JP2533124B2 - 防水形光ケ−ブルの製造方法 - Google Patents

防水形光ケ−ブルの製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は防水形光ケーブルの製造方法に関し、とくに
外周長手方向に連続する開口部を有する溝を備えたスペ
ーサの溝中に収納する光フアイバ束に余長を与えるとと
もに、溝内に防水混和物を充填して防水形光ケーブルを
製造する方法の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
第5図に従来の光ケーブルの断面構造の概要を示す。
アルミテープを円筒状に加工形成したLAPテープ22の筒
の中に光フアイバ束16を収納し、その範囲を、たとえば
プラスチツクの外被23で覆い、この外被23の中に抗張力
線としての鋼線20を埋設して光ケーブルを形成してい
る。C1は光フアイバ束16の中心、C2は光ケーブルを延線
したときに光ケーブル長を決める中心(以下光ケーブル
の曲げの中心という。)、24は巻取ドラムの胴を示す。
この光ケーブルの構造において、光ケーブルを構成す
る材料のヤング率の組合せによる光ケーブルの曲げの中
心C2と、収納されている光フアイバ、本例では光フアイ
バ束15の中心C1とを異なるように距離を選定すること
で、製造工程中で光ケーブルを巻取るドラム24の胴径に
より光フアイバ束16に一定の余長を与えることができ、
光ケーブルを布設するために延線した際に収納した光フ
アイバ束16をルースな状態とすることができる。
第6図により、光ケーブル内に光フアイバ束が余長を
有して収納される状態を説明する。光ケーブルの製造工
程中で、複数の光フアイバを粗巻して形成した光フアイ
バ束を円筒状のLMPテープに挿入して外被を施した光ケ
ーブル25を、胴半径RDの巻取ドラムに巻付けると、光ケ
ーブル25の曲げの中心の層心径ROと光フアイバ束の層心
径RUの差RU−ROにもとづく長さ、すなわち(RU−RO)×
2πの長さの光フアイバが余長として光ケーブル25内に
収納されることになる。
上述した従来の構造の光ケーブルの製造方法による
と、外被を施して押し出す工程において形成される光ケ
ーブルの形状と、光ケーブルを巻取ドラムに巻付ける工
程とにより、光フアイバサプライ側から光フアイバを引
込み、光フアイバに余長をもたせることができる。ここ
で、本構造の光ケーブルの製造方法では、光フアイバ束
をLAPテープの筒中にルースに収納し、巻取りの工程に
おいて光フアイバサプライ側の光フアイバを引き込むこ
とが必要である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した従来の構造の光ケーブルを、たとえば防水形
光ケーブルに適用するために、製造方法において、光フ
アイバ束を収納するLAPテープの筒中に防湿混和物とし
て、たとえばジエリを充填する工程を加えると、LAPテ
ープの筒中に充填されたジエリにより、ルースの状態で
収納することの必要な光フアイバ束の移動が制限され、
防水形光ケーブルとして製造することはできない。また
第3図に断面構造を示す従来のエアコア形光ケーブルの
場合、第4図に構造概要を示す長手方向に連続する開口
部を有する溝15を備え、鋼線20からなる抗張力線を内蔵
するスペーサ17の溝15中に光フアイバ束16を収納し、外
周に押え巻18および外被19を施し、光フアイバ束の中心
C1と光ケーブル曲げの中心C2の位置を異ならせ、第5図
に例示した従来の光ケーブルの製造方法と同様な製造方
法により光フアイバに余長をもたせる構造の光ケーブル
を製造する場合においても、溝15中に防湿混和物を充填
する工程を加え、防水形光ケーブルとして製造するため
には、光フアイバ束の溝中における移動が制限され、光
フアイバに充分な余長を付けることができず、良好な防
水形光ケーブルを製造することができないという問題が
ある。なお第3図において、14は溝15の位置を示す突起
である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は従来の問題点を解決し、光フアイバ束に必要
な余長をもたせて、防湿混和物とともに溝付スペーサの
溝内に収納する防水形光ケーブルの製造方法を提供する
もので、スペーササプライから、抗張力線を内蔵した溝
付スペーサを供給し、スペーサの溝に、光フアイバサプ
ライから供給する複数の光フアイバに粗巻を施して形成
した光フアイバ束を収納・集束した後、防水混和物充填
装置に挿通してスペーサの溝内に防水混和物を充填し、
外周にテープ巻機により押え巻を施し、しかる後、押出
機により外被を施した光ケーブルを冷却し、巻取ドラム
に巻取る工程により防水形光ケーブルを製造する際、前
記抗張力線の内蔵位置、或いはスペーサの構造により、
光ケーブルの曲げの中心と光フアイバ束の中心とを異ら
せることで、巻取ドラムに巻取られた際の光ケーブルの
曲げの中心と光フアイバ束の中心との層心径差により収
納した光フアイバ束に余長を与える防水形光ケーブルの
製造方法において、光フアイバ束をスペーサの溝に収納
・集合した後、スペーサの溝内に防水混和物を充填する
工程の前段に、光フアイバ束を溝内に収納・集合したス
ペーサをローラに少くとも1回巻付ける工程を含むこと
を特徴としている。
〔作 用〕
本発明の製造方法は、光フアイバ束をスペーサの溝内
に収納した後、光フアイバ束が溝内で自由に移動できる
状態でローラに巻回することにより、光フアイバ束を形
成する光フアイバに必要な余長を確保し、その後に防水
混和物を溝内に充填して外被を施す製造方法であること
から、従来の、巻取ドラムに巻取る時に防水混和物によ
つて光フアイバ束とスペーサとが一体化される方法とは
異なり、延線して使用する際に必要な光フアイバの余長
が得られる。
また、従来の製造方法では、製造後に巻取ドラムに巻
取つた状態で光フアイバに残留する歪は、光フアイバの
供給張力と巻取ドラムに巻付くときに発生する伸びの歪
の和であり、巻取り後、長期保管する場合に問題とな
る。これに対し、本発明の製造方法によると、巻取り後
の光フアイバに残留する歪は容易に軽減できる。すなわ
ち、防水混和物充填前のローラ巻取工程におけるローラ
の径をD1、巻取ドラムのドラム胴径をD2、光ケーブルの
ケーブル外径をD3とすると、 の条件を満たす関係にD1,D2,D3を設定することにより、
上記の歪を軽減できる。つまりローラに巻回することに
より光フアイバに付与される余長より、巻取ドラムに巻
取ることにより付与される余長を小さくすれば、その差
の余長が伸び歪を緩和することになる。以下図面にもと
づき実施例について説明する。
〔実施例〕
第1図は、第2図に断面構造を示す防水形光ケーブル
を製造する本発明の製造方法の実施例の構成概要図であ
る。複数の光フアイバ2をそれぞれ光フアイバサプライ
1から供給し、一括して粗巻3を施して光フアイバ束16
を形成し、スペーササプライ4から供給する、抗張力線
としての鋼線20を内蔵した溝付のスペーサ5の溝15に集
合装置6により収納する。光フアイバ束16が溝15内で自
由に移動できる状態で収納されているスペーサ5をロー
ラ7に3〜5回程度、少くとも1回巻付ける。光フアイ
バ束16を溝15内に収納した後、ローラ7に巻回するの
は、光フアイバサプライ1から光フアイバ2を供給する
際、光フアイバ2の供給張力がローラ7を通過した後の
光フアイバに伝達されて、光ケーブル製造後の光フアイ
バに付与される余長に影響のないようにするためであ
り、使用目的によつて10回程度のローラ巻付けが必要な
場合もある。
ローラ7を通過した後は、光フアイバに余長が付与さ
れることから、光フアイバ束16がスペーサ5の溝15から
浮き上ることがある。このとき、光フアイバ束16が溝15
から外部に出るのを防止するため、ローラ7の径を変更
することにより光フアイバの余長を制御するか、スペー
サ5の溝15に光フアイバ束16を収納した後、外周に粗巻
を施すことが必要である。
ローラ7を通過した後、防水混和物としてのジエリ21
をジエリ充填装置8によりスペーサ5の溝15内に充填
し、テープ巻機9により押え巻18を施して押出機のクロ
スヘツド10に挿通し、外被19を押し出し形成して冷却槽
11により冷却し、ベルトキヤプスタン12を介して巻取ド
ラム13に巻取る。なお第2図において突起14はスペーサ
5の溝15の位置を示すものである。なお、防水特性をさ
らに完全にするために押え巻後にもジエリを塗布しても
よい。
本実施例において、使用したローラ7の外径D1は600m
mφ、巻取ドラム13の外径D2は1000mmφ、ケーブル外径D
3は10mmφである。なお、正確には、ローラ7で巻回す
る部分はケーブル外径ではなくスペーサ5の外径を使用
して、本発明の製造方法に係る余長付けの条件を規定す
るものであるが〔ケーブル外径D3スペーサ外径≪ロー
ラ外径D1,巻取ドラム外径D2〕の寸法関係にあるので、
本発明はケーブル外径を採用している。
本実施例により試作した、第2図に示す断面構造の試
作防水形光ケーブルは、光フアイバ束の中心C1と光ケー
ブル曲げの中心C2の距離が1mmであり、ローラに1回巻
きしたことにより光フアイバに0.33%の余長が付与さ
れ、巻取ドラムに巻取ることにより0.20%の余長が付与
され、両者の差の0.13%の余長が製造工程中に光フアイ
バに加わる伸び歪を緩和している。本実施例からも明ら
かなように、光フアイバ束がスペーサの溝内に収納さ
れ、溝内にジエリを充填する前段の、光フアイバ束が溝
内を自由に移動できる状態でスペーサを巻回するローラ
の外径によつて光フアイバの余長を制御するとともに、
ローラ径と巻取ドラムのドラム径との関係を特定の範囲
に規定した条件を与えることにより、製造後、巻取ドラ
ムに巻取つた状態において光フアイバに加わる歪を充分
緩和した防水形光ケーブルを製造することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の製造方法は、光フアイ
バ束をスペーサの溝内に収納した後、光フアイバ束が溝
内で自由に移動できる状態でローラに巻回することによ
り、光フアイバに必要な余長を確保し、しかる後、溝内
に防水混和物を充填し、外被を施して巻取る工程による
ことから、延線して使用するに際し、必要な光フアイバ
の余長が得られるとともに、ローラ径および巻取ドラム
径を制御することにより、製造後、巻取ドラムに巻取つ
た状態で光フアイバに残留する歪は容易に緩和でき、本
発明の製造方法は、一般に光ケーブルの曲げの中心と光
フアイバ束の中心を異ならせることにより光フアイバに
余長をもたせる構造で、かつ防水混和物を充填した防水
形光ケーブルの製造に適用して効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法の構成概要を示す図、 第2図は本発明の製造方法により製造された防水形光ケ
ーブル断面構造図、 第3図は従来のエアコア形光ケーブル断面構造図、第4
図はスペーサ構造概要図、 第5図は従来の光ケーブル断面構造概要図、 第6図は光ケーブル内の光フアイバ余長収納説明図であ
る。 1……光フアイバサプライ 2……光フアイバ 3……粗巻 4……スペーササプライ 5……スペーサ 6……集合装置 7……ローラ 8……ジエリ充填装置 9……テープ巻機 10……クロスヘツド 11……冷却槽 12……ベルトキヤプスタン 13……巻取ドラム 14……突起 15……溝 16……光フアイバ束 17……スペーサ 18……押え巻 19……外被 20……鋼線 21……ジエリ 22……LAPテープ 23……外被 24……ドラム 25……光ケーブル 26……巻取ドラム C1……光フアイバ束の中心 C2……光ケーブルの曲げの中心 RU……光フアイバ束の層心径 RO……光ケーブルの曲げ中心の層心径 RD……巻取ドラムの胴半径

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペーササプライから、外周長手方向に連
    続する開口部を有する溝を備え、複数または単体の抗張
    力線を内蔵したスペーサを供給し、 前記スペーサの溝に、光フアイバサプライから複数の光
    フアイバを供給し、粗巻を施して形成した光フアイバ束
    を収納・集束し、 前記光フアイバ束を収納・集合したスペーサを防水混和
    物充填装置に挿通して前記スペーサの溝内に防水混和物
    を充填した後、テープ巻機により押え巻を施し、しかる
    後、 押出機のクロスヘツドに挿通して外被を施した光ケーブ
    ルを冷却し、 キヤプスタンを介して巻取ドラムに巻取る製造工程によ
    り防水形光ケーブルを製造する際、 抗張力線の内蔵位置、或いは前記スペーサの構造によ
    り、光ケーブルの曲げの中心と収納した光フアイバ束の
    中心とを異らせることで、製造工程中で巻取ドラムに巻
    取られた際の光ケーブルの曲げの中心と光フアイバ束の
    中心との層心径差により収納した光フアイバ束に余長を
    与える防水形光ケーブルの製造方法において、 前記光フアイバ束を前記スペーサの溝に収納・集合した
    後、前記スペーサの溝内に防水混和物を充填する工程の
    前段に、 前記光フアイバ束を溝内に収納・集合したスペーサをロ
    ーラに少くとも1回巻付ける工程を含んでなる ことを特徴とする防水形光ケーブルの製造方法。
  2. 【請求項2】前記ローラ巻付け工程におけるローラ径を
    D1、前記巻取ドラムに巻取る工程における巻取ドラム径
    をD2、前記防水形光ケーブルのケーブル外径をD3とした
    とき、 なる条件を満たしてなることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の防水形光ケーブルの製造方法。
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