JP2008171707A - 反応装置及びそれを備える発電装置並びに反応装置の動作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化され、消費電力も少ない反応装置及びそれを備える発電装置並びに反応装置の動作方法を提供する。
【解決手段】発電装置1は、気化器21に混合液を送る燃料ポンプ11と、送られた混合液を気化させる気化器21と、気化器21から送られたガスから水素ガスを生成する改質器22と、改質器22のガスから一酸化炭素ガスを除去する一酸化炭素除去器23と、一酸化炭素除去器23から送られた水素から電力を取り出す発電セル70と、発電セル70から送られた水素を触媒によって燃焼させる触媒燃焼器24と、一酸化炭素除去器23用の電気ヒータ兼温度センサ25と、改質器22用の電気ヒータ兼温度センサ26と、電気ヒータ兼温度センサ26の検知温度に基づき燃料ポンプ11を制御する制御部76と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体材料を気化する気化器と、その気化器から供給された気体の反応を起こす化学反応器を備える反応装置及びそれを備える発電装置に関するとともに、その反応装置を動作させる動作方法に関する。
近年、エネルギー変換効率の高いクリーンな電源として燃料電池が注目され、携帯電話機やノート型パーソナルコンピュータなどといった携帯型電子機器においても、燃料電池による電源の実用化が検討されている。一般的に燃料と水は液体の状態でタンクに貯留されているので、その燃料と水を気化器で気化し、気化器で気化したガスを改質器で水素に改質し、生成された水を燃料電池に供給している(例えば、特許文献1)。気化器における気化及び改質器における改質反応では吸熱が起こるので、気化器や改質器に熱エネルギーを供給するため、電気ヒータや燃焼器が用いられる。
気化器から改質器に送られるガスの流量を制御するために、気化器の前段に流量計を設け、気化器に送られる燃料と水の流量を流量計により検知し、その検知値に基づいて気化器に送られる燃料と水の流量を制御するように構成される。このような構成は、例えば、特許文献2に記載されている。
特開2001−338665号公報 特開平7−227535号公報
ところで、気化器に送られる燃料と水の流量を制御するために気化器の前段に流量計を設けるようにした場合、流量計が必要になることにより、装置の小型化が困難である。また、流量計の出力を増幅するアンプ等も必要となり、制御システムが大型化して、消費電力も増えてしまう。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決しようとしてなされたものであり、小型化され、消費電力も少ない反応装置及びそれを備える発電装置並びに反応装置の動作方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、反応装置において、
液体材料を気化させる気化器と、
前記液体材料を前記気化器に供給するとともにその供給流量を調整可能な供給器と、
加熱され、その熱が前記気化器に伝導するとともに、該気化器で気化された気体が供給されて反応を起こす化学反応器と、
前記化学反応器の温度を検知する温度センサと、
前記温度センサによって検知された温度に基づき前記供給器から前記気化器への前記供給器による前記液体材料の供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を所定の設定温度に維持させる制御部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の反応装置において、
前記制御部は、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度を超えている場合に前記供給器による供給流量を増加させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度未満である場合に前記供給器による供給流量を減少させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度に等しい場合に、前記供給器による供給流量を維持することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の反応装置において、
前記化学反応器は、前記気化器で気化された気体から改質反応によって水素を生成する改質器を有することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の反応装置において、
前記反応装置は、投入された電力により発熱するとともにその熱を前記化学反応器及び前記気化器に伝導するように設けられた電気ヒータを更に備え、
前記制御部は、前記電気ヒータへの供給電力を一定にした状態で前記温度センサによって検知された温度に基づき前記供給器による供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に維持させることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の反応装置において、
前記制御部は前記電気ヒータへの供給電力を調整するごとに、前記温度センサによって検知された温度に基づいて前記供給器による供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に維持させることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の反応装置において、
前記電気ヒータが前記温度センサを兼ねていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項4に記載の反応装置において、
前記化学反応器で生成された燃料ガスは、該燃料ガスに含まれる水素を用いて電力を取り出す発電セルに供給され、
前記反応装置は、更に、前記発電セルから排出されるオフガス中の水素を燃焼させ、その燃焼熱を前記化学反応器及び前記気化器に伝導するように設けられた燃焼器を備え、
前記制御部は、前記燃焼器において所定量の燃焼熱が生成されている状態で、前記電気ヒータへの供給電力を一定にした状態で、前記温度センサによって検知された温度に基づき前記供給器による供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に維持させることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、発電装置において、
液体材料を気化させる気化器と、
前記液体材料を前記気化器に供給するとともにその供給流量を調整可能な供給器と、
加熱され、その熱が前記気化器に伝導するとともに、該気化器で気化された気体が供給されて反応を起こす化学反応器と、
前記化学反応器で生成された燃料ガスが供給され、その燃料ガスに含まれる水素を用いて電力を取り出す発電セルと、
前記化学反応器の温度を検知する温度センサと、
前記温度センサによって検知された温度に基づき前記供給器から前記気化器への前記供給器による前記液体材料の供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を所定の設定温度に維持させる制御部と、を備えることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の発電装置において、
前記制御部は、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度を超えている場合に前記供給器による供給流量を増加させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度未満である場合に前記供給器による供給流量を減少させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度に等しい場合に、前記供給器による供給流量を維持することを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項8に記載の発電装置において、
前記発電装置は、投入された電力により発熱するとともにその熱を前記化学反応器及び前記気化器に伝導するように設けられた電気ヒータを更に備え、
前記化学反応器は、前記発電セルから排出されるオフガス中の水素を燃焼させ、その燃焼熱を前記化学反応器及び前記気化器に伝導するように設けられた燃焼器を備え、
前記制御部は、前記電気ヒータへの供給電力を一定にした状態で前記温度センサによって検知された温度に基づき前記供給器による供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に維持させることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、液体材料を気化させる気化器と、加熱され、その熱が前記気化器に伝導するとともに、該気化器で気化された気体が供給されて反応を起こす化学反応器と、を備える反応装置を動作させる方法であって、
前記化学反応器の温度を温度センサによって検知し、検知した温度に基づき前記気化器への前記液体材料の供給流量を供給器によって制御して、前記化学反応器の温度を所定の設定温度に維持させることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の反応装置の動作方法において、
前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度を超えている場合に前記気化器への前記液体材料の供給流量を前記供給器によって増加させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度未満である場合に前記気化器への前記液体材料の供給流量を前記供給器によって減少させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度に等しい場合に前記気化器への前記液体材料の供給流量を前記供給器によって維持させることを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項11又は12に記載の反応装置の動作方法において、
前記化学反応器が前記気化器で気化された気体から改質反応によって水素を生成する改質器を有することを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項11に記載の反応装置の動作方法において、
投入された電力により発熱するとともにその熱を前記化学反応器及び前記気化器に伝導するように設けられた電気ヒータに対する供給電力を一定にした状態で、前記温度センサによって検知された温度に基づき前記気化器への前記液体材料の供給流量を前記供給器によって制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に近づけることを特徴とする。
請求項15に係る発明は、請求項14に記載の発電装置の動作方法において、
前記電気ヒータへの供給電力を調整するごとに、前記温度センサによって検知された温度に基づいて前記気化器への前記液体燃料の供給流量を前記供給器によって制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に近づけることを特徴とする。
請求項16に係る発明は、請求項14又は15に記載の発電装置の動作方法において、
前記電気ヒータが前記温度センサを兼ねていることを特徴とする。
本発明によれば、液体材料を気化する気化器と、加熱されて、気化器で気化された気体の反応を起こす化学反応器とを備え、化学反応器の熱が気化器に伝導して気化器が加熱されるように構成され、気化器から化学反応器に送られる気体の流量は化学反応器における反応の量に関係して、反応によって生じる熱によって化学反応器の温度と関係を持つ。これによって、供給器により気化器に送られる液体材料の流量は化学反応器の温度と関係を持つ。温度センサによって検知された化学反応器の温度に基づき供給器の供給流量を制御することは、気化器に送られる液体材料の流量に基づき供給器の供給流量を制御することと同等の効果を得られる。そのため、気化器の前段等に流量計を設けずともすみ、発電装置の小型化を図ることができる。更に、流量計を設けていないので、制御システムを小型化することができ、消費電力も抑えることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明の実施形態における発電装置1の全体構成を示したブロック図であり、図2は、本実施形態における発電装置1が搭載された電子機器の一例の外観を示した図面である。
この発電装置1は、例えば図2に示すような電子機器2に搭載されている。ここで、電子機器2は、例えば携帯型の電子機器であって、特にノート型パーソナルコンピュータである。図2(a)は電子機器2の上面図、図2(b)は電子機器2の右側面図であり、図2(c)は電子機器2の背面図である。
電子機器2は、キーボード等を備え付けた操作部本体3と、液晶ディスプレイ等を備え付けた表示部本体4とを備える。表示部本体4はヒンジ部5によって操作部本体3に回動可能に連結されており、表示部本体4を操作部本体3に重ねてキーボードに液晶ディスプレイを相対させた状態で電子機器2を折り畳むことができるように構成されている。操作部本体3の背面部には、2つの燃料タンク10が設けられている。燃料タンク10には燃料と水が別々に又は混合した状態で収容され、燃料タンク10が操作部本体3に対して着脱可能に設けられている。燃料タンク10に収容される燃料としては、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル等の液体燃料である。
図1に示すように、この発電装置1は燃料タンク10、発電セル70及び反応装置等を備える。そして、反応装置は、燃料タンク10内の燃料と水を吸引して送液する燃料ポンプ11と、燃料ポンプ11から送液されてきた燃料と水を気化させる気化器21と、燃料ポンプ11と気化器21の間に介在したバルブ12と、加熱され、その熱が気化器21に伝導するとともに、気化器21で気化されて気化器21から送られた燃料と水の混合気を反応させて、水素等を生成する化学反応器20と、化学反応器20に内蔵されて化学反応器20を加熱する電気ヒータ兼温度センサ25,26と、化学反応器20に内蔵され、化学反応器20で生成された水素等を発電セル70を経由して取り込み(発電セル70から排出された水素を含むガスをオフガスという。)、取り込んだオフガス中の水素を燃焼(酸化)させてその燃焼熱により化学反応器20を加熱する触媒燃焼器24と、燃料電気ヒータ兼温度センサ25,26、燃料ポンプ11、バルブ12及び電気ヒータ兼温度センサ25等を制御する制御部76と、を備える。制御部76は、発電装置1の制御部と、反応装置の制御部とを兼ねている。燃料ポンプ11はその供給流量を調整可能なものである。
化学反応器20は、気化器21から送られた気化された燃料と水の混合気から主に水素を含む燃料ガス(水素ガスの他、二酸化炭素ガス、一酸化炭素ガス等を含む混合気)を生成する改質器22と、改質器22で生成された燃料ガスに含まれる一酸化炭素ガスを酸化により除去する一酸化炭素除去器23と、改質器22、一酸化炭素除去器23及び触媒燃焼器24を内側に収容する真空断熱パッケージ27と、を備える。なお、触媒燃焼器24及び電気ヒータ兼温度センサ25,26も真空断熱パッケージ27に収容されている。
図3(a)は化学反応器20の真空断熱パッケージ27を破断した状態で化学反応器20を示した側面図であり、図3(b)は化学反応器20の下面図である。
真空断熱パッケージ27の内側が密閉された空間となっており、真空断熱パッケージ27内に改質器22、一酸化炭素除去器23、触媒燃焼器24、電気ヒータ兼温度センサ25及び電気ヒータ兼温度センサ26が収容されている。そして、改質器22、一酸化炭素除去器23、触媒燃焼器24、電気ヒータ兼温度センサ25及び電気ヒータ兼温度センサ26が一体とされ、これらの間で熱伝導が起きるようになっている。
気化器21は真空断熱パッケージ27を貫通し、気化器21の一部が真空断熱パッケージ27内に突出し、気化器21の他の一部が真空断熱パッケージ27の外に突出し、一酸化炭素除去器23に接続されている。更に、真空断熱パッケージ27をパイプ31〜36が貫通している。真空断熱パッケージ27内の空間は真空圧とされて、真空断熱構造とされて、化学反応器20の熱損失を低減するように構成される。また、真空断熱パッケージ27の内面には、外部への放熱を抑制するために、赤外線反射性金属膜を成膜するようにしてもよい。
触媒燃焼器24の上に改質器22が搭載され、触媒燃焼器24で発生した燃焼熱が改質器22に伝導するようになっている。触媒燃焼器24と改質器22の間に電気ヒータ兼温度センサ26が設けられ、電気ヒータ兼温度センサ26には配線26aが接続され、配線26aが真空断熱パッケージ27を貫通して外まで延出している。電気ヒータ兼温度センサ26は電気抵抗と温度に相関関係をもつ電熱材を有し、そのため電気ヒータ兼温度センサ26はその電熱材の電熱特性によりヒータとして機能し、更にその電熱材の電気抵抗−温度特性により温度センサとして機能する。そのため、電気ヒータ兼温度センサ26は、改質器22の温度を検知して検知温度を電気信号に変換するとともに、改質器22を加熱する。電気ヒータ兼温度センサ26で検知された温度は電気信号として制御部76(図1に図示)に出力される。なお、電気ヒータ兼温度センサ26が電気ヒータと温度センサを兼ねているものであるが、電気ヒータと温度センサを別々にし、電気ヒータと温度センサを触媒燃焼器24と改質器22の間に設けても良い。
改質器22の内部には流路が形成され、その流路に改質触媒が担持されている。触媒燃焼器24の内部にも流路が形成され、その流路に燃焼触媒が担持されている。
また、流路基板28の上に一酸化炭素除去器23が搭載され、流路基板28と一酸化炭素除去器23との間に電気ヒータ兼温度センサ25が設けられている。電気ヒータ兼温度センサ25には配線25aが接続され、配線25aが真空断熱パッケージ27を貫通して外まで延出している。電気ヒータ兼温度センサ25は電気抵抗と温度に相関関係をもつ電熱材を有する。そのため、電気ヒータ兼温度センサ25は、一酸化炭素除去器23の温度を検知して検知温度を電気信号に変換するとともに、一酸化炭素除去器23を加熱する。
電気ヒータ兼温度センサ25で検知された温度は電気信号として制御部76(図1に図示)に出力される。なお、電気ヒータ兼温度センサ25が電気ヒータと温度センサを兼ねているものであるが、電気ヒータと温度センサを別々にし、電気ヒータと温度センサを流路基板28と一酸化炭素除去器23の間に設けても良い。
一酸化炭素除去器23の内部には流路が形成され、その流路に選択酸化触媒が担持されている。流路基板28の下に気化器21及びパイプ31〜36が連結されている。更に、触媒燃焼器24と流路基板28はブリッジ29を介して連結されている。そのため、触媒燃焼器24の燃焼熱がブリッジ29を通じて流路基板28、気化器21及び一酸化炭素除去器23にも伝導する。また、流路基板28には流路が設けられている。
また、パイプ34及びパイプ35は空気を取り込むものである。パイプ34を通じて取り込まれた空気は流路基板28及びブリッジ29を通って触媒燃焼器24に送られる。パイプ35を通じて取り込まれた空気は流路基板28を通って一酸化炭素除去器23に送られる。
気化器21は管材21aの内側に海綿状又は多孔質状の吸液材21bを充填させてなるものであり、吸液材21bに燃料と水の混合液が吸液され、吸液材21bに吸液された混合液が触媒燃焼器24の燃焼熱や電気ヒータ兼温度センサ25,26の電熱により気化されて、その混合気が吸液材21bから蒸散する。この気化動作は気化熱を吸収する吸熱作用を有する。
気化器21で気化された混合気は流路基板28及びブリッジ29を通って改質器22に送られ、改質器22において主に水素を含む燃料ガスが生成される。燃料タンク10内の燃料がメタノールの場合、改質器22では反応式(1)、(2)で示すような改質反応が起きる。この改質反応は吸熱反応である。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
2+CO2→H2O+CO …(2)
改質器22で生成された燃料ガスはブリッジ29及び流路基板28を通って一酸化炭素除去器23に送られる。そして、一酸化炭素除去器23において空気と燃料ガスが混合し、一酸化炭素が選択的に酸化されて、除去される。
一酸化炭素除去器23で一酸化炭素が除去された水素を含む燃料ガスは流路基板28及びパイプ31を通って発電セル70の燃料極に送られる。発電セル70の燃料極で使用されなかった水素を含む燃料ガスは、オフガスとしてパイプ32、流路基板28及びブリッジ29を通って触媒燃焼器24に送られる。触媒燃焼器24において水素と空気が混合し、触媒により燃焼が生じる。触媒燃焼器24で生成された排ガスはブリッジ29及びパイプ33を通って排出される。
図1に示すように、空気ポンプ62は、外部の空気を、フィルタ61を通じて吸引して、バルブ63,65,67へ送る。フィルタ61には空気中の塵埃が捕捉される。バルブ63は、空気ポンプ62からパイプ35を通じて一酸化炭素除去器23へ送られる空気の流量を調整するものである。流量計64は、バルブ63から一酸化炭素除去器23へ送られる空気の流量を検知して電気信号に変換するものである。流量計64により検知された流量の電気信号はドライバ・アンプ75によって制御部76に出力される。
バルブ65は、空気ポンプ62からパイプ34を通じて触媒燃焼器24へ送られる空気の流量を調整するものである。流量計66は、バルブ65から触媒燃焼器24へ送られる空気の流量を検知して電気信号に変換するものである。流量計66により検知された流量の電気信号はドライバ・アンプ75によって制御部76に出力される。
バルブ67は、空気ポンプ62から発電セル70の酸素極へ送られる空気の流量を調整するものである。流量計68は、バルブ67から発電セル70へ送られる空気の流量を検知して電気信号に変換するものである。流量計68により検知された流量の電気信号は制御部76に出力される。
発電セル70は、燃料極と、酸素極と、燃料極と酸素極の間に挟持された電解質膜とを備える。燃料極に送られたガス中の水素と、酸素極に送られた空気中の酸素が、電解質膜を介して電気化学反応をすることにより、発電セル70において電力が取り出される。なお、電解質膜が水素イオン透過性の電解質膜(例えば、固体高分子電解質膜)の場合には、燃料極では次式(3)のような反応が起き、燃料極で生成された水素イオンが電解質膜を透過し、酸素極では次式(4)のような反応が起こる。
2→2H++2e- …(3)
2H++1/2O2+2e-→H2O …(4)
DC/DCコンバータ72は、発電セル70により取り出された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに電子機器2の各部(制御部76、ドライバ、バルブ、センサ等)に供給する。更に、DC/DCコンバータ72は、発電セル70により取り出された電気エネルギーを2次電池73に充電したり、2次電池73に蓄電された電気エネルギーを電子機器2の各部に供給したりする。
制御部76は、CPU、RAM、ROM等を有したマイクロコンピュータである。制御部76は、ROMに格納されたプログラムをCPUで実行することによって燃料ポンプ11、バルブ12、空気ポンプ62、バルブ63、バルブ65、バルブ67,電気ヒータ兼温度センサ26、電気ヒータ兼温度センサ25及びDC/DCコンバータ72を制御する。
ドライバ13は、制御部76の制御信号を増幅して燃料ポンプ11を駆動するものである。ドライバ69は、制御部76の制御信号を増幅して空気ポンプ62を駆動するものである。ドライバ・アンプ75は、電気ヒータ兼温度センサ25で検知された温度の電気信号を増幅して制御部76に出力するとともに、制御部76の制御信号を増幅して電気ヒータ兼温度センサ25に電力を供給して電気ヒータ兼温度センサ25を発熱させるものである。ドライバ・アンプ74は、電気ヒータ兼温度センサ26で検知された温度の電気信号を増幅して制御部76に出力するとともに、制御部76の制御信号を増幅して電気ヒータ兼温度センサ26に電力を供給して電気ヒータ兼温度センサ26を発熱させるものである。
次に、図4〜図5に示されたフローチャートを用いて、気化器21に供給される燃料と水の混合液の流量の制御に係わる、制御部76の制御による発電装置1の動作について説明する。ここで、図4〜図5は、本実施形態における発電装置1に備わる制御部76による処理の流れを示したフローチャートである。また、図6は、温度制御ルーチンの処理の流れを示したフローチャートであり、図7は、燃料と水の混合液の供給流量の制御ルーチンの処理の流れを示したフローチャートである。
まず、制御部76は電気ヒータ兼温度センサ25,26により改質器22及び一酸化炭素除去器23の温度制御を行う(ステップS1)。ステップS1においては、制御部76が図6に示すようなサブルーチンを実行する。即ち、図6に示すように、制御部76はドライバ・アンプ74,75により電気ヒータ兼温度センサ25,26に電力を供給しつつ、電気ヒータ兼温度センサ25,26よって検知された温度をフィードバックしながら電気ヒータ兼温度センサ25,26への供給電力を増減する(ステップS51)。これにより、制御部76は、改質器22(電気ヒータ兼温度センサ26)及び一酸化炭素除去器23(電気ヒータ兼温度センサ25)を設定温度になるように制御する。改質器22及び一酸化炭素除去器23が設定温度になったら(ステップS53:Yes)、制御部76は図6に示すサブルーチンを終了する。なお、改質器22の設定温度は一酸化炭素除去器23の設定温度よりも高い。
続いて、制御部76が空気ポンプ62を稼働させると(ステップS3)、一酸化炭素除去器23及び発電セル70に空気が送られる。続いて、制御部76は、カウンタ値Nを1にセットする(ステップS5)。そして、制御部76は、電気ヒータ兼温度センサ25,26の供給電力をN/10に対応した電力に設定する(ステップS7)。続いて、制御部76は、燃料ポンプ11を制御して、燃料タンク10から気化器21へ供給される混合液の流量を制御する(ステップS9)。燃料タンク10から気化器21へ混合液が供給されることで、気化器21においては混合液が気化し、改質器22においては水素等が生成され(上述の化学反応式(1)、(2)参照)、一酸化炭素除去器23においては一酸化炭素が酸化により除去される。
ステップS9においては、制御部76が図7に示すようなサブルーチンを実行する。まず、制御部76は例えば100ms待ち(ステップS61)、電気ヒータ兼温度センサ25,26により測定された改質器22・一酸化炭素除去器23の測定温度を設定温度と比較する(ステップS63、ステップS65)。改質器22・一酸化炭素除去器23の測定温度が設定温度に等しい場合には(ステップS63:No、ステップS65:No)、制御部76は燃料ポンプ11による混合液の供給流量を維持し、サブルーチンが終了する。
一方、改質器22・一酸化炭素除去器23の測定温度が設定温度未満である場合には(ステップS63:Yes)、制御部76が燃料ポンプ11を制御して所定量の例えば100分の1だけ流量を減らす(ステップS67)。また、改質器22・一酸化炭素除去器23の測定温度が設定温度を超えている場合には(ステップS63:No、ステップS65:Yes)、制御部76が燃料ポンプ11を制御して所定量の100分の1だけ流量を増やす(ステップS69)。ここで、燃料タンク10から気化器21へ供給される混合液の流量を減らした場合、気化器21において気化される混合液の量が減少し、気化動作における吸熱量が減少して温度が上昇する。また、改質器22に供給される気化された燃料と水の混合気の量が減少して、改質器22における改質反応の量が減少し、改質反応は吸熱反応であるために改質器22の温度が上昇し、一酸化炭素除去器23の温度もこれに応じて上昇する。一方、燃料タンク10から気化器21へ供給される混合液の流量を増やした場合、気化器21において気化される混合液の量が増加し、気化動作における吸熱量が増加して温度が低下する。また、改質器22に供給される気化された燃料と水の混合気の量が増加して、改質器22における改質反応の量が増加し、改質反応は吸熱反応であるために改質器22の温度が低下し、一酸化炭素除去器23の温度もこれに応じて低下する。制御部76は混合液の供給流量を増減した後(ステップS67、ステップS69の後)、燃料ポンプ11による混合液の推定流量がそのときの規定量の80〜120%の範囲内であるか否かを判定する(ステップS71)。燃料ポンプ11による混合液の推定流量がそのときの規定量の80〜120%の範囲内である場合には(ステップS71:Yes)、制御部76の処理がステップS61に戻る。燃料ポンプ11による混合液の推定流量がそのときの規定量の80〜120%の範囲内でない場合には(ステップS71:No)、制御部76は燃料流量エラー通知を行い(ステップS73)、サブルーチンが終了する。このような図7に示したサブルーチンによって、所望の流量(そのときの規定量)の混合液が気化器21に送り込まれる状態が実現し、改質器22・一酸化炭素除去器23の温度も設定温度に収束していく。以上のようなステップS9において図7に示すサブルーチンが行われるに際して、制御部76はステップS7において設定した電気ヒータ兼温度センサ25,26の供給電力を一定に維持している。
次いで、制御部76は、カウンタ値Nが10であるか否かを判定する(ステップS11)カウンタ値Nが10でない場合(ステップS11:No)、制御部76はカウンタ値Nに1を加算して(ステップS13)、制御部76の処理がステップS7に戻り、カウンタ値Nが10である場合(ステップS11:Yes)、制御部76の処理がステップS15に移行する。以上のステップS11及びステップS13の処理によって、カウンタ値Nが1ずつ加算されてカウンタ値Nが10になるまで、ステップS7及びステップS9の処理が繰り返される。ここで、本実施形態の発電装置1においては、燃料ポンプ11から供給される混合液の供給流量を直接検出する流量計等を有していないが、燃料ポンプ11の駆動量(駆動電圧、駆動時間)に基づいて、大まかな供給量を算出することができる。
制御部76の処理がステップS15に移行するまでは、触媒燃焼器24において水素の燃焼が未だに起こっていないので、気化器21及び改質器22に要するエネルギーは、電気ヒータ兼温度センサ25,26によって供給されている。一方、制御部76の処理がステップS15に移行する時点で、改質器22、一酸化炭素除去器23を経て発電セル70に水素を含む燃料ガスが送られ、発電セル70において電力が取り出される(上述の電気化学反応式(3)、(4)を参照。)
次に、図5に示すように、制御部76はバルブ65を制御して、触媒燃焼器24に供給する空気の流量を所定量の例えば10分の1にする(ステップS15)。続いて、制御部76は、カウンタ値Mを1にセットする(ステップS17)。そして、制御部76はバルブ65を制御して、触媒燃焼器24に供給する空気の流量を所定量のM/10にする(ステップS19)。この時、触媒燃焼器24における燃焼による単位時間の発熱量は、供給する空気の流量によって定まる。
続いて、制御部76は電気ヒータ兼温度センサ25,26により改質器22及び一酸化炭素除去器23の温度制御を行う(ステップS21)。即ち、図6に示すように、制御部76はドライバ・アンプ74,75により電気ヒータ兼温度センサ25,26に電力を供給しつつ、電気ヒータ兼温度センサ25,26よって検知された温度をフィードバックしながら電気ヒータ兼温度センサ25,26への供給電力を増減する(ステップS51)。これにより、制御部76は、改質器22及び一酸化炭素除去器23を設定温度になるように制御する。なお、ステップS51においては、触媒燃焼器24による熱によって改質器22及び一酸化炭素除去器23が加熱されているので、ステップS51においては、制御部76は、電気ヒータ兼温度センサ25,26の供給電力の減少を主に行う。
電気ヒータ兼温度センサ25,26による改質器22及び一酸化炭素除去器23の測定温度が設定温度になったら(ステップS53)、制御部76は、カウンタ値Mが10であるか否かを判定する(ステップS23)。カウンタ値Mが10でない場合(ステップS23:No)、制御部76はカウンタ値Mに1を加算して(ステップS25)、制御部76の処理がステップS19に戻り、カウンタ値Mが10である場合(ステップS23:Yes)、制御部76の処理がステップS27に移行する。以上のステップS23及びステップS25の処理によって、カウンタ値Mが1ずつ加算されてカウンタ値Mが10になるまで、ステップS19及びステップS21の処理が繰り返される。このような処理の繰り返しによって、触媒燃焼器24による発熱量が増えていき、電気ヒータ兼温度センサ25,26による供給電力(発熱量)が減少する。
制御部76の処理がステップS27に移行した時点では、改質器22、一酸化炭素除去器23及び気化器21に必要な単位時間当たりの熱量の約90%は、触媒燃焼器24における発熱量で賄われ、残りの10%は電気ヒータ兼温度センサ25,26の発熱量によって賄われている。そのため、エネルギーの利用効率が非常に高い。
続いて、制御部76は電気ヒータ兼温度センサ25,26の供給電力を、設定流量に応じた所定量に設定する(ステップS27)。続いて、制御部76は、電気ヒータ兼温度センサ25,26によって検知された温度に基づき、燃料ポンプ11を制御して混合液の供給流量を制御する(ステップS29)。ここでの燃料ポンプ11の制御処理は、図7に示したサブルーチンと同じである。
以上により、発電装置1の起動直後における制御部76の処理が終了する。以上の起動直後においては、電気ヒータ兼温度センサ25,26への供給電力、燃料ポンプ11の駆動速度(混合液の供給流量)、バルブ65の開度(触媒燃焼器24への空気の供給流量)を急に増加させずに少しずつ増加させて、改質器22・一酸化炭素除去器23の温度が上昇しすぎないようにして、改質器22・一酸化炭素除去器23の触媒の劣化などが起こらないようにしている。
発電装置1の起動直後における制御部76の処理が終了した後、発電装置1は定常状態で動作する。定常動作においては、制御部76が図7に示したルーチンを定期的に行う。このように、図7に示すように制御部76が電気ヒータ兼温度センサ25,26による改質器22・一酸化炭素除去器23の測定温度をフィードバックして燃料ポンプ11による供給流量を制御することによって、改質器22・一酸化炭素除去器23が所定の設定温度に保たれる。
本実施形態によれば、気化器21の温度を測定する温度センサや、気化器21に送られる混合液の流量を測定する流量計がなくとも、改質器22に投入するエネルギーを一定にして、測定温度を一定に保つよう混合液の流量を制御する事により規定量の燃料供給が可能となり、高効率で安定したシステム動作が実現できる。
また、気化器21に前段等に流量計を設けていないので、発電装置1の小型化を図ることができる。更に、流量計を設けていないので、制御システムを小型化することができ、消費電力も抑えることができる。
また、電気ヒータ兼温度センサ25,26によって検知された改質器22・一酸化炭素除去器23の温度に基づき燃料ポンプ11の供給流量を制御することは、気化器21に送られる液体材料の流量に基づき燃料ポンプ11の供給流量を制御することと同等の効果を得られる。そのため、気化器21用の流量計やヒータを設置せずとも、混合液の供給流量の制御を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
燃料タンク10の燃料と水の混合液を気化器21に供給するとともにその供給流量を調整可能な供給器は燃料ポンプ11を有するものであるが、更にその供給器がバルブ12を有するものとし、燃料ポンプ11の駆動速度及びバルブ12の開度を制御部76によって調整することによって、気化器21への供給流量を調整するようにしても良い。
空気ポンプ62を一酸化炭素除去器23、触媒燃焼器24、発電セル70について共通化し、触媒燃焼器24への空気供給器は空気ポンプ62及びバルブ65を有するものとしているが、一酸化炭素除去器23、触媒燃焼器24及び発電セル70に空気ポンプを個別に用意しても良い。一酸化炭素除去器23、触媒燃焼器24及び発電セル70に対して空気ポンプを個別にした場合、バルブ65,63,67を設けずに、それぞれの空気ポンプの駆動速度を制御部76によって調整することによって、一酸化炭素除去器23、触媒燃焼器24及び発電セル70に供給する空気の流量を調整しても良い。この場合、触媒燃焼器24に個別に用意された空気ポンプが空気供給器となる。勿論、一酸化炭素除去器23、触媒燃焼器24及び発電セル70に対して空気ポンプを個別にした場合、バルブ65,63,67を設けても良い。
本発明に係る発電装置の一実施形態を示すブロック図である。 本実施形態における発電装置が搭載された電子機器の一例の外観を示した図面である。 本実施形態における発電装置に備わる化学反応器を示した図面である。 本実施形態における発電装置に備わる制御部による処理の流れを示したフローチャートである。 図4の続きの処理の流れを示したフローチャートである。 図4、図5に示された温度制御ルーチンの処理の流れを示したフローチャートである。 図4、図5に示された混合液の供給流量の制御ルーチンの処理の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
1 発電装置
11 燃料ポンプ(供給器)
20 化学反応器
21 気化器
22 改質器
24 触媒燃焼器
26 電気ヒータ兼温度センサ(電気ヒータ、温度センサ)
70 発電セル(発電セル)
76 制御部

Claims (16)

  1. 液体材料を気化させる気化器と、
    前記液体材料を前記気化器に供給するとともにその供給流量を調整可能な供給器と、
    加熱され、その熱が前記気化器に伝導するとともに、該気化器で気化された気体が供給されて反応を起こす化学反応器と、
    前記化学反応器の温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサによって検知された温度に基づき前記供給器から前記気化器への前記供給器による前記液体材料の供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を所定の設定温度に維持させる制御部と、を備えることを特徴とする反応装置。
  2. 前記制御部は、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度を超えている場合に前記供給器による供給流量を増加させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度未満である場合に前記供給器による供給流量を減少させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度に等しい場合に、前記供給器による供給流量を維持することを特徴とする請求項1に記載の反応装置。
  3. 前記化学反応器は、前記気化器で気化された気体から改質反応によって水素を生成する改質器を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の反応装置。
  4. 前記反応装置は、投入された電力により発熱するとともにその熱を前記化学反応器及び前記気化器に伝導するように設けられた電気ヒータを更に備え、
    前記制御部は、前記電気ヒータへの供給電力を一定にした状態で前記温度センサによって検知された温度に基づき前記供給器による供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に維持させることを特徴とする請求項1に記載の反応装置。
  5. 前記制御部は前記電気ヒータへの供給電力を調整するごとに、前記温度センサによって検知された温度に基づいて前記供給器による供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に維持させることを特徴とする請求項4に記載の反応装置。
  6. 前記電気ヒータが前記温度センサを兼ねていることを特徴とする請求項4又は5に記載の反応装置。
  7. 前記化学反応器で生成された燃料ガスは、該燃料ガスに含まれる水素を用いて電力を取り出す発電セルに供給され、
    前記反応装置は、更に、前記発電セルから排出されるオフガス中の水素を燃焼させ、その燃焼熱を前記化学反応器及び前記気化器に伝導するように設けられた燃焼器を備え、
    前記制御部は、前記燃焼器において所定量の燃焼熱が生成されている状態で、前記電気ヒータへの供給電力を一定にした状態で、前記温度センサによって検知された温度に基づき前記供給器による供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に維持させることを特徴とする請求項4に記載の反応装置。
  8. 液体材料を気化させる気化器と、
    前記液体材料を前記気化器に供給するとともにその供給流量を調整可能な供給器と、
    加熱され、その熱が前記気化器に伝導するとともに、該気化器で気化された気体が供給されて反応を起こす化学反応器と、
    前記化学反応器で生成された燃料ガスが供給され、その燃料ガスに含まれる水素を用いて電力を取り出す発電セルと、
    前記化学反応器の温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサによって検知された温度に基づき前記供給器から前記気化器への前記供給器による前記液体材料の供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を所定の設定温度に維持させる制御部と、を備えることを特徴とする発電装置。
  9. 前記制御部は、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度を超えている場合に前記供給器による供給流量を増加させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度未満である場合に前記供給器による供給流量を減少させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度に等しい場合に、前記供給器による供給流量を維持することを特徴とする請求項8に記載の発電装置。
  10. 前記発電装置は、投入された電力により発熱するとともにその熱を前記化学反応器及び前記気化器に伝導するように設けられた電気ヒータを更に備え、
    前記化学反応器は、前記発電セルから排出されるオフガス中の水素を燃焼させ、その燃焼熱を前記化学反応器及び前記気化器に伝導するように設けられた燃焼器を備え、
    前記制御部は、前記電気ヒータへの供給電力を一定にした状態で前記温度センサによって検知された温度に基づき前記供給器による供給流量を制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に維持させることを特徴とする請求項8に記載の発電装置。
  11. 液体材料を気化させる気化器と、加熱され、その熱が前記気化器に伝導するとともに、該気化器で気化された気体が供給されて反応を起こす化学反応器と、を備える反応装置を動作させる方法であって、
    前記化学反応器の温度を温度センサによって検知し、検知した温度に基づき前記気化器への前記液体材料の供給流量を供給器によって制御して、前記化学反応器の温度を所定の設定温度に維持させることを特徴とする反応装置の動作方法。
  12. 前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度を超えている場合に前記気化器への前記液体材料の供給流量を前記供給器によって増加させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度未満である場合に前記気化器への前記液体材料の供給流量を前記供給器によって減少させ、前記温度センサによって検知された温度が前記設定温度に等しい場合に前記気化器への前記液体材料の供給流量を前記供給器によって維持させることを特徴とする請求項11に記載の反応装置の動作方法。
  13. 前記化学反応器が前記気化器で気化された気体から改質反応によって水素を生成する改質器を有することを特徴とする請求項11又は12に記載の反応装置の動作方法。
  14. 投入された電力により発熱するとともにその熱を前記化学反応器及び前記気化器に伝導するように設けられた電気ヒータに対する供給電力を一定にした状態で、前記温度センサによって検知された温度に基づき前記気化器への前記液体材料の供給流量を前記供給器によって制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に近づけることを特徴とする請求項11に記載の反応装置の動作方法。
  15. 前記電気ヒータへの供給電力を調整するごとに、前記温度センサによって検知された温度に基づいて前記気化器への前記液体燃料の供給流量を前記供給器によって制御して、前記化学反応器の温度を前記設定温度に近づけることを特徴とする請求項14に記載の反応装置の動作方法。
  16. 前記電気ヒータが前記温度センサを兼ねていることを特徴とする請求項14又は15に記載の反応装置の動作方法。
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