JP2006313290A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置の大型化やコストアップを防ぎ、鮮鋭で高画質な画像を安定して得る。
【解決手段】 静電潜像が形成される感光ドラム7と、感光ドラム7上を帯電する帯電ローラ8と、感光ドラム7に現像剤を付与する現像スリーブと、を有する画像形成部を複数備えた画像形成装置において、複数の帯電ローラ8への電圧供給を単一の電圧供給部から行い、現像スリーブから感光ドラム7への現像剤の付与は、現像スリーブと感光ドラム7との間に振動電界を形成することにより行い、振動電界は、複数の画像形成部で実質的に同一の周波数を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真方式のカラー複写機、カラープリンタ等の画像形成装置に係るもので、詳しくは像担持体を放電によって帯電する帯電手段として接触帯電方式(DC帯電方式)を採用した帯電手段と、非接触ジャンピング現像方式によって現像剤を像担持体上に現像する現像剤担持体とを備えた画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真方式を採用した画像形成装置は、低コスト化、高速化、高機能化及びカラー化が進められており、各種のプリンタ、複写機等が市場に出ている。これらの中に、複数の画像形成部(画像形成ステーション部)を並列に配置してそれぞれ異なる色のトナー像を形成し、転写ベルトに担持したシート(転写材)、例えば紙を各画像形成ステーションに向けて順次搬送して、転写材に異なる色のトナー像を順次重ね合わせて転写するインライン方式の画像形成装置がある。このインライン方式の画像形成装置は、高速でカラー画像の形成が可能なことから、今後のカラープリンタの主力になるものとして有望視されている。
一方、プリンタの小型化という観点から、各色の画像形成ユニットを垂直に配置し、搬送ベルトで転写材を縦方向に搬送する方式のプリンタは、設置面積を小さくすることができるため有利である。
図9に一般的な縦型インライン方式の画像形成装置の断面を示す。この画像形成装置内には矢印X方向に走行する無端状の搬送ベルト(以下ETBと称す)980が配設されている。このETB980は、樹脂フィルム等の誘電体樹脂によって構成されている。給紙カセット(図示せず)から取り出された転写材Pは、レジストローラ(図示せず)を経由してETB980に供給され、図9の矢印X方向に搬送される。
上記したインライン方式の縦パスの画像形成装置に限らず、一般的には、用紙等の転写材は、図9に示されるようにETB980の回転方向上流の入口に対向して配置された電圧が印加された吸着ローラ910の間を通過することによって電荷が付与され、ETB980に静電吸着される。このように、転写材とETB980の静電吸着力は、転写材に与えられた実電荷と、これによるETB980の表面の鏡映電荷とのクーロン相互作用力によって発生している。
基本的に同様の構成を有する4個の画像形成ステーション部Pa、Pb、Pc、Pdが縦状で直列状に並んでいる。
各画像形成ステーション部はPa、Pb、Pc、Pd、像担持体としての感光ドラム901a,901b,901c,901dを備え、各感光ドラム901a,901b,901c,901dの外周には、帯電手段としての一次帯電器902a,902b,902c,902d、現像器903a,903b,903c,903d、転写部材904a,904b,904c,904d及びクリーナ905a,905b,905c,905dが設けられ、画像形成装置の内部には不図示の光源装置及びポリゴンミラーが設置されている。
4個の画像形成ステーション部Pa、Pb、Pc、Pdのうち、画像形成ステーション部Paは、回転円筒状の感光ドラム901aを備え、その周辺には一次帯電器902a、現像器903a、クリーナ905a等の画像形成部を構成する手段を具備している。他の画像形成ステーション部も同様の構成で画像形成部を構成する手段を具備している。
尚、現像器903a,903b,903c,903dにはそれぞれイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーが収納されている。
また、各画像形成ステーション部Pa、Pb、Pc、Pdには、一次帯電器902a,902b,902c,902dと、現像器903a,903b,903c,903dとにバイアスを給電できる構成になっている。
画像形成が開始されると、まず画像形成ステーション部Paにおいて、イエロー成分色による画像信号がポリゴンミラー等を介して感光ドラム901a上に投射されて、該感光ドラム901a上に静電潜像が形成され、この静電潜像に現像器903aからイエロートナーが供給されて静電潜像がイエロートナー像として顕像化される。そして、このイエロートナー像が感光ドラム901aの回転に伴って感光ドラム901aとETB980とが当接する転写部位に到来すると、第1の転写部材904aに印加される第1の転写バイアスによってイエロートナー像が転写材Pに転写される。
イエロートナー像を担持した転写材Pは、画像形成ステーション部Pbに搬送されると、このときまでに画像形成ステーション部Pbにおいて前記と同様の方法で感光ドラム901b上に形成されたマゼンタトナー像が前記イエロートナー像上へ転写される。
同様に転写材Pが画像形成ステーション部Pc,Pdに進行するに連れて、それぞれの転写部位においてシアントナー像、ブラックトナー像が転写材P上に重畳転写される。
尚、感光ドラム901a,901b,901c,901dに残る残留トナーはクリーナ905a,905b,905c,905dによって除去され、更に残留電荷が前露光手段によって除去されて感光ドラム901a,901b,901c,901dは次の画像形成が可能な状態になる。
各色のトナー像が転写された転写材Pは、定着装置932で加熱及び加圧されてトナー像の定着を受けた後、フルカラーの記録画像として装置外の排紙トレイ(図示せず)上に排出される。ここで、定着装置932は、定着ローラ951、加圧ローラ952、これらの定着ローラ951と加圧ローラ952の各々をクリーニングする耐熱性クリーニング部材、定着ローラ951と加圧ローラ952内に設置されたローラ加熱ヒータ、加圧ローラ952の表面の温度を検知して定着温度を制御するサーミスタ等によって構成されている。
また、近年では、より一層の長寿命を達成するという低コストと、高画質を実現する高画質化の観点から、帯電装置としてコロナ帯電方式を採用し、画像形成部が2成分現像方式の黒色用現像手段を備えた画像形成部と1成分非接触現像方式のカラー用現像手段を備えた画像形成部とからなるカラー画像形成装置が提案されている(特許文献1(第2〜5頁、第1図)参照)。
このような非磁性一成分ジャンピング現像方式では、従来の非磁性一成分接触現像方式に比べると、現像スリーブと感光ドラムとの接触が無いため、感光ドラムの磨耗を抑制することができるため、従来よりも寿命を延ばすことが期待されている。
さらには、プリンタが使用される環境も、従来のように空調設備が完備されたオフィスばかりで無く、SOHO(スモールホームオフィス)化の流れにより、個人事務所や自宅などの種々の環境下においても、良好な出力画像が得られることが切望されている。
このように、プリンタ、複写機等にはメディアフレキシビリティ、使用環境という観点から、益々高い性能が求められるようになっている。
特開2004−170654号公報
ところが、上記の提案のものでは、帯電方式として、コロナ帯電を利用して感光ドラム上を均一に帯電させているので、高い印加バイアスが必要となることや、帯電装置の複雑化や、画像形成装置内でオゾンを発生させることが知られている。
インライン方式のカラー画像形成装置では、画像形成装置の構成上、各画像形成ユニットそれぞれに、帯電装置としてコロナ帯電器を設置しなければならない。そのため、コロナ帯電を発生させるための高圧に係るコストが甚大なものになり、低コスト化への課題となっていた。
その他の帯電方式としては、接触帯電方式があり、その使用部材の形状によりブラシ帯電装置とローラ帯電装置に大きく2つに分けられる。ブラシ帯電装置は、ブラシの刷毛目、長期に渡って感光体と当接された場合の毛の倒れ等に問題がある。
また、帯電部材に印加する電圧には、DCバイアスのみが印加されるもの(以下、DC帯電という)や、DCバイアスにACバイアスを重畳したもの(以下、AC帯電という)がある。一般に、AC帯電はDC帯電に比べて均一帯電が可能であるという特徴がある。
接触帯電のメリットとして、オゾンの発生量が少なく、帯電装置を構成する部材が少なくて済み、安価に提供できることは既に述べたが、AC帯電では、コロナ放電に比べて感光ドラムに与えるダメージが大きく、特にOPCドラムに対しては、その傾向が顕著である。
また、AC帯電において、感光ドラムに与えるダメージは、印加電圧によって異なり、印加電圧が大きいほどダメージが大きく、DC帯電のみ印加してOPCドラムを回転させた場合と、DCバイアスにACバイアスを重畳してOPCドラムを回転させた場合とでは、後者の方が数倍、OPCドラムにダメージを与えることがわかった。
また、DC帯電を用いることで、帯電装置の簡素化が図れるようになり、更にはインライン方式の画像形成装置の構成上、各画像形成ユニットに対してDCバイアスを給電する電源を1つに集約することが可能になるため、画像形成装置の低コスト化が一段と進められる。
また、非磁性一成分ジャンピング現像方式では、従来の非磁性一成分接触現像方式に比べると、現像ローラと感光ドラムとの接触が無いため、感光ドラムの磨耗を抑制することができ、従来よりも寿命を延ばすことが可能となり、より一層の画像形成装置の低コスト化が進められる。
しかしながら、上記の構成の帯電装置を用いた場合に、上記特許文献1では、黒及び3色のカラートナーのそれぞれについて感光ドラム上に単色トナーを転写する現像器を具備する画像形成装置において、黒トナーの現像器が2成分現像方式、カラートナーの現像器が、非磁性1成分ジャンピング現像方式を用いた場合では、現像方式が複数存在し、画像形成装置の構成が煩雑であることや、低コスト化の弊害にもなりかねない。
各カラー現像器に対して、非磁性1成分ジャンピング現像方式を採用したときに、主に
トナーの特性に依存して、色再現性に優れた画像を形成するために、直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスのバイアス条件を変更していることが一般的に行われている。
特に、色再現性に重要となる各画像形成ステーション部における感光ドラム上のトナー濃度、均一性は出力画像において重要である。
また、画像形成装置が使用される環境に応じて、現像バイアス条件を変えることが出力画像を安定させている。
すなわち、各画像形成ステーション部において、画像形成装置の1つのDC高圧電源を用いた各帯電装置で各感光ドラムを一律に−500Vに帯電させて、非磁性一成分ジャンピング現像を行ったときに、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(BK)において、同一の現像バイアス条件では画像濃度(濃度均一性)を満足できないということがわかった。
例えば、同一の現像バイアス条件は、現像スリーブに対して−400Vの現像DCバイアスを印加し、現像ACバイアスとしては、周波数3kHz、ピーク間電圧1.7kV(Vpp)でデューティ50%の矩形波を印加した。
以下の表1に、同一の現像バイアス条件において発生する画像濃度レベルを示す。
Figure 2006313290

ここで、
画像濃度レベルを、
○ :濃度均一性 良い
○△:濃度均一性 やや良い
△ :濃度均一性 やや悪い
× :濃度均一性 悪い
と表す。
また、さらに検討を行ったところ、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(BK)において、最適な画像濃度を達成するには、各色において特有の現像バイアスを選択するのが好ましいことがわかった。
上記の画像形成ステーション部に応じて現像バイアスを変えたときに生じる問題の原因として以下のことが推測されることが検討によりわかった。
画像形成装置の小型化を行うことで、1つの画像形成ステーションに印加する現像ACバイアスが、帯電装置のDC発生回路にAC電流が流れこむことにより、DC帯電バイアスに現像ACバイアスが重畳されてしまうことが判明した。このように、帯電器にACバイアスが流れ込むことにより、各画像形成ステーション部に印加された現像ACバイアスの周波数に応じて、微小な電位の変化が生じる。さらに、現像ACバイアスの周波数を各画像形成ステーション部で複数選択すると、帯電装置のDC回路内で、微小な電位変化と複数の周波数とを選択したことにより、干渉しあってピッチムラやモアレ等の画像を生じ
させることがあった。
この現像ACバイアスの帯電装置への流れ込みにより、帯電バイアスが擬似的にAC帯電になり、各画像形成ステーション部に印加する現像周波数により、感光ドラム上の電位に現像バイアスが起因して生じる干渉縞を生じさせていると推測される。
この現像ACバイアスが帯電DCに流れ込むことを防止するには、帯電生成回路に充分な保護抵抗を設けることが必要になるので、コストアップの懸念が生じる。
本発明の目的は、装置の大型化やコストアップを防ぎ、鮮鋭で高画質な画像を安定して得ることにある。
上記目的を達成するために本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、
静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体上を帯電する帯電手段と、前記像担持体に現像剤を付与する現像剤担持体と、を有する画像形成部を複数備えた画像形成装置において、
複数の前記帯電手段への電圧供給を単一の電圧供給部から行い、
前記現像剤担持体から前記像担持体への現像剤の付与は、前記現像剤担持体と前記像担持体との間に振動電界を形成することにより行い、
前記振動電界は、複数の前記画像形成部で実質的に同一の周波数を用いることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によると、装置の大型化やコストアップを防ぎ、いかなる環境下においても鮮鋭で高画質な画像を安定して得ることができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
図1は電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置100(複写機あるいはレーザプリンタ)の概略断面である。イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)のそれぞれ色に対応の感光ドラム(像担持体)、現像器、クリーニング装置を有する4つの独立したカラーステーション部(画像形成部)を縦一列に配置して、吸着ローラ3JによりETB8に吸着させた転写材(シート)Pを搬送し、転写を行うことによってフルカラー画像を得る構成になっている。
本実施形態では、画像形成装置100は、接地面積を最小化するためや、カートリッジ交換やジャム処理の為に前扉のみの開閉で所望の目的が達成できるように、各画像形成ユニットの構成部品を一体としたカートリッジを縦に配置して、ETB80と前記カートリッジの間で本体を分割する構成となっている。
上記構成から、転写材Pは重力に逆らって上方に搬送されるため、紙等の転写材PとETB80が十分に吸着していることが必要である。そのため、転写ローラ4Y、4M、4C、4Bkは、台座(図示せず)に固定されており、台座はバネによってETB80方向に付勢されている。また、転写ローラ4Y、4M、4C、4Bkは、感光ドラムに対しての付勢押圧が規制されている。
転写材PとETB80の接触点付近に、バイアスを印加した吸着ローラ3Jを設け、転
写材Pに電荷を与えることによって吸着搬送力を得ている。
7Y、7M、7C、7Bkは、像担持体として繰返し使用される回転ドラム型の電子写真感光体(以下感光ドラムと記す)であり、矢示の反時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkは、直径30mmの負帯電OPC感光体であり、本実施形態における画像形成装置のプロセススピードは100mm/secである。
感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkは回転過程で、帯電手段としての帯電ローラ8Y、8M、8C、8Bkにより所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで画像露光手段1Y、1M、1C、1Bk(レーザダイオード、ポリゴンスキャナー、レンズ群、等によって構成される)による画像露光を受けることにより、それぞれカラー画像形成ユニットの第1〜第4の色成分像(例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック成分像)に対応した静電潜像が形成される。
次に、帯電装置に関して図2のブロック図を参照して説明する。帯電装置は、電圧供給部としての帯電高圧生成回路が制御部と電気的に接続されており、画像形成動作が開始するタイミングで制御部から帯電高圧生成回路において、帯電高圧を発生させる状態になっている。帯電高圧生成回路は、単一のユニットで、画像形成ユニットであるカラーステーション部(Y、M、C、Bk)のそれぞれに対して、給電できる構成になっている。図2に示すように、帯電高圧生成回路上に電気的な接点Cを設け、各カラーステーション部(Y、M、C、Bk)に対して、それぞれC1、C2、C3、C4の電気的な接点を設けた構成になっている。
上記の構成を設けることで、帯電装置は1つの高圧電源である帯電高圧生成回路により、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(BK)といった画像形成部の帯電ローラ8Y、8M,8C、8Bkに対して、電圧を印加できる構成なっている。
本実施形態においては、帯電装置は1つの高圧電源である帯電高圧生成回路により、−1.0kvのDC電圧を印加する。実抵抗1×106 Ωの帯電ローラを、感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkに総圧9.8Nで従動当接させて帯電を行うDC接触帯電方式であり、感光ドラム7Y、7M、7C、7Bk表面は、一様に−500Vに帯電される。
また、本実施形態で用いた静電潜像を形成するための画像露光手段1Y、1M、1C、1Bkは、レーザダイオードを用いたポリゴンスキャナーであり、画像信号により変調されたレーザビームを感光ドラム7Y、7M、7C、7Bk上に結像し、静電潜像を形成する。
感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkの画像露光された部分は、明部電位Vl=−120Vとなり、これにより感光ドラム7Y、7M,7C、7Bk上に静電潜像が形成される。レーザ露光の書き出しは、主走査方向(転写材Pの進行と直交方向)では各走査ライン毎にBDと呼ばれるポリゴンスキャナー内の位置信号から、副走査方向(転写材Pの進行方向)は搬送路内のスイッチを起点とするTOP信号から、所定の時間遅延させて行うことによって、各色ステーションでは常に転写材P上の同じ位置に露光を行える構成となっている。
次いで、感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkの静電潜像は各ステーション部の現像装置D−Y、D−M、D−C、D−Bkにより現像される。
本実施形態で用いたY,M,C,BKのトナーは、磁性体を含まない非磁性一成分現像
剤、所謂ノンマグトナーであり、非接触一成分ジャンピング現像方式によって現像される。
現像装置は、感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkに対して順方向に、感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkの周速の170%の周速で回転し、制御部70の信号によって可変可能の電圧が印加された現像スリーブによって現像が行われる。
ETB80は、矢示方向に感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkと同じ周速度をもって回転駆動されている。ETB80は、PET樹脂にカーボンブラックを分散して1×1010Ωcmに抵抗調整された厚み130μmの単層樹脂ベルトであり、背面側に接着されたリブによってベルトの蛇行や、寄りを規制する構成となっている。
転写部材としての転写ローラ4Y、4M、4C、4Bkとしては、体積抵抗率1eΩcmに調整した高圧印加可能のスポンジ状ウレタンゴム製の転写ローラを用いており、ETB80の背面から感光ドラム7Y、7M、7C、7BkとETB80とのニップ部に当接している。
転写材カセット3aから給紙された転写材Pは、レジストローラ3eを通過した後に転写入口ガイドを介してETB80と接触する。
ETB80に吸着された転写材Pは、各画像形成ユニットが装着されている、各画像形成ステーション部を通過するごとに、感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkに担持された各色のトナー像が転写されてフルカラー画像が作られる。
全色の転写が終了した転写材Pは、ETB8の上端からベルトの曲率によって分離され、ついで定着器5(定着ローラ対5a、5b)に搬送された転写材P上にトナー像を加熱
定着することにより最終的なプリントとされた後、転写材Pは装置の機外に排出される。
また、転写が終了した感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkは、表面に残留した転写残トナーをクリーニング装置に設けられたクリーニングブレード9Y、9M、9C、9Bkで掻き取ってクリーニングされ、つぎの画像形成に備える。
本実施形態においては、その他にも、特徴部分をなす不揮発性メモリを使用した記憶手段60が制御部70に接続されている。この記憶手段60には、画像形成装置100の各画像形成ステーション部における、色情報を判別する情報が記憶されており、各画像形成ステーション部に応じて現像ACバイアスを設定することが可能となっている。
記憶手段60には、各画像形成ステーション部における転写材を連続して画像形成した枚数に関する情報を記憶することが可能になっている。本実施形態においては、記録枚数を記憶する例として挙げたが、その他にも現像スリーブの回転時間や、その他画像形成動作を行った回数であれば、その情報を記憶手段60に格納しても構わない。
更に、本実施形態は、環境検知手段を画像形成装置100に備え、画像形成装置100の内部の温度・湿度を検知できる構成になっている。
そして、制御部70は、記憶手段60に記憶された情報や、環境検知手段によって検知された環境情報を基に、画像濃度が薄くなったり、濃くなったりという画像濃度に異常が発生する恐れがあると判断した場合は、以下に説明する現像ACバイアスを各画像形成ステーション部に対して変更を行う。
環境検知手段としては、例えば環境により転写ローラ等に代表される、転写ローラの抵抗値の変化から転写バイアスが変化するため、その変化値から雰囲気中の湿度を予測することができる。この場合、新たに環境検知手段を設ける必要がなく、コストアップを防ぐことができる。
また、画質の要求されるグラフィック用のプリンタなどでは、抵抗値の環境変動の小さい帯電部材を用いる必要があり、環境検知手段としては精度が劣る。そこで精度の高い測定のためには環境検知手段として温湿度センサー90を用いた方が良い。ただし、本実施形態においては、温湿度センサー90を用いたが、その他の方法で画像形成装置100内の情報を検知しても構わない。
次に、各画像形成ステーション部の非磁性一成分ジャンピング現像方式の現像器10について、図3を用いて説明する。
本実施形態における現像器10は、図3に示すように、現像容器(現像器本体)45の現像剤容器45a内に負帯電性の非磁性一成分現像剤(現像剤)Tを収容している。現像剤容器45a内には、現像剤搬送部材49が設けられており、現像容器45の感光ドラム7側に位置する現像室45bには、現像剤担持体としての現像スリーブ41、現像剤担持体への現像剤供給手段としての供給ローラ44、現像剤規制部材としての現像ブレード42などが設けられている。
現像剤搬送部材49は現像室45b側に現像剤Tを搬送し、現像室45b内に回転自在に設置された現像剤供給手段の1つである供給ローラ44へ現像剤Tを搬送する。そして、供給ローラ44が現像スリーブ41に当接し、又現像スリーブ41に対して相対速度を有するように回転し(本実施形態では、現像スリーブ41と供給ローラ44との当接部において、現像スリーブ41の図中矢印A方向の回転に対して逆方向である図中矢印B方向に回転させる)、現像剤容器45aから現像室45bに搬送された現像剤Tを現像スリーブ41上に塗布するようになっている。
このように現像スリーブ41上に塗布された現像剤Tは、現像ブレード42により所定の層厚に規制される。こうして現像剤層が形成された現像スリーブ41は、対向する感光ドラム7に対して、所定の相対周速度差で回転している。
感光ドラム7と現像スリーブ41は一定の隙間を有して非接触に保たれ、現像スリーブ41上の現像剤は上記隙間(SDギャップ)を飛翔して、感光ドラム7上の静電潜像に現像される。現像剤を飛翔させるために、現像スリーブ41には現像バイアスVが印加される。
尚、現像スリーブ41の長手方向両端部には、内径部で現像スリーブ41に接触し、その外径部を感光ドラム7に当接することにより現像スリーブ41表面と感光ドラム7表面を所定の間隔に保つ働きをする、リング状のコロ48が設けられる。このコロ48は、摺動性POM等、摺動性に優れ、圧縮歪みが比較的小さい有機高分子材質等からなる。この間隔維持を行うコロ48が回転自在に嵌合され、現像スリーブ41よりも大きい外径を有しており、押圧力により感光ドラム7と当接して現像スリーブ41と感光ドラム7との間隔を一定に保っている。図4に、現像器10を説明する斜視図を示す。本実施形態においては、現像スリーブ41の表面と感光ドラム7表面の間隔が、前記コロ48によって300μmに保たれるように構成した。
現像スリーブ41は、直径15mmとし、樹脂溶液中にカーボン等を配合して抵抗調整した後、アルミニウム素管上に塗工を行ったものを用いた。現像スリーブ41はこの構成
に限定されるものではなく、非磁性一成分ジャンピング現像方式では、適当な弾性及び導電性を有するものを適宜選択して用いることができる。例えば、金属ローラの表面にウレタンコーティングを施したものである。コーティング膜は、ウレタンコーティング以外にも通常接触現像用の現像スリーブの表層に用いられるシリコーン系、NBR、ヒドリン系、ナイロン、フッ素系樹脂等をバインダーとして表面粗さ調整用の各種粗し粒子、帯電制御剤等を配合した表層コートであっても良い。
現像時、現像スリーブ41に対して、使用するトナー粒子の極性と同極性(本実施形態では負極性)である−400Vの直流電圧(現像時の現像バイアス)と交流電圧とを重畳した波形の振動電圧を印加して、現像スリーブ41と感光ドラム7との間に振動電界を形成し、一成分反転現像を行い、感光ドラム7上の静電像をトナー像として可視化する。
現像バイアスは、制御部70の制御により第1の電圧印加手段としての現像バイアス電源から印加される。また、十分な画像濃度を達成することができるように、感光ドラム7の周速度に相当するプロセススピードに対して、約170%の周速度で回転するよう、感光ドラム7の回転周速を50mm/secとし、現像スリーブ41の回転周速を75mm/secとした。
現像スリーブ41上に現像剤Tを良好に塗布するために、供給ローラ44としては、スポンジ状加工を施したものを用いるのが好ましい。本実施形態では、供給ローラ44は、ステンレスにて作製した導電性芯金の外側に、発泡ゴムを用いて厚さ5mm、体積抵抗が10Ω・cmの発泡ゴム層を形成して構成される。発泡ゴムとしてはウレタン、シリコーンなどを好適に用い得る。
現像時、供給ローラ44に対して、使用するトナー粒子の極性と同極性(本実施形態では負極性)である−400Vの現像バイアス(現像時のDC+ACバイアス)を印加する。
これに対し、現像スリーブ41には平均電圧(直流成分)が−400V、周波数3kHz、ピーク間電圧1.8kV(Vpp)でデューティ50%の矩形波を印加した。即ち、この現像バイアスにより、感光ドラムの暗部電位(−500V)及び明部電位(−120V)と、現像スリーブ41と、の間に交番電界が形成される。
本実施形態では、この供給ローラバイアスは、制御部70の制御により現像バイアス電源から印加され、現像バイアスと同電位とされる。
現像ブレード42は、厚さ0.1mmの板状のステンレス鋼から成る帯状の弾性板であり、その先端(自由端)を現像スリーブ41の回転方向上流に向けて面接触に配置される、所謂、カウンタタイプの現像剤規制部材である。現像ブレード42の材料としてはこれに限定されるものではなく、適当な導電性を有する材料を適宜選択して用いることができる。これにより、現像スリーブ41上に形成する現像剤層の高さ及び量を規制する。この現像ブレード42によって、現像スリーブ41上には1層若しくは2層程度の薄層の現像剤層が形成される。
本発明の特徴部分として、各画像形成ステーション部Y、M、C、Bkの現像装置10において各現像スリーブ41に印加される現像バイアスについて説明する。
前述の発明が解決しようとする課題でも説明したように、各画像形成ステーション部において、各帯電ローラ8が1つのDC高圧電源を利用して感光ドラム7に対して一律−500Vに帯電させて、非磁性一成分ジャンピング現像を行ったときに、イエロー(Y),
マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)において、同一の現像バイアス条件では画像濃度(濃度均一性)を満足できないということがわかった。
また、常温・常湿環境(24℃/60%)において、検討を行ったところ、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)において、現像バイアス周波数と画像濃度の関係を調べたところ、下の表のような結果になった。
Figure 2006313290

ここで、
画像濃度レベルを、
○ :濃度均一性 問題無し
○△:濃度均一性 やや現象が確認できる
△ :濃度均一性 実用上問題無いが、現象が確認できる
× :濃度均一性 実用上問題有り
と表す。
上記のように、画像形成ステーション部に応じて現像バイアスの周波数を変えると、次のような問題が生じることが検討によりわかった。
画像形成装置を小型化すること、即ち現像スリーブと帯電ローラとの距離が近いと、1つの画像形成ステーション部に印加する現像ACバイアスが、画像形成ステーション部における帯電装置の回路にAC電流が流れこむことにより、DC帯電バイアスに現像ACバイアスがノイズとして重畳されてしまうことが検討により判明した。
この現像ACバイアスの帯電装置への流れ込みにより、帯電バイアスが擬似的にACバイアスがノイズとして感光ドラム上の電位を微小に乱し、各画像形成ステーション部に印加する現像周波数により、感光ドラム上の電位を乱し、現像バイアスの周波数起因で生じる干渉縞が生じることが判明した。
本発明では、上記の検討結果により、各画像形成ステーション部の現像ACバイアス起因で生じる干渉縞を防止するために、4つの画像形成ステーション部における振動電界を形成する現像ACバイアスの周波数を実質的に同一とし、4つの画像形成ステーション部における現像ACバイアスのVppを異ならせている。
本実施形態において、画像上で弊害の無いレベルとして、現像ACバイアスの同一として用いられる周波数は、現像ACバイアス生成回路基板の性能から誤差が±3%の範囲の周波数を設定した。
次に、本実施形態においては、4つの画像形成ステーション部に印加する現像ACバイアスの周波数として、各色毎の出力画像濃度のトナー特性考慮して、現像ACバイアスのVpp(ピーク・トゥ・ピーク)を異ならせる方法を以下に説明する。
各画像形成ステーション部で選択する同一の周波数としては、各画像形成ステーション部を通じて出力画像の濃度が、比較的バランスの良い周波数を選択する。本実施形態とし
ては、各画像形成ステーション部で選択する同一の周波数として、3.5kHzを選択し
た。
以下に、現像ACバイアスのVppを各画像形成ユニットに応じて、変更する方法を説明する。
図5に示すように、現像ACバイアスの波形(矩形波AC波形)において、現像ACバイアス波形が正極側に立ち上がる現像抑制側電圧の最大値と、現像促進側電圧の最大値とをピーク間電圧Vppとしている。
この時、Vppの現像促進側電圧の最大値と、明部電圧Vlとの関係においては、電界強度が高い程、画像部の濃度の再現性が高くなることが検討によりわかった。
Vppの現像促進側電圧の最大値と画像濃度の関係は、Vppの現像促進側電圧の最大値が増大するにつれて、画像濃度が増す。逆に、Vppの現像抑制側電圧の最大値と画像濃度の関係は、現像抑制側電圧の最大値が増大するにつれて画像濃度が減少する関係にある。
ここで、Vppの現像促進側電圧の最大値をさらに増大させると、感光ドラム上に露光をしていない部分である白地においても、濃度が発生することがわかった。以下、この現象をかぶりと称する。一般的に、Vppの現像促進側電圧の最大値をさらに増大させると、かぶりが発生し、良好な画像出力とはいえない状態になってしまう。
以上のことから、Vppを各画像形成ステーション部において、適切に設定することで出力画像の濃度をコントロールすることができることがわかった。
本実施形態の優位性を確認するために、各画像形成ユニットに応じて、各色の現像スリーブに印加するVppの切り替えを行って、画像濃度とカブリの発生について評価を行った。
上述の評価結果について、表3、表4を用いて説明する。
Figure 2006313290

ここで、
画像濃度レベルを、
○ :濃度均一性 問題無し
○△:濃度均一性 やや現象が確認できる
△ :濃度均一性 実用上問題無いが、現象が確認できる
× :濃度均一性 実用上問題有り
と表す。
Figure 2006313290

ここで、
かぶりレベルを、
○ :問題無し
○△:やや現象が確認できる
△ :実用上問題無いが、現象が確認できる
× :実用上問題有り
と表す。
上記の検討結果により、各画像形成ステーション部において、かぶりの発生がなく、出力画像が安定した濃度となる現像ACバイアスとしては、Y、M画像形成ステーション部は、Vpp=1.7kVとなり、C画像形成ステーション部は、Vpp=1.85kVとなり、Bk画像形成ステーション部は、Vpp=1.8kVとなった。
このように、4つの画像形成ステーション部における現像ACバイアスの周波数は、各ステーション部において同一と設定した上で、現像ACバイアスのVppを可変とする。これにより、出力画像の濃度を安定させることが可能になり、各画像形成ステーション部の現像バイアス起因による、感光ドラム上の電位が乱れ、出力画像上に干渉縞が生じることを抑制することが可能になった。
また、上記の構成を採用することにより、各画像形成ステーション部の現像装置に対する現像バイアス電圧のVppを、各画像形成ステーション部により可変とすることで、画像濃度低下を抑制することができ、良好な色バランスの多色画像を得ることができる。
こうすることで、画像形成装置の大型化及びコストアップを防ぎ、いかなる環境下においても鮮鋭で高画質な画像を安定して得ることができる。
また、上記構成においては、常温・常湿環境であり、画像形成装置の初期段階においては、非常に効果的であることを説明した。しかし、一般的に、カラーステーション毎のトナー特性は、環境条件、耐久枚数条件(現像器の寿命)に応じて変化する。そこで、本発明の特徴として、環境条件、耐久枚数条件に応じて、各画像形成ステーション部においてVppを適切に設定することで、出力画像の濃度をコントロールする。
本実施形態において、検知する環境条件を以下のように設定した。常温・常湿環境は、気温24℃/相対湿度60%とし、低温・低湿環境は、気温15℃/相対湿度10%とし、高温・高湿環境は、気温30℃/相対湿度80%とした。
本実施形態において、耐久枚数条件は各画像形成ユニットの印字枚数を2000枚の寿命と設定している。各画像形成ユニットに500枚の印字毎に現像ACバイアスの変更を行った。
図6に、本実施形態の画像形成装置100の動作をフローチャートで示す。
まず、画像形成装置100の電源をONにする(S100)。次に、画像形成装置100内に設置されている、温湿度センサー90により、画像形成ステーション部近傍の環境条件を検知する(S101)。その後、画像形成装置100内に設定されている、記憶手段60に格納されている画像形成ユニットの耐久枚数に関する情報を検知する(S102)。検知した環境情報と、記憶手段60に格納されている耐久枚数の情報をもとに、現像スリーブに印加する現像ACバイアスのVppを決定する(S103)。その後、画像形成動作を開始し(S104)、出力画像を得た段階で、画像形成動作を終了させる(S105)。
また、各画像形成ユニットに対して、比較例として、現像スリーブには平均電圧(直流成分)が−400V、周波数3kHz、ピーク間電圧1.8kV(Vpp)と固定の現像ACバイアスの矩形波を印加した場合と、実施例として、環境条件及び耐久枚数条件に応じて周波数は同一とし、各色の現像スリーブに印加するVppの切り替えを行って充分な画像濃度とカブリが発生しない現像ACバイアスの条件の場合とについて検討を行い、評価を行った結果を以下の表に示す。
まず、低温・低湿環境下において、充分な画像濃度とカブリが発生しない現像ACバイアスの条件について検討した結果を表5に示す。
Figure 2006313290

上記の現像ACバイアス条件を用いて、Vppと出力画像との関係を評価した結果を表6に示す。
Figure 2006313290

ここで、
画像濃度とかぶりレベルを、
○ :問題無し
○△:やや現象が確認できる
△ :実用上問題無いが、現象が確認できる
× :実用上問題有り
と表した。
続いて、高温・高湿環境下において、充分な画像濃度とカブリが発生しない現像ACバイアスの条件について検討した結果を表7に示す。
Figure 2006313290
上記の現像ACバイアス条件を用いて、Vppと出力画像との関係を評価した結果を表8に示す。
Figure 2006313290

ここで、
画像濃度とかぶりレベルを、
○ :問題無し
○△:やや現象が確認できる
△ :実用上問題無いが、現象が確認できる
× :実用上問題有り
と表す。
上記の結果から、環境条件に応じて、現像ACバイアスのVppを変更している。低温・低湿環境下では、現像剤の特性上帯電量は、比較的高くなりやすいので、低温・低湿環
境においては、Vppを高く設定し、画像濃度が濃くなる設定にした。一方、高温・高湿環境下では、トナーの特性上帯電量は、比較的低くなりやすいので、出力画像上にかぶりが発生しないように、Vppを低く設定することにした。
また、耐久枚数での変動としては、トナーの特性と耐久枚数に応じて、画像濃度と出力画像上のかぶりが生じない範囲でVppを表8のように設定した。
上記構成であることにより、環境条件と耐久枚数条件に応じて、各画像形成ステーション部の現像装置に対する現像バイアスのVppを各画像形成ステーションにより変更することで、より一層、画像濃度低下を抑制することができ、良好な色バランスの多色画像を得ることができる。
また、本実施形態では、図7に示すように、感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkと、帯電ローラ8Y、8M、8C、8Bkと、クリーニング装置とを一体として感光ドラムユニットを構成し、さらに感光ドラムユニットと現像装置D-Y、D-M、D-C、D-Bkとを一体としたプロセスカートリッジ(以下、「カートリッジ」という)101〜104を構成し、画像形成装置100に対して着脱可能としている。
この構成において、本実施形態の記憶手段60(60Y、60M、60C、60Bk)を、各カートリッジ101〜104に配設する。この場合、記憶手段60Y、60M、60C、60Bkは画像形成装置100に装着されたときに、接続器91〜94によって制御部70と接続される。記憶手段60Y、60M、60C、60Bkは後回転を行うまでの印字枚数を記憶するのに使用する。
また、図7に示す本実施形態の画像形成装置100において、環境検知手段として環境の温湿度を検知する温湿度センサー90(90Y、90M、90C、90Bk)が、感光ドラム7Y、7M、7C、7Bkの近傍にそれぞれ配置され、感光ドラム7Y、7M、7C、7Bk付近の雰囲気温湿度を検出している。
以上により、カートリッジ101〜104が使用されていた環境条件及び耐久枚数などの情報が、印字途中で画像形成装置100からカートリッジ101〜104を取り外した場合などに失われることがないため、より効果的である。
このように、本実施形態によれば、記憶手段60Y、60M、60C、60Bkにカートリッジ101〜104ごとの使用状態を記憶しておくことにより、適切なタイミングで現像ACバイアスのVppを決定することができ、適切な画像濃度の出力画像を得ることができる。
また、使用途中で画像形成装置100からカートリッジを取り出し、別の環境の画像形成装置に装着した際にも、カートリッジ内の感光ドラム付近の雰囲気温湿度をより厳密に測定できるようになり、適切なタイミングで現像ACバイアスのVppを決定することができ、適切な画像濃度の出力画像を得ることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図8を参照して説明する。
本実施形態における画像形成装置構成は第1実施形態と同様なので省略し、本実施形態の特徴である画像形成時における、現像ACバイアスの最適化の方法として、感光ドラムと現像スリーブとの間の移動方向上流側において現像剤の飛翔回数を調整する方法について説明する。
現像スリーブに印加する現像ACバイアスとして、振動電界を形成する部分と、振動電界を形成しない部分を交互に設けることにより、出力画像の濃度を安定させ、画像形成ステーション部の現像バイアス起因によって、感光ドラム上の電位が乱れ、干渉縞が生じることを抑制する。
以下に、現像ACバイアスとして、振動電界を形成する部分と、振動電界を形成しない部分を交互に設ける現像バイアスをブランクパルスと称して、図8を参照して説明する。
図8に示すように、現像スリーブに印加される振動電界は、電位が10波分交互に変化するパルス波形部Pと、パルス波形部Pと同様の期間(10波分)電位が変化せず、一定の電位となるブランク部Bより形成されている。以下、この様な振動電界を10/10BP(パルス部分10波/ブランク部分10波のブランクパルス)と示す。
また、ブランクパルスを現像ACバイアスとして使用した場合は、ブランクパルスのパルス部における1つのパルスでの周波数を、各画像形成ステーションにおいて同一とする。
本実施形態においても、各画像形成ステーション部で選択する同一の周波数としては、各画像形成ステーション部を通じて出力画像の濃度が、バランスの良い周波数を選択する。本実施形態としては、各画像形成ステーション部で選択する同一の周波数として、3.
5kHzを選択した。また、現像ACバイアスVppは、1.7kVと固定した。
尚、出力画像の濃度をコントロールするために、これらの条件は、
出力画像の濃度を増やす場合には、パルス波形部Pの比率を大きくする、
出力画像の濃度を減らす場合には、ブランク部Bの比率を大きくする、
となる様に切り替えを行う。
本実施形態の優位性を確認するために、画像濃度の出やすい高温・高湿環境において、各画像形成ユニットに応じて、各色の現像スリーブに印加するブランクパルスの切り替えを行って、第1実施形態で説明したものと同様の評価を行った。
上述の評価結果について、表9、表10を用いて説明する。
Figure 2006313290
Figure 2006313290
尚、本実施形態においては、10/10、12/8、8/12等のブランクパルスを用いたが、現像スリーブの外径等、諸条件により最適なブランクパルス条件を選択するのは構わない。本実施形態に限定することなく、任意に設定したブランクパルス条件を変えることで第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
第1実施形態に係る画像形成装置を説明する図である。 第1実施形態に係る画像形成装置を説明するブロック図である。 第1実施形態に係る現像装置を説明する図である。 第1実施形態に係る現像装置を説明する図である。 第1実施形態に係る現像ACバイアスを説明する図である。 第1実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するフローチャート図である。 第1実施形態に係るプロセスカートリッジを装着した画像形成装置を説明する図である。 第2実施形態に係る現像ACバイアスを説明する図である。 従来技術の画像形成装置を説明する図である。
符号の説明
4 転写ローラ
5 定着器
7 感光ドラム
8 帯電ローラ
9 クリーニングブレード
10 現像器
60 記憶手段
70 制御部
80 ETB
90 温湿度センサー
100 カラー画像形成装置

Claims (7)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体上を帯電する帯電手段と、前記像担持体に現像剤を付与する現像剤担持体と、を有する画像形成部を複数備えた画像形成装置において、
    複数の前記帯電手段への電圧供給を単一の電圧供給部から行い、
    前記現像剤担持体から前記像担持体への現像剤の付与は、前記現像剤担持体と前記像担持体との間に振動電界を形成することにより行い、
    前記振動電界は、複数の前記画像形成部で実質的に同一の周波数を用いることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記振動電界は、複数の前記画像形成部でピーク間電圧は可変であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記振動電界は、電位が交互に変化するパルス波形部と、電位が変化せず一定となるブランク部と、を交互に繰り返す電界であり、複数の前記画像形成部で前記パルス波形部と前記ブランク部とを異なる比率に設定して用いることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記振動電界の複数の前記画像形成部で実質的に同一の周波数は、±3%の範囲以内の周波数であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 画像形成したシートの枚数を記憶する記憶手段を有し、
    前記振動電界は、前記記憶手段の記憶した画像形成したシートの枚数に応じて異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 環境を検知する環境検知手段を有し、
    前記振動電界は、前記環境検知手段の検知結果に応じて異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 複数の前記画像形成部は、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックの4色の現像剤による各色ごとの現像剤像を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の画像形成装置。
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