JP2008248984A - 爪付ナットの使用方法及び爪付ナットを備えたパネル板 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の爪付ナットの使用方法では、爪付ナットの緩みや抜け落ちを防止するために、ステープルを打ち込んでいたため、ステープルの部品点数が増加すると共に、作業工数が多くなりコストアップが生じていた。
【解決手段】木質材料製のベース部材11に設けた嵌合穴12に爪付ナット1の筒軸部2を嵌合し、爪付ナット1をベース部材11に固定する爪付ナット1の使用方法において、筒軸部2の軸径d1よりも嵌合穴12の直径D1を小さくして、筒軸部2を嵌合穴12に嵌合し、軸径d1と直径D1は、次式を満たすものである。
d1−0.5(mm)<D1<d1−0.1(mm)
【選択図】図3

Description

本発明は、木質材料製のベース部材に設けた嵌合穴に筒軸部を嵌合して爪付ナットをベース部材に固定する爪付ナットの使用方法、及びその方法により固定された爪付ナットを有するパネル板に関するものである。
従来の、この種の爪付ナットとしては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、Tナットに関するものが記載されている。この特許文献1に記載されたTナットは、「一体の金属材料からなる、軸部および前記軸部の第1の端部から外方へ張出すフランジ部を備え、前記軸部は、中空の筒状をなし、その内周面上には雌ねじが形成され、前記フランジ部には、前記第1の端部とは逆の第2の端部に向かって延びる複数の対をなす爪が形成され、各前記対をなす爪は、前記フランジ部の周縁部に互いに逆方向に延びる1対の切込みを形成し、これら切込みによって与えられた舌片を切込みの各終端において折曲げることによって形成されたものである、Tナットにおいて、各前記対をなす爪の各基端部間には、前記フランジ部の外周縁の一部を外方から内方に向かって押潰すことにより成形された突起が前記第2の端部に向かって突出するように設けられた」ことを特徴とする。
このような構成を有するTナットによれば、「比較的硬い固着対象物に打込まれる場合であっても、爪が不所望な方向に曲がることを防止することができる」(明細書の段落[0011])等の効果が期待される。
特開平5−118317号公報
一般的に、特許文献1に記載されたようなTナット(爪付ナット)は、木質材料製のベース部材に予め形成した貫通孔に軸部を挿入して、複数の爪をベース部材に打ち込みことにより、ベース部材に固定される。しかしながら、貫通孔の直径は、爪付ナットの軸部の軸径よりも大きく形成されている。そのため、このように固定された爪付ナットは、ベース部材に食い込んだ爪のみによって固定されている。その結果、外部からの衝撃力や時間経過などによって爪のベース部材への食い込みが緩み、爪付ナットが緩み易かった。爪付ナットが緩むと、これに固定されているボルトやネジにも緩みが生じ、爪付ナットやボルト等がベース部材から抜け落ちるおそれがあるという問題があった。
この爪付ナットの緩みや抜け落ちを防止する対策として、従来では、爪付ナットをベース部材に取り付けた後に、爪付ナットのフランジ部を押圧するようにステープルを打ち込む場合がある。この場合、ステープルは、2つを対称位置に配置して両側から爪付ナットを押え込むように取り付けられる。そのため、十分な取り付け強度を得ることが可能となるが、そのステープルを打ち込むための工数が多くなり、煩雑な作業が必要となるばかりでなく、ステープルの部品点数が増加し、コストアップを招いているという問題があった。
このような問題点を、図10を参照して詳しく説明する。図10は従来の爪付ナットの使用方法により爪付ナット(Tナット)1を木質材料製のパネル板100のベース部材101に固定した状態を示す説明図である。爪付ナット1は、中空の筒状をなす筒軸部2と、この筒軸部2の軸方向の一端から半径方向外側に向けて張り出すフランジ部3等から構成されている。筒軸部2の内周面には、ネジ部4が形成されている。この筒軸部2の外径(軸径)は、d1である。フランジ部3の周縁部には、筒軸部2の軸方向の他端に向けて突出する爪部5が設けられている。このフランジ部3の直径は、d2である。爪部5は、フランジ部3の周縁部において、周方向に沿って等角度間隔で4つ設けられている。
ベース部材101には、このベース部材101を上下方向に貫通する嵌合穴102と、この嵌合穴102の縁に当該嵌合穴102の直径よりも大きな直径を有する座グリ穴103が設けられている。嵌合穴102と座グリ穴103は、同心円状をなすように配置されている。この嵌合穴102の直径D10は、筒軸部2の外径d1以上に設定されている(d1≦D10)。また、座グリ穴103の直径D20は、フランジ部3の直径d2よりも大きく設定されている(d2<D20)。
このベース部材101の嵌合穴102に爪付ナット1の筒軸部2を挿入し、爪部5をベース部材101に打ち込む。そして、2つのステープル104,104を対称位置に配置して、両側から爪付ナット1を押圧するように打ち込む。このとき、嵌合穴102と筒軸部2のはめ合いの関係は、すきまばめの関係をなしている。そのため、爪付ナット1は、ベース部材101に、爪部5とステープル104,104の保持力のみで固定されている。ここで、外部からの衝撃力や時間経過などによって、爪部5やステープル104に緩みが生じると、爪付ナット1が抜け落ちるおそれがあった。また、ステープル104を打ち込むための工数が多くなり、煩雑な作業が必要となるばかりでなく、ステープル104の部品点数が増加すると共にコストアップを招いていた。
解決しようとする問題点は、従来の爪付ナットの使用方法は、木質材料製のベース部材に予め形成した貫通孔に爪付ナットの筒軸部をすきまばめの関係をなして挿入し、複数の爪部をベース部材に打ち込み、ベース部材に食い込んだ爪部の保持力のみで爪付ナットをベース部材に固定している。そのため、外部からの衝撃力や時間経過などによって爪部のベース部材への食い込みが緩むと、爪付ナットがベース部材から抜け落ちるおそれがある、という点である。また、かかる爪付ナットの緩みや抜け落ち防止の対策として、爪付ナットのフランジ部を押圧するようにステープルを打ち込む場合では、そのステープルを打ち込むための工数が多くなり、煩雑な作業が必要となるばかりでなく、ステープルの部品点数が増加し、コストアップを招いている、という点である。
本発明の爪付ナットの使用方法は、木質材料製のベース部材に設けた嵌合穴に爪付ナットの筒軸部を嵌合し、爪付ナットをベース部材に固定する爪付ナットの使用方法において、筒軸部の軸径よりも嵌合穴の直径を小さくして、当該筒軸部を当該嵌合穴に嵌合し、筒軸部の軸径をd1とし、嵌合穴の直径をD1として、当該d1及びD1は、次式を満たすものである
d1−0.5(mm)<D1<d1−0.1(mm)
ことを最も主要な特徴とする。
本発明の爪付ナットを備えたパネル板は、木質材料製のベース部材に設けた嵌合穴に爪付ナットの筒軸部を嵌合し、爪付ナットをベース部材に固定したものである。そして、嵌合穴の直径は筒軸部の軸径よりも小さく形成されて、当該嵌合穴に当該筒軸部が嵌合され、筒軸部の軸径をd1とし、嵌合穴の直径をD1として、当該d1及びD1は、次式を満たすものである
d1−0.5(mm)<D1<d1−0.1(mm)
ことを特徴とする。
本発明の爪付ナットの使用方法及び爪付ナットを備えたパネル板によれば、ステープルを用いることなく、爪付ナットの緩みや抜け落ちを防ぐことができる。
ベース部材に設けた嵌合穴の直径を爪付ナットの筒軸部の外径(軸径)よりも小さくすることにより、ステープル等を用いることなく、爪付ナットの緩みを防止して、当該爪付ナットがベース部材から抜け落ちることを防ぐことができる爪付ナットの使用方法及び爪付ナットを備えたパネル板を、簡単な構成によって実現した。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1〜図9は、本発明の実施の形態の例を示すものである。即ち、図1は本発明の爪付ナットを備えたパネル板の第1の実施の例を示す説明図、図2は平面図、図3は断面図、図4Aは爪付ナットを示す斜視図、図4Bは平面図、図4Cは側面図、図5はベース部材の要部を示す説明図である。
図6は爪付ナットを打ち込むプレス機械を示す説明図、図7A〜図7Cは爪付ナットを打ち込む作業の第1の実施の例を示すもので、図7Aは初期状態を示す説明図、図7Bは治具に爪付ナットを取り付けた状態を示す説明図、図7Cはプレスした状態を示す説明図、図8A〜図8Cは爪付ナットを打ち込む作業の第2の実施の例を示すもので、図8Aは初期状態を示す説明図、図8Bは治具に爪付ナットを取り付けた状態を示す説明図、図8Cはプレスした状態を示す説明図、図9A〜図9Cは爪付ナットを打ち込む作業の第3の実施の例を示すもので、図9Aは初期状態を示す説明図、図9Bは治具に爪付ナットを取り付けた状態を示す説明図、図9Cはプレスした状態を示す説明図である。
まず、本発明の爪付ナットの使用方法に好適に用いられる爪付ナット(Tナット)の第1の実施の例を、図4を参照して説明する。図4A〜図4Cに示すように、爪付ナット1は、中空の円筒状をなす筒軸部2と、この筒軸部2の軸方向の一端から半径方向外側に向けて張り出したフランジ部3等から構成されている。筒軸部2は、中空の円筒状をなしており、その内周面にネジ部4が設けられている。この筒軸部2の外径(軸径)は、図4Cに示すように、d1に設定されている。
フランジ部3は、筒軸部2の軸方向の一端から半径方向外側に向けて連続して張り出して形成されている。フランジ部3は、円板状をなしており、その直径は、図4Bに示すように、d2に設定されている。このフランジ部3は、周縁部から連続して筒軸部2の軸方向の他端に向けて突出する爪部5が設けられている。爪部5は、フランジ部3の周方向に沿って等角度間隔に4つ設けられている。この爪部5は、フランジ部3の周縁部から半径方向に対して直角に切り込みを形成し、これらの切り込みに沿ってフランジ部3の一部を折り曲げることによって形成されている。
次に、本発明の爪付ナットの使用方法の第1の実施の例について、図1〜3及び図5を参照して説明する。図1〜図3に示すように、爪付ナットを備えたパネル板10は、爪付ナット1と、この爪付ナット1が取り付けられるベース部材11から構成されている。
図5に示すように、ベース部材11は、爪付ナット1の筒軸部2が嵌合される嵌合穴12と、この嵌合穴12の縁に当該嵌合穴12の直径よりも大きな直径を有する座グリ穴13が設けられている。このベース部材11の材料としては、木材、合板、集成材、単板積層材、硬化積層材、木材・プラスチック複合材、パーティクルボード、繊維板(中質繊維板:MDF)等の木質材料が用いられる。
嵌合穴12は、ベース部材11を上下方向に貫通する円形の穴として形成されている。この嵌合穴12の直径D1は、爪付ナット1の筒軸部2の外径d1よりも小さく設定されている(d1>D1)。その結果、嵌合穴12と筒軸部2のはめ合いは、しまりばめの関係をなしている。ここで、嵌合穴12と筒軸部2のしめしろは、大きすぎると爪付ナット1を保持する強度が十分に確保できなくなり、小さすぎると爪付ナット1の圧入が困難となるため、0.1mm〜0.5mmが好適であり、好ましくは0.2mm〜0.3mmである。即ち、嵌合穴12の直径D1は、数式(1)を満たす値に設定されている。
〔式1〕
d1−0.5(mm)<D1<d1−0.1(mm)
座グリ穴13は、嵌合穴12の縁に当該嵌合穴12と略同心円状をなして配置されている。この座グリ穴13には、爪付ナット1のフランジ部3が嵌合される。そして、座グリ穴13の直径D2は、爪付ナット1のフランジ部3の直径d2よりも小さく設定されている(d2>D2)。その結果、座グリ穴13とフランジ部3のはめ合いは、しまりばめの関係をなしている。ここで、座グリ穴13とフランジ部のしめしろは、大きすぎると爪付ナット1を保持する強度が十分に確保できなくなり、小さすぎると爪付ナット1の圧入が困難となるため、0.1mm〜0.7mmが好適である。即ち、座グリ穴13の直径D2は、数式(2)を満たす値に設定されている。また、ねじの呼びがM4等の比較的小さな爪付ナット1では、しめしろは、0.5mm〜0.7mmが好ましく、ねじの呼びがM8等の比較的大きな爪付ナット1では、しめしろは、0.2mm〜0.5mmが好ましい。
〔式2〕
d2−0.7(mm)<D2<d2−0.1(mm)
この座グリ穴13の深さは、浅すぎると爪付ナット1を保持する強度が十分に確保できなくなるため、3.8mm以上が好適であり、好ましくは4mm以上である。本実施の例では、嵌合穴12と座グリ穴13の角部は、それぞれ面取りされている。これにより、爪付ナット1をベース部材11に取り付ける際に、筒軸部2やフランジ部3の圧入を行い易く構成されている。また、この面取りは、嵌合穴12だけでもよく、或いは座グリ穴13だけに設けてもよい。
上述したような爪付ナット1のベース部材11への取り付け作業は、例えば次のようにして行われる。まず、ベース部材11に設けた嵌合穴12の上方に爪付ナット1の筒軸部2における軸方向の他端側の端部を臨ませる。そして、この爪付ナット1を後述するプレス機械15やハンマー等を用いてベース部材11に打ち込む。すると、図3に示すように、爪付ナット1の筒軸部2の端部が嵌合穴12に挿入される。さらに、この爪付ナット1を打ち込むと、爪付ナット1の爪部5が座グリ穴3の底面に打ち込まれる。これと同時に嵌合穴12に筒軸部2が圧入される。同様に、座グリ穴3にフランジ部13が圧入される。そして、フランジ部3の底面が座グリ穴13の底面に押し付けられる。これにより、爪付ナット1のベース部材11への取り付け作業が完了する。
このとき、筒軸部2の外周面は、嵌合穴12の側面に押し付けられている。同様に、フランジ部3の外周面は、座グリ穴13の側面に押し付けられている。その結果、爪付ナット1は、爪部5による保持力だけでなく、筒軸部2の外周面が嵌合穴12の側面から受ける押圧力及びフランジ部3の外周面が座グリ穴の側面から受ける押圧力により、ベース部材11に固定されている。これにより、爪付ナット1を十分な強度で保持することができる。そのため、ステープル等を用いることなく、爪付ナット1の緩みを防ぎ、爪付ナット1がベース部材11から抜け落ちることを防止することができる。
なお、本実施の例では、ベース部材11に爪付ナット1のフランジ部3が圧入される座グリ穴13を設けた例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ナットの呼びがM6やM8等の比較的大きな爪付ナットの場合は、その筒軸部2がベース部材11の嵌合穴12と接触する面積も大きくなる。その結果、筒軸部2の外周面には、嵌合穴12から大きな押圧力がかかる。これにより、爪付ナット1は、ベース部材11に座グリ穴13を設けることなく、十分な固着強度を得ることができる。ここで、他のパネル板10と緩衝する箇所には、座グリ穴13を設け、その他の箇所には、座グリ穴13を設けなくてもよい。これにより、一つのパネル板10の中で、座グリ穴13有りと座グリ穴13無しの固着方法を併用することができる。
次に、従来の固着方法による爪付ナットの固着強度試験と、本発明の固着方法による爪付ナットの固着強度試験の比較を表1及び表2を参照して説明する。試験方法は、まず、ベース部材11,101の材質に、繊維材を圧縮して形成した中質繊維板(MDF)を用いた。このベース部材11,101に、爪付ナット1を表1に示す条件で取り付け、爪付ナット1にボルトをねじ込む。次に、一方でパネル板10,100を治具で押さえ、他方でボルトの頭を把持して、引張試験機(エーアンドデイ社製 万能材料試験機)により荷重速度2mm/毎分で上方に引っ張る。そして、爪付ナット1がベース部材11,101から抜け落ちるまでの最大荷重(引き抜き荷重)を測定する。
表1で、No.1、No.2、No.3は、本発明の爪付ナットの固着方法を示しており、No.4、No.5、No.6は従来の爪付ナットの固着方法を示している。ここで、No.3とNo.6は、座グリ穴13,103をベース部材11,101に設けずに、爪付ナット1をベース部材11,101に取り付けている。
Figure 2008248984
Figure 2008248984
ねじの呼びがM4であるNo.1とNo.4を比較すると、ステープルを使用しない本発明の爪付ナットの固着方法(No.1)のほうが、表2に示すように、最大荷重が約1.4倍大きくなっている。同様に、ねじの呼びがM8であるNo.2とNo.5を比較すると、ステープルを使用しない本発明の爪付ナットの固着方法(No.2)のほうが、表2に示すように、最大荷重が約1.5倍大きくなっている。これにより、本発明の爪付ナットの固着方法(使用方法)によれば、ステープルを用いることなく従来の爪付ナットの固着方法よりも高い固着強度を得ることができる。
また、座グリ穴13,103を設けていない、No.3とNo.6を比較すると、本発明の爪付ナットの固着方法(No.3)のほうが、表2に示すように、最大荷重が約1.3倍大きくなっている。更に、座グリ穴を設けていない本発明の固着方法(No.3)と座グリ穴を設けている従来の固着方法(No.5)を比較すると、本発明の爪付ナットの固着方法(No.3)のほうが、表2に示すように、最大荷重が約1.3倍大きくなっている。即ち、ねじの呼びがM8と比較的大きい爪付ナットの場合は、爪付ナット1の筒軸部2の外周面の面積が大きいため、ベース部材11の嵌合穴12と接触する面積も大きくなる。その結果、筒軸部2の外周面には、嵌合穴12から大きな押圧力がかかるため、座グリ穴13を設けることなく、十分な固着強度を得ることができる。
図6は、本発明の爪付ナットの使用方法において好適に用いられるプレス機械の第1の実施の例を示すものである。このプレス機械15は、プレス台16と、このプレス台16と対向して設けられたプレス上板17と、このプレス上板17を上下方向に昇降動作させる2本の支持軸18,18と、プレス上板17の昇降動作を操作する操作部19等から構成されている。そして、このプレス機械15には、爪付ナット1の取り付け位置をガイドする治具20が設けられている。
治具20は、プレス台16に載置される下治具21と、ベース部材ガイドピン22と、支持枠23と、プレス上板17に固定される上治具31と、ナット挿入ガイド板33等から構成されている。
下治具21は、略平板状をなしており、プレス台16の上面に載置されている。下治具21の所定の箇所には、下部ナットガイド部材25がネジ止め等の固着手段により固定されている。下部ナットガイド部材25を下治具21に取り付ける位置は、ベース部材11に打ち込む爪付ナット1の位置に応じて種々に変更できるものである。また、下治具21の端部には、支持枠23が設けられている。
図7Aに示すように、下部ナットガイド部材25は、下治具21の所定の箇所に固定される下部固定板26と、この下部固定板26に座金28を介して立設される下部押圧体27とから構成されている。
下部固定板26は、略平板状をなして構成されている。下部固定板26は、ベース部材11に設けられた嵌合穴12と上下方向で対応する箇所に下部押圧体27を固定する図に表れないネジ穴が設けられている。この下部固定板26は、固定ネジなどの固着手段により下治具21に固定されている。
下部押圧体27は、押圧部27aと、ナットガイドピン27bと、ネジ部27cから構成されている。押圧部27aは、円柱形をなしており、その側面には、二面を平行に切り欠くことによって二面幅部が設けられている。この押圧部27aは、爪付ナット1の取り付け深さに応じた高さに設定されている。ナットガイドピン27bは、押圧部27aの一端面の略中心から外側へ連続して突出するように形成されている。ナットガイドピン27bは、爪付ナット1の筒軸部2の長さと略同一、或いは若干短く設定されている。また、押圧部27aのナットガイドピン27bが設けられた反対側の端面には、ネジ部27cが設けられている。
図7A等に示すように、下部押圧体27は、座金28を介してネジ部27cを下部固定板26に設けたネジ穴に螺合することによって、下部固定板26に固定される。この下部押圧体27を固定する箇所は、ベース部材11の嵌合穴12と上下方向で対応する位置に設定されている。なお、この実施例では、下部押圧体27を下部固定板26に固定した例を説明したが、これに限定されるものではなく、下部固定板26を無くし、下部押圧体27を、座金28を介して直接下治具21に固定してもよい。
ベース部材ガイドピン22は、プレス台16の所定の箇所に複数個、立設している。図6に示すように、このベース部材ガイドピン22にベース部材11及びナット挿入ガイド板33の端部を当接させることにより、爪付ナット1を打ち込む際における当該ベース部材11とナット挿入ガイド板33の位置決めを行うことができる。
図6に示すように、支持枠23は、ベース部材11が載置される載置部23aと、この載置部23aの下側に設けられたコイルばね23bから構成されている。コイルばね23bは、一端が載置部23aの下面に取り付けられており、他端が下治具21に着脱可能に取り付けられている。この支持枠23は、プレス作業時において緩衝材としての役割を果たしている。
上治具31は、略平板状をなしており、プレス上板17にネジ止め等の固着手段によって固定されている。上治具31の所定の箇所には、上部ナットガイド部材33が設けられている。上部ナットガイド部材33を上治具31に取り付ける位置は、ベース部材11に打ち込む爪付ナット1の位置に応じて種々に変更できるものである。
図8Bに示すように、上部ナットガイド部材33は、上治具31の所定の箇所に固定される上部固定板34と、この上部固定板34に座金28を介して立設される上部押圧体35とから構成されている。
上部固定板34は、下部固定板26と同様に、略平板状をなしており、ベース部材11に設けられた嵌合穴12と上下方向で対応する箇所に上部押圧体35を固定する図に表れないネジ穴が設けられている。この上部固定板34は、固定ネジなどの固着手段によって上治具31に固定されている。
上部押圧体35は、押圧部35aと、ナットガイド突起35bと、ネジ部35cから構成されている。押圧部35aは、円柱形をなしており、その側面には、二面を平行に切り欠くことによって二面幅部が設けられている。この押圧部35aは、爪付ナット1の取り付け深さに応じた高さに設定されている。ナットガイド突起35bは、押圧部35aの一端面の略中心から外側へ突出するように一体に形成されている。ナットガイド突起35bは、略円錐形状をなす凸部として構成されている。また、押圧部35aのナットガイド突起35bが設けられた反対側の端面には、ネジ部35cが設けられている。
図8B等に示すように、上部押圧体35は、座金28を介してネジ部35cを上部固定板34に設けたネジ穴と上治具に設けたネジ穴31aに螺合することによって、上部固定板34に固定される。この上部押圧体35を固定する箇所は、ベース部材11の嵌合穴12と上下方向で対応する位置に設定されている。なお、この実施例では、上部押圧体35を上部固定板34に固定した例を説明したが、これに限定されるものではなく、上部固定板34を無くし、上部押圧体35を、座金28を介して直接上治具31に固定してもよい。
ナット挿入ガイド板32は、略平板状をなしており、ベース部材11の上面に載置して使用される。このナット挿入ガイド板32は、ベース部材11の上面に重ね合わせると共に、ベース部材ガイドピン22にその端部を当接させると、ベース部材11の嵌合穴12と上下方向で対応する位置に、ガイド穴32aが設けられている。ガイド穴32aは、ナット挿入ガイド板32を上下方向に貫通する略円形の穴として形成されている。このガイド穴32aの直径は、爪付ナット1のフランジ部3の直径d2と略同一、或いはやや大きく設定されている。
次に、このような構成を有する治具20とプレス機械15を用いた爪付ナット1の取り付け作業の第1の実施の例を、図6及び図7A〜図7Cを参照して説明する。この実施の例では、上治具31とナット挿入ガイド板32を使用せずに取り付け作業を行う。まず、図6及び図7Aに示すように、下治具21をプレス台16の上面に載置して、ネジ止め等の固着手段により固定する。次に、この下治具21に、下部押圧体27とベース部材11の嵌合穴12が上下方向で対応する位置に、下部ナットガイド部材25をネジ止め等の固着手段により固定する。そして、爪付ナット1のフランジ部3を下方向に向けて、筒軸部2を下部押圧体27のナットガイドピン27bに挿入する。
次に、図6及び図7Bに示すように、ベース部材11を、支持枠23の載置部23aに載置し、予めプレス台16に取り付けられているベース部材ガイドピン22にその端部を当接させる。このとき、爪付ナット1の筒軸部2とベース部材11の嵌合穴12が上下方向で対応する位置に、ベース部材11と下部ナットガイド部材25が配置されている。
図6及び図7Cに示すように、プレス機械15の操作部19を操作し、支持軸18を下方向にスライドさせてプレス上板17を下方向に移動させる。これにより、ベース部材11がプレス上板17に押圧される。そして、ベース部材11が支持枠23のコイルばね23bの付勢力に反して、下方向に移動する。すると、このベース部材11に、下部押圧体27に支持されている爪付ナット1が押し込まれる。これにより、ベース部材11に設けた嵌合穴12に爪付ナット1の筒軸部2が圧入される。同様に、座グリ穴13にフランジ部13が圧入される。そして、座グリ穴13の底面に爪付ナット1の爪部5が打ち込まれる。これにより、ベース部材11への爪付ナット1の取り付け作業が完了する。
図8A〜図8Cは、爪付ナット1の取り付け作業の第2の実施の例を説明するものである。この実施の例に係る取り付け作業が、前記第1の実施の例に係る取り付け作業と異なるところは、支持枠23及び下部ナットガイド部材25を使用しない代わりに、上治具31と、ナット挿入ガイド板32を用いる点である。本実施の例によれば、ベース部材11に対して上方から爪付ナット1を取り付けることができる。以下、前記第1の実施の例と同様の構成については、同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図8Aに示すように、ベース部材11を、下治具21の上面に載置させて、ベース部材ガイドピン22に端部を当接させる。このベース部材11の上面に、ナット挿入用ガイド板32を、その端部をベース部材ガイドピン22に当接させて、重ね合わせる。このとき、ナット挿入用ガイド板32のガイド穴32aの位置と、ベース部材11の嵌合穴12の位置は、上下方向で対応している。次に、図8Bに示すように、重ね合わせたナット挿入ガイド板32のガイド穴32aに、爪付ナット1を、筒軸部2の軸方向における他端を下方向に向けて、挿入する。
ここで、プレス上板17には、上治具31が予め取り付けられている。この上治具31に、上部ナットガイド部材33をネジ止め等の固着手段により固定する。このとき、上部ナットガイド部材33に設けた上部押圧体35と、ベース部材11に設けた嵌合穴12の位置が上下方向に対応するように設定されている。
次に、図6及び図8Cに示すように、プレス機械15の操作部19を操作し、支持軸18を下方にスライドさせてプレス上板17を下方向に移動させる。これにより、プレス上板17に取り付けられた上治具31も下方向に移動する。そして、上部ナットガイド部材33の上部押圧体35に設けたナットガイド突起35bが、爪付ナット1の筒軸部3に挿入され、上部押圧体35の押圧部35aが爪付ナット1のフランジ部13を押圧する。さらにプレス上板17が下方向に移動すると、爪付ナット1の筒軸部2がベース部材11の嵌合穴12に圧入される。同様に、座グリ穴13にフランジ部13が圧入される。そして、座グリ穴13の底面に爪付ナット1の爪部5が打ち込まれる。これにより、ベース部材11への爪付ナット1の取り付け作業が完了する。
図6及び図9は、爪付ナット1の取り付け作業の第3の実施の例を説明するものである。この実施の例に係る取り付け作業は、前記第1の実施の例に係る取り付け作業と、前記第2の実施の例に係る取り付け作業を合わせたものである。即ち、この実施の例に係る取り付け作業は、支持枠23と、下部ナットガイド部材25を用いると共に、上治具31とナット挿入ガイド板32も用いて行なう。この実施の例に係る取り付け作業によれば、一回のプレス作業でベース部材11の上面及び下面に爪付ナット1を同時に取り付けることができる。
ここで、爪付ナット1が取り付けられるベース部材11には、その下面に第1嵌合穴12aと、第1座グリ穴13aが設けられており、上面に第2嵌合穴12bと、第2座グリ穴13bが設けられている。第1嵌合穴12aには、第1の爪付ナット1aが取り付けられ、第2嵌合穴12bには、第2の爪付ナット1bが取り付けられる。
まず、図6及び図9Aに示すように、下治具21をプレス台16の上面に載置して、ネジ止め等の固着手段により固定する。次に、この下治具21に、下部押圧体27とベース部材11の第1嵌合穴12aが上下方向で対応する位置に、下部ナットガイド部材25をネジ止め等の固着手段により固定する。そして、第1の爪付ナット1aを、そのフランジ部3を下方向に向けて、下部押圧体27のナットガイドピン27bに挿入する。
次に、図6及び図9Bに示すように、ベース部材11を、支持枠23の載置部23aに載置し、予めプレス台16に取り付けられているベース部材ガイドピン22にその端部を当接させる。このとき、第1の爪付ナット1aの筒軸部2とベース部材11の第1嵌合穴12aが上下方向で対応する位置に、ベース部材11と下部ナットガイド部材25が配置されている。そして、このベース部材11の上面に、ナット挿入用ガイド板32を、その端部をベース部材ガイドピン22に当接させて、重ね合わせる。このとき、ナット挿入用ガイド板32のガイド穴32aの位置と、ベース部材11の第2嵌合穴12bの位置は、上下方向で対応している。次に、重ね合わせたナット挿入ガイド板32のガイド穴32aに、第2の爪付ナット1を、筒軸部2の軸方向における他端を下方向に向けて、挿入する。
ここで、プレス上板17には、上治具31が予め取り付けられている。この上治具31に、上部ナットガイド部材33をネジ止め等の固着手段により固定する。このとき、上部ナットガイド部材33に設けた上部押圧体35と、ベース部材11に設けた第2嵌合穴12bの位置が上下方向に対応するように設定されている。
次に、図6及び図9Cに示すように、プレス機械15の操作部19を操作し、支持軸18を下方にスライドさせてプレス上板17を下方向に移動させる。これにより、プレス上板17に取り付けられた上治具31も下方向に移動する。そして、上部ナットガイド部材33の上部押圧体35に設けたナットガイド突起35bが、第2の爪付ナット1bの筒軸部3に挿入され、上部押圧体35の押圧部35aが第2の爪付ナット1bのフランジ部3を押圧する。さらにプレス上板17が下方向に移動すると、第2の爪付ナット1bの筒軸部2がベース部材11の第2嵌合穴12bに圧入される。同様に、第2座グリ穴13bに第2の爪付ナット1bのフランジ部13が圧入される。そして、第2座グリ穴13bの底面に第2の爪付ナット1bの爪部5が打ち込まれる。
更にプレス上板17が下方向に移動すると、ベース部材11が支持枠23のコイルばね23bの付勢力に反して、下方向に移動する。すると、このベース部材11に、下部押圧体27に支持されている第1の爪付ナット1aが押し込まれる。これにより、ベース部材11に設けた第1嵌合穴12aに第1の爪付ナット1aの筒軸部2が圧入される。同様に、第1座グリ穴13aに第1の爪付ナット1aのフランジ部13が圧入される。そして、第1座グリ穴13aの底面に第1の爪付ナット1aの爪部5が打ち込まれる。これらにより、ベース部材11の上面および下面に第1及び第2の爪付ナット1a,1bの取り付け作業が完了する。
このように、前述したような治具20を用いることにより、一回のプレス作業で複数の爪付ナット1をベース部材11に取り付けることができる。また、第3の実施の例に係る取り付け作業によれば、一回のプレス作業で、ベース部材11の上方向及び下方向から爪付ナット1a,1bを同時に取り付けることができる。これにより、爪付ナット1の取り付け作業工程を短縮することができる。
以上説明してきたように、本発明の爪付ナットの使用方法及び爪付ナットを備えたパネル板によれば、ベース部材の嵌合穴と爪付ナットの筒軸部のはめ合いをしまりばめの関係に設定することにより、筒軸部の外周面に嵌合穴の側面が押し付けられる。その結果、爪付ナットとベース部材の固着力を高めることができ、ステープルを用いることなく、爪付ナットのベース部材からの抜け落ちや回転を防ぐことができる。これにより、部品点数の削減を図ることができると共に、作業工数を削減することもできる。
また、爪付ナットの筒軸部をベース部材の嵌合穴に圧入することで、爪付ナットを取り付けることができるため、治具等のガイド手段を用いて、プレス機械により一度に多数の爪付ナットをパネル板に取り付けることができる。
尚、本発明は前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
本発明の爪付ナットを備えたパネル板の第1の実施の例の要部を示す斜視図である。 本発明の爪付ナットを備えたパネル板の第1の実施の例の要部を示す平面図である。 本発明の爪付ナットを備えたパネル板の第1の実施の例の要部を示す断面図である。 爪付ナットを示すもので、図4Aは斜視図、図4Bは平面図、図4Cは側面図である。 本発明の爪付ナットを備えたパネル板の第1の実施の例に係るベース部材の要部を示す斜視図である。 爪付ナットを打ち込むプレス機械を示す説明図である。 爪付ナットをプレス機械により打ち込む作業の第1の実施の例を説明するもので、図7Aは爪付ナットの打ち込みの初期状態を示す説明図、図7Bは治具に爪付ナットを取り付けた状態を示す説明図、図7Cは爪付ナットをプレスして取り付けた状態を示す説明図である。 爪付ナットをプレス機械により打ち込む作業の第2の実施の例を説明するもので、図8Aは爪付ナットの打ち込みの初期状態を示す説明図、図8Bは治具に爪付ナットを取り付けた状態を示す説明図、図8Cは爪付ナットをプレスして取り付けた状態を示す説明図である。 爪付ナットをプレス機械により打ち込む作業の第3の実施の例を説明するもので、図9Aは爪付ナットの打ち込みの初期状態を示す説明図、図9Bは治具に爪付ナットを取り付けた状態を示す説明図、図9Cは爪付ナットをプレスして取り付けた状態を示す説明図である。 従来の爪付ナットの使用方法により爪付ナットをベース部材に取り付けたパネル板を示す斜視図である。
符号の説明
1…爪付ナット、 2…筒軸部、 3…フランジ部、 4…ネジ部、 5…爪部、 10,100…パネル板、 11,101…ベース部材、 12,102…嵌合穴、 13,103…座グリ穴、 15…プレス機械、 16…プレス台、 17…プレス上板、 20,30,40…治具、 21…下治具、 22…ベース部材ガイドピン、 25…下部ナットガイド部材、 31…上治具、 32…ナット挿入ガイド板、 33…上部ナットガイド部材、 d1…筒軸部径、 d2…フランジ部径、 D1…嵌合穴径、 D2…座グリ穴径

Claims (5)

  1. 木質材料製のベース部材に設けた嵌合穴に爪付ナットの筒軸部を嵌合し、前記爪付ナットを前記ベース部材に固定する爪付ナットの使用方法において、
    前記筒軸部の軸径よりも前記嵌合穴の直径を小さくして、当該筒軸部を当該嵌合穴に嵌合し、
    前記筒軸部の軸径をd1とし、前記嵌合穴の直径をD1として、当該d1及びD1は、次式を満たすものである
    d1−0.5(mm)<D1<d1−0.1(mm)
    ことを特徴とする爪付ナットの使用方法。
  2. 前記ベース部材の前記嵌合穴の縁に、当該嵌合穴の直径よりも大きな直径を有する座グリ穴を設け、前記爪付ナットのフランジ部の直径よりも当該座グリ穴の直径を小さくして、当該フランジ部を当該座グリ穴に嵌合し、
    前記フランジ部の直径をd2とし、前記座グリ穴の直径をD2として、当該d2及びD2は、次式を満たすものである
    d2−0.7(mm)<D2<d2−0.1(mm)
    ことを特徴とする請求項1に記載の爪付ナットの使用方法。
  3. 前記座グリ穴の深さは、3.8(mm)以上である
    ことを特徴とする請求項2に記載の爪付ナットの使用方法。
  4. 木質材料製のベース部材に設けた嵌合穴に爪付ナットの筒軸部を嵌合し、前記爪付ナットを前記ベース部材に固定した爪付ナットを備えたパネル板において、
    前記嵌合穴の直径は前記筒軸部の軸径よりも小さく形成されて、当該嵌合穴に当該筒軸部が嵌合され、
    前記筒軸部の軸径をd1とし、前記嵌合穴の直径をD1として、当該d1及びD1は、次式を満たすものである
    d1−0.5(mm)<D1<d1−0.1(mm)
    ことを特徴する爪付ナットを備えたパネル板。
  5. 前記ベース部材の前記嵌合穴の縁に、当該嵌合穴の直径よりも大きな直径を有する座グリ穴を設け、
    前記座グリ穴の直径は前記爪付ナットのフランジ部の直径よりも小さく形成されて、当該座グリ穴に当該フランジ部が嵌合され、
    前記フランジ部の直径をd2とし、前記座グリ穴の直径をD2として、当該d2及びD2は、次式を満たすものである
    d2−0.7(mm)<D2<d2−0.1(mm)
    ことを特徴とする請求項4記載の爪付ナットを備えたパネル板。
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