JP4935090B2 - 半導体発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光光を検出するための光検出素子を有する半導体発光装置に係り、特に、光検出精度が高度に要求される用途で好適に適用可能な半導体発光装置に関する。
従来より、光ファイバや、光ディスクなどの用途の半導体発光装置には、これに組み込まれた半導体発光素子の光出力レベルを一定にする目的の一環として、光検出機構により半導体発光素子の発光光を検出することが行われている。この光検出機構は、例えば、発光光の一部を分岐させる反射板と、この分岐した発光光を検出する半導体光検出器とにより構成することが可能である。ところが、このようにすると、部品点数が多くなるだけでなく、反射板や、半導体光検出器を半導体発光素子に対して高精度に配置しなければならないという問題がある。そこで、そのような問題を解決する方策の1つとして、半導体発光素子と半導体光検出器とを一体に形成することが考えられる。
しかし、これらを一体に形成すると、半導体光検出器が、本来検出すべき誘導放出光だけでなく、自然放出光までも検出する可能性がある。そのような場合には、半導体光検出器によって検出された光に基づいて計測される半導体発光素子の光出力レベルには、自然放出光の分だけ誤差が含まれていることとなる。よって、この方法も光出力レベルを高精度に制御することが要求される用途には適さない。
そこで、特許文献1では、半導体光検出器内に制御層を設け、半導体発光素子から入力される自然放出光の一部を半導体光検出器が検出する前に遮断する技術が提案されている。
特許2877785号
ところで、上記の制御層は、半導体光検出器を構成する半導体物質の一部を酸化することにより形成されるものである。しかし、酸化された半導体物質は反射率があまり高くなく、自然放出光を多少透過してしまうので、半導体光検出器による自然放出光の検出レベルを十分に低減することは困難である。そのため、特許文献1の技術では、光検出精度を十分に向上させることができないという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、自然放出光を高反射率で反射することにより、半導体光検出器による自然放出光の検出レベルを低減し、もって光検出精度をより向上させることの可能な半導体発光装置を提供することにある。
本発明の第1の半導体発光装置は、半導体発光素子、半導体光検出器および光制御層を備えたものである。半導体発光素子は、第1半導体基板と、発光領域を含む第1半導体積層構造とを有する。半導体光検出器は、発光領域を含む領域と対応する領域に孔を有する第2半導体基板と、入射した光の一部を吸収する光吸収層を有する第2半導体積層構造とを有する。光制御層は、第1半導体積層構造のうち発光領域の周辺領域と対応する領域に形成されており、発光領域と対応する領域に開口部を有する。光制御層および半導体光検出器は、半導体発光素子の第1半導体積層構造側にこの順に重ね合わせて半導体発光素子と共に一体に形成されている。
本発明の第2の半導体発光装置は、半導体発光素子、半導体光検出器および光制御層を備えたものである。半導体発光素子は、発光領域を含む第1半導体積層構造と、発光領域を含む領域と対応する領域に孔を有する第1半導体基板とを有する。半導体光検出器は、第2半導体基板と、入射した光の一部を吸収する光吸収層を有する第2半導体積層構造とを有する。光制御層は、第1半導体積層構造のうち発光領域の周辺領域と対応する領域に形成されており、発光領域と対応する領域に開口部を有する。光制御層および半導体光検出器は、半導体発光素子の第1半導体積基板側にこの順に重ね合わせて半導体発光素子と共に一体に形成されている。
本発明の第1および第2の半導体発光装置では、発光領域において生じた発光光には、誘導放出による光だけでなく、自然放出による光も含まれているが、この発光光により第1半導体積層構造内で誘導放出が繰り返される結果、所定の波長で発振が生じ、その所定の波長の光が積層方向に射出される。
ここで、半導体光検出器が半導体発光素子の第1半導体積層構造側に配置されている場合には、積層方向に射出された光の一部は第2半導体基板に設けられた孔を介して半導体光検出器に入射し、他方、半導体光検出器が半導体発光素子の第1半導体基板側に配置されている場合には、積層方向に射出された光の一部は第1半導体基板に設けられた孔を介して半導体光検出器に入射する。ただし、開口部を有する光制御層が半導体発光素子と半導体光検出器との間に設けられているので、この開口部を透過した光が半導体光検出器の光吸収層に入射する。光吸収層に入射した光の一部は、光吸収層に吸収され、吸収された光の光量に応じた電気信号(フォトカレント)が生成される。これにより、この電気信号を利用して積層方向に射出される光の出力レベルを計測することを可能にする。
ここで、光制御層の開口部は発光領域と対応する領域に設けられているので、発光領域で発生した発光光のうち半導体光検出器側へ放出された誘導放出光のほとんどは開口部を透過して半導体光検出器に入射する。一方、その発光光のうち半導体光検出器側へ放出された自然放出光のほとんどは光制御層で半導体発光素子側に反射され、半導体光検出器への入射が遮断される。これは、誘導放出光が指向性を有しており、光制御層のうち開口部以外の領域へ放出されることがほとんど無いからであり、一方、自然放出光は指向性を有しておらず、そのほとんどが光制御層のうち開口部以外の領域へ放出されるからである。これにより、開口部を透過する自然放出光の光量を、開口部を透過する誘導放出光の光量と比べて極めて小さくすることができる。また、光制御層は通常、反射率が極めて高いので、光制御層のうち開口部以外の領域を透過する自然放出光の光量は、開口部を透過する自然放出光の光量と比べてほとんど無視することができる。
本発明の半導体発光装置によれば、開口部を有する光制御層を半導体発光素子と半導体光検出器との間に設けるようにしたので、開口部以外の領域に放出された自然放出光の半導体光検出器への入射がほとんど遮断される。その結果、半導体光検出器による自然放出光の検出レベルを低減することができるので、光検出精度をより向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光装置の断面構成を表すものである。この半導体発光装置は、面発光型半導体レーザ1上に、開口部3Aを有する光制御層3と、半導体光検出器2とをこの順に配置すると共に、これら面発光型半導体レーザ1、光制御層3および半導体光検出器2を一体に形成して構成したものである。なお、面発光型半導体レーザ1は本発明の「半導体発光素子」の一例に相当する。
この半導体発光装置は、面発光型半導体レーザ1の発光光が開口部3Aおよび半導体光検出器2を介して開口部W1(後述)から外部に射出されると共に、開口部3Aから射出された光の出力レベルに応じた電気信号(フォトカレント)が半導体光検出器2から出力されるようになっている。すなわち、この半導体発光装置は、面発光型半導体レーザ1の発光光が外部に射出される側に、光制御層3と、半導体光検出器2とをこの順に配置して構成したものである。なお、図1は、模式的に表したものであり、実際の寸法、形状とは異なっている。
(面発光型半導体レーザ1)
面発光型半導体レーザ1は、基板10の一面側に半導体積層構造11を備える。この半導体積層構造11は、基板10上に、n型DBR層12、n型クラッド層13、活性層14、p型クラッド層15、p型DBR層16、p型コンタクト層17をこの順に積層して構成される。この半導体積層構造11は、p型コンタクト層17からn型DBR層12の一部までを選択的にエッチングすることにより形成された円柱状のメサ部Mを有する。なお、基板10は本発明の「第1半導体基板」の一例に相当し、半導体積層構造11は本発明の「第1半導体積層構造」の一例に相当する。
基板10および半導体積層構造11は、例えばGaAs(ガリウム・ヒ素)系の化合物半導体によりそれぞれ構成される。なお、GaAs系化合物半導体とは、短周期型周期表における3B族元素のうち少なくともガリウム(Ga)と、短周期型周期表における5B族元素のうち少なくともヒ素(As)とを含む化合物半導体のことをいう。
基板10は、例えばn型GaAsにより構成される。n型DBR層12は、低屈折率層(図示せず)および高屈折率層(図示せず)を1組として、それを複数組分積層して構成されたものである。低屈折率層は、例えば厚さがλ/4n1 (λは発振波長、n1 は屈折率)のn型Alx1Ga1-x1As(0<x1≦1)、高屈折率層は、例えば厚さがλ/4n2 (n2 は屈折率)のn型Alx2Ga1-x2As(0≦x2<x1)によりそれぞれ形成されている。なお、n型不純物としては、例えばケイ素(Si)またはセレン(Se)などが挙げられる。
n型クラッド層13は、例えばAlx3Ga1-x3As(0≦x3≦1)により構成される。活性層14は、例えばAlx4Ga1-x4As(0≦x4≦1)により構成され、後述の電流注入領域16C−1と対向する領域に発光領域14Aを有する。p型クラッド層15は、例えばAlx5Ga1-x5As(0≦x5≦1)により構成される。このn型クラッド層13、活性層14およびp型クラッド層15は、不純物が含まれていないことが望ましいが、p型またはn型不純物が含まれていてもよい。なお、p型不純物としては、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、ベリリウム(Be)などが挙げられる。
p型DBR層16は、低屈折率層(図示せず)および高屈折率層(図示せず)を1組として、それを複数組分積層して構成されたものである。この低屈折率層は、例えば厚さがλ/4n3 (λは発振波長、n3 は屈折率)のp型Alx6Ga1-x6As(0<x6≦1)、高屈折率層は、例えば厚さがλ/4n4(n4 は屈折率)のp型Alx7Ga1-x7As(0≦x7<x6)によりそれぞれ形成されている。
ただし、p型DBR層16において、活性層14側から数えて数組離れた低屈折率層の部位には、低屈折率層の代わりに、電流狭窄層16Cが形成されている。なお、図1では、活性層14側から数えて1組離れた低屈折率層の部位に電流狭窄層16Cが形成されている場合が例示されている。この電流狭窄層16Cにおいて、その中央領域が電流注入領域16C−1であり、この電流注入領域16C−1を取り囲む周辺領域が電流狭窄領域16C−2となっている。電流注入領域16C−1は、例えば、Alx8Ga1-x8As(x6<x8≦1)により構成され、積層方向から見て例えば円形状となっている。電流狭窄領域16C−2は、半導体積層構造11の側面側からこれを酸化することにより得られたAl2 3 (酸化アルミニウム)を含んで構成され、積層方向から見て例えばドーナツ形状となっている。これにより、電流狭窄層16Cは、p側電極として機能する金属部32(後述)と、n側電極18とから注入された電流を狭窄する機能を有する。
p型コンタクト層17は、例えばp型GaAsにより構成され、上記の電流注入領域16C−1と対向する領域に、例えば円形状の光射出窓17Aを有する。n側電極18は、例えば、金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金,ニッケル(Ni)および金(Au)とを基板10の側から順に積層した構造を有しており、基板10と電気的に接続されている。
(半導体光検出器2)
半導体光検出器2は、半導体積層構造21と、n側電極24と、金属層25とを有する。この半導体積層構造21は、基板20(図2(A)参照)上に、光吸収層22およびn型コンタクト層23をこの順に積層して構成される。なお、半導体光検出器2は、本発明の「半導体光検出器」の一例に相当し、基板20は本発明の「第2半導体基板」の一例に相当し、半導体積層構造21は本発明の「第2半導体積層構造」の一例に相当し、光吸収層22は本発明の「光吸収層」の一例に相当する。
基板20および半導体積層構造21は、例えば、上記した基板10および半導体積層構造11と同様、GaAs系の化合物半導体によりそれぞれ構成される。
基板20は、例えばn型GaAsにより構成される。この基板20は、面発光型半導体レーザ1の発光領域14Aを含む領域と対応する領域に孔20Aを有する。この孔20Aは、面発光型半導体レーザ1のメサ部Mを納めることができる程度の径と深さを有しており、メサ部Mの外壁と孔20Aの内壁との間に空隙が形成されるようになっている。なお、基板20が面発光型半導体レーザ1の発光光を吸収しやすい材料により構成されている場合には、孔20Aは基板20を貫通して形成されていることが好ましい。
光吸収層22は、例えば、n型Alx9Ga1-x9As(0≦x9≦1)により構成され、発光領域14Aから射出されてきた光の一部を吸収すると共に、吸収した光を電気信号に変換するようになっている。この電気信号は、半導体光検出器2に接続された光出力演算回路(図示せず)に光出力モニタ信号として入力され、光出力演算回路において開口部3Aから射出されるレーザ光の出力レベルを計測するために用いられる。
n型コンタクト層23は、例えば、n型Alx10 Ga1-x10 As(0≦x10≦1)により構成され、光吸収層22と電気的に接続されている。このn型コンタクト層23は、基板20の孔20Aと対応する領域に開口を有しており、ドーナツ形状となっている。
n側電極24は、例えば、AuGe,NiおよびAuをn型コンタクト層23上にこの順に積層した構造を有しており、n型コンタクト層23と電気的に接続されている。このn側電極24は、n型コンタクト層23上に形成されているので、n型コンタクト層22と同様、基板20の孔20Aと対応する領域に開口を有しており、ドーナツ形状となっている。従って、n型コンタクト層22およびn側電極25に形成されたそれぞれの開口により、開口部W1が形成されている。
金属層25は、例えば、金(Au)などにより構成され、基板20と電気的に接続されている。従って、金属層25は、半導体光検出器2のp側電極としての機能を有するが、後述するように金属同士を張り合わせるための専用機を用いて金属層25と光制御層3とを接合することが可能であることから、半導体光検出器2を光制御層3を介して面発光型半導体レーザ1に固定する機能も有する。
(光制御層3)
光制御層3は、面発光型半導体レーザ1の半導体積層構造11と、半導体光検出器2の基板20との間に設けられている。この光制御層3は半導体積層構造11のうち発光領域14Aの外周領域と対応する領域に設けられており、その結果、発光領域14Aと対応する領域が開口部3Aとなっている。
ここで、開口部3Aは、図1では単なる空隙となっているが、発光領域14Aから射出された発光光を透過することの可能な絶縁物質、例えばSiNや、SiO2 、半導体などにより構成されていてもよい。この開口部3Aは、発光領域14Aから射出された発光光のうち半導体光検出器2側へ放出された光(誘導放出光および自然放出光)を透過するようになっている。一方、この光制御層3は、例えば、反射率の高い金属、例えば金(Au)などにより構成され、発光領域14Aから射出された発光光のうち半導体光検出器2側へ放出された光(誘導放出光および自然放出光)を面発光型半導体レーザ1側に反射して、半導体光検出器2への入射を遮断するようになっている。また、光制御層3は、p型コンタクト層17および金属層25に電気的に接続されており、そのため、面発光型半導体レーザ1および半導体光検出器2のそれぞれのp側電極としても機能するようになっている。
このような構成を有する半導体発光装置は、例えば、次のようにして製造することができる。
図2(A)〜(C)、図3(A)〜(C)および図4はその製造方法を工程順に表したものである。半導体発光装置を製造するためには、GaAsからなる基板10上にGaAs系化合物半導体からなる半導体積層構造11や、GaAsからなる基板20上にGaAs系化合物半導体からなる半導体積層構造21を、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition :有機金属気相成長)法により形成する。この際、GaAs系化合物半導体の原料としては、例えば、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルガリウム(TMG)、アルシン (AsH3)を用い、ドナー不純物の原料としては、例えばセレン化水素(H2 Se)を用い、アクセプタ不純物の原料としては、例えばジメチル亜鉛(DMZn)を用いる。
具体的には、まず、基板10D上に、n型DBR層12D、n型クラッド層13D、活性層14D、p型クラッド層15D、AlAs層16Aを最下層に含むp型DBR層16D、p型コンタクト層17Dをこの順に積層する(図2(A))と共に、基板20D上に、光吸収層22D、n型コンタクト層23Dをこの順に積層する(図3(A))。なお、符号の末尾の「D」はエッチングやダイシングなどにより成型加工が施される前の状態であることを意味する。
次に、n型コンタクト層23Dの表面のうち開口を形成する領域以外の領域にマスク(図示せず)を形成したのち、例えばウエットエッチング法によりn型コンタクト層23Dの表面に開口を形成すると共に、基板20Dのうちメサ部Mを含む領域と対向する領域に孔20Aを形成する(図2(B))。同様にして、例えばドライエッチング法によりp型コンタクト層17Dからn型DBR層12Dの一部までを選択的に除去してメサ部Mを形成する(図3(B))。
次に、水蒸気雰囲気中において、高温で酸化処理を行い、メサ部Mの外側からAlAs層16AのAlを選択的に酸化する。これによりAlAs層16Aの周辺領域が絶縁層(酸化アルミニウム)となる。これにより、周辺領域に電流狭窄領域16C−2が形成され、その中央領域が電流注入領域16C−1となる。このようにして、電流狭窄層16Cが形成される(図3(B))。
次に、例えば蒸着法によりn型コンタクト層23D上にn側電極24Dを形成して、開口部W1を形成する(図2(C))。また、基板20Dのうち孔20A以外の領域に金属層25Dを、基板10Dの裏面にn側電極18Dを、メサ部Mの表面のうち発光領域14Aと対向する領域以外の領域からメサ部Mの周辺領域に渡って光制御層3Dをそれぞれ形成する(図3(C))。
次に、孔20Aとメサ部Mとを互いに対向させると共に高温にした状態で、基板10Dおよび基板20Dに圧力Fを加えて、孔20A内にメサ部Mを挿入すると共に、金属層25Dと、光制御層3Dのうちメサ部Mの周辺領域と対応する領域の一部とを貼り合わせる(図4)。その後、ダイシングによりチップ状に成型する。このようにして、本実施の形態の半導体発光装置が製造される。
このように、本実施の形態では、半導体光検出器2側へ向かう光を反射して、半導体光検出器への入射を遮断するための層(光制御層3)に金属を用いるようにしたので、この層をパターニングにより形成することが可能となる。これにより、このような機能を有する層を、例えば特許文献1のように、半導体光検出器2を構成する半導体積層構造21の一部を酸化することにより形成する場合と比べて、精密に形成することができる。このように、本実施の形態では、制御性の極めてよい方法を用いることができるので、半導体発光装置ごとの特性のばらつきを極めて小さくすることができる。
また、本実施の形態では、半導体光検出器2側へ向かう光を反射して、半導体光検出器への入射を遮断するための層(光制御層3)に金属を用いるようにしたので、半導体層の酸化などの体積収縮が生じる工程を用いる必要がない。これにより、特許文献1のような体積収縮による剥離が生じる虞はないので、酸化などの体積収縮が生じる工程を用いる場合と比べて、歩留りや信頼性が極めて高い。
また、本実施の形態では、金属層25と、光制御層3のうちメサ部Mの周辺領域と対応する領域の一部を互いに貼り合わせるようにしたので、基板10側の半導体積層構造11と、基板20側の半導体積層構造21との密着性を高めることができる。これにより、貼り合わせた部分が剥離する虞はないので、貼り合わせによって歩留りや信頼性が低下する虞はない。
また、本実施の形態では、基板20に孔20Aを設けるようにしたので、基板20全体を除去する必要がなくなる。これにより、基板20全体を除去する際に用いられる保持用の基板を用意する必要がなくなる。また、基板20全体を除去すると半導体積層構造21が反ったり、割れるなどの不具合が生じやすくなるが、基板20に孔20Aを設けるだけなので、そのような不具合が生じる虞はない。
以下、本実施の形態の半導体発光装置の作用について説明する。
この半導体発光装置では、光制御層3とn側電極18との間にそれぞれ所定の電位差の電圧が印加されると、電流狭窄層16Cにより電流狭窄された電流が活性層14の利得領域である発光領域14Aに注入され、これにより電子と正孔の再結合による発光が生じる。この発光光には、誘導放出によって生じた光だけでなく、自然放出によって生じた光も含まれているが、この発光光により半導体積層構造11内で誘導放出が繰り返される結果、所定の波長でレーザ発振が生じ、その所定の波長の光L1がビームとして開口部3Aから射出される(図5)。
このとき、面発光型半導体レーザ1では、半導体光検出器2の光吸収層22が開口部3A上に空隙を介して配置されているので、開口部3Aから射出された光L1は、孔20A内の空隙を透過したのち、光吸収層22に入射する。光吸収層22に入射した光L1の一部は、光吸収層22に吸収され、吸収された光の出力レベルに応じた電気信号(フォトカレント)に変換される。これにより、この電気信号は、開口部3Aから射出された光の出力レベルに応じた大きさを有する。この電流信号は金属層25およびn側電極24に電気的に接続されたワイヤを介して光出力演算回路(図示せず)に出力されたのち、光出力演算回路において光出力モニタ信号として受信される。これにより、開口部3Aから射出されるレーザ光の出力レベルが計測される。
ここで、発光領域14Aで発生した発光光のうち半導体光検出器2側へ放出された誘導放出光(光L1)のほとんどは開口部3Aおよび孔20A内の空隙を透過して半導体光検出器2に入射する。一方、その発光光のうち半導体光検出器2側へ放出された自然放出光(光L2)のほとんどは光制御層3で面発光型半導体レーザ1側に反射され、半導体光検出器2への入射が遮断される。これは、誘導放出光は指向性を有しており、光制御層3のうち開口部3A以外の領域へ放出されることがほとんど無いからであり、一方、自然放出光は指向性を有しておらず、そのほとんどが光制御層3のうち開口部3A以外の領域へ放出されるからである。これにより、開口部3Aを透過する自然放出光の光量を、開口部3Aを透過する誘導放出光の光量と比べて極めて小さくすることができる。また、光制御層3は通常、反射率が極めて高いので、光制御層3のうち開口部3A以外の領域を透過する自然放出光の光量は、開口部3Aを透過する自然放出光の光量と比べてほとんど無視することができる。
本実施の形態の半導体発光装置では、開口部3Aを有する光制御層3を面発光型半導体レーザ1と半導体光検出器2との間に設けるようにしたので、光制御層3側に放出された自然放出光の半導体光検出器2への入射がほとんど遮断される。その結果、半導体光検出器2による自然放出光の検出レベルを低減することができるので、光検出精度をより向上させることができる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光装置の構造を表すものである。なお、図6は模式的に表したものであり、実際の寸法、形状とは異なっている。また、以下の説明において、上記実施の形態と同一の符号が用いられている場合は、その同一符号の要素と同様の構成・機能を有することを意味している。
この半導体発光装置は、半導体光検出器5上に、開口部6Aを有する光制御層6と、面発光型半導体レーザ4とをこの順に配置すると共に、これら半導体光検出器5、光制御層6および面発光型半導体レーザ4を一体に形成して構成したものである。この半導体発光装置は、面発光型半導体レーザ4の発光光が開口部W2(後述)から外部に射出されると共に、開口部6Aおよび基板40の孔40A(後述)を介して半導体光検出器5にわずかに射出されるようになっている。さらに、半導体光検出器5に入射した光の出力レベルに応じた電気信号が半導体光検出器5から出力されるようになっている。
すなわち、この半導体発光装置は、面発光型半導体レーザ4の発光光が主として外部に射出される側とは反対側に、光制御層6および半導体光検出器5をこの順に配置すると共に、面発光型半導体レーザ4の基板40に孔40Aを設けたものであり、上記実施の形態と対比すると、光制御層および半導体光検出器の面発光型半導体レーザに対する位置と、孔が設けられた基板の帰属(面発光型半導体レーザ側の基板か、または半導体光検出器側の基板か)との点で主に相違する。そこで、以下、主として上記相違点について詳細に説明し、上記実施の形態と同様の構成・作用・効果についての説明を適宜省略する。
(面発光型半導体レーザ4)
面発光型半導体レーザ4は、基板40と、半導体積層構造11と、p側電極41とを備える。基板40は、例えばn型GaAsにより構成される。この基板40は、面発光型半導体レーザ4の発光領域14Aを含む領域と対応する領域に孔40Aを有する。なお、基板40が面発光型半導体レーザ4の発光光を吸収しやすい材料により構成されている場合には、孔40Aは基板40を貫通して形成されていることが好ましい。p側電極41は、例えば、チタン(Ti),白金(Pt)および金(Au)をこの順に積層して構成されたものであり、半導体積層構造11の最上層のp型コンタクト層17と電気的に接続されている。このp側電極41は、半導体積層構造11のうち発光領域14の外周領域に設けられており、発光領域14と対応する領域に開口部W2を有する。なお、面発光型半導体レーザ4は本発明の「半導体発光素子」の一例に相当し、基板40は本発明の「第1半導体基板」の一例に相当する。
(半導体光検出器5)
半導体光検出器5は、基板50と、半導体積層構造21と、金属層51と、p側電極52とを有する。基板50は、例えばn型GaAsにより構成される。金属層51は、上記実施の形態のn側電極24と同様、例えば、AuGe,NiおよびAuをn型コンタクト層23上にこの順に積層した構造を有しており、n型コンタクト層23と電気的に接続されている。このn側電極24は、n型コンタクト層23と同様、基板40の孔40Aと対応する領域に開口を有しており、ドーナツ形状となっている。従って、n型コンタクト層23の開口と金属層51の開口とにより、開口部53を構成する。p側電極52は、例えば、Ti,PtおよびAuをこの順に積層して構成されたものであり、基板50と電気的に接続されている。なお、半導体光検出器5が本発明の「半導体光検出器」の一例に相当し、基板50が、本発明の「第2半導体基板」の一例に相当する。
(光制御層6)
光制御層6は、面発光型半導体レーザ4の基板40と、半導体光検出器5の金属層51との間に設けられている。この光制御層6は半導体積層構造11のうち発光領域14Aの外周領域と対応する領域に設けられており、その結果、発光領域14Aと対応する領域が開口部6Aとなっている。ここで、開口部6Aは、光吸収層22の表面のうち発光領域14と対応する領域に設けられていてもよいが、自然放出光をより選択的に面発光型半導体レーザ4側に反射するためには、図6に例示したように、孔40Aの底面のうち発光領域14と対応する領域に形成されていることが好ましい。
ここで、開口部6Aは、図6では単なる空隙となっているが、発光領域14Aから射出された発光光を透過することの可能な絶縁物質、例えばSiNや、SiO2 、半導体などにより構成されていてもよい。この開口部6Aは、発光領域14Aから射出された発光光のうち半導体光検出器5側へ放出された光(誘導放出光および自然放出光)を透過するようになっている。一方、この光制御層6は、例えば、反射率の高い金属、例えば金(Au)などにより構成され、発光領域14Aから射出された発光光のうち半導体光検出器5側へ放出された光(誘導放出光および自然放出光)を面発光型半導体レーザ4側に反射して、半導体光検出器5への入射を遮断するようになっている。また、光制御層6は、基板40および金属層51に電気的に接続されており、そのため、面発光型半導体レーザ4および半導体光検出器5のそれぞれのn側電極としても機能するようになっている。
このような構成を有する半導体発光装置は、例えば、次のようにして製造することができる。
図7(A)〜(C),図8(A)〜(C)および図9はその製造方法を工程順に表したものである。半導体発光装置を製造するためには、GaAsからなる基板10上にGaAs系化合物半導体からなる半導体積層構造11や、GaAsからなる基板20上にGaAs系化合物半導体からなる半導体積層構造21を、例えば、MOCVD法により形成する。
具体的には、まず、基板40D上に、n型DBR層12D、n型クラッド層13D、活性層14D、p型クラッド層15D、AlAs層16Aを最下層に含むp型DBR層16D、p型コンタクト層17Dをこの順に積層する(図7(A))。
次に、p型コンタクト層17Dの表面のうちメサ部Mを形成する領域以外の領域にマスク(図示せず)を形成したのち、例えばドライエッチング法によりp型コンタクト層17Dからn型DBR層12Dの一部までを選択的に除去してメサ部Mを形成する(図7(B))。同様にして、例えばウエットエッチング法により基板40Dのうち発光領域14Aを含む領域と対向する領域に孔40Aを形成する(図7(B))。
次に、水蒸気雰囲気中において、高温で酸化処理を行い、メサ部Mの外側からAlAs層16AのAlを選択的に酸化する。これによりAlAs層16Aの周辺領域が絶縁層(酸化アルミニウム)となる。これにより、周辺領域に電流狭窄領域16C−2が形成され、その中央領域が電流注入領域16C−1となる。このようにして、電流狭窄層16Cが形成される(図7(B))。
次に、メサ部Mの表面のうち発光領域14Aと対向する領域以外の表面からメサ部Mの周辺領域に渡ってp側電極41を形成する。これにより、メサ部Mの表面のうち発光領域14Aと対向する領域に開口部W2が形成される。続いて、基板40D側の表面のうち発光領域14Aと対向する領域以外の表面に光制御層6Dを形成する。これにより、基板40D側の表面のうち発光領域14Aと対向する領域に開口部6Aが形成される(図7(C))。
他方では、基板50D上に、光吸収層22D、n型コンタクト層23Dをこの順に積層する(図8(A))。続いて、n型コンタクト層23Dの表面に開口を形成した(図8(B))のち、例えば蒸着法によりn型コンタクト層23D上に金属層51Dを形成すると共に、基板50Dの裏面にp側電極52Dを形成する(図8(C))。これにより、n型コンタクト層23Dの開口と、金属層51Dの開口とにより、開口部53が形成される。
次に、孔40Aと開口部53とを互いに対向させると共に高温にした状態で、基板40Dおよび基板50Dに圧力Fを加えて、金属層51Dと、光制御層6Dのうち孔40Aの内壁と対向する領域以外の領域の一部とを貼り合わせる(図9)。その後、ダイシングによりチップ状に成型する。このようにして、本実施の形態の半導体発光装置が製造される。
このように、本実施の形態では、半導体光検出器2側へ向かう光を反射して、半導体光検出器への入射を遮断するための層(光制御層6)に金属を用いるようにしたので、この層をパターニングにより形成することが可能となる。これにより、このような機能を有する層を、例えば特許文献1のように、半導体光検出器5を構成する半導体積層構造21の一部を酸化することにより形成する場合と比べて、精密に形成することができる。このように、本実施の形態では、制御性の極めてよい方法を用いることができるので、半導体発光装置ごとの特性のばらつきを極めて小さくすることができる。
また、本実施の形態では、半導体光検出器5側へ向かう光を反射して、半導体光検出器への入射を遮断するための層(光制御層6)に金属を用いるようにしたので、半導体層の酸化などの体積収縮が生じる工程を用いる必要がない。これにより、特許文献1のような体積収縮による剥離が生じる虞はないので、酸化などの体積収縮が生じる工程を用いる場合と比べて、歩留りや信頼性が極めて高い。
また、本実施の形態では、金属層51と、光制御層6のうち孔40Aの内壁と対向する領域以外の領域の一部を互いに貼り合わせるようにしたので、基板40側の半導体積層構造11と、基板50側の半導体積層構造21との密着性を高めることができる。これにより、貼り合わせた部分が剥離する虞はないので、貼り合わせによって歩留りや信頼性が低下する虞はない。
また、本実施の形態では、基板40に孔40Aを設けるようにしたので、基板40全体を除去する必要がなくなる。これにより、基板40全体を除去する際に用いられる保持用の基板を用意する必要がなくなる。また、基板40全体を除去すると半導体積層構造11が反ったり、割れるなどの不具合が生じやすくなるが、基板40に孔40Aを設けるだけなので、そのような不具合が生じる虞はない。
以下、本実施の形態の半導体発光装置の作用について説明する。
この半導体発光装置では、光制御層6とp側電極41との間にそれぞれ所定の電位差の電圧が印加されると、電流狭窄層16Cにより電流狭窄された電流が活性層14の利得領域である発光領域14Aに注入され、これにより電子と正孔の再結合による発光が生じる。この発光光には、誘導放出によって生じた光だけでなく、自然放出によって生じた光も含まれているが、この発光光により半導体積層構造11内で誘導放出が繰り返される結果、所定の波長でレーザ発振が生じ、その所定の波長の光L3がビームとして開口部W2から射出される(図12)。
このとき、面発光型半導体レーザ4では、半導体光検出器5の光吸収層22が開口部6Aの下に空隙および開口部53を介して配置されているので、開口部6Aから射出された光L4は、孔60A内の空隙および開口部53を透過したのち、光吸収層22に入射する。光吸収層22に入射した光L4の一部は、光吸収層22に吸収され、吸収された光の出力レベルに応じた電気信号(フォトカレント)に変換される。これにより、この電気信号は、開口部6Aから射出された光の出力レベル、ひいては開口部W2から射出された光の出力レベルに応じた大きさを有する。この電流信号は、金属層51およびp側電極52に電気的に接続されたワイヤを介して光出力演算回路(図示せず)に出力されたのち、光出力演算回路において光出力モニタ信号として受信さる。これにより、開口部6Aから射出されるレーザ光の出力レベルが計測される。
ここで、発光領域14Aで発生した発光光のうち半導体光検出器5側へ放出された誘導放出光(光L4)のほとんどは開口部6A、孔20A内の空隙および開口部53を透過して半導体光検出器5に入射する。一方、その発光光のうち半導体光検出器5側へ放出された自然放出光(光L5)のほとんどは光制御層6で面発光型半導体レーザ4側に反射され、半導体光検出器5への入射が遮断される。これは、誘導放出光は指向性を有しており、光制御層6のうち開口部6A以外の領域へ放出されることがほとんど無いからであり、一方、自然放出光は指向性を有しておらず、そのほとんどが光制御層6のうち開口部6A以外の領域へ放出されるからである。これにより、開口部6Aを透過する自然放出光の光量を、開口部6Aを透過する誘導放出光の光量と比べて極めて小さくすることができる。また、光制御層6は通常、反射率が極めて高いので光制御層6のうち、開口部6A以外の領域を透過する自然放出光の光量は、開口部6Aを透過する自然放出光の光量と比べてほとんど無視することができる。
本実施の形態の半導体発光装置では、開口部6Aを有する光制御層6を面発光型半導体レーザ4と半導体光検出器5との間に設けるようにしたので、光制御層6側に放出された自然放出光の半導体光検出器5への入射がほとんど遮断される。その結果、半導体光検出器5による自然放出光の検出レベルを低減することができるので、光検出精度をより向上させることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、金属部25D,51Dと光制御層3D,6Dとを互いに接合することにより、面発光型半導体レーザ1,4と半導体光検出器2,5とを光制御層3,6を介して一体的に形成するようにしていたが、金属部25D,51Dを設けないで、直接、基板20D,40Dと光制御層3,6とを互いに接合するようにしてもよい。また、金属部25D,51Dを設ける代わりに、光制御層3D,6Dの一部を基板20D,40Dに設けて、光制御層3D,6Dの一部と、光制御層3D,6Dとを互いに接合するようにしてもよい。
また、図13および図14に示したように、金属部25D,51Dを設ける代わりに、接着層27,54を面発光型半導体レーザ1,4と半導体光検出器2,5との間に設けて、面発光型半導体レーザ1,4と半導体光検出器2,5とを光制御層3D,6Dを介して互いに接合するようにしてもよい。これら接着層27,54は発光光を吸収しにくい材料により構成されていることが好ましい。なお、金属部25D,51Dをなくすると一対の電極のうちの一方がなくなってしまうので、図13に示したように光吸収層22と接する領域にp側電極26を新たに設けたり、また、図14に示したようにn型DBR層12と接する領域にn側電極42を新たに設けるなど、コプレーナ構造とすることが好ましい。
また、上記実施の形態では、半導体材料をGaAs系化合物半導体により構成した場合について説明したが、他の材料系、例えば、GaInP系(赤系)材料またはAlGaAs系(赤外系)や、GaN系(青緑色系)などにより構成することも可能である。
また、本発明は、上記実施の形態で具体的に説明した製造方法に限定されるものではなく、他の製造方法であってもよい。例えば、基板10D,40Dと、基板20D,50Dとを張り合わせる際に、上側の基板をあらかじめチップ化したのち、下側の基板に張り合わせ、一体化したのちに下側の基板をチップ化するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光装置の断面構成図である。 面発光型半導体レーザの製造工程を説明するための断面図である。 半導体光検出器の製造工程を説明するための断面図である。 張り合わせ工程を説明するための断面図である。 半導体発光装置の作用を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光装置の断面構成図である。 面発光型半導体レーザの製造工程を説明するための断面図である。 半導体光検出器の製造工程を説明するための断面図である。 張り合わせ工程を説明するための断面図である。 半導体発光装置の作用を説明するための断面図である。 一変形例に係る半導体発光装置の断面構成図である。 他の変形例に係る半導体発光装置の断面構成図である。
符号の説明
1,4…面発光型半導体レーザ、2,5…半導体光検出器、3,6…光制御層、3A,6A,53,W1,W2…開口部、10,20,40,50…基板、11,21…半導体積層構造、12…n型DBR層、13…n型クラッド層、14…活性層、14A…発光領域、15…p型クラッド層、16…p型DBR層、16A…AlAs層、16C…電流狭窄層、16C−1…電流注入領域、16C−2…電流狭窄領域、17…p型コンタクト層、18,24,42,52…n側電極、22…光吸収層、23…n型コンタクト層、25,51…金属部、26,41…p側電極、27,54…接着層、F…圧力、L1〜L5…光、M…メサ部。

Claims (9)

  1. 第1半導体基板、および発光領域を含む第1半導体積層構造を有する半導体発光素子と、
    前記第1半導体積層構造のうち前記発光領域の周辺領域と対応する領域に形成され、前記発光領域と対応する領域に開口部を有する光制御層と、
    第2半導体基板、および入射した光の一部を吸収する光吸収層を含む第2半導体積層構造を有する半導体光検出器と
    を備え、
    前記第2半導体基板は、前記発光領域を含む領域と対応する領域に孔を有し、
    前記光制御層および半導体光検出器は、前記半導体発光素子の前記第1半導体積層構造側にこの順に重ね合わせて前記半導体発光素子と共に一体に形成されている
    ことを特徴とする半導体発光装置。
  2. 前記第1半導体積層構造は、前記孔と対応する領域内に円柱状のメサ部を有し、
    前記孔は、前記メサ部の高さよりも深い
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 前記孔は、前記第2半導体基板を貫通して形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  4. 前記光制御層は、前記半導体発光素子および半導体光検出器の少なくとも一方の電極として機能する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  5. 前記半導体発光素子および前記半導体光検出器は、接着材料で互いに固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  6. 第1半導体基板、および発光領域を含む第1半導体積層構造を有する半導体発光素子と、
    前記第1半導体積層構造のうち前記発光領域の周辺領域と対応する領域に形成され、前記発光領域と対応する領域に開口部を有する光制御層と、
    第2半導体基板、および入射した光の一部を吸収する光吸収層を含む第2半導体積層構造を有する半導体光検出器と
    を備え、
    前記第1半導体基板は、前記発光領域を含む領域と対応する領域に孔を有し、
    前記光制御層および半導体光検出器は、前記半導体発光素子の前記第1半導体基板側にこの順に重ね合わせて前記半導体発光素子と共に一体に形成されている
    ことを特徴とする半導体発光装置。
  7. 前記孔は、前記第1半導体基板を貫通して形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体発光装置。
  8. 前記光制御層は、前記半導体発光素子および半導体光検出器の少なくとも一方の電極として機能する
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体発光装置。
  9. 前記半導体発光素子および前記半導体光検出器は、接着材料で互いに固定されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体発光装置。
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