JP2008271325A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】測位手段を具備しGPSデータと画像データとを確実かつ効率的に記録し両データを関連付けて管理し得るデジタルカメラを提供する。
【解決手段】被写体を撮影して画像信号を生成する撮影手段と、複数の測位衛星から送信された信号を受信する受信手段と、受信手段で受信した信号から地球上の自己の位置を特定するのに必要なGPSデータを抽出する抽出手段と、抽出手段が抽出したGPSデータに基き当該GPSデータを送信した測位衛星までの距離データを算出する第1の演算手段と、第1の演算手段で算出された距離データに基き自己の位置を表わす位置データを算出する第2の演算手段と、GPSデータと距離データと位置データとの一方を測位データとして選択する選択手段と、撮影手段で得た画像信号に基き生成される画像データに対し選択手段で選択された測位データを関連付けて記録媒体に記録する記録手段とを具備する。
【選択図】図1

Description

この発明は、デジタルカメラ、詳しくは複数の測位衛星から送信された複数の信号を受信して自身の位置を特定する測位機能を備えたデジタルカメラに関するものである。
従来、撮影光学系により結像される光学像を撮像素子等の光電変換素子により光電変換処理することで、所望の被写体の光学像を電気的な画像信号として取得し、この画像信号をデジタルデータとして記録し得るように構成したいわゆるデジタルカメラ等の撮影装置(以下、単にデジタルカメラという)が広く一般に普及している。
また、従来のデジタルカメラにおいては、自己の位置を測位して位置情報を得る測位手段を備え、撮影動作により取得した画像データと共に、測位手段によって取得した撮影時の位置情報を関連付けて記録し得るように構成したものが、種々提案されている。
この場合において、自己の位置情報を測位する測位手段としては、例えばグローバルポジショニングシステム(Global Positioning System;以下、GPSという)若しくは全地球測位システムなどと呼ばれる測位技術が一般に普及している。このGPSは、複数の軌道衛星から発信されている無線信号を受信することによって、地球上における現在位置(緯度,経度,高度等)を特定することができる衛星測位システムである。
このようなGPS等の測位手段を具備したデジタルカメラにおいては、基本的には、撮影動作を行うことで画像データを取得すると共に、その画像データの取得時における撮影場所に関する特定の位置データを取得し、この位置データを対応する画像データに関連付けて記録することが行われる。このことから、GPSの測位手段による位置データの取得タイミングは、撮影動作による撮影時点(画像データの取得時点)と略同時となるのが望ましい。
しかしながら、GPSによる測位手段を利用する場合、その原理上の問題から、測位動作の開始から測位結果を算出するまでの実際の演算処理時間は、所定の時間が必要となり、撮影時点と測位時点とのタイミングを一致させることは難しい。そして、より高速な演算処理を実行するためには、小型の電子機器にとってはかなり大規模な機械的な構造を必要とし、また大規模なソフトウエア的な演算処理機能をも必要なものとなる。
また、GPSを利用して自己の位置の特定を行うための位置データを取得するためには、測位衛星から発信されている信号を捕捉して受信し、その測位衛星を追尾しつつ、その測位衛星からのGPS信号に含まれる航法メッセージを抽出することが必要になる。
この航法メッセージに含まれるエフェメリス(Ephemeris;暦)は、受信した衛星の位置パラメタであり、このエフェメリスは、およそ2時間おきに各測位衛星ごとに地上からの制御信号によって更新されるようになっている。GPSによる測位動作処理において、一つのエフェメリスを受信するためには数十秒の時間が必要となる。
一方、通常のデジタルカメラにおいては、一つの画像データを取得するために行う一回の撮影動作自体に要する時間は極めて短時間であるのが普通であり、その短時間の撮影動作を間欠的に実行することで、複数の画像データを得るといった使い方が、デジタルカメラの一般的な使い方である。
ところが、従来の一般的になデジタルカメラ等において、GPSによる測位手段を備え、このGPSを利用して得られる位置データ等を撮影動作によって取得した画像データのそれぞれに対し確実に関連付けるためには、撮影動作が実行される短時間内に、GPS信号を受信しその受信信号に基づいて位置データを算出する等の一連の測位動作をも実行する必要がある。このことから、その測位動作によって生じる負荷は多大なものになってしまうという問題点がある。
しかしながら、通常のデジタルカメラにおいては、GPSを利用する他の機器、例えばカーナビゲーションシステム等のように必ずしもリアルタイムで位置データを取得して、自己の位置の特定をする処理を必要とするわけではない。
つまり、GPSによる測位手段を具備したデジタルカメラにおいては、少なくとも位置データを算出するのに必要となるデータ、例えば測位衛星からのGPS信号そのもの(GPS生データ)若しくはこのGPS生データに対してデジタル化等の若干の処理を加えて得られるデータ(以下、これらを単にGPSデータという)を画像データに関連付けて記録しておけばよい。この場合には、記録済みの当該GPSデータに基づいて、例えば撮影動作が行なわれていない時間等を利用してデジタルカメラ本体において位置データを算出する演算処理を行ったり、記録済みのGPSデータ(と関連付けられた画像データと)を小型コンピュータ等に転送し、これを利用して位置データの演算処理を行ようにすればよい。
このような手法を用いることで、最終的に位置データとこれに関連付けられた画像データとを取得する場合には、測位衛星より受信したGPS信号のGPSデータ等を記録するための処理を如何に効率的に実行するかが課題となる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、測位手段を具備するデジタルカメラにおいて、測位衛星からのGPS信号を受信することにより取得したGPSデータ等を、撮影動作により取得した画像データと共に、確実かつ効率的に記録し、両データを関連付けて管理することができるように構成したデジタルカメラを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明によるデジタルカメラは、被写体を撮影して画像信号を生成する撮影手段と、複数の測位衛星から送信された信号を受信する受信手段と、上記受信手段で受信した信号から地球上の自己の位置を特定するのに必要なGPSデータを抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された上記GPSデータに基いて当該GPSデータを送信した測位衛星までの距離を表わす距離データを算出する第1の演算手段と、上記第1の演算手段により算出された距離データに基いて自己の位置を表わす位置データを算出する第2の演算手段と、上記GPSデータと上記距離データと上記位置データとの一方を測位データとして選択する選択手段と、上記撮影手段で得られた画像信号に基づいて生成される画像データに対し、上記選択手段で選択された上記測位データを関連付けて記録媒体に記録する記録手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、測位手段を具備するデジタルカメラにおいて、測位衛星からのGPS信号を受信することにより取得したGPSデータ等を、撮影動作により取得した画像データと共に、確実かつ効率的に記録し、両データを関連付けて管理し得る構成を備えたデジタルカメラを提供することができる。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態のデジタルカメラの主な構成を示すブロック構成図である。図2は、図1のデジタルカメラにおける測位手段の主要構成を取り出して示す要部ブロック構成図である。図3は、図2の測位手段における構成部材のうちGPS信号処理機能部を取り出して示す要部ブロック構成図である。
図4,図5,図6は、本発明の第1の実施形態のデジタルカメラの作用を示すフローチャートであって、このうち、図4は、本デジタルカメラを起動して撮影動作と測位動作とを同時並行的に行う際の動作の流れを概略的に示す処理シーケンスである。図5は、図4の処理シーケンスのうちGPS中間データ取得動作処理の詳細を示す処理シーケンスである。図6は、図4の処理シーケンスのうちGPS位置データ取得動作処理の詳細を示す処理シーケンスである。
本実施形態のデジタルカメラは、例えば光学レンズ等によって形成される被写体像を受光して、これを撮像素子等によって光電変換して電気的な画像信号を取得する撮影手段と、この撮影手段により取得した画像信号をデジタル画像データ及びこれに関連する撮影データとからなる画像データファイル(以下、画像ファイルという)として記録媒体等に記録する記録手段とを具備すると共に、発信源としての複数の測位衛星からのGPS信号を受信して地球上における自己の位置を特定するための測位データを取得する測位手段を具備して構成されている。そして、上記記録手段は、上記測位データをも記録するように構成される。
即ち、本実施形態のデジタルカメラは、図1に示すようにレンズ1と、撮像素子2と、撮像回路3と、A/D変換器(図1では単に「A/D」と表記している)4と、信号処理回路5と、フレームメモリ6と、FIFOメモリ7と、TFT液晶駆動回路9と、TFTパネル10と、バックライトユニット11と、ビデオ出力回路12と、ビデオ出力端子13と、記録バッファ14と、記録媒体インターフェース(記録媒体I/F)15と、記録媒体16と、アクチュエータ17と、アクチュエータ駆動回路18と、外部有線データインターフェース(外部有線データI/F)22と、キーマトリクス23と、LCD表示回路24と、LCDパネル25と、電池26と、電源回路27と、バックアップ電源28と、電池状態検出回路29と、第1CPU31と、第2CPU32と、EEPROM19と、GPS信号第1演算機能部36と、GPS信号処理機能部37と、GPSアンテナ38等によって主に構成されている。
レンズ1は、光学的な被写体像を形成し、これを撮像素子2の受光面上に結像させるために設けられるものである。
撮像素子2は、レンズ1によって形成される光学的な被写体像を受けて光電変換処理を行って、電気的な画像信号を出力する素子である。この撮像素子2としては、高速読み出しを行うことができるタイプの固体撮像素子であって、例えばCCD(電荷結合素子),CMOS(相補型金属酸化膜半導体)あるいはその他の各種のタイプの撮像素子が適用され得る。
撮像回路3は、撮像素子2からの出力信号を受けて、その画像信号に対して各種のアナログ信号処理を行う電子回路である。
A/D変換器4は、撮像回路3から出力されるアナログ形式の画像信号を受けて、デジタル形式の画像信号に変換するための回路である。
信号処理回路5は、A/D変換器4から出力されたデジタル形式の画像信号を受けて、各種のデジタル的な信号処理を行う回路である。
フレームメモリ6は、信号処理回路5によって処理された画像信号を受けて、処理済の画像信号や、この画像信号に関する各種データ等を一時的に記憶する一時記憶手段である。このフレームメモリ6としては、例えばSDRAM等の半導体記憶素子等が適用される。
なお、本実施形態のデジタルカメラにおいては、上述のレンズ1,撮像素子2,撮像回路3,A/D変換器4,信号処理回路5,フレームメモリ6等によって、被写体を撮影して画像信号を生成する撮影手段の主要部が構成される。
FIFOメモリ7は、画像信号を各種の表示装置へ向けて出力する際に、当該画像信号の一時的な記憶を行うために設けられるメモリである。
TFT液晶駆動回路9は、FIFOメモリ7から出力される画像信号を受けてTFTパネル10を制御する回路である。
TFTパネル10は、TFT液晶駆動回路9の制御によって画像信号に基づく画像や当該デジタルカメラにおける各種の情報等を表示するための表示部であり、カラー表示可能なものが用いられる。
バックライトユニット11は、TFTパネル10の背面側に設けられ、当該TFTパネル10を背面側から照明するためのものである。
なお、本実施形態のデジタルカメラにおいては、上述のTFT液晶駆動回路9,TFTパネル10,バックライトユニット11等によって、上記撮影手段により撮影された被写体像を電子的な画像として表示する表示手段の主要部が構成される。
ビデオ出力回路12は、FIFOメモリ7からの画像信号を受けて、例えばNTSC形式のビデオ信号に変換し、ビデオ出力端子13を介して、当該ビデオ出力端子13に接続される外部表示装置等へ出力するための回路である。
ビデオ出力端子13は、本デジタルカメラと外部表示装置等との間を電気的に接続するビデオケーブル等の信号線を接続するための接続端子である。
記録バッファ14は、フレームメモリ6に一時的に記憶されている画像信号に基づいて生成される画像データと、これに付随する撮影データとからなる画像ファイルとして記録媒体16に記録するとき、若しくは記録媒体16から記録済みの画像ファイルを読み出して、これをフレームメモリ6に一時的に記憶するとき等に用いられるバッファ(一時保存領域)である。
記録媒体I/F15は、記録媒体16への画像データ等の記録処理や、記録媒体16からの画像データ等の読み出し処理等を制御するためのものである。
記録媒体16は、画像データやその他の各種データを記録するための不揮発性の記録媒体、例えば薄板形状,カード形状からなるメモリカード等である。この記録媒体16としては、例えばデジタルカメラ等の機器に対して着脱自在とする形態のものや、デジタルカメラ等の機器内部の電気回路に固設されている形態のもの等、様々な形態のものがあり、いずれの形態のものでも、本実施形態のデジタルカメラに適用し得る。
上述の記録バッファ14,記録媒体I/F15及び記録媒体16等によって、上記撮影手段で撮影されて得られた画像データとこれに付随する撮影データからなる画像ファイル等を記録媒体16に記録する記録手段の主要部が構成される。
アクチュエータ17は、レンズ1を駆動して、オートフォーカス動作を行ったりあるいはズーミング動作を行ったりするための駆動源である。
アクチュエータ駆動回路18は、第1CPU31の制御に基づいてアクチュエータ17を制御し駆動する回路である。
外部有線データインターフェース(外部有線データI/F)22は、本デジタルカメラと外部装置との間においてデータ等の送受信を接続ケーブル等を介して行うための接続部分(インターフェース)であって、例えばUSB((Universal Serial Bus))規格やIEEE1394等に準拠したものが適用される。
この外部有線データインターフェース(外部有線データI/F)22及び接続ケーブル(図示せず)によって、外部装置と有線により情報を送受信する有線通信手段の主要部が構成される。
キーマトリクス23は、本実施形態のデジタルカメラに設けられる各種の操作スイッチや操作ボタン等を含む操作入力手段の総称として用いている。即ち、キーマトリクス23の具体的な構成例は、例えば当該デジタルカメラの電源状態をオン又はオフ状態に切り換える指示を行う電源ボタンや、撮影動作を開始させる指示を行うレリーズボタンや、レンズ1のズーム動作の指示を行うズームボタンや、撮影モードやGPS記録モードの選択設定等、各種の設定を行う際に用いる四方向選択キー(十字キーともいう)及び選択した設定を確定させる決定指示を行う際に用いる決定ボタン(OKボタン)等等、各種の操作部材等とこれら複数の操作部材のそれぞれに連動して所定の指示信号を発生させるスイッチ部材と、各スイッチ部材からの指示信号を伝達する電気回路等により構成される。このキーマトリクス23における各種の操作部材が使用者により操作されることによって発生する信号は、第1CPU31に向けて出力されるようになっている。
LCD表示回路24は、第1CPU31の制御に基づいてLCDパネル25を制御し、これに各種の情報表示を行わせる回路である。
LCDパネル25は、例えばモノクロLCD等によって構成され、当該デジタルカメラにおいて設定済みの各種設定情報、例えば撮影モード等の動作モード情報や、記録媒体16に記録可能な画像の枚数情報,撮影時のシャッタ速度や絞り値等の露出に関する情報等を表示する情報表示部材である。
電池26は、当該デジタルカメラにおける主(メイン)電源である。この電池26は、例えば撮像素子2等からなる撮影手段や、記録媒体16等からなる記録手段や、GPSアンテナ38等からなる測位手段等、本デジタルカメラにおける各電気回路へと電力を供給するようになっている。
バックアップ電源28は、本デジタルカメラの第1CPU31等に対して常に必要最低限の電力を供給するために設けられているものであって、例えば本デジタルカメラにおける各種の設定値等の情報や日時情報等を保持したり、日付表示を上記LCDパネル25等を用いて常時行い得るようにするための副(サブ)電源となっている。
電源回路27は、第1CPU31の指令に基づいて上記電池26及び上記バックアップ電源28からの電源を受けて、本デジタルカメラの内部の各電気回路へと適宜供給する電力の制御を行う回路である。
電池状態検出回路29は、電池26における電圧等、当該電池26の充電状態を検出して、同電池26の電池残量等を算出し、その結果を第1CPU31(の電池残量管理機能部31f)へと出力する回路である。つまり、電池状態検出回路29は、電池26(電源)の充電状態を検出する電源状態検出手段である。
第1CPU31は、主(メイン)CPUとして配設されているものである。この第1CPU31は、本実施形態のデジタルカメラにおける各回路を統括的に制御するための制御手段である。そのために、本デジタルカメラの第1CPU31は、同デジタルカメラにおけるシステム全体を適宜制御(コントロール)するためのシステムコントロール部31aを備えている。
このシステムコントロール部31aの内部には、各種の電気回路等、例えばGPS制御機能部31b,GPS信号第2演算機能部31c,GPSデータ管理機能部31d等と、ファイル管理機能部31eと、内部時計31f等、各種の機能を実現する制御回路を有して構成されている。
ここで、GPS制御機能部31bは、測位手段(詳細は後述する)の一部を構成し当該測位手段の制御機能を担う機能部を構成する電気回路である。
GPS信号第2演算機能部31cは、測位衛星からのGPS信号から航法メッセージや時間情報データ等を抽出する抽出手段として機能すると共に、GPS信号に基づいて測位衛星までの距離データを算出する機能を担う回路である。
GPSデータ管理機能部31dは、GPSに関する各種データ、例えば測位衛星からのGPS信号に基づいて算出される位置データや、この位置データが算出される以前の段階の信号であって受信されたGPS信号に基づいて抽出処理若しくは算出処理等がなされた結果生成される中間データ(距離データ,時間情報データ等)や、測位衛星からのGPS信号そのもの若しくは当該受信信号をデジタル変換処理した後のGPS生データ(以下、単にGPSデータという)等の測位データを管理するデータ管理機能を担う電気回路である。
ファイル管理機能部31eは、撮影手段で得られた画像データに関連付けられるべき撮影データ、即ち撮影時の露出データや日時データ等に加えて測位データ等をファイル化して管理するための機能部である。
内部時計31fは、リアルタイムクロック(RTC)であって、例えば「年」,「月」,「日」,「時」,「分」,「秒」等のそれぞれのデータを提供する電気回路である。
上記第1CPU31は、上述したように本デジタルカメラの各構成部の制御を行う制御部である。その一方、第2CPU32は、主に画像データ等を扱うための各種の処理制御を行う制御部である。そのために、第2CPU32は、画像圧縮伸張部32a,記録媒体アクセス部32b等を有して構成されている。
画像圧縮伸張部32aは、フレームメモリ6に記憶されている画像データを読み出し、この画像データとこれに付随する撮影データとを合わせて一つの画像ファイルを生成し、この画像ファイルについて、例えばJPEG圧縮処理等を行ったり、記録媒体アクセス部32bを介して記録媒体16から読み出した圧縮画像ファイルについての伸張処理等を行う回路部である。
記録媒体アクセス部32bは、記録媒体インターフェース15による記録媒体16へのアクセスを制御するための回路部である。
EEPROM19は、第1CPU31,第2CPU32により実行される処理プログラム(アプリケーションソフトウエア)等や、本デジタルカメラにおける各種の設定データ,固有データ等を記憶し保持する不揮発性記憶媒体である。このEEPROM19としては、例えばフラッシュロム(FlashROM)等が適用される。
GPSアンテナ38は、複数の測位衛星から送信されたGPS信号を受信する受信手段の一部であって、当該GPS信号の入力部である。このGPSアンテナ38は、受信手段の他の一部を構成するGPS信号処理機能部37に接続されている。これにより、GPSアンテナ38により受信された測位衛星からのGPS信号は、GPS信号処理機能部37へと出力されるようになっている。
GPS信号処理機能部37は、GPSアンテナ38により受信されたGPS信号を受けて、その受信信号の強度を測定したり、受信したGPS信号に対して周波数変換(ダウンコンバート)処理とアナログ−デジタル変換処理等の信号処理を施す機能を有する回路である(詳細は後述する)。
このGPS信号処理機能部37は、GPS信号第1演算機能部36と第1CPU31とに接続されていて、第1CPU31の制御によって動作し、信号処理後の信号をGPS信号第1演算機能部36と第1CPU31との両者に向けて出力するようになっている。
GPS信号第1演算機能部36は、GPS信号処理機能部37で信号処理されたGPS信号に対して所定の演算処理を行って、受信したGPS信号を送信している測位衛星からのGPS信号を捕捉し追尾する機能を有する回路である。このGPS信号第1演算機能部36は、第1CPU31に接続されていて、この第1CPU31の制御によって動作し、その演算結果を第1CPU31へと出力するようになっている。
上記GPSアンテナ38,GPS信号処理機能部37及びGPS信号第1演算機能部36等と、第1CPU31のシステムコントロール部31aにおけるGPS制御機能部31b,GPS信号第2演算機能部31c,GPSデータ管理機能部31d,ファイル管理機能部31e等によって、当該デジタルカメラの地球上における位置を特定する測位手段の主要部が構成されている。
ここで、本デジタルカメラにおける測位手段のさらに詳細な構成について、図2,図3を用いて以下に説明する。
本デジタルカメラにおける測位手段の主要部のうちGPS信号処理機能部37は、図2,図3に示すようにRFフロントエンド部37aと、AD変換器(ADC)37b等を内部に有して構成されている。
RFフロントエンド部37aは、バンドパスフイルタなどを使用してGPSアンテナ38が受信した測位衛星からのGPS信号を中間周波数に変換(ダウンコンバート)する回路である。
測位衛星からのGPS信号は、通常の場合、1575.42MHzの高周波(RF:Radio Frequency)の信号である。RFフロントエンド部37aは、この高周波信号を受けて中間周波数を介してGPS信号第1演算機能部36や第1CPU31のGPSデータ管理機能部31dの入力に適合する中間周波数(例えば15.42MHz等)の出力信号へとダウンコンバートして出力する信号処理部である。
そのために、RFフロントエンド部37aは、図3に示すように低雑音アンプ(LNA)37aaや複数のフイルター37ab,37acや複数の乗算器(ミキサー)や信号増幅器(AMP)37ad等を有して構成されている。
AD変換器(ADC;アナログデジタルコンバーター)37bは、RFフロントエンド部37aからの出力(アナログ信号)を受けて、これをデジタル信号に変換する回路である。このAD変換器37bから出力される信号処理済みのデジタル信号は、GPS信号第1演算機能部36及び第1CPU31へと出力される。
即ち、AD変換器37bからの出力信号(デジタル信号)は、GPS信号第1演算機能部36の信号捕捉部36b,信号追尾部36aへと出力されるほかに、第1CPU31のシステムコントロール部31aのGPSデータ管理機能部31dへとGPSデータとして出力されるようになっている(図2の信号線参照)。
GPS信号第1演算機能部36は、図2に示すように信号捕捉部36bと、信号追尾部36a等を有して構成されている。
信号捕捉部36bは、複数の測位衛星からの信号を同時に捕捉し得る衛星捕捉手段である。そのために、信号捕捉部36bは、複数のチャンネルCh1,Ch2,…,Chn(n=整数)を有しており、これら各チャンネルは、それぞれが測位衛星からの信号(GPS信号)を捕捉するGPS信号捕捉動作処理を実行する。このGPS信号捕捉動作処理は、第1CPU31のGPS制御機能部31bによって制御され実行されることになる。
信号捕捉部36bは、GPS制御機能部31bの制御によって、複数のチャンネルを同時に並行してGPS信号捕捉動作処理を実行したり、機器の状況によっては、動作チャンネルの制限を行って特定数のチャンネルのみを用いてGPS信号捕捉動作処理を実行する等、GPS測位動作処理の形態を切り換える制御等がなされる。
信号追尾部36aは、第1CPU31のシステムコントロール部31aのGPS制御機能部31bの制御によって、上述の信号捕捉部36bの各チャンネルCh1,Ch2,…,Chnのそれぞれが捕捉した測位衛星からのGPS信号についてそれぞれ追尾を行ない、各測位衛星からのGPS信号を受信し続けるための演算処理等を行う回路である。信号追尾部36aから出力される信号は、第1CPU31のシステムコントロール部31aのGPS信号第2演算機能部31cへと出力されるようになっている。
第1CPU31のシステムコントロール部31aのGPS信号第2演算機能部31cは、図2に示すように航法メッセージ復号化疑似距離測定部31ca,測位計算部31cb等を内部に有して構成されている。
航法メッセージ復号化疑似距離測定部31caは、信号追尾部36aからの信号を受けて航法メッセージの復号化処理や疑似距離測定処理等を行う。したがって、航法メッセージ復号化疑似距離測定部31caは、受信したGPS信号から特定のデータ、即ち地球上における自己(当該デジタルカメラ)の位置を特定するのに必要な航法メッセージや時間情報データ等を抽出する抽出手段としての機能と、GPS信号に基づいて当該GPS信号を送信した測位衛星までの距離計算を行って疑似的な距離データ(以下、単に距離データという。)等の中間データを取得する第1の演算手段としての機能とを有する回路である。
この航法メッセージ復号化疑似距離測定部31caによる処理結果は、測位計算部31cbやGPSデータ管理機能部31dへと送られるようになっている。
測位計算部31cbは、航法メッセージ復号化疑似距離測定部31ca(第1の演算手段)により算出された距離データに基いて当該デジタルカメラの地球上における位置を特定するための位置データ(緯度,経度,高度等の数値情報)を算出する第2の演算手段である。この測位計算部31cbにより算出された位置データは、GPSデータ管理機能部31dへと送られるようになっている。
ファイル管理機能部31eは、GPSデータ管理機能部31dとの間で各種データのやり取りを行って、これら各種データを撮影データに付加する等のファイル管理処理等を行うものである。
なお、ファイル管理機能部31e及びGPSデータ管理機能部31dにて取り扱われるGPSに関する各種データは、上述したように、GPS信号処理機能部37のAD変換器37bからの出力信号(GPSデータ)や、航法メッセージ復号化疑似距離測定部31caからの出力信号を(中間データ)や、測位計算部31cbからの出力信号(位置データ)等である。
そして、ファイル管理機能部31eは、第2CPU32と接続されていて、ファイル管理機能部31eと第2CPU32との間で互いにデータ伝送がなされるようになっている。これにより、ファイル管理機能部31eは、GPSに関する各種データを含む撮影データを第2CPU32で扱われる画像データに付加する処理を行って、画像データと対応する撮影データとを合わせて一つの画像ファイルを生成したり画像データとは別に撮影データだけの別ファイルを生成したりする信号処理を行うようになっている。
第2CPU32は、上述のようにして生成された画像ファイルに対し画像圧縮伸張部32aを制御して圧縮処理を行って記録するのに最適な形態の圧縮画像ファイルを生成し、この圧縮画像ファイルを、記録媒体アクセス部32bを制御して記録バッファ14,記録媒体I/F15を介して記録媒体16へと記録する機能を有する。
また、第2CPU32は、記録媒体アクセス部32bを制御して記録バッファ14,記録媒体I/F15を介して記録媒体16から記録済みの圧縮画像ファイルを読み出して、画像圧縮伸張部32aを制御して伸張処理を行う機能を有する。
本実施形態のデジタルカメラは、上述したようにGPSを利用する測位手段と、撮影手段とを有して構成されている。そして、撮影手段による撮影動作処理を実行したときには、同時に測位手段による測位動作処理が実行されるようになっている。
撮影動作処理は、通常一般のデジタルカメラで行われる処理がなされる。これにより、所望の被写体像を含む画像データが取得されるようになっている。
一方、測位動作処理は、測位衛星からのGPS信号を受信手段によって受信し、このGPS信号に基づいて自己、即ち当該デジタルカメラ自身の地球上における位置を特定するのに必要な測位データを生成するために、GPSデータから抽出手段を用いて中間データを抽出し、この抽出された中間データに基づく演算処理を行うようになっている。こうして得られた測位データと画像データとは、互いに関連付けられて記録媒体16に記録されるようになっている。
測位データの形態としては、
(1)測位衛星からのGPS信号の生のデータ(GPSデータ)、
(2)測位衛星からのGPS信号の生のデータを解析して取得される中間データ(時間情報データ,測位衛星からの距離データ等)、
(3)測位衛星からのGPS信号の生のデータの解析の結果得られる中間データに基づいて算出される位置データ、
等の各種のデータ形態がある。当該デジタルカメラの地球上における位置を特定するためには、このうち少なくとも一つの測位データが必要となる。
そこで、本実施形態のデジタルカメラにおいては、測位データを記録するのに際して、いずれの形態のデータを記録するかを、使用者が予め選択指示することができるようになっている。
そのために、本実施形態のデジタルカメラは、上記(1)〜(3)に示す各データ形態に対応する三つのGPS記録モードを有している。使用者は、キーマトリクス23等を用いた所定の操作を行うことによって、これら三つのGPS記録モードのうち所望の動作モードを選択設定する。これによって、本デジタルカメラは、所望の形態の測位データを記録するようになっている。
その他、本発明に関連しない部分の構成については、通常一般のデジタルカメラと同様の構成となっているものとして、その詳細は、図示及び説明を省略する。
このように構成された本実施形態のデジタルカメラを用いて撮影動作を行う際の作用について、図4〜図6を用いて以下に説明する。
本実施形態のデジタルカメラの電源がオン状態とされ、当該デジタルカメラが撮影動作を実行し得る状態、即ち撮影モードにあるときに、使用者は、GPS記録モードの選択指示を行う。このGPS記録モードの選択指示は、例えばキーマトリクス23に含まれる操作部材を使用者が用いることによって任意に所望のGPS記録モードを選択指示する。したがって、この場合において、キーマトリクス23は、GPSデータと中間データと位置データとのうちの一方を測位データとして記録するかの選択を行うための選択手段としての役目をする。
GPS生データ記録モードは、画像データに対応するGPSデータを当該画像データに関連付けて記録する記録モードである。
GPS中間データ記録モードは、画像データに対応する中間データ(距離データ,時間情報データ等)を当該画像データに関連付けて記録する記録モードである。
GPS位置データ記録モードは、画像データに対応する位置データを当該画像データに関連付けて記録する記録モードである。
GPS生データ記録モードでは、記録すべきデータ量が多くなるが、その反面、受信した信号の全てをデータ化して、記録媒体16の記録容量の範囲内で可能な限り記録することになるので情報量としては最大限のものとなる。この場合には、全ての撮影動作を終了した後に、高い演算処理能力を有する小型コンピュータ等の別の機器に対してデジタルカメラで取得した各種データを転送し、当該機を利用してデータ解析などを行うことになる。
したがって、デジタルカメラ自身の内部回路では、高負荷となるような各種の演算処理、例えば位置データの算出等を容易にかつ高速に実行することができる。
また、デジタルカメラにおいては、受信したGPSデータを記録するだけになるので、デジタルカメラ側の内部回路における処理負荷を軽減することができる。
一方、GPS中間データ記録モードでは、中間データ(距離データや時間情報データ等)を算出し、これを記録するものであり、GPSデータを記録するよりも少ないデータ量で済む。
最終的な位置データの演算を行うためには航法メッセージが必要となり、この航法メッセージをGPSデータから抽出するためには少なくとも30秒程度以上の時間が必要となってしまう。これに対して、中間データであれば、数秒程度の短時間で取得することができるので、デジタルカメラ等には適している。
ただし、この場合は、あとで小型コンピュータ等を使用して、別途GPSの航法メッセージを入手し、そのデータを使用して、初めて位置データの算出が可能となる。
他方、GPS位置データ記録モードでは、最終的な位置データまでを算出するので、演算処理の負荷がかかると共に、処理結果を算出するまでには多少の時間を必要とするが、後日の処理は不要である。
本実施形態のデジタルカメラにおける具体的な動作の流れを説明する。
まず、本デジタルカメラが起動している状態において、第1CPU31は、GPS記録モードの選択指示信号を監視している。この状態にあるときに、図4のステップS1において、使用者がキーマトリクス23の操作部材を用いて所望のGPS記録モードの選択指示を行うと、その指示信号は、第1CPU31に伝送される。第1CPU31は、この指示信号を受けて、次のステップS2の処理に進む。
次のステップS2において、第1CPU31は、選択指示のあったGPS記録モードに設定する。その後、ステップS3の処理に進む。
ステップS3において、第1CPU31は、撮影指示がなされたか否かの確認を行う。この場合において、撮影指示がなされたか否かの判断は、例えばキーマトリクス23に含まれる操作部材のうちレリーズボタンから生じる撮影指示信号の有無を第1CPU31が確認することによりを行われる。ここで、第1CPU31が撮影指示信号を確認することにより撮影指示がなされたと判断した場合には、次のステップS4の処理に進む。一方、撮影指示がなされていないと判断した場合には、ステップS12の処理に進む。
ステップS12において、第1CPU31は、本デジタルカメラの動作モードが撮影モードから再生モードへの変更指示がなされたか否か、若しくは電源状態がオフ状態にされたか否かの確認を行う。この再生モードへの変更指示若しくは電源オフ指示が生じると、これに伴ってGPS測位動作の終了指示信号も生じる。
ここで、再生モードへの変更がなされておらず、かつ電源がオン状態のままであると判断された場合には、上述のステップS3の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、再生モードへの変更指示がなされた場合、若しくは電源がオフ状態に切り換えられたと判断された場合には、一連の処理を終了する。
一方、ステップS3の処理にて撮影指示信号が確認されて、ステップS4の処理に進むと、このステップS4において、第1CPU31は、通常の撮影画像記録動作処理の実行を開始する。同時に、第1CPU31は、GPS制御機能部31bにより測位手段を制御してGPS測位動作処理の実行を開始する。その後、ステップS5の処理に進む。
ステップS5において、GPS測位動作処理のうちのGPS信号受信処理の実行を開始し、次のステップS6の処理に進む。
続いて、ステップS6において、第1CPU31は、当該デジタルカメラに設定されているGPS記録モードが、GPS生データ記録モードであるか否かの確認を行う。ここで、GPS生データ記録モードが設定されていることが確認された場合には、ステップS10の処理に進み、このステップS10において、GPS信号のGPSデータを取得するGPS生データ取得処理を実行する。その後、ステップS11の処理に進む。
一方、上述のステップS6において、GPS生データ記録モード以外の記録モードが設定されていると判断された場合には、次のステップS7の処理に進む。
ステップS7において、第1CPU31は、当該デジタルカメラに設定されているGPS記録モードが、中間データ記録モードであるか否かの確認を行う。ここで、中間データ記録モードが設定されていることが確認された場合には、ステップS9の処理に進み、このステップS9において、GPS信号の中間データを取得するGPS中間データ取得処理を実行する。このGPS中間データ取得処理の詳細については、図6によって後述する。その後、ステップS11の処理に進む。
一方、上述のステップS7において、中間データ記録モード以外の記録モードが設定されていると判断された場合には、次のステップS8の処理に進む。
ステップS8において、第1CPU31は、測位手段によりGPS位置データ取得処理を実行する。このGPS位置データ取得処理の詳細については、図5によって後述する。その後、ステップS11の処理に進む。
ステップS11において、第1CPU31及び第2CPU32は、測位データと画像データとを関連付けて記録媒体16に記録するための記録処理を実行する。その後、ステップS12の処理に進む。
ステップS12において、第1CPU31は、本デジタルカメラの動作モードが撮影モードから再生モードへの変更指示がなされたか否か、若しくは電源状態がオフ状態にされたか否かの確認を行う。この再生モードへの変更指示若しくは電源オフ指示が生じると、これに伴ってGPS測位動作の終了指示信号も生じる。
ここで、再生モードへの変更がなされておらず、かつ電源がオン状態のままであると判断された場合には、上述のステップS3の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、再生モードへの変更指示がなされた場合、若しくは電源がオフ状態に切り換えられたと判断された場合には、一連の処理を終了する。
次に、図4に示す処理シーケンスのうちステップS8の処理、即ちGPS位置データ取得処理の詳細を、図5によって以下に説明する。
まず、ステップS21において、第1CPU31のGPS制御機能部31bは、測位手段を制御することにより、複数の測位衛星からのGPS信号を受信し、各測位衛星の信号を検出する処理を実行する。その後、ステップS22の処理に進む。
この処理シーケンスにおいて行われる具体的な処理としては、まず、GPSアンテナ38により複数の測位衛星からのGPS信号が受信される。この受信されたGPS信号は、1575.42MHzの高周波(RF:Radio Frequency)の信号である。このGPS信号は、GPS信号処理機能部37のRFフロントエンド部37aに入力される。RFフロントエンド部37aは、これを受けて、中間周波数にダウンコンバート処理を行って、所定の周波数(15.42MHz)の信号としてAD変換器37bへと出力する。AD変換器37bは、これを受けてデジタル信号に変換する。そして、当該デジタル化されたGPS信号(GPS生データ)をGPS信号第1演算機能部36の信号捕捉部36bの各チャンネル及び信号追尾部36aの各チャンネルと、第1CPU31のシステムコントロール部31aのGPSデータ管理機能部31dへと出力する。
GPS信号第1演算機能部36の信号捕捉部36bは、これを受けて各測位衛星の信号を検出する処理を行う。信号追尾部36aは、信号捕捉部36bの各チャンネルからの出力信号を受けて、各対応するチャンネルによって捕捉された測位衛星の信号を追尾する処理を行い、その処理結果をGPS信号第2演算機能部31cへと出力すると共に、上述のAD変換器37bからのGPS信号(GPS生データ)をGPS信号第2演算機能部31cへと伝送する。
ステップS22において、第1CPU31のGPS制御機能部31bの制御により、GPS信号第2演算機能部31cは、測位衛星からのGPS信号に基づいて測位衛星と本デジタルカメラとの距離を算出する測位計算処理を実行する。その後、ステップS23の処理に進む。
即ち、航法メッセージ復号化疑似距離測定部31caは、信号追尾部36aからの信号を受けて航法メッセージの復号化処理や疑似距離測定処理等を行って、測位衛星と本デジタルカメラとの間の疑似的な距離を算出する。そして、その処理結果を、測位計算部31cbやGPSデータ管理機能部31dへと出力する。
また、ステップS23において、GPS信号第2演算機能部31cの航法メッセージ復号化疑似距離測定部31caは、入力されたGPS信号から時間情報データを取得する処理を実行する。その後、ステップS24の処理に進む。
さらに、ステップS24において、GPS信号第2演算機能部31cの航法メッセージ復号化疑似距離測定部31caは、入力されたGPS信号から測位衛星の航法メッセージ(エフェメリス)を抽出する。
続いて、ステップS25において、GPS制御機能部31bは、他の測位衛星からのGPS信号が検出されたか否かの確認を行う。ここで、他の測位衛星からのGPS信号が検出された場合には、上述のステップS22の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、他の測位衛星からのGPS信号が検出されなかった場合には、次のステップS26の処理に進む。
ステップS26において、GPS制御機能部31bは、GPS信号の取得に成功した測位衛星が4以上であるか否かの確認を行う。ここで、取得成功衛星の数が4以上である場合には、次のステップS27の処理に進む。一方、取得成功衛星の数が4未満である場合には、ステップS29の処理に進む。これは、取得成功衛星が4未満では正しい位置を特定することが困難であるためである。
ステップS29において、第1CPU31は、表示手段を制御して、取得されたGPS情報が不足している旨の表示、例えば「GPS情報不足」等の警告表示を行う。その後、一連の処理を終了し、図4の元の処理に戻る(リターン)
一方、ステップS26の処理にて、取得成功衛星の数が4以上である場合にステップS27の処理に進むと、このステップS27において、測位計算部31cbは、取得した各種情報に基づいて本デジタルカメラの位置情報を算出する処理を実行する。そして、測位計算部31cbは、こうして取得された位置データをGPSデータ管理機能部31dへと出力する。その後、ステップS28の処理に進む。
ステップS28において、GPSデータ管理機能部31dは、測位計算部31cbからの位置データを受けて、これを保持する処理を行う。その後、一連の処理を終了し、図4の元の処理に戻る(リターン)。
次に、図4に示す処理シーケンスのうちステップS9の処理、即ちGPS中間データ取得処理の詳細を、図6によって以下に説明する。
なお、このGPS中間データ取得処理の処理シーケンスは、上述の図5のGPS位置データ取得処理の処理シーケンスと基本的に同様であり、一部の処理が省略されているものである。したがって、上述の図5のGPS位置データ取得処理の処理シーケンスにおける処理ステップと同様の処理ステップには、同じステップ番号を附して、その詳細説明を省略し、主に異なる処理ステップについて、以下に説明する。
ステップS21〜ステップS23の処理は、上述の図5のGPS位置データ取得処理と同様である。そして、ステップS23の処理の後、ステップS25の処理に進む。
ステップS25の処理自体は、上述の図5のGPS位置データ取得処理と同様である。その後、同様にステップS26の処理を実行し、ステップS29の処理に進む。
ステップS29において、第1CPU31は表示手段を制御して「GPS情報不足」の表示を行った後、ステップS30の処理に進む。
ステップS30において、GPSデータ管理機能部31dは、取得に成功した中間データをGPS情報として保持する処理を行う。この処理ステップにて保持される中間データとしては、例えば航法メッセージ復号化疑似距離測定部31caにより算出された距離情報(測位衛星と本デジタルカメラとの間の疑似的な距離データ)や時間情報データ等である。その後、一連の処理を終了し、図4の処理に戻る(リターン)。
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、撮影動作によって得られる画像データと、その撮影動作と同時に実行される測位動作によって得られる測位データとを関連付けて記録することができる。この場合において、使用者は、記録する測位データの形態を予め選択手段にて選択指示しておくことにより、GPSデータと中間データと位置データとのうちいずれか所望の形態の測位データを記録することができる。
次に、本発明の第2の実施形態のデジタルカメラについて以下に説明する。
本実施形態のデジタルカメラの構成は、上述の第1の実施形態と略同様であって、その制御及び作用が異なるのみである。したがって、本実施形態においては、主要構成についての図示及びその詳細説明は省略し、上述の第1の実施形態で用いた図1〜図3を参照するものとする。
図7〜図9は、本発明の第2の実施形態のデジタルカメラの作用を示すフローチャートであって、このうち、図7は、本デジタルカメラを起動して撮影動作と測位動作とを同時並行的に行う際の動作の流れを概略的に示す処理シーケンスである。図8は、図7の処理シーケンスのうちGPS中間データ取得動作処理の詳細を示す処理シーケンスである。図9は、図7の処理シーケンスのうちGPS位置データ取得動作処理の詳細を示す処理シーケンスである。
本実施形態のデジタルカメラは、GPS信号の受信状況や、デジタルカメラ自体の電源状態のオンオフ状態等、当該デジタルカメラが置かれている状況に応じて、いずれのデータを記録するようにするかを自動的に切り換えるようにするというものである。
そのために、本実施形態における第1CPU31は、電源ボタンから生じる指示信号を受けて、本デジタルカメラの電源状態をオン状態又はオフ状態に切り換える電源制御手段として機能するように構成されている。
また、第1CPU31は、受信手段であるGPSアンテナ38を介してGPS信号処理機能部37に入力されたGPS信号の電波強度等に基づいて、そのときの受信状況を判定する受信状況判定手段としても機能する。
まず、本実施形態のデジタルカメラの電源がオン状態とされ、撮影動作を実行し得る状態、即ち撮影モードで起動されると、図7のステップS31において、GPS制御機能部31bは、測位手段を制御して、GPS測位動作処理のうちのGPS信号受信処理の実行を開始する。
続いて、ステップS32において、GPS制御機能部31bは、GPS信号の受信状況が良好な状態にあるか否かの判断を行う。ここで、GPS信号の受信状況が良好か否かの判断は、例えば第1CPU31のGPS制御機能部31bにより制御される測位手段において、GPSアンテナ38によって受信された信号の電波強度等により判断したり、又はGPS信号捕捉部36bで同時に補足している信号補足チャンネル数の多さ又は一度補足した信号の追尾継続時間の長さ等により判断がなされる。
当該ステップS32において、GPS信号の受信状況が良好な状態にあると判断された場合には、ステップS33の処理に進み、このステップS33において、第1CPU31は、GPS記録モードをGPS位置データ記録モードに設定する。その後、ステップS35の処理に進む。
一方、上述のステップS32において、GPS信号の受信状況が良好な状態ではない(悪い)と判断された場合には、ステップS34の処理に進み、このステップS34において、第1CPU31は、GPS記録モードをGPS中間データ記録モードに設定する。その後、ステップS35の処理に進む。
ステップS35において、GPS制御機能部31bは、GPSデータを常時取得し続けるGPS生データ常時取得処理の実行を開始する。
続いて、ステップS36において、第1CPU31は、例えばキーマトリクス23のレリーズボタン等から生じる撮影指示信号の有無を確認する等によって撮影指示がなされたか否かの確認を行う。ここで、撮影指示の確認がなされた場合には、次のステップS37の処理に進む。一方、撮影指示がなされていないと判断された場合には、ステップS44の処理に進む。
ステップS37において、第1CPU31は、通常の撮影画像記録動作処理の実行を開始する。その後、ステップS38の処理に進む。
ステップS38において、第1CPU31は、当該デジタルカメラに設定されているGPS記録モードが、GPS中間データ記録モードであるか否かの確認を行う。ここで、GPS中間データ記録モードが設定されていることが確認された場合には、ステップS40の処理に進み、このステップS40において、GPS制御機能部31bは、GPS中間データ取得処理を実行する。このGPS中間データ取得処理の詳細については、図9によって後述する。その後、ステップS41の処理に進む。
一方、上述のステップS38において、中間データ記録モード以外の記録モードが設定されていることが確認された場合には、ステップS39の処理に進む。
ステップS39において、GPS制御機能部31bは、GPS位置データ取得処理を実行する。このGPS位置データ取得処理の詳細については、図8によって後述する。その後、ステップS41の処理に進む。
ステップS41において、GPS制御機能部31bは、測位データのうち中間データ若しくは位置データの取得に成功したか否かの確認を行う。ここで、中間データ若しくは位置データのいずれかの測位データの取得に成功したことが確認されると、次のステップS42の処理に進み、このステップS42において、第1CPU31及び第2CPU32は、取得した測位データと、これに対応する画像データとを関連付けて記録媒体16に記録するための記録処理を実行する。その後、ステップS44の処理に進む。
一方、上述のステップS41において、測位データの取得に失敗したことが確認されると、ステップS43の処理に進む。
ステップS43において、第1CPU31及び第2CPU32は、常時取得しつづけているGPSデータのうち、撮影動作により取得した画像データに対応するGPSデータと、同画像データとを関連付けて記録媒体16に記録するための記録処理を実行する。その後、ステップS44の処理に進む。
ステップS44において、第1CPU31は、本デジタルカメラの動作モードが撮影モードから再生モードへの変更指示がなされたか否か、若しくは電源状態がオフ状態にされたか否かの確認を行う。ここで、再生モードへの変更がなされておらず、かつ電源がオン状態のままであると判断された場合には、上述のステップS31の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、再生モードへの変更指示がなされた場合、若しくは電源がオフ状態に切り換えられたと判断された場合には、一連の処理を終了する。
次に、図4に示す処理シーケンスのうちステップS39の処理、即ちGPS位置データ取得処理の詳細を、図8によって以下に説明する。
本実施形態におけるGPS位置データ取得処理は、上述の第1の実施形態におけるGPS位置データ取得処理と基本的には同様である。本実施形態においては、GPS位置データ取得処理の実行中に電源状態をオフ状態にする電源オフ指示が生じた場合、これに対処する処理シーケンスを含めている点が異なる。
したがって、上述の第1の実施形態におけるGPS位置データ取得処理(図5のフローチャート)の処理シーケンスにおける処理ステップと同様の処理ステップには、同じステップ番号を附して、その詳細説明を省略し、主に異なる処理ステップについて、以下に説明する。
本実施形態のデジタルカメラにおいては、図7を用いて上述したように、動作モードが撮影モードにあるときには、その起動時にGPS測位動作処理の実行が開始され、撮影指示信号の発生を受けて通常の撮影画像記録動作処理が実行される。この撮影画像記録動作処理は、撮影手段により画像信号を取得し、これを画像データとして記録媒体16に記録する処理である。一つの画像データを取得するために行われる一連の撮影画像記録動作処理にかかる時間は、当該画像データに対応する測位データを取得するためのGPS測位動作処理にかかる時間に比べて短時間で終了することになる。
この場合、使用者は、所望の撮影動作が終了すると、すぐに当該デジタルカメラの電源をオフ状態にするべく電源ボタン等を操作することがある。しかしながら、撮影動作が終了した時点において、測位動作が終了していないこともあり得るので、この時点において、電源がオフ状態にされると、実行中の測位動作が中断したり、測位結果を得ることができないことになってしまう。
そこで、本実施形態のデジタルカメラでは、上述したようにGPS位置データ取得処理の実行中に電源状態をオフ状態にする電源オフ指示が生じた場合に対処する処理シーケンスを含めるようにしているのである。
まず、図8において、ステップS21〜ステップS23の処理は、上述の第1の実施形態におけるGPS位置データ取得処理(図5参照)と同様である。そして、ステップS23の処理の後、ステップS45の処理に進む。
ステップS45において、第1CPU31は、例えばキーマトリクス23からの指示信号を監視して、電源状態をオフ状態にするオフ指示信号が発生したか否かの確認を行う。ここで、電源オフ指示信号が確認された場合には、ステップS29Aの処理に進み、このステップS29Aにおいて、第1CPU31は表示手段を制御して「GPS情報不足」の表示を行った後、ステップS46Aの処理に進む。
ステップS46Aにおいて、第1CPU31及び第2CPU32は、上記電源オフ指示信号の発生時点までの間に受信されているGPSデータを、撮影手段で取得した画像データに関連付けて記録媒体16に記録する記録処理を行う。そして、この記録処理が完了したら、第1CPU31は、所定の電源オフ処理を行って、一連の処理を終了する。
一方、上述のステップS45の処理において、電源オフ指示信号が確認されなかった場合には、次のステップS24の処理に進む。このステップS24の処理〜ステップS29の処理は、上述の第1の実施形態におけるGPS位置データ取得処理(図5参照)と同様である。
なお、ステップS26の処理の後、ステップS29の処理に進んだ場合には、当該ステップS29において、表示手段を用いて「GPS情報不足」の表示を行った後、ステップS46の処理に進む。
ステップS46において、上述のステップS46Aと同様の処理、即ちこの時点ま受信されているGPSデータを画像データに関連付けて記録媒体16に記録する記録処理を行う。そして、この記録処理が完了したら一連の処理を終了し、図7の処理に戻る(リターン)。
次に、図7に示す処理シーケンスのうちステップS39の処理、即ちGPS中間データ取得処理の詳細を、図9によって以下に説明する。
なお、このGPS中間データ取得処理の処理シーケンスは、上述の第1の実施形態におけるGPS中間データ取得処理の処理シーケンス(図6参照)と基本的に同様である。したがって、上述の第1の実施形態におけるGPS中間データ取得処理の処理シーケンスにおける処理ステップと同様の処理ステップには、同じステップ番号を附して、その詳細説明を省略し、主に異なる処理ステップについて、以下に説明する。
まず、図9において、ステップS21〜ステップS23の処理は、上述の第1の実施形態におけるGPS中間データ取得処理(図6参照)と全く同様である。そして、ステップS23の処理の後、ステップS45の処理に進む。
ステップS45において、上述のGPS位置データ取得処理におけると同様に、電源オフ指示の確認処理が行われる。ここで、電源オフ指示信号が確認された場合には、ステップS29Aの処理に進む。
ステップS29Aにおいて、GPS情報不足表示処理を実行して、ステップS46Aの処理に進む。
ステップS46Aにおいて、電源オフ指示信号発生時点までに受信されたGPSデータの記録処理を行った後、所定の電源オフ処理を行って、一連の処理を終了する。
一方、上述のステップS45の処理において、電源オフ指示信号が確認されなかった場合には、次のステップS25の処理に進み、順次ステップS26,S29,S46の処理を順次実行した後、ステップS30の処理に進む。なお、ステップS29,S46の各処理は、上述のステップS29A,S46Aの処理と同様である。
ステップS30において、GPSデータ管理機能部31dは、取得に成功した中間データ、例えば航法メッセージ復号化疑似距離測定部31caにより算出された距離情報(測位衛星と本デジタルカメラとの間の疑似的な距離データ)や時間情報データ等をGPS情報として保持する処理を行う。その後、一連の処理を終了し、図7の元の処理ステップに戻る(リターン)。
以上説明したように上記第2の実施形態によれば、撮影モードで動作させているときには、GPSデータを常時取得すると共に、GPS信号の受信状況に応じたGPSデータ記録モードが自動的に選択され、選択されたデータ記録モードに切り換わるようにしている。そして、測位動作処理の実行中において、電源状態をオフ状態に切り換える電源オフ指示が生じた場合には、GPSデータを記録するようにする一方、測位動作処理の実行中の電源オフ指示が無かった場合には、中間データ又は位置データのいずれか選択された測位データを記録するようにしている。
なお、受信状況が良好でないときには、中間データ記録モードが選択されるが、この場合において、必要数の中間データを取得できなかった場合には、GPSデータを記録するようにしている。
したがって、GPS信号の受信状況が良好な場合には、最終的な位置データまで取得し、これを対応する画像データに関連付けて記録するようにしたので、後処理が不要となる。
一方、GPS信号の受信状況が良好でない場合には、中間データ若しくはGPSデータを取得しておくようにしたので、デジタルカメラにかかる負荷を軽減することができると同時に、後にこの中間データ又はGPSデータを高い演算処理能力のある環境において時間をかけて解析することによって容易により精度の高い測位データを取得することができる。
さらに、測位動作処理の実行中に、電源がオフ状態とされた場合には、常時取得しているGPSデータを記録するようにしたので、後処理によって容易に測位データを取得することができる。
以上のように、撮影動作により取得した画像データに関する位置データは、可能な限り取得することができる。
ところで、上述の第1,第2の実施形態のカメラにおいては、撮影手段によって得られた画像データと、この画像データに対応する測位データを測位手段によって取得した後、画像データと測位データとを関連付けて記録するようにしている。
この場合において、画像データと測位データとを関連付ける手段としては、両データを含む一つのデータファイルを生成し、このデータファイル(以下、画像ファイルという)を記録媒体16に記録するという手段がある。
このような形態の画像ファイルの構造としては、通常、画像ファイルの特徴を表わす各種の情報、例えば画像データに関する撮影日時情報,露出情報等のデータを格納するヘッダ部と、画像データ本体を格納するデータ部とによって構成されるのが普通である。
上記各実施形態のデジタルカメラによって取得される測位データは、ヘッダ部内の所定の領域に格納されることになる。
図10〜図12は、上記第1の実施形態及び第2の実施形態のデジタルカメラによって生成され記録される画像ファイルのファイル構造を概念的に示す図である。
図10に示す画像ファイルの例は、符号Aで示すヘッダ部の所定の領域に測位データとしての位置情報データ(位置データ)やGPS時間情報データを含めて格納するようにした例である。
図11に示す画像ファイルの他の例は、符号Aで示すヘッダ部の所定の領域に測位データとしてのGPSデータを含めて格納するようにした例である。
図12に示す画像ファイルの別の例は、符号Aで示すヘッダ部の所定の領域に(測位衛星までの)距離情報データ(距離データ)やGPS時間情報データ等の中間データを含めて測位データとして格納するようにした例である。
上述したようにデジタルカメラに具備した測位手段によって取得される測位データは、撮影動作によって取得される画像データに関連付けて記録されるものである。したがって、画像データに関連付けられる測位データは、その画像データを取得した時点、即ち撮影動作を行った時点の位置情報を示すものとなっているのが望ましい。
ところが、図10〜図12で示すような形態の画像ファイル、即ちヘッダ部に測位データを格納し測位データ等の各種情報と画像データとを含めて一つの画像ファイルを生成するようにした場合、この画像ファイルを記録するための記録動作は、画像ファイルが生成されるのを待って実行することになる。
上述したように、測位データのうち中間データや位置データを取得するためには、所定の時間がかかることから、撮影動作が終了して画像データが取得された状態にあっても、測位動作の完了後でないと、画像ファイルを生成する処理と、この画像ファイルの記録動作を開始することができない。したがって、この場合には、撮影動作及び測位動作の開始から記録動作の完了までには、所定の時間が必要になる。
しかしながら、上述したようにデジタルカメラでは、撮影終了後、いつまでも電源がオン状態にあるとは限らず、使用者は、撮影動作が終了した後は、記録動作が終了するのを確認せずに、電源をオフ状態にする操作をしてしまう場合が考えられる。この場合においては、例えば画像ファイルの記録動作中に電源がオフ状態になると、記録媒体16に対して書き込み記録中の画像ファイル自体や記録媒体16に既に記録済みの画像ファイルの安全性を確保することができない虞がある。
そのために、記録動作中に電源オフ指示が生じたときには、実行中の記録動作の完了を待って電源をオフ状態とする制御を行うことが考えられる。しかしながら、このような制御を行ったとしても、使用者は、電源オフ操作を行ってから実際にデジタルカメラが電源オフ状態となるまでの多少の時間待たされることになるので、デジタルカメラの使用感を損なうことにもなる。
このことは、データ量の多いGPSデータを画像ファイルのヘッダ部に格納する場合にも同様である。
そこで、算出結果を取得するまでに時間のかかる中間データ若しくはデータ量の大きなGPSデータは、画像ファイルのヘッダ部に格納するのではなく、画像ファイルとは別のデータファイルとして生成し、このデータファイルを画像ファイルを記録する同一の記録媒体に記録するように構成すれば、撮影動作の終了後、すぐに画像ファイルの記録動作の実行を開始することができる。そして、測位動作が完了した後に、別ファイルとして測位データを含むデータファイルの記録動作を別途実行するようにすればよい。
このような構成とした場合には、測位データのうち中間データやGPSデータを取得している最中に、使用者による電源オフ指示があった場合、当該デジタルカメラは、その電源オフ指示発生時点までに取得した測位データの記録の後、すぐに電源オフ処理を実行させることができるようになる。
測位データとしての中間データやGPSデータは、なるべく長時間の記録動作を行って、なるべく多くの情報量を取得した方が、後の解析処理を行う際に、より高精度な位置データを取得することができるのは当然であるが、短時間で取得した測位データであっても、ある程度の位置精度を確保することはできるものである。
一方、同一の場所(位置情報が略同じ場所)において、例えば、複数回の撮影動作を連続的に行って複数枚の画像データを取得したような場合(時間情報が近似していることで判断し得る)には、全ての画像データにそれぞれ測位データを付加するには、時間がかかってしまうが、測位データを画像ファイルとは別のデータファイルとする形態では、測位データを一つのデータファイルで代用することも可能となる。
このような構成例についての具体的な形態を、本発明の第3の実施形態のデジタルカメラとして、以下に説明する。
本実施形態のデジタルカメラは、選択手段で選択されたGPS記録モードの種類に応じて、測位データと画像データとを合わせた単一の画像ファイルとして記録するか、測位データと画像データとをそれぞれ別のデータファイルとして記録するかを切り換えるようにしたものである。
そのために、本実施形態のデジタルカメラにおいては、GPS記録モードの種類に応じて、測位データと画像データの記録様式の切り換え選択を行う記録選択手段を有して構成されている。
この記録選択手段は、GPS記録モードの選択設定を行う操作部材であって、キーマトリクス23に含まれるものである。
本実施形態において選択設定し得るGPS記録モードには、撮影手段によって取得される画像データを含んで生成される画像ファイルのヘッダ部に測位データを埋め込んだ形態(測位データをヘッダ部に格納した形態)で記録する測位データ埋め込み記録モードと、画像データとこれに関連する測位データとをそれぞれ別々のデータファイルとして記録する測位データ別ファイル記録モードとがある。
本実施形態のデジタルカメラのその他の構成は、上述の第1の実施形態と同様である。したがって、本実施形態においては、主要構成についての図示及びその詳細説明は省略し、上述の第1の実施形態で用いた図1〜図3を参照するものとする。
このように構成された本実施形態のデジタルカメラの作用を、以下に説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態のデジタルカメラの作用を示すフローチャートである。
図14,図15は、本発明の第3の実施形態のデジタルカメラにおける記録媒体に画像データと測位データとをそれぞれ別ファイルで記録した場合のデータ構造を概念的に示す図である。
まず、本実施形態のデジタルカメラの電源がオン状態とされ、撮影動作を実行し得る状態、即ち撮影モードで起動されると、第1CPU31は、GPS記録モードの選択指示信号を監視する状態になる。この状態にあるときに、図13のステップS1において、使用者がキーマトリクス23の操作部材を用いて所望のGPS記録モードの選択指示を行うと、その指示信号は、第1CPU31に伝送される。第1CPU31は、この指示信号を受けて、次のステップS2の処理に進む。
ステップS2において、第1CPU31は、選択指示のあったGPS記録モードに設定する。その後、ステップS3の処理に進む。
ステップS3において、第1CPU31は、撮影指示がなされたか否かの確認を行う。ここで、撮影指示信号が確認された場合には、次のステップS4の処理に進む。一方、撮影指示信号が確認されない場合には、ステップS12の処理に進む。
ステップS12において、第1CPU31は、本デジタルカメラの動作モードが撮影モードから再生モードへの変更指示がなされたか否か、若しくは電源状態がオフ状態にされたか否かの確認を行う。この再生モードへの変更指示若しくは電源オフ指示が生じると、これに伴ってGPS測位動作の終了指示信号も生じる。
ここで、再生モードへの変更がなされておらず、かつ電源がオン状態のままであると判断された場合には、上述のステップS3の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、再生モードへの変更指示がなされた場合、若しくは電源がオフ状態に切り換えられたと判断された場合には、一連の処理を終了する。
一方、ステップS3の処理にて撮影指示信号が確認されて、ステップS4の処理に進むと、このステップS4において、第1CPU31は、撮影画像記録動作処理の実行を開始する。同時に、第1CPU31は、GPS制御機能部31bにより測位手段を制御してGPS測位動作処理の実行を開始する。その後、ステップS5の処理に進む。
ステップS5において、GPS測位動作処理のうちのGPS信号受信処理の実行を開始し、次のステップS47の処理に進む。
なお、本実施形態における図13のステップS1〜ステップS5の処理ステップは、上述の第1の実施形態における図4のステップS1〜ステップS5の処理ステップと同様である。
続いて、ステップS47において、GPS制御機能部31bは、測位手段を制御して受信したGPS信号から測位データを取得する処理を実行する。その後、ステップS48の処理に進む。
ステップS48において、第1CPU31は、設定されているデータ記録モードが測位データ埋め込み記録モードであるか否かの確認を行う。ここで、測位データ埋め込み記録モードが設定されていることが確認された場合には、ステップS50の処理に進む。
ステップS50において、第1CPU31及び第2CPU32は、測位データ埋め込み記録処理を実行する。その後、ステップS12の処理に進む。
一方、上述のステップS48の処理にて、測位データ埋め込み記録モード以外のデータ記録モード、即ち測位データ別ファイル記録モードが設定されていることが確認された場合には、ステップS49の処理に進む。
ステップS49において、第1CPU31及び第2CPU32は、測位データ別ファイル記録処理を実行する。その後、ステップS12の処理に進む。
設定されているデータ記録モードによるデータ記録処理が完了して、ステップS12の処理に進むと、このステップS12において、第1CPU31は、本デジタルカメラの動作モードが撮影モードから再生モードへの変更指示がなされたか否か、若しくは電源状態がオフ状態にされたか否かの確認を行う。この再生モードへの変更指示若しくは電源オフ指示が生じると、これに伴ってGPS測位動作の終了指示信号も生じる。
ここで、再生モードへの変更がなされておらず、かつ電源がオン状態のままであると判断された場合には、上述のステップS3の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、再生モードへの変更指示がなされた場合、若しくは電源がオフ状態に切り換えられたと判断された場合には、一連の処理を終了する。
なお、上述のステップS50の処理ステップにて実行される測位データ埋め込み記録処理では、画像ファイルのヘッダ部に測位データが格納された形態の画像ファイル(図10〜図12参照)が生成されることになる。
この場合において、ヘッダ部に格納される測位データは、位置データであったり(図10の形態)、GPS生データであったり(図11の形態)、距離データや時間データ等の中間データ(図12の形態)である。いずれの測位データをヘッダ部に格納するかは、例えば上述の第1,第2の実施形態と同様に、使用者が記録を所望する測位データに応じた記録モードを選択する処理シーケンスを加えることで、記録すべき測位データの選択指示を行なうことができるようになる。
一方、上述のステップS49の処理ステップにて実行される測位データ別ファイル記録処理では、測位データと画像データとはそれぞれ別ファイルで記録媒体16の所定の領域にそれぞれ記録されることになる。この場合において、画像ファイルと測位データファイルとは、対応するデータファイル同士が関連付けされて記録されることになる。
例えば、図14に示す一例のデータ構造は、同一フォルダ「フォルダ名=100OLYMP」内に複数の画像ファイル「ファイル名;P1010001.JPG」,「P1010002.JPG」……と、複数の測位データファイル「ファイル名;P1010001.GPS」,「P1010002.GPS」……とを格納している。
この場合においては、拡張子に「JPG」を持つデータファイルを画像ファイルとし、拡張子に「GPS」を持つデータファイルを測位データファイルとしている。そして、対応するデータファイルの拡張子を省いたファイル名(例えば「P1010001」等)を一致させることでデータファイルの関連付けを行っている。
また、図15に示す他の例では、データ構造は、図14の例と同様に同一フォルダ内に複数の画像ファイル(拡張子「JPG」)と、複数の測位データファイル(拡張子「GPS」)とを格納している。
そして、測位データファイルのファイル名は、測位データの取得時間に基づいて、例えば測位データの取得時間が2006年10月12日12時00分である場合には、「200610121200.GPS」のような形態に設定される。
つまり、この図15の例による測位データファイルと画像データファイルとの関連付けは時間情報によってなされている。そして、例えば、画像ファイルの読み出し時などには、目的の画像ファイルのヘッダ部に記述される時間情報を参照し、この時間情報に対応するファイル名の測位データファイルを読み出すという手順となる。
以上説明したように上記第3の実施形態によれば、測位データのうちデータ量の大きな中間データやGPS生データは、画像ファイルとは別のデータファイルである測位データファイルとして生成し、この測位データファイルと画像ファイルとを同一の記録媒体16に記録するように構成している。
このような構成とすることで、撮影動作の終了後、すぐに画像ファイルの記録動作の実行を開始することができり。つまり、取得した画像ファイルは優先的かつ確実に記録することができる。
また、測位動作が完了した後に、測位データを含むデータファイルを別ファイルとして記録するようにしている。したがって、これにより、取得した画像ファイルの安全性を確保し得る。
また、測位データのうち中間データやGPSデータを取得している最中に、使用者による電源オフ指示が生じた場合には、当該デジタルカメラは、その電源オフ指示発生時点までに既に取得済みの測位データを記録することができる。この測位データの記録動作の後、電源オフ処理を実行させることにより、画像データに関連付けられる測位データのうち、少なくともその一部を記録媒体16の所定の領域に記録することができる。したがって、これにより、測位データを確実に記録しておくことができるので、この測位データに基づいて行われる後日のデータ解析処理によって、常に位置データを算出することができる。
それぞれ別個のデータファイルとして記録媒体16に記録される画像データファイルと測位データファイルとの関連付けは、例えばファイル名や時間情報に基づいて行うようにしたので、特別な関連付け情報を必要とせずに容易に関連付けを行なうことができる。
次に、本発明の第4の実施形態のデジタルカメラについて、以下に説明する。
本実施形態のデジタルカメラは、選択手段で選択されたGPS記録モードの種類に応じて、測位データと画像データとを合わせた単一の画像ファイルとして記録する形態(画像ファイルのヘッダ部に測位データを埋めこんだ形態)とするか、測位データと画像データとをそれぞれ別のデータファイルとして記録すると共に、両データファイルの関連付け情報を記述したデータファイル(CNTファイル;コントロールデータファイルという)を別途生成し、上記両データファイルと同一の記録媒体に記録する形態とするかを切り換えるようにしたものである。
本実施形態において選択設定し得るGPS記録モードには、上述の第1の実施形態と同様に、GPS位置データ記録モード,GPS中間データ記録モード,GPS生データ記録モードとがある。
本実施形態のデジタルカメラの主要部の構成は、上述の第1の実施形態と略同様である。したがって、本実施形態においては、主要構成についての図示及びその詳細説明は省略し、上述の第1の実施形態で用いた図1〜図3を参照するものとする。
このように構成された本実施形態のデジタルカメラの作用を、以下に説明する。
図16は、本発明の第4の実施形態のデジタルカメラの作用を示すフローチャートである。
図17は、本発明の第4の実施形態のデジタルカメラにおける記録媒体に記録される場合のデータ構造を概念的に示す図である。図18は、本実施形態のデジタルカメラによって記録されるコントロールデータファイル(関連付け情報ファイル)の記述内容の例を示す図である。
本実施形態のデジタルカメラの作用は、上述の第1の実施形態と略同様である。即ち、本実施形態においては、図16に示すようにステップS1〜ステップS10までの処理ステップは、上述の第1の実施形態における同じステップ番号の処理ステップにそれぞれ対応し同様の処理がなされる。
そして、ステップS8の処理において、GPS位置データの取得処理が完了すると、次のステップS51に進む。
ステップS51において、第1CPU31及び第2CPU32は、上述のステップS8の処理にて取得したGPS位置データを測位データとして、対応する画像データが含まれる画像ファイルのヘッダ部に埋め込む処理を行って画像ファイルを生成した後、この画像ファイルを記録媒体16の所定の領域に記録する記録処理を行う。その後、ステップS12の処理に進む。
また、ステップS9の処理において、GPS中間データの取得処理が完了した場合、及び、ステップS10の処理において、GPS生データの取得処理が完了した場合には、いずれの場合も、次のステップS52の処理に進む。
ステップS52において、第1CPU31及び第2CPU32は、上述のステップS9又はステップS10の処理にて取得した測位データ、即ちGPS中間データ又はGPS生データを画像ファイルとは個別のデータファイルとして生成し、これを記録媒体16の所定の領域に記録する記録処理を行う。その後、ステップS53の処理に進む。
ステップS53において、第1CPU31のGPSデータ管理機能部31d,ファイル管理機能部31eは、第2CPU32と協働して、上述のステップS52の処理で生成した測位データファイルと、上述のステップS4の処理で生成した画像ファイルとの関連付け情報等を含むコントロールデータファイルを生成して、これを記録媒体16の所定の領域に記録する記録処理を行う。その後、ステップS12の処理に進む。
そして、ステップS12において、第1CPU31は、本デジタルカメラの動作モードが撮影モードから再生モードへの変更指示がなされたか否か、若しくは電源状態がオフ状態にされたか否かの確認を行う。この再生モードへの変更指示若しくは電源オフ指示が生じると、これに伴ってGPS測位動作の終了指示信号も生じる。
ここで、再生モードへの変更がなされておらず、かつ電源がオン状態のままであると判断された場合には、上述のステップS3の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、再生モードへの変更指示がなされた場合、若しくは電源がオフ状態に切り換えられたと判断された場合には、一連の処理を終了する。
本実施形態において取得される画像データファイル,測位データファイル,コントロールデータファイルは、それぞれ別個のデータファイルとして生成され、それぞれが記録媒体16の所定の領域に記録されることになる。
この場合の記録媒体16におけるデータ構造としては、例えば図18に示すように、二つのフォルダ「フォルダ名=DCIM」と「フォルダ名=GPS」が設けられ、一方のフォルダ「フォルダ名=DCIM」内の「フォルダ名=100OLYMP」内に複数の画像ファイル「ファイル名;P1010001.JPG」,「P1010002.JPG」……が格納される。また、他方のフォルダ「フォルダ名=GPS」内には、複数の測位データファイル「ファイル名;P1010001.GPS」,「P1010002.GPS」……と、一つのコントロールデータファイル「GPS.CNT」が格納される。
この場合においては、画像ファイルと測位データファイルとの関連付け情報であるコントロールデータファイルは、図18に示すように、符号Hで示すコントロール・データファイルヘッダ領域[HDR]に、規格リビジョン番号「GEN REV」,カメラ名「GEN CRT」,ファイル生成日時「GEN DTM」等の情報が、例えばテキストデータ形式で記述される。
また、図18の符号J1,J2,J3……で示す領域[JOB]のそれぞれには、関連付けがなされる一対の画像データ及び測位データに対応する関連付け情報、例えばID番号「GPS PID」,GPSタイプ「GPS TYP」,GPSデータクオリティ「GPS QA」,画像データのフォーマット「IMG FMT」,関連付け画像名「IMG SRC」,関連付けGPSデータ(測位データ)名「GPS SRC」等の情報が、例えばテキストデータ形式で記述される。
上記GPSタイプ「GPS TYP」の種類として、「STD」,「MID」,[RAW]の三種類があり、「STD」は、測位データとして緯度経度等の位置データが記録されている場合に附される。また、「MID」は、測位データとしてGPS測位衛星との疑似距離データ等のGPS中間データが記録されている場合に附される。そして、[RAW]は、測位データとしてGPS測位衛星から受信したGPS生データが記録されている場合に附される。
上記GPSデータクオリティ「GPS QA」の種類としては、「001」,「002」,「003」の三種類があり、「001」は、測位データを取得した際のGPS測位衛星の捕捉条件(GPS信号の受信状況)が優良な状態であった場合に附される。「002」は、測位データを取得した際のGPS測位衛星の捕捉条件(GPS信号の受信状況)が良好な状態であった場合に附される。「003」は、測位データを取得した際のGPS測位衛星の捕捉条件(GPS信号の受信状況)が悪い状態であった場合に附される。
以上説明したように上記第4の実施形態によれば、画像データファイルと測位データファイルとを各別に記録する場合に、両データファイルの関連付け情報等をさらに別個のデータファイルであるコントロールデータファイルを生成し同一媒体に記録するようにしたので、各データが生成される際にそれぞれが他の動作処理を待たずにデータ生成処理を実行し記録を行なうことができるので、各データの記録動作を独立して効率的に実行することができる。また、画像データと測位データとの各データファイルをそれぞれ別個に生成し、両データファイルの関連付け情報は、一つのコントロールファイルで管理するので、効率的なデータ管理を行なうことができる。
また、撮影動作と同時に位置データを記録する記録モードが選択されて、位置データが取得できた場合には、これを画像ファイルのヘッダ部に埋め込み記録する一方、GPS中間データやGPS生データを取得した場合には、これらの測位データは別ファイルで記録すると共に、データファイルの関連付け情報はコントロールデータファイルで管理するようにしている。
通常の場合、データ管理やデータの取り扱い上の観点からは、複数のデータファイルを関連付けて管理するより、複数のデータを一つのデータファイルに含まれるように形成した形態の方が望ましい。
そこで、本実施形態においては、撮影動作と同時に行われる測位動作によって位置データを取得することができた場合には、この位置データを画像データファイルのヘッダ部に埋め込み記録するようにしたので、後のデータ取り扱い等の利便性に寄与することができる。
次に、本発明の第5の実施形態のデジタルカメラについて、以下に説明する。
本実施形態のデジタルカメラは、GPS信号の受信状況に応じて、記録すべき測位データの種類や測位データの記録形態を切り換えるようにしたものである。
本実施形態のデジタルカメラの主要部の構成は、上述の第1,第2の実施形態と略同様である。また、本実施形態のデジタルカメラの主要な作用は、上述の第2の実施形態と略同様となっている。したがって、本実施形態においては、主要構成についての図示及びその詳細説明は省略し、上述の第1の実施形態で用いた図1〜図3及び上述の第2の実施形態における構成の説明を参照するものとする。
続いて、本実施形態のデジタルカメラの作用を、以下に説明する。図19は、本発明の第5の実施形態のデジタルカメラの作用を示すフローチャートである。
まず、本実施形態のデジタルカメラの電源がオン状態とされ、撮影動作を実行し得る状態、即ち撮影モードで起動されると、図19のステップS31において、GPS制御機能部31bは、測位手段を制御してGPS測位動作処理のうちのGPS信号受信処理の実行を開始する。このステップS31の処理以降、ステップS41の処理までの処理シーケンスは、上述の第2の実施形態における作用(図7の同ステップ番号参照)と全く同様である。
ステップS41の処理において、GPS制御機能部31bによる測位データ(位置データ若しくはGPS中間データ)の取得に成功したことが確認されると、次のステップS56の処理に進む。
ステップS56において、GPS制御機能部31bは、GPS中間データの取得に成功したか否かの確認を行う。ここで、GPS中間データの取得に成功したことが確認されると、ステップS58の処理に進む。
ステップS58において、第1CPU31及び第2CPU32は、上述のステップS40の処理にて取得した測位データ、即ちGPS中間データを画像ファイルとは個別のデータファイルとして生成し、これを記録媒体16の所定の領域に記録する記録処理を行う。その後、ステップS12の処理に進む。
また、上述のステップS56の処理において、GPS中間データの取得に失敗したことが確認されると、ステップS57の処理に進む。
ステップS57において、第1CPU31及び第2CPU32は、上述のステップS39の処理にて取得したGPS位置データを測位データとして、対応する画像データが含まれる画像ファイルのヘッダ部に埋め込む処理を行って画像ファイルを生成した後、この画像ファイルを記録媒体16の所定の領域に記録する記録処理を行う。その後、ステップS12の処理に進む。
一方、ステップS41の処理において、GPS制御機能部31bによる測位データ(位置データ若しくはGPS中間データ)の取得に失敗したことが確認されると、ステップS59の処理に進む。
ステップS59において、第1CPU31及び第2CPU32は、上述のステップS35の処理以降にて取得した測位データ、即ちGPS生データを画像ファイルとは個別のデータファイルとして生成し、これを記録媒体16の所定の領域に記録する記録処理を行う。その後、ステップS12の処理に進む。
そして、ステップS12において、第1CPU31は、本デジタルカメラの動作モードが撮影モードから再生モードへの変更指示がなされたか否か、若しくは電源状態がオフ状態にされたか否かの確認を行う。この再生モードへの変更指示若しくは電源オフ指示が生じると、これに伴ってGPS測位動作の終了指示信号も生じる。
ここで、再生モードへの変更がなされておらず、かつ電源がオン状態のままであると判断された場合には、上述のステップS3の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、再生モードへの変更指示がなされた場合、若しくは電源がオフ状態に切り換えられたと判断された場合には、一連の処理を終了する。
以上説明したように上記第5の実施形態によれば、GPS信号の受信状況に応じて、記録すべき測位データの種類や測位データの記録形態を、自動的に切り換えることができる。したがって、GPS信号の受信状況に関らず、常に測位データを取得することができる。
ところで、上述の各実施形態のデジタルカメラにおいては、撮影動作によって画像データを取得するのと同時に、測位動作を実行することによって、当該画像データに対応する測位データを取得することができる。この場合において、取得できる測位データの種類は複数種類あり、使用者による選択設定や測位データの取得時におけるGPS信号の受信状況若しくはデジタルカメラの電源状態等に応じて異なる形態の測位データが取得され記録されることになる。
測位データとしては、最終的に位置データを取得することが目的となる。そこで、撮影動作及び測位動作を実行したときの状況によって測位データとしてGPS中間データやGPS生データが取得された場合には、これら中間データや生データに基づいて所定の後処理を実行することにより、最終的に位置データを算出する必要がある。
この位置データを算出するのには、演算時間がかかるという問題があるので、演算装置負荷や時間的余裕等を考慮して行うことが必要となる。また、撮影動作の後に、改めて位置データを算出するための作業(別途所定の操作を伴う作業)を、使用者に強いるのは、望ましいことではない。
そこで、次に説明する本発明の第6の実施形態のデジタルカメラにおいては、画像データファイルと、これに関連付けられる測位データファイルとがそれぞれ別個のデータファイルとして記録媒体に記録されている場合において、画像データファイルに基づく画像の再生動作が実行され、その再生中の画像データファイルに対する書き換え動作が必要に応じて発生したときには、その書き換え動作を行うのに際して、対応する測位データファイルの測位データを該書き換え処理済の画像データのヘッダ部に対して埋め込み記録する(データ統合処理がなされる)ようにしている。
そのために、本実施形態においては、測位データファイルと画像データファイルとがそれぞれ別個のデータファイルとして記録されている記録媒体から画像データファイルを読み込んで、この画像データファイルに基づく画像を再生したときに、その再生動作中の画像の画像データファイルに対応する測位データファイルを読み込んで、当該画像データファイルに統合して記録するファイル統合手段を有している。このファイル統合手段としては、第1CPU31のファイル管理機能部31eや第2CPU32が相当する。
本実施形態のデジタルカメラのその他の構成は、上述の各実施形態と略同様である(図1〜図3参照)。
次に、本実施形態のデジタルカメラの作用を、以下に説明する。図20は、本発明の第6の実施形態のデジタルカメラの作用を示すフローチャートである。
まず、本実施形態のデジタルカメラの電源がオン状態とされ、画像再生動作を実行し得る状態、即ち再生モードで起動されると、図20のステップS61において、第1CPU31は、初期化処理を実行する。その後、ステップS62の処理に進む。
ステップS62において、第1CPU31は、第2CPU32の記録媒体アクセス部32bを制御して記録媒体I/F15を介して記録媒体16の記録内容の確認を行う。その後、ステップS63の処理に進む。
このステップS62の処理では、例えば記録媒体16がデジタルカメラに装着されているか否かの確認、記録媒体16の存在が確認された場合に、同記録媒体16に画像データファイル等が記録されているか否かの確認等が行なわれる。そして、記録媒体16が存在し、画像データファイル等が記録されている場合には、所定の画像データファイル、例えば最新の画像データファイルに基づく画像や記録されている複数の画像データファイルのうち最新のものから順に所定の枚数分の縮小画像(いわゆるサムネイル画像)の一覧を表示手段を用いて再生表示する動作処理等が行われる。
なお、この場合において、記録媒体16が存在しない場合や、画像データファイル等が記録されていない場合等の処理については、本実施形態の作用に関係しない部分であるので、その説明は省略するが、このような場合には、通常のデジタルカメラにおいて実行される通常のエラー処理等がなされるものとする。
このようにして表示手段に画像が再生表示された状態にあるときに、ステップS63において、使用者は、再生表示を所望する再生画像の選択指示を行う。この選択指示は、キーマトリクス23に含まれる操作部材、例えば四方向選択キー等を用いて行う。これにより、再生画像選択指示信号が発生し、同信号は、第1CPU31に向けて伝送される。
すると、ステップS64において、第1CPU31は、上述のステップS63の処理によって生じる再生画像選択指示信号を受けて、第2CPU32の記録媒体アクセス部32bを制御して記録媒体I/F15を介して記録媒体16から選択指示された選択画像に対応する画像データファイルの記録バッファ14を介してフレームメモリ6に読み込まれる。
こうして読み出された画像データファイル等は、第2CPUの画像圧縮伸張部32aによって伸張処理がなされた後、フレームメモリ6からFIFOメモリ7を介してTFT液晶駆動回路9へ送られてTFTパネル10の表示画面に画像として再生表示される。その後、ステップS65の処理に進む。
ステップS65において、第1CPU31は、再生中の表示画像に対して何らかの書き換え動作、例えば画像回転操作や画像加工操作等による画像ファイルへのデータ書き換え動作が発生したか否かの確認を行う。ここで、画像書き換え動作が確認された場合には、ステップS66の処理に進む。また、画像書き換え動作が確認されなかった場合には、ステップS70の処理に進む。
ステップS66において、第1CPU31は、第2CPU32の記録媒体アクセス部32bを制御して記録媒体I/F15を介して記録媒体16から再生中の画像の画像データファイルに関連付けられている測位データが存在するか否かの確認を行う。ここで、再生画像の画像データファイルに関連付けられている測位データが存在することが確認された場合には、ステップS67の処理に進む。
ステップS67において、第1CPU31及び第2CPU32は、画像ファイル書き換え動作処理と、測位データ(GPS情報)埋め込み動作処理とを実行する。
まず、画像ファイル書き換え動作処理が実行されると、その処理結果、即ち画像データ書き換え後の画像ファイルの内容が、フレームメモリ6に一時的に記憶される。
続いて、測位データ(GPS情報)埋め込み動作処理が実行されて、画像再生中の画像データファイルとは別ファイルとして記録媒体16に記録されており、同画像データファイルに関連付けられた測位データファイルが記録媒体16から読み出されてフレームメモリ6に一時記憶される。
そして、第2CPU32は、上述の画像ファイル書き換え動作処理によりフレームメモリ6に一時記憶されている処理済みの画像データと、上述の記録媒体16から読み出された測位データとを一つの画像ファイルとして統合させる統合処理を行う。
こうして生成された統合画像ファイルは、記録媒体アクセス部32bの制御により記録媒体I/F15を介して記録媒体16の所定の領域に記録される。その後、ステップS69の処理に進む。
ここで、図20のステップS67の処理、即ち画像ファイル書き換え動作処理及び測位データ(GPS情報)埋め込み動作処理の詳細について図21を用いて以下に説明する。
まず、図21のステップS71において、第1CPU31及び第2CPU32は、再生中の画像に対応する画像データファイルに関連付けられている測位データの種類を確認する処理の実行を開始する。
続いて、ステップS72において、第1CPU31及び第2CPU32は、記録媒体16に記録されている測位データ種類が位置データであるか否かの確認を行う。ここで、位置データであることが確認された場合には、次のステップS73の処理に進む。
ステップS73において、第1CPU31及び第2CPU32は、上記画像ファイルに関連付けられている測位データ、即ちGPS位置データを記録媒体16より読み出す処理を実行する。その後、ステップS74の処理に進む。
ステップS74において、第1CPU31及び第2CPU32は、画像データファイルのヘッダ部に位置データを記録する処理を実行する。その後、一連の動作を終了して、元の処理ステップ(図20のステップS69)に戻る(リターン)。
一方、上述のステップS72の処理において、記録媒体16に記録されている測位データ種類が位置データではないことが確認された場合には、ステップS75の処理に進む。
ステップS75において、第1CPU31及び第2CPU32は、記録媒体16に記録されている測位データ種類が中間データであるか否かの確認を行う。ここで、中間データであることが確認された場合には、次のステップS76の処理に進む。
ステップS76において、第1CPU31及び第2CPU32は、上記画像ファイルに関連付けられている測位データ、即ちGPS中間データを記録媒体16より読み出す処理を実行する。その後、ステップS77の処理に進む。
ステップS77において、第1CPU31は、当該デジタルカメラ内に航法メッセージが記憶されているか否かの確認を行う。この航法メッセージは、およそ2時間おきに更新されるものであるので、測位動作によって一度取得した航法メッセージは、例えばデジタルカメラにおける測位手段が有する内部メモリ、若しくは第1CPU31の有する内部メモリ等に対して一時的に記憶しておく場合があるためである。ここで、デジタルカメラ内に航法メッセージの存在が確認された場合には、ステップS78の処理に進む。
ステップS78において、第1CPU31は、上記航法メッセージと上記中間データとに基づく演算処理を行って位置データを生成し、これを保持する処理を行う。その後、ステップS74の処理に進む。
ステップS74において、第1CPU31及び第2CPU32は、画像データファイルのヘッダ部に位置データを記録する処理を実行する。その後、一連の動作を終了して、元の処理ステップ(図20のステップS69)に戻る(リターン)。
一方、上述のステップS77の処理において、デジタルカメラ内に航法メッセージが確認されなかった場合には、ステップS79の処理に進む。
ステップS79において、第1CPU31は、上記中間データのみを保持する処理を行う。その後、ステップS80の処理に進む。
ステップS80において、第1CPU31及び第2CPU32は、画像データファイルのヘッダ部に中間データを記録する処理を実行する。その後、一連の動作を終了して、元の処理ステップ(図20のステップS69)に戻る(リターン)。
他方、上述のステップS75の処理において、記録媒体16に記録されている測位データ種類が中間データではない(GPS生データである)ことが確認された場合には、ステップS81の処理に進む。
ステップS81において、第1CPU31及び第2CPU32は、上記画像ファイルに関連付けられている測位データ、即ちGPS生データを記録媒体16より読み出す処理を実行する。その後、ステップS82の処理に進む。
ステップS82において、第1CPU31は、上述のステップS81の処理において読み出したGPS生データの解析処理を実行する。その後、ステップS83の処理に進む。
ステップS83において、第1CPU31は、上述のステップS82の処理における解析の結果、当該GPS生データに基づいて中間データの生成が可能か否かの判断を行う。ここで、中間データの生成が可能であると判断された場合には、ステップS84の処理に進む。
ステップS84において、第1CPU31は、GPS信号第2演算機能部31cを制御して、中間データの生成処理を実行する。その後、ステップS85の処理に進む。
ステップS85において、第1CPU31は、上述のステップS84の処理において生成した中間データから航法メッセージの解析が可能であるか否かの判断を行う。ここで、航法メッセージの解析が不可能であると判断された場合には、ステップS87の処理に進む。また、航法メッセージの解析が可能であると判断された場合には、次のステップS86の処理に進み、このステップS86において、第1CPU31は、上記中間データに基づいて航法メッセージの解析処理を実行する。その後、ステップS87の処理に進む。
ステップS87において、第1CPU31は、位置特定に必要な航法メッセージと必要な数の衛星データとが取得できたか否かの確認を行う。ここで、必要なデータの取得ができたことが確認された場合には、次のステップS88の処理に進む。
ステップS88において、第1CPU31は、上記航法メッセージと上記中間データとに基づく演算処理を行って位置データを生成し、これを保持する処理を行う。その後、ステップS74の処理に進む。
ステップS74において、第1CPU31及び第2CPU32は、画像データファイルのヘッダ部に位置データを記録する処理を実行する。その後、一連の動作を終了して、元の処理ステップ(図20のステップS69)に戻る(リターン)。
また、上述のステップS87の処理において、必要なデータの取得ができなかったことが確認された場合には、ステップS89の処理に進む。
ステップS89において、第1CPU31は、上記中間データのみを保持する処理を行う。その後、ステップS77の処理に進み、以降の処理、即ちステップS77,S78,S74の処理を実行する。その後、元の処理ステップ(図20のステップS69)に戻る(リターン)。
また一方、上述のステップS83の処理において、中間データの生成が不可能であると判断された場合には、ステップS90の処理に進む。
ステップS90において、代CPU31は、GPS情報の演算に失敗した旨の表示を表示手段を用いて行う処理を実行する。その後、ステップS91の処理に進む。
ステップS91において、第1CPU31及び第2CPU32は、画像データファイルのヘッダ部にGPS生データを記録する処理を実行する。その後、一連の動作を終了して、元の処理ステップ(図20のステップS69)に戻る(リターン)。
図20に戻って、ステップS69において、第1CPU31及び第2CPU32は、記録媒体アクセス部32bの制御により記録媒体I/F15を介して記録媒体16にアクセスし、再生画像の画像データファイルに関連付けされており、別ファイルとして記録されている測位データを削除する処理を実行する。その後、ステップS70の処理に進む。
一方、上述のステップS66の処理において、第1CPU31により再生画像の画像データファイルに関連付けられている測位データが存在しないことが確認されて、ステップS68の処理に進むと、このステップS68において、第1CPU31及び第2CPU32は、画像データファイルに対する画像書き換え動作処理のみを実行する。その後、ステップS70の処理に進む。
ステップS70において、第1CPU31は、本デジタルカメラの動作モードが再生モードから撮影モードへの変更指示がなされたか否か、若しくは電源状態がオフ状態にされたか否かの確認を行う。
ここで、撮影モードへの変更がなされておらず、かつ電源がオン状態のままであると判断された場合には、上述のステップS63の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、撮影モードへの変更指示がなされた場合、若しくは電源がオフ状態に切り換えられたと判断された場合には、一連の処理を終了する。
以上説明したように上記第6の実施形態によれば、画像データファイルと、これに関連付けられる測位データファイルとがそれぞれ別個のデータファイルとして記録媒体16に記録されている場合において、画像データファイルに基づく画像の再生動作が実行され、その再生中の画像データファイルに対する書き換え動作が必要に応じて発生したときには、その書き換え動作を行う際に、その画像データファイルに対応する測位データを、上記書き換え処理済の画像データのヘッダ部に埋め込み記録する(データ統合処理がなされる)ようにしている。これにより、撮影動作時には別のデータファイルとして記録しておいた測位データを対応する画像データファイルに統合する処理を、再生動作時の書き換え動作処理の際に合わせて行うことができるので、使用者は、特に意識することなく、測位データを画像データファイルのヘッダ部に自動的に取り込むことができる。
また、画像データと測位データ等の各種データを一つの画像データファイルとして管理することができるので、記録媒体16からデータ転送を行う等の場合には、画像データファイルのみを転送すればよく、関連情報を気にしながら互いに関連する複数のデータファイルを選択した上で複数ファイルの転送を行うべき煩雑さを解消することができ、よってデジタルカメラの利便性を向上させるのに寄与することができる。
なお、上記第6の実施形態では、デジタルカメラの再生機能に着目した例を示しているが、これに限ることはなく、例えば記録媒体16に記録された画像データファイルに基づいて画像を再生表示する画像再生機能を有する機器であれば、同様に適用することは容易にできる。
また、上述の各実施形態においては、GPSによる測位手段を備えたデジタルカメラ等の撮影装置についての例を示しているが、この例のみに限らず、例えば撮影動作によりデジタル画像データを取得し記録し得る撮影記録機能を備えた電子機器、例えば携帯電話や携帯用コンピュータ等の小型情報機器,電子手帳等においてGPSによる測位手段を具備するものに適用可能である。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記各実施形態のうちの一つの実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態のデジタルカメラの主な構成を示すブロック構成図。 図1のデジタルカメラにおける測位手段の主要構成を取り出して示す要部ブロック構成図。 図2の測位手段における構成部材のうちGPS信号処理機能部を取り出して示す要部ブロック構成図。 本発明の第1の実施形態のデジタルカメラを起動して撮影動作と測位動作とを同時並行的に行う際の動作の流れを概略的に示す処理シーケンスのフローチャート。 図4の処理シーケンスのうちGPS中間データ取得動作処理の詳細を示す処理シーケンスのフローチャート。 図4の処理シーケンスのうちGPS位置データ取得動作処理の詳細を示す処理シーケンスのフローチャート。 本発明の第2の実施形態のデジタルカメラを起動して撮影動作と測位動作とを同時並行的に行う際の動作の流れを概略的に示す処理シーケンスのフローチャート。 図7の処理シーケンスのうちGPS中間データ取得動作処理の詳細を示す処理シーケンスのフローチャート。 図7の処理シーケンスのうちGPS位置データ取得動作処理の詳細を示す処理シーケンスのフローチャート。 本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態のデジタルカメラによって生成され記録される画像ファイルのファイル構造を概念的に示し、ヘッダ部に位置データを含めて格納するようにした例を示す図。 本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態のデジタルカメラによって生成され記録される画像ファイルのファイル構造を概念的に示し、ヘッダ部にGPSデータを含めて格納するようにした例を示す図。 本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態のデジタルカメラによって生成され記録される画像ファイルのファイル構造を概念的に示し、ヘッダ部に中間データを含めて格納するようにした例を示す図。 本発明の第3の実施形態のデジタルカメラの作用を示すフローチャート。 図13のデジタルカメラにおける記録媒体に画像データと測位データとをそれぞれ別ファイルで記録した場合のデータ構造の一例を概念的に示す図。 図13のデジタルカメラにおける記録媒体に画像データと測位データとをそれぞれ別ファイルで記録した場合のデータ構造の他の例を概念的に示す図。 本発明の第4の実施形態のデジタルカメラの作用を示すフローチャート。 図16のデジタルカメラにおける記録媒体に記録される場合のデータ構造を概念的に示す図。 図16のデジタルカメラによって記録されるコントロールデータファイル(関連付け情報ファイル)の記述内容の例を示す図。 本発明の第5の実施形態のデジタルカメラの作用を示すフローチャート。 本発明の第6の実施形態のデジタルカメラの作用を示すフローチャート。 図20の処理シーケンスのうち画像ファイル書き換え動作処理及び測位データ(GPS情報)埋め込み動作処理の詳細を示す処理シーケンスのフローチャート。
符号の説明
1……レンズ
2……撮像素子
6……フレームメモリ
16……記録媒体
23……キーマトリクス
26……電池
27……電源回路
31……第1CPU
31a……システムコントロール部
31b……GPS制御機能部
31c……GPS信号第2演算機能部
31ca……航法メッセージ復号化疑似距離測定部
31cb……測位計算部
31d……GPSデータ管理機能部
31e……ファイル管理機能部
31f……内部時計
32……第2CPU
32a……画像圧縮伸張部
32b……記録媒体アクセス部
36……GPS信号第1演算機能部
36a……信号追尾部
36b……信号捕捉部
37……GPS信号処理機能部
37a……RFフロントエンド部
37b……AD変換器
38……GPSアンテナ

Claims (6)

  1. 被写体を撮影して画像信号を生成する撮影手段と、
    複数の測位衛星から送信された信号を受信する受信手段と、
    上記受信手段で受信した信号から地球上の自己の位置を特定するのに必要なGPSデータを抽出する抽出手段と、
    上記抽出手段により抽出された上記GPSデータに基いて当該GPSデータを送信した測位衛星までの距離を表わす距離データを算出する第1の演算手段と、
    上記第1の演算手段により算出された距離データに基いて自己の位置を表わす位置データを算出する第2の演算手段と、
    上記GPSデータと上記距離データと上記位置データとの一方を測位データとして選択する選択手段と、
    上記撮影手段で得られた画像信号に基づいて生成される画像データに対し、上記選択手段で選択された上記測位データを関連付けて記録媒体に記録する記録手段と、
    を具備することを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 上記選択手段で選択された上記測位データの種類に応じて上記測位データと上記画像データと合わせて単一のファイルで記録するか、両者をそれぞれ別ファイルとして記録するかを選択する記録選択手段を、さらに具備することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. 電源状態をオン状態又はオフ状態に切り換える電源制御手段を、さらに有し、
    上記選択手段は、上記電源制御手段により電源状態がオフ状態とされたときには、上記第1の演算手段及び上記第2の演算手段による演算状況に応じて上記記録手段により上記画像データに関連付けて記録すべき測位データの種類を選択することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  4. 上記受信手段は、受信状況を判定する受信状況判定手段を有し、
    上記選択手段は、上記受信状況判定手段が上記測位衛星から送信された信号の受信状況が悪いと判定した場合には、上記第1の演算手段及び上記第2の演算手段による演算状況に応じて上記記録手段により記録すべき測位データを選択することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  5. 上記記録手段は、上記選択手段により上記GPSデータ又は上記距離データを記録すべき測位データとして選択した時には、当該測位データと上記画像データとをそれぞれ別個のデータファイルとして記録することを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。
  6. 上記測位データと上記画像データとが別個のデータファイルとして記録された場合において、上記画像データに基づく画像を再生したときには、その再生動作中に上記測位データを上記画像データファイルに統合して記録するファイル統合手段を、さらに有することを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。
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