JP2007180279A - 半導体発光素子 - Google Patents

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Takeshi Masui
勇志 増井
Takahiro Arakida
孝博 荒木田
Yoshinori Yamauchi
義則 山内
Rintaro Koda
倫太郎 幸田
Norihiko Yamaguchi
典彦 山口
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Abstract

【課題】光検出機構を内蔵しているにも拘わらず、光からフォトカレントへの変換効率の高い半導体発光素子を提供する。
【解決手段】第2半導体積層構造20は、n型低屈折率層21および光吸収層22をこの順に積層してなる一組の半導体層と、p型高屈折率層23および光吸収層22をこの順に積層してなる一組の半導体層とを交互に積層して構成される。互いに隣り合うn型低屈折率層21、光吸収層22およびp型高屈折率層23がPIN接合、すなわち光検出機構(光検出器24)を構成する。基板10上に積層された第2半導体積層構造20からn型DBR層38までの各半導体層がレーザ発振用の共振器50を構成しており、光検出機構が共振器50に内蔵されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光光を検出するための光検出機構を内蔵する半導体発光素子に関する。
従来より、光ファイバや、光ディスクなどの用途の半導体発光装置には、これに組み込まれた半導体発光素子の光出力レベルを一定にする目的の一環として、半導体発光素子の発光光を検出する光検出機構が設けられている。この光検出機構は、例えば、発光光の一部を分岐させる反射板と、この分岐した発光光を検出する光検出器とにより構成することも可能である。ところが、このような構成では、部品点数が多くなるだけでなく、反射板や、光検出器を半導体発光素子に対して高精度に配置しなければならない。そこで、そのような問題を解決する方策の1つとして、半導体発光素子に光検出機構を内蔵させることが考えられる。
例えば、図7に示したように、特許文献1に記載の面発光型半導体レーザは、基板110上に、n型半導体層111、ノンドープのDBR層112、p型半導体層113、発光領域114Aを含む活性層114、n型DBR層115およびn型コンタクト層116をこの順に積層して構成される。この面発光型半導体レーザでは、DBR層112、活性層114およびn型DBR層115がレーザ発振する共振器120を構成するが、この共振器120内のDBR層112は、レーザ発振用のミラーとしての機能だけでなく、光吸収機能をも有する。また、ノンドープなDBR層112を間にしてn型半導体層111およびp型半導体層113が設けられていることから、この面発光型半導体レーザはn型半導体層111、DBR層112およびp型半導体層113からなる光検出器130を、共振器120のミラー構造を乱すことなく共振器120と一体化したものであるといえる。
なお、この面発光型半導体レーザは、レーザ発振用の電極と、光検出器130用の電極を共用する構造となっており、その共用の電極117は、n型コンタクト層116から活性層114まで選択的にエッチングすることにより形成されたp型半導体層113の露出部分に形成されている。レーザ発振用の他方の電極118はn型コンタクト層116のうち発光領域114Aと対応する領域以外の領域に形成され、光検出器130用の他方の電極119はp型半導体層113およびDBR層112を選択的にエッチングすることにより形成されたn型半導体層111の露出部分に形成されている。
この面発光型半導体レーザでは、電極117,118から活性層114に電流が注入されると、活性層114の発光領域114Aにおいて生じた発光光により誘導放出が繰り返される結果、レーザ発振が生じ、所定の波長の光がビームとして開口部W100から射出される。このとき、アンドープのDBR層112で共振器120内の誘導放出光の一部が吸収され、キャリアが生成される。DBR層112内で生成されたキャリアはn型半導体層111およびp型半導体層113を介して電気信号(フォトカレント)として出力される。
特表平9−507339
このように、特許文献1に記載の面発光型半導体レーザは光検出器130を内蔵したものであるが、DBR層112は低屈折率層と高屈折率層とを交互に積層して構成したものであるので、凹凸のあるバンド構造となる。そのため、DBR層112内で光吸収によって生じたキャリアはn型半導体層111およびp型半導体層113に到達するまでにポテンシャルの凹凸を乗り越えなければならない。ところが、全てのキャリアがその凹凸を乗り越えることができる訳ではなく、一部のキャリアはn型半導体層111およびp型半導体層113に到達するまでに再結合してしまうので、その分だけ光からフォトカレントへの変換効率が低下してしまう。
このように、従来は、半導体発光素子に光検出機構を内蔵させると変換効率が低下してしまうという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、光検出機構を内蔵しているにも拘わらず、光からフォトカレントへの変換効率の高い半導体発光素子を提供することにある。
本発明の半導体発光素子は、一体的に形成された第1半導体積層構造および第2半導体積層構造を備えたものである。第1半導体積層構造は、発光領域を有する活性層と、第1p型半導体層と、第1n型半導体層とを有しており、活性層は第1p型半導体層および第1n型半導体層の間に設けられている。第2半導体積層構造は、第2p型半導体層および第2n型半導体層を一組としてそれを複数組積層して構成されたものである。
本発明の半導体発光素子では、活性層に注入された電子と正孔が再結合することにより発光領域から光子が発生し、その結果、発光光が積層方向に射出される。このとき、積層方向に射出された光の一部は第2半導体積層構造に入射するので、その一部は各第2p型半導体層および各第2n型半導体層が互いに接する界面およびその近傍に形成される光吸収領域で吸収され、キャリアが生成される。このキャリアは各光吸収領域内に存在するポテンシャルの単調な勾配に従って移動し、各第2p型半導体層および各第2n型半導体層を介してフォトカレントとして出力される。つまり、本発明の半導体発光素子は光検出機構を内蔵している。
本発明の半導体発光素子によれば、第2p型半導体層および第2n型半導体層を一組としてそれを複数組積層して構成された第2半導体積層構造を第1半導体積層構造に一体的に形成するようにしたので、各第2p型半導体層および各第2n型半導体層が互いに接する界面およびその近傍に形成される光吸収領域にはポテンシャルの凹凸はなく、ポテンシャルの単調な勾配が形成される。これにより、光検出機構を内蔵しているにも拘わらず、光からフォトカレントへの変換効率を高くすることができる。
ここで、各光吸収領域における光吸収効率は、各光吸収領域の合計厚さが極端に薄くなると低下する虞があるので、各光吸収領域の合計厚さが十分厚くなるように、第2p型半導体層および第2n型半導体層との間に大きな逆バイアスを印加することが好ましい。ただし、第2p型半導体層および第2n型半導体層との間にノンドープ半導体層を設けた場合には、ノンドープ半導体層が光吸収領域の一部を構成し、これにより各光吸収領域の合計厚さが十分厚くなるので、第2p型半導体層および第2n型半導体層との間に大きな逆バイアスを印加しなくても、光吸収効率が低下する虞はない。このように、第2p型半導体層および第2n型半導体層との間に大きな逆バイアスを印加したり、第2p型半導体層および第2n型半導体層との間にノンドープ半導体層を設けた場合には、光吸収効率が低下する虞がないので、光からフォトカレントへの変換効率を極めて高くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る面発光型半導体レーザ1(半導体発光素子)の断面構成を表すものである。図2は、図1の面発光型半導体レーザ1の第2半導体積層構造20およびその近傍を拡大して表すものである。図3は、図1の面発光型半導体レーザ1の上面図である。なお、図1ないし図3は、模式的に表したものであり、実際の寸法、形状とは異なっている。
この面発光型半導体レーザ1は、基板10上に、第2半導体積層構造20および第1半導体積層構造30をこの順に積層すると共に、これら第2半導体積層構造20および第1半導体積層構造30を一体に形成して構成したものである。この面発光型半導体レーザ1は、発光光を開口部W(後述)から外部に射出すると共に、開口部Wから射出された光の出力レベルに応じた電気信号(フォトカレント)をp側電極27,n側電極28(後述)から出力するようになっている。すなわち、この面発光型半導体レーザ1は、上記電気信号を利用することにより発光光の出力レベルを制御することを可能とするものである。ここで、p側電極27は本発明の「第1金属部」の一例に、n側電極28は本発明の「第2金属部」の一例にそれぞれ相当する。
(第2半導体積層構造20)
第2半導体積層構造20は、n型低屈折率層21および光吸収層22をこの順に積層してなる一組の半導体層と、p型高屈折率層23および光吸収層22をこの順に積層してなる一組の半導体層とを交互に積層すると共に、n型低屈折率層21およびp型高屈折率層23のいずれか一方であって最上組に含まれる導電型と反対の導電型層をその上に積層して構成したものを、基板10上に配置したものである。図1および図2では、最上層にp型高屈折率層23を配置した場合を例示しているが、後述する絶縁層31の絶縁性があまり高くない場合は、最上層にn型低屈折率層21を配置することが好ましい。この第2半導体積層構造20は、一方の側面に傾斜面S1を有し、他方の側面に傾斜面S2を有する。ここで、n型低屈折率層21は本発明の「第2n型半導体層」の一例に、p型高屈折率層23は本発明の「第2p型半導体層」の一例に、光吸収層22は本発明の「ノンドープ半導体層」の一例にそれぞれ相当する。
なお、符号の先頭が「n型」となっているものはn型不純物を含有し、符号の先頭が「p型」となっているものはp型不純物を含有していることをそれぞれ意味する。n型不純物としては、例えばケイ素(Si)、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)、ゲルマニウム(Ge)またはスズ(Sn)などが挙げられる。p型不純物としては、亜鉛(Zn)、カーボン(C)、マグネシウム(Mg)、ベリリウム(Be)またはカドミウム(Cd)などが挙げられる。
基板10は、例えばn型GaAs基板からなる。各n型低屈折率層21は、例えば厚さが100nmのn型Alx1Ga1-x1As(0<x1<1)からなる。Al組成比x1は、発光波長λに相当するエネルギー以上のバンドギャップとなる範囲内の値となっている。各n型低屈折率層21は、積層方向に垂直な面内の一の方向に突き出た突出部21Aを有すると共に、その突出部21Aを介してn側電極28に電気的に共通接続されている。この突出部21Aは第2半導体積層構造20の傾斜面S2に形成されている。各p型高屈折率層23は、例えば厚さが100nmのn型Alx2Ga1-x2As(0<x2<x1)からなる。Al組成比x2は、Al組成比x1と同様、発光波長λに相当するエネルギー以上のバンドギャップとなる範囲内の値となっている。各p型高屈折率層23は、積層方向に垂直な面内の他の方向に突き出た突出部23Aを有すると共に、その突出部23Aを介してp側電極27に電気的に共通接続されている。この突出部23Aは第2半導体積層構造20の傾斜面S1に形成されている。
p側電極27は、例えば厚さが1μmの金(Au)からなり、各突出部23Aを介して各p型高屈折率層23に電気的に接続されている。n側電極28は、例えば厚さが1μmの金(Au)からなり、各突出部21Aを介して各n型低折率層21に電気的に接続されている。互いに隣り合う突出部21Aの間には例えば幅が140nmの溝25が形成されており、他方、互いに隣り合う突出部23Aの間には溝26が形成されている。
各光吸収層22は、例えば厚さが20nmのノンドープのGaAsからなり、発光波長λに相当するエネルギーより小さなバンドギャップを有している。各光吸収層22は、隣接するn型低屈折率層21およびp型高屈折率層23の間に形成されており、隣接するn型低屈折率層21およびp型高屈折率層23と共にPIN接合を構成している。なお、各光吸収層22は、p側電極27およびn側電極28のいずれか一方または両方の電極に接していてもよいし、p側電極27およびn側電極28のいずれにも接しないようになっていてもよい。
各光吸収層22は、上記したように、隣接するn型低屈折率層21およびp型高屈折率層23と共にPIN接合を構成しているので、第2半導体積層構造20は、そのPIN接合を、NIP,PIN,NIP,………,NIPと積層方向に重ね合わせて構成されていることとなる。従って、光が各PIN接合を構成する光吸収層22に入射すると、入射した光は各光吸収層22に吸収され、キャリアに変換されたのち、各光吸収層22に隣接するp型高屈折率層23およびn型低屈折率層21を介して電気信号(フォトカレント)として出力されるようになっている。つまり、第2半導体積層構造20中の各PIN接合が一の光検出機構を構成している。そこで、この光検出機構を光検出部24と称する。
また、各光検出部24は、p側電極27およびn側電極28に並列に共通接続されているので、全ての光検出部24と、p側電極27およびn側電極28とが一の光検出機構を構成しているともいえる。そこで、この光検出機構を光検出器29と称する。
各光吸収層22は単一の半導体材料で構成されており、その内部に互いに組成比の異なる材料などを意図的に配列していないことから、その内部に屈折率分布を有しない。そのため、各光吸収層22には、キャリアが移動する際に障害となり得るポテンシャルの凹凸が存在せず、ポテンシャルの単調な勾配だけが存在することとなるので、光吸収層22において発生したキャリアは各光吸収層22に存在するポテンシャルの単調な勾配に従って移動して、そのほとんど全てが隣接するp型高屈折率層23およびn型低屈折率層21に到達することが可能となっている。そのため、各光検出部24(または光検出器29)の、光からフォトカレントへの変換効率は極めて高い。
ところで、第2半導体積層構造20は、低屈折率層(n型低屈折率層21)と高屈折率層(p型高屈折率層23)とを交互に配置して構成されていることから、多層膜反射鏡としての機能も有する。ここで、n型低屈折率層21および光吸収層22をこの順に積層してなる一組の半導体層、およびp型高屈折率層23および光吸収層22をこの順に積層してなる一組の半導体層の光学厚さはそれぞれ、例えばλ/4となっているので、第2半導体積層構造20は、発光波長λの光を開口部W側に高反射率で反射することができる。従って、第2半導体積層構造20は、光をフォトカレントに変換する機能だけでなく、多層膜反射鏡としての機能も有する。
(第1半導体積層構造30)
第1半導体積層構造30は、第2半導体積層構造20上に、絶縁層31、p型コンタクト層32、p型DBR層33、電流狭窄層34、p型クラッド層35、中央部分に発光領域36Aを有する活性層36、n型クラッド層37、n型DBR層38およびn型コンタクト層39をこの順に積層したのち、n型コンタクト層39からp型DBR層33までを選択的にエッチングすることにより形成されたものであり、例えば円柱状のメサ部40を構成している。n型コンタクト層39上にはn型電極41が、p型コンタクト層32のうちメサ部40の周辺部分に露出している表面にはp側電極42がそれぞれ形成されている。ここで、p型コンタクト層32、p型DBR層33、電流狭窄層34およびp型クラッド層35は本発明の「第1p型半導体層」の一例に相当し、n型クラッド層37、n型DBR層38およびn型コンタクト層39は本発明の「第1n型半導体層」の一例に相当する。
絶縁層31は、例えば、光学厚さがλ/4のノンドープのAlx3Ga1-x3As(0<x3<1)と、光学厚さがλ/4のノンドープのAlx4Ga1-x4As(0<x4<x3)とを1組として、それを複数組積層して構成されたものである。この絶縁層31は、第2半導体積層構造20と同様、低屈折率層(Alx3Ga1-x3As)と高屈折率層(Alx4Ga1-x4As)とを交互に配置していることから、第1半導体積層構造30と第3半導体積層構造20とを電気的に分離するだけでなく、発光波長λの光を開口部W側に高反射率で反射する多層膜反射鏡の一部としても機能する。
p型コンタクト層32は、例えば、光学厚さがλ/4のp型GaAsにより構成される。このように、絶縁層31は、λ/4の光学厚さを有することから、p側電極42とオーミック接触する機能を有するだけでなく、発光波長λの光を開口部W側に高反射率で反射する多層膜反射鏡の一部としても機能する。
p型DBR層33は、低屈折率層(図示せず)および高屈折率層(図示せず)を1組として、それを複数組積層して構成されたものである。この低屈折率層は、例えば、光学厚さがλ/4のp型Alx5Ga1-x5As(0<x5<1)、高屈折率層は、例えば、光学厚さががλ/4のp型Alx6Ga1-x6As(0<x6<x5)によりそれぞれ形成されている。このp型DBR層33は、p型コンタクト層32、絶縁層31および第2半導体積層構造20と共に、発光波長λの光を開口部W側に高反射率で反射する多層膜反射鏡としての機能を有する。
電流狭窄層34は、外縁領域に電流狭窄領域34bを有しており、中央領域に円形状の電流注入領域34aを有する。電流注入領域34aは、例えば、AlAsにより構成され、積層方向から見て例えば円形状となっている。電流狭窄領域34bは、例えば、メサ部40の側面側からAlAs中のAlを酸化することにより得られたAl2 3 (酸化アルミニウム)を含んで構成され、積層方向から見て例えばドーナツ形状となっている。これにより、電流狭窄層34はp側電極42およびn側電極41から注入された電流を狭窄する機能を有する。
p型クラッド層35は、例えば、p型Alx7Ga1-x7As(0<x7<1)により構成される。活性層36は、例えば、量子井戸層(図示せず)と障壁層(図示せず)とを交互に積層してなる多重量子井戸構造を有しており、アンドープのGaAsからなる量子井戸層と、アンドープのAlx8Ga1-x8As(0<x8<1)からなる障壁層とを一組として、それを複数組積層して構成される。この活性層36は、電流注入領域34aと対向する領域に発光領域36Aを有する。なお、活性層36は、多重量子井戸構造以外の構造、例えば単一量子井戸構造やバルク構造を有するものであってもよい。n型クラッド層37は、例えば、n型Alx9Ga1-x9As(0<x9<1)により構成される。
n型DBR層38は、低屈折率層(図示せず)および高屈折率層(図示せず)を1組として、それを複数組積層して構成されたものである。低屈折率層は、例えば光学厚さがλ/4のn型Alx10 Ga1-x10 As(0<x10<1)、高屈折率層は、例えば光学厚さがλ/4のn型Alx11 Ga1-x11 As(0<x11<x10)によりそれぞれ形成されている。
ここで、n型DBR層38は、p型DBR層33、p型コンタクト層32、絶縁層31および第2半導体積層構造20からなる多層膜反射鏡と共に、一対の多層膜反射鏡を構成しているので、p型DBR層33等からなる多層膜反射鏡、p型クラッド層35、活性層36、n型クラッド層37ならびにn型DBR層38によって、波長λでレーザ発振する共振器50が構成されていることとなる。従って、光検出器29は共振器50のミラー構造を乱すことなく、共振器50に内蔵されていることがわかる。
n型コンタクト層39は、例えば、n型GaAsにより構成される。n側電極41は、例えば、金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金層,ニッケル(Ni)層および金(Au)層とをこの順に積層して構成されたものであり、n型コンタクト層39と電気的に接続されている。このn側電極41は、発光領域36Aに対応する領域に開口部Wが設けられており、例えばドーナツ形状となっている。p側電極42は、例えばチタン(Ti),白金(Pt)および金(Au)をこの順に積層した構造を有しており、p型コンタクト層32と電気的に接続されている。
このような構成を有する面発光型半導体レーザ1は、例えば、次のようにして製造することができる。
図4(A),(B)ないし図6(A),(B)はその製造方法を工程順に表したものである。面発光型半導体レーザ1を製造するためには、例えばn型GaAsからなる基板10上にAlGaAs系化合物半導体を、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition :有機金属気相成長)法により形成する。この際、AlGaAs系化合物半導体の原料としては、例えば、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルガリウム(TMG)、アルシン (AsH3)を用いる。
具体的には、まず、基板10上に、n型低屈折率層21および光吸収層22をこの順に積層してなる一組の半導体層と、p型高屈折率層23および光吸収層22をこの順に積層してなる一組の半導体層とを交互に積層すると共に、n型低屈折率層21およびp型高屈折率層23のいずれか一方であって最上組に含まれる導電型と反対の導電型層(p型高屈折率層23)をその上に積層する(図4(A))。これにより、第2半導体積層構造20が形成される。続いて、p型高屈折率層23上に、絶縁層31、p型コンタクト層32、p型DBR層33、AlAs層34D、p型クラッド層35、中央部分に発光領域36Aを有する活性層36、n型クラッド層37、n型DBR層38およびn型コンタクト層39をこの順に積層する。なお、AlAs層34Dは、酸化処理されることにより電流狭窄層34となる層であり、電流注入領域34aと同様の組成を有する。
次に、n型コンタクト層39からp型DBR層33までを選択的にエッチングすると共に、p型コンタクト層32の一部を露出させる(図4(B))。これにより、例えば円柱状のメサ部40が形成されると共に、p側電極42を形成するための領域が形成される。続いて、メサ部40、p型コンタクト層32および絶縁層31上にマスク(図示せず)を形成したのち、第2半導体積層構造20のうちマスク以外の領域を選択的にエッチングする。これにより、第2半導体積層構造20の側面が傾斜面S1,S2となる。その後、マスクを除去する。
次に、水蒸気雰囲気中において、高温で酸化処理を行い、AlAs層34Dに高濃度に含まれるAlを選択的に酸化する(図5(A))。これによりAlAs層34Dのうち中央領域以外の領域(外縁領域)がAl2 3 を含む絶縁層となる。すなわち、外縁領域に電流狭窄領域34bが形成され、中央領域が電流注入領域34aとなる。これにより、電流狭窄層34が形成される。
次に、第2半導体積層構造20の側面のうち一の方向以外の領域にマスク(図示せず)を形成したのち、例えばフッ酸系溶液を用いてn型低屈折率層21および光吸収層22を選択的にエッチングする(図5(B))。これにより、p型高屈折率層23がエッチングされずに残り、第2半導体積層構造20の側面のうち一の方向に突出部23Aが複数形成されると共に、互いに隣り合う突出部23Aの間に溝25が形成される。その後、マスクを除去する。
次に、第2半導体積層構造20の側面のうち他の方向以外の領域にマスクM1を形成したのち、例えばアンモニア系溶液を用いてp型高屈折率層23および光吸収層22を選択的にエッチングする(図6(A))。これにより、n型低屈折率層21がエッチングされずに残り、第2半導体積層構造20の側面のうち他の方向に突出部21Aが複数形成されると共に、互いに隣り合う突出部21Aの間に溝26が形成される。その後、マスクを除去する。
次に、第2半導体積層構造20の傾斜面S1,S2以外の領域にマスクM2を形成したのち、例えば蒸着法を用いて、第2半導体積層構造20の傾斜面S1,S2にAuを積層する(図6(B))。これにより、各p型高屈折率層23に電気的に接続されたp側電極27と、各n型高屈折率層21に電気的に接続されたn側電極28とがそれぞれ形成される。このとき、Auの厚さを溝25,26の幅よりも厚く形成することにより、溝25,26で段切れが生じることがなく、また、溝25,26がAuで埋まることもない。その後、マスクを除去する。
次に、n型コンタクト層39上にn側電極41を形成すると共に、p型コンタクト層32上にp側電極42を形成する(図1)。このようにして、本実施の形態の面発光型半導体レーザ1が製造される。
この面発光型半導体レーザ1では、p側電極42とn側電極41との間にそれぞれ所定の電位差の電圧が印加されると、電流狭窄層34により電流狭窄された電流が活性層36の利得領域である発光領域36Aに注入され、これにより電子と正孔の再結合による発光が生じる。この発光光により共振器50内で誘導放出が繰り返される結果、所定の波長でレーザ発振が生じ、その光がビームとして開口部Wから射出される。
また、共振器50には複数の光検出部24を有する光検出器29が内蔵されているので、共振器50内の誘導放出光の一部は、各光検出部24の光吸収層22で吸収され、キャリアが生成されたのち、各光検出部24のp型高屈折率層23およびn型低屈折率層21を介してフォトカレントとして出力される。ここで、各光検出部24は、p側電極27およびn側電極28に並列に共通接続されているので、各光検出部24から出力されたフォトカレントの総和がp側電極27およびn側電極28から出力される。
このとき、各光吸収層22には、上記したように、キャリアの移動の障害となり得るポテンシャルの凹凸が存在せず、ポテンシャルの単調な勾配だけが存在するので、各光吸収層22において発生したキャリアは各光吸収層22に存在するポテンシャルの単調な勾配に従って移動して、そのほとんど全てが隣接するp型高屈折率層23およびn型低屈折率層21に到達することができる。そのため、光検出器29を内蔵しているにも拘わらず、光検出器29の光からフォトカレントへの変換効率は極めて高い。
また、p型高屈折率層23およびn型低屈折率層21との間に大きな逆バイアスを印加して、各光吸収層22のポテンシャルの勾配を大きくすることにより、バンドギャップを狭くして、光吸収層22での光吸収効率を高くすることもできる。これにより、光からフォトカレントへの変換効率を極めて高くすることができる。なお、逆バイアスの大きさに応じてポテンシャルの勾配が変化する性質を利用して、各光吸収層22での光吸収をオン、オフしたり、光吸収量を制御することも可能である。
ここで、各光吸収層22の厚さが極めて薄い場合には、各光が光吸収層22を透過する割合が大きくなり、各光吸収層22での光吸収効率が低下する。しかし、各光吸収層22の薄さに応じて光検出部24の数を調整すことにより、光が光検出器29のうち発光領域36Aに近い側の光吸収層22を透過した場合であっても、いずれは、どこかの光吸収層22でその光を吸収させることが可能となる。これにより、光検出器29全体としての光吸収効率の低下を防止することができるので、光からフォトカレントへの変換効率を極めて高くすることができる。
また、従来のようにレーザ発振用の共振器とは別個独立に光検出器が設けられている場合には、光検出器専用に半導体層を積層しなければならないので、面発光型半導体レーザが全体として厚くなり、光検出器の分だけ製造工程のスループットが悪化する。また、共振器から漏れ出てきた極めて微弱な光を検出しなければならないので、微弱な光を検出するための様々な工夫も必要であった。ところが、本実施の形態では、光検出器29はレーザ発振用の共振器50に内蔵されているので、光検出器29専用に半導体層を積層する必要がなく、面発光型半導体レーザを薄型化することができ、光検出器の分だけ製造工程のスループットが向上する。また、容易に光を検出することができるので、先の例のような微弱な光を検出するための様々な工夫をする必要はない。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、絶縁層31およびp型コンタクト層32は多層膜反射鏡の一部を構成していたが、これらの層の厚さを極めて厚くするなどして、絶縁層31およびp型コンタクト層32が多層膜反射鏡として機能しないようにしてもよい。このようにした場合には、p型DBR層33から見て絶縁層31およびp型コンタクト層32の外側に配置されている光検出器29は多層膜反射鏡としての機能が低下したり、失われるので、光検出器29は共振器50に内蔵されたものとはいえなくなる場合もあり得る。しかし、上記実施の形態と同様、各光吸収層22にはキャリアの移動の障害となり得るポテンシャルの凹凸が存在せず、ポテンシャルの単調な勾配だけが存在する。従って、絶縁層31およびp型コンタクト層32が多層膜反射鏡として機能しないようにした場合であっても、光検出器29を内蔵しているにも拘わらず、光検出器29の光からフォトカレントへの変換効率は依然として高い。
また、上記実施の形態では、第2半導体積層構造20は光吸収層22を有していたが、光吸収層22を有していなくてもよい。ただし、この場合には、p型高屈折率層23およびn型低屈折率層21との間に逆バイアスを印加して、p型高屈折率層23およびn型低屈折率層21との間に光吸収機能を有する空乏層を形成することが必要となる。
また、上記実施の形態では、各光検出器24はp側電極27およびn側電極28に電気的に並列に共通接続されていたが、互いに電気的に分離された別個の電極に接続されていてもよい。この場合には、各光検出器24の出力を独立に取り出すことができるので、これらの出力に基づく様々な解析や測定が可能となる。
また、上記実施の形態では、半導体材料をAlGaAs系化合物半導体により構成した場合について説明したが、GaInP系(赤系)半導体や、GaN系(青緑色系)半導体などにより構成されていてもよい。
また、上記実施の形態では、本発明を面発光型半導体レーザに適用した場合について説明したが、他の半導体発光素子、例えば発光ダイオード(LED)に対してももちろん適用可能である。
また、本発明は、上記実施の形態で例示した製造方法に限定されるものではなく、他の製造方法であってもよい。
本発明の一実施の形態に係る面発光型半導体レーザの断面構成図である。 図1の面発光型半導体レーザの要部を拡大して表す断面構成図である。 図1の面発光型半導体レーザの上面図である。 面発光型半導体レーザの製造工程を説明するための断面図である。 図4に続く工程を表す断面図である。 図5に続く工程を表す断面図である。 従来の面発光型半導体レーザの断面構成図である。
符号の説明
1…面発光型半導体レーザ、10…基板、20…第2半導体積層構造、21…n型低屈折率層、21A,23A…突出部、22…光吸収層、23…p型高屈折率層、24…光検出部、25,26…溝、27,42…p側電極、28,41…n側電極、29…光検出器、30…第1半導体積層構造、31…絶縁層、32…p型コンタクト層、33…p型DBR層、34…電流狭窄層、34a…電流狭窄領域、34b…電流注入領域、34D…AlAs層、35…p型クラッド層、36…活性層、36A…発光領域、37…n型クラッド層、38…n型DBR層、39…n型コンタクト層、40…メサ部、50…共振器、S1,S2…傾斜面、W…開口部。

Claims (6)

  1. 発光領域を有する活性層と、前記活性層を間にして設けられた第1p型半導体層および第1n型半導体層とを有する第1半導体積層構造と、
    第2p型半導体層および第2n型半導体層を一組としてそれを複数組積層してなり、前記第1半導体積層構造に一体的に形成された第2半導体積層構造と
    を備えたことを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記第2半導体積層構造は、前記第2p型半導体層と前記第2n型半導体層との間にノンドープ半導体層を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記第2p型半導体層および前記第2n型半導体層は、互いに異なる屈折率を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  4. 前記第1p型半導体層および前記第1n型半導体層はいずれも、屈折率が互いに異なる2つの層を1組として、それを複数組積層して構成され、
    前記第1半導体積層構造および前記第2半導体積層構造は、全体として所定の波長で共振する共振器として機能する
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体発光素子。
  5. 各第2p型半導体層は、第1金属部に電気的に共通接続され、
    各第2n型半導体層は、第2金属部に電気的に共通接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  6. 各第2p型半導体層は積層方向に垂直な面内の所定の方向に突き出た突出部を有し、前記第1金属部は各第2p型半導体層の突出部と電気的に接続され、
    各第2n型半導体層は積層方向に垂直な面内の、各第2p型半導体層の突出部とは異なる方向に突き出た突出部を有し、前記第2金属部は各第2n型半導体層の突出部と電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体発光素子。
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