JP2008258001A - 車両用前照灯の灯具ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子を光源とするプロジェクタ型の灯具ユニットにより、左右段違いのカットオフラインを有するロービーム用配光パターンを形成するようにした場合において、配光ムラの発生を抑制する。
【解決手段】リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させるミラー部材18の上向き反射面18aを、第1水平面18a1、第2水平面18a2および中間斜面18a3で構成する。そして、第1水平面18a1と中間斜面18a3との境界を構成する稜線L1における、上向き反射面18aの前端縁18bよりも後方側に位置する所定長領域Aに、コーナRを付与する。これにより、中間斜面18a3で反射した光により形成される配光パターンは、第1および第2水平面18a1、18a2で反射した光により形成される2つの配光パターンに対して斜めに割り込むように形成されるが、上記コーナRの付与により両配光パターンを滑らかに繋がるように形成する。
【選択図】図5

Description

本願発明は、車両用前照灯の灯具ユニットに関するものであり、特に発光素子を光源とするプロジェクタ型の灯具ユニットに関するものである。
近年、車両用前照灯においても、発光ダイオード等の発光素子を光源とする灯具ユニットが採用されるようになってきている。
例えば「特許文献1」には、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側でかつ光軸近傍において上向きに配置された発光素子と、この発光素子を上方側から覆うように配置され、該発光素子からの光を前方へ向けて光軸寄りに反射させるリフレクタとを備えた、いわゆるプロジェクタ型の灯具ユニットが記載されている。
その際、この「特許文献1」に記載された灯具ユニットにおいては、リフレクタと投影レンズとの間に、リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面を有するとともにその前端縁が投影レンズの後側焦点を通るように形成されたミラー部材が設けられており、このミラー部材によりリフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させて、その上向き反射面の前端縁の反転投影像としてのカットオフラインを上端部に有するロービーム用配光パターンを形成するようになっている。
さらに「特許文献2」には、このようなプロジェクタ型の灯具ユニットにおいて、そのミラー部材の上向き反射面として、光軸よりも自車線側に位置する領域が光軸を含む第1水平面で構成されるとともに、光軸よりも対向車線側に位置する領域が、光軸から斜め下方へ延びる中間斜面およびその下端縁から第1水平面と平行に延びる第2水平面で構成されたものが記載されている。
特開2005−166590号公報 特開2006−114274号公報
上記「特許文献1」や「特許文献2」に記載されているようなミラー部材を備えたプロジェクタ型の灯具ユニットを採用すれば、発光素子からの光に対する光束利用率を高めた上で、上端部に鮮明なカットオフラインを有するロービーム用配光パターンを形成することが可能となる。
その際、上記「特許文献2」に記載されているように、ミラー部材の上向き反射面を、第1水平面、中間斜面および第2水平面からなる構成とすれば、ロービーム用配光パターンのカットオフラインを、対向車線側カットオフラインに対して自車線側カットオフラインが段上がりで形成されるとともに、自車線側カットオフラインにおける対向車線側カットオフライン側の端部が斜めカットオフラインとして形成された、左右段違いのカットオフラインとすることが可能となる。
しかしながら、このようなミラー部材を有する灯具ユニットにおいて、そのミラー部材の上向き反射面における中間斜面で反射した光により形成される配光パターンは、その第1および第2水平面で反射した光により形成される2つの配光パターンに対して斜めに割り込むように形成されることとなる。このため、ミラー部材からの反射光により形成される配光パターンが、ロービーム用配光パターンの配光ムラを発生させる原因となりやすい、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光素子を光源とするプロジェクタ型の灯具ユニットにより、左右段違いのカットオフラインを有するロービーム用配光パターンを形成するようにした場合において、配光ムラの発生を抑制することができる車両用前照灯の灯具ユニットを提供することを目的とするものである。
本願発明は、リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させるミラー部材を備えた構成とした上で、そのミラー部材の構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用前照灯の灯具ユニットは、
車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側でかつ上記光軸近傍において上向きに配置された発光素子と、この発光素子を上方側から覆うように配置され、該発光素子からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、を備えてなる車両用前照灯の灯具ユニットにおいて、
上記リフレクタと上記投影レンズとの間に、上記リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面を有するとともに該上向き反射面の前端縁が上記投影レンズの後側焦点を通るように形成されたミラー部材が設けられており、
上記上向き反射面における上記光軸よりも自車線側に位置する領域が、上記光軸を含む第1水平面で構成されるとともに、上記上向き反射面における上記光軸よりも対向車線側に位置する領域が、上記光軸から斜め下方へ延びる中間斜面および該中間斜面の下端縁から上記第1水平面と平行に延びる第2水平面で構成されており、
上記第1水平面と上記中間斜面との境界を構成する稜線における、上記上向き反射面の前端縁よりも後方側に位置する所定長領域に、コーナRが付与されている、ことを特徴とするものである。
上記「発光素子」とは、略点状に面発光する発光チップを有する素子状の光源を意味するものであって、その種類は特に限定されるものではなく、例えば、発光ダイオードやレーザダイオード等が採用可能である。また、この「発光素子」は、光軸近傍において上向きに配置されているが、必ずしも鉛直上向きに配置されていることは必要でない。
上記「所定長領域」は、上向き反射面の前端縁よりも後方側に位置する領域であれば、その具体的な範囲は特に限定されるものではない。
上記「コーナR」の大きさは特に限定されるものではなく、また、その値は一定値に設定されていてもよいし、徐変するように設定されていてもよい。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用前照灯の灯具ユニットは、発光素子を光源とするプロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されているが、そのリフレクタと投影レンズとの間には、リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面を有するとともにその前端縁が投影レンズの後側焦点を通るように形成されたミラー部材が設けられているので、発光素子からの光に対する光束利用率を高めた上で、上端部に鮮明なカットオフラインを有するロービーム用配光パターンを形成することが可能となる。
その際、上向き反射面における自車線側の領域は、光軸を含む第1水平面で構成されるとともに、上向き反射面における対向車線側の領域は、光軸から斜め下方へ延びる中間斜面およびその下端縁から第1水平面と平行に延びる第2水平面で構成されているが、その第1水平面と中間斜面との境界を構成する稜線における、上向き反射面の前端縁よりも後方側に位置する所定長領域には、コーナRが付与されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、ミラー部材の上向き反射面における中間斜面で反射した光により形成される配光パターンは、その第1および第2水平面で反射した光により形成される2つの配光パターンに対して斜めに割り込むように形成されることとなるが、上記稜線における上記所定長領域にはコーナRが付与されているので、中間斜面からの反射光により形成される配光パターンの少なくとも一部を、第1水平面からの反射光により形成される配光パターンと滑らかに繋がるように形成することができる。したがって、ミラー部材からの反射光により形成される配光パターンにより、ロービーム用配光パターンに配光ムラを発生させてしまうおそれを、低減することができる。
その際、上記稜線における上向き反射面の前端縁の位置には、コーナRが付与されていないので、カットオフラインの形成に支障を来たすことなく、配光ムラの発生を抑制することができる。
このように本願発明によれば、発光素子を光源とするプロジェクタ型の灯具ユニットにより、左右段違いのカットオフラインを有するロービーム用配光パターンを形成するようにした場合において、配光ムラの発生を抑制することができる。
上記構成において、「所定長領域」の範囲が特に限定されないことは上述したとおりであるが、この所定長領域を、投影レンズの後側焦点から1〜4mm離れた位置よりも後方側に位置する領域とすれば、車両前方路面の比較的近距離領域(すなわち配光ムラが目立ってしまう領域)へ向かう光を拡散させることができるので、配光ムラの発生を効果的に抑制することができる。また、上向き反射面における上記所定長領域よりも前方側に位置する部分は、第1水平面と中間斜面との境界を構成する稜線が確保されているので、上向き反射面の前端縁の形状を寸法精度良く形成することが容易に可能となる。そしてこれにより、上向き反射面の前端縁により形成されるカットオフラインを鮮明に形成し得るようにした上で、配光ムラの発生を抑制することができる。
上記構成において、中間斜面における上記所定長領域に位置する所定長領域部分よりも前方に位置する前端縁近傍部分を、上向き反射面の前端縁の正面視形状から、所定長領域部分の前端縁における光軸と直交する平面に沿った断面形状まで、その断面形状が徐変する曲面で構成すれば、配光ムラの発生をより効果的に抑制することができる。また、このような構成を採用することにより。所定長領域部分の前端縁に該所定長領域部分からの反射光を遮蔽する壁面が形成されてしまわないようにすることができ、これにより光源光束を無駄にすることなく上記作用効果を得ることができる。
上記構成において、第2水平面と中間斜面との境界を構成する谷線についても、投影レンズの後側焦点から1〜4mm離れた位置よりも後方側に位置する領域に、コーナRが付与された構成とすれば、中間斜面からの反射光により形成される配光パターンの一部を、第2水平面からの反射光により形成される配光パターンと滑らかに繋がるように形成することができる。そしてこれにより、上向き反射面の前端縁により形成されるカットオフラインを鮮明に形成し得るようにした上で、両配光パターンの重複部分を暗くして、配光ムラの発生をより一層効果的に抑制することができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯の灯具ユニット10を示す正面図である。また、図2は、図1のII-II 線断面図であり、図3は、図1のIII-III 線断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る灯具ユニット10は、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置された投影レンズ12と、この投影レンズ12の後側焦点Fよりも後方側に配置された発光素子14と、この発光素子14を上方側から覆うように配置され、該発光素子14からの光を前方へ向けて光軸Ax寄りに反射させるリフレクタ16と、このリフレクタ16と投影レンズ12との間に配置され、該リフレクタ16からの反射光の一部を上方側へ反射させるミラー部材18とを備えてなっている。
この灯具ユニット10は、車両用前照灯の一部として組み込まれた状態で用いられるようになっており、車両用前照灯に組み込まれた状態では、その光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びた状態で配置されるようになっている。そして、この灯具ユニット10は、左配光のロービーム用配光パターンを形成するための光照射を行うようになっている。
投影レンズ12は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズからなり、その後側焦点面(すなわち後側焦点Fを含む焦点面)上に形成される光源像を、反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影するようになっている。この投影レンズ12は、ミラー部材18の前方側に位置するようにして該ミラー部材18と一体的に形成されたリング状のレンズホルダ18Aに固定されている。
発光素子14は、白色発光ダイオードであって、1mm角程度の正方形の発光面を有する発光チップ14aと、この発光チップ14aを支持する基板14bとからなっている。その際、発光チップ14aは、その発光面を覆うように形成された薄膜により封止されている。そして、この発光素子14は、その発光チップ14aが光軸Ax上において鉛直上向きになるように配置された状態で、ミラー部材18から後方へ延長形成された後方延長部18Bの上面に形成された凹部に位置決め固定されている。
リフレクタ16の反射面16aは、光軸Axと同軸の長軸を有するとともに発光素子14の発光中心を第1焦点とする略楕円面状の曲面で構成されており、その離心率が鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。そして、この反射面16aは、発光素子14からの光を、鉛直断面内においては投影レンズ12の後側焦点Fのやや前方に位置する点に収束させるとともに、水平断面内においてはその収束位置を後側焦点Fからかなり前方へ変位させるように構成されている。このリフレクタ16は、その反射面16aの周縁下端部においてミラー部材18の後方延長部18Bの上面に固定されている。
ミラー部材18は、水平方向に延びる略平板状の部材として構成されており、その上面は、後側焦点Fの位置から光軸Axに沿って後方へ延びる上向き反射面18aとして構成されている。そして、このミラー部材18は、その上向き反射面18aにおいて、リフレクタ16からの反射光の一部を上方側へ反射させるようになっている。この上向き反射面18aは、ミラー部材18の上面にアルミニウム蒸着等による鏡面処理を施すことにより形成されている。
この上向き反射面18aの前端縁18bは、投影レンズ12の後側焦点面に沿って延びるように形成されている。すなわち、この前端縁18bは、平面視において後側焦点Fから光軸Axの両側へ向けて徐々に前方側へ変位するように湾曲して形成されている。
また、この上向き反射面18aは、光軸Axよりも自車線側である左側(灯具正面視では右側)に位置する左側領域が光軸Axを含む第1水平面18a1で構成されており、光軸Axよりも対向車線側である右側に位置する右側領域が、光軸Axから斜め下方へ延びる中間斜面18a3を介して左側領域よりも一段低い第2水平面18a2で構成されている。ただし、右側領域における後側焦点Fから十分離れた右端部分および後方延長部18Bは、左側領域を構成する第1水平面18a1と面一で形成されている。その際、中間斜面18a3の下向き傾斜角度は、15°に設定されており、第2水平面18a2は、第1水平面18a1に対して0.4mm程度下方に位置するように形成されている。
図4は、図3のIV-IV 線断面詳細図である。また、図5は、ミラー部材18の要部を、その前方左斜め上方から見て示す斜視図である。
これらの図にも示すように、上向き反射面18aには、その第1水平面18a1と中間斜面18a3との境界を構成する稜線L1における、上向き反射面18aの前端縁18bよりも後方側に位置する所定長領域Aに、コーナRが付与されている。
この所定長領域Aは、その前端縁の位置が、後側焦点Fから1〜4mm(例えば2mm)離れた位置に設定されており、その後端縁の位置が、中間斜面18a3の後端縁と同じ位置(具体的には後側焦点Fから15〜25mm(例えば20mm)離れた位置)に設定されている。
上記コーナRは、所定長領域Aの全長にわたって一定の値に設定されている。その際、このコーナRは、中間斜面18a3の所定長領域部分(すなわち所定長領域Aに位置する部分)18a3Bが、その略全幅にわたってシリンドリカル曲面となるような値(具体的には半径80〜100mm程度(例えば半径90mm))に設定されている。
このコーナRの付与により、中間斜面18a3の所定長領域部分18a3Bは、上向き反射面18aにおける第2水平面18a2と中間斜面18a3との境界を構成する谷線L2の近傍領域のみが、光軸Axから下向き傾斜角度15°で斜め下方へ延びる平面で構成され、それ以外の部分は、シリンドリカル曲面で構成されることとなる。そして、このシリンドリカル曲面は、光軸Axよりも第1水平面18a1側に位置する領域まで入り込むように延長形成され、その左端縁において第1水平面18a1と滑らかに接続されることとなる。なお、図5においては、シリンドリカル曲面の形状を表現するために、所定長領域部分18a3Bにメッシュを施してある。
一方、稜線L1における所定長領域Aよりも前方側に位置する領域には、コーナRが付与されておらず、このため、中間斜面18a3の前端縁近傍部分(すなわち所定長領域部分18a3Bよりも前方側に位置する領域)18a3Aは、光軸Axから下向き傾斜角度15°で斜め下方へ延びる平面の形状に維持されている。
図2および3に示すように、リフレクタ16の反射面16aで反射した発光素子14からの光は、前方へ向けて光軸Ax寄りに反射して、投影レンズ12の下部領域に入射するが、その一部は、ミラー部材18の上向き反射面18aに入射し、この上向き反射面18aで反射してから、投影レンズ12の上部領域に入射する。そして、投影レンズ12の下部領域および上部領域に入射した光は、いずれも下向き光として投影レンズ12から前方へ出射する。
その際、上向き反射面18aの中間斜面18a3に入射したリフレクタ16からの反射光は、中間斜面18a3が光軸Axから右斜め下方へ延びていることから、この中間斜面18a3において右方向へ向けて反射する。
この中間斜面18a3の前端縁近傍部分18a3Aからの反射光の右方向偏向角は、この前端縁近傍部分18a3Aが下向き傾斜角度15°の平面で構成されていることから、リフレクタ16からの反射光の入射位置にかかわらず一定である。一方、この中間斜面18a3の所定長領域部分18a3Bからの反射光の右方向偏向角は、この所定長領域部分18a3Bの大半がシリンドリカル曲面で構成されていることから、リフレクタ16からの反射光の入射位置によって異なったものとなる。すなわち、入射位置が所定長領域部分18a3Bの左端縁に近い場合には、この入射位置からの反射光の右方向偏向角は小さく、その左端縁から右方向へ離れるに従って徐々に右方向偏向角が大きくなる。
図6は、本実施形態に係る灯具ユニット10から前方へ照射される光により、車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンPLを透視的に示す図である。
同図に示すように、このロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2、CL3を有している。
このカットオフラインCL1、CL2、CL3は、灯具正面方向の消点であるH−Vを通る鉛直線であるV−V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V−V線よりも右側が、対向車線側カットオフラインCL1として水平方向に延びるようにして形成されるとともに、V−V線よりも左側が、自車線側カットオフラインCL2として対向車線側カットオフラインCL1よりも段上がりで水平方向に延びるようにして形成されている。そして、この自車線側カットオフラインCL2におけるV−V線寄りの端部は、斜めカットオフラインCL3として形成されている。この斜めカットオフラインCL3は、対向車線側カットオフラインCL1とV−V線との交点から左斜め上方へ15°の傾斜角で延びている。
このロービーム用配光パターンPLにおいて、下段カットオフラインCL1とV−V線との交点であるエルボ点Eは、H−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。これは光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びていることによるものである。そして、このロービーム用配光パターンPLにおいては、エルボ点Eを囲むようにして高光度領域であるホットゾーンHZが形成されている。
このロービーム用配光パターンPLは、リフレクタ16で反射した発光素子14からの光によって投影レンズ12の後側焦点面上に形成された発光素子14の像を、投影レンズ12により上記仮想鉛直スクリーン上に反転投影像として投影することにより形成され、そのカットオフラインCL1、CL2、CL3は、ミラー部材18の上向き反射面18aの前端縁18bの反転投影像として形成されるようになっている。
その際、このロービーム用配光パターンPLは、リフレクタ16の反射面16aで反射した発光素子14からの光のうち、投影レンズ12の下部領域に直接入射した光により形成される配光パターンと、ミラー部材18の上向き反射面18aで反射してから投影レンズ12の上部領域に入射した光により形成される配光パターンとの合成配光パターンとして形成されることとなる。
図7は、ロービーム用配光パターンPLを構成する複数の配光パターンのうち、ミラー部材18の上向き反射面18aで反射して、投影レンズ12の上部領域に入射した光により形成される3つの配光パターンP1、P2、P3を抜き出して示す、図6と同様の図である。
同図において、配光パターンP1は、ミラー部材18の上向き反射面18aにおける第1水平面18a1で反射した光により形成される配光パターンであり、配光パターンP2は、その第2水平面18a2で反射した光により形成される配光パターンであり、配光パターンP3は、その中間斜面18a3で反射した光により形成される配光パターンである。ただし、これら3つの配光パターンP1、P2、P3は、ミラー部材18の上向き反射面18aにおける稜線L1にコーナRが付与されていないとした場合に形成される配光パターンである。
また、同図において2点鎖線で示す3つの配光パターンP1´、P2´、P3´は、仮にミラー部材18が配置されていないとした場合に、第1水平面18a1、第2水平面18a2、中間斜面18a3の各々で反射せずに投影レンズ12の下部領域に直接入射した光により形成される配光パターンである。これら3つの配光パターンP1´、P2´、P3´は、カットオフラインCL1、CL2、CL3の上方側に形成されることとなる。
配光パターンP1は、対向車線側カットオフラインCL1の上方に位置する配光パターンP1´を、対向車線側カットオフラインCL1に関して上下に反転させた配光パターンとなり、配光パターンP2は、自車線側カットオフラインCL2の上方に位置する配光パターンP2´を、自車線側カットオフラインCL2に関して上下に反転させた配光パターンとなり、配光パターンP3は、斜めカットオフラインCL3の上方に位置する配光パターンP3´を、斜めカットオフラインCL3に関して上下に反転させた配光パターンとなる。
その際、配光パターンP3は、斜めカットオフラインCL3が左斜め上方へ15°の傾斜角で延びていることから、その左右両側に位置する配光パターンP1、P2に対して、右側の配光パターンP1からは離れる一方、左側の配光パターンP2とは部分的に重複するようにして形成されることとなる。
このため、配光パターンP1と配光パターンP3との間の隙間が、暗部として形成されてしまうこととなる。しかも、この暗部は、配光パターンP2と配光パターンP3とが重複した明るい部分の右側に隣接して形成されるので、車両前方路面は、その車両正面方向における近距離領域に配光ムラが生じてしまうこととなる。
しかしながら、本実施形態に係る灯具ユニット10においては、そのミラー部材18の上向き反射面18aにおける稜線L1の所定長領域AにコーナRが付与されているので、中間斜面18a3からの反射光により形成される配光パターンP3と、第1水平面18a1からの反射光により形成される配光パターンP1とが、その上端部を除いて滑らかに繋がるように形成されることとなる。このため、上記コーナRが付与されていない場合に比して、車両前方路面の車両正面方向における近距離領域の配光ムラが大幅に緩和されることとなる。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用前照灯の灯具ユニット10は、発光素子14を光源とするプロジェクタ型の灯具ユニット10として構成されているが、そのリフレクタ16と投影レンズ12との間には、リフレクタ16からの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面18aを有するとともに、該上向き反射面18aの前端縁18bが投影レンズ12の後側焦点Fを通るように形成されたミラー部材18が設けられているので、発光素子14からの光に対する光束利用率を高めた上で、上端部に鮮明なカットオフラインCL1、CL2、CL3を有するロービーム用配光パターンPLを形成することが可能となる。
その際、上向き反射面18aにおける自車線側の領域は、光軸Axを含む第1水平面18a1で構成されるとともに、上向き反射面18aにおける対向車線側の領域は、光軸Axから斜め下方へ延びる中間斜面18a3およびその下端縁から第1水平面18a1と平行に延びる第2水平面18a2で構成されているが、その第1水平面18a1と中間斜面18a3との境界を構成する稜線L1における、上向き反射面18aの前端縁18bよりも後方側に位置する所定長領域Aには、コーナRが付与されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、ミラー部材18の上向き反射面18aにおける中間斜面18a3で反射した光により形成される配光パターンP3は、その第1および第2水平面18a1、18a2で反射した光により形成される2つの配光パターンP1、P2に対して斜めに割り込むように形成されることとなるが、稜線L1の所定長領域AにはコーナRが付与されており、かつ、このコーナRは、中間斜面18a3の所定長領域部分18a3Bが、その略全幅にわたってシリンドリカル曲面となるような値に設定されているので、中間斜面18a3からの反射光により形成される配光パターンP3の大半を、第1水平面18a1からの反射光により形成される配光パターンP1と滑らかに繋がるように形成することができる。したがって、ミラー部材18からの反射光により形成される配光パターンP1、P2、P3により、ロービーム用配光パターンPLに配光ムラを発生させてしまうおそれを低減することができる。
その際、稜線L1における上向き反射面18aの前端縁18bの位置には、コーナRが付与されていないので、カットオフラインCL1、CL2、CL3の形成に支障を来たすことなく、配光ムラの発生を抑制することができる。
このように本実施形態によれば、発光素子14を光源とするプロジェクタ型の灯具ユニット10により、左右段違いのカットオフラインCL1、CL2、CL3を有するロービーム用配光パターンを形成するようにした場合において、配光ムラの発生を抑制することができる。
しかも本実施形態においては、所定長領域Aの前端縁の位置が、投影レンズ12の後側焦点Fから1〜4mm離れた位置に設定されているとともに、その後端縁の位置が、後側焦点Fから15〜25mm離れた位置に設定されているので、車両前方路面の比較的近距離領域(すなわち配光ムラが目立ってしまう領域)へ向かう光を拡散させることができ、これにより配光ムラの発生を効果的に抑制することができる。また、上向き反射面18aにおける所定長領域Aよりも前方側に位置する部分は、稜線L1が確保されているので、上向き反射面18aの前端縁18bの形状を寸法精度良く形成することが容易に可能となる。そしてこれにより、上向き反射面18aの前端縁18bにより形成されるカットオフラインCL1、CL2、CL3を鮮明に形成し得るようにした上で、配光ムラの発生を抑制することができる。
なお、上記実施形態においては、稜線L1の所定長領域Aに付与されるコーナRが、中間斜面18a3の所定長領域部分18a3Bの略全幅がシリンドリカル曲面となるような値に設定されているものとして説明したが、このコーナRを上記実施形態の場合よりも小さい値に設定することも可能である。このようにした場合においても、中間斜面18a3からの反射光により形成される配光パターンP3の大半を、第1水平面18a1からの反射光により形成される配光パターンP1と滑らかに繋がるように形成することが可能である。
また、上記実施形態においては、中間斜面18a3の下向き傾斜角度が15°に設定されているものとして説明したが、これ以外の傾斜角度に設定されている場合においても、稜線L1の所定長領域AにコーナRが付与された構成とすることにより、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上記実施形態においては、発光素子14の発光チップ14aが、1mm角程度の正方形の発光面を有しているものとして説明したが、これ以外の形状や大きさの発光面を有する構成とすることも可能であり、さらに、複数の発光チップ14aが隣接配置された構成とすることも可能である。
また、上記実施形態においては、上向き反射面18aが、後側焦点Fの位置から光軸Axに沿って後方へ延びるように形成されているものとして説明したが、この上向き反射面18aを車両前後方向に関して僅かに(例えば1.5°程度)前下がりで形成された構成とすることも可能である。このような構成を採用することにより、ミラー部材18を成形する際に金型を抜きやすくすることができ、また、上向き反射面18aで反射したリフレクタ16からの反射光をより多く投影レンズ12に入射させることができる。
次に、上記実施形態に係る灯具ユニット10のミラー部材18の変形例について説明する。
図8は、上記実施形態の第1変形例に係るミラー部材118の要部を示す、図5と同様の図である。
同図に示すように、本変形例のミラー部材118は、上記実施形態のミラー部材18と同様、その上向き反射面118aが、第1水平面118a1、第2水平面118a2および中間斜面118a3で構成されているが、その中間斜面118a3における前端縁近傍部分118a3Aの構成が、上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、上記実施形態のミラー部材18においては、その上向き反射面18aの中間斜面18a3における前端縁近傍部分18a3Aが、下向き傾斜角度15°の平面で構成されているのに対して、本変形例のミラー部材118においては、その上向き反射面118aの中間斜面118a3における前端縁近傍部分118a3Aが、上向き反射面118aの前端縁118bの正面視形状から、所定長領域部分118a3Bの前端縁における光軸Axと直交する平面に沿った断面形状まで、その断面形状が徐変する曲面で構成されている。その際、この前端縁近傍部分118a3Aは、光軸Axよりも第1水平面18a1側に位置する領域まで入り込むようにして扇形に延長形成されており、その左端縁において第1水平面18a1と滑らかに接続されるように形成されている。なお、図8においては、徐変する曲面の形状を表現するために、前端縁近傍部分118a3Aにもメッシュを施してある。
本変形例の構成を採用することにより、中間斜面118a3の所定長領域部分18a3Bからの反射光により形成される配光パターンのみならず、その前端縁近傍部分118a3Aからの反射光により形成される配光パターンについても、これを第1水平面118a1からの反射光により形成される配光パターンP1と滑らかに繋がるように形成することができ、これにより配光ムラの発生をより効果的に抑制することができる。また、本変形例の構成を採用することにより、所定長領域部分118a3Bの前端縁に該所定長領域部分118a3Bからの反射光を遮蔽する壁面が形成されないようにすることができ、これにより光源光束を無駄にすることなく上記作用効果を得ることができる。
なお、上記第1変形例においては、中間斜面118a3の前端縁近傍部分118a3Aが、その左端縁において第1水平面18a1と滑らかに接続されているものとして説明したが、その左端縁において第1水平面18a1と滑らかに接続されていない構成とした場合においても、中間斜面118a3の前端縁近傍部分118a3Aからの反射光により形成される配光パターンを、第1水平面118a1からの反射光により形成される配光パターンP1に近づけることができるので、その分だけ配光ムラの発生を抑制することができる。
図9は、上記実施形態の第2変形例に係るミラー部材218の要部を示す、図5と同様の図である。
同図に示すように、本変形例のミラー部材218は、上記実施形態のミラー部材18と同様、その上向き反射面218aが、第1水平面218a1、第2水平面218a2および中間斜面218a3で構成されているが、その第2水平面218a2と中間斜面218a3との境界を構成する谷線L2における、後側焦点Fから1〜4mm離れた位置よりも後方側に位置する領域(本変形例においては所定長領域Aと同じ範囲内の領域)にも、コーナRが付与されている点で、上記実施形態の場合と異なっている。
この上向き反射面218aの谷線L2に付与されるコーナRは、所定長領域Aの全長にわたって一定の値に設定されている。その際、このコーナRは、そのR止まりの位置が、稜線L1に付与されるコーナRのR止まりの位置と一致するような値で形成されている。そしてこれにより、中間斜面218a3の所定長領域部分218a3Bは、全体として断面S字形の波形曲面で構成されている。この波形曲面は、第2水平面218a2の領域まで入り込むように延長形成され、その右端縁において第2水平面218a2と滑らかに接続されている。なお、図9においては、波形曲面の形状を表現するために、所定長領域部分218a3Bにメッシュを施してある。
本変形例の構成を採用することにより、上向き反射面218aの中間斜面218a3からの反射光により形成される配光パターンP3の大半を、第1水平面118a1からの反射光により形成される配光パターンP1と滑らかに繋がるように形成することができるとともに、第2水平面218a2からの反射光により形成される配光パターンP2とも滑らかに繋がるように形成することができる。
また、谷線L2においてコーナRが付与されている領域は、後側焦点Fから1〜4mm離れた位置よりも後方側に位置する領域であるので、所定長領域部分218a3Bの前端縁における谷線L2の近傍領域に、前端縁近傍部分218a3Aに対して立ち上がる壁面が形成されることになるにもかかわらず、上向き反射面218aにおける前端縁218bに隣接する部分は、上向き反射面218aとしての機能が確保されることとなる。
そしてこれにより、上向き反射面218aの前端縁218aにより形成されるカットオフラインCL1、CL2、CL3を鮮明に形成し得るようにした上で、両配光パターンP2、P3の重複部分を暗くして、配光ムラの発生をより一層効果的に抑制することができる。
なお、上記実施形態および各変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯の灯具ユニットを示す正面図 図1のII-II 線断面図 図1のIII-III 線断面図 図3のIV-IV 線断面詳細図 上記灯具ユニットのミラー部材の要部を、その前方左斜め上方から見て示す斜視図 上記灯具ユニットから前方へ照射される光により、車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンを透視的に示す図 上記ロービーム用配光パターンを構成する複数の配光パターンのうち、ミラー部材の上向き反射面で反射して、投影レンズの上部領域に入射した光により形成される3つの配光パターンを抜き出して示す、図6と同様の図 上記ミラー部材の第1変形例を示す、図5と同様の図 上記ミラー部材の第2変形例を示す、図5と同様の図
符号の説明
10 灯具ユニット
12 投影レンズ
14 発光素子
14a 発光チップ
14b 基板
16 リフレクタ
16a 反射面
18、118、218 ミラー部材
18A レンズホルダ
18B 後方延長部
18a、118a、218a 上向き反射面
18a1、118a1、218a1 第1水平面
18a2、118a2、218a2 第2水平面
18a3、118a3、218a3 中間斜面
18a3A、118a3A、218a3A 前端縁近傍部分
18a3B、118a3B、218a3B 所定長領域部分
18b、118b、218b 前端縁
A 所定長領域
Ax 光軸
CL1 対向車線側カットオフライン
CL2 自車線側カットオフライン
CL3 斜めカットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
HZ ホットゾーン
L1 稜線
L2 谷線
P1、P1´、P2、P2´、P3、P3´ 配光パターン
PL ロービーム用配光パターン

Claims (4)

  1. 車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側でかつ上記光軸近傍において上向きに配置された発光素子と、この発光素子を上方側から覆うように配置され、該発光素子からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、を備えてなる車両用前照灯の灯具ユニットにおいて、
    上記リフレクタと上記投影レンズとの間に、上記リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面を有するとともに該上向き反射面の前端縁が上記投影レンズの後側焦点を通るように形成されたミラー部材が設けられており、
    上記上向き反射面における上記光軸よりも自車線側に位置する領域が、上記光軸を含む第1水平面で構成されるとともに、上記上向き反射面における上記光軸よりも対向車線側に位置する領域が、上記光軸から斜め下方へ延びる中間斜面および該中間斜面の下端縁から上記第1水平面と平行に延びる第2水平面で構成されており、
    上記第1水平面と上記中間斜面との境界を構成する稜線における、上記上向き反射面の前端縁よりも後方側に位置する所定長領域に、コーナRが付与されている、ことを特徴とする車両用前照灯の灯具ユニット。
  2. 上記所定長領域が、上記投影レンズの後側焦点から1〜4mm離れた位置よりも後方側に位置する領域である、ことを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯の灯具ユニット。
  3. 上記中間斜面における上記所定長領域に位置する所定長領域部分よりも前方に位置する前端縁近傍部分が、上記上向き反射面の前端縁の正面視形状から、上記所定長領域部分の前端縁における上記光軸と直交する平面に沿った断面形状まで、上記光軸と直交する平面に沿った断面形状が徐変する曲面で構成されている、ことを特徴とする請求項2記載の車両用前照灯の灯具ユニット。
  4. 上記第2水平面と上記中間斜面との境界を構成する谷線における、上記投影レンズの後側焦点から1〜4mm離れた位置よりも後方側に位置する領域に、コーナRが付与されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用前照灯の灯具ユニット。
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