JPH0578007B2 - - Google Patents
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- JPH0578007B2 JPH0578007B2 JP60226300A JP22630085A JPH0578007B2 JP H0578007 B2 JPH0578007 B2 JP H0578007B2 JP 60226300 A JP60226300 A JP 60226300A JP 22630085 A JP22630085 A JP 22630085A JP H0578007 B2 JPH0578007 B2 JP H0578007B2
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- optical fiber
- tape
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Description
〔発明の概要〕
溝付スペーサの溝中に、表面の静止摩擦係数を
0.9以下としたテープ状光フアイバ心線の積層体
を収納することにより、湾曲時の最大歪の緩和率
を0.2以下とし、布設後の長期間にわたる曲げに
よる光フアイバの疲労劣化および伸び歪の原因で
生ずる側圧または圧縮歪による伝送損失の増加を
抑止した光フアイバユニツト。 〔産業上の利用分野〕 本発明は棒状スペーサの螺旋状溝の中にテープ
状光フアイバ心線(以下光テープ心線と云う。)
の積層体を収納した光フアイバユニツトに関し、
とくに曲げ特性の優れた光フアイバユニツトに関
するものである。 〔従来の技術〕 この種の棒状スペーサの螺旋状溝の中に光テー
プ心線積層体を収納した構造(以下スペーサ構造
と云う。)の光フアイバユニツトは、高密度化が
図れること、接続がテープ単位で行えるので容易
であることなどの優れた特長を備えている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 スペーサ構造の光フアイバユニツトは、曲げた
場合、曲げた外側部分に位置する光フアイバには
伸び歪が生じ、曲げた内側部分に位置する光フア
イバには圧縮歪が生じる。 伸び歪は光フアイバ表面のき裂の伸長を促進す
るため、長期間にわたり大きな歪を加え続けるこ
とは、長期信頼性の面から好ましくない。またス
ペーサ構造の光フアイバユニツトは、光フアイバ
心線積層体を巻きつけた構造のため、伸び歪が生
じると光フアイバに側圧がかかることになる。従
つて側圧による伝送損失増加の面からも伸び歪を
小さく抑えなければならない。 このためには、光フアイバユニツトを曲げたと
きの曲げ径と、その際の最大伸び歪の関係を調べ
る必要がある。光フアイバユニツトが通常のタイ
トな構造の場合、曲げによる最大歪εcは次式で計
算することができる。 εc=a/R (1) ここでaは層心径、Rは曲げ半径である。 ところが、スペーサ構造の場合、タイト構造で
はあるが、溝の中で光テープ心線が長手方向に移
動できる構造であるため、歪は長手方向に緩和さ
れ、最大歪は小さくなると考えられる。 光フアイバユニツトを曲げた場合の歪は、光フ
アイバユニツトをマンドレルに順次巻きつけて、
そのときの光フアイバの長さの変化をモニタする
ことにより調べることができる。すなわち、光フ
アイバユニツトを曲げた際の光フアイバユニツト
内での歪分布は次式で表せるものとする。(たと
えば国分他:昭和60年度信学全大2275) ε(x)=εnaxcos(2π/px+θ0) (2) ここでεnaxは最大歪、pはスペーサ溝ピツチ、 θ0はx=0でのフアイバ位置を表わす定数であ
る。 このとき光フアイバユニツトを長さxだけマン
ドレルに巻き付けた場合の長さ変化△lは次式で
示される。 △l(x)=∫x 0ε(ξ)dξ =εnaxp/2π{sin(2π/px+θ0)−sinθ0(3) 従つて、△l(x)を実測することによりεnaxを知
ることができる。光フアイバユニツトを曲げた際
の最大歪の緩和率A〓は次式で表わせる。 A〓=εnax/εc (4) スペーサ構造の光フアイバユニツトを曲げた場
合、最大歪の緩和率A〓の小さいスペーサ構造の
光フアイバユニツトの実現が望まれている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、曲げた際の最大歪の緩和率A〓の小
さいスペーサ構造の光フアイバユニツトを提供す
るもので、直径9mmφ以上の棒状スペーサの溝中
に積層して収納する光テープ心線各々の表面に、
表面の静止摩擦係数が0.9以下で、厚さ30μm以下
の摩擦低減層を設けたことを特徴としている。 〔作用〕 本発明は光テープ心線表面の静止摩擦係数を
0.9以下とすることにより、光フアイバユニツト
を曲げたときの最大歪の緩和率を0.2以下とし、
布設後の光フアイバの疲労劣化、および伸び歪が
原因で生じる側圧または圧縮歪による伝送損失の
増加を最小限に抑えることができる。以下実施例
により説明する。 〔実施例〕 第1図に断面構造を示すテープ心線スペーサケ
ーブルにおける本発明のテープ心線を用いた実施
例について歪緩和率を測定した。第1図で1は溝
付スペーサ、2は溝、3は光テープ心線、4は押
え巻テープ、5はケーブルシース、6は抗張力体
を示す。 歪緩和率の測定は次の4種類の光テープ心線を
用いたテープ心線スペーサケーブルにより行つ
た。 光テープ心線:幅1.6mm、厚さ0.45mmの5心光
テープ心線で、被覆材は紫外線硬化型樹脂。 〔従来の光テープ心線〕 光テープ心線:光テープ心線の表面に着色剤
を塗布。 〔本発明の実施例1〕 光テープ心線:光テープ心線の表面に溶剤
可溶性ナイロンを塗布。〔本発明の実施例2〕 光テープ心線:光テープ心線の表面にテフ
ロンを塗布。〔本発明の実施例3〕 これら4種の光テープ心線それぞれの表面の静
止摩擦係数μは次のようになる。
0.9以下としたテープ状光フアイバ心線の積層体
を収納することにより、湾曲時の最大歪の緩和率
を0.2以下とし、布設後の長期間にわたる曲げに
よる光フアイバの疲労劣化および伸び歪の原因で
生ずる側圧または圧縮歪による伝送損失の増加を
抑止した光フアイバユニツト。 〔産業上の利用分野〕 本発明は棒状スペーサの螺旋状溝の中にテープ
状光フアイバ心線(以下光テープ心線と云う。)
の積層体を収納した光フアイバユニツトに関し、
とくに曲げ特性の優れた光フアイバユニツトに関
するものである。 〔従来の技術〕 この種の棒状スペーサの螺旋状溝の中に光テー
プ心線積層体を収納した構造(以下スペーサ構造
と云う。)の光フアイバユニツトは、高密度化が
図れること、接続がテープ単位で行えるので容易
であることなどの優れた特長を備えている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 スペーサ構造の光フアイバユニツトは、曲げた
場合、曲げた外側部分に位置する光フアイバには
伸び歪が生じ、曲げた内側部分に位置する光フア
イバには圧縮歪が生じる。 伸び歪は光フアイバ表面のき裂の伸長を促進す
るため、長期間にわたり大きな歪を加え続けるこ
とは、長期信頼性の面から好ましくない。またス
ペーサ構造の光フアイバユニツトは、光フアイバ
心線積層体を巻きつけた構造のため、伸び歪が生
じると光フアイバに側圧がかかることになる。従
つて側圧による伝送損失増加の面からも伸び歪を
小さく抑えなければならない。 このためには、光フアイバユニツトを曲げたと
きの曲げ径と、その際の最大伸び歪の関係を調べ
る必要がある。光フアイバユニツトが通常のタイ
トな構造の場合、曲げによる最大歪εcは次式で計
算することができる。 εc=a/R (1) ここでaは層心径、Rは曲げ半径である。 ところが、スペーサ構造の場合、タイト構造で
はあるが、溝の中で光テープ心線が長手方向に移
動できる構造であるため、歪は長手方向に緩和さ
れ、最大歪は小さくなると考えられる。 光フアイバユニツトを曲げた場合の歪は、光フ
アイバユニツトをマンドレルに順次巻きつけて、
そのときの光フアイバの長さの変化をモニタする
ことにより調べることができる。すなわち、光フ
アイバユニツトを曲げた際の光フアイバユニツト
内での歪分布は次式で表せるものとする。(たと
えば国分他:昭和60年度信学全大2275) ε(x)=εnaxcos(2π/px+θ0) (2) ここでεnaxは最大歪、pはスペーサ溝ピツチ、 θ0はx=0でのフアイバ位置を表わす定数であ
る。 このとき光フアイバユニツトを長さxだけマン
ドレルに巻き付けた場合の長さ変化△lは次式で
示される。 △l(x)=∫x 0ε(ξ)dξ =εnaxp/2π{sin(2π/px+θ0)−sinθ0(3) 従つて、△l(x)を実測することによりεnaxを知
ることができる。光フアイバユニツトを曲げた際
の最大歪の緩和率A〓は次式で表わせる。 A〓=εnax/εc (4) スペーサ構造の光フアイバユニツトを曲げた場
合、最大歪の緩和率A〓の小さいスペーサ構造の
光フアイバユニツトの実現が望まれている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、曲げた際の最大歪の緩和率A〓の小
さいスペーサ構造の光フアイバユニツトを提供す
るもので、直径9mmφ以上の棒状スペーサの溝中
に積層して収納する光テープ心線各々の表面に、
表面の静止摩擦係数が0.9以下で、厚さ30μm以下
の摩擦低減層を設けたことを特徴としている。 〔作用〕 本発明は光テープ心線表面の静止摩擦係数を
0.9以下とすることにより、光フアイバユニツト
を曲げたときの最大歪の緩和率を0.2以下とし、
布設後の光フアイバの疲労劣化、および伸び歪が
原因で生じる側圧または圧縮歪による伝送損失の
増加を最小限に抑えることができる。以下実施例
により説明する。 〔実施例〕 第1図に断面構造を示すテープ心線スペーサケ
ーブルにおける本発明のテープ心線を用いた実施
例について歪緩和率を測定した。第1図で1は溝
付スペーサ、2は溝、3は光テープ心線、4は押
え巻テープ、5はケーブルシース、6は抗張力体
を示す。 歪緩和率の測定は次の4種類の光テープ心線を
用いたテープ心線スペーサケーブルにより行つ
た。 光テープ心線:幅1.6mm、厚さ0.45mmの5心光
テープ心線で、被覆材は紫外線硬化型樹脂。 〔従来の光テープ心線〕 光テープ心線:光テープ心線の表面に着色剤
を塗布。 〔本発明の実施例1〕 光テープ心線:光テープ心線の表面に溶剤
可溶性ナイロンを塗布。〔本発明の実施例2〕 光テープ心線:光テープ心線の表面にテフ
ロンを塗布。〔本発明の実施例3〕 これら4種の光テープ心線それぞれの表面の静
止摩擦係数μは次のようになる。
以上述べたように、本発明によれば、テープ心
線の外周に静止摩擦係数を0.9以下とする摩擦低
減層を設け、光フアイバユニツトを曲げた際の最
大歪の緩和率を0.2以下とし、歪を小さくするこ
とにより、布設後の長期間にわたり曲がりによる
光フアイバの疲労劣化、および伸び歪が原因で生
じる側圧または圧縮歪による伝送損失の増加を最
小限に抑えることができる。 また最外層の層厚を30μm以下とすることによ
り、被覆材のヤング率などの物理的特性に与える
影響を少くするとともに、寸法的にも低静止摩擦
係数の被覆を施さない従来のテープ心線と変らな
い。
線の外周に静止摩擦係数を0.9以下とする摩擦低
減層を設け、光フアイバユニツトを曲げた際の最
大歪の緩和率を0.2以下とし、歪を小さくするこ
とにより、布設後の長期間にわたり曲がりによる
光フアイバの疲労劣化、および伸び歪が原因で生
じる側圧または圧縮歪による伝送損失の増加を最
小限に抑えることができる。 また最外層の層厚を30μm以下とすることによ
り、被覆材のヤング率などの物理的特性に与える
影響を少くするとともに、寸法的にも低静止摩擦
係数の被覆を施さない従来のテープ心線と変らな
い。
第1図は歪緩和率を測定したテープ心線スペー
サケーブルの断面構造、第2図は従来および本発
明によるテープ心線の摩擦係数と緩和率の実測結
果、第3図は従来および本発明によるテープ心線
の静止摩擦係数と曲げによる伝送損失増加実測結
果である。 1……溝付スペーサ、2……溝、3……光テー
プ心線、4……押え巻テープ、5……ケーブルシ
ース、6……抗張力体。
サケーブルの断面構造、第2図は従来および本発
明によるテープ心線の摩擦係数と緩和率の実測結
果、第3図は従来および本発明によるテープ心線
の静止摩擦係数と曲げによる伝送損失増加実測結
果である。 1……溝付スペーサ、2……溝、3……光テー
プ心線、4……押え巻テープ、5……ケーブルシ
ース、6……抗張力体。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 直径9mmφ以上の棒状スペーサの外周面に螺
旋状に設けた複数条の溝中に、複数本のテープ状
光フアイバ心線を棒状スペーサの径方向に重ねた
積層体を収納してなる光フアイバユニツトにおい
て、 前記テープ状光フアイバ心線各々の表面に、表
面の静止摩擦整数が0.9以下で、厚さ30μm以下の
摩擦低減層を設けてなる ことを特徴とする光フアイバユニツト。 2 前記摩擦低減層は、着色剤、テフロンまたは
溶剤可溶性ナイロンからなる特許請求の範囲第1
項記載の光フアイバユニツト。 3 前記テープ状光フアイバ心線の摩擦低減層に
接する内側の被覆層が紫外線硬化型樹脂からなる
特許請求の範囲第1項または第2項記載の光フア
イバユニツト。 4 前記摩擦低減層を前記テープ状光フアイバ心
線の一方の面にのみ施してなる特許請求の範囲第
1項、第2項または第3項記載の光フアイバユニ
ツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60226300A JPS6289915A (ja) | 1985-10-11 | 1985-10-11 | 光フアイバユニツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60226300A JPS6289915A (ja) | 1985-10-11 | 1985-10-11 | 光フアイバユニツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6289915A JPS6289915A (ja) | 1987-04-24 |
JPH0578007B2 true JPH0578007B2 (ja) | 1993-10-27 |
Family
ID=16843049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60226300A Granted JPS6289915A (ja) | 1985-10-11 | 1985-10-11 | 光フアイバユニツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6289915A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6436811U (ja) * | 1987-08-28 | 1989-03-06 | ||
JP3058203B2 (ja) * | 1991-07-11 | 2000-07-04 | 株式会社フジクラ | 光ケーブル |
JP3314495B2 (ja) * | 1993-01-14 | 2002-08-12 | 住友電気工業株式会社 | テープ状光ファイバ心線 |
JP2783113B2 (ja) * | 1993-03-22 | 1998-08-06 | 日立電線株式会社 | 低温特性安定化光ファイバケーブル |
US5561730A (en) * | 1995-02-23 | 1996-10-01 | Siecor Corporation | Cable containing fiber ribbons with optimized frictional properties |
CN1131443C (zh) * | 1997-07-15 | 2003-12-17 | 住友电气工业株式会社 | 光缆及光缆用衬套 |
DE19845172A1 (de) * | 1998-10-01 | 2000-04-06 | Alcatel Sa | Nachrichtenkabelnetz in einem primär für andere Zwecke genutzten Kanal- oder Rohrsystem |
WO2006134668A1 (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-21 | Toyokuni Electric Cable Co., Ltd. | テープスロット型光ファイバ幹線ケーブルおよび光通信ケーブルの地域配線方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58188613U (ja) * | 1982-06-10 | 1983-12-15 | 日本電信電話株式会社 | 光フアイバケ−ブル |
-
1985
- 1985-10-11 JP JP60226300A patent/JPS6289915A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6289915A (ja) | 1987-04-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |