JP2008264654A - 鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法および処理装置 - Google Patents

鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法および処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008264654A
JP2008264654A JP2007109702A JP2007109702A JP2008264654A JP 2008264654 A JP2008264654 A JP 2008264654A JP 2007109702 A JP2007109702 A JP 2007109702A JP 2007109702 A JP2007109702 A JP 2007109702A JP 2008264654 A JP2008264654 A JP 2008264654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron
waste liquid
reaction tank
oxidation
ions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007109702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5073354B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Ono
信行 小野
Nobuyuki Kanemori
伸幸 兼森
Naoya Takahashi
直哉 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2007109702A priority Critical patent/JP5073354B2/ja
Publication of JP2008264654A publication Critical patent/JP2008264654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5073354B2 publication Critical patent/JP5073354B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】活性阻害物質が一時的に混入した場合でも、早期に活性阻害物質混入を検知し、鉄酸化細菌による2価鉄イオンの酸化能力の低下を抑制し、能力を早期に復帰させることができる鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法および処理装置を提供する。
【解決手段】2価鉄イオンを含む酸性廃液を鉄酸化細菌が存在する反応槽に投入し、鉄酸化細菌により前記2価鉄イオンを3価鉄イオンに酸化すると共に、廃液のpHを3以上5以下に調整して、廃液中に水酸化鉄(III)粒子を生成させ、反応槽から排出される廃液を沈降分離して、水酸化鉄(III)粒子を回収する廃液の処理方法において、反応槽内の廃液の酸化還元電位とpHを連続的に測定し、酸化還元電位とpHの一次相関の関係を用いて、2つの測定値から酸化還元電位修正値を算出し、当該酸化還元電位修正値が所定値以下となったときに、2価鉄イオンを含む酸性廃液の反応槽への投入を停止又は減少させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、鋼板の酸洗廃液やめっき廃液等の複数の金属を含む廃液中に、2価鉄イオンを酸化する鉄酸化細菌に対する活性阻害物質が混入した場合でも、鉄酸化細菌の活性阻害を早期に検知して、活性阻害を抑制する処理を行う廃液の処理方法および処理装置に関する。
従来、鋼板の表面に表面処理等を施す際には、前処理として酸洗処理やアルカリ処理を行い、鋼板の表面に生成したスケールの除去を行っている。この酸洗処理では、硫酸、硝酸、硝弗酸等を含む酸性の液を用いるため、鋼板の場合には、鋼板中の鉄、ニッケルなどの金属を溶解した酸性廃液が発生し、めっき鋼板の場合には、めっき液中に含まれるニッケルや亜鉛、母材中の鉄などの金属を溶解した2価鉄イオンを含む酸性廃液が発生する。
この2価鉄イオンを含む酸性廃液は、アルカリ液を加えて中和処理を行った後、凝集剤を添加してシックナーなどの沈殿池を利用して金属水酸化物を沈殿させてスラリーとし、このスラリーを脱水してスラッジケーキに加工することによって処理される。従って、スラッジケーキ中には、鉄以外にニッケル、亜鉛などの金属水酸化物が含まれており、鉄源としてリサイクルするには成分上問題となる。また、これらの金属水酸化物は、粒子が小さいため、スラッジケーキの含水率も高く、鉄源としてリサイクルするには、スラッジケーキの乾燥費用が高くなる。さらに、スラッジケーキの含水率が高いことから、多量に水を含んだ状態で搬送することになるため、輸送費用が増加する等の問題がある。
これに対し、本発明者は、特許文献1において、2価鉄イオンを含む酸性廃液中の2価鉄イオンを鉄酸化細菌により2価鉄イオンから3価鉄イオンに酸化しながら、中和処理を複数段階に分けてpHの調整を行い、金属種類別に金属水酸化物を析出させることにより、金属水酸化物を金属種別に容易に分離回収する廃液の処理方法を提案している。
また、特許文献2において、中和剤を添加して該廃液のpHを3以上5以下に調整し、水酸化鉄(III)主体の粒子を生成させ、該粒子を含む廃液のスラリーの一部を連続して第2の反応槽に供給し、アルカリ剤を添加して第2の反応槽内のスラリーのpHを5以上13以下に調整し、該水酸化鉄(III)主体の粒子同士を凝集させて大径化した後、第1の反応槽に戻し、該大径化した凝集粒子に第1の反応槽中の水酸化鉄(III)主体の粒子を析出させて緻密化し、該緻密化した粒子を含むスラリーを固液分離操作により、スラリーを濃縮し、処理水を分離し排出し、該濃縮スラリーを回収する処理方法を提案している。
しかしながら、特許文献1または特許文献2に記載された方法では、鋼板製造過程で鉄酸化細菌に対する活性阻害物質が一時的に混入した場合、反応槽内の鉄酸化細菌はほとんどすべて死滅し、2価鉄イオンの酸化能力が再度、上昇することは難しく、鉄酸化細菌を別途馴養し、再度、増殖させることが必要となるという課題があった。
特開2003−71201号公報 特開2005−296866号公報
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、鉄酸化細菌に対する活性阻害物質が一時的に混入した場合でも、早期に活性阻害物質混入を検知し、鉄酸化細菌による2価鉄イオンの酸化能力の低下を抑制し、鉄酸化細菌による2価鉄酸化能力を早期に復帰させることができる鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法および処理装置を提供することを目的とする。
また、活性阻害発生時においても、2価鉄イオンを含む酸性廃液を連続的に処理していくことが可能な鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法および処理装置を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を解決するために、鉄酸化細菌の活性阻害を早期に検知する方法について鋭意検討した結果、次のことを見出して発明を完成した。
まず、2価鉄イオンを含む酸性廃液中に、2価鉄イオン、3価鉄イオン、ニッケルイオンおよび亜鉛イオンを含む場合を考える。このような廃液を中性付近まで中和すると、全ての金属元素が混在し、鉄源としては利用できないため、元素分離を行う必要がある。
2価鉄イオン、3価鉄イオン、ニッケルイオンおよび亜鉛イオンを、それぞれ400mg/L、400mg/L、30mg/L、30mg/Lを含む酸性廃液の場合、その酸性廃液のpHと排水中元素の残存比率の関係を示したのが図1である。
図1より、3価鉄イオンはpH3〜5において析出し、亜鉛イオン、ニッケルイオンおよび2価鉄イオンはpH6〜10で析出する。
亜鉛イオンおよびニッケルイオンを鉄イオンから分離するためには、まず、2価鉄イオンを化学的酸化もしくは生物学的酸化により3価鉄イオンに酸化し、その後、pHを3〜5に調整することで、水酸化鉄(III)が析出する。このスラリーから沈降分離等の固液分離操作によって、固体部と液体部を分離し、固体部を回収する。その後、液体部のpHを6〜10にすることで、水酸化亜鉛、水酸化ニッケルが析出する。このスラリーから固液分離操作によって、液体部のみを分離し、固体部を回収する。このようにすることで、鉄イオンはニッケルイオン、亜鉛イオンから分離できることになる。
つまり、金属化合物を析出させる過程において、pHで数段階に制御し、各段階で析出する金属化合物を抜き取ることにより、元素分離を行うことができる。
次に、酸性廃液中の2価鉄イオンを酸化する鉄酸化細菌の2価鉄イオン酸化能力(活性ともいう)に対して悪影響を及ぼす活性阻害物質が、混入したときの影響とその検知方法について述べる。
活性阻害物質とその濃度としては、Co2+イオン(3×10-2M以上)、Pb2+イオン(10-4M以上)、Sn2+イオン(10-3M以上)、Ag+イオン(10-5M以上)、Hg2+イオン(10-5M以上)、Ni2+イオン(6×10-2M以上)イオンなどが知られている。特許文献1または特許文献2の方案を採用する際には、通常、鉄酸化細菌に対する活性阻害物質の混入がないことが前提となる。しかしながら、例えば鋼板のめっき処理工程において、Ni2+イオンもしくはSn2+イオンを高濃度に含むめっき浴を一度に排水し、酸性廃液中のNi2+イオン濃度もしくはSn2+イオン濃度が急激に上昇するような場合には、鉄酸化細菌に対する活性阻害物質が一時的に混入することがありうる。活性阻害物質が混入した場合、その種類や混入量にもよるが、反応槽内の鉄酸化細菌が全て死滅することがあり、その場合は馴養菌の増殖から再度行なう必要が生じるため、再立上げに数十日から数ケ月要する。
活性阻害が生じると、鉄酸化細菌による2価鉄イオンの酸化能力が低下し、反応槽内および反応槽からの処理水の2価鉄イオン濃度が急激に上昇する。2価鉄イオン濃度の検知方法としては、発色剤としてフェナントロリンを使用して2価鉄イオンを発色させる吸光光度法や酸化還元電位を利用する方法がある。
吸光光度法によるものは、発色剤を使用する必要があり、かつ、反応槽内には水酸化鉄(III)からなる粒子が多く浮遊しているため、ろ過する必要があり、連続測定に不向きである。一方、酸化還元電位を利用する場合は、電極で測定でき連続測定に向いており、発色剤のような薬剤も使用しないため、安価である。しかしながら、酸化還元電位は、2価鉄イオン濃度だけでなく、pHにも影響を受けるため、早期に活性阻害を検知することは難しかった。
そこで、本発明者は、以下で示す考え方に基づき、酸化還元電位の実測値をpHによる影響分で補正することで(この補正値を「酸化還元電位修正値」という)、2価鉄イオン濃度の変動を酸化還元電位から瞬時に把握できることを見出した。すなわち、2価鉄イオン、3価鉄イオン、ニッケルイオンおよび亜鉛イオンを、それぞれ20mg/L、100mg/L、30mg/L、30mg/Lを含む酸性廃液の場合における酸化還元電位とpHの関係を調べた結果を図2に示すと、pH3からpH5の領域において、pHが1上昇すると酸化還元電位が101.6mV(標準電位)減少するという結果を得た。そこで、pH4を基準にした酸化還元電位のpH補正は次のようになる。
酸化還元電位修正値(mV、標準電位)
=酸化還元電位(mV、標準電位)−A×(4−pH) … …(式1)
A=101.6(mV、標準電位) … …(式2)
また、上記(式2)に示したAの値は一例であり、後述する実際の運転操業において、Aは85〜120の値を使用しても実用上、大きな問題は生じない。それは2価鉄イオン以外の溶解イオンによって、酸化還元電位は若干の影響を受けるため、酸性廃液を用いた事前試験により、A値を設定することが好ましい。
A値の算定方法としては、2価鉄イオンを含む酸性廃液のpHを3〜5に変化させて、図2と同様のpH−酸化還元電位図を作成し、その勾配よりA値を算出する。この際、2価鉄イオン濃度は10mg/L以上、好ましくは20mg/L以上が好ましい。それは後述する図3(2価鉄イオン濃度と酸化還元電位の測定値の関係)に示すように、2価鉄イオン濃度が10mg/L以下だと、2価鉄イオン濃度の変化に対し、酸化還元電位の変化が大きいため、適切なA値を算出しにくいためである。
また、3価鉄イオン、ニッケルイオンおよび亜鉛イオンを、それぞれ400mg/L、30mg/L、30mg/Lを含む酸性廃液をpH4に調整し、2価の鉄イオンを加えていったときの2価鉄イオン濃度と酸化還元電位の関係を、図3に示す。図3より、酸化還元電位が2価鉄イオン濃度をよく表せることができるといえる。
定常状態では、反応槽へ投入される2価鉄イオンは鉄酸化細菌によりほとんど全て酸化され、反応槽内の2価鉄イオン濃度はほとんど検出できない。つまり、酸化還元電位修正値では、550mV(標準電位)以上の値を示す。
反応槽内は、エアーによって攪拌され、通常、0〜2mg/Lの2価鉄イオンが存在する。また、2価鉄イオンを含む酸性廃液中の2価鉄イオン濃度が急上昇すると、鉄酸化細菌による2価鉄イオンの酸化量が不足し、反応槽内の2価鉄イオン濃度は上昇する。酸性廃液中の2価鉄イオン濃度の変化量にもよるが、通常、反応槽内の2価鉄イオン濃度は0〜10mg/L程度の範囲で変動する。しかしながら、反応槽内に活性阻害物質が混入すると、鉄酸化細菌の2価鉄酸化能力が低下し、反応槽内の2価鉄イオン濃度が上昇する。つまり、酸化還元電位修正値は大きく低下する。活性阻害の判断基準としては、反応槽内の2価鉄イオン濃度が10〜50mg/L程度になるように設定することが妥当であり、pH4を基準にした酸化還元電位修正値では480〜520mV(標準電位)とするのが妥当である。鉄酸化細菌によって2価鉄イオンを酸化し、生成した3価鉄イオンを選択的に析出させるには、pHを3以上5以下にする必要があるため、反応槽内はpH3〜5に調整する。よって、上記(式1)で示したように、酸化還元電位修正値は、pH3〜5の範囲でpHの影響を修正すればよい。
すなわち、本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、その要旨は以下のとおりである。
(1)2価鉄イオンを含む酸性廃液を鉄酸化細菌が存在する反応槽に投入し、当該反応槽内において、前記鉄酸化細菌により前記2価鉄イオンを3価鉄イオンに酸化すると共に、前記廃液のpHを3以上5以下に調整して、前記廃液中に水酸化鉄(III)粒子を生成させる水酸化鉄(III)粒子の生成工程と、前記水酸化鉄(III)粒子の生成工程から排出される前記水酸化鉄(III)粒子を含む廃液を、沈降分離して、水酸化鉄(III)粒子を含むスラリーを回収する鉄分回収工程とを有する鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法において、
前記反応槽内の廃液の酸化還元電位とpHを連続的に測定し、酸化還元電位とpHの一次相関の関係を用いて、前記2つの測定値から酸化還元電位修正値を算出し、当該酸化還元電位修正値が所定値以下となったときに、前記2価鉄イオンを含む酸性廃液の反応槽への投入を停止又は減少させることを特徴とする鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法である。
(2)前記酸化還元電位修正値が所定値以下となって、前記2価鉄イオンを含む酸性廃液の反応槽への投入を停止又は減少させた際に、前記2価鉄イオンを含む酸性廃液を前記反応槽とは別の反応槽へ投入し、当該別の反応槽で前記廃液のpHを6以上10以下に調整し、2価鉄イオンを自然酸化し、水酸化鉄(III)含有粒子を生成させ、その後、沈降分離して前記水酸化鉄(III)含有粒子を含むスラリーを回収することを特徴とする前記(1)記載の鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法である。
(3)2価鉄イオンを含む酸性廃液を、鉄酸化細菌で処理して前記2価鉄イオンを3価鉄イオンに酸化すると共に、前記廃液のpHを3以上5以下に調整して、前記廃液中に水酸化鉄(III)粒子を生成させる手段を備える反応槽と、前記反応槽から排出される前記水酸化鉄(III)粒子を含む廃液を沈降分離して水酸化鉄(III)粒子を沈殿させる沈殿槽と、前記沈殿槽から水酸化鉄(III)粒子を含むスラリーを回収するためのポンプとを有する鉄酸化細菌を用いた廃液の処理装置であって、
更に、前記反応槽内の廃液の酸化還元電位及びpHを連続的に測定する酸化還元電位計及びpH計と、酸化還元電位とpHの一次相関の関係を用いて前記測定された酸化還元電位値及びpH値から酸化還元電位修正値を算出する演算機と、当該酸化還元電位修正値が所定値以下となったときに前記2価鉄イオンを含む酸性廃液の前記反応槽への投入を停止又は減少させる制御バルブ付きの廃液投入配管とを有することを特徴とする鉄酸化細菌を用いた廃液の処理装置である。
(4)制御バルブ付きの廃液投入配管の前記制御バルブ上流側に、定常時には全閉状態で、前記酸化還元電位修正値が所定値以下となったときには開状態となる制御バルブ付きの分岐管が設けられていることを特徴とする前記(3)記載の鉄酸化細菌を用いた廃液の処理装置である。
本発明の鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法または処理装置を用いると、鉄酸化細菌に対する活性阻害物質が一時的に混入した場合でも、早期に活性阻害物質混入を検知し、鉄酸化細菌による2価鉄イオンの酸化能力の低下を抑制し、鉄酸化細菌による2価鉄酸化能力を早期に復帰させることができるようになる。
また、活性阻害発生時においても、2価鉄イオンを含む酸性廃液を連続的に処理していくことが可能となる。
本発明の全体プロセスについて、活性阻害検視システムを設置した2価鉄含有廃液の処理設備(図4)をもとに説明する。
まず、設備構成について説明する。
2価鉄イオンを含む酸性廃液11をバルブ(制御バルブ)19−2を介して廃液投入配管51から、散気装置13にて攪拌している第1反応槽12に投入する。第1反応槽12内には、予め鉄酸化細菌を投入している。2価鉄イオンを含む酸性廃液11中の2価鉄イオンは鉄酸化細菌によって酸化し、水酸化鉄(III)主体の粒子になる。第1反応槽12内にはpH計14とORP計(酸化還元電位計ともいう)15を設置し、第1反応槽12内のpHと酸化還元電位を連続的に測定している。第1反応槽12内のpHを一定(pH3〜5の範囲で設定)に制御するため、中和剤16を中和剤用バルブ17を介して、第1反応槽12内に投入する。第1反応槽12内のpHおよび酸化還元電位を基に、演算機18で酸化還元電位修正値を演算し、その値によって、バルブ19−1および19−2を操作して、2価鉄イオンを含む酸性廃液11の投入先を決定する。
具体的には、酸化還元電位修正値が制御値を超える場合は、2価鉄イオンを含む酸性廃液11を廃液投入配管51から第1反応槽12に投入し、制御値以下の場合には、バルブ19−2を閉じる方向に制御して第1反応槽12への酸性廃液11の投入を停止又は減少させ、代わりにバルブ(制御バルブ)19−1を開いて分岐管52から後段の第2の反応槽31に投入し、中和処理を行なう。制御値としては、480〜520mVの範囲内で設定するのが妥当である。第1反応槽12からのスラリー中の水酸化鉄(III)主体の粒子をフロック化させるため、高分子凝集剤21を第1凝集槽20に投入する。第1凝集槽20内は攪拌機22によって攪拌しフロックを形成させている。その後、第1沈殿槽23に通水され、フロック化したスラリーは沈殿する。沈殿した濃縮スラリーは、スラリー引抜ポンプ24によって、第1沈殿槽23下部より引き抜き、一部を第1反応槽12に戻す。残りのスラリーは図示外の脱水機にて脱水する。
第1沈殿槽23で得られた上澄水である1次処理水25は、第2反応槽31に投入する。第2反応槽31内には、散気装置32によって攪拌し、pH計33を設置し第2反応層31内のpHを連続的に測定している。第2反応槽31内のpHを一定(pH6〜10の範囲で設定)に制御するため、中和剤34を中和剤用バルブ35を介して、第2反応槽31内に投入する。2価鉄イオンを含む酸性廃液11中に亜鉛イオンやニッケルイオンを含む場合、第2反応槽31では、亜鉛イオンやニッケルイオンが水酸化金属として析出する。
そして、後述する活性阻害物質混入時においては、2価鉄イオンを含む酸性廃液11は第2反応槽31に直接投入されて、pH6〜10の範囲になるよう中和剤34を投入しpHを制御し、散気装置32からのエアレーションにより、2価鉄イオンを自然酸化し、3価鉄イオンにし、水酸化鉄(III)が析出する。
第2反応槽31からのスラリー中の水酸化金属主体の粒子をフロック化させるため、高分子凝集剤36を第2凝集槽38に投入する。第2凝集槽38内は攪拌機37によって攪拌しフロックを形成させている。その後、第2沈殿槽39に通水され、フロック化したスラリーは沈殿する。沈殿した濃縮スラリーは、スラリー引抜ポンプ40によって、第2沈殿槽39下部より引き抜き、スラリーを脱水機にて脱水する。第2沈殿槽39からの上澄水である2次処理水42は、一般水域に排水する。
次に、活性阻害検知時の動作について説明する。
通常時、2価鉄イオンを含む酸性廃液11中には、鉄酸化細菌の2価鉄酸化能力に阻害をおよぼす活性阻害物質は、含まれていないため、2価鉄イオンは鉄酸化細菌によって酸化され、第1反応槽12内のスラリー中および第1反応槽12からの排水中には2価鉄イオンはほとんど含まれない。この場合、前記酸化還元電位修正値は、550mV(標準電位)以上となっている。
しかしながら、2価鉄イオンを含む酸性廃液11中に、鉄酸化細菌の2価鉄酸化能力に阻害を及ぼす活性阻害物質を含む場合、2価鉄イオンは鉄酸化細菌によって全量酸化されず、第1反応槽12内のスラリー中および第1反応槽12からの排水中に、2価鉄イオンが残るようになり、前記式(1)中の酸化還元電位修正値は低下する。活性阻害物質を含む酸性廃液11を第1反応槽12中に連続して投入していくと、第1反応槽12中に生息していた鉄酸化細菌はすべて死滅し、酸性廃液11中の2価鉄イオンは酸化されなくなり、前記酸化還元電位修正値はさらに低下する。
よって、活性阻害物質が混入した場合、早急に酸性廃液11の第1反応槽12への投入停止が必要となる。
従来であれば、活性阻害物質が混入しても、その検知が遅れ、第1反応槽12内の鉄酸化細菌が全滅あるいはほぼ全滅する。再度、立ち上げるには、鉄酸化細菌の馴養から必要となり、数十日から数ケ月を要する。
しかし、本発明では、活性阻害物質の混入を早期に検知し、酸性廃液11の第1反応槽12への投入を減少、好ましくは停止することで、第1反応槽12内の鉄酸化細菌への活性阻害を軽減することができ、数日から1週間程度で活性を元に戻すことができる。
更に、酸性廃液11の酸化還元電位の修正値が所定の制御値以下となったときは、酸性廃液11の第1反応槽12への投入を減少、好ましくは停止すると共に、バルブ19−1を開いて分岐管52から、後段の第2反応槽に投入することで、廃液の処理を中断することなく連続して行うことができる。酸性廃液11の第1反応槽12への投入を減少、好ましくは停止した際に、鉄酸化細菌の活性阻害が回復するまで、酸性廃液11を図示しない廃液貯留タンクに一次的に貯めて置くことも可能であるが、廃液の処理量が多い場合、貯留タンクが巨大化してしまうことから、第2の反応槽にて処理することが好ましい。
2価鉄イオンを含む酸性廃液11として、表1に示す2価鉄イオン、ニッケルイオン、亜鉛イオンを含む実廃液(酸洗めっき廃液)を使用し、図4の処理装置を用いて、この酸性廃液の処理を行った。2価鉄イオンを含む酸性廃液11中には、スズめっきを行っている工程からの排水が含まれており、Sn2+イオンが通常はほとんど含まれていない。しかしながら、間違って濃厚なスズめっき排水が一度に多量に流入する場合があり、その際にはSn2+イオン濃度が急上昇する。
第1反応槽12および第1凝集槽20の容量はそれぞれ、730L、15Lであり、第1沈殿槽23の水表面積は2,190cm2でOFR(=処理水量÷水表面積)は34m/Dである。酸性廃液11の処理水量は5.1L/分である。なお、第1反応槽12内には予め鉄酸化細菌を投入している。
酸性廃液11を第1反応槽12に5.1L/分で連続的に供給するとともに、生石灰スラリーを中和剤16として添加し、第1反応槽12内のpHを4で制御し、さらに、第1反応槽12の底部に設置した散気装置13から空気を55NL/分で吹き込み、第1反応槽12内の攪拌を行った。
第1反応槽12内の酸化還元電位とpHから、次の(式1)を用い、酸化還元電位修正値を計算し、酸化還元電位修正値が490mV以下(以下、制御値ともいう。)で、酸性廃液11の第1反応槽12への投入を停止し、第2反応槽31に直接投入し中和処理した。
酸化還元電位修正値(mV、標準電位)
=酸化還元電位(mV、標準電位)−A×(4−pH) … …(式1)
A=103(mV、標準電位) … …(式2)
なお、A値は、表1に示す酸洗めっき廃液を採取し、水酸化ナトリウム水溶液でpH3〜5に変化させ、図2と同様のpH−酸化還元電位図を作成し、その勾配よりA値を算出した。
第1反応槽12内に投入された酸性廃液11中の2価鉄イオンは、第1沈殿槽23から返送したスラリー中に含まれる水酸化鉄(III)主体の粒子表面上に付着している鉄酸化細菌によって3価鉄イオンにほぼ全量酸化され、水酸化鉄(III)として、水酸化鉄(III)主体の粒子表面上に析出し、粒子を大きくさせた。それらの粒子を含むスラリーは、第1凝集槽20に投入され、高分子凝集剤21(アニオン系)により水酸化鉄(III)主体の粒子はフロックを形成し、第1沈殿槽23で分離した。分離したスラリーのスラリー濃度は9〜11質量%であり、第1反応槽12内のスラリー濃度が5〜6質量%になるように、スラリー引抜きポンプ24にて、約2.6L/分で第1反応槽12に返送した。余剰となったスラリーは、間欠的に引抜き、0.5MPaの加圧力を有するフィルタープレス脱水機で脱水して、脱水ケーキとした。
第1沈殿槽23で分離した上澄水(1次処理水25)は、ニッケルイオンおよび亜鉛イオンを含んでいる。1次処理水25は第2反応槽31に投入し、中和剤34を投入しpH9に調整し、1次処理水25中のニッケル・亜鉛の金属イオンを水酸化物として析出させた後、第2凝集槽38で高分子凝集剤(アニオン系)36を加えフロック状態にし、第2沈殿槽39でニッケル・亜鉛の水酸化物を含有するスラリーを分離した。
この際の1次処理水25中の成分を表1に、第1沈殿槽23から引き抜いたスラリーを脱水した後の脱水ケーキの成分を表2に示す。表1の1次処理水水質より2価鉄イオンが主体に析出しており、表2のケーキ成分からも水酸化鉄(III)主体の成分になり、かつ、水分は47質量%と低いため、水分の低い他原料との混練等の操作を加えることで、鉄源として利用できるようになった。
図5に、酸性廃液11中に活性阻害物質が一次的に混入して鉄酸化細菌の活性が阻害されていた期間とその前後の期間の、pH測定値、酸化還元電位測定値、及び酸化還元電位修正値の変化を示す。
経過時間650分頃までは、酸性廃液11中の2価鉄イオンは、第1反応槽12内の鉄酸化細菌によってほぼ全量酸化され(第1反応槽12内および1次処理水25中の2価鉄イオン濃度は0.5mg/L以下)、酸化還元電位修正値は520〜600mV(mV、標準電位)、pH3.8〜4.3を示していたが、経過時間600分過ぎに、活性阻害物質が酸性廃液11中に一次的に混入したため、第1反応槽12内の鉄酸化細菌の2価鉄イオン酸化能力が低下し(第1反応槽12内および1次処理水25中の2価鉄イオン濃度は20〜50mg/Lに上昇)、経過時間750分後には、酸化還元修正値は制御値(490mV、標準電位)を下回り、酸性廃液11の第1反応槽12への投入が連続投入から間欠投入になり、後段の第2の反応槽13へも酸性廃液11を投入した。第1反応槽12内の鉄酸化細菌による2価鉄イオンの酸化能力が徐々に回復し、経過時間2100分後には、酸性廃液11の第1反応槽12への投入が間欠状態から連続投入となり、ほぼ活性を回復することができた。
尚、図5から判るように、酸化還元電位の測定値は、pH変動の影響を受けてハンチングが大きいのに対して、酸化還元電位修正値はハンチングが殆どなく、制御値として適していることが判る。
[比較例1〜3]
また、比較例として、制御値に酸化還元電位修正値を用いず、酸化還元電位の測定値を用いた試験も行った。
比較例1では、制御値を酸化還元電位の測定値とし、475mV以下になったときに、酸性廃液11の第1反応槽12への投入を停止し、第2反応槽31に直接投入し中和処理した。また、比較例2と比較例3は、酸化還元電位の測定値490mVと550mVにそれぞれ制御値を設定した。
比較例1〜3、及び上記実施例1について、その制御値とその結果を表3に示す。
第1反応槽12内のpHはpH4で制御しているが、pHは3.5〜4.5に変動している。比較例1においては、活性阻害物質が混入し、2価鉄イオンが400mg/Lと高くならないと、活性阻害物質が混入した酸性廃液11を停止することができず、鉄酸化細菌は死滅し、自然復旧に3週間を要した。比較例2および3については、酸性廃液11の投入が停止状態となり、処理が継続できない。しかしながら、実施例1においては、第1反応槽内の鉄酸化細菌の2価鉄イオン酸化能力を維持しながら、安定的に処理できた。
Figure 2008264654
Figure 2008264654
Figure 2008264654
廃液のpHと廃液中の金属イオンの残存比率(質量比)の関係を示した図である。 酸化還元電位とpHの一次相関の関係を示した図である(2価鉄イオン濃度=20mg/L)。 2価鉄イオン濃度と酸化還元電位の測定値の関係を示した図である(pH4)。 本発明の鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法のプロセスの1例を示した図である。 実施例における酸性廃液中に活性阻害物質が一次的に混入して鉄酸化細菌の活性が阻害されていた期間とその前後の期間の、pH測定値、酸化還元電位測定値、及び酸化還元電位修正値の変化を示す。
符号の説明
11・・・酸性廃液
12・・・反応槽
13、32・・・散気装置
14、33・・・pH計
15・・・ORP計(酸化還元電位計)
16、34・・・中和剤
17、35・・・中和剤用バルブ
18・・・演算機
19−1・・・バルブ
19−2・・・バルブ
20・・・第1凝集槽
21、36・・・高分子凝集剤
22、37・・・攪拌機
23・・・第1沈殿槽
24、40・・・スラリー引抜きポンプ
25・・・1次処理水
26、41・・・引抜きスラリー
31・・・第2反応槽
38・・・第2凝集槽
39・・・第2沈殿槽
51・・・廃液投入配管
52・・・分岐管

Claims (4)

  1. 2価鉄イオンを含む酸性廃液を鉄酸化細菌が存在する反応槽に投入し、当該反応槽内において、前記鉄酸化細菌により前記2価鉄イオンを3価鉄イオンに酸化すると共に、前記廃液のpHを3以上5以下に調整して、前記廃液中に水酸化鉄(III)粒子を生成させる水酸化鉄(III)粒子の生成工程と、前記水酸化鉄(III)粒子の生成工程から排出される前記水酸化鉄(III)粒子を含む廃液を、沈降分離して、水酸化鉄(III)粒子を含むスラリーを回収する鉄分回収工程とを有する鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法において、
    前記反応槽内の廃液の酸化還元電位とpHを連続的に測定し、酸化還元電位とpHの一次相関の関係を用いて、前記2つの測定値から酸化還元電位修正値を算出し、当該酸化還元電位修正値が所定値以下となったときに、前記2価鉄イオンを含む酸性廃液の反応槽への投入を停止又は減少させることを特徴とする鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法。
  2. 前記酸化還元電位修正値が所定値以下となって、前記2価鉄イオンを含む酸性廃液の反応槽への投入を停止又は減少させた際に、前記2価鉄イオンを含む酸性廃液を前記反応槽とは別の反応槽へ投入し、当該別の反応槽で前記廃液のpHを6以上10以下に調整し、2価鉄イオンを自然酸化して、水酸化鉄(III)含有粒子を生成させ、その後、沈降分離して前記水酸化鉄(III)含有粒子を含むスラリーを回収することを特徴とする請求項1記載の鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法。
  3. 2価鉄イオンを含む酸性廃液を、鉄酸化細菌で処理して前記2価鉄イオンを3価鉄イオンに酸化すると共に、前記廃液のpHを3以上5以下に調整して、前記廃液中に水酸化鉄(III)粒子を生成させる手段を備える反応槽と、前記反応槽から排出される前記水酸化鉄(III)粒子を含む廃液を沈降分離して水酸化鉄(III)粒子を沈殿させる沈殿槽と、前記沈殿槽から水酸化鉄(III)粒子を含むスラリーを回収するためのポンプとを有する鉄酸化細菌を用いた廃液の処理装置であって、
    更に、前記反応槽内の廃液の酸化還元電位及びpHを連続的に測定する酸化還元電位計及びpH計と、酸化還元電位とpHの一次相関の関係を用いて前記測定された酸化還元電位値及びpH値から酸化還元電位修正値を算出する演算機と、当該酸化還元電位修正値が所定値以下となったときに前記2価鉄イオンを含む酸性廃液の前記反応槽への投入を停止又は減少させる制御バルブ付きの廃液投入配管とを有することを特徴とする鉄酸化細菌を用いた廃液の処理装置。
  4. 制御バルブ付きの廃液投入配管の前記制御バルブ上流側に、定常時には全閉状態で、前記酸化還元電位修正値が所定値以下となったときには開状態となる制御バルブ付きの分岐管が設けられていることを特徴とする請求項3記載の鉄酸化細菌を用いた廃液の処理装置。
JP2007109702A 2007-04-18 2007-04-18 鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法および処理装置 Expired - Fee Related JP5073354B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007109702A JP5073354B2 (ja) 2007-04-18 2007-04-18 鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法および処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007109702A JP5073354B2 (ja) 2007-04-18 2007-04-18 鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法および処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008264654A true JP2008264654A (ja) 2008-11-06
JP5073354B2 JP5073354B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=40044921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007109702A Expired - Fee Related JP5073354B2 (ja) 2007-04-18 2007-04-18 鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法および処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5073354B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012130900A (ja) * 2010-11-30 2012-07-12 Sekisui Chem Co Ltd 水処理方法及び装置
JP2012228675A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Nippon Steel Corp 金属イオン含有廃水の処理方法
CN104458734A (zh) * 2014-12-19 2015-03-25 中国环境科学研究院 一种堆肥和矿化垃圾还原潜力的测定方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5422955A (en) * 1977-07-21 1979-02-21 Nippon Paint Co Ltd Controller for disposal of organic waste water
JPS6320033A (ja) * 1986-07-11 1988-01-27 Kurita Water Ind Ltd 酸化還元処理装置
JPH11169892A (ja) * 1997-12-08 1999-06-29 Nippon Nogyo Shuraku Haisui Kyokai 汚泥処理方法および汚泥処理装置
JP2004107780A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Nippon Steel Corp 金属含有排水中の有価金属の回収方法および利用方法
JP2006212580A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Nippon Steel Corp 鉄とクロムを含む酸性廃液の処理方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5422955A (en) * 1977-07-21 1979-02-21 Nippon Paint Co Ltd Controller for disposal of organic waste water
JPS6320033A (ja) * 1986-07-11 1988-01-27 Kurita Water Ind Ltd 酸化還元処理装置
JPH11169892A (ja) * 1997-12-08 1999-06-29 Nippon Nogyo Shuraku Haisui Kyokai 汚泥処理方法および汚泥処理装置
JP2004107780A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Nippon Steel Corp 金属含有排水中の有価金属の回収方法および利用方法
JP2006212580A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Nippon Steel Corp 鉄とクロムを含む酸性廃液の処理方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012130900A (ja) * 2010-11-30 2012-07-12 Sekisui Chem Co Ltd 水処理方法及び装置
JP2012228675A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Nippon Steel Corp 金属イオン含有廃水の処理方法
CN104458734A (zh) * 2014-12-19 2015-03-25 中国环境科学研究院 一种堆肥和矿化垃圾还原潜力的测定方法
CN104458734B (zh) * 2014-12-19 2017-01-25 中国环境科学研究院 一种堆肥和矿化垃圾还原潜力的测定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5073354B2 (ja) 2012-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5005225B2 (ja) 弗素含有廃液の処理方法
JP4589748B2 (ja) 鉄とクロムを含む酸性廃液の処理方法
JP4894403B2 (ja) シアン含有排水の処理方法及び装置
JP2007252969A (ja) 鉄鋼製造排水の浄化処理方法
CN110092502B (zh) 一种焦磷酸盐-柠檬酸锌镍合金电镀废水的处理方法
JP5073354B2 (ja) 鉄酸化細菌を用いた廃液の処理方法および処理装置
JP2008264687A (ja) 廃液からの鉄分の回収方法
JPH1147764A (ja) As含有排水の処理方法
JP2005125316A (ja) 重金属含有排水処理方法およびその装置
JP2007069068A (ja) 重金属含有廃水の処理方法
CN110818123B (zh) 三价铬镀铬废水的处理方法
JP2010075849A (ja) 塩素含有微粉状廃棄物の処理方法
JP2007260556A (ja) リン酸含有排水の処理方法及び処理装置
JP6555182B2 (ja) 排水の処理方法
JP5693992B2 (ja) 多種金属イオン含有排水からの溶存鉄の回収方法
JP2847864B2 (ja) クロム含有廃水の処理方法
JP2010234300A (ja) 無機イオン含有排水の処理方法
JP5719320B2 (ja) 亜鉛めっき廃液からの亜鉛回収方法
JP6623288B2 (ja) 硫化水素を含む廃水の処理方法及びその装置
JP2000263086A (ja) 排水処理装置
CN110759511A (zh) 枪黑色锡镍合金电镀废水的处理方法
JP7358202B2 (ja) 排水処理方法および排水処理システム
JP2006320865A (ja) フッ素含有排水の処理方法および処理装置
JP6277940B2 (ja) カドミウム含有排水の処理方法
JP2014036941A (ja) 重金属含有廃液の処理方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120822

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5073354

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees