JP2000263086A - 排水処理装置 - Google Patents

排水処理装置

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JP2000263086A
JP2000263086A JP11072876A JP7287699A JP2000263086A JP 2000263086 A JP2000263086 A JP 2000263086A JP 11072876 A JP11072876 A JP 11072876A JP 7287699 A JP7287699 A JP 7287699A JP 2000263086 A JP2000263086 A JP 2000263086A
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tank
treatment system
acidic
alkaline
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Shirushi Miki
璽 三木
Katsuyasu Horiuchi
克泰 堀内
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】酸性排水処理系統におけるスケールの付着を防
止する。 【解決手段】アルカリ性排水処理系統1の加圧浮上分離
槽15と調整槽20との間の配管に流量調整用のバルブ
51を設けると共に、加圧浮上分離槽15で分離したア
ルカリ性処理水を酸性排水処理系統3の沈澱槽35に導
入するようにし、加圧浮上分離槽15と沈澱槽35との
間に流量調整用のバルブ52を設ける。酸性排水処理系
統2の計量槽32で測定した酸性排水量と計測器43で
計測した酸性処理水のCODとをもとに、バルブ制御装
置55において、酸性排水処理系統2での許容処理流量
とCODとを満足し得る、アルカリ性処理水の目標流量
* を検出し、バルブ51及び52を制御して、アルカ
リ性処理水を目標流量Q * だけ沈澱槽35に導入する。
凝集処理後の酸性凝集分離排水はアルカリ性処理水によ
って中和されるから、配管等にスケールとして付着する
ことが回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉱工業排水等の処
理装置に関し、特に、アルカリ性及び酸性の排水を中和
させて放流するようにした排水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉱工業排水等の排水は、アルカリ
系排水と酸・メッキ系排水とに分けて処理するようにし
ている。つまり、図3に示すように、アルカリ性排水処
理系統1と酸性排水処理系統2との独立した処理系統が
設けられ、それぞれの処理系統において処理されるよう
になっている。
【0003】前記アルカリ性排水処理系統1では、例え
ば表面処理鋼板の脱脂工程から排出される排水等の、p
H値が12〜14程度のアルカリ系排水を処理し、前記
酸性排水処理系統2では、例えば、酸洗液、メッキ排水
等の、pH値が1〜2程度の酸・メッキ系排水を処理す
るようになっている。そして、アルカリ性排水処理系統
1では、アルカリ性排水は原水槽11に貯留され、計量
槽12に導入されて流量調整された後、中和槽13に導
入される。この中和槽13で、例えばH2 SO4 等の酸
性の中和剤が添加されてpH調整が行われる。
【0004】中和槽13でのpH調整後のアルカリ性中
和排水は、凝集槽14に導入され、必要に応じて高分子
凝集剤等の凝集剤が添加されて攪拌される。そして、凝
集槽14で凝集処理されたアルカリ性凝集分離排水は、
加圧浮上分離槽15に導入されてここで加圧空気が飽和
される等して、中和澱物であるスカムと処理水とに分離
される。
【0005】加圧浮上分離槽15での加圧により生成さ
れたスカムはスカム貯槽16に貯蓄された後、脱水機1
7に導入されて脱水が行われ、その後焼却炉18に送ら
れて焼却処分される。一方、加圧浮上分離槽15で分離
された処理水は、調整槽20でpH調整等が行われた
後、砂ろ過器21を介して活性炭吸着塔22に送られ、
ここで脱色、脱臭が行われて、処理水槽25に送られ
る。このとき、流量計及びCOD計等の計測器23によ
って、流量が計測されると共に、COD(化学的酸素要
求量)の測定が行われるようになっている。
【0006】また、pH値が1〜2程度の酸・メッキ系
の排水を処理する酸性排水処理系統2では、酸・メッキ
系の排水である酸性排水は原水槽31に貯留され、この
酸性排水は、計量槽32で流量調整されて、中和槽33
に導入される。この中和槽33では、例えばCa(O
H)2 等のアルカリ性の中和剤が添加されてpH調整が
行われる。
【0007】中和槽33でのpH調整後の酸性中和排水
は凝集槽34に導入され、必要に応じて高分子凝集剤等
の凝集剤が添加され攪拌される。そして、凝集槽34で
凝集処理された酸性凝集分離排水は、沈澱槽35に導入
されてここで固液分離が行われ、中和澱物であるスラッ
ジと処理水とに分離される。沈澱槽35で生成されたス
ラッジは、スラッジ貯槽36に貯蓄された後、脱水機3
7に導入されて脱水が行われ、その後産業廃棄物として
処分される。
【0008】一方、沈澱槽35で分離された処理水は、
再中和槽40で再度pH調整され、その後、砂ろ過器4
1を介して処理水槽25に送られる。このとき、計測器
43によって、流量が計測されると共にCODの測定が
行われるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記酸
性排水処理系統2では、中和槽33で酸化物、水酸化
物、塩等に転化された中和殿物を、凝集槽34で凝集さ
せるようにしているが、中和槽33で転化されなかった
金属イオン等が沈澱槽35や配管にスケールとして付着
したり、砂ろ過器41のろ材の消耗を早めたり、また、
脱水機37のろ布が目詰まりするといった問題を引き起
こしている。
【0010】そのため、沈澱槽35や配管のスケールを
除去する作業を定期的に行う必要があり、さらに、酸・
メッキ系の排水は、重金属を含んでいるため、スケール
が非常に固く成長し、除去しにくいという問題がある。
また、スケールの付着を回避する方法として、中和槽3
3でのpH調整時に、より中性となるようにpH調整を
行う方法も考えられるが、中和槽33では、凝集槽34
の凝集剤に適したpH値に調整する必要があるため、限
度がある。
【0011】これに対し、アルカリ性排水処理系統1で
もスケールが付着するが、アルカリ系の排水を処理して
いるため、生成されるスケールは柔らかく成長しない。
そこで、この発明は上記従来の問題に着目してなされた
ものであり、酸性排水処理系統におけるスケールの発生
を防止することの可能な排水処理装置を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る排水処理装置は、排水のp
H調整を行うpH調整部と、このpH調整部でpH調整
したpH調整排水を凝集分離する凝集処理部と、この凝
集処理部で凝集分離した凝集分離排水を固液分離する固
液分離処理部と、を有する排水処理系を備え、アルカリ
性排水及び酸性排水を個別の前記排水処理系で処理する
ようにした排水処理装置において、前記アルカリ性排水
の排水処理系の前記固液分離処理部で分離した分離液
を、前記酸性排水の排水処理系の前記凝集処理部で凝集
分離した凝集分離排水に混入するようにしたことを特徴
としている。
【0013】この請求項1の発明では、アルカリ性排水
の排水処理系の固液分離処理部で分離された分離液が、
酸性排水の排水処理系の凝集処理部で凝集分離された凝
集分離排水に混入されるから、凝集分離排水中の金属イ
オン等が中和され、この金属イオンが、固液分離処理部
の分離槽や凝集分離排水が通過する配管等にスケールと
して付着することが回避される。
【0014】また、請求項2に係る排水処理装置は、前
記酸性排水の排水処理系の余剰処理能力を検出する余剰
処理能力検出手段と、前記酸性排水の排水処理系の放流
水の水質を検出する水質検出手段と、前記余剰処理能力
検出手段の検出余剰処理能力及び前記水質検出手段の検
出水質をもとに、前記酸性排水の排水処理系に混入する
前記分離液の混入量を制御する混入量制御手段と、を備
えることを特徴としている。
【0015】この請求項2の発明では、例えば、酸性排
水の排水処理系の排水処理の余裕流量、つまり、酸性排
水の排水処理系の処理可能流量と現在の処理流量との差
等といった、酸性排水の排水処理系の余剰処理能力と、
放流水の水質とをもとに、酸性排水の排水処理系へ混入
するアルカリ性排水の混入量が決定され、この混入量分
だけ、酸性排水の排水処理系に混入するように制御され
る。したがって、アルカリ性排水を混入することによ
り、酸性排水の排水処理系の処理がオーバーフローする
はなく、また、放流水の水質等が基準値を越えることは
ない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。図1は、本発明の一例を示す排水処理装置の処
理プロセスを模式化した模式図である。この排水処理装
置100は、前記図3に示す従来の排水処理装置100
と基本的な構成は同一であるので、同一部の詳細な説明
は省略する。
【0017】この排水処理装置100は、鉄鋼ラインの
各工程で排出される排水を処理するものであって、アル
カリ性排水処理系統1と、酸性排水処理系統2とが設け
られ、アルカリ性排水処理系統1では、pH値が12〜
14程度のアルカリ系排水を処理し、前記酸性排水処理
系統2では、pH値が1〜2程度の酸・メッキ系排水を
処理する。
【0018】前記アルカリ性排水処理系統1では、アル
カリ性排水は原水槽11に貯留され、このアルカリ性排
水は、計量槽12で計量されその流量調整等が行われ
て、中和槽13に導入される。そして、中和槽13で、
アルカリ性排水に、例えばH2SO4 等の酸性の中和剤
が添加され、次の凝集槽14で用いられる凝集剤に適し
たpH値(例えば7.5〜9程度)となるように調整さ
れる。
【0019】中和槽13でのpH調整後のアルカリ性中
和排水は、凝集槽14に導入され必要に応じて、高分子
凝集剤等の凝集剤が添加され攪拌される。そして、凝集
槽14で凝集処理されたアルカリ性凝集分離排水は、加
圧浮上分離槽15に導入され、加圧空気が飽和されて、
スカムとアルカリ性処理水とに分離される。分離された
スカムはスカム貯槽16に貯蓄された後、脱水機17に
導入されて脱水が行われ、その後焼却炉18に送られて
焼却処分される。一方、加圧浮上分離槽15で分離され
たアルカリ性処理水(分離液)は、調整槽20に導入さ
れると共に、必要に応じて酸性排水処理系統2の沈澱槽
35に導入される。そして、前記加圧浮上分離槽15と
調整槽20との間には、流量調整用のバルブ51が設け
られ、加圧浮上分離装置15と酸性排水処理系統2との
間には、流量調整用のバルブ52が設けられ、これらバ
ルブ51及び52は、後述のバルブ制御装置55によっ
て制御されるようになっている。
【0020】調整槽20に導入されたアルカリ性処理水
は、例えば、塩酸や硫酸によって中和処理しpH値を
“7”付近にする等、pH調整が行われ、さらに、砂ろ
過器21を介して活性炭吸着塔22に送られ脱色、脱臭
が行われた後、処理水槽25に導入される。この処理水
槽25への導入の際に、流量計及びCOD計等の計測器
23によって、アルカリ性処理水の流量が計測されると
共に、CODの測定が行われ、これら測定値は、例えば
図示しない上位計算機に出力されて放流量の制御が行わ
れる。
【0021】一方、前記酸性排水処理系統2では、酸性
排水は原水槽31に貯留され、この酸性排水は計量槽3
2で計量され、その流量調整等が行われて中和槽33に
導入される。このとき、計量槽32で計量した計量結果
は、後述のバルブ制御装置55に出力される。そして、
中和槽33に導入された酸性排水は、中和槽33で、例
えばCa(OH)2 等のアルカリ性の中和剤が添加さ
れ、次の凝集槽34で用いられる凝集剤に適したpH値
(例えば4〜6程度)となるようにpH調整が行われ
る。
【0022】中和槽33でのpH調整後の酸性中和排水
は凝集槽34に導入され、必要に応じて高分子凝集剤等
の凝集剤が添加され攪拌される。そして、凝集槽34で
凝集処理された酸性凝集分離排水は沈澱槽35に導入さ
れ、スラッジと酸性処理水とに分離される。また、前記
沈澱槽35には、アルカリ性排水処理系統1の加圧浮上
分離槽15で分離したアルカリ性処理水がバルブ52を
介して導入される。
【0023】前記沈澱槽35で分離されたスラッジは、
スラッジ貯槽36に貯蓄された後、脱水機37に導入さ
れて脱水が行われ、その後産業廃棄物として処分され
る。一方、酸性処理水は、再中和槽40で再度pH調整
が行われ、その後、砂ろ過器41を介して処理水槽25
に導入される。この処理水槽25への導入の際に、流量
系及びCOD系等の計測器43によって、酸性処理水の
流量が計測されると共にCODの測定が行われ、これら
測定値は、後述のバルブ制御装置55に出力されると共
に、例えば図示しない上位計算機に出力されて放流量の
制御が行われる。
【0024】前記バルブ制御装置55は、前記計量槽3
2の計量結果と、前記計測器43の計測結果とを入力
し、これらに基づいて前記バルブ51及び52を制御し
て、加圧浮上分離槽15で分離したアルカリ性処理水の
調整槽20への流量及び沈澱槽35への流量を制御す
る。ここで、中和槽13,33がpH調整部に対応し、
凝集槽14,34が凝集処理部に対応し、加圧浮上分離
槽15及び沈澱槽35が固液分離処理部に対応し、計量
槽32が余剰処理能力検出手段に対応し、計測器43が
水質検出手段に対応し、バルブ制御装置55が混入量制
御手段に対応している。
【0025】次に、上記実施の形態の動作を、図2に示
すバルブ制御装置55の処理手順に基づいて説明する。
各工程で排出された排水のうち、脱脂工程等から排出さ
れるアルカリ性排水は、アルカリ性排水処理系統1の原
水槽11に導入され、酸・メッキ系の酸性排水は、酸性
排水処理系統2の原水槽31に導入されて、上述のよう
に各槽を経由し、それぞれアルカリ性処理水とスカム、
酸性処理水とスラッジとに分離され、処理水は、最終的
な水質調整が行われて処理水槽25に導入され、スカム
或いはスラッジはそれぞれ焼却処分或いは廃棄処分され
る。
【0026】このとき、バルブ制御装置55では、図2
のフローチャートに示す、バルブ制御処理を実行する。
まず、ステップS1で計量槽32で計量している、酸性
排水の流量の計量結果を読み込み、また、計測器43で
計測した処理水槽25へ導入している酸性処理水のCO
Dを読み込む。次に、ステップS2に移行し、計量槽3
2の計量結果、及び沈澱槽35以降の工程で処理可能な
酸性排水量等をもとに、アルカリ性排水処理系統1から
のアルカリ性処理水の受け入れ可能流量Q1 を検出す
る。
【0027】次いで、ステップS3に移行し、アルカリ
性処理水を酸性排水処理系統2に混入した場合のCOD
の値が、放流水質基準として定められたCODを満足し
得るアルカリ性処理水の流量Q2 を、計測器43のCO
Dの計測結果をもとに推定する。そして、ステップS4
に移行し、ステップS2で検出したアルカリ性処理水の
受け入れ可能流量Q1 とステップS3で検出した基準の
CODを満足し得る流量Q2 との何れか小さい方を、目
標流量Q* として設定する。
【0028】そして、ステップS5に移行し、バルブ5
1及び52を調整して調整槽20へのアルカリ性処理水
の流量を減少させ、ステップS5で設定した目標流量Q
* だけ、アルカリ性処理水を沈澱槽35に導入する。つ
まり、計量槽32で検出される酸性排水の流量が、処理
可能な酸性排水の流量に近ければ、受け入れ可能流量Q
1 は少なくなり、逆に、酸性排水の流量が少なければ受
け入れ可能流量Q1 は多くなる。また、計測器43で計
測される酸性処理水のCODが基準値に近ければ、流量
2 は小さくなり、CODが基準値よりも小さければ流
量Q2 は大きくなる。そして、受け入れ可能流量Q1
流量Q 2 との何れか小さい方が、目標流量Q* として設
定され、この目標流量Q2 だけ、アルカリ性処理水が沈
澱槽35に導入される。
【0029】このとき、目標流量Q* は、酸性排水処理
系統2で処理可能な受け入れ可能流量Q1 以下又は、C
ODが基準値以下となる流量Q2 以下の値であるから、
酸性排水処理系統2での処理がオーバーフローすること
はない。また、一般にアルカリ性処理水を混入した場合
COD負荷が増加するが、CODがその基準値を越える
ことのない流量を混入するようにしているから、処理水
槽25に導入される酸性処理水のCODが基準値を越え
ることはない。
【0030】また、酸性排水処理系統2では、凝集槽3
4で凝集処理が行われた酸性凝集分離排水に、アルカリ
性排水処理系統1のアルカリ性処理水が混入されるか
ら、酸性凝集分離排水中に含まれる金属イオンは、アル
カリ性処理水によって塩等に転化されることになる。よ
って、金属イオンがスケールとして沈澱槽35や、配管
に付着することが防止される。また、このように金属イ
オンを中和することによってスラッジ貯槽36或いは再
中和槽40への金属イオンの流出が防止されるから、砂
ろ過器41のろ材或いは脱水機37のろ布への目詰まり
が防止される。
【0031】ちなみに、砂ろ過器41については、その
ろ材寿命が二倍になることが確認できた。また、脱水機
37については、そのろ布の寿命が二倍になることが確
認でき、脱水効率が月平均で約2%程度向上することが
確認できた。したがって、配管等へのスケールの防止を
回避することができるから、沈澱槽35或いは配管等の
清掃を定期的に行う必要がない。また、ろ材或いはろ布
の消耗を防止することができるから、経費削減を図るこ
とができる。
【0032】また、従来備わっている、アルカリ系排水
処理系1のアルカリ性処理水を酸系排水処理系統2の沈
澱槽35に導入するようにしているから、スペース的に
もコストの点でも好適であり、大幅な設備増加を伴うこ
となく、容易に実現することができる。なお、上記実施
の形態においては、放流水質基準を満足するCODとな
るための流量Q2 を検出するようにした場合について説
明したが、これに限るものではなく、例えばBOD(生
物化学的酸素要求量)等の他の水質基準項目を満足し得
る流量Q2 を検出するようにしてもよい。
【0033】また、上記実施の形態においては、酸性排
水処理系統2に、処理余裕があるときにのみ、アルカリ
性処理水を導入するようにした場合について説明した
が、これに限るものではなく、例えば、計量槽32にお
いて、酸性排水処理系統2へのアルカリ性処理水の導入
量を考慮して酸性排水の流量調整を行い、常にアルカリ
性処理水を酸性排水処理系統2へ導入するようにしても
よい。また、このとき、必要に応じて、或いは定期的
に、アルカリ性処理水を導入できるだけの余裕量がのこ
るように酸性排水の流量調整を行うようにしてもよい。
【0034】また、上記実施の形態においては、アルカ
リ性処理水を沈澱槽35に導入するようにした場合につ
いて説明したが、凝集槽34と沈澱槽35との間の配管
に混入するようにしてもよく、このようにすることによ
って、凝集槽34と沈澱槽35との間の配管にスケール
が付着することを回避することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る排水処理装置によれば、アルカリ性排水の固液分
離処理部での分離後の分離液を、酸性排水の凝集処理部
の凝集分離排水に混入するようにしたから、凝集分離排
水中の金属イオン等を除去することができ、固液分離処
理部や配管等にスケールが付着することを回避すること
ができる。
【0036】また、請求項2に係る排水処理装置によれ
ば、酸性排水の排水処理系の余剰処理能力と、酸性排水
の排水処理系の放流水の水質とをもとに、酸性排水の排
水処理系へのアルカリ性排水の排水処理系の分離液の混
入量を制御するようにしたから、酸性排水の排水処理系
の処理がオーバーフローすることを回避することができ
ると共に、放流水の水質が基準値を越えることを回避す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における排水処理装置の一例を示す処理
プロセスの模式図である。
【図2】バルブ制御処理の処理手順の一例を示すフロー
チャートである。
【図3】従来の排水処理装置の一例を示す処理プロセス
の模式図である。
【符号の説明】
1 アルカリ性排水処理系 2 酸性排水処理系 11,31 原水槽 12,32 計量槽 13,33 中和槽 14,34 凝集槽 15 加圧浮上分離槽 16 スカム貯槽 21,41 砂ろ過器 23,43 計測器 35 沈澱槽 36 スラッジ貯槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/66 521 C02F 1/66 521D 522 522A 530 530G 530P 540 540A 540Z Fターム(参考) 4D062 BA19 BA23 BB05 CA20 DB01 EA02 EA06 EA13 EA14 EA16 EA32 EA33 FA02 FA03 FA16 FA22 FA28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水のpH調整を行うpH調整部と、こ
    のpH調整部でpH調整したpH調整排水を凝集分離す
    る凝集処理部と、この凝集処理部で凝集分離した凝集分
    離排水を固液分離する固液分離処理部と、を有する排水
    処理系を備え、アルカリ性排水及び酸性排水を個別の前
    記排水処理系で処理するようにした排水処理装置におい
    て、 前記アルカリ性排水の排水処理系の前記固液分離処理部
    で分離した分離液を、前記酸性排水の排水処理系の前記
    凝集処理部で凝集分離した凝集分離排水に混入するよう
    にしたことを特徴とする排水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記酸性排水の排水処理系の余剰処理能
    力を検出する余剰処理能力検出手段と、 前記酸性排水の排水処理系の放流水の水質を検出する水
    質検出手段と、 前記余剰処理能力検出手段の検出余剰処理能力及び前記
    水質検出手段の検出水質をもとに、前記酸性排水の排水
    処理系に混入する前記分離液の混入量を制御する混入量
    制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の
    排水処理装置。
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