JP2008257183A - 帯電ブラシ、帯電装置、プロセスユニット及び画像形成装置 - Google Patents

帯電ブラシ、帯電装置、プロセスユニット及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来に比べてより低い電圧で感光体を帯電させつつ、帯電ムラを抑えることができる帯電装置5Yを提供する。
【解決手段】金属ホルダー506Yと、これに保持される複数の導電性起毛からなるブラシ部505Yとを具備する帯電ブラシ507Yを備え、帯電バイアスが印加される帯電ブラシ507Yにおける導電性起毛の先端と、感光体3Yとの間で間隙を介した放電を生じせしめることで感光体3Yの表面を一様帯電せしめる帯電装置5Yにおいて、上記導電性起毛の先端に対向する複数のメッシュ504Yを有するグリッド電極503Yを設け、上記帯電バイアスとは異なる値のグリッドバイアスが印加されるグリッド電極503Yを介して、上記導電性起毛と感光体3Yとの間で放電を生じせしめるようにし、且つ、複数の導電性起毛として、可撓性のものを用いた。
【選択図】図7

Description

本発明は、感光体等の潜像担持体を一様帯電せしめる帯電装置に関するものである。また、かかる帯電装置に用いられる帯電ブラシに関するものである。また、かかる帯電装置を用いるプロセスユニット及び画像形成装置に関するものである。
従来、この種の帯電装置として、スコロトロン帯電器が知られている。スコロトロン帯電器は、潜像担持体に所定の間隙を介して対向するメッシュ状のグリッド電極と、グリッド電極を介して潜像担持体に自らの周面を対向させる姿勢で張架されたワイヤーとを備えている。ワイヤーに対して所定のバイアスが印加され、且つ、グリッド電極に対してそのバイアスよりも感光体の一様帯電電位に近い値のバイアスが印加されると、ワイヤーの周面と感光体との間でコロナ放電が発生する。このコロナ放電により、感光体の表面が、ワイヤーに印加されるバイアスと同極性に一様帯電せしめられる。かかる構成においては、ワイヤーと潜像担持体との間でコロナ放電を発生させるためには、ワイヤーに対して5[kV]以上という高電圧を印加する必要があった。
一方、特許文献1には、メッシュ状のグリッド電極を介して潜像担持体に対向しながら放電を発生させる部材として、ワイヤーの代わりに、複数の尖歯を有する鋸歯状の放電電極を用いた帯電装置が開示されている。かかる構成では、バイアスが印加された放電電極において、グリッド電極に対向している複数の鋭利な歯先に電荷を集中させることで、張架ワイヤー方式のスコロトロン帯電器に比べて、より低い電圧でコロナ放電を発生させることが可能である。
特開2006−243286号公報
しかしながら、この帯電装置においては、鋸歯状の放電電極におけるグリッド電極との対向部のうち、歯先からしか放電を発生させないので、潜像担持体における歯先との非対向部の帯電不良による帯電ムラを引き起こし易かった。歯の間隔をできるだけ小さくすることで帯電ムラをある程度まで抑えることは可能であるが、間隔を小さくするのには限界がある。
また、上述のように、スコロトロン帯電器よりは低い電圧でコロナ放電を発生させることができるが、それでも4[kV]以上の電圧は必要であり、低電位化の観点からも更なる改良が望まれる。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、従来に比べてより低い電圧で潜像担持体を帯電させつつ、帯電ムラを抑えることができる帯電装置等を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、導電性保持体と、これに保持される複数の導電性繊維からなるブラシ部とを具備する帯電ブラシを備え、帯電バイアスが印加される該帯電ブラシにおける該導電性繊維の先端と、画像形成装置の潜像担持体との間で間隙を介した放電を生じせしめることで該潜像担持体の表面を一様帯電せしめる帯電装置、に用いられる該帯電ブラシであって、上記導電性繊維の先端に対向する複数の開口を有し且つ上記帯電バイアスとは異なる値のバイアスが印加される開口電極を介して、該導電性繊維と上記潜像担持体との間で放電を生じせしめる帯電装置に用いられ、且つ、複数の該導電性繊維として可撓性のものを有することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、導電性保持体と、これに保持される複数の導電性繊維からなるブラシ部とを具備する帯電ブラシを備え、帯電バイアスが印加される帯電ブラシにおける該導電性繊維の先端と、画像形成装置の潜像担持体との間で間隙を介した放電を生じせしめることで該潜像担持体の表面を一様帯電せしめる帯電装置において、上記導電性繊維の先端に対向する複数の開口を有する開口電極を設け、上記帯電バイアスとは異なる値のバイアスが印加される該開口電極を介して、該導電性繊維と上記潜像担持体との間で放電を生じせしめるようにし、且つ、複数の該導電性繊維として、可撓性のものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の帯電装置において、複数の上記導電性繊維として、先端側が先細になっているもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3の帯電装置において、上記帯電ブラシとして、複数の上記導電性繊維を束ねた状態で上記導電性保持体に保持させたもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項2乃至4の何れかの帯電装置において、上記ブラシ部における上記開口電極との非対向部位を上記導電性保持体とともに覆うカバー部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の帯電装置において、上記カバー部材として、絶縁性材料からなるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項5又は6の帯電装置において、上記カバー部材として、導電性保持体におけるブラシ部保持側とは反対側の端部を外部に向けて露出させる開口を設けたもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項5乃至7の何れかの帯電装置において、上記カバー部材として、上記開口電極側から上記導電性保持体側に向けて延在する姿勢で上記帯電ブラシを覆う複数の側壁のうち、上記潜像担持体の表面移動方向における下流端の位置に存在する側壁に開口を設けたもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項5乃至7の何れかの帯電装置において、上記カバー部材として、導電性材料からなるものであって、且つ、内部に配設された上記ブラシ部の繊維根元箇所と、カバー部材内壁との距離を、上記帯電バイアスが印加された状態の上記導電性繊維と該カバー部材内壁との間の放電開始距離に、該導電性繊維の長さを加算した値よりも大きくしたもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項5乃至9の何れかの帯電装置において、上記カバー部材として、導電性材料からなるものを用い、且つ、該カバー部材の内部で上記導電性繊維の過剰な撓みを阻止する過剰撓み阻止部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項5乃至10の何れかの帯電装置において、上記カバー部材の内部で、上記導電性繊維の先端と上記開口電極とを結ぶ方向の放電指向性を高めるための指向性向上手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11の帯電装置において、上記指向性向上手段として、上記カバー部材の内壁に上記帯電バイアスと同極性の電荷を保持させる電荷保持手段を具備するもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項2乃至12の何れかの帯電装置において、上記ブラシ部を、上記潜像担持体の表面移動方向に沿って複数並べたことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項13の帯電装置において、上記導電性保持体として、蛇行状に湾曲させたものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項2乃至14の何れかの帯電装置において、上記ブラシ部における複数の上記導電性繊維の先端をそれぞれ上記潜像担持体の湾曲表面に沿って並べたことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項15の帯電装置において、上記ブラシ部における複数の上記導電性繊維の根元をそれぞれ上記潜像担持体の湾曲表面に沿って並べたことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項2乃至16の何れかの帯電装置において、上記開口電極として、上記潜像担持体の湾曲表面に沿った湾曲形状のもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体の表面を一様帯電せしめる帯電手段と、該潜像担持体における一様帯電後の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置に用いられ、少なくとも該潜像担持体と該帯電手段とを1つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して一体的に着脱されるプロセスユニットにおいて、上記帯電手段として、請求項2乃至17の何れかの帯電装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項19の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体の表面を一様帯電せしめる帯電手段と、該潜像担持体における一様帯電後の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、上記帯電手段として、請求項2乃至17の何れかの帯電装置を用いたことを特徴とするものである。
これらの発明における帯電ブラシでは、鋸歯状の放電電極の歯間よりも配設ピッチを小さくすることが可能な複数の導電性繊維におけるそれぞれの先端から放電を発生させる。かかる構成では、特許文献1に記載の鋸歯状の放電電極に比べて、放電箇所のピッチを小さくすることで、潜像担持体の帯電ムラを抑えることができる。しかも、複数の導電性繊維が互いに接触し合うほど高密度で並んでいたとしても、帯電バイアスの印加によって電荷が集中する毛先端では電荷の反発力によって可撓性の導電性繊維が撓んで互いに間隙をとる姿勢になるので、各繊維の先端でそれぞれ独立した電荷の集中が起こる。これにより、高密度に並んでいる複数の導電性繊維のそれぞれで低電位での放電を確実に発生させることで、従来よりも低い電位で潜像担持体を帯電させることもできる。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)用の4つのプロセスユニット1Y,C,M,Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY,C,M,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。Yトナー像を生成するためのプロセスユニット1Yを例にすると、これは図2に示すように、感光体ユニット2Yと現像ユニット7Yとを有している。これら感光体ユニット2Y及び現像ユニット7Yは、図3に示すようにプロセスユニット1Yとして一体的にプリンタ本体に対して着脱される。但し、プリンタ本体から取り外した状態では、図4に示すように現像ユニット7Yを図示しない感光体ユニットに対して着脱することができる。
先に示した図2において、感光体ユニット2Yは、潜像担持体たるドラム状の感光体3Y、ドラムクリーニング装置4Y、図示しない除電装置、帯電装置5Yなどを有している。感光体3Yとしては、アルミニウム製の素管の周面に、電荷発生層や電荷輸送層が被覆された多層構造の有機感光体を用いているが、単層構造のものでもよい。
帯電装置5Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動せしめられる感光体3Yの表面を一様帯電せしめる。帯電装置5Yによって一様帯電せしめられた感光体3Yの表面は、後述する光書込ユニットから発せられるレーザ光によって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
現像手段たる現像ユニット7Yは、第1搬送スクリュウ8Yが配設された第1剤収容部9Yを有している。また、透磁率センサからなるトナー濃度センサ(以下、トナー濃度センサという)10Y、第2搬送スクリュウ11Y、現像ロール12Y、ドクターブレード13Yなどが配設された第2剤収容部14Yも有している。これら2つの剤収容部内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとからなる図示しないY現像剤が内包されている。第1搬送スクリュウ8Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、第1剤収容部9Y内のY現像剤を図紙面に直交する方向における手前側から奥側へと搬送する。そして、第1剤収容部9Yと第2剤収容部14Yとの間の仕切壁に設けられた図示しない連通口を経て、第2剤収容部14Y内に進入する。
第2剤収容部14Y内の第2搬送スクリュウ11Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、Y現像剤を図中奥側から手前側へと搬送する。搬送途中のY現像剤は、第2剤収容部14Yの底部に固定されたトナー濃度センサ10Yによってそのトナー濃度が検知される。このようにしてY現像剤を搬送する第2搬送スクリュウ11Yの図中上方には、現像ロール12Yが第2搬送スクリュウ11Yと平行な姿勢で配設されている。この現像ロール12Yは、図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる現像スリーブ15Y内にマグネットローラ16Yを内包している。第2搬送スクリュウ11Yによって搬送されるY現像剤の一部は、マグネットローラ16Yの発する磁力によって現像スリーブ15Y表面に汲み上げられる。そして、現像部材たる現像スリーブ15Yと所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレード13Yによってその層厚が規制された後、感光体3Yと対向する現像領域まで搬送され、感光体3Y上のY用の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体3Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像ロール12Yの現像スリーブ15Yの回転に伴って第2搬送スクリュウ11Y上に戻される。そして、図中手前端まで搬送されると、図示しない連通口を経て第1剤収容部9Y内に戻る。
トナー濃度センサ10YによるY現像剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として図示しない制御部に送られる。Y現像剤の透磁率は、Y現像剤のYトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサ10YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。上記制御部はRAM等のデータ記憶手段を備えており、この中にトナー濃度センサ10Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像ユニットに搭載されたC,M,K用のトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるC用Vtref、M用Vtref、K用Vtrefのデータを格納している。Y用の現像ユニット7Yについては、トナー濃度センサ10Yからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、図示しないY用のトナー供給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。この駆動により、現像に伴うYトナーの消費によってYトナー濃度を低下させたY現像剤に対し、第1剤収容部9Yで適量のYトナーが供給される。このため、第2剤収容部14Y内のY現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他色用のプロセスユニット(1C,M,K)内における現像剤についても、同様のトナー供給制御が実施される。
感光体3Y上に形成されたYトナー像は、後述する中間転写ベルトに中間転写される。感光体ユニット2Yのドラムクリーニング装置4Yは、中間転写工程を経た後の感光体3Y表面に残留したトナーを除去する。これによってクリーニング処理が施された感光体3Y表面は、図示しない除電装置によって除電される。この除電により、感光体3Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。先に示した図1において、他色用のプロセスユニット1C,M,Kにおいても、同様にして感光体3C,M,K上にC,M,Kトナー像が形成されて、中間転写ベルト上に中間転写される。
プロセスユニット1Y,C,M,Kの図中下方には、光書込ユニット20が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット20は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、各プロセスユニット1Y,C,M,Kの感光体3Y,C,M,Kに照射する。これにより、感光体3Y,C,M,K上にY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット20は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー21によって偏向せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y,C,M,Kに照射するものである。かかる構成のものに代えて、LEDアレイによる光走査を行うものを採用することもできる。
光書込ユニット20の下方には、第1給紙カセット31、第2給紙カセット32が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録部材たる記録紙Pが複数枚重ねられた記録紙束の状態で収容されており、一番上の記録紙Pには、第1給紙ローラ31a、第2給紙ローラ32aがそれぞれ当接している。第1給紙ローラ31aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第1給紙カセット31内の一番上の記録紙Pが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路33に向けて排出される。また、第2給紙ローラ32aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第2給紙カセット32内の一番上の記録紙Pが、給紙路33に向けて排出される。給紙路33内には、複数の搬送ローラ対34が配設されており、給紙路33に送り込まれた記録紙Pは、これら搬送ローラ対34のローラ間に挟み込まれながら、給紙路33内を図中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路33の末端には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、記録紙Pを搬送ローラ対34から送られてくる記録紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、記録紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
各プロセスユニット1Y,C,M,Kの図中上方には、無端移動体たる中間転写ベルト41を張架しながら図中反時計回りに無端移動せしめる転写ユニット40が配設されている。転写手段たる転写ユニット40は、中間転写ベルト41の他、ベルトクリーニングユニット42、第1ブラケット43、第2ブラケット44などを備えている。また、4つの1次転写ローラ45Y,C,M,K、2次転写バックアップローラ46、駆動ローラ47、補助ローラ48、テンションローラ49なども備えている。中間転写ベルト41は、これら8つのローラに張架されながら、駆動ローラ47の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。4つの1次転写ローラ45Y,C,M,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト41を感光体3Y,C,M,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト41の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト41は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、そのおもて面に感光体3Y,C,M,K上のY,C,M,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト41上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
2次転写バックアップローラ46は、中間転写ベルト41のループ外側に配設された2次転写ローラ50との間に中間転写ベルト41を挟み込んで2次転写ニップを形成している。先に説明したレジストローラ対35は、ローラ間に挟み込んだ記録紙Pを、中間転写ベルト41上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで、2次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト41上の4色トナー像は、2次転写バイアスが印加される2次転写ローラ50と2次転写バックアップローラ46との間に形成される2次転写電界や、ニップ圧の影響により、2次転写ニップ内で記録紙Pに一括2次転写される。そして、記録紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト41には、記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニングユニット42によってクリーニングされる。なお、ベルトクリーニングユニット42は、クリーニングブレード42aを中間転写ベルト41のおもて面に当接させており、これによってベルト上の転写残トナーを掻き取って除去するものである。
なお、転写ユニット40の第1ブラケット43は、図示しないソレノイドの駆動のオンオフに伴って、補助ローラ48の回転軸線を中心にして所定の回転角度で揺動するようになっている。本画像形成システムのプリンタは、モノクロ画像を形成する場合には、前述のソレノイドの駆動によって第1ブラケット43を図中反時計回りに少しだけ回転させる。この回転により、補助ローラ48の回転軸線を中心にしてY,C,M用の1次転写ローラ45Y,C,Mを図中反時計回りに公転させることで、中間転写ベルト41をY,C,M用の感光体3Y,C,Mから離間させる。そして、4つのプロセスユニット1Y,C,M,Kのうち、K用のプロセスユニット1Kだけを駆動して、モノクロ画像を形成する。これにより、モノクロ画像形成時にY,C,M用のプロセスユニットを無駄に駆動させることによるそれらプロセスユニットの消耗を回避することができる。
2次転写ニップの図中上方には、定着ユニット60が配設されている。この定着ユニット60は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加圧加熱ローラ61と、定着ベルトユニット62とを備えている。定着ベルトユニット62は、定着部材たる定着ベルト64、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ63、テンションローラ65、駆動ローラ66、図示しない温度センサ等を有している。そして、無端状の定着ベルト64を加熱ローラ63、テンションローラ65及び駆動ローラ66によって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動せしめる。この無端移動の過程で、定着ベルト64は加熱ローラ63によって裏面側から加熱される。このようにして加熱される定着ベルト64の加熱ローラ63掛け回し箇所には、図中時計回り方向に回転駆動される加圧加熱ローラ61がおもて面側から当接している。これにより、加圧加熱ローラ61と定着ベルト64とが当接する定着ニップが形成されている。
定着ベルト64のループ外側には、図示しない温度センサが定着ベルト64のおもて面と所定の間隙を介して対向するように配設されており、定着ニップに進入する直前の定着ベルト64の表面温度を検知する。この検知結果は、図示しない定着電源回路に送られる。定着電源回路は、温度センサによる検知結果に基づいて、加熱ローラ63に内包される発熱源や、加圧加熱ローラ61に内包される発熱源に対する電源の供給をオンオフ制御する。これにより、定着ベルト64の表面温度が約140[°]に維持される。
先に示した図1において、2次転写ニップを通過した記録紙Pは、中間転写ベルト41から分離した後、定着ユニット60内に送られる。そして、定着ユニット60内の定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト64によって加熱されたり、押圧されたりして、フルカラートナー像が定着せしめられる。
このようにして定着処理が施された記録紙Pは、排紙ローラ対67のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ本体の筺体の上面には、スタック部68が形成されており、排紙ローラ対67によって機外に排出された記録紙Pは、このスタック部68に順次スタックされる。
転写ユニット40の上方には、Y,C,M,Kトナーを収容する4つのトナーカートリッジ100Y,C,M,Kが配設されている。トナーカートリッジ100Y,C,M,K内のY,C,M,Kトナーは、プロセスユニット1Y,C,M,Kの現像ユニット7Y,C,M,Kに適宜供給される。これらトナーカートリッジ100Y,C,M,Kは、プロセスユニット1Y,C,M,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
図5は、Y用の帯電装置5Yを、Y用の感光体3Yとともに示す斜視図である。また、図6は、帯電装置5Yを示す分解斜視図である。また、図7は、帯電装置5Yを感光体3Yとともに示す拡大構成図である。
図5に示すように、感光体3Yの直下に配設された帯電装置5Yは、ケーシング501Yと、グリッド電極503Yとを有している。グリッド電極503Yは、電極としての機能を発揮するために、ステンレス、銅、鉄などの金属材料から構成されている。電極としての役割の他、図6に示すように、ケーシング501Yに設けられた保守点検開口を覆う蓋としての役割を担っている。但し、自らに設けられた開口としての複数のスリット504Yを通して、ケーシング501Yの内部を露出させている。
ケーシング501Yは、図7に示すように、グリッド電極503Yが固定された保守点検開口を真上に向けて感光体3Yに対向させる姿勢でプリンタ本体内に固定されている。そして、鉛直方向下方を向く底板には、通気用開口502Yが設けられている。
ケーシング501Y内には、帯電ブラシ507Yが固定されている。この帯電ブラシ507Yは、導電性保持体としての金属ホルダー506Yと、この金属ホルダー506Yに立設せしめられた導電性繊維たる複数の導電性繊維からなるブラシ部505Yとを有している。そして、金属ホルダー506Yがケーシング501Yにネジ止めされることで、ケーシング501Y内に固定されている。導電性繊維としては、合成繊維であるアクリル等の長繊維から作られる石油ピッチ炭素繊維、石炭タール等から作られるPAN系炭素繊維、ステンレス等からなる金属繊維などを例示することができる。なお、炭素繊維は、金属繊維に比べて安価で且つ入手し易いので、製造コストを低減する上で有利である。
図7に示したように、グリッド電極503Yのスリット504Yは、ケーシング501Y内に固定された帯電ブラシ507Yの導電性繊維の先端に対向している。このような状態で、帯電ブラシ507の金属ホルダー506Yには、帯電電源511Yにより、感光体3Yの一様帯電電位と同極性(本例では負極性)の帯電バイアスが印加される。また、グリッド電極503Yには、グリッド電源510Yにより、感光体3Yの一様帯電電位と同極性で、且つ帯電バイアスよりも絶対値が小さなグリッドバイアスが印加される。すると、開口電極たるグリッド電極503Yのスリット504Yを介して、帯電ブラシ507Yの導電性繊維の先端と、潜像担持体たる感光体3Yとの間で放電が発生し、感光体3Yが負極性に一様帯電せしめられる。
帯電ブラシ507Yのブラシ部505Yを構成する複数の導電性繊維としては、先端からの放電の反動に伴って容易に撓むことができる程度の可撓性を発揮するものが用いられている。かかる構成の複数の導電性繊維は、図8に示されるように、金属ホルダーの第1金属板506aYの面に対して、自らの先端側を板エッジから突出させる姿勢で植毛されている。そして、図9に示されるように、自らの根元側が図示しない前述の第1金属板と、金属ホルダーの第2金属板506bYとの間に挟まれることで、金属ホルダー(図7の506Y)に固定されている。
以上の構成の帯電装置5Yにおいては、ブラシ部505Yの導電性繊維の感光体軸線方向(感光体長手方向)における配設ピッチが、特許文献1に記載の鋸歯状の放電電極における歯間ピッチよりも遙かに小さくなっている。かかる構成では、ブラシ部505Yにおける感光体軸線方向の放電箇所のピッチが、特許文献1に記載の放電電極における放電箇所のピッチに比べて遙かに小さいことで、同放電電極に比べて、感光体3Yの帯電ムラを抑えることができる。しかも、図10に示すように、ブラシ部505Yを構成する複数の導電性繊維505aYが互いに接触し合うほど高密度で並んでいるが、帯電バイアスの印加によって電荷が集中する毛先端では、図11に示すように、電荷の反発力によって可撓性の導電性繊維505aYが撓んで互いに間隙をとる姿勢になる。そして、各繊維の先端でそれぞれ独立した電荷の集中が起こることで、高密度に並んでいる複数の導電性繊維のそれぞれで低電位での放電を確実に発生させる。これにより、同放電電極よりも低い値の帯電バイアスで、感光体3Yを十分に一様帯電せしめることができる。
本発明者らは、先に図7に示した帯電装置5Yと同様の帯電装置試作機を製造した。この試作機では、導電性繊維(505aY)の先端からグリッド電極503Yまでの距離を4[mm]に設定している。また、グリッド電極503Yから感光体3Yまでの距離を2[mm]に設定している。また、導電性繊維505aYとしては、炭素繊維からなり、且つ直径φが7[μm]であるものを用いた。かかる構成の試作機において、−2[kV]のグリッドバイアスをグリッド電極503Yに印加しつつ、−3.2[kV]の帯電バイアスを帯電ブラシ507Yに印加して、感光体3Yを一様帯電せしめる実験を行った。すると、帯電ブラシ507Yの各導電性繊維の先端からそれぞれコロナ放電を良好に発生させて、感光体3Yを約−900[V]に良好に一様帯電せしめることができた。特許文献1に記載の鋸歯状の放電電極で同様の帯電テストを行ったところ、少なくとも−4[kV]の帯電バイアスを印加しないと、感光体3Yを良好に一様帯電せしめることができなかった。このことにより、本実施形態に係るプリンタの帯電装置5Yが、同放電電極を用いる従来の帯電装置に比べて、より低い電圧で感光体3Yを一様帯電せしめ得ることが立証することができた。より低い電圧で感光体3Yを一様帯電せしめることができたので、コロナ放電に伴うオゾン、窒素酸化物、硫黄酸化物の発生をより低減することが可能になった。なお、帯電性の評価については、帯電ブラシ507Yとの接触領域の前後における感光体3Yの表面電位を周知の表面電位計によってそれぞれ測定し、両測定値の比較に基づいて行った。
帯電ブラシ507Yのブラシ部505Yを構成する導電性繊維505aYとしては、図12に示す直径φが0.1〜100[μm]であるものを用いることが望ましい。直径が100[μm]を越えると、導電性繊維に良好な可撓性を発揮させることが困難になるからである。より望ましくは、0.1〜10[μm]が好適である。
また、ブラシ部505Yにおける感光体軸線方向の繊維配設密度については、10〜10000[本/mm]にすることが望ましい。また、帯電バイアスについては、絶対値で1〜4[kV]に設定することが望ましい。また、導電性繊維505aYとしては、熱伝導率が1.2×10〜2.5×10[J/(m・h・K)]であるものを用いることが望ましい。このような熱伝導率のものは、放電に伴って生じた先端部での発熱を速やかに根元部に伝えて金属ホルダー506Yに逃がすことが可能になるからである。また、金属ホルダー506Yとしては、熱伝導率が4.1×10〜5.2×10[J/(m・h・K)]であり、且つ、熱容量が0.3〜10[J/K]であるものを用いることが望ましい。このような金属ホルダー506Yでは、導電性繊維505aYの熱を速やかに繊維から奪って繊維の昇温を抑えるとともに、自らに蓄えて放熱することができるからである。かかる金属ホルダー506Yとして、本プリンタでは銅板からなるものを用いているが、アルミニウム板やステンレス板などからなるものを用いてもよい。
なお、開口電極たるグリッド電極503Yとして、開口たる複数のスリット504Yを設けたものを用いた例について説明したが、開口を格子状や編み目状に設けてもよい。
先に示した図7において、ケーシング501Yは、絶縁性樹脂などの絶縁性材料からなり、帯電ブラシ507Yのブラシ部505Yにおけるグリッド電極503Yとの非対向部位を金属ホルダー506Yとともに覆う絶縁性カバー部材として機能している。かかる構成では、ケーシング501Yとして導電性のものを用いた場合に発生する、帯電ブラシ507Yからケーシング501Yへの電気力線の回り込みや、グリッド電極503Yからケーシング501Yへの電気力線の回り込みを回避する。特に、本プリンタのように導電性繊維として可撓性のものを用いると、電荷が集中するブラシ先端部の撓みによってケーシング501Yに電気力線が回り込み易くなるが、ケーシング501Yとして絶縁性材料からなるものを用いることで、それら電気力線の回り込みに起因する電界の乱れによる放電不良、ひいては感光体3Yの帯電不良の発生を回避することができる。
絶縁性カバー部材たるケーシング501Yとしては、導電性保持体たる金属ホルダー506Yにおけるブラシとは反対側の端部を外部に向けて露出させる通気用開口502Yを設けたもの、を用いている。かかる構成では、通気用開口502Yから、ケーシング501Y内とスリット504Yとを経由して、回転する感光体3Yに至る気流を発生させることで、導電性繊維の先端から感光体3Yに向けて放電を促すことができる。また、ケーシング501Y内へのトナーの進入を妨げることで、ケーシング501Y内のトナー汚れの発生を抑えることもできる。
なお、本実施形態においては、Y用の帯電装置5Yについてだけ説明したが、C,M,Kの帯電装置も、Y用のものと同様の構成になっているので、説明を省略する。
また、感光体を一様帯電せしめるための帯電部材として、カーボンナノチューブを用い、帯電バイアスを印加したカーボンナノチューブのナノメートルオーダーの貫通孔から感光体に向けて電子を放出する方式の帯電装置が提案されている(例えば、特開2001−250467号公報に記載のもの)。しかしながら、かかる方式では、カーボンナノチューブの貫通孔から感光体に向けて電子を良好に放出させるためには、カーボンナノチューブ及び感光体を真空に近い減圧環境下におく必要がある。記録紙の通紙を行うプリンタ内でこのような減圧環境をつくり出すことは極めて困難であるため、かかる方式は実用性に欠ける。また、たとえカーボンナノチューブの貫通孔から電子を良好に放出させることができたとしても、トナーが舞い散るプリンタ内では、貫通孔にトナーが詰まり易いので、長期間に渡って帯電性能を安定して維持することが困難だと思われる。
次に、実施形態に係るプリンタに、より特徴的な構成を付加した各実施例のプリンタについて説明する。なお、以下に特筆しない限り、各実施例に係るプリンタの構成は実施形態のものと同様である。
[第1実施例]
図13は、第1実施例に係るプリンタの各色の帯電装置における帯電ブラシの導電性繊維505aYを示す拡大構成図である。図示のように、導電性繊維505aYは、斜めカット処理や研磨処理などにより、先端側が先細になっている。かかる構成では、先端側が先細になっていないものに比べて、先端側に集中する電荷量が多くなることで、より低い帯電バイアスでコロナ放電を発生させることができる。導電性繊維505aの材料や寸法については、実施形態の導電性繊維と同様のものを採用することができる。また、帯電バイアスの条件についても、実施形態と同様のものを採用することができる。
[第2実施例]
図14は、第2実施例に係るプリンタのYの帯電装置における帯電ブラシを示す分解平面図である。この帯電ブラシは、複数の導電性繊維からなるブラシ部505Yがブラシ長手方向(感光体長手方向)に一様に形成されているのではなく、比較的短い複数のブラシ部505Yがブラシ長手方向に沿って所定のピッチで形成されている。それぞれのブラシ部505Yの根元側は、複数の導電性繊維が繊維自体を結ぶことで束ねられている。複数の上記導電性繊維は、このように束ねられた状態で金属ホルダーの第1金属板に固定されている。そして、図15に示されるように、図示しない前述の第1金属板と、金属ホルダーの第2金属板506bYとの間に挟まれることで、金属ホルダー(図7の506Y)に保持されている。かかる構成では、複数の導電性繊維をそれぞれ独立させた状態で金属ホルダーに保持させる場合に比べて、ブラシ部505Yの抜け毛を抑えることができる。
図16に示される、ブラシ部505Yの繊維先端と感光体3Yとの距離Lと、複数のブラシ部505Yにおける帯電ブラシ長手方向の配設ピッチPとについては、「P≦L」の関係を具備させている。より詳しくは、ピッチPを距離Lと等しくするか、あるいは距離Lよりも数%だけ短くしている。かかる構成では、ブラシ部505Yの配設ピッチが長すぎることによる帯電ムラの発生を回避することができる。
なお、C,M,Kの帯電ブラシも、Y用のものと同様の構成になっているので、説明を省略する。
[第3実施例]
図17は、第3実施例に係るプリンタにおけるY用の帯電装置5YをY用の感光体3Yの一部とともに示す拡大構成図である。この帯電装置5Yにおける帯電ブラシ507Yのブラシ部505Yを構成する複数の導電性繊維としては、炭素繊維(カーボン繊維)、導電性アクリル繊維(SA−7)、硫化銅混合繊維(サンダーロン)などを用いることができる。
帯電ブラシ507Yの金属ホルダー506Yは、ネジ等の部材により、絶縁性材料からなるスペーサー512Yを介してアルミやステンレス等の金属からなるケーシング513Yの内壁に固定されている。実施形態に係るプリンタとは異なり、カバー部材としてのケーシング513Yが金属から構成されているのである。
絶縁性のスペーサー512Yを介して金属製のケーシング513Yの内壁に固定された帯電ブラシ507Yのブラシ部505Yを構成する複数の導電性繊維の先端は、感光体3Yの表面に対して所定の間隙を介して対向している。ケーシング513Yにおける感光体3Yとの対向側箇所には大きな開口部が設けられており、この開口部を覆うようにグリッド電極503Yがケーシング513Yに固定されている。これにより、ブラシ部505Yの導電性繊維の先端と、感光体3Yとの間にグリッド電極503Yが介在している。なお、グリッド電極503Yとケーシング513Yとの間には図示しない絶縁体が介在しており、これによってグリッド電極503Yとケーシング513Yとの間の絶縁性が確保されている。
図18は、Yの帯電装置におけるケーシング513Yとグリッド電極503Yとを示す分解斜視図である。グリッド電極503Yは、ステンレス、銅、鉄などの薄い金属板に対して、エッチング処理等による複数の開口が斜めスリット状あるいは格子状に形成されたものである。
先に図17に示したように、帯電ブラシ507の金属ホルダー506Yには、帯電電源511Yにより、感光体3Yの一様帯電電位と同極性(本例では負極性)の帯電バイアスが印加される。また、グリッド電極503Yには、グリッド電源510Yにより、感光体3Yの一様帯電電位と同極性で、且つ帯電バイアスよりも絶対値が小さなグリッドバイアスが印加される。すると、図19に示すように、ブラシ部505Yの導電性繊維の先端と、感光体3Yとの間において、グリッド電極503Yの開口504Yを介した放電が発生する。この放電によって電子又はイオンが付与されることで、感光体3Yの表面が一様に帯電せしめられる。
本発明者らは、同図に示した帯電装置5Yと同様の構成の帯電装置試作機を製造し、これを用いて放電効率を計測する実験を行った。具体的には、帯電電源511Yとしては、出力電流を一定に制御することが可能な定電流制御回路を具備する定電流電源を用いた。また、グリッド電源510Yとしては、出力電圧を一定に制御することが可能な定電圧制御回路を具備する定電圧電源を用いた。また、ブラシ部505Yを構成する複数の導電性繊維としては、直径[7μm]の炭素繊維を用いた。また、グリッド電極503Yと感光体3Yとの距離については、1.5[mm]に設定した。
ブラシ部505Yに対して80[μA]のブラシ電流Iが流れるように帯電電源511Yによって帯電バイアスを印加しながら、グリッド電源510Yによって所定のグリッドバイアスをグリッド電極503Yに印加した。この状態で、ブラシ部505Yから空隙を介してグリッド電極503Yに流れるグリッド電流Iをマルチ電流計を用いて測定し、測定結果と次式とに基づいて放電効率を求めた。
(数1)
放電効率[%]=(ブラシ電流I−グリッド電流I)/ブラシ電流I×100
図20は、かかる実験によって得られた放電効率とグリッド電圧との関係を示すグラフである。図示のように、グリッドバイアスを−2.5[kV]以下に設定することで、80[%]以上の放電効率を得ることができることがわかった。
表面電位計(TREK社製のモデル344)を用いて感光体3Yの表面電位を計測したところ、グリッドバイアスを適切に制御することで感光体3Yを所望の帯電電位に帯電させ得ることがわかった。帯電ムラをできるだけなくすために、50[%]程度の放電効率の条件で帯電処理を行ったとしても、従来のスコロトロン方式の帯電装置よりもオゾン発生量を低減することが期待できる。
ブラシ部505Yを構成する導電性繊維は、上述したように、帯電バイアスが印加されると隣の導電性繊維との間に微妙な空隙をつくるように撓んだ姿勢をとる。帯電バイアスの印加に伴うこのような微妙な撓みであれば問題ない。しかし、帯電ブラシ組付時に導電性繊維を誤って折り曲げるなどして、図21に示すように、導電性繊維505aYに大きな撓み癖をつけてしまうと、導電性繊維505aYの先端と金属製のケーシング513Y内壁とを近接させてしまい、両者間で不本意な放電(以下、異常放電という)を発生させることがある。
そこで、第3実施例に係るプリンタにおいては、ケーシング513Yの内部に配設されたブラシ部505Yの繊維根元箇所と、ケーシング513Y内壁との距離を、次のように設定している。即ち、帯電バイアスが印加された状態の導電性繊維505aYとケーシング513Y内壁との間の放電開始距離に、導電性繊維505aYの長さを加算した値よりも大きくしている。
このことについてより詳しく説明する。本プリンタにおいては、複数の導電性繊維505aYとして、それぞれ、図22に示すように、金属ホルダー505aYに対する固定位置である根元から、先端までの長さがL1であるものを用いている。帯電ブラシ507Yを覆っているケーシング513Yは、導電性繊維505aYの長さ方向に延在しながら導電性繊維505aYに対向している4つの側板と、帯電ブラシ507を介してグリッド電極503Yに対向している1つの底板とを具備している。4つの側板のうちの1つである第1側板と、複数の導電性起毛505aYの中でその側板の最も近くに位置しているものの根元との距離がL2に設定されている。また、4つの側板のうちの1つである第2側板と、複数の導電性起毛505aYの中でその側板の最も近くに位置しているものの根元との距離がL3に設定されている。また、底板と、導電性起毛505aYの根元との距離がL4に設定されている。更に、同図では、描画方向の関係から示すことができていないが、残り2つの側板である第3側板、第4側板は、それぞれ、複数の導電性起毛505aYの中で自らに対して最も近くに位置しているものの根元との距離が、L5、L6に設定されている。
図示の帯電装置5Yでは、帯電ブラシ507Yがケーシング513Yに固定されているが、ケーシング513Y内において、帯電バイアスを印加した状態の帯電ブラシ507Yを動かしてケーシング513Y内壁に近づけたとする。すると、導電性繊維505aYの先端と、金属製のケーシング513Y内壁とを所定の距離まで近づけた時点で、両者間に放電が発生し始める。この距離が導電性繊維505aYとケーシング513Y内壁との間の放電開始距離L7である。
本プリンタでは、これまで説明してきた繊維根元とケーシング513Y内壁との距離である距離L2、L3、L4、L5、L6を、何れも、放電開始距離L7に導電性繊維505aYの長さL1を加算した値よりも大きくしているのである。かかる構成では、繊維先端をケーシング513Y内壁に最大限近づけるように導電性繊維505aYを大きく撓ませたとしても、そのときの繊維先端とケーシング513Y内壁との距離を、放電開始距離L7よりも大きく維持して、両者間の異常放電を回避することが可能である。
かかる構成においては、ケーシング513Yとして、樹脂等の絶縁性材料よりも高剛性である金属製のものを採用して帯電装置5Yの強度を高めつつ、導電性繊維505aYとケーシング513Y内壁との間の異常放電を回避することができる。また、異常放電を回避することで、ブラシ部505Yの長寿命化を図って、帯電性能を長期間に渡って安定して維持することもできる。更には、異常放電によってブラシ部505Yからケーシング513Yに移動した電子やイオンは、アースに流れ込んで、感光体3Yの帯電には全く寄与せずに無駄になってしまうが、異常放電の発生を回避することで無駄な電力消費を回避することもできる。
なお、帯電電源511Yとして、定電圧電源を用いた場合、放電開始距離L7については、その定電圧電源によって一定に制御されるバイアス値の帯電バイアスをブラシ部505Yに印加して測定する。また、バイアス制御値を環境変動に応じて補正する構成を採用した定電圧電源を用いた場合、その上限値の帯電バイアスをブラシ部505Yに印加して放電開始距離L7を測定する。また、バイアス制御値を環境変動に応じて補正する構成であるが補正値に上下限を設定していない定電圧電源を用いた場合、その最大出力値(設計上の数値)の帯電バイアスをブラシ部505Yに印加して放電開始距離L7を測定する。また、帯電電源511Yとして、バイアス出力に上限値が設定されている定電流電源を用いた場合、その上限値の帯電バイアスをブラシ部505Yに印加して放電開始距離L7を測定する。また、バイアス出力に上限値が設定されていない定電流電源を用いた場合、その最大出力値(設計上の数値)の帯電バイアスをブラシ部505Yに印加して放電開始距離L7を測定する。
[第4実施例]
図23は、第4実施例に係るプリンタのY用の帯電装置5Yを示す拡大構成図である。この帯電装置5Yのケーシング513Yも第3実施例と同様に金属材料から構成されている。ブラシ部505Yが固定された金属ホルダー506Yは、直方体状の形状をしており、6つの面を有している。これらの面のうち、ブラシ固定面にブラシ部505Yが固定されている。ブラシ固定面の4辺に繋がっている4つの側面には、それぞれ絶縁性材料からなる板状の過剰撓み阻止部材514Yが固定されている。これらの過剰撓み阻止部材514Yは、長さL8だけブラシ面からブラシ先端に向けて突出するように、金属ホルダー506Yの側面にそれぞれ固定されている。
ブラシ部505Yにおける複数の導電性繊維505aYは、帯電バイアスが印加されると、隣の導電性繊維505aYとの間に微妙な間隙をあけるようにそれぞれ僅かに撓むことができる。但し、作業者などが誤って触れるなどして、何れの方向に過剰に撓もうとしても、4つの過剰撓み阻止部材514Yの何れかにおけるブラシ固定面からの突出箇所に突き当たるため、過剰な撓みが阻止される。
かかる構成においても、ケーシング513Yとして、樹脂等の絶縁性材料よりも高剛性である金属製のものを採用して帯電装置5Yの強度を高めつつ、導電性繊維505aYとケーシング513Y内壁との間の異常放電を回避することができる。また、異常放電を回避することで、ブラシ部505Yの長寿命化を図って、帯電性能を長期間に渡って安定して維持することもできる。更には、異常放電による無駄な電力消費の発生を回避することもできる。
過剰撓み阻止部材514Yについては、図示のように、金属ホルダー506Yのブラシ固定面からの突出箇所を、ブラシ部505Yの先端よりも突出させないように、突出箇所の長さL8を導電性繊維505aYの長さL1よりも小さくすることが望ましい。このようにすることで、絶縁性の過剰撓み阻止部材514Yを導電性繊維505aYの先端よりもグリッド電極503Y側に位置させることによる繊維先端とグリッド電極503Yとの間の電界強度の低下を回避する。これにより、前述のような電界強度の低下に起因する帯電バイアスの上昇を回避することができる。
また、過剰撓み阻止部材514Yについては、図示のように、ブラシ部505Yの周囲領域のうち、ブラシ先端に対向する領域と、ブラシ根元に対向する領域とを除いた領域で、ブラシ部505Yを囲むように配設することが望ましい。このようにすることで、導電性繊維505aYが何れの方向に撓んだとしても、その方向への過剰な撓みを阻止することができるからである。但し、特定の方向の撓みだけを阻止するように、過剰撓み阻止部材541Yを配設しても、その方向への過剰撓みについては阻止できるため、有効である。
また、過剰撓み阻止部材514Yとしては、導電性繊維505aYよりも低硬度のものを用いることが望ましい。このようにすることで、導電性繊維505aYを傷付けることなく、導電性繊維505aYの過剰な撓みによる異常放電の発生を回避することができるからである。
また、過剰撓み阻止部材514Yにおける上記ブラシ固定面からの突出箇所の先端エッジについては、面取り処理やR取り処理を施すことが望ましい。このようにすることで、過剰撓み阻止部材514Yの先端エッジに対する導電性繊維505aYの引っ掛かりの発生を抑えることができるからである。
また、過剰撓み阻止部材514Yとしては、曲げ剛性が導電性繊維505aYの曲げ剛性よりも大きいものを用いることが望ましい。このようにすることで、導電性繊維505aYに突き当てられることに伴う過剰撓み阻止部材514Yの撓みを防止して、導電性繊維505aYの過剰な撓みを確実に阻止することができるからである。上述のように、過剰撓み阻止部材514Yとしては、導電性繊維505aYよりも低硬度のものを用いて、繊維の傷付きを抑えるようにすることが望ましいが、このようにすると過剰撓み阻止部材514Yの曲げ剛性が不足することがある。かかる場合には、過剰撓み阻止部材514Yをエンボス状あるいはリブ状に複雑に折り曲げ加工してその曲げ剛性を高めるとよい。
また、過剰撓み阻止部材514Yの基材としては、耐酸化、耐非酸化性に強いクロム−ニッケル系ステンレス鋼、Niを含むステンレス鋼であるSUS316L、Cuを含むステンレス鋼であるSUS316、アルマイト処理を施したアルミ、フッ素樹脂(4フッ化エチレン樹脂など)など、耐オゾン性に優れたものを用いることが望ましい。このようにすることで、導電性繊維505aYからの放電に伴って発生するオゾンによる過剰撓み阻止部材514Yの劣化を抑えることができるからである。なお、過剰撓み阻止部材514Yの基材として、導電性材料を用いた場合には、表面に絶縁処理を施すことが望ましい。
また、過剰撓み阻止部材514Yの基材としては、80〜420[W/(m・K)]など、熱伝導率の高いものを用いることが望ましい。このようにすることで、放電に伴って発生した熱を速やかに吸熱するとともに、金属ホルダー506Yに速やかに伝えて、ブラシ先端付近の昇温を防ぐことができるからである。
また、過剰撓み阻止部材については、金属ホルダー506Yに一体形成してもよい。図24は、金属ホルダー506Yと過剰撓み防止部材とを一体形成した構成を採用した帯電装置5Yの一例を示す拡大構成図である。同図の金属ホルダー506Yにおいては、ブラシ固定面の周囲をブラシ先端側に突出させて、金属ホルダー506Yに過剰撓み阻止部506aYを一体成型している。これにより、部品点数や工数を減らすことができる。
[第5実施例]
第3実施例に係るプリンタのように、導電性繊維505aYとケーシング513Yとの距離を大きくとれば、異常放電の発生を回避することが可能であるが、その代わりに、帯電装置5Yの大型化を招いてしまう。また、第4実施例に係るプリンタのように、過剰撓み阻止部材514Yを設けることによっても、異常放電の発生を回避することが可能であるが、この場合には、ケーシング513Y内に過剰撓み阻止部材514Yの配設スペースを設けることから、帯電装置5Yの大型化を招いてしまう。
グリッド電極503Yと帯電ブラシ507Yとを設けた方式(以下、ブラシ−グリッド方式という)では、ブラシ部505Yから流れ出た電流と、感光体3Yに流れ込む電流との比率で表される帯電効率が、条件によっては、80〜90[%]という高いものになる。図25は、実験により、帯電効率とグリッドバイアス(グリッド電圧)との関係を調べた結果をグラフ化したものであるが、グリッドバイアスを−2.5[kV]よりも高くすることで、80[%]以上の帯電効率が得られている。実機に搭載した条件でも、50[%]程度の帯電効率を十分に期待することができる。従来の一般的なコロトロンやスコロトロンなどのワイヤー方式の帯電効率が10[%]程度しかないことに鑑みると、非常に効率のよい帯電処理を行うことができる。例えば、ブラシ部505Yから感光体3Yに100[μA]の電流を流したい場合に、ワイヤー方式ではブラシ部505Yに1[mA]の電流を供給する必要があったが、ブラシーグリッド方式では200[μA]で足りる。従来必要としていた電力の80[%]も削減することができるのである。但し、これは異常放電が発生しない場合の効果であって、異常放電が発生してしまうと、電力削減効果を大幅に低減してしまうことになる。
そこで、第5実施例に係るプリンタの帯電装置5Yにおいては、ケーシング513Yの内部で、ブラシ部505Yの導電性繊維505aYの先端と、グリッド電極503Yとを結ぶ方向の放電指向性を高めるための指向性向上手段を設けている。導電性繊維505aYの先端と、グリッド電極503Yとを結ぶ方向の放電指向性を高めることで、導電性繊維505aYとケーシング内壁との間の異常放電の発生を抑えるのである。これにより、繊維とケーシング内壁との距離を大きくとったり、過剰撓み阻止部材514Yを設けたりすることによる帯電装置5Yの大型化を回避しつつ、異常放電による無駄な電力消費の発生を抑えることができる。
上述の指向性向上手段としては、帯電装置5Yのケーシングの内壁に、帯電バイアスと同極性の電荷を保持させる電荷保持手段を用いている。ケーシングの内壁に帯電バイアスと同極性の電荷を保持させて、導電性繊維505aYとケーシング内壁との電位差を小さくすると、導電性繊維505aYとケーシング内壁との間の放電を起こり難くして、繊維先端とグリッド電極503Yとを結ぶ方向の放電指向性を高めることができる。
図26は、指向性向上手段を設けていないブラシーグリッド方式の帯電装置5Yを示す拡大構成図である。この帯電装置5Yは、第3実施例や第4実施例と同様に、カバー部材として、金属製のケーシング513Yを用いている。装置の小型化のために、導電性繊維505aYとケーシング513Yとの距離を大きくとったり、過剰撓み阻止部材を設けたりという構成を採用していない。ブラシ部505Yに帯電バイアスを印加するとともに、グリッド電極503Yにグリッドバイアスを印加して、ブラシーグリッド間の電位差を2.5[kV]程度にすると、導電性繊維505aYの先端とグリッド電極503Yとの間で放電が発生し、繊維からグリッドに向けて電子が放出される。放出された電子の一部は、グリッド電極503Yの表面に転移するが、殆どの電子は、グリッド電極503Yと図示しない感光体との間に形成される電界に引かれるようにして、グリッド電極503Yの開口504Yを通過する。そして、感光体の表面に転移する。
このような正常な放電とは別に、導電性繊維505aYと、アース接続されたケーシング513Yとの間で異常放電が不規則に発生する。この異常放電によって導電性繊維505aYからケーシング内壁513Yに移動した電子は、図示しないアース線を介してアースに流れ込む。これにより、無駄な電力消費が発生してしまう。
図27は、第5実施例に係るプリンタのY用の帯電装置5Yを示す概略構成図である。この帯電装置5Yにおいても、カバー部材として、金属製のケーシング513Yを用いている。また、装置の小型化のために、導電性繊維505aYとケーシング513Yとの距離を大きくとったり、過剰撓み阻止部材を設けたりという構成を採用していない。
金属製のケーシング513Yの内壁には、絶縁性テープ(例えばテフロン(登録商標)テープ)の貼付などによる絶縁膜515Yが形成されている。この状態でも、導電性繊維505aYと、金属製のケーシング513Yとの間には、絶縁膜515Yを介した電界が形成される。この電界に沿って、導電性繊維505aYとケーシング513Yとの間で放電が発生すると、導電性繊維505aYから放出された電子が絶縁膜515Yの表面上に転移するが、ケーシング513Yへは流れ込まず、絶縁膜515Yの表面に長期間に渡って留まる。すると、異常放電に伴って絶縁膜515Yの表面上の電子量が徐々に増えていき、絶縁膜515Yの表面電位が徐々にマイナス側に高くなっていく。これにより、絶縁膜515Yと導電性繊維505aYとの電位差を徐々に小さくしていくことで、繊維先端とグリッド電極503Yとを結ぶ方向の放電指向性を高めることができる。
かかる構成においては、繊維先端とグリッド電極503Yとを結ぶ方向の放電指向性を高めることで、異常放電量を低減するとともに、異常放電によって生じた電子を絶縁膜515Yの表面に保持させて放電指向性の向上に役立てることで、無駄な電力消費を無くすことができる。
装置の作動頻度が比較的高い場合には、図28に示すように、絶縁膜515Yの表面に多量の電子を保持させて、導電性繊維505aYと絶縁膜515Yとの電位差をほぼ無くすことも可能である。この場合、導電性繊維504aYから絶縁膜515Yへ向かう電界をなくして、以降は、導電性繊維505aYから放出された電子のほぼ全量を、感光体に転移させることができる。
なお、ケース部材として、金属製のケーシング513Yを用いた場合について説明したが、絶縁性のケーシングを用いた場合でも、指向性向上手段を設けることが可能である。この場合、絶縁性のケーシングの外壁に金属板や金属シートなどからなる金属層を形成し、この金属層をアースに接続すればよい。こうすることで、ケーシング外壁上の金属層と、導電性繊維505aYとの間に電界を形成して、その電界に沿って発生した異常放電による電子やイオンを絶縁性のケーシング内壁に保持させることができる。
帯電装置5Yについては、図29に示すように、感光体3Yの回転中心3aYに対して導電性繊維505aYの先端を向ける姿勢で配設している。これにより、感光体3Yの周面と、導電性繊維505aYとの間で、感光体3Yの周面の法線方向に沿った放電を生じせしめることができる。
ケーシング513Yの側面には、図30に示すように、複数の小開口513aYを設けることが望ましい。小開口513aの静電容量は非常に小さことから、より少ない電子量で絶縁膜515Yを導電性繊維505aYと同電位にすることが可能になるからである。
グリッド電極503については、図31に示すように、絶縁性部材516Yを介してケーシング513Yに固定して、両者の絶縁性を確保している。これにより、グリッド電極503Y上の電荷をケーシング513Yからアースに逃がしてしまうことによる無駄な電力消費の発生を回避している。
帯電装置5Yのケーシング513Yには、図32に示すように、グリッド電極503Yに対向する通気用開口502Yを設けている。そして、ケーシング513Y外部からこの通気用開口502Yに向けて送気を行う送気手段たる送気ファン517Yを設けている。かかる構成では、送気ファン517Yによる送気で、通気用開口502Yから、帯電ブラシ507Yとグリッド電極503Yの開口504Yとを経由して感光体3Yの表面に至る気流を発生させることで、導電性繊維の先端から感光体3Yに向けて放電を促すことができる。また、ケーシング501Y内へのトナーの進入を妨げることで、ケーシング501Y内のトナー汚れの発生を抑えることもできる。
送気ファン517Yは、回転するプロペラによって送気を行うものであるが、このプロペラは真円の回転軌道で回転するものである。かかる送気ファン517Yからの送気を帯電装置5Yの通気用開口502Y内にできるだけ無駄なく送り込むことが可能な送気ファン517Yは、プロペラの回転直径がケーシング513Yの幅Wとほぼ同じサイズとなる。但し、このサイズでは、通気用開口502Yの長手方向(図紙面に直交する方向)の全域に空気を送り込むことができない。このため、ケーシング513Y内において、長手方向の全域に渡って気流を発生させるためには、送気ファン517Yを長手方向に沿って複数配設する必要があり、コスト高になってしまう。
図33は、第5実施例に係るプリンタの第1変形例における帯電装置5Yを感光体3Yとともに示す斜視図である。また、図34は、同第1変形例における帯電装置5Yを感光体3Yとともに示す拡大構成図である。この第1変形例では、送気手段として、ケーシング513Yの長手方向に沿って延在する回転軸部材518Yと、これの周面に立設せしめられた複数の羽根部材519Yとを具備する送気パドル520を用いている。
この送気パドル520は、回転軸部材518Yを中心にして公転する複数の羽根部材519Yにより、ケーシング513Yの通気用開口502Yにおける長手方向の全域に空気を送り込むことが可能である。つまり、第1変形例では、1つの送気パドル520により、通気用開口502Yの長手方向の全域に空気を送り込むことが可能である。よって、複数の送気ファン517Yを設ける場合に比べて低コストで、通気用開口502Yの長手方向の全域に空気を送り込むことができる。
図35は、第5実施例に係るプリンタの第2変形例におけるタンデム部を示す構成図である。第2変形例においては、各色の現像ユニットとして、1成分現像方式のものを採用している。磁性キャリアを含まない1成分現像剤たるトナー用いて静電潜像を現像する方式のものである。同図では、各色の現像ユニットについてそれぞれ、現像ローラ17Y,C,M,K、及びトナー供給ローラ17Y,C,M,Kだけを示している。各色の現像ユニット内には、Y,C,M,Kトナーを収容するトナー収容部が形成されている。また、トナー収容部内には、Y,C,M,Kトナーを撹拌搬送するための回転可能なアジテーターが配設されている。Y,C,M,K用の現像ユニット内で、Y,C,M,K用のアジテーターが回転すると、Y,C,M,Kトナーがトナー供給ローラ18Y,C,M,Kに向けて送られる。トナー供給ローラ18Y,C,M,Kのローラ部は、発泡樹脂等からなっており、アジテーターから送られてきたY,C,M,Kトナーを補足する。そして、現像ローラ17Y,C,M,Kとの当接部で、Y,C,M,Kトナーを現像ローラ17Y,C,M,Kに供給する。これによってY,C,M,Kトナーを担持した現像ローラ17Y,C,M,Kは、感光体3Y,C,M,Kと対向する現像領域で、感光体3Y,C,M,K上の静電潜像にY,C,M,Kトナーを付着させる。
図36は、同第2変形例におけるC用の現像ローラ17C及びトナー供給ローラ18Cと、Y用の帯電装置5Y及び感光体3Yとを示す斜視図である。また、図37は、同第2変形例におけるC用の現像ユニット7Cと、Y用の帯電装置5Y及び感光体3Yとを示す斜視図である。C用のトナー供給ローラ18Cにおいて、ローラ部の両端面からはそれぞれ軸部材が突出している。これら軸部材が図示しない軸受けに回転自在に支持されている。また、これら軸部材には、それぞれ周面に羽根部材18aCが突設せしめられている。トナー供給ローラ18Cが回転すると、ローラ長手方向の両端部において、それぞれ羽根部材18aCが軸部材を中心にして公転して気流を発生させる。図37に示すように、この気流Fは、C用の現像ユニット7Cにおけるケーシング内で発生する。現像ユニット7Cのケーシングには、Y用の帯電装置5Yとの対向位置に送気用開口19Yが設けられている。これにより、C用の現像ユニット7Cのケーシング内で発生した気流Fが送気用開口19Cを経由して、Y用の帯電装置5Yの通気用開口502Y内に進入する。
このように、第2変形例では、C用の現像ユニット7Cに設けられた羽根部材18aCと送気用開口19Cとが、Y用の帯電装置5Yの通気用開口502Yに向けて送気する送気手段として機能している。また、先に図35に示したように、K用の現像ユニットに設けられた羽根部材18aKと図示しない送気用開口とが、M用の帯電装置5Mの通気用開口502Mに向けて送気する送気手段として機能している。また、M用の現像ユニットに設けられた羽根部材18aMと図示しない送気用開口とが、C用の帯電装置5Cの通気用開口502Cに向けて送気する送気手段として機能している。
かかる構成では、タンデム部に既に備わっている部材を利用して、送気を行うことができる。なお、図35において、符号Laで示される点線は、感光体を露光走査するためのレーザー光である。
[第6実施例]
図38は、第6実施例に係るプリンタのY用の帯電装置5YをY用の感光体3Yとともに示す拡大構成図である。第6実施例に係るプリンタにおいては、帯電装置5Yのケーシング501Yとして、実施形態と同様に絶縁性材料からなるものを用いている。このケーシング501は、グリッド電極503Y側から金属ホルダー506Y側に向けて延在する姿勢で帯電ブラシ507を覆う4つの側壁を有している。これら側壁のうち、感光体3Yの表面移動方向における下流端の位置に存在する側壁(以下、下流端側壁という)は、感光体3Yの回転に伴って発生する気流を受ける位置にある。そこで、この下流端側壁に、気流受け開口521Yを設けている。
かかる構成では、感光体3Yの回転に伴って発生する気流Fを気流受け開口521Yからケーシング501Y内に受け入れることで、ケーシング501内におて、ブラシ部505Yからグリッド電極503Yの開口504Yに向かう気流を発生させることが可能である。よって、感光体3Yの回転に求まって発生する気流Fを利用して、導電性繊維の先端から感光体3Yに向けて放電を促したり、ケーシング501Y内のトナー汚れの発生を抑えたりすることができる。
[第7実施例]
図39は、第7実施例に係るプリンタのY用の帯電装置5Yを、Y用の感光体3Yとともに示す斜視図である。感光体3Yをできるだけ均一に帯電させるためには、帯電ブラシ507Yのブラシ部505において、複数の導電性繊維のそれぞれ先端の集合によって構成されるブラシ面の面積を比較的大きくする必要がある。ところが、1つのブラシ面の面積を大きくし過ぎると、そのブラシ面を構成する個々の導電性繊維の先端に電荷が集まり難くなることから、放電開始電圧を上昇させてしまうことになる。
そこで、第7実施例に係るプリンタにおいては、ブラシ部505Yを感光体3Yの表面移動方向に沿って複数並べている。かかる構成では、複数のブラシ部505Yを並べることで、互いに独立した複数のブラシ面をそれぞれ感光体3Yに対向させる。これにより、1つのブラシ面の面積を過剰に大きくすることなく、ムラのない帯電処理を行うのに必要なブラシ面積を確保する。よって、1つのブラシ面の面積を大きくし過ぎることによる放電開始電圧の上昇を回避しつつ、感光体3Yを均一に帯電させることができる。
図40は、第7実施例に係るプリンタの変形例における帯電ブラシ507を示す斜視図である。同図において、ブラシ部505Yを具備する金属ホルダー506Yは蛇行状に湾曲していることで、複数のホルダー対向面を有している。このような蛇行構造により、1つの帯電ブラシ507Yであるにもかかわらず、感光体表面移動方向に複数のブラシ部505Yを並べるようになっている。かかる構成では、ケーシングに対して1つの金属ホルダー506Yを固定するだけで、複数のブラシ部505Yを感光体表面移動方向に沿って並べることができるので、複数の帯電ブラシ507をそれぞれ個別にケーシングに固定する構成に比べて工数を減らすことができる。
[第8実施例]
図41は、第8実施例に係るプリンタのY用の帯電装置5Yと、Y用の感光体3Yとを示す拡大構成図である。感光体3Yはドラム状であるので、帯電装置5Yとの対向面が湾曲面になっている。このような湾曲面に対して、ブラシ面が平面となっているブラシ部を対向させると、そのブラシ面において、感光体表面移動方方向の両端部は中央部よりも感光体3Yとの距離が大きくなる。すると、全ての導電性繊維の先端から感光体3Yに向けて放電を発生させるためには、前述の両端部における導電性繊維の先端と感光体3Yとの距離に合わせて帯電バイアスを設定する必要があり、中央部に合わせる場合に比べて帯電バイアスの値を大きくしなければならない。
そこで、第8実施例に係るプリンタにおいては、同図に示すように、ブラシ部505Yにおける複数の導電性繊維の先端をそれぞれ感光体3Yの湾曲表面に沿って並べている。より詳しくは、図示の帯電装置5Yは、第7実施例と同様に、複数のブラシ部505Yを感光体表面移動方向に沿って3つ並べた構成になっているが、真ん中に位置するブラシ部505Yの導電性繊維の長さは、両端にそれぞれ位置するブラシ部505Yの導電性繊維の長さよりも短くなっている。これにより、3つのブラシ部505Yが全体として、導電性繊維の先端を感光体3Yの表面に沿って並べた構成をつくり出している。
かかる構成では、個々の導電性繊維の先端と、感光体3Yとの距離をほぼ同じにすることで、同距離を異ならせる場合に比べて、個々の導電性繊維からの放電発生頻度を互いに近くして、ムラのない帯電処理を行うことができる。
なお、ブラシ面の感光体表面移動方向における長さが比較的大きなブラシ部505Yを1つだけ設けた構成を採用する場合には、感光体表面移動方向の中央部における導電性繊維の長さを、両端部の導電性繊維の長さよりも小さくすればよい。
図42は、第8実施例に係るプリンタの第1変形例におけるY用の帯電装置5Yと、Y用の感光体3Yとを示す拡大構成図である。この帯電装置5Yでは、図示のように、ブラシ部505Yにおける複数の導電性繊維の根元をそれぞれ上記潜像担持体の湾曲表面に沿って並べたもの、を用いている。かかる構成では、複数の導電性繊維として互いに同じ長さのものを用いて、それら導電性繊維の先端をそれぞれ感光体3Yの湾曲表面に沿って並べことができる。これにより、互いに異なる長さの導電性繊維からなるブラシ部をそれぞれ所定の位置に配設したり、互いに異なる長さの導電性繊維をそれぞれ金属ホルダー506Yの所定位置に植毛したりといった手間のかかる作業を行うことなく、導電性繊維の先端を感光体3Yの湾曲表面に沿って並べることができる。
図43は、第8実施例に係るプリンタの第2変形例におけるY用の帯電装置5Yと、Y用の感光体3Yとを示す拡大構成図である。この帯電装置5Yでは、第1変形例の構成に加えて、次のような構成を採用している。即ち、図示のように、グリッド電極503Yとして、感光体3Yの湾曲表面に沿った湾曲形状のものを用いている。かかる構成では、グリッド電極503Yにおいて、感光体表面方向における感光体3Yとグリッド電極503Yとの距離を一定にすることで、同距離のバラツキによる放電効率の低下を回避することができる。
[第9実施例]
図44は、第9実施例に係るプリンタのY用の帯電装置における帯電ブラシ507Yとグリッド電極503Yとを示す拡大構成図である。ここで、1つのブラシ面の面積を大きくし過ぎると、放電開始電圧の上昇を招いてしまうことは第7実施例で既に述べた通りである。このことは、ブラシ面の感光体表面移動方向の長さを大きくし過ぎることによる面積拡大だけでなく、感光体表面移動方向に直交する方向、即ち、ブラシ長手方向におけるブラシ面の長さを大きくし過ぎることによる面積拡大についても同様のことが言える。そこで、第9実施例に係るプリンタにおいては、同図に示すように、帯電ブラシ507Yのブラシ部505Yとして、その長手方向において、ブラシの存在する箇所(以下、小ブラシ箇所という)と、ブラシの存在しない箇所(以下、非ブラシ箇所という)とを交互に並べたものを用いている。これにより、1つのブラシ面の面積を大きくし過ぎることによる放電開始電圧の上昇を回避しつつ、感光体3Yを均一に帯電させることができる。
上述の小ブラシ箇所は、図示のように等しいピッチPでブラシ長手方向に並んでいる。一方、グリッド電極503Yは、格子状に並ぶ複数の開口504Yを備えるものであるが、これら開口504Yも小ブラシ箇所と同様に、等しいピッチPでブラシ長手方向に並んでいる。かかる構成では、図示のように、ブラシ長手方向において、個々の小ブラシ箇所を何れもグリッド電極503Yの複数の開口504Yにおける何れか1つの真上に位置させて、開口505Yを通して感光体3Yに直接対向させる。これにより、導電性繊維の先端からの放電をより発生させ易くして、放電開始電圧をより小さくすることができる。更には、小さな放電開始電圧の条件で、個々の導電性繊維の先端からそれぞれ放電を確実に生じせしめて、帯電ムラの発生を抑えることができる。
なお、ブラシ部505Yについては、第8実施例と同様に、感光体表面移動方向に沿って複数配設しているが、感光体表面移動方向において、ブラシ部505Yの配設ピッチもグリッド電極503の配設ピッチと同じにしている。そして、個々のブラシ部505Yを、それぞれグリッド電極503Yの開口505Yの真上に位置させている。
[第10実施例]
図45は、第10実施例に係るプリンタのY用の帯電装置5Yを示す拡大構成図である。この帯電装置5Yは、開口電極として、グリッド電極の代わりに、スリット開口電極530Yを有している。このスリット開口電極530Yは、1枚の板状部材を日本語カタカナの「コ」の字状に折り曲げて、スリット状の開口531Yを設けたものである。スリット状の開口531Yの幅は、グリッド電極の開口の幅と同じ程度になっている。
帯電ブラシ507Yは、「コ」の字状に折り曲げられたスリット開口電極530Yの内部に固定されている。スリット開口電極530Yの内部に配設された帯電ブラシ507Yの導電性繊維の先端と、図示しない感光体との間において、スリット開口電極530Yの開口531Yを介した放電を発生させることができる。
かかる構成では、グリッド電極を用いる場合に比べて、帯電装置5Yの感光体表面移動方向のサイズを小さくすることができる。
[第11実施例]
図46は、第11実施例に係るプリンタの帯電装置5Y、現像ユニット7Y及び感光体3Yを示す拡大構成図である。同図に示すように、帯電装置5Yのケーシングは、現像ユニット7Yのケーシングと一体形成されている。これにより、装置の小型化を図ることができる。
帯電装置5Yのケーシング箇所には、図示しない通気用開口が設けられており、この通気用開口に対向するように送気ファン517Yが配設されている。
以上、実施形態に係るプリンタの帯電装置5Yにおいては、ブラシ部505Yにおけるグリッド電極503Yとの非対向部位を導電性保持体たる金属ホルダー506Yとともに覆うカバー部材としてのケーシング501Yを設けている。そして、このケーシング501Yとして、絶縁性材料からなるものを用いている。かかる構成では、既に述べたように、帯電ブラシ507Yからケーシング501Yへの電気力線の回り込みや、グリッド電極503Yからケーシング501Yへの電気力線の回り込みに起因する電界の乱れによる放電不良、ひいては感光体3Yの帯電不良の発生を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタの帯電装置5Yにおいては、絶縁性のカバー部材たるケーシング501Yとして、導電性保持体たる金属ホルダー506Yにおけるブラシ部保持側とは反対側の端部を外部に向けて露出させる通気用開口502Yを設けている。かかる構成では、既に述べたように、通気用開口502Yから、ケーシング501Y内とスリット504Yとを経由して、回転する感光体3Yに至る気流を発生させることで、導電性繊維の先端から感光体3Yに向けて放電を促すことができる。更には、ケーシング501Y内へのトナーの進入を妨げることで、ケーシング501Y内のトナー汚れの発生を抑えることもできる。
また、第1実施例に係るプリンタの帯電装置5Yにおいては、ブラシ部505Yを構成する複数の導電性繊維505aYとして、先端側が先細になっているもの、を用いている。かかる構成では、既に述べたように、先端側が先細になっていないものに比べて、先端側に集中する電荷量が多くなることで、より低い帯電バイアスでコロナ放電を発生させることができる。
また、第2実施例に係るプリンタの帯電装置5Yにおいては、帯電ブラシ507Yとして、複数の導電性繊維を束ねた状態で導電性保持体たる金属ホルダー506Yに保持させたもの、を用いている。かかる構成では、既に述べたように、複数の導電性繊維をそれぞれ独立させた状態で金属ホルダーに保持させる場合に比べて、ブラシ部505Yの抜け毛を抑えることができる。
また、第6実施例に係るプリンタにおいては、カバー部材たるケーシング501Yとして、グリッド電極503Y側から金属ホルダー506Y側に向けて延在する姿勢で帯電ブラシ507Yを覆う複数の側壁のうち、感光体3Yの表面移動方向における下流端の位置に存在する側壁に気流受け開口521Yを設けたもの、を用いている。かかる構成では、既に述べたように、感光体3Yの回転に求まって発生する気流Fを利用して、導電性繊維の先端から感光体3Yに向けて放電を促したり、ケーシング501Y内のトナー汚れの発生を抑えたりすることができる。
また、第3実施例に係るプリンタにおいては、カバー部材たるケーシング513Yとして、導電性材料たる金属からなるものであって、且つ、内部に配設されたブラシ部505の繊維根元箇所と、ケーシング513Y内壁との距離を、帯電バイアスが印加された状態の導電性繊維とケーシング513Y内壁との間の放電開始距離L7に、導電性繊維の長L1さを加算した値よりも大きくしたもの、を用いている。かかる構成では、既に説明したように、ケーシング513Yとして、樹脂等の絶縁性材料よりも高剛性である金属製のものを採用して帯電装置5Yの強度を高めつつ、導電性繊維505aYとケーシング513Y内壁との間の異常放電を回避することができる。また、異常放電を回避することで、ブラシ部505Yの長寿命化を図って、帯電性能を長期間に渡って安定して維持することもできる。更には、異常放電によってブラシ部505Yからケーシング513Yに移動した電子やイオンは、アースに流れ込んで、感光体3Yの帯電には全く寄与せずに無駄になってしまうが、異常放電の発生を回避することで無駄な電力消費を回避することもできる。
また、第4実施例に係るプリンタにおいては、カバー部材たるケーシング513Yとして、導電性材料たる金属からなるものを用い、且つ、ケーシング513Yの内部で導電性繊維の過剰な撓みを阻止する過剰撓み阻止部材514Yを設けている。かかる構成においても、ケーシング513Yとして、樹脂等の絶縁性材料よりも高剛性である金属製のものを採用して帯電装置5Yの強度を高めつつ、導電性繊維505aYとケーシング513Y内壁との間の異常放電を回避することができる。また、異常放電を回避することで、ブラシ部505Yの長寿命化を図って、帯電性能を長期間に渡って安定して維持することもできる。更には、異常放電による無駄な電力消費の発生を回避することもできる。
また、第5実施例に係るプリンタにおいては、カバー部材たるケーシング513Yの内部で、導電性繊維の先端とグリッド電極503Yとを結ぶ方向の放電指向性を高めるための指向性向上手段を設けている。かかる構成では、既に述べたように、ケーシング513Yとして、樹脂等の絶縁性材料よりも高剛性である金属製のものを採用して帯電装置5Yの強度を高め、繊維とケーシング内壁との距離を大きくとったり、過剰撓み阻止部材514Yを設けたりすることによる帯電装置5Yの大型化を回避し、且つ、異常放電による無駄な電力消費の発生を抑えることができる。
また、第5実施例に係るプリンタにおいては、指向性向上手段として、ケーシング513Yの内壁に帯電バイアスと同極性の電荷を保持させる電荷保持手段としての絶縁膜515Yを具備するもの、を用いている。かかる構成では、絶縁膜515Yに帯電バイアスと同極性の電荷を保持させることで、導電性繊維の先端とグリッド電極503Yとを結ぶ方向の放電指向性を向上させることができる。
また、第7実施例に係るプリンタにおいては、ブラシ部505Yを、感光体の表面移動方向に沿って複数並べている。かかる構成では、既に述べたように、1つのブラシ面の面積を大きくし過ぎることによる放電開始電圧の上昇を回避しつつ、感光体3Yを均一に帯電させることができる。
また、第7実施例に係るプリンタの第1変形例においては、導電性保持体たる金属ホルダー506Yとして、蛇行状に湾曲させたものを用いている。かかる構成では、既に述べたように、複数の帯電ブラシ507をそれぞれ個別にケーシングに固定する構成に比べて工数を減らすことができる。
また、第8実施例に係るプリンタにおいては、ブラシ部505Yにおける複数の導電性繊維の先端をそれぞれ感光体3Yの湾曲表面に沿って並べている。かかる構成では、既に述べたように、個々の導電性繊維の先端と、感光体3Yとの距離をほぼ同じにすることで、同距離を異ならせる場合に比べて、個々の導電性繊維からの放電発生頻度を互いに近くして、ムラのない帯電処理を行うことができる。
また、第8実施例に係るプリンタの第1変形例においては、ブラシ部505Yにおける複数の導電性繊維の根元をそれぞれ感光体3Yの湾曲表面に沿って並べている。かかる構成では、既に述べたように、互いに異なる長さの導電性繊維からなるブラシ部をそれぞれ所定の位置に配設したり、互いに異なる長さの導電性繊維をそれぞれ金属ホルダー506Yの所定位置に植毛したりといった手間のかかる作業を行うことなく、導電性繊維の先端を感光体3Yの湾曲表面に沿って並べることができる。
また、第8実施例に係るプリンタの第2変形例においては、グリッド電極503Yとして、感光体3Yの湾曲表面に沿った湾曲形状のもの、を用いている。かかる構成では、既に述べたように、グリッド電極503Yにおいて、感光体表面方向における感光体3Yとグリッド電極503Yとの距離を一定にすることで、同距離のバラツキによる放電効率の低下を回避することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタのY用のプロセスユニットを示す拡大構成図。 同プロセスユニットを示す斜視図。 同プロセスユニットの現像ユニットを示す斜視図。 同プロセスユニットの帯電装置と感光体3とを示す斜視図。 同帯電装置を示す分解斜視図。 同帯電装置及び同感光体を示す拡大構成図。 同帯電装置の帯電ブラシを示す分解平面図。 同帯電ブラシを示す平面図。 帯電バイアスが印加されていない状態の同帯電ブラシの先端側を示す拡大模式図。 帯電バイアスが印加された状態の同帯電ブラシの先端側を示す拡大模式図。 同帯電ブラシの導電性繊維を示す拡大模式図。 第1実施例に係るプリンタの帯電装置の帯電ブラシにおける導電性繊維を示す拡大模式図。 第2実施例に係るプリンタの帯電装置の同帯電ブラシを示す分解平面図。 同帯電ブラシを示す平面図。 同帯電ブラシを感光体とともに示す拡大構成図。 第3実施例に係るプリンタにおけるY用の帯電装置をY用の感光体の一部とともに示す拡大構成図。 同プリンタのYの帯電装置におけるケーシングとグリッド電極とを示す分解斜視図。 導電性繊維と感光体との間の放電に伴う電流の流れを説明する説明図。 放電効率とグリッド電圧との関係を示すグラフ。 導電性繊維の過剰な撓みによる異常放電の発生原理を説明する説明図。 導電性繊維とケーシングとの距離を説明する説明図。 第4実施例に係るプリンタのY用の帯電装置5Yを示す拡大構成図。 金属ホルダーと過剰撓み防止部材とを一体形成した構成を採用した帯電装置の一例を示す拡大構成図。 帯電効率とグリッドバイアスとの関係を示すグラフ。 指向性向上手段を設けていないブラシーグリッド方式の帯電装置を示す拡大構成図。 第5実施例に係るプリンタのY用の帯電装置を示す拡大構成図。 絶縁膜に多量の電荷を保持した状態の同帯電装置を示す拡大構成図。 同プリンタの帯電装置と感光体とを示す概略構成図。 側壁に複数の小開口を設けた同帯電装置の一例を示す構成図。 同帯電装置におけるケーシングとグリッド電極との間に介在する絶縁性部材を説明するための説明図。 同帯電装置における気流の流れを説明する説明図。 同プリンタの第1変形例における帯電装置を感光体とともに示す斜視図。 同第1変形例における帯電装置を感光体とともに示す拡大構成図。 第5実施例に係るプリンタの第2変形例におけるタンデム部を示す構成図。 同第2変形例におけるC用の現像ローラ及びトナー供給ローラと、Y用の帯電装置及び感光体とを示す斜視図。 同第2変形例の帯電装置の周囲における気流の流れを説明する説明図。 第6実施例に係るプリンタのY用の帯電装置をY用の感光体とともに示す拡大構成図。 第7実施例に係るプリンタのY用の帯電装置を、Y用の感光体とともに示す斜視図。 第7実施例に係るプリンタの変形例における帯電ブラシを示す斜視図。 第8実施例に係るプリンタのY用の帯電装置と、Y用の感光体とを示す拡大構成図。 第8実施例に係るプリンタの第1変形例におけるY用の帯電装置と、Y用の感光体とを示す拡大構成図。 第8実施例に係るプリンタの第2変形例におけるY用の帯電装置と、Y用の感光体3を示す拡大構成図。 第9実施例に係るプリンタのY用の帯電装置における帯電ブラシとグリッド電極とを示す拡大構成図。 第10実施例に係るプリンタのY用の帯電装置を示す拡大構成図。 第11実施例に係るプリンタの帯電装置、現像ユニット及び感光体を示す拡大構成図。
符号の説明
1Y,C,M,K:プロセスユニット
3Y,C,M,K:感光体(潜像担持体)
5Y:帯電装置
7Y:現像ユニット(現像手段)
20:光書込ユニット(潜像形成手段)
501Y:ケーシング(絶縁性のカバー部材)
502Y:通気用開口
503Y:グリッド電極(開口電極)
504Y:スリット(開口)
505aY:導電性繊維
505Y:ブラシ部
506Y:金属ホルダー(導電性保持体)
507Y:帯電ブラシ
513Y:ケーシング(導電性のカバー部材)
514Y:過剰撓み阻止部材
515Y:絶縁膜
L1:導電性繊維の長さ
L7:放電開始距離

Claims (19)

  1. 導電性保持体と、これに保持される複数の導電性繊維からなるブラシ部とを具備する帯電ブラシを備え、帯電バイアスが印加される該帯電ブラシにおける該導電性繊維の先端と、画像形成装置の潜像担持体との間で間隙を介した放電を生じせしめることで該潜像担持体の表面を一様帯電せしめる帯電装置、に用いられる該帯電ブラシであって、
    上記導電性繊維の先端に対向する複数の開口を有し且つ上記帯電バイアスとは異なる値のバイアスが印加される開口電極を介して、該導電性繊維と上記潜像担持体との間で放電を生じせしめる帯電装置に用いられ、且つ、複数の該導電性繊維として可撓性のものを有することを特徴とする帯電ブラシ。
  2. 導電性保持体と、これに保持される複数の導電性繊維からなるブラシ部とを具備する帯電ブラシを備え、帯電バイアスが印加される帯電ブラシにおける該導電性繊維の先端と、画像形成装置の潜像担持体との間で間隙を介した放電を生じせしめることで該潜像担持体の表面を一様帯電せしめる帯電装置において、
    上記導電性繊維の先端に対向する複数の開口を有する開口電極を設け、上記帯電バイアスとは異なる値のバイアスが印加される該開口電極を介して、該導電性繊維と上記潜像担持体との間で放電を生じせしめるようにし、且つ、複数の該導電性繊維として、可撓性のものを用いたことを特徴とする帯電装置。
  3. 請求項2の帯電装置において、
    複数の上記導電性繊維として、先端側が先細になっているもの、を用いたことを特徴とする帯電装置。
  4. 請求項2又は3の帯電装置において、
    上記帯電ブラシとして、複数の上記導電性繊維を束ねた状態で上記導電性保持体に保持させたもの、を用いたことを特徴とする帯電装置。
  5. 請求項2乃至4の何れかの帯電装置において、
    上記ブラシ部における上記開口電極との非対向部位を上記導電性保持体とともに覆うカバー部材を設けたことを特徴とする帯電装置。
  6. 請求項5の帯電装置において、
    上記カバー部材として、絶縁性材料からなるものを用いたことを特徴とする帯電装置。
  7. 請求項5又は6の帯電装置において、
    上記カバー部材として、導電性保持体におけるブラシ部保持側とは反対側の端部を外部に向けて露出させる開口を設けたもの、を用いたことを特徴とする帯電装置。
  8. 請求項5乃至7の何れかの帯電装置において、
    上記カバー部材として、上記開口電極側から上記導電性保持体側に向けて延在する姿勢で上記帯電ブラシを覆う複数の側壁のうち、上記潜像担持体の表面移動方向における下流端の位置に存在する側壁に開口を設けたもの、を用いたことを特徴とする帯電装置。
  9. 請求項5乃至7の何れかの帯電装置において、
    上記カバー部材として、導電性材料からなるものであって、且つ、内部に配設された上記ブラシ部の繊維根元箇所と、カバー部材内壁との距離を、上記帯電バイアスが印加された状態の上記導電性繊維と該カバー部材内壁との間の放電開始距離に、該導電性繊維の長さを加算した値よりも大きくしたもの、を用いたことを特徴とする帯電装置。
  10. 請求項5乃至9の何れかの帯電装置において、
    上記カバー部材として、導電性材料からなるものを用い、且つ、該カバー部材の内部で上記導電性繊維の過剰な撓みを阻止する過剰撓み阻止部材を設けたことを特徴とする帯電装置。
  11. 請求項5乃至10の何れかの帯電装置において、
    上記カバー部材の内部で、上記導電性繊維の先端と上記開口電極とを結ぶ方向の放電指向性を高めるための指向性向上手段を設けたことを特徴とする帯電装置。
  12. 請求項11の帯電装置において、
    上記指向性向上手段として、上記カバー部材の内壁に上記帯電バイアスと同極性の電荷を保持させる電荷保持手段を具備するもの、を用いたことを特徴とする帯電装置。
  13. 請求項2乃至12の何れかの帯電装置において、
    上記ブラシ部を、上記潜像担持体の表面移動方向に沿って複数並べたことを特徴とする帯電装置。
  14. 請求項13の帯電装置において、
    上記導電性保持体として、蛇行状に湾曲させたものを用いたことを特徴とする帯電装置。
  15. 請求項2乃至14の何れかの帯電装置において、
    上記ブラシ部における複数の上記導電性繊維の先端をそれぞれ上記潜像担持体の湾曲表面に沿って並べたことを特徴とする帯電装置。
  16. 請求項15の帯電装置において、
    上記ブラシ部における複数の上記導電性繊維の根元をそれぞれ上記潜像担持体の湾曲表面に沿って並べたことを特徴とする帯電装置。
  17. 請求項2乃至16の何れかの帯電装置において、
    上記開口電極として、上記潜像担持体の湾曲表面に沿った湾曲形状のもの、を用いたことを特徴とする帯電装置。
  18. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体の表面を一様帯電せしめる帯電手段と、該潜像担持体における一様帯電後の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置に用いられ、少なくとも該潜像担持体と該帯電手段とを1つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して一体的に着脱されるプロセスユニットにおいて、
    上記帯電手段として、請求項2乃至17の何れかの帯電装置を用いたことを特徴とするプロセスユニット。
  19. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体の表面を一様帯電せしめる帯電手段と、該潜像担持体における一様帯電後の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
    上記帯電手段として、請求項2乃至17の何れかの帯電装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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