JPH04199004A - 分割型光ファイバテープ心線 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は複数本の光ファイバ素線をテープ状に束ねた
光ファイバテープ心線に係わり、特にテープ心線を複数
の分割テープ心線に分割が可能な分割型光ファイバテー
プ心線に関する。

「従来の技術」 第５図は、従来の分割型テープ心線の一例を示す図であ
る。この分割型テープ心線１は、４心の光ファイバ素線
２・を並列し、紫外線硬化樹脂や軌硬化樹脂からなる第
１の被覆３て覆って４心ユニツト４とし、さらに２つの
４心ユニット４，４を並べ、これらの外側を第２の被覆
５で覆いテープ状に形成したものである。

光ファイバ素線２は、石英系単一モートファイバ、マル
チモードファイバなどの光ファイバ裸線を紫外線硬化樹
脂や熱硬化樹脂て被覆しｆ二もので、一般に光通信用と
して使用されているらのは、光ファイバ裸線外径が１２
５μｍ、素線外径（被覆外径）が２５０μＭ程度である
。

また上記第１の被覆３は、ヤング率の大きい硬質樹脂で
形成され、一方、第２の被覆５は、比較的容易に引裂く
ことができるようにヤング率の低い軟質樹脂で形成され
ている。そしてこのテープ心線１を分割する際には、２
つの４心ユニツト４゜４間に沿って簡易な分割治具等を
用いて分割することができ、これによりテープ心線ｌは
第６図に示すように２つの４心ユニツトに分割される。

ところで、近年、光ファイバを用いた光ケーブルにおい
ては、極めて多数の情報伝達が可能となるように、数千
心もの光ファイバを収納する超高密度・多心光ケーブル
が検討されてきている。このようにケーブル内に極めて
多数の光ファイバを高密度に収納するためには、光ファ
イバ素線とほぼ同し厚さの薄型テープ心線を多数積層し
、更に積層体を複数個集合し、これを被覆してケーブル
を構成する方法などが研究されている。

「発明が解決しようとする課題ヲ しかしながら、上述した従来の分割型テープ心線１は、
４心の素線に第１の被覆を施した２つのユニットを並べ
、第１の被覆上に第２の被覆を施してテープ状に形成し
た構造であるために、テープ心線厚が素線２の外径に比
べて増加し、高密度・多心テープ心線を構成するには不
適当であった。

例えば、従来のテープ心線では、外径２５０μｍの素線
を用いた場合、第５図のような２層構造のために、得ら
れるテープ心線の厚さか３００μｍ以上となってしまう
。一方、テープ心線の薄型＜＝を図るために被覆３．５
を薄く形成すると、分割し難くなっｒ二り或いは被覆の
強度が弱まって、取り扱い時に不要の分割が起こる原因
となってしまう。

この発明は、上記事情に鑑みてなされにもので、テープ
心線厚を光ファイバ素線の外径とほぼ同一とし、かつ分
割が可能な分割型光ファイバテープ心線の提供を目的と
している。

１課題を解決するための手段工 かかる課題は、複数本の光ファイバ素線を平行に並べ、
これら光ファイバ素線を合成樹脂でテープ状に被覆して
なるテープ心線において、分割すべき光ファイバ素線間
に、離型作用のある材料を添加し、かつ上記被覆を、テ
ープ厚か光ファイバ素線の外径と同一もしくは光ファイ
バ素線外径プラス２０μｍ以下となるように形成するこ
とにより解消される。

本発明で言う光ファイバ素線とは、樹脂被覆を有するも
のを総括して包含し、被覆材の種類、被覆層数なとに一
切限定されるものではない。

［作用　二 上記構成の分割型光ファイバテープ心線にあっては、分
割すべき光ファイバ素線間に、離型材を添加し、合成樹
脂で被覆してテープ心線としたので、このテープ心線は
、離型材を添加した光ファイバ素線間で被覆を破いて、
少なくとも１本の素線を含むテープユニットに分割する
ことかできる。

また離型材を分割すべき光ファイバ素線間に添加するこ
とによってテープ心線の分割が可能となるので、テープ
厚が光ファイバ素線の外径と同一もしくは光ファイバ素
線の外径プラス２０μｍ以下となるように被覆すること
ができ、テープ心線を薄型化することができる。

以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明の分割型光ファイバテープ心線（以下
、テープ心線という）の−例を示す図である。

このテープ心線ＩＯは、８心の着色素線１１を平行に密
に並べ、各素線のうち４番素線１１．ｄと５番素線１ｉ
ｅＤ間に、離型材１２を付着し、全ての素線１１ａ〜ｔ
ｉｈを紫外線硬化型樹脂等からなる被覆１３でテープ状
に被覆して構成されている。この被覆１３は、テープ心
線ＩＯの厚さが素線１】の外径と同一になるように形成
されている。

上記離型材１２は、４番および５番の双方の素線ｌｉｄ
、ｌｉｅを接着することなく、被覆１３と素線１１との
分離性を、他の素線間の部位よりも良くし、この部分で
テープ心線ｌＯの分割を生しさせる材料が用いられてい
る。このような材料としては、流動パラフィン、ポリエ
チレンワックス類、塩素化炭化水素類などの炭化水素類
、ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリ
ン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
アルミニウム、ステアリン酸亜鉛等の金属石けん、ステ
アリン酸、ステアリン酸アミド１パルミチン酸アミド、
メチレンビスステアロアマイド、エチレンビスステアロ
アマイド等の脂肪酸及び脂肪酸アミド類、ブチルステア
レート、セチルパルミテート。

ステアリン酸モノグリセライド等の脂°肪酸エステル類
、ンリコーンオイル、テフロン樹脂などの離型用材料か
好適に使用される。

これらの材料は、材料自体かゲル状や半流動状態である
場合には、そのままの状態で添加し、常温で固体のもの
については、材料のパウダーを溶剤に高濃度で分散させ
、この材料を分割する部分に塗布あるいはスプレーして
付着させる。

上記着色素線１１は、石英系ソングルモードファイバ、
マルチモードファイバなどの光ファイバ裸線１４上に１
層以上の被覆１５を設けた光ファイバ素線に、種々の色
素を合成樹脂に配合しｆ二薄い着色被覆１６を設けたも
のである。この着色素線１、１の具体例を示すと、シン
グルモード光ファイバ線４！１４が１２５μｍ１　ソフ
ト材とハード材の２層の紫外線硬化型樹脂からなる被覆
Ｉ５を設けた素線の外径が２５０μｍ、更にこの素線上
に着色被覆１６を設けた着色素線の外径が２６０μｍで
ある。

テープ心線ｌＯの被覆１３は、ヤング率か約１ｋｇ／ｍ
ｍ’以上の紫外線硬化型樹脂が用いられる。

紫外線硬化型樹脂としては、ウレタンアク１．ル−ト、
エボキノアクリレート、ブタンエフアクリレート、ンリ
コーンアクリレートの材料が使用可能であるか、特にウ
レタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂が好適に用いら
れる。

この分割型テープ心線１０は、雌型材を添加しに４番素
線ｌｉｄと５番素線ｌｉｅ間で被覆を破いて、第２図に
示すように各々４心のテープユニット１７に分割するこ
とができる。

また離型材１２を分割すべき素線間に添加することによ
ってテープ心線ｌＯの分割か可能となるので、テープ厚
を素線の外径と同一もしくは素線外径プラス２０μｍ以
下となるように被覆することかでき、テープ心線１０を
薄型化することができる。そしてこのテープ心線を用い
て高密度・多心光ケーブルを構成することができる。

先の例では、８心の着色素線１１を用いてテープ心線を
構成したが、着色被覆１６を設けない素線１８を用いて
テープ心線を構成しても良い。第３図は本発明の他の例
を示す図で、このテープ心線１９は、着色被覆１６を設
けない素線１６を８本並列し、４番素線１８ｄと５番素
線１８ｅの間に離型材１２を添加し、全ての素線を一括
に被覆してテープ状に形成したものである。この素線１
８は、光ファイバ裸線１４上に紫外線硬化型樹脂からな
る被覆１５を形成したもので、内側にソフト材、外側に
ハード材を形成したものが好ましい。

この素線１８は、例えば外径１２５μｍの光ファイバ裸
線１４上に被覆１５を設けて外径２５０μｍに形成され
る。そして、この素線１８を用いて構成されるテープ心
線１９の厚さは、２５０μｍとすることかできる。

なお、上記各側では、８心の素線をテープ状に被覆して
テープ心線を構成した例を示したが、素線の本数は限定
されない。またテープ心線の分割位置は中央に限定され
ず、所望の素線間に設定することができる。したがって
分割後のテープユニット内の素線本数も種々に設定する
ことができる。

さらに分割すべき位置は１箇所に限定されることなく、
所定の素−間に２箇所以上形成することも可能である。

以下、実施例により本発明の効果を明確にする。

「実施例」 直径１２５μｍの石英系単一モートファイバ裸線上にウ
レタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂を被覆しｒ二外
径２５０μｍの素線と、この素線上に着色樹脂層を設け
た外径２６０μｍの着色素線とを用い、第１図および第
３図に示すように、各素線を８本並べ、４番素線と５番
素線間に第１表に示す各種の離型材を添加し、この後、
ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂で一括に被覆
してテープ厚２６０μｍ（着色素線を用いたもの）およ
びテープ厚２５０μｍ（素線を用いｆこもの）の各テー
プ心線（８心テープ心線）を作製した（実施例１−１０
）。

また比較例として、上記離型材を添加せずに８本の素線
を被覆して８心テープ心線を作製した（比較例１．２）
。

第　　１　　表 、　素線種類・　　離型材 実施例ＩＩ　　着色素線ｉ　流動バラフイノ１１　　実
施例　２１　　　着色素線　ｉ　　　ステアリン酸カル
シウム　。

１実施例３１　着色素線：、　　バルミチン酸アミド上
記実施例１〜１０および比較例１．２の各テープ心線を
用い、１）テープ損失特性、２）側圧特性、３）分割特
性、４）機械特性を調べた。

ｌ）テープ損失特性 ■テープ化後ボビン巻（測定波長１．．３０．１．、：
＋５μｍ）■テープ化後束　　　（測定波長１．３０．
１．５５μｍ）■温度特性４０℃、１日（測定波長１５
５μｍ）■温度特性　ヒート５す（クル（測定波長１５
５μｍ）の各条件で、各テープ心線の８本の素線の平均
値および最大値を測定しに。その結果を第２表に示し１
こ。

２）側圧特性 幅５ｃｍの２枚の側圧板の間に、テープ心線を１ターン
してはさみ（最大印加長１０ｃｍ）、上から荷重を加え
た時の損失増を測定した。測定波長は１．５５μｍとし
た。（最大１８０ｋｇ荷重）損失増の測定は、８心の平
均、最大値および４番素線と５番素線とした。その結果
を第３表に示した。

３）分割特性 テープ心線分割用の分割治具を用いて各テープ心線を４
心毎に分割した時、次の項目について調べた。

■ファイバ素線断線の有無 ■揃断・拡張時の損失増 ・モニター素線　４心分割部の両端素線（４番、５番素
線） ・測定波長・１．３０μｍ ・サンプリングタイム　　２ｎ＋ｓ 結果を第４表に示した。

４）機械特性（捻回） 第４図に示すように、長さ７０ｃｍのテープの一端に５
００ｇの荷重をかけたままで、他端をファイバ軸中心に
捻回する。捻回部分のテープ長は５０ｃｍ、捻回ピッチ
は５０ｃｍ／２５回とする。

２５回の捻回後に、テープ被覆層と素線の剥離及び素線
の断線の有無を調べた。その結果を第５表に示した。

以下余白 第　　　２　　　表 単位：ｄＢ／ｋｍ 第　　３　　表 （側圧特性） １実施例１１　ｏ、ｏｏ　１ｏ、ｏｏ　、　ｏ、ｏｏ　
ｌ　Ｏ，００１１：；実施例２１０．００　ｉｏ、ｏｏ
　ｌ　（１，００１０，００１単位：　　ｄＢ／１０ｃ
ｍ 第　　４　　表 （分割特性） 断線　４番※　５番※ 、実施例１　　無　　０．１２　　０．１．７実施例２
：　無　・　０．２５　　０．２７実施例３　　無　　
０．０８　　０．１３□実施例４′　無　　０．２１　
　０．２１１実施例５：　無　１　０．３０　　、　０
．２４　１１実施例６．無　・　０゜１．．９　　、　
０．２８　１、実施例７：　無　　０．２１　　、　０
．１８１　　　　　　　　　　　　　「 比較例２１　　分割不可　　） □ ※４番、５番素線の損失増、単位；　　ｄＢ／ｌｏｃｍ
第　　５　　表 「発明の効果」 以上説明したように、本発明の分割型光ファイバテープ
心線は、分割すべき光ファイバ素線間に雌型材を添加し
て、全ての光ファイバ素線を被覆してテープ状に形成し
たので、離型材を添加した光ファイバ素線間で被覆を破
き、複数心のテープユニットに分割することができる。

また雌型材を分割すべき光ファイバ素線間に添加するこ
とによってテープ心線の分割が可能となるので、テープ
厚を光ファイバ素線の外径と同一もしくは光ファイバ素
線の外径プラス２０μｍ以下となるように被覆すること
かでき、テープ心線を薄型化することがてきる。そして
二のテープ心線を用いて高密度・多心光ケーブルを構成
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本発明の一例を示すテープ心線
の断面図で、第１図は分割前、第２図は分割後の状態を
示す図、第３図は、本発明の他の例を示すテープ心線の
断面図、第４図は、実施例で用いた捻回機を示す概略図
、第５図および第６図は、従来の分割型テープ心線を示
す断面図であって、第５図は分割前、第６図は分割後を
示す図である。 １０．１９・・・テープ心線（分割型光ファイバテープ
心線） １１・・・着色素線（光ファイバ素線）１２・・・雌型
材 １３・・・被覆 ｌ８　素線

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数本の光ファイバ素線を平行に並べ、これら光ファイ
   バ素線を合成樹脂でテープ状に被覆してなるテープ心線
   において、分割すべき光ファイバ素線間に離型材を添加
   し、かつ上記被覆を、テープ厚が光ファイバ素線の外径
   と同一もしくは光ファイバ素線外径プラス２０μｍ以下
   となるように形成したことを特徴とする分割型光ファイ
   バテープ心線。