JP4258573B2 - 気化装置及び発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を気化させる気化装置及び発電装置に関する。
近年では、高いエネルギー利用効率を実現できる燃料電池についての研究・開発が盛んにおこなわれている。燃料電池は、燃料と大気中の酸素とを電気化学的に反応させて化学エネルギーから電気エネルギーを直接取り出すものであり、将来性に富む有望な電源であると位置付けられている。燃料電池に用いる燃料としては水素が挙げられるが、常温で気体であることによる取り扱い・貯蔵に問題がある。そこで、アルコール類及びガソリンといった液体燃料を用いれば液体燃料を貯蔵するためのシステムが比較的小型になるが、燃料と水蒸気を高温に加熱して反応させることによって発電に必要な水素を生成する必要がある。
液体燃料と水から水素を生成するためには、蒸発器により液体燃料と水を気化させた後、蒸発器から供給された燃料と水の混合気を改質器により水素に改質する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−18357号公報
気化器は、小型にすればするほど安定して或いは定量的に燃料を気化することが困難であった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決しようとしてなされたものであり、気化装置において安定した燃料を気化することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の気化装置は、毛細管現象により一端から他端に液体を移動させる吸液部と、前記吸液部の他端側を加熱して液体を気化する加熱手段と、を備え、前記加熱手段は、電気により発熱して前記加熱手段の熱源となる電熱材を有することを特徴とする。
前記加熱手段は、少なくとも前記吸液部の他端部の周囲に設けられて前記電熱材で生じる熱を伝導する伝熱部を、更に有することが好ましい。
前記電熱材は、前記伝熱部の周囲に設けられて前記伝熱部を加熱することが好ましい。
前記電熱材は、電熱線であることが好ましい。
また、本発明の発電装置は、毛細管現象により一端から他端に液体を移動させる吸液部と、少なくとも前記吸液部の他端部の周囲に設けられて前記吸液部に熱を伝導する伝熱部と、を含む気化装置と、前記気化装置で生成された気体の反応により水素を生成する改質器と、前記改質器を加熱する電熱材と、を含むマイクロリアクタと、を備え、前記改質器及び前記伝熱部を介して伝導した前記ヒータの熱により前記吸液部を加熱することを特徴とする。
前記改質器で生成された水素の反応により電気エネルギーを生成する燃料電池を更に備えることが好ましい。
前記電熱材は、薄膜ヒータであることが好ましい。
本発明によれば、吸液部の他端側を加熱して液体を気化する加熱手段の熱源として、電気により発熱する電熱材を有するので、毛細管現象により吸液部が一端から他端に移動した液体を、加熱手段が速やかに加熱して安定して気化することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、気化装置1の斜視図であり、図2は、気化装置1の中心線に沿った面の縦断面図である。
図1及び図2に示すように、この気化装置1は、液体を内部に吸い込む性質を有する吸液部2と、吸液部2の側面の一部を覆う内チューブ3と、内チューブ3の側面を覆う外チューブ4と、吸液部2に向けて液体が入ってくるインレットニップル5と、吸液部2に取り込まれた液体が気化した状態で出て行くアウトレットニップル6と、略管状のインレットケース7と、略管状のアウトレットケース8と、アウトレットニップル6とアウトレットケース8との間の隙間を封止するオーリング9と、透湿性の気体透過膜10及び吸液部2が吸い込んだ液体を気化する程度に加熱するための発熱コイル11とを備える。
吸液部2は棒状の具体的には円柱状の芯材である。この吸液部2が内チューブ3に挿入されて、吸液部2の外周面が内チューブ3に密接している。吸液部2の長さは内チューブ3の長さよりも長く、吸液部2の一方の端面が内チューブ3の一端に揃っているか又はその一端よりも外側にあり、吸液部2の他方の端面は内チューブ3の他端よりも内チューブ3の外側にある。吸液部2の他方の端面には、気体透過膜10が成膜されている。チューブ3は、吸液部2を取り扱う際に吸液部2がバラバラにならないように保持し、また吸液部2が汚れないように保護するためのものである。
吸液部2は内チューブ3を介在した状態で外チューブ4に挿入され、外チューブ4が内チューブ3に密接している。吸液部2の一方の端面は外チューブ4の一端よりも外チューブ4の内側にあり、吸液部2の他方の端面は外チューブ4の他端よりも外チューブ4の外側にある。
外チューブ4の一端部には、管状のインレットニップル5の一部が嵌め込まれているが、インレットニップル5が吸液部2から離れており、インレットニップル5と吸液部2との間に内部空間12が形成されている。インレットニップル5のうち外チューブ4に嵌められた部分の外径は、吸液部2と内チューブ3を合わせた外径にほぼ等しく、内部空間12の径(外チューブ4の内径)にもほぼ等しい。吸液部2及び内チューブ3のうちの一方又は両方は弾性を有していると、外チューブ4内に挿入されやすい。また、内部空間12の径が内チューブ3のぶんだけ吸液部2の径よりもやや大きく、吸液部2の一端面に平行な内部空間12の断面の面積が吸液部2の一端面よりも大きい。吸液部2は、液体を吸い込むと側面が外側に膨潤し、内チューブ3と外チューブ4との間の隙間をなくすことができるため、位置ずれを防止し内部空間12が吸液部2の位置ずれによって消失することがない。
インレットニップル5にはその中心線に沿うように導入孔15が形成され、その導入孔15がインレットニップル5の先端からその反対面にかけて貫通している。導入孔15の径が内部空間12の径よりも小さく且つ吸液部2の径よりも小さく、吸液部2の一端面に平行な内部空間12の断面の面積が導入孔15の断面積よりも大きい
気体透過膜10が成膜された側の吸液部2の端部が、管状のアウトレットニップル6に嵌め込まれている。内チューブ3の一端もアウトレットニップル6に挿入され、その部分がアウトレットニップル6と吸液部2との間に挟まれている。また、アウトレットニップル6の導入側の一部が外チューブ4の他端部に挿入されている。そのため、外チューブ4は吸液部2を介してアウトレットニップル6とインレットニップル5を連結している。
アウトレットニップル6にはその中心線に沿うように排出孔16が形成され、その排出孔16がアウトレットニップル6の先端から吸液部2が挿入された中空にまで通じている。
アウトレットニップル6の吸液部2が嵌め込まれた部分には、発熱コイル11が巻かれている。また、アウトレットニップル6の吸液部2が嵌め込まれた部分は、フランジ状に形成されている。
外チューブ4、内チューブ3、吸液部2及びインレットニップル5が円筒状のインレットケース7の中空に嵌入され、インレットケース7とインレットニップル5との間に外チューブ4の一部が挟まれ、インレットケース7と吸液部2との間に外チューブ4及び内チューブ3の一部が挟まれている。インレットケース7の端面には中空に通じる小孔が形成され、インレットニップル5の先端部分がその小孔を貫通し、インレットケース7の端面から外に突出している。
外チューブ4、内チューブ3、吸液部2、発熱コイル11及びインレットケース7が円筒状のアウトレットケース8の中空に嵌入している。アウトレットケース8の端面には中空に通じる小孔が形成され、アウトレットニップル6の先端部分がその小孔を貫通し、アウトレットケース8の端面から外に突出している。アウトレットニップル6の外に突出した部分がオーリング9に挿入され、そのオーリング9がアウトレットケース8の端面においてシーリングしている。
アウトレットケース8の外周部には取付部18が設けられ、その取付部18にネジ止め用の穴19が形成されている。
次に、吸液部2、内チューブ3、外チューブ4、インレットニップル5、アウトレットニップル6、インレットケース7、アウトレットケース8、オーリング9、気体透過膜10及び発熱コイル11の材料、材質等について説明する。
吸液部2は、内部に微小空孔が形成されたものであり、液体を吸収し得るものである。吸液部2としては、少なくとも吸液部2で取り込まれる液体の沸点までの温度に対して耐熱性を有するものであって、フェルト芯、セラミック多孔質芯、繊維芯等が挙げられる。フェルト芯として、化学繊維フェルト、耐熱繊維フェルト、ニードルフェルト、樹脂加工フェルト、成型フェルト、羊毛フェルト等が適用できる。繊維芯は、無機繊維(例えば、グラスファイバー、石綿)又は有機繊維(例えば、有機樹脂を繊維状にしたもの)を含む。セラミック多孔質芯は、無機粉末(例えば、アルミ化合物、珪素化合物)を焼結して多孔質化したものや、無機粉末を結合材で固めたものがある。吸液部2は、燃料となる液体、例えば水及びエタノールに対して親和性のあるものが好ましい。
発熱コイル11は電熱材からなり、電気により発熱するものである。例えば、酸化被膜処理を施したニッケル−コバルト線を発熱コイル11として用いることができる。
吸液部2の排出側の端部が発熱コイル11によって加熱されるが、吸液部2の全体が温まらず、その加熱された部分が局所的に温まることが好ましい。このため、放熱しにくい構造であることが好ましく具体的には、吸液部2の素材自体(バルク材)の熱伝導率が0.5W/m・K以下であるのが好ましい。
内チューブ3は好ましくはゴム弾性を有し、熱収縮性を有してもよい。また、内チューブ3に吸液部2が挿入されていない自然状態では内チューブ3の内径が吸液部2の径よりも小さく、吸液部2が挿入されることで内チューブ3が拡径することが好ましい。内チューブ3は、電子線架橋軟質ポリオレフィン樹脂(スミチューブA 住友電工)、ポリオレフィン(HSTT パンドウィット)、フッ素樹脂(コルベックTFE−2X、コルベックTFE−2XSPSW19、コルベックTFE−2XSPSW13 ハギテック製)のもの等がある。
外チューブ4はゴム弾性を有するものである。なお、吸液部2が内チューブ3を介して外チューブ4に挿入されているが、内チューブ3を用いずに直接外チューブ4に挿入されていても良いが、この場合には、外チューブ4が熱収縮性を有することが好ましい。
インレットニップル5は、樹脂製であっても良いし、金属製であっても良いし、セラミック製であっても良い。
アウトレットニップル6は、発熱コイル11の熱を吸液部2に伝導しやすくするために、熱伝導率100W/m・K以上の金属製が好ましい。アウトレットニップル6の材料としては、例えば、銅(純銅の場合、熱伝導率380W/m・K)、銅合金(黄銅の場合、146W/m・K)、アルミ合金(アルミニウムの場合、熱伝導率230W/m・K)等が挙げられる。アウトレットニップル6の表面にニッケルメッキ処理を施しても良い。
インレットケース7及びアウトレットケース8は、発熱コイル11で発した熱が外部へ放熱することを抑えるために、低熱伝導率及び耐熱性を有することが好ましく、熱伝導率が0.5W/m・K以下であるのが更に好ましい。例えば、インレットケース7及びアウトレットケース8の材料としては、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルケトン)、PES(ポリエーテルサルフォン)、PBI(ポリベンゾイミダゾール)等が挙げられる。PPS、PEEK、PES、PBIの耐熱温度(荷重たわみ温度1.82MPa)、熱伝導率を表1に示す。
Figure 0004258573
気体透過膜10は、表面に疎水性を有するとともに内部に微小空孔を有するものであり、これにより液体を透過せずに気体を透過する性質を持っている。例えば、気体透過膜10の材料としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)が挙げられる。なお、気体透過膜10がPTFEの場合、厚さ200μm、ポア径5μmとしたら、気体(蒸気)を透過することが実験によりわかった。一方、厚さ135μm、ポア径1.2μmのPTFE薄膜は気体を透過せず、厚さ172μm、ポア径3μmのPTFE薄膜も気体を透過しない。このため、気体透過膜10はポア径が5μm以上の方が好ましい。
次に、この気化装置1の動作について説明する。
発熱コイル11に電圧を印加すると、発熱コイル11が発熱する。この状態で導入孔15に液体を流し込むと、液体が内部空間12に貯まり、吸液部2の端面において液体が吸液部2に吸収される。吸収された液体は毛細管現象により反対側の端面まで吸い上げられるが、発熱コイル11の熱によって気化する。吸液部2の排出側の端部で気化した気体は気体透過膜10を透過し、排出孔16を通って外部に排出される。ここで、供給する液体の圧力と排出する気体の圧力を等しくすると、単位時間当たりの液体の気化量が多くなり、更に液体の圧力や排出する気体の圧力が変化しても単位時間当たりの気化量が殆ど変化しない。そのため、排出される気体の圧力及び供給する液体の圧力を測定しながら、測定値に基づきポンプ、バルブ等の流量制御部によって排出する気体と供給する液体の圧力を調整することによって、排出する気体と供給する液体の圧力を等しくすると良い。
導入孔15から供給される液体には気泡が混じっていることがあるが、導入孔15と吸液部2の端面との間に形成された内部空間12の断面積が吸液部2の一端面の面積よりも大きいから、気泡が内部空間12に広がる。そのため、吸液部2の一端面全体が気泡によって覆われない。従って、吸液部2への液体の吸収が妨げられることもない。
内部空間12に貯まった気泡は液体ほど速くは吸液部2に吸収されないので内部空間12ではじけるか、或いは徐々に吸液部2に吸い上げられ、反対側の排出孔16に排出される。内部空間12は気泡を一時的に貯めるバッファとなるが、導入孔15の断面積が内部空間12の断面積よりも小さいので、内部空間12に気泡が貯まる速さが、吸液部12の一端面に気泡が吸収される速さよりも遅い。そのため、吸液部2の一端面全体が気泡によって覆われず、気泡が一端面で吸い上げられたとしても吸液部2への液体の吸収が妨げられることもない。したがって、吸液部2は燃料の気化が停止してしまうことを防止できる。
また、微小空孔が形成された吸液部2の内部で液体が気化するので、液体の突沸を抑えることができる。特に、吸液部2の排出側の端部が発熱コイル11によって加熱され、吸液部2の熱伝導率が低いので、液体が吸液部2の中央部や導入側の端部では気化せず、吸液部2の排出側の端部で気化する。吸液部2の中央部や導入側の端部で気体が発生するとその圧力によって毛細管現象による吸液部2の吸収性が低下するが、そのようなことを防止することができる。
また、発熱コイル11が直接吸液部2に接しているのではなく、発熱コイル11と吸液部2との間にはアウトレットニップル6が介在する。そのため、吸液部2が局所的に加熱されず、吸液部2が局所的に熱損傷することもない。
吸液部2が内チューブ3に嵌入され、更に内チューブ3が吸液部2に密着しているので、吸液部2の内部で発生した気体が吸液部2の外周面から吹き出ない。そのため、気体が吸液部2の外周面の隙間を通じて吸液部2の一端面へ吹き出ることを防止することができる。
また、吸液部2が内チューブ3に嵌入されているから、液体が直接、吸液部2に接することができるのが吸液部2の後端面のみとなるので、吸液部2の後端面における液体の吸収性が高くなる。さらに、吸液部2の排出(排出孔16)側の端部で発生した気体が導入(導入孔15)側へ回りこむことも防止できる。これは、内チューブ3が吸液部2の両端部を露出するとともに吸液部2の側面を密着して覆うことで、気体が吸液部2の側面及び内チューブ3の間には毛管力の生じない程度の隙間がないので、吸液部2内の気体が吸液部2の側面に移動して隙間から導入側に逆流したり、隙間に停滞したりすることを防止でき、吸液部2内の気体は毛管力によって移動する液体のために導入側から排出側に押し出される。特に、内チューブ3が熱収縮性を有するため、発熱コイル11の熱により内チューブ3と吸液部2の密着力が高くなり、その効果が顕著に現れる。
また、外チューブ4がインレットケース7と吸液部2との間に挟まれているから、外チューブ4によってインレットケース7の気密性・水密性が保たれている。外チューブ4の両端部にインレットニップル5及びアウトレットニップル6がそれぞれ挿入されているので、インレットケース7及びアウトレットケース8がなくとも、導入孔15に供給した液体を気化させて、気体を排出孔16から排出させることができるが、インレットケース7及びアウトレットケース8があるほうが気密性・水密性が高く、更に熱損失も小さい。特に、インレットケース7及びアウトレットケース8の熱伝導率の低い耐熱性のものとしたから、熱損失を抑えることができる。
また、吸液部2の排出側の端面に気体透過膜10が成膜されているから、吸液部2から排出孔16へ液体が滲み出ず、特に突沸による液体の飛散を防止することができる。
図3、図4を用いて気化装置1の使用例について説明する。
図3は気化装置1を用いた発電装置50のブロック図であり、図4は気化装置1、マイクロリアクタ52及び燃料電池53の概略図である。
この発電装置50は、気化装置1のほかに、燃料貯留装置51と、マイクロリアクタ52と、燃料電池53と、流体用装置60とを備える。
マイクロリアクタ52には、改質器54、一酸化炭素除去器55及び燃焼器56が内蔵されている。気化装置1をマイクロリアクタ52に装着すると、アウトレットニップル6が改質器54に到達するようになっている。
燃料貯留装置51には、水と液体燃料(例えば、メタノールやエタノール等のアルコール類、ガソリン)と水が別々に貯留されている。また、燃料貯留装置51には、エアフィルタ81が設けられている。なお、以下の説明では、燃料がメタノールであるものとして説明を行う。
流体用装置60は、ポンプ61,64,68と、ON−OFFバルブ62,65と、制御バルブ69,71と、流量センサ63,66,70,72,73とを有する。また流体用装置60は、燃料貯留装置51の水排出口と連結する取り込み管74及び燃料貯留装置51の燃料排出口と連結する取り込み管75が設けられている。
ポンプ61が燃料貯留装置51から水を吸引して気化装置1へ送り、水の流れの停止・開始がON−OFFバルブ62によって行われ、水の流量が流量センサ63によって測定される。ポンプ64が燃料貯留装置51から液体燃料を吸引して気化装置1へ送り、液体燃料の流れの停止・開始がON−OFFバルブ65によって行われ、水の流量が流量センサ66によって測定される。気化装置1には、水と液体燃料が混合した状態で供給される。
ポンプ68は、エアフィルタ81を介して外部から空気を吸引して、燃焼器56、一酸化炭素除去器55、燃料電池53の空気極58へ送るものである。燃焼器56に送る空気の流量は、流量センサ70によって測定されながら制御バルブ69によって制御される。一酸化炭素除去器55に送る空気の流量は、流量センサ72によって測定されながら制御バルブ71によって制御される。燃料電池53に送られる空気の流量は流量センサ73によって測定される。
ON−OFFバルブ67は、燃焼器56の排出物の流れの停止・開始を行うものである。
気化装置1には、液体燃料と水の混合液が供給されるが、その混合液が気化装置1の吸液部2で気化する。気化した燃料と水の混合気が改質器54に供給される。高熱伝導率のアウトレットニップル6が発熱コイル11によって加熱され、そのアウトレットニップル6が改質器54に到達しているので、気化した液体と水の混合気が改質器54に送られる前に液体に戻ることを防止することができる。なお、インレットニップル5が改質器54にまで到達し、改質器54の熱がインレットニップル5に伝導することによって吸液部2の排出側の端部が加熱されるから、発熱コイル11が無くても良い。
改質器54では、気化装置1から供給された燃料と水の混合気が化学反応式(1)、(2)に示すように触媒によって水素に改質される。改質器54で生成された生成物の混合気が一酸化炭素除去器55に供給され、更にポンプ68から空気が一酸化炭素除去器55に供給される。一酸化炭素除去器55では、混合気中の一酸化炭素が化学反応式(3)に示すように触媒によって選択的に酸化される。なお、マイクロリアクタ52には電熱材からなる薄膜ヒータ82が設けられ、薄膜ヒータ82によって改質器54及び一酸化炭素除去器55が加熱される。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
2CH3OH+H2O→5H2+CO+CO2 …(2)
2CO+O2→2CO2 …(3)
燃料電池53は、触媒微粒子を担持した燃料極57と、触媒微粒子を担持した空気極58と、燃料極57と空気極58との間に介在された固体高分子電解質膜59と、を備える。燃料極57には、一酸化炭素除去器55から混合気が供給され、空気極58には、ポンプ68から空気が供給される。燃料極57においては、電気化学反応式(4)に示すように、混合気中の水素が燃料極57の触媒微粒子の作用を受けて水素イオンと電子とに分離する。水素イオンは固体高分子電解質膜59を通じて酸素極58に伝導し、電子は燃料極57により取り出される。酸素極58においては、電気化学反応式(5)に示すように、電子と、酸素と、水素イオンとが反応して水が生成される。これにより、燃料電池53において電気エネルギーが生成される。なお、水がポンプ61から燃料極57及び酸素極58に供給されても良い。
2→2H++2e- …(4)
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
燃料極57において未反応であった水素を含むオフガスが燃焼器56に供給される。燃焼器56においては、ポンプ68によって供給された空気中の酸素と未反応の水素とが触媒により反応し、燃焼熱が発生する。燃焼熱は、改質器54及び一酸化炭素除去器55の反応に用いられる。また、燃焼器56の排ガスはON−OFFバルブ67を通じて外部に排出される。
図5は、発電装置50Aのブロック図である。図3に示された発電装置50と図5に示された発電装置50Aとの間で、同一の構成要素に同一の符号を付す。
この発電装置50Aにおいては、気化装置1のインレットニップル5に供給される混合液の圧力を測定する圧力センサ91がインレットニップル5に接続され、燃焼器56から排出される排出ガスの圧力を測定する圧力センサ92が燃焼器56とON−OFFバルブ67との間に設けられている。ここで、気化装置1のアウトレットニップル6と圧力センサ92は、燃焼器56、燃料電池53の燃料極57、一酸化炭素除去器55、改質器54を介して気化装置1のアウトレットニップル6に通じているから、圧力センサ92は気化装置1のアウトレットニップル6から排出される混合気の圧力を実質的に測定するものである。
圧力センサ91及び圧力センサ92は、自身の内部に形成されたダイヤフラムの変位を圧電素子又は静電容量により電気信号に変換することによって圧力を検出するものである。
この発電装置50Aには、ポンプ61,64を制御する制御回路が設けられている。ポンプ61,64は、制御回路によって制御されることによって水や液体燃料の送液量を調整し、これにより気化装置1に送る混合液の圧力を調整する。なお、制御回路は気化装置の制御回路も兼ねており、ポンプ61,64が気化装置1の供給手段となり、圧力センサ92が気化装置1の測定手段となる。
また、制御回路には、圧力センサ91及び圧力センサ92により測定された圧力信号がフィードバックされている。制御回路はフィードバックされた圧力信号に基づきポンプ61,64による混合液の圧力を調整するが、気化装置1に供給される混合液の圧力が気化装置1から改質器54に供給される混合気の圧力と等しくなるように制御を行う。具体的には、制御回路は、圧力センサ91によって測定された圧力が圧力センサ92によって測定された圧力より大ききすぎる場合あるいは大きくなった場合にはポンプ61,64の送液量を減らすよう制御し、圧力センサ91によって測定された圧力が圧力センサ92によって測定された圧力より小さくなった場合にはポンプ61,64の送液量を増やすよう制御する。
図6は、発電装置50Bのブロック図である。図5に示された発電装置50Aと図6に示された発電装置50Bとの間で、同一の構成要素に同一の符号を付す。
この発電装置50Bにおいては、ON−OFバルブ62,65の代わりに制御バルブ62B,65Bが設けられている。
また、ポンプ61,64が設けられていないかわりに、ポンプ68から背圧管76を介して燃料貯留装置51の水貯蔵部及び燃料貯蔵部に空気が送られ、この送出される空気量を制御することにより水が燃料貯留装置51から制御バルブ62Bを介して気化装置1に供給されるとともに、液体燃料が燃料貯留装置51から制御バルブ65Bを介して気化装置1に供給して、圧力センサ91での圧力を制御する。制御バルブ62Bは、気化装置1に送られる水の総液量を調整するものであり、制御バルブ65Bは、気化装置1に送られる液体燃料の総液量を調整するものである。
この発電装置50Bの制御回路は、圧力センサ91及び圧力センサ92からフィードバックされた圧力信号に基づき制御バルブ62B,65Bを制御する。ここで、制御回路は、気化装置1に供給される混合液の圧力が気化装置1から改質器54に供給される混合気の圧力と等しくする或いは一定にするように制御を行う。なお、圧力センサ92が、気化装置1と改質器54との間、改質器54と一酸化炭素除去器55との間、又は、一酸化炭素除去器55と燃焼器56との間に設けられていても良い。
このような圧力差が生じないように制御をしないと、圧力センサ91での圧力及び圧力センサ92での圧力の少なくともいずれかが変化した場合に、この変化による圧力差によって吸液部2内の液体の押し出し力が変わって、吸液部2での気化量が不安定になってしまっていた。また、吸液部2内の毛細管現象による液体の引っ張り力の方向と逆の方向の負荷力が燃料貯留装置51で働いて、毛細管現象による液体の引っ張り力を抑制し、吸液部2での気化量が不安定になってしまった。
本実施形態では、圧力センサ91での圧力及び圧力センサ92での圧力のいずれか一方が上昇しようと、下降しようと、燃料貯留装置51での負荷力が働こうと、それらを相殺するように吸液部2の導入側の圧力と排出側の圧力を一定にしているので、毛細管現象による液体の引っ張り力によって気化量は一定になる。なお、気化装置1の導入側の圧力と排出側圧力を等しくしなくても一定にすれば、気化量を一定にすることができる。
気化装置1の排出側の圧力と気化量の関係を実験により求めた。図7は、比較例として圧力差が生じるように実験装置を示した概略図である。図7に示すように、燃料容器101とマスフローメータ102とをチューブによって接続し、マスフローメータ102と気化装置1のインレットニップル5をチューブによって接続し、気化装置1のアウトレットニップル6をフラスコ103に接続した。また、フラスコ103にバルブ104を介してインジェクター105を接続し、更にフラスコ103に圧力計106を接続した。60wt%のメタノール水溶液を容器101に注ぎ、気化装置1の吸液部2による毛管力によってメタノール水溶液が吸収されるようにした。容器101を開放することで、容器101が大気圧に保たれ、気化の進行に応じて気化装置1の排出側の圧力と導入側の圧力との差が変化するようにした。
この実験装置において、インジェクター105によって気化装置1の排出側の圧力を調整し、圧力を圧力計106によって測定するとともに、マスフローメータ102によってメタノール水溶液の流量を測定した。その結果を図8に示す。図8から明らかなように、気化装置1の排出側の圧力が高くなるにつれて、つまり、気化の進行に応じて気化装置1の排出側の圧力が導入側の圧力よりも大きくなるにしたがってメタノール水溶液の流量が減り、メタノール水溶液の単位時間当たりの気化量が減ることがわかる。
一方、図9に示すように、容器101を密閉し、容器101とフラスコ103をチューブにより接続し、気化装置1の排出側の圧力と導入側の圧力が等しくなるようにした。この実験装置において、インジェクター105によって気化装置1の排出側の圧力を調整し、圧力を圧力計106によって測定するとともに、マスフローメータ102によってメタノール水溶液の流量を測定した。その結果を図10に示す。図10から明らかなように、気化装置1の排出側の圧力が変化しても、導入側の圧力が排出側の圧力と等しいのでメタノール水溶液の流量が変化せず、メタノール水溶液の単位時間当たりの気化量が高い状態で一定に保たれることがわかる。
なお、上記の何れの実験においても、発熱コイル11の熱量は同じである。
気化装置1の斜視図である。 気化装置1の断面図である。 気化装置1を用いた発電装置50のブロック図である。 気化装置1、マイクロリアクタ52及び燃料電池53の概略図である。 気化装置1を用いた発電装置50Aのブロック図である。 気化装置1を用いた発電装置50Bのブロック図である。 気化装置1の排出側の圧力と気化量との関係を調べるための実験装置の概略図である。 図7の実験装置を用いた実験結果を示したグラフである。 気化装置1の排出側の圧力と気化量との関係を調べるための実験システムの概略図である。 図9の実験装置を用いた実験結果を示したグラフである。
符号の説明
1 気化装置
2 吸液部
3 内チューブ
4 外チューブ
5 インレットニップル
6 アウトレットニップル
7 インレットケース
8 アウトレットケース
10 気体透過膜
11 発熱コイル
15 導入孔
16 排出孔

Claims (7)

  1. 毛細管現象により一端から他端に液体を移動させる吸液部と、
    前記吸液部の他端側を加熱して液体を気化する加熱手段と、
    を備え
    前記加熱手段は、電気により発熱して前記加熱手段の熱源となる電熱材を有することを特徴とする気化装置。
  2. 前記加熱手段は、少なくとも前記吸液部の他端部の周囲に設けられて前記電熱材で生じる熱を伝導する伝熱部を、更に有することを特徴とする請求項1に記載の気化装置。
  3. 前記電熱材は、前記伝熱部の周囲に設けられて前記伝熱部を加熱することを特徴とする請求項2に記載の気化装置。
  4. 前記電熱材は、電熱線であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の気化装置。
  5. 毛細管現象により一端から他端に液体を移動させる吸液部と、少なくとも前記吸液部の他端部の周囲に設けられて前記吸液部に熱を伝導する伝熱部と、を含む気化装置と、
    前記気化装置で生成された気体の反応により水素を生成する改質器と、前記改質器を加熱する電熱材と、を含むマイクロリアクタと、
    を備え、
    前記改質器及び前記伝熱部を介して伝導した前記電熱材の熱により前記吸液部を加熱することを特徴とする発電装置。
  6. 前記改質器で生成された水素の反応により電気エネルギーを生成する燃料電池を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の発電装置。
  7. 前記電熱材は、薄膜ヒータであることを特徴とする請求項5又は6に記載の発電装置。
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