JP2008247688A - 気化装置及びその駆動制御方法並びにそれを備える発電装置 - Google Patents

気化装置及びその駆動制御方法並びにそれを備える発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料の気化動作における脈動の発生を抑制することができる気化装置及びその駆動制御方法、並びに、これを備えて安定した発電性能を得ることのできる発電装置を提供する。
【解決手段】発電装置100は、液体燃料及び水が供給されて加熱により気化する気化装置3と、気化装置3に水を供給する水用ポンプP1と、気化装置3に液体燃料を供給する燃料用ポンプP2と、水用ポンプP1及び燃料用ポンプP2の供給動作を制御する制御部6と、気化装置3の温度を検出する温度センサF1と、水用ポンプP1によって気化装置3に供給される水の流量を検出する第一の流量計F1と、を備える。制御部6は、温度センサ37によって、予め加熱された気化装置3の検出温度が水の気化温度に適する所定温度以上となった後に、水の供給動作を開始させ、その後、水の流量が所定流量で一定となったときに、液体燃料の供給動作を開始させ、気化した水及び液体燃料を利用して発電させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体の水及び液体燃料を加熱して気化する気化装置及びその駆動制御方法に関するとともに、気化装置によって気化した水及び燃料を用いて発電する発電セルを備える発電装置に関する。
近年、ノート型PCや携帯電話等の携帯機器に搭載が期待される発電装置が開発されている。発電装置には、メタノールと水とが混合された燃料を貯留する燃料タンクと、燃料と水とを加熱して気化する気化装置と、気化した水及び燃料を化学反応させて水素ガスを生成する反応装置と、反応装置により生成された水素ガスを基に発電を行う発電セル等が設けられている。反応装置には、気化装置で気化した蒸気燃料を改質し水素ガスを生成する改質器や、改質器で副生成物として生成された一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去器等を備えている。
ここで、従来の気化装置としては、例えば特許文献1に示すように、原料を通過させる多孔質体の充填層を内蔵し、この充填層の外套に加熱源を具備するとともに、温度を制御する温度制御器を有している。そして、加熱源を熱することで、長手方向に向かって気液の相変化を行うように構成されている。また、安定的に液体燃料を気化させる手段として、上記構成の気化装置を二台以上直列に接続し、各気化装置の温度制御器は独立して温度を制御できるようになっている。
特開2002−346372号公報
ところで、発電装置においては、燃料の安定供給が重要な課題であり、特に改質器は化学反応のプロセスであるので、改質器に供給する燃料ガスの供給が不安定になると、発電セルに供給する水素ガスの生成量や組成比が不安定となり、発電性能が安定しなくなるという問題がある。つまり、未気化燃料である液体が改質器に供給されると、改質器で急激に気化して脈動が生じるという問題がある。そのため、改質器には安定して蒸気燃料を供給することが要求されており、気化装置において液体燃料を十分に気化することが必要である。
そこで、上述の特許文献1に示すような加熱した多孔質体に燃料を充填し気化させる構造の気化装置においては、予め気化装置内の多孔質体を予熱しておき、多孔質体の加熱側先端を燃料の沸点を超える十分な温度に保つことで、起動時の燃料投入の際に未気化燃料が液滴として吐出する挙動を回避することが一般的である。
このような未気化燃料の吐出を回避する場合の起動時のフローチャートの一例として図6に示す。まず、加熱源である電源をONにし(ステップF21)、気化装置の温度を所定温度まで昇温させる(ステップF22)。次いで、気化装置が目標温度に予熱されたか否かを判断し(ステップF23)、目標温度に到達した後に液体ポンプを作動させて液体燃料を気化装置に供給する(ステップF24)。
しかしながら、液体燃料が充填されていない多孔質体を加熱すると、加熱先端側(下流側)だけではなく燃料供給側(上流側)の多孔質体部位も高温となってしまう。そして、高温となっている多孔質体に向かって液体燃料を供給すると、液体燃料が多孔質体に接触した瞬間に沸騰による気体の発生と膨張が起こり、液面は上流側に押し下げられる。そして、次第に気体の凝縮と上流側からの送液ポンプによる流路内圧力の上昇によって液面は再び下流側へ進行し始めるという動作を繰り返すことが観察される。この現象は、多孔質体を介して熱伝達を行い、液体の気化を行う気化装置では共通に発生する挙動であり、上記特許文献1に示す気化装置においても同様に発生するという問題がある。そして、この接液による気体の膨張と凝縮によって、燃料流量は大きく変動し、下流側の改質器に供給される蒸気燃料にも脈動が発生し、改質器と接続しているときにこのような挙動を示した場合、燃料供給が不安定となる。その結果、さらに下流側の発電セルに供給する水素ガスの生成量や組成比が不安定となり、発電性能が不安定となるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、燃料の気化動作における脈動の発生を抑制することができる気化装置及びその駆動制御方法、並びに、これを備えて安定した発電性能を得ることのできる発電装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、
液体燃料及び水が供給され、供給された前記液体燃料及び水を加熱して気化する加熱部を有する気化部と、
前記気化部に水を供給する水供給部と、
前記気化部に前記液体燃料を供給する燃料供給部と、
前記水供給部及び前記燃料供給部の供給動作を制御する制御部と、
前記加熱部の温度を検出する温度検出部と、
前記水供給部によって前記気化部に供給される水の流量を検出する流量検出部と、を備え、
前記制御部は、前記水供給部における水の供給動作を開始させた後、前記流量検出部によって検出した水の流量が所定時間継続して目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記燃料供給部における前記液体燃料の供給動作を開始させる手段を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の気化装置において、
前記制御部は、前記水供給部によって前記気化部に初期的に供給する際の水の初期流量を、定常状態における目標流量以上とし、前記流量検出部によって検出した水の流量が前記目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記気化部に供給する水の流量を、前記初期流量から前記目標流量に変更するように制御する手段を備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の気化装置において、
前記制御部は、まず前記加熱部の加熱を開始し、前記温度検出部による前記加熱部の検出温度が水の気化温度に適する所定温度以上となった後に、前記水供給部による水の供給動作を開始させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の気化装置において、
前記流量検出部によって検出した水の流量が、少なくとも1秒間継続して、前記目標流量の±10%以内となったときに、前記流量検出部によって検出した水の流量が前記目標流量で一定となったとして、前記燃料供給部における前記液体燃料の供給動作を開始させることを特徴とする。
請求項5の発明は、気化部に供給された液体燃料及び水を気化する気化装置の駆動制御方法であって、
前記気化部への水の供給を開始し、
前記気化部に供給される水の流量を検出して、検出された水の流量が所定時間継続して目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記気化部への前記液体燃料の供給を開始するように制御することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の駆動制御方法において、
前記気化部に供給された前記液体燃料及び水を加熱して気化する加熱部の加熱を開始し、前記加熱部の温度を検出し、前記加熱部の温度が水の気化温度に適する所定温度以上となった後に、前記気化部への水の供給を開始することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5又は6に記載の駆動制御方法において、
前記気化部への水の供給動作において、前記気化部に初期的に供給する水の初期流量を、定常状態における目標流量以上とし、
前記検出された水の流量が前記目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記気化部に供給する水の流量を、前記初期流量から前記目標流量に変更するように制御することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項5乃至7の何れか1項に記載の駆動制御方法において、
前記検出された水の流量が、少なくとも1秒間継続して、前記目標流量の±10%以内となったときに、該検出された水の流量が前記目標流量で一定となったと判断することを特徴とする。
請求項9の発明は、発電装置において、
供給された液体燃料及び水を気化した混合ガスを生成する気化装置と、
前記混合ガスが供給されて反応を起こし、発電用ガスを生成する化学反応器と、
前記化学反応器で生成された発電用ガスが供給され、該発電用ガスに含まれる水素を用いて電力を取り出す発電セルと、
を備え、
前記気化装置は、
前記液体燃料及び水が供給され、供給された前記液体燃料及び水を加熱して気化する加熱部を有する気化部と、
前記気化部に水を供給する水供給部と、
前記気化部に前記液体燃料を供給する燃料供給部と、
前記加熱部の温度を検出する温度検出部と、
前記水供給部によって前記気化部に供給される水の流量を検出する流量検出部と、
前記水供給部における水の供給動作を開始させ、その後、前記流量検出部によって検出した水の流量が目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記燃料供給部における前記液体燃料の供給動作を開始させる制御部と、
を備えることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9に記載の発電装置において、
前記制御部は、前記水供給部によって前記気化部に初期的に供給する際の水の初期流量を、定常状態における目標流量以上とし、前記目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記気化部に供給する水の流量を、前記初期流量から前記目標流量に変更するように制御する手段を備えることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項9に記載の発電装置において、
前記制御部は、まず前記加熱部の加熱を開始し、前記温度検出部による前記気化部の検出温度が水の気化温度に適する所定温度以上となった後に、前記水供給部による水の供給動作を開始させることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項9乃至11の何れか1項に記載の発電装置において、
前記流量検出部によって検出した水の流量が、少なくとも1秒間継続して、前記目標流量の±10%以内となったときに、前記流量検出部によって検出した水の流量が前記目標流量で一定となったとして、前記燃料供給部における前記液体燃料の供給動作を開始させることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項9乃至12の何れか1項に記載の発電装置において、
前記化学反応器は、
前記混合ガスが供給され、改質反応により水素を含む改質ガスを生成する改質部と、
前記改質ガスに含まれる一酸化炭素を除去して前記発電用ガスを生成する一酸化炭素除去部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、液体の水及び液体燃料を確実に気化させて化学反応器に安定的に供給することができ、また、これにより安定した発電性能を得ることのできる発電装置を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、発電装置100の基本構成を示したブロック図である。
発電装置100は、発電用の水を貯留する水タンク1と、発電用の液体燃料を貯留する燃料タンク2と、水タンク1及び燃料タンク2から供給された水及び液体燃料を気化する気化装置(気化部)3と、水タンク1から気化装置3に水を供給する水用ポンプ(水供給部)P1と、燃料タンク2から気化装置3に液体燃料を供給する燃料用ポンプP2(燃料供給部)と、気化装置3で気化された水及び液体燃料の混合ガスから改質ガスを生成する反応装置4と、反応装置4で生成した改質ガスを利用して発電を行う発電セル5、発電装置100全体を制御する制御部6等、を備えている。
液体燃料は、化学燃料単体、あるいは化学燃料と水との混合物であり、化学燃料としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類やジメチルエーテル等のエーテル類、ガソリンといった水素原子を含む化合物を使用することができる。本実施の形態では、メタノール等の化学燃料を用いるものとする。なお、化学燃料と水との混合物としては、例えばメタノールと水とが均一に混合した混合物が化学反応材料として用いられる。
水タンク1には、送出用の水用ポンプP1が連結されるとともに、その下流側には水用ポンプP1から送り出される水の流量を検出する第一の流量計(流量検出部)F1及び第一のバルブV1が設けられている。燃料タンク2には、送出用の燃料用ポンプP2が連結されるとともに、その下流側には燃料用ポンプP2から送り出される液体燃料の流量を検出する第二の流量計F2及び第二のバルブV2が設けられている。第一及び第二の流量計F1,F2の下流側には上流側から順番に、混合器7、気化装置3、反応装置4及び発電セル5が設けられている。
混合器7は、水タンク1及び燃料タンク2から供給された水と液体燃料を混合するものであり、第一及び第二の流量計F1,F2に連結されている。
図2は、気化装置3の概略構成を示す断面図である。
気化装置3は、予め加熱しておき、所定温度以上となったときに液体の水が供給され、水の脈動が収縮して目標流量となり、その目標流量で安定した時点でメタノール等の液体燃料を供給し、このようにして供給した水及びメタノール等の液体燃料を加熱して気化し、混合ガスを生成するものである。
気化装置3は、吸液部31、収縮性チューブ32、排出部33、弾性チューブ34、加熱部35、断熱ケース36及び温度センサ(温度検出部)37を備えている。
気化装置3は、水用ポンプP1及び燃料用ポンプP2から弾性チューブ34を介して吸液部31に水及び液体燃料が供給され、排出部33において加熱部35の熱により吸液部31内の水及び液体燃料を加熱し、気化した液体燃料及び水蒸気を排出部33の排出口332から排出して、反応装置4(図1参照)に供給するものである。そして、反応装置4で水素ガスが生成されて、発電セル5(図1参照)に供給される。
吸液部31は、棒状、具体的には例えば円柱状に形成された多孔質体からなる芯材であり、排出部33の嵌入部331に挿入されている。吸液部31は、図1に示す水用ポンプP1及び燃料用ポンプP2から弾性チューブ34を介して供給される液体状の水及び液体燃料を吸収し、排出部33の排出口332側へ浸透させるものである。多孔質体としては、例えば、アクリル系繊維等の無機繊維又は有機繊維を結合材(例えばエポキシ樹脂)で固めたものや、無機粉末を焼結したもの、無機粉末を結合材で固めたもの、グラファイトとグラッシーカーボンの混合体、無機繊維又は有機繊維からなる多数本の糸材を束ねて結合材で固めたものなどを適用することができる。また、上記の材料を複数種類混合したものを多孔質体として用いることも可能である。
収縮性チューブ32は、その内部に吸液部31が嵌入されていて、収縮性チューブ32の内周面と吸液部31の外周面とが密着している。収縮性チューブ32の長さは、吸液部31の長さよりも短く、吸液部31の下流側端部(加熱先端側の端部)が収縮性チューブ32の下流側端部から突き出た位置に配置されている。収縮性チューブ3は、加熱前に熱収縮性を有する材料(例えばポリオレフィン、ポリフッ化ビニリデン等)により形成されている。加熱前に予め収縮性チューブ32内に吸液部31を挿入してから加熱することで、収縮性チューブ32を収縮させ、収縮性チューブ32と吸液部31とを隙間なく密着させている。なお、上記において、吸液部31は円柱状としたが、これに限らず、例えば四角柱、六角柱等の角柱状であってもよい。
排出部33は、吸液部31の下流側端部側に設けられ、後述する発熱体351の熱を吸液部31に伝導する。この排出部33は、例えば金属により形成されていて、吸液部31の収縮性チューブ32により覆われていない部分を覆うように、吸液部31が嵌入されている。この排出部33には、吸液部31が嵌入される嵌入部331と、嵌入部331に連なって下流側端部に位置する排出口332と、嵌入部331及び排出口332の継ぎ目外縁から突出したフランジ部333とが一体的に設けられており、吸液部31の嵌入部331の下流側へ浸透した液体燃料が加熱部35によって加熱され、気化されて排出口332から排出される。嵌入部331は吸液部31が嵌入されるよう筒状に形成されていている。排出口332は、嵌入部331の下流側略中央に形成されており、嵌入部331の内径よりも小さい直径となっている。フランジ部333には、温度センサ37が挿入される挿入穴334が径方向に沿って形成されている。なお、上記において、排出部33は金属により形成されるとしたが、排出部33は嵌入された吸液部31に加熱部35による熱を供給するとともに、挿入穴334に挿入される温度センサ37に吸液部31の温度を良好に伝熱する役割を有しており、金属の他、熱伝導率が比較的高い材料で形成するようにしてもよい。
弾性チューブ34は、その一端部の内部に排出部33の上流側端部(燃料導入側端部)及び収縮性チューブ32が嵌入されていて、排出部33の上流側端部及び収縮性チューブ32の外周面と弾性チューブ34の内周面とが密着している。そして、弾性チューブ34の他端部は、収縮性チューブ32の上流側端部から延出していて、水が送出される水用ポンプP1及び液体燃料が送出される燃料用ポンプP2に連結されている。
加熱部35は、排出部33における嵌入部331の下流側端部を覆い、吸液部31の嵌入部331の下流側へ浸透した液体燃料を加熱するように配置されている。加熱部35は、例えば加熱コイルからなる発熱体351と、発熱体351を被覆する耐熱性の接着剤352とから構成されている。発熱体351は嵌入部331の下流側端部周囲に巻かれており、接着剤352によって被覆されている。なお、上記において、加熱部35は加熱コイルからなる発熱体351と接着剤352とからなるとしたが、嵌入部331を加熱して排出部33に嵌入された吸液部31を加熱する機能を有するものであればよく、例えばシート状の発熱体を嵌入部331に巻き付けた構成を有するものであってもよい。
断熱ケース36は、例えば樹脂からなり、内部の温度を維持するために、弾性チューブ34の下流側端部及び排出部33の上流側(一端側)を覆って、加熱部35を覆っている。これにより、断熱ケース36の先端部からは弾性チューブ34の先端部が突出していて、断熱ケース36の下流側端部からは排出部33の排出口332が露出している。また、断熱ケース36には、フランジ部333の挿入穴334と連通する連通口361が形成されている。
温度センサ37は、熱電対、サーミスタ又は測温抵抗体であり、断熱ケース36の連通口361を介して排出部33の挿入穴334に埋め込まれている。温度センサ37には、温調器371が接続されており、温調器371は加熱コイルからなる発熱体351を発熱させる電源372(図1参照)に接続され、温調器371により排出部33のフランジ部333を介して伝わる吸液部31の先端部分の温度を検出するようになっている。
図1に示す反応装置4は、化学反応式(1)に示すように気化装置3で気化した水と液体燃料とを加熱することで、水素を含有するガスに改質させる改質器41と、発電セル5の燃料極から供給された発電に使用されずに余った水素ガス及びエアポンプから供給された空気を基に改質器41を加熱する燃焼器42と、化学反応式(1)に次いで逐次的に起こる化学反応式(2)によって微量に生成される一酸化炭素を、化学反応式(3)に示すように、改質器41から供給されたガス及びエアポンプから供給された空気を基に酸化させて除去して水素ガスを抽出する一酸化炭素除去器43と、が備えられている。燃焼器42から排出された排気ガスは、外部に排気されるようになっている。
CHOH+HO→3H+CO・・・(1)
+CO→HO+CO・・・(2)
2CO+O→2CO・・・(3)
発電セル5は、一酸化炭素除去器43から供給され、加湿器(図示しない)により加湿され燃料極に供給された水素ガスを、電気化学反応式(4)に示すように燃料極の触媒微粒子の作用により水素イオンと電子とに分離する。水素イオンは固体高分子電解質膜を通じて酸素極に伝導し、電子は燃料極により電気エネルギー(発電電力)として取り出される。一方、エアポンプP3から供給されて加湿器(図示しない)により加湿された酸素極に供給された空気は、電気化学反応式(5)に示すように、酸素極に移動した電子と、空気中の酸素と、固体高分子電解質膜を通過した水素イオンとが反応して水が生成される。そして、発電に使用されずに余った水素ガスは発電セル5の燃料極から燃焼器42に送られて、当該燃焼器42の燃焼に用いられる。また、発電セル5の酸素極から排出された排気ガスは、外部に排気されるようになっている。
→2H+2e・・・(4)
2H+1/2O+2e→HO・・・(5)
制御部6は、例えば汎用のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成されているものである。制御部6には、水用ポンプP1、燃料用ポンプP2及びエアポンプP3が図示しないドライバを介して電気的に接続され、これら水用ポンプ1、燃料用ポンプP2及びエアポンプP3の各ポンピング動作(送出量の調整を含む)を制御している。
また、制御部6には、第一及び第二のバルブV1,V2が図示しないドライバを介して電気的に接続され、第一及び第二の流量計F1,F2も電気的に接続されている。制御部6は、第一及び第二の流量計F1,F2の測定結果を受けて水及び液体燃料の流量を認識でき、第一及び第二のバルブV1,V2の開閉動作(開き量の調整を含む)を制御している。
そして、制御部6は、気化装置3、改質器41、燃焼器42及び一酸化炭素除去器43を加熱する発熱体がドライバを介して電気的に接続され、制御部6は、発熱体の発熱量とその停止とを制御するとともに、温度によって変化する発熱体の抵抗値を計測することによって気化装置3、改質器41、燃焼器42及び一酸化炭素除去器43の各反応器の温度を検出することができるようになっている。発熱体は、発電装置100の起動時に気化装置3、改質器41、燃焼器42及び一酸化炭素除去器43をそれぞれ適正な温度に加熱するものであって、燃焼器42が燃焼を開始して安定して加熱できるようになったら、停止あるいは熱量を低減させても良い。
また、制御部6は、気化装置3の起動時に、まず、気化装置3の温度が所定温度(例えば、水の沸点)以上であるか否か(目標温度に予熱されたか否か)を判断し、所定温度以上であれば、水用ポンプP1を作動させ第一のバルブV1を開放して水のみを気化装置3に供給する。なお、初期的に供給する水の流量は、定常状態における目標流量と等しい量とする。ここで、予め吸液部31を所定温度以上まで加熱することによって、蒸発潜熱を得られない水が蒸発しきれずに液滴の状態で改質器41に投入されることを防止することができる。また、予め加熱しておいた吸液部31に、水を供給することで高温となった上流側の吸液部31の温度を下げることができる。初期的には水の流量は変動するものの、液体燃料となるメタノールは供給されないので、下流側の改質器41に未改質メタノールの供給がなされない。
ただし、液体である水が充填されていない吸液部31を予め加熱すると、加熱先端側だけでなく水の供給側も高温となり、その吸液部31に向かって水を供給すると、水が吸液部31に接触した瞬間に沸騰による気体の発生と膨張が起こり、吸液部31の液面が上流側に押し下げられる。その後、膨張した気体は、次第に温度の低下による気体の凝縮と上流側からの水用ポンプP1による流路内の圧力の上昇によって、液面が下流側へと進行し、再び吸液部31に接液する。このように吸液部31への接液による気体の膨張と凝縮が発生すると、液体である水の流量が大きく変動し、それに伴って下流側にある改質器41に供給される蒸気にも流量変動が発生し、改質反応が不安定となり、生成される水素及び発電性能が不安定となる。
そこで、制御部6は、さらに、第一の流量計F1の値が目標流量に対する所定の範囲内に収まって、一定量になったとみなせる状態となったことを判断したら、燃料用ポンプP2も作動させて第二のバルブV2を開放し液体燃料の供給も行う。
第一の流量計F1の値が一定量になったとみなせる状態になったか否かの判断として、例えば、第一の流量計F1の値が所定時間(例えば1秒間)継続して目標流量の±10%となったときに、一定量であると判断させるように設定すれば良く、具体的には、目標流量よりも10%多い流量を第一の閾値とし、目標流量よりも10%少ない流量を第二の閾値とし、所定の時間(例えば1秒間)、第一の流量計F1を流れる水の流量が第一の閾値と第二の閾値との間であることを検出したときに、第一の流量計F1の値が一定量になったと判断する。
ここで、所定時間の間、目標流量の±10%となったときに、水の流量が一定量になったとみなしてよいと根拠として、例えば図3に示すように、水の目標流量値を21.7μl/minとした場合、±10%の範囲は19.5μl/min〜23.8μl/minであり、水の供給開始から約17秒後に、概ね1秒間以上、上記目標流量値の10%の範囲内の流量値になっていることが認められる。なお、図3中に示したメタノールの目標流量値は21.7μl/min、このときの±10%の範囲は36.4μl/min〜44.5μl/minである。そして、この水の流量値が一定量となったとみなした時点からメタノールの供給を開始することによって、メタノールの流量は送液を開始してから目標流量の±10%の範囲内の流量に収束していることが認められる。
なお、水の流量は、実際には、特に気化装置3への供給開始直後では非常に短い周期で大きく変動し、その後も細かく変動しているものであるが、流量計では、通常、このような短い周期での流量の変動は検出されないため、図3に示しているような流量値及びその変化は、実際には流量の平均レベルを示している。すなわち、本発明における水の流量が一定量になったか否かの判断は、水の流量の平均レベルに対して行うものである。
このように予め水を気化装置3に供給しておき、気化装置3の温度が充分に高くなり、かつ、第一の流量計F1による流量が目標流量で一定となったことで、吸液部31の上流側が十分に冷却されたと判断し、ここで液体燃料を気化装置3に供給することによって、気化装置3で気化した水及び液体燃料からなる混合ガスを改質器41に定量的に送ることができる。
なお、気化装置3の起動時とは、気化装置3へ液体の供給が停止している状態から液体を供給し蒸気を吐出させ定常状態へ移動するまでのことを示し、液体を気化装置3に供給している間は、必ずしも気化装置3が所定温度(沸点)を超える温度に保たれている必要はない。また、気化装置3の起動動作は発電装置100の起動とは別に考えられるものであり、発電装置100の作動中に、気化装置3への液体供給が絶たれ、再度供給される過程でも、上述したような気体の膨張及び凝縮といった現象が生じるため、このような場合も気化装置3の起動とみなすことができる。
次に、発電装置100の動作について、図1及び図4を参照して詳細に説明する。図3は、発電装置100における気化装置3の起動動作を示したフローチャートである。
まず、外部電子機器から通信用端子、通信用電極を介して制御部6に作動信号が入力されることによって発電装置100が作動する。これにより制御部6が、エアポンプP3を作動させ、気化装置3の加熱部35の電源372をONにし(ステップS1)、温調器371によって吸液部31の温度を検出し、検出結果に基づいて所定温度となるように温度制御を行う(ステップS2)。また、改質器41、燃焼器42、及び一酸化炭素除去器43の各発熱体も同様に発熱させ、所定温度となるように温度制御する。
そして、ステップS3において、制御部6は、気化装置3が所定温度(水が気化するのに充分な温度)以上であれば、水用ポンプP1の作動及び第一のバルブV1の切替動作を行う(ステップS4)。このように気化装置3の起動時には、水用ポンプP1のみ作動し、気化装置3において水が蒸発されて、第一の流量計F1の流量が目標流量で一定となったことを検出すると(ステップS5)、燃料用ポンプP2を作動し、液体燃料も気化装置3に供給する(ステップS6)。
以上のようにして気化装置3に供給された液体燃料及び水は加熱されて気化(蒸発)し、燃料ガス及び水蒸気の混合ガスとなって改質器41に供給される。
改質器41では、気化装置3から供給された混合ガス中のメタノールと水蒸気が触媒により反応して二酸化炭素及び水素が生成される(上記化学反応式(1)参照))。また、改質器41では、化学反応式(1)についで逐次的に一酸化炭素が生成される(上記化学反応式(2)参照)。そして、改質器41で生成された一酸化炭素、二酸化炭素及び水素等からなる混合気が一酸化炭素除去器43に供給される。
一酸化炭素除去器43では、改質器41から供給された混合気中の一酸化炭素と水蒸気から二酸化炭素及び水素が生成されたり、混合気の中から特異的に選択された一酸化炭素と、エアポンプから供給された空気に含まれる酸素とが反応して二酸化炭素が生成されたり(上記化学反応式(3)参照)して、混合気中の一酸化炭素が除かれる。
このように気化装置3、改質器41及び一酸化炭素除去器43を経て二酸化炭素と水素が生成される。生成された改質ガス(二酸化炭素及び水素等)は、加湿器により加湿され、発電セル5の燃料極に供給される。
発電セル5では、燃料極に供給された水素ガスと、エアポンプP3から供給されて加湿器により加湿された酸素極に供給された空気とを基に発電し、電力を外部に供給する。
以上のように、予め気化装置3の吸液部31を加熱しておき、水の気化温度に適する所定温度以上となった後で、水用ポンプP1を作動させて気化装置3に水を供給する。予め吸液部31を所定温度以上まで加熱することによって、供給した水が蒸発せずに液滴の状態で改質器41へ供給されることを防止できる。そして、改質器41内部の温度低下、消費電力の上昇、転化率の減少など、改質器41における改質ガスの流量・組成比の不安定にする要因をなくすことができる。また、液体燃料よりも先に水を吸液部31に供給することで、予め加熱しておいた吸液部31の上流側端部の温度を低下させることができる。
また、第一の流量計F1によって水の流量が目標流量で一定となったときに、燃料用ポンプP2を作動させて気化装置3に液体燃料を供給するので、吸液部31に液体燃料を安定して送ることができる。その結果、気化装置3において水及び液体燃料を確実に気化させて、気化した水及び液体燃料による混合ガスを改質器41に安定して送ることができ、改質器41における安定した改質反応によって、さらに下流側の発電セル5における発電性能の安定化を図ることができる。
次に、実施例について説明する。
(比較例)
図2に示す気化装置を160℃に加熱し、40μl/min相当(水:14.4μl/min、メタノール:27.0μl/min)のメタノール水溶液(60wt%)を、従来の図6に示すフローチャートに従い供給した結果、メタノール水溶液を供給後、吸液部に接液した時点で液面が押し下げられるとき、流量が4μl/minまで落ち込み、その後急激に流量が増加して最大76μl/minの流量が流れる。このような流量の増減を数度繰り返し、接液から約30秒後に目標流量に収束する挙動が見られた。なお、使用した吸液部(多孔質体)の径は、約1.5mm、長さは約4mmである。
(本発明例1)
比較例と同様に図2に示す気化装置を160℃に加熱した。そして、40μl/min相当(水:14.4μl/min、メタノール:27.0μl/min)のメタノール水溶液(60wt%)を、図4に示すフローチャートに従い供給した結果、初期的に水の流量は79.6μl/minまで上昇し、その後振動しながら振幅は小さくなり、接液から約80秒後に目標流量に収束した。次いで、メタノールを気化装置に供給すると、その後約20秒で目標流量まで上昇した。液体燃料であるメタノールの流量は送液を開始してから目標流量よりも多く流れることはなく安定的に目標流量まで上昇させることができた。
図5は、発電装置100における気化装置3の起動動作のフローチャートとして変形例を示したものである。図5に示すように、気化装置3の起動動作として、制御部6は、気化装置3の起動時に供給する水の初期流量L2を定常状態での目標流量L1よりも多く供給するように制御する。具体的に説明すると、ステップS11〜ステップS13は、上述の図4に示すステップS1〜ステップS3と同様であり、ステップS13で気化装置3が所定温度以上であれば、ステップS14で水用ポンプP1を作動させて水の供給を開始する。このときに供給する水の初期流量L2を定常状態における目標流量L1よりも多くし、第一の流量計F1の流量が目標流量L1で一定となったことを検出すると(ステップS15)、燃料用ポンプP2を作動し、液体燃料も気化装置3に供給する(ステップS16)。その後、水用ポンプP1から供給する水の流量を初期流量L2から目標流量L1に変更する(ステップS17)。このように起動時に供給する水の初期流量L2を定常状態の目標流量L1よりも多く供給することで、初期的な気化潜熱量が減少することなく、水の供給時から流量変動が収束するまでの時間を短縮することができる。その結果、液体燃料の気化装置3への安定供給をより早く行うことができる。
(本発明例2)
図5に示すフローチャートの一例として、上記本発明例1と同様に、図2に示す気化装置を160℃に加熱し、40μl/min相当(水:14.4μl/min、メタノール:27.0μl/min)のメタノール水溶液(60wt%)を、図5に示すフローチャートに従って、起動時に供給する水の初期流量L2を目標流量L1の2倍にして供給すると、水が脈動していた時間が約34秒であった。さらに、起動時に供給する水の初期流量L2を目標流量L1の3倍にして供給すると、水が脈動していた時間は約18秒であった。
この結果から、上述の本発明例1のように起動時に供給する水の初期流量を目標流量と等しい流量とした場合(図4参照)は、脈動していた時間が約80秒であったのに対して、本発明例2のように水の初期流量L2を目標流量L1よりも多くすることによって(図5参照)、短時間で多くの吸熱を与えることができ、水が吸液部に接液してから流量変動が収束するまでの時間を約34秒や約18秒のように短縮できることが認められる。
発電装置100の基本構成を示したブロック図である。 気化装置3の概略構成を示す断面図である。 水及びメタノールの流量と時間との関係を示したグラフである。 発電装置100における気化装置3の起動動作を示したフローチャートである。 発電装置100における気化装置3起動動作のフローチャートとして変形例を示したものである。 従来の発電装置における気化装置の起動動作を示したフローチャートである。
符号の説明
3 気化装置(気化部)
5 発電セル
6 制御部
37 温度センサ(温度検出部)
41 改質器(改質部)
43 一酸化炭素除去器(一酸化炭素除去部)
100 発電装置
P1 水用ポンプ(水供給部)
P2 燃料用ポンプ(燃料供給部)
F1 第一の流量計(流量検出部)
L1 目標流量
L2 初期流量

Claims (13)

  1. 液体燃料及び水が供給され、供給された前記液体燃料及び水を加熱して気化する加熱部を有する気化部と、
    前記気化部に水を供給する水供給部と、
    前記気化部に前記液体燃料を供給する燃料供給部と、
    前記水供給部及び前記燃料供給部の供給動作を制御する制御部と、
    前記加熱部の温度を検出する温度検出部と、
    前記水供給部によって前記気化部に供給される水の流量を検出する流量検出部と、を備え、
    前記制御部は、前記水供給部における水の供給動作を開始させた後、前記流量検出部によって検出した水の流量が所定時間継続して目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記燃料供給部における前記液体燃料の供給動作を開始させる手段を備えることを特徴とする気化装置。
  2. 前記制御部は、前記水供給部によって前記気化部に初期的に供給する際の水の初期流量を、定常状態における目標流量以上とし、前記流量検出部によって検出した水の流量が前記目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記気化部に供給する水の流量を、前記初期流量から前記目標流量に変更するように制御する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の気化装置。
  3. 前記制御部は、まず前記加熱部の加熱を開始し、前記温度検出部による前記加熱部の検出温度が水の気化温度に適する所定温度以上となった後に、前記水供給部による水の供給動作を開始させることを特徴とする請求項1に記載の気化装置。
  4. 前記流量検出部によって検出した水の流量が、少なくとも1秒間継続して、前記目標流量の±10%以内となったときに、前記流量検出部によって検出した水の流量が前記目標流量で一定となったとして、前記燃料供給部における前記液体燃料の供給動作を開始させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の気化装置。
  5. 気化部に供給された液体燃料及び水を気化する気化装置の駆動制御方法であって、
    前記気化部への水の供給を開始し、
    前記気化部に供給される水の流量を検出して、検出された水の流量が所定時間継続して目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記気化部への前記液体燃料の供給を開始するように制御することを特徴とする駆動制御方法。
  6. 前記気化部に供給された前記液体燃料及び水を加熱して気化する加熱部の加熱を開始し、前記加熱部の温度を検出し、前記加熱部の温度が水の気化温度に適する所定温度以上となった後に、前記気化部への水の供給を開始することを特徴とする請求項5に記載の駆動制御方法。
  7. 前記気化部への水の供給動作において、前記気化部に初期的に供給する水の初期流量を、定常状態における目標流量以上とし、
    前記検出された水の流量が前記目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記気化部に供給する水の流量を、前記初期流量から前記目標流量に変更するように制御することを特徴とする請求項5又は6に記載の駆動制御方法。
  8. 前記検出された水の流量が、少なくとも1秒間継続して、前記目標流量の±10%以内となったときに、該検出された水の流量が前記目標流量で一定となったと判断することを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の駆動制御方法。
  9. 供給された液体燃料及び水を気化した混合ガスを生成する気化装置と、
    前記混合ガスが供給されて反応を起こし、発電用ガスを生成する化学反応器と、
    前記化学反応器で生成された発電用ガスが供給され、該発電用ガスに含まれる水素を用いて電力を取り出す発電セルと、
    を備え、
    前記気化装置は、
    前記液体燃料及び水が供給され、供給された前記液体燃料及び水を加熱して気化する加熱部を有する気化部と、
    前記気化部に水を供給する水供給部と、
    前記気化部に前記液体燃料を供給する燃料供給部と、
    前記加熱部の温度を検出する温度検出部と、
    前記水供給部によって前記気化部に供給される水の流量を検出する流量検出部と、
    前記水供給部における水の供給動作を開始させ、その後、前記流量検出部によって検出した水の流量が目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記燃料供給部における前記液体燃料の供給動作を開始させる制御部と、
    を備えることを特徴とする発電装置。
  10. 前記制御部は、前記水供給部によって前記気化部に初期的に供給する際の水の初期流量を、定常状態における目標流量以上とし、前記目標流量に対する所定範囲内となったときに、前記気化部に供給する水の流量を、前記初期流量から前記目標流量に変更するように制御する手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の発電装置。
  11. 前記制御部は、まず前記加熱部の加熱を開始し、前記温度検出部による前記気化部の検出温度が水の気化温度に適する所定温度以上となった後に、前記水供給部による水の供給動作を開始させることを特徴とする請求項9に記載の発電装置。
  12. 前記流量検出部によって検出した水の流量が、少なくとも1秒間継続して、前記目標流量の±10%以内となったときに、前記流量検出部によって検出した水の流量が前記目標流量で一定となったとして、前記燃料供給部における前記液体燃料の供給動作を開始させることを特徴とする請求項9乃至11の何れか1項に記載の発電装置。
  13. 前記化学反応器は、
    前記混合ガスが供給され、改質反応により水素を含む改質ガスを生成する改質部と、
    前記改質ガスに含まれる一酸化炭素を除去して前記発電用ガスを生成する一酸化炭素除去部と、
    を備えることを特徴とする請求項9乃至12の何れか1項に記載の発電装置。
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