JP5463816B2 - 液滴噴射ヘッド、液滴噴射装置及び圧電アクチュエーター - Google Patents

液滴噴射ヘッド、液滴噴射装置及び圧電アクチュエーター Download PDF

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Description

本発明は、液滴噴射ヘッド及び液滴噴射装置等に関する。
電圧を印加することにより変位する圧電素子を用いた液滴噴射ヘッドがある。液滴噴射ヘッドとしては、例えば、振動板を圧電アクチュエーターにより変形させて圧力発生室のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドがある。液滴噴射ヘッドの振動板の材料としては、例えば酸化ジルコニウムが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−195994号公報
このような液体噴射ヘッドにおいて、振動板および圧電アクチュエーターは薄膜を積層した構造となっており、圧電アクチュエーターは、電圧の印加に伴い大きく変形する。このため、各層の界面における剥離を抑制することが重要である。
本発明のいくつかの態様に係る目的の一つは、振動板と圧電素子の電極との界面剥離を抑制しつつ、圧電素子の歪みエネルギーを振動板の変形に効率よく使うことができる、液滴噴射ヘッド及び液滴噴射装置を提供することにある。
(1)本発明に係る液滴噴射ヘッドの態様の1つは、
第1振動板と、前記第1振動板上に形成された第2振動板と、前記第2振動板上に形成された第1導電層と、前記第1導電層上に形成された圧電体層と、前記圧電体層上に形成された第2導電層と、を有する圧電アクチュエーターを備えた液体噴射ヘッドであって、
前記第2振動板は、ヤング率が230GPa以上270GPa以下である酸化ジルコニウムからなる。
このような液滴噴射ヘッドでは、振動板と圧電素子の電極との界面剥離を抑制しつつ、圧電素子の歪みエネルギーを振動板の変形に効率よく使うことができる液滴噴射ヘッドが実現できる。
(2)本発明に係る液滴噴射ヘッドの態様の1つは、
前記第2振動板は、単斜晶及び正方晶を含む酸化ジルコニウムからなってもよい。
(3)本発明に係る液滴噴射ヘッドの態様の1つは、
前記第1振動板は、酸化シリコンからなってもよい。
このような液滴噴射ヘッドでは、第1振動板と第2振動板との密着性を高めて、界面剥離を抑制することができる。
(4)本発明に係る液滴噴射ヘッドの態様の1つは、
前記第1導電層は、白金からなってもよい。
(5)本発明に係る液滴噴射ヘッドの態様の1つは、
前記振動板は、正方晶を1%以下含んでもよい。
(6)本発明に係る液滴噴射ヘッドの態様の1つは、
前記振動板は、厚さ10nm以上1000nm以下であってもよい。
(7)本発明に係る液滴噴射ヘッドの態様の1つは、
この液滴噴射ヘッドでは、前記振動板を駆動する周波数は、2.38MHz以上2.42MHz以下であってもよい。
(8)本発明に係る液滴噴射装置の態様の1つは、
これらのいずれかに記載された液滴噴射ヘッドを含む。
このような液滴噴射装置では、振動板と圧電素子の電極との界面剥離を抑制しつつ、圧電素子の歪みエネルギーを振動板の変形に効率よく使うことができる液滴噴射装置が実現できる。
本実施形態に係る液滴噴射ヘッドの要部を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る液滴噴射ヘッドの分解斜視図。 本実施形態に係る液滴噴射ヘッドの製造方法を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る液滴噴射ヘッドの製造方法を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る液滴噴射ヘッドの製造方法を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る液滴噴射ヘッドの製造方法を模式的に示す断面図。 アニール温度と振動板のヤング率との関係を示すグラフ。 振動板の駆動周波数と位相との関係を示すグラフ。 振動板をラマン分析した結果を示すグラフ。 本実施形態に係る液滴噴射装置を模式的に示す斜視図。
以下に本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお以下の実施形態は、本発明の一例を説明するものである。また、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形例も含む。
1.液滴噴射ヘッドの構成
本実施形態に係る液滴噴射ヘッド600について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る液滴噴射ヘッド600の要部を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態に係る液滴噴射ヘッド600の分解斜視図であり、通常使用される状態とは上下を逆に示したものである。
液滴噴射ヘッド600は、図1及び図2に示すように、ノズル孔612を有するノズル板610と、振動板2の変形により容積が変化する圧力室622を形成するための圧力室基板620と、圧電素子100と、を含んでいる。さらに、液滴噴射ヘッド600は、図2に示すように、筐体630を有することができる。なお、図2では、圧電素子100を簡略化して図示している。
また、以下の例では、図1に示すように、圧力室622の上方に振動板2が形成され、振動板2の上方に振動板2を駆動する圧電素子100が形成された液滴噴射ヘッド600について説明する。
なお、本明細書における記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に他の特定のもの(以下「B」という)を形成する」などと用いている。本明細書における記載では、この例のような場合に、A上に直接Bを形成するような場合と、A上に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。同様に、「下方」という文言は、A下に直接Bを形成するような場合と、A下に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとする。
圧力室基板620は、例えば、導電体、半導体、絶縁体で形成された平板とすることができる。圧力室基板620は、単層であっても、複数の層が積層された構造であってもよい。
振動板2は、可撓性を有し、圧電素子100の動作によって変形(屈曲)することができる。ここで、振動板2が可撓性を有するとは、振動板2がたわむことができることを指す。振動板2のたわみは、吐出させる液体の体積と同程度に圧力室622の容積を変化させうる程度であれば十分である。また、振動板2は、第1振動板2aと第2振動板2bとが積層されて構成されている。
本実施形態における第2振動板2bは、単斜晶及び正方晶を含む酸化ジルコニウム(ZrO)からなり、ヤング率は、230GPa以上270GPa以下となっている。ヤング率は、DIN規格(ドイツ連邦規格)50992−1に基づき、表面弾性波法を用いて測定した値である。後述するように、第2振動板2bのヤング率が230GPa以上270GPa以下の範囲内とすることにより、振動板2と圧電素子100の電極(第1導電層10)との界面剥離を抑制しつつ、圧電素子100の歪みエネルギーを振動板2の変形に効率よく使うことができる液滴噴射ヘッドが実現できる。
第2振動板2bは、正方晶を1%以下含んでもよい。後述するように、正方晶を1%以下含んだ第2振動板2bを用いると、振動板2と圧電素子100の電極(第1導電層10)との界面剥離を抑制しつつ、圧電素子100の歪みエネルギーを振動板2の変形に効率よく使うことができる液滴噴射ヘッドが実現できる。
第2振動板2bは、厚さ10nm以上1000nm以下であってもよい。厚さ10nm以上1000nm以下である振動板2を用いると、振動板と圧電素子の電極との界面剥離を抑制しつつ、圧電素子の歪みエネルギーを振動板の変形に効率よく使うことができる液滴噴射ヘッドが実現できる。
なお、第2振動板2bの厚さが10nmよりも薄い場合、Zr膜の熱酸化時にZrの凝集によって、面内でZr膜が分断、すなわちZrOxが形成されない領域が発生してしまう可能性がある。また、第2振動板2bの厚さが1000nmより厚いと、Zr膜の熱酸化時に酸素が膜内部まで浸透せず、膜厚方向で酸化度合いが不均一になってしまう可能性がある。
本実施形態における第1振動板2aは、酸化シリコンで構成されている。これにより、第1振動板2aと第2振動板2bとの密着性を高めて、界面剥離を抑制することができる。
本実施形態に係る圧電素子100は、第1導電層10と、第2導電層20と、圧電体層30と、を含む。
第1導電層10は、第2振動板2bの上方に形成される。第1導電層10の形状は、第2導電層20と対向できる限り限定されないが、圧電素子100を薄膜状にする場合には、層状あるいは薄膜状の形状が好ましい。この場合の第1導電層10の厚みは、例えば、50nm以上300nm以下とすることができる。また、第1導電層10の平面的な形状についても、第2導電層20が対向して配置されたときに両者の間に圧電体層30を配置できる形状であれば、特に限定されず、例えば、矩形、円形等とすることができる。
第1導電層10の機能の一つとしては、圧電体層30に電圧を印加するための一方の電極(例えば、圧電体層30の下方に形成された下部電極)となることが挙げられる。第1導電層10には、圧電体層30を結晶化する際の結晶配向を制御する機能を持たせてもよい。
本実施形態における第1導電層10は、白金で構成されている。第1導電層10の材質としては、他にも例えば、ニッケル、イリジウムなどの各種の金属、それらの導電性酸化物(例えば酸化イリジウムなど)、ストロンチウムとルテニウムの複合酸化物(SrRuO:SRO)、ランタンとニッケルの複合酸化物(LaNiO:LNO)などを例示することができる。第1導電層10は、例示した材料の単層構造でもよいし、複数の材料を積層した構造であってもよい。また、第1導電層10と第2振動板2bとの間には、例えば、密着層等が形成されていてもよい。この場合の密着層としては、例えばチタン層などが挙げられる。
第2導電層20は、第1導電層10に対向して配置される。第2導電層20は、全体が第1導電層10と対向していてもよいし、一部が第1導電層10に対向していてもよい。第2導電層20の形状は、第1導電層10と対向できる限り限定されないが、圧電素子100を薄膜状にする場合には、層状あるいは薄膜状の形状が好ましい。この場合の第2導電層20の厚みは、例えば、50nm以上300nm以下とすることができる。また、第2導電層20の平面的な形状についても、第1導電層10に対向して配置されたときに両者の間に圧電体層30を配置できる形状であれば、特に限定されず、例えば、矩形、円形等とすることができる。
第2導電層20の機能の一つとしては、圧電体層30に電圧を印加するための一方の電極(例えば、圧電体層30の上に形成された上部電極)となることが挙げられる。第2導電層20には、圧電体層30を結晶化する際の結晶配向を制御する機能を持たせてもよい。第2導電層20の材質は、上述の第1導電層10と同様とすることができる。
図1は、第1導電層10が第2導電層20よりも平面的に大きく形成された例を示しているが、第2導電層20の方が第1導電層10よりも平面的に大きく形成されてもよい。この場合は、第2導電層20は、圧電体層30の側面に形成されてもよく、第2導電層20に、水分や水素等から圧電体層30を保護する機能を兼ねさせることができる。
圧電体層30は、第1導電層10及び第2導電層20の間に配置される。圧電体層30は、第1導電層10及び第2導電層20の少なくとも一方に接していてもよい。また、圧電体層30と、第1導電層10及び第2導電層20の少なくとも一方と、の間には、他の層が形成されてもよい。この場合の他の層としては、例えば圧電体層30の結晶の配向を制御するための配向制御層(例えばチタン層)などが挙げられる。
図示の例では、圧電体層30は、第1導電層20及び第2導電層20に接して設けられている、圧電体層30の厚さは、例えば、0.2μm以上5μm以下とすることができる。圧電体層30の厚みがこの範囲を外れると、十分な変形(電気機械変換)が得られなくなる場合がある。
圧電体層30は、少なくとも鉛、ジルコニウム、チタン及び酸素を含む複合酸化物を含む。圧電体層30に含まれる複合酸化物としては、一般式ABOで示される酸化物(例えば、Aは、Pbを含み、Bは、Zr及びTiを含む。)が挙げられる。より具体的には、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O)(以下これを「PZT」と略記することがある)、ニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O)(以下これを「PZTN」と略記することがある。)などが挙げられる。このような複合酸化物は、いずれも式中、Aサイトの酸化物とBサイトの酸化物の固溶体を形成することができる。そして、このような複合酸化物は、結晶化により、ペロブスカイト型の結晶構造をとることができる。複合酸化物は、結晶化されて、ペロブスカイト型の結晶構造をとることにより、圧電性を呈することができる。これにより、圧電体層30は、第1導電層10及び第2導電層20によって電界が印加されることで変形することができる(電気機械変換)。この変形によって、例えば基板1をたわませたり振動させたりすることができる。
ノズル板610は、図1及び図2に示すように、ノズル孔612を有する。ノズル孔612からは、液体(インク等)が吐出されることができる。ノズル板610には、例えば、多数のノズル孔612が一列に設けられている。ノズル板620の材質としては、例えば、シリコン、ステンレス鋼(SUS)などを挙げることができる。
圧力室基板620は、ノズル板610上(図2の例では下)に設けられている。圧力室基板620の材質としては、例えば、シリコンなどを例示することができる。圧力室基板620がノズル板610と振動板2との間の空間を区画することにより、図2に示すように、リザーバー(液体貯留部)624と、リザーバー624と連通する供給口626と、供給口626と連通する圧力室622と、が設けられている。すなわち、リザーバー624、供給口626及び圧力室622は、ノズル板610と圧力室基板620と振動板2とによって区画されている。リザーバー624は、外部(例えばインクカートリッジ)から、基板1に設けられた貫通孔628を通じて供給されるインクを一時貯留することができる。リザーバー624内の液体(インク等)は、供給口626を介して、圧力室622に供給されることができる。
圧力室622は、振動板2の変形により容積が変化する。圧力室622はノズル孔612と連通しており、圧力室622の容積が変化することによって、ノズル孔612から液体(インク等)が吐出される。振動板2に対して垂直に見た場合における圧力室622の大きさ及び形状は特に限定されないが、本実施形態の例では、39μm×700μmの平行四辺形となっている。
圧電素子100は、圧力室基板620上(図2の例では下)に設けられている。圧電素子100は、圧電素子駆動回路(図示せず)に電気的に接続され、圧電素子駆動回路の信号に基づいて動作(振動、変形)することができる。本実施形態の例では、圧電素子100を駆動する周波数は、2.38MHz以上2.42MHz以下となっている。駆動周波数を2.38MHz以上2.42MHz以下とすると、比較的高速な液滴噴射ヘッドが実現できる。振動板2は、圧電素子100の動作によって変形し、圧力室622の内部圧力を適宜変化させることができる。
筐体630は、図2に示すように、ノズル板610、圧力室基板620及び圧電素子100を収納することができる。筐体630の材質としては、例えば、樹脂、金属などを挙げることができる。
液滴噴射ヘッド600は、上述したように、ヤング率が230GPa以上270GPa以下となる第2振動板2bを含んでいる。ヤング率をこの範囲とすれば、第2振動板2bと第1導電層10との界面の応力が第2振動板2bの変形に消費されるため、第2振動板2bと第1導電層10との界面剥離を抑制することができる。また、ヤング率をこの範囲とすれば、圧電素子100の歪みエネルギーを第1振動板2aの変形に効率よく使うことができる。これにより、振動板2と圧電素子100の電極(第1導電層10)との界面剥離を抑制しつつ、圧電素子100の歪みエネルギーを振動板2の変形に効率よく使うことができる液滴噴射ヘッドを実現できる。
なお、ここでは、液滴噴射ヘッド600がインクジェット式記録ヘッドである場合について説明した。しかしながら、本発明の液滴噴射ヘッドは、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドなどとして用いられることもできる。
2.液滴噴射ヘッドの製造方法
以下、図面を参照して、本実施形態に係る液滴噴射ヘッドの製造方法について説明する。
図3〜図6は、本実施形態に係る液滴噴射ヘッド600の製造方法を模式的に示す断面図である。
本実施形態に係る液滴噴射ヘッドの製造方法は、図3〜図6に示すように、基板1の上方に形成される振動板2を形成する工程と、振動板2の上方に第1導電部10を形成する工程と、第1導電部10の上方に圧電体層30を形成する工程と、圧電体層30の上方に第2導電層20を形成する工程と、基板1から圧力室基板620と圧力室622を形成する工程と、を含む。
本実施形態に係る液滴噴射ヘッドの製造方法は、基板1及びノズル板610を形成するために用いられる材質として単結晶シリコン等を用いる場合と、ステンレス等を用いる場合とによって異なる。以下において、単結晶シリコンを用いた場合の液滴噴射ヘッドの製造方法を一例として記載する。本実施形態に係る液滴噴射ヘッドの製造方法は、特に以下の製造方法に限定されず、ニッケルやステンレス鋼、ステンレス等を材料として用いる場合は、公知の電鋳法等の工程を含んでいてもよい。また、各工程の先後は、以下に記載の製造方法に限定されるものではない。
まず、図3(A)に示すように、準備された単結晶シリコンからなる基板1の上に、振動板2を形成する。図3(A)において、後述される製造工程において、基板1において圧力室622が形成される領域を領域622aとする。振動板2は、公知の成膜技術によって形成される。例えば、単結晶シリコンである基板1を熱酸化することによって酸化シリコンからなる第1振動板2aを形成した後に、第1振動板2aの上に酸化ジルコニウムからなる第2振動板2bを形成することにより、振動板2を形成してもよい。
具体的には、まず、酸化シリコンからなる第1振動板2a上に、スパッタリング法等によりジルコニウム層を形成する。例えば、メタルのジルコニウムあるいはイットリウム等の添加物が加えられたターゲットをもちいて、基板−ターゲット間にDCパワーを印加することでジルコニウムが第1振動板2a上に堆積される。このとき基板加熱は無くても良いが、500℃程度までの温度範囲で保持すると、Zrの結晶性・緻密性が向上する。また例えば、ジルコニウム層の厚さは5nm以上500nm以下とすることができる。次に、RTA(Rapid Thermal Annealing)法等を用いてジルコニウム層を熱酸化させることにより、酸化ジルコニウムからなる第2振動板2bを形成する。例えば、RTA温度を900℃としてジルコニウム層を熱酸化させることができる。RTAの後に、酸化ジルコニウムからなる第2振動板2bを所定温度でさらにアニール処理を行うことで、酸化ジルコニウムからなる第2振動板2bの応力を調整するようにしてもよい。例えば、アニール温度を800℃〜850℃としてアニール処理を行うことができる。
振動板2を形成した後に、図3(B)に示すように、振動板2の上方に第1導電層10を形成する。ここで、第1導電層10は、実施の形態に応じて所望の形状にパターニングされる。第1導電層10は、公知の成膜技術によって形成されてもよい。例えば、第1導電層10は、スパッタ法、めっき法、真空蒸着法等により形成されることができる。また例えば、白金、イリジウム等をスパッタ法等によって積層することによって導電層を形成し、導電層を所定の形状にエッチングすることによって第1導電層10を形成してもよい。また、第1導電層10をパターニングする際に、同時に第1導電層10に電気的に接続されるリード部を形成してもよい。
次に、図4(A)に示すように、第1導電層10を覆うように圧電体層30aを形成する。圧電体層30aをパターニングすることによって、圧電体層30が形成される。詳細は後述される。圧電体層30aは、公知の成膜技術によって形成されてもよい。例えば、圧電体層30aは、ゾルゲル法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、MOD(Metal Organic Deposition)法、スパッタ法、レーザーアブレーション法等により形成されることができる。圧電体層30aは、例えば、公知の圧電材料である前駆体を第1導電層10の上に塗布して加熱処理されて形成されてもよい。用いられる前駆体としては、加熱処理によって焼成した後、分極処理され、圧電特性を発生させるものであれば特に限定されず、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛等の前駆体を用いてもよい。
次に、図4(B)に示すように、圧電体層30aがエッチングによって所望の形状にパターニングされる前に、圧電体層30aを覆うように導電性を有するマスク層20aを形成してもよい。マスク層20aは、後述される第2導電層20と同じ材料から形成された金属層である。マスク層20aを形成後、圧電体層30aがエッチングによりパターニングされ、圧電体層30が所望の形成にパターニングされる。ここで、マスク層20aを形成することによって、マスク層20aがエッチング工程においてハードマスクとして作用するため、図4(B)に示すように圧電体層30にテーパー状の側面を容易に形成することができる。
図5(A)に示すように、マスク層20aを覆うように導電層20bが形成される。導電層20bは、第2導電層20と同じ材料によって形成される。導電層20bは、公知の成膜技術によって形成されてもよい。例えば、導電層20bは、スパッタ法、めっき法、真空蒸着法等により形成されることができる。例えば、白金、イリジウム等をスパッタ法等によって積層することによって導電層20bを形成してもよい。マスク層20aと導電層20bとは、第2導電層20と同じ材料を用いているため、マスク層21bと導電層20bとを一体化することができる。なお、本実施形態においては、マスク層20aと導電層20bとを同じ材料を用いて形成したが、マスク層20aと導電層20bとを異なる材料を用いて形成してもよい。
次に、図5(B)に示すように、導電層20bをエッチングによって所望の形状にパターニングし、第2導電層20を形成する。ここで、第2導電層20は、実施の形態に応じて所望の形状にパターニングされる。また、第2導電層20をパターニングする際に、同時に第2導電層20に電気的に接続されるリード部を形成してもよい。
次に、図6(A)及び図2に示すように、封止領域632が形成された筐体630を圧電素子100の上方より搭載する。ここで、圧電素子100は、封止領域632内に封止されることができる。筐体630は、例えば、接着剤によって圧電素子100を封止してもよい。次に、図6(B)に示すように、基板1を所定の厚みに薄くし、圧力室622などを区画する。例えば、所定の厚みを有した基板1に対し、所望の形状にパターニングされるようにマスクを振動板2が形成された面と反対の面に形成し、エッチング処理することによって、圧力室基板620、圧力室622、リザーバー624及び供給口626を区画する。以上によって、振動板2の下方に圧力室622を有した基板1を形成することができる。基板1を形成した後、図6(C)に示すように、ノズル孔612を有したノズル板610を、例えば接着剤等により所定の位置に接合する。これによって、ノズル孔612は、圧力室622と連通する。
以上のいずれかの方法により、液滴噴射ヘッド600を製造することができる。なお、前述の通り、液滴噴射ヘッド600の製造方法は、上述の製造方法に限定されずに、基板1及びノズル板610を、電鋳法等を用いて一体形成してもよい。
3.実験例
以下に、実験例を示し、本発明をさらに説明するが、本発明は、以下の実験例によって何ら限定されるものではない。
3.1.ヤング率測定
本実験例においては、振動板2を以下の条件で形成し、各条件で形成された第2振動板2bのヤング率を測定した。
まず、酸化シリコンからなる第1振動板2a上に、スパッタリング法等によりジルコニウム層を形成した。次に、RTA法を用いてジルコニウム層を熱酸化させることにより、酸化ジルコニウムからなる厚さ400nmの第2振動板2bを形成した。RTA温度はいずれも900℃とした。その後、酸化ジルコニウムからなる第2振動板2bをそれぞれ800℃、850℃、900℃でさらにアニール処理を行った。
本実験例においては、アニール温度の条件ごとに、ウエハーの中心部で形成した液滴噴射ヘッドのサンプルと、ウエハーの周辺部で形成した液滴噴射ヘッドのサンプルとについてそれぞれヤング率を測定した。ヤング率の測定は、DIN規格(ドイツ連邦規格)50992−1に基づき、表面弾性波法を用いて行った。表面弾性波法とは、試料表面にパルスレーザーを照射し、試料表面に励起された音波(表面弾性波)を圧電素子で検出し、検出した信号をフーリエ変換することにより分散曲線(周波数−位相速度曲線)を求め、この曲線を解析することによりヤング率を計算する方法である。本実験例においては、ALOtec社製の超薄膜ヤング率測定装置(品名:LAwave)を用いてヤング率を測定した。本実験例におけるヤング率の測定方法の概略は以下の通りである。
まず、Nレーザーにより紫外線を振動板2の表面に照射し、振動板2表面の表面弾性波を検出した。各サンプルにつき、1点あたり3回の測定を行い、平均値を算出した。次に、振動板2表面の表面弾性波から分散曲線を求め、第1振動板2aの寄与分を除き、第2振動板2bのヤング率を計算した。既知のパラメーターとして、酸化ジルコニウムの密度を2.33g/cm、ポアソン比を0.33として、ヤング率を計算した。
図7は、アニール温度と第2振動板2bのヤング率との関係を示すグラフである。横軸はアニール温度、縦軸はヤング率を表す。
図7に示すように、アニール温度が800℃のサンプルと850℃のサンプルでは、ウエハーの中心部のサンプルについても周辺部のサンプルについても、第2振動板2bのヤング率は230GPa以上270GPa以下の範囲に収まった。一方、アニール温度が900℃のサンプルでは、ウエハーの中心部のサンプルについても周辺部のサンプルについても、第2振動板2bのヤング率は270GPaを上回った。
3.2.周波数特性
次に、アニール温度の条件ごとに、第2振動板2bの周波数特性を測定した。本実験例においては、第2振動板2bの厚さは400nm、第2振動板2bに対して垂直に見た場合における圧力室622の大きさ及び形状は39μm×700μmの平行四辺形である。また、本実験例においては、第1導電層10と第2導電層20との間に最大10V程度の直流バイアスを印加した状態で、500mV程度の微小振幅の交流波によって容量を測定することにより周波数特性を測定した。
図8は、第2振動板2bの駆動周波数と位相との関係を示すグラフである。横軸は駆動周波数、縦軸は位相を表す。図8においては、位相が小さい(図8のグラフで上方に表される)ほど圧電素子100の歪みエネルギーを効率よく使って第2振動板2bを変位させることができる。したがって、位相が小さいほど、第2振動板2bの変位量は大きく、液滴噴射ヘッド600の液体吐出量も大きくなる。
本実施形態に係る液滴噴射ヘッド600において、圧電素子100を駆動する周波数は、2.38MHz以上2.42MHz以下となっている。したがって、第2振動板2bの共振周波数がこの周波数範囲にあること、すなわち、この周波数範囲において位相が小さくなっていること(図8のグラフにおいてピークが現れること)が好ましい。
図8に示すように、第2振動板2bのヤング率が240GPaとなるサンプルのデータ1001と第2振動板2bのヤング率が265GPaとなるサンプルのデータ1002(すなわち、第2振動板2bのヤング率が230GPa以上270GPa以下の範囲内であるサンプルのデータ)では、2.38MHz以上2.42MHz以下の範囲内に位相が小さくなるピークが存在する。
したがって、第2振動板2bのヤング率が230GPa以上270GPa以下の範囲内であれば、振動板2と圧電素子100の電極(第1導電層10)との界面剥離を抑制しつつ、圧電素子100の歪みエネルギーを振動板2の変形に効率よく使うことができる液滴噴射ヘッドが実現できる。
3.3.ラマン分析
次に、アニール温度の条件ごとに、第2振動板2bの結晶状態をラマン分析により観測した。測定条件としては、励起レーザーの波長は514.5nm、測定温度は4.2K、測定構成はバックスキャッタリング配置、対物レンズは50倍、測定時間は20分である。
図9は、第2振動板2bをラマン分析した結果を示すグラフである。横軸はラマンシフト値、縦軸はラマン強度を表す。
図9に示すように、アニール温度を800℃としたサンプルのデータ2001と850℃としたサンプルのデータ2002(すなわち、第2振動板2bのヤング率が230GPa以上270GPa以下の範囲内であるサンプルのデータ)では、ラマンシフト値が約270cm−1となる付近にピークが存在する。一方、アニール温度を900℃としたサンプルのデータ2003では、ラマンシフト値が約270cm−1となる付近にピークが存在しない。
酸化ジルコニウムは、常温においては単斜晶となる傾向があることが知られているが、ラマンシフト値が約270cm−1となる付近にピークが存在することは、正方晶が混在していることを示す。よって、アニール温度を800℃としたサンプルと850℃としたサンプル(すなわち、第2振動板2bのヤング率が230GPa以上270GPa以下の範囲内であるサンプル)は、単斜晶及び正方晶を含んでいることが分かる。また、ラマンシフト値が約270cm−1となる付近のピークにおけるラマン強度から、正方晶を1%以下含むことが分かる。
4.液滴噴射装置
次に、本実施形態に係る液滴噴射装置について、図面を参照しながら説明する。図10は、本実施形態に係る液滴噴射装置700を模式的に示す斜視図である。液滴噴射装置700は、本発明に係る液滴噴射ヘッドを有する。以下では、液滴噴射装置700が上述の液滴噴射ヘッド600を有するインクジェットプリンターである場合について説明する。
液滴噴射装置700は、図10に示すように、ヘッドユニット730と、駆動部710と、制御部760と、を含む。さらに、液滴噴射装置700は、装置本体720と、給紙部750と、記録用紙Pを設置するトレイ721と、記録用紙Pを排出する排出口722と、装置本体720の上面に配置された操作パネル770と、を含むことができる。
ヘッドユニット730は、上述した液滴噴射ヘッド600から構成されるインクジェット式記録ヘッド(以下単に「ヘッド」ともいう)を有する。ヘッドユニット730は、さらに、ヘッドにインクを供給するインクカートリッジ731と、ヘッド及びインクカートリッジ731を搭載した運搬部(キャリッジ)732と、を備える。
駆動部710は、ヘッドユニット730を往復動させることができる。駆動部710は、ヘッドユニット730の駆動源となるキャリッジモーター741と、キャリッジモーター741の回転を受けて、ヘッドユニット730を往復動させる往復動機構742と、を有する。
往復動機構742は、その両端がフレーム(図示せず)に支持されたキャリッジガイド軸744と、キャリッジガイド軸744と平行に延在するタイミングベルト743と、を備える。キャリッジガイド軸744は、キャリッジ732が自在に往復動できるようにしながら、キャリッジ732を支持している。さらに、キャリッジ732は、タイミングベルト743の一部に固定されている。キャリッジモーター741の作動により、タイミングベルト743を走行させると、キャリッジガイド軸744に導かれて、ヘッドユニット730が往復動する。この往復動の際に、ヘッドから適宜インクが吐出され、記録用紙Pへの印刷が行われる。
制御部760は、ヘッドユニット730、駆動部710及び給紙部750を制御することができる。
給紙部750は、記録用紙Pをトレイ721からヘッドユニット730側へ送り込むことができる。給紙部750は、その駆動源となる給紙モーター751と、給紙モーター751の作動により回転する給紙ローラー752と、を備える。給紙ローラー752は、記録用紙Pの送り経路を挟んで上下に対向する従動ローラー752a及び駆動ローラー752bを備える。駆動ローラー752bは、給紙モーター751に連結されている。制御部760によって供紙部750が駆動されると、記録用紙Pは、ヘッドユニット730の下方を通過するように送られる。
ヘッドユニット730、駆動部710、制御部760及び給紙部750は、装置本体720の内部に設けられている。
液滴噴射装置700は、振動板2と圧電素子100の電極(第1導電層10)との界面剥離を抑制しつつ、圧電素子100の歪みエネルギーを振動板2の変形に効率よく使うことができる液滴噴射ヘッド600を有する。したがって、振動板2と圧電素子100の電極(第1導電層10)との界面剥離を抑制しつつ、圧電素子100の歪みエネルギーを振動板2の変形に効率よく使うことができる液滴噴射装置700を実現できる。
以上、本発明に係る液滴噴射装置の一例として、インクジェットプリンターについて説明したが、本発明に係る液滴噴射装置は、工業的にも利用することができる。この場合に吐出される液体(液状材料)としては、各種の機能性材料を溶媒や分散媒によって適当な粘度に調整したものなどを用いることができる。本発明の液滴噴射装置は、例示したプリンター等の画像記録装置以外にも、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射装置、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレイ)、電気泳動ディスプレイ等の電極やカラーフィルターの形成に用いられる液体材料噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機材料噴射装置としても好適に用いられることができる。
なお、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、複数を適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 基板、2 振動板、2a 第1振動板、2b 第2振動板、10 第1導電層、20 第2導電層、20a マスク層、20b 導電層、30 圧電体層、30a 圧電体層、100 圧電素子、600 液滴噴射ヘッド、610 ノズル板、612 ノズル孔、620 圧力室基板、622 圧力室、622a 領域、624 リザーバー、626 供給口、628 貫通孔、630 筐体、632 封止領域、700 液滴噴射装置、710 駆動部、720 装置本体、721 トレイ、722 排出口、730 ヘッドユニット、731 インクカートリッジ、732 キャリッジ、741 キャリッジモーター、742 往復動機構、743 タイミングベルト、744 キャリッジガイド軸、750 給紙部、751 給紙モーター、752 給紙ローラー、752a 従動ローラー、752b 駆動ローラー、760 制御部、770 操作パネル、1001,1002,2001,2002,2003 データ

Claims (8)

  1. 第1振動板と、前記第1振動板上に形成された第2振動板と、前記第2振動板上に形成された第1導電層と、前記第1導電層上に形成された圧電体層と、前記圧電体層上に形成された第2導電層と、を有する圧電アクチュエーターを備えた液噴射ヘッドであって、
    前記第2振動板は、ヤング率が230GPa以上270GPa以下である酸化ジルコニウムからなり、
    前記第2振動板の共振周波数は、2.38MHz以上2.42MHz以下であることを特徴とする液滴噴射ヘッド。
  2. 前記第2振動板は、単斜晶と正方晶とを含むことを特徴とする請求項1に記載の液滴噴射ヘッド。
  3. 前記第1振動板は、酸化シリコンからなることを特徴とする請求項1及び2の何れかに記載の液滴噴射ヘッド。
  4. 前記第1導電層は、白金からなることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の液滴噴射ヘッド。
  5. 前記第2振動板は、正方晶を1%以下含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の液滴噴射ヘッド。
  6. 前記振動板は、厚さ10nm以上1000nm以下である請求項1乃至5の何れかに記載の液滴噴射ヘッド。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の液滴噴射ヘッドを具備することを特徴とする液滴噴射装置。
  8. 第1振動板と、前記第1振動板上に形成された第2振動板と、前記第2振動板上に形成された第1導電層と、前記第1導電層上に形成された圧電体層と、前記圧電体層上に形成された第2導電層と、を有する圧電アクチュエーターであって、
    前記第2振動板は、ヤング率が230GPa以上270GPa以下である酸化ジルコニウムからなり、
    前記第2振動板の共振周波数は、2.38MHz以上2.42MHz以下であることを特徴とする圧電アクチュエーター。
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