JP7358202B2 - 排水処理方法および排水処理システム - Google Patents

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Description

本開示は、セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備からの排水を処理するための排水処理方法および排水処理システムに関するものである。
石炭を燃料とする発電プラントの排水中には、種々の有害成分が含まれている。そのため、放流基準を満たすよう、排水から有害成分を除去する処理が行われている。
石炭を燃料とした発電には、従来から用いられている石炭焚き発電と、石炭の発電効率を高めるために開発された石炭ガス化発電とがある。石炭焚き発電では、酸化雰囲気で石炭を燃焼させ、燃焼熱により生成した蒸気などを発電に利用する。石炭ガス化発電では、低酸素条件で石炭を蒸し焼きにして熱分解反応を起こし燃料ガスを生成させ、該燃料ガスを発電に利用する。
上記のように、石炭焚き発電と石炭ガス化発電とでは石炭の反応条件が異なる。石炭の反応条件の違いは、排水中に含まれる有害成分の組成、形態等に影響する。有害成分の組成または形態が異なる排水は、それぞれに適した方法で処理する必要がある。
石炭ガス化発電設備からの排水における主要な処理対象水質項目としてはセレン(Se)、フッ素(F)、重金属類、懸濁物質(SS)、化学的酸素要求量(COD)、シアン、ヒ素(As)、チオシアン、アンモニアおよび硝酸等がある。
石炭にはセレン含まれている。石炭ガス化発電設備からの排水にはセレンおよびシアンが含まれる。排水中で、セレンおよびシアンの一部はセレノシアン酸イオン(SeCN,Se(0))として存在している。石炭ガス化発電設備からの排水には、石炭焚き発電設備からの排水よりも多くのSe(0)が含まれている。
特許文献1では、セレンおよびシアンを含む排水の処理方法を開示している。特許文献1では、酸化剤を用いてSe(0)を酸化させて+4価の亜セレン酸イオン(SeO 2-、Se(IV))にした後、凝集沈殿によりSe(IV)を分離・除去している。
特開2018-83173号公報
凝集沈殿では、Se(0)を除去し難い。そのため、特許文献1の方法では、Se(0)を十分に酸化させる必要がある。しかしながら、酸化剤を用いた方法では、セレンの酸化が進行しすぎて+6価のセレン酸イオン(SeO 2-、Se(VI))が多量に生成される恐れがある。Se(VI)は、Se(IV)と異なり凝集沈殿では除去し難い。そのため、Se(VI)の生成量が増えると、結果として排水の全セレン濃度を放流基準値以下にすることが難しくなる。
特許文献1では、生成したSe(VI)を生物処理によりSe(IV)に還元した後、凝集沈殿により除去している。しかしながら、生物処理を実施するためには大きな生物処理水槽が必要であり、設備費が高くなる。また、生物処理用の薬品の追加も必要である。
また、本発明者らの検討によれば、排水に含まれる全セレン量と、酸化により生成されるSe(VI)量には正の相関がある。そのため、排水の全セレン濃度が従来よりも高くなると、酸化によりSeCNを十分な濃度まで低下させ、かつ、Se(VI)の生成を抑えることは難しくなる。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、酸化によりセレンを除去する方法において、Se(VI)の生成を抑えつつ、Se(0)を酸化させられる排水処理方法および排水処理システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の排水処理方法および排水処理システムは以下の手段を採用する。
本開示の第1の態様は、セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備の排水に過酸化水素39mg/L以上66mg/L以下および塩鉄を鉄として300mg/L以上450mg/L以下注入して反応液とし、前記反応液に凝集剤を注入して凝集物を形成させて前記凝集物を含む水とし、前記凝集物を含む水を前記凝集物と液体とに固液分離し、前記凝集物を含む水または前記液体を2時間以上24時間以内滞留させる排水処理方法を提供する。
本開示の第2の態様は、セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備からの排水を処理する排水処理システムであって、前記排水が収容される酸化部と、前記酸化部の出口側に接続された反応凝集部と、前記反応凝集部の出口側に接続され、凝集物と液体とを分離する固液分離部と、前記酸化部に接続され、前記酸化部に塩鉄を注入する塩鉄注入部と、前記酸化部に接続され、前記酸化部に過酸化水素を注入する過酸化水素注入部と、前記反応凝集部に接続され、前記反応凝集部に凝集剤を注入する凝集剤注入部と、前記固液分離部の前記液体出口に配管を介して直接接続され、前記固液分離部で分離された前記液体を収容し所定時間滞留させられ、かつ、滞留後に上澄水が得られる滞留部と、を備えた排水処理システムを提供する。
本開示の第3の態様は、セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備の排水に過酸化水素および塩鉄を注入して反応液とする工程と、前記反応液に凝集剤を注入して凝集物を形成させて前記凝集物を含む水とする工程と、前記凝集物を含む水を前記凝集物と液体とに固液分離する工程と、を含み、前記過酸化水素および前記塩鉄を、前記凝集物を含む水のSeCN濃度が1.4mg-Se/L以上2.0mg-Se/Lとなる量で注入し、前記凝集物を含む水または前記液体を2時間以上24時間以内滞留させる排水処理方法を提供する。
本開示によれば、過酸化水素および塩鉄を上記範囲で注入することで緩やかに酸化反応が進むようにし、かつ、凝集剤注入後に滞留時間を確保することで、Se(VI)の生成を抑えつつ、Se(0)を酸化させることができる。それにより、処理水の全セレン濃度を低く抑えられる。
第1実施形態に係る排水処理方法の一具体例を示すフロー図である。 第1実施形態に係る排水処理システムの概略構成図である。 第2実施形態に係る排水処理方法の一具体例を示すフロー図である。 第2実施形態に係る排水処理システムの概略構成図である。 セレン濃度の変化の時間推移を示す図である。
本開示に係る排水処理方法の処理対象は、セレン(Se)を含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備から出た排水とする。セレンを含む燃料とは、例えば石炭である。セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備とは、例えば、石炭ガス化発電設備である。
石炭ガス化発電設備では、還元雰囲気下で石炭を蒸し焼きにして燃料ガスを生成する。石炭ガス化発電設備からの排気には、セレンおよびシアン(CN)が含まれている。排気が水に接触することで、排気に含まれるセレンおよびシアンは水に溶解する。
石炭ガス化発電設備からの排水において、シアンは、シアンイオン(CN)、セレノシアン酸イオン(SeCN、Se(0))、塩化シアン(CNCl)、フェリシアン化物イオン([Fe(CN)3-)、フェロシアン化物イオン([Fe(CN)4-)などの形態で多く存在する。
石炭ガス化発電設備から出る排水中には、他に、懸濁物質(SS)、砒素(As)、フッ素(F)、水銀(Hg)、クロム(Cr)、BOD(Biochemical Oxygen Demand)成分、COD成分、およびアンモニア(NH)などが含まれてよい。COD(Chemical Oxygen Demand)成分は、化学酸化処理での難分解性物質である。ここで難分解性物質とは、チオ硫酸、メタノール、酢酸、ギ酸、ベンゼン、安息香酸、フェノール、クロロフェノール、クロロアニリン、アミノ安息香酸、またはヒダントインなどである。
以下に、本開示に係る排水処理および排水処理システムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
本実施形態に係る排水処理方法は、(S1)酸化、(S2)反応・凝集、(S3)固液分離の工程を順に含む。図1は、本実施形態に係る排水処理方法の一具体例を示すフロー図である。本実施形態は、図1のフローに限定されるものではない。
(S1)酸化
排水に酸を注入し、pHを酸性に調整する。酸性にした排水(酸性水)に塩鉄および過酸化水素を注入して反応液とし、所定時間撹拌する。撹拌時間は10分~120分であるとよい。
酸は、硫酸、塩酸、硝酸等である。酸性水のpHは、1以上7未満、好ましくは3以上6以下、より好ましくは4に調整する。過酸化水素を注入する前にpHを酸性に調整することで、過酸化水素が作用しやすい環境とする。
塩鉄の注入は、酸の注入前、または過酸化水素の注入後であってもよい。塩鉄は、塩化第二鉄、ポリ鉄等である。塩鉄として塩化第二鉄を用いる場合、塩化第二鉄の注入量は、鉄(Fe)として300mg/L以上450mg/L以下、好適には350mg/L以上400mg/L以下である。塩鉄は固形分の凝集を促進する凝集剤としての役割を果たすと同時に、適正な酸化還元電位の維持を補助する役割を果たす。適正な酸化還元電位の維持は、酸化によるSe(VI)の生成の抑制につながる。
酸性水の酸化還元電位は、酸性水が酸化傾向の溶液となるよう制御するとよい。具体的には、酸性水の酸化還元電位は、200mV以上1500mV以下、好ましくは200mV以上1000mV以下、更に好ましくは400mV以上500mV以下とされる。酸化還元電位の調整は過酸化水素、塩鉄、あるいは過酸化水素と塩鉄の双方を活用して調整してもいい。
過酸化水素は、酸化剤としての作用を有する。本実施形態では、上記(S2)反応・凝集を実施した後に得られる凝集物を含む水に所定濃度のSeCNが残存されるよう、過酸化水素の注入量を定める。より具体的には、過酸化水素の注入量は、39mg/L以上66mg/L以下、好ましくは50mg/L以上60mg/L以下にするとよい。
(S2)反応・凝集
上記(S1)の後、酸性水にアルカリ剤を注入し、pHを中性に調整する。中性にした排水(中性水)に凝集剤を注入し、所定時間撹拌して凝集物を形成させる。撹拌時間は10分~60分であるとよい。凝集剤注入後に凝集助剤を注入してもよい。
アルカリ剤は、水酸化ナトリウム、または消石灰等である。中性とは、pH6~9である。
凝集剤には、無機凝集剤を用いる。凝集助剤には、高分子凝集剤を用いることができる。
無機凝集剤は、ポリ塩化アルミニウム塩(PAC)、硫酸アルミニウム、または塩鉄(塩化第二鉄)等である。無機凝集剤は、1種または2種以上注入してもよい。
高分子凝集剤は、アニオン系高分子凝集剤、またはノニオン系高分子凝集剤などである。アニオン系高分子凝集剤は、例えば、ヒシフロックH-305(三菱日立パワーシステムズ環境ソリューション株式会社製)、ヒシフロックH-410(三菱日立パワーシステムズ環境ソリューション株式会社製)またはヒシフロックHA-510(三菱日立パワーシステムズ環境ソリューション株式会社製)などである。
(S3)固液分離(沈殿)
本実施形態では、沈殿により凝集物と液体とに固液分離する。沈殿のために静置する時間が滞留時間となる。
上記(S2)の後、凝集物を含む水を静置して該凝集物を沈殿させ、凝集物と液体(上澄水)とに分離する。静置時間は、2時間以上24時間以内、好適には3時間以上6時間以内である。
なお、本実施形態では、他の有害物質の除去工程を並行して実施できる。例えば、フッ素(F)の除去処理は一般に凝集剤を用いた凝集・分離工程を必要とする。よって、セレンを凝集・固液分離する際、フッ素の除去処理も並行して実施できる。
本実施形態では、過酸化水素を注入することにより、排水に含まれていたSe(0)およびSe(-II)等の+4価よりも価数の低いセレンは酸化されてSe(IV)となる。Se(IV)は、凝集剤を用いることによって沈殿除去できる。
上記(S1)では、過酸化水素の注入量を低く定め、あえて沈殿させる前の段階でSeCNの酸化が完了しないようにする。それにより、過酸化水素を注入した後から沈殿の前までの間でセレンの酸化が緩やかに進み、Se(VI)の生成が抑制される。また、上記は範囲の注入量の過酸化水素は、上記(S2)反応・凝集の段階で完全に消費されることはない。ここで残った過酸化水素は、上記(S3)で静置している間に残りのSeCNを酸化しうる。よって、沈殿後に分離された上澄水(処理水)のSeCN濃度は、沈殿前よりも低くなる。
沈殿前の凝集物が形成された水におけるSeCN濃度は、1.4mg-Se/L以上2.0mg-Se/L以下、好適には1.7mg-Se/L以上2.0mg-Se/L以下であるとよい。そのような濃度まで低下させた水を所定時間静置することで、上澄水中のSe6+濃度およびSeCN濃度の合計を0.2mg-Se/L以下、好適には0.11mg-Se/L以下にできる。
過酸化水素の注入量を上記(S1)に記載の範囲とし、静置時間を確保することで、Se(VI)の生成を抑えるとともに、SeCNの残量を少なくできる。過酸化水素の注入量が少なすぎると、酸化が十分に進まず+4価よりも価数の低いセレン(例えばSeCN,Se(0))が多く残存することになり、上記(S5)以降で残りのSeCNを酸化しきれなくなる。一方、過酸化水素の注入量が多すぎると、Se(VI)の生成量が増える。
塩鉄は、+4価のセレン(Se(IV))と結合して溶解度の小さい化合物を形成する。鉄とSe(IV)が反応して生成されるFe(SeOの溶解度積は、2.0×10-31である。鉄が0.1mg(1.8×10-6mol/L)溶解している溶液では、Se(IV)の溶解量は4.0×10-7mol/L(0.3mg/L)と、十分小さくなる。本実施形態では、塩鉄を上記(S1)に記載の範囲で注入することで、Se(IV)の濃度が低く保ち、Se(VI)の生成量を小さくできる。
本実施形態では、過酸化水素および塩鉄の注入量を上記(S1)に記載の範囲にし、かつ、凝集物形成後に酸化時間を確保することで、Se(VI)の生成量を抑えつつ、処理水中の+4価よりも価数の低いセレンの残存量も減らすことができる。
(排水処理システム)
図2に、上記実施形態に係る排水処理方法を実施可能な排水処理システムの概略構成図を例示する。図示しないが、排水処理システムは、石炭ガス化発電設備の排水処理機構の一部に組み込まれている。
排水処理システム1は、酸化槽(酸化部)2、反応凝集槽(反応凝集部)3、沈殿槽(固液分離部)4、塩鉄注入部5、酸注入部6、過酸化水素注入部7、アルカリ注入部8、凝集剤注入部9および凝集助剤注入部10を有している。
酸化槽2は、石炭ガス化発電設備から出た排水Wrを受け入れ、収容できる。酸化槽2は、酸化槽2内に収容されている水を排出する出口を有している。
酸化槽2には、塩鉄注入部5、酸注入部6および過酸化水素注入部7が接続されている。酸化槽2の出口側には、反応凝集槽3が接続されている。
塩鉄注入部5は、塩鉄が収容されるタンク5a、タンク5aと酸化槽2とを繋ぐ配管5b、および配管5bの途中に設置され塩鉄を酸化槽2へと送給するポンプ5cを備えている。塩鉄注入部5は、酸化槽2に収容された水に塩鉄を注入できる。
酸注入部6は、酸が収容されるタンク6a、タンク6aと酸化槽2とを繋ぐ配管6b、および配管6bの途中に設置され酸を酸化槽2へと送給するポンプ6cを備えている。酸注入部6は、酸化槽2に収容された水に酸を注入できる。
過酸化水素注入部7は、過酸化水素が収容されるタンク7a、タンク7aと酸化槽2とを繋ぐ配管7bと、および配管7bの途中に設置され過酸化水素を酸化槽2へと送給するポンプ7cを備えている。過酸化水素注入部7は、酸化槽2に収容された水に過酸化水素を注入できる。
酸化槽2には、酸化槽2内に収容されている水を撹拌可能に攪拌機Mが設置されうる。酸化槽2には、酸化槽2内に収容されている水のpHを計測するpH計測器(不図示)が設置されうる。酸化槽2には、酸化槽2内に収容されている水の酸化還元電位を計測する酸化還元電位計測器11が設置されうる。
反応凝集槽3は、反応室3aと凝集室3bとで構成されている。反応室3aおよび凝集室3bは、それぞれ内部に水を収容可能なタンクである。反応室3aおよび凝集室3bは、反応室3aに収容された水が凝集室3bに向けて流入可能に接続されている。反応室3aは、酸化槽2から出た排水を受け入れる。凝集室3bは、反応室3aからの排水を受け入れる。
沈殿槽4は、凝集室3bの出口側に接続されている。反応凝集槽3(図2では、凝集室3b)に収容された水は、沈殿槽4に流入可能である。沈殿槽4は、沈殿により分離された上澄水(処理水)を排出する出口(不図示)を有している。
反応室3aには、アルカリ注入部8および凝集剤注入部9が接続されている。
アルカリ注入部8は、アルカリ剤が収容されるタンク8a、タンク8aと反応室3aとを繋ぐ配管8b、配管8bの途中に設置されてアルカリ剤を反応室3aへと送給するポンプ8c、で構成されている。アルカリ注入部8は、反応室3aに収容された水にアルカリ剤を注入できる。
凝集剤注入部9は、凝集剤が収容されるタンク9a、タンク9aと反応室3aとを繋ぐ配管9b、配管9bの途中に設置されて凝集剤を反応室3aへと送給するポンプ9c、で構成されている。凝集剤注入部9は、反応室3aに収容された水に凝集剤を注入できる。
反応室3aには攪拌機Mが設置されている。攪拌機Mは、反応室3aに収容された水を撹拌できる。反応室3aには、反応室3a内に収容されている水のpHを計測するpH計測器(不図示)が設置されうる。
凝集室3bには、凝集助剤注入部10が接続されている。凝集助剤注入部10は、凝集助剤が収容されるタンク10a、タンク10aと凝集室3bとを繋ぐ配管10b、および配管10bの途中に設置されて凝集剤を凝集室3bへと送給するポンプ10cで構成されている。凝集助剤注入部10は、タンク10aに収容された水に凝集助剤を注入できる。
凝集室3bには攪拌機Mが設置されている。攪拌機Mは、凝集室3b内に収容された水を撹拌できる。
沈殿槽4は、底部がくぼんだ形状となっており、静置しておくことで固液分離できる構成となっている。上澄み液(第1処理水)が排出される出口を有する。沈殿槽4には汚泥掻き寄せタイプの撹拌機Mが設置されている。撹拌機Mは、沈降する汚泥を沈殿槽4の中央のくぼみ部にかき寄せることができる。
〔第2実施形態〕
本実施形態は、上記(S3)沈殿の後、(S4)上澄水を所定時間滞留させる点が第1実施形態と異なる。それ以外の構成は、第1実施形態と共通である。本実施形態は、沈殿槽4が小さい場合、または、凝集物の沈殿に長時間要さない場合に好適である。
図3は、本実施形態に係る排水処理方法の一具体例を示すフロー図である。本実施形態は、図3のフローに限定されるものではない。
(S1)酸化および(S2)反応・凝集は、第1実施形態と同様に実施する。
(S3)沈殿において、静置時間は凝集物が液体(上澄水)と分離するために必要な時間を満たしていればよい。
(S4)滞留
本実施形態では、上記(S3)の後、分離した上澄水を所定時間滞留させる。「所定時間」は、上記(S3)の静置時間と(S4)の滞留時間との合計が2~24時間、好適には3~6時間になるよう設定される。本実施形態では、滞留後の上澄水が処理水となる。
本実施形態によれば、滞留させることでSeCNの酸化時間を確保できる。よって、上澄水(処理水)中のSeCN濃度を低く抑えられる。
図4に、本実施形態に係る排水処理方法を実施可能な排水処理システムの概略構成図を例示する。図4の排水処理システム15では、沈殿槽4の後流に滞留槽(滞留部)12を備えている点が図2と異なる。滞留槽12は、配管13を介して沈殿槽4の液体出口側に接続されている。
以下では、表1~5を参照して、過酸化水素および塩鉄の注入量の範囲の設定根拠を説明する。
(検討1)
全セレン(T-Se)濃度が3.5mg-Se/Lの原水に硫酸を注入してpH4に調整した後、塩鉄(FeCl)及び過酸化水素(H)を注入して80分撹拌した。次に、水酸化ナトリウム(NaOH)を注入してpH7に調整した後、無機凝集剤(PAC)6300mg/Lを注入して30分撹拌した。次に、高分子凝集剤(アニオン系305)5mg/Lを注入して5分撹拌した。最後に、5分静置し、上澄水(第1処理水)を得た。イオンクロマトグラフィーにより、上澄水中のSe6+濃度およびSeCN濃度を分析した。分析結果を表1に示す。
Figure 0007358202000001
注入量が多いと、上澄水におけるSeCN濃度は低くなるが、Se6+濃度は高くなった。H注入量を少なくすると、Se6+(Se(VI))の生成を抑えられるが、SeCNの残量が多くなった。No.2(H注入量55mg/L)では、Se6+濃度およびSeCN濃度が同程度であった。表1から、Se6+の生成を抑えつつ、SeCNの残量を少なくするためには、適切なH注入量範囲が存在することが示唆された。
(検討2)
反応凝集槽出口水(以降、凝集槽出口水)および沈殿槽で分離された上澄水(以降、上澄水)について、濾過した後、Se6+濃度およびSeCN濃度を分析した。分析結果を表2に示す。沈殿に要した時間(静置時間)は、180分とした。
Figure 0007358202000002
過酸化水素(H)注入量が50mg/L(No.4)の場合、上澄水中のSe6+濃度は比較的低いが、SeCNは多く残存していた。凝集槽出口水と比較すると、上澄水のSeCN濃度は低くなっているものの、1mg-Se/L以上の残存が確認された。
過酸化水素(H)注入量が100mg/L(No.5)の場合、上澄水中のSeCN濃度が低くなり略完全に酸化除去されていたものの、Se6+濃度は1mg-Se/L以上を超えた。
一方、No.4,5のいずれにおいても、凝集槽出口水に比べて上澄水の方が、Se6+濃度は高くなり、SeCN濃度は低くなった。これにより、凝集物を沈殿させている間に酸化が進んでいることが確認された。
表2によれば、セレンを酸化させるために注入した過酸化水素は、反応槽で完全に消費されるわけではなく、凝集槽出口水中に残存していることが示唆された。残存した過酸化水素は反応凝集槽の後流でも酸化剤として作用する。そのため、沈殿槽で静置されている間に酸化反応が進行し、その結果、Se6+濃度が高くなったと考えられる。
No.4,5の上澄水のSe6+濃度およびSeCN濃度の合計は、0.2mg/Lを超えていた。日本におけるセレンの放流基準は、0.1mg/L以下である。当分野において、セレンを除去した処理水は、通常、他の排水との混合により2倍希釈され、その後、セレン以外の成分を処理して放流される。これを踏まえると、放流基準を満たし得るためには、処理水(表2では上澄水)のSe6+濃度およびSeCN濃度の合計を0.2mg/L以下にする必要ある。
(検討3)
凝集槽出口水および上澄水について、濾過した後、Se6+濃度およびSeCN濃度を分析した。分析結果を表3に示す。沈殿に要した時間(静置時間)は、4.5時間とした。
Figure 0007358202000003
No.6~8のいずれにおいても、Se6+濃度は凝集槽出口水よりも上澄水の方が高く、SeCN濃度は凝集槽出口水よりも上澄水の方が低かった。ここでも、沈殿槽で静置されている間に酸化反応が進行していることが確認された。
注入量を増やすと、上澄水中のSeCN濃度は低下傾向を示し、Se6+濃度は高くなった。No.6の上澄水ではSe6+濃度が高かった。No.8の上澄水ではSeCN濃度が高かった。No.7の上澄水では、Se6+濃度およびSeCN濃度の合計が0.2mg/Lを下回った。
(検討4)
凝集槽出口水および上澄水について、濾過した後、Se6+濃度およびSeCN濃度を分析した。分析結果を表4に示す。沈殿に要した時間(静置時間)は、4.5時間とした。
Figure 0007358202000004
No.9およびNo.10は、略同じ条件でセレンの除去が行われたが、No.9の上澄水の全セレン濃度(Se6+濃度とSeCN濃度との和)は0.2mg/Lを超え、No.10の上澄水の全セレン濃度は、0.2mg/L以下となった。このことから、より確実に上澄水の全セレン濃度を0.2mg/L以下にするためには、No.9,10の処理条件を改善した方がよいと考えられる。
過酸化水素(H)注入量が53mg/LであるNo.11および39mg/LであるNo.12では、上澄水の全セレン濃度が0.2mg/L以下であった。
(検討5)
セレン(Se)を含む原水に硫酸を注入してpH4に調整した後、塩鉄び過酸化水素(H)を注入して80分撹拌した。次に、水酸化ナトリウム(NaOH)を注入してpH7に調整した後、無機凝集剤(PAC)1300mg/Lを注入して20分撹拌した。次に、高分子凝集剤(アニオン系305)5mg/Lを注入して15分撹拌した。最後に、沈殿槽で4時間静置することで固液分離を行って、上澄水(第1処理水)を得た。静置前の水(凝集槽出口水)と上澄水について、イオンクロマトグラフィーによりSe6+濃度およびSeCN濃度を分析した。分析結果を表5に示す。
Figure 0007358202000005
過酸化水素(H)注入量が40mg/L(No.13)の場合、上澄水中のSe6+濃度は比較的低いが、SeCN濃度は比較的高かった。一方、過酸化水素(H)注入量が50mg/L(No.14)および60mg/L(No.15)では、Se6+濃度およびSeCN濃度がともに低くなり、上澄水の全セレン濃度が0.2mg/L以下となった。
(検討6)
セレン(Se)5.1mg/Lを含む原水に硫酸を注入してpH4に調整した後、塩鉄(FeCl)150mg/Lび過酸化水素(H)165mg/Lを注入して80分撹拌した。次に、水酸化ナトリウム(NaOH)を注入してpH7に調整した後、無機凝集剤(PAC)6300mg/Lを注入して20分撹拌した。次に、高分子凝集剤(アニオン系305)5mg/Lを注入して5分撹拌し、沈殿槽にて固液分離し、上澄水のセレン濃度変化を観察した。セレンの分析には、イオンクロマトグラフィーを用いた。結果を図5に示す。
図5において、横軸は反応凝集槽出口を基準とした経過時間(h)、縦軸はセレン濃度(mg-Se/L)である。反応凝集槽出口までは、連続処理とした。過酸化水素注入から反応凝集槽出口までの時間は、-1.3時間である。
上記条件で酸化処理を実施した場合、過酸化水素を注入した後にSeCN濃度は低下したが、反応凝集槽出口(0H)で1/3程度のSeCNが残る。0H以降、SeCN濃度は低下しつづけ、4時間経過以降ほとんど変化しなかった。一方、Se6+濃度は、過酸化水素を注入した後、反応凝集槽出口まで増加したが、0時間以降はほとんど増加しなかった。
上記結果から、過酸化水素の初期注入量を少なくすると、SeCNの酸化が緩やかに進み、反応凝集槽出口水に放流基準を超えるSeCNが残存するが、その後、沈殿槽または滞留槽で滞留させることで、SeCN濃度が十分に低くなるまで酸化させられることが確認された。
<付記>
以上説明した各実施形態に記載の排水処理方法および排水処理システムは例えば以下のように把握される。
本開示の第1の態様は、セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備の排水に過酸化水素39mg/L以上66mg/L以下および塩鉄を鉄として300mg/L以上450mg/L以下注入して反応液とし、前記反応液に凝集剤を注入して凝集物を形成させて前記凝集物を含む水とし、前記凝集物を含む水を前記凝集物と液体とに固液分離し、前記凝集物を含む水または前記液体を2時間以上24時間以内滞留させる排水処理方法を提供する。
本開示の第2の態様は、セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備からの排水を処理する排水処理システム(1)であって、前記排水が収容される酸化部(2)と、前記酸化部の出口側に接続された反応凝集部(3)と、前記反応凝集部の出口側に接続され、凝集物と液体とを分離する固液分離部(4)と、前記酸化部に接続され、前記酸化部に塩鉄を注入する塩鉄注入部(5)と、前記酸化部に接続され、前記酸化部に過酸化水素を注入する過酸化水素注入部(7)と、前記反応凝集部に接続され、前記反応凝集部に凝集剤を注入する凝集剤注入部(9)と、前記固液分離部の前記液体出口側に接続され、前記液体を収容可能な滞留部(12)と、を備えた排水処理システムを提供する。
セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備からの排水は、+4価よりも価数の低いセレン(例えば、Se(0))を多く含む。過酸化水素の注入前に排水を酸性することで、セレノシアン酸イオンをセレン(Se)とシアン(CN)とに分離できる。分離された0価のセレンは、過酸化水素によって酸化されて4価のセレン(Se(IV))になる。Se(IV)は凝集剤を用いた処理により容易に除去できる。
過酸化水素は、39mg/L以上66mg/L以下、好適には50mg/L以上60mg/L注入される。塩鉄は鉄(Fe)として300mg/L以上450mg/L以下、好適には350mg/L以上400mg/L以下注入される。過酸化水素および塩鉄を上記範囲で注入することで、セレンの酸化を緩やかに進めることができる。それにより、Se(VI)の生成を抑制できる。
過酸化水素の上記注入量は、凝集物を形成するまでに排水中の全てのSe(0)を酸化させられる量ではない。固液分離する前の凝集物を含む水にはSe(0)が残存しているが、残存していたSe(0)は凝集物を含む水または上澄水を2時間以上24時間以内、好適には3時間以上6時間以内で滞留させる間に酸化される。結果として、Se(VI)の生成を抑制しつつ、最終処理水のSe(0)の残存量は低減される。
本開示の第3の態様は、セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備の排水に過酸化水素および塩鉄を注入して反応液とする工程と、前記反応液に凝集剤を注入して凝集物を形成させて前記凝集物を含む水とする工程と、前記凝集物を含む水を前記凝集物と液体とに固液分離する工程と、を含み、前記過酸化水素および前記塩鉄を、前記凝集物を含む水のSeCN濃度が1.4mg-Se/L以上2.0mg-Se/Lとなる量で注入し、前記凝集物を含む水または前記液体を2時間以上24時間以内滞留させる排水処理方法を提供する。
凝集物を含む水の段階におけるSeCN濃度が上記範囲となるように、過酸化水素および塩鉄を注入することで、酸化によるSe6+の生成を抑えることができる。凝集物を含む水に残ったSeCN-1は、滞留させている間にも酸化される。このとき、Se6+はほとんど生成されない。よって、滞留後に得られる水(上澄水)に含まれるSe6+濃度およびSeCN濃度の合計は放流基準を満たすものとなる。
1,15 排水処理システム
2 酸化槽(酸化部)
3 反応凝集槽(反応凝集部)
3a 反応室
3b 凝集室
4 沈殿槽(固液分離部)
5 塩鉄注入部
5a,6a,7a,8a,9a,10a タンク
5b,6b,7b,8b,9b,10b 配管
5c,6c,7c,8c,9c,10c ポンプ
6 酸注入部
7 過酸化水素注入部
8 アルカリ注入部
9 凝集剤注入部
10 凝集助剤注入部
11 酸化還元電位計測器
12 滞留槽(滞留部)
13 配管

Claims (3)

  1. セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備の排水に過酸化水素39mg/L以上66mg/L以下および塩鉄を鉄として300mg/L以上450mg/L以下注入して反応液とし、
    前記反応液に凝集剤を注入して凝集物を形成させて前記凝集物を含む水とし、
    前記凝集物を含む水を前記凝集物と液体とに固液分離し、
    前記凝集物を含む水または前記液体を2時間以上24時間以内滞留させる排水処理方法。
  2. セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備からの排水を処理する排水処理システムであって、
    前記排水が収容される酸化部と、
    前記酸化部の出口側に接続された反応凝集部と、
    前記反応凝集部の出口側に接続され、凝集物と液体とを分離する固液分離部と、
    前記酸化部に接続され、前記酸化部に塩鉄を注入する塩鉄注入部と、
    前記酸化部に接続され、前記酸化部に過酸化水素を注入する過酸化水素注入部と、
    前記反応凝集部に接続され、前記反応凝集部に凝集剤を注入する凝集剤注入部と、
    前記固液分離部の前記液体出口に配管を介して直接接続され、前記固液分離部で分離された前記液体を収容し所定時間滞留させられ、かつ、滞留後に上澄水が得られる滞留部と、
    を備えた排水処理システム。
  3. セレンを含む燃料を還元雰囲気でガス化させる設備の排水に過酸化水素および塩鉄を注入して反応液とする工程と、
    前記反応液に凝集剤を注入して凝集物を形成させて前記凝集物を含む水とする工程と、
    前記凝集物を含む水を前記凝集物と液体とに固液分離する工程と、
    を含み、
    前記過酸化水素および前記塩鉄を、前記凝集物を含む水のSeCN濃度が1.4mg-Se/L以上2.0mg-Se/Lとなる量で注入し、
    前記凝集物を含む水または前記液体を2時間以上24時間以内滞留させる排水処理方法。
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