JPH073370Y2 - 光ケーブル - Google Patents
光ケーブルInfo
- Publication number
- JPH073370Y2 JPH073370Y2 JP19705287U JP19705287U JPH073370Y2 JP H073370 Y2 JPH073370 Y2 JP H073370Y2 JP 19705287 U JP19705287 U JP 19705287U JP 19705287 U JP19705287 U JP 19705287U JP H073370 Y2 JPH073370 Y2 JP H073370Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- optical
- optical cable
- core wire
- fiber tape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は複数本の光フアイバを平行に並べ、樹脂被覆を
一括して施した光フアイバテープ心線を撚り合わせて集
合する光ケーブルに関し、とくに光ケーブルに収納する
光フアイバテープ心線の構造の改良に関するものであ
る。
一括して施した光フアイバテープ心線を撚り合わせて集
合する光ケーブルに関し、とくに光ケーブルに収納する
光フアイバテープ心線の構造の改良に関するものであ
る。
光フアイバは、長時間応力が加わると強度が劣化し、破
断に至る場合があるために、複数本の光フアイバを平行
に並べ、樹脂被覆を一括して施した光フアイバテープ心
線を撚り合わせて集合する光ケーブルの構造において
は、如何にして光フアイバテーブル心線内の光フアイバ
に応力を与えないで光ケーブルを構成するかが重要な課
題である。
断に至る場合があるために、複数本の光フアイバを平行
に並べ、樹脂被覆を一括して施した光フアイバテープ心
線を撚り合わせて集合する光ケーブルの構造において
は、如何にして光フアイバテーブル心線内の光フアイバ
に応力を与えないで光ケーブルを構成するかが重要な課
題である。
この課題を解決する従来のこの種の光ケーブルの一例の
断面図を第３図に示す。複数本の、この従来例では４本
の光フアイバ２を平行に並べ樹脂被覆を一括して施した
光フアイバテープ心線１を、中心抗張力線５を内蔵する
円筒状支持体の外周面に一定のピツチで軸方向に連続し
て形成した溝３を有するスペーサ４の溝３内に緩く収納
し、スペーサ４の外周にポリエチレンからなる外被６を
施した構造を有している。
断面図を第３図に示す。複数本の、この従来例では４本
の光フアイバ２を平行に並べ樹脂被覆を一括して施した
光フアイバテープ心線１を、中心抗張力線５を内蔵する
円筒状支持体の外周面に一定のピツチで軸方向に連続し
て形成した溝３を有するスペーサ４の溝３内に緩く収納
し、スペーサ４の外周にポリエチレンからなる外被６を
施した構造を有している。
この従来の構造の光ケーブルにおいては、光フアイバテ
ープ心線１がスペーサ４の溝３内に緩い状態で収納され
ていることから、外被６が側圧を受けても、光フアイバ
テープ心線１はスペーサ４の溝３で保護されているので
直接側圧を受けず、したがつて側圧による強度の劣化も
なく、機械特性、伝送特性などについて安定した特性を
長時間にわたり保持される。
ープ心線１がスペーサ４の溝３内に緩い状態で収納され
ていることから、外被６が側圧を受けても、光フアイバ
テープ心線１はスペーサ４の溝３で保護されているので
直接側圧を受けず、したがつて側圧による強度の劣化も
なく、機械特性、伝送特性などについて安定した特性を
長時間にわたり保持される。
第４図は従来の光フアイバテープ心線の構造を示す図
で、第３図と同じ符号は同じ部分を示す。
で、第３図と同じ符号は同じ部分を示す。
第３図に示した従来の構造の光ケーブルは、光フアイバ
テープ心線を側圧から保護する目的は達成しているが、
実際に布設して実用に供したとき、取扱い上の不都合を
生じている。すなわち、光ケーブルを曲げようとする
と、スペーサの溝中に配設された光フアイバテープ心線
は、スペーサの溝底と光フアイバテープ心線間の摩擦に
起因して、曲げの外側では引張応力を受け、曲げの内側
では圧縮応力を受けることになり、光フアイバテープ心
線の光フアイバの強度劣化を招いたり、また引張応力に
起因する側圧応力が光フアイバテープ心線に印加され、
伝送損失特性を劣化させるという問題がある。
テープ心線を側圧から保護する目的は達成しているが、
実際に布設して実用に供したとき、取扱い上の不都合を
生じている。すなわち、光ケーブルを曲げようとする
と、スペーサの溝中に配設された光フアイバテープ心線
は、スペーサの溝底と光フアイバテープ心線間の摩擦に
起因して、曲げの外側では引張応力を受け、曲げの内側
では圧縮応力を受けることになり、光フアイバテープ心
線の光フアイバの強度劣化を招いたり、また引張応力に
起因する側圧応力が光フアイバテープ心線に印加され、
伝送損失特性を劣化させるという問題がある。
本考案は従来の問題点を解決し、光ケーブルに曲げを与
えても光フアイバに強度劣化や、引張応力に起因する側
圧応力による伝送損失特性の劣化を起すことのない構造
の光ケーブルを提供するもので、複数本の光フアイバを
平行に並べ、樹脂被覆を一括して施した光フアイバテー
プ心線を撚り合わせて集合する光ケーブルにおいて、前
記光フアイバテープ心線は、表面に高さが等しく、かつ
一様な密度で分布形成した不連続な小突起を有する構造
を備えていることを特徴としている。
えても光フアイバに強度劣化や、引張応力に起因する側
圧応力による伝送損失特性の劣化を起すことのない構造
の光ケーブルを提供するもので、複数本の光フアイバを
平行に並べ、樹脂被覆を一括して施した光フアイバテー
プ心線を撚り合わせて集合する光ケーブルにおいて、前
記光フアイバテープ心線は、表面に高さが等しく、かつ
一様な密度で分布形成した不連続な小突起を有する構造
を備えていることを特徴としている。
本考案の光ケーブルは、溝付スペーサの溝内に収納する
光フアイバテープ心線が、表面に、高さが等しく、一様
な密度で分布する小突起を有する構造を備えていること
から、光フアイバテープ心線とスペーサの溝の内面との
接触面積を低減でき、光フアイバテープ心線とスペーサ
の溝底との摩擦力を小さくすることができる。その結
果、本考案の光ケーブルを曲げたとき、曲げの外側では
光フアイバテープ心線に引張応力が働き、曲げの内側で
は光フアイバテープ心線に圧縮応力が働くものの、光フ
アイバテープ心線とスペーサの溝底との摩擦力が小さい
ので、光フアイバテープ心線はスペーサの溝底を長手方
向に自由に動くことができ、曲げの外側の光フアイバ心
線の光フアイバと、曲げの内側の光フアイバテープ心線
の光フアイバ間で応力緩和が行われる。したがつて、光
ケーブルの布設作業中、または布設後に一時的な、また
は恒久的な曲げを光ケーブルが受けても、収納している
光フアイバに過大な応力はかからず、光フアイバの強度
劣化や、引張応力に起因する側圧応力による伝送損失特
性の劣化を起すことはない。以下図面にもとづき実施例
について説明する。
光フアイバテープ心線が、表面に、高さが等しく、一様
な密度で分布する小突起を有する構造を備えていること
から、光フアイバテープ心線とスペーサの溝の内面との
接触面積を低減でき、光フアイバテープ心線とスペーサ
の溝底との摩擦力を小さくすることができる。その結
果、本考案の光ケーブルを曲げたとき、曲げの外側では
光フアイバテープ心線に引張応力が働き、曲げの内側で
は光フアイバテープ心線に圧縮応力が働くものの、光フ
アイバテープ心線とスペーサの溝底との摩擦力が小さい
ので、光フアイバテープ心線はスペーサの溝底を長手方
向に自由に動くことができ、曲げの外側の光フアイバ心
線の光フアイバと、曲げの内側の光フアイバテープ心線
の光フアイバ間で応力緩和が行われる。したがつて、光
ケーブルの布設作業中、または布設後に一時的な、また
は恒久的な曲げを光ケーブルが受けても、収納している
光フアイバに過大な応力はかからず、光フアイバの強度
劣化や、引張応力に起因する側圧応力による伝送損失特
性の劣化を起すことはない。以下図面にもとづき実施例
について説明する。
第１図は本考案による光ケーブルの実施例の断面図で、
第２図は本考案に係る光フアイバテープ心線の構造図で
ある。10は本考案に係る光フアイバテープ心線、２は光
フアイバ、３はスペーサ４の外周に設けた溝、５は中心
抗張力線、６はポリエチレンからなる外被、７は光フア
イバテープ心線10の表面に設けた高さが等しく、一様な
密度で分布形成した不連続な小突起である。
第２図は本考案に係る光フアイバテープ心線の構造図で
ある。10は本考案に係る光フアイバテープ心線、２は光
フアイバ、３はスペーサ４の外周に設けた溝、５は中心
抗張力線、６はポリエチレンからなる外被、７は光フア
イバテープ心線10の表面に設けた高さが等しく、一様な
密度で分布形成した不連続な小突起である。
第１図および第２図に示した本考案の構造による光ケー
ブルを試作した。
ブルを試作した。
光フアイバテープ心線10は、コア径９μｍφ、比屈折率
Δｎ＝0.3％、外径125μｍφのシングルモード光フアイ
バに紫外線効果ウレタンアクリレース樹脂を被覆して外
径250μｍφに仕上げた光フアイバ２を４心平行に並
べ、一括して紫外線硬化ウレタンアクリレート樹脂によ
り被覆し、厚さ0.4mmφ、幅1.1mmに仕上げ、さらに一括
被覆表面には、高さ0.1mmの半円球状の突起７を約４ケ
／mm2の密度で分布形成した構造を有している。
Δｎ＝0.3％、外径125μｍφのシングルモード光フアイ
バに紫外線効果ウレタンアクリレース樹脂を被覆して外
径250μｍφに仕上げた光フアイバ２を４心平行に並
べ、一括して紫外線硬化ウレタンアクリレート樹脂によ
り被覆し、厚さ0.4mmφ、幅1.1mmに仕上げ、さらに一括
被覆表面には、高さ0.1mmの半円球状の突起７を約４ケ
／mm2の密度で分布形成した構造を有している。
スペーサ４は高密度ポリエチレンからなり、径4.0mmφ
の鋼線からなる中心抗張力線５を中心に内蔵し、外周
に、溝深さ1.8mm、溝幅1.5mmの溝３を備えている。スペ
ーサ４の外径は11.5mmφで、スペーサ４の外周にポリエ
チレンからなる外被を施した光ケーブルの外径は15mmφ
である。
の鋼線からなる中心抗張力線５を中心に内蔵し、外周
に、溝深さ1.8mm、溝幅1.5mmの溝３を備えている。スペ
ーサ４の外径は11.5mmφで、スペーサ４の外周にポリエ
チレンからなる外被を施した光ケーブルの外径は15mmφ
である。
試作した本考案の実施例の光ケーブルと、第３図および
第４図に示した従来構造で本考案の実施例と同じ部品、
材料、寸法により作製した光ケーブルについて、両光ケ
ーブルの曲げ歪特性を評価し、光ケーブルを曲げたとき
に光フアイバに加わる歪の比較を行つた。
第４図に示した従来構造で本考案の実施例と同じ部品、
材料、寸法により作製した光ケーブルについて、両光ケ
ーブルの曲げ歪特性を評価し、光ケーブルを曲げたとき
に光フアイバに加わる歪の比較を行つた。
曲げ歪の評価は、光ケーブルを直径600mmφのマンドレ
ルに巻き付けたとき、光フアイバに発生する局所的な歪
の最大値をLD位相法で測定して行つた。
ルに巻き付けたとき、光フアイバに発生する局所的な歪
の最大値をLD位相法で測定して行つた。
その結果、最大曲げ歪は、従来の光ケーブルの場合0.4
％であつたのに対し、本考案による光ケーブルの場合0.
1％まで低減できていることを確認した。
％であつたのに対し、本考案による光ケーブルの場合0.
1％まで低減できていることを確認した。
以上説明したように、本考案の光ケーブルは、収納する
光フアイバテープ心線の表面に等しい高さの、一様な密
度で分布形成した不連続な小突起を備えていることか
ら、光フアイバテープ心線と、光フアイバテープ心線を
収納するスペーサの溝の溝底との接触面積が低減し、光
フアイバテープ心線と溝底との摩擦力を小さくできる。
その結果、光ケーブルを曲げても、光フアイバテープ心
線はスペーサの溝底を長手方向に自由に動くことがで
き、曲げの外側と内側の光フアイバテープ心線の光フア
イバ間で応力緩和が行われる。したがつて、光ケーブル
が曲げを受けても、収納してある光フアイバに強度劣化
や、引張応力に起因する側圧応力による伝送損失特性の
劣化を起すこともなく、その効果が大きい。
光フアイバテープ心線の表面に等しい高さの、一様な密
度で分布形成した不連続な小突起を備えていることか
ら、光フアイバテープ心線と、光フアイバテープ心線を
収納するスペーサの溝の溝底との接触面積が低減し、光
フアイバテープ心線と溝底との摩擦力を小さくできる。
その結果、光ケーブルを曲げても、光フアイバテープ心
線はスペーサの溝底を長手方向に自由に動くことがで
き、曲げの外側と内側の光フアイバテープ心線の光フア
イバ間で応力緩和が行われる。したがつて、光ケーブル
が曲げを受けても、収納してある光フアイバに強度劣化
や、引張応力に起因する側圧応力による伝送損失特性の
劣化を起すこともなく、その効果が大きい。
第１図は本考案の光ケーブル断面図、第２図は本考案に
係る光フアイバテープ心線の構造図、第３図は従来の光
ケーブル断面図、第４図は従来の光フアイバテープ心線
の構造図である。 1,10……光フアイバテープ心線、２……光フアイバ、３
……溝、４……スペーサ、５……中心抗張力線、６……
外被、７……小突起
係る光フアイバテープ心線の構造図、第３図は従来の光
ケーブル断面図、第４図は従来の光フアイバテープ心線
の構造図である。 1,10……光フアイバテープ心線、２……光フアイバ、３
……溝、４……スペーサ、５……中心抗張力線、６……
外被、７……小突起
Claims (1)
- 【請求項１】複数本の光フアイバを平行に並べ、樹脂被
覆を一括して施した光フアイバテープ心線を撚り合わせ
て集合する光ケーブルにおいて、 前記光フアイバテープ心線は、 光フアイバテープ心線（10）の表面に、高さが等しく、
かつ一様な密度で分布形成した不連続な小突起（７）を
有する構造を備えてなる ことを特徴とする光ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19705287U JPH073370Y2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 光ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19705287U JPH073370Y2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 光ケーブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01101210U JPH01101210U (ja) | 1989-07-07 |
| JPH073370Y2 true JPH073370Y2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=31487628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19705287U Expired - Lifetime JPH073370Y2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 光ケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH073370Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-12-25 JP JP19705287U patent/JPH073370Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01101210U (ja) | 1989-07-07 |
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