JP2008281849A - 光ファイバテープ心線 - Google Patents

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Abstract

【課題】1次被覆樹脂のヤング率を規定することにより、テープ心線の厚さを薄くした場合にもテープ心線の耐側圧性を維持し、かつテープ心線の挫屈を防止して、伝送損失の増加を防ぐことができる光ファイバテープ心線を提供する。
【解決手段】光ファイバテープ心線20は、複数本の光ファイバ40を並べて1次被覆樹脂41で被覆することで構成された1次テープユニット50を複数並べて2次被覆樹脂42で連結されており、光ファイバテープ心線の厚さは280μm以下であり、この1次被覆樹脂41のヤング率は、1100MPa以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバテープ心線に関し、特にテープ心線を薄くしても耐側圧特性と曲げ剛性が低下するのを防ぐ光ファイバテープ心線に関する。
光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバを平面状に並列に並べ、樹脂により一括被覆することで構成されている。光ファイバテープ心線は、一例として、螺旋状に設けられたスロット溝内に積層して実装され、テープスロット型ケーブルとして用いられる。
光ファイバテープ心線は、光ファイバテープ心線の接続や後分岐等のために、個々の光ファイバに分割される。その際の分離作業を容易にするためには、光ファイバテープ心線を一括被覆する紫外線硬化型樹脂のヤング率を小さくすることが望ましい。しかしながら、使用環境(通常、−30℃〜70℃)での伝送特性及び機械的特性を確保するために一括被覆する紫外線硬化型樹脂のヤング率をあまり小さくできず、ヤング率が600〜900MPa程度の紫外線硬化樹脂が一般的に用いられる。
光ファイバテープ心線の分離性を改善する手法として、特許文献1には、複数本の光ファイバを平面状に並列に整列させた状態で、23℃におけるヤング率が90〜100kg/mm2 (882〜981MPa)の紫外線硬化型樹脂により一括被覆してなる光ファイバテープ心線同士を、それらの対向部分を−30℃〜23℃におけるヤング率が0.15〜0.25kg/mm2 (1.5〜2.6MPa)の紫外線硬化型樹脂により連結し、更に前記連結した光ファイバテープ心線及び対向部分の周囲を23℃におけるヤング率が10〜50kg/mm2 (98〜490MPa)の紫外線硬化型樹脂により一括被覆した光ファイバテープ心線が提案されている。
特開2000―187138号公報
光ファイバケーブルの多心化・高密度化に伴い、光ファイバケーブルの小型軽量化が要求されてきており、テープスロット型ケーブルにおいても、ケーブル外径の細径化の検討がなされている。
光ファイバケーブルの細径化の要請に伴って、光ファイバテープ心線の厚さも薄くすることが要求されてきている。光ファイバテープ心線の厚さを薄く形成すると、テープ心線の耐側圧特性の低下や、曲げ剛性の低下によるテープ挫屈のため、テープ心線の伝送損失の増加が起きやすくなる。したがって、特許文献1に開示された光ファイバテープ心線を用いても伝送特性を維持することができない。
そこで、本発明は上記課題を解消するために、1次被覆樹脂のヤング率を規定することにより、テープ心線の厚さを薄くした場合にもテープ心線の耐側圧性を維持し、かつテープ心線の挫屈を防止して、伝送損失の増加を防ぐことができる光ファイバテープ心線を提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明の光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバを平面状に並行に並べて1次被覆樹脂で一括被覆することで構成された1次テープユニットを平面状に並行に複数並べて2次被覆樹脂で連結されている光ファイバテープ心線であって、前記光ファイバテープ心線の厚さが280μm以下であり、
前記1次被覆樹脂のヤング率は、1100MPa以上であることを特徴とする。
本発明の光ファイバテープ心線は、好ましくは前記複数の1次テープユニットの周囲の全周が、前記2次被覆樹脂により被覆されていることを特徴とする。
本発明の光ファイバテープ心線は、好ましくは前記複数の1次テープユニットの突き合わされる部分のみが、前記2次被覆樹脂により連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、1次被覆樹脂のヤング率を規定することにより、テープ心線の厚さを薄くした場合にもテープ心線の耐側圧性を維持し、かつテープ心線の挫屈を防止して、伝送損失の増加を防ぐことができる。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の光ファイバテープ心線が実装されたテープスロット型ケーブルの好ましい構造例を示す断面図である。
図1に示すテープスロット型ケーブル10は、一例として8心の光ファイバを有する8心テープ心線を実装しており、スロット11と、複数枚の光ファイバテープ心線20と、テンションバー12と、押え巻13と、シース14を有している。スロット11の中心部にはテンションバー12が配置されており、スロット11は複数のスロット溝30を有している。
複数のスロット溝30は、テンションバー12を中心として放射状に形成されている。各スロット溝30内には、一例として10枚の光ファイバテープ心線20が放射方向に沿って積層されている。スロット11の外周面には、押え巻13が配置されており、押え巻13はテープ心線20がスロット溝30から出ないようにしている。シース14は例えばポリエチレンにより形成されており、押え巻13の外周面を覆っている。
なお、図1に示すテープスロット型ケーブル10では、複数のテープ心線20を実装するスロット溝30が、ケーブル10の軸方向に沿って一方向に螺旋状に設けられている。
尚、螺旋方向は一方向螺旋でも螺旋巻き方向を交互に変えるSZ螺旋としてもよい。
図2は、図1の光ファイバテープ心線20の構造例を示す断面図である。図2に示す光ファイバテープ心線20の断面構造は、軸方向Y(紙面垂直方向)に対して直交するX−Z面に沿った構造である。
図2に示すように、光ファイバテープ心線20は8心テープ心線であり、例えば以下のように製造される。
まず、外径が0.24〜0.26mmの光ファイバ40を4本平面状に並行に配し、これに、例えば紫外線硬化性樹脂等からなる1次被覆樹脂41を施し、1次テープユニットを形成する。形成された1次テープユニットを、この実施例では2枚用意して、この2枚の1次テープユニットを平面状に並行に並べて、これら1次テープユニット全体に、例えば紫外線硬化性樹脂等からなる2次被覆樹脂42を施し、両1次テープユニットを連結し、光ファイバテープ心線20が形成される。
尚、光ファイバ40としては外径約125μmのガラス光ファイバの外周に紫外線硬化性樹脂等の被覆を施し、外径を0.24〜0.26mmとしたJIS C6835に規定されたシングルモード光ファイバを用いている。
光ファイバテープ心線20の厚さを薄くするには、光ファイバ心線の外径を標準的な0.24〜0.26mmよりも小さくすることもできるが、光ファイバ心線を特別な仕様にて製造する必要があることからコストアップとなってしまう。
図2に示す2つの1次テープユニット50,50は、X方向に沿って並列に配列されている。2つの1次テープユニット50,50では、光ファイバ40はX方向に沿ってそれぞれ並列に配列されており、そして、2つの1次被覆樹脂41,41の周囲は、さらに2次被覆樹脂42により、一括型で被覆されている。すなわち、2つの1次テープユニット50,50は、2次テープユニット60(光ファイバテープ心線20)を構成している。なお、図2においては、X方向、Y方向、Z方向は互いに直交する。
図3は、図2に示す光ファイバテープ心線20の構造についての実施例1〜実施例6と比較例1、2を示している。尚、比較例1は、2次テープユニットの厚さ(ユニット厚T2)が300μmである従来の光ファイバテープを示している。
図3では、光ファイバ40の直径d[μm]、1次テープユニット50の厚みT1[μm]、2次テープユニット60(光ファイバテープ心線20)の厚みT2[μm]、2次テープユニット60(光ファイバテープ心線20)の肉厚a2、1次被覆樹脂41のヤング率Y1[MPa]、1次被覆樹脂41の破断伸びE1[%]、2次被覆樹脂42のヤング率Y2[MPa]、2次被覆樹脂42の破断伸びE2[%]、曲げ剛性、1次テープユニット分離性、そして耐側圧性を示している。
ここで各ヤング率は、UV照度200mW/cm2、UV照射量1000mJ/cm2の条件で硬化させた0.2mm厚シートを作成し、幅6 mmの短冊片を作製し、チャック間距離25 mmのテンシロン型引っ張り試験で測定する。23℃、引っ張り速度は1 mm/minの条件で引張り試験を行い、チャートの開始点は接線を引いて補正し、2.5%伸びの実測値を読み取って算出されたものである。
また、各破断伸びは、ヤング率試験と同様の試験片を用いて、チャック間距離25 mmのテンシロン型引っ張り試験で測定する。引っ張り速度は50 mm/min。チャートの開始点は接線を引いて補正し、破断点の実測値を読み取る。
図3に示す1次テープユニット分離性は、テープ心線20の端末を手で1次テープユニットに分離して、正常に分離した場合には○、稀に1次テープユニットが割れてしまう場合には△、1次テープユニットが割れてしまう場合には×で示している。
図3における曲げ剛性の評価方法としては、テープ心線20をU字型に曲げたときの反力を用いている(JIS C 6851 方法C)。
図4は、上述した光ファイバテープ心線20の曲げ剛性を試験するための試験装置100を示している。この試験装置100は、基部101,支柱102,スライダ103,天秤104を有している。支柱102と天秤104は、基部101に固定されており、支柱102は、図4中のS方向に沿って立てて設けられている。スライダ103は、支柱102に沿ってZ方向に移動して固定可能である。スライダ103の押さえ部材105と天秤104はX方向に沿って平行である。そこで、光ファイバテープ心線20は、ほぼU字形に湾曲され所定の曲げ間隔Dで保持された状態でスライダ103の押さえ部材105と天秤104の間に配置される。このときに、天秤104から得られるZ方向に沿った反力Rを測定する。
図3に記載の数値は、従来の光ファイバテープ心線である比較例1の曲げ剛性を基準値(=1)とした場合の各々の反力Rを示している。
図3に示す耐側圧性は、テープ心線20の側圧特性であり、100mmの側圧平板を使用して、伝送損失の増加量が0.1dBに達する時の荷重を測定したものである。
図5は、光ファイバテープ心線20の側圧を試験するための側圧試験装置200を示している。
側圧試験装置200は、基板201,側圧平板202、重り203を備えており、光ファイバテープ心線20は、基板201の上に置かれ、さらに光ファイバテープ心線20の上には、側圧平板202を介して重り203が置かれる。この側圧試験装置200により光ファイバテープ心線20の側圧特性を評価して、伝送損失の増加が一定の値に達するときの側圧荷重の比較を行う(JIS C 6851)。
尚、図3において、伝送損失の増加量が0.1dBに達する時の荷重が500kg以上の場合には二重丸、400kg以上の場合には一重丸、300kg以上では△で示している。
図3において、1次被覆樹脂41のヤング率が、1100MPa以上である実施例1〜6においては、光ファイバテープ心線の厚さを280μmとしても、曲げ剛性を従来品と同等に保ちつつ、良好な耐側圧性が得られている。一方、1次被覆樹脂41のヤング率が1100MPa未満である比較例2においては、良好な耐側圧性が得られていない。
このように、1次被覆樹脂41のヤング率が1100MPa以上であると、図2に示す光ファイバテープ心線20のZ方向に沿った厚みT2を薄くしても、耐側圧特性と曲げ剛性(曲げ応力)の低下を防いで、伝送損失の増加を防ぐことができる。
1次被覆樹脂41と2次被覆樹脂42としては、例えば紫外線硬化型樹脂を採用できる。
1次被覆樹脂41のヤング率を高くする方法としては、紫外線硬化型樹脂は一般的にはオリゴマーと希釈モノマーから構成されているが、例えば、オリゴマーについては、その分子量を小さくすることでヤング率を高くすることができる。また、希釈モノマーについては、その添加比率を高くすることでヤング率を高くすることができる。
また、1次被覆樹脂41の破断伸びE1[%]が50%以上である実施例1、2、5においては1次テープユニット分離性に関しても良好な結果が得られている。これは、1次被覆樹脂41のヤング率が1100MPa以上であっても充分な破断伸びを確保できているためである。
1次テープユニット分離性の観点からは、さらにに好ましくは2次被覆樹脂42(2層目材料)の破断伸びE2[%]が40%以下である。
1次被覆樹脂41あるいは2次被覆樹脂42の破断伸びを小さくする方法としては、例えば、オリゴマーについては添加比率を低くすることで破断伸びを小さくくすることができる。また、希釈モノマーについては、モノマーに含まれる官能基数の多いものを用いることで破断伸びを小さくすることができる。
1次被覆樹脂41のヤング率は、曲げ剛性と耐側圧性の観点からは大きいことが好ましい。しかしながら1次被覆樹脂41のヤング率を高くしつつ破断伸びを大きく保つことは困難であり、ヤング率を高くしすぎると1次テープユニット分離性が悪化する傾向にある。従って、1次被覆樹脂41のヤング率は好ましくは3000MPa以下であり、さらに好ましくは、1400MPa以下である。
図6は、本発明の光ファイバテープ心線の好ましい別の実施形態を示す断面図である。図6に示す光ファイバテープ心線20の断面構造は、軸方向Y(紙面垂直方向)に対して直交するX−Z面に沿った構造である。
図6に示すように、光ファイバテープ心線21は8心テープ心線であり、例えば以下のように製造される。
まず、外径が0.24〜0.26mmの光ファイバ40を4本平面状に並行に配し、これに、例えば紫外線硬化性樹脂等からなる1次被覆樹脂41を施し、1次テープユニットを形成する。形成された1次テープユニットを、この実施例では2枚用意して、この2枚の1次テープユニットを平面状に並行に並べて、これら1次テープユニット全体に、例えば紫外線硬化性樹脂等からなる2次被覆樹脂43を施し、両1次テープユニットを連結し、2次テープユニット61(光ファイバテープ心線21)が形成される。
尚、光ファイバ40としては外径約125μmのガラス光ファイバの外周に紫外線硬化性樹脂等の被覆を施し、外径を0.24〜0.26mmとしたJIS C6835に規定されたシングルモード光ファイバを用いている。
図6に示す2つの1次テープユニット50,50は、X方向に沿って並列に配列されている。2つの1次テープユニット50,50では、光ファイバ40はX方向に沿ってそれぞれ並列に配列されており、そして、2枚の1次テープユニット50,50の1次被覆樹脂41,41の突き合わされる部分(連結部)が、2次被覆樹脂43により連結されていて、2枚の1次テープユニット50,50は、2次テープユニット61を構成している。すなわち、図2に示す光ファイバテープ心線20との違いは、図2においては2次被覆樹脂42が2枚の1次テープユニットの全周を覆うように一括被覆されているのに対し、図6の光ファイバテープ心線21では1次被覆樹脂41,41の突き合わされる部分のみに2次被覆樹脂43を有する点である。
1次被覆樹脂41と2次被覆樹脂43としては、例えば紫外線硬化型樹脂を採用できる。図6の光ファイバテープ心線21においても、1次被覆樹脂のヤング率は、1100MPa以上である。
図7は、図6に示す光ファイバテープ心線21の構造についての実施例7〜実施例10と比較例3、4を示している。尚、比較例1は、2次テープユニットの厚さが300μmである従来の光ファイバテープを示している。
図7では、光ファイバ40の直径d[μm]、1次テープユニットの厚みT1[μm]、2次テープユニット61(光ファイバテープ心線20)の厚みT2[μm]、1次被覆樹脂41のヤング率Y1[MPa]、1次被覆樹脂41の破断伸びE1[%]、曲げ剛性、そして耐側圧性を示している。
ここでヤング率、破断伸びの定義、曲げ剛性、耐側圧性の測定方法および評価方法は、図3と同様である。
図7において、1次被覆樹脂41のヤング率Y1が、1100MPa以上である実施例7〜10においては、光ファイバテープ心線の厚さを280μmとしても、曲げ剛性を従来品と同等に保ちつつ、良好な耐側圧性が得られている。一方、1次被覆樹脂41のヤング率が1100MPa未満である比較例4においては、良好な耐側圧性が得られていない。
このように、1次被覆樹脂41のヤング率が1100MPa以上であると、図7に示す光ファイバテープ心線21のY方向に沿った厚みT1を薄くしても、耐側圧特性と曲げ剛性(曲げ応力)の低下を防いで、伝送損失の増加を防ぐことができる。
1次被覆樹脂41と2次被覆樹脂43としては、例えば紫外線硬化型樹脂を採用できる。
本発明の実施形態の光ファイバテープ心線20、21は、図2と図6に示すように、複数本の光ファイバ40を並べて1次被覆樹脂41で被覆することで構成された1次テープユニット50を複数並べて2次被覆樹脂42、43で連結されている。この1次被覆樹脂41のヤング率は、1100MPa以上である。これにより、1次被覆樹脂のヤング率を規定することにより、テープ心線の厚さを薄くした場合にもテープ心線の耐側圧性を維持し、かつテープ心線の挫屈を防止して、伝送損失の増加を防ぐことができる。
本発明の実施形態では、光ファイバケーブルの小型軽量化に伴い、光ファイバテープ心線を薄くした場合に生じる耐側圧特性、および曲げ剛性(曲げ応力)の低下を解消するために、テープ心線に使用される1次被覆樹脂のヤング率を規定することで、従来品と同等以上の耐側圧特性、および曲げ剛性を得ることができる。
図2に示すように、光ファイバテープ心線20の複数の1次テープユニット50の周囲が、2次被覆樹脂42により被覆されていることにより、複数の1次テープユニット50は2次被覆樹脂42により確実に被覆して保持できる。
また、図6に示すように、光ファイバテープ心線20の複数の1次テープユニット50の突き合わされる部分が、2次被覆樹脂42により連結されていることで、2次被覆樹脂42が複数の1次テープユニット50の周囲を一括して被覆するのではないので、図6に示す光ファイバテープ心線20の厚みはT2のままにすることができ、光ファイバテープ心線20の薄型化が図れる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形例を採用できる。
例えば、図2と図6で示す光ファイバテープ心線は、2つの1次テープユニットを並列に並べることで構成されているが、これに限らず1つの1次テープユニットあるいは3つ以上の1次テープユニットを並列に並べることで構成されているものであっても良い。
また、実施形態例では光ファイバ心線4本を1次テープユニットとしたが、1次テープユニットの光ファイバ心線の本数は4本に限らず、その本数は必要に応じてその都度適宜選択され得る。
さらに、光ファイバテープ心線は、図1に示すテープスロット型ケーブル以外の形式の光ケーブルに対しても適用することができる。
本発明の光ファイバテープ心線の好ましい実施形態が実装されているテープスロット型ケーブルの断面図である。 本発明の光ファイバテープ心線の好ましい第1実施形態を示す断面図である。 図2の光ファイバテープ心線の実施例を示す図である。 光ファイバテープ心線の曲げ剛性を試験するための試験装置を示す正面図である。 光ファイバテープ心線の耐側圧性を試験するための側圧試験装置を示す斜視図である。 本発明の光ファイバテープ心線の好ましい第2実施形態を示す断面図である。 図6の光ファイバテープ心線の実施例を示す図である。
符号の説明
10 テープスロット型ケーブル
20、21 光ファイバテープ心線
40 光ファイバ
41 1次被覆樹脂
42、43 2次被覆樹脂
50 1次テープユニット
60、61 2次テープユニット

Claims (3)

  1. 複数本の光ファイバを平面状に並行に並べて1次被覆樹脂で一括被覆することで構成された1次テープユニットを複数平面状に並行に並べて2次被覆樹脂で連結されている光ファイバテープ心線であって、
    前記光ファイバテープ心線の厚さが280μm以下であり、
    前記1次被覆樹脂のヤング率は、1100MPa以上であることを特徴とする光ファイバテープ心線。
  2. 前記複数の1次テープユニットの周囲の全周が、前記2次被覆樹脂により被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバテープ心線。
  3. 前記複数の1次テープユニットの突き合わされる部分のみが、前記2次被覆樹脂により連結されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバテープ心線。
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