JP2007306243A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】時分割画像がどのような画像であるかを容易に把握し得るように時分割画像を記録媒体に記録する撮像装置を提供する。
【解決手段】一定の露光時間を複数に分割して複数の時分割画像を連続して撮像する撮像素子2および撮像回路3と、撮像された時分割画像を複数加算して加算画像を生成する画像加算部32aと、加算画像を縮小した縮小加算画像を生成する縮小画像生成部32fと、時分割画像を記録媒体16にファイルとして記録するとともに縮小加算画像を時分割画像のファイルヘッダに記録する記録画像生成部32b,記録媒体アクセス部32d,ファイルヘッダ管理部31e,ファイル/フォルダ管理部31fと、を備えた撮像装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、一定の露光時間を複数に分割して複数の時分割画像を撮像する撮像装置に関する。
従来より、複数回の露光を行って得た複数枚の画像から、1枚の画像を生成する技術が提案されている。
例えば、特開2004−48421号公報には、一定間隔で連続して撮像した画像を一時メモリに記憶しておき、この一時メモリから被写体輝度に応じた枚数だけ読み出して加算することにより、露出条件の異なる複数の画像を生成して記録媒体に記録する撮像装置が記載されている。ここに、被写体輝度に応じて何枚の画像を加算するかは、予め設計された処理プログラムに基づいて決定されている(すなわち、撮影が終了した後に、好みに応じた露光条件の加算画像を生成するものではない。)。そして、該公報に記載の技術は、主に、被写体が低輝度であるときに対応するものとなっている。
ところで近年、高速な読み出しを行うことができるように構成された撮像素子が提案されており、このような撮像素子を用いると、被写体が低輝度でなくても、一枚の画像の露光時間を複数に分割して、複数枚の時分割画像を撮像することが可能になる。
このように撮像された複数枚の時分割画像は、撮像した装置内で合成して通常の露光画像を生成する処理を行うことも可能であるが、そのまま記録媒体に記録しておいて、パーソナルコンピュータ等の処理装置上で大型のモニタ画面を観察しながら高精度な処理を行うことも考えられる。
特開2004−48421号公報
しかし、時分割画像は、通常の露光画像よりも短い露光時間の画像であるために、処理しようとする時分割画像を検索等する際に、時分割画像を表示しても暗い映像が表示されてしまい、被写体の視認性が悪くなり検索等の操作が不便となる。
また、このときには、記録媒体に時分割数だけの枚数の時分割画像を記録することになるが、1枚の通常画像を記録する場合に比べて、大まかにいって枚数倍の記録容量が必要になってしまい、記録媒体への記録可能枚数が大幅に減少してしまう。
これに対して、各時分割画像を高い圧縮率でJPEG圧縮する等により、データ量を小さくすることも考えられるが、高い圧縮率で圧縮されたJPEG時分割画像を用いて通常露光画像を生成すると画質が低下してしまい、後で他の機器等により時分割画像から所望の露光画像を高精度に生成しようとする本来の目的が十分に達成されなくなる可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、時分割画像を記録媒体に記録する際に、該時分割画像がどのような画像であるかを容易に把握し得るようにし、また少ない記録容量で記録することが可能な撮像装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、第1の発明による撮像装置は、一定の露光時間を複数に分割して得られる時分割露光時間の時分割画像を連続して複数撮像する撮像部と、上記時分割画像を複数加算して加算画像を生成する加算画像生成部と、上記時分割画像を記録媒体に記録するとともに上記加算画像を上記時分割画像に関連付けて該記録媒体に記録する記録部と、を具備したものである。
また、第2の発明による撮像装置は、上記第1の発明による撮像装置において、上記加算画像生成部が、上記加算画像を縮小した縮小加算画像を生成する縮小画像生成部を有して構成されたものであり、上記記録部は、上記縮小加算画像を上記時分割画像に関連付けて記録媒体に記録するものである。
さらに、第3の発明による撮像装置は、上記第2の発明による撮像装置において、上記記録部が、上記時分割画像を含むファイルのヘッダに上記縮小加算画像を含ませることにより、上記縮小加算画像を上記時分割画像に関連付けるものである。
第4の発明による撮像装置は、上記第3の発明による撮像装置において、上記記録部が、上記撮像部により撮像された上記一定の露光時間に係る複数の時分割画像の全てを、1つのファイルとして記録するものである。
第5の発明による撮像装置は、上記第3の発明による撮像装置において、上記記録部が、上記撮像部により撮像された上記一定の露光時間に係る複数の時分割画像を、それぞれ別のファイルとして記録するものであり、さらに、これらのファイルをグルーピングするためのグルーピング情報を上記記録媒体に記録するものである。
第6の発明による撮像装置は、上記第1の発明による撮像装置において、上記記録部が、上記撮像部により撮像された上記一定の露光時間に係る複数の時分割画像を、それぞれ別のファイルとして記録するとともに、上記加算画像を該時分割画像を記録するファイルとは別のファイルとして記録するものであり、さらに、これらのファイルをグルーピングするためのグルーピング情報を上記記録媒体に記録するものである。
第7の発明による撮像装置は、上記第1の発明による撮像装置において、上記撮像部が撮像した時分割画像を所定のビット長の信号として出力するものであり、上記撮像部から出力される信号のビット長を上記一定の露光時間の分割数が多くなるに従って短くするようにビット長変換を行うビット長変換部をさらに具備し、上記記録部は、上記ビット長変換部によりビット長変換された時分割画像を上記記録媒体へ記録するものである。
第8の発明による撮像装置は、上記第1の発明による撮像装置において、上記撮像部により連続して撮像される複数の時分割画像のぶれを検出してぶれデータを生成するためのぶれ検出部をさらに具備し、上記記録部は、上記ぶれデータを上記記録媒体にさらに記録するものである。
第9の発明による撮像装置は、上記第8の発明による撮像装置において、上記記録媒体から上記時分割画像および上記ぶれデータを読み出す画像読出部と、上記画像読出部により読み出された時分割画像のぶれを上記ぶれデータに基づき補正するぶれ補正部と、を具備し、上記加算画像生成部は上記ぶれ補正部によりぶれ補正された時分割画像を加算して加算画像を生成するものであり、上記加算画像生成部により生成された加算画像を表示する表示部をさらに具備したものである。
本発明の撮像装置によれば、時分割画像を記録媒体に記録する際に、該時分割画像がどのような画像であるかを容易に把握し得るようにすることができ、また少ない記録容量で記録することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図9は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は撮像装置の構成を示すブロック図である。
この撮像装置は、例えば、デジタルカメラとして構成されたものとなっている。
すなわち、この撮像装置は、図1に示すように、レンズ1と、撮像素子2と、撮像回路3と、A/D変換器4と、ビット圧縮部20と、信号処理回路5と、フレームメモリ6と、FIFOメモリ7と、オンスクリーン回路8と、TFT液晶駆動回路9と、TFTパネル10と、バックライトユニット11と、ビデオ出力回路12と、ビデオ出力端子13と、記録バッファ14と、記録媒体インタフェース(記録媒体I/F)15と、記録媒体16と、アクチュエータ17と、アクチュエータ駆動回路18と、EEPROM19と、ぶれ検出部21と、外部データインタフェース(外部データI/F)22と、キーマトリクス23と、LCD表示回路24と、LCDパネル25と、電池26と、電源回路27と、バックアップ電源28と、電池状態検出回路29と、第1CPU31と、第2CPU32と、を有して構成されている。
レンズ1は、光学的な被写体像を撮像素子2へ結像するためのものである。
撮像素子2は、レンズ1により結像された光学的な被写体像を光電変換して、電気的な映像信号を出力するものであり、撮像部の一部である。なお、撮像素子2は、高速読み出しを行うことができるタイプのものであれば、CCD、CMOS、あるいはその他のタイプの撮像素子の何れを用いても構わない。
撮像回路3は、撮像素子2からの出力に各種のアナログ信号処理を行うものであり、撮像部の一部である。
A/D変換器4は、撮像回路3から出力されるアナログの映像信号をデジタルの映像信号に変換するためのものであり、撮像部の一部である。
ビット圧縮部20は、第2CPU32内の後述するビット圧縮制御部32eの制御に基づいて、A/D変換器4から出力される所定ビット長のデジタルデータを、必要に応じてそれよりも短いビット長のデジタルデータに変換するビット長変換部である。
信号処理回路5は、ビット圧縮部20から出力された映像信号に各種のデジタル的な信号処理を行うためのものである。
フレームメモリ6は、各種のデータ等を記憶する記憶手段であり、信号処理回路5により処理された映像信号(露光データ)を記憶するための露光データ保持部6aを有して構成されている。
FIFOメモリ7は、映像を表示したり出力したりする際にバッファリングを行うためのメモリである。
オンスクリーン回路8は、FIFOメモリ7から出力される映像信号に、文字データやその他のオンスクリーンデータを重畳するための回路である。このオンスクリーン回路8により重畳するデータは、第1CPU31から出力されるようになっている。
TFT液晶駆動回路9は、オンスクリーン回路8から出力される映像信号に基づき、TFTパネル10を制御するものであり、表示部の一部である。
TFTパネル10は、カラー表示可能なものであって、TFT液晶駆動回路9の制御に基づき、映像やこの撮像装置に係る各種の情報等を表示したりするためのものであり、表示部の一部である。
バックライトユニット11は、TFTパネル10の背面側に設けられていて、TFTパネル10を背面側から照明するためのものであり、表示部の一部である。
ビデオ出力回路12は、オンスクリーン回路8からの映像信号を、ビデオ出力端子13を介して外部へ出力するためのものである。
ビデオ出力端子13は、外部のビデオケーブル等を接続するための接続端子である。
記録バッファ14は、フレームメモリ6に記憶されている映像信号を、記録媒体16に記録する際に、バッファリングするものであり、記録部および画像読出部を構成するものとなっている。また、記録バッファ14は、記録媒体16から読み出される信号のバッファリングも行うようになっている。
記録媒体インタフェース15は、記録媒体16へのデータの記録や、記録媒体16からのデータの読み出しを制御するためのものであり、記録部および画像読出部を構成するものとなっている。
記録媒体16は、画像データやその他の各種データを記録するための不揮発性の記録媒体であり、この撮像装置に対して例えば着脱自在に構成されたものとなっている。
アクチュエータ17は、レンズ1を駆動して、オートフォーカスを行ったり、あるいは自動ズーム機能が備えられている場合には自動ズームを行ったりするための駆動源である。
アクチュエータ駆動回路18は、第1CPU31の制御に基づいて、アクチュエータ17を制御し駆動するものである。
EEPROM19は、この撮像装置に係る各種のデータや、第1CPU31あるいは第2CPU32により実行される処理プログラム等を保存するための不揮発性の記憶媒体である。
ぶれ検出部21は、例えばジャイロセンサ等を含んで構成されていて、この撮像装置に生じているヨー方向およびピッチ方向の角速度を検出し、検出した角速度に基づき撮像装置のぶれを検出するためのぶれ検出手段である。
外部データインタフェース22は、例えばUSB等で構成されていて、外部の機器とデータの送受信を行うためのインタフェースである。
キーマトリクス23は、この撮像装置に設けられている各種の操作スイッチや操作ボタン等を含む操作入力手段の総称である。このキーマトリクス23は、具体例としては、この撮像装置の電源をオンするための電源スイッチや、撮影動作を入力するためのレリーズボタン等を含んでいる。そして、このキーマトリクス23が操作されることにより発生した信号は、第1CPU31に入力されるようになっている。
LCD表示回路24は、第1CPU31の制御に基づき、LCDパネル25を制御して各種の表示を行わせるための回路である。
LCDパネル25は、例えばモノクロLCDを含んで構成されていて、この撮像装置に設定されている撮影モード等の動作モードや、記録媒体16に記録可能な画像の枚数、撮影時のシャッタ速度や絞り値などの情報を表示するための表示部である。
電池26は、この撮像装置のメイン電源である。
バックアップ電源28は、この撮像装置における日付表示用の電源を供給するための電源である。
電源回路27は、第1CPU31の指令に基づいて、電池26およびバックアップ電源28の電源を、この撮像装置内の各回路へ供給する制御を行う回路である。
電池状態検出回路29は、電池26の電圧等を検出して、電池26の電池残量等を算出し、その結果を第1CPU31へ出力するものである。
第1CPU31は、メインCPUであって、この撮像装置の各回路を統括的に制御するための制御手段であり、後述するように不足露光時間算出部を兼ねたものである。この第1CPU31は、この撮像装置のシステムをコントロールするためのシステムコントロール部31aを備えており、このシステムコントロール部31a内には、分割露光制御部31b、ぶれ補正制御部31c、画像関連付管理部31d、ファイルヘッダ管理部31e、ファイル/フォルダ管理部31fが備えられている。
ここに、分割露光制御部31bは、測光データ等に基づき画像の露光時間(シャッタ時間)を演算し、さらにこの露光時間を複数に時分割して、複数枚の時分割画像を露光するように制御するものであり、露光時間演算手段を兼ねたものとなっている。
また、ぶれ補正制御部31cは、ぶれ検出部21からの出力に基づいて、上述した分割露光制御部31bにより制御されて撮影された複数枚の時分割画像の位置関係(ぶれ状態)を把握し、第2CPU32の後述する画像加算部32aにより画像加算を行う際のぶれ補正量を制御するぶれ補正部である。
画像関連付管理部31dは、複数枚の時分割画像同士の関連付けを管理するための処理部である。
ファイルヘッダ管理部31eは、撮影時に取得した情報等に基づいて、画像データを格納するファイルのヘッダを生成するように制御する処理部であり、記録部となっている。
ファイル/フォルダ管理部31fは、複数の時分割画像をそれぞれ独立したファイルとして生成しフォルダ内へ格納する際に、そのフォルダ構造等を管理するための処理部であり、記録部となっている。
こうして、第1CPU31は主に制御を行い、画像データを扱う処理に関しては主に第2CPU32が行うようになっている。
すなわち、第2CPU32は、フレームメモリ6に記憶されている画像データを処理するものであり、後述するように感度補正部を兼ねたものである。この第2CPU32は、画像加算部32aと、記録画像生成部32bと、画像圧縮伸張部32cと、記録媒体アクセス部32dと、ビット圧縮制御部32eと、縮小画像生成部32fと、を有して構成されている。
画像加算部32aは、必要に応じてぶれ補正制御部31cの制御に基づき各時分割画像の位置合わせを行った後に、分割露光制御部31bの制御に基づき各時分割画像を加算して、通常の露光画像(撮像素子2により通常の露光を行って得られる画像に相当する画像)を生成するものであり、加算画像生成部、ぶれ補正部を兼ねたものとなっている。
記録画像生成部32bは、時分割画像と、ファイルヘッダ管理部31eにより生成されたファイルヘッダと、を用いて、記録用の画像ファイルを生成するものである。この記録画像生成部32bは、後述するように、複数の時分割画像を1つのファイルにまとめる処理や、あるいは1つの時分割画像毎に1つのファイルを作成する処理などを行うようになっている。
画像圧縮伸張部32cは、フレームメモリ6に記憶されている画像データを、例えばJPEG圧縮等したり、あるいは記録媒体16から読み出された圧縮されている画像データを伸張したりする処理を行うものである。上述した記録画像生成部32bによりファイル化される時分割画像は、ロー(raw)画像である場合と、この画像圧縮伸張部32cにより圧縮された画像である場合とがあり得る。一方、後述する図4に示すような代表画像や、あるいは後述するサムネイル画像は、通常は、この画像圧縮伸張部32cにより圧縮される。
記録媒体アクセス部32dは、記録媒体インタフェース15による記録媒体16のアクセスを制御するための記録部、画像読出部である
ビット圧縮制御部32eは、上述したビット圧縮部20から出力される信号のビット長を制御するビット長変換部である。
縮小画像生成部32fは、露光データ保持部6aに記録された時分割画像に基づいて、ファイルヘッダに記録するための通常の明るさのサムネイル画像を生成するものであり、加算画像生成部を構成している。
次に、図2〜図4を参照して、記録媒体16に画像データを記録するときのファイル構造やフォルダ構造について説明する。
まず、図2は、1つのファイル内に一枚の通常露光に係る一連の時分割画像を記録するときのファイル構造を示す図である。
このファイルは、画像データを記録する部分と、画像データに付随して記録されるファイルヘッダの部分と、に分かれている。
画像データは、時分割露光の回数がn(nは1以上の整数)である場合には、第1の時分割画像データ〜第nの時分割画像データを順に格納して構成されている。
また、ファイルヘッダは、サムネイル画像と、ぶれデータと、経過時間データと、露光時間データと、を含んで構成されている。
ここに、サムネイル画像は、画像加算部32aにより標準の明るさになるように複数枚の時分割画像を加算し、縮小画像生成部32fによりサムネイル画像用の画素数に変換することにより得られた画像である。
また、ぶれデータは、全ての時分割画像データに係るぶれデータをまとめて保存したものである。ぶれ検出部21は、例えば所定のサンプリング周期でぶれデータを出力するようになっている。従って、ここには、一連の時分割画像の露光を開始してから、全ての時分割画像の露光が終了するまでのぶれデータが記録されている。そして、このぶれデータを、次に説明する経過時間データと照合することにより、各時分割画像のぶれを把握することが可能となる。
経過時間データは、一連の時分割画像の撮影を開始した時点から、各時分割画像の撮影を開始した時点までの各経過時間をまとめて保存したものである。
露光時間データは、各時分割画像の露光時間(時分割露光時間)をまとめて保存したものである。ここに、時分割露光は、等分割により行われるとは限らないために、このような情報もファイルヘッダに保存するようにしている。
続いて、図3は、時分割画像データをそれぞれ1つずつ独立したファイルとした例を示す図である。
ファイルが、画像データを記録する部分と、画像データに付随して記録されるファイルヘッダの部分と、に分かれているのは、上述と同様である。
ただし、この図3に示す例では、画像データには、1つの時分割画像データのみが記録されるようになっている。従って、n回の時分割露光が行われた場合には、n個のファイルが生成されることになる。
また、ファイルヘッダは、ファイル関連付け情報と、サムネイル画像と、ぶれデータと、経過時間データと、露光時間データと、を含んで構成されている。
ここに、ファイル関連付け情報は、着目しているファイルと関連付けられる一連の時分割露光に係るファイルを識別するための情報(グルーピング情報)である。例えば、3枚の時分割画像が撮像され、これらの時分割画像群に「PG001234」という識別番号を与えるとすると、1枚目の時分割画像には「PG001234−01」が、2枚目の時分割画像には「PG001234−02」が、3枚目の時分割画像には「PG001234−03」が、それぞれファイル関連付け情報として記録される等である。ただし、これはファイル関連付け情報の一例であり、その他、種々の情報を用いることが可能である。
さらに、ファイルヘッダに含まれるサムネイル画像と、ぶれデータと、経過時間データと、露光時間データとは、図2を参照して説明した例と同様である。ただし、1枚目の時分割画像データに関しては、ぶれデータの欄と経過時間データの欄とは空欄となる。これは、1枚目の時分割画像データは、一連の時分割露光が開始されたときのデータであるために、経過時間は0であり、この1枚目の時分割画像をぶれ補正の基準とする場合にはぶれデータが0となるためである。
次に、図4は、時分割画像データを同一フォルダにまとめて記録する例を示す図である。
まず、図4(A)は、記録媒体16に構成されるフォルダ構造を示している。
記録媒体16のルート(記号「¥」でルートを示している。)には、DCIMという名称のフォルダ(記号「¥DCIM」で示している。以下、同様。)が形成されている。
このフォルダDCIM内には、さらに、100FLDという名称のフォルダと、101FLDという名称のフォルダと、が形成されている。
これらの内のフォルダ100FLD内には、「P1010001.jpg」というJPEG圧縮された画像ファイルが格納されている。
また、フォルダ101FLD内には、「P1010010.jpg」および「P1010020.jpg」というJPEG圧縮された2つの画像ファイルが格納されている。さらに、このフォルダ101FLD内には、P1010020という名称のフォルダが形成されている。このフォルダP1010020は、上述したJPEG画像ファイルP1010020.jpgの拡張子部分「.jpg」を除いた部分と同一の名称となっており、このJPEG画像ファイルP1010020.jpgを作成する元となった時分割画像群が格納されているフォルダであることが、名称から判別可能となっている。従って、ここでは、フォルダ自体がグルーピング情報を構成している。
すなわち、フォルダP1010020内には、n枚の時分割露光データ「S1010001.raw」〜「S101000n.raw」(「n」の桁数が不明であるために、ここでは仮に1桁であるとして記載している。)が格納されている。これらの画像データは、ここではローデータ(raw data)となっており、非圧縮または可逆圧縮の画像データとなっている。
このようなフォルダP1010020と拡張子を除いて同一の名称となっているJPEG画像ファイルP1010020.jpgは、フォルダP1010020内に格納されている一連の時分割画像を代表する画像データとなっている。
図4(B)は、この代表画像のファイル構成を示す図である。
ファイルが、画像データを記録する部分と、画像データに付随して記録されるファイルヘッダの部分と、に分かれているのは、上述と同様である。
画像データは、時分割露光データを加算して合成することにより、標準の明るさになるように構成された画像データであり、ここではさらに画像圧縮伸張部32cによりJPEG圧縮されたデータとなっている。
また、ファイルヘッダは、サムネイル画像と、ぶれデータと、経過時間データと、露光時間データと、を含んで構成されている。
ここに、サムネイル画像は、上述と同様である。
また、ぶれデータと、経過時間データと、露光時間データとは、このJPEG画像ファイルP1010020.jpgに係るものではなく、拡張子を除いて同一名称となっているフォルダP1010020内に格納されている一連の時分割画像に係る情報である。従って、時分割画像を合成する際に用いるデータは、代表画像を格納する画像ファイル(ここではJPEG画像ファイル)のファイルヘッダに記録されている。そのために、フォルダP1010020内に格納されている一連の時分割画像自体は、通常のRAW画像データ(ヘッダに「ぶれデータ」などを含まない)で良い。
なお、図2〜図4に示したファイルヘッダにおけるぶれデータおよび経過時間データについては、後の実施形態において説明する。
次に、図5は、撮像装置による撮影動作の処理を示すフローチャートである。
キーマトリクス23に含まれるレリーズボタンが操作されると、この撮影動作が開始されるようになっている。
この処理を開始すると、まず、AE動作を行って、露光時間を算出する(ステップS1)。この露光時間は、例えば、測光により得られる標準的な露光時間に、幾らかの余裕分を含めた露光時間(つまり、所定量だけ露出オーバーとなるような露光時間)として設定されるものである。
次に、この露光時間の画像を最終的に得るために行う時分割露光の回数と、各時分割露光の露光時間と、を算出する(ステップS2)。
このステップS2における処理の具体的な例としては、手ぶれ限界秒時の露光時間に基づいて、時分割露光の回数を算出することが考えられる。すなわち、手ぶれ限界秒時の露光時間は、例えばレンズ1の焦点距離に基づいて算出される。仮に、ステップS1において算出された露光時間が1/2秒であって、手ぶれ限界秒時の露光時間が1/60秒として算出されたものとすると、時分割露光回数は30回となる。なお、ここでは露光時間を等分割して各時分割露光の時間を設定しているが、もちろんこれに限るものではない。
続いて、算出された時分割露光条件を設定し(ステップS3)、設定された時分割露光条件により時分割露光を行う(ステップS4)。
そして、1回の時分割露光が終了する毎に時分割露光データを撮像素子2から読み出して(ステップS5)、撮像回路3によりアナログ処理し、A/D変換器4により所定ビット長のデジタル信号に変換した後に、ビット圧縮制御部32eの制御に基づいて、ビット圧縮部20がビット圧縮を行う(ステップS6)。
ここで、このビット圧縮について説明する。
時分割画像は、通常露光画像に比べて、露光時間が短く、視覚化したときには暗い画像となる。例えば、n回に等分割して得られる各時分割画像は、通常露光画像の1/nだけの明るさ情報しかもっていない。すなわち、例えば、8ビットでデジタル化した信号は、「0」(最も暗い)から「255」(最も明るい)までのビット値を取り得るが、4回の時分割撮影を行った時分割画像の場合には、「0」から「63」程度(ここに、「程度」としたのは、通常露光画像において白飛びしている部分は、時分割画像では63以上の値をとる場合があるためである。)の範囲のデータとなると考えられる。従って、8ビットの内の上位2ビットは、概略、冗長部分となる。
そこで、ビット圧縮制御部32eは、分割露光制御部31bから、時分割露光時間や時分割露光回数の情報を取得し、A/D変換器4から出力される画像データの、上位何ビット分が冗長部分であるかを算出する。概要としては、例えば、時分割露光が露光時間をn等分して行われたものとすると、n=1のときには上位0ビット(すなわち、冗長部分なし)、n=2,3のときには上位1ビット、n=4,…,7のときには上位2ビット、n=8,…,15のときには上位3ビット、を冗長部分として設定するようになっている。なお、冗長部分の算出を容易にするために、露光時間を等分割して行う時分割露光の回数を、2の階乗となるように設定しても良い。
そして、ビット圧縮部20は、ビット圧縮制御部32eの制御に基づき、冗長部分のビットを削除して、ビット長の短い画像データを生成する。具体的には、時分割露光の回数nが4であって(冗長部分が上位2ビット)、A/D変換器4から出力される画像データが8ビットである場合には、ビット圧縮部20は、上位2ビット分を削除した後に、6ビットの画像データとして出力することになる(ただし、上位2ビットの中にビットが立っている場合には、データ落ちを防ぐために、下位6ビットのビットを全て立てた後に、上位2ビット分を削除する。)。同様に、ビット圧縮部20は、時分割露光の回数nが8である場合には下位5ビット、時分割露光の回数nが16である場合には下位4ビットの画像データを、それぞれ出力することになる。
従って、その後の各デジタル信号処理系においては、圧縮されたビット長の画像信号を扱うことになり、処理を高速化することができるとともに、フレームメモリ6等のメモリにおいては記録するデータ量を小さくすることが可能となる。そして、最終的に記録媒体16に記録される画像ファイルのサイズも小さくすることができるために、記録媒体16に記録可能な画像枚数を増加させることが可能となる。
なお、ここでは基本的なビット削減の例を説明したが、実際には、測光値に基づく標準的な露光量よりもどれだけ露出オーバの画像を生成することができるように時分割露光を行うかに応じて、A/D変換器4から出力される画像データの冗長部分が異なる。つまり、例えば測光値に基づく標準的な露光量よりも2段までプラスに露出補正することができるように時分割露光を行う場合には、トータルの露光時間が4倍となるために、露光時間を例えば16等分して時分割露光を行ったとしても、冗長部分は上位4ビットではなく、上位2ビットとなる。このように、撮影後の露出補正が可能となるように時分割露光を行う場合には、ビット圧縮制御部32eは、この露出補正範囲も考慮して冗長部分を決定することになる。
さらに、時分割露光を、露光時間を等分割して行わない場合には、各時分割画像毎に冗長部分のビット数を異ならせても良い。このときには、各画像のビット数をファイルヘッダ等に記録しておくことになる。
このようにして、ステップS6のビット圧縮処理が行われたら、信号処理回路5によりデジタル的な信号処理を行った後に、露光データ保持部6aに露光データを保存する(ステップS7)。
そして、ステップS2で算出された回数の時分割露光が終了したか否かを判定する(ステップS8)。
ここで、所定回数の時分割露光がまだ終了していない場合には、ステップS3へ戻って、上述したような処理を繰り返して行う。
一方、ステップS8の処理が終了した場合には、ファイルヘッダ管理部31eが画像加算部32aおよび縮小画像生成部32fを制御することにより、時分割画像を加算して標準的な明るさの画像を生成し、さらにこの画像の画素数を縮小することによりサムネイル画像を生成する(ステップS9)。
そして、ファイルヘッダ管理部31eが、分割露光制御部31bから取得した露光時間データと、ステップS9において生成したサムネイル画像と、を用いてファイルヘッダを生成する(ステップS10)。
さらに、記録画像生成部32bが、ステップS10において生成されたファイルヘッダと、露光データ保持部6aに記憶されている各時分割露光データと、を用いてファイルを生成する(ステップS11)。なお、このとき、時分割露光データを可逆圧縮、または非可逆圧縮する場合には、画像圧縮伸張部32cにより圧縮する。そして、この圧縮した時分割露光データを用いて、ファイルが生成されることになる。
その後、記録媒体アクセス部32dの制御に基づき、生成されたファイルを、記録媒体インタフェース15を介して記録媒体16へ記録する処理を行い(ステップS12)、この一連の撮影動作を終了する。
次に、図6は、図5のステップS9におけるサムネイル生成処理の詳細を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、ファイルヘッダ管理部31eが、ステップS1において取得した測光値等に基づいて、適正露光となるような時分割画像の加算条件を算出する(ステップS21)。
次に、ファイルヘッダ管理部31eの制御に基づいて、画像加算部32aが加算対象の時分割画像を加算する(ステップS22)。
そして、ファイルヘッダ管理部31eの制御に基づいて、縮小画像生成部32fが、加算画像の画素数を調節することにより、適正露光のサムネイル画像を生成し(ステップS23)、その後に上述した図5の処理にリターンする。
なお、このサムネイル生成処理により生成したサムネイル画像を、TFTパネル10に表示するようにしても構わない。
続いて、図7は、図5のステップS10におけるヘッダ生成処理の詳細を示すフローチャートである。なお、この図7および次に説明する図8は、例えば、上述した図2に示したようなファイルを生成する際の処理を例に挙げたものである。
この処理を開始すると、ファイルヘッダ管理部31eが、通常のヘッダ部分(例えば、通常のExifヘッダ部分)をまず生成する(ステップS31)。
次に、ファイルヘッダ管理部31eは、上述したステップS23の処理により得られたサムネイル画像を、ヘッダへ追加する(ステップS32)。
さらに、ファイルヘッダ管理部31eは、各時分割画像に係る情報、すなわち、図2に示したような露光時間データなどをヘッダへ追加して(ステップS33)、その後に上述した図5の処理にリターンする。
次に、図8は、図5のステップS11におけるファイル生成処理の詳細を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、全ての時分割画像を1つにまとめて図2の画像データを生成し(ステップS41)、これに図7を参照して説明したようなファイルヘッダを合成してファイルを生成し(ステップS42)、その後に上述した図5の処理にリターンする。
続いて、図9は、画像再生の処理を示すフローチャートである。この画像再生の処理は、撮像装置において行っても良いが、以下のような処理を行うための処理プログラムが実行されているコンピュータ等により行っても構わない。
この処理を開始すると、画像が時分割画像であるか否かを判定する(ステップS51)。
ここで、時分割画像でないと判定された場合には、通常の画像に関する再生処理を実行する(ステップS52)。
また、ステップS51において、時分割画像であると判定された場合には、最初の時分割画像をまず読み出す(ステップS53)。
そして、次の時分割画像を正しく読み出すことができるか否かを判定する(ステップS54)。
ここで、次の時分割画像を正しく読み出すことができると判定された場合には、次の時分割画像を読み出して(ステップS55)、今までの加算画像にさらに加算する(ステップS56)。
一方、ステップS54において、次の時分割画像を正しく読み出すことができないと判定された場合には、正しく読み出すことができない時分割画像の露光時間をファイルヘッダに記録されている露光時間データの情報から算出する(ステップS57)。
そして、第1CPU31が不足露光時間として加算する(ステップS58)。なお、この不足露光時間は、この画像再生の処理を開始した時点で、0にリセットされているものとする。
ステップS56またはステップS58の処理を行ったところで、処理対象となっている時分割画像の全ての加算が終了したか否かを判定する(ステップS59)。
ここで、まだ全ての加算が終了していないと判定された場合には、上述したステップS54へ戻って、さらに次の時分割画像について、上述したような処理を行う。
また、ステップS59において、全ての加算が終了したと判定された場合には、不足露光時間が生じているか否かを判定する(ステップS60)。
ここで、不足露光時間が生じていると判定された場合には、第2CPU32が、加算して得られた画像を、不足露光時間分だけ感度アップ補正する(ステップS61)。
このステップS61の処理が終了するか、またはステップS60において、不足露光時間が生じていないと判定された場合には、加算画像をTFTパネル10に表示することにより再生処理を行う(ステップS62)。
こうして、ステップS62またはステップS52の処理を行ったところで、この画像再生を終了する。
なお、上述では、適正露光の加算画像を生成した後にサムネイル化したが、必ずしもサムネイル化する必要はない。要は、時分割画像を容易に確認することができるような適正露光の加算画像を生成して、この加算画像を各時分割画像に関連付けて記録媒体16に記録するようにすれば良い。
上述したように、1枚1枚の時分割画像データは、その特性上、輝度(コントラスト)が非常に低い画像である場合が多く、後でこの時分割画像データを活用しようとするときに、この時分割画像データがどのような画像を記録したデータであるかを確認することが難しくなる。
これに対して、このような実施形態1によれば、時分割画像を記録する際に、画素数を小さくしたサムネイル画像を生成してファイルヘッダ等に記録するようにしたために、画像がどのような画像であるかの確認を手軽に行うことが可能となる。そして、サムネイル画像を、適正露光になるように加算された画像に基づいて生成しているために、適正な明るさの見易い画像として確認することが可能となる。
こうして、後で、時分割画像データを再生や画像加工等に利用する際に、所望のファイルを容易に検索して確認することが可能となり、使い勝手が向上する。
また、ファイルヘッダに、露光時間データを記録するようにしたために、時分割露光の露光間隔とは微妙に異なる可能性のある露光時間を正確に確認しながら、最適となるような画像の再生や加工等を行うことが可能となる。
そして、画像を再生する際に、1つ以上の時分割画像が正しく読めない場合でも、欠如した時分割画像の不足露光時間分を感度アップ補正するようにしたために、適正露光の画像をほぼ再生することが可能となる。従って、エラー耐性が高く、信頼性の高い画像記録再生方式となる。
[実施形態2]
図10から図12は本発明の実施形態2を示したものであり、図10は撮像装置による撮影動作の処理を示すフローチャート、図11は図10のステップS10におけるヘッダ生成処理の詳細を示すフローチャート、図12は画像再生の処理を示すフローチャートである。
この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態は、上述した実施形態1に対して、画像記録時にぶれデータも記録し、再生時にはぶれデータを用いてぶれ補正を行った加算画像を生成するようにしたものとなっている。
すなわち、図10に示す処理を開始して、ステップS2の処理を上述したように行ったところで、ぶれ検出部21と、分割露光制御部31bに備えられている経過時間カウント部と、を初期化する(ステップS71)。
そして、上述したステップS3の処理を行った後に、ぶれ検出部21からぶれデータを取得するとともに、上述した経過時間カウント部から経過時間データを取得して保持しておく(ステップS72)。
その後、ステップS4〜S8の処理を行い、ステップS8において所定回数の時分割露光が終了したと判定されるまでは、ステップS3へ戻って上述したような処理を行う。従って、ステップS72の処理は、各時分割露光を行う毎に実行されることになる。
こうして、ステップS8において所定回数の時分割露光が終了したと判定されたところで、上述したステップS9〜S12の処理を行い、この撮影動作を終了する。
次に、図11を参照して、本実施形態におけるヘッダ生成の処理について説明する。
この処理を開始すると、上述したようなステップS31〜S33の処理を行い、さらに、ステップS72の処理において取得したぶれデータと経過時間データとを、ファイルヘッダへ追加して(ステップS81)、この処理を終了する。
続いて、図12を参照して、画像再生の処理について説明する。
この処理を開始して、ステップS55までの処理を行ったものとする。すると、次に、ぶれデータと経過時間データとに基づき、時分割画像の(基準となる時分割画像に対する)ぶれ量を算出する(ステップS91)。上述したように、ぶれデータは、ステップS71においてぶれ検出部21の初期化を行った後は、所定のサンプリング間隔で周期的に該ぶれ検出部21から出力されるようになっている。そこで、このぶれデータを、経過時間データと照合することにより、どの時分割画像が、基準となる時分割画像に対して、どの方向へどのくらいの量だけぶれているかを算出することが可能となる。
次に、算出されたぶれ量に基づいて、画像の相対的な位置を特定し(ステップS92)、特定された位置に基づいて画像を加算処理する(ステップS93)。
その後は、ステップS59へ行って、処理対象となっている時分割画像の全ての加算が終了したか否かを判定し、終了していない場合にはステップS54へ戻って、上述したような処理を行う。
こうして、ステップS59において全ての加算が終了したと判定されたところで、ステップS60〜62の処理を行い、ステップS52またはステップS62の処理を行ったところで、この画像再生を終了する。
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様の効果を奏するとともに、ファイルヘッダにぶれデータおよび経過時間データを記録して、これらのデータに基づいて画像を加算するときにぶれ補正を行うようにしたために、ぶれが補正された所望の露光量の画像を得ることが可能となる。
[実施形態3]
図13は本発明の実施形態3を示したものであり、画像再生の処理を示すフローチャートである。この実施形態3において、上述の実施形態1,2と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
この実施形態3は、画像を再生する際に、表示露光レベルを設定することができるように構成したものとなっている。
図13を参照して、本実施形態における画像再生の処理について説明する。
この処理を開始すると、ステップS51の処理を行い、画像が時分割画像であるか否かを判定する(ステップS51)。
ここで時分割画像であると判定された場合には、表示露光レベルを入力する(ステップS101)。ここに、この再生処理を図1に示すような撮像装置により行う場合には、キーマトリクス23から表示露光レベルを入力することが可能である。また、コンピュータ等によりこの再生処理を実行する場合には、キーボード等により、あるいは画面上に表示される選択肢をマウス等で選択することにより、入力すれば良い。
次に、入力された表示露光レベルに該当する加算露光時間を算出する(ステップS102)。
そして、上述したステップS53の処理により、最初の時分割画像をまず読み出す。
続いて、必要な加算露光時間(すなわち、ステップS102において算出された加算露光時間)に達したか否かを判定する(ステップS103)。
ここで、必要な露光時間にまだ達していない場合には、さらに時分割画像を加算する必要があるために、上述したステップS54,S55およびステップS91〜S93の処理を行う。
その後、必要な加算露光時間に達したか否かを再び判定し(ステップS104)、達していない場合にはステップS59の処理を行う。
また、このステップS104または上述したステップS103において、必要な加算露光時間に達したと判定された場合には、加算露光時間が適正露光時間(ステップS102において算出された加算露光時間)を超えたか否かを判定する(ステップS105)。
ここで、適正露光時間を超えたと判定された場合には、オーバーした露光時間分を感度ダウンする処理を行う(ステップS106)。すなわち、時分割露光は所定の時分割露光時間を区切りとして行われるために、加算結果がステップS102において算出された加算露光時間(ここでは、適正露光時間という。)に一致しないことがある。このためにここでは、時分割画像の加算を加算露光時間が適正露光時間以上になるまで行い、超過した分については露出補正を行って適正露光時間の画像となるようにしたものである。
このステップS106の処理が終了するか、または、ステップS105において適正露光時間を超えていない(すなわち、適正露光時間に一致する)と判定された場合には、ステップS62へ行って上述したような処理を行う。
そして、ステップS52またはステップS62の処理を行ったところで、この画像再生を終了する。
このような実施形態3によれば、上述した実施形態1,2とほぼ同様の効果を奏するとともに、ユーザが表示露光レベルを入力することができるようにし、画像の加算を入力された表示露光レベルに基づいて行うようにしたために、所望の露光レベルの画像を表示することが可能となる。さらに、加算露光時間が適正露光時間を超えた場合には、オーバー露光時間分を感度ダウン処理するようにしたために、入力した表示露光レベルに応じた適切な明るさの画像を再生して観察することが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができる。
(1) 一定の露光時間を複数に分割して得られる時分割露光時間の時分割画像を連続して複数撮像し、上記時分割画像を複数加算して加算画像を生成し、上記時分割画像および上記時分割露光時間を記録媒体に記録するとともに上記加算画像を上記時分割画像に関連付けて該記録媒体に記録する撮像装置により撮像され記録媒体に記録された時分割画像を処理する画像処理装置であって、
上記記録媒体から上記時分割画像を読み出す画像読出部と、
上記画像読出部により読み出すことができない時分割画像があるときに、該時分割画像の時分割露光時間を不足露光時間として加算する不足露光時間算出部と、
上記画像読出部により読み出された時分割画像を加算して加算画像を生成する加算画像生成部と、
上記加算画像生成部により生成された加算画像を上記不足露光時間分だけ感度補正する感度補正部と、
上記感度補正部により補正された加算画像を表示する表示部と、
を具備したことを特徴とする画像処理装置。
(2) 一定の露光時間を複数に分割して得られる時分割露光時間の時分割画像を連続して複数撮像し、連続して撮像される複数の時分割画像のぶれを検出してぶれデータを生成し、上記時分割画像を複数加算して加算画像を生成し、上記時分割画像および上記ぶれデータを記録媒体に記録するとともに上記加算画像を上記時分割画像に関連付けて該記録媒体に記録する撮像装置により撮像され記録媒体に記録された時分割画像を処理する画像処理装置であって、
上記記録媒体から上記時分割画像および上記ぶれデータを読み出す画像読出部と、
上記画像読出部により読み出された時分割画像のぶれを、上記ぶれデータに基づき補正するぶれ補正部と、
上記ぶれ補正部によりぶれ補正された時分割画像を加算して加算画像を生成する加算画像生成部と、
上記加算画像生成部により生成された加算画像を表示する表示部と、
を具備したことを特徴とする画像処理装置。
本発明は、一定の露光時間を複数に分割して複数の時分割画像を撮像する撮像装置に好適に利用することができる。
本発明の実施形態1における撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1において、1つのファイル内に一枚の通常露光に係る一連の時分割画像を記録するときのファイル構造を示す図。 上記実施形態1において、時分割画像データをそれぞれ1つずつ独立したファイルとした例を示す図。 上記実施形態1において、時分割画像データを同一フォルダにまとめて記録する例を示す図。 上記実施形態1における撮像装置による撮影動作の処理を示すフローチャート。 上記実施形態1において、図5のステップS9におけるサムネイル生成処理の詳細を示すフローチャート。 上記実施形態1において、図5のステップS10におけるヘッダ生成処理の詳細を示すフローチャート。 上記実施形態1において、図5のステップS11におけるファイル生成処理の詳細を示すフローチャート。 上記実施形態1における画像再生の処理を示すフローチャート。 本発明の実施形態2における撮像装置による撮影動作の処理を示すフローチャート。 上記実施形態2において、図10のステップS10におけるヘッダ生成処理の詳細を示すフローチャート。 上記実施形態2における画像再生の処理を示すフローチャート。 本発明の実施形態3における画像再生の処理を示すフローチャート。
符号の説明
1…レンズ
2…撮像素子(撮像部)
3…撮像回路(撮像部)
4…A/D変換器(撮像部)
5…信号処理回路
6…フレームメモリ
6a…露光データ保持部
7…FIFOメモリ
8…オンスクリーン回路
9…TFT液晶駆動回路(表示部)
10…TFTパネル(表示部)
11…バックライトユニット(表示部)
12…ビデオ出力回路
13…ビデオ出力端子
14…記録バッファ(記録部)(画像読出部)
15…記録媒体インタフェース(記録媒体I/F)(記録部)(画像読出部)
16…記録媒体
17…アクチュエータ
18…アクチュエータ駆動回路
19…EEPROM
20…ビット圧縮部(ビット長変換部)
21…ぶれ検出部
22…外部データインタフェース(外部データI/F)
23…キーマトリクス
24…LCD表示回路
25…LCDパネル
26…電池
27…電源回路
28…バックアップ電源
29…電池状態検出回路
31…第1CPU(不足露光時間算出部)
31a…システムコントロール部
31b…分割露光制御部
31c…ぶれ補正制御部(ぶれ補正部)
31d…画像関連付管理部
31e…ファイルヘッダ管理部(記録部)
31f…ファイル/フォルダ管理部(記録部)
32…第2CPU(感度補正部)
32a…画像加算部(加算画像生成部)(ぶれ補正部)
32b…記録画像生成部
32c…画像圧縮伸張部
32d…記録媒体アクセス部(記録部)(画像読出部)
32e…ビット圧縮制御部(ビット長変換部)
32f…縮小画像生成部(加算画像生成部)

Claims (9)

  1. 一定の露光時間を複数に分割して得られる時分割露光時間の時分割画像を連続して複数撮像する撮像部と、
    上記時分割画像を複数加算して加算画像を生成する加算画像生成部と、
    上記時分割画像を記録媒体に記録するとともに、上記加算画像を上記時分割画像に関連付けて該記録媒体に記録する記録部と、
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 上記加算画像生成部は、上記加算画像を縮小した縮小加算画像を生成する縮小画像生成部を有して構成されたものであり、
    上記記録部は、上記縮小加算画像を上記時分割画像に関連付けて記録媒体に記録するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記記録部は、上記時分割画像を含むファイルのヘッダに上記縮小加算画像を含ませることにより、上記縮小加算画像を上記時分割画像に関連付けるものであることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 上記記録部は、上記撮像部により撮像された上記一定の露光時間に係る複数の時分割画像の全てを、1つのファイルとして記録するものであることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 上記記録部は、上記撮像部により撮像された上記一定の露光時間に係る複数の時分割画像を、それぞれ別のファイルとして記録するものであり、さらに、これらのファイルをグルーピングするためのグルーピング情報を上記記録媒体に記録するものであることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 上記記録部は、上記撮像部により撮像された上記一定の露光時間に係る複数の時分割画像を、それぞれ別のファイルとして記録するとともに、上記加算画像を該時分割画像を記録するファイルとは別のファイルとして記録するものであり、さらに、これらのファイルをグルーピングするためのグルーピング情報を上記記録媒体に記録するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 上記撮像部は、撮像した時分割画像を所定のビット長の信号として出力するものであり、
    上記撮像部から出力される信号のビット長を、上記一定の露光時間の分割数が多くなるに従って短くするようにビット長変換を行うビット長変換部をさらに具備し、
    上記記録部は、上記ビット長変換部によりビット長変換された時分割画像を上記記録媒体へ記録するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 上記撮像部により連続して撮像される複数の時分割画像のぶれを検出してぶれデータを生成するためのぶれ検出部をさらに具備し、
    上記記録部は、上記ぶれデータを上記記録媒体にさらに記録するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  9. 上記記録媒体から上記時分割画像および上記ぶれデータを読み出す画像読出部と、
    上記画像読出部により読み出された時分割画像のぶれを、上記ぶれデータに基づき補正するぶれ補正部と、
    を具備し、
    上記加算画像生成部は、上記ぶれ補正部によりぶれ補正された時分割画像を加算して加算画像を生成するものであり、
    上記加算画像生成部により生成された加算画像を表示する表示部をさらに具備したことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
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