗い槽の洗剤濃度
を制御する制御手段を設けたものである。
【0026】請求項14においては、請求項1〜11の
いずれかにおいて、洗浄槽は、食品を滅菌消毒するため
の滅菌槽を含み、洗浄する食品に応じて予め設定された
滅菌剤濃度に基づいて、上記滅菌槽の滅菌剤濃度を制御
する制御手段を設けたものである。
【0027】請求項15においては、請求項1〜11の
いずれかにおいて、洗浄する食品に応じて予め設定され
た各洗浄槽における洗浄時間に基づいて、各洗浄槽に対
応する昇降機構を制御する制御手段を設けたものであ
る。
【0028】
【作 用】請求項1においては、野菜などの食品を収容
した収容籠が移動経路内にその一部から搬入され、移動
機構により環状の移動経路に沿って一方向に移動され
て、複数の洗浄槽に順に対向配置される。収容籠が各洗
浄槽と対向する位置まで移動されるごとに、移動機構の
動作が停止されて、収容籠が昇降機構により各洗浄槽内
の洗浄位置に下降される。その後、各洗浄槽内におい
て、野菜が収容籠に収容されたままの状態で、粗洗い、
洗剤洗い、滅菌、水洗い等の異なった洗浄が順に行われ
る。そして、全洗浄が終了して、収容籠が搬入箇所まで
周回移動されたとき、その収容籠が移動経路外に搬出さ
れる。
【0029】請求項2においては、一対のスプロケット
の回転により、チェーンが走行され、それとともに移動
するようにハンガーが移動して、ハンガーに吊下された
収容籠が移動される。
【0030】請求項3においては、ハンガーの2組のハ
ングが収容籠の一対の把手に確実に係合され、収容籠は
安定した状態で確実に吊下支持される。請求項4におい
ては、リフトの昇降により収容籠が洗浄槽に対して出し
入れされる。
【0031】請求項5においては、リフトは、下降位置
において収容籠を洗浄槽内に浸漬させ、中間位置におい
て収容籠を洗浄槽から引き上げ待機させ、上昇位置にお
いて収容籠を移動機構との間で受渡しする。
【0032】請求項6においては、洗浄時、リフトの下
降位置と中間位置との間での昇降運動により、収容籠は
洗浄槽内への浸漬及び水切りを繰り返され、それによっ
て洗浄が効果的に行われる。
【0033】請求項7においては、収容籠の搬入と搬出
とを1箇所で容易に行うことができる。請求項8におい
ては、収容籠の搬入と搬出とを隣接した位置で容易に行
うことができる。
【0034】請求項9においては、昇降機構は、下降待
機位置において、搬入出手段との間で収容籠の受け渡し
を行い、上昇位置において、移動機構との間で収容籠の
受け渡しを行う。
【0035】請求項10においては、搬入部において、
昇降機構に対する収容籠の搬入完了が確認された状態
で、搬送サイクルに同期して自動的に昇降機構が動作さ
れて、搬入部の収容籠が移動機構の移動経路に搬入され
る。このため、作業者が搬入部に常時ついていなくと
も、搬送サイクルに合わせて収容籠が移動経路へ自動的
に搬入されて、そのまま洗浄動作が自動的に続行され、
作業性が向上される。
【0036】請求項11においては、常時、すすぎ洗い
槽のオーバーフロー水が粗洗い槽に回収されるため、す
すぎ洗い槽の水は少しずつ入れ換えられるとともに、節
水ができる。
【0037】請求項12においては、冷水槽内の冷却温
度が洗浄する食品に適した温度に保持される。請求項1
3においては、洗浄水の洗剤濃度が洗浄する食品に適し
た値に保持される。
【0038】請求項14においては、洗浄水の滅菌剤の
濃度が洗浄する食品に適した値に保持される。請求項1
5においては、食品に応じて各槽における洗浄時間が最
適に制御される。
【0039】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、図面に基づい
て説明する。図1〜図4に示すように、下部フレーム1
1は床面上に設置され、その上面には複数の支柱12を
介して環状の上部フレーム13が固定されている。移動
機構14は上部フレーム13上に配設され、野菜類や魚
介類等の生鮮食品15を収容した上面が開口する収容籠
16を、上部フレーム13に沿う環状の移動経路に沿っ
て、図3の反時計方向に周回移動させる。搬入出部17
は移動経路の一端側下方に設けられている。この搬入出
部17にはその下部に搬入出手段としての一対のローラ
コンベア34が配設され、そのローラコンベア34は食
品15を収容した収容籠16を移動経路内に搬入すると
ともに、移動経路から外部へ搬出する。なお、収容籠1
6に収容された食品15の上には必要に応じて落とし蓋
79が置かれ、後述する洗浄時において食品15が収容
籠16内で浮き上がるのを防止している。
【0040】複数の洗浄槽18A〜18Fは前記移動機
構14の移動経路と対応するように、下部フレーム11
上に配設されている。そして、この実施例では、第1洗
浄槽18Aにおいて第1粗洗い、第2洗浄槽18Bにお
いて第2粗洗い、第3洗浄槽18Cにおいて洗剤洗いが
行われる。さらに、第4洗浄槽18Dにおいて滅菌消
毒、第5洗浄槽18Eにおいてすすぎ水洗い、第6洗浄
槽18Fにおいて冷却が行われる。また、第6洗浄槽1
8Fに隣接して水切り部18Gが設けられ、この水切り
部18Gにおいて水切りが行われる。この水切り部18
Gから搬入出部17にかけての部分、及び第3洗浄槽1
8Cと第4洗浄槽18Dとの間の部分に位置するよう
に、水受けパン80が下部フレーム11に固定されてい
る。
【0041】昇降機構19は前記搬入出部17及び各洗
浄槽18A〜18Fに対応して、上部フレーム13に配
設されている。そして、食品15を収容した収容籠16
が搬入出部17にて移動経路内に搬入されたとき、収容
籠16が昇降機構19により上昇されて移動機構14に
受け渡される。また、収容籠16が移動機構14により
所定の洗浄槽18A〜18Fと対向する位置まで移動さ
れたとき、その収容籠16が昇降機構19により洗浄槽
18A〜18F内の洗浄位置に下降される。さらに、収
容籠16が移動機構14により水切り部18Gに移動さ
れたとき、その位置で水切りがなされ、さらに搬入出部
17まで周回移動されたとき、その収容籠16が昇降機
構19により下降されて、ローラコンベア34上に受け
渡される。
【0042】次に、前述した各機構について詳細に説明
する。まず、前記移動機構14について説明すると、図
1〜図4に示すように、一対のスプロケット21は回転
軸22を介して上部フレーム13の上面両側に水平回転
可能に支持され、両スプロケット21間には無端状の移
動用チェーン23が掛装されている。移動用モータ24
はブラケット25を介して上部フレーム13上に配設さ
れ、このモータ24の回転により、スプロケット26,
27及び伝達用チェーン28を介して一方の回転軸22
が回転される。これにより、スプロケット21を介して
移動用チェーン23が図3の反時計方向に周回移動され
る。
【0043】複数(本実施例では8つ)の台車29は各
一対のキャスタ30を介して前記上部フレーム13上に
移動可能に支持され、移動用チェーン23に対し洗浄槽
18A〜18Fの配列ピッチと同一ピッチで連結されて
いる。ハンガー31は各台車29の下部に垂設され、互
いに離間して設けられた左右一対のハング31aを前後
に2組有している。各ハング31aの下端にはほぼV字
状をなすフック32が形成されている。そして、図2に
鎖線で示すように、昇降機構19により収容籠16が上
昇位置に上昇された状態で、移動用チェーン23により
台車29が所定量前進移動されると、ハンガー31の4
個のフック32が鎖線位置から実線位置に移動されて、
収容籠16の一対の把手33に挿入される。この状態
で、昇降機構19により収容籠16が下降し始めると、
その途中で収容籠16の把手33がハンガー31のフッ
ク32と係合され、収容籠16はハンガー31に受け渡
されて吊下支持される。
【0044】尚、図1及び図4に示すように、収容籠1
6の各把手33は、その中間部に左右一対のハング31
aの離間幅と対応する幅の水平状の係合部33aを備え
るとともに、その係合部33aの両端から斜め下方へ向
かう斜状部33bを備えている。このため、収容籠16
の把手33はハンガー31のフック32との係合状態で
は、左右にずれ動いたりすることなく一定位置を保持さ
れる。しかも、ハンガー31のフック32はほぼV字状
をなしている。従って、ハンガー31に収容籠16を吊
下した状態で、その収容籠16が前後に動いたり傾いた
り不用意に外れたりするようなこともなく、収容籠16
は安定した状態で確実に吊下支持される。
【0045】次に、前記搬入出部17の構成について説
明すると、図2〜図4に示すように、一対のローラコン
ベア34は下部フレーム13の一側前部から前方へ平行
に延長配置されている。そして、洗浄前の食品15を収
容した収容籠16が、このローラコンベア34により移
動機構14の移動経路内の下方位置に搬入される。ま
た、洗浄後の食品15を収容した収容籠16が、このロ
ーラコンベア34により移動機構14の移動経路内の下
方位置から外部に搬出される。この搬入出動作は、洗浄
槽18A〜18Fでの洗浄時間内に行われる。
【0046】次に、前記洗浄槽18A〜18Fについて
説明すると、図5に示すように、給水管35は第1〜第
6洗浄槽18A〜18Fに接続され、メインバルブ36
及び給水バルブ37の開放時に、この給水管35を通し
て各第1〜第6洗浄槽18A〜18Fへそれぞれ水が供
給される。排水管38は第1〜第6洗浄槽18A〜18
Fに接続され、排水バルブ39の開放時に、この排水管
38を通して各第1〜第6洗浄槽18A〜18F内から
水が排出される。
【0047】図5及び図6に示すように、連通管81は
前記第5洗浄槽18Eと第1洗浄槽18Aとの間に接続
され、両洗浄槽18E,18Aを常時連通している。第
1洗浄槽18Aの最高水位が第5洗浄槽18Eの最高水
位より高さHだけ低くなるように、各洗浄槽18A,1
8Eの壁面高さが設定されている。そして、洗浄時に
は、前記給水管35を通して第5洗浄槽18E内に水が
少量ずつ常時供給される。このとき、第5洗浄槽18E
内の水位が最高水位を越えてオーバーフローした場合に
は、そのオーバーフロー分の水が連通管81を通して第
1洗浄槽18A内に逃がされて第1粗洗いに使用され
る。また、第1洗浄槽18Aにおいてオーバーフローし
た水は、前記排水管38を通して排出される。
【0048】回収管40は前記連通管81と同じく、第
5洗浄槽18Eと第1洗浄槽18Aとの間に接続され、
この回収管40中には排水バルブ41、電磁バルブ4
2、ポンプ43及び給水バルブ44が介装されている。
レベルセンサ45は第5洗浄槽18Eに装設されてい
る。そして、各バルブ41,42,44の開放状態でポ
ンプ43のモータ43aが駆動されたとき、第5洗浄槽
18E内ですすぎ水洗いに使用された水が回収され、回
収管40を通して第1洗浄槽18A内に供給されて第1
粗洗いに使用される。このとき、レベルセンサ45の検
出に基づき、第5洗浄槽18E内の水位が最低限界水位
になった場合には、電磁バルブ42が閉じられるととも
にポンプ43のモータ43aが停止され、給水バルブ3
7が開放動作されて、第5洗浄槽18E内に清浄水が補
給されるようになっている。なお、この上述した回収管
40を通しての第5洗浄槽18Eから第1洗浄槽18A
への水の供給は、ポンプモータ43aが定期的に駆動さ
れることにより行われる。
【0049】図5に示すように、洗剤供給管46は前記
第3洗浄槽18Cと洗剤供給源47との間に接続され、
この洗剤供給管46中にはポンプ48及びバルブ49が
介装されている。濃度センサ50は第3洗浄槽18Cに
装設されている。そして、第3洗浄槽18Cにおける洗
剤洗いに際して、洗剤濃度が洗浄する食品に応じて予め
設定された所定値以下になったとき、この濃度センサ5
0の検出に基づき、ポンプ48のモータ48aが駆動さ
れるとともに、バルブ49が開放され、洗剤供給源47
から洗剤供給管46を通して第3洗浄槽18C内に洗剤
が所定の濃度になるように所定量ずつ補給される。
【0050】滅菌剤供給管51は前記第4洗浄槽18D
と滅菌剤供給源52との間に接続され、この滅菌剤供給
管51中にはポンプ53及びバルブ54が介装されてい
る。濃度センサ55は第4洗浄槽18Dに装設されてい
る。そして、第4洗浄槽18Dにおける滅菌消毒に際し
て、滅菌剤濃度が洗浄する食品に応じて予め設定された
所定値以下になったとき、この濃度センサ55の検出に
基づき、ポンプ53のモータ53aが駆動されるととも
に、バルブ54が開放され、滅菌剤供給源52から滅菌
剤供給管51を通して第4洗浄槽18D内に滅菌剤が所
定の濃度になるように所定量ずつ補給される。
【0051】冷水供給管56は冷水槽としての前記第6
洗浄槽18Fと冷水供給源57との間に接続され、この
冷水供給管56中にはポンプ58及びバルブ59が介装
されている。温度センサ60は第6洗浄槽18Fに装設
されている。そして、第6洗浄槽18Fにおける冷却に
際して、水温が洗浄する食品に応じて予め設定された所
定値以上になったとき、この温度センサ60の検出に基
づき、ポンプ58のモータ58aが駆動されるととも
に、バルブ59が開放され、冷水供給源57から冷水供
給管56を通して第6洗浄槽18F内に所定の温度にな
るまで冷水が供給される。
【0052】次に、前記昇降機構19について説明する
と、図1〜図4に示すように、複数の案内板61は搬入
出部17及び各洗浄槽18A〜18Fに対応して起立配
置されている。側面形ほぼL字状をなす複数のリフト6
2は複数のガイドローラ63を介して各案内板61の外
面に昇降可能に支持され、その上面に収容籠16を載置
支持するようになっている。各洗浄槽18A〜18Fに
対応するリフト62は、その載置面上の前後左右端に、
収容籠16の下部側面と当接可能に対向してその収容籠
16をリフト62上の所定位置に位置規制するためのス
トッパ62aが突設されている。
【0053】複数の回転軸64は前記各リフト62に対
応して上部フレーム13の下面に回転可能に支持され、
それらの両端には一対のスプロケット65が固定されて
いる。各一対の昇降用チェーン66はスプロケット65
にそれぞれ掛装され、それらの一端にはリフト62が連
結されるとともに、他端にはカウンタウェイト67が取
り付けられている。複数の昇降用モータ68は上部フレ
ーム13の下面に配設され、このモータ68にて回転軸
64が回転されることにより、スプロケット65及びチ
ェーン66を介してリフト62が上昇または下降され
る。
【0054】洗浄槽18A〜18Fと対応する昇降機構
19については、前記昇降用モータ68によるリフト6
2のリフト量が3段階に設定されている。即ち、リフト
62は、収容籠16を洗浄槽18A〜18F内に浸漬さ
せる下降位置と、収容籠16を洗浄槽18A〜18Fか
ら引き上げ待機させる中間位置と、収容籠16を移動機
構14のハンガー31との間で受渡しするための上昇位
置との3位置に割り出されるようになっている。また、
各洗浄槽18A〜18Fにおける食品15の洗浄は、洗
浄する食品に応じてそれぞれに予め設定された時間行わ
れる。食品15の洗浄中は、移動機構14の全てのハン
ガー31は、図2に実線で示すような吊り下げ可能な位
置よりも鎖線で示すような所定量後方に退避した位置に
移動された状態で停止されている。このとき、搬入出部
17においては、洗浄すべき食品15を収容した収容籠
16の搬入が行われる。
【0055】搬入出部17におけるリフト62の載置面
は、一対のローラコンベア34間を上下方向に通過可能
な幅に形成され、収容籠16の搬入出時はローラコンベ
ア34より下方に退避した下降待機位置に保持されてお
り、この状態で、ローラコンベア34上に沿って収容籠
16が搬入される。また、このリフト62の載置面に
は、搬入方向の後端側において、ローラコンベア34に
沿って収容籠16が搬入されたとき、収容籠16の下部
側面に当接してその収容籠16を所定の搬入位置に位置
決めするためのストッパ62bが上方に向かって突設さ
れている。従って、収容籠16は、ローラコンベア34
の上面より上方へ突出された前記ストッパ62bに当接
するまで搬入送りされる。このとき、搬入出部17の固
定部に配置された搬入検知手段としての光電センサ82
により収容籠16が検出され、その検出に基づき収容籠
16の搬入完了が確認される。このとき、収容籠16の
搬入完了が、ランプ表示等で作業者に報知される。
【0056】また、収容籠16の搬入完了が確認された
状態で、作業者が仮にその場を離れていたとしても、全
洗浄槽18A〜18Fでの洗浄完了と同時に、各洗浄槽
18A〜18Fに対応するリフト62とともに、搬入出
部17においてもリフト62が自動的に上昇を開始され
る。このリフト62の上昇によって、収容籠16がロー
ラコンベア34上からリフト62上に載り移され、移動
機構14のハンガー31と係合可能な上昇位置まで上昇
される。その後、ハンガー31が所定量前進されること
によって、ハンガー31のフック32が収容籠16の把
手33に挿入され、この位置でリフト62が下降するこ
とによって、収容籠16がリフト62からハンガー31
に受け渡される。このとき、収容籠16が多少位置ずれ
していたとしても、把手33の斜状部33bとV字状の
フック32にて、収容籠16は前後左右に位置矯正され
て、適正に吊下される。収容籠16がハンガー31に受
け渡された後、リフト62は前記中間位置にまで下降さ
れる。次に、ハンガー31に受け渡された収容籠16
は、移動機構14によって第1洗浄槽18Aと対向する
位置にまで移動される。
【0057】各収容籠16が洗浄槽18A〜18Fと対
向する位置に移動された状態で、各洗浄槽18A〜18
Fと対応するリフト62が中間位置から上昇位置へ上昇
されて、収容籠16を持ち上げるようにハンガー31か
ら受け取る。続いて、ハンガー31が移動機構14によ
って所定量後退され、収容籠16の把手33から離れる
方向に移動される。その後、リフト62が下降されて、
収容籠16が洗浄槽18A〜18F内に浸漬される。こ
のとき、搬入出部17においては、全工程の洗浄を終
え、水切り部18Gにて水切りされて移動されてきた収
容籠16が、リフト62の中間位置から上昇位置への上
昇によってハンガー31からリフト62上へ受け取ら
れ、リフト62は下降待機位置へ下降する。この下降の
途中で収容籠16はローラコンベア34上に移し替えら
れ、このコンベア34によって外部へ搬出される。その
後、次の洗浄すべき食品15を収容した収容籠16をコ
ンベア34上に載せ、搬入出部17の所定位置にセット
しておく。各洗浄槽18A〜18Fでは、それぞれの設
定時間内の洗浄の終了によってそれぞれのリフト62が
上昇される。
【0058】そして、各洗浄槽18A〜18Fと対応す
るリフト62が下降位置から上昇されたときには、収容
籠16が洗浄槽18A〜18F内の洗浄位置から取り出
されて、洗浄の設定時間に応じて中間位置または直接上
昇位置へ上昇される。つまり、洗浄時間が最長に設定さ
れた洗浄槽と対応するリフト62のみは、洗浄の終了に
伴い直接上昇位置へ上昇され、それ以外の洗浄槽と対応
するリフト62は洗浄の終了に伴い中間位置へ上昇され
た後、洗浄時間が最長の洗浄槽と対応するリフト62と
ともに一斉に上昇位置へ上昇される。全工程での洗浄が
終了し、全リフト62が上昇位置へ移動されると、この
位置で、移動機構14によりリフト62が所定量前進さ
れ、ハンガー31が収容籠16の把手33の下方へ位置
され、その後、リフト62の下降によって収容籠16が
再びハンガー31に吊下される。
【0059】次に、前記のように構成された食品洗浄機
の制御回路について説明すると、図7に示すように、C
PU(中央処理装置)71にはROM(リードオンリメ
モリ)72及びRAM(ランダムアクセスメモリ)73
が接続されている。ROM72には食品洗浄機全体の上
述したような動作を制御するためのプログラムが記憶さ
れている。RAM73には、例えば図8に示すように、
食品の種類に応じた洗浄条件としての洗剤濃度、滅菌剤
濃度、冷却温度及び各洗浄槽18A〜18Fにおける洗
浄時間の設定データが記憶された洗浄条件データテーブ
ルが設けられている。CPU71、ROM72及びRA
M73は、制御手段を構成している。
【0060】操作パネル74は前記CPU71に接続さ
れ、この操作パネル74から洗浄する食品の種類を選択
指示することにより、RAM73内の洗浄条件データテ
ーブルから該当する洗浄条件データが読み出されて、C
PU71に送られるようになっている。また、CPU7
1には濃度センサ50,55、レベルセンサ45及び温
度センサ60が接続され、これらのセンサからCPU7
1に検出信号が入力される。さらに、CPU71には移
動用モータ24、昇降用モータ68、ポンプモータ43
a,48a,53a,58a及び電磁バルブ42が駆動
回路75〜78を介して接続され、それらに対してCP
U71から駆動信号及び停止信号が出力される。
【0061】次に、前記のように構成された食品洗浄機
について動作を説明する。さて、この食品洗浄機におい
ては、図2に示すように、搬入出部17と対応する昇降
機構19のリフト62が下降待機位置に配置された状態
で、搬入出部17のローラコンベア34により、食品1
5を収容した収容籠16が移動機構14の移動経路内に
搬入される。その後、全洗浄槽18A〜18Fでの洗浄
終了に同期して、全リフト62が一斉に上昇位置に上昇
され、収容籠16が移動機構14のハンガー31と係合
可能な位置まで上昇される。この状態で、移動機構14
のハンガー31が所定量前進移動されて、収容籠16の
把手33の下方に位置されると、次にリフト62が下降
されて収容籠16を下降させることにより、収容籠16
がハンガー31に係合支持される。リフト62はそのま
ま中間位置まで下降して待機する。ハンガー31は収容
籠16を吊下した状態で、環状の移動経路に沿って図3
の反時計方向に移動される。この場合、各ハンガー31
は一対のスプロケット26,27間のチェーン28によ
って一斉に移動されるので、駆動源は1個のモータ24
でよく、構成が簡単である。
【0062】そして、収容籠16が最初の洗浄工程の洗
浄槽、例えば第1洗浄槽18Aと対向する位置まで移動
されると、ハンガー31の移動が停止される。その後、
第1洗浄槽18Aと対応する昇降機構19のリフト62
が、待機している中間位置から上昇位置まで上昇され
て、収容籠16を持ち上げ、この状態で、モータ24は
逆回転され、ハンガー31を所定量後退させ、その位置
に停止させる。次に、リフト62が収容籠16を載置し
た状態で下降位置まで下降され、収容籠16を第1洗浄
槽18A内に浸漬させる。第1洗浄槽18Aにおいて、
設定された洗浄時間、収容籠16内の食品15に対し第
1粗洗いが行われる。この洗浄時、リフト62は下降位
置と中間位置との間で昇降運動を複数回行う。これによ
って、収容籠16内の食品15は、単に第1洗浄槽18
A内に浸漬されるだけの場合と比較して、効果的に洗浄
される。
【0063】この第1粗洗いの終了後に、リフト62が
下降位置から上昇され、収容籠16が第1洗浄槽18A
内から取り出される中間位置にて待機する。この場合、
洗浄時間が他の洗浄槽に対し最長時間に設定されていれ
ば、中間位置を通過して上昇位置まで直接上昇移動され
る。つまり、洗浄時間が最長である洗浄槽から収容籠1
6が上昇位置まで直接上昇されるのと同時に、既に洗浄
を終了した他の洗浄槽に対応するリフト62が中間位置
から一斉に上昇位置まで上昇される。そして、ハンガー
31が所定量前進移動され、この状態で各リフト62が
中間位置まで下降される。この途中で収容籠16はハン
ガー31に受け渡されて吊下支持される。この状態で、
ハンガー31が所定ピッチ周回前進移動されると、収容
籠16が移動経路に沿って移動される。
【0064】以上のように、収容籠16を移動させる機
構と、昇降させる機構とが別々であるため、それらの機
構の構成が複雑になることがない。以下、洗浄条件デー
タに従って収容籠16が、移動機構14により第2洗浄
槽18B〜第6洗浄槽18Fの内の所定の洗浄槽と対向
する位置まで移動されるとともに、それらの位置におい
て昇降機構19により洗浄位置に下降される。そして、
各洗浄槽18B〜18F内において、食品15が収容籠
16によって、第2粗洗い、洗剤洗い、滅菌消毒、すす
ぎ水洗い、冷却等の異なった洗浄が順に行われる。な
お、冷却は、食品を冷水に浸すことにより、その食品の
歯ごたえを良くするものである。さらに、水切り部18
Gでは、収容籠16がハンガー31に吊下された状態の
まま、次の搬送までの間水切りがなされる。
【0065】また、収容籠16は、各槽18A〜18F
と対向する位置で、リフト62の下降位置と中間位置と
の間での複数回の昇降動作により、槽18A〜18F内
への浸漬及び水切りを繰り返され、それによって洗浄が
効果的に行われる。
【0066】このように全工程の洗浄が終了した収容籠
16が搬入出部17まで周回移動されると、その搬入出
部17における昇降機構19のリフト62が中間位置か
ら上昇位置へ上昇され、ハンガー31の所定量後退の後
に下降待機位置まで下降される。これにより、洗浄を終
了した収容籠16が、移動機構14のハンガー31から
外されてローラコンベア34上に受け渡され、そのロー
ラコンベア34によって移動機構14の移動経路外に搬
出される。
【0067】以上のように、この実施例の食品洗浄機に
おいては、食品15を1つの収容籠16に収容したまま
の状態で、複数工程の洗浄を順に行うことができる。従
って、食品を各洗浄工程において順に移し換えるように
した従来構成とは異なり、移し換えによって食品に傷み
が生じるのを防止することができる。
【0068】また、この実施例では、食品15を収容し
た収容籠16の搬入及び搬出を、移動機構14の移動経
路の一部に設けられた搬入出部17において、同一箇所
で容易に行うことができる。従って、食品15の搬入及
び搬出に要する作業人員を削減することができる。
【0069】さらに、この実施例では、搬入出部17に
おいて、光電センサ82による収容籠16の検出に基づ
き、収容籠16の搬入完了が確認される。そして、この
状態で、移動機構14の搬送サイクルに同期して、搬入
出部17のリフト62が上昇されて、そのリフト62上
の収容籠16が移動機構14の移動経路に搬入される。
このため、洗浄槽18A〜18Fでの洗浄時間内であれ
ば、いつでも収容籠16の搬入を行うことができ、作業
者が搬入出部17に常時ついていなくとも、収容籠16
の搬入確認に基づき、搬送サイクルに合わせて移動経路
に対する収容籠16の搬入を自動的に容易に行うことが
できる。従って、搬送サイクルに合わせて収容籠16を
移動経路へ自動的に搬入して、そのまま洗浄動作を自動
的に続行することができ、作業性を向上できる。
【0070】しかも、この実施例においては、食品15
を洗浄時と同一の収容籠16に収容したままの状態で搬
入及び搬出することができる。従って、食品15の搬入
出時に別の容器を必要とせず、その搬入出作業を容易に
行うことができる。また、この実施例では、各洗浄工程
において昇降機構19により収容籠16の昇降が独立し
て行われるため、食品15の種類によって、洗浄時間を
短縮したり、延長したりすることが可能になる。加え
て、リフト62の下降を行わなければ、不要な洗浄工程
を省略することができる。従って、食品15の種類に適
した洗浄条件データを設定することができる。そして、
このような条件データを設定すれば、食品を傷めること
く、短時間で効果的な洗浄を能率よく行うことができ
る。
【0071】さらに、この実施例においては、食品15
を収容する収容籠16が、各洗浄槽18A〜18Gに装
着されることなく独立して構成されているため、その収
容籠16の清掃等のメンテナンスを容易に行うことがで
きる。
【0072】しかも、洗剤洗い槽18C、滅菌槽18D
においては、それぞれセンサ50、55により洗剤及び
滅菌消毒剤の濃度管理が行われるため、少ない量の洗剤
及び滅菌消毒剤で効果的な洗浄及び滅菌消毒が行われ
る。加えて、冷却槽18Fにおて冷却水の温度管理が行
われるため、例えば洗浄後の野菜等は歯ごたえのよい美
味しいものとなる。
【0073】さらに、すすぎ水洗い槽18Eでのオーバ
ーフロー水が、第1粗洗い槽18Aに供給されて、再度
使用されるため、水を有効利用できる。すすぎ水洗いに
使用された水はほとんど汚れていないため、粗洗いに使
用しても問題ない。
【0074】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (1) ハンガー31を昇降可能に構成すること。この
ように構成すれば、リフト62を含む昇降機構が不要と
なる。
【0075】(2) 洗浄槽18A〜18F内に、洗浄
水を食品に対して洗浄のために噴射するシャワーを設け
ること。その構成としては、例えば図5に鎖線で示すよ
うに、洗浄槽18A〜18F(図面では第1洗浄槽18
Aのみに対応して示す)内の水をシャワー用のポンプ8
3で汲み上げて、槽18A〜18F内に噴射するように
すればよい。
【0076】(3) 洗浄槽18A〜18Fの組み合わ
せ構成を変更すること。例えば粗洗い槽を1槽にした
り、滅菌槽18Dを省略したりすること。 (4) 水切り部18Gに更に洗浄槽及びリフトを設
け、洗浄工程を追加すること。
【0077】(5) 水切り部18Gに搬出用コンベア
を設置するとともにリフトを設けて、搬出部を構成し、
搬入出部17を搬入専用の搬入部とすること。即ち、収
容籠16の搬入及び搬出を、移動機構14の移動経路の
一端側に隣接配置すること。このようにしても、収容籠
16の搬入及び搬出を、隣接した位置で容易に行うこと
ができ、食品15の搬入及び搬出に要する作業人員を削
減することができる。
【0078】(6) 洗剤洗い槽18C及び滅菌槽18
Dに濃度センサ50,55を設けることなく、代わりに
タイマーを用いて、定期的に洗剤や滅菌剤の補給を行う
ようにすること。
【0079】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、食品を移し換えることなく1つの収容籠に
収容したままの状態で、複数工程の洗浄を順に行うこと
ができて、移し換えにより食品に傷みが生じるのを防止
することができる。また、食品の搬入及び搬出を同一箇
所で行うことができて、作業人員を削減することができ
る。さらに、食品の搬入及び搬出に際して、食品を収容
するための別の容器を必要とせず、洗浄時の収容籠に収
容したままの状態で搬入出することができる。しかも、
食品の種類によって、一部の洗浄工程を時間短縮した
り、不要な洗浄工程を省略したりして、最適な洗浄工程
を設定できる。加えて、収容籠の清掃等のメンテナンス
を容易に行うことができる。
【0080】請求項2においては、一対のスプロケット
の回転により、チェーンが走行され、それとともに移動
するようにハンガーが移動して、ハンガーに吊下された
収容籠が移動されるため、収容籠の移動のための駆動機
構としてモータが1基でよく、構成が簡単である。
【0081】請求項3においては、ハンガーに収容籠を
吊下した状態で、その収容籠が傾いたり不用意に外れた
りすることなく、収容籠を安定した状態で確実に吊下支
持できる。
【0082】請求項4においては、移動機構とは別のリ
フトの昇降により収容籠が洗浄槽に対して出し入れされ
るため、構成を簡単にすることができる。請求項5にお
いては、リフトが3位置へ割り出し昇降されることによ
り、洗浄槽内への収容籠の浸漬、収容籠の洗浄槽からの
引き上げ待機、及び移動機構との間での収容籠の受け渡
しが容易かつ確実に行われる。
【0083】請求項6においては、洗浄時、リフトの昇
降運動により、収容籠は洗浄槽内への浸漬及び水切りを
繰り返され、それによって洗浄が効果的に行われる。請
求項7においては、収容籠の搬入と搬出とを、共通の1
箇所で容易に行うことができ、前記のように作業人員の
削減に寄与できる。
【0084】請求項8においては、収容籠の搬入と搬出
とを、隣接した位置で容易に行うことができ、前記と同
じく作業人員の削減に寄与できる。請求項9において
は、搬入出部における昇降機構が少なくとも2位置へ割
り出し昇降されることにより、搬入出手段との間での収
容籠の受け渡し、及び移動機構との間での収容籠の受け
渡しが容易かつ確実に行われる。
【0085】請求項10においては、洗浄槽での洗浄時
間内であれば、いつでも収容籠の搬入を行うことがで
き、収容籠の搬入確認に基づき、搬送サイクルに合わせ
て収容籠を移動経路へ自動的に搬入して、そのまま洗浄
動作を自動的に続行することができ、作業性を向上でき
る。
【0086】請求項11においては、すすぎ洗い槽での
オーバーフロー水が粗洗い槽に供給され、水の有効利用
が可能となる。請求項12においては、冷水槽内の冷却
温度が各種食品の冷却に適する温度に保持される。
【0087】請求項13においては、洗浄水の洗剤濃度
が各種食品の洗浄に適する値に保持され、洗剤の有効利
用が可能となる。請求項14においては、洗浄水の滅菌
剤の濃度が各種食品の滅菌消毒に適する値に保持され、
滅菌剤の有効利用が可能となる。
【0088】請求項15においては、食品に応じて各槽
における洗浄時間が最適に制御され、食品を傷めず、効
率的な洗浄が可能となる。その結果、丸ごと或いはカッ
トされた野菜に限らず果物や魚介類等、洗浄できる食品
の種類として、幅広い対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の食品洗浄機の一実施例を示す右側
断面図。
【図2】 その食品洗浄機を縮小して示す正面図。
【図3】 同じく食品洗浄機の要部破断平面図。
【図4】 同じく食品洗浄機の左側断面図。
【図5】 この食品洗浄機の配管構成を示す構成図。
【図6】 第1洗浄槽と第5洗浄槽との配管接続構成を
示す概略断面図。
【図7】 食品洗浄機の制御回路を示すブロック図。
【図8】 洗浄条件データを例示する説明図。
【符号の説明】
11…下部フレーム、13…上部フレーム、14…移動
機構、15…食品、16…収容籠、17…搬入出部、1
8A〜18G…洗浄槽、19…昇降機構、21…スプロ
ケット、23…移動用チェーン、24…移動用モータ、
29…台車、31…ハンガー、31…ハング、32…フ
ック、33…把手、33a…係合部、33b…斜状部、
34…搬入出手段を構成するローラコンベア、40…回
収管、50…濃度センサ、55…濃度センサ、60…温
度センサ、62…リフト、65…スプロケット、66…
昇降用チェーン、68…昇降用モータ、71…CPU、
72…ROM、73…RAM、81…連通管、82…搬
入検知手段としての光電センサ。(CPU71、ROM
72、RAM73は制御手段を構成する。)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野菜などの食品を収容した収容籠を環状
    の移動経路に沿って一方向に移動させる移動機構と、 その移動機構の移動経路に対応して移動経路の下部に配
    置された複数の洗浄槽と、 各洗浄槽に対応して設けられ、移動機構により収容籠が
    所定の洗浄槽と対向する位置まで移動されたときに、そ
    の収容籠を洗浄槽内の洗浄位置に下降させる昇降機構と
    を備えた食品洗浄機。
  2. 【請求項2】 移動機構は、水平回転される一対のスプ
    ロケットと、それらのスプロケット間に掛装された無端
    状のチェーンと、そのチェーンとともに移動するように
    チェーンに所定間隔おきに連結され、収容籠を吊下する
    ハンガーとを有する請求項1に記載の食品洗浄機。
  3. 【請求項3】 ハンガーは互いに離間して設けられた一
    対のハングを2組有し、収容籠は各組のハングと係合さ
    れる一対の把手を有し、各把手はその中間部に一対のハ
    ングの離間幅と対応する幅の係合部を備えるとともに、
    その係合部の両端から斜め下方へ向かう斜状部を備え、
    各ハングの先端を把手の係合部と係合するようにほぼV
    字状に形成した請求項2に記載の食品洗浄機。
  4. 【請求項4】 昇降機構は、収容籠を支持した状態で洗
    浄槽の内部と、その上方との間を昇降可能に配置された
    リフトである請求項1〜3のいずれかに記載の食品洗浄
    機。
  5. 【請求項5】 リフトは、収容籠を洗浄槽内に浸漬させ
    る下降位置と、収容籠を洗浄槽から引き上げ待機させる
    中間位置と、収容籠を移動機構との間で受渡しするため
    の上昇位置との3位置に割り出される請求項4に記載の
    食品洗浄機。
  6. 【請求項6】 洗浄時、リフトは下降位置と中間位置と
    の間で昇降運動を複数回行う請求項5に記載の食品洗浄
    機。
  7. 【請求項7】 移動機構の移動経路に収容籠を搬入する
    ための搬入部と、移動経路から収容籠を搬出するための
    搬出部とが共通の1箇所に配置されている請求項1〜6
    のいずれかに記載の食品洗浄機。
  8. 【請求項8】 移動機構の移動経路に収容籠を搬入する
    ための搬入部と、移動経路から収容籠を搬出するための
    搬出部とが移動経路の一端側に隣接配置されている請求
    項1〜6のいずれかに記載の食品洗浄機。
  9. 【請求項9】 昇降機構は搬入部及び搬出部にも対応し
    て設けられ、その昇降機構は、収容籠を搬入出する搬入
    出手段との間で収容籠を受け渡しするための下降待機位
    置と、移動機構との間で収容籠を受渡しするための上昇
    位置との少なくとも2位置に割り出される請求項7また
    は8に記載の食品洗浄機。
  10. 【請求項10】 搬入部において、収容籠の搬入完了を
    検知する搬入検知手段を設け、この搬入検知手段により
    収容籠の搬入が確認された状態で、移動機構の搬送サイ
    クルに同期して搬入部の昇降機構が動作される請求項9
    に記載の食品洗浄機。
  11. 【請求項11】 洗浄槽は、粗洗い槽とすすぎ洗い槽と
    を有し、すすぎ洗い槽のオーバーフロー水が粗洗い槽に
    供給されるように、両洗い槽をその最高水位を異ならせ
    て互いに連通した請求項1〜10のいずれかに記載の食
    品洗浄機。
  12. 【請求項12】 洗浄槽は、洗浄後の食品を冷却するた
    めの冷水槽を含み、洗浄する食品に応じて予め設定され
    た冷却温度に基づいて、上記冷水槽の温度を制御する制
    御手段を設けた請求項1〜11のいずれかに記載の食品
    洗浄機。
  13. 【請求項13】 洗浄槽は、洗剤で食品を洗浄するため
    の洗剤洗い槽を含み、洗浄する食品に応じて予め設定さ
    れた洗剤濃度に基づいて、上記洗剤洗い槽の洗剤濃度を
    制御する制御手段を設けた請求項1〜11のいずれかに
    記載の食品洗浄機。
  14. 【請求項14】 洗浄槽は、食品を滅菌消毒するための
    滅菌槽を含み、洗浄する食品に応じて予め設定された滅
    菌剤濃度に基づいて、上記滅菌槽の滅菌剤濃度を制御す
    る制御手段を設けた請求項1〜11のいずれかに記載の
    食品洗浄機。
  15. 【請求項15】 洗浄する食品に応じて予め設定された
    各洗浄槽における洗浄時間に基づいて、各洗浄槽に対応
    する昇降機構を制御する制御手段を設けた請求項1〜1
    1のいずれかに記載の食品洗浄機。
JP13202595A 1995-05-30 1995-05-30 食品洗浄機 Pending JPH08322532A (ja)

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