JP2011197247A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯電行程の下流かつ現像行程の上流側で、感光体表面に潤滑剤塗布を行う画像形成装置において、帯電行程後の感光体表面の電位を一様に保つ。
【解決手段】ドラム状の感光体1の周囲に、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、転写ローラ6、感光体クリーニング装置7、潤滑剤塗布手段8等を配置して構成する。潤滑剤塗布手段8の潤滑剤塗布ブラシ8aの芯金にバイアス印加手段20によりバイアスを印加する。電子写真プロセスを行い、−600Vが印加された帯電装置2により感光体1の表面を−570V程度に一様に帯電させ、潤滑剤塗布ブラシ8aの芯金にも−600Vを印加しておく。すると、両者の間の電位差は30Vとなり、感光体1の表面と潤滑剤塗布手段8の間で放電は生じず、感光体1表面に電位ムラはほぼ生じなくなり、電位ムラを現像して異常画像となってあらわれてしまうということをなくせる。
【選択図】図1

Description

本発明は複写機やプリンタ、ファクシミリ、これらの複合装置等の画像形成装置に関する。
近年、特にカラープリンタ、複写機などの電子写真装置においては、感光体に接触、または非常に近づいた位置にあり、微少空隙内で直接放電し帯電電荷を与え帯電を行う、帯電ローラのような、直接帯電方式を用いて製品化が進んでいる。これはもう1つの主流となっているワイヤ放電のような、空気をイオン化して帯電電荷を与える方式に比べ、オゾン発生量が顕著に低くクリーンな帯電方式として注目されている。
感光体に近接するタイプの帯電ローラでは感光体に付着されたトナーや潤滑剤、紙粉などが帯電ローラに移り、ローラ表面を汚してしまうという問題がある。帯電ローラ表面が汚れてしまうと、正常な放電プロセスが行われず、ひいては帯電ムラとなって地肌の汚れた画像(近年主流のデジタル複写機のようなポジポジプロセスの場合。アナログ複写機のネガポジプロセスの場合は白抜け画像)が形成されてしまう。
この問題に対して、帯電ローラによる帯電均一性を確保する1つの従来技術として、帯電ローラにDCバイアスのみならず、ACバイアスを重畳して印加させる構成が実施されてきた。この構成の作用としては、DCバイアスのみでは帯電ローラが局所的に汚れた箇所で放電がしにくくなり、帯電不良が起こることに対してACバイアスを重畳することにより放電させ易い状態にし、汚れた箇所でも放電させることによって帯電均一性を確保しようというものである。
この方式の大きな問題として、ACバイアス印加による感光体表面の活性化が挙げられる。ACバイアスを印加することによって感光体表面がイオン化され、電気的に付着し易い状態になる。このため現像トナーの成分が感光体に固着し易くなり、感光体フィルミングとなって画像ムラ、汚れといった画像品質が著しく低下するといった不具合が発生してしまうのである。
この問題を防止するために、感光体にステアリン酸亜鉛等の潤滑剤を塗布することによって感光体表面に非常に薄い膜を張り、現像剤が感光体に付着しても固着しにくいようにすることでフィルミングを防止する手段が一般に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図4は従来の画像形成装置の感光体周辺を拡大して示す概略図であり、フルカラー電子写真装置の要部の概略構造を示している。画像形成部は、画像形成媒体、すなわち潜像を担持する像担持体として機能するドラム状の感光体1と、この感光体1の周囲に配置された、帯電装置(帯電ローラ2)、露光装置3、現像装置4、転写装置(転写ローラ6)、感光体クリーニング装置7、潤滑剤塗布手段8等から構成されている。図中9はレジストローラ、10は定着装置、Pは転写紙である。
この装置では、帯電ローラ2で一様に感光体1が帯電された後、露光装置3により出力すべき画像に対応したパターンで露光され、感光体1の表面上に静電潜像が形成される。この静電潜像が現像装置4で現像されることによってトナー像が形成され、このトナー像を中間転写ローラ6で転写紙Pへ転写することによって画像を得る。
中間転写ローラ6へトナー像を転写した後に感光体1の表面に残ったトナーを感光体クリーニング装置7のクリーニングブレード7aによって感光体1の表面から掻き取り、その後、潤滑剤塗布ブラシ8aによって固形状のステアリン酸亜鉛8bから削り取った粉体状の潤滑剤を塗布し、ブレード8cを用いて薄く延ばして皮膜化し、感光体1のフィルミングを防止する。従来一般的に使用されている潤滑剤であるステアリン酸亜鉛は、皮膜化させたことによって、たとえ感光体1の表面物質が帯電ローラ2のACバイアスでイオン化されたとしても現像トナーが固着しにくい状態になっており、フィルミングが防がれる。
一方、現像装置4ではトナーの接触によってステアリン酸亜鉛が掻き取られ、一部が現像装置4に回収されるため、現像部である転写ローラ6の部位を通過した後の感光体1表面のステアリン酸亜鉛の量は減少する。中間転写ローラ6においてもトナーに付着したステアリン酸亜鉛が一緒に中間転写ローラ6に転写されるため、転写部位を通過した後はさらに潤滑剤の量は減少する。そして潤滑剤塗布ブラシ8aの位置では、粉状のステアリン酸亜鉛8aが供給されるために顕著に量が増加するという周期を繰り返すことになる。
この時、帯電ローラ2の位置において潤滑剤であるステアリン酸亜鉛の量が多いと、帯電ローラ2へ転移するステアリン酸亜鉛が増え、帯電ローラ2を著しく汚してしまう問題が生ずる。帯電ローラ2がステアリン酸亜鉛8bで汚れてしまうと、その表面の抵抗値が上昇し、帯電しにくくなるからである(例えば特許文献1参照)。
すなわち、感光体1のフィルミングを防止するために塗布する潤滑剤の量を増やしてしまうと、ACバイアスを印加している帯電ローラ2にも潤滑剤が付着し易くなり、帯電ローラ2表面への付着量が増えると、その部分の抵抗値が高くなる結果、帯電不良が生じて異常画像となってしまう。帯電不良に対して余裕度を上げるために、さらにACバイアス量を上げると、感光体1のフィルミングが生じ易くなるばかりか、より帯電ローラ2に潤滑剤が付着、汚染し易くなり悪循環となってしまう。
このように、特に感光体1に近接して帯電させる帯電ローラ方式で、かつステアリン酸亜鉛のような潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を有する画像形成装置においては、上述のようなメカニズムにより、ステアリン酸亜鉛が帯電ローラに付着、汚染し、帯電不良を発生させ、著しく画像品質を低下させるという問題が生じる。
そこで、この問題を解決するために、感光体面に近接して帯電させる帯電ローラと、感光体に現像剤を付着させて現像させる現像装置と、現像後の前記感光体面に残った現像剤を清掃するクリーニング部材を有する画像形成装置において、感光体面の回転方向において帯電ローラの下流側で、かつ現像装置の上流側に、感光体面に対して非導電状態で接触し、潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を備えた構成とする発明が提案されている(特許文献2)。
特許文献2の発明によれば、感光体表面に付着したステアリン酸亜鉛の皮膜量は帯電ローラに来たときは他の作像工程によって著しく減少しているため、帯電ローラへステアリン酸亜鉛が付着する量を非常に少なくすることができ、帯電ローラが汚れにくいという効果が得られ、感光体フィルミングを防止することができ、画像品質の安定した画像形成装置を得ることができるが、非導電性の潤滑剤塗布ブラシを用いているため、低温低湿環境下においては感光体との摩擦帯電より上流側の帯電行程で帯電された感光体表面の電位を乱して電位ムラを生じさせ易いという問題がある。
そのため、非導電性ブラシの替わりに導電性ブラシを用いる技術が知られているが、潤滑剤塗布ブラシは原糸繊維が織り込まれた基布を金属性の芯金に巻きつけられ、その原糸繊維が感光体に当接するように構成されている。金属性芯金にバイアスが印加されておらず、アースにも落とされていないと、導電性ブラシを用いた場合は感光体の表面電位の影響を受けてブラシの芯金の電位は定常的に安定ではなく、またその値もいくつになるかわからない。潤滑剤塗布ブラシ断面は略円形のため、感光体とのニップの上流と下流で微小ギャップを生じる。この微小ギャップでブラシ先端と感光体の間の電位差が500〜600V以上になると放電が生じ、上流の帯電行程で帯電された感光体表面の電位を乱して電位ムラを生じてしまい、続く現像工程でその電位ムラを現像して異常画像となってあらわれてしまう場合がある。
本発明はこのような状況をふまえ、帯電行程の下流かつ現像行程の上流側において、感光体表面に潤滑剤塗布を行う画像形成装置において、帯電行程後の感光体表面の電位を一様に保つことができるようにすることを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、帯電部材を像担持体面に近接して帯電させる帯電部材と、前記像担持体に現像剤を付着させて現像させる現像装置と、現像後の前記像担持体面に残った現像剤を清掃するクリーニング部材と、前記像担持体面の回転方向において前記帯電部材の下流側で、且つ前記現像装置の上流側に備えられ、前記像担持体面に接触して潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを有する画像形成装置において、前記潤滑剤塗布手段にバイアスを印加するバイアス印加手段を有することを特徴とする。
また本発明に係る画像形成装置は、前記帯電部材に印加するバイアスがAC成分にDC成分を重畳したバイアスの場合、前記潤滑剤塗布手段に前記バイアス印加手段から印加するバイアスは、前記帯電部材に印加するバイアスのDC成分と同じ直流バイアスとすることを特徴とする。
また本発明に係る画像形成装置は、前記帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が所定の閾値以上のときにのみ前記バイアス印加手段により直流バイアスを印加することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記閾値を500V以上の値としたことを特徴とする。
また本発明に係る画像形成装置は、前記帯電部材に印加するバイアスのDC成分をVc、前記潤滑剤塗布手段に印加するバイアスをVsとして、前記帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が500V以上のときに前記潤滑剤塗布手段に印加するバイアスVsが、|Vc|−|Vs|=500(V)を満たすことを特徴とする。
さらに本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体を有し、各像担持体ごとに帯電部材、現像装置、クリーニング部材及び潤滑剤塗布手段を備えるステーションを構成し、各ステーションごとの前記潤滑剤塗布手段に印加するバイアスを1つの電源から供給し、該印加するバイアスの値を、最も帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が大きい値と同じとすることを特徴とする。
本発明によれば、感光体表面が高電位に帯電された場合でも、ブラシの芯金に適切なバイアスを印加することにより、ブラシと感光体表面の間で放電が生じずに、感光体表面の電位を一様に保つことができる。
本発明の実施例1の画像形成装置の要部を示す概略図 本発明の実施例2の画像形成装置の要部を示す概略図 本発明の実施例3の画像形成装置の要部を示す概略図 従来の画像形成装置の感光体周辺を拡大して示す概略図
本発明は、帯電行程の下流かつ現像行程の上流側において、感光体表面に潤滑剤塗布を行う画像形成装置において、帯電行程後の感光体表面の電位を一様に保つ。そのため、帯電部材を像担持体面に近接して帯電させる帯電部材と、前記像担持体に現像剤を付着させて現像させる現像装置と、現像後の前記像担持体面に残った現像剤を清掃するクリーニング部材をし、前記像担持体面の回転方向において前記帯電部材の下流側で、且つ前記現像装置の上流側に、前記像担持体面に接触して潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を備えた画像形成装置において、前記潤滑剤塗布手段にバイアスを印加する。このことにより、感光体表面が高電位に帯電された場合でも、ブラシの芯金に適切なバイアスを印加することにより、ブラシと感光体表面の間で放電が生じずに、感光体表面の電位を一様に保たれるようにする。
また本発明は、帯電部材に印加するバイアスがAC成分にDC成分を重畳したバイアスの場合、潤滑剤塗布手段に印加するバイアスは帯電部材に印加するバイアスのDC成分と同じ直流バイアスとすることで、感光体表面が高電位に帯電された場合でも、ブラシの芯金に適切なバイアスを印加することにより、ブラシと感光体表面の間で放電が生じずに、感光体表面の電位が一様に保たれるようにする。
また本発明は、画像形成装置は、現像剤の帯電能力や感光体の残留電位の経時変化や環境変化があるため、感光体に帯電させる電位をプロセスコントロール機構によりある作像回数間隔で調整を行う必要があり、使用される感光体電位は数百Vほどの幅があり、潤滑塗布手段位置での感光体表面電位により、潤滑剤塗布手段と感光体表面の間で放電が生じる場合と生じない場合がある。放電が生じないにも係らずバイアスを印加するのはエネルギーの無駄であるので、画像形成装置としてのエネルギー消費を節約するために、帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値がある閾値以上のときにのみ直流バイアスを印加することとし、ブラシと感光体表面の間で放電が生じずに感光体表面の電位を一様に保つことができ、かつ帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が小さいときはバイアス印加を行わないようにすることにより、定常的にバイアスを印加するよりも無駄なエネルギーを削減することを可能とする。
また本発明は、画像形成装置としてのエネルギー消費を節約するため、バイアスのDC成分の絶対値の閾値を500Vより大きい値とし、帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が500Vより大きく、ブラシと感光体表面の間で放電が生じ易いときにのみ、ブラシの芯金に適切なバイアスを印加することにより、ブラシと感光体表面の間で放電が生じずに感光体表面の電位を一様に保つことを可能にする。また、帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が500Vより小さく、ブラシと感光体表面の間で放電が生じ難いときはバイアス印加を行わないようにすることで、定常的にバイアスを印加するよりも必要なときにだけバイアス印加を行ない無駄なエネルギーを削減可能とする。
また本発明は、帯電部材に印加するバイアスのDC成分をVc、潤滑剤塗布手段に印加するバイアスをVsとして、帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が500V以上のときに潤滑剤塗布手段に印加するバイアスVsが下記の式を満たすようにする。
|Vc|−|Vs|=500(V)
このことで、帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が500V以上のとき(ブラシと感光体表面の間で放電が生じ易いとき)にのみ、ブラシの芯金に適切なバイアスを印加することにより、ブラシと感光体表面の間で放電が生じずに感光体表面の電位を一様に保つことが可能になり、しかも帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が500V以下でブラシと感光体表面の間で放電が生じ難いときはバイアス印加を行わないようにすることで、定常的にバイアスを印加するよりも必要なときにだけバイアス印加を行い、無駄なエネルギーを削減可能とする。
また本発明は、画像形成装置ではプロセスコントロールにより、感光体表面に帯電させる電位は適宜調整が行なわれ、複数の感光体(作像ステーション)を有するカラー電子写真方式の画像形成装置の場合は作像ステーションごとに調整が行なわれ、それぞれの感光体で異なる表面電位に帯電する必要があるため、上述の各発明を適用する場合は、バイアス印加のための電源を作像ステーションごとに用意しなければならず、画像形成装置のコストアップとなってしまうので、複数の感光体(作像ステーション)を有し、帯電行程の下流かつ現像行程の上流側において感光体表面に潤滑剤塗布を行う画像形成装置において、帯電行程後の感光体表面の電位を一様に保つための構成を最小限の構成とし、画像形成装置のコスト増を最小限にするため、各ステーションの潤滑剤塗布手段に印加するバイアスは1つの電源から供給される同バイアスとし、最も帯電部剤に印加するバイアスのDC成分の絶対値が大きいステーションに印加するバイアスとする。すなわち、複数の感光体を有する画像形成装置において、各ステーションともに帯電部剤に印加するバイアスのDC成分の絶対値が500V以上である場合は、各ステーションごとに|Vc|-|Vs|=500(V)なるバイアスを印加するための4つの電源が必要になるが、印加するバイアスは|Vc|−|Vs|<500(V)なる関係があれば放電は生じずに済むため、必ずしも全ステーション共に|Vc|-|Vs|=500(V)の関係を満たす必要はなく、最も帯電部剤に印加するバイアスのDC成分の絶対値が高くなるステーションでは|Vc|-|Vs|=500(V)を満たすバイアスを潤滑剤塗布手段に印加し、その他ステーションの潤滑剤塗布手段にも同バイアスを印加することにより、その他ステーションでは|Vc|−|Vs|<500(V)なる関係を満たすことなる。つまり、電源は1つで済み画像形成装置のコスト増を最小限に抑えることを可能にする。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。なお以下では図4に示した従来の例と共通する構成部分には同一の符号を付して説明する。
まず、参考のために従来機であって、感光体を中心に、帯電装置、潤滑剤塗布手段、露光装置、現像装置、転写装置、感光体クリーニング装置が配置され、感光体の回転と共に帯電、潤滑剤塗布、露光、現像、転写、クリーニングの各行程を行って電子写真プロセスを行なうモノクロ機で、バイアス印加をしない場合を説明すると、転写紙上に転写されたトナー像は定着装置で定着される。例えば−600Vが印加された帯電装置により感光体表面は−570Vに帯電する。そのため、その後に続く潤滑剤塗布行程において既述のように潤滑剤塗布手段(潤滑剤塗布ブラシの芯金)と感光体表面の間の電位差が大きくなった場合に放電が生じて感光体表面の電位にムラが生じてしまう。
<実施例1>
本発明の実施例1として、モノクロ機で、かつバイアス印加をする場合を説明する。図1に示した本実施例装置が上述した図4に示した従来機と異なるのは、潤滑剤塗布手段8の潤滑剤塗布ブラシ8aの芯金にバイアス印加手段20によりバイアスが印加されている点である。この構成において本実施例1では従来機と同様に電子写真プロセスを行い、−600Vが印加された帯電装置2により感光体1の表面は−570V程度に一様に帯電され、潤滑剤塗布ブラシ8aの芯金にも−600Vを印加しておくと、両者の間の電位差は30Vとなり、感光体1の表面と潤滑剤塗布手段8の間で放電は生じず、感光体1表面に電位ムラはほぼ生じなくなる。
なお、潤滑剤塗布ブラシ8aの芯金にバイアス印加手段20により−100Vを印加しておくと、両者の間の電位差は470Vとなり、感光体1の表面と潤滑剤塗布手段8の間で放電は生じず、感光体1の表面に電位ムラは生じず、潤滑剤塗布ブラシ8aの芯金にも−600Vを印加場合に比べ、印加するバイアス値が小さいので、画像形成装置として消費するエネルギーも少なくて済むので、このようなバイアス値でもよいことがある。
<実施例2>
本発明の実施例2として、カラー機で4つのステーション夫々に異なるバイアスを印加する場合を挙げる。図2に示したこの実施例2は、4色用の感光体1を有し、夫々の感光体1に対して帯電、潤滑剤塗布、現像、転写、感光体クリーニングの行程をもつ電子写真装置の例である。画像形成部は、画像形成媒体として機能するドラム状の感光体1と、この感光体1の周囲に配置された、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、潤滑剤塗布ブラシ8、クリーニングブレード、及び感光体1に形成されたトナー像を転写してさらに転写紙に転写させる中間転写ベルト15等から構成されている。そして、帯電ローラ2で一様に帯電された後、露光装置3により出力すべき画像に対応したパターンで露光され、感光体1の表面上に形成された静電潜像が現像装置4で現像されてトナー像が形成され、このトナー像を中間転写ベルト15へ転写し、この画像を2次転写部16で転写紙上に転写することによって画像を得ることができる。中間転写ベルト15へ転写した後に感光体1の表面に潤滑剤塗布ブラシ8によって固形状のステアリン酸亜鉛8bを塗布し、ブレード5によって残ったトナーを掻き取るとともに粉状のステアリン酸亜鉛8bを薄く延ばして薄膜を形成し、感光体1のフィルミングを防止する。この装置でも、既述の潤滑剤による帯電ローラ2が帯電しにくくなる問題が生じえるので、本実施例では、以下のように対策している。なお図中17は中間転写ベルトクリーニング装置である。
今、プロセスコントロールにより各感光体1と対応する帯電装置2に印加しておく直流バイアスが図中左側のユニットから、−780V、−550V、−700V、−630Vとする。各感光体1の表面は図中左側のものから、およそ−750V、−520V、−670V、−600V程度の電位となる。このとき対応する潤滑剤塗布手段8に印加する直流バイアスは、やはり図の左側のものから−280V、−50V、−200V、−130Vとしておく。なおこの印加する直流バイアスは、それぞれ対応配置したバイアス印加手段20から電源供給される。この場合、各感光体1の表面と各潤滑剤塗布手段8の間の電位差は470Vとなり、既述のモノクロ機の場合と同様に両者の間で放電はほぼ生じない。
<実施例3>
本発明の実施例3として、カラー機で4つのステーション夫々に同一バイアスを印加する場合を挙げる。図3に示したこの実施例3も、4つの感光体1を有し、夫々の感光体1に対して帯電、潤滑剤塗布、現像、転写、2次転写、感光体クリーニングの行程をもつ電子写真装置の例である。
今、プロセスコントロールにより各感光体1と対応する帯電装置2に印加しておく直流バイアスが図中左側のユニットから、−780V、−550V、−700V、−630Vとする。各感光体1の表面は図中左側のものから、およそ−750V、−520V、−670V、−600V程度となる。このとき対応する潤滑剤塗布手段8に印加されるバイアスを全て−280Vにする。この場合、各感光体1の表面と各潤滑剤塗布手段8の間の電位差はそれぞれ470V、270V、420V、350Vとなり、いずれの感光体1と潤滑剤塗布手段8の間でも放電はほぼ生じない。しかも、同一バイアスを印加するため電源であるバイアス印加手段20は1つで済み、電子写真装置としてのコストを低コスト化し得るようになる。
1:感光体(像担持体)
2:帯電ローラ(帯電装置)
3:露光装置
4:現像装置
6:転写ローラ(転写装置)
7:感光体クリーニング装置
7a:クリーニングブレード
8:潤滑剤塗布手段
8a:潤滑剤塗布ブラシ
8b:固形状のステアリン酸亜鉛
8c:ブレード
9:レジストローラ
10:定着装置
15:中間転写ベルト
16:2次転写部
17:中間転写ベルトクリーニング装置
20:バイアス印加手段
P:転写紙
特開平08−278707号公報 特開2007−86262号公報

Claims (6)

  1. 帯電部材を像担持体面に近接して帯電させる帯電部材と、
    前記像担持体に現像剤を付着させて現像させる現像装置と、
    現像後の前記像担持体面に残った現像剤を清掃するクリーニング部材と、
    前記像担持体面の回転方向において前記帯電部材の下流側で、且つ前記現像装置の上流側に備えられ、前記像担持体面に接触して潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と
    を有する画像形成装置において、
    前記潤滑剤塗布手段にバイアスを印加するバイアス印加手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記帯電部材に印加するバイアスがAC成分にDC成分を重畳したバイアスの場合、前記潤滑剤塗布手段に前記バイアス印加手段から印加するバイアスは、前記帯電部材に印加するバイアスのDC成分と同じ直流バイアスとすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    前記帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が所定の閾値以上のときにのみ前記バイアス印加手段により直流バイアスを印加することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    前記閾値を500V以上の値としたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    前記帯電部材に印加するバイアスのDC成分をVc、前記潤滑剤塗布手段に印加するバイアスをVsとして、
    前記帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が500V以上のときに前記潤滑剤塗布手段に印加するバイアスVsが、
    |Vc|−|Vs|=500(V)
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4の画像形成装置において、
    複数の像担持体を有し、
    各像担持体ごとに帯電部材、現像装置、クリーニング部材及び潤滑剤塗布手段を備えるステーションを構成し、
    各ステーションごとの前記潤滑剤塗布手段に印加するバイアスを1つの電源から供給し、
    該印加するバイアスの値を、最も帯電部材に印加するバイアスのDC成分の絶対値が大きい値と同じとすることを特徴とする画像形成装置。
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