JP2008258575A - 圧電素子、液体噴射ヘッド、および、プリンタ - Google Patents

圧電素子、液体噴射ヘッド、および、プリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】良好な特性を有する圧電素子を提供する。
【解決手段】本発明に係る圧電素子100は,基体と、基体の上方に形成された下部電極と、下部電極の上方に形成され、ペロブスカイト型酸化物からなる圧電体層と、圧電体層の上方に形成された上部電極と、を含み、圧電体層は、擬立方晶の表示で(100)に配向しており、圧電体層の下面に水平な方向(X方向およびY方向)のペロブスカイト型酸化物の結晶10の格子定数a,bは,圧電体層の下面に垂直な方向(Z方向)のペロブスカイト型酸化物の結晶の格子定数cよりも大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧電素子、液体噴射ヘッド、および、プリンタに関する。
現在、高精細、高速印刷手法として、インクジェット法が実用化されている。インク液滴を吐出させるためには、圧電体層を電極で挟んだ構造の圧電素子を用いる方法が有用である。代表的な圧電体層の材料としては、ペロブスカイト型酸化物であるチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)が挙げられる(例えば特許文献1参照)。
特開2001−223404号公報
本発明の目的は、良好な特性を有する圧電素子を提供することにある。また、本発明の他の目的は、上記圧電素子を有する、液体噴射ヘッドおよびプリンタを提供することにある。
本発明に係る圧電素子は、
基体と、
前記基体の上方に形成された下部電極と、
前記下部電極の上方に形成され、ペロブスカイト型酸化物からなる圧電体層と、
前記圧電体層の上方に形成された上部電極と、を含み、
前記圧電体層は、擬立方晶の表示で(100)に配向しており、
前記圧電体層の下面に水平な方向の前記ペロブスカイト型酸化物の結晶の格子定数は、該圧電体層の下面に垂直な方向の該ペロブスカイト型酸化物の結晶の該格子定数よりも大きい。
本発明に係る圧電素子では、前記圧電体層の下面に水平な方向の前記ペロブスカイト型酸化物の結晶の格子定数は、該圧電体層の下面に垂直な方向の該ペロブスカイト型酸化物の結晶の格子定数よりも大きい。これにより、この圧電素子は良好な特性を有することができる。このことは、後述する実験例において確認されている。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に形成された他の特定のもの(以下「B」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A上に直接Bが形成されているような場合と、A上に他のものを介してBが形成されているような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
また、本発明において、「擬立方晶」とは、結晶構造を立方晶とみなした状態をいう。
また、本発明において、「(100)に配向」とは、(100)にすべての結晶が配向している場合と、(100)にほとんどの結晶(例えば90%以上)が配向しており、(100)に配向していない残りの結晶が(111)等に配向している場合と、を含む。即ち、「(100)に配向」とは、「(100)に優先配向」ということもできる。
本発明に係る圧電素子において、
前記圧電体層の下面に水平な方向のうちの第1方向の前記ペロブスカイト型酸化物の結晶の格子定数は、該圧電体層の下面に水平な方向のうち、擬立方晶の表示で第1方向に直交する第2方向の該ペロブスカイト型酸化物の結晶の格子定数と同じであることができる。
本発明に係る圧電素子において、
前記圧電体層の結晶構造は、モノクリニック構造であることができる。
なお、本発明において、例えば、「結晶構造はモノクリニック構造である」とは、すべての結晶がモノクリニック構造である場合と、ほとんどの結晶(例えば90%以上)がモノクリニック構造であり、モノクリニック構造ではない残りの結晶がテトラゴナル構造等である場合と、を含む。
本発明に係る圧電素子において、
前記ペロブスカイト型酸化物は、一般式ABOで示され、
前記Aは、鉛(Pb)を含み、
前記Bは、ジルコニウム(Zr)およびチタン(Ti)を含むことができる。
本発明に係る圧電素子において、
前記Bは、さらに鉛(Pb)を含むことができる。
本発明に係る圧電素子において、
前記Bを、(PbZrTi)と表した場合、
Xは、0.025以上0.1以下であり、
YとZの合計は、1であることができる。
本発明に係る圧電素子において、
前記圧電体層中の鉛量をt、遷移金属量をuとすると、t/uは、1.05以上1.20以下であることができる。
本発明に係る圧電素子において、
前記ペロブスカイト型酸化物は、チタン酸ジルコン酸鉛であることができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、上述の圧電素子を有する。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、
圧力室に通じるノズル孔を有するノズル板と、
前記ノズル板の上方に形成された上述した圧電素子と、を含み、
前記圧力室は、前記基体の有する基板の開口部から構成されることができる。
本発明に係るプリンタは、上述の圧電素子を有する。
本発明に係るプリンタは、
上述した液体噴射ヘッドを有するヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットを往復動させるヘッドユニット駆動部と、
前記ヘッドユニットおよび前記ヘッドユニット駆動部を制御する制御部と、を含むことができる。
以下、本発明に好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. まず、本実施形態に係る圧電素子100について説明する。図1は、圧電素子100を概略的に示す断面図である。
圧電素子100は、図1に示すように、基体1と、駆動部54と、を含む。基体1は、基板52と、弾性板55と、を有することができる。
基板52としては、例えば(110)単結晶シリコン基板(面方位<110>)を用いることができる。基板52は、開口部521を有する。開口部521は、例えばインクジェット式記録ヘッドの圧力室となることができる。開口部521の形状は、例えば、幅65μm、長さ1mm、高さ80μmの直方体である。
弾性板55は、基板52上に形成されている。弾性板55は、例えば、エッチングストッパ層30と、エッチングストッパ層30上に形成された弾性層32と、を有することができる。エッチングストッパ層30は、例えば酸化シリコン(SiO)からなる。エッチングストッパ層30の厚さは、例えば1μmである。弾性層32は、例えば酸化ジルコニウム(ZrO)からなる。弾性層32の厚さは、例えば1μmである。なお、図示しないが、弾性板55は、エッチングストッパ層30を有しないこともできる。
駆動部54は、弾性板55上に形成されている。駆動部54は、弾性板55を屈曲させることができる。駆動部54は、弾性板55(より具体的には弾性層32)上に形成された下部電極4と、下部電極4上に形成された圧電体層6と、圧電体層6上に形成された上部電極7と、を有する。駆動部54の主要部は、例えば開口部521の上に形成されており、駆動部54の一部(より具体的には下部電極4)は、例えば基板52の上にも形成されている。
下部電極4は、圧電体層6に電圧を印加するための一方の電極である。下部電極4としては、例えば、多結晶の白金(Pt)層(厚さ150nm)の上に多結晶のイリジウム(Ir)層(厚さ10nm)が積層されたものなどを用いることができる。なお、該Ir層は、後述する圧電体層6の前駆体層の焼成工程を経て、イリジウム酸化物層となっていても良い。
圧電体層6は、ペロブスカイト型酸化物の圧電材料からなる。図2は、圧電体層6を構成するペロブスカイト型酸化物の結晶10を概略的に示す図である。図2に示すように、圧電体層6の下面に水平な方向(図1および図2に示すX方向およびY方向)のペロブスカイト型酸化物の結晶10の格子定数a,bは、圧電体層6の下面に垂直な方向(図1および図2に示すZ方向)のペロブスカイト型酸化物の結晶10の格子定数cよりも大きい。また、圧電体層6の下面に水平な方向のうちの第1方向(X方向)のペロブスカイト型酸化物の結晶10の格子定数aは、圧電体層6の下面に水平な方向のうち、擬立方晶の表示で第1方向に直交する第2方向(Y方向)のペロブスカイト型酸化物の結晶10の格子定数bと同じである。上述した内容を式で表すと、以下の通りである。
a=b>c …式(1)
ペロブスカイト型酸化物としては、例えば、一般式ABOで示され、該A(Aサイト)は、鉛(Pb)を含み、該B(Bサイト)は、ジルコニウム(Zr)およびチタン(Ti)を含むものが挙げられる。
また、前記B(Bサイト)は、一定量の鉛(Pb)を含むことがより好ましい。この理由は、以下の通りである。
まず、Bサイトの遷移金属(ZrやTi)に対して、Pbが10%過剰に薄膜中に存在する場合を考える。このようなPbが過剰なサンプルのX線回折解析においては、異相による回折ピークが見られない。このことから、10%過剰なPbは、異相として薄膜中に析出しているのではなく、ペロブスカイト型構造に組み込まれていると推論される。従って、ストイキオメトリ(化学量論的組成)に対する薄膜中の過剰なPb量をδで表すと、上記一般式「ABO」は、該AがPbからなる場合には、「Pb1+δBO」と表される。なお、この表記では、Bは遷移金属を示している。
次に、この過剰なPbが存在する位置を考えると、AサイトとBサイトに均等に存在していると帰結できる。その理由は、ペロブスカイト型構造の中では、陽イオンであるPbイオンは、同じ陽イオンであるAサイトイオン及びBサイトイオンの位置に存在する場合に、静電ポテンシャル的に考えて安定に存在できるからである。従って、Bサイトの遷移金属に対する過剰なPb量δは、AサイトとBサイトにδ/2ずつ割り当てられる。即ち、上記一般式「ABO」は、「Pb1+(δ/2)(B,Pbδ/2)O」と表される。この表記により結晶を表すことで、電荷バランスは保たれ、結晶は安定化される。なお、この表記でも、Bは遷移金属を示している。
次に、ラマン散乱測定により、過剰なPbがペロブスカイト型構造のBサイトに存在することを実験的に証明する。表1は、圧電体層6中のPb量と、Bサイトの光学フォノンに対応するA1(3LO)ピークの波数シフト量(cm−1)との関係を示す。Pb量は、遷移金属量(Zr量とTi量の和)に対する比で表してある。基準となる中心波数は、712cm−1である。表1によると、圧電体層6中のPb量が増えるに従って、Bサイトの振動ピークが低波数側にシフトする。一方、Pb量が増えても、Bサイトの光学フォノンへの関与が小さいA1(2TO)ピーク(325cm−1付近)の位置の変化は確認されない。以上のことより、Pb量が増加すると、Pb原子はBサイトに置換されることが示唆される。即ち、過剰なPbがBサイトに取り込まれていることが直接的に示されている。
Figure 2008258575
表2は、圧電体層6中に含まれる遷移金属(Zr及びTi)量に対するPb量を1+δとした場合、即ち、上述した式を「Pb1+(δ/2)(Zr,Ti,Pbδ/2)O」とした場合における、δと圧電変位量η(nm)の関係を示す。ここで、ZrとTiの組成比(Zr:Ti)=1:1である。圧電体層6の厚さは、1.2μmである。圧電体層6は、Pt−Ir合金からなる下部電極4及び上部電極7に挟まれている。下部電極4及び上部電極7のそれぞれの厚さは、200nmである。基板52は、(110)シリコン基板である。また、ここでは、圧電変位量ηをレーザー干渉変位計で測定し、該測定には、1mm角のサンプルを用いた。また、薄膜中のPb及び遷移金属の組成の同定は、圧電体層6のみを酸で溶かし、ICP分析により行われた。このように行うことで、下部電極4に拡散したPbの影響を排除し、圧電体層6部分のPb量を測定することができる。
Figure 2008258575
表2より、Bサイトに一定量のPbが存在すると、圧電変位量ηが大きくなることが分かる。δの値が0.1のときに、圧電変位量ηは最大となっている。また、δの値は、圧電変位量ηを大きくするために、0.05以上0.2以下であることが好ましく、0.1以上0.15以下であることがより好ましい。即ち、Bサイトを、(PbZrTi)と表した場合、X=δ/2であるから、Xの値は、0.025以上0.1以下であることが好ましく、0.05以上0.075以下であることがより好ましい。なお、YとZの合計は、1である。また、上述したδの好適範囲から、圧電体層6中のPb量tと遷移金属量uの関係を考えると、t/uは、1.05以上1.20以下であることが好ましく、1.10以上1.15以下であることがより好ましい。
このペロブスカイト型酸化物としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)、チタン酸ジルコン酸鉛固溶体などが挙げられる。チタン酸ジルコン酸鉛固溶体としては、例えばニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O:PZTN)などが挙げられる。
例えば、圧電体層6がチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(ZrTi1−x)O)からなる場合には、Zr組成xは、例えば0.5である。圧電体層6の厚さは、例えば1.0μmである。
圧電体層6は、擬立方晶の表示で(100)に配向している。圧電体層6の結晶構造は、モノクリニック構造であることが望ましい。また、圧電体層6の分極方向は、膜面垂直方向(圧電体層6の厚さ方向)に対して傾いているエンジニアード・ドメイン配置であることが望ましい。
上部電極7は、圧電体層6に電圧を印加するための他方の電極である。上部電極7としては、例えば、イリジウム(Ir)層(厚さ200nm)などを用いることができる。
圧電体層6および上部電極7は、例えば柱状の堆積体(柱状部)5を構成することができる。柱状部5の幅(圧電体層6の下面の幅)は、例えば50μmであり、柱状部5の長さ(圧電体層6の下面の長さ)は、例えば1mmである。
2. 次に、本実施形態に係る圧電素子100の製造方法について説明する。図3は、本実施形態の圧電素子100の一製造工程を概略的に示す断面図であり、図1に示す断面図に対応している。
(1)まず、図3に示すように、基板52上に弾性板55を形成する。具体的には、例えば、基板52上の全面に、エッチングストッパ層30、弾性層32をこの順に成膜する。これにより、エッチングストッパ層30および弾性層32を有する弾性板55が形成される。エッチングストッパ層30は、例えば熱酸化法により成膜される。弾性層32は、例えばスパッタリングにより成膜される。
(2)次に、図3に示すように、弾性板55上に駆動部54を形成する。具体的には、まず、弾性板55上の全面に、下部電極4、圧電体層6、および上部電極7をこの順に成膜する。
下部電極4は、例えばスパッタリングにより成膜される。
圧電体層6は、例えばゾルゲル法(溶液法)により成膜される。ここでは一例として、PZTからなる圧電体層6を成膜する場合について説明する。
まず、Pb、Zr、およびTiをそれぞれ含有する有機金属化合物を溶媒に溶解させた溶液(圧電材料)を、下部電極4上の全面にスピンコート法等により塗布する。例えば、この溶液中のZrおよびTiをそれぞれ含有する有機金属化合物の混合比率を変えることにより、ZrとTiの組成比(Zr:Ti)を調整することができる。例えば、Zr組成=Zr/(Zr+Ti)が0.5となるように有機金属化合物を混合することができる。なお、Pbの組成についても、有機金属化合物の混合比率を変えることにより調整することができる。
次に、熱処理(乾燥工程、脱脂工程)を行うことにより、圧電体層6の前駆体層を形成することができる。乾燥工程の温度は、例えば、150℃以上200℃以下であることが好ましい。また、乾燥工程の時間は、例えば、5分以上であることが好ましい。脱脂工程では、乾燥工程後のPZT前駆体層中に残存する有機成分をNO、CO、HO等に熱分解して離脱させることができる。脱脂工程の温度は、例えば300℃程度である。
なお、前駆体層を成膜する場合には、1回で成膜せず、複数回に分けて成膜することもできる。具体的には、例えば、圧電材料の塗布、乾燥、および脱脂を複数回繰り返すことができる。
次に、前駆体層を焼成する。焼成工程では、PZT前駆体層を加熱することによって結晶化させることができる。焼成工程の温度は、例えば700℃である。焼成工程の時間は、例えば、5分以上30分以下であることが好ましい。焼成工程に用いる装置としては、特に限定されず、拡散炉やRTA(Rapid Thermal Annealing)装置などを用いることができる。なお、焼成工程は、例えば、圧電材料の塗布、乾燥、および脱脂の1サイクルごとに行っても良い。
以上の工程により、圧電体層6を形成することができる。
上部電極7は、例えばスパッタリングにより成膜される。
次に、例えば上部電極7、および圧電体層6をパターニングして、所望の形状の柱状部5を形成することができる。その後、例えば下部電極4をパターニングしても良い。各層のパターニングには、例えばリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いることができる。下部電極4、圧電体層6、および上部電極7は、各層の形成ごとにパターニングされることもできるし、複数層の形成ごとに一括してパターニングされることもできる。
以上の工程により、下部電極4、圧電体層6、および上部電極7を有する駆動部54が形成される。
(3)次に、図1に示すように、基板52をパターニングして、開口部521を形成する。基板52のパターニングには、例えばリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いることができる。開口部521は、例えば、エッチングストッパ層30を露出させるように基板52の一部をエッチングして形成される。このエッチング工程においては、エッチングストッパ層30をエッチングのストッパとして機能させることができる。即ち、基板52をエッチングする際には、エッチングストッパ層30のエッチング速度は、基板52のエッチング速度よりも遅い。
以上の工程により、図1に示すように、本実施形態の圧電素子100が形成される。
3. 本実施形態の圧電素子100では、圧電体層6の下面に水平な方向のペロブスカイト型酸化物の結晶10の格子定数a,bは、圧電体層6の下面に垂直な方向のペロブスカイト型酸化物の結晶10の格子定数cよりも大きい。これにより、圧電素子100は良好な特性を有することができる。このことは、後述する実験例において確認されている。
4. 次に、上述した圧電素子を有する液体噴射ヘッドについて説明する。ここでは、本実施形態に係る液体噴射ヘッド50がインクジェット式記録ヘッドである場合について説明する。
図4は、本実施形態に係る液体噴射ヘッド50を概略的に示す分解斜視図であり、通常使用される状態とは上下逆に示したものである。なお、図4では、便宜上、圧電素子100の駆動部54を簡略化して示している。
液体噴射ヘッド50は、例えば図1に示す圧電素子100と、ノズル板51と、を含む。液体噴射ヘッド50は、さらに、筐体56を有することができる。
ノズル板51は、圧力室521に通じるノズル孔511を有する。ノズル孔511からは、インクが吐出される。ノズル板51には、例えば、多数のノズル孔511が一列に設けられている。ノズル板51は、例えばステンレス鋼(SUS)製の圧延プレートである。ノズル板51は、通常使用される状態では基板52の下(図4では上)に固定される。筐体56は、ノズル板51および圧電素子100を収納することができる。筐体56は、例えば、各種樹脂材料、各種金属材料等を用いて形成される。
圧電素子100の基板52がノズル板51と弾性板55との間の空間を区画することにより、リザーバ(液体貯留部)523、供給口524、および複数のキャビティ(圧力室)521が設けられている。圧電素子100の弾性板55には、厚さ方向に貫通した貫通孔531が設けられている。リザーバ523は、外部(例えばインクカートリッジ)から貫通孔531を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。供給口524によって、リザーバ523から各キャビティ521へインクが供給される。
キャビティ521は、基板52の開口部521から構成されている。キャビティ521は、各ノズル孔511に対して1つずつ配設されている。キャビティ521は、弾性板55の変形により容積可変になっている。この容積変化によりキャビティ521からインクが吐出される。
駆動部54は、圧電素子駆動回路(図示せず)に電気的に接続され、該圧電素子駆動回路の信号に基づいて作動(振動、変形)することができる。弾性板55は、駆動部54の変形によって変形し、キャビティ521の内部圧力を瞬間的に高めることができる。
なお、上述した例では、液体噴射ヘッド50がインクジェット式記録ヘッドである場合について説明した。しかしながら、本発明の液体噴射ヘッドは、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドなどとして用いられることもできる。
5. 次に、実験例について説明する。
本実験例では、本実施形態に係る圧電素子100を有する液体噴射ヘッド50を作製した。本実施形態に係る圧電素子100の圧電体層20としては、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr0.5Ti0.5)O)を用いた。
図5は、本実験サンプルに対して行ったX線回折測定による2θ−ψマップである。図5に示すように、圧電体層6の擬立方晶の表示で(200)面のピークは、2θ=44.21°の位置に観測された。また、圧電体層6の擬立方晶の表示で(002)面のピークは、2θ=44.53°の位置に観測された。これらの測定結果から、圧電体層6の下面に水平な方向のペロブスカイト型酸化物の結晶10の格子定数a,bは、4.095Åであり、圧電体層6の下面に垂直な方向のペロブスカイト型酸化物の結晶10の格子定数cは、4.067Åであることが分かる。従って、上述した式(1):a=b>cであることが確認された。
図6及び図7は、本実験サンプルに対してラマン散乱測定を行った結果である。測定条件としては、励起レーザーの波長は514.5nm、測定温度は4.2K、測定構成はバックスキャッタリング配置、対物レンズは50倍、測定時間は20分である。波数(ラマンシフト)が250−300[cm−1]領域に現れる固有振動ピークには、結晶の対称性の低下により縮退・分裂が発生する。このことを結晶の対称性の評価のために利用することができる。具体的には、チタン酸ジルコン酸鉛の構造が、ペロブスカイト型構造のうちのテトラゴナル構造やロンボヘドラル構造という高い結晶対称性を有する構造である場合には、上記ピークは1つに縮退している。一方、チタン酸ジルコン酸鉛の構造がモノクリニック構造という低い結晶対称性を有する構造である場合には、上記ピークは2つに分裂する。よって、このピークが1つなのか2つなのかを評価することとなる。
図6は、下部電極4としてIr層を用いた場合のラマン測定結果である。図6に示すように、上述した固有振動ピークの分裂は、ZrとTiの組成比(Zr/Ti)が40/60(図中c)以上、50/50(図中k)以下である場合に観測された。
図7は、下部電極4としてLaNiO層を用いた場合のラマン測定結果である。図7に示すように、上述した固有振動ピークの分裂は、ZrとTiの組成比(Zr/Ti)が45/55(図中a)以上、51/49(図中d)以下である場合に観測された。
図6及び図7の結果から、上述したそれぞれの組成比範囲において、本実験例で得られた圧電体層6の結晶構造は、ペロブスカイト型構造であって、モノクリニック構造であることが確認された。従って、圧電体層6の分極方向は、膜面垂直方向に対して傾いているエンジニアード・ドメイン配置であることが推察できる。
本実験例で得られた圧電体層6の圧電定数(d31)は、絶対値で175pC/N程度であった。なお、圧電定数(d31)の測定は、以下のようにして行った。まず、実際の液体噴射ヘッド50における電圧印加時の圧電素子100の弾性板55の変位量S1を、レーザードップラー計を用いて実測する。この値S1と、有限要素法による圧電変位のシミュレーションで得られた変位量S2とを比較することで、圧電体層6の実際の圧電定数(d31)と、有限要素法で仮定した圧電体層6の圧電定数(d'31)との差分を求める。これにより、圧電体層6の圧電定数(d31)を測定することができる。なお、有限要素法による圧電変位のシミュレーションで用いられる物理量は、各層のヤング率、膜応力、および仮定した圧電体層6の圧電定数(d'31)である。本実験例では、S1は、435nmであった。また、シミュレーションでは、圧電体層6のヤング率を65GPaとし、面内圧縮応力を110MPaとした。
また、本実験例において、圧電素子100のリーク電流は、印加電圧が100kV/cmのときに、10−5A/cm未満であった。
以上の実験結果から、本実施形態に係る圧電素子100は、良好な特性を有することが確認された。
6. 次に、上述した液体噴射ヘッドを有するプリンタについて説明する。ここでは、本実施形態に係るプリンタ600がインクジェットプリンタである場合について説明する。
図8は、本実施形態に係るプリンタ600を概略的に示す斜視図である。プリンタ600は、ヘッドユニット630と、ヘッドユニット駆動部610と、制御部660と、を含む。また、プリンタ600は、装置本体620と、給紙部650と、記録用紙Pを設置するトレイ621と、記録用紙Pを排出する排出口622と、装置本体620の上面に配置された操作パネル670と、を含むことができる。
ヘッドユニット630は、上述した液体噴射ヘッドから構成されるインクジェット式記録ヘッド(以下単に「ヘッド」ともいう)50を有する。ヘッドユニット630は、さらに、ヘッド50にインクを供給するインクカートリッジ631と、ヘッド50およびインクカートリッジ631を搭載した運搬部(キャリッジ)632と、を備える。
ヘッドユニット駆動部610は、ヘッドユニット630を往復動させることができる。ヘッドユニット駆動部610は、ヘッドユニット630の駆動源となるキャリッジモータ641と、キャリッジモータ641の回転を受けて、ヘッドユニット630を往復動させる往復動機構642と、を有する。
往復動機構642は、その両端がフレーム(図示せず)に支持されたキャリッジガイド軸644と、キャリッジガイド軸644と平行に延在するタイミングベルト643と、を備える。キャリッジガイド軸644は、キャリッジ632が自在に往復動できるようにしながら、キャリッジ632を支持している。さらに、キャリッジ632は、タイミングベルト643の一部に固定されている。キャリッジモータ641の作動により、タイミングベルト643を走行させると、キャリッジガイド軸644に導かれて、ヘッドユニット630が往復動する。この往復動の際に、ヘッド50から適宜インクが吐出され、記録用紙Pへの印刷が行われる。
制御部660は、ヘッドユニット630、ヘッドユニット駆動部610、および給紙部650を制御することができる。
給紙部650は、記録用紙Pをトレイ621からヘッドユニット630側へ送り込むことができる。給紙部650は、その駆動源となる給紙モータ651と、給紙モータ651の作動により回転する給紙ローラ652と、を備える。給紙ローラ652は、記録用紙Pの送り経路を挟んで上下に対向する従動ローラ652aおよび駆動ローラ652bを備える。駆動ローラ652bは、給紙モータ651に連結されている。
ヘッドユニット630、ヘッドユニット駆動部610、制御部660、および給紙部650は、装置本体620の内部に設けられている。
なお、上述した例では、プリンタ600がインクジェットプリンタである場合について説明したが、本発明のプリンタは、工業的な液滴吐出装置として用いられることもできる。この場合に吐出される液体(液状材料)としては、各種の機能性材料を溶媒や分散媒によって適当な粘度に調整したものなどを用いることができる。
7. 上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、上述した本発明の実施形態に係る圧電素子は、発振器や周波数フィルタなどに用いられる圧電振動子、デジタルカメラやカーナビゲーションシステムなどに用いられる角速度センサなどに適用されることができる。
本実施形態に係る圧電素子を概略的に示す断面図。 圧電体層を構成するペロブスカイト型酸化物の結晶を概略的に示す図。 本実施形態の圧電素子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の液体噴射ヘッドを概略的に示す分解斜視図。 本実験サンプルに対して行ったX線回折測定による2θ−ψマップ。 本実験サンプルに対してラマン散乱測定を行った結果を示す図。 本実験サンプルに対してラマン散乱測定を行った結果を示す図。 本実施形態のプリンタを概略的に示す斜視図。
符号の説明
1 基体、4 下部電極、5 柱状部、6 圧電体層、7 上部電極、30 エッチングストッパ層、32 弾性層、50 液体噴射ヘッド、51 ノズル板、52 基板、54
駆動部、55 弾性板、56 筐体、100 圧電素子、511 ノズル孔、521 開口部(キャビティ)、523 リザーバ、524 供給口、531 貫通孔、600 プリンタ、610 ヘッドユニット駆動部、620 装置本体、621 トレイ、622
排出口、630 ヘッドユニット、631 インクカートリッジ、632 キャリッジ、641 キャリッジモータ、642 往復動機構、643 タイミングベルト、644
キャリッジガイド軸、650 給紙部、651 給紙モータ、652 給紙ローラ、660 制御部,670 操作パネル

Claims (10)

  1. 基体と、
    前記基体の上方に形成された下部電極と、
    前記下部電極の上方に形成され、ペロブスカイト型酸化物からなる圧電体層と、
    前記圧電体層の上方に形成された上部電極と、を含み、
    前記圧電体層は、擬立方晶の表示で(100)に配向しており、
    前記圧電体層の下面に水平な方向の前記ペロブスカイト型酸化物の結晶の格子定数は、該圧電体層の下面に垂直な方向の該ペロブスカイト型酸化物の結晶の格子定数よりも大きい、圧電素子。
  2. 請求項1において、
    前記圧電体層の下面に水平な方向のうちの第1方向の前記ペロブスカイト型酸化物の結晶の格子定数は、該圧電体層の下面に水平な方向のうち、擬立方晶の表示で第1方向に直交する第2方向の該ペロブスカイト型酸化物の結晶の格子定数と同じである、圧電素子。
  3. 請求項1または2において、
    前記圧電体層の結晶構造は、モノクリニック構造である、圧電素子。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記ペロブスカイト型酸化物は、一般式ABOで示され、
    前記Aは、鉛(Pb)を含み、
    前記Bは、ジルコニウム(Zr)およびチタン(Ti)を含む、圧電素子。
  5. 請求項4において、
    前記Bは、さらに鉛(Pb)を含む、圧電素子。
  6. 請求項5において、
    前記Bを、(PbZrTi)と表した場合、
    Xは、0.025以上0.1以下であり、
    YとZの合計は、1である、圧電素子。
  7. 請求項5において、
    前記圧電体層中の鉛量をt、遷移金属量をuとすると、t/uは、1.05以上1.20以下である、圧電素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記ペロブスカイト型酸化物は、チタン酸ジルコン酸鉛である、圧電素子。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の圧電素子を有する、液体噴射ヘッド。
  10. 請求項1乃至8のいずれかに記載の圧電素子を有する、プリンタ。
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