JP2007310336A - 潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】像担持体の表面に傷がつきにくく、像担持体上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、レイアウト上の自由度が高い、潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体3の表面4に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置であって、像担持体3に対して非接触で対向するとともに潤滑剤を担持する潤滑剤担持手段27と、潤滑剤担持手段27に担持された潤滑剤を像担持体3上に移行させる移行手段20、31、と、を備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、感光体ドラム、感光体ベルト、中間転写ベルト等の像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置(潤滑剤塗布装置)と、それを備えたクリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置とに関するものである。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体ドラム等の像担持体上に付着する未転写トナー等の付着物をクリーニング装置で確実に清掃するとともに、像担持体やクリーニングブレード等の磨耗を低減するために、像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を用いる技術が知られている(例えば、特許文献1等参照。)。
詳しくは、転写工程後の像担持体上に残留する未転写トナーは、像担持体に当接するクリーニングブレード(クリーニング装置)によってすべて除去されるべきものである。しかし、クリーニングブレードが像担持体との当接によって経時劣化(磨耗)した場合には、未転写トナーが磨耗したクリーニングブレードと像担持体との隙間をすり抜けてクリーニング不良が生じることがあった。また、クリーニングブレードに劣化が生じていなくても、小粒径トナーや球形トナーを用いた場合には、そのトナーがクリーニングブレードと像担持体との僅かな隙間に入り込んでやがてその隙間をすり抜けてクリーニング不良が生じることがあった。さらに、トナーやトナー中に含まれる外添剤や紙粉等の付着物がクリーニングブレードと像担持体との隙間をすり抜けると、それが像担持体上に膜状に固着してフィルミングが生じることもあった。
このような問題に対して、像担持体上に潤滑剤を塗布することで、像担持体上の摩擦係数が低下してクリーニングブレードや像担持体の劣化が低減されるとともに、像担持体上に付着する未転写トナー等の付着物の離脱性が向上されるために、経時におけるクリーニング不良やフィルミングの発生を抑止することができる。
具体的に、特許文献1等において、潤滑剤供給装置(塗布部材)は、像担持体に摺接するブラシ状回転部材(ブラシ部)、ブラシ状回転部材に当接する固形潤滑剤、固形潤滑剤をブラシ状回転部材に向けて付勢するスプリング、等で構成される。そして、所定方向に回転するブラシ状回転部材によって固形潤滑剤から潤滑剤が徐々に削り取られて、ブラシ状回転部材によって削り取られた潤滑剤が像担持体の表面に塗布(供給)される。
一方、特許文献2等には、潤滑剤が収容された収容容器を像担持体に近設した潤滑剤供給装置であって、収容容器内に収容された潤滑剤を像担持体に直接的に供給する技術が開示されている。
また、特許文献3等には、像担持体の上方に潤滑剤供給装置を設けて、ブラシ状回転部材で掻き取った潤滑剤を自然落下させて像担持体表面に潤滑剤を供給する技術が開示されている。
特開2002−62737号公報 特開2005−70276号公報 特開平11−65311号公報
上述した特許文献1等の技術は、ブラシ状回転部材を直接的に像担持体に当接させているために、像担持体の表面に傷がつきやすく、像担持体を高寿命化するのが難しかった。
これに対して、特許文献2等の技術は、ブラシ状部材を設けることなく、収容容器内に収容された潤滑剤を像担持体に直接的に供給しているために、像担持体の表面が傷つきにくくなっている。
しかし、特許文献2等の技術は、大量の潤滑剤が常に像担持体に接触しているために、像担持体に潤滑剤が必要量を超えて過供給されてしまう可能性があった。
また、特許文献3等の技術は、像担持体に対してブラシ状回転部材が離間して設けられているために、像担持体の表面が傷つきにくくなっている。
しかし、特許文献3等の技術は、ブラシ状回転部材で掻き取った潤滑剤を自然落下させて像担持体表面に潤滑剤を供給しているために、潤滑剤が像担持体表面の一部のみに供給されてしまい、潤滑剤の供給ムラが生じる可能性があった。また、潤滑剤を自然落下により像担持体上に供給する技術は、像担持体上に供給する潤滑剤の供給量や供給タイミングを制御しにくい。具体的に、像担持体上に潤滑剤を供給したくないときに、自然落下により像担持体上に潤滑剤が供給されてしまうことがある。
さらに、特許文献3等の技術は、潤滑剤を自然落下させて像担持体に供給する構成であるために、潤滑剤供給装置が像担持体の上方に配設されていなければならなかった。したがって、画像形成装置のレイアウト上の制約が大きかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、像担持体の表面に傷がつきにくく、像担持体上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、レイアウト上の自由度が高い、潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置であって、前記像担持体に対して非接触で対向するとともに、潤滑剤を担持する潤滑剤担持手段と、前記潤滑剤担持手段に担持された潤滑剤を前記像担持体上に移行させる移行手段と、を備えたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記潤滑剤担持手段は、担持した潤滑剤が前記像担持体上に自重落下しない位置に配設されたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記移行手段は、前記像担持体と前記潤滑剤担持手段との間に電界を形成するとともに、前記潤滑剤担持手段に担持された潤滑剤に電荷を与えて当該潤滑剤を前記電界によって前記像担持体に向けて移行させるものである。
また、請求項4記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項3に記載の発明において、前記潤滑剤担持手段は、導電性を有するブラシ毛が周設されたブラシ状回転部材であって、前記移行手段は、前記ブラシ状回転部材の前記ブラシ毛に接触する電極を介して前記潤滑剤に電荷を与えるものである。
また、請求項5記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記潤滑剤担持手段に対して前記像担持体の走行方向上流側に当該像担持体の表面電位を均一化する表面電位均一化手段を備えたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項5に記載の発明において、前記表面電位均一化手段を、前記像担持体に摺接する導電性ブラシとしたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項5に記載の発明において、前記表面電位均一化手段を、前記像担持体上を所定電位に帯電する帯電手段と、所定電位に帯電した前記像担持体上に除電光を照射する除電手段と、したものである。
また、請求項8記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記潤滑剤担持手段は、ブラシ毛が周設されたブラシ状回転部材であって、前記移行手段は、前記ブラシ状回転部材の前記ブラシ毛を撓ませた後に復元させることで潤滑剤を飛翔させて当該潤滑剤を前記像担持体に向けて移行させるものである。
また、請求項9記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項8に記載の発明において、前記移行手段を、前記ブラシ状回転部材の前記ブラシ毛に摺接する板状部材としたものである。
また、請求項10記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記潤滑剤担持手段に対して前記像担持体の走行方向下流側に当該像担持体上に供給された潤滑剤を薄層化する薄層化手段を備えたものである。
また、請求項11記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項10に記載の発明において、前記薄層化手段を、前記像担持体に当接するブレード状部材としたものである。
また、請求項12記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項11に記載の発明において、前記ブレード状部材を、前記像担持体上をクリーニングするクリーニングブレードとしたものである。
また、請求項13記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項10に記載の発明において、前記薄層化手段を、前記像担持体に当接するローラ状回転部材としたものである。
また、請求項14記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発明において、前記像担持体上をクリーニングするクリーニング装置に内設されたものである。
また、請求項15記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発明において、前記像担持体上をクリーニングするクリーニング装置に対して前記像担持体の走行方向下流側に配設されたものである。
また、請求項16記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項1〜請求項15のいずれかに記載の発明において、前記移行手段は、前記像担持体が駆動しているときに前記潤滑剤を前記像担持体上に移行させるものである。
また、請求項17記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項1〜請求項15のいずれかに記載の発明において、前記移行手段は、所定時間ごとに前記潤滑剤を前記像担持体上に移行させるものである。
また、請求項18記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項1〜請求項17のいずれかに記載の発明において、前記潤滑剤を、ステアリン酸亜鉛としたものである。
また、請求項19記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、前記請求項1〜請求項18のいずれかに記載の発明において、前記像担持体は、架橋構造を有するとともに電荷輸送材を分散してなるバインダー樹脂で形成された保護層をその表面に具備したものである。
また、この発明の請求項20記載の発明にかかるクリーニング装置は、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置であって、請求項1〜請求項19のいずれかに記載の潤滑剤供給装置を備えたものである。
また、この発明の請求項21記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、請求項1〜請求項19のいずれかに記載の潤滑剤供給装置と前記像担持体とが一体化されたものである。
また、請求項22記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、前記請求項21に記載の発明において、前記像担持体上を帯電する帯電部がさらに一体化され、前記帯電部は、前記像担持体に対して非接触で対向するものである。
また、この発明の請求項23記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項19のいずれかに記載の潤滑剤供給装置と前記像担持体とを備えたものである。
また、請求項24記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項23に記載の発明において、前記像担持体上を帯電する帯電部を備え、前記帯電部は、前記像担持体に対して非接触で対向するものである。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電装置(帯電部)と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置(現像部)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置(クリーニング部)とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱自在に設置されるユニットと定義する。
また、本願において、「潤滑剤を像担持体上に移行させる」とは、潤滑剤が自重方向に落下する運動だけを利用するものは含まずに、機械的手段又は電気的手段を利用して潤滑剤を像担持体上に積極的に移行させることと定義する。
本発明は、潤滑剤を担持する潤滑剤担持手段を像担持体に対して非接触で対向させて、潤滑剤担持手段に担持された潤滑剤を自然落下を用いることなく像担持体上に積極的に移行させている。これにより、像担持体の表面に傷がつきにくく、像担持体上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、レイアウト上の自由度が高い、潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図4にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
画像形成装置1は、モノクロの画像形成装置であり、静電潜像を担持して図中矢印A方向に回転する像担持体としての感光体ドラム3と、像担持体3の表面4を帯電する帯電装置5(帯電部)と、像担持体表面4を露光して静電潜像を形成する露光装置7と、像担持体表面4の静電潜像にトナーを供給して可視像化する現像装置9と、像担持体表面4のトナー像を転写材Pに転写する転写装置11と、転写後の像担持体表面4をクリーニングするクリーニングブレード13(クリーニング装置)と、像担持体表面4の残留電荷を除去する除電装置15と、感光体ドラム3に潤滑剤25を塗布する潤滑剤供給装置19(潤滑剤塗布装置)と、感光体ドラム3の表面電位を均一化させる表面電位均一化手段としての導電性ブラシ17と、を備えている。
転写装置11の転写材搬送方向(図中矢印の方向である。)の下流側には、転写材P上のトナー像を定着させる定着装置21が配置されており、転写装置11の転写材搬送方向の上流側には給紙装置23が配置されている。
感光体ドラム3は、アルミニウム基体の外周面に有機感光体からなる感光層を形成したものであって、そのドラム表層がポリカーボネートで形成されている。
帯電装置5は、感光体ドラム3の表面4を一様に帯電するものである。帯電装置5(帯電ローラ)は、感光体ドラム3の表面に接触させて配置してもよいし、感光体ドラム3の表面と微小な空隙を空けて配置してもよい。帯電装置5に帯電バイアスを印加して感光体ドラム3表面を所望の極性及び所望の電位に一様に帯電する。帯電装置5としては、弾性体からなる帯電ローラの他に、ワイヤー電極とグリッド電極を用いたスコロトロン帯電器等を用いることができる。
露光装置7は、帯電装置5によって帯電された感光体ドラム3の表面に、画像データに応じた静電潜像を形成するものである。この露光装置7は発光素子として例えば、LD(Laser Diode)、又はLED(Light Emitting Diode)を使用している。そして一様に帯電された感光体ドラム3の表面に対して画像データに基づく光を照射することにより、感光体ドラム3表面に静電潜像を形成する。
現像装置9は、感光体ドラム3の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像をおこなうものである。この現像装置9は、現像剤担持体としてマグネットの現像ローラを備えている。現像ローラは、表面に現像剤を担持しながら回転することによって、現像剤を感光体ドラム3と対向する現像領域へ搬送する。本実施の形態1では、現像剤としてトナーとキャリアとからなる二成分現像剤を用い、マグネットローラの磁力により現像領域でキャリアを穂立ちさせてブラシ状にして現像をおこなう磁気ブラシ現像方式を採用している。なお、現像剤としては、キャリアを用いずにトナーのみからなる一成分現像剤を用いてもよい。上記現像ローラには、現像バイアス電源から現像バイアスが印加される。これにより、現像領域において、現像ローラ表面の電位と感光体ドラム3の表面の静電潜像部分における電位との間に電位差が生じ、この電位差によって形成される現像電界の作用を受けて、現像剤中のトナーが静電潜像へ付着する。これにより感光体ドラム3上の静電潜像がトナー像になる。
転写装置11は、感光体ドラム3上のトナー像を、図中矢印の方向に搬送されてくる転写材P上へ転写するものである。転写装置11では転写部材である転写ローラ11aを感光体ドラム3の表面4に所定の押圧力で接触させ、転写ローラ11aと感光体ドラム3との間に転写ニップを形成する。そして、この転写ニップで転写材Pを挟み込んだ状態で、転写バイアス電源からトナーとは逆極性の転写バイアスを転写ローラ11aに印加して形成される転写電界により、感光体ドラム3表面上のトナー像を転写材P上へ転写させる。なお、転写部材として、転写ローラ11aの他に、転写ベルトを用いることができる。さらに、転写装置11は、転写ローラ11aから直接的に転写材Pに転写する構成ではなく、複数のトナー像を転写部材に重ねてから転写材Pに転写をおこなう中間転写ベルトを用いた構成であっても良い。
クリーニングブレード13は、転写されずに感光体ドラム3の表面に残留した転写残トナーを、感光体ドラム3の表面から除去するものである。クリーニングブレード13はポリウレタンのブレード部材を金属支持体に貼り付けたものであり、感光体ドラム3との当接方法は感光体ドラム3の回転方向Aに対してカウンタ方向に接触させる。クリーニングブレード13は、感光体ドラム3表面のトナーを除去するのみならず、転写材Pとして紙を使用したときに発生する紙粉や、感光体ドラム3の放電により生成される放電生成物、トナーに添加されている添加剤等の不純物を感光体ドラム3から除去している。
除電装置15は、感光体ドラム3表面の残留電荷を除去し、残留電荷が除去された感光体ドラム3の表面に次の画像形成がおこなわれる。除電装置15はLED等を用いた光除電方式を採用しているが、これに限定されない。
本実施の形態1では、トナーとして、円形度が0.98以上の球形トナーを使用している。「円形度」とは、フロー式粒子像分析装置FPIA-2000(東亜医用電子社製)により計測した平均円形度である。具体的には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150(ml)中に、分散剤として界面活性剤好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜0.5(ml)加え、さらに測定試料(トナー)を0.1〜0.5(g)程度加える。その後、このトナーが分散した懸濁液を、超音波分散器で約1〜3分間分散処理し、分散液濃度が3000〜10000(個/μl)となるようにしたものを上記分析装置にセットして、トナーの形状及び分布を測定する。球形トナーとしては、従来から広く用いられている粉砕法により形状が歪な異形のトナー(粉砕トナー)を加熱処理等して球形化したものや、重合法により製造されたトナー等を用いる。
次に、図2にて、潤滑剤供給装置19について説明する。
図2を参照して、本実施の形態1における潤滑剤供給装置19は、クリーニングブレード13が設置されたクリーニング装置に内設されている。潤滑剤供給装置19は、固形状の潤滑剤25(固形潤滑剤)、潤滑剤25を担持する潤滑剤担持手段としてのブラシ状回転部材27(ブラシ部材、潤滑剤塗布部)、等で構成されている。
ブラシ状回転部材27は、導電性を有するブラシ毛(ブラシ繊維毛)が周設されていて、感光体ドラム3に対して非接触で対向している。また、ブラシ状回転部材27は潤滑剤25に接触するように設置され、ブラシ状回転部材27が回転して潤滑剤25を削り取る。このとき、粉体となった潤滑剤25はブラシ状回転部材27を構成するブラシ繊維毛の表面に付着して担持される。潤滑剤25はバネ26を介して保持部材29に固定されており、潤滑剤25をブラシ状回転部材27に押し付けている。固形の潤滑剤25をブラシ状回転部材27に押し付けているので、ブラシ状回転部材27と潤滑剤25との接触ムラをなくすことができる。
ブラシ状回転部材27のブラシ毛は、ナイロン、レーヨン、アクリル、ビニロン、ポリエステル、塩ビ等の樹脂繊維にカーボン等の導電付与剤を混ぜた導電繊維である。また、ブラシ毛は、ブラシ密度が1〜50(万本/inch2)、ブラシ抵抗10-2〜1012(Ω・cm)が好ましく、本実施の形態1では、ブラシ長5(mm)、ブラシ密度10(万本/inch2)、ブラシ抵抗105(Ω・cm)のものを用いている。
本実施の形態1では、ブラシ状回転部材27が感光体ドラム3に対してギャップdだけ離間するように配置している。これにより、ブラシ状回転部材27のブラシ毛による感光体ドラム3の表面4へのダメージが軽減される。なお、ブラシ状回転部材27は感光体ドラム3と同じ矢印B方向に回転するが、感光体ドラム3と逆方向の回転でも構わない。
ブラシ状回転部材27は、金属からなる芯金に長さ0.2〜20(mm)好ましくは0.5〜10(mm)の範囲のブラシ毛を基布上に植毛したブラシをスパイラル上に巻き付けて構成している。ブラシ毛の長さが20(mm)以上では、ブラシ状回転部材27の潤滑剤25との繰り返し摺擦により、ブラシ体の逆方向の傾斜角が減少して毛が倒れ、潤滑剤25の掻き取り性が低下する。ブラシ毛の長さが0.2(mm)以下では、ブラシ毛の長さが短すぎて、ブラシ毛が潤滑剤25に接触し難く、潤滑剤25を掻き取ることができ難い。したがって、0.2〜20(mm)、好ましくは0.5〜10(mm)の範囲にすることが好ましい。
潤滑剤供給装置19には、ブラシ状回転部材27に担持された粉状の潤滑剤25に電荷を与える電極31(極性付与部材、電荷付与部)がブラシ毛に接触するように配置されている。電極31には電源20が接続されており、電極31に電圧を印加して、所望の電荷を潤滑剤25及びブラシ状回転部材27に与えている。
電極31とブラシ状回転部材27との位置関係は、接触幅が小さいとブラシ状回転部材27に極性を付与することができ難く、逆に大きいとブラシ状回転部材27への極性は充分に付与できるが、ブラシ状回転部材27の毛倒れが発生してブラシ機能が低下する。したがって、電極31とブラシ状回転部材27との接触幅は0.1〜2.0(mm)が好ましい。
ブラシ状回転部材27に直流電圧を印加することでブラシ状回転部材27に電荷が注入されてブラシ状回転部材27と感光体ドラム3との間(ギャップdである。)に所望の電界が形成されるとともに、ブラシ状回転部材27に保持されている粉状の潤滑剤25にも電荷が注入される。これにより、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤が、感光体ドラム3の表面4に向けて移行(供給)されることになる。すなわち、電極31、電源20等が、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を感光体ドラム3上に電気的に移行させる移行手段として機能することになる。なお、ブラシ状回転部材27には交流と直流の重畳電圧を印加しても構わない。
ここで、本実施の形態1では、潤滑剤担持手段としてのブラシ状回転部材27は、担持した潤滑剤が感光体ドラム3上に自重落下しない位置に配設されている。これにより、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤が自重落下により感光体ドラム3上にたれ落ちて、感光体ドラム3上に過剰な潤滑剤が供給されてしまったり、潤滑剤の供給ムラが生じてしまう不具合が抑止される。
次に、図3を参照して、転写後の感光体ドラム3の表面電位を均一化する表面電位均一化手段について説明する。
電極31により電荷を与えられたブラシ状回転部材27は、感光体ドラム3表面との空隙dに電場を形成して、帯電した粉状の潤滑剤25がブラシ状回転部材27から感光体ドラム3の表面に飛翔して付着する。
転写装置11では転写材Pにトナーを静電的に転写させるため、トナーの極性とは逆極性の電圧を印加する。そのため、感光体ドラム3上の表面電位は転写電流の影響を受け、現像されたトナー像の有無に応じてマイナス電位とプラス電位が混在している。このままの感光体ドラム3の表面電位では、ブラシ状回転部材27と感光体ドラム3との間に均一な電界を形成できない。そこで本実施の形態1では、ブラシ状回転部材27に対して感光体ドラム3の回転方向上流側(走行方向上流側)に、感光体ドラム3の表面電位を均一化する表面電位均一化手段としての導電性ブラシ17を設置している。すなわち、電界を形成して感光体ドラム3の表面に潤滑剤25を供給する前に、感光体ドラム3の表面電位を均一化している。これにより、ブラシ状回転部材27と感光体ドラム3との間に均一な電界が形成されて、感光体ドラム3上に潤滑剤が安定的に均一に供給されることになる。
導電性ブラシ17は、感光体ドラム3に摺接するとともに、電源32が接続されていて所定の電圧が印加される。導電性ブラシ17としては、ブラシ長が1〜10(mm)、ブラシ密度1〜50(万本/inch2)、ブラシ抵抗10-2〜1012(Ω・cm)が好ましく、本実施の形態1では、ブラシ長が5(mm)、ブラシ密度が10(万本/inch2)、ブラシ抵抗が105(Ω・cm)のものを用い、ブラシ毛の感光体ドラム3への食い込み量を1(mm)とした。
導電性ブラシ17には直流定電圧電源32により−400〜−800(V)のバイアス電圧を印加しており、感光体ドラム3の帯電をおこなっている。なお、印加電圧として交流と直流の重畳電圧を印加しても良い。感光体ドラム3の表面電位が-600(V)の場合、潤滑剤供給装置19のブラシ状回転部材27の表面電位が−600〜−800(V)となるように電極31を介して電荷を注入することで、ブラシ状回転部材27に保持された粉状の潤滑剤25にも電荷が注入され、感光体ドラム3とブラシ状回転部材27とのギャップ間dに形成された電界の作用により、潤滑剤25は感光体ドラム3側に飛翔して付着する。
なお、本実施の形態1では、感光体ドラム3が駆動しているときに潤滑剤を感光体ドラム3上に移行させるように、移行手段20、31を制御している。すなわち、潤滑剤供給装置19は、感光体ドラム3の駆動回転時に潤滑剤25を常時供給し続けている。潤滑剤25を感光体ドラム3に供給し続けることで、感光体ドラム3の表面に潤滑剤を充分に供給でき、供給量不足によるクリーニング性の悪化を防止できる。また、感光体ドラム3の表面に潤滑剤を充分に供給でき、帯電装置5からの放電の影響により感光体ドラム3表面の膜厚が薄くなるのを防止できる。
本実施の形態1では、感光体ドラム3とブラシ状回転部材27との間の電位差により電荷が与えられた潤滑剤25を感光体ドラム3の表面に飛ばして潤滑剤25を塗布している。したがって、感光体ドラム3の表面に一様に潤滑剤25を塗布でき、感光体ドラム3表面に潤滑剤25をムラなく塗布することができる。
なお、転写後の感光体ドラム3の表面電位を制御する電源32と、ブラシ状回転部材27の電圧を制御する電源20と、の設定値を可変して、感光体ドラム3とブラシ状回転部材27との間の電界の強さを制御することで、潤滑剤25の供給量を制御することができる。
次に、図4を参照して、感光体ドラム3の構成について説明する。
感光体ドラム3は負帯電性の有機感光体であり、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。図4に示すように、感光体ドラム3は、基層としての導電性支持体50上に、絶縁層である下引き層51が設けられている。その上に感光層としての電荷発生層52及び電荷輸送層53が設けられている。電荷輸送層53の上に機械的磨耗を防止する保護層54が積層されている。
導電性支持体50としては、体積抵抗1010(Ω・cm)以下の導電性を有するものを用いる。感光層は電荷発生層52と電荷輸送層53との積層で構成される。電荷発生層52は、電荷発生物質を主成分とする層である。電荷発生層には公知の電荷発生物質を用いることが可能であり、その代表として、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、キナクリドン系顔料、キノン系縮合多環化合物、スクアリック酸系染料、フタロシアニン系顔料、ナフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩系染料等が用いられる。これらの電荷発生物質は単独でも2種以上混合してあっても良い。
電荷発生層52は、電荷発生物質を必要に応じて結着樹脂とともに適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音波等を用いて分散し、これを導電性支持体上、あるいは下引き層51上に塗布し、乾燥することにより形成される。塗布液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等の方法を用いる。電荷発生層52の膜厚は、0.01〜5(μm)程度、好ましくは0.1〜2(μm)である。
電荷輸送層53は、電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層53上に塗布及び乾燥させて形成する。また、必要により単独あるいは2種以上の可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加しても良い。電荷輸送物質の量は結着樹脂100重量部に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150重量部である。電荷輸送層の膜厚は解像度・応答性の点から、25(μm)以下が好ましい。電荷輸送層の膜厚は、使用するシステム(特に帯電電位等)により異なるが、5(μm)以上が好ましい。
次に感光層が単層構成の場合について述べる。感光層は、前述の電荷発生物質、電荷輸送物質、結着樹脂等を溶剤に溶解ないし分散し、これを導電性支持体50上、又は下引き層51上に塗布、乾燥させて形成する。電荷輸送物質を含有させずに、電荷発生物質と結着樹脂とから構成してもよい。また、必要により可塑剤やレベリング剤、酸化防止剤等を添加しても良い。結着樹脂としては上述の電荷輸送層53の説明で挙げたものの他に、電荷発生層52の説明で挙げた結着樹脂を混合して用いてもよい。上述の高分子の電荷輸送物質も混合しても良い。結着樹脂100重量部に対する電荷発生物質の量は5〜40重量部が好ましい。電荷輸送物質の量は0〜190重量部が好ましく、さらに50〜150重量部であればより好ましい。
感光層は、電荷発生物質、結着樹脂を電荷輸送物質とともにテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロヘキサン等の溶媒を用いて分散機等で分散した塗工液を、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート、リングコート等で塗工して形成する。感光層の膜厚は、5〜25(μm)程度が好ましい。
下引き層51は樹脂を主成分とするが、樹脂はその上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、3次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。下引き層51にはモアレ防止、残留電位の低減等のために酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物の微粉末顔料を加えてもよい。下引き層51は、前述の感光層の如く適当な溶媒及び塗工法を用いて形成する。さらに下引き層51は、シ
ランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等、Al2O3を陽極酸化したもの、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物、SiO2、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜作成法にて設けたものでも良い。下引き層51の膜厚は0〜5(μm)が好ましい。
表層としての保護層54(表面保護層)は、架橋構造をバインダー構成としたものを用いても良い。架橋構造は1分子内に複数個の架橋性官能基を有する反応性モノマーを使用し、光や熱エネルギーを用いて架橋反応を起こさせ、3次元の網目構造を形成するものである。この網目構造がバインダー樹脂として機能して耐摩耗性が向上する。反応性モノマーとして全部もしくは一部に電荷輸送能を有するモノマーを用いることで、電気的な安定性及び高い耐摩耗性を有し、保護層54の高寿命化を図れる。電荷輸送能を有する反応性モノマーとしては、同一分子中に電荷輸送性成分と加水分解性の置換基を有する珪素原子とを少なくとも1つずつ以上含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とヒドロキシル基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とカルボキシル基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とエポキシ基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とイソシアネート基とを含有する化合物等が挙げられる。これら反応性基を有する電荷輸送性材料は、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。さらに好ましくは、電荷輸送能を有するモノマーとして、電気的・化学的安定性が高いことやキャリアの移動度が速いこと等から、トリアリールアミン構造を有する反応性モノマーを用いても良い。また、塗工時の粘度調整、架橋電荷輸送層の応力緩和、表面の低エネルギー化や摩擦係数低減等の目的で、公知の1官能又は2官能の重合性モノマー、重合性オリゴマーを用いても良い。
本実施の形態1では、熱又は光を用いて正孔輸送性化合物の重合又は架橋をおこなうが、熱により重合反応をおこなう際には、熱エネルギーのみで重合反応が進行する場合と重合開始剤が必要となる場合があるが、より低い温度で効率よく反応を進行させるためには、重合開始剤を添加することが好ましい。光により重合させる場合は紫外線を用いることが好ましいが、光エネルギーのみで反応が進行することはごく稀であり、一般には光重合開始剤が併用される。この場合の重合開始剤とは、主には波長400(nm)以下の紫外線を吸収してラジカルやイオン等の活性種を生成し、重合を開始させるものである。このように形成した網目構造を有する電荷輸送層53は、耐摩耗性が高い反面、架橋反応時に体積収縮が大きく、あまり厚膜化するとクラック等を生じる場合がある。このような場合には、保護層54を積層構造として、下層(感光層側)には低分子分散ポリマーの保護層を使用し、上層(表面側)に架橋構造を有する保護層を形成しても良い。
本実施の形態1では、感光体ドラム3の表層に架橋構造を有するバインダー樹脂を用いた保護層を設けることで、保護層の硬度を高くでき、クリーニングブレード13による表層削れが発生することを防止できる。またバインダー樹脂中に電荷輸送材を備えることで、感光層としての機能が損なわれない。
なお、本実施の形態1において、感光体ドラム3に対して潤滑剤25をドラムの回転駆動時に常時塗布するようにしたが、これに限定されず、所定時間ごとに潤滑剤を感光体ドラム3上に移行させるように移行手段20、31を制御することもできる。例えば、感光体ドラムの回転駆動時に一定の間隔を開けて潤滑剤を感光体ドラム上に供給することもできる。この場合、潤滑剤供給量の過多による帯電装置5の汚れを防止できる。
次に、潤滑剤25について説明する。
本実施の形態1では、潤滑剤25として、ステアリン酸亜鉛を主成分として潤滑油添加剤を溶解したものを用いている。潤滑剤には、供給過多による副作用がなく、充分な潤滑性があるものを用いることが好ましい。ステアリン酸亜鉛のようなラメラ結晶は両親媒性分子が自己組織化した層状構造を有しており、剪断力が加わると層間にそって結晶が割れて滑りやすい。したがって、潤滑剤25を感光体ドラム表面4に塗布することでドラム表面の摩擦を小さくできる。また、剪断力を受けて均一に感光体ドラム表面4を覆うことができるので、少量の潤滑剤25によって効果的に感光体ドラム表面を覆うことができる。
ステアリン酸亜鉛の他にも、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチュウム、ステアリン酸カルシウム等のステアリン酸基を持つものを使用することができる。また、同じ脂肪酸基であるオレイン酸亜鉛、オレイン酸バリウム、オレイン酸鉛、以下、ステアリン酸と同様や、パルチミン酸亜鉛、パルチミン酸バリウム、パルチミン酸鉛、以下、ステアリン酸と同様を使用して良い。他にも、脂肪酸基として、カプリル酸、リノレン酸、コリノレン酸等も使用できる。さらに、カンデリラワックス、カンルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、おおば油、みつろう、ラノリン等のワックスでも良い。これらは固形の潤滑剤となりやすく、トナーとの相性が良いため使い易い。
ここで、図5〜図8を用いて、ブラシ状回転部材(ブラシ部材)を感光体ドラムに接触させていた、従来の潤滑剤供給装置における別の問題点について説明する。
図5は、従来の潤滑剤供給装置を示す斜視図である。固形の潤滑剤105に接触するブラシ部材103によって潤滑剤105が掻き取られ、掻き取られた潤滑剤105をブラシ部材103を介して像担持体101表面に塗布している。係る構成では、潤滑剤105における同じ位置にブラシ部材103のブラシ繊維が接触する。そのため、図6(図5のM部分のプロフィールを示す。)と、図7(図5の潤滑剤とブラシ毛との接触部分を示す拡大図である。)と、を参照して、固形の潤滑剤105表面にブラシ部材103のブラシ毛の掻き取り跡が発生する。そして、固形潤滑剤105には、ブラシ毛によって削られた凹の部分105aと、削られずに残った凸の部分105bと、が形成される。この状態で潤滑剤表面の凸の部分105bにブラシ毛が当たると、凸の部分105bが突然欠けて(図7中、Nで示す部分である。)、欠けた塊が粗粉としてブラシ部材103に付着し、その後に像担持体101表面に付着する(図8を参照できる。)。そして、この潤滑剤の塊がクリーニングブレードと像担持体101とのニップ部に進入すると、潤滑剤の塗りムラやクリーニング不良や像担持体の傷の発生原因となる。
これに対して、本実施の形態1では、潤滑剤担持手段としてのブラシ状回転部材27を感光体ドラム3に接触させないで、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を移行手段によって感光体ドラム3上に飛翔させている。ここで、潤滑剤の粗大な塊(粗粉)は感光体ドラム3上まで飛翔しにくいために、潤滑剤の粗粉が感光体ドラムに付着することによる潤滑剤供給ムラ、クリーニング不良、感光体ドラムの傷等が軽減される。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、潤滑剤を担持するブラシ状回転部材27(潤滑剤担持手段)を感光体ドラム3(像担持体)に対して非接触で対向させて、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を自然落下を用いることなく感光体ドラム3上に積極的に移行させている。これにより、感光体ドラム3の表面に傷がつきにくく、感光体ドラム3上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、装置のレイアウト上の自由度を高めることができる。
なお、本実施の形態1では、モノクロの画像形成装置に対して本発明を適用したが、複数の作像部を有するカラー画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
さらに、本実施の形態1では、像担持体としての感光体ドラムに潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置に対して本発明を適用したが、像担持体としての感光体ベルトや中間転写ベルトに潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
実施の形態2.
図9にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図9は、実施の形態2における画像形成装置の要部を示す概略図である。本実施の形態2は、表面電位均一化手段として帯電手段及び除電手段が用いられている点が、表面電位均一化手段として導電性ブラシが用いられている前記実施の形態1のものと相違する。
図9を参照して、本実施の形態2では、表面電位均一化手段として、感光体ドラム3の表面電位を所定のマイナス電位に揃える帯電手段としてのコロトロン帯電器33と、マイナスに帯電した表面電位を光除電するために除電光を照射する除電手段としての発光部35と、が配置されている。
転写後の感光体ドラム3の表面は転写バイアスの影響で、画像部(トナー像が形成された領域である。)と非画像部(トナー像が形成されていない領域である。)との間では電位が不均一になっている。例えば、非画像部は転写電流が流れ込みプラス電位となっている。
そこで、コロトロン帯電器33により、プラス側にシフトした表面電位をマイナス電位にした後に、発光部35により光照射をおこなって感光体ドラム3の表面電位を0(V)付近まで除電する。なお、コロトロン帯電器33への印加電圧は帯電器内のコロナワイヤに−6(kV)の直流電圧を印加している。
本実施の形態2では、感光体ドラム3に潤滑剤25を塗布する前工程で感光体ドラム3に表面電位を均一化することで、感光体ドラム3とブラシ状回転部材27との間に均一な電場を形成でき、潤滑剤25を安定して感光体ドラム3の表面に塗布することができる。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、前記実施の形態1と同様に、潤滑剤を担持するブラシ状回転部材27を感光体ドラム3に対して非接触で対向させて、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を感光体ドラム3上に積極的に移行させている。これにより、感光体ドラム3の表面に傷がつきにくく、感光体ドラム3上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、装置のレイアウト上の自由度を高めることができる。
実施の形態3.
図10及び図11にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図10は、実施の形態3における画像形成装置を示す概略図である。図11は、図10の潤滑剤供給装置における薄層化ブレードを示す拡大図である。本実施の形態3は、潤滑剤供給装置がクリーニング装置とは別に設けられている点が、潤滑剤供給装置がクリーニング装置に内設されている前記実施の形態1のものと相違する。
図10を参照して、本実施の形態3では、潤滑剤供給装置19がクリーニング装置(クリーニングブレード13)に対して感光体ドラム3の回転方向下流側(走行方向下流側)に設置されている。
そして、潤滑剤供給装置19には、ブラシ状回転部材27に対して感光体ドラム3の回転方向下流側に、感光体ドラム3上に供給された潤滑剤を薄層化する薄層化手段としての薄層化ブレード34(薄膜化ブレード、潤滑剤薄膜化部)が設けられている。薄層化ブレード34は、クリーニングブレード13と同様に、金属の支持板にゴム部材を接着剤で貼り付けてなるブレード状部材である。薄層化ブレード34の材質には、ポリウレタンゴム、シリコーンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム等を用いることができる。また、薄層化ブレード34は弾性率が20〜80(%)、厚さは1〜6(mm)程度が好ましい。
上述したように、潤滑剤供給装置19をクリーニングブレード13に対して感光体ドラム3の回転方向下流側に配置することで、潤滑剤25を塗布する前に予めクリーニングブレード13で転写残トナーを除去することができる。したがって、転写残トナーが潤滑剤供給装置19内に入り込むことによる感光体ドラム3の表面電位への影響を防止できる。さらに、導電性ブラシ17もクリーニングブレード13の下流側に配設しているために、導電性ブラシ17の機能にも異常が生じず、安定して潤滑剤25を塗布することができる。
なお、本実施の形態3では、薄層化ブレード34を感光体ドラム3の走行方向に対してカウンタ方向(ブレードの基部から先端に向かう方向と感光体ドラム3の回転方向とが反対になる方向である。)で接触させているが、感光体ドラム3の移動方向に対してトレーリング方向(ブレードの基部から先端に向かう方向と感光体ドラム3の回転方向とが同じになる方向である。)となるように感光体ドラム3と接触させてもよい。
図11に示すように、感光体ドラム3表面と薄層化ブレード34の先端部34aとの間には感光体ドラム3の回転方向Aに向かって幅狭になったニップ部36が形成されており、係るニップ部36に潤滑剤25が潜り込み、薄層化ブレード34の圧力によって薄膜化(薄層化)される(図中の25aである。)。このとき、潤滑剤25が小さな粉であるほど、薄層化ブレード34により感光体ドラム3表面上に分子レベルで薄膜化できる。本実施の形態3では、感光体ドラム3表面に塗布された粉状の潤滑剤25を薄膜化することで、感光体ドラム3の表面4に万遍なく潤滑剤が広がり潤滑性を高めることができる。
なお、本実施の形態3では、帯電装置(帯電部)5を、感光体ドラム3に対して非接触で対向するように配設している。これにより、感光体ドラム3に供給された潤滑剤が帯電装置5に付着する不具合が抑止される。
以上説明したように、本実施の形態3によれば、前記各実施の形態と同様に、潤滑剤を担持するブラシ状回転部材27を感光体ドラム3に対して非接触で対向させて、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を感光体ドラム3上に電気的に移行させている。これにより、感光体ドラム3の表面に傷がつきにくく、感光体ドラム3上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、装置のレイアウト上の自由度を高めることができる。
実施の形態4.
図12にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図12は、実施の形態4におけるクリーニング装置の要部を示す拡大図である。本実施の形態4では、クリーニング装置のクリーニングブレードが薄層化ブレードとして機能している。
本実施の形態4では、潤滑剤供給装置19がクリーニング装置に内設されている(前記実施の形態1と同様の構成である。)。そして、クリーニング装置のクリーニングブレード13が薄層化ブレード(薄層化手段)として機能する。すなわち、感光体ドラム3の表面に飛翔した粉体状の潤滑剤25がクリーニングブレード13によって薄膜化されている。
図12に示すように、クリーニングブレード13を薄層化手段として用いる場合、クリーニングをおこなうべき転写残トナーTがニップ部13aに粉状の潤滑剤25と混在してしまう。しかし、粉状となった潤滑剤25の粒子はトナーTの粒径に比べて格段に小さいので、潤滑剤25の粒子はニップ部13aの奥側にまで進入して転写残トナーTの影響はほとんど受けない。このように、感光体ドラム表面4に付着した粉状の潤滑剤25は、クリーニングブレード13によって薄層化できるので、クリーニンブレード13とは別に薄層化ブレードを設ける必要がなく部品点数を減らすことができ、画像形成装置の小型化が可能になる。
以上説明したように、本実施の形態4によれば、前記各実施の形態と同様に、潤滑剤を担持するブラシ状回転部材27を感光体ドラム3に対して非接触で対向させて、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を感光体ドラム3上に電気的に移行させている。これにより、感光体ドラム3の表面に傷がつきにくく、感光体ドラム3上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、装置のレイアウト上の自由度を高めることができる。
実施の形態5.
図13及び図14にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図13は、実施の形態5における画像形成装置を示す概略図である。本実施の形態5は、薄層化手段としてローラ状回転部材が用いられている点が、薄層化手段としてブレード状部材が用いられている前記実施の形態1のものと相違する。
図13を参照して、本実施の形態5における潤滑剤供給装置19も、前記実施の形態3のものと同様に、潤滑剤供給装置19がクリーニング装置に対して感光体ドラム3の回転方向下流側に設置されている。
そして、薄層化手段として薄層化ローラ41(回転ローラ、弾性ローラ)が設置されている。薄層化ローラ41は、ゴム材料からなり、感光体ドラム3に当接するローラ状回転部材である。
図14は、薄層化ローラ41と感光体ドラム3とのニップ部41aを拡大した図である。薄層化ローラ41と感光体ドラム3との間に形成されるニップ部41aに潤滑剤25が潜り込み、薄層化ローラ41と感光体ドラム3との間の圧力によって潤滑剤25が薄層化(層状化)される。本実施の形態5では薄層化ローラ41をゴム部材とすることで、薄層化ローラ41の弾性変形により薄層化ローラ41と感光体ドラム3との接触幅(ニップ幅)が大きく形成される。さらに、薄層化ローラ41が感光体ドラムに対して線速差をもって回転することで、ニップ部41aで潤滑剤に剪断力が働き、さらに潤滑剤25を薄層化し易くなる。
以上説明したように、本実施の形態5によれば、前記各実施の形態と同様に、潤滑剤を担持するブラシ状回転部材27を感光体ドラム3に対して非接触で対向させて、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を感光体ドラム3上に電気的に移行させている。これにより、感光体ドラム3の表面に傷がつきにくく、感光体ドラム3上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、装置のレイアウト上の自由度を高めることができる。
実施の形態6.
図15にて、この発明の実施の形態6について詳細に説明する。
図15は、実施の形態6における転写装置を示す概略図である。本実施の形態6は、ローラ状回転部材として転写ローラが用いられている点が、前記実施の形態5のものと相違する。
本実施の形態6では、薄層化手段(ローラ状回転部材)として転写ローラ11aを用いている。図15は転写ローラ11aを薄層化手段として使用した場合のニップ部43a周辺の拡大図である。本実施の形態6では、ニップ部43aにおいて転写トナーTが粉状の潤滑剤25と混在することになるが、転写ローラ11aのニップ部43aはクリーニングブレード13のニップ部13aに比べると幅が大きく、粉状となった潤滑剤25の粒子はトナーの影響をほとんど受けずに薄膜化される。本実施の形態6では、転写ローラ11aで潤滑剤25を薄膜化できるので、転写ローラ11aとは別にローラ状回転部材(薄層化手段)を設ける必要がなく部品点数を減らすことができる。
以上説明したように、本実施の形態6によれば、前記各実施の形態と同様に、潤滑剤を担持するブラシ状回転部材27を感光体ドラム3に対して非接触で対向させて、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を感光体ドラム3上に電気的に移行させている。これにより、感光体ドラム3の表面に傷がつきにくく、感光体ドラム3上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、装置のレイアウト上の自由度を高めることができる。
実施の形態7.
図16にて、この発明の実施の形態7について詳細に説明する。
図16は、実施の形態7における画像形成装置を示す概略図である。本実施の形態7は、表面電位均一化手段として帯電装置5が用いられている点が、前記実施の形態1のものと相違する。
図16に示すように、本実施の形態7では、潤滑剤供給装置19を帯電装置5の下流側(感光体ドラム3の回転方向下流側である。)に配置している。潤滑剤供給装置19を帯電装置5の下流側に配置することで、潤滑剤供給前に感光体ドラム3の表面電位が帯電装置5によって均一化されるため、表面電位均一化手段を別に設ける必要がなくなる。したがって、部品点数を減らすことができ、画像形成装置を小型化できる。
また、本実施の形態7では、潤滑剤供給装置19によって潤滑剤25を感光体ドラム3の表面に供給するタイミングを、感光体ドラム3の非作像時におこなっている。これにより、感光体ドラム3に潤滑剤を供給する際に、露光装置7の影響を受けることがなくなる。すなわち、帯電装置5により均一に帯電された感光体ドラム表面4に潤滑剤25が均一に供給された後に、露光装置7により静電潜像が形成されないので、感光体ドラム3に付着している潤滑剤25が現像バイアスの印加により感光体ドラム表面から離れて現像装置9内に流入するのを防止できる。よって、感光体ドラム表面に均一に潤滑剤25を付着した状態を保つことができる。この場合、感光体ドラム3に付着した潤滑剤25は転写ローラ11aにより薄膜化される。
以上説明したように、本実施の形態7によれば、前記各実施の形態と同様に、潤滑剤を担持するブラシ状回転部材27を感光体ドラム3に対して非接触で対向させて、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を感光体ドラム3上に電気的に移行させている。これにより、感光体ドラム3の表面に傷がつきにくく、感光体ドラム3上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、装置のレイアウト上の自由度を高めることができる。
実施の形態8.
図17にて、この発明の実施の形態8について詳細に説明する。
図17は、実施の形態8におけるプロセスカートリッジを示す概略図である。本実施の形態8は、潤滑剤供給装置がプロセスカートリッジに設けられている点が、前記実施の形態1のものと相違する。
図17に示すように、本実施の形態8では、前記実施の形態1で説明した感光体ドラム3、帯電装置5、現像装置9、クリーニング装置13、潤滑剤供給装置19が、プロセスカートリッジ45として一体化されている。
一般に、球形トナーは粉砕トナーに比べて転写効率が良く、転写残トナーが少なくなることからクリーニングブレード13で回収した廃トナーを回収する容器が小さくてすむ反面、スペースの制約から小型のクリーニングブレード13しか搭載できないプロセスカートリッジではクリーニング不良が発生しやすい。
本実施の形態8では、プロセスカートリッジ45に本発明に係わる潤滑剤供給装置19を搭載することで、クリーニング性能を向上させることができ、クリーニング不良が発生しやすい球形トナーを用いても確実にクリーニングすることができる。また、球形トナーを用いることで、プロセスカートリッジ45内における廃トナーを蓄えるスペースを小さくでき、コンパクトなプロセスカートリッジ45を実現できる。
また、感光体ドラム3と、帯電装置5と、現像装置9と、クリーニング装置13と、潤滑剤供給装置19と、を一体に支持したプロセスカートリッジ45とすることで、その交換等が容易となり、利便性が向上する。
以上説明したように、本実施の形態8によれば、前記各実施の形態と同様に、潤滑剤を担持するブラシ状回転部材27を感光体ドラム3に対して非接触で対向させて、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を感光体ドラム3上に電気的に移行させている。これにより、感光体ドラム3の表面に傷がつきにくく、感光体ドラム3上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、装置のレイアウト上の自由度を高めることができる。
実施の形態9.
図18及び図19にて、この発明の実施の形態9について詳細に説明する。
図18は、実施の形態9における潤滑剤供給装置を示す概略図である。図19は、図18の潤滑剤供給装置におけるブラシ状回転部材の近傍を示す拡大図である。本実施の形態8は、移行手段として板状部材が用いられている点が、前記各実施の形態のものと相違する。
図18及び図19に示すように、本実施の形態9においても、前記実施の形態1と同様に、潤滑剤担持手段としてのブラシ状回転部材27が、感光体ドラム3に対してギャップdを設けて非接触で対向するように配設されている。
ここで、本実施の形態9では、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を感光体ドラム3上に移行させる移行手段として、ブラシ状回転部材27のブラシ毛に摺接するフリッカー60が用いられている。フリッカー60は、ステンレス等からなる板状部材であって、ブラシ状回転部材27の回転中心に向けてブラシ毛に食い込むように配設されている。フリッカー60は、ブラシ状回転部材27と感光体ドラム3との対向位置に対して、ブラシ状回転部材27の回転方向上流側に配設されている。
このような構成により、図19を参照して、ブラシ状回転部材27のブラシ毛27aは、フリッカー60の位置で矢印Bの逆方向に撓んだ後に(倒れた後に)、フリッカー60の位置をすり抜けると同時に勢いよく復元(起立)することになる。このとき、ブラシ毛27aが復元するときに付勢力が生じて、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤が飛翔して(図19中の破線で囲んだ潤滑剤25である。)、感光体ドラム3上に移行(供給)されることになる。
なお、ブラシ毛27aに対するフリッカー60(移行手段)の食い込み量は、ブラシ毛27aの長さや座屈・復元の程度等に基づいて、感光体ドラム3へ潤滑剤が確実に飛翔するように定められる。フリッカー60の食い込み量が大き過ぎると、ブラシ毛27aが倒れる量が大きくなって、ブラシ毛27aが早期に劣化してしまうことになる。
また、ブラシ状回転部材27と感光体ドラム3とのギャップdは、0.5〜5.0(mm)の範囲にすることが好ましい。ギャップdが5.0(mm)を超えると、ブラシ毛27aの反発力(付勢力)によって潤滑剤が飛翔しても、ブラシ状回転部材27と感光体ドラム3との間に生じる気流によって感光体ドラム3上に潤滑剤が達しない可能性がある。
以上説明したように、本実施の形態9によれば、潤滑剤を担持するブラシ状回転部材27(潤滑剤担持手段)を感光体ドラム3(像担持体)に対して非接触で対向させて、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤をフリッカー60を用いて感光体ドラム3上に機械的に移行させている。これにより、感光体ドラム3の表面に傷がつきにくく、感光体ドラム3上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、装置のレイアウト上の自由度を高めることができる。
実施の形態10.
図20にて、この発明の実施の形態10について詳細に説明する。
図20は、実施の形態10における画像形成装置を示す概略図である。本実施の形態10は、潤滑剤供給装置がクリーニング装置とは別に設けられている点が、潤滑剤供給装置がクリーニング装置に内設されている前記実施の形態9のものと相違する。
本実施の形態10における潤滑剤供給装置19も、前記実施の形態9のものと同様に、非接触のブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤を感光体ドラム3上に飛翔させる移行手段として、フリッカー60(板状部材)が用いられている。
さらに、本実施の形態10における潤滑剤供給装置19は、前記実施の形態3のものと同様に、クリーニング装置(クリーニングブレード13)に対して感光体ドラム3の回転方向下流側に設置されている。そして、潤滑剤供給装置19には、ブラシ状回転部材27の下流側に、薄層化手段としての薄層化ブレード34が設けられている。
本願発明者は、本実施の形態10における潤滑剤供給装置19(画像形成装置)を用いて、ランニングテストをおこなった。
なお、潤滑剤供給装置19において、ギャップdは1.0(mm)、ブラシ毛27aの長さは5(mm)、ブラシ密度は10(万本/inch2)、ブラシ抵抗は105(Ω・cm)、フリッカー60の食い込み量は1.0(mm)、ブラシ状回転部材27の回転速度は感光体ドラム3と同等に設定した。また、ランニングテストは、A4サイズの転写材Pを短手方向が搬送方向となるように搬送し、その転写材P上に画像面積率5%の横帯ベタ画像を形成したものを10万枚出力した。そして、5千枚、1万枚、2万枚、5万枚、8万枚、10万枚における、感光体ドラム表面の摩擦係数、クリーニング性、感光体ドラムの膜削れ量を確認した。
その結果、出力枚数が5千枚のときの、感光体ドラム表面の摩擦係数は0.18、クリーニング性は良好、感光体ドラムの膜削れ量は0.2(μm)であった。出力枚数が1万枚のときの、感光体ドラム表面の摩擦係数は0.19、クリーニング性は良好、感光体ドラムの膜削れ量は0.4(μm)であった。出力枚数が2万枚のときの、感光体ドラム表面の摩擦係数は0.20、クリーニング性は良好、感光体ドラムの膜削れ量は0.7(μm)であった。出力枚数が5万枚のときの、感光体ドラム表面の摩擦係数は0.20、クリーニング性は良好、感光体ドラムの膜削れ量は1.8(μm)であった。出力枚数が8万枚のときの、感光体ドラム表面の摩擦係数は0.18、クリーニング性は良好、感光体ドラムの膜削れ量は3.1(μm)であった。出力枚数が10万枚のときの、感光体ドラム表面の摩擦係数は0.21、クリーニング性は良好、感光体ドラムの膜削れ量は4.1(μm)であった。
このように、感光体ドラムの摩擦係数が経時においても低い値で安定していることから、感光体ドラム上に潤滑剤が充分に供給されていることがわかる。また、クリーニング不良の発生もなく良好なクリーニング性が維持されていることがわかる。さらに、感光体ドラムの膜削れもまったく問題のないレベルであることがわかる。
以上説明したように、本実施の形態10によれば、前記実施の形態9と同様に、潤滑剤を担持するブラシ状回転部材27を感光体ドラム3に対して非接触で対向させて、ブラシ状回転部材27に担持された潤滑剤をフリッカー60を用いて感光体ドラム3上に機械的に移行させている。これにより、感光体ドラム3の表面に傷がつきにくく、感光体ドラム3上に適量の潤滑剤をムラなく安定的に供給できて、装置のレイアウト上の自由度を高めることができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す概略図である。 図1の画像形成装置における潤滑剤供給装置を示す拡大図である。 導電性ブラシの近傍を示す拡大図である。 感光体ドラムの構成を示す図である。 従来の潤滑剤供給装置を示す斜視図である。 図5のM部分のプロフィールを示す拡大図である。 図5の潤滑剤とブラシ毛との接触部分を示す拡大図である。 潤滑剤の粗粉が付着した感光体ドラム表面を示す図である。 この発明の実施の形態2における画像形成装置の要部を示す概略図である。 この発明の実施の形態3における画像形成装置を示す概略図である。 図10の潤滑剤供給装置における薄層化ブレードを示す拡大図である。 この発明の実施の形態4におけるクリーニング装置の要部を示す拡大図である。 この発明の実施の形態5における画像形成装置を示す概略図である。 図13の潤滑剤供給装置における薄層化ローラを示す拡大図である。 この発明の実施の形態6における転写装置の要部を示す拡大図である。 この発明の実施の形態7における画像形成装置を示す概略図である。 この発明の実施の形態8におけるプロセスカートリッジを示す概略図である。 この発明の実施の形態9における潤滑剤供給装置を示す概略図である。 図18の潤滑剤供給装置におけるブラシ状回転部材の近傍を示す拡大図である。 この発明の実施の形態10における画像形成装置を示す概略図である。
符号の説明
1 画像形成装置、
3 感光体ドラム(像担持体)、
5 帯電装置、
9 現像装置、
11 転写装置、
13 クリーニングブレード(クリーニング装置)、
17 導電性ブラシ(表面電位均一化手段)、
19 潤滑剤供給装置(潤滑剤塗布装置)、
25 潤滑剤、
27 ブラシ状回転部材(潤滑剤担持手段、ブラシ部材、潤滑剤塗布部)、
31 電極(移行手段、電荷付与部)、
33 コロトロン帯電器(表面電位均一化手段、帯電手段)、
34 薄層化ブレード(薄層化手段、ブレード状部材、潤滑剤薄膜化部)、
35 発光部(表面電位均一化手段、除電手段)、
41 薄層化ローラ(薄層化手段、ローラ状回転部材、潤滑剤薄膜化部)、
45 プロセスカートリッジ、
60 フリッカー(移行手段、板状部材)。

Claims (24)

  1. 像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置であって、
    前記像担持体に対して非接触で対向するとともに、潤滑剤を担持する潤滑剤担持手段と、
    前記潤滑剤担持手段に担持された潤滑剤を前記像担持体上に移行させる移行手段と、
    を備えたことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  2. 前記潤滑剤担持手段は、担持した潤滑剤が前記像担持体上に自重落下しない位置に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の潤滑剤供給装置。
  3. 前記移行手段は、前記像担持体と前記潤滑剤担持手段との間に電界を形成するとともに、前記潤滑剤担持手段に担持された潤滑剤に電荷を与えて当該潤滑剤を前記電界によって前記像担持体に向けて移行させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の潤滑剤供給装置。
  4. 前記潤滑剤担持手段は、導電性を有するブラシ毛が周設されたブラシ状回転部材であって、
    前記移行手段は、前記ブラシ状回転部材の前記ブラシ毛に接触する電極を介して前記潤滑剤に電荷を与えることを特徴とする請求項3に記載の潤滑剤供給装置。
  5. 前記潤滑剤担持手段に対して前記像担持体の走行方向上流側に当該像担持体の表面電位を均一化する表面電位均一化手段を備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の潤滑剤供給装置。
  6. 前記表面電位均一化手段は、前記像担持体に摺接する導電性ブラシであることを特徴とする請求項5に記載の潤滑剤供給装置。
  7. 前記表面電位均一化手段は、前記像担持体上を所定電位に帯電する帯電手段と、所定電位に帯電した前記像担持体上に除電光を照射する除電手段と、であることを特徴とする請求項5に記載の潤滑剤供給装置。
  8. 前記潤滑剤担持手段は、ブラシ毛が周設されたブラシ状回転部材であって、
    前記移行手段は、前記ブラシ状回転部材の前記ブラシ毛を撓ませた後に復元させることで潤滑剤を飛翔させて当該潤滑剤を前記像担持体に向けて移行させることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  9. 前記移行手段は、前記ブラシ状回転部材の前記ブラシ毛に摺接する板状部材であることを特徴とする請求項8に記載の潤滑剤供給装置。
  10. 前記潤滑剤担持手段に対して前記像担持体の走行方向下流側に当該像担持体上に供給された潤滑剤を薄層化する薄層化手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  11. 前記薄層化手段は、前記像担持体に当接するブレード状部材であることを特徴とする請求項10に記載の潤滑剤供給装置。
  12. 前記ブレード状部材は、前記像担持体上をクリーニングするクリーニングブレードであることを特徴とする請求項11に記載の潤滑剤供給装置。
  13. 前記薄層化手段は、前記像担持体に当接するローラ状回転部材であることを特徴とする請求項10に記載の潤滑剤供給装置。
  14. 前記像担持体上をクリーニングするクリーニング装置に内設されたことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  15. 前記像担持体上をクリーニングするクリーニング装置に対して前記像担持体の走行方向下流側に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  16. 前記移行手段は、前記像担持体が駆動しているときに前記潤滑剤を前記像担持体上に移行させることを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  17. 前記移行手段は、所定時間ごとに前記潤滑剤を前記像担持体上に移行させることを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  18. 前記潤滑剤は、ステアリン酸亜鉛であることを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  19. 前記像担持体は、架橋構造を有するとともに電荷輸送材を分散してなるバインダー樹脂で形成された保護層をその表面に具備したことを特徴とする請求項1〜請求項18のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  20. 像担持体上をクリーニングするクリーニング装置であって、
    請求項1〜請求項19のいずれかに記載の潤滑剤供給装置を備えたことを特徴とするクリーニング装置。
  21. 画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項19のいずれかに記載の潤滑剤供給装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  22. 前記像担持体上を帯電する帯電部がさらに一体化され、
    前記帯電部は、前記像担持体に対して非接触で対向することを特徴とする請求項21に記載のプロセスカートリッジ。
  23. 請求項1〜請求項19のいずれかに記載の潤滑剤供給装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  24. 前記像担持体上を帯電する帯電部を備え、
    前記帯電部は、前記像担持体に対して非接触で対向することを特徴とする請求項23に記載の画像形成装置。
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