JPH09197211A - 分割型光ファイバテープ心線と、分割型光ファイバテープ心線製造用コーティングダイス及びこれを用いた分割型光ファイバテープ心線の製造方法 - Google Patents

分割型光ファイバテープ心線と、分割型光ファイバテープ心線製造用コーティングダイス及びこれを用いた分割型光ファイバテープ心線の製造方法

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JPH09197211A
JPH09197211A JP8010437A JP1043796A JPH09197211A JP H09197211 A JPH09197211 A JP H09197211A JP 8010437 A JP8010437 A JP 8010437A JP 1043796 A JP1043796 A JP 1043796A JP H09197211 A JPH09197211 A JP H09197211A
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optical fiber
tape core
split type
connecting portion
units
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JP8010437A
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Katsuyoshi Ishida
克義 石田
Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Keiji Ohashi
圭二 大橋
Shinji Araki
真治 荒木
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4403Optical cables with ribbon structure
    • G02B6/4404Multi-podded

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ心線ユニットの配列に乱れがなくかつ
厚みの薄い分割型光ファイバテープ心線と、これを得る
ための分割型光ファイバテープ心線製造用コーティング
ダイス及びこれを用いた分割型光ファイバテープ心線の
製造方法の提供。 【解決手段】 テープ心線ユニット15の複数本を並列
し、入線口24からダイス20内に導入し、ダイス20
内で隣合うユニット15,15間を合成樹脂で連結し一
体化して連結部16を形成し、これを出線口25から導
出して分割型光ファイバテープ心線10を製造するため
のダイス20で、該ダイス20には一連の貫通孔23が
形成され、入線口24と出線口25とは貫通孔23の両
端部に形成されており、ユニット15,15間の連結部
16を形成したい位置に対応する貫通孔23の壁面の対
向する位置にはそれぞれ連結部形成用樹脂吐出口26,
27が設けられている分割型光ファイバテープ心線製造
用コーティングダイス20。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一本の光ファイバ
テープ心線として取扱いができ、かつ複数の単位テープ
心線ユニットに容易に分割することが可能であり、アク
セス網光ネットワークを構築するためのアクセス系光フ
ァイバケーブル、光変換光ファイバ心線、屋内配線用光
ファイバーブル、構内配線用光ファイバケーブルなどに
好適に用いることができる分割型光ファイバテープ心線
と、分割型光ファイバテープ心線製造用コーティングダ
イス及びこれを用いた分割型光ファイバテープ心線の製
造方法に係わり、さらに詳しくは、テープ心線ユニット
の配列に乱れがなく、かつ、厚みの薄い分割型光ファイ
バテープ心線と、分割型光ファイバテープ心線製造用コ
ーティングダイス及びこれを用いた分割型光ファイバテ
ープ心線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の分割型光ファイバテープ
心線を示すもので、この分割型光ファイバテープ心線1
は、二本の光ファイバ素線2を並列し、これらの周囲を
一次被覆3で覆ってテープ心線ユニット3aとし、さら
にこのようなテープ心線ユニット3aを二本並列し、こ
れらの周囲を二次被覆4により一括被覆してテープ状と
したものである。上記一次被覆3をなす材料としては、
ヤング率の大きい硬質の紫外線硬化型樹脂が好適に用い
られ、一方、二次被覆4をなす材料としては比較的容易
に引き裂くことができるようにヤング率の低い軟質の紫
外線硬化型樹脂が好適に用いられる。従って、この種の
分割型光ファイバテープ心線1にあっては、2本の2心
テープ心線ユニット間を容易に引き裂くことができ、こ
れにより分割型光ファイバテープ心線1を2本の2心テ
ープ心線ユニットに分割することができるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、光フ
ァイバを用いた光ケーブルにおいては、極めて多数の情
報伝達が可能となるように、数千心もの光ファイバを収
納する超高密度・多心光ケーブルが検討されてきてい
る。このようにケーブル内に極めて多数の光ファイバを
高密度に収納するためには、薄型テープ心線を多数積層
し、さらに積層体を複数個集合し、これを被覆してケー
ブルを構成する方法などが研究されている。
【0004】しかしながら、上述した従来の分割型光フ
ァイバテープ心線1は、既に光ファイバ素線2を一次被
覆3で被覆したテープ心線ユニット3aを並べ、さら二
次被覆4で被覆した構造であるために厚いものとなって
しまい、例えば、外径250μmの光ファイバ素線2を
用いて、上述のような構成の分割型光ファイバテープ心
線を製造した場合、得られる分割型光ファイバテープ心
線の厚さはその構造上、300〜450μm程度とする
のが限度であった。
【0005】また、上記のような分割型光ファイバテー
プ心線1を製造するには、コーティングダイスが用いら
れる。図6に従来の分割型光ファイバテープ心線製造用
コーティングダイスの例を示し、図7に図6のII−II線
に沿う断面図を示す。このコーティングダイス9は、内
部に二次被覆4をなす紫外線硬化型樹脂が満たされるポ
ット部5が設けられてなる金属製の中空体で、その一端
面にはポット部5と外部を連通する入線口(ニップル
孔)6が設けられ、これと対向する面には前記入線口6
の延長上であって、ポット部5と外部を連通する出線口
(ダイス孔)7が設けられている。さらに、ポット部5
には、該ポット部5内に紫外線硬化型樹脂を供給するた
めの樹脂供給管8が接続されている。
【0006】このような従来のコーティングダイス9を
用いて分割型光ファイバテープ心線を製造するには、複
数本のテープ心線ユニット3aを並列した状態で、入線
口6からコーティングダイス9内部のポット部5に導入
し、並列した複数本のテープ心線ユニット3aの周囲に
二次被覆4をなす紫外線硬化型樹脂を一括的に付着させ
た後、これを出線口7から導出し、さらにこれに紫外線
を照射して二次被覆4を硬化させると、分割型光ファイ
バテープ心線が得られる。
【0007】しかしながら従来のコーティングダイス9
にあっては、紫外線硬化型樹脂が満たされたポット部5
の長さと幅がそれぞれ数十mm程度と大きいため、該ポ
ット部5内にテープ心線ユニット3aを走行させると、
テープ心線ユニット3aにバックテンションがかかりや
すく、さらに出線口7から導出する際、テープ心線ユニ
ット3aは樹脂流により圧力を受けるため、テープ心線
ユニット3aの配列が乱れてしまい、図8に示すような
湾曲した分割型光ファイバテープ心線が得られることが
多かった。このような湾曲した分割型光ファイバテープ
心線は、積層してケーブル内に収納する際、積層しにく
いうえ、積層したテープ心線間に隙間ができるため、必
要本数収納することができないことがあった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、テープ心線ユニットの配列に乱れがなく、かつ、厚
みの薄い分割型光ファイバテープ心線と、このような分
割型光ファイバテープ心線を得るための分割型光ファイ
バテープ心線製造用コーティングダイス及びこれを用い
た分割型光ファイバテープ心線の製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数本の光ファイバ素線を並列し一括被覆層により一体
化してなるテープ心線ユニットの複数本が並列され、隣
合うテープ心線ユニット間にこれらを連結し一体化する
合成樹脂製連結部が形成されてなる光ファイバテープ心
線であって、該光ファイバテープ心線は前記連結部で分
割可能な構成とされてなることを特徴とする分割型光フ
ァイバテープ心線を前記課題の解決手段とした。
【0010】請求項2記載の発明は、複数本の光ファイ
バ素線を並列し一括被覆層により一体化してなるテープ
心線ユニットの複数本を並列し、入線口からコーティン
グダイス内に導入し、該ダイス内で隣合うテープ心線ユ
ニット間を合成樹脂で連結し一体化して合成樹脂製連結
部を形成し、これを出線口から導出して分割型光ファイ
バテープ心線を製造するためのコーティングダイスであ
って、該ダイスには一連の貫通孔が形成され、前記入線
口と前記出線口とは前記一連の貫通孔の両端部に形成さ
れており、テープ心線ユニット間の連結部を形成したい
位置に対応する貫通孔の壁面の対向する位置にはそれぞ
れ連結部形成用樹脂吐出口が設けられていることを特徴
とする分割型光ファイバテープ心線製造用コーティング
ダイスを前記課題の解決手段とした。また、請求項3記
載の発明は、請求項2記載の分割型光ファイバテープ心
線製造用コーティングダイスにおいて、前記貫通孔に設
けられる連結部形成用樹脂吐出口は、該貫通孔に通され
るテープ心線ユニットの走行方向と直交する方向の長さ
が0.3mm以上0.7mm以下であり、テープ心線ユ
ニットの走行方向に沿う方向の長さが0.5mm以上5
mm以下であることを特徴とする分割型光ファイバテー
プ心線製造用コーティングダイスを前記課題の解決手段
とした。
【0011】請求項4記載の発明は、複数本の光ファイ
バ素線を並列し一括被覆層により一体化してなるテープ
心線ユニットの複数本が並列され、隣合うテープ心線ユ
ニット間にこれらを連結し一体化する合成樹脂製連結部
が形成されてなる分割型光ファイバテープ心線を製造す
る方法であって、前記請求項2または3記載の分割型光
ファイバテープ心線製造用コーティングダイスを用い、
複数本のテープ心線ユニットを並列し貫通孔内に入線口
から送り込むととともに前記貫通孔の壁面の対向する位
置にそれぞれ設けられた連結部形成用樹脂吐出口から連
結部形成用樹脂をそれぞれ吐出し、隣合うテープ心線ユ
ニット間に合成樹脂製連結部を形成した後、これを貫通
孔の出線口から導出する工程を備えることを特徴とする
分割型光ファイバテープ心線の製造方法を前記課題の解
決手段とした。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の分割型光ファイバテープ心線の一例を
示す断面図である。図中符号は10は分割型光ファイバ
テープ心線である。この分割型光ファイバテープ心線1
0は、複数本(図面では2本)のテープ心線ユニット1
5が並列され、隣合うテープ心線ユニット15,15間
にこれらを連結し一体化する合成樹脂製連結部16が形
成されてなるものである。
【0013】前記テープ心線ユニット15は、複数本
(図面では2本)の光ファイバ素線12を並列し一括被
覆層13により一体化してなるものである。光ファイバ
素線12としては、通常、外径125μmのシングルモ
ード光ファイバの外周上にウレタンアクリレート系ある
いはエポキシアクリレート系の紫外線硬化型樹脂を被覆
して、外径250μmに作製した光ファイバ素線等が好
適に用いられる。前記一括被覆層13をなす材料として
は、紫外線硬化型樹脂が用いられ、例えばウレタンアク
リレート系、エポキシアクリレート系、ブタジエンアク
リレート系、シリコーンアクリレート系等の樹脂が好適
に用いられる。また、ここで用いられる紫外線硬化型樹
脂は、ヤング率の大きい硬質のものを用いるのが好まし
い。このようなテープ心線ユニット15の厚みは、0.
28〜0.4mm程度である。
【0014】合成樹脂製連結部16は、隣合うテープ心
線ユニット15,15間に設けられて、隣合うテープ心
線ユニット15,15を連結し、一体化するものであ
る。この合成樹脂製連結部16をなす連結部形成用樹脂
としては、紫外線硬化型樹脂が用いられ、例えばウレタ
ンアクリレート系、エポキシアクリレート系、ブタジエ
ンアクリレート系、シリコーンアクリレート系等の樹脂
が好適に用いられる。また、ここで用いられる紫外線硬
化型樹脂としては、連結部16をより容易に引き裂くこ
とができることから、ヤング率の小さい軟質のものを用
いるのが好ましい。また、合成樹脂製連結部16をなす
連結部形成用樹脂としては、連結部16を分り易くし、
光ファイバ素線12に損傷を与えるのを防止できること
から、一括被覆層13をなす合成樹脂とは異る色に着色
されたものを用いるのが好ましい。この分割型光ファイ
バテープ心線10の厚みは、隣合うテープ心線ユニット
15,15間に合成樹脂製連結部16が形成されただけ
の構成であるので、テープ心線ユニット15の厚みと同
様の0.28〜0.4mm程度と薄型のものである。
【0015】図2は、図1に示した分割型光ファイバテ
ープ心線10の製造に好適に用いられる分割型光ファイ
バテープ心線製造用コーティングダイス(以下、コーテ
ィングダイスと略記する。)の例を示す斜視図である。
図3は、図2のI−I線に沿う断面図である。図中符
号、20はコーティングダイスである。コーティングダ
イス20は、直方体状のものであり、その一端面21か
らこれと対向する他端面22にかけて貫通する一連の貫
通孔23が形成されている。この貫通孔23の両端部に
は、貫通孔23内と外部を連通し、該貫通孔23に複数
本のテープ心線ユニット15を導入するための入線口2
4と、貫通孔23内と外部を連通し、該貫通孔23内に
導入された複数本のテープ心線ユニット15を外部に導
出するための出線口25が形成されている。すなわち、
前記一端面21に入線口24が開口しており、一方、前
記他端面22に出線口25が開口している。
【0016】この貫通孔23の大きさは、これに通され
るテープ心線ユニット15の幅や、本数によって異る
が、貫通孔23と、これに通される複数本のテープ心線
ユニット15との間の隙間ができるだけ小さい方が好ま
しく、大き過ぎると、連結部形成用樹脂が連結部を形成
する部分以外に付着してしまうからである。この貫通孔
23の壁面は、表面研磨した金属から構成されるか、ポ
リ四フッ化エチレン等をコーティングして、摩擦係数が
小さくされているのが好ましい。
【0017】また、この貫通孔23には、テープ心線ユ
ニット15,15間の連結部16を形成したい位置に対
応する壁面の対向する位置にはそれぞれ連結部形成用樹
脂吐出口26,27が設けられており、この例では、貫
通孔23の中央部で、該貫通孔23に通される二本のテ
ープ心線ユニット15,15間の連結部16を形成する
位置の上方と下方に位置する壁面にそれぞれ連結部形成
用樹脂吐出口26,27が形成されている。さらに、こ
れら連結部形成用樹脂吐出口26,27には、ぞれぞ
れ、連結部形成用樹脂供給管26a,27aが接続され
おり、連結部形成用樹脂吐出口26,27からそれぞれ
連結部形成用樹脂が貫通孔23に吐出されるようになっ
ている。
【0018】連結部形成用樹脂吐出口26,27の形状
は、この例では図4に示すような楕円形である。また、
連結部形成用樹脂吐出口26,27の大きさは、図4に
示すように貫通孔23に通されるテープ心線ユニット1
5の走行方向と直交する方向の長さ(短径)L1が0.
3mm以上0.7mm以下であり、テープ心線ユニット
15の走行方向に沿う方向の長さ(長径)L2が0.5
mm以上5mm以下であることが好ましい。
【0019】連結部形成用樹脂吐出口26,27のテー
プ心線ユニット15の走行方向と直交する方向の長さL
1が0.3mm未満であると、小さすぎて、通常の5k
gf/cm2程度以下の樹脂圧では連結部形成用樹脂の
塗布量が追付かず、L1が0.7mmを超えると、大き
過ぎて、テープ心線ユニット15にバックテンションが
かかり易くなり、テープ心線ユニット15の配列が乱れ
る恐れがある。また、連結部形成用樹脂吐出口26,2
7のテープ心線ユニット15の走行方向に沿う方向の長
さL2が0.5mm未満であると、小さすぎて、通常の
5kgf/cm2程度以下の樹脂圧では連結部形成用樹
脂の塗布量が追付かず、L2が5mmを超えると、テー
プ心線ユニット15にバックテンションがかかり易くな
り、テープ心線ユニット15の配列が乱れる恐れがある
からである。
【0020】次に、図2〜図3に示したコーティングダ
イスを用いて分割型光ファイバテープ心線10を製造す
る例について説明する。まず、複数本のテープ心線ユニ
ット15を並列し、コーティングダイス20の貫通孔2
3内に入線口24から送り込むととともに該貫通孔23
の壁面の対向する位置にそれぞれ設けられた連結部形成
用樹脂吐出口26,27から連結部形成用樹脂をそれぞ
れ吐出し、隣合うテープ心線ユニット15,15間の連
結部16を形成する位置の上方と下方からそれぞれ連結
部形成用樹脂を流し込み、隣合うテープ心線ユニット1
5,15間に合成樹脂製連結部16を形成し、合成樹脂
製連結部16により隣合うテープ心線ユニット15,1
5を連結、一体化する。こののち、隣合うテープ心線ユ
ニット15,15間に合成樹脂製連結部16が形成され
た複数本のテープ心線ユニット15を、貫通孔23の出
線口25から導出する。
【0021】ついで、出線口25から導出された複数本
のテープ心線ユニット15を硬化装置(図示略)内に送
り込み、合成樹脂連結部16をなす連結部形成用樹脂を
直ちに硬化させる。ここで用いられる硬化装置は、連結
部形成用樹脂を硬化させるためのものであり、上記コー
ティングダイス20の出線口25が開口する他端面22
側の直後に設置されている。この硬化装置は、連結部形
成用樹脂として紫外線硬化型樹脂を用いる場合には、紫
外線照射装置であり、紫外線を照射して連結部形成用樹
脂を硬化させるものである。紫外線を照射する方法とし
ては、ライトガイドによる照射などが好適である。この
ようにすると、隣合うテープ心線ユニット15,15間
に形成された合成樹脂製連結部16をなす連結部形成用
樹脂が硬化し、図1に示すような分割型光ファイバテー
プ心線10が得られる。
【0022】このようにして得られた分割型光ファイバ
テープ心線10にあっては、複数本のテープ心線ユニッ
ト15を並列し、隣合うテープ心線ユニット15,15
間にこれらを連結し一体化する合成樹脂製連結部16を
形成したことにより、分割型光ファイバテープ心線10
の厚みがテープ心線ユニット15の厚みと同じ程度とな
るので、従来の分割型光ファイバテープ心線のように複
数のテープ心線ユニットを並列し、さらにこれらの周囲
を二次被覆で一括被覆して得られたものより、厚みが薄
い。また、隣合うテープ心線ユニット15,15間に合
成樹脂製連結部16が形成されただけなので、その製造
の際には、隣合うテープ心線ユニット15,15間に連
結部形成用樹脂を塗布すればよく、従来の分割型光ファ
イバテープ心線のように二次被覆材が満たされたポット
部にテープ心線ユニットを通さなくても済み、従ってテ
ープ心線ユニットにバックテンションがかかることがな
く、テープ心線ユニット15の配列に乱れが生じること
がない。
【0023】さらに、この分割型光ファイバテープ心線
10は、分岐したいテープ心線ユニット15の両側ある
いは一方の側の合成樹脂製連結部16で引き裂くことに
より容易に分割することができ、目的とするテープ心線
ユニット15を分岐することができ、また、分割する前
は1本の光ファイバテープ心線として取扱うことができ
るので、取扱い易い。なお、前記分割型光ファイバテー
プ心線10においては、2本の2心テープ心線ユニット
を用いた場合について説明したが、必ずしもこれに限ら
ず、テープ心線ユニット内の光ファイバ素線の本数や、
テープ心線ユニットの本数は変更可能である。
【0024】前記コーティングダイス20にあっては、
一連の貫通孔23が形成され、入線口24と出線口25
とはそれぞれ一連の貫通孔23の両端部に形成されてお
り、テープ心線ユニット15,15間の連結部16を形
成したい位置に対応する貫通孔23の壁面の対向する位
置にはそれぞれ連結部形成用樹脂吐出口26,27が設
けられたことにより、分割型光ファイバテープ心線を製
造する際、連結部形成用樹脂吐出口26,27から連結
部形成用樹脂を吐出し、該連結部形成用樹脂をテープ心
線ユニット15,15間の連結部16を形成したい位置
に塗布すればよいので、従来のコーティングダイスのよ
うにテープ心線ユニット15を二次被覆材が満たされた
ポット部を通す必要がなく、テープ心線ユニットにバッ
クテンションがかかることがない。さらに、貫通孔23
内には連結部形成用樹脂は溜められていないので、従来
のコーティングダイスのように入線口や出線口近傍に樹
脂流が起ることがなく、よって、該樹脂流に起因してテ
ープ心線ユニットが圧力を受けることがない。
【0025】従って、このコーティングダイス20を用
いて分割型光ファイバテープ心線を製造すると、テープ
心線ユニットの配列に乱れがなく、かつ、厚みの薄い分
割型光ファイバテープ心線の製造が可能である。なお、
前記コーティングダイス20においては、連結部形成用
樹脂吐出口26,27の形状が楕円形である場合につい
て説明したが、貫通孔23に通されるテープ心線ユニッ
ト15の走行方向と直交する方向の長さL1が0.3m
m以上0.7mm以下であり、テープ心線ユニット15
の走行方向に沿う方向の長さL2が0.5mm以上5m
m以下の条件を満たせば、円形状、方形状であってもよ
い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の分割型光フ
ァイバテープ心線にあっては、前述の構成としたもので
あるので、厚みがテープ心線ユニットの厚みと同じ程度
となり、従来の分割型光ファイバテープ心線のように複
数のテープ心線ユニットを並列し、さらにこれらの周囲
を二次被覆で一括被覆して得られたものより、厚みが薄
くなり、ケーブル内に高密度に収納できるという利点が
ある。また、隣合うテープ心線ユニット間に合成樹脂製
連結部が形成されただけなので、その製造の際には、隣
合うテープ心線ユニット間に連結部形成用樹脂を塗布す
ればよく、従来の分割型光ファイバテープ心線のように
二次被覆材が満たされたポット部にテープ心線ユニット
を通さなくても済み、従ってテープ心線ユニットにバッ
クテンションがかかることがなく、テープ心線ユニット
の配列に乱れが生じることがない。さらに、本発明の分
割型光ファイバテープ心線にあっては、分岐したいテー
プ心線ユニットの両側あるいは一方の側の合成樹脂製連
結部で引き裂くことにより容易に分割することができ、
目的とするテープ心線ユニットを分岐することができ、
また、分割する前は1本の光ファイバテープ心線として
取扱うことができるので、取扱い易い。
【0027】また、本発明のコーティングダイスにあっ
ては、前述の構成としたことにより、分割型光ファイバ
テープ心線を製造する際、連結部形成用樹脂吐出口から
連結部形成用樹脂を吐出し、テープ心線ユニット間の連
結部を形成したい位置に塗布すればよいので、従来のコ
ーティングダイスのようにテープ心線ユニットを二次被
覆材が満たされたポット部を通す必要がなく、テープ心
線ユニットにバックテンションがかかることがない。さ
らに、貫通孔内には連結部形成用樹脂は溜められていな
いので、従来のコーティングダイスのように入線口や出
線口近傍に樹脂流が起ることがなく、よって、該樹脂流
に起因してテープ心線ユニットが圧力を受けることがな
い。従って、本発明のコーティングダイスを用いて分割
型光ファイバテープ心線を製造すると、テープ心線ユニ
ットの配列に乱れがなく、かつ、厚みの薄い分割型光フ
ァイバテープ心線の製造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分割型光ファイバテープ心線の一例
を示す断面図である。
【図2】 本発明の分割型光ファイバテープ心線製造用
コーティングダイスの一例を示す斜視図である。
【図3】 図2のI−I線に沿う断面図である。
【図4】 本発明の分割型光ファイバテープ心線製造用
コーティングダイスの連結部形成用樹脂吐出口を説明す
るための図である。
【図5】 従来の分割型光ファイバテープ心線を示す断
面図である。
【図6】 従来の分割型光ファイバテープ心線製造用コ
ーティングダイスを示す斜視図である。
【図7】 図6のII−II線に沿う断面図である。
【図8】 従来の分割型光ファイバテープ心線製造用コ
ーティングダイスを用いて製造された分割型光ファイバ
テープ心線を示す断面図である。
【符号の説明】
10・・・分割型光ファイバテープ心線、12・・・光ファイ
バ素線、13・・・一括被覆、15・・・テープ心線ユニッ
ト、16・・・合成樹脂連結部、20・・・コーティングダイ
ス、21・・・一端面、22・・・他端面、23・・・貫通孔、
24・・・入線口(ニップル)、25・・・出線口(ダイ)、
1・・・長さ、L2・・・長さ、26,27・・・連結部形成用
樹脂吐出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 真治 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の光ファイバ素線を並列し一括被
    覆層により一体化してなるテープ心線ユニットの複数本
    が並列され、隣合うテープ心線ユニット間にこれらを連
    結し一体化する合成樹脂製連結部が形成されてなる光フ
    ァイバテープ心線であって、該光ファイバテープ心線は
    前記連結部で分割可能な構成とされてなることを特徴と
    する分割型光ファイバテープ心線。
  2. 【請求項2】 複数本の光ファイバ素線を並列し一括被
    覆層により一体化してなるテープ心線ユニットの複数本
    を並列し、入線口からコーティングダイス内に導入し、
    該ダイス内で隣合うテープ心線ユニット間を合成樹脂で
    連結し一体化して合成樹脂製連結部を形成し、これを出
    線口から導出して分割型光ファイバテープ心線を製造す
    るためのコーティングダイスであって、該ダイスには一
    連の貫通孔が形成され、前記入線口と前記出線口とは前
    記一連の貫通孔の両端部に形成されており、テープ心線
    ユニット間の連結部を形成したい位置に対応する貫通孔
    の壁面の対向する位置にはそれぞれ連結部形成用樹脂吐
    出口が設けられていることを特徴とする分割型光ファイ
    バテープ心線製造用コーティングダイス。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔に設けられる連結部形成用樹
    脂吐出口は、該貫通孔に通されるテープ心線ユニットの
    走行方向と直交する方向の長さが0.3mm以上0.7
    mm以下であり、テープ心線ユニットの走行方向に沿う
    方向の長さが0.5mm以上5mm以下であることを特
    徴とする請求項2記載の分割型光ファイバテープ心線製
    造用コーティングダイス。
  4. 【請求項4】 複数本の光ファイバ素線を並列し一括被
    覆層により一体化してなるテープ心線ユニットの複数本
    が並列され、隣合うテープ心線ユニット間にこれらを連
    結し一体化する合成樹脂製連結部が形成されてなる分割
    型光ファイバテープ心線を製造する方法であって、前記
    請求項2または3記載の分割型光ファイバテープ心線製
    造用コーティングダイスを用い、複数本のテープ心線ユ
    ニットを並列し貫通孔内に入線口から送り込むとととも
    に前記貫通孔の壁面の対向する位置にそれぞれ設けられ
    た連結部形成用樹脂吐出口から連結部形成用樹脂をそれ
    ぞれ吐出し、隣合うテープ心線ユニット間に合成樹脂製
    連結部を形成した後、これを貫通孔の出線口から導出す
    る工程を備えることを特徴とする分割型光ファイバテー
    プ心線の製造方法。
JP8010437A 1996-01-24 1996-01-24 分割型光ファイバテープ心線と、分割型光ファイバテープ心線製造用コーティングダイス及びこれを用いた分割型光ファイバテープ心線の製造方法 Pending JPH09197211A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1143280A1 (en) * 2000-04-06 2001-10-10 Alcatel Edge-bonded splittable optical-fiber ribbons
JP2008281849A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバテープ心線
JP2011221320A (ja) * 2010-04-12 2011-11-04 Furukawa Electric Co Ltd:The テープ心線ユニット及び光ファイバケーブル
CN112433319A (zh) * 2020-12-18 2021-03-02 南京华信藤仓光通信有限公司 一种光纤带

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