JP2008245774A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の納得が得られる遊技状態の移行を実現する。
【解決手段】パターン記憶手段は、変動パターンとして、回の変動時間において擬似的に複数回の図柄変動が含まれるように表示させる擬似連続変動パターンを保持し、移行条件制御手段は、遊技状態移行条件に含まれる条件の一つが達成されたか否かを図柄の変動表示において演出的に表示させるとともに、特定条件が成立した場合に、その図柄変動に用いる変動パターンとして擬似連続変動パターンをパターン決定手段に選択させ、その擬似連続変動パターンに擬似的に含まれる複数回の図柄変動を用いて遊技状態移行条件に含まれる条件が全て達成されたことを演出的に表示させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における演出制御技術に関する。
従来、各種の弾球遊技機のうち、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常遊技より多くの賞球が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている(例えば、特許文献1参照)。表示領域における図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ変動画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。
遊技機の中には、また、特別遊技が終了した後にもいわゆる確率変動遊技(以下「確変」ともいう)と呼ばれる遊技者に有利な特定遊技に遊技状態を移行させるものもある。このような遊技機では、特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後にその確変がさらに開始される。確変においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生するため、遊技者の期待感が一層高められる。
特開2003−230714号公報
ところで、近年の遊技機には、遊技者の知らないうちに出玉のない確変移行がなされるいわゆる突然確変(以下「突確」という)が発生する機種も増えてきている。突確は、何の前触れもなく突然に確変へ移行するという意味で遊技者に大きなインパクトを与えるものであるが、その反面、突然に遊技状態が移行されてしかも出玉もないため、特に突確の存在を知らない遊技者にかえって戸惑いを与えてしまう場合もあり、突確の設計によっては必ずしも遊技者の納得が得られないものもあった。なお、このような突確に限らず、遊技状態が突然に移行する遊技には同様のことが言える。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、遊技者の納得が得られる遊技状態の移行を実現するための技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として抽選を実行する抽選手段と、抽選の結果を示す図柄の変動が表示される表示装置と、図柄の変動表示における変動開始から停止までの態様が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、抽選の結果に応じて複数の変動パターンからいずれかを選択するパターン決定手段と、抽選の結果が当たりである場合を含む特定条件が成立したときに通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、特別遊技への移行に必要な複数段階にわたる条件として演出の上でその達成を要求する遊技状態移行条件の達成過程を制御する移行条件制御手段と、を備える。
パターン記憶手段は、変動パターンとして、1回の変動時間において擬似的に複数回の図柄変動が含まれるように表示させる擬似連続変動パターンを保持し、移行条件制御手段は、遊技状態移行条件に含まれる条件の一つが達成されたか否かを図柄の変動表示において演出的に表示させるとともに、特定条件が成立した場合に、その図柄変動に用いる変動パターンとして擬似連続変動パターンをパターン決定手段に選択させ、その擬似連続変動パターンに擬似的に含まれる複数回の図柄変動を用いて遊技状態移行条件に含まれる条件が全て達成されたことを演出的に表示させる。
ここでいう「特定条件」は、上記のように抽選の結果が当たりであることをその条件としてもよいし、たとえば図柄の変動回数が所定回数を超えたときなどをその条件としてもよい。また、「特別遊技への移行に必要な条件」は、特別遊技そのものへの移行条件であってもよいし、後述する「特定遊技」の発生を前提とした特別遊技への移行条件であってもよい。さらに、「擬似連続変動パターン」を選択したときに実行される演出上の図柄の停止は、その図柄が完全に停止する停止態様のみならず、最終的な停止態様として表示すべき図柄位置を中心にその前後方向に連続的に微動させる態様である半停止態様を含み得る。
この態様によると、特定条件が成立した場合に、演出上即座に特別遊技へ移行させるのではなく、その特別遊技への移行のために演出上設定された遊技状態移行条件が段階的に達成されるように表示される。その際、当該変動(1回の変動)のみではその複数段階の条件達成過程を演出できない場合には、擬似連続変動パターンが選択されて当該変動において擬似的に複数回の図柄変動が演出され、その中で遊技状態移行条件に含まれる全ての条件が達成される。たとえば、特定条件が成立する前に演出上既に遊技状態移行条件の一部が達成され、特定条件が成立したときの残り1変動にてその遊技状態移行条件の全てを達成し得る場合には、あえて擬似連続変動パターンを用いなくてもよい。一方、特定条件が成立したときの残り1変動にてその遊技状態移行条件の全てを達成し得ない場合には、擬似連続変動パターンを用いて演出上複数回図柄変動が確保される。
すなわち、このような擬似連続変動パターンを設けることにより、演出上設定された遊技状態移行条件がどのようなタイミングで段階的に満たされたとしても、実際に特定条件が成立したタイミングでその条件全体を達成させる「合わせ込み」を行える。つまり、移行条件制御手段が演出上の図柄変動の状態と遊技状態移行条件の達成状況とが整合するように制御することにより、どのタイミングからでもその演出を特定条件の成立に結びつけることができる。また、遊技者からみれば、特定条件が成立したときに段階的に特別遊技への移行が演出されるため、意表をつかれることもなく、納得の得られる遊技状態の移行が実現される。
当該弾球遊技機は、特定条件が成立した場合に、遊技状態が通常遊技の通常状態よりも遊技者に有利な状態となる特定遊技に移行させる特定遊技実行手段をさらに備えてもよい。そして、移行条件制御手段が、遊技状態移行条件として、特別遊技および特定遊技の少なくとも一方への移行に必要な複数段階にわたる条件の達成過程を制御してもよい。
この態様によれば、通常遊技において遊技者に有利な特定遊技についても、段階的に達成される遊技状態移行条件が設定され、遊技者の納得が得られる遊技状態の移行が実現され得る。この場合、特別遊技とは関係なく特定遊技そのものへの遊技状態移行条件の達成のみを段階的に演出してもよいし、特定遊技への移行を前提とする特別遊技への遊技状態移行条件の達成を段階的に演出してもよい。
特定遊技実行手段は、特定条件が成立した場合に、抽選が当たりとなる確率が通常状態よりも高確率状態となる確率変動状態に移行させ、移行条件制御手段は、遊技状態移行条件として確率変動状態への移行に必要な複数段階にわたる確変移行条件の達成過程を制御してもよい。
この態様によれば、特定遊技としての確変に移行する際に、その遊技状態移行条件である確変移行条件が段階的に達成される演出がなされる。このため、たとえば出玉のない確変移行(突確)が発生しても、その遊技状態への移行が一定のプロセスをもって報知されるため、遊技者の納得が得られる確変への移行を実現できる。
具体的には、移行条件制御手段は、特定条件が成立したときに、それ以前の確変移行条件の成立状況に基づき、その確変移行条件の成立のために残り複数回の図柄変動を要する場合には、その図柄変動に用いる変動パターンとして擬似連続変動パターンをパターン決定手段に選択させ、その擬似連続変動パターンに擬似的に含まれる複数回の図柄変動を用いて残り複数回の図柄変動が含まれるように表示させてもよい。これにより、特定条件が成立したときの当該変動においてその確変移行条件を確実に達成させることができ、出玉にかかわる実際の遊技の進行と確変移行条件達成の演出とを整合させることができる。
パターン記憶手段は、擬似連続変動パターンとして、同じ図柄で揃った当たり停止図柄組合せの表示を伴わない態様の変動パターンを含んでもよい。特別遊技制御手段は、抽選の結果が、通常の特別遊技よりも利益状態が少ない状態で確率変動状態へ移行させる特殊特別遊技へ移行すべきことを示す特定の当たり態様であった場合は、その特殊特別遊技を実行し、移行条件制御手段は、抽選の結果が特殊特別遊技へ移行すべきことを示す特定の当たり態様であったときに、同じ図柄で揃った当たり停止図柄組合せの表示を伴わない態様の擬似連続変動パターンをパターン決定手段に選択させてもよい。
ここで、「通常の特別遊技よりも利益状態が少ない状態」は、たとえば特別遊技へ移行したときに大入賞口が開放される遊技機においては、その大入賞口が一瞬しか開放されない状態であってもよいし、大入賞口が全く開放されない状態であってもよい。前者のように特殊特別遊技へ移行するものとして、いわゆる「突確」が含まれ得る。
この態様では、同じ図柄で揃った当たり停止図柄組合せの表示を伴わない態様で当たりが発生するため、遊技者は図柄の表示のみではその当たりの発生を認識し難い。この態様によれば、そのような当たりが発生したときに必要に応じて疑似連続変動が用いられ、段階的な確変移行条件の達成が演出されるため、遊技者にはその当たりの発生が示唆され、その納得が得られる確変への移行がなされる。
より具体的には、パターン記憶手段は、変動パターンとして、図柄の変動に付加して所定のアイテムが登場する特定のシーンを表示させることにより、確変移行条件に含まれる条件の一つが達成されるように設定された複数の特殊演出パターンを含んでもよい。そして、移行条件制御手段が、抽選の結果が特定の当たり態様であったときに、特殊演出パターンのいずれかをパターン決定手段に選択させることにより、確変移行条件に含まれる条件が達成されたことを演出的に表示させてもよい。
ここでいう「アイテム」は、特定の人物や動物等を表すキャラクタであってもよいし、特定の対象物を表すモチーフ等であってもよい。「特定のシーン」は、単にそのアイテムが登場するシーンであってもよいし、そのアイテムに特定の背景を伴うシーンであってもよい。あるいは、そのアイテムの所定の言動を伴うシーンであってもよい。
この態様によれば、抽選の結果が特定の当たり態様となり確変へ移行する際に必ず特殊演出パターンが選択され、特定のシーンが表示される。この特定のシーンの表示が確変への移行の可能性を示唆するため、これを見た遊技者は確変へ近づきつつあることを認識して後の遊技に備えることができる。また、特定のシーンの表示ごとに確変移行条件が段階的に達成されるため、シーンの切り替わりごとに遊技者の期待感を煽り、その興趣を高めることができる。
さらに、パターン記憶手段は、変動パターンとして、所定のアイテムが消える演出を伴うリセットパターンを含んでもよい。そして、移行条件制御手段が、遊技の進行状態に応じてリセットパターンおよび特殊演出パターンからいずれかをパターン決定手段に選択させることにより、確変移行条件の達成度が増減することを演出的に表示させてもよい。
この態様によれば、それまで積み上げられてきた確変移行条件の達成度を演出上変化させることができる。このように、確変移行条件の達成度を増減させることにより、遊技の移行の「合わせ込み」が容易になるとともに、その演出の幅を広げることができる。
本発明の別の態様の弾球遊技機は、所定の演出を伴う図柄の変動が表示される表示装置と、図柄の変動表示における変動開始から停止までの態様が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、複数の変動パターンからいずれかを選択するパターン決定手段と、所定の遊技状態への移行に必要な複数段階にわたる条件として演出の上でその達成を要求する遊技状態移行条件の達成過程を制御する移行条件制御手段と、を備える。
パターン記憶手段は、変動パターンとして、1回の変動時間において擬似的に複数回の図柄変動が含まれるように表示させる擬似連続変動パターンを保持し、移行条件制御手段は、遊技状態移行条件に含まれる条件の一つが達成されたか否かを図柄の変動表示において演出的に表示させるとともに、所定の遊技状態への移行の際に、その図柄変動に用いる変動パターンとして擬似連続変動パターンをパターン決定手段に選択させ、その擬似連続変動パターンに擬似的に含まれる複数回の図柄変動を用いて遊技状態移行条件に含まれる条件が全て達成されたことを演出的に表示させる。
ここでいう「所定の遊技状態」は、特別遊技状態であってもよいし、特定遊技遊技状態であってもよい。たとえば、特別遊技を経ることなく通常遊技においてそのまま特定遊技を発生させるような場合にも、その通常状態から特定遊技状態へ遊技状態が移行する際に、その遊技状態移行条件の達成過程が制御され得るようにしてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、遊技者の納得が得られる遊技状態の移行を実現することができる。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口の普通電動役物を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。
大入賞口66は、特別図柄192が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する装飾図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄192は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合、その停止図柄が表示されたタイミングが大当たり発生タイミングとなる。特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成される。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62を拡開させるための抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄と呼ばれる図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。演出表示装置60の下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側所定の指示へ入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口66の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
特別遊技が終了した後の通常遊技においては特定遊技の一つである変動短縮遊技(以下、適宜「時短」という)が開始される。変動短縮遊技においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後に特定遊技の一つである確率変動遊技(以下、適宜「確変」という)がさらに開始される。確変においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134、移行条件制御手段135、役物制御手段136を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。たとえば、当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否抽選手段112は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなる当否テーブルを参照する。当否抽選手段112は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄の形で変動表示される。また、当否抽選手段112による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置60において変動表示される。
図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄の停止図柄と変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、特別図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、当否抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄の停止図柄を決定する。図柄決定手段114は、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。図柄決定手段114は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
図柄決定手段114は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62の普通電動役物を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。
メイン表示制御手段118は、当否抽選手段112による抽選の結果を、図柄決定手段114により決定された変動パターンにしたがって特別図柄の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段120は、当否抽選手段112による当否抽選結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数、大入賞口66の特定領域への通過検出の有無に基づいて、単位遊技を継続させるか否か、すなわち次回の単位遊技を開始するか否かを判定する。次回の単位遊技を開始するための継続条件が満足されない場合、または単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、確率変動状態における遊技を制御する。特定遊技実行手段122は、当否抽選値が特定遊技へ移行すべき値であった場合、特別遊技後の遊技状態を確率変動状態へ移行させる。確率変動状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
パターン記憶手段130は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数のパターンデータを保持する。表示パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。本実施例では、背景の切り替えなど演出上の発展を伴わないノーマルリーチ、特定のキャラクタによるストーリーを演出するなどして演出上の発展を含んで大当たりへの信頼性を高めるスーパーリーチ等のリーチ変動パターンが含まれる。本実施例では、さらに必要に応じて後述する疑似連続変動がかかわる特殊演出を伴う特殊演出パターンも含まれている。各表示パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンを選択する。
特殊演出パターンは、確率変動遊技への移行を伴う当たり(以下、「確変付き当たり」という)が発生した場合に、その旨を遊技者に示唆する演出を図柄変動に付加的に伴わせる変動パターンである。本実施例においては、確変付き当たりには利益状態の少ない(実質的に出玉のないか、少ない)大当たり、いわゆる突確も含まれる。遊技者側からみれば、確変付き当たりを発生させるための条件としてその達成が演出上求められるパターンである。本実施例では、図柄の変動に付加して所定のアイテムが登場する特定のシーンを段階的に表示させることにより、確変への移行条件(以下、「確変移行条件」という)が段階的に達成されるような特殊演出がなされる。この特殊演出は、図柄変動ごとに特定のシーンが順次表示されるものであるため、当該変動(確変付き当たり発生時の特別図柄192の1変動)に対応した図柄変動ではその変動回数が不足する場合には、特殊演出を伴う擬似連続変動パターンが選択される。疑似連続変動パターンは、一回の特別図柄の図柄変動が表示される間に装飾図柄が複数回変動されるように見せる変動パターンである。この疑似連続変動パターンと特殊演出との具体的関係については後に詳述する。
演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば当否抽選手段112による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段132は、演出表示装置60の表示画面における有効ラインの数だけ、その有効ライン上に表示すべき複数の停止図柄の組合せを決定する。有効ラインの数は、通常時は一つとし、特定の変動パターンが選択されたときのみ複数の有効ラインに切り替える構成としてもよい。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
演出表示制御手段134は、当否抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。
以下、本実施例における特徴的な機能および動作を説明する。
図4および図5は、演出表示装置に表示される特殊演出のシーンを表す説明図である。図4(a)〜(c)は、特殊演出において確変移行条件が段階的に達成される過程を表している。図5(a)は確変移行条件の全てが達成されたときのシーンを表し、(b)は確変移行条件の一部が達成されたときのシーンの例を表している。
本実施例では、確変付き当たりが発生したときに、演出表示装置60における表示領域200の中央に図4(a)〜(c)に示されるシーンSN1、SN2、SN3が順次表示される。表示領域200の右下には確変移行条件の達成状況を演出的に示すポイント表示部203が表示される。一方、それまで表示領域200の中央に表示されていた装飾図柄190は表示領域200の右上隅に小さく変動表示される。ここでは、シーンSN1、SN2、SN3の全てが段階的に表示されることが確変移行条件の達成条件となっており、これらが全て表示されると、続く特別遊技の終了後に確変移行がなされる。
シーンSN1は、高原の背景aの中に少年のキャラクタAが登場し、もう1人の少年のキャラクタBを「Bくん・・・」と呼びかけるシーンである。このシーンSN1が表示されると、確変移行条件の第1段階が成立したとされ、ポイント表示部203にその旨を表すキャラクタAの絵柄が格納される。ポイント表示部203は3つの表示部に区切られており、シーンSN1、シーンSN2、シーンSN3が表示されるごとに、対応するキャラクタの絵柄が順次格納されてホールドされるようになっている。移行条件制御手段135は、このポイント表示部203に絵柄が格納されるごとに、所定の記憶領域にその絵柄の獲得数に対応したポイント数を更新する。すなわち、本実施例では、ポイント表示部203に格納されたアイテムとしてのキャラクタの数が、ポイント数と一致するように設定されている。
シーンSN2は、街中の背景bの中に少年のキャラクタBが登場し、少女のキャラクタCを「Cちゃん・・・」と呼びかけるシーンである。このシーンSN2が表示されると、さらに確変移行条件の第2段階が成立したとされ、ポイント表示部203にその旨を表すキャラクタBの絵柄が格納される。なお、シーンSN1からシーンSN2へ移行する際に、キャラクタBがキャラクタAの呼びかけに応える演出がなされてもよい。
シーンSN3は、海辺の背景cの中に少女のキャラクタCが登場するシーンである。このシーンSN3が表示されると、確変移行条件の最終段階が成立し得る設定となっている。なお、シーンSN2からシーンSN3へ移行する際に、キャラクタCがキャラクタBの呼びかけに応える演出がなされてもよい。確変付き当たりが発生している場合には、このシーンSN3において、キャラクタCが「開け!」と言葉を発する演出がなされる。このとき、確変移行条件の最終段階が成立したとされ、ポイント表示部203にその旨を表すキャラクタCの絵柄が格納される。
このようにして確変移行条件の最終段階が成立すると、図5(a)に示す確変移行報知画面が表示される。ここでは、3つのキャラクタA,B,Cが全て表示され「高確率ステージ!」の文字が表示される。そして、画面右上の装飾図柄190が確変付き当たりを示す表示態様で停止表示される。この例では、いわゆる突確が発生しており、装飾図柄190がその突確での当たりを示す「135」の3つの図柄の組合せにて停止表示されている。
本実施例では、また、演出の幅を広げるために、図4(b)に示したシーンSN2に続いてシーンSN3ではなく、図5(b)に示すシーンSN3’が表示される表示パターンも保持されている。このシーンSN3’では、シーンSN3と同様に、背景cの中にキャラクタCが登場するものの、キャラクタCは「開け!」と言葉を発しない。一方、画面左上には「リーチ!」の文字が表示される。本実施例では、このように確変移行条件の最終段階において微妙に異なる演出がなされることにより、スーパーリーチへ移行するように設定されている。
図6は、特殊演出を含む変動パターンのバリエーションを表す説明図である。なお、同図において実線にて示したフローは、図4および図5で説明した内容に対応する。
図中太い実線フロー(1)にて示すように、確変付き当たりが発生した場合には、シーンSN1、シーンSN2、シーンSN3を経て、確変付き当たりを表示する高確率ステージへと移行する。また、図中細い実線フロー(2)にて示すように、シーンSN1、シーンSN2、シーンSN3’を経てスーパーリーチへ移行する変動パターンも保持されている。なお、本実施例においては、シーンSN3が表示されなければ確変付き当たりが発生しないわけではない。たとえば、このスーパーリーチ付き変動パターンにおいても、確変付き当たりが発生するものが含まれている。すなわち、遊技者は、シーンSN3’の表示によりスーパーリーチへの移行が確定したことを知ることができるが、確変付き当たりが発生するか否かを知ることはできない。一方、シーンSN3が表示されると、遊技者は確変付き当たりが確定したことを知ることができる。つまり、本実施例ではシーンSN3が確変付き当たりの発生を報知する点に意味がある。
特殊演出パターンには、このような確変付き当たりの確定を示す変動パターン、スーパーリーチへの移行確定を示す変動パターンのほか、いずれの確定も示さない変動パターンも保持されている。すなわち、シーンSN1の表示を起点とした次の図柄変動において、点線フロー(3)のように背景のみが変化せずに残されるパターン、点線フロー(4)のように背景のみが切り替えられるパターン、点線フロー(5)のように背景のみの切り替えとともにノーマルリーチが表示されるパターンなどが含まれる。さらに、シーンSN1およびシーンSN2を経て、点線フロー(6)のように背景のみが変化せずに残されるパターン、点線フロー(7)のように背景のみが切り替えられるパターンなども含まれる。本実施例においては、点線フロー(3),(4),(5),(6),(7)に対応する変動パターンとして、確変付きでない当たり(以下、「非確変当たり」という)に対応するものと、外れに対応するものとが保持されている。ただし、これに関して非確変当たりとなる変動パターンが選択される抽選確率は、外れとなる変動パターンが選択される抽選確率よりも相当低くなるように設定されている。
図7は、確変付き当たりが発生したときの変動パターンの例を表すタイミングチャートである。同図においては、3つの変動パターンの例が上段からケース[1],[2],[3]として表され、横軸は時間の経過を表している。なお、同図における「1変動」は、特別図柄192の1回の変動を表している。
ケース[1]においては、確変付き当たりが発生する前の2変動において、上述したシーンSN1、シーンSN2が既に表示されている。この場合、当該変動においてシーンSN3を表示させれば確変移行条件の最終段階が達成するので、疑似連続変動は用いられない。すなわち、疑似連続変動パターンが選択されることはなく、通常変動パターンのうち、シーンSN3のみを含む変動パターンが選択される。その結果、当該変動において確変移行条件が達成され、高確率ステージへと移行される。
なお、このように通常変動パターンが選択される場合、疑似連続変動パターンが選択される場合よりも装飾図柄190の1変動当たりの時間が長くなる。このため、同じシーンSN3を演出した場合、その演出が疑似変動を用いた場合よりも早く終わってしまうことが想定される。そこで、たとえば通常変動パターンにてシーンSN3が選択される変動パターンについては、その変動時間の調整のために追加の演出を付加するようにしてもよい。シーンSN3のみならず、シーンSN1、シーンSN2についても同様である。
ケース[2]においては、確変付き当たりが発生する前の1変動において、シーンSN1が既に表示されている。この場合、当該変動においてシーンSN2およびシーンSN3の2つのシーンを表示させなければ確変移行条件を最終段階まで達成できない。このため、疑似連続変動が用いられる。すなわち、疑似連続変動パターンのうち、シーンSN2およびシーンSN3を含む変動パターンが選択される。その結果、当該変動において確変移行条件が達成され、高確率ステージへと移行される。
ケース[3]においては、確変付き当たりが発生する前に確変移行条件が一つも達成されていない。この場合、当該変動において3つの全てのシーンを表示させなければ確変移行条件を最終段階まで達成できない。このため、疑似連続変動パターンのうち、シーンSN1、シーンSN2およびシーンSN3の全てを含む変動パターンが選択される。その結果、当該変動において確変移行条件が達成され、高確率ステージへと移行される。
なお、ケース[2]とケース[3]との対比においても、疑似連続変動の回数が異なり、1回の変動時間で演出されるシーンの数が異なることになる。このため、その演出の調整のために、たとえばケース[3]の場合を演出の基準とし、ケース[2]の同様の演出に対して変動時間調整のための演出を付加するようにしてもよい。
図8は、演出決定手段が装飾図柄の変動パターンを決定する際に用いるパターンテーブルの内容を表す図である。なお、実際には図示のものよりも多種多様な変動パターンが存在するが、ここでは説明を分かりやすくするために代表的なパターンを1種類ずつ示すに留める。また、実際には各変動パターンが特別図柄の変動パターン(変動時間)に対応して設定され、パターン抽選によっていずれかの変動パターンが選択されるが、その詳細については図示を省略する。
演出決定手段132は、変動表示処理の表示パターンを決定する際にパターンテーブルを用いる。このパターンテーブルの内容を示すパターンデータは、パターン記憶手段130に保持されている。このパターンテーブルには、当否抽選が確変付き当たり、非確変当たり、外れのそれぞれに対応して、リーチ状態を経ないリーチなしパターン、ノーマルリーチを経るリーチ変動パターン、スーパーリーチを経るリーチ変動パターンがそれぞれ設定されている。確変付き当たりのリーチなしパターンを除く各パターンには、上述の特殊演出を伴う特殊演出パターンと、これを伴わない通常演出パターンの双方が設定されている。
すなわち、確変付き当たりでリーチを経ないパターンは全て特殊演出パターンとなっており、確変付き当たりの発生が示唆される。特殊演出を実行する際に複数回の図柄変動を要する場合には、図7に関して説明したように疑似連続変動パターンが選択される。つまり、当該変動において演出上必要な装飾図柄の変動回数に応じ、シーンSN1、シーンSN2およびシーンSN3を含む疑似連続変動パターン、シーンSN2とシーンSN3を含む疑似連続変動パターン、シーンSN3のみを含む通常変動パターンが設定されている。
一方、確変付き当たりでノーマルリーチを経るパターン、非確変当たりでリーチ状態を経ないパターンまたはノーマルリーチを経るパターン、外れでリーチ状態を経ないパターンまたはノーマルリーチを経るパターンには、特殊演出パターンとして背景変化もないパターン、背景のみ変化するパターンが含まれる。
また、スーパーリーチを経る各パターンについては、特殊演出パターンとして、シーンSN1、シーンSN2およびシーンSN3’を含む疑似連続変動パターン、シーンSN2およびシーンSN3’を含む疑似連続変動パターン、シーンSN3’のみを含む通常変動パターンが設定されている。特殊演出を伴うスーパーリーチは、当否抽選の結果にかかわらず図6に示したフロー(2)を経由することになる。
なお、各変動パターンの通常演出パターンについては、一般的な装飾図柄の変動パターンであるため、その例示を省略する。
図9は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。同図に示す処理はループ処理として繰り返し実行される処理である。
まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図10は、図9におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じてメイン表示制御手段118が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段134へ送信し、これを受信した演出表示制御手段134が変動パターンデータにしたがって演出画像の変動表示を開始する(S36)。S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。続いて、図柄変動表示がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示処理を実行し(S40)、図柄表示の停止タイミングに達したときには(S42のY)、表示中の図柄変動を停止する(S44)。一方、S38において図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40からS44の処理をスキップする。また、S42において図柄表示の停止タイミングに達していないときは(S42のN)、S44の処理をスキップする。
ただし、疑似連続変動パターンが選択されている場合には、S40において装飾図柄が仮想的な変動・停止を複数回繰り返すことになる。
図11は、図10におけるS40の変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。 移行条件制御手段135は、当否抽選の結果が確変付き当たりであるか否かを判定する。確変付き当たりであれば(S50のY)、ポイント表示部203にホールドされた絵柄の数に対応して記憶領域に更新されたポイント数を検出する(S52)。そして、そのポイント数から当該変動において必要なポイント数(「必要ポイント数」という)nが2以上か否かを判定する(S54)。この必要ポイント数nは、当該変動において確変移行条件を最終段階まで達成させるのに演出上必要な残りの図柄変動回数に対応する。上述のように、本実施例では確変移行条件が3段階に設定されており、シーンSN1,シーンSN2,シーンSN3の全てが表示されたことが全ての条件を達成したことになる。したがって、当該変動までに既にシーンSN1およびシーンSN2が表示済みの場合には、ポイント表示部203にホールドされた絵柄数は2つであり、必要ポイント数は3−2=1ということになる。当該変動までにシーンSN1のみが表示済みの場合には、ポイント表示部203にホールドされた絵柄数は1つであり、必要ポイント数は3−1=2ということになる。同様に、当該変動までにシーンSN1すら未表示の場合には、ポイント表示部203にホールドされた絵柄数は0であり、必要ポイント数は3−0=3ということになる。
移行条件制御手段135は、この必要ポイント数nに応じた変動パターンを演出決定手段132に選択させる。すなわち、必要ポイント数nが2以上であれば(S54のY)、図柄変動n回の疑似連続変動パターンにおいてシーンSN1,シーンSN2,シーンSN3の全ての表示を完了させるパターンが選択され、演出表示される(S56)。一方、必要ポイント数nが1であれば(S54のN)、通常変動パターンにおいてシーンSN3を表示させるパターンが選択される(S58)。なお、本実施例においてはポイント数が3であれば高確率ステージを経て特別遊技へ移行されるため、S54の判定時において必要ポイント数nが0となることはない。
一方、当否抽選の結果が確変付き当たりでない場合には(S50のN)、特殊演出パターンであってかつシーンSN3まで表示されるパターンを除く変動パターンの中でパターン抽選が行われ、その抽選結果に基づく変動パターンが選択される(S60)。
図12は、図9のS16における特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技に対応する特別演出を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。大入賞口66が開放済であれば(S70のY)、S72およびS74をスキップする。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における大入賞口66の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
以上に説明したように、本実施例のぱちんこ遊技機10においては、確変付き当たりが発生した場合に、その確変移行のために演出上設定された確変移行条件が図柄変動に伴って段階的に達成されるように表示される。その際、当該変動のみで確変移行条件の最終段階まで達成できない場合には擬似連続変動パターンが選択され、当該変動において確変移行条件に含まれる全ての条件が達成される。このように必要に応じて擬似連続変動パターンを選択することにより、演出上設定された確変移行条件がどのようなタイミングで段階的に満たされていったとしても、実際に確変付き当たりが発生したタイミングでその条件全体を達成させる「合わせ込み」を行える。遊技者からみれば、確変付き当たりが発生したときにいわゆる突確となることもなく、段階的に確変への移行が演出される。このため、遊技者の納得が得られる遊技状態の移行を実現することができる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例においては、特定遊技としての確変への移行に際してこれを遊技者に段階的に報知する特殊演出を行う態様について示した。変形例においては、別の特定遊技である時短への移行に際してこれを段階的に報知する特殊演出を行うようにしてもよい。上述のように、一般には特別遊技が終了した後の通常遊技において時短が開始されるため、特別遊技へ移行したことが後の時短を示唆するとも考えられる。しかし、突確と同様に、遊技者の知らないうちに出玉のない大当たりによる時短移行(以下「突時」という)が発生する遊技機も想定される。このような突時が発生する特定条件が成立した場合に、擬似連続変動パターンを選択して同様の特殊演出をすることにより、遊技者の意表をつく時短への移行がなくなり、遊技者の納得が得られる遊技状態の移行を実現することができる。
あるいは、確変付き当たりか否かにかかわらず、特別遊技への移行に際してこれを段階的に報知する特殊演出を行うようにしてもよい。特に当否抽選によりリーチを経ない当たりが発生した場合、あるいはいわゆる天井機能により図柄変動回数が特定回数に達したために強制的に当たりを発生させる場合などに、遊技者の意表をつくことなく、その納得が得られる遊技状態の移行を実現できる。
また、大当たりが発生することなく確変や時短等の特別遊技へ移行する構成とし、その確変や時短への移行の際に同様の特殊演出を実行するようにしてもよい。
また、本実施例では述べなかったが、さらなる変動パターンとして、たとえば一旦獲得されたポイントが所定の条件により減少するようなリセットパターンを設定することもできる。上述の例では、たとえば一度登場したキャラクタが途中で姿を消してしまうような演出を行うことにより、ポイントを減少させるようにしてもよい。あるいは、人物キャラクタの登場ではなく、たとえば動物キャラクタの収集を確変移行条件として設定し、一旦捕獲した動物が途中で逃げてしまう演出により取得されているポイントを減少させるようにしてもよい。このポイントは、姿を消した人物キャラクタ、あるいは逃げてしまった動物キャラクタが戻っ再びてくる演出により再度増加させるようにしてもよい。すなわち、移行条件制御手段135が、遊技の進行状態に応じてリセットパターンおよび特殊演出パターンからいずれかをパターン決定手段に選択させることにより、確変移行条件の達成度が増減することを演出的に表示させてもよい。このように確変移行条件の達成度を増減させることにより、遊技の移行の「合わせ込み」がさらに容易になるとともに、その演出の幅を広げることができる。
本実施例では、背景、キャラクタ、台詞で規定される特定のシーンの表示を確変移行条件として設定した例を示した。変形例においては、単にキャラクタその他のアイテムの登場を確変移行条件の一つとして設定してもよい。
また、本実施例では、背景、キャラクタ、台詞で規定される特定のシーンSN1、シーンSN2、シーンSN3を設定し、これらが一定の順序で演出されることを確変移行条件の達成条件とした。変形例においては、その順序が入れ替わっても確変移行条件の一つひとつが達成されるようにしてもよい。すなわち、シーンSN1、シーンSN2およびシーンSN3のいずれから演出が開始されても確変移行条件の一つが達成され、ポイント数が加算されるように構成してもよい。このようにすれば、シーンSN1、シーンSN2、シーンSN3のいずれから特殊演出が開始または再開されても、ポイント数として増減させていくことが可能になる。そのために、いずれのシーンであっても前後の演出の整合がとれるように演出内容を設定してもよい。たとえば、確変移行条件となるあるシーンにおいて台詞があったとしても、確変移行条件となる他のいずれのシーンにも移行できるような台詞の内容としてもよい。
移行条件制御手段135は、確変移行条件となるいずれのシーンに対応する条件が現在達成されているのかをみて、演出決定手段132に整合のとれる他のシーンを伴う変動パターンを選択させてもよい。
なお、本実施例においては、本発明の弾球遊技機を、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機として構成した例を示したが、第1種ぱちんこ遊技機の機能を複数直列または並列に実行可能な遊技機など、第1種ぱちんこ遊技機の機能を含むその他の遊技機として構成してもよい。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 演出表示装置に表示される特殊演出のシーンを表す説明図である。 演出表示装置に表示される特殊演出のシーンを表す説明図である。 特殊演出を含む変動パターンのバリエーションを表す説明図である。 確変付き当たりが発生したときの変動パターンの例を表すタイミングチャートである。 演出決定手段が装飾図柄の変動パターンを決定する際に用いるパターンテーブルの内容を表す図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図9におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図10におけるS40の変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。 図9のS16における特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 始動口、 66 大入賞口、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 112 当否抽選手段、 118 メイン表示制御手段、 120 特別遊技制御手段、 122 特定遊技実行手段、 130 パターン記憶手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段、 135 移行条件制御手段、 190 装飾図柄、 192 特別図柄、 200 表示領域、 203 ポイント表示部。

Claims (8)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
    前記始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として抽選を実行する抽選手段と、
    前記抽選の結果を示す図柄の変動が表示される表示装置と、
    前記図柄の変動表示における変動開始から停止までの態様が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、
    前記抽選の結果に応じて前記複数の変動パターンからいずれかを選択するパターン決定手段と、
    前記抽選の結果が当たりである場合を含む特定条件が成立したときに通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記特別遊技への移行に必要な複数段階にわたる条件として演出の上でその達成を要求する遊技状態移行条件の達成過程を制御する移行条件制御手段と、を備え、
    前記パターン記憶手段は、前記変動パターンとして、1回の変動時間において擬似的に複数回の図柄変動が含まれるように表示させる擬似連続変動パターンを保持し、
    前記移行条件制御手段は、前記遊技状態移行条件に含まれる条件の一つが達成されたか否かを前記図柄の変動表示において演出的に表示させるとともに、前記特定条件が成立した場合に、その図柄変動に用いる変動パターンとして前記擬似連続変動パターンを前記パターン決定手段に選択させ、その擬似連続変動パターンに擬似的に含まれる複数回の図柄変動を用いて前記遊技状態移行条件に含まれる条件が全て達成されたことを演出的に表示させることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記特定条件が成立した場合に、遊技状態が前記通常遊技の通常状態よりも遊技者に有利な状態となる特定遊技に移行させる特定遊技実行手段をさらに備え、
    前記移行条件制御手段は、前記遊技状態移行条件として、前記特別遊技および前記特定遊技の少なくとも一方への移行に必要な複数段階にわたる条件の達成過程を制御することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記特定遊技実行手段は、前記特定条件が成立した場合に、前記抽選が当たりとなる確率が通常状態よりも高確率状態となる確率変動状態に移行させ、
    前記移行条件制御手段は、前記遊技状態移行条件として前記確率変動状態への移行に必要な複数段階にわたる確変移行条件の達成過程を制御することを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記移行条件制御手段は、前記特定条件が成立したときに、それ以前の前記確変移行条件の成立状況に基づき、その確変移行条件の成立のために残り複数回の図柄変動を要する場合には、その図柄変動に用いる変動パターンとして前記擬似連続変動パターンを前記パターン決定手段に選択させ、その擬似連続変動パターンに擬似的に含まれる複数回の図柄変動を用いて前記残り複数回の図柄変動が含まれるように表示させることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記パターン記憶手段は、前記擬似連続変動パターンとして、同じ図柄で揃った当たり停止図柄組合せの表示を伴わない態様の変動パターンを含み、
    前記特別遊技制御手段は、前記抽選の結果が、通常の特別遊技よりも利益状態が少ない状態で前記確率変動状態へ移行させる特殊特別遊技へ移行すべきことを示す特定の当たり態様であった場合は、その特殊特別遊技を実行し、
    前記移行条件制御手段は、前記抽選の結果が前記特殊特別遊技へ移行すべきことを示す特定の当たり態様であったときに、前記同じ図柄で揃った当たり停止図柄組合せの表示を伴わない態様の擬似連続変動パターンを前記パターン決定手段に選択させることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  6. 前記パターン記憶手段は、前記変動パターンとして、前記図柄の変動に付加して所定のアイテムが登場する特定のシーンを表示させることにより、前記確変移行条件に含まれる条件の一つが達成されるように設定された複数の特殊演出パターンを含み、
    前記移行条件制御手段は、前記抽選の結果が特定の当たり態様であったときに、前記特殊演出パターンのいずれかを前記パターン決定手段に選択させることにより、前記確変移行条件に含まれる条件が達成されたことを演出的に表示させることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  7. 前記パターン記憶手段は、前記変動パターンとして、前記所定のアイテムが消える演出を伴うリセットパターンを含み、
    前記移行条件制御手段は、遊技の進行状態に応じて前記リセットパターンおよび前記特殊演出パターンからいずれかを前記パターン決定手段に選択させることにより、前記確変移行条件の達成度が増減することを演出的に表示させることを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機。
  8. 所定の演出を伴う図柄の変動が表示される表示装置と、
    前記図柄の変動表示における変動開始から停止までの態様が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、
    前記複数の変動パターンからいずれかを選択するパターン決定手段と、
    所定の遊技状態への移行に必要な複数段階にわたる条件として演出の上でその達成を要求する遊技状態移行条件の達成過程を制御する移行条件制御手段と、を備え、
    前記パターン記憶手段は、前記変動パターンとして、1回の変動時間において擬似的に複数回の図柄変動が含まれるように表示させる擬似連続変動パターンを保持し、
    前記移行条件制御手段は、前記遊技状態移行条件に含まれる条件の一つが達成されたか否かを前記図柄の変動表示において演出的に表示させるとともに、前記所定の遊技状態への移行の際に、その図柄変動に用いる変動パターンとして前記擬似連続変動パターンを前記パターン決定手段に選択させ、その擬似連続変動パターンに擬似的に含まれる複数回の図柄変動を用いて前記遊技状態移行条件に含まれる条件が全て達成されたことを演出的に表示させることを特徴とする弾球遊技機。
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