JPH085444Y2 - スペ−サ型光フアイバケ−ブル - Google Patents
スペ−サ型光フアイバケ−ブルInfo
- Publication number
- JPH085444Y2 JPH085444Y2 JP1985143339U JP14333985U JPH085444Y2 JP H085444 Y2 JPH085444 Y2 JP H085444Y2 JP 1985143339 U JP1985143339 U JP 1985143339U JP 14333985 U JP14333985 U JP 14333985U JP H085444 Y2 JPH085444 Y2 JP H085444Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- tape
- core wire
- fiber core
- shaped optical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の概要〕 中心部に抗張力体を有し、外周に螺旋状の溝を設けた
溝付スペーサの溝中に積層して収納する複数のテープ状
光フアイバ心線の積層面間を、実使用温度範囲（−30℃
〜＋50℃）ではテープ状光フアイバ心線の被覆材と粘着
性を有する固体状で、製造可能でしかもケーブル，テー
プに悪影響を及ぼさない70℃以上の高温では液体状のポ
リブデン系または石油系のジエリなどの防水混和物で固
定することにより、過大な曲げ歪が加わったときテープ
状光フアイバ心線それぞれが剥れて歪を緩和する構成の
スペーサ型光フアイバケーブル。
溝付スペーサの溝中に積層して収納する複数のテープ状
光フアイバ心線の積層面間を、実使用温度範囲（−30℃
〜＋50℃）ではテープ状光フアイバ心線の被覆材と粘着
性を有する固体状で、製造可能でしかもケーブル，テー
プに悪影響を及ぼさない70℃以上の高温では液体状のポ
リブデン系または石油系のジエリなどの防水混和物で固
定することにより、過大な曲げ歪が加わったときテープ
状光フアイバ心線それぞれが剥れて歪を緩和する構成の
スペーサ型光フアイバケーブル。
本考案は溝付スペーサの溝に複数のテープ状光フアイ
バ心線を積層して収納するスペーサ型光フアイバケーブ
ル（以下スペーサ型光ケーブルという。）に関し、とく
にテープ状光フアイバ心線の積層体の構造に関するもの
である。
バ心線を積層して収納するスペーサ型光フアイバケーブ
ル（以下スペーサ型光ケーブルという。）に関し、とく
にテープ状光フアイバ心線の積層体の構造に関するもの
である。
従来この種のスペーサ型光ケーブルには、たとえば特
開昭51-67141号公報に開示されているような、第３図に
断面構造の要部を示す棒状物の外周に螺旋状の外部に開
口した空洞部の溝６を設けた溝付スペーサ１の溝６に、
複数のテープ状光フアイバ心線（以下テープ心線とい
う。）３を積層して収納する構造のものがある。２は抗
張力体を示す。
開昭51-67141号公報に開示されているような、第３図に
断面構造の要部を示す棒状物の外周に螺旋状の外部に開
口した空洞部の溝６を設けた溝付スペーサ１の溝６に、
複数のテープ状光フアイバ心線（以下テープ心線とい
う。）３を積層して収納する構造のものがある。２は抗
張力体を示す。
従来のスペーサ型光ケーブルは、スペーサの溝中にテ
ープ心線が空間的に比較的自由な状態で収納され、また
スペーサ型光ケーブルの構造上、テープ心線を撚返し無
しで集合するため、テープ心線集合後、スペーサ型光ケ
ーブルを、ドラムに巻き取る際、第４図ａに示すよう
に、テープ心線３が溝付スペーサ１の溝６内でねじれた
り、また第４図ｂに示すように溝６内で立った状態にな
り、再度スペーサ型ケーブルをドラムから繰り出して伸
直状態にしたときにテープ心線３がねじれたり、立った
りした配列乱れにより、テープ心線３に歪が加わり、伝
送損失の増加や断線などを引起す原因になるという問題
がある。
ープ心線が空間的に比較的自由な状態で収納され、また
スペーサ型光ケーブルの構造上、テープ心線を撚返し無
しで集合するため、テープ心線集合後、スペーサ型光ケ
ーブルを、ドラムに巻き取る際、第４図ａに示すよう
に、テープ心線３が溝付スペーサ１の溝６内でねじれた
り、また第４図ｂに示すように溝６内で立った状態にな
り、再度スペーサ型ケーブルをドラムから繰り出して伸
直状態にしたときにテープ心線３がねじれたり、立った
りした配列乱れにより、テープ心線３に歪が加わり、伝
送損失の増加や断線などを引起す原因になるという問題
がある。
本考案は従来の問題点を解決するために、スペーサ型
光ケーブルの溝付スペーサの溝中に積層して収納する複
数のテープ心線の積層面間に注入した、実使用温度範囲
（−30℃〜＋50℃）ではテープ心線の被覆材と粘着性を
有する固体状で、製造可能でしかもケーブル，テープに
悪影響を及ぼさない70℃以上の高温では液体状の防水混
和物によりテープ心線を固定した構造を特徴としてい
る。
光ケーブルの溝付スペーサの溝中に積層して収納する複
数のテープ心線の積層面間に注入した、実使用温度範囲
（−30℃〜＋50℃）ではテープ心線の被覆材と粘着性を
有する固体状で、製造可能でしかもケーブル，テープに
悪影響を及ぼさない70℃以上の高温では液体状の防水混
和物によりテープ心線を固定した構造を特徴としてい
る。
本考案によるテープ心線積層体の構造により、テープ
心線のねじれや反転などの配列乱れを防止し、安定した
伝送特性を保持できる。以下図面により説明する。
心線のねじれや反転などの配列乱れを防止し、安定した
伝送特性を保持できる。以下図面により説明する。
スペーサの溝中に収納したテープ心線を単に固定し配
列の乱れを起こさないようにするテープ心線積層体の構
造では、次の問題がある。すなわち接着剤などで強固に
固定すると、スペーサの直径をＤとして5D程度以下の曲
げ半径でスペーサ型光ケーブルを曲げると、固定したテ
ープ心線の内側と外側とで大きな曲げ歪が発生し、伝送
損失増、信頼性の低下を招く恐れがある。本考案は、実
使用温度範囲、たとえば−30℃〜＋50℃では固体状態と
なり、テープ心線被覆材、たとえばナイロン,UV樹脂な
どと適度な粘着性を有し、高温、たとえば製造可能でし
かもケーブル，テープに悪影響を及ぼさない70℃以上で
液体状態の防水混和物でテープ心線の積層面を固定する
構造とし、テープ心線に過大な曲げ歪が加わるとテープ
心線が相互に剥れて歪を緩和する構成としたことを特徴
としている。
列の乱れを起こさないようにするテープ心線積層体の構
造では、次の問題がある。すなわち接着剤などで強固に
固定すると、スペーサの直径をＤとして5D程度以下の曲
げ半径でスペーサ型光ケーブルを曲げると、固定したテ
ープ心線の内側と外側とで大きな曲げ歪が発生し、伝送
損失増、信頼性の低下を招く恐れがある。本考案は、実
使用温度範囲、たとえば−30℃〜＋50℃では固体状態と
なり、テープ心線被覆材、たとえばナイロン,UV樹脂な
どと適度な粘着性を有し、高温、たとえば製造可能でし
かもケーブル，テープに悪影響を及ぼさない70℃以上で
液体状態の防水混和物でテープ心線の積層面を固定する
構造とし、テープ心線に過大な曲げ歪が加わるとテープ
心線が相互に剥れて歪を緩和する構成としたことを特徴
としている。
次に具体的実施例について説明する。
第１図は本考案によるスペーサ型光ケーブルの断面構
造を説明する図、第２図は製造の工程を説明する図であ
る。直径9mmの中心に抗張力体２を有する溝付スペーサ
１の溝６の中に、外被にUV樹脂を用いた、たとえば光フ
アイバ素線５心を並列配置したテープ心線３を４枚、第
２図に示すように加熱溶融した防水混和物５、たとえば
石油系ジエリまたはポリブデン系ジエリを、溶融防水混
和物射出ノズル４からテープ心線３の積層面間に圧入し
ながら溝付スペーサ１の溝６の中に集合し、胴径約1mの
ドラムに巻きとった。目視による観察では、巻きとった
スペーサ型光ケーブル中のテープ心線には配列乱れは認
められなかった。
造を説明する図、第２図は製造の工程を説明する図であ
る。直径9mmの中心に抗張力体２を有する溝付スペーサ
１の溝６の中に、外被にUV樹脂を用いた、たとえば光フ
アイバ素線５心を並列配置したテープ心線３を４枚、第
２図に示すように加熱溶融した防水混和物５、たとえば
石油系ジエリまたはポリブデン系ジエリを、溶融防水混
和物射出ノズル４からテープ心線３の積層面間に圧入し
ながら溝付スペーサ１の溝６の中に集合し、胴径約1mの
ドラムに巻きとった。目視による観察では、巻きとった
スペーサ型光ケーブル中のテープ心線には配列乱れは認
められなかった。
次に本実施例について曲げ試験を行った結果、曲げ半
径5D（ただしＤはスペーサの直径）までは配列乱れは起
らず、また伝送損失増、損失ピークともに認められず、
曲げ半径3Dにおいて、スペーサ型光ケーブルを屈曲させ
た後に伸ばした状態で、最外層のテープ心線が他の３枚
のテープ心線から剥がれた伝送損失増、損失ピークは認
められなかった。
径5D（ただしＤはスペーサの直径）までは配列乱れは起
らず、また伝送損失増、損失ピークともに認められず、
曲げ半径3Dにおいて、スペーサ型光ケーブルを屈曲させ
た後に伸ばした状態で、最外層のテープ心線が他の３枚
のテープ心線から剥がれた伝送損失増、損失ピークは認
められなかった。
これに対し、防水混和物をテープ心線の積層面間に圧
入しないでテープ心線を積層して溝内に集合した従来の
スペーサ型光ケーブルは、ローラに巻取り時に約3.5mあ
たり３乃至４箇所のテープ心線の配列乱れが確認され
た。さらに巻取り後、ドラムからスペーサ型光ケーブル
を引出して伸直した状態では約3.5mあたり６乃至８箇所
のテープ心線の配列乱れが認められた。次に曲げ試験を
行った結果、曲げ半径5Dで２〜3dB程度の損失ピークが
発生した。
入しないでテープ心線を積層して溝内に集合した従来の
スペーサ型光ケーブルは、ローラに巻取り時に約3.5mあ
たり３乃至４箇所のテープ心線の配列乱れが確認され
た。さらに巻取り後、ドラムからスペーサ型光ケーブル
を引出して伸直した状態では約3.5mあたり６乃至８箇所
のテープ心線の配列乱れが認められた。次に曲げ試験を
行った結果、曲げ半径5Dで２〜3dB程度の損失ピークが
発生した。
以上の具体的例からも、本考案によるテープ心線積層
面に防水混和物を圧入し、固定した構造のスペーサ型光
ケーブルの有効性が確認される。
面に防水混和物を圧入し、固定した構造のスペーサ型光
ケーブルの有効性が確認される。
以上述べたように、本考案によればスペーサ型光ケー
ブルのスペーサの溝の中に収納する複数のテープ心線積
層体を、テープ心線積層面に通常使用温度範囲（−30℃
〜＋50℃）では固体状、製造可能でしかもケーブル，テ
ープに悪影響を及ぼさない温度（70℃以上）で液体状の
防水混和物を圧入して固定した構造とすることにより、
過大な曲げ歪が加わったときテープ心線それぞれが剥れ
て歪を緩和することができ、テープ心線の配列乱れを防
止することにより、良好な伝送特性を保持することがで
き、その効果が大きい。
ブルのスペーサの溝の中に収納する複数のテープ心線積
層体を、テープ心線積層面に通常使用温度範囲（−30℃
〜＋50℃）では固体状、製造可能でしかもケーブル，テ
ープに悪影響を及ぼさない温度（70℃以上）で液体状の
防水混和物を圧入して固定した構造とすることにより、
過大な曲げ歪が加わったときテープ心線それぞれが剥れ
て歪を緩和することができ、テープ心線の配列乱れを防
止することにより、良好な伝送特性を保持することがで
き、その効果が大きい。
第１図は本考案の光ケーブル断面構造説明図、第２図は
本考案の光ケーブルの製造工程を説明する図、第３図は
スペーサ型光ケーブル断面構造説明図、第４図a,bはス
ペーサ型光ケーブルのテープ心線配列乱れの例である。 １……溝付スペーサ、２……抗張力体、３……テープ心
線、４……溶融防水混和物射出ノズル、５……防水混和
物、６……溝
本考案の光ケーブルの製造工程を説明する図、第３図は
スペーサ型光ケーブル断面構造説明図、第４図a,bはス
ペーサ型光ケーブルのテープ心線配列乱れの例である。 １……溝付スペーサ、２……抗張力体、３……テープ心
線、４……溶融防水混和物射出ノズル、５……防水混和
物、６……溝
Claims (1)
- 【請求項１】中心部に抗張力体（２）を有する中実円筒
の外周に螺旋状の溝（６）を設けた溝付スペーサ（１）
の該溝（６）中にテープ状光フアイバ心線（３）を複数
心積層して収納するスペーサ型光フアイバケーブルにお
いて、 前記テープ状光フアイバ心線（３）の積層面間を、通常
状態ではテープ状光フアイバ心線を固着し、曲げ歪が加
わったときテープ状光フアイバ心線が剥がれる実使用温
度範囲（−30℃〜＋50℃）では前記テープ状光フアイバ
心線（３）の被覆材と粘着性を有する固体状で、製造可
能でしかもケーブル，テープに悪影響を及ぼさない70℃
以上の高温で液体状となるポリブデン系ジエリまたは石
油系ジエリからなる防水混和物（５）により固定してな
るスペーサ型光フアイバケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985143339U JPH085444Y2 (ja) | 1985-09-19 | 1985-09-19 | スペ−サ型光フアイバケ−ブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985143339U JPH085444Y2 (ja) | 1985-09-19 | 1985-09-19 | スペ−サ型光フアイバケ−ブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6251308U JPS6251308U (ja) | 1987-03-30 |
| JPH085444Y2 true JPH085444Y2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=31052928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985143339U Expired - Lifetime JPH085444Y2 (ja) | 1985-09-19 | 1985-09-19 | スペ−サ型光フアイバケ−ブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH085444Y2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE7731140U1 (de) * | 1977-10-06 | 1979-03-15 | Siemens Ag, 1000 Berlin Und 8000 Muenchen | Wasserdichtes Koaxialpaar |
| JPS5643610A (en) * | 1979-09-17 | 1981-04-22 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Jelly filled optical fiber cable |
| JPS56123623A (en) * | 1980-03-04 | 1981-09-28 | Furukawa Electric Co Ltd | Method of manufacturing aerial distribution waterproof electric wire |
| JPS58188613U (ja) * | 1982-06-10 | 1983-12-15 | 日本電信電話株式会社 | 光フアイバケ−ブル |
| JPS5990905U (ja) * | 1982-12-09 | 1984-06-20 | 株式会社フジクラ | テ−プ型光フアイバ心線の集合体 |
-
1985
- 1985-09-19 JP JP1985143339U patent/JPH085444Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6251308U (ja) | 1987-03-30 |
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