JP2008258270A - 半導体発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然放出光を選択的に反射することにより、半導体光検出素子による自然放出光の検出レベルを低減し、もって光検出精度をより向上させることの可能な半導体発光装置を提供する。
【解決手段】発光型半導体レーザ素子3の光が主として外部に射出される側とは反対側に、多層膜フィルタ2および半導体光検出素子1が面発光型半導体レーザ素子3側からこの順に配置されている。多層膜フィルタ2は、厚さがλ/(4×n)(λは多層膜フィルタ2の中心波長、λ<λ、λは発振波長、nは屈折率)である低屈折率層21と、厚さがλ/(4×n)(n>n、nは屈折率)である高屈折率層22とを交互に積層して形成されている。これにより、自然放出光のうち波長λより短い波長帯の光は多層膜フィルタ2によって反射され発光型半導体レーザ素子3に戻される。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光光を検出するための光検出素子を有する半導体発光装置に係り、特に、光検出精度が高度に要求される用途で好適に適用可能な半導体発光装置に関する。
従来から、光ファイバや、光ディスクなどの用途の半導体発光装置には、これに組み込まれた半導体発光素子の光出力レベルを一定にする目的の一環として、光検出機構により半導体発光素子の発光光を検出することが行われている。この光検出機構は、例えば、発光光の一部を分岐させる反射板と、この分岐した発光光を検出する半導体光検出素子とにより構成することが可能である。ところが、このようにすると、部品点数が多くなるだけでなく、反射板や、半導体光検出素子を半導体発光素子に対して高精度に配置しなければならないという問題がある。そこで、そのような問題を解決する方策の1つとして、半導体発光素子と半導体光検出素子とを一体に形成することが考えられる。
しかし、これらを一体に形成すると、半導体光検出素子が、本来検出すべき誘導放出光だけでなく、自然放出光までも検出する可能性がある。そのような場合には、半導体光検出素子によって検出された光に基づいて計測される半導体発光素子の光出力レベルには、自然放出光の分だけ誤差が含まれていることとなる。よって、この方法も光出力レベルを高精度に制御することが要求される用途には適さない。
そこで、特許文献1では、半導体光検出素子内に制御層を設け、半導体発光素子から入力される自然放出光の一部を半導体光検出素子が検出する前に遮断する技術が提案されている。
特許2877785号
ところで、上記の制御層は、半導体光検出素子を構成する半導体物質の一部を酸化することにより形成されるものである。しかし、酸化された半導体物質は自然放出光を選択的に反射させることができないので、自然放出光を多少透過してしまう。また、制御層のうち酸化されていない部分は自然放出光をほとんど減衰することなく透過してしまう。そのため、特許文献1の技術では、半導体光検出素子による自然放出光の検出レベルを十分に低減することができず、光検出精度を十分に向上させることができないという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、自然放出光を選択的に反射することにより、半導体光検出素子による自然放出光の検出レベルを低減し、もって光検出精度をより向上させることの可能な半導体発光装置を提供することにある。
本発明の第1の半導体発光装置は、半導体発光素子、多層膜フィルタおよび半導体光検出素子を備えたものである。半導体発光素子は、波長λの誘導放出光と、波長λを含む波長帯の自然放出光とを含む光を発するようになっている。多層膜フィルタは、厚さがλ/(4×n)(λ<λ、nは屈折率)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)(n>n、nは屈折率)である高屈折率層とを交互に積層してなる積層構造を有している。半導体光検出素子は、多層膜フィルタを透過した光の一部を吸収する光吸収層を有している。
本発明の第1の半導体発光装置では、半導体発光素子内で誘導放出が繰り返された結果、所定の波長λを含む光が半導体発光素子から出力される。半導体発光素子から出力される光には、誘導放出による光だけでなく、自然放出による光も含まれている。誘導放出光は波長λの光であり、その光の帯域幅は極めて狭い。一方、自然放出光は波長λを含む光であり、その光の帯域幅は誘導放出光のそれよりも極めて広い。ここで、多層膜フィルタは、厚さがλ/(4×n)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)である高屈折率層とを交互に積層してなる積層構造を有しているので、半導体発光素子から出力された光のうち誘導放出光は多層膜フィルタを透過して半導体光検出素子の光吸収層に入射し、他方、自然放出光のうち波長λより短い波長帯の光は多層膜フィルタによって反射され半導体発光素子に戻される。これにより、多層膜フィルタを透過する自然放出光の光量が多層膜フィルタを透過する誘導放出光の光量と比べて極めて小さくなる。
ここで、多層膜フィルタが、厚さがλ/(4×n)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)である高屈折率層とを交互に積層してなる積層構造をさらに備えている場合には、自然放出光のうち波長λより短い波長帯の光、および自然放出光のうち波長λより長い波長帯の光が多層膜フィルタによって反射され半導体発光素子に戻される。これにより、多層膜フィルタを透過する自然放出光の光量が多層膜フィルタを透過する誘導放出光の光量と比べて極めて小さくなる。
本発明の第2の半導体発光装置は、半導体発光素子、多層膜フィルタおよび半導体光検出素子を備えたものである。半導体発光素子は、波長λの誘導放出光と、波長λを含む波長帯の自然放出光とを含む光を発するようになっている。多層膜フィルタは、厚さがλ/(4×n)(λ>λ、nは屈折率)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)(n>n、nは屈折率)である高屈折率層とを交互に積層してなる積層構造を有している。半導体光検出素子は、多層膜フィルタを透過した光の一部を吸収する光吸収層を有している。
本発明の第2の半導体発光装置では、半導体発光素子内で誘導放出が繰り返された結果、所定の波長λを含む光が半導体発光素子から出力される。半導体発光素子から出力される光には、誘導放出による光だけでなく、自然放出による光も含まれている。誘導放出光は波長λの光であり、その光の帯域幅は極めて狭い。一方、自然放出光は波長λを含む光であり、その光の帯域幅は誘導放出光のそれよりも極めて広い。ここで、多層膜フィルタは、厚さがλ/(4×n)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)である高屈折率層とを交互に積層してなる積層構造を有しているので、半導体発光素子から出力された光のうち誘導放出光は多層膜フィルタを透過して半導体光検出素子の光吸収層に入射し、他方、自然放出光のうち波長λより長い波長帯の光は多層膜フィルタによって反射され半導体発光素子に戻される。これにより、多層膜フィルタを透過する自然放出光の光量が多層膜フィルタを透過する誘導放出光の光量と比べて極めて小さくなる。
本発明の第1の半導体発光装置によれば、多層膜フィルタは、厚さがλ/(4×n)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)である高屈折率層とを交互に積層してなる積層構造を有する多層膜フィルタを半導体発光素子と半導体光検出素子との間に設けるようにしたので、自然放出光が多層膜フィルタによって選択的に反射され、自然放出光の半導体光検出素子への入射が効果的に抑制される。その結果、半導体光検出素子による自然放出光の検出レベルを低減することができるので、光検出精度をより向上させることができる。
ここで、多層膜フィルタが、厚さがλ/(4×n)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)である高屈折率層とを交互に積層してなる積層構造をさらに有している場合には、自然放出光が多層膜フィルタによって選択的に反射され、自然放出光の半導体光検出素子への入射が効果的に遮断される。その結果、半導体光検出素子による自然放出光の検出レベルをさらに低減することができるので、光検出精度を顕著に向上させることができる。
本発明の第2の半導体発光装置によれば、多層膜フィルタは、厚さがλ/(4×n)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)である高屈折率層とを交互に積層してなる積層構造を有する多層膜フィルタを半導体発光素子と半導体光検出素子との間に設けるようにしたので、自然放出光が多層膜フィルタによって選択的に反射され、自然放出光の半導体光検出素子への入射が効果的に抑制される。その結果、半導体光検出素子による自然放出光の検出レベルを低減することができるので、光検出精度をより向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光装置の断面構成を表すものである。なお、図1は、模式的に表したものであり、実際の寸法、形状とは異なっている。この半導体発光装置は、半導体光検出素子1上に、多層膜フィルタ2(第1の多層膜フィルタ)と、面発光型半導体レーザ素子3とをこの順に配置すると共に、これら半導体光検出素子1、多層膜フィルタ2および面発光型半導体レーザ素子3を一体に形成して構成したものである。
この半導体発光装置は、面発光型半導体レーザ素子3の光が開口部41A(後述)から外部に射出されると共に、多層膜フィルタ2を介して半導体光検出素子3にわずかに出力されるようになっている。すなわち、この半導体発光装置では、面発光型半導体レーザ素子3の光が主として外部に射出される側とは反対側に、多層膜フィルタ2と、半導体光検出素子1とが面発光型半導体レーザ3側からこの順に配置されており、半導体光検出素子1側に漏れ出した光の出力レベルに応じた電気信号(フォトカレント)が半導体光検出素子1から出力されるようになっている。
(面発光型半導体レーザ素子3)
面発光型半導体レーザ素子3は、多層膜フィルタ2上に、例えば、p型コンタクト層31、p型DBR層32、酸化狭窄層33、p型クラッド層34、活性層35、n型クラッド層36、n型DBR層37、n型コンタクト層38を多層膜フィルタ2側からこの順に積層した積層構造を備えている。この積層構造は、例えば、p型DBR層32の側面と、p型DBR層32およびp型コンタクト層31の境界付近の側面とに段差を有するメサ形状となっている。
p型コンタクト層31は、例えばp型Alx1Ga1−x1As(0≦x1≦1)により構成されている。なお、p型不純物としては、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、ベリリウム(Be)などが挙げられる。
p型DBR層32は、低屈折率層(図示せず)および高屈折率層(図示せず)を交互に積層して形成されたものである。この低屈折率層は、例えば厚さがλ/4n (λは発振波長、n は屈折率)のp型Alx2Ga1−x2As(0<x2≦1)、高屈折率層は、例えば厚さがλ/4n(n は屈折率)のp型Alx3Ga1−x3As(0≦x3<x2)によりそれぞれ構成されている。
電流狭窄層33は、その外縁領域に電流狭窄領域33Bを有し、その中央領域に電流注入領域33Aを有している。電流注入領域33Aは、例えばp型Alx4Ga1−x4As(0<x4≦1)からなる。電流狭窄領域33Bは、例えば、Al2 3 (酸化アルミニウム)を含んで構成され、後述するように、側面から電流狭窄層33Dに含まれる高濃度のAlを酸化することにより得られるものである。従って、電流狭窄層33は電流を狭窄する機能を有している。
p型クラッド層34は、例えばp型Alx5Ga1−x5As(0≦x5≦1)により構成されている。活性層35は、例えばアンドープのAlx6Ga1−x6As(0≦x6≦1)により構成されている。この活性層35では、電流注入領域33Aと対向する領域が発光領域35Aとなっている。n型クラッド層36は、例えばn型Alx7Ga1−x7As(0≦x7≦1)により構成されている。なお、n型不純物としては、例えばケイ素(Si)またはセレン(Se)などが挙げられる。
n型DBR層37は、低屈折率層(図示せず)および高屈折率層(図示せず)を交互に積層して形成されている。低屈折率層は、例えば厚さがλ/4n(nは屈折率)のn型Alx8Ga1−x8As(0<x8≦1)、高屈折率層は、例えば厚さがλ/4n(nは屈折率)のn型Alx9Ga1−x9As(0≦x9<x8)によりそれぞれ構成されている。
n型コンタクト層38は、例えばn型Alx10Ga1−x10As(0≦x10≦1)により構成されている。このn型コンタクト層38は、例えば、発光領域35Aに対応して開口を有しており、ドーナツ形状となっている。
この面発光型半導体レーザ1はまた、p型コンタクト層31の表面のうちp型DBR層32と接触していない部分にp側電極40を有しており、n型コンタクト層38上にn側電極41を有している。
ここで、p側電極40は、例えばチタン(Ti),白金(Pt)および金(Au)をp型コンタクト層31側からこの順に積層した構造を有しており、p型コンタクト層31と電気的に接続されている。
また、n側電極41は、例えば、金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金,ニッケル(Ni)および金(Au)とをn型コンタクト層38側からこの順に積層した構造を有しており、n型コンタクト層38と電気的に接続されている。このn側電極41は、例えば、発光領域35Aに対応して開口部41Aを有しており、ドーナツ形状となっている。
(半導体光検出素子1)
半導体光検出素子1は、基板10上に、光吸収層11、p型コンタクト層12およびp側電極13を基板10側からこの順に有しており、基板10の裏面に、n側電極14を有している。
基板10は、例えばn型GaAsにより構成されている。光吸収層11は、例えばアンドープのAlx11Ga1−x11As(0≦x11≦1)により構成され、発光領域35Aから出力される光の一部を吸収すると共に、吸収した光を電気信号に変換するようになっている。この電気信号は、半導体光検出素子1に接続された光出力演算回路(図示せず)に光出力モニタ信号として入力され、光出力演算回路において多層膜フィルタ2を透過した光の出力レベルを計測するために用いられる。p型コンタクト層12は、例えばp型Alx12Ga1−x12As(0≦x12≦1)により構成されている。このp型コンタクト層12の表面上には、多層膜フィルタ2およびp側電極13が設けられている。
p側電極13は、例えばTi,PtおよびAuをp型コンタクト層12側からこの順に積層した構造を有しており、p型コンタクト層12と電気的に接続されている。n側電極14は、例えばAuGe合金,NiおよびAuを基板10側からこの順に積層した構造を有しており、基板10と電気的に接続されている。
(多層膜フィルタ2)
多層膜フィルタ2は、面発光型半導体レーザ素子3から半導体光検出素子1側に出力される光に含まれる誘導放出光を透過すると共に、面発光型半導体レーザ素子3から半導体光検出素子1側に出力される光に含まれる自然放出光を面発光型半導体レーザ素子3側に選択的に反射するためのものである。この多層膜フィルタ2は、面発光型半導体レーザ素子3の底部(p型コンタクト層31)と、半導体光検出素子1の上部(p型コンタクト層12)との間に設けられており、低屈折率層21および高屈折率層22を交互に積層して形成されている。
ここで、低屈折率層21は、例えば厚さがλ/4n (λは多層膜フィルタ2の中心波長、nは屈折率)のp型Alx13 Ga1−x13 As(0<x13≦1)、高屈折率層22は、例えば厚さがλ/4n (nは屈折率)のp型Alx14 Ga1−x14 As(0≦x14<x13)によりそれぞれ構成されている。なお、図1には、半導体光検出素子1上に、低屈折率層21および高屈折率層22をそれぞれ2層ずつ積層した場合が例示されているが、低屈折率層21および高屈折率層22をそれぞれ3層ずつ以上積層してもよい。
このような構成を有する半導体発光装置は、例えば、次のようにして製造することができる。
図2(A),(B)〜図4(A),(B)はその製造方法を工程順に表したものである。半導体発光装置を製造するためには、n型GaAsからなる基板10上に、GaAs系化合物半導体を、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition :有機金属気相成長)法などのエピタキシャル結晶成長法により一括に形成する。この際、GaAs系化合物半導体の原料としては、例えば、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルガリウム(TMG)、アルシン (AsH3)を用い、ドナー不純物の原料としては、例えばセレン化水素(H2 Se)を用い、アクセプタ不純物の原料としては、例えばジメチル亜鉛(DMZn)を用いる。
具体的には、まず、基板10上に、光吸収層11、p型コンタクト層12、多層膜フィルタ2、p型コンタクト層31、p型DBR層32、酸化狭窄層33D、p型クラッド層34、活性層35、n型クラッド層36、n型DBR層37、n型コンタクト層38を基板10側からこの順に積層する(図2(A))。
次に、n型コンタクト層38の表面のうち所定の領域にマスク(図示せず)を形成したのち、例えばドライエッチング法によりn型コンタクト層38、n型DBR層37、n型クラッド層36、活性層35、p型クラッド層34、酸化狭窄層33D、p型DBR層32の一部までを選択的に除去してメサ形状を形成し、その後、マスクを除去する(図2(B))。このとき、p型DBR層32の一部が露出する。
次に、水蒸気雰囲気中において、高温で酸化処理を行い、メサの側面から酸化狭窄層33Dを選択的に酸化する。これにより酸化狭窄層33Dの外縁領域が絶縁層(酸化アルミニウム)となる。これにより、外縁領域に電流狭窄領域33Bが形成され、その中央領域が電流注入領域33Aとなる。このようにして、電流狭窄層33が形成される(図3(A))。
続いて、上記と同様にして、p型DBR層16の露出部分の一部を選択的に除去する(図3(B))。これにより、p型DBR層16の中途に段差を有するメサ形状が形成されると共に、p型コンタクト層31の一部が露出する。さらに、上記と同様にして、p型コンタクト層31の露出部分の一部および多層膜フィルタ2を選択的に除去してメサ形状を形成し、その後、マスクを除去する(図4(A))。続いて、メサの上面のうち中央部分に開口を有するマスク(図示せず)を形成したのち、例えばウエットエッチング法によりn型コンタクト層38に開口を形成し、その後、マスクを除去する(図4(B))。
次に、例えば蒸着法により、p型コンタクト層31の露出部分にp側電極40を形成し、
p型コンタクト層12の露出部分にp側電極13を形成する(図1)。さらに、n型コンタクト層38の表面に、開口部41Aを有するn側電極41を形成し、さらに、基板10の裏面にn側電極42を形成する(図1)。このようにして、本実施の形態の半導体発光装置が製造される。
本実施の形態の半導体発光装置では、p側電極40とn側電極41との間に所定の電圧が印加されると、電流狭窄層33により電流狭窄された電流が活性層35の利得領域である発光領域35Aに注入され、これにより電子と正孔の再結合による発光が生じる。この光には誘導放出によって生じた光だけでなく、自然放出によって生じた光も含まれているが、素子内で誘導放出が繰り返される結果、所定の波長λでレーザ発振が生じ、波長λを含む光Lが外部および半導体光検出素子1側に出力される(図5)。
このとき、半導体光検出素子1の光吸収層11が発光領域35Aに対応して配置されているので、面発光型半導体レーザ1から出力された光は多層膜フィルタ2を透過したのち、光吸収層11に入射する。光吸収層11に入射した光の一部は、光吸収層11に吸収され、吸収された光の出力レベルに応じた電気信号(フォトカレント)に変換される。これにより、この電気信号は多層膜フィルタ2を透過した光の出力レベルに応じた大きさを有する。この電流信号はp側電極13およびn側電極42に電気的に接続されたワイヤ(図示せず)を介して光出力演算回路(図示せず)に出力されたのち、光出力演算回路において光出力モニタ信号として受信される。これにより、多層膜フィルタ2を透過した光の出力レベルが計測される。
続いて、本実施の形態の特徴部分の一つである多層膜フィルタ2について主に説明する。
図6(A)は面発光型半導体レーザ素子3から出力される光の強度分布の一例を、図6(B)は多層膜フィルタ2の反射スペクトルの一例をそれぞれ表している。なお、図6(B)は、厚さがλ/4nのp型Al0.9 Ga0.1 Asからなる低屈折率層21と、厚さがλ/4nのp型Al0.3 Ga0.7 Asからなる高屈折率層22とがそれぞれ30層ずつ積層された多層膜フィルタ2の反射スペクトルである。
図6(A)から、面発光型半導体レーザ素子3から出力された光Lには、誘導放出光L1だけでなく、自然放出光L2も含まれていることがわかる。ここで、誘導放出光L1は波長λの光であり、その光の波長帯域の幅D1は極めて狭い。一方、自然放出光L2は波長λを含む光であり、その光の波長帯域の幅D2は誘導放出光L1のそれよりも極めて広い。また、自然放出光L2の波長に対する強度分布は波長λよりも短波長側に偏っており、さらに、自然放出光L2の短波長側の波長帯域の幅をD3、自然放出光L2の長波長側の波長帯域の幅をD4とすると、D3はD4よりも大きくなっている。
また、図6(A),(B)から、多層膜フィルタ2における反射率の最も大きな帯域Wが自然放出光L2の短波長側の波長帯域と等しいか、またはその波長帯域を包含していることがわかる。ただし、帯域Wは、波長λを含んでいない。
なお、相対波長gをλ/λとすると、波長帯域の幅Δgは、例えば以下のようにして求めることができる。ここで、以下の式中のnは高屈折率層の屈折率を示し、nは低屈折率層の屈折率を示している。
波長帯域の幅Δg=(4/π)×sin−1((n−n)/(n+n))
このように、多層膜フィルタ2の帯域Wは自然放出光L2の短波長側の波長帯域と等しいか、またはその波長帯域を包含しており、かつ、波長λを含んでいないので、面発光型半導体レーザ素子3から半導体光検出素子1側に出力された光に含まれる誘導放出光L1が多層膜フィルタ2を透過して半導体発光素子1の光吸収層11に入射し、他方、面発光型半導体レーザ素子3から半導体光検出素子1側に出力された光に含まれる自然放出光L2のうち波長λよりも短波長側の光が多層膜フィルタ2によって反射され面発光型半導体レーザ素子3側に戻される。つまり、多層膜フィルタ2は自然放出光を選択的に反射する機能を有するので、多層膜フィルタ2を透過する自然放出光の光量を、多層膜フィルタ2を透過する誘導放出光の光量と比べて極めて小さくすることができる。これにより、自然放出光の半導体光検出素子1への入射を効果的に抑制することができるので、半導体光検出素子2による自然放出光の検出レベルを低減することができ、その結果、誘導放出光の光検出精度をより向上させることができる。
ところで、MOCVDなどの結晶成長法を用いて多層膜フィルタ2を形成した場合には、例えば特許文献1のように、制御性の容易でない酸化工程を用いて半導体層の一部を酸化することにより自然放出光の透過を妨げる酸化層を形成した場合と比べて、その形状や大きさなどを高精度に形成することができる。これにより、半導体発光装置ごとの特性のばらつきを極めて小さくすることができる。
また、自然放出光を除去するために、例えば特許文献1のように、半導体層の酸化などの体積収縮が生じる工程を用いる必要がない。これにより、多層膜フィルタ2において体積収縮による剥離が生じる虞はないので、半導体層の酸化などの体積収縮が生じる工程を用いて自然放出光を除去する層を形成した場合と比べて、歩留りや信頼性が極めて高い。
また、光吸収層11からn型コンタクト層38までをエピタキシャル結晶成長法により形成することができる。これにより、多層膜フィルタ2を他の方法を用いて形成する場合と比べて製造工程を簡略化することができ、製造に要する時間を短縮することができる。
また、本実施の形態では、面発光型半導体レーザ素子3の光が主として外部に射出される側とは反対側に、多層膜フィルタ2と、半導体光検出素子1とを面発光型半導体レーザ3側からこの順に配置したので、面発光型半導体レーザ素子3の半導体光検出素子1側の電極(p側電極40)を設けるスペースが電流狭窄層33の酸化狭窄径によって制限されない。これにより、面発光型半導体レーザ素子3の半導体光検出素子1側の電極(p側電極40)を設けるスペースを、面発光型半導体レーザ素子3の光が主として外部に射出される側に、多層膜フィルタ2と、半導体光検出素子1とを面発光型半導体レーザ3側からこの順に配置した場合よりも大きくすることができるので、面発光型半導体レーザ素子3の抵抗を低減することができる。
[第1の実施の形態の変形例]
上記実施の形態では、多層膜フィルタ2が、面発光型半導体レーザ素子3から半導体光検出素子1側に出力された光に含まれる自然放出光L2のうち波長λよりも短波長側の光を反射する場合を例示して説明したが、面発光型半導体レーザ素子3から半導体光検出素子1側に出力された光に含まれる自然放出光L2のうち波長λよりも短波長側の光だけでなく、波長λよりも長波長側の光も反射するようにしてもよい。
この場合には、多層膜フィルタ2が、図7に示したように、例えば、厚さがλ/4nのp型Alx13 Ga1−x13 Asからなる低屈折率層21と、例えば厚さがλ/4nのp型Alx14 Ga1−x14 Asからなる高屈折率層22とを交互に積層した積層構造の他に、さらに、厚さがλ/4n(λ>λ、nは屈折率)のp型Alx15 Ga1−x15 As(0<x15≦1)からなる低屈折率層23と、例えば厚さがλ/4n(n>n、nは屈折率)のp型Alx16 Ga1−x16 As(0≦x16<x15)からなる高屈折率層24とを交互に積層した積層構造を上記積層構造の上または下に有していればよい。
これにより、自然放出光の半導体光検出素子1への入射が効果的に遮断される。その結果、半導体光検出素子1による自然放出光の検出レベルをさらに低減することができるので、誘導放出光の光検出精度を顕著に向上させることができる。
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光装置の構造を表すものである。なお、図8は模式的に表したものであり、実際の寸法、形状とは異なっている。また、以下の説明において、上記実施の形態と同一の符号が用いられている場合は、その同一符号の要素と同様の構成・機能を有することを意味している。また、以下では、上記実施の形態と異なる構成、作用、効果について主に説明し、上記実施の形態と共通の構成、作用、効果についての記載を適宜省略する。
この半導体発光装置は、半導体光検出素子1および面発光型半導体レーザ素子3のいずれか一方の上に形成された多層膜フィルタ2を、半導体光検出素子1および面発光型半導体レーザ素子3のうち多層膜フィルタ2の形成されていない方と貼り合わせて形成されたものである。
この半導体発光装置は、半導体光検出素子1上に、接合層42および面発光型半導体レーザ素子3をこの順に積層して形成されたものである。
接合層42は、同一面内に光透過部43および金属部44を有している。光透過部43は面発光型半導体レーザ素子3の発光領域35Aとの対向領域の全部または一部に設けられており、金属部44は光透過部43の周囲に設けられている。
ここで、光透過部43は、発光領域35Aから射出された光を透過することの可能な物質、例えばSiNや、SiO 、空気などの絶縁物質により構成されており、発光領域35Aから射出された光のうち半導体光検出素子1側へ放出された光を透過するようになっている。一方、金属部44は、反射率の高い金属、例えば金(Au)などにより構成され、半導体光検出素子1側へ放出された光のうち光透過部43以外の領域に放出された光を面発光型半導体レーザ素子3側に反射して、半導体光検出素子1への入射を遮断するようになっている。つまり、この接合層42は、半導体光検出素子1と、面発光型半導体レーザ素子3とを互いに接合する機能の他に、半導体光検出素子1への光の入射領域を制限する機能も有している。また、金属部44は、面発光型半導体レーザ素子3のp型コンタクト層31に電気的に接続されており、面発光型半導体レーザ素子3のp側電極としても機能するようになっている。
なお、この接合層42は、例えば、後述の製造方法の説明において例示したように、多層膜フィルタ2と、半導体光検出素子1および面発光型半導体レーザ素子3のいずれか一方と重ね合わせる際に、多層膜フィルタ2の表面に形成された、光透過部43Aおよび金属部44Aを有する接合層42Aと、半導体光検出素子1および面発光型半導体レーザ素子3のいずれか一方の表面に形成された、光透過部43Bおよび金属部44Bを有する接合層42Bとを互いに貼り合わせることにより形成されることが好ましい。
ただし、この場合には、光透過部43Aおよび光透過部43Bを互いに貼り合わせることにより光透過部43が形成され、金属部44Aおよび金属部44Bを互いに貼り合わせることにより金属部44が形成されることとなる。また、この接合層42は、多層膜フィルタ2と、半導体光検出素子1および面発光型半導体レーザ素子3のいずれか一方と重ね合わせる際に、半導体光検出素子1および面発光型半導体レーザ素子3のいずれか一方の表面、または多層膜フィルタ2の表面にあらかじめ形成されていてもよい。
このような構成を有する半導体発光装置は、例えば、次のようにして製造することができる。図9(A),(B)ないし図12はその製造方法を工程順に表したものである。
具体的には、まず、基板10上に、光吸収層11、p型コンタクト層12、多層膜フィルタ2をこの順に積層する(図9(A))と共に、例えばn型GaAsからなる基板45上に、n型コンタクト層38、n型DBR層37、n型クラッド層36、活性層35、p型クラッド層34、酸化狭窄層33D、p型DBR層32、p型コンタクト層31をこの順に積層する(図9(B))。
次に、p型コンタクト層17およびp型コンタクト層24上にSiOなどの絶縁物質を堆積させたのち、その堆積させた絶縁物質の表面のうち発光領域35Aと対応する領域や、半導体光検出素子1のp側電極13が形成されることとなる領域と対応する領域にフォトレジスト(図示せず)を形成する。続いて、このフォトレジストをマスクとして、例えばフッ酸系エッチング液によるウエットエッチング法により絶縁物質を選択的に除去して光透過部43A,43Bを形成する。その後、例えば金(Au)などの金属を真空蒸着法にて形成したのち、フォトレジストを除去して金属部44A,44Bを形成する。これにより、接合層42A,42Bが形成される(図10(A),(B))。
次に、接合層42A,42Bをそれぞれ互いに対向させると共に高温にした状態で、基板10および基板45側から圧力Fを加えて、接合層42A,42Bを互いに貼り合わせる(図11)。これにより、接合層42が形成され、その結果、半導体光検出素子1、多層膜フィルタ2および面発光型半導体レーザ素子3が一体に形成される。その後、例えばウエットエッチングにより基板45を除去する。この後は、上記と同様の工程を経ることにより、本実施の形態の半導体発光装置が形成される。
このように、本実施の形態では、光透過部43にSiOなどの絶縁物質を用いると共に、金属部44にAuなどの金属を用いるようにしたので、パターニングにより光透過部43および金属部44を有する接合層42を形成することが可能である。これにより、接合層42と同等の機能(半導体光検出素子1への光の入射領域を制限する機能)を有する層を、例えば酸化処理により形成した場合と比べて、精密に形成することができる。このように、本実施の形態では、制御性の極めてよい方法を用いることができるので、半導体発光装置ごとの特性のばらつきを極めて小さくすることができる。
また、接合層42と同等の機能(半導体光検出素子1への光の入射領域を制限する機能)を有する層を製造する際に、酸化処理を用いる必要がない。これにより、接合層42において体積収縮による剥離が生じる虞はないので、酸化処理などの体積収縮が生じる工程を用いる場合と比べて、歩留りや信頼性が極めて高い。
また、金属部44A,44B同士を互いに貼り合わせるようにしたので、多層膜フィルタ2と、半導体光検出素子1および面発光型半導体レーザ素子3のいずれか一方との密着性を高めることができる。これにより、貼り合わせた部分が剥離する虞はないので、貼り合わせによって歩留りや信頼性が低下する虞はない。
また、半導体光検出素子1と面発光型半導体レーザ素子3とを別個の基板上に結晶成長させるようにしたので、これらを一括形成した場合と比べて、より高品質に結晶成長させることが可能である。これにより、デバイス特性や信頼性がより向上する。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、多層膜フィルタ2を、III族元素としてアルミニウム(Al)を含むIII−V族化合物半導体により構成した場合について説明したが、上記第2の実施の形態では、多層膜フィルタ2を、屈折率の互いに異なる絶縁性材料を交互に積層した積層構造としてもよい。例えば、厚さがλ/4n(nは屈折率)のSiOからなる低屈折率層と、厚さがλ/4nの(nは屈折率)SiNからなる高屈折率層とをそれぞれ10層ずつ積層して形成することが可能である。このように、屈折率の互いに異なる絶縁性材料を交互に積層した場合には、上記実施の形態の場合と比べて、これらの屈折率差を大きくすることができる。これにより、上記実施の形態の場合よりも少ない積層数で多層膜フィルタ2を形成することができる。
また、上記実施の形態では、面発光型半導体レーザ素子3の光が主として外部に射出される側とは反対側に、多層膜フィルタ2と、半導体光検出素子1とを面発光型半導体レーザ3側からこの順に配置した場合について説明したが、例えば、面発光型半導体レーザ素子3の光が主として外部に射出される側に、多層膜フィルタ2と、半導体光検出素子1とを面発光型半導体レーザ3側からこの順に配置することも可能である。
また、上記実施の形態では、半導体材料をGaAs系化合物半導体により構成した場合について説明したが、他の材料系、例えば、GaInP系(赤系)材料またはAlGaAs系(赤外系)や、GaN系(青緑色系)などにより構成することも可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光装置の断面構成図である。 図1の半導体発光装置の製造工程を説明するための断面図である。 図2に続く工程を説明するための断面図である。 図3に続く工程を説明するための断面図である。 図1の半導体発光装置の作用を説明するための断面図である。 図1の面発光型半導体レーザから出力される光の、波長に対する強度スペクトラムを示す関係図、および図1の多層膜フィルタの、波長に対する反射スペクトラムを示す関係図である。 一変形例に係る半導体発光装置の断面構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光装置の断面構成図である。 図8の半導体発光装置の製造工程を説明するための断面図である。 図9に続く工程を説明するための断面図である。 図10に続く工程を説明するための断面図である。
符号の説明
1…面発光型半導体レーザ素子、2…多層膜フィルタ、3…半導体光検出素子、10,45…基板、12,31…p型コンタクト層、13,40…p側電極、14,41…n側電極、21,23…低屈折率層、22,24…光屈折率層、32…p型DBR層、33…電流狭窄層、33A…電流注入領域、33B…電流狭窄領域、34…p型クラッド層、35…活性層、35A…発光領域、36…n型クラッド層、37…n型DBR層、38…n型コンタクト層、41A…開口部、42,42A,42B…接合層、43A,43B…光透過部、44A,44B…金属部。

Claims (10)

  1. 波長λの誘導放出光と、波長λを含む波長帯の自然放出光とを含む光を発する半導体発光素子と、
    厚さがλ/(4×n)(λ<λ、nは屈折率)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)(n>n、nは屈折率)である高屈折率層とを交互に積層してなる積層構造を有する多層膜フィルタと、
    前記多層膜フィルタを透過した光の一部を吸収する光吸収層を有する半導体光検出素子と
    を備えることを特徴とする半導体発光装置。
  2. 前記多層膜フィルタは、厚さがλ/(4×n)(λ>λ、nは屈折率)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)(n>n、nは屈折率)である高屈折率層とを交互に積層してなる積層構造を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 波長λの誘導放出光と、波長λを含む波長帯の自然放出光とを含む光を発する半導体発光素子と、
    厚さがλ/(4×n)(λ>λ、nは屈折率)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)(n>n、nは屈折率)である高屈折率層とを交互に積層してなる積層構造を有する多層膜フィルタと、
    前記多層膜フィルタを透過した光の一部を吸収する光吸収層を有する半導体光検出素子と
    を備えることを特徴とする半導体発光装置。
  4. 前記半導体発光素子は、第1多層膜反射鏡、第1クラッド層、活性層、第2クラッド層および第2多層膜反射鏡をこの順に含む積層構造を有し、
    前記第1多層膜反射鏡および前記第2多層膜反射鏡はそれぞれ、厚さがλ/(4×n)(nは屈折率)である低屈折率層と、厚さがλ/(4×n)(n>n、nは屈折率)である高屈折率層とを交互に積層して形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光装置。
  5. 前記低屈折率層および前記高屈折率層は化合物半導体からなる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の半導体発光装置。
  6. 前記低屈折率層および前記高屈折率層は、III族元素としてアルミニウム(Al)を含むIII−V族化合物半導体からなり、
    前記低屈折率層のAl組成比が前記高屈折率層のAl組成比よりも大きい
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体発光装置。
  7. 前記低屈折率層および前記高屈折率層は絶縁性材料からなる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光装置。
  8. 前記低屈折率層はSiOからなり、
    前記高屈折率層はSiNからなる
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体発光装置。
  9. 前記半導体光検出素子、前記多層膜フィルタおよび前記半導体発光素子は、基板上にこの順にエピタキシャル結晶成長させることにより形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光装置。
  10. 前記多層膜フィルタは、前記半導体発光素子および前記半導体光検出素子のいずれか一方と、接合層を介して貼り合わされている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光装置。
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